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JP4755106B2 - 超音波手術システム - Google Patents

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Description

本発明は、超音波(ultrasonic)出力及び高周波電流出力の出力方式の切り換え機構を有する超音波手術システムに関する。
一般に、術者は、処置前又は処置中に、外科手術等に用いられる超音波手術装置の一部である術者が保持するハンドピース(または、Hand Instrumentともいう)の出力方式を切り換えて手術を行っている。公知な出力方式の切り換え機構として、以下のような特許文献が開示されている。
特許文献1に開示されている超音波手術装置では、図1に示すように、予め超音波出力値を設定する設定スイッチ118及び処置開始後に超音波出力が設定出力値になるように運転状態を切り換える制御回路が設けられている。超音波処置開始時のみ、通常運転時の超音波の設定出力値よりも大きな超音波振動を出力するため、超音波処置時に切開及び凝固等の処置作用の現れる時間が短縮化されている。
特許文献2に開示されている手術システムでは、図2に示すように、手術に必要な複数のハンドピース103が装置本体152の拡張ユニット153の出力ポート154に接続されている。複数の出力端に選択的に出力する拡張ユニット153は、ハンドピース103を駆動させるための駆動信号を発生し、図示していない内蔵型ハンドスイッチ又は、外付けハンドスイッチ155を用いて出力操作法を選択する構成である。これにより手術時における複数のハンドピースの中から、術者が保持するハンドピース103で駆動信号が受信され、保持するハンドピース103の出力のオン・オフが簡易に行えるようになっている。
特許文献3に開示されている外科手術システムでは、図3に示すように、ハンドピース93、装置本体102が設けられている。ハンドピース93は、術者が保持したことを検知するセンサ218を備えている。装置本体102では、センサ218が検知した信号を受信するセンサ回路124及び選択回路125を介して、切り換えスイッチ122によって発振回路121の出力信号を印加する。これにより、術者は複数のハンドピースの中でセンサ218により切り替え操作等を行うことなく、保持したハンドピース93で処置を行うことができる。
特許文献4に開示されている手術用装置には、図4に示すように、手術装置101に高周波電流の出力と超音波振動の出力との比を調節する調節手段が設けられている。そして、ハンドピース120に設けられたハンドスイッチ225によって各モードの選択を行っている。これにより各出力調整の際、調整操作を出力ごとに別々に行う必要がないため手術時における操作を簡便に行っている。
特許文献5に開示されている外科手術システムには、図5に示すように、ハンドピース110にハンドスイッチ119が設けられている。ハンドスイッチ119の操作により電気メスコード115を介して電気メス信号をハンドピース110に供給することができ、手術中の操作を簡素化している。
しかしながら、前述した特許文献1に開示されている手術装置は、処置作用時間短縮のため超音波出力の設定値を前以て決めなければならない。しかし、処置対象により設定値は異なるため、術中等に処置対象が異なった際、当該手術装置では設定値を容易に変更することができない。そのため、設定値が簡易に設定できるようにする必要がある。さらに超音波出力のみではなく高周波電流の出力切り換えも行えることが望ましい。
特許文献2及び特許文献3に開示されている手術システム及び外科手術システムは、複数の手術用ハンドピースの中から術者の判断によりハンドピースを選択する構造であるが、術者は術中に必要な種類の異なるハンドピースを持ちかえなければならず手術の際の煩雑さが増えてしまう。
特許文献4に開示されている手術装置は、高周波電流出力と超音波出力との比を調整するために、ハンドスイッチにより出力比を調整した3つの出力モードを選択することが提案されているが、術者が3つの出力モード以外の任意の出力を行うことはできず、また、処置中の出力変化は行えない。
特許文献5には開示されている外科手術システムは、超音波振動及び電気メスを用いて手術を行っているが、電気メス信号の供給を受けて電気メスで処置を行うにはプラグ115aをその度に処置用電極受けコネクタ114を通じてハンドピース110に接続しなければならず、手間が増えるために出力切り換え機構を用いた方が良い。
特開平09−299381号公報 特開2001−276008号公報 特開2001−314411号公報 特開2003−33369号公報 特開2003−199762号公報
本発明は、術者が装置本体に接続されたスイッチ、又はハンドピースに内蔵された又は着脱自在に装着されたハンドスイッチ(スイッチ端子)を術者の判断で操作することで、処置前及び処置中に容易に出力方式を切り換えることができ、さらに1つのシステムによる複数の出力方式によって、フットスイッチの数の低減し、さらにオペレーション室内及び術者に対して操作の頻雑さの解消ができ、これによる設備コストの削減、手術室のスペースの有効化及び手術の効率化を図ることができる超音波手術システムを提供する。
本発明にかかる超音波手術システムは、超音波振動及び高周波電流が伝達されるプローブを有するハンドピースと、前記プローブを超音波振動させるための超音波振動信号を発生させて前記ハンドピースに出力し、該超音波振動の出力モードを変更することができる超音波振動駆動手段と、前記ハンドピースに前記高周波電流を出力し、該高周波電流の出力モードを変更することができる高周波電流出力手段と、前記超音波振動駆動手段及び高周波電流出力手段のうちの一方に接続され、該接続された一方に対応する前記超音波振動信号または前記高周波電流を出力させるための指示を行う出力指示手段と、前記ハンドピースに設けられた、または前記ハンドピースに内蔵もしくは着脱自在に設けられ、前記超音波振動駆動手段及び前記高周波電流出力手段のうち少なくとも一方の前記出力モード及び出力値を切り替えるための指示を行うスイッチと、前記超音波振動駆動手段または高周波電流出力手段に設けられ、前記スイッチからの指示信号を検知する指示検知手段と、前記超音波振動駆動手段に設けられ、前記超音波振動駆動手段の前記出力モード及び前記出力値を切り替える第1の制御手段であって、前記出力指示手段による前記指示に応じて、前記出力モード及び前記出力値のどちらか一方を選択的に切り替える該第1の制御手段と、前記高周波電流出力手段に設けられ、前記高周波電流出力手段の前記出力モード及び前記出力値を切り替える第2の制御手段であって、前記出力指示手段による前記指示に応じて、前記出力モード及び前記出力値のどちらか一方を選択的に切り替える該第2の制御手段と、前記高周波電流出力手段と前記超音波振動駆動手段とを接続して通信可能とする接続手段と、を備え、前記指示検知手段が前記指示信号を検知した場合、該指示検知手段は該指示検知手段が設けられている前記超音波振動駆動手段または高周波電流出力手段の制御手段へ該指示信号を伝達し、前記指示検知手段より指示信号が伝達された制御手段は、他方の制御手段へ指示信号を伝達し、前記第1及び第2の制御手段は、前記接続手段を介して相互に通信して、前記出力指示手段から前記出力指示がされていない場合、前記スイッチからの前記指示に基づいて、前記高周波電流及び前記超音波振動のうち少なくとも一方の前記出力モードを切り替える制御を行い、前記出力指示手段より前記出力指示がされている場合、前記スイッチからの前記指示に基づいて、前記高周波電流及び前記超音波振動のうちの少なくとも一方の出力値を変更する制御を行う。
本発明にかかる超音波手術システムの動作方法は、超音波振動及び高周波電流が伝達されるプローブを有するハンドピースと、前記プローブを超音波振動させるための超音波振動信号を発生させて前記ハンドピースに出力し、該超音波振動の出力モードを変更することができる超音波振動駆動手段と、前記ハンドピースに前記高周波電流を出力し、該高周波電流の出力モードすることができる高周波電流出力手段と、前記超音波振動駆動手段及び高周波電流出力手段のうちの一方に接続され、該接続された一方に対応する前記超音波振動信号または前記高周波電流を出力させるための指示を行う出力指示手段と、前記ハンドピースに設けられた、または前記ハンドピースに内蔵もしくは着脱自在に設けられ、前記超音波振動駆動手段及び前記高周波電流出力手段のうち少なくとも一方の前記出力モード及び出力値を切り替えるための指示を行うスイッチと、前記超音波振動駆動手段または高周波電流出力手段に設けられ、前記スイッチからの指示信号を検知する指示検知手段と、前記超音波振動駆動手段に設けられ、前記超音波振動駆動手段の前記出力モード及び前記出力値を切り替える第1の制御手段であって、前記出力指示手段による前記指示に応じて、前記出力モード及び前記出力値のどちらか一方を選択的に切り替える該第1の制御手段と、前記高周波電流出力手段に設けられ、前記高周波電流出力手段の前記出力モード及び前記出力値を切り替える第2の制御手段であって、前記出力指示手段による前記指示に応じて、前記出力モード及び前記出力値のどちらか一方を選択的に切り替える該第2の制御手段と、前記高周波電流出力手段と前記超音波振動駆動手段とを接続して通信可能とする接続手段と、が含まれる超音波手術システムの動作方法であって、前記指示検知手段が前記指示信号を検知した場合、該指示検知手段は該指示検知手段が設けられている前記超音波振動駆動手段または高周波電流出力手段の制御手段へ該指示信号を伝達し、前記指示検知手段より指示信号が伝達された制御手段は、他方の制御手段へ指示信号を伝達し、前記第1及び第2の制御手段は、前記接続手段を介して相互に通信して、前記出力指示手段から前記出力指示がされていない場合、前記スイッチからの前記指示に基づいて、前記高周波電流及び前記超音波振動のうち少なくとも一方の前記出力モードを切り替える制御を行い、前記出力指示手段より前記出力指示がされている場合、前記スイッチからの前記指示に基づいて、前記高周波電流及び前記超音波振動のうちの少なくとも一方の出力値を変更する制御を行う。
従来の手術装置の構成を示す図である。 従来の手術装置の構成を示す図である。 従来の手術装置の構成を示す図である。 従来の手術装置の構成を示す図である。 従来の手術装置の構成を示す図である。 本実施形態における超音波手術システムの構成を模式的に示す図である。 超音波手術システム内の超音波振動駆動装置及び高周波電流出力装置のブロック構成を示す図である。 超音波手術システム内の超音波振動駆動装置及び高周波電流出力装置を通信させた際のブロック構成の一例を示す図である。 本実施形態の超音波振動駆動装置2及び高周波電流出力装置1のSTANDBY状態における出力モードの移行する際のフローチャートを示す図である。 超音波出力中の出力モードの移行する際のフローチャート((a)は初期状態が設定超音波出力モードの場合である。(b)は初期状態が設定超音波出力モードの場合である。)を示す図である。 高周波電流出力中の出力モードの移行する際のフローチャート((a)は初期状態が切開用高周波電流出力モードの場合である。(b)は初期状態が凝固用高周波電流出力モードの場合である。)を示す図である。
本発明は、超音波出力指示するための第1の出力スイッチ(例えば、フットスイッチ)、高周波出力指示するための第2の出力スイッチ(例えば、後述するスイッチ端子14)、出力モード及び出力値の変更するための切り替えスイッチ(例えば、後述するスイッチ端子13)を有する超音波手術システムである。この本発明にかかる超音波手術システムでは、第1、第2の出力スイッチのいずれも押下されていない状態で切り替えスイッチを押下すると、出力モードの切り替えが行われ、第1、第2の出力スイッチのうちいずれか一方が押下されている状態で切り替えスイッチを押下すると、出力値の切り替えが行われる(切り替えスイッチは選択的に用いられる2つの機能を有する)。
以下図面を参照して本発明に係る実施形態について詳細に説明する。
図6は、本実施形態における超音波手術システムの構成を模式的に示す図である。超音波手術システムは、主に、高周波電流出力装置1、超音波振動駆動装置2、ハンドピース3、対極板4、及びフットスイッチ5により構成される。
超音波振動駆動装置2は、フットスイッチケーブル8を介してフットスイッチ5と接続される。フットスイッチ5は、超音波振動の出力をオン・オフするためのスイッチである。超音波振動駆動装置2の正面の操作パネルには、種々のコネクタや表示部及び、設定切り換えスイッチ11及び、ボタン26が設けられている。
高周波電流出力装置1は対極板4と接続される。この高周波電流出力装置1の正面の操作パネルには、種々のコネクタや表示部、設定切り換えスイッチ12及びボタン27等のスイッチ類が設けられている。ハンドピース3には、電極部10、ハンドスイッチ6が設けられている。ハンドスイッチ6には、スイッチ端子13,14が設けている。
ハンドピース3は、電極部10を介してアクティブコード9により高周波電流出力装置1と接続される。又、ハンドピース3は、着脱自在なコネクタ着脱ケーブル7を介して超音波振動駆動装置2と接続される。ハンドスイッチ6は、ハンドピース3に内蔵又は、着脱自在に嵌め込まれるように設けられている。さらに、ハンドスイッチ6はアクティブコード9を介して高周波電流出力装置1と接続される。さらにハンドスイッチ6は、コネクタ着脱ケーブル7を介して超音波振動駆動装置2と接続されている。
ハンドピース3には、超音波振動子が収容されている。ハンドピース3内の超音波振動子へ超音波振動駆動装置2で発生された駆動信号が出力されるようになっている。そして、ハンドピース3内の超音波振動子は、その入力された駆動信号を機械的振動に変換し、超音波振動を行うようになっている。ハンドピース3には超音波振動を伝達するプローブの基端部が接続されている。そのプローブには、ハンドピース3内の超音波振動子で発生した超音波振動が伝達させる。このプローブの先端部によって、プローブ20の基端部から先端部へと伝達された超音波振動を利用して処置対象に処置を行うようになっている。
高周波電流出力装置1は、アクティブコード9を介してハンドピース3の先端から生体組織に高周波電流出力を流して止血などを行うための電気メス信号を発生させるものである。
スイッチ端子13及び14は、押しボタンスイッチ、圧力スイッチ及び光スイッチ等のいずれかが用いられる。スイッチ端子14は、高周波電流出力のオン・オフをするためのスイッチである。
スイッチ端子13は高周波電流出力装置1及び超音波振動駆動装置2の出力方式を切り換えるためのスイッチである。スイッチ端子13には、2つの切り替え機能が備わっている。1つ目の機能は、高周波電流出力装置1及び超音波振動駆動装置2の出力モードを切り替える機能である。2つ目の機能は、その切り替えた出力モードでの高周波電流又は超音波振動の出力値の大きさを変更する機能である。これらの機能については、後述する。なお、本実施形態では、これらの2つの機能をスイッチ端子13に備えさせたが、これに限定されず、各機能を個々独立のスイッチにしてもよい。また、スイッチ端子13、14は、本実施形態におけるスイッチ形態に限定されず、フットスイッチ、または前記ハンドピースに内蔵もしくは着脱自在に装着されたスイッチであってもよい。
図7は、超音波手術システム内の超音波振動駆動装置及び高周波電流出力装置のブロック構成を示す図である。超音波振動駆動装置2は、切り換えスイッチ11、スイッチ検知回路15,17、制御回路16、パネル検知回路18及び出力回路19で構成される。
高周波電流出力装置1は、切り換えスイッチ12、スイッチ検知回路21,23、制御回路22、パネル検知回路24及び出力回路25で構成される。フットスイッチ5及びハンドスイッチ6に設けられたスイッチ端子13からの信号は、スイッチ検知回路15を介して制御回路16に伝達する。また、切り換えスイッチ11による切り換え信号は、スイッチ検知回路17に検出されて制御回路16に伝達される。制御回路16からの指示に基づき、パネル検知回路18は、超音波振動駆動装置2の正面の操作パネルの操作状態を検知する。パネル検知回路18で検知された出力設定情報は、制御回路16に伝達される。制御回路16からの制御信号を受けた出力回路19は、ハンドピース3に超音波信号を出力する。
ハンドスイッチ6に設けられたスイッチ端子13及びスイッチ端子14からの信号は、スイッチ検知回路21を介して制御回路22に出力される。また、切り換えスイッチ12による切り換え信号もスイッチ検知回路23を介して制御回路22に伝達される。
パネル検知回路24は、高周波電流出力装置1の正面の操作パネルの操作状態を検知する。制御回路22からの指示に基づき、パネル検知回路24で検知された出力設定情報は、制御回路22へ出力される。制御回路22からの制御信号を受けた出力回路25は、ハンドピース3に超音波信号を出力する。
図8は、超音波手術システム内の超音波振動駆動装置及び高周波電流出力装置を通信させた際のブロック構成の一例を示す図である。図8は、図7の変形例であり、図8ではスイッチ端子14がなく、通信回路28,29、及び通信ケーブル30が追加されている。それでは、図8について詳述する。
高周波電流出力装置1及び超音波振動装置2内部に、それぞれ通信回路28,29が設けられている。これらの通信回路28,29は通信ケーブル30で接続される。
この構成において、通信ケーブル30を介してスイッチ端子13の信号は、超音波振動装置2のスイッチ検知回路15により検知されて、通信回路28,29を介して高周波電流出力装置1に伝達される。そのスイッチ端子13の信号は、通信ケーブル30を介して高周波電流出力装置1及び超音波振動装置2間で相互に伝達可能である。また、スイッチ端子14の信号も、通信ケーブル30を介して高周波電流出力装置1及び超音波振動装置2間で相互に伝達可能である。フットスイッチ5の信号も同様に、通信ケーブル30を介して高周波電流出力装置1及び超音波振動装置2間で相互に伝達可能である。
したがって、図8のようにフットスイッチ5を設け、スイッチ端子14を設けない場合、フットスイッチ5により超音波振動装置2及び高周波電流出力装置1の出力のオン・オフを制御することができる。また、スイッチ端子14を設け、フットスイッチ5を設けない場合、スイッチ端子14により超音波振動装置2及び高周波電流出力装置1の出力のオン・オフを制御することができる。
図7及び図8における通信機能の有無による機能の相違について比較する。高周波電流出力装置1及び超音波振動装置2間で通信ケーブルによる通信がなされていない状態(図7)においては、超音波を出力するためには第1の出力スイッチ(フットスイッチ)を押下し、高周波を出力するためには第2の出力スイッチ(スイッチ端子14)を押下する。この場合(図7)では、例えば、超音波出力モード設定されている場合には、高周波を出力するための第2の出力スイッチを押下しても何も出力されない。その逆も同様である(すなわち、高周波出力モード設定されている場合には、超音波を出力するための第1の出力スイッチを押下しても何も出力されない。)。さらに、超音波+高周波モードにおいて超音波と高周波を同時に出力させるには、2つの出力スイッチをそれぞれ押下する。
一方、高周波電流出力装置1及び超音波振動装置2間で通信ケーブルによって通信されている状態(図8)においては、高周波電流出力装置1及び超音波振動装置2のそれぞれの制御部に入力される信号は相互伝達されており、切り替えスイッチ(スイッチ端子13)、第1及び第2の出力スイッチによる指示信号は他方の装置(高周波電流出力装置1又は超音波振動装置2)にも伝達される(図8では、一例として第2の出力スイッチが設けられていないで、第1の出力スイッチが設けられている場合を示す)。このような構成では、どちらの出力スイッチを押下した場合でも、設定されている出力モードに応じた超音波もしくは高周波が出力される(超音波出力モードの時には超音波が出力され、高周波出力モードでは高周波が出力され、超音波出力+高周波出モードでは1つのスイッチを押下するだけで超音波と高周波が同時に出力される。このため、出力スイッチが2つある必要はなく、図8のように出力スイッチを1つにすることができる。
図9は、本実施形態の超音波振動駆動装置2及び高周波電流出力装置1のSTANDBY状態における出力モードの移行する際のフローチャートを示す図である。図9では、スイッチ端子13の1つ目の機能(高周波電流出力装置1及び超音波振動駆動装置2の出力モードを切り替える機能)を用いる。
超音波振動駆動装置2は、例えば、[設定超音波出力モード]、[最大超音波出力モード]、[高周波電流出力+超音波出力モード]及び[出力無しモード]の4つの出力モードが設定されている。なお、出力モードはこれら4つに限定されない。なお、超音波出力に関するモードにおいて超音波出力(「設定超音波出力」「最大超音波出力」、)ついて異なるのは、出力される超音波の出力値である。
また、高周波電流出力装置1は、例えば、[切開用高周波電流出力モード]、[擬固用高周波電流出力モード]、[高周波電流出力+超音波出力モード]、及び[出力無しモード]の4つの出力モードが設定されている。なお、出力モードはこれら4つに限定されない。なお、高周波電流出力に関するモードにおいて高周波電流出力(「切開用高周波電流出力」「擬固用高周波電流出力」)ついて異なるのは、出力される高周波電流出力の出力値である。
超音波振動駆動装置2及び高周波電流出力装置1では、各装置の準備(READY)ボタン26,27を押すと、準備(READY)状態と待機(STANDBY)状態とを切り換えることができる。超音波振動駆動装置2において、準備状態時に設定切り換えスイッチ11を押下すると、[設定超音波出力モード]又は、[高周波電流出力+超音波出力モード]の2つの出力モードの移行を行う。超音波振動駆動装置2の表示部に出力モードが移行した旨を表示させたり、超音波振動駆動装置2に設けられたスピーカーから音声ガイド(またはブザー音等)により出力モードが移行した旨を通知する。このとき、各モードに対しての超音波出力設定値が決定される。
高周波電流出力装置1は、準備状態の時に設定切り換えスイッチ12を押下した場合、[切開用高周波電流出力モード]、[凝固用高周波電流出力モード]及び[高周波電流出力+超音波出力モード]の3つの出力モード移行を行う。高周波電流出力装置1の表示部に出力モードが移行した旨を表示させたり、高周波電流出力装置1に設けられたスピーカーから音声ガイド(またはブザー音等)により出力モードが移行した旨を通知する。この時、各モードに対しての高周波電流出力設定値が決定される。尚、[高周波電流出力+超音波出力モード]での高周波電流出力は凝固用である。
超音波振動駆動装置2及び高周波電流出力装置1が待機(STANDBY)状態の時に各出力が可能であり、その出力中は、各モードに合わせた表示及び音声ガイド(またはブザー音等)を出力する。図9の例では、電源投入時は、超音波振動駆動装置2は設定超音波出力モードであり、高周波電流出力装置1は高周波電流出力なしのモードである(S1)。ハンドスイッチ6に設けられたスイッチ端子13のみを押す(つまり、フットスイッチ5及びハンドスイッチ6のスイッチ端子14は押下しない)と、出力モードが[超音波出力なし、切開用高周波電流出力モード](S2)に移行する。次に、スイッチ端子13のみを押すと、出力モードが[最大超音波出力、高周波電流出力なしモード](S3)に移行する。次に、スイッチ端子13のみを押すと、出力モードが[超音波出力なし、凝固用高周波電流出力モード](S4)に移行する。次に、スイッチ端子13のみを押すと、出力モードが[高周波電流出力+超音波出力モード](S5)に移行する。次に、スイッチ端子13のみを押すと、出力モードが[設定超音波出力、高周波電流出力なしモード](S1)に再び移行する。
このように、ハンドスイッチ6に設けられたスイッチ端子13のみを押す(つまり、フットスイッチ5及びハンドスイッチ6のスイッチ端子14は押下しない)と、押す度に表示及び音声ガイド(またはブザー音等)とともに出力モードが順に移行する。なお、出力モードの移行の度に、超音波振動駆動装置2または高周波電流出力装置1の表示部に出力モードが移行した旨を表示させたり、超音波振動駆動装置2または高周波電流出力装置1に設けられたスピーカーから音声ガイド(またはブザー音等)により出力モードが移行した旨を通知する。
出力モードの移行する順序は、本実施形態においては、図9に示す順(S1→S2→S3→S4→S5→S1→S2→・・・)であり、超音波振動駆動装置2及び高周波電流出力装置1の出力モードが同時に移行する。なお、出力モードの切り替え順は本実施形態に限定されない。また、選択されたモード名は、高周波電流出力装置1及び超音波振動駆動装置2に設けられた表示部に表示される。
次に、図10及び図11を用いて、スイッチ端子13の2つ目の機能(図9で切り替えられ選択された出力モードでの高周波電流又は超音波振動の出力値の大きさを変更する機能)について説明する。
図10は、超音波出力中の出力モードの移行する際のフローチャートを示す図である。フットスイッチ5の押下に伴い、各出力モードに合った表示及び音声ガイド(またはブザー音等)が発せられつつ超音波出力を開始する。なお、図10で説明する出力モードとは、出力値の大きさに基づく出力状態のことをいう。
図10(a)の場合について説明する。まず、フットスイッチ5を押圧した状態で、超音波出力中にスイッチ端子13を押すと、超音波出力は停止せずに、設定超音波出力モード(S11)から最大超音波出力モード(S12)に移行する。このとき、そのモードの移行に対応して、移行したモードが表示され、音声ガイド(またはブザー音等)によりその移行したモードを通知する。
さらにスイッチ端子13を押す(このとき、フットスイッチ5は押圧されたままである)と、最大超音波出力モード(S12)から設定超音波出力モード(S13)に再移行し、超音波駆動装置2の表示も移行する。このとき、そのモードの移行に対応して、再移行したモードが表示され、音声ガイド(またはブザー音等)によりその移行したモードを通知する。
図10(b)の場合について説明する。まず、フットスイッチ5を押圧した状態で、出力中にスイッチ端子13を押すと、超音波出力は停止せずに、最大超音波出力モード(S14)から設定超音波出力モード(S15)に移行する。このとき、そのモードの移行に対応して、移行したモードが表示され、音声ガイド(またはブザー音等)によりその移行したモードを通知する。
さらにスイッチ端子13を押す(このとき、フットスイッチ5は押圧されたままである)と、設定超音波出力モード(S15)から最大超音波出力モード(S16)に再移行し、超音波駆動装置2の表示も移行する。このとき、そのモードの移行に対応して、再移行したモードが表示部に表示され、音声ガイド(またはブザー音等)によりその移行したモードを通知する。
なお、フットスイッチ5を離し出力を停止させると出力モードは初期状態(図10(a)の場合、設定超音波出力モード。図10(b)の場合、最大超音波出力モード。)に戻る。その際、超音波駆動装置2の表示もその戻ったモードに移行する。
例えば、術者が患者の生体組織に徐々に摩擦熱の作用を加える際は、設定超音出力モードにて開始し、切開したいと思った時にフットスイッチ5を押圧した状態でハンドスイッチ6のスイッチ端子13を押す(図10(a)参照)。これにより最大超音波出力モードに移行させ急速に切開を行うことができる。
術者が生体組織に素早く摩擦熱の作用を加える際は、切開開始時に最大超音波出力モードにて開始する。その後、術者の判断でフットスイッチ5を押圧した状態でハンドスイッチ6のスイッチ端子13を押し設定超音波出力モードに移行させ通常の切開を行う(図10(b)参照)。これにより、作用時間の短縮を図れる。
図11は、高周波電流出力中の出力モードの移行する際のフローチャートを示す図である。ハンドスイッチ6に設けられたスイッチ端子14を押圧すると、各出力モードに合った表示部への表示及び音声ガイド(またはブザー音等)とともに高周波電流出力を開始する。なお、図11で説明する出力モードとは、出力値の大きさに基づく出力状態のことをいう。
図11(a)の場合について説明する。まず、ハンドスイッチ6に設けられたスイッチ端子14を押圧した状態で、高周波電流出力の出力中にさらにスイッチ端子13を押すと、高周波電流出力は停止せずに、切開用高周波電流出力モード(S21)から凝固用高周波電流出力モード(S22)に移行する。このとき、そのモードの移行に対応して、移行したモードを表示部に表示し、音声ガイド(またはブザー音等)によりその移行したモードを通知する。
さらにスイッチ端子13を押す(このとき、スイッチ端子14は押圧されたままである)と、凝固用高周波電流出力モード(S22)から切開用高周波電流出力モード(S23)に再移行する。その際、高周波電流出力装置1の表示も移行する。このとき、そのモードの移行に対応して、再移行したモードを表示部に表示し、音声ガイド(またはブザー音等)によりその移行したモードを通知する。
図11(b)の場合について説明する。まず、ハンドスイッチ6に設けられたスイッチ端子14を押圧した状態で、高周波電流出力の出力中にさらにスイッチ端子13を押すと、高周波電流出力は停止せずに、凝固用高周波電流出力モード(S24)から切開用高周波電流出力モード(S25)に移行する。このとき、そのモードの移行に対応して、移行したモードを表示部に表示し、音声ガイド(またはブザー音等)によりその移行したモードを通知する。
さらにスイッチ端子13を押す(このとき、スイッチ端子14は押圧されたままである)と、切開用高周波電流出力モード(S25)から凝固用高周波電流出力モード(S26)に再移行する。その際、高周波電流出力装置1の表示も移行する。このとき、そのモードの移行に対応して、再移行したモードを表示部に表示し、音声ガイド(またはブザー音等)によりその移行したモードを通知する。
なお、ハンドスイッチ6のスイッチ端子14を離し出力を停止すると、出力モードは初期状態(図11(a)の場合、切開用高周波電流出力モード。図11(b)の場合、凝固用高周波電流出力モード。)に戻る。その際、高周波電流出力装置1の表示部の表示もその戻ったモードに移行する。
従って、高周波出力中に術者の切り換え指示に追従して切開用高周波電流出力モードと擬固用高周波電流出力モードを速やかに移行することができ、処置時間の短縮を図ることができる。
[高周波電流出力+超音波出力モード]を設定することにより、フットスイッチ5を押圧すると超音波出力が可能で、ハンドスイッチ6のスイッチ端子14を押圧すると高周波電流出力することができ、同時出力が可能である。勿論、超音波出力及び高周波電流出力の出力順は限定されるものではない。
[高周波電流出力+超音波出力モード]では、超音波出力のみの際は、設定超音波出力時の表音が行われ、高周波電流出力のみの際は、凝固用高周波電流出力時の表音が行われる。高周波電流出力と超音波出力を同時出力した際、出力中の表示及び音声ガイド(またはブザー音等)は前述した各表示及び音声ガイド(またはブザー音等)とは異なったものが出力される。高周波電流出力装置1及び超音波振動駆動装置2が通信ケーブル30を経由して出力させる場合には、図8で説明したように、ハンドスイッチ6のスイッチ端子14及びフットスイッチのどちらのスイッチを用いても、高周波出力及び超音波出力の出力値を変更することができる。そのため、ハンドスイッチ6のスイッチ端子14及びフットスイッチのうちのいずれか一方のスイッチのみの設置で済ませることができる。例えば、図8の場合では、超音波出力モードの時にフットスイッチ5を押圧すると超音波が出力され、高周波出力モードの時にフットスイッチ5を押圧すると高周波が出力され、超音波出力+高周波出モードの時にフットスイッチ5を押圧すると超音波と高周波が同時に出力される。
本実施形態は、術者が把持したハンドピースに設けられたハンドスイッチを操作することで術者自身の判断により処置中に容易に高周波電流又は超音波振動出力への出力方式の切り換えを行うことが可能である。また、処置の際に容易に且つ迅速に高出力から低出力に変化させることができ安全で効果的な手術が可能である。
さらに術者がハンドピースを持ちかえずに出力方式を切り換えることは、ハンドピースを持ちかえる手間及び手術の中断を少なくし、時間を短縮でき効率的な手術を行うことが可能になる。
高出力から低出力への出力変化は、熱による組織への作用時間を早く長くすることができ、逆に処置の際に術者が組織に十分摩擦熱を作用させて組織切開を行いたいタイミングで低出力から高出力に変化させることで術者の任意のタイミングで組織切開を行うことができる。
また、1つのシステムによる超音波出力及び高周波電流出力の2つの出力装置は、フットスイッチの数の低減化、これによる設備コストの削減、手術室内の煩雑なスペースの解消及び手術の効率化が図れる。
以上より、本発明の超音波手術システムによれば、術者が装置本体に接続されたスイッチ又はハンドピースに内蔵又は着脱自在に装着されたハンドスイッチを術者の判断で操作することで、処置前及び処置中に容易に出力方式を切り換えることができ、1つのシステムによる2つの出力方式によって、フットスイッチの数の低減によりオペ室内及び術者に対して操作の頻雑さの解消ができ、これによる設備コストの削減、手術室のスペースの有効化及び手術の効率化を図ることができる。

Claims (7)

  1. 超音波振動及び高周波電流が伝達されるプローブを有するハンドピースと、
    前記プローブを超音波振動させるための超音波振動信号を発生させて前記ハンドピースに出力し、該超音波振動の出力モードを変更することができる超音波振動駆動手段と、
    前記ハンドピースに前記高周波電流を出力し、該高周波電流の出力モードを変更することができる高周波電流出力手段と、
    前記超音波振動駆動手段及び高周波電流出力手段のうちの一方に接続され、該接続された一方に対応する前記超音波振動信号または前記高周波電流を出力させるための指示を行う出力指示手段と、
    前記ハンドピースに設けられた、または前記ハンドピースに内蔵もしくは着脱自在に設けられ、前記超音波振動駆動手段及び前記高周波電流出力手段のうち少なくとも一方の前記出力モード及び出力値を切り替えるための指示を行うスイッチと、
    前記超音波振動駆動手段または高周波電流出力手段に設けられ、前記スイッチからの指示信号を検知する指示検知手段と
    前記超音波振動駆動手段に設けられ、前記超音波振動駆動手段の前記出力モード及び前記出力値を切り替える第1の制御手段であって、前記出力指示手段による前記指示に応じて、前記出力モード及び前記出力値のどちらか一方を選択的に切り替える該第1の制御手段と、
    前記高周波電流出力手段に設けられ、前記高周波電流出力手段の前記出力モード及び前記出力値を切り替える第2の制御手段であって、前記出力指示手段による前記指示に応じて、前記出力モード及び前記出力値のどちらか一方を選択的に切り替える該第2の制御手段と、
    前記高周波電流出力手段と前記超音波振動駆動手段とを接続して通信可能とする接続手段と、
    を備え
    前記指示検知手段が前記指示信号を検知した場合、該指示検知手段は該指示検知手段が設けられている前記超音波振動駆動手段または高周波電流出力手段の制御手段へ該指示信号を伝達し、
    前記指示検知手段より指示信号が伝達された制御手段は、他方の制御手段へ指示信号を伝達し、
    前記第1及び第2の制御手段は、前記接続手段を介して相互に通信して、
    前記出力指示手段から前記出力指示がされていない場合、前記スイッチからの前記指示に基づいて、前記高周波電流及び前記超音波振動のうち少なくとも一方の前記出力モードを切り替える制御を行い、
    前記出力指示手段より前記出力指示がされている場合、前記スイッチからの前記指示に基づいて、前記高周波電流及び前記超音波振動のうちの少なくとも一方の出力値を変更する制御を行う
    ことを特徴とする超音波手術システム。
  2. 前記出力指示手段は、前記超音波振動駆動手段または前記高周波電流出力手段に対して前記指示のための指示信号を出力し、前記スイッチは、前記制御手段に対して前記指示のための指示信号を出力し、
    前記第1及び第2の制御手段は、
    記出力指示手段、または前記スイッチから出力された前記指示信号を取得し
    前記取得された前記指示信号に基づいて、前記高周波電流及び前記超音波振動のうちの少なくともいずれか一方の前記出力モードを切り替え、該切り替えられた該出力モードでの前記高周波電流及び前記超音波振動のうちの少なくともいずれか一方の前記出力値を切り替え
    前記スイッチからの前記指示信号のみが取得された場合、該指示信号に基づいて前記出力モードの切り替えを行い、
    前記出力指示手段らの前記指示信号と、前記スイッチからの前記指示信号と、が取得された場合、該指示信号に基づいて前記出力値を変更する
    ことを特徴とする請求項に記載の超音波手術システム。
  3. 前記超音波振動駆動手段の有する前記出力モードは、少なくとも、設定された出力値の超音波振動を出力させる設定超音波出力モード、上限出力値の超音波振動を出力させる最大超音波出力モード、及び出力無しモードのいずれかを含み、
    前記高周波電流出力手段の有する前記出力モードは、少なくとも、切開用高周波電流出力モード、擬固用高周波電流出力モード、及び出力無しモードのいずれかを含み、
    前記制御手段により切り替え可能な前記出力モードは、前記超音波振動駆動手段の有する前記出力モードと前記高周波電流出力手段の有する前記出力モードとの組み合わせからなる出力モードである
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波手術システム。
  4. 超音波振動及び高周波電流が伝達されるプローブを有するハンドピースと、
    前記プローブを超音波振動させるための超音波振動信号を発生させて前記ハンドピースに出力し、該超音波振動の出力モードを変更することができる超音波振動駆動手段と、
    前記ハンドピースに前記高周波電流を出力し、該高周波電流の出力モードすることができる高周波電流出力手段と、
    前記超音波振動駆動手段及び高周波電流出力手段のうちの一方に接続され、該接続された一方に対応する前記超音波振動信号または前記高周波電流を出力させるための指示を行う出力指示手段と、
    前記ハンドピースに設けられた、または前記ハンドピースに内蔵もしくは着脱自在に設けられ、前記超音波振動駆動手段及び前記高周波電流出力手段のうち少なくとも一方の前記出力モード及び出力値を切り替えるための指示を行うスイッチと、
    前記超音波振動駆動手段または高周波電流出力手段に設けられ、前記スイッチからの指示信号を検知する指示検知手段と
    前記超音波振動駆動手段に設けられ、前記超音波振動駆動手段の前記出力モード及び前記出力値を切り替える第1の制御手段であって、前記出力指示手段による前記指示に応じて、前記出力モード及び前記出力値のどちらか一方を選択的に切り替える該第1の制御手段と、
    前記高周波電流出力手段に設けられ、前記高周波電流出力手段の前記出力モード及び前記出力値を切り替える第2の制御手段であって、前記出力指示手段による前記指示に応じて、前記出力モード及び前記出力値のどちらか一方を選択的に切り替える該第2の制御手段と、
    前記高周波電流出力手段と前記超音波振動駆動手段とを接続して通信可能とする接続手段と、
    が含まれる超音波手術システムの動作方法であって、
    前記指示検知手段が前記指示信号を検知した場合、該指示検知手段は該指示検知手段が設けられている前記超音波振動駆動手段または高周波電流出力手段の制御手段へ該指示信号を伝達し、
    前記指示検知手段より指示信号が伝達された制御手段は、他方の制御手段へ指示信号を伝達し、
    前記第1及び第2の制御手段は、前記接続手段を介して相互に通信して、
    前記出力指示手段から前記出力指示がされていない場合、前記スイッチからの前記指示に基づいて、前記高周波電流及び前記超音波振動のうち少なくとも一方の前記出力モードを切り替える制御を行い、
    前記出力指示手段より前記出力指示がされている場合、前記スイッチからの前記指示に基づいて、前記高周波電流及び前記超音波振動のうちの少なくとも一方の出力値を変更する制御を行う
    ことを特徴とする超音波手術システムの動作方法。
  5. 前記出力モードの切り替えまたは前記出力値の変更は、フットスイッチ、またはスイッチにより指示される
    ことを特徴とする請求項に記載の超音波手術システムの動作方法。
  6. 前記超音波振動駆動装置の有する前記出力モードは、少なくとも、設定された出力値の超音波振動を出力させる設定超音波出力モード、上限出力値の超音波振動を出力させる最大超音波出力モード、及び出力無しモードのいずれかを含み、
    前記高周波電流出力装置の有する出力モードは、少なくとも、切開用高周波電流出力モード、擬固用高周波電流出力モード、及び出力無しモードのいずれかを含み、
    前記切り替え可能な前記出力モードは、前記超音波振動駆動手段の有する前記出力モードと前記高周波電流出力手段の有する前記出力モードの組み合わせからなる出力モードである
    ことを特徴とする請求項に記載の超音波手術システムの動作方法。
  7. 前記超音波手術システムは、さらに、前記超音波振動駆動手段及び前記高周波電流出力手段のうちの1つまたはそれぞれに接続され、該接続された前記超音波振動駆動手段または前記高周波電流出力手段に指示信号を出力するスイッチを備え、
    前記高周波電流出力手段と前記超音波振動駆動手段とが接続されて通信可能状態の場合、
    前記スイッチを押下していないときには、前記出力モードを切り替え、
    前記スイッチを押下したときには、前記出力値を変更する
    ことを特徴とする請求項に記載の超音波手術システムの動作方法。
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