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JP4772500B2 - 解体性に優れた衛生用紙包装箱 - Google Patents

解体性に優れた衛生用紙包装箱 Download PDF

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JP4772500B2 JP2005378550A JP2005378550A JP4772500B2 JP 4772500 B2 JP4772500 B2 JP 4772500B2 JP 2005378550 A JP2005378550 A JP 2005378550A JP 2005378550 A JP2005378550 A JP 2005378550A JP 4772500 B2 JP4772500 B2 JP 4772500B2
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Description

本発明は、ティシュペーパー等の衛生用紙の包装箱に関する。特に使用後に、取出し口に貼ったプラスチックフィルムを剥がして、紙とプラスチックフィルムに容易に分離して廃棄することができるようにした解体性に優れた衛生用紙包装箱に関するものである。
ティシュペーパーの包装箱は、通例、四角形の包装箱の上面に形成した取出し口の内面にポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムが貼着されている。
ごみ減量の取組みや容器包装リサイクルの高まりから、近年、ティシュペーパー等の衛生用紙の包装箱のような家庭ごみも、紙と包装プラスチックフィルム類との分別処理が必要になり、箱の取出し口に貼ったプラスチックフィルムを使用後に剥がして、紙とプラスチックフィルムに分離して廃棄することが望まれている。すなわち異材質の分別廃棄が消費者サイドでも求められるようになってきている。
しかしながら、包装箱を紙ごみとして廃棄したり、これを再生利用するためには包装箱の前後端面の接着部を剥がした後、筒状となった箱内に手を入れてプラスチックフィルムを剥がさなければならなかった。しかし筒状の包装箱は手が入りにくい上に、箱内側に貼ったプラスチックフィルムを剥がす作業はわずらわしい。そのために、多くの包装箱がプラスチックフィルムが剥がされずに、そのまま捨てられることが多いのが現状であった。
一方、従来、ティシュペーパーの包装箱を対象として、紙とプラスチックフィルムとを容易に分離して廃棄することができるように、包装箱の上面板等に、窓貼りプラスチックフィルムと上面板の一部とが一緒に切取可能な分離用ミシン目を設けたものも提案されている(特許文献1〜特許文献3参照)。
しかるに、従来のプラスチックフィルムと上面板とが一緒に切取可能な分離用ミシン目を設けたものは、包装箱の解体と、紙及びプラスチックフィルムの分別作業とを別に行わなければならないため、手間がかかり面倒であった。
そのうえ、以下述べるように分離用ミシン目の配置が、高齢者や障害者等が包装箱を解体し、紙とプラスチックフィルムの分別作業を行う場合に対する配慮が欠けていた。すなわち、例えば高齢者は一般人と異なり、目も悪く不自由であることが多いため、かかる高齢者は、包装箱の上面板の一部を分離するために設けた分離用ミシン目を容易に判別できないことがある。また、高齢者は一般に器用でないうえ、手指の力が弱くなっている事もある。包装箱の上面板に設けた切取可能な分離用ミシン目は、切取るためにかなりの力を要し、または手間がかかり非常に面倒であるため、分離せずにそのまま捨ててしまうことがある。このように、窓貼りプラスチックフィルムを設けた包装箱の紙とプラスチックフィルムとの分別廃棄は、高齢者や障害者にとっては実際上困難であった。
上面板を分離し、その後で上面板の裏に貼ったプラスチックフィルムを剥がせたとしても、さらにまた包装箱を潰すための解体作業を必要とするので、一般人であってもそのまま捨ててしまうことが多いという問題点がある。
特開2000−281155号公報 実開昭59−6996号公報 実開昭61−147771号公報
そこで本発明の目的は、高齢者や障害者等であっても、使用後の包装箱を廃棄するとき、包装箱を容易に解体でき、かつ箱内面を平らに開いた状態にすることができ、紙とプラスチックフィルムとに容易に分離して廃棄することができるティッシュペーパ等の衛生用紙の包装箱を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の第1は、
対向する上下の面板と、同じく対向する左右一対の側面板とによって角筒状本体が形成され、前記一対の側面板の両端縁に角筒状本体の妻面を形成する内フラップと、上下の面板の両端縁に同じく角筒状本体の妻面を形成する外フラップを有するとともに、上面板には内面部にプラスチックフイルムが貼り付けられている衛生用紙の取出し口を設けた衛生用紙包装箱において、
下面板と一方の側面板との連接折れ線上(境界の辺上)の離間する二点a,bを起点として前記下面板に対し、該二点をつなぐように略円弧状、または三角形状若しくは多角形状の押込み用切込線を設けるとともに、該切込線の起点a、bのそれぞれより妻面を形成する外フラップの連接折れ線の終端部に至る解体用切込線を設けたことを特徴とする解体性に優れた衛生用紙包装箱である。
本発明の第2は、対向する上下の面板と、同じく対向する左右一対の側面板とによって角筒状本体が形成され、前記一対の側面板の両端縁に角筒状本体の妻面を形成する内フラップと、上下の面板の両端縁に同じく角筒状本体の妻面を形成する外フラップを有するとともに、上面板には内面部にプラスチックフイルムが貼り付けられている衛生用紙の取出し口を設けた衛生用紙包装箱において、
下面板と一方の側面板との連接折れ線上(境界の辺上)の離間する二点a,bを起点として前記下面板に対し、該二点をつなぐ略円弧状または三角形状若しくは多角形状の押込み用切込線を設けるとともに、該切込線の起点a、bから前記一方の側面板上を通り、上面板との連接折れ線に至る解体用切込線を設けたことを特徴とする解体性に優れた衛生用紙包装箱である。
本発明の第3は、前記下面板に連接する外フラップの先端側に切込線を形成してその切込線の外側に接合代を連設するととともに、前記下面板に対し、前記外フラップと下面板との連接折れ線を起点とする略円弧状の切込線を設け、さらに前記連接折れ線と前記円弧状の切込線の交点を起点として、前記下面板に連接した外フラップと、その先端側に設けた接合代との境界上に形成した切込線に至る2本の平行な切込線を形成した第1又は第2発明に記載の解体性に優れた衛生用紙包装箱である。
本発明の第4は、前記2本の平行な切込線が形成されるのは、前記接合代が連設された外フラップであり、且つ、前記接合代が連設された外フラップが、接合代が連設されていない外フラップの内側に重ね合せられて妻面が形成される第3発明に記載の解体性に優れた衛生用紙包装箱である。
本発明の第5は、前記下面板に連接する外フラップの先端側に設ける接合代は両端に切欠き段部を形成し、かつ該接合代の横幅は前記内フラップを内側に折り曲げたときの対向する内フラップの先端縁同士の間隔よりも大きく形成され、かつ前記接合代を有しない他方の外フラップが前記接合代の両端に設ける切欠き段部を介して、内フラップに対しても接着されている第2発明から第4発明のいずれかに記載の解体性に優れた衛生用紙包装箱である。
本発明の第6は、前記下面板の長手方向中央部に、離間して形成した一対の折れ線と該折れ線を挟んで対称的に設ける円弧状切込線とにより囲まれた1組の衛生用紙押上げ片を設け、かつ前記1組の押上げ片端部は前記円弧状切込線により下面板から切離し可能とされ、前記1組の押上げ片はそれぞれ前記離間して形成した一対の折れ線により内側に折り曲げ自在とされている第1発明から第5発明のいずれかに記載の解体性に優れた衛生用紙包装箱である。
上記発明によれば、使用後の空の包装箱を廃棄するとき、四角い包装箱の長側面と短側面(妻面)を解体用切込線に沿って簡単に外に向かって開被することができる。
そのため、高齢者や障害者等であっても四角い包装箱が容易に解体でき、かつ箱内面を平らに開いた状態にすることができ、紙とプラスチックフィルムとに容易に分離して廃棄することができる。従って、本発明では、解体作業の中でプラスチックフィルムの分別作業を行うことができる。
次に本発明の実施形態について説明する。
本発明の好ましい衛生用紙包装箱は、通例、箱の上面に、ミシン目等の切込線によって形成される衛生用紙の取出口を有している。内部に収納される衛生用紙は、ティシュペーパー、ペーパータオル(キッチンタオル、キッチンシート、あくとりシートと呼ばれる主にキッチンで使用されるペーパーを含んでいる)、トイレットペーパー(但しロールを除く)、ワッティング(紙綿)、などの使い捨て紙である(紙パルプ技術便覧第5版、第459頁参照、1992年1月30日発行、紙パルプ技術協会編集・発行)。本発明においては、これらの使い捨て紙の総称として、衛生用紙と言う語句を用いている。一般に、「ティシュペーパー」と言う語句は、トイレットペーパーなどの使い捨て紙全般を指す語句として用いる場合も多いが、狭義では、顔ふき紙、化粧紙などと称され、通常ドライクレープを有した吸水性のある衛生用紙である。なお、「ペーパータオル」は、ふきん、タオルの代用品としてパルプ繊維を主原料として製造されるペーパーであり、この内、主にキッチンにおいて使用されるものをキッチンペーパーと称している。
本発明に用いる箱体は、木材パルプ、古紙などを原料とする板紙や段ボールを主体に形成される箱体であって、ほぼ角筒状をなす箱体の長手方向の両端部において、左右側面板の端縁に内フラップを夫々折れ曲げ自在に連接し、また上下の面板の端縁には上下各外フラップを夫々折れ曲げ自在に連接すると共に、該上下外フラップの一方には互いの先端部を重ね合せて接着する接合代を設けるように形成し、前記下面板または上面側のいずれか一方に連接した外フラップと、その外フラップ先端側に設けた接合代との境界上に形成した切込線に至る2本の平行な切込線に沿って下面側外フラップまたは上面側外フラップを切断することができるとともに、2本の平行な切込線を形成した外フラップが、切込線を形成しない外フラップの内側に重ね合わせられて長手方向両端の妻面を形成する紙箱である。
以下本発明の実施形態を図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図は本発明の実施形態の一例であって、図1〜図4は使用済みの包装箱を、四角い箱形状から扁平に押し潰し、解体していく状態を示した斜視図である。なお、図1は箱をひっくり返して底面側を示している。また図4は、箱解体後の状態であり、ティシュペーパーの取出し口の内面部にプラスチックフイルムFが貼り付けられている状態を示している。図5は包装箱の展開図である。本発明の包装箱は、厚紙を所要の展開形状に打ち抜いて使用時に折れ曲がり易く形成した折れ線や、使用時に切取り易くした切込線を入れたカートンブランクを形成し、このブランクを折れ線を介して直方体形状に組み立て使用する。
<カートンブランクの構成>
先ず、全体の構成を図5の展開図により説明する。符号1と2は幅の広い長方形をした上面板と下面板であり、3と4は幅の狭い長方形をした左右の側壁を形成する一対の側面板で、これらは折れ線を介して交互に連接されている。また、符号5は下面板2の一方の側縁に連接した接合片を示している。上面板1と下面板2及び側面板3と4は、前記接合片5により角筒状に組立て得るようになっている。
符号6と7で示すものは、上面板1と下面板2と両端縁に連接した上面側外フラップと下面側外フラップであり、8と9は側面板3と4の両端縁に連接した内フラップである。なお、サックマシンにより箱を組立てる時に、内フラップ8と9の外面上に前記外フラップ6と7を折り重ねて、本体の両端開口面(妻面)を封緘するため、前記外フラップ7は外フラップの先端端側に切込線14を形成し、その切込線14の外側に接合代10が連接されている。接合代10を介して外フラップ6と7の先端部が互いに重ねられて接着されている。なお上面側外フラップ6の長さは箱高さの半分よりも若干大きく設定され、同じく下面側外フラップ7の長さも箱高さの半分よりも若干大きく設定され、かつ下面側外フラップ7の先端に連接する接合代10は、その両端に一対の切り欠き段部11a、11bを形成することにより、接合代の形状を舌片状とする。この舌片状接合代10の横幅は、前記左右内フラップの外面に各上下部外フラップ6と7の内面をそれぞれ接着するとき、対向する内フラップ8と9の先端縁同士の間隔よりも大きく形成されている。
この構成により、上面側外フラップ6の内面に接着剤を塗布した後、該接着剤を介して前記上下両外フラップ6、7及び左右内フラップ8、9の重なる部分を接合して、箱体の長手方向両端の端壁(妻面)を閉塞することができるようになっている。
接合代10は外フラップ7の先端部の切込線14により区切られた接着部分を意味しており、該切込線14は下面板2または上面板1のいずれかに連接する外フラップの一方のみに設けられている。
<解体機構>
次に、解体機構について説明する。
図5に示すように、前記下面側外フラップ7とその先端に連接する舌片状接合代10との境界上に切込線14が形成されている。また、前記下面板2に対し、前記下面側外フラップ7と下面板2との連接折れ線を起点とする円弧状の切込線12aが設けられている。さらに前記連接折れ線と前記円弧状の切込線12aの交点を起点として、前記下面側外フラップ7とその先端に連接する接合代10との境界上に形成した切込線14に至る2本の平行な切込線13a,13bが形成されている。
なお、ここで「円弧状切込線」の円弧は完全な円弧である必要はなく、楕円状に潰れた円弧でもよい。また角を持つ多角形などの形状でもよいが、製造上の作りやすさと使用上の安全性を考慮すると、角を持たない円弧であることが好ましい。「切込線」という言葉は使用時に切り取り易くした線を意味し、この線は直線状の切れ目(スリット)で形成されていても、部分的につながりを有するミシン目状の切れ目でもよい。切れ目の間隔は均等でも非均等でもよい。また、包装業界で「ジッパー」と呼称されている切れ目が鉤形に屈曲した開封用切断線でもよい。なお円弧の直径は、親指を押込むことを考慮すると直径が10〜35mm、好ましくは20mm前後がよい。
図5に示したように、前記下面板2と、一方の側面板3との連接折れ線上(境界の辺上)の離間する二点a,bを起点として前記下面板2に対し、前記二点をつなぐ略円弧状をした押込み用切込線15を形成する。また、前記起点a、bのそれぞれより前記下面板側の外フラップ7の連接折れ線の終端部に至る解体用切込線16a、16bを形成する、これによって使用後、箱の廃棄時に、該解体用切込線16a、16bと略円弧状の押込み用切込線15に沿って、図4のように箱本体を開被することができるようになっている。
なお前記略円弧状押込み用切込線15の円弧は滑らかな円弧である必要はなく、三角形あるいは多角形などの形状でもよいが、製造上の作りやすさと使用上の安全性を考慮すると、角を持たない円弧であることが好ましい。
次に使用後、取出し口の内面部に貼り付けられているプラスチックフイルムFの引き剥がし方法について説明する。先ず図1の状態より、底面の円弧状切込線12aの内側部分を親指で押圧することで押し破り、そのまま図2の矢印のように下面側外フラップ7を押し開くと、それにより前記下面側外フラップ7と、その先端に連接する舌片状接合代10との境界上に形成した切込線14に至る2本の平行な切込線13a,13bに沿って下面側外フラップ7を切断することができる。続いて、下面側外フラップ7とその先端に連接する舌片状接合代10との境界上に設けた切込線14を切り離すことができるから、図2のように下面側外フラップ7と上面側外フラップ6の接着部が切離される。また、舌片状接合代10の両端に設ける切欠き段部11a,11bを介して内フラップ8、9に接着されている外フラップ6も同時に引き剥がされることとなり、その結果、下面側外フラップ7と上面側外フラップ6及び内フラップ8、9は自然と外側に広がる(展開される)こととなる。図2参照。
続いて、略円弧状をした押込み用切込線15の内側を親指等で押圧することで外フラップ7の連接折れ線の端部に至る解体用切込線16a、16bを押し破ると、図3のように側面板3または4は外側に倒れることとなる。したがって、この後、全体を図4のように広げるだけで、容易に取り出し口裏面のプラスチックフイルムFを剥がしとることができ、また箱を扁平にして廃棄することができる。
なお手指の運動機能に障害がある人は、足指を利用して上記の解体作業とプラスチックフィルムFの分離を行うことがある。
なお、上記の実施の形態では、解体機構の一部として、解体用切込線16a、16bを起点a、bから接合片5と下面板2との連接折れ線に沿って下面板側の外フラップ7の連接折れ線の終端部に至るまで形成したが、これに限らず、他の構成としてもよい。
例えば、図7に示されるように、解体用切込線16a、16bを起点a、bから接合片5と下面板2との連接折れ線に沿ってその中間部に至るまで形成するとともに、接合片5と下面板2との連接折れ線の中間部から解体用切込線16a、16bに連続して接合片5の先端に至る解体用切込線16c、16dを形成し、かつ側面板3の中間部に箱の組み立て状態において解体用切込線16c、16dに連続して側面板3と上面板1との連接折れ線に至る解体用切込線16e、16fを形成するようにしてもよい。この場合には、押込用切込線15の内側を箱内方に押圧して解体用切込線16a、16bを押し破り、その後、押込用切込線15で囲まれる部分を箱側方に押圧して解体用切込線16c、16d、16e、16fを押し破れば、押込用切込線15及び解体用切込線16a、16b、16c、16d、16e、16fで囲まれる部分、すなわち側面板3の一部が図8に示されるように外側に倒れることとなる。そして、側面板3の一部を外側に倒した後は、側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16eとの間の部分を摘んで図8中矢印A方向に引き出して接合片5から引き剥がすとともに、側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16fとの間の部分を摘んで図8中矢印A方向に引き出して接合片5から引き剥がせば、側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16eとの間の部分及び内フラップ8が外側に倒れることとなる。これにより、上記の実施の形態と同様に、全体を広げて取り出し口裏面のプラスチックフィルムFを容易に剥すことができ、また箱を扁平にして廃棄することができる。
この実施の形態では、特に、側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16eとの間の間隔B1、同じく側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16fとの間の間隔B1が内フラップ8の幅B2の60〜150%になるように、解体用切込線16e、16fを形成することが好ましい。間隔B1が幅B2の60%未満であると、側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16eとの間の部分又は側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16fとの間の部分を摘んで、図8中矢印A方向に引き出して接合片5から引き剥がすときに、側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16eとの間の部分、又は側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16fとの間の部分を摘みにくくなる。また、間隔B1が幅B2の150%を超えると、側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16eとの間の部分又は側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16fとの間の部分と接合片5との接着力が大きくなり、側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16eとの間の部分又は側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16fとの間の部分が接合片5から剥がれ難くなる。特に、内フラップ8の外面にその全面に亘って接着剤を塗布して内フラップ8に外フラップ6、7が接着される構成にあっては、側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16eとの間の部分又は側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16fとの間の部分を摘んで、図8中矢印A方向に引き出すことにより、これらの部分を接合片5から引き剥がすだけではなく、内フラップ8を外フラップ6から引き剥がす必要があるので、間隔B1が幅B2の150%を超えると、側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16eとの間の部分又は側面板3と内フラップ8との連接折れ線と解体用切込線16fとの間の部分を接合片5から引き剥がすと同時に内フラップ8を外フラップ6からに引き剥がすことが困難となり、解体作業性が低下する。
続いて解体機構の第3の実施形態につき説明する。図9は第3実施形態の展開図である。同図面中上記実施の形態と同一符号を付した部分は同一部分であり、異なるところは押込用切込線15の起点a,bに連続して接合片5の先端に至る解体用切込線16g、16hと、側面板3の中間部に箱の組み立て状態において解体用切込線16g、16hに連続して側面板3と上面板1との連接折れ線と側面板3と内フラップ8との連接折れ線との交点に至る解体用切込線16i、16jを形成した点である。すなわち第2の実施形態では、側面板3の一部を直線的に切開するのに対し、第3の実施形態では側面板3の一部をハの字形に切開するものである。勿論、解体用切込線16g、16h、16i、16jは厳密に左右対称である必要はない。そして、解体時には、上記第1の実施の形態と同様に、円弧状切込線12aの内側部分を押圧して押し破り、次いで下面側外フラップ7を押し開いて下面側外フラップ7と上面側外フラップ6及び内フラップ8、9を外側に展開し、その後、押込み用切込線15の内側部分を押圧して解体用切込線16g、16h、16i、16jを押し破ると、側面板3の一部がハの字形に切開されて外側に倒れて全体を展開可能となる。これにより、上記実施の形態と同様に、全体を広げて取出し口裏面のプラスチックフィルムFを容易に剥がすことができ、また箱を扁平にして廃棄することができる。
<ティシュペーパー取出口と押上機構>
次に、箱上面のティシュペーパー取出口と箱底面に設けるティシュペーパーの押上片について説明する。
図5に示したティシュペーパーの取出口20は、上面板1の中央部に長手方向に細長く設けられている。この取出口20は、上面板の長手方向に所定の間隔を置いた2本のミシン目状の開封用切込線(ダブルミシン線)21と、その切込線21の両端部をそれぞれ連結する端部切込線22とによって囲まれて形成されている。
また、下面板2の長手方向のほぼ中央部に四角形の折れ線30で囲まれた押罫部を設け、前記押罫部に形成した一対の折れ線30a,30bと、該折れ線を挟んで対称的に設ける円弧状切込線31a、31bとにより囲まれた1組の衛生用紙押上げ片33a、33bを設ける。前記1組の押上げ片33a、33bはそれぞれ前記折れ線31a、31bにより内側に折り曲げ自在とされ、箱体の内側に折り曲げて使用することができる。因みに、円弧状切込線31a、31bの切込みは、前記円弧状切込線12aと同様に、直線状の切れ目(スリット)で形成されていても、部分的につながりを有するミシン目状の切れ目でもよい。切れ目の間隔は均等でも非均等でもよい。また、包装業界で「ジッパー」と呼称されている切れ目が鉤形に屈曲した開封用切断線でもよい。円弧の直径も親指を押込むことを考慮して、直径が10〜35mm、好ましくは20mm前後がよい。押上げ片33a、33bは、前記円弧状切込線31a、31bのつなぎを破断し、折れ線30a又は30bをヒンジとして箱内側に適当角度折り曲げると、それぞれ折り曲げられた押上げ片33a、33bにより、内部のティシュペーパーを押し上げる。これにより上面のティシュペーパー取出口20からティシュペーパーの最後の1枚まで安定してポップアップさせることができる。なお、左右対称に形成された押上げ片33a、33bに指を進入させることでワンプッシュ操作で左右同時に箱体の内側に折り曲げることができる。
図6は押上げ片の変形例である。いずれのものも、左右の押上げ片33a,33bを箱の内側に押込むだけでよい。また使用の際に、底面に開いた押上げ片の穴にS字フック等を引っ掛けると壁などにカートンを吊り下げることが可能である。
本発明の包装箱をひっくり返して底面を見せた斜視図である。 同上包装箱を解体する途中の状態を示す斜視図である。 図2の箱の側面を開いた状態を示す斜視図である。 解体後の状態を示す斜視図である。 包装箱の展開図である。 本発明の包装箱の変形例を示した展開図である。 解体機構の第2の変形例を示す展開図である。 図7の箱の解体途中を示す斜視図である。 解体機構の第3の変形例を示す展開図である。
符号の説明
1 上面板
2 下面板
3、4 側面板
5 接合片
6 上面側外フラップ
7 下面側外フラップ
8、9 内フラップ
10 接合代
11a,11b 切欠き段部
12a 円弧状切込線
13a、13b 2本の平行な切込線(ミシン目線)
14 切込線(ミシン目線)
15 押込み用切込み線
16a〜16j 解体用切込み線
20 衛生用紙取出口
21 開封用切込線
22 端部切込線
30a,30b、30c、30d 折れ線
30 押罫部
31a、31b 押上げ片形成用切込線(円弧状切込線)
33a、33b 押上げ片
F プラスチックフィルム

Claims (4)

  1. 対向する上下の面板と、同じく対向する左右一対の側面板とによって角筒状本体が形成され、前記一対の側面板の両端縁に角筒状本体の妻面を形成する内フラップと、上下の面板の両端縁に同じく角筒状本体の妻面を形成する外フラップを有するとともに、上面板には内面部にプラスチックフイルムが貼り付けられている衛生用紙の取出し口を設けた衛生用紙包装箱において、
    下面板と一方の側面板との連接折れ線上(境界の辺上)の離間する二点a,bを起点として前記下面板に対し、該二点をつなぐ略円弧状または三角形状若しくは多角形状の押込み用切込線を設けるとともに、該切込線の起点a、bのそれぞれより妻面を形成する外フラップの連接折れ線の終端部に至る解体用切込線を設け
    前記下面板に連接する外フラップの先端側に切込線を形成してその切込線の外側に接合代を連設するととともに、前記下面板に対し、前記外フラップと下面板との連接折れ線を起点とする略円弧状の切込線を設け、さらに前記連接折れ線と前記円弧状の切込線の交点を起点として、前記下面板に連接した外フラップと、その先端側に設けた接合代との境界上に形成した切込線に至る2本の平行な切込線を形成し、
    前記2本の平行な切込線が形成されるのは、前記接合代が連設された外フラップであり、且つ、前記接合代が連設された外フラップが、接合代が連設されていない外フラップの内側に重ね合せられて妻面が形成されることを特徴とする
    解体性に優れた衛生用紙包装箱。
  2. 対向する上下の面板と、同じく対向する左右一対の側面板とによって角筒状本体が形成され、前記一対の側面板の両端縁に角筒状本体の妻面を形成する内フラップと、上下の面板の両端縁に同じく角筒状本体の妻面を形成する外フラップを有するとともに、上面板には内面部にプラスチックフイルムが貼り付けられている衛生用紙の取出し口を設けた衛生用紙包装箱において、
    下面板と一方の側面板との連接折れ線上(境界の辺上)の離間する二点a,bを起点として前記下面板に対し、該二点をつなぐ略円弧状または三角形状若しくは多角形状の押込み用切込線を設けるとともに、該切込線の起点a、bから前記一方の側面板上を通り、上面板との連接折れ線に至る解体用切込線を設け
    前記下面板に連接する外フラップの先端側に切込線を形成してその切込線の外側に接合代を連設するととともに、前記下面板に対し、前記外フラップと下面板との連接折れ線を起点とする略円弧状の切込線を設け、さらに前記連接折れ線と前記円弧状の切込線の交点を起点として、前記下面板に連接した外フラップと、その先端側に設けた接合代との境界上に形成した切込線に至る2本の平行な切込線を形成し、
    前記2本の平行な切込線が形成されるのは、前記接合代が連設された外フラップであり、且つ、前記接合代が連設された外フラップが、接合代が連設されていない外フラップの内側に重ね合せられて妻面が形成されることを特徴とする
    解体性に優れた衛生用紙包装箱。
  3. 前記下面板に連接する外フラップの先端側に設ける接合代は両端に切欠き段部を形成し、かつ該接合代の横幅は前記内フラップを内側に折り曲げたときの対向する内フラップの先端縁同士の間隔よりも大きく形成され、かつ前記接合代を有しない他方の外フラップが前記接合代の両端に設ける切欠き段部を介して、内フラップに対しても接着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の解体性に優れた衛生用紙包装箱。
  4. 前記下面板の長手方向中央部に、離間して形成した一対の折れ線と該折れ線を挟んで対称的に設ける円弧状切込線とにより囲まれた1組の衛生用紙押上げ片を設け、かつ前記1組の押上げ片端部は前記円弧状切込線により下面板から切離し可能とされ、前記1組の押上げ片はそれぞれ前記離間して形成した一対の折れ線により内側に折り曲げ自在とされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の解体性に優れた衛生用紙包装箱。
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