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JP4763123B2 - Nursery pot - Google Patents

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Publication number
JP4763123B2
JP4763123B2 JP2000296691A JP2000296691A JP4763123B2 JP 4763123 B2 JP4763123 B2 JP 4763123B2 JP 2000296691 A JP2000296691 A JP 2000296691A JP 2000296691 A JP2000296691 A JP 2000296691A JP 4763123 B2 JP4763123 B2 JP 4763123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
seedling
pot
biodegradable resin
water
Prior art date
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JP2000296691A
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Japanese (ja)
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Inventor
倫史 成島
洵 八代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
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Publication date
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Priority to KR1020010059255A priority patent/KR100818405B1/en
Publication of JP2002101761A publication Critical patent/JP2002101761A/en
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は育苗ポットに関し、特に、従来のポリポットのような育苗終了後の廃棄の問題が無く、育苗期間中は育苗ポットとしての形態と強度を維持すると共に、育苗終了後にはポットごと土壌に移植することが可能で、移植後は速やかに生分解する、環境汚染の懸念のない育苗ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業用や園芸用の育苗ポットとしては、安価で耐久性が優れていることから、塩化ビニールやポリエチレンなどのプラスチック製ポリポットが一般的に使用されている。これらのポリポットは育苗後はゴミとして廃棄され、埋め立てや焼却により処分されている。しかしながら、ポリポットは埋め立て処理されても樹脂自身に生分解性がなく何時までも分解せずに残るので、埋立地の跡地利用が制限されたり、表層部のポリポットが飛散する等の問題がある。更に、焼却処分する場合には、燃焼温度が高いので炉を傷め易いということや、塩化ビニルの場合には、処理条件によってダイオキシンを発生するという懸念があるので、環境上及び健康上に問題がある。
【0003】
これらに対する対策として、パルプモールドポットや生分解樹脂ポット等が上市されているが、前者は生産効率が劣る上、製造時に多量のエネルギーを必要とし、後者の成型加工した生分解性樹脂ポットの場合には樹脂が高価であるので、両者とも高コストになり市場への普及が困難であるという欠点があった。そこで、紙基材の育苗ポットや鉢が種々提案され、生分解し易いセルロース繊維の耐生分解性を制御するための薬品を抄紙時に添加したり、成紙したシートにこれらの薬品を塗布、含浸するなどの処理を行う方法が開示されている。
【0004】
例えば、特開平8−116796号公報には、耐候性向上剤としてフミン酸、ニトロフミン酸、再生フミン酸及びそれらの塩から選択された1種又は2種以上を抄紙時に添加した紙から製造された育苗移植用鉢が開示されている。また、特開平8−116797号公報には、フミン酸、ニトロフミン酸、再生フミン酸及びそれらの塩から選択された1種または2種以上に加えて、防黴剤の8-オキシキノリン銅を添加した紙を用いて容器の側面外側を製造した育苗移植用鉢が開示されている。更に特開平9−294481号公報には、生分解性を制御するためにワックスエマルジョン、あるいはワックスエマルジョンと防黴剤を併用した紙から製造された育苗移植用鉢等が開示されている。
【0005】
これらの育苗移植用鉢は何れも、原紙中に抗菌作用を有する薬品を付与し生分解性を制御する方法を利用したものであるが、これらの抗菌作用を有する薬品は土壌中の植物に有効な微生物の活動をも抑制するので、好ましい方法であるということはできない。
従って、ポリポットのように育苗性能を充分満たしながら、育苗後にポットごと土壌に移植することができる育苗ポットが望まれているが、いまだ製品化されていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明者らは、薬品を使用することなく紙基材の生分解性を制御する方法について鋭意検討した結果、紙基材への水の浸透性が育苗ポットの形状の安定性や生分解性に影響があることを見出し、本発明に到達した。従って、本発明の目的は、育苗期間中はポリポットと同等の良好な育苗性能を有すると共に、育苗終了後はポットごと土壌に移植することができると共に、移植後は速やかに生分解する、環境汚染を引き起こさない、育苗用ポットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の目的は、機械系パルプを20重量%以上含有する紙基材上に、ポリヒドロキシブチレート、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート/アジペート、ポリブチレンサクシネートカーボネート、ポリエチレンサクシネート、ポリビニルアルコール、修飾デンプン、酢酸セルロース、キトサン/セルロース/デンプンから選択される少なくとも1種を含有し、耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂層を設けた積層シートを用い、外面が前記紙基材、内面が前記熱可塑性生分解性樹脂層となると共に、トップカール部分がないように成型されてなる育苗ポットであって、前記紙基材が、表裏両面に25μm厚のポリエステルフィルム粘着テープを貼り付け、5cm角に切断した試験片を23℃の水に24時間浸漬した後、4辺各辺の端部から浸透する水の浸透距離が0〜0.5mmであることを特徴とする育苗ポットによって達成された。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において、紙基材の表裏両面に25μm厚のポリエステルフィルム粘着テープを貼り付け、5cm角に切断した試験片を23℃の水に24時間浸漬した後、4辺各辺の端部から浸透する水の浸透距離測定値(以下「断面浸透」という。)を、紙基材への水の浸透性の評価指標として使用する。本発明においては、断面浸透が0〜0.5mmである紙基材上に耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂層を設けた積層シートを用いる。
【0009】
また、本発明においては、ポリポットの様に効率良く大量生産することができるように、トップカール部分のないコップ様の形態とする。即ち、一般に飲料用の紙コップ上部には、液体を飲み易くするためにトップカールを設け、手で押さえた時の形態を維持できる様にしている。これに対し、本発明の育苗ポットの場合には固体である土壌をポット中に入れるため、胴部を持って押さえても形状は変形し難いので、トップカール部分は必要でない。
【0010】
この様な形態にすることは、既存の紙コップ製造機の金型を替えるだけで従来の製造機を使用することができるため、効率よくポットを製造することが可能となる。また、通常の紙カップにおいては、トップカール部が裂けないようにそれに耐え得る高い伸びの原紙が必要であるので原紙選択の範囲が限定されるが、本発明の育苗ポットの場合にはトップカール部分がないために、原紙の選択が限定されないという利点がある。
【0011】
本発明品の育苗ポットの胴部及び底部は、紙基材上に耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂層を設けた積層シートから成り、外面が紙基材で、内面が耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂層となっている。紙基材は剛度が高くポットとしての形態を維持する。一方、耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂層はポット中の土壌から紙へ水分が浸入することを防止すると共に、ヒートシールにより成形性を与える。より耐水性の要望が強い場合には紙基材の両面に生分解性樹脂層を形成することも可能である。
【0012】
本発明の育苗ポットの外面に使用される紙基材は、原料パルプ中に機械系パルプを20重量%以上配合する必要がある。機械系パルプは化学パルプに比較して耐生分解性が高いので、機械系パルプが20重量%以下であると育苗中のポットの形態を保てなくなる。尚、本発明で言うところの機械系パルプとは、紙パルプ技術協会編の「紙パルプの種類とその試験法」中に示されたTAPPI標準法T−401に従って定義されるものであり、染色液としてウィルソン染色液を使用した時、黄色に染色した繊維を機械系パルプとし、他を非機械系パルプとする。
【0013】
本発明で使用する機械系パルプとしては、砕木パルプ(GP)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)等が挙げられる。また、前記した機械パルプの定義は、これらのパルプを主成分とする古紙を原料とした脱墨パルプ、再生パルプについても同様に適用される。
【0014】
本発明の紙基材は、前述した断面浸透が0〜0.5mmであることが必要である。これは、本発明の育苗ポットが液体紙容器のような紙の断面が露出しないスカイブヘミング処理によって製造されるものでないため、胴部のヒートシール部及び底部の水抜きの穴部では原紙の端部が露出し多量の水分を含んだ土壌と常に接触するので、水分が紙層に浸入しやすくなるためである。断面浸透が0.5mmを超えると、紙層に水分が浸透し強度が低下して移動時にポットが破れたり、底が抜ける等の問題が生ずる。また、紙基材が多量の水を含むと育苗を阻害する黴などが発生したり、育苗期間中に紙基材が腐朽菌により分解され、育苗ポットとしての形態を保てなくなるなどのトラブルを生ずる。
【0015】
本発明の育苗ポットの内面に使用する耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂としては、ポリヒドロキシブチレート、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート/アジペート、ポリブチレンサクシネートカーボネート、ポリエチレンサクシネート、ポリビニルアルコール、修飾デンプン、酢酸セルロース、キトサン/セルロース/デンプンから選択される少なくとも1種を使用する。また、熱可塑性生分解性樹脂のヒートシール可能温度は、140℃以上350℃未満の範囲であることが好ましい。樹脂のヒートシール可能温度が140℃未満であると、ロール状又は枚葉に紙基材を重ねたとき、樹脂面と紙面あるいは樹脂面同士で、保管時にブロッキングが起り易くなり作業性が著しく低下するので好ましくない。また、ヒートシール可能温度が350℃を超えると、紙が熱で変色したり強度低下を招くなどの問題を生じるので好ましくない。
【0016】
本発明の積層シートにおける紙基材と耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂層との重量比は、70/30〜95/5の比率であることが好ましい。樹脂比率が30重量%を超えてそれ以上増加させても、耐水性やヒートシール性が変わらずコストアップの要因になるだけである。樹脂比率が5%未満であると、樹脂皮膜が薄くなり、耐水性やヒートシール性が低下するので好ましくない。
【0017】
本発明における耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂層の紙基材への積層方法は特に限定されるものではない。上記の積層方法は、樹脂を押出機などで膜状にした後紙基材に積層する所謂押出ラミネーション、予め製膜された樹脂フィルムを加熱ロールで紙基材に圧着する所謂熱ラミネーション、紙基材や樹脂フィルムのどちらか一方の面に接着剤や粘着剤を塗工して積層する所謂ドライラミネーションまたはウェットラミネーション、樹脂を溶剤に溶解あるいは分散し紙基材に塗工乾燥する等の方法の中から適宜選択することができる。
【0018】
本発明の紙基材と耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂層から成る積層シートの坪量は50〜400g/m2であることが好ましい。50g/m2以下では剛度が不足し容器としての形態を維持することができない上強度低下が著しいので破れやすくなる。また、400g/m2を超えると剛度が強くなりすぎ、成型し難くなるので成型効率が著しく低下する。
【0019】
【発明の効果】
本発明品の育苗ポットは、例えば安価な古紙原料を用いた紙基材に修飾デンプンフィルムの熱ラミネートを施し、非常に生産性の高い既存の紙コップの製造機を用いて生産することができるので、ポリポットに近い価格で、供給することが可能であり、育苗終了後はポットごと土壌に移植することが可能で、移植後は速やかに分解するので、ポリポットの様な廃棄処理の問題がない。あるいは、育苗終了後、紙と同じ扱いで廃棄、焼却することも可能である。また、従来のポリポットに較べ外面の印刷性に優れた紙基材を使用するので、バーコードや育苗の簡単な説明などを印刷することができる。すなわち、意匠性を高くすることができるという特徴も兼ね備えている。
【0020】
【実施例】
以下に、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、評価は以下の項目について行った。
ヒートシール性可能温度:紙基材表面に15μm厚の樹脂層を形成させ、5cm幅の長尺試験片を作製した。ヒートシールテスター(商品名:TP−701s、テスター産業(株)製)にて、ゲージ圧1kgf/cm2、1秒間、規定温度で原紙面と樹脂皮膜面を重ねシール処理を行った。評価は、ヒートシール面を剥がした時、原紙の紙層間で剥がれる最低温度をヒートシール可能温度とした。
【0021】
断面浸透:紙基材の表裏両面に25μm厚のポリエステル粘着テープを貼り、5cm角に切断して試験片とした。23℃の水に試験片を24時間浸漬した後、4辺各辺の端部から浸透した水の浸透距離を測定した。
【0022】
形状評価:培養土(日清製油(株)製)を育苗ポットに入れ、25℃に保たれた温室中で、注水を1回/日行って保管した。1ヵ月後の育苗ポットの外観と黴の発生状況を目視によって観察した。次に培養土(日清製油(株)製)を入れたプランターに育苗ポットごと移植し、2ヶ月後に形態を観察した。
【0023】
実施例1.
機械系パルプを30重量%含有した古紙原料から製造された再生パルプから成る、坪量が200g/mの紙基材に、厚さが15μmの修飾デンプンフィルム(ヒートシール可能温度:200℃)を熱ラミネートした。なお、この紙基材の断面浸透は0.1mmであった。次に、この積層シートからポット成型用に胴部と底部を切り出し、カップ成型機で図1の形状の育苗ポットを成型し、得られたポットについて形状評価を行った。育苗終了時の育苗ポットの外観には全く変化が見られず、底部も含め黴等の発生も認められなかった。また、プランターに移植して2ヶ月後には、ポットの形状は全く残っておらず、完全に土と同化していた。
比較例1.
機械系パルプを含まない古紙原料から製造された再生パルプから成る坪量が200g/m2の紙基材を用いた外は、実施例1と全く同様にして積層シート及び育苗ポットを製造した。この紙基材の断面浸透は10mmであった。形状評価を行ったところ、胴部のシール部分と底部を中心に、全体に黴の発生が認められ、持ち上げると紙が切れてしまった。
比較例2.
樹脂厚さを3μmとした外は、実施例1と全く同様にして育苗ポットを成型した。成型時におけるヒートシール性が劣るため、不良品が多量に発生した。
比較例3.
市販ポリポットについて形状評価を行ったところ、育苗期間中、プランターに移植した後のポットの形態に変化は認められなかった。
これらの実施例、比較例の結果は本発明の有効性を実証するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の育苗ポットの断面図である。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seedling pot, and in particular, there is no problem of disposal after the end of seedling like a conventional polypot, and while maintaining the form and strength as a seedling pot during the seedling period, the entire pot is transplanted to the soil after the end of seedling. The present invention relates to a seedling pot that can be biodegraded quickly after transplanting and has no concern about environmental pollution.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, plastic pots made of plastics such as vinyl chloride and polyethylene are generally used as seedling pots for agriculture and horticulture because they are inexpensive and have excellent durability. These polypots are discarded as garbage after raising seedlings and disposed of by landfill or incineration. However, since the polypot is not biodegradable and remains undegraded even after being landfilled, there are problems such as limited use of the landfill in the landfill and scattering of the polypot on the surface layer. Furthermore, when incinerated, there is a concern that the furnace tends to be damaged due to the high combustion temperature, and in the case of vinyl chloride, dioxins may be generated depending on the processing conditions. is there.
[0003]
As countermeasures against these, pulp mold pots, biodegradable resin pots, etc. are marketed, but the former is inferior in production efficiency and requires a lot of energy during production, and the latter is the case of the biodegradable resin pot molded and processed Since the resin is expensive, both of them are expensive and difficult to spread on the market. Therefore, various seedling pots and pots for paper bases have been proposed, and chemicals for controlling the biodegradability of easily biodegradable cellulose fibers are added at the time of papermaking, or these chemicals are applied to a formed sheet. A method of performing a treatment such as impregnation is disclosed.
[0004]
For example, in Japanese Patent Laid-Open No. 8-116796, it is manufactured from paper in which one or two or more selected from humic acid, nitrohumic acid, regenerated humic acid and salts thereof are added at the time of papermaking as a weather resistance improver. A pot for raising seedlings is disclosed. In addition, in JP-A-8-116797, in addition to one or more selected from humic acid, nitrohumic acid, regenerated humic acid, and salts thereof, an antifungal agent, 8-oxyquinoline copper, is added. A seedling transplanting pot in which the outside of the side surface of the container is manufactured using the prepared paper is disclosed. Further, JP-A-9-294448 discloses a seedling transplanting pot and the like manufactured from a paper containing a wax emulsion or a combination of a wax emulsion and an antifungal agent in order to control biodegradability.
[0005]
All of these seedling transplanting pots use a method of controlling the biodegradability by applying antibacterial chemicals to the base paper, but these antibacterial chemicals are effective for plants in the soil. Therefore, it cannot be said to be a preferable method.
Therefore, there is a demand for a seedling pot that can be transplanted to the soil with the pot after seedling while sufficiently satisfying the seedling performance like a polypot, but it has not been commercialized yet.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, as a result of intensive studies on a method for controlling the biodegradability of a paper base material without using chemicals, the inventors have determined that the water permeability to the paper base material is stable in the shape of the seedling pot and biodegradable. As a result, the present invention was reached. Therefore, the object of the present invention is to provide environmentally friendly seedling performance that is equivalent to that of a polypot during the seedling period, and can be transplanted to the soil with the pot after the seedling is finished, and is biodegraded quickly after transplanting. It is to provide a pot for raising seedlings that does not cause any problems.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The above object of the present invention is to provide a polyhydroxybutyrate, polylactic acid, polycaprolactone, polybutylene succinate, polybutylene succinate / adipate, polybutylene succinate on a paper substrate containing 20% by weight or more of mechanical pulp. Use of laminated sheet comprising at least one selected from carbonate carbonate, polyethylene succinate, polyvinyl alcohol, modified starch, cellulose acetate, chitosan / cellulose / starch, and provided with a water-resistant thermoplastic biodegradable resin layer , outer surface the paper substrate, the inner surface is the thermoplastic biodegradable resin layer, a seedling pots made are molded such that there are no top curl portion, said paper substrate, 25 [mu] m thickness on both sides A test piece cut to 5 cm square with a polyester film adhesive tape of 3 was immersed for 24 hours in ℃ water penetration distance of water penetration from the edge of the four sides each side was achieved by seedling pots, which is a 0 - 0.5 mm.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
And have you the present invention, both surfaces in adhered polyester film adhesive tape 25μm thickness of the paper substrate was immersed for 24 hours in water of the test piece was cut to 5cm square 23 ° C., 4 sides ends of each side The measured value of the penetration distance of water penetrating from (hereinafter referred to as “cross-sectional penetration”) is used as an evaluation index of the permeability of water into the paper substrate. In this invention, the lamination sheet which provided the thermoplastic biodegradable resin layer which has water resistance on the paper base material which cross-sectional penetration is 0-0.5 mm is used.
[0009]
Further, in the present invention, a cup-like form having no top curl portion is used so that mass production can be performed efficiently like a polypot. That is, in general, a top curl is provided on the upper part of a paper cup for beverages so as to make it easy to drink a liquid so that the form when held by hand can be maintained. On the other hand, in the case of the seedling pot of the present invention, since the solid soil is put in the pot, the top curl portion is not necessary because the shape is hardly deformed even if it is held and held.
[0010]
By adopting such a configuration, it is possible to use a conventional manufacturing machine simply by changing the mold of an existing paper cup manufacturing machine, and therefore it is possible to manufacture a pot efficiently. In addition, in a normal paper cup, a base paper having a high elongation that can withstand the top curl portion is required so that the top curl portion does not tear, so the range of base paper selection is limited. In the case of the seedling pot of the present invention, the top curl portion Therefore, there is an advantage that the selection of the base paper is not limited.
[0011]
The trunk and bottom of the seedling pot of the product of the present invention are composed of a laminated sheet provided with a water-resistant thermoplastic biodegradable resin layer on a paper substrate, the outer surface is a paper substrate, and the inner surface is water-resistant. It is a thermoplastic biodegradable resin layer. The paper base material has high rigidity and maintains the form as a pot. On the other hand, the thermoplastic biodegradable resin layer having water resistance prevents moisture from entering the paper from the soil in the pot, and gives formability by heat sealing. If there is a strong demand for water resistance, it is possible to form biodegradable resin layers on both sides of the paper substrate.
[0012]
The paper base used for the outer surface of the seedling pot of the present invention needs to contain 20% by weight or more of mechanical pulp in raw pulp. Since mechanical pulp has higher biodegradation resistance than chemical pulp, if the mechanical pulp is 20% by weight or less, the shape of the pot during raising seedlings cannot be maintained. The mechanical pulp as referred to in the present invention is defined in accordance with the TAPPI standard method T-401 shown in “Paper Pulp Types and Test Methods” edited by the Paper Pulp Technology Association. When Wilson's dye liquid is used as the liquid, the yellow-dyed fiber is mechanical pulp, and the other is non-mechanical pulp.
[0013]
Examples of the mechanical pulp used in the present invention include groundwood pulp (GP), refiner ground pulp (RGP), thermomechanical pulp (TMP), chemithermomechanical pulp (CTMP), and the like. The above-mentioned definition of mechanical pulp is similarly applied to deinked pulp and recycled pulp made from waste paper mainly composed of these pulps.
[0014]
The paper substrate of the present invention has a cross-sectional penetration of 0 to 0. It is necessary to be 5 mm. This is because the seedling pot of the present invention is not manufactured by the skive hemming process in which the cross section of the paper is not exposed like the liquid paper container, so that the edge of the base paper is formed at the heat seal portion of the trunk portion and the drain hole at the bottom portion. This is because the portion is exposed and is always in contact with soil containing a large amount of moisture, so that moisture easily enters the paper layer. Cross-sectional penetration is 0. If the thickness exceeds 5 mm, moisture penetrates into the paper layer and the strength is lowered, causing problems such as tearing of the pot during movement and removal of the bottom. In addition, if the paper base contains a large amount of water, problems such as wrinkles that hinder the growth of seedlings occur, and the paper base is decomposed by decaying fungi during the seedling raising period, making it impossible to maintain the shape of the seedling pot. Arise.
[0015]
Examples of the water-resistant thermoplastic biodegradable resin used on the inner surface of the seedling pot of the present invention include polyhydroxybutyrate, polylactic acid, polycaprolactone, polybutylene succinate, polybutylene succinate / adipate, and polybutylene succinate. carbonate, to use polyethylene succinate, polyvinyl alcohol, modified starch, cellulose acetate, at least one member selected from chitosan / cellulose / starch down. Moreover, it is preferable that the heat sealable temperature of a thermoplastic biodegradable resin is the range of 140 degreeC or more and less than 350 degreeC. When the heat sealable temperature of the resin is less than 140 ° C., when a paper base material is stacked on a roll or sheet, blocking between the resin surface and the paper surface or between the resin surfaces is likely to occur during storage, and workability is significantly reduced. This is not preferable. On the other hand, if the heat-sealable temperature exceeds 350 ° C., problems such as discoloration of the paper due to heat and reduction in strength are not preferable.
[0016]
The weight ratio between the paper base and the water-resistant thermoplastic biodegradable resin layer in the laminated sheet of the present invention is preferably 70/30 to 95/5. Even if the resin ratio exceeds 30% by weight and is further increased, the water resistance and heat sealability are not changed and only increase the cost. When the resin ratio is less than 5%, the resin film becomes thin, and the water resistance and heat sealability are deteriorated.
[0017]
The method for laminating the water-resistant thermoplastic biodegradable resin layer on the paper substrate in the present invention is not particularly limited. The above laminating method includes so-called extrusion lamination in which a resin is formed into a film by an extruder or the like and then laminated on a paper substrate, so-called thermal lamination in which a pre-formed resin film is pressure-bonded to a paper substrate with a heating roll, paper base So-called dry lamination or wet lamination in which adhesive or pressure-sensitive adhesive is applied and laminated on either side of the material or resin film, and the resin is dissolved or dispersed in a solvent and then applied to a paper substrate and dried. It can be suitably selected from the inside.
[0018]
The basis weight of the laminated sheet comprising the paper base material of the present invention and a thermoplastic biodegradable resin layer having water resistance is preferably 50 to 400 g / m 2 . If it is 50 g / m 2 or less, the rigidity is insufficient, the shape of the container cannot be maintained, and the strength is significantly reduced, so that it is easily broken. On the other hand, if it exceeds 400 g / m 2 , the rigidity becomes too strong and molding becomes difficult, so that the molding efficiency is remarkably lowered.
[0019]
【The invention's effect】
The seedling pots of the present invention can be produced using, for example, an existing paper cup manufacturing machine that is highly productive by applying a heat-laminated modified starch film to a paper base material using inexpensive raw paper raw materials. Therefore, it is possible to supply at a price close to that of a polypot, and it is possible to transplant the entire pot to the soil after the raising of seedlings, and since it decomposes quickly after transplanting, there is no problem of disposal treatment like a polypot. . Alternatively, after the raising of seedlings, it can be discarded and incinerated in the same manner as paper. In addition, since a paper base material having excellent printability on the outer surface as compared with the conventional polypot is used, it is possible to print a barcode, a simple description of the seedling, and the like. That is, it also has the feature that the designability can be enhanced.
[0020]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be further described below with reference to examples, but the present invention is not limited thereto. The evaluation was performed on the following items.
Heat-sealable temperature : A 15 μm-thick resin layer was formed on the surface of the paper base material to produce a 5 cm wide long test piece. Using a heat seal tester (trade name: TP-701s, manufactured by Tester Sangyo Co., Ltd.), the base paper surface and the resin film surface were overlapped and sealed at a specified temperature of 1 kgf / cm 2 for 1 second. In the evaluation, when the heat seal surface was peeled off, the lowest temperature at which the heat seal surface peeled between the paper layers was determined as the heat sealable temperature.
[0021]
Cross-sectional penetration : A 25 μm thick polyester adhesive tape was applied to both the front and back sides of a paper substrate, and cut into 5 cm squares to obtain test pieces. After the test piece was immersed for 24 hours in 23 ° C. water was measured penetration distance of permeated water from the end of the four sides each side.
[0022]
Shape evaluation : Cultured soil (manufactured by Nissin Oil Co., Ltd.) was put in a seedling pot, and stored in a greenhouse maintained at 25 ° C. by pouring water once / day. The appearance of the seedling pot after 1 month and the occurrence of wrinkles were observed visually. Next, the whole seedling pot was transplanted to a planter containing culture soil (manufactured by Nissin Oil Co., Ltd.), and the morphology was observed after 2 months.
[0023]
Example 1.
A modified starch film (heat sealable temperature: 200 ° C.) having a thickness of 15 μm on a paper base material having a basis weight of 200 g / m 2 , made of recycled pulp made from recycled paper raw material containing 30% by weight of mechanical pulp Was heat laminated. The paper substrate had a cross-sectional penetration of 0.1 mm. Next, the trunk and the bottom were cut out from this laminated sheet for pot molding, a seedling pot having the shape shown in FIG. 1 was molded with a cup molding machine, and the shape of the obtained pot was evaluated. There was no change in the appearance of the seedling pot at the end of the seedling raising, and no wrinkles were observed including the bottom. In addition, two months after transplanting to the planter, the shape of the pot did not remain at all and was completely assimilated with the soil.
Comparative Example 1
A laminated sheet and a seedling pot were produced in exactly the same manner as in Example 1, except that a paper base material having a basis weight of 200 g / m 2 made of recycled pulp produced from waste paper raw material not containing mechanical pulp was used. The paper substrate had a cross-sectional penetration of 10 mm. When the shape was evaluated, wrinkles were observed throughout the seal part and the bottom part of the trunk, and the paper was cut when lifted.
Comparative Example 2
A seedling pot was molded in the same manner as in Example 1 except that the resin thickness was 3 μm. Due to poor heat sealability during molding, a large number of defective products were generated.
Comparative Example 3
When the shape of the commercially available polypot was evaluated, no change was observed in the form of the pot after transplanting to the planter during the seedling raising period.
The results of these examples and comparative examples demonstrate the effectiveness of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a seedling pot of the present invention.

Claims (3)

機械系パルプを20重量%以上含有する紙基材上に、ポリヒドロキシブチレート、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート/アジペート、ポリブチレンサクシネートカーボネート、ポリエチレンサクシネート、ポリビニルアルコール、修飾デンプン、酢酸セルロース、キトサン/セルロース/デンプンから選択される少なくとも1種を含有し、耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂層を設けた積層シートを用い、外面が前記紙基材、内面が前記熱可塑性生分解性樹脂層となると共に、トップカール部分がないように成型されてなる育苗ポットであって、前記紙基材が、表裏両面に25μm厚のポリエステルフィルム粘着テープを貼り付け、5cm角に切断した試験片を23℃の水に24時間浸漬した後、4辺各辺の端部から浸透する水の浸透距離が0〜0.5mmであることを特徴とする育苗ポット。 Polyhydroxybutyrate, polylactic acid, polycaprolactone, polybutylene succinate, polybutylene succinate / adipate, polybutylene succinate carbonate, polyethylene succinate, polyvinyl on a paper base containing 20% by weight or more of mechanical pulp alcohol, modified starch, cellulose acetate, containing at least one element selected from chitosan / cellulose / starch, a laminated sheet used in which a thermoplastic biodegradable resin layer having water resistance, the outer surface is the paper substrate, with the inner surface is the thermoplastic biodegradable resin layer, with a seedling pots made are molded such that there are no top curl portion, the paper substrate is laminated a polyester film adhesive tape 25μm thickness on both sides A test piece cut into 5 cm square is immersed in water at 23 ° C. for 24 hours. After, four sides seedling pots, characterized in that the penetration distance of water penetration from the edge of each side is 0 - 0.5 mm. 前記積層シートが、前記紙基材と前記耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂層の重量比が70/30〜95/5であると共に坪量が50〜400g/mの積層シートである、請求項1に記載された育苗ポット。The laminated sheet is a basis weight with the weight ratio of thermoplastic biodegradable resin layer is 70 / 30-95 / 5 having the water resistance and the paper base is a laminated sheet of 50 to 400 g / m 2 The seedling pot according to claim 1. 前記耐水性を有する熱可塑性生分解性樹脂のヒートシール可能温度が140℃以上350℃未満である、請求項1又は2に記載された育苗ポット。  The seedling pot according to claim 1 or 2, wherein a heat-sealable temperature of the thermoplastic biodegradable resin having water resistance is 140 ° C or higher and lower than 350 ° C.
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