JP4752581B2 - カラーフィルタ、その製造方法、及び液晶ディスプレイ - Google Patents
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Description
以下、以上説明した実施形態についての、より具体的な実施例を示すが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。また、本発明で用いる材料は光に対して極めて敏感であるため、自然光などの不要な光による感光を防ぐ必要があり、全ての作業を黄色、または赤色灯下で行った。
<液晶位相差層の形成>
重合性基を有するネマチック液晶100重量部と、光開始剤5重量部をトルエン420部に溶解させ、液晶組成物(A)を調製した。この液晶組成物(A)にカイラル剤9重量部を混合し、液晶組成物(B)とした。液晶組成物(A)におけるネマチック液晶を、より複屈折率の大きいネマチック液晶に置き換えて、同様の混合比にて液晶組成物(C)を調製した。
(ブラックマトリックスの作製)
ポリイミド前駆体(セミコファインSP−510:東レ(株)製)10重量部、カーボンブラック7.5重量部、NMP130重量部、分散剤(銅フタロシアニン誘導体)5重量部、開始剤A5重量部、及びパーフルオロアルキル基含有オリゴマー(FTX−720C:(株)ネオス製)0.1重量部をビーズミル分散機で冷却しながら3時間分散させ、ブラックマトリックス組成物を調製した。
カラーフィルタ作製に用いる着色材料を着色する着色剤には以下のものを使用した。
緑色用顔料:C.I. Pigment Green 36(東洋インキ製造製「リオノールグリーン 6YK」)、およびC.I. Pigment Yellow 150(バイエル社製「ファンチョンファーストイエロー Y−5688」)
青色用顔料:C.I. Pigment Blue 15(東洋インキ製造製「リオノールブルーES」)C.I. Pigment Violet 23(BASF社製「パリオゲンバイオレット 5890」)
以上のそれぞれの顔料を用いて、以下のようにして赤色、緑色、及び青色の着色材料を調製した。
前記ガラス基板1上のブラックマトリックス2の開口部に、前記R,G,B各色の着色樹脂組成物を使用し、フォトリソグラフィー法により、赤色(R),緑色(G),青色(B)各々の隔壁に囲まれた領域に着色画素を形成した。その後、ホットプレートにて200℃で30分加熱し、着色画素パターン3(R)、3(G)、3(B)を形成し、カラーフィルタ基板を得た。
上記において作製したカラーフィルタ基板の着色画素パターン3(R)、3(G)、3(B)上に、ポリイミドをスピンコートにより成膜し、230℃で1時間の焼成を行い、その後、ラビング布により一定方向にラビング処理を施し、図3(c)に示すように、配向膜4を着色画素パターン3(R)、3(G)、3(B)上に形成した。
配向膜及び液晶位相差層を設けないことを除いて、実施例1と同様にしてカラーフィルタを作製した。
<位相差制御されたカラーフィルタの作製>
(液晶組成物の調整・膜厚と位相差の関係の算定)
重合性基を有するネマチック液晶100重量部、カイラル剤9重量部、及び光開始剤5重量部をトルエン420部に溶解し、液晶組成物(A)を調製した。
実施例1と同様にして作製したカラーフィルタ基板上に、ポリイミドをスピンコートにより成膜し、230℃で1時間の焼成工程を行い、その後、ラビング布により一定方向にラビング処理を施し、図4に示すように、配向膜4を各着色画素パターン3(R)、3(G)、3(B)上に形成した。
Claims (10)
- 基板上に隔壁を形成する工程、
前記隔壁間に、所定のリタデーションを有する複数の着色画素パターンを、フォトリソグラフィー法により形成する工程、
前記着色画素パターン上に、配向処理された配向膜を形成する工程、及び
前記複数の着色画素パターンのそれぞれのリタデーションに対応して、前記配向膜上にインクジェット法により液晶位相差層を形成する工程
を具備し、
前記液晶位相差層は複数の着色パターンに対応する複数の液晶位相差領域を含み、前記複数の液晶位相差領域は、前記複数の着色画素パターンのリタデーションを補正するリタデーションを有し、前記複数の着色画素パターンのリタデーションと、それに対応する複数の液晶位相差領域のリタデーションの合計は、画素ごとに略同一であることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 前記複数の着色画素パターンは、赤色画素パターン、青色画素パターン、及び緑色画素パターンを含み、前記赤色画素パターン及び青色画素パターンが正のリタデーションを有し、緑色画素パターンが負のリタデーションを有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記液晶位相差層は、重合性のネマチック液晶、重合性のコレステリック液晶、及びホメオトロピック配向した重合性の液晶からなる群から選ばれた液晶からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記複数の液晶位相差領域は、前記複数の着色画素パターンごとに異なるリタデーションを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記複数の液晶位相差領域のリタデーションは、通過する光の波長域に応じたリタデーションを有することを特徴とする請求項4に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記複数の液晶位相差領域のリタデーションは、着色画素パターンのリタデーションとは符号が逆で、絶対値が略同一であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記複数の液晶位相差領域は、前記複数の着色画素パターンごとに異なる重合性液晶組成物の架橋硬化物からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記複数の液晶位相差領域は、同一の重合性液晶組成物の架橋硬化物からなり、異なる膜厚を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
- 請求項1〜8のいずれかの方法により製造されたことを特徴とするカラーフィルタ。
- 請求項9に記載のカラーフィルタを具備することを特徴とする液晶ディスプレイ。
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