JP4759731B2 - 撥水性を有する貴金属含有触媒 - Google Patents
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Description
(1)Pd、Pt、Ir、Ru及びRhより成る群から選ばれる一つ以上の金属、並びにCu、Sn及びInより成る群から選ばれる一つ以上の金属が、活性炭、Al2O3、SiO2、TiO2及びZnO2より成る群から選ばれる一つ以上の担体に担持された、撥水性を有する触媒である。
(2)Pd、Pt、Ir、Ru及びRhより成る群から選ばれる一つ以上の金属が1〜10重量%含まれるところの上記(1)記載の触媒、
(3)Pd、Pt、Ir、Ru及びRhより成る群から選ばれる一つ以上の金属が2〜5重量%含まれるところの上記(1)記載の触媒、
(4)Pd、Pt、Ir、Ru及びRhより成る群から選ばれる一つ以上の金属がPdであるところの上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の触媒、
(5)Cu、Sn及びInより成る群から選ばれる一つ以上の金属が0.2〜3重量%含まれるところの上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の触媒、
(6)Cu、Sn及びInより成る群から選ばれる一つ以上の金属が0.4〜1.5重量%含まれるところの上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の触媒、
(7)Cu、Sn及びInより成る群から選ばれる一つ以上の金属がCuであるところの上記(1)〜(6)のいずれか一つに記載の触媒、
(8)担体が活性炭であるところの上記(1)〜(7)のいずれか一つに記載の触媒、
(9)活性炭が椰子殻から製造されたものであるところの上記(8)記載の触媒、
(10)撥水性がフッ素系樹脂を含むことにより発現されているところの上記(1)〜(9)のいずれか一つに記載の触媒、
(11)フッ素系樹脂が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、フルオロエチレンビニルエーテル(FEVE)及びエチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)より成る群から選ばれるところの上記(10)記載の触媒、
(12)フッ素系樹脂がポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であるところ上記(10)記載の触媒、
(13)フッ素系樹脂が0.1〜20重量%含まれるところの上記(10)〜(12)のいずれか一つに記載の触媒、
(14)フッ素系樹脂が0.2〜5重量%含まれるところの上記(10)〜(12)のいずれか一つに記載の触媒、
(15)水に含まれる硝酸イオンを還元するための上記(1)〜(14)のいずれか一つに記載の触媒、
(16)上記(1)〜(15)のいずれか一つに記載の触媒を使用して、水に含まれる硝酸イオンを還元する方法、
(17)還元剤として水素を使用するところの上記(16)記載の方法、
(18)温度が5〜60℃であるところの上記(16)又は(17)記載の方法
(19)水素圧力が0.001〜0.2MPaであるところの上記(16)〜(18)のいずれか一つに記載の方法、
(20)水素圧力が0.003〜0.1MPaであるところの上記(16)〜(18)のいずれか一つに記載の方法、
(21)水素圧力が0.005〜0.05MPaであるところの上記(16)〜(18)のいずれか一つに記載の方法、
を挙げることができる。
2NO3 −+5H2 → N2+4H2O+2OH−
触媒の調製
活性炭(AC、木屑及び籾殻を原料とするもの)(和光純薬工業株式会社製、活性炭素、粉末、037-02115)に、PdCl2(和光純薬工業株式会社)及びCu(NO3)2・3H2O(和光純薬工業株式会社)水溶液を逐次含浸し、Pd及びCuの担持量が夫々、5重量%及び0.6重量%となるようにした。このようにして得た活性炭を100℃において一晩、窒素気流下で乾燥して、Pd及びCuを担持した活性炭(5wt%Pd-0.6wt%Cu/AC)を製造した。次いで、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を水に分散した分散物(名古屋合成株式会社製、PTFE分散液 NS-01)を、担持量が5重量%となるように乾燥後の該Pd及びCuを担持した活性炭に含浸した。得られた試料を250℃において2時間、空気雰囲気下において焼成した後、水素気流下250℃において2時間還元処理して、Pd及びCuを担持した活性炭に更にPTFEを担持した触媒(5wt%PTFE/5wt%Pd-0.6wt%Cu/AC)を製造した。
上記のようにして製造した5wt%PTFE/5wt%Pd-0.6wt%Cu/ACの0.3グラムを連続式反応器(パイレックス(登録商標)ガラス製円筒管、内径8mm×長さ10cm、触媒は脱脂綿で固定した)に充填した。
水素ガスにヘリウムガスを混合し、反応器内の水素分圧を0.005 MPaとした以外は、実施例1と同一に実施した。硝酸イオンの転化率は100%であった。
ポリテトラフルオロエチレンを含まない触媒を使用した以外は、夫々、実施例1及び2と同一に実施した。硝酸イオンの転化率はいずれも100%であった。
触媒の調製
椰子殻を原料とする活性炭(和光純薬工業株式会社製、活性炭素、顆粒状、034-02125)を顆粒状で使用し、Pd及びCuの担持量を夫々、2重量%及び0.4重量%とし、かつ水素化ホウ酸ナトリウムにより還元処理した以外は、実施例1と同一にした触媒(5wt%PTFE/2wt%Pd-0.4wt%Cu/AC)を製造した。
上記のようにして製造した5wt%PTFE/2wt%Pd-0.4wt%Cu/ACの0.3グラムを実施例1で使用したと同一の連続反応器に充填した。
ポリテトラフルオロエチレンを含まない触媒を使用した以外は、実施例3と同一に実施した。
触媒の調製
活性炭として、夫々、木屑及び籾殻を原料とするもの、石炭を原料とするもの(クラレケミカル株式会社製、クラレコールGWC‐H、破砕片を乳鉢で粉砕して使用)、及び椰子殻を原料とするもの(顆粒を乳鉢で粉砕して使用)を使用した以外は、実施例1と同一にして触媒(5wt%PTFE/5wt%Pd-0.6wt%Cu/AC)を製造した。
上記のようにして製造した5wt%PTFE/5wt%Pd-0.6wt%Cu/ACの0.5グラムを実施例1で使用したと同一の連続反応器に充填した。
Pd及びCuの担持量を夫々、2重量%及び0.4重量%とし、顆粒状のままの活性炭に金属を担持した以外は、実施例6と同一に実施した。
触媒の調製
活性炭(AC、木屑及び籾殻を原料とするもの)(和光純薬工業株式会社製、活性炭素、粉末状、037-02115)に、PdCl2(和光純薬工業株式会社製)及びCu(NO3)2・3H2O(和光純薬工業株式会社製)水溶液を逐次含浸し、Pd及びCuの担持量が夫々、1重量%及び1重量%となるようにした。このようにして得た活性炭を100℃において一晩、窒素気流下で乾燥して、Pd及びCuを担持した活性炭(1wt%Pd-1wt%Cu/AC)を製造した。次いで、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(名古屋合成株式会社製、NS-01、商標)を水に分散した分散物を、担持量が5重量%となるように乾燥後の該Pd及びCuを担持した活性炭に含浸した。得られた試料を250℃において2時間、空気雰囲気下において焼成した後、水素気流下300℃において2時間還元処理して、Pd及びCuを担持した活性炭に更にPTFEを担持した触媒(5wt%PTFE/1wt%Pd-1wt%Cu/AC)を製造した。
上記のようにして製造した5wt%PTFE/1wt%Pd-1wt%Cu/ACの0.5グラムを実施例1で使用したと同一の連続反応器に充填した。
Cu(NO3)2・3H2O水溶液に代えて、In(NO3)2(キシダ化学株式会社製)水溶液を使用して、In担持量を1.8重量%とした以外は、実施例8と同一にして、触媒(5wt%PTFE/1wt%Pd-1.8wt%In / AC)を製造し、次いで、反応試験を実施した。
Cu(NO3)2・3H2O水溶液に代えて、SnCl2・2H2O(和光純薬工業株式会社製)水溶液を使用して、Sn担持量を1.9重量%とした以外は、実施例8と同一にして、触媒(5wt%PTFE/1wt%Pd-1.9wt%Sn / AC)を製造し、次いで、反応試験を実施した。
触媒の調製
上記の各担体に、PdCl2(和光純薬工業株式会社製)及びCu(NO3)2・3H2O(和光純薬工業株式会社製)水溶液を逐次含浸し、Pd及びCuの担持量が夫々、5重量%及び0.6重量%となるようにした。このようにして得た物質を100℃において一晩、窒素気流下で乾燥して、各担体にPd及びCuを担持した物質(5wt%Pd-0.6wt%Cu/AC,TiO2,ZrO2,SiO2,Al2O3)を製造した。次いで、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(名古屋合成株式会社製、NS-01、商標)を水に分散した分散物を、担持量が5重量%となるように乾燥後の該Pd及びCuを担持した物質に含浸した。得られた試料を250℃において2時間、空気雰囲気下において焼成した後、水素気流下300℃において2時間還元処理して、Pd及びCuを担持した物質に更にPTFEを担持した触媒(5wt%PTFE/5wt%Pd-0.6wt%Cu/AC,TiO2,ZrO2,SiO2,Al2O3)を製造した。
上記のようにして製造した5wt%PTFE/5wt%Pd-0.6wt%Cu/AC,TiO2,ZrO2,SiO2,Al2O3の1.0グラムを実施例1で使用したと同一の連続反応器に充填した。
Claims (7)
- Pd、Pt、Ir、Ru及びRhより成る群から選ばれる一つ以上の金属、並びにCu、Sn及びInより成る群から選ばれる一つ以上の金属が、活性炭、Al2O3、SiO2、TiO2及びZnO2より成る群から選ばれる一つ以上の担体に担持された、撥水性を有する、
水に含まれる硝酸イオンを還元する
触媒。 - Pd、Pt、Ir、Ru及びRhより成る群から選ばれる一つ以上の金属がPdであり、Cu、Sn及びInより成る群から選ばれる一つ以上の金属がCuであり、かつ担体が活性炭であるところの請求項1記載の触媒。
- 撥水性がフッ素系樹脂を含むことにより発現されているところの請求項1又は2記載の触媒。
- フッ素系樹脂がポリテトラフルオロエチレンであるところの請求項3記載の触媒。
- 活性炭が椰子殻から製造されたものであるところの請求項1〜4のいずれか一つに記載の触媒。
- 請求項1〜5のいずれか一つに記載の触媒を使用して、水に含まれる硝酸イオンを還元する方法。
- 還元剤として水素を使用するところの請求項6記載の方法。
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