JP4765241B2 - 再生装置及び再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、付加情報を埋め込むようにしたコンテンツのデータに用いた好適な再生装置及び再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーディオコンテンツやビデオコンテンツのデータを記録媒体に記録する際に、著作権の保護を目的として、付加情報としてコピー管理情報をコンテンツのデータに重畳して埋め込むようにしたウォータマークの開発が進められている。このようなウォータマークとしては、コンテンツのデータの下位ビットに付加情報を挿入する方法が知られている。
【0003】
著作権の保護を目的として、ウォータマークとしてコンテンツに埋め込むコピー管理情報としては、オーディオデータでは、SCMS(Serial Copy Management System )のコピー管理情報が用いられている。SCMSのコピー管理情報では、コピーフリー、コピー禁止ばかりでなく、世代に渡るコピー管理が行える。
【0004】
そこで、コンテンツのデータの下位ビットにウォータマークのデータを埋め込み、このウォータマークのデータにSCMSのコピー管理情報を記録することが考えられる。
【0005】
ところが、SCMSでは、コピーの世代に渡るコピー管理を行う際に、コピー管理情報の書き換えを行う必要がある。
【0006】
例えば、SCMSのデータは2ビットの情報で示され、SCMSのデータが「00」のときには、この記録媒体はオリジナルであり、1世代のみコピー可とされ、SCMSのデータが「01」のときには、この記録媒体はコピーされたものであり、更なるコピーが禁止され、SCMSのデータが「11」ならコピーフリーとされる。そして、SCMSのデータが「00」のときには、1世代のみコピーが可となるように、コピーを行う場合には、SCMSのデータが「00」から「01」に書き換えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このようなウォータマークの書き換え処理は、ウォータマークの検出に比べて、大きな負担になる。
【0008】
更に、ウォータマークを記録する場合に、例えば、CRCコードが付加され、エラーが検出できるようにされている。このように、SCMSのデータの付け替え、即ち書き換えが行われると、これに伴い、CRCコードを付け直す必要がある。
【0009】
例えば、本願出願人は、ウォータマークのデータを48ビットからなるパケットとして処理することを提案している。このパケットでは、16ビットのエラー検出用のCRCコードが付加される。この場合には、1世代のみコピーが可となるように、オリジナルのディスクのコピーを行う際に、SCMSのデータが「00」から「01」に書き換えられる。このとき、SCMSのデータの書き換えに加えて、16ビットのCRCコードの書き換えが必要になり、負担量が増大する。
【0010】
特に、ウォータマークによるコピー管理を、専用のICを用いずに、ROMに書かれたプログラムで実現するようなファームウェアで行うことが要望されている。ところが、ファームウェアの処理能力はかなり小さく、ウォータマークの書き換え処理をファームウェアで行うのはかなりの負担となる。
【0011】
上述のように、コピーの世代管理を行うようにした場合には、ウォータマークの書き換えが必要であり、ウォータマークを書き換える際には、CRCコードについても、書き換える必要がある。このようなウォータマークの書き換え処理は、ファームウェアで行うには、かなりの負担になる。
【0012】
したがって、この発明の目的は、コンテンツに埋め込まれているウォータマークを使ってウォータマークの書き換えを伴う管理を行う場合に、エラー検出コードやエラー訂正コードの書き換えが不要となり、ファームウェアでも十分な処理を行うことができるようにした再生装置及び再生方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、パケットの種類を示す識別子と、コピー管理に関する管理情報と、エラー検出符号およびエラー訂正符号の少なくとも一方の符号とを含み、所定の間隔毎に付加される第1のパケットと、パケットの種類を示す識別子を含み、第1のパケット間に付加される第2のパケットとからなるコンテンツデータが記録媒体に記録され、記録媒体を再生する再生処理部と、記録媒体を再生することで得られるパケットが第1および第2のパケットの何れのパケットであるかを、識別子を使用して判別し、判別の結果、識別子が第1のパケットを示す場合には、符号に基づいてシンドロームを計算し、計算したシンドロームが、管理情報が書き換えられていない場合に計算される値、または、コンテンツデータのコピーに伴って管理情報が書き換えられた場合に計算される値であるときはエラーがないと判断し、エラーがないと判断した場合に、管理情報に応じて、コンテンツデータのコピーを許可するか否かを制御する制御部とを有する再生装置である。
【0013】
請求項5に記載の発明は、パケットの種類を示す識別子と、コピー管理に関する管理情報と、エラー検出符号およびエラー訂正符号の少なくとも一方の符号とを含み、所定の間隔毎に付加される第1のパケットと、パケットの種類を示す識別子を含み、第1のパケット間に付加される第2のパケットとからなるコンテンツデータが記録媒体に記録され、記録媒体を再生することで得られるパケットが第1および第2のパケットの何れのパケットであるかを、識別子を使用して判別し、判別の結果、識別子が第1のパケットを示す場合には、符号に基づいてシンドロームを計算し、計算したシンドロームが、管理情報が書き換えられていない場合に計算される値、または、コンテンツデータのコピーに伴って、管理情報が書き換えられた場合に計算される値であるときは、エラーがないと判断し、エラーがないと判断した場合に、管理情報に応じて、コンテンツデータのコピーを許可するか否かを制御する再生装置である。
【0013】
請求項6に記載の発明は、パケットの種類を示す識別子と、コピー管理に関する管理情報と、エラー検出符号およびエラー訂正符号の少なくとも一方の符号とを含み、所定の間隔毎に付加される第1のパケットと、パケットの種類を示す識別子を含み、第1のパケット間に付加される第2のパケットとからなるコンテンツデータが記録媒体に記録され、記録媒体を再生することで得られるパケットが第1および第2のパケットの何れのパケットであるかを、識別子を使用して判別し、判別の結果、識別子が第1のパケットを示す場合には、符号に基づいてシンドロームを計算し、計算したシンドロームが、管理情報が書き換えられていない場合に計算される値、または、コンテンツデータのコピーに伴って、管理情報が書き換えられた場合に計算される値であるときは、エラーがないと判断し、エラーがないと判断した場合に、管理情報に応じて、コンテンツデータのコピーを許可するか否かを制御する再生方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。この発明の実施の形態では、記録媒体にコンテンツのデータを記録する際に、コンテンツのデータにウォータマークのデータが埋め込まれる。
【0015】
第1図は、コンテンツのデータに埋め込まれるウォータマークの構成を示すものである。コンテンツのデータ(ここでは左(L)、右(R)チャンネルのオーディオデータ)は、1サンプル当たり2バイト(16ビット)で処理される。このコンテンツのデータの最下位ビットに、ウォータマークのデータ(ハッチングで示す)が埋め込まれる。したがって、左右チャンネルの1サンプル(2バイト+2バイト=4バイト)のコンテンツのデータに対して2ビットの割合でウォータマークのデータが埋め込まれる。
【0016】
ウォータマークのデータは、48ビットが1情報単位(パケット)として処理される。ウォータマークのデータは、左右のチャンネルの1サンプルの4バイトのコンテンツのデータに対して2ビットの割合で埋め込まれるので、左右のチャンネルの24サンプル(24サンプル×4バイト=96バイト)のコンテンツのデータに対して1パケット(48ビット)のウォータマークのデータが埋め込まれる。
【0017】
後に説明するように、48ビットからなるパケットには、ペイロードが記述されるパケットと、ペイロードのパケットの位置を示すパケットとがある。ペイロードが記述されるパケットと、ペイロードのパケットの位置を示すパケットとを識別できるように、識別子IDが設けられている。ペイロードを記述したパケットの識別子IDは(ID=0)とされ、ペイロードのパケットの位置を示すパケットの識別子IDは(ID=1)とされる。この例では、パケット番号PCK(PCK=0)がペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)で、パケット番号PCK(PCK=1〜2449)がペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)で、2450パケット毎にペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)があり、その間が全てペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)となっている。
【0018】
ウォータマークとして挿入される1パケット(48ビット)のデータは、第2図Aに示すように、16ビットのシンクと、4ビットの識別子IDと、12ビットのデータと、16ビットのCRCコードとから構成される。
【0019】
パケットの先頭のシンクは、パケットの先頭を検出して同期をとるために用いられる。このシンクは固定パターン、例えば5555h(hは16進数を示す)とされている。
【0020】
シンクの次に、パケットの種類を識別するため識別子IDが設けられる。パケットの種類には、ペイロードを記述するためのパケット(第22B)と、ペイロードを記述したパケットの位置を示すパケット(第2図C)とがある。ペイロードを記述したパケットでは、その識別子IDが(ID=0)とされ、ペイロードを記述したパケットの位置を示すパケットでは、その識別子IDが(ID=1)とされる。
【0021】
なお、このような識別子IDを設けずに、シンクのパターンにより、ペイロードを記述するためのパケット(第2図B)と、ペイロードを記述したパケットの位置を示すパケット(第2図C)とを識別できるようにしても良い。例えば、一方のパケットのシンクパターンを5555hとし、他方のシンクのパターンを9999hとするようにしても良い。
【0022】
パケットの種類を識別するため識別子IDの次に、データが設けられる。データの構成は、ペイロードを記述するためのパケットと、ペイロードを記述したパケットの位置を示すパケットとで異なっている。
【0023】
第2図Bは、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)におけるデータの構成を示すものである。このパケットでは、第2図Bに示すように、12ビットのデータとして、ペイロードが記述される。
【0024】
この12ビットのペイロードのうちの最初の8ビットは、リザーブされている。
次の2ビットは、オリジナル記録媒体が何であるかを識別するためのOMD(Original Media Discriminator)とされている。このOMDは、例えば「00」はオリジナルが読み出し専用の媒体(CD(Compact Disc)やCD−ROM(CD-Read Only Memory ))であることを示し、「01」はオリジナルが追記型の記録媒体(CD−R(Compact Disc Recordable ))であることを示し、「10」はオリジナルが記録/再生可能な記録媒体(CD−RW(Compact Disc Rewritable ))であることを示し、「11」ならオリジナルは任意のディスクであることを示している。
【0025】
このOMDは、課金や再生を行う際の課金の管理に使うことができる。例えば、オリジナルの記録媒体が実際の記録媒体と同じなら、オリジナルを使っているので課金を行わず、オリジナルの記録媒体と実際の記録媒体とが異なっていたら、コピーの記録媒体なので課金を行って再生させたりすると、オリジナルかコピーかに応じて課金がなされ、著作者の利益を守ることができる。
【0026】
次の2ビットは、著作権管理のためのSCMS(Serial Copy Management System )のデータとされている。このSCMSのデータが例えば「00」なら、このディスクはオリジナルでありディスクに記録されているコンテンツのデータの1世代のみコピー可とされ、「01」ならこのディスクはコピー即ち複製されたものであり、ディスクのから読み出されたコンテンツのデータのコピーは禁止とされ、「11」ならディスクから読み出されたコンテンツのデータのコピーはフリーとされる。
【0027】
なお、SCMSでは、上述のように、コピーの世代管理が行われる。1つの記録媒体から他の記録媒体に1回のコピーを行うと、1世代進むことになるので、コピーの世代管理を行うためには、コピーを行う毎に、SCMSデータの書き換えが必要である。したがって、ペイロードを記述した(ID=0)のパケットは、書き換えが必要な場合のあるパケットであると言える。
【0028】
第2図Cは、ペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)におけるデータの構成を示すものである。ペイロードのパケットの位置を示すパケットでは、データとして、ペイロードのパケット(ID=0のパケット)までの距離を示すオフセット情報(Offset_Info)が記述されている。
【0029】
この例では、第1図に示したように、2450パケット毎にペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)がある。パケット番号PCKが(PCK=0)のパケットがペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)で、パケット番号PCKが(PCK=1〜2449)のパケットがペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)である。したがって、オフセット情報(Offset_Info)は、
Offset_Info=2450−PCK
PCK:パケット番号
として示される。
なお、ペイロードを記述した(ID=0)のパケットは、書き換えが必要な場合のあるのに対して、ペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1)は、書き換えが不要なパケットであると言える。
【0030】
第2図Aにおいて、1パケットのデータには、エラー検出用CRCコードが付加される。CRCとしては、生成多項式として、
G(x)=x16+x15+x2 +1
が用いられる。
【0031】
以上のように、ウォータマークのデータは、48ビットを1パケットとしてコンテンツのデータに埋め込まれている。1パケットの48ビットは、コンテンツのデータの24サンプル(96バイト)分に当たる。ペイロードを記述するためのパケット(ID=0のパケット)は、2450パケット毎に設けられ、他のパケット(ID=1のパケット)は、ペイロードを記述するためのパケットの位置を示すポインタとなっている。
【0032】
ウォータマークのデータをデコードする場合には、コンテンツのデータの最下位ビットに埋め込まれているウォータマークのデータが抽出され,48ビットからなる1パケットのデータが読み込まれる。
読み込まれたウォータマークのデータから、識別子IDが検出され、パケットの種類が判別される。
【0033】
検出された識別子IDが(ID=0)なら、このパケットは、ペイロードを記述するためのパケット(第2図B)であるので、そのパケットの記述に基づいて処理が行われる。
検出された識別子IDが(ID=1)なら、このパケットは、ペイロードのパケットがある位置を示すパケット(第2図C)なので、オフセット情報(Offset_Info)が読み取られる。オフセット情報(Offset_Info)だけ離れた所にあるパケットの読み込みが行われる。オフセット情報(Offset_Info)だけ離れた所にあるパケットは、ペイロードを記述するためのパケット(第2図B)であるので、そのパケットの記述に基づいて処理が行われる。
【0034】
つまり、第3図に示すように、パケット番号PCK(PCK=0)のパケットは、ペイロードを記述するためのパケットとされている。このパケット番号PCK(PCK=0)のパケットには、ペイロードを記述するためのパケットであることを示す識別子ID(ID=0)が付されており、このパケットには、ペイロードとして、オリジナル記録媒体が何であるかを識別するためのOMDや、著作権管理のためのSCMSのデータが記録されている。
【0035】
これに続くパケットは、ペイロードのパケットの位置を示すパケットとされている。これらのパケットには、パケット番号PCK(PCK=1〜2449)が順に付される。これらのパケットには識別子ID(ID=1)が付され、これらのパケットには、オフセット情報(Offset_Info)が書かれる。このオフセット情報(Offset_Info)により、ペイロードのパケット(ID=0のパケット)の位置が分かる。
【0036】
すなわち、パケット番号PCKが(PCK=1)のパケットには、次のペイロードのパケットまでのオフセット情報(Offset_Info)として(2450−1=2449)が書かれる。パケット番号PCKが(PCK=2)のパケットには、次のペイロードのパケットまでのオフセット情報(Offset_Info)として(2450−2=2448)が書かれる。パケット番号PCKが(PCK=3)のパケットには、次のペイロードのパケットまでのオフセット情報(Offset_Info)として(2450−3=2447)が書かれる。
【0037】
したがって、ペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)の場合には、そのパケットのパケット番号PCKに、オフセット情報(Offset_Info)だけオフセットを加えた所に、ペイロードのデータを記述したパケット(ID=0のパケット)がある。
【0038】
このように、この例では、48ビットを1パケットとしてウォータマークのデータがコンテンツのデータに埋め込まれ、この48ビットの1パケットは、コンテンツのデータの24サンプル(96バイト)に相当する。2450パケット毎に、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)が設けられ、他のパケットは、ペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)とされている。書き換えの必要のあるパケットは、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)であり、ペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)の書き換えは不要である。したがって、2450パケットに1パケットの割合で書き換えが必要なパケットが生じることになる。
【0039】
2450パケットは、
24サンプル×2450パケット=58800サンプル
に当たる。そして、1サンプルは4バイトなので、
58800サンプル×4バイト=235200バイト
となる。
【0040】
CD(Compact Disc)では、98フレームが1セクタ(サブコードブロック)として処理される。このCDの1セクタの容量は2352バイトである。したがって、ペイロードのデータを記述するためのパケット(ID=0のパケット)は、コンテンツのデータの100セクタ分に当たる。
【0041】
したがって、2450パケットに1パケットの割合で書き換えが必要なパケットが生じるということは、100セクタに1パケット(48ビット)の処理ができれば良いことになる。これは、約2セクタで1ビットの処理であり、ファームウェアで十分に対応できる処理速度である。
【0042】
このように、この発明の実施の形態では、ファームウェアで十分処理できる間隔毎に、ペイロードが記述されたパケット(ID=0のパケット)が設けられており、その間のパケットは、ペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1)とされている。このため、ファームウェアにより、ペイロードの書き換え処理を十分に行うことができる。ペイロードが記述されたパケット(ID=0のパケット)の間のパケットは、ペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)とされているため、ペイロードの記述されたパケット(ID=0のパケット)に直ちに到達して、処理を行うことができる。
【0043】
なお、ここでは、2450パケット毎に、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)を設けているが、この間隔は、これに限定されるものではない。ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)の間隔は、ウォータマークの書き換え処理時間に十分対応できる時間を考慮して決定される。
【0044】
第1図の例では、コンテンツのデータの各サンプルにウォータマークのデータを埋め込んでいるが、全てのコンテンツのデータの各サンプルにウォータマークのデータを埋め込む必要はない。
【0045】
例えば、第4図に示すように、1パケット分に相当する24サンプルのコンテンツのデータに対してウォータマークのデータを埋め込んだ後、数パケット分に相当するコンテンツのデータの各サンプルにはウォータマークのデータを埋め込まないようにしても良い。第3図の例では、1パケット分に相当する24サンプルのコンテンツのデータに対してウォータマークのデータを埋め込んだ後、9パケット分に相当するコンテンツのデータの各サンプルにはウォータマークのデータを埋め込まないようにしている。この場合には、ウォータマークが埋め込まれているパケットの間隔は、コンテンツのデータでは(24×10=240)サンプルに相当するようになる。これは、1サンプルは4バイトなので、
24サンプル×10パケット×4バイト=960バイト
に相当するようになる。上述の例と同様に、100セクタ分のコンテンツのデータに相当する毎に、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)を設けるとすると、245パケット毎にペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)が設けられ、パケット番号PCKは(PCK=0〜244)となる。
【0046】
このように、1パケット分に相当する24サンプルのコンテンツのデータにウォータマークのデータを埋め込んだら、数パケットに相当するコンテンツのデータに対しては、ウォータマークを埋め込まないようにすると、ウォータマークの埋め込まれていないコンテンツのデータのサンプルが増えるため、音質の改善が図れる。すなわち、ウォータマークは、コンテンツのデータに下位ビットを使って埋め込まれており、特に、ウォータマークのデータには、固定パターンが含まれているため、この固定パターンがノイズとして現れやすい。このように、ウォータマークの埋め込まれていないコンテンツのデータのサンプルが増えると、このようなノイズの発生が軽減できる。
【0047】
勿論、このように、ウォータマークが埋め込まれていないサンプルが増えると、ペイロードを記述したパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)の数が減るため、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)に到達する時間は長くかかる。しかしながら、このようにしても、最悪でもペイロードを記述したパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)の間(ここでは100セクタの間)では、必ずペイロードを記述したパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)が検出でき、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)に到達できる。このため、実質的な処理時間の低下は現れ難い。
【0048】
ウォータマークのデータを埋め込まない部分の間隔を何パケット分に相当させるようにするかは、処理時間と、本例の如くコンテンツのデータがオーディオデータである場合には音質とを考慮して決定される。
【0049】
上述のように、1パケット分に相当する24サンプルのコンテンツのデータに対してウォータマークのデータを埋め込んだ後、数パケット分に相当するコンテンツのデータの各サンプルにはウォータマークのデータを埋め込まないようにすると、この間に、上述のようなウォータマークのデータが埋め込まれていないサンプルが生じる。この部分を利用して、他の種類のウォータマークを埋め込むようにしても良い。このような部分を利用して埋め込むウォータマークに含める情報としては、課金情報、暗号化のための鍵情報等が考えられる。
【0050】
なお、上述の例では、ウォータマークのデータを埋め込まない期間を所定パケット数分に相当する期間としているが、この期間は常に同じにする必要はない。ウォータマークの埋め込まない期間を、例えば、Nパケット、(N+2)パケット、(N−2)パケット、(N+4)パケット、(N−4)パケットというように、所定のパターンで変更しながら設定するようにしても良い。
ウォータマークのデータを埋め込まない期間を、乱数を発生させてランダムな数に設定するようにしても良い。
【0051】
ウォータマークのデータを埋め込まない期間が一定であると、この成分がノイズとして現れる可能性があるが、上述のように、ウォータマークのデータを埋め込まない期間を変動させると、このようなノイズ成分の発生が防げる。
上述の例では、ウォータマークの埋め込まない期間を、1パケット分に相当する24サンプルのコンテンツのデータを単位として設定している。
【0052】
しかしながら、ウォータマークの埋め込まない期間を、必ずしも、1パケット分に相当する24サンプルのコンテンツのデータを単位として設定する必要はない。例えば、下位ビットにウォータマークのデータを挿入させるような場合には、1サンプルがウォータマークのデータを挿入できる単位となるため、サンプルを単位として設定するようにしても良い。
【0053】
例えば、コンテンツのデータの1セクタ(2352バイト)を単位として処理できるようにしても良い。
すなわち、第5図は、1パケットの間隔を1セクタに対応させるようにした例である。この場合、1パケットの間隔は、
2352バイト=(2352/96)=24.5パケット
に相当するようになる。100セクタ分のコンテンツのデータに相当する毎に、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)を設けるとすると、パケット番号PCKは(PCK=0〜99)となる。
【0054】
このようにすると、セクタ毎に、48ビットからなる1パケットのウォータマークのデータが挿入される。この場合、48ビットからなる1パケットのウォータマークのデータの間隔は24.5パケット毎になるが、必ずしも、等間隔にウォータマークのデータを挿入する必要はない。例えば、最初に、1セクタ離れた所に次の48ビットからなる1パケットのウォータマークのデータを挿入し、次に、(1セクタ+2パケット)離れた所に次の48ビットからなる1パケットのウォータマークのデータを挿入し、次に(1セクタ−2パケット)離れた所に次の48ビットからなる1パケットのウォータマークのデータを挿入するというように、ウォータマークの埋め込まない期間の長さを所定のパターンで変更していくようにしても良い。ウォータマークの埋め込まない期間の長さをランダムに変更していくようにしても良い。
【0055】
第2図Bに示したように、SCMSのデータを用いて、コピーの世代管理が行われるために、ウォータマークの書き換えが必要な場合がある。ウォータマークの書き換えは、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)を使って行われる。
【0056】
すなわち、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)では、第2図Bに示したように、SCMSのデータが含まれている。SCMSのデータが「00」のときには、コンテンツのデータの1世代のみコピーが可となるように、コンテンツのデータのコピーを行う際にSCMSのデータが「00」から「01」に書き換えられる。
第2図Aに示したように、1パケットには、エラー検出用のCRCコードが付加されている。このため、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)のペイロードを書き換えるときには、CRCコードを求め直し、CRCコードも書き換える必要がある。ところが、CRCコードを求め直して書き換える処理は負担が大きく、ファームウェアでは困難である。
【0057】
この発明の実施の形態では、SCMSのデータが書き換えられる際に、CRCコードを付け直しをせずに、元のCRCコードを残している。再生時には、ペイロードを書き換えの際に発生し得るシンドロームを全て記憶しておき、それに合致するシンドロームのときには、エラー無しと判断するようにしている。これにより、CRCコードを求め直して書き換える処理がなくなり、処理の負担が軽減される。
【0058】
つまり、ペイロードが記述されたパケットのデータは、12ビットからなっており、このペイロードの情報として書き換えられる可能性のあるのは、第6図A、第6図BにおけるSCMSの部分の中のビットb0 である。すなわち、オリジナルの記録媒体をコピーしたときに、第6図Aに示したSCMSのデータが「00」から第6図Bに示すように「01」に書き換えられ、ビットb0 が「0」から「1」に変わる。ビットb0は、換言すると読み出されたコンテンツのデータが記録されている記録媒体がオリジナルの記録媒体であるのか否かを、又は複製された記録媒体、即ち非オリジナルの記録媒体であることを示しているとすることもできる。
【0059】
CRCの生成多項式としては、前述したように、
G(x)=x16+x15+x2 +1
が用いられる。再生時には、CRC演算が行われて、エラーが検出される。このとき、通常、エラーが無ければ、シンドロームは「0」となる。
【0060】
ところが、第6図A、第6図Bに示すように、SCMSのデータは「00」から「01」に書き換えられることがある。上述のように、SCMSのデータが書き換えられる際に、CRCコードを付け直さずに、元のCRCコードを残していると、この場合、エラーが発生していなくても、再生時のCRC演算で求められるシンドロームが「0」以外の値となる。
【0061】
しかしながら、SCMSのデータが書き換えられることがあるのは、ビットb0 のみである。このビットb0 が書き換えられたときに発生し得るシンドロームの値は予め分かっている。
つまり、上述の生成多項式によりCRC演算が行われるとし、元のCRCコードを残しておくとすると、ビットb0 が「0」から「1」に書き換えられた場合、シンドロームは、
x15+x2 +1=8005h
となる。
【0062】
このことから、SCMSのデータが書き換えられるときにCRCコードを元のまま残しておくとすると、再生時にCRC演算を行ったとき、エラーが無ければ、シンドロームは、「0」になるか、又は「8005h」になる。シンドロームが「8005h」になるのは、SCMSのビットb0 が「0」から「1」に書き換えられた場合である。
【0063】
このことから、再生時にCRC演算を行ったとき、シンドロームが「0」又は予め求められていた値、即ち「8005h」ならばエラー無しと判断するようにすれば、SCMSのデータが書き換えられたときにも、CRCコードの付け替えは不要となる。CRCコードの付け替えが不要になれば、ウォータマークの書き換えに伴う処理の負担が軽くなる。
【0064】
更に、シンドロームが予め求められていた値としての「8005h」になるのは、オリジナルの記録媒体がコピーされて、SCMSのデータのビットb0 が「0」から「1」に書き換えられた場合のみであることから、シンドロームが予め求められていた値「8005h」の場合に、ビットb0 が「0」か「1」かを判断することで、エラー検出精度を上げたり、不正な複製を防止したりすることができる。
【0065】
すなわち、シンドロームが予め求められていた値としての「8005h」の場合に、ビットb0 が「0」か「1」かが判断される。
ここで、シンドロームが予め求められていた値としての「8005h」で、ビットb0 が「1」の場合には、オリジナルの記録媒体がコピーされて、SCMSのデータのビットb0 が「0」から「1」に書き換えられたと判断できるので、エラー無しと判断できる。
これに対して、シンドロームが予め求められていた値としての「8005h」で、ビットb0 が「0」になることはあり得ないので、この場合には、SCMSのデータはエラーと判断される。
【0066】
すなわち、ビットb0 が「0」となるのは、SCMSのデータが「00」でオリジナルのディスクの場合であり、オリジナルのディスクなら、SCMSのデータの書き換えはされていないので、シンドロームは「0」になるはずである。
したがって、シンドロームが予め求められていた値としての「8005h」で、ビットb0 が「0」の場合には、エラーが発生しているか、SCMSのデータが不正に書き換えられたと考えられる。
【0067】
このことから、シンドロームが予め求められている値としての「8005h」の場合には、ビットb0 が「0」か「1」かが判断され、ビットb0 が「1」の場合には、エラー無しと判断され、ビットb0 が「0」の場合には、エラーであると判断される。
【0068】
なお、SCMSのデータのビットb0 及びb1 の2ビットが書き換えられたとすると、再生時のシンドロームは、
x3 +x=000Ah
となる。このことから、ビットb0、又はビットb0及びb1が書き換えられる可能性があるとすれば、シンドロームが「0」、「8005h」又は「000Ah」ならばエラー無しと判断すれば良い。
【0069】
次に、上述のように、コンテンツのデータにウォータマークを埋め込んで記録媒体にデータを記録する記録装置について説明する。
第7図は、そのような記録装置の一例である。この例では、記録媒体として、記録可能な光ディスク、例えばCD−RやCD−RWが用いられる。
【0070】
第7図において、入力端子1にコンテンツのデータが供給される。このコンテンツのデータは、例えば、16ビットでディジタル化された左、右チャンネルのディジタルオーディオデータである。このコンテンツのデータが入力端子1からウォータマーク付加回路2に供給される。
【0071】
入力端子3に、ウォータマークのデータが供給される。このウォータマークのデータがウォータマーク発生回路4に供給される。ウォータマーク発生回路4の出力がウォータマーク付加回路2に供給される。
【0072】
ウォータマーク付加回路2で、入力端子1からのコンテンツのデータに、ウォータマーク発生回路4からのウォータマークのデータが埋め込まれる。ウォータマークは、前述したように、48ビットが1パケットとして処理される。ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)が例えば2450パケット毎に設けられ、その間のパケットは、ペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)が設けられる。ウォータマーク付加回路2では、このような2種類のパケットを生成している。
【0073】
SCMSのデータを用いて、コピーの世代管理が行われるために、ウォータマークの書き換えが必要な場合がある。ウォータマークの書き換えは、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)を使って行われる。
【0074】
すなわち、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)では、SCMSのデータが含まれている。SCMSのデータが「00」のときには、1世代のみコピーが可となるように、コンテンツのデータのコピーを行う際にSCMSのデータが「00」から「01」に書き換えられる。
【0075】
1パケットには、エラー検出用のCRCコードが付加されている。このため、ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)のペイロードを書き換えるときには、CRCコードを求め直し、CRCコードも書き換える必要がある。ところが、CRCコードを求め直して書き換える処理は負担が大きく、ファームウェアでは困難である。
【0076】
SCMSのデータが書き換えられる際に、前述したように、CRCコードの付け直しをせずに、元のCRCコードを残している。再生時には、パケット(ID=0のパケット)のペイロードを書き換えの際に発生し得るシンドロームを全て記憶しておき、再生時に求められたシンドロームが記憶されているシンドロームの何れかと合致するときには、SCMSのデータにエラー無しと判断するようにしている。
【0077】
ウォータマークとしては、例えば、コンテンツのデータの下位ビットにウォータマークのデータを埋め込むものが用いられる。
ウォータマークとしては、この他、コンテンツのデータの圧縮時の高次係数に付加情報を挿入する方法によって埋め込まれたもの、スペクトラム拡散を用いて付加情報のスペクトラムをコンテンツのデータを分散させてコンテンツのデータに重畳する方法によって埋め込まれたもの、所定範囲の第1のピーク若しくは第2のピーク又はその近傍に挿入する方法によって埋め込まれたもの等が知られている。勿論、他のウォータマークを使うことも可能である。
【0078】
但し、SCMSのデータを用いてコピーの世代管理を行うためには、ウォータマークの書き換えが必要であり、ウォータマーク書き換えを考慮すると、コンテンツのデータの下位ビットにウォータマークを挿入する方法や、コンテンツのデータの圧縮時の高次係数に付加情報を挿入する方法を使うことが考えられる。スペクトラム拡散を用いて付加情報のスペクトラムを分散させてコンテンツのデータに重畳する方法や、コンテンツのデータの所定範囲の第1のピーク若しくは第2のピーク又はその近傍に挿入する方法では、コンテンツのデータに応じてウォータマークを付加しなければならないことから、ウォータマークの書き換えは困難である。コンテンツのデータがオーディオデータであった場合には、マスキング効果を利用してコンテンツのデータを再生したときに再生音に影響が生じないようにすることが考えられる。
【0079】
ウォータマーク付加回路2の出力がエラー訂正符号化回路5に供給され、エラー訂正符号化回路5で、エラー訂正処理が行われる。
エラー訂正符号化回路5の出力が変調回路6に供給され、記録媒体としての光ディスクに記録するために必要とされる変調処理を変調回路6によって施される。変調回路6の出力が記録アンプ7を介して光学ピックアップ8に供給される。光学ピックアップ8により、光ディスク9に、ウォータマークのデータが埋め込まれたコンテンツのデータが記録される。
【0080】
なお、コンテンツのデータが記録された光ディスクは、通常、CDやCD−ROMのような再生専用のディスクとして販売又は配布される。この場合には、上述のようにして作成された光ディスクを原盤として、販売又は配布用の光ディスクが製造される。
【0081】
第8図は、コンテンツのデータにウォータマークを挿入するためのエンコーダの一例である。この第8図に示す例は、コンテンツのデータの下位ビットにウォータマークの情報を挿入するものである。この例では、ウォータマークの情報の成分をコンテンツのデータとしてのオーディオデータを再生したときに聴感上、影響のない周波数帯域に入れるようにしている。このようなエンコーダは、第7図におけるウォータマーク付加回路2として用いることができる。
【0082】
第8図において、入力端子11にオーディオデータやビデオデータのようなオリジナルデータが供給される。入力端子12にウォータマークのデータが供給される。
入力端子12からのウォータマークのデータは、ランダマイザ13に供給される。ランダマイザ13で、ウォータマークのデータが白色ノイズ化される。ランダマイザ13の出力が減算回路14に供給されると共に、加算回路15に供給される。
【0083】
入力端子11からの入力されたコンテンツのデータは、減算回路16に供給される。減算回路16の出力が減算回路14に供給されると共に、減算回路17に供給される。減算回路14の出力が量子化回路18に供給される。量子化回路18の出力が加算回路15に供給される。
【0084】
加算回路15で、量子化回路18の出力と、ランダマイザ13の出力とが加算される。加算回路15の出力が出力端子21から出力されると共に、減算回路17に供給される。減算回路17で、加算回路15の出力から減算回路16の出力が減算される。
【0085】
減算回路17の出力がノイズシェープフィルタ20に供給される。ノイズシェープフィルタ20の出力が減算回路16に供給される。減算回路16で、入力端子11から入力されたデータから、ノイズシェープフィルタ20の出力が減算される。
【0086】
第8図に示すようなウォータマークエンコーダは、データの下位ビットにウォータマークのデータを挿入するものである。コンテンツのデータにウォータマークを挿入したことによる影響が出ないように、ノイズ成分を聴感上問題のない所、例えば周波数帯域に、入れるようにしている。
【0087】
つまり、第8図において、入力端子11から入力されたデータは、量子化回路18で量子化される。加算回路15により、この量子化回路18から出力されるデータの下位ビットに、ランダマイザ13からのウォータマークのデータが挿入される。
【0088】
量子化回路18の前段には、減算回路14が設けられる。減算回路14において、入力端子11から入力されたデータから、ウォータマークのデータが減じられる。このように、量子化回路18の前段において、入力端子11から入力されたデータからウォータマークのデータが減じられる。これにより、量子化回路18の後段の加算回路15で、コンテンツのデータに対してウォータマークのデータが挿入されることの影響が除かれる。
【0089】
加算回路15からは、ウォータマークのデータが付加されたデータが出力される。この加算回路15の出力は出力端子21から出力される。これと共に、減算回路17で、加算回路15の出力データと、減算回路16の出力データとが減算される。この減算回路17により、量子化回路18からの出力データと、量子化回路18への入力データとが減算されることになり、量子化に伴うノイズ成分が取り出される。このノイズ成分は、ノイズシェープフィルタ20により聴感上問題のない所に移され、減算回路16に供給される。
【0090】
第9図は、上述のようにして挿入されたウォータマークの情報をデコードするウォータマークのデコーダの一例である。
第9図において、入力端子31に、上述のようにして、例えば第8図に示したエンコーダの出力端子から出力されるウォータマークが重畳されたコンテンツのデータが供給される。入力端子31から入力されたデータが量子化回路32に供給される。量子化回路32の出力が出力端子33から出力されると共に、下位ビット抜き出し回路34に供給される。
【0091】
下位ビット抜き出し回路34により、量子化回路32からの出力データの下位ビットに挿入されているウォータマークのデータが取り出される。回路34によって取り出されたウォータマークのデータは、逆ランダマイザ35に供給される。
【0092】
逆ランダマイザ35は、前述のエンコーダにおけるランダマイザ13と対応する処理を行うものである。逆ランダマイザ35により、ランダム化されていたウォータマークの情報が元の状態に戻される。この逆ランダマイザ35から、ウォータマークの情報が得られ、このウォータマークの情報が出力端子36から出力される。
【0093】
第10図は、再生装置の一例である。第10図において、光ディスク41に記録されているデータは光学ピックアップ42で読み取られ、光学ピックアップ42の出力信号が再生アンプ43を介して復調回路44に供給され、前述した変調回路6で施された変調処理に対応する復調処理が施される。復調回路44の出力データがエラー訂正回路45に供給され、復調回路44からの出力データにエラー訂正回路45でエラー訂正処理が施される。
【0094】
エラー訂正回路45の出力信号は、D/Aコンバータ49に供給される。D/Aコンバータ49で、エラー訂正回路45からの出力信号としてのディジタル信号がアナログ信号に変換される。D/Aコンバータ49の出力信号が出力端子50から出力される。
【0095】
エラー訂正回路45の出力信号がウォータマーク検出回路46に供給されると共に、ウォータマーク付加回路51に供給される。ウォータマーク検出回路46で、エラー訂正回路45からの出力信号中からウォータマークのデータが検出される。
【0096】
ウォータマーク検出回路46の出力が判断回路47に供給される。判断回路47の出力に基づいて、スイッチ回路48が制御され、記録媒体としての光ディスク41から読み出されたデータのコピー動作が制御される。
【0097】
エラー訂正回路45の出力信号がウォータマーク付加回路51に供給される。ウォータマーク生成回路52により、判断回路47の出力に基づいて、ウォータマークが生成される。この新たに生成されたウォータマークがウォータマーク生成回路52からウォータマーク付加回路51に供給される。ウォータマーク付加回路51により、ウォータマークの書き換えが必要な場合には、エラー訂正回路45から出力された出力信号に埋め込まれているウォータマークの書き換え処理が行われる。
【0098】
ウォータマーク付加回路51の出力信号がスイッチ回路48を介して、データ出力端子53に供給される。
光ディスク41に記録されているコンテンツのデータには、ウォータマークのデータが埋め込まれており、このウォータマークのデータがウォータマーク検出回路46で検出される。ウォータマーク検出回路46としては、第9図に示した構成のものを用いることができる。
【0099】
ウォータマークは、前述したように、48ビットを1パケットとして処理される。ペイロードを記述したパケット(ID=0のパケット)が例えば2450パケット毎に設けられ、その間のパケットは、ペイロードのパケットの位置を示すパケット(ID=1のパケット)とされている。
【0100】
判断回路47で、48ビットからなる1パケットのデータが読み込まれ、読み込まれたウォータマークのデータから識別子IDが検出され、パケットの種類が判別され、検出された識別子IDが(ID=0)なら、このパケットは、ペイロードを記述するためのパケットであるので、そのパケットのペイロードの記述に基づいて光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータのコピー制限の処理等のコピー動作の制御が行われ、検出された識別子IDが(ID=1)なら、オフセット情報(Offset_Info)が読み取られ、オフセット情報(Offset_Info)だけ離れた所にあるペイロードのパケットが読み込まれ、このパケットのペイロードの記述に基づいて光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータのコピー動作の制御が行なわれる。
【0101】
つまり、第11図は、判断回路47での処理を示すフローチャートである。第11図において、ウォータマークのデータが取得されたら(ステップS1)、1パケット分(48ビット)のウォータマークのデータが揃ったか否かが判断され(ステップS2)、1パケット分のウォータマークのデータが揃ったら、識別子IDが検出される(ステップS3)。この識別子IDが(ID=0)か(ID=1)かが判断され(ステップS4)、識別子IDが(ID=0)の場合には、ペイロードが記述されているパケットなので、このペイロードが検出され(ステップS5)、ペイロードに基づいて、光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータのコピー管理等の動作が制御される(ステップS6)。
【0102】
ステップS4で、識別子IDが(ID=1)の場合には、ペイロードのパケットの位置を示すパケットであるので、オフセット情報(Offset_Info)が読み取られる(ステップS7)。このオフセット情報(Offset_Info)だけ離れたパケットのウォータマークのデータが取得される(ステップS8)。
【0103】
それから、ステップS2にリターンされ、1パケット分(48ビット)のウォータマークのデータが揃ったか否かが判断され、1パケット分のウォータマークのデータが揃ったら、ステップS3で、識別子IDが検出される。
【0104】
ステップS7で取得したオフセット情報(Offset_Info)に基づいて、このオフセット情報(Offset_Info)だけ離れたパケットのウォータマークのデータが取得した場合には、このパケットは、ペイロードのパケットであり、識別子IDは(ID=0)となっているはずである。
【0105】
ステップS4で、識別子IDが(ID=0)か(ID=1)かが判断され、識別子IDが(ID=0)と判断されたら、ステップS5でペイロードが検出され、ステップS6でこのペイロードに基づいて光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータのコピー管理等の動作が制御される。
【0106】
ステップS4で、識別子IDが(ID=1)の場合には、ステップS7でオフセット情報(Offset_Info)が読み取られ、ステップS8でオフセット情報(Offset_Info)だけ離れたパケットのウォータマークのデータが取得され、ステップS2にリターンされる。
【0107】
第12図は、ペイロードに基づいた動作制御(第11図のステップS6)のうちのSCMSによりコピー管理を示すフローチャートである。
なお、SCMSのデータは、世代に渡るコピーの管理情報である。このSCMSのデータが「00」のときには、この記録媒体はオリジナルであることを示している。この場合には、光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータの1世代のみコピー可であり、コンテンツのデータのコピーを行う場合には、上述したようにSCMSのデータが「00」から「01」に書き換えられる。SCMSのデータが「01」のときには、この記録媒体はコピーされたものであり、光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータの更なるコピーが禁止される。SCMSのデータが「11」なら、光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータはコピーフリーとされる。
【0108】
第12図において、(ID=0)のパケットのペイロードの部分から、SCMSのデータが抽出される(ステップS21)。
前述したように、CRCコードを使って、エラー検出処理が行われる(ステップS22)。エラー検出処理の結果、エラー無しか否かが判断される(ステップS23)。エラーがあると判断された場合には、NGとして処理される(ステップS31)。例えばステップS31でのNG処理としてはサイドエラー検出処理を行う、再生装置に設けられた図示しない表示部に警告表示を行って、再生動作を中止、終了する等が考えられる。
【0109】
エラー無しと判断された場合には、SCMSのデータが(SCMS=00)であるか否かが判断される(ステップS24)。SCMSのデータが(SCMS=00)なら、オリジナルの記録媒体なので、第10図におけるスイッチ回路48がオンされて光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータのコピー可の状態とされる(ステップS25)。ウォータマーク生成回路52によって新たに生成されたウォータマークのデータにより、SCMSのデータが「00」から「01」となるように、(ID=0)のパケットの書き換えが行われる。これにより、コピーされたコンテンツのデータの更なるコピー動作が禁止され、光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータの1世代のみコピー可の制御がなされる。
【0110】
ステップS24で、SCMSのデータが(SCMS=00)ではないと判断されたら、SCMSのデータが(SCMS=01)であるか否かが判断される(ステップS27)。SCMSのデータが(SCMS=01)なら、コピーされた記録媒体なので、スイッチ回路48がオフされて光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータのコピー不可の状態とされる(ステップS28)。
【0111】
ステップS27で、SCMSのデータが(SCMS=01)ではないと判断されたら、SCMSのデータが(SCMS=11)か否かが判断される(ステップS29)。SCMSのデータが(SCMS=11)なら、光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータのコピーがフリーなので、スイッチ回路48がオンされて、光ディスク41から読み出されたコンテンツのデータのコピー可の状態とされる(ステップS30)。
【0112】
ステップS29で、SCMSのデータが(SCMS=11)ではないと判断されたら、あり得ないSCMSのデータなので、NGとして処理される(ステップS30)。この場合のNG処理としては、読み出されたコンテンツのデータのコピーを禁止としたり、このSCMSのデータは無視したりするよう処理を行うことが考えられる。
【0113】
第13図は、エラー検出処理(第12図のステップS22の処理)を示すフローチャートである。前述したように、この例では、SCMSのデータが書き換えられるときに、CRCコードを元のまま残すようにしている。この場合に、エラーが検出されないとき、シンドロームは「0」になるか、「8005h」になる。シンドロームが「8005h」になるのは、SCMSのデータのビットb0 が「0」から「1」に書き換えられた場合である。このように、想定されるシンドロームが予め算出され、記憶される。
【0114】
第13図において、CRC演算が行われ、シンドロームが求められる(ステップS51)。生成多項式としては、
G(X)=x16+x15+x2 +1
が用いられる。
【0115】
シンドロームが「0」か否かが判断される(ステップS52)。シンドロームが「0」の場合には、エラー無しと判断される(ステップS53)。
【0116】
ステップS52でシンドロームが「0」でないと判断された場合には、シンドロームが「8005h」か否かが判断される(ステップS54)。シンドロームが「8005h」でなければ、エラーであると判断される(ステップS56)。
【0117】
シンドロームが「8005h」ならば、ビットb0 が「1」か否かが判断される(ステップS55)。ビットb0 が「1」なら、エラー無しと判断される(ステップS53)。ビットb0 が「0」なら、エラーであると判断される(ステップS56)。
【0118】
このように、SCMSのデータが書き換えられるときに、CRCコードを元のまま残すようにし、再生時にCRC演算を行ったとき、シンドロームが「0」又は「8005h」ならばエラー無しと判断するようにしている。これにより、SCMSのデータが書き換えられたときにも、CRCコードの付け替えは不要となり、ウォータマークの書き換えに伴う処理の負担が軽減できる。
【0119】
なお、上述の例では、シンドロームが「8005h」ならば、更にSCMSのデータのビットb0 が「1」か否かを判断しているが、シンドロームが「0」又は「8005h」であるか否かを判断して、エラー検出を行うようにしても良い。
【0120】
上述の例では、エラー検出コードとしてCRCコードを使っているが、この発明は、他のエラー検出コードやエラー訂正符号を用いた場合にも同様に適用できる。
【0121】
また、上述の例では、ウォータマークの埋め込まれたコンテンツのデータを記録媒体に記録して処理をしているが、この発明は、コンテンツのデータを伝送する場合にも同様に適用できる。
【0122】
すなわち、ネットワークを使って、音楽情報や映像情報を伝送することが盛んに行われている。このようなコンテンツのデータを伝送する場合にも、コンテンツのデータにウォータマークの埋め込んでおくことが考えられる。この場合にも、コンテンツのデータを送信する際に、送信されるコンテンツのデータに埋め込まれているウォータマークの情報の一部が書き換えられるときには、エラー検出符号やエラー訂正符号をそのまま残しておき、受信側で、ウォータマークの情報の一部が書き換えられたときに発生し得るシンドロームを予め記憶しておき、このウォータマークの情報の一部が書き換えられたときに発生し得るシンドロームを使ってエラー検出やエラー訂正を行うことができる。
【0123】
この発明によれば、コンテンツのデータにウォータマークが埋め込まれ、このウォータマークの一部が書き換えられるときに、エラー検出用のCRCコードを元のまま残すようにしている。例えば、ウォータマークにSCMSの情報が含まれており、このSCMSの情報のビットb0 が書き換えられる可能性がある場合には、このビットb0 が書き換えられた場合に可能性のあるシンドロームの値「8005h」が予め求められて、記憶される。
【0124】
そして、再生時にCRC演算を行ったとき、エラー無しを示すシンドロームの値か、又は書き換えられた場合に発生し得るシンドロームの値か否かが判断され、エラー無しを示すシンドローム値か、又は書き換えられた場合に発生し得るシンドロームの値なら、エラー無しと判断するようにしている。
【0125】
例えば、SCMSの情報のビットb0 が書き換えられる可能性があり、このビットb0 が書き換えられた場合にシンドロームの値「8005h」となる場合には、シンドロームが「0」又は「8005h」ならばエラー無しと判断するようにしている。
【0126】
これにより、ウォータマークの一部を書き換えられたときにも、エラー検出コードやエラー訂正コードの付け替えは不要となり、ウォータマークの書き換えに伴う処理の負担が軽減できる。
【0127】
産業上の利用可能性
以上のように、この発明は、コピー管理に関する管理情報とこの管理情報に付加されたエラー検出符号やエラー訂正符号を含む付加情報とが埋め込まれたコンテンツのデータが記録された記録媒体の再生装置に用いて好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図はウォータマークのデータの説明に用いる略線図である。
第2図A、第2図B、及び第2図Cはパケットの説明に用いる略線図である。
第3図はオフセット情報の説明に用いる略線図である。
第4図はウォータマークの配置の説明に用いる略線図である。
第5図はウォータマークの配置の説明に用いる略線図である。
第6図A、第6図B、及び第6図CはSCMSの書き換えの説明に用いる略線図である。
第7図はこの発明が適用された記録装置の一例のブロック図である。
第8図はウォータマークエンコーダの一例のブロック図である。
第9図はウォータマークデコーダの一例のブロック図である。
第10図はこの発明が適用された再生装置の一例のブロック図である。
第11図はウォータマークの再生処理の説明に用いるフローチャートである。
第12図はSCMSでの管理の一例の説明に用いるフローチャートである。
第13図はこの発明が適用されたエラー検出の説明に用いるフローチャートである。
【符号の説明】
2 ウォータマーク付加回路
4 ウォータマーク発生回路
5 エラー訂正符号化回路
9、41 光ディスク
13 ランダマイザ
45 エラー訂正回路
46 ウォータマーク検出回路
47 判断回路
48 スイッチ回路
49 D/Aコンバータ
51 ウォータマーク付加回路
52 ウォータマーク生成回路
Claims (6)
- パケットの種類を示す識別子と、コピー管理に関する管理情報と、エラー検出符号およびエラー訂正符号の少なくとも一方の符号とを含み、所定の間隔毎に付加される第1のパケットと、
パケットの種類を示す識別子を含み、上記第1のパケット間に付加される第2のパケットとからなるコンテンツデータが記録媒体に記録され、
上記記録媒体を再生する再生処理部と、
上記記録媒体を再生することで得られるパケットが上記第1および第2のパケットの何れのパケットであるかを、上記識別子を使用して判別し、上記判別の結果、上記識別子が上記第1のパケットを示す場合には、上記符号に基づいてシンドロームを計算し、上記計算したシンドロームが、上記管理情報が書き換えられていない場合に計算される値、または、上記コンテンツデータのコピーに伴って上記管理情報が書き換えられた場合に計算される値であるときはエラーがないと判断し、上記エラーがないと判断した場合に、上記管理情報に応じて、上記コンテンツデータのコピーを許可するか否かを制御する制御部と
を有する再生装置。 - 上記コンテンツデータがコピーされる際に上記管理情報を書き換え、上記書き換えた管理情報に上記符号をそのまま付加する付加部を有する請求項1に記載の再生装置。
- 上記第2のパケットは、上記第1のパケットの位置を示す情報を含む請求項1または2に記載の再生装置。
- 上記制御部は、上記計算されたシンドロームが、上記管理情報が書き換えられていない場合に計算される値、または、上記コンテンツデータのコピーに伴って上記管理情報が書き換えられた場合に計算される値であるときに、上記管理情報が所定の値であるか否かを判断することで、上記エラーの有無を判断する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の再生装置。
- パケットの種類を示す識別子と、コピー管理に関する管理情報と、エラー検出符号およびエラー訂正符号の少なくとも一方の符号とを含み、所定の間隔毎に付加される第1のパケットと、
パケットの種類を示す識別子を含み、上記第1のパケット間に付加される第2のパケットとからなるコンテンツデータが記録媒体に記録され、
上記記録媒体を再生することで得られるパケットが上記第1および第2のパケットの何れのパケットであるかを、上記識別子を使用して判別し、
上記判別の結果、上記識別子が上記第1のパケットを示す場合には、上記符号に基づいてシンドロームを計算し、上記計算したシンドロームが、上記管理情報が書き換えられていない場合に計算される値、または、上記コンテンツデータのコピーに伴って、上記管理情報が書き換えられた場合に計算される値であるときは、エラーがないと判断し、
上記エラーがないと判断した場合に、上記管理情報に応じて、上記コンテンツデータのコピーを許可するか否かを制御する再生装置。 - パケットの種類を示す識別子と、コピー管理に関する管理情報と、エラー検出符号およびエラー訂正符号の少なくとも一方の符号とを含み、所定の間隔毎に付加される第1のパケットと、
パケットの種類を示す識別子を含み、上記第1のパケット間に付加される第2のパケットとからなるコンテンツデータが記録媒体に記録され、
上記記録媒体を再生することで得られるパケットが上記第1および第2のパケットの何れのパケットであるかを、上記識別子を使用して判別し、
上記判別の結果、上記識別子が上記第1のパケットを示す場合には、上記符号に基づいてシンドロームを計算し、上記計算したシンドロームが、上記管理情報が書き換えられていない場合に計算される値、または、上記コンテンツデータのコピーに伴って、上記管理情報が書き換えられた場合に計算される値であるときは、エラーがないと判断し、
上記エラーがないと判断した場合に、上記管理情報に応じて、上記コンテンツデータのコピーを許可するか否かを制御する再生方法。
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