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JP4767937B2 - 立体画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特殊なメガネを着用することなく両眼視差のある画像を観察者の左右の眼に分離して入力し、立体画像として認識させる立体画像表示装置に係り、特に、透過型の液晶表示パネルに対して離間して設けられた光源から光を照射する構成の立体画像表示装置に関する。
従来、この種の装置として、次のようなものが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
この装置は、視差がある右眼用画像と左眼用画像とを液晶表示パネルに時分割で交互に切り換え表示するとともに、画像の切り換え表示に同期して右眼用と左眼用の一対の光源を交互に点滅動作させている。具体的には、液晶表示パネルに右眼用画像が表示されている場合には、右眼用の光源が点灯し、左眼用の光源が消灯する。右眼用の光源から照射された光は、フレネルレンズで集光されて平行光となり、観察者の右眼に向けられる。一方、液晶表示パネルに左眼用画像が表示されている場合には、右眼用の光源が消灯し、左眼用の光源が点灯する。左眼用の光源から照射された光は、フレネルレンズで集光されて平行光となり、観察者の左眼に向けられる。このようにして、右眼用画像と左眼用画像とが分離して観察者の右眼と左眼とに入射することにより、観察者はいわゆる両眼視差に基づく3次元知覚により立体画像を見ることができる。
上記の従来例では、液晶表示パネルと光源との間に長い距離が必要となるので、装置の奥行きが長くなるという問題がある。そこで、液晶表示パネル側に光源を配置し、液晶表示パネルの奥側にフレネルミラーを配置し、このフレネルミラーを用いて液晶表示パネル側へ光源の光を反射させる構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この構成によると、光源からの光を液晶表示パネル側から照射して、フレネルミラーで液晶表示パネル側へ反射させることにより、装置の奥行きを短くすることができる。
この装置では、
特開平8−262370号公報(段落番号「0025」〜「0026」、図3) 特開2000−147669号公報(図1〜図3)
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、右眼用の光源と左眼用の光源からの光をそれぞれ右眼及び左目方向に反射させるために、フレネルミラーが、右眼用の光源と左眼用の光源側に縦長状の反射面が形成された帯状のミラーを交互に組み合わせて構成されている。そのため、液晶表示パネルにはフレネルミラーの構造に起因して縦縞状に明暗が発生し、画像の左右方向における明暗均一性が悪いという問題がある。
上記の問題を解決するために、光を左右方向に拡散する拡散部材を配置することが考えられる。しかしながら、この場合には、クロストーク(右眼用画像が左眼に入射し、左眼用画像が右眼に入射するという現象)が悪化して、立体画像の立体感が著しく悪化するという別異の問題が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、一対の光源が配置されている方向とは直交する方向に楕円形状のミラーを積層配置することにより、画像の左右方向における明暗均一性を向上させつつも、クロストークを低下させることがない立体画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、右眼用画像と左眼用画像とを交互に表示することにより、観察者に立体画像として認識させる立体画像表示装置において、右眼用画像と左眼用画像とを表示する透過型の液晶表示パネルと、前記透過型の液晶表示パネルの両端側に配置され、前記透過型の液晶表示パネルを背面側から照射するための右眼用及び左眼用の一対の光源と、一方の焦点近辺に右眼用の光源が配置され、観察者の右眼視点が他方の焦点近辺に位置する楕円の円弧の一部として形成された帯状の右眼用楕円ミラーと、一方の焦点近辺に左眼用の光源が配置され、観察者の左眼視点が他方の焦点近辺に位置する楕円の円弧の一部として形成された帯状の左眼用楕円ミラーと、前記右眼用楕円ミラーと前記左眼用楕円ミラーの反射面は、前記透過型の液晶表示パネル側に向けられており、右眼用楕円ミラーと左眼用楕円ミラーを互い違いの状態で、前記一対の光源を結ぶラインに直交する方向に積層して構成された反射ユニットと、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、一方の焦点側にあたる右眼用の光源から放射された光は、右眼用楕円ミラーの入射面から入射し、反射面で反射し、透過型の液晶表示パネルを透過して他方の焦点位置に右眼用画像を結像する。また、一方の焦点側にあたる左眼用の光源から放射された光は、左眼用楕円ミラーの入射面から入射し、反射面で反射し、透過型の液晶表示パネルを透過して他方の焦点位置に左眼用画像を結像する。反射ユニットは、右眼用楕円ミラーと左眼用楕円ミラーとを互い違いの状態で、一対の光源を結ぶラインに直交する方向に帯状の右眼用楕円ミラーと左眼用楕円ミラーとを積層して構成されているので、画像の左右方向における明暗均一性を向上させることができる。したがって、左右方向に光を拡散させる必要がないので、クロストークを低下させることがない。
また、本発明において、前記反射ユニットと前記透過型の液晶表示パネル側との間には、前記反射ユニットからの光を前記楕円ミラーの積層方向へ拡散させる拡散部材を備えていることが好ましい(請求項2)。拡散部材によって光を拡散させるものの、拡散させる方向が楕円ミラーの積層方向であるので、クロストークを低下させることなく、楕円ミラーによる画像の上下方向の明暗均一性を向上させることができる。
本発明に係る立体画像表示装置によれば、反射ユニットは、一対の光源を結ぶラインに直交する方向に帯状の右眼用楕円ミラー及び左眼用楕円ミラーを積層して構成されているので、画像の左右方向における明暗均一性を向上させることができる。したがって、左右方向に光を拡散させる必要がないので、クロストークを低下させることがない。
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
図1は、実施例に係る立体表示装置の概略構成を示す横断面図であり、図2は、楕円ミラーを構成する楕円を説明する模式図である。図3は、楕円ミラーの一部断面を示す図であり、(a)は楕円ミラーの正面図、(b)は側面図であり、図4は、楕円ミラーの外観斜視図である。図5は、反射ユニットの外観斜視図であり、(a)は出射面側から見た図であり、(b)はその反対側から見た図であり、図6は、反射ユニットの正面図である。
本実施例に係る立体画像表示装置は、横断面がコの字状を呈する筐体3を備えている。この筐体3の前面4には、透過型の液晶表示パネル5がフロントベゼルを含む支持部7を介して取り付けられている。液晶表示パネル5の両端側にあたる支持部7の奥側には、支持枠9を介して拡散部材11が取り付けられている。この拡散部材11は、光を縦方向(紙面方向)に拡散させる機能を備えている。支持枠9の一方の奥側(前面4から見て左側奥)には、放熱機構13を介して右眼用の光源15が取り付けられ、支持枠9の他方の奥側(前面4から見て右側奥)には、放熱機構14を介して左眼用の光源16が取り付けられている。光源15,16は外観が棒状を呈し、図1において、紙面方向に長手方向が位置するように配置されている。
一対の光源15,16の奥側には、同形状の楕円ミラー17を互い違いに積層して構成された反射ユニット19が配設されている(図1及び図5参照)。楕円ミラー17は、薄板状の外観を呈しており、面方向(紙面方向)からみて一端面が楕円の円弧の一部を構成している。楕円ミラー17は、左眼用も右眼用も向きが異なるだけで同じ構成であるので、ここでは右眼用を例に採って図2を参照しながら説明する。
なお、上述した楕円ミラー17が本発明における右眼用楕円ミラーと左眼用楕円ミラーに相当する。
楕円ミラー17は、そのブレード18が楕円21の円弧の一部から構成されている。一方の焦点f1の位置には、楕円ミラー17の長軸aに沿う面23と、短軸bに沿う入射面25とが形成する角が位置する。つまり、一方の焦点f1側に面23と入射面25とからなる入射部26を備えている。換言すると、楕円ミラー17のブレード18は、一方の焦点f1側の円弧の内周側で構成されている。また、面方向(紙面方向)からみて直線状を呈する他端面には、出射面27を備えている。楕円ミラー17の端面側から見て帯状を呈する円弧部28は、出射面27から出射した光が他方の焦点f2側に結像するように形成されている。但し、後述する楕円ミラー17の構成により、出射面27から出射した光は、他方の焦点f2よりも楕円21の中心c側に寄った焦点fに結像する。この焦点fの位置は、観察者の右眼ERの位置にあたる。なお、楕円ミラー17を左右反転させると、焦点fの位置は観察者の左眼ELの位置にあたる。
楕円ミラー17のブレード18は、光源15,16の光を透過する光透過性の樹脂、例えば、アクリル樹脂で構成され、厚さが数ミリ程度(例えば、2mm)である。楕円ミラー17の円弧部28は、アクリル樹脂29の外面に光反射材料、例えば、アルミニウム膜31が蒸着されている。その上には、白色塗装33に重ねて黒色塗装35が施されている。換言すると、円弧部28の端面は、アルミニウム膜31と、白色塗装33と、黒色塗装35とにより覆われ、最内側面が反射面36を構成している。また、楕円ミラー17の入射面25側に近い側の一端面が副反射部37として形成されている。この副反射部37は、円弧部28と同様に、アルミニウム膜31と、白色塗装33と、黒色塗装35とからなる三重塗装を施されている。副反射部37のアルミニウム膜31は、副反射面39を構成している。入射部26の反対側にあたる先端部41及び面23は、アルミニウム膜31及び白色塗装33が被着されておらず、反射面36を構成していない。入射部26のうち入射面25と、出射面27とは一切塗装が施されていないが、アクリル樹脂29の両面は白色塗装33に重ねて黒色塗装35が施されているだけである。
楕円ミラー17は、上述したように構成されており、光透過性のアクリル樹脂により光源15,16の光を効率的に透過させることができ、入射した光を反射面36の光反射材料で反射させることができるとともに、白色塗装33及び黒色塗装35により入射した光を効率的に出射面27に導くことができる。また、反射面36のアルミニウム膜31がアクリル樹脂29で保護されることになるので、アルミニウム膜31が曇ったり腐食したりすることで反射率が低下するような経時劣化を抑制できる。
なお、上述したように、楕円21の一方の焦点f1側から放射された光が、楕円21の他方の焦点f2ではなく焦点fに結像するのは、楕円ミラー17がアクリル樹脂29で構成されているので、その出射面27で屈折が大きくなることによる。
また、立体画像表示装置では、通常、観察者の眼が結像位置からずれると画像が見えなくなるが、副反射面39及び反射面36により焦点位置fよりも外側に向かって出射するようにしているので、立体画像は見ることができないものの、右眼用画像または左眼用画像だけによる二次元画像として見ることができる。したがって、立体視している観察者の周囲であっても観察者が立体視している画像の概略を知ることができるようになっている。
反射ユニット19は、図1及び図5に示すように、楕円ミラー17の出射面27を透過型の液晶表示パネル5側に向けるとともに、入射部26を互いに反対側へ向けた互い違いの状態で、一対の光源15,16を結ぶラインに直交する方向(図1の紙面方向、図5の上下方向)に、かつ、一対の光源15,16の長手方向に面同士を積層して構成されている。
このように構成されている立体画像表示装置は、一方の焦点側f1にあたる右眼用の光源15から放射された光は、反射ユニット19の楕円ミラー17の入射部26から入射し、反射面36で反射し、透過型の液晶表示パネル5を透過して他方の焦点位置f2にあたる焦点fに右眼用画像を結像する。また、左眼用の光源16から放射された光は、右眼用のものとは左右対称の関係で入射部26が反対側に向けられた同形状の楕円ミラー17により、他方の焦点側f2にあたる位置に左眼用画像を結像する。反射ユニット19は、立体画像表示装置の正面からみて上下方向に面同士を積層して構成されているので、画像の左右方向における明暗均一性を向上させることができる。したがって、左右方向に光を拡散させる必要がないので、クロストークを低下させることがない。
また、拡散部材11によって光を上下方向に拡散させるものの、拡散させる方向が楕円ミラー17の積層方向であるので、クロストークを低下させることなく、楕円ミラー17による画像の上下方向の明暗均一性を向上させることができる。
なお、上述した入射部26は、次のように構成することが好ましい。ここで図7を参照する。図7(a)〜(e)は、入射部の各種構成を示す概略構成図である。ここでの前提として、光源15(16)が複数個の発光ダイオード43で構成されているものとする。なお、以下の構成によると、発光ダイオード43の光の利用効率を高めることができる。
(1)図7(a) 楕円ミラー17の入射面25と光源15(16)との間には、楕円ミラー17の積層方向に光を拡散する拡散部材45を備えている。これにより発光ダイオード43の位置ずれ等があっても、確実に光を入射面25に入射させることができる。
(2)図7(b) 入射面25の厚みを楕円ミラー17の厚みの2倍程度にする。例えば、図7(b)のように、入射面25側に向かって厚みが増すように傾斜面46を形成しておく。傾斜面46の角度を、入射した光が全反射するように形成しておくと、傾斜面46への反射材は不要にできる。
(3)図7(c) 楕円ミラー17の間であって、入射面25に一致する位置に、反射板47を配置する。これにより、楕円ミラー17間に照射された光が発光ダイオード43側へ反射されるとともに、拡散部材45によって反射されて入射面25に光を向かわせることができる。
(4)図7(d) 楕円ミラー17と発光ダイオード43とを一対一に対応させて配置する。この場合には、拡散部材45を省略することができ、構成を簡易化することができる。
(5)図7(e) 上述した(3)の変形例であり、反射板47を入射面25よりも円弧部28側へ配置したものである。この場合、楕円ミラー17の入射面25側における外周面の塗装を行わず、アクリル樹脂29を露出させたままとする。これにより、反射板47により楕円ミラー17の間に出射された光を、反射板47によって反射させてアクリル樹脂29に入射させることができる。また、点線で示すように反射板47を傾斜姿勢としてもよい。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、楕円ミラー17の出射面27と入射部26を除いた面に、白色塗装33と黒色塗装35を施しているが、積層面に微小突起を設けて、積層した状態で楕円ミラー17の面同士が密着しないように構成してもよい。このように構成すると、白色塗装33と黒色塗装35を省略することができ、楕円ミラー17のコストを低減することができる。なお、アクリル樹脂29と微小空間(空気)とでは、アクリル樹脂29の方が屈折率が高いので、隣接する楕円ミラー17へ光が漏れることが抑制できる。
また、微小突起に代えて、楕円ミラー17の間に光漏れを防止するシートを挟んで積層するようにしてもよい。
(2)上述した実施例では、拡散部材11を設けて楕円ミラー17の積層方向へ光を拡散させるように構成しているが、楕円ミラー17の出射面27に工夫を施すことにより、拡散部材11を省略して、構造の簡易化及びコスト低減を図ることができる。
例えば、出射面27で光が拡散するように、表面を荒らすエッチング処理を行ったり、表面が内側にへこんだ凹レンズを形成したりすればよい。
(4)なお、上述した楕円ミラー17に代えて、図8に示す楕円ミラー17Aを採用してもよい。なお、図8は、楕円ミラーの変形例を示す概略構成図である。
この楕円ミラー17Aは、反射面36が上述した楕円ミラー17と同様の楕円の円弧の一部で構成されているが、一方の焦点f1より円弧の外周側に楕円ミラー17Aのブレード50が存在する。つまり、光は空気中を進み、反射面36で反射されるように構成されている。このような構造の楕円ミラー17Aを積層して反射ユニット19Aを構成しても、上述した反射ユニット19による構成と同様の効果を奏することができる。但し、隣接する楕円ミラー17Aの間における光漏れを防止するための遮断部材51を各楕円ミラー17A間に配置する必要がある。
<点灯制御例>
次に、図9を参照して、上述した構成の立体画像表示装置において、光源15A,16Aを採用した場合について説明する。なお、図9は、立体表示装置の概略構成を示すブロック図である。
この構成では、光源15A,16Aがそれぞれ複数個の発光ダイオード61で構成されている。反射ユニット19Aを構成する楕円ミラー17は、厚さが液晶表示パネル5の表示ラインのピッチに一致していることが好ましい。また、各発光ダイオード61は、楕円ミラー17ごとに配設され、各々が独立して点灯制御される。
制御部63は、映像信号VDを受け取るとともに液晶表示パネル5に右眼用画像と左眼用画像とを交互に出力する画像信号出力部65と、画像信号出力部65が右眼用画像と左眼用画像とを順次に切り換える際に、垂直同期信号VSに応じて、画像に対応した側の光源15A,16Aの発光ダイオード61だけを画像の表示位置に応じて点灯させてゆく光源制御部67とを備えている。
なお、画像信号出力部65が本発明における画像出力手段に相当し、光源制御部67が本発明における光源制御手段に相当する。
光源制御部67は、画像信号出力部65が右眼用画像と左眼用画像とを液晶表示パネル5に出力する際に、右眼用の光源15Aと左眼用の光源16Aの各発光ダイオード61を点灯させてゆく。具体的には、図10のように制御してゆく。なお、図10(a)〜(d)は光源の制御例を示す模式図である。
図10(a)に示すように、まず左眼用画像だけが液晶表示パネル5に表示されている状態では、左眼用の光源16Aの全発光ダイオード61を点灯させる。次に、右眼用画像に切り替わるが、図10(b),(c)に示すように、その最初の段階では、液晶表示パネル5のうちの上部が右眼用画像に書き換えられるだけである。その状態では、左眼用画像に対応する側の左眼用の光源16Aのうち左眼用画像の表示位置に応じた発光ダイオード61だけを発光させるとともに、右眼用画像に対応する側の右眼用の光源15Aのうち右眼用画像の表示位置に応じた発光ダイオード61だけを発光させる。このようにして、図10(d)のように液晶表示パネル5の画像が右眼用画像だけとなるまで右眼用の光源15Aと、左眼用の光源16Aとを構成している複数個の発光ダイオード61の点灯を独立して制御する。
液晶表示パネル5に左眼用画像と右眼用画像とを交互に表示させる際に、液晶素子のメモリ効果により、前後するフィールドの両方の画像が表示されている状態が存在する(図10(b),(c))。その場合には、両方の画像が観察者に同時に入射するので正常に立体視することができない。そこで、光源制御部67が、一対の光源15A,16Aを構成している複数個の発光ダイオード61のうち、画像に対応している側の発光ダイオード61だけを画像の表示位置に応じて点灯させてゆく(スキャンさせる)。これにより、左眼用画像は左眼に、右眼用画像は右眼に入射するので、液晶表示パネル5に両画像が同時に表示されていても正常に立体視することができる。また、両画像が表示されて正常に立体視できない期間に一方の光源を消灯させる必要もないので、画像の輝度が低下することもない。
なお、上記の説明では、各発光ダイオード61が楕円ミラー17ごとに配設されているとしているが、数枚の楕円ミラー17ごとに一つの発光ダイオード61を備える構成としてもよい。この場合には、発光ダイオード61の個数を少なくできるので、コストを抑制することができる。
上記の構成とした場合には、図10中に示すように、例えば、ブロックBL1〜4からなる4つのブロックに分けて点灯制御を行うようにすればよい。これにより正常に立体視を行うことができつつも点灯制御を比較的容易に行うことができる。
上記の構成の場合の他の制御例について図11を参照して説明する。なお、図11(a)〜(d)は、光源の他の制御例を示す模式図である。
この例では、左眼用画像と右眼用画像との間に、黒帯BSを表示させるようになっている。上述した画像信号出力部65は、右眼用画像と左眼用画像とを液晶表示パネル5に出力する際に、画像間に黒帯BSを挿入した信号を出力する。この場合には、黒帯BSの部分においては右眼用及び左眼用の光源15A,16Aの両方が点灯していてもよいので、点灯制御を容易にすることができる。したがって、上述した発光ダイオード61のブロックBL1〜4ごとの制御に好適である。
実施例に係る立体表示装置の概略構成を示す横断面図である。 楕円ミラーを構成する楕円を説明する模式図である。 楕円ミラーの一部断面を示す図であり、(a)は楕円ミラーの正面図、(b)は側面図である。 楕円ミラーの外観斜視図である。 反射ユニットの外観斜視図であり、(a)は出射面側から見た図であり、(b)はその反対側から見た図である。 反射ユニットの正面図である。 (a)〜(e)は入射部の各種構成を示す概略構成図である。 楕円ミラーの変形例を示す概略構成図である。 立体表示装置の概略構成を示すブロック図である。 (a)〜(d)は光源の制御例を示す模式図である。 (a)〜(d)は光源の他の制御例を示す模式図である。
符号の説明
3 … 筐体
5 … 液晶表示パネル
11 … 拡散部材
15 … 右眼用の光源
16 … 左眼用の光源
17 … 楕円ミラー
19 … 反射ユニット
21 … 楕円
26 … 入射部
27 … 出射面
29 … アクリル樹脂
31 … アルミニウム膜
36 … 反射面
63 … 制御部
65 … 画像信号出力部
67 … 光源制御部

Claims (2)

  1. 右眼用画像と左眼用画像とを交互に表示することにより、観察者に立体画像として認識させる立体画像表示装置において、
    右眼用画像と左眼用画像とを表示する透過型の液晶表示パネルと、
    前記透過型の液晶表示パネルの両端側に配置され、前記透過型の液晶表示パネルを背面側から照射するための右眼用及び左眼用の一対の光源と、
    一方の焦点近辺に右眼用の光源が配置され、観察者の右眼視点が他方の焦点近辺に位置する楕円の円弧の一部として形成された帯状の右眼用楕円ミラーと、
    一方の焦点近辺に左眼用の光源が配置され、観察者の左眼視点が他方の焦点近辺に位置する楕円の円弧の一部として形成された帯状の左眼用楕円ミラーと、
    前記右眼用楕円ミラーと前記左眼用楕円ミラーの反射面は、前記透過型の液晶表示パネル側に向けられており、右眼用楕円ミラーと左眼用楕円ミラーを互い違いの状態で、前記一対の光源を結ぶラインに直交する方向に積層して構成された反射ユニットと、
    を備えていることを特徴とする立体画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の立体画像表示装置において、
    前記反射ユニットと前記透過型の液晶表示パネル側との間には、前記反射ユニットからの光を前記楕円ミラーの積層方向へ拡散させる拡散部材を備えていることを特徴とする立体画像表示装置。
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