JP4769312B2 - コンバインにおけるチャフシーブ構造 - Google Patents
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Description
即ち、菜種などを収穫する普通型のコンバインでは、扱胴が長く、受網から流下した菜種粒、鞘類、小さな茎部屑等が混在した処理物が選別部で選別処理されることになる。そして、菜種を収穫するときの受網の目合いも小さく設定されるから、チャフシーブでの選別作用に、大きく開度が変わるものを使用すると、処理量が多いときには大部分が風選別されずにそのままチャフ板間から流下してしまい、選別不良が生じる虞がある。
このものは、特許文献1に示されているように、操作レバーに形成した長孔の範囲内でチャフ板が揺動するものではないが、操作レバーを所定の位置に固定した状態では、特許文献1のものと同様、選別板11はスプリング23で閉じ方向に付勢されていて、処理量が多くなる(重くなる)と、スプリング23に抗して選別板11の角度が変化してチャフシーブ7の開度が大きくなる構造となっている。従って、この構造のものをそのまま菜種を脱穀するコンバインに適用すると、特許文献1のものと同様の選別不良が生じる虞がある。
第1発明の構成は、脱穀装置の扱室の下方に位置する選別部に、受網から落下した脱穀処理物を選別するチャフシーブを備えたシーブケースを前後揺動自在に設けるとともに、前記チャフシーブを、複数の選別板が所定ピッチで前後に並列配備され、前記複数の選別板が横軸芯周りに揺動自在に支持され、前記複数の選別板に亘って前後に長い支持枠が接続され、前記支持枠の前後移動に連動して複数の選別板の角度が変更されて前記チャフシーブの開度が設定されるように構成してあるコンバインにおけるチャフシーブ構造において、前記チャフシーブの側部に支点軸を備え、前記支持枠に接続された操作軸を備え、前記支点軸と前記操作軸とに亘って操作部材を接続し、該操作部材を前記シーブケースの側板に位置決め用固定部材を介して固定することにより、前記支持枠が固定されて前記チャフシーブの開度が設定されるように構成し、前記操作部材を前記チャフシーブの側板の外側外面に沿って近接配設し、前記操作軸を前記チャフシーブの側板を貫通させた状態で前記操作部材と接続し、前記側板に前記操作軸の揺動範囲に沿って長孔を形成し、該長孔が前記操作軸の揺動範囲において前記操作部材で閉塞されるように構成してある。
第1発明によれば、操作部材が支点軸と操作軸とに亘って接続されているので、シーブケースに対する操作部材の位置が決まれば、操作軸の位置が決まり、選別板の角度(チャフシーブの開度)が決まる。これにより、操作部材を操作して選別板の角度を変更することによって、チャフシーブの開度を収穫する作物の種類に適した開度に設定することができる。
従って、第1発明によれば、処理物の多少に係らず所定の選別処理が行えるので、菜種などの選別に適した選別処理が行うことができるに至った。又、操作部材を破損させることなく長期に良好に使用することができる。
第1発明によれば、操作部材で長孔を閉塞し、操作部材を長孔の蓋体として機能するようにしてあるので、別途長孔閉塞用の蓋板を設ける必要がなく、部品点数を削減できながら、チャフシーブの開度を変更したときも変更した孔を閉塞する作業も不要となり、チャフシーブの開度変更作業も容易に行える利点がある。
第2発明の構成は、第1発明の構成において、前記支点軸が前記複数の選別板のうちの一つの選別板の上端部位又は下端部位の一方に備えられて支点を形成し、前記操作軸が前記一つの選別板の上端部位又は下端部位の他方に備えられて前記支持枠に接続されるように構成してある。
第2発明によれば、支点軸及び操作軸を選別板の角度を変更するために選別板の上端部及び下端部に設けられた支軸とすることができ、支点軸と操作軸を選別板の支軸に兼用することができるので、別途、支点軸及び操作軸を設ける必要がなく、簡素な構造とすることができた。
普通型コンバインで収穫される処理対象作物としては、稲麦、稗、粟、豆類、ごま、菜種など種々あるが、ここでは、菜種を収穫する処理対象作物としている。以下において収穫の目的とする菜種を穀粒と称し、茎、及び穀粒を包んでいた鞘を含めて茎部と称し、場合によっては鞘と茎部を分けていうことがある。
(1)前後いずれかの扱歯44群に叩かれる。
(2)前側の扱歯44群の扱歯44と後側の扱歯44群の扱歯44に連続して叩かれる。(3)前後の各扱歯44群における前後2個の扱歯44に同時に当たって叩かれる。
ことになる。
(1)の場合は、扱胴全長を通過する間の脱穀処理物が扱歯44に叩かれる回数が軽減(半減)されるので、打撃が軽減される。
(2)の場合は、前後の扱歯44に連続的に叩かれるので、後の扱歯44に叩かれるときの脱穀処理物の速度低下が少なく、扱歯44の回転速度と脱穀処理物の回転速度との速度差が小さいから、脱穀処理物が後方の扱歯44に叩かれるときの衝撃が緩和される。
(3)の場合は、一つの脱穀処理物が前後2個の扱歯44に同時に当たるので、衝撃が緩和される。
従って、いずれの場合も全体としての脱穀処理物の衝撃が緩和される。即ち、前後に近接した2組の扱歯44群でもって、これらが対となって全体としての脱穀処理物に対する衝撃を緩和するように機能して脱穀処理が行われる。
脱穀処理物が、対を成す2組の近接した扱歯44群のうち、前側(移送方向上手側)の扱歯44に叩かれた後、引き続いて、対を成す後方の扱歯44群の扱歯44に叩かれる場合(前記(2)の場合)は、前側の扱歯44に打撃を受けた後、直ぐに再打撃を受けることとなる。この場合、対を成す前後2組の扱歯44群の距離(ピッチ)は短く両者は接近しているから、脱穀処理物は短時間の間に続け様に前後の扱歯44に打撃を受けることになる。扱歯44に打撃を受けた脱穀処理物は、瞬間的には扱歯と回転速度と略同速度回転する。脱穀処理物が扱歯から離れると速度低下が生じるが、近接した前後の扱歯44で続け様に打撃を受けると、対を成す後の扱歯44で打撃を受けるときの速度低下は少ないから、後の扱歯44で再打撃されるときの衝撃力が小さく、全体として2組の扱歯44のピッチを短くした場合は、ピッチの広い2組の衝撃力の総和よりも小さくなる。
脱穀処理物が対を成すピッチの短い2組の扱歯44群の前後の扱歯44に略同時に当たったときは(前記(3)の場合)、その前後何れか一方の扱歯44の回転速度と脱穀処理物の回転速度が同速度で当たったことと同じ、即ち、一方が速度差零で当たったとみなせるから、一対の扱歯44に略同に時叩かれたときは衝撃力が概ね半減する。又、対を成す2組の前後の扱歯に完全に同時に叩かれたときも衝撃力は半減する。
以上のように、扱歯44による脱穀処理物に対する衝撃力が緩和されるから、脱穀処理物の茎汁の発生を抑制でき、総じて脱穀負荷も軽減される。
前記シーブケース27における2番回収部31の上方からシーブケース27の後端部に亘って第2チャフシーブ62が前部よりも後部が高い後上がりに設けられている。第2チャフシーブ62には多数の選別板73が所定ピッチで前後に並列配備されている。
選別板73は、開口設定用の操作具75に連結された選別板73Aと、これ以外の前後の選別板73Bとからなる。図12、図13に示すように、選別板73Aは、下端部に流下してきた選別処理物を受け止める補強を兼ねた折り曲げ片73aを形成した板材73bと、板材73bの上端部に固設した丸棒からなる支点軸80と、板材73bの下端部の左右に配置した下部枢支ピンからなる操作軸81と、板材73bの左右に配置され支点軸80と操作軸81とを保持する保持板73cとを備えている。図12、図14に示すように、前後の選別板73Bは、下端部に流下してきた選別処理物を受け止める補強を兼ねた折り曲げ片73aを形成した板材73bと、板材73bの上端部の左右に配置した上部枢支ピンからなる支点軸80aと、板材73bの下端部の左右に配置した下部枢支ピン81aと、支点軸80aと下部枢支ピン81aとを保持し板材73bと重合する補強板73dとを備えている。
第2チャフシーブ62を取外すときは、チョッパ47を大きく開放して、偏芯回動機構51の連結を外して、シーブケース27を後方に引き出してから、ボルト87を外すと取外すことができる。そして、目合いの異なるチャフシーブやストローラックと付け替えることで、異なる種類の収穫物の収穫に対処することができる。
(1)上記実施の形態では、第1チャフシーブ59、第2チャフシーブ62の選別板63,73の上端部の横軸芯a,b周りに下端部を揺動させるようにしてあるが、横軸芯a,bと支持枠64,74を上下逆にして、複数の選別板63,73の下端部の横軸芯a,b周りに揺動自在に支持され、複数の選別板63,73の上端部が前後に長い支持枠64,74に接続され、支持枠64,74の前後移動に連動して複数の選別板63,73の角度が変更されて第1チャフシーブ59又は第2チャフシーブ62の開度が設定されるように構成してもよい。
21 扱室
24 受網
26 選別部
27 シーブケース
27a 側板
59 チャフシーブ
63 リップ板
64 支持枠
65 操作軸(下部枢支ピン)
66 長孔
67 支点軸
68 操作部材
70 位置決め用固定部材(ボルト)
a 支点
Claims (2)
- 脱穀装置の扱室の下方に位置する選別部に、受網から落下した脱穀処理物を選別するチャフシーブを備えたシーブケースを前後揺動自在に設けるとともに、前記チャフシーブを、複数の選別板が所定ピッチで前後に並列配備され、前記複数の選別板が横軸芯周りに揺動自在に支持され、前記複数の選別板に亘って前後に長い支持枠が接続され、前記支持枠の前後移動に連動して複数の選別板の角度が変更されて前記チャフシーブの開度が設定されるように構成してあるコンバインにおけるチャフシーブ構造において、
前記チャフシーブの側部に支点軸を備え、前記支持枠に接続された操作軸を備え、前記支点軸と前記操作軸とに亘って操作部材を接続し、該操作部材を前記シーブケースの側板に位置決め用固定部材を介して固定することにより、前記支持枠が固定されて前記チャフシーブの開度が設定されるように構成し、
前記操作部材を前記チャフシーブの側板の外側外面に沿って近接配設し、前記操作軸を前記チャフシーブの側板を貫通させた状態で前記操作部材と接続し、前記側板に前記操作軸の揺動範囲に沿って長孔を形成し、該長孔が前記操作軸の揺動範囲において前記操作部材で閉塞されるように構成してあるコンバインにおけるチャフシーブ構造。 - 前記支点軸が前記複数の選別板のうちの一つの選別板の上端部位又は下端部位の一方に備えられて支点を形成し、前記操作軸が前記一つの選別板の上端部位又は下端部位の他方に備えられて前記支持枠に接続されるように構成してある請求項1記載のコンバインにおけるチャフシーブ構造。
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