JP4747740B2 - 現金管理装置および現金管理システム - Google Patents
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(現金管理システム構成)
図1は、本発明の実施例の現金管理システムの構成図である。同図に示したように、現金管理システム3は、複数台または1台の現金管理装置1(1aないし1d)と、これらの現金管理装置1が通信線路4により集中管理装置2に接続された構成となっている。
図3は、現金管理装置1の内部構成を示すブロック図である。現金管理装置1は、装置の各部を制御して取引などを実行するための制御部25(図中右上)、制御部25に制御され紙幣部11を制御する紙幣制御部23(図中左下)、硬貨部12を制御する硬貨制御部24、操作部13を構成するカードリーダ部19、案内表示部20、操作キー部21、レシート発行部22が備えられている。
図4は、紙幣部11の内部構造を示す紙幣部の構造図である。紙幣部11は、紙幣を投入する紙幣口14と、入金された紙幣の金種を読み取り、真偽判定を行う鑑定部31と、鑑定部31にて真偽判定等がなされた紙幣を一時保留する一時保留部32と、一時保留部32に保留された紙幣を、再び、鑑定部31にて金種等を判定し金種ごとに格納するAカセット33、Bカセット34、Cカセット35と、鑑定部31にてリジェクトと判定された紙幣を格納するリジェクト部36からから構成される。
図5は、硬貨部12の構造図である。まず、入金された硬貨が投入される入金口15と、取り込まれた硬貨の金種や真偽を判断し受入れ可否を判定する硬貨鑑定部41と、金種により分類する選別搬送部42と、分類された硬貨を金種ごとに一時保留する一時保留部43と、受入れ不可と判定された硬貨を収納する硬貨リジェクト口16と、入金硬貨を返却するための硬貨返却口17と、一時保留部43の硬貨を金種ごとに収納する出金ホッパ45と、出金ホッパ45に収納された硬貨を出金箱48または硬貨回収庫49に繰り出す出金繰り出し部47と、指示された出金硬貨を収納する出金箱48と、出金ホッパ45に収納された硬貨を回収する硬貨回収庫49とからなる。
以上の構成により、実施例の現金管理装置および現金管理システムは、以下のように動作する。
(紙幣部入金動作)
まず、図4の紙幣部11の構造図を用いて、入金動作について説明する。入金する紙幣が紙幣口14に投入されると、1枚ずつ分離して取り込まれ、計数が行われる。分離された紙幣は、搬送路301を経由して鑑定部31を通過する。鑑定部31では、通過した紙幣の金種を読取真偽の判定を行い、鑑定部31で受け入れ可能と判断された紙幣は、搬送路302を経由して一時保留部32に集積される。
次に、出金動作を説明する。紙幣部11では、Aカセット33の万円紙幣、Bカセット34の千円紙幣から出金が行われる。Cカセット35には、五千円紙幣、二千円紙幣が混在して収納され、さらにAカセット33、Bカセット34が満杯になった場合には、溢れた万円紙幣や千円紙幣が混在して収納されているので、通常、出金は行われない。紙幣部11が、制御部25から出金の指示を受けると、その指示に従って、万円紙幣、千円紙幣が指示された枚数だけAカセット33、Bカセット34から出金される。
次に、図5の紙幣部11の構造図を用いて、硬貨の入金動作について説明する。まず、入金する硬貨が硬貨入金口15に投入されると、硬貨は1枚ずつ分離して取り込まれる。取り込まれた硬貨は、硬貨鑑定部41を通過し硬貨の金種や真偽を判別し、受け入れ可否を判定する。受入れ可と判定された硬貨は、選別搬送路42により金種に従って分類された後、一時保留部43に収納される。一方、受入れ不可と判定された硬貨は、リジェクト口16に搬送され、集金人等の利用者に返却される。
次に、硬貨の出金動作を説明する。硬貨部12が制御部25から出金指示を受け付けると、指示された金種とその枚数に従って出金が行われる。すなわち、出金ホッパ45の該当する金種の出金繰り出し部47により1枚ずつ繰り出し出金が行われる。出金された硬貨は、出金箱48に収納され、指示された出金枚数の出金動作を完了すると、集金人等の利用者により硬貨出金口18から取出される。
以上が、現金管理装置1の入出金の基本的動作であるが、次に、図6の各業務の動作フロー図に従い、各業務フローの概要を説明する。まず、図6(a)に示した集金に関して説明する。集金人は、集金に出動し、被集金人から集金を行い(ステップS201)、その際、必要に応じて手持ちの釣銭を被集金人に支払う(ステップS202)。なお、図6(a)の破線に示したように、集金人は、集金に出動する前に、集金のときに被集金人に対し支払うための釣銭準備金を現金管理装置1に要求して受領し(ステップS200)、持参するようにしてもよい。
まず、図7の売上入金の動作フローチャートを用い、集金人による売上金の入金処理について説明する。集金人は、操作部13の操作キーボード部21により、入金取引を選択する(ステップS1)。そして、カードリーダ部19に所持しているカードを通し、集金人に関する個人情報(ID番号等)を入力する(ステップS2)。このとき、カードを所持していない場合は、操作キー部21を使って、ID番号を入力してもよい(ステップS3)。紙幣部11の紙幣口14の蓋が開放されているので、集金してきた紙幣を投入し、硬貨部12の入金口15から硬貨を投入する(ステップS4)。
次に、図8の動作フローチャートを用いて小口出金の動作を説明する。集金人が、前記ステップS13にて売上入金取引で小口出金があると通知された場合には、管理者を呼び出して小口出金取引を実行する。このとき、集金人がアルバイトなどの臨時に雇われた場合などで個人カードが発行されていない場合がある。
次に、現金補充動作について説明する。この補充動作とは、小口出金処理で出金するための現金や売上入金処理で釣銭として出金するための現金を、管理者が装置に入金する処理である。以下、この現金補充処理の動作について、図9の動作フローチャートを用いて説明する。
次に、出金資金設定処理について以下説明する。この処理は、小口出金処理で出金するための現金や売上入金処理で返金として出金するための現金、すなわち装置にセットする出金資金の金種内訳を設定する処理である。出金資金は、釣銭として使用されること、小口出金では1円単位の端数まで出金されることなどの理由から、単純に金額として十分な額を収納しているだけでは運用できず、小口出金処理や売上入金処理の取扱件数などから金種別に必要枚数を予測し、装置に収納しておく必要がある。
次に締上げ処理について説明する。締上処理とは、1日の業務が終了したとき、1日の取引結果の集計を行い、売上金を装置から回収する作業のことをいう。この締上処理について、図11の動作フローチャートを用いて以下説明する。まず、管理者は、管理カードを通し(ステップS81)、ID番号を入力し(ステップS82)、パスワードを入力する(ステップS83)。
経費申請登録処理は、集金人などの出張などで必要な旅費や宿泊費などの経費を事前に申請し、払出しを受けるための登録処理である。一般的には、集金人から経理担当などへ申請を行い必要な現金の払出しが行われる。経費払出しのためには、事前に集金人に関する登録が必要である。但し、集金人は、臨時雇いなどの場合もあり、都度、IDカードなどを発行することは経費等が増大するため、できるだけ行わない方がよい。
以上のようにして、高いセキュリティが維持され登録された情報に基づいて出張申請から払出金額の決定までが行われると、集計人に対して出張番号104が通知される。出張番号104が通知されると、集金人は、出張前に、現金管理装置1により出張のための払出を受けることができる。
以上詳細に述べたように、実施例の現金管理装置および現金管理システムによれば、入金紙幣を収納する紙幣部および入金硬貨を収納する硬貨部と、入金合計額を入力可能な入金額入力手段と、入金された現金総額が前記入金合計額以上のときに差額を返金する手段と、所定の費用を払出す小口出金処理手段と、前記小口出金がある旨を通知する手段とを備え、前記差額を返金するとともに前記小口出金がある旨を通知し、前記小口出金できるようにしたので、売上金と釣銭を分けて入金する必要がなく、作業効率を大幅に向上することができる。また、装置内に残す資金を金種ごとおよび総額を設定できるようにしたので、返金や釣銭準備金としての資金を確実に確保することができる。
2 集中管理装置
11 紙幣部
12 硬貨部
32、43 一時保留部
33、34、35 カセット
36 リジェクト部
45 ホッパ
Claims (8)
- 入金紙幣を収納する紙幣部および入金硬貨を収納する硬貨部と、
入金合計額を入力可能な入金額入力手段と、
入金された現金総額が前記入金合計額以上のときに差額を返金する手段と、
所定の費用を払出す小口出金処理手段と、
前記小口出金がある旨を通知する手段とを備え、
前記差額を返金するとともに前記小口出金がある旨を通知し、
前記小口出金することを特徴とする現金管理装置。 - 前記小口出金により払出される費用は、集金にかかる費用であることを特徴とする請求項1記載の現金管理装置。
- 現金管理装置内に残す金種ごとの枚数および総額の設定が可能な残留金額設定手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の現金管理装置。
- 現金管理装置内に残す資金総額は、前記残留金額設定手段で設定した出金資金の合計金額に小口出金処理の合計金額を加えた金額であることを特徴とする請求項3記載の現金管理装置。
- 現金を回収するときに、回収する紙幣を紙幣投入口に回収するようにしたことを特徴とする請求項1記載の現金管理装置。
- 集金人ごとの暗証番号と、業務ごとの業務番号および前記集金にかかる費用を登録する第1の登録手段を備え、
前記業務番号と前記暗証番号を入力することにより、前記第1の登録手段の情報の基づき前記集金にかかる費用を支払うことを特徴とする請求項2記載の現金管理装置。 - 集金人ごとの暗証番号と、業務ごとの業務番号および前記集金にかかる費用を登録する第1の登録手段を備え、
集金人ごとの識別番号を登録する第2の登録手段を備え、
管理者用取引で集金人の識別番号を入力することにより、前記第2の登録手段の情報に基づき払出しを
行うことを特徴とする請求項2記載の現金管理装置。 - 少なくとも、集金人ごとに支払う小口出金の額を管理する集中管理装置と、
請求項1ないし請求項7いずれか記載の現金管理装置を備えた現金管理システム。
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