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JP4771622B2 - オーガ式製氷機 - Google Patents

オーガ式製氷機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却筒内に生成された氷を、回転するオーガにより削り取って、氷片を製造するオーガ式製氷機に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーガ式製氷機は、製氷運転開始前に、冷却筒内に氷などが詰まって空気抜きができず、冷却筒内に水が流入しないことがある。この様な状態で製氷運転を開始すると断水過冷却状態となり、異音が発生することがある。そこで、実開昭57−134573号公報(F25C1/14)、実開昭58−62079号公報(F25C1/14)および実開昭59−34273号公報(F25C1/14)などに記載のオーガ式製氷機では、オーガの軸や冷却筒に通気孔が形成され、この通気孔により空気が抜けるようにしている。また、冷却筒やオーガが乾燥している際にも、貯水タンクからの水が冷却筒内に円滑に流入しないことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通気孔を形成すると、確かに空気は抜けるようになるが、この通気孔を形成するための孔加工の作業が必要で製造コストが増大する。また、オーガ式製氷機の設置時の配管工事などの際に、配管などに切り屑などのゴミが残り、このゴミが冷却筒内に流入することがある。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、製氷運転開始時に冷却筒内に水が円滑に流入することができるオーガ式製氷機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願のオーガ式製氷機は、冷却筒(9)内に生成された氷を、回転するオーガ(11)により削り取って、氷片を製造するとともに、この製氷運転を制御装置(66)が制御している。そして、このオーガ式製氷機は、冷却筒に設けられた水流入口(41)および水流出口(42)と、この冷却筒の水流入口に接続されている貯水タンク(24)と、冷却筒の水流出口に接続される排水弁(44)と、前記貯水タンクに水を供給する給水路を開閉する給水弁(23)と、貯水タンクの水位を検知して満水水位の際に満水信号を出力する水位センサ(32)と、オーガを回転駆動するオーガモータ(12)とを備えている。
【0006】
そして、前記制御装置、製氷運転の開始前に給水弁を開けて貯水タンクに水を貯める初回貯水開始手段と、この初回貯水開始手段の実行後に貯水タンクの水位が満水水位になって前記水位センサが満水信号を出力すると給水弁を閉じる初回貯水終了手段と、この初回貯水終了手段の実行後に、予め設定されている第1排水設定時間の間前記排水弁を開ける初回排水実行手段と、この初回排水実行手段の実行後に給水弁を開けて貯水タンクに水を貯める繰返時貯水開始手段と、この繰返時貯水開始手段の実行後にオーガモータを稼働させるオーガモータ稼働開始手段と、前記繰返時貯水開始手段の実行後に貯水タンクの水位が満水水位になって前記水位センサが満水信号を出力すると給水弁を閉じる繰返時貯水終了手段と、この繰返時貯水終了手段の実行後に、予め設定されている満水維持設定時間が経過すると、予め設定されている繰返時排水設定時間の間前記排水弁を開ける繰返時排水実行手段と、前記繰返時貯水開始手段、繰返時貯水終了手段および繰返時排水実行手段を製氷運転の前に複数回繰り返す繰返手段とを具備している。
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における製氷機の実施の一形態を図1ないし図3を用いて説明する。図1は本発明にかかるオーガ式製氷機の概略の回路図である。図2は制御装置の入出力図である。図3は洗浄および製氷運転のフローチャートである。
【0010】
図1に図示するように、オーガ式製氷機の冷凍サイクルの主要部は、圧縮機1、空冷凝縮器2、水冷凝縮器3、デハイドレータ4、膨張弁5などの減圧装置、および、冷却器6などからなり、冷凍機を構成している。空冷凝縮器2は、凝縮器用送風機8により空冷される。また、冷却器6は、冷却筒9の外側に巻き付けた状態で配置されている。この冷却筒9内には、後述するように水道管などから水が供給されるとともに、オーガ11が回転可能に挿入されている。このオーガ11はオーガモータ12により減速機13を介して回転駆動される。そして、冷凍機稼働時、すなわち圧縮機1の稼働時には、冷媒は圧縮機1で圧縮されて、凝縮器2,3に吐出され、この凝縮器2,3で冷却されて、デハイドレータ4を介し、膨張弁5などの減圧装置を通って、冷却器6で蒸発して低温となり、冷却筒9内の水を冷却して、冷却筒9の内面に氷を生成している。ついで、冷却器6を通過した冷媒は、圧縮機1に戻る。また、冷却筒9内面に着氷している氷は、オーガモータ12により回転駆動されているオーガ11により削り取られて、氷片となり上方へ移送されて、貯氷室(図示せず)に貯められる。この貯氷室には貯氷センサである貯氷スイッチ14(図2参照)が設けられている。この貯氷スイッチ14は貯氷室が満氷になると満氷信号であるON信号を出力し、貯氷室の氷が取り出されて減少すると減氷信号であるOFF信号を出力する。そして、オーガ11や冷却筒9などが設けられている部分が、オーガ式製氷機の製氷部となっている。
【0011】
水道などからの水は、水道管などの給水口21から、浄水器22に流れ、貯水タンク24に流入している。この貯水タンク24への給水路には、この給水路を開閉する電磁式の給水弁23が設けられている。そして、貯水タンク24には、水位センサである水位スイッチ32および排水口としてのオーバーフロー口36が設けられている。水位スイッチ32は、貯水タンク24の水位が満水水位になると満水信号であるON信号を出力し、一方、満水水位から低下すると減水信号であるOFF信号を出力する。なお、貯水タンク24の満水水位は、図1において実線で図示されている。また、貯水タンク24の水位が満水水位を少し越えると、水はオーバーフロー口36から第1排水路38を通って製氷機の外に排出される。
【0012】
そして、貯水タンク24の流出口34からの水は、冷却筒9の水流入口41から冷却筒9の下部に流入し、冷却筒9の内部に給水される。冷却筒9の上部は、貯水タンク24の満水時の水位と略同じ高さ位置となっており、貯水タンク24の満水時には、冷却筒9の上部まで水が流入する。また、冷却筒9の下部には、貯水タンク24の流出口34に接続されている水流入口41とともに、水流出口42が設けられている。そして、冷却筒9内の水は、この水流出口42から第2排水路43を通って製氷機の外に排出される。この第2排水路43には電磁弁式の排水弁44が設けられ、この貯水タンク用排水弁44が第2排水路43の流路を開閉する。
【0013】
また、水冷凝縮器3は二重配管構造で、内側の配管を冷凍サイクルの冷媒が流れ、外側の配管を、給水口21からの水である冷却水が流れる。そして、水冷凝縮器3を流れた水は第3排水路63を通って製氷機の外に排出される。この第3排水路63には電磁弁式の節水弁64が設けられている。
【0014】
図2において、オーガ式製氷機の制御装置66は、マイコンなどで構成され、この制御装置66には、種々の電気部品が接続されているが、本発明に関係する電気部品としては、入力側に、貯氷室の氷量を検出する貯氷スイッチ14および貯水タンク24の水位を検出する水位スイッチ32などが接続され、一方、出力側に、給水弁23、貯水タンク用排水弁44、オーガモータ12、圧縮機1、凝縮器用送風機8および節水弁64などが接続されている。また、制御装置66は、中央演算装置(CPU)、RAMやROMなどの記憶部を具備しており、記憶部には、各種プログラムや各種設定値が記憶されているとともに、中央演算装置(CPU)で、プログラムを実行している。さらに、制御装置66は、経過時間を計測するタイマーや、繰返回数nを計数するカウンター(初期設定は0)などを内蔵している。
【0015】
この様に構成されているオーガ式製氷機の洗浄の主なフローを図3のフローチャートを用いて説明する。ステップ0において、オーガ式製氷機に電源を投入する。この電源投入時には、各弁23,44,64は閉じた状態で、かつ、圧縮機1、送風機8およびオーガモータ12は停止した状態である。そして、ステップ1において、制御装置66は給水弁23に開信号を出力し、給水弁23を開ける。すると、給水口21から貯水タンク24に水が流入し貯められ、貯水タンク24の水位が上昇する。ついで、ステップ2において、制御装置66は水位スイッチ32の出力信号をチェックする。そして、貯水タンク24の水位が満水水位になって、水位スイッチ32がONとなると、この水位スイッチ32の満水信号であるON信号が制御装置66に入力され、ステップ3に行く。一方、ステップ2において、水位スイッチ32の出力がOFF信号の場合には、ステップ2に戻り、水位スイッチ32がONとなるまで待機する。
【0016】
ステップ3において、制御装置66は給水弁23に閉信号を出力し、給水弁23を閉じ、ステップ4に行く。ステップ4において、制御装置66は排水弁44に開信号を出力し排水弁44を開け、そして、制御装置66はタイマーで第1排水設定時間(たとえば、約1分間)を計測し、その計測後、排水弁44に閉信号を出力し排水弁44を閉じる。なお、第1排水設定時間は制御装置66に予め設定されている。このステップ1からステップ4までで初回洗浄工程が終了する。初回洗浄工程は、ステップ1の初回貯水開始工程と、ステップ2およびステップ3の初回貯水終了工程と、ステップ4の初回排水工程とからなっている。そして、この初回洗浄工程の後に、ステップ5からステップ12までの繰返洗浄工程が開始する。この様にして、洗浄工程は初回洗浄工程および繰返洗浄工程からなっている。
【0017】
ステップ5において、制御装置66は給水弁23に開信号を出力し、給水弁23を開ける。すると、給水口21から貯水タンク24に水が流入し貯められ、貯水タンク24の水位が上昇する。そして、ステップ6において、制御装置66は、今までに繰返された繰返回数nが何回目かを判断し、1回目の場合には繰返回数nは0であるのでステップ7に行き、2回目以降でかつ繰返設定回数N(たとえば、3回)に達するまではステップ8に行き、繰返設定回数Nに達するとステップ13に行く。なお、繰返設定回数Nは制御装置66に予め設定されている。
【0018】
ステップ7において、制御装置66はオーガモータ12に稼働信号を出力し、オーガモータ12を稼働させ、オーガ11を回転させる。そして、ステップ8に行く。ステップ8において、制御装置66は水位スイッチ32の出力信号をチェックする。そして、貯水タンク24の水位が満水水位になって、水位スイッチ32がONとなると、この水位スイッチ32の満水信号であるON信号が制御装置66に入力され、ステップ9に行く。一方、ステップ8において、水位スイッチ32の出力がOFF信号の場合には、ステップ8に戻り、水位スイッチ32がONとなるまで待機する。
【0019】
ステップ9において、制御装置66は給水弁23に閉信号を出力し、給水弁23を閉じ、ステップ10に行く。ステップ10において、制御装置66はタイマーで満水維持設定時間(たとえば、約2分間)を計測し、その計測後、ステップ11に行く。なお、満水維持設定時間は制御装置66に予め設定されている。ステップ11において、制御装置66は排水弁44に開信号を出力し排水弁44を開け、そして、制御装置66はタイマーで繰返時排水設定時間(たとえば、約1分間)を計測し、その計測後、排水弁44に閉信号を出力し排水弁44を閉じる。なお、繰返時排水設定時間は制御装置66に予め設定されている。ついで、ステップ12に行く。ステップ12において、繰返回数nに1加算する。1回目の場合には、繰返回数nは0から1になる。
【0020】
そして、ステップ5に戻る。ステップ5において、給水弁23が開き、ステップ6において、今回は繰返回数nが1であるので、ステップ8に行き、ステップ12で繰返回数nに1加算して、再び、ステップ5に戻る。そして、繰返回数nが繰返設定回数Nになるまで繰り返す。この様にして、ステップ5ないしステップ12で繰返洗浄工程が構成されており、この繰返洗浄工程は、ステップ5の繰返時貯水開始工程と、ステップ7のオーガモータ稼働開始工程と、ステップ8およびステップ9の繰返時貯水終了工程と、ステップ10およびステップ11の繰返時排水工程と、前記繰返時貯水開始工程、繰返時貯水終了工程および繰返時排水工程を製氷運転の前に複数回繰り返す繰返工程とを具備している。そして、ステップ12において、繰返回数nに1加算されて、新しい繰返回数nが繰返設定回数Nになると、その後のステップ6において、制御装置66は繰返回数nが繰返設定回数Nになったと判断して、ステップ13に行く。
【0021】
ステップ13において、繰返回数nをリセットして0とし、ステップ14に行く。ステップ14において、制御装置66は水位スイッチ32の出力信号をチェックする。そして、貯水タンク24の水位が満水水位になって、水位スイッチ32がONとなると、この水位スイッチ32の満水信号であるON信号が制御装置66に入力され、ステップ15に行く。一方、ステップ14において、水位スイッチ32の出力がOFF信号の場合には、ステップ14に戻り、水位スイッチ32がONとなるまで待機する。
【0022】
ステップ15において、製氷運転の製氷工程が開始する。すなわち、制御装置66は、圧縮機1および送風機8に稼働信号を出力し稼働させるとともに、節水弁64に開信号を出力して開ける。すると、オーガ式製氷機の製氷部で氷が製氷され、この氷が貯氷室に貯められる。そして、ステップ16に行く。ステップ16において、制御装置66は貯氷室の貯氷スイッチ14が満氷信号であるON信号となったか否かを判定しており、ON信号となるとステップ17に行き、貯氷工程に入る。一方、ステップ16において、貯氷スイッチ14が減氷信号であるOFF信号の場合には、ステップ16に戻り、製氷工程を継続し製氷を行う。なお、この製氷工程の間は、貯水タンク24の水位が略一定の満水水位となるように、制御装置66は水位スイッチ32の出力に基づいて給水弁23を開閉制御している。
【0023】
ステップ17において、製氷運転の貯氷工程が開始する。すなわち、制御装置66は、圧縮機1、送風機8およびオーガモータ12に停止信号を出力し停止させるとともに、節水弁64に閉信号を出力して閉じる。すると、製氷は停止する。また、貯氷室には氷が満氷の状態で貯められている。なお、製氷運転は製氷工程と貯氷工程とからなっている。ついで、ステップ17からステップ18に行く。ステップ18において、制御装置66は貯氷室の貯氷スイッチ14が減氷信号であるOFF信号となったか否かを判定しており、貯氷室から氷が取り出されたりして、貯氷スイッチ14の出力がOFF信号となるとステップ1に戻り、洗浄工程に入り、この洗浄工程後、製氷運転に入る。一方、ステップ18において、貯氷スイッチ14が満氷信号であるON信号の場合には、ステップ18に戻り、貯氷工程すなわち満氷の状態を維持する。
【0024】
この様にして、この実施の形態では、製氷運転の製氷工程の前(すなわち、電源投入時、または、貯氷工程から製氷工程に切り換わる時)に、初回洗浄工程として、オーガモータ12を稼働させていない状態(すなわち、オーガ11が回転していない状態)で、冷却筒9の水流入口41から水流出口42へ通水している。この様にオーガ11が停止しているため、配管工事などの際のゴミなどは、冷却筒9の内部に大きく流入しないで、冷却筒9の下部の水流入口41から直ちに水流出口42を通って排出される。したがって、冷却筒9内でゴミなどが目詰まりすることを防止することができる。
【0025】
そして、この初回洗浄工程の後に繰返洗浄工程を行っている。ところで、製氷運転開始前において、冷却筒9内に氷が付着して目詰まりしている場合(たとえば、貯氷工程の期間が短い場合、すなわち製氷工程から貯氷工程に入り直ぐに次の製氷工程に切り換わった場合など)や、冷却筒9の内面やオーガ11が乾燥している場合などには、貯水タンク24からの水は冷却筒9の上部に円滑に流入しないことがある。この様な場合にも、繰返洗浄工程、すなわち、オーガ11が回転している状態で、注水と排水とを繰り返すことにより、付着した氷を溶かしたり、また、冷却筒9の内面やオーガ11を湿らせたりすることができる。その結果、繰返洗浄工程後は、円滑に冷却筒9の上部まで水が円滑に流入することができ、異音の発生を防止することができる。
【0026】
この様にして、制御手段である制御装置66は、製氷運転の開始前に給水弁に開信号を出力して給水弁を開け貯水タンクに水を貯める初回貯水開始手段と、この初回貯水開始手段の実行後に水位スイッチの出力信号をチェックし、水位スイッチの出力信号が満水信号であると給水弁に閉信号を出力して給水弁を閉じる初回貯水終了手段と、この初回貯水終了手段の実行後に、排水弁に開信号を出力して排水弁を開け、予め設定されている第1排水設定時間が経過した後に、給水弁に閉信号を出力して排水弁を閉じる初回排水実行手段と、この初回排水実行手段の実行後に給水弁に開信号を出力して給水弁を開けて貯水タンクに水を貯める繰返時貯水開始手段と、この繰返時貯水開始手段の実行後にオーガモータに稼働信号を出力してオーガモータを稼働させるオーガモータ稼働開始手段と、前記繰返時貯水開始手段の実行後に水位スイッチの出力信号をチェックし、水位スイッチの出力信号が満水信号であると給水弁に閉信号を出力して給水弁を閉じる繰返時貯水終了手段と、この繰返時貯水終了手段の実行後に、予め設定されている満水維持設定時間が経過すると、排水弁に開信号を出力して排水弁を開け、予め設定されている繰返時排水設定時間が経過した後に、排水弁に閉信号を出力して排水弁を閉じる繰返時排水実行手段と、前記繰返時貯水開始手段、繰返時貯水終了手段および繰返時排水実行手段を製氷運転の前に複数回繰り返す繰返手段などを具備している。
この様に、制御装置は、上記手段以外にも、実行される各作用に対応して各々作用を実行する手段を具備している。また、上記に記載された手段の全てを具備している必要は必ずしもない。
【0027】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)第1排水設定時間、繰返設定回数N、満水維持設定時間および繰返時排水設定時間などは適宜変更可能である。
(2)第1排水設定時間と繰返時排水設定時間とは、同じ値とすることも可能であるし、また、異ならしめることも可能である。
(3)洗浄工程や製氷運転のフローは適宜変更可能である。
(4)空冷凝縮器2および水冷凝縮器3は必ずしも両者を設ける必要はなく、何れか一方のみでも可能である。
(5)貯氷センサや水位センサの形式や構造は、貯氷量や水位を検出することができるならば、適宜変更可能である。
【0028】
【発明の効果】
本願発明のオーガ式製氷機によれば、貯水タンクに水を貯めるとともに、オーガモータを稼働させてオーガを回転させ、満水維持設定時間経過後、排水設定時間の間排水弁を開けて排水することを、製氷運転の開始前に複数回繰り返す。このオーガが回転している状態での注排水の繰り返しにより、冷却筒やオーガに付着した氷を溶かしたり、また、冷却筒の内面やオーガを湿らせたりすることができる。その結果、注排水の繰返の洗浄工程後は、円滑に冷却筒の上部まで水が円滑に流入することができ、異音の発生を防止することができる。しかも、オーガや冷却筒などに孔加工を施す必要がなく、製造コストを軽減することができる。
【0029】
また、この注排水の繰返の洗浄工程の前に、初回洗浄を行う。この初回洗浄は、貯水タンクに水を貯めた後に、第1排水設定時間の間排水弁を開けて排水する。したがって、配管工事などの際のゴミなどは、オーガが回転していないため、冷却筒の内部に大きく流入しないで、冷却筒の水流入口から直ちに水流出口を通って排出される。したがって、冷却筒内でゴミなどが目詰まりすることを極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明にかかるオーガ式製氷機の概略の回路図である。
【図2】 図2は制御装置の入出力図である。
【図3】 図3は洗浄および製氷運転のフローチャートである。
【符号の説明】
9 冷却筒
11 オーガ
12 オーガモータ
23 給水弁
24 貯水タンク
32 水位スイッチ(水位センサ)
41 冷却筒の水流入口
42 冷却筒の水流出口
44 排水弁
66 制御装置

Claims (1)

  1. 冷却筒内に生成された氷を、回転するオーガにより削り取って、氷片を製造するとともに、この製氷運転を制御装置が制御しているオーガ式製氷機において、
    前記冷却筒に設けられた水流入口および水流出口と、
    この冷却筒の水流入口に接続されている貯水タンクと、
    前記冷却筒の水流出口に接続される排水弁と、
    前記貯水タンクに水を供給する給水路を開閉する給水弁と、
    前記貯水タンクの水位を検知して満水水位の際に満水信号を出力する水位センサと、
    前記オーガを回転駆動するオーガモータとを備え、
    前記制御装置は、製氷運転の開始前に給水弁を開けて貯水タンクに水を貯める初回貯水開始手段と、この初回貯水開始手段の実行後に貯水タンクの水位が満水水位になって前記水位センサが満水信号を出力すると給水弁を閉じる初回貯水終了手段と、この初回貯水終了手段の実行後に、予め設定されている第1排水設定時間の間前記排水弁を開ける初回排水実行手段と、この初回排水実行手段の実行後に給水弁を開けて貯水タンクに水を貯める繰返時貯水開始手段と、この繰返時貯水開始手段の実行後にオーガモータを稼働させるオーガモータ稼働開始手段と、前記繰返時貯水開始手段の実行後に貯水タンクの水位が満水水位になって前記水位センサが満水信号を出力すると給水弁を閉じる繰返時貯水終了手段と、この繰返時貯水終了手段の実行後に、予め設定されている満水維持設定時間が経過すると、予め設定されている繰返時排水設定時間の間前記排水弁を開ける繰返時排水実行手段と、前記繰返時貯水開始手段、繰返時貯水終了手段および繰返時排水実行手段を製氷運転の前に複数回繰り返す繰返手段とを具備していることを特徴とするオーガ式製氷機。
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