しかしながら、特許文献1の技術では、他の機器のリモコン信号を受信するために、情報再生装置は他の機器の近くに設置する必要がある。さらに、特許文献1の場合、他の機器のリモコン信号を受信、解析して番組を特定するためには、他の機器で設定されているチャネル設定情報と情報再生機器のチャネル設定情報を一致させておくか、特許文献1にも記載されているように、他の機器で現在再生されている番組放送の音声と、情報再生装置で現在受信している放送番組の音声を比較し、他の機器で視聴されている番組を特定するなどの仕組みが必要となる。このため、複数の他の機器の視聴情報を取得することは困難であるという問題があった。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが他の機器で視聴した番組視聴履歴をも収集し活用してユーザの嗜好情報を学習することにより、ユーザの嗜好に適合した番組情報を提供することができる番組情報提供システムを実現することを目的とする。
また、他の機器と距離的に離れている場合や、他の機器が複数の場合でも、同様に処理可能な番組情報提供システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の番組情報提供システムは、番組データを受信する番組データ受信部を備えた情報処理装置と、番組のスケジュールに関する情報と番組の内容に関する情報とを含む番組情報を取得する番組情報取得手段を備えた番組推薦装置とを含む番組情報提供システムであって、
上記情報処理装置は、番組に対する自装置の操作内容を表す第1の履歴情報を記憶する第1の履歴情報記憶手段と、上記第1の履歴情報記憶手段から第1の履歴情報を読み出し上記番組推薦装置に送信する履歴情報送信手段とを含み、
上記番組推薦装置は、上記履歴情報送信手段から送信された第1の履歴情報を受信する履歴情報受信手段と、上記第1の履歴情報および番組に対する自装置の操作内容を表す第2の履歴情報を記憶する第2の履歴情報記憶手段と、上記第2の履歴情報記憶手段から読み出した第1の履歴情報および第2の履歴情報と、上記番組情報取得手段が取得した番組情報とに基づいて、ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する嗜好情報取得手段と、該嗜好情報に基づいて、推薦番組情報を提供する推薦番組情報提供手段とを備えることを特徴としている。
上記構成によれば、番組推薦装置は、上記履歴情報送信手段から送信された第1の履歴情報を受信する履歴情報受信手段と、上記第1の履歴情報および番組に対する自装置の操作内容を表す第2の履歴情報を記憶する第2の履歴情報記憶手段と、上記第2の履歴情報記憶手段から読み出した第1の履歴情報および第2の履歴情報と、上記番組情報取得手段が取得した番組情報とに基づいて、ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する嗜好情報取得手段と、該嗜好情報に基づいて、推薦番組情報を提供する推薦番組情報提供手段とを備えている。すなわち、上記番組推薦装置は、他の装置である情報処理装置の操作内容を表す第1の履歴情報を受信し、自装置の操作内容を表す履歴情報(第2の履歴情報)のみならず、他の装置である情報処理装置の履歴情報(第1の履歴情報)に基づいて、上記番組情報取得手段が取得した番組情報から、ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する。このため、自装置である番組推薦装置の操作内容を示す履歴情報が少ない場合であっても、他の装置の操作内容を示す履歴情報を考慮することで、短い利用期間であっても多くの履歴情報に基づいて、ユーザの嗜好を迅速かつ正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
上記の番組情報提供システムは、上記第1の履歴情報が、上記操作内容を表す情報と、操作対象の番組の送信元の放送局を特定する情報、および操作日時を含み、上記番組推薦装置が、上記放送局情報および操作日時に基づいて操作対象の番組を特定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、第1の履歴情報には、例えば、放送局IDなどの放送局を特定する情報、操作日時、および操作内容が含まれている。したがって、他の装置である情報処理装置における放送局のチャネル番号の割り当てが、自装置である番組推薦装置とは異なっていた場合であっても、番組推薦装置は、受信した第1の履歴情報に含まれる放送局を特定する情報をそのまま利用することができるため、該放送局を特定する情報、操作日時、および操作内容に基づいて、自装置内のEPG情報を参照して、どの番組に対してどのような操作を行ったかを特定することができる。このため、放送局のチャネル番号の割り当てが装置間で異なっていた場合であっても、履歴情報として考慮することができるため、より多くの履歴情報に基づいて、ユーザの嗜好を迅速かつ正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
また、上記の番組情報提供システムは、上記第2の履歴情報記憶手段が、上記第1の履歴情報および第2の履歴情報を、それぞれ上記情報処理装置および番組推薦装置を特定する情報と対応付けて記憶し、上記嗜好情報取得手段が、上記第2の履歴情報記憶手段から読み出した上記第1の履歴情報および第2の履歴情報に基づいて、上記情報処理装置の嗜好情報および番組推薦装置の嗜好情報をそれぞれ取得する構成としてもよい。
上記の構成によれば、各装置の履歴情報を、該装置を特定する情報と対応づけて、記憶(管理)することで、例えば、各装置の履歴情報を、ユーザの嗜好を判断する上での重要度に応じて差別化して利用することができる。このため、ユーザの嗜好をより正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
また、上記の番組情報提供システムは、さらに、上記情報処理装置の嗜好情報および番組推薦装置の嗜好情報に基づいて、ユーザの嗜好に対する各番組の適合度を算出する適合度算出手段を含み、上記推薦番組情報提供手段は、上記適合度算出手段により算出された適合度が、所定値以上の番組の番組情報を、推薦番組情報として提供する構成としてもよい。
上記の構成によれば、適合度算出手段が、ユーザの嗜好に対する各番組の適合度を算出し、該適合度が所定値以上の番組の番組情報を、上記推薦番組情報提供手段が推薦番組情報として提供する。このため、ユーザの嗜好をより正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
また、上記の番組情報提供システムの構成において、上記情報処理装置および番組推薦装置の各々について、装置毎の嗜好情報に応じた番組情報を推薦番組情報の候補として検索する検索手段をさらに備え、上記適合度算出手段は、上記検索手段で検索された各番組情報について上記適合度を算出し、上記推薦番組情報提供手段は、上記検索手段で検索された番組情報の中で、上記適合度算出手段により算出された適合度が、所定値以上である番組の番組情報を、推薦番組情報として提供する構成とすることが望ましい。
上記の構成によれば、検索手段により予め上記情報処理装置および番組推薦装置の各々について、装置毎の嗜好情報に応じた番組情報を推薦番組情報の候補として検索し、上記適合度算出手段は、上記検索手段で検索された各番組情報について上記適合度を算出する。さらに、上記推薦番組情報提供手段は、上記検索手段で検索された番組情報の中で、上記適合度算出手段により算出された適合度が、所定値以上である番組の番組情報を、推薦番組情報として提供する。このため、予め絞り込まれた装置毎の推薦番組情報の候補を対象として、番組の適合度が判断され、ユーザの嗜好をより正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
上記の構成において、上記適合度算出手段は、上記検索手段で検索された各番組情報について、各装置の嗜好度を加算して上記適合度として算出する構成としてもよい。
また、上記適合度算出手段は、上記検索手段で検索された各番組情報について、各装置の嗜好度のうち最大の嗜好度を上記適合度として算出する構成としてもよい。
上記の番組情報提供システムは、さらに、上記情報処理装置および上記番組推薦装置の各重みを設定する重み設定手段を備え、上記適合度算出手段は、上記重み設定手段により設定された上記情報処理装置および上記番組推薦装置の各重みに基づいて、各番組の適合度を算出する構成とすることが望ましい。
上記の構成によれば、例えば、ユーザの嗜好を判断する上での重要度に応じて各装置の重みを設定し、これに基づいて、各番組について装置毎の嗜好度を算出することができる。このため、ユーザの嗜好をより正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
また、上記の番組情報提供システムは、さらに、上記情報処理装置および上記番組推薦装置の各重みを設定する重み設定手段と、上記適合度算出手段は、上記重み設定手段により設定された上記情報処理装置および上記番組推薦装置の各重みに基づいて、各番組の適合度を算出する構成としてもよい。
上記の構成によれば、例えば、ユーザの嗜好を判断する上での重要度に応じて各装置の重みを設定し、これに基づいて、各番組の適合度を算出することができる。このため、ユーザの嗜好をより正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
ここで、各番組の適合度の算出は、例えば以下の式により行われる。
式中、Wiは、嗜好情報を持つ装置のうちのi番目の装置の重みを表し、Siは嗜好情報を持つ装置のうちのi番目の装置における番組情報の嗜好度を表し、nは嗜好情報を持つ装置の数を表す。
また、嗜好度を示す情報は、例えば、番組の出現頻度、番組の放送回数であり、例えば、放送回数に対する出現頻度の割合で表される。
上記の構成において、例えば、上記重み設定手段は、第1の履歴情報および第2の履歴情報の各情報量に応じて、上記情報処理装置および上記番組推薦装置の各重みを設定する構成としてもよい。
また、上記重み設定手段は、操作対象の番組が過去に上記情報処理装置および上記番組推薦装置の一方の嗜好情報に基づいて推薦された番組であるか否かを判断し、上記操作対象の番組が、過去に上記情報処理装置および上記番組推薦装置の一方の嗜好情報に基づいて推薦された番組であると判断した場合、上記情報処理装置および番組推薦装置のうちで該番組の推薦に利用された嗜好情報に対応する方の重みを高くする構成としてもよい。
上記の構成によれば、各装置の嗜好情報が番組の推薦に利用された回数に応じて、各装置の重みを設定することができる。例えば、自装置の嗜好情報が番組の推薦に利用された回数が多い装置の履歴情報をより反映した推薦番組情報を提供することができる。自装置の嗜好情報が番組の推薦に利用された回数が多い装置は、一般に、ユーザの嗜好を判断する上での重要度がより高い。このため、ユーザの嗜好をより正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
また、上記の番組情報提供システムは、上記情報処理装置および番組推薦装置が、各々、番組に対する操作を行なったユーザを特定する情報を入力するための入力手段を有し、
上記第2の履歴情報記憶手段が、上記第1の履歴情報および第2の履歴情報を、それぞれ上記ユーザを特定する情報と対応付けて記憶する構成としてもよい。
また、上記の番組情報提供システムは、上記嗜好情報取得手段が、上記ユーザを特定する情報を含む第1の履歴情報および第2の履歴情報からユーザ毎の嗜好情報を取得する構成としてもよい。
上記の構成によれば、上記第2の履歴情報記憶手段各装置の履歴情報を、ユーザを特定する情報と対応付けて記憶する。このため、複数のユーザが、各装置を利用する場合であっても、各ユーザに対し、各ユーザの嗜好を正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
上記の構成において、上記の番組情報提供システムは、さらに、ユーザ毎の嗜好情報の嗜好度に基づいて、ユーザ毎に各番組の適合度を求める適合度算出手段を含み、上記の適合度が、所定値以上の番組情報を、推薦番組情報として提供する構成としてもよい。
これにより、複数のユーザが、各装置を利用する場合であっても、各ユーザに対し、各ユーザの嗜好をより正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
また、上記の番組情報提供システムは、上記第2の履歴情報記憶手段が、特定の番組に対する操作をユーザの嗜好情報に関連のある操作として認識する操作認識手段を含み、
上記操作認識手段により認識された特定の番組に対する操作の履歴を選択的に、第1の履歴情報および第2の履歴情報として記憶する構成としてもよい。
上記構成によれば、上記第2の履歴情報記憶手段は、上記操作認識手段により、ユーザの嗜好情報に関連のある操作として認識された、特定の番組に対する操作の履歴を選択的に、第1の履歴情報および第2の履歴情報として記憶する。
これにより、ユーザの嗜好に関連のない番組に対する操作の履歴を除き、ユーザの嗜好に関連のある番組に対する操作の履歴のみに基づいて推薦番組情報を提供することができる。その結果、ユーザの嗜好をより正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
また、上記の番組情報提供システムは、さらに、上記推薦番組情報を表示装置(システムの構成要素、または外部の装置)に表示させるための推薦番組情報表示手段を含む構成としてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、推薦番組情報を視覚的に確認することができる。
上記の構成において、例えば、上記推薦番組情報表示手段は、上記推薦番組情報を電子番組表として上記表示装置に表示させる構成としてもよい。
また、さらに、所望の番組データを記録する記録装置を含み、上記記録装置は、上記表示装置に表示された推薦番組の電子番組表を用いて選択された番組の番組データを、上記記録装置に記録しうる構成としてもよい。
また、本発明の番組推薦装置は、上記課題を解決するために、番組のスケジュールに関する情報と番組の内容に関する情報とを含む番組情報を取得する番組情報取得手段と、情報処理装置の履歴情報送信手段から送信された第1の履歴情報を受信する履歴情報受信手段と、上記第1の履歴情報および番組に対する自装置の操作内容を表す第2の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、上記履歴情報記憶手段から読み出した第1の履歴情報および第2の履歴情報と、上記番組情報取得手段が取得した番組情報とに基づいて、ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する嗜好情報取得手段と、該嗜好情報に基づいて、推薦番組情報を提供する推薦番組情報提供手段とを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、他の装置である情報処理装置から送信された第1の履歴情報を受信する履歴情報受信手段と、上記第1の履歴情報および番組に対する自装置の操作内容を表す第2の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、上記履歴情報記憶手段から読み出した第1の履歴情報および第2の履歴情報と、上記番組情報取得手段が取得した番組情報とに基づいて、ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する嗜好情報取得手段と、該嗜好情報に基づいて、推薦番組情報を提供する推薦番組情報提供手段とを備えている。すなわち、上記番組推薦装置は、自装置の操作内容を表す履歴情報(第2の履歴情報)のみならず、他の装置である情報処理装置の履歴情報(第1の履歴情報)に基づいて、上記番組情報取得手段が取得した番組情報から、ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する。このため、自装置である番組推薦装置の操作内容を示す履歴情報が少ない場合であっても、他の装置の操作内容を示す履歴情報を考慮することで、短い利用期間であっても多くの履歴情報に基づいて、ユーザの嗜好を迅速かつ正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
また、本発明の番組推薦装置に用いる番組推薦方法は、上記課題の解決するために、番組のスケジュールに関する情報と番組の内容に関する情報とを含む番組情報を取得する工程と、情報処理装置の履歴情報送信手段から送信された第1の履歴情報を受信する工程と、上記第1の履歴情報および番組に対する自装置の操作内容を表す第2の履歴情報を記憶する工程と、上記第1の履歴情報および第2の履歴情報と、上記番組情報とに基づいて、ユーザの嗜好を示す嗜好情報を取得する工程と、該嗜好情報に基づいて、推薦番組情報を提供する工程とを含むことを特徴とする。
上記の方法によれば、上記番組推薦装置と同様に、自装置である番組推薦装置の操作内容を示す履歴情報が少ない場合であっても、他の装置の操作内容を示す履歴情報を考慮することで、短い利用期間であっても多くの履歴情報に基づいて、ユーザの嗜好を迅速かつ正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
ところで、上記番組情報推薦装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。
具体的には、本発明の番組情報提供プログラムは、本発明の番組情報システムを構成する情報処理装置の各手段として、コンピュータを機能させるためのプログラムであり、本発明の記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
また、本発明の他の番組情報提供プログラムは、本発明の番組推薦装置の各手段として、コンピュータを機能させるためのプログラムであり、本発明の記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
本発明によれば、以上のように、自装置である番組推薦装置の操作内容を示す履歴情報が少ない場合であっても、他の装置の操作内容を示す履歴情報を考慮することで、短い利用期間であっても多くの履歴情報に基づいて、ユーザの嗜好を迅速かつ正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
本発明の一実施形態について図1ないし図14に基づいて説明すると以下の通りである。
本発明の番組情報提供システムにおいて、番組の概要を示す番組情報に基づいて視聴や記録などの番組自体への処理を実現できる構成であれば、放送番組に限らず任意の番組を処理することができる。
以下では、本発明に係る番組情報提供システムの実施の一形態として、テレビジョン放送の番組を録画する放送番組録画システムについて説明する。
図3は、本実施形態にかかる放送番組録画システム1の構成を示す概略図である。
図3に示すように、放送番組録画システム1は、テレビジョン放送の番組を放送する少なくとも1つの番組放送局2と、番組放送局2の放送する各番組の番組情報を送信する番組情報群送信装置6と、番組放送局2の送信する番組の番組データを受信して、当該番組を表示できる表示装置3(情報処理装置)と、番組放送局2の送信する番組データを受信して、当該番組の番組データを録画(記録)する機能、および録画した番組や受信中の番組を、表示装置3に表示してユーザに視聴させる機能を備えた録画装置(番組推薦装置)4と、ユーザの操作による各種指示を受け付け、該ユーザからの指示に基づいて、表示装置3および録画装置4を制御するリモートコントローラ5とを備えている。
番組放送局2は、番組の映像信号を無線放送(地上波放送や衛星放送など)あるいは有線放送(ケーブルテレビ網を用いた放送など)により表示装置3または録画装置4へ送信する。番組放送局2は少なくとも1つあればよいが、以下の説明では、複数の番組放送局2が存在する例について説明する。また、以下の説明では、上記複数の番組放送局2が、互いに異なる番組を、それぞれ異なるチャンネルで放送している場合について説明する。
番組情報群送信装置6は、複数の番組放送局2の放送する各番組について、その番組の内容に関わる情報(コンテンツ情報)と番組の放送スケジュールを示す情報(スケジュール情報)とを含む番組情報を表示装置3または録画装置4へ送信する。表示装置3および録画装置4は、番組情報群送信装置6から送信された番組情報を受信し、表示装置3の画面上に電子番組表として表示したり、該電子番組表を利用して番組の選択や録画予約を行うことができる。
番組情報群送信装置6は、上記番組情報を番組放送局2から送信される放送信号の隙間に挿入して表示装置3または録画装置4へ送信するものであってもよく、番組情報をインターネットなどのデータ通信網を介して表示装置3または録画装置4へ配信するものであってもよい。
以下の例では、番組情報としてEPGデータを送信可能な番組情報群送信装置6について説明する。
番組情報群送信装置6によって送信されるEPGデータに含まれる番組情報の一例を図4に示す。この例の番組情報は、図4に示すように、コンテンツ情報として、番組のジャンル(ジャンル情報)と、番組のタイトル(タイトル情報)と、番組の出演者(出演者情報)と、番組内容の概要を示す説明文(番組内容情報)とを含んでいる。さらに、上記スケジュール情報として、放送開始時間の情報(開始時間情報)および放送終了時間の情報(終了時間情報)を含んでいる。上記のコンテンツ情報およびスケジュール情報に含まれる情報は、番組情報を提供する番組情報群送信装置6によって異なる場合もある。
また、図4に示す番組情報は、番組データの送信元の放送局を特定するための放送局情報をさらに含んでいる。この放送局情報を含む番組情報は、本実施の形態のように、複数の番組放送局2が、互いに異なる番組を、それぞれ異なるチャンネルで放送している場合に適している。一方、複数の番組放送局2が同一の番組を異なるチャンネルで放送している場合や、番組放送局2が1つで、番組も1つのみである場合には、番組情報から放送局情報を省略することができる。また、1つの番組放送局2が異なる番組を複数のチャンネルで放送している場合には、更にチャンネル情報が必要となる。
本実施の形態に係る情報処理装置としての表示装置3は、番組の視聴に関する操作を監視し、ユーザの嗜好に関連のある操作履歴を記憶、管理し、自装置の操作履歴を、他の装置である録画装置4(番組推薦装置)に送信する機能を備えている。
また、本実施の形態に係る番組推薦装置としての録画装置4は、表示装置3の操作履歴を受信し、表示装置3の操作履歴及び自装置である録画装置4に対する、ユーザの視聴、録画等の操作履歴に基づいて、ユーザの嗜好を類推する機能を備えている。
なお、本実施の形態における番組情報提供システムは、表示装置(情報処理装置)3および録画装置(番組推薦装置)4およびリモートコントローラ5により構成される。
まず、本実施の形態における番組情報提供システムにおける第1の情報処理装置としての表示装置3について説明する。
図2に示すように、表示装置3は、操作受付部11、番組データ受信部12A、番組情報受信部12B、表示処理部13、履歴情報管理部14、情報送信部15および表示部16を備えている。
操作受付部11は、ユーザによる操作により各種指示を受け付けるものである。また、操作受付部11は、表示装置3に設けられた図示しないキー(ボタン)による操作だけではなく、リモートコントローラ5へ入力された操作も受け付けている。また、当該操作としては、例えば、ある期間における、あるチャンネルの番組の視聴を指示する操作(視聴操作)などが挙げられる。したがって、操作受付部11は、ユーザによる番組の選局操作(視聴操作など)を検出する検出手段として機能する。
番組データ受信部12Aは、番組放送局2から送信された番組データ(映像信号および音声信号)を受信する。番組情報受信部12Bは、番組情報群送信装置6から番組放送局2…の放送する各番組について、その番組の概要を示す情報(コンテンツ情報)と放送のスケジュールを示す情報(スケジュール情報)とを含む番組情報を取得する。表示処理部13は、操作受付部11の受け付けた表示操作に応じて、番組データ受信部12Aが受信したテレビジョン放送の番組の映像信号および音声信号(番組データ)を表示処理する。表示部17は、該表示処理部13にて表示処理された番組データの番組を表示する。履歴情報管理部(第1の履歴情報記憶手段)14は、操作受付部11の受け付けた番組の表示/視聴操作(例えば視聴開始、終了やチャンネル変更等)を示す履歴情報(第1の履歴情報)を記憶、管理する。履歴情報送信部15(履歴情報送信手段)は、履歴情報管理部14に管理されている履歴情報を録画装置4へ送信する。
本実施の形態における履歴情報の送受信は、例えば、有線/無線のLAN、IEEE1394(i-Link)、USB(Universal Serial Bus)などのAV機器で利用可能な通信手段を用いて行われる。
なお、上記各部材11〜16は、CPUまたはMPUなどの演算手段(コンピュータ)が記憶装置に格納されたプログラムを実行し、図示しない入出力回路などの周辺回路を制御することによって実現される機能ブロックである。
次に、本実施の形態における番組情報提供システムにおける番組推薦装置としての録画装置4について説明する。
録画装置4は、番組放送局2から送信された番組の映像信号および音声信号を受信し、受信した番組の映像信号および音声信号を記録(録画)したり、記録(録画)あるいは受信された番組の映像信号および音声信号を表示装置3で映像として表示させると共に音声として出力させてユーザに視聴させたりすることができる。さらに、録画装置4は、番組情報群送信装置6の送信した番組情報を受信し、番組情報データベースとして保持することができる。さらに、録画装置4は、予めユーザによって入力された嗜好情報(例えばキーワードまたはジャンルなどの項目情報)や、ユーザによるこれまでの視聴・操作履歴に基づいて、ユーザの嗜好にマッチすると判断した番組を抽出することができる。なお、ユーザによる嗜好情報の入力は、例えばユーザの嗜好を表す文字列の入力によって行われる。
操作受付部21は、ユーザの入力操作により、番組の録画、視聴等の各種指示を受け付けるためのものである。操作受付部21は、録画装置4に設けられた図示しないキー(ボタン)による操作だけではなく、リモートコントローラ5へ入力された操作も受け付けている。また、当該操作としては、例えば、ある期間における、あるチャンネルの番組録画を指示する操作(録画予約操作)や、あるチャンネルの番組の視聴を指示する操作(視聴操作)などが挙げられる。したがって、操作受付部21は、ユーザによる番組の選局操作(視聴操作など)または録画予約操作を検出する検出手段として機能する。また、表示処理部23は、操作受付部21の入力操作により指示に基づいて、番組を表示装置3に表示させる。
録画装置4は、さらに、番組情報受信部24、番組情報管理部25、番組検索部26、ユーザプロファイル管理部27、ユーザ嗜好学習部28、履歴情報管理部29および履歴情報受信部30を備えている。
番組情報受信部24は、図3に示す上記番組情報群送信装置6から、例えば、放送波やインターネットなどの通信経路を介して、番組情報としての電子番組ガイド情報を受信する。番組情報管理部25は、番組情報を管理(記憶)し、番組検索部26、履歴情報管理部29、またはユーザ嗜好学習部28からのアクセスに応じて、番組検索部26、履歴情報管理部29、またはユーザ嗜好学習部28に番組情報を送信する。履歴情報受信部30は、表示装置3の履歴情報を受信する。履歴情報管理部29は、履歴情報受信部30と表示装置3の履歴情報および自装置の履歴情報を管理する。ユーザ嗜好学習部28は、キーワードの抽出によって番組の内容の特徴を抽出する。ユーザ嗜好学習部28は、各キーワードの出現頻度(出現回数)および放送回数に基づいて、各キーワードがどの程度、ユーザの嗜好に沿ったものか(そのキーワードの嗜好度)を判断している。
また、本実施形態に係るユーザプロファイル管理部27は、キーワードと、嗜好度を示す情報(例えば、後述する出現頻度、放送回数、嗜好度自体など)とを関連付けて記憶することによって、上記嗜好情報を記憶している。
上記キーワードとしては、例えば、番組のタイトル、出演者、あるいは、番組の説明文などに含まれる単語などが好適に使用される。また、ユーザ嗜好学習部28におけるキーワードの抽出方法としては、予めキーワードとなり得る単語を図示しない記憶部に記憶しておくと共に、文字列のマッチングによって、その単語が番組情報のコンテンツ情報に含まれているかを判断し、その単語が番組情報のコンテンツ情報に含まれている場合は、その単語をキーワードとして用いる方法が挙げられる。また、ユーザ嗜好学習部28における他のキーワード抽出方法としては、コンテンツ情報をテキスト解析して、名詞や固有名詞を抽出し、当該抽出された単語をキーワードとして用いる方法も挙げられる。さらに、番組情報群送信装置6によって送信される番組情報が、予め番組情報に含まれるタグ情報またはメタ情報によって、番組のキーワードを指定している場合には、ユーザ嗜好学習部28は、番組情報のタグ情報またはメタ情報に基づいて、番組情報に対応する番組のキーワードを抽出してもよい。
ユーザプロファイル管理部27は、上記ユーザ嗜好学習部28により抽出された嗜好情報を管理する。
また、ユーザ嗜好学習部28(嗜好情報取得手段)におけるキーワードの抽出方法に拘わらず、上記ユーザプロファイル管理部27は、図11に示すように、各キーワードに関連付けて出現頻度を記憶している。ユーザ嗜好学習部28は、キーワードを抽出した後、当該抽出されたキーワードがユーザプロファイル管理部27に記憶されている場合に、ユーザプロファイル管理部27に管理されている当該キーワードの出現頻度を更新する。
一方、当該抽出されたキーワードがユーザプロファイル管理部27に記憶されていない場合、ユーザ嗜好学習部28は、抽出したキーワードを新たなキーワードとしてユーザプロファイル管理部27に登録する。
さらに、本実施形態では、嗜好度として、放送回数に対する出現頻度の割合を採用しており、上記ユーザ嗜好学習部28は、例えば、番組情報管理部25への問い合わせなどによって、番組情報管理部25の管理する番組情報のコンテンツ情報に、各キーワードが含まれているか否かを判定し、キーワードが含まれている場合は、当該キーワードに関連付けて記憶された放送回数を更新している。
なお、嗜好度は、必要になる都度、出現頻度および放送回数から算出してもよいが、図11の例では、ユーザプロファイル管理部27は、各キーワードに関連付けて嗜好度を表す情報も記憶しており、キーワードの出現頻度または放送回数が更新されると、ユーザ嗜好学習部28は、当該キーワードの嗜好度も更新している。
加えて、本実施形態に係るユーザ嗜好学習部28は、推測/学習の精度を向上するために、番組のジャンル毎に、ユーザの嗜好を推測/学習している。具体的には、本実施形態に係るユーザプロファイル管理部27は、上記キーワードの出現頻度および放送回数を、図11に示すように、ジャンル毎に管理している。また、ユーザ嗜好学習部28は、番組情報のコンテンツ情報に含まれるジャンルの情報に基づいて、当該番組情報の示す番組のジャンルを特定し、ユーザプロファイル管理部27の嗜好情報のうち、当該ジャンルの嗜好度を更新している。なお、上記抽出方法のうち、予めキーワードとなり得る単語を図示しない記憶部に記憶しておく抽出方法を採用する場合、ユーザ嗜好学習部28は、キーワードとなり得る単語群を、ジャンル毎に記憶しておく。
なお、本実施形態に係るユーザプロファイル管理部27は、ユーザによって内容入力された嗜好情報も、推測/学習した嗜好情報と同様に記憶している。
番組検索部26(適合度算出手段、検索手段)は、ユーザプロファイル管理部27の管理する嗜好情報に基づいて、上記番組情報管理部25の管理する番組情報から、ユーザの嗜好にマッチすると判断した番組を抽出すると共に、抽出した番組を録画処理部22に録画させたり、抽出した番組の視聴や番組情報の表示を表示処理部23へ指示する。これにより、録画装置4は、他の装置(表示装置3など)を含む装置の操作履歴から嗜好情報を抽出し、嗜好情報に基づいてユーザの好みの番組を、録画したり、表示装置3に表示してユーザに視聴させたりすることができる。
なお、上記各部材21〜30は、CPUまたはMPUなどの演算手段が記憶装置に格納されたプログラムを実行し、図示しない入出力回路などの周辺回路を制御することによって実現される機能ブロックである。
ここで、本実施の形態では、一例として、テレビジョン放送の表示装置、録画装置について説明しているので、上記番組データ取得部12Aは、テレビジョン放送を受信可能なチューナである。また、本実施の形態では、上述したように、番組は、複数のチャンネルのいずれかで放送されており、上記番組データ取得部12Aは、これら複数チャンネルのうち、所望のチャンネルの番組を受信できる。
さらに、録画処理部22は、操作受付部21が上記録画指示操作を受け付けると、指示された期間、指示されたチャンネルの番組を、記録媒体に記録する。
なお、記録媒体としては、番組を録画できるものであれば、どのような記録媒体であってもよく、例えば、ビデオテープのようなテープ状記録媒体、例えば、DVD(Digital Video Disc)、あるいは、ハードディスクのようなディスク状記録媒体、例えば、フラッシュメモリのような半導体メモリなどが好適に使用される。また、録画処理部22は、記録媒体に記録できれば、記録媒体を備えていてもよいし、例えば、ネットワークなどの通信経路を経由で、他の装置に設けられた記録媒体に記録してもよい。
一方、表示装置3の表示処理部13は、ある時点において操作受付部11からの上記視聴指示を受け付けると、指示されたチャンネルの番組を、表示部16に表示させる。同様に、録画装置4の表示処理部23は、ある時点において操作受付部21からの上記視聴指示を受け付けると、指示されたチャンネルの番組を、表示装置3に表示させる。これにより、ユーザに、所望のチャンネルの番組を視聴させることができる。
図5は、放送番組録画システム1で用いられるリモートコントローラ5の具体例を示す図である。リモートコントローラ5には、図5に示すように、チャンネル番号の入力を受け付ける番号入力ボタン(「1」〜「12」ボタン)5a、カーソルの移動指示を受け付けるカーソルボタン5b、現在選択している選択肢に対応する動作を行わせる指示を受け付ける決定ボタン5c、選局チャンネル番号の増減指示を受け付ける選局ボタン5d、音量の増減指示を受け付ける音量ボタン5e、電源のオン/オフ指示を受け付ける電源ボタン5fなど、種々の指示を受け付けるボタンが設けられている。
リモートコントローラ5では、携帯電話機と同様に、番号入力ボタン5aが、文字の入力に兼用されるようになっている。番号入力ボタン5aは、例えばEPGを表示させることなく番組の映像を表示している状況では、ユーザの入力をチャンネル番号の入力として受け付ける番号入力モードである一方、例えばユーザが嗜好情報を入力するための画面を表示している状況では、ユーザの入力を文字の入力として受け付けるモード(文字入力モード)に切り換えられる。このため、ユーザは、文字入力モードに切り換えられた状態(例えば)で、番号入力ボタン5aを入力する文字に応じた回数押すことによって、平仮名や記号を入力できる。また、リモートコントローラ5は、番号入力ボタン5aの操作により入力された平仮名や記号を、カーソルボタン5bおよび決定ボタン5cへの操作に応じて変換することで、漢字の入力を受け付けることもできる。
(履歴情報の抽出処理)
次に、上記構成の表示装置3において、履歴情報管理部14が操作履歴を記憶する際の処理について、図6のフローチャートを参照し説明する。
まず、履歴情報管理部14は、ステップS101において、ユーザが操作受付部11を介して、表示装置3に対する操作(装置操作)を行ったか否かを判断する。履歴情報管理部14は、ユーザが表示装置3に対して何らかの操作を行ったと判断すると(ステップS101において、YESの場合)、ステップS102において、その操作がユーザの嗜好抽出に関連がある操作(番組に対する操作)か否かを判断する。その操作が嗜好抽出に関連のある操作である場合(ステップS102において、YESの場合)、履歴情報管理部14は、ステップS103において、表示装置3内の図示しない時計部から操作日時に関する情報を取得する処理や、操作受付部11から操作の対象となった番組の送信元の放送局を特定する情報(放送局情報)を取得する処理等を行う。ここで、操作受付部11がユーザを特定する機能を有する場合、すなわち番組に対する操作を行なったユーザを特定する情報を入力するための入力手段として機能する場合、履歴情報管理部14は、ユーザを特定する情報も取得する。ユーザを特定する機能は、例えば、リモートコントローラ5にユーザを指定するボタンを備えたり、個人を認証する機能を備えたりして、番組に対する操作を行なったユーザを特定する情報をリモートコントローラ5から操作受付部11を介して履歴情報管理部14へ送信することで、実現することができる。
ステップS104において、操作対象となった番組を特定するための情報、操作内容を特定する情報、ユーザを特定する情報などを履歴情報(第1の履歴情報)として記憶する。すなわち、ステップS101からステップS104の処理を繰り返し行い、ユーザの機器に対する履歴情報を記録する。操作対象となった番組を特定するための情報は、操作対象となった番組そのものを特定する情報(番組名等)であってもよく、録画装置4がその情報に基づいて操作対象となった番組を特定しうる情報、例えば、操作日時を特定する情報(時間情報)と放送局を特定する情報(放送局情報)との組み合わせであってもよい。履歴情報管理部14が記録する履歴情報は、例えば、図7に示すように、ユーザ、操作内容、操作時間(操作日時)、放送種類、および放送局を特定する情報を含んでいる。
表示装置3におけるユーザの嗜好抽出に関連のある操作としては、番組のライブ視聴(放送時の視聴)開始/終了、チャンネルの変更などがある。
次に上記構成の録画装置4において、履歴情報管理部29が履歴情報を記憶する際の処理について、図8を参照して説明する。
まず、履歴情報管理部29は、ステップS201において、他の装置としての表示装置3から受信した履歴情報が存在するか否かを判断する。表示装置3から受信した履歴情報が存在しない場合(ステップS201において、NOの場合)、履歴情報管理部29は、ステップS202において、ユーザが、操作受付部21を介して自装置を操作したか否かを判断する。ユーザが自装置に対して何らかの操作が行なった場合(ステップS202において、YESの場合)、履歴情報管理部29は、ステップS203において、その操作がユーザの嗜好抽出に関連がある操作か否かを判断する。その操作が嗜好抽出に関連のある操作である場合(ステップS203において、YESの場合)、履歴情報管理部29は、ステップS204において、番組情報管理部25から操作対象となった番組の番組情報を取得する。操作受付部21がユーザを特定する機能を有する場合、履歴情報管理部29は、ユーザを特定する情報も取得する。
次に、履歴情報管理部29は、ステップS205において、操作対象となった番組が有効な番組(特定の番組)か否かを判断する。ここで、有効でない番組とは、例えば、放送時間が短い番組(例えば10分未満の番組)や、視聴時間が短い番組(例えば、放送時間の30%未満しか視聴していない番組)などである。有効な番組である場合(ステップS205において、YESの場合)、ステップS206において、履歴情報管理部29は、自装置(録画装置4)の履歴情報として、操作対象となった番組を特定する情報(番組情報)、操作内容を特定するための情報、ユーザを特定する情報などを、装置を特定する情報と対応付けて記憶する。
また、表示装置3の履歴情報が存在する場合(ステップS201において、YESの場合)、履歴情報管理部29は、ステップS207において、処理していない履歴情報が存在するか否かを判断する。処理していない履歴情報が存在する場合(ステップS207において、NOの場合)、履歴情報管理部29は、ステップS208〜S210の処理を行い、S204〜S206と同様に、操作対象となった番組情報、操作内容を特定する情報、ユーザを特定する情報などを、装置を特定する情報と対応付けて履歴情報として記憶する。ただし、S208では、履歴情報管理部29は、表示装置3の履歴情報に含まれる放送日時を特定する情報および放送局情報と、番組情報管理部25に管理されている番組情報とに基づいて、操作対象となった番組を特定し、その番組の番組情報を情報管理部25から取得する。
すなわち、履歴情報管理部29は、ステップS201〜ステップS210の処理を繰り返し行い、表示装置3および自装置の履歴情報を記録する。これらの履歴情報は、例えば、図9に示すように、装置番号(各装置を特定する情報)、ユーザ名(ユーザを特定する情報)、操作内容、操作時間および番組情報を含んでいる。
録画装置4におけるユーザの嗜好抽出に関連のある操作としては、番組のライブ視聴開始/終了、チャンネルの変更の他に、さらに番組の録画予約、録画番組の視聴開始/終了などがある。ユーザの嗜好抽出に関連のある操作は、予め各装置の機能によって定義されており、これらに限定されるものではない。
(ユーザ嗜好学習処理/機器の重み更新)
上記構成において、ユーザ嗜好学習部28がユーザの嗜好を学習する際の処理について、図10を参照して説明すると以下の通りである。なお、当該処理を行う時点は、例えば、操作受付部21が操作を受け付けた時点など、種々の時点が考えられるが、本実施形態では、一例として、前回の学習処理を行った時点から予め定められた期間が経過した時点でユーザの嗜好を学習する(すなわち、予め定められた周期で学習処理を行う)場合について説明する。
すなわち、学習処理を行う時点になったことをユーザ嗜好学習部28が検出すると、ステップS301において、処理すべき装置の履歴情報が存在するか否かを判断する。処理すべき装置の履歴情報が存在する場合(ステップS301において、NOの場合)、ステップS302においてユーザ嗜好学習部28が、履歴情報管理部29に管理している処理すべき装置の履歴情報を読み出して、未学習の履歴情報がなくなるまで(ステップS303において、YESになるまでの間)、以下のステップS303〜S307の処理を行う。
具体的には、ユーザ嗜好学習部28は、ステップS303において、未学習の履歴情報が存在すると判断した場合、(ステップS303にて、NOの場合)、ステップS304において、履歴情報に含まれる操作対象となった番組が、後で説明する推薦番組の記録と比較し、以前に推薦した番組であるか否かが判断される。以前に推薦した番組であった場合(ステップS304において、YESの場合)、ユーザ嗜好学習部28は、ステップS305において、該番組の操作が、どの装置の嗜好情報に基づいた推薦かを特定し、後で説明する各番組情報の適合度を算出する際に使用する各装置の重みを更新する。例えば、表示装置3の重みをW1、録画装置4の重みをW2とし、例えば、推薦番組が表示装置3の嗜好情報から推薦されたものであった場合、以下のように更新する。
W1=W1+α、W2=W2−α
さらに、ユーザ嗜好学習部28は、ステップS306において、番組情報に含まれるジャンルの情報を取得し、ステップS307において、番組情報に含まれるキーワードあるいは番組情報に含まれる番組内容からキーワードを抽出すると共に、ステップS308において、抽出された各キーワードに関して、キーワードの出現頻度を更新する。
上記ステップS303〜S308の処理は、未学習の履歴情報がある間、繰り返される。一方、未学習の履歴情報がなくなると(ステップS303において、YESの場合)、ユーザ嗜好学習部28は、ステップS301に戻り、他の装置について、同様の処理を繰り返す。
ユーザ嗜好学習部28は、履歴情報管理部29が保持しているすべての履歴情報を処理し終わると(ステップS301において、YESの場合)、ステップS309において、前回、学習処理を行った時点以降に放送された番組情報を番組情報管理部25から取得し、これらの番組情報に基づいて、ユーザプロファイル管理部27が記憶する各キーワードの放送回数を更新する。さらに、ユーザ嗜好学習部28は、ステップS310において、ユーザプロファイル管理部27にて各キーワードに関連付けて記憶された出現頻度および放送回数に基づいて、キーワードの嗜好度を更新する。
これにより、例えば、ユーザプロファイル管理部27に図11に示すようなユーザプロファイル群が記憶されている状態から、キーワード「SF」にマッチし、しかも、ジャンルが「映画」に属する番組が、6回放映され、ユーザが、その番組の1つを視聴したとすると、ユーザプロファイル管理部27のユーザプロファイル群は、図12に示すようになり、ジャンルが「映画」でキーワード「SF」のユーザプロファイルでは、出現頻度が1増加し、放送回数が6増加する。また、出現頻度および放送回数の更新に伴って、各ユーザプロファイルの嗜好度(放送回数に対する出現頻度の割合)が更新される。
なお、上記では、装置別に履歴情報を処理し、装置毎の嗜好情報を作成したが、表示装置3および録画装置4がユーザを特定する機能を有する場合、ユーザ別に履歴情報を処理し、ユーザ毎の嗜好情報を作成してもよい。
上記ユーザ嗜好の学習処理は、予め定められたタイミング毎(上記の例では、一定の周期毎)に繰り返され、ユーザの嗜好がユーザの履歴情報に基づいて推定/学習される。
(番組推薦処理)
次に、図13を参照しながら、番組検索部26による番組推薦処理について説明する。すなわち、ステップS401において、図1に示す番組情報受信部24が図3に示す番組情報群送信装置6から番組情報を受信し、番組情報管理部25に格納すると、番組検索部26は、ステップS402において、ユーザプロファイル管理部27に処理すべき装置の嗜好情報があるか否かを判断する。処理すべき機器の嗜好情報がある場合(ステップS402において、NOの場合)、番組検索部26は、ステップS403において、ユーザプロファイル管理部27から処理すべき装置の嗜好情報を読み出す。そして、番組検索部26は、読み出された嗜好情報がなくなるまでの間(ステップS404において、NOの間)、ステップS405、S406の処理を、各装置の嗜好情報毎(例えば図12の各行のユーザプロファイル毎)に繰り返す。具体的には、番組検索部26は、ステップS405において、番組情報管理部25に格納された番組情報のうち、嗜好情報をコンテンツ情報に含む番組情報(例えば図12のユーザプロファイルに含まれるキーワードを含む番組情報)を検索する。さらに、番組検索部26は、ステップS406において、検索された番組情報について嗜好情報の嗜好度を累積し、番組情報の嗜好度(累積嗜好度)を求める。
そして、番組検索部26は、番組情報の嗜好度を、検索された番組情報(推薦番組情報の候補)と共に、番組情報の嗜好情報として記憶する。番組情報の嗜好情報の例を図14に示す。例えば、図14の番組Cが、図11に示すキーワード「O・Hバーン」と「大阪」とを含む場合、表示装置3の累積嗜好度は、50+70=120となる。
読み出された嗜好情報全てについて、上記ステップS405、S406の処理が行われ、それ以上嗜好情報がなくなると(ステップS404にて、YESの場合)、番組検索部26は、ステップS402に戻り、処理する装置の履歴情報がなくなるまで(S402において、NOの間)、ステップS403〜S406の処理を繰り返す。
処理する装置の履歴情報がなくなると(ステップS402において、YESの場合)、番組検索部26は、ステップS407において、検索した番組情報全てについて、その番組情報に関する嗜好情報の全て(表示装置3および録画装置4の嗜好情報)に基づいて、ユーザの嗜好に対する各番組情報の適合度を算出する。各番組の適合度の算出は、例えば以下の式により行われる。
式中、Wiは、嗜好情報を持つ装置のうちのi番目の装置の重みを表し、Siは嗜好情報を持つ装置のうちのi番目の装置における番組情報の嗜好度を表し、nは嗜好情報を持つ装置の数を表す。
次に、番組検索部26は、ステップS408において、適合度が所定閾値以上の番組情報を推薦番組情報として抽出し、抽出された推薦番組情報を放送時間順に並び替え、ステップS409において、それらの推薦番組情報をユーザや他の装置等へ提供する。この場合、番組検索部26は、推薦番組情報の示す番組を推薦番組としてユーザに提示する。
ここで、番組検索部26は、装置毎の嗜好情報に応じた番組情報を推薦番組情報の候補として検索し、検索された各番組情報について適合度を算出し、検索した番組情報の中で、算出された適合度が、所定値以上である番組の番組情報を、推薦番組情報として提供する構成とすることが望ましい。
上記の構成によれば、番組検索部26は、予め装置毎の嗜好情報(嗜好度)に基づいて番組情報検索を行い、検索された各番組情報について適合度(累積嗜好度)を算出する。さらに、検索された番組情報(装置毎の推薦番組情報の候補)の中から、算出された適合度が所定値以上の番組情報を、推薦番組情報として提供する。このため、予め絞り込まれた装置毎の推薦番組情報の候補を対象として、番組の適合度が判断され、ユーザの嗜好をより正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
また、番組検索部26は、検索された各番組情報について、各装置の嗜好度を加算して適合度として算出する構成としてもよい。
また、検索手段で検索された各番組情報について、各装置の嗜好度のうち最大の嗜好度を上記適合度として算出する構成としてもよい。
さらに、番組検索部26は、表示装置3および録画装置4の各重みを設定し、該重みを反映させた装置毎の嗜好度を算出し、算出された該各装置3、4の嗜好度に基づいて番組情報を検索する構成とすることが望ましい。
上記の構成によれば、例えば、ユーザの嗜好を判断する上での重要度に応じて表示装置3および録画装置4の各重みを設定し、これに基づいて、各番組について装置毎の嗜好度を算出することができる。このため、ユーザの嗜好をより正確に反映した推薦番組情報を提供することができる。
さらに、番組検索部26は、例えば、抽出された推薦番組情報を電子番組表として表示処理部23を介して表示装置3へ送り、表示装置3に表示させる。これにより、ユーザが、表示装置3に表示された推薦番組の電子番組表を用いて番組を選択し、録画装置4が、選択された番組の番組データを録画することができる。その後、番組検索部26は、先のステップS304で参照するために、推薦番組についてどの装置の嗜好情報を基に抽出されたかなどの情報を記録する。
各装置の重みは、例えば、最初は同じ重みを与えておくか、あるいは、履歴情報管理部28に管理されている装置毎の履歴情報の量(履歴情報の記録回数)に応じて設定し、先のステップS304、S305で説明したように、操作対象の番組が推薦番組であった場合に、番組を推薦した装置を特定し、該装置の重みを高くするように調整する構成としてもよい。
なお、本実施の形態に係る録画処理部22は、嗜好情報に基づいて番組検索部26が抽出した番組を録画することができる。また、本実施の形態に係る表示処理部23は、嗜好情報に基づいて番組検索部26が抽出した番組を、表示装置3に表示してユーザに視聴させることもできる。これにより、ユーザが録画/視聴する番組を、その都度指定しなくても、録画装置4は、ユーザの嗜好に合った番組を録画したり、ユーザに視聴させたりすることができる。
また、上述の実施の形態においては、放送回数に対する出現回数の割合によって嗜好度を算出する構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、出現頻度のみ、あるいは、出現頻度と時間との割合など、他の算出方法で嗜好度を算出してもよい。
ただし、本実施の形態のように、嗜好度を算出する際に、全番組の番組情報にキーワードが含まれる頻度に応じて変化する情報(例えば、放送回数など)を用いていることにより、全番組の番組情報にキーワードが含まれる頻度に応じて、嗜好度情報を変更することができる。したがって、例えば、頻度の高いキーワードは、一般的なキーワードとして、嗜好度を低く推定するなど、頻度に応じた推定が可能になり、嗜好度を推定する際の精度の向上を図ることができる。
さらに、上記では、録画装置4内に、以下の部材、すなわち、ユーザによる番組に対する操作を検出する検出部と、上記番組情報受信部24で取得した番組情報のうち、上記操作された番組の番組情報に基づいて、ユーザの嗜好を推定するユーザ嗜好学習部28と、上記ユーザ嗜好学習部28の推定したユーザの嗜好情報に基づいて、番組群の中から、ユーザの好みにマッチすると判断した番組を抽出する番組検索部26とが設けられており、録画装置4が、抽出された番組を録画したり、ユーザに視聴させたりする構成について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、表示装置3内にこれらの部材を設ければ、表示装置3は、表示装置3の履歴情報だけでなく、録画装置4の履歴情報をも活用して推測/学習した嗜好情報に基づいて番組情報を抽出することによって、ユーザの所望の番組情報を抽出できる表示装置3を実現できる。
なお、上記では、番組が放送される場合について説明したが、これに限るものではなく、通信によって特定の相手のみに番組を配信するシステムにも適用できる。また、番組は、スケジュールに沿って伝送されるものであれば、映像、音声、あるいは、それらの組み合わせたものに限るものではなく、例えば、データ配信など、任意の情報を伝送するシステムに広く適用できる。
また、録画装置4や表示装置3に録画あるいは表示を指示可能であり、しかも、これらの装置への操作を検出できる装置であれば、上記各部材は、録画装置4や表示装置3など、番組への操作を受け付ける処理装置とは別の装置に設けられていてもよい。
なお、上記実施の形態では、録画装置4や表示装置3を構成する各部材が、「CPUなどの演算手段がROMやRAMなどの記録媒体に格納されたプログラムコードを実行することで実現される機能ブロックである」場合を例にして説明したが、同様の処理を行うハードウェアで実現してもよい。また、処理の一部を行うハードウェアと、当該ハードウェアの制御や残余の処理を行うプログラムコードを実行する上記演算手段とを組み合わせても実現することもできる。さらに、上記各部材のうち、ハードウェアとして説明した部材であっても、処理の一部を行うハードウェアと、当該ハードウェアの制御や残余の処理を行うプログラムコードを実行する上記演算手段とを組み合わせても実現することもできる。なお、上記演算手段は、単体であってもよいし、装置内部のバスや種々の通信路を介して接続された複数の演算手段が共同してプログラムコードを実行してもよい。また、上記各部材のうちの記憶部(ユーザプロファイル管理部28および番組情報管理部25)は、メモリなどの記憶装置自体であってもよい。
上記演算手段によって直接実行可能なプログラムコード自体、または、後述する解凍などの処理によってプログラムコードを生成可能なデータとしてのプログラムは、当該プログラム(プログラムコードまたは上記データ)を記録媒体に格納し、当該記録媒体を配付したり、あるいは、上記プログラムを、有線または無線の通信路を介して伝送するための通信手段で送信したりして、録画装置4、表示装置3または放送番組録画システム1に配付され、上記演算手段が記録媒体に格納されたプログラムまたは受信したプログラムを実行することによって、上記録画装置4や表示装置3が実現される。
通信路を介して伝送する場合、通信路を構成する各伝送媒体が、プログラムを示す信号列を伝搬し合うことによって、当該通信路を介して、上記プログラムが伝送される。この場合、プログラムは、上記伝送媒体または通信経路を構成する装置において、流動的に坦持される。また、信号列を伝送する際、送信装置が、プログラムを示す信号列により搬送波を変調することによって、上記信号列を搬送波に重畳してもよい。この場合、受信装置が搬送波を復調することによって信号列が復元される。一方、上記信号列を伝送する際、送信装置が、デジタルデータ列としての信号列をパケット分割して伝送してもよい。この場合、受信装置は、受信したパケット群を連結して、上記信号列を復元する。また、送信装置が、信号列を送信する際、時分割/周波数分割/符号分割などの方法で、信号列を他の信号列と多重化して伝送してもよい。この場合、受信装置は、多重化された信号列から、個々の信号列を抽出して復元する。いずれの場合であっても、通信路を介してプログラムを伝送できれば、同様の効果が得られる。
なお、コンピュータが、モデムを備えてインターネットを含む通信ネットワークと接続できる場合、上記通信ネットワークからダウンロードするためのダウンロードプログラムは、予め本体装置に格納されていてもよいし、あるいは、別の記録媒体からインストールされてもよい。
ここで、プログラムを配付する際の記録媒体は、取外し可能である方が好ましいが、プログラムを配付した後の記録媒体は、取外し可能か否かを問わない。また、上記記録媒体は、プログラムが記憶されていれば、書換え(書き込み)可能か否か、揮発性か否か、記録方法および形状を問わない。記録媒体の一例として、磁気テープやカセットテープなどのテープ、あるいは、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスクなどの磁気ディスク、または、CD−ROM、CD−Rや光磁気ディスク(MO)、ミニディスク(MD)やデジタルビデオディスク(デジタル多用途ディスク)などのディスクが挙げられる。また、記録媒体は、IC(集積回路)カードや光カードのようなカード、あるいは、マスクROMやEPROM(紫外線消去型ROM)、EEPROM(電気的消去型ROM)またはフラッシュROMなどのような半導体メモリであってもよい。あるいは、CPUなどの演算手段内に形成されたメモリであってもよい。また、上記記録媒体には、上記プログラムだけではなく、当該プログラムによってアクセスされるデータや他の任意のデータを記憶していてもよい。
なお、上記プログラムコードは、上記各処理の全手順を上記演算手段へ指示するコードであってもよいし、所定の手順で呼び出すことで、上記各処理の一部または全部を実行可能な基本プログラム(例えば、オペレーティングシステムやライブラリなど)が既に存在していれば、当該基本プログラムの呼び出しを上記演算手段へ指示するコードやポインタなどで、上記全手順の一部または全部を置き換えてもよい。
また、上記記録媒体にプログラムを格納する際の形式は、例えば、実メモリに配置した状態のように、演算手段がアクセスして実行可能な格納形式であってもよいし、実メモリに配置する前で、演算手段が常時アクセス可能なローカルな記録媒体(例えば、実メモリやハードディスクなど)にインストールした後の格納形式、あるいは、ネットワークや搬送可能な記録媒体などから上記ローカルな記録媒体にインストールする前の格納形式などであってもよい。また、プログラムは、コンパイル後のオブジェクトコードに限るものではなく、ソースコードや、インタプリトまたはコンパイルの途中で生成される中間コードとして格納されていてもよい。いずれの場合であっても、圧縮された情報の解凍、符号化された情報の復号、インタプリト、コンパイル、リンク、または、実メモリへの配置などの処理、あるいは、各処理の組み合わせによって、上記演算手段が実行可能な形式に変換可能であれば、プログラムを記録媒体に格納する際の形式に拘わらず、同様の効果を得ることができる。
一例として、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどの演算手段が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって、上述した実施の形態の各機能を実現してもよい。