[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4746667B2 - 電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置 - Google Patents

電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4746667B2
JP4746667B2 JP2008300927A JP2008300927A JP4746667B2 JP 4746667 B2 JP4746667 B2 JP 4746667B2 JP 2008300927 A JP2008300927 A JP 2008300927A JP 2008300927 A JP2008300927 A JP 2008300927A JP 4746667 B2 JP4746667 B2 JP 4746667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
current
phase
command
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008300927A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010130751A (ja
Inventor
雅彦 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2008300927A priority Critical patent/JP4746667B2/ja
Priority to AT09177000T priority patent/ATE540469T1/de
Priority to US12/626,055 priority patent/US8159163B2/en
Priority to EP09177000A priority patent/EP2192683B1/en
Publication of JP2010130751A publication Critical patent/JP2010130751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4746667B2 publication Critical patent/JP4746667B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/14Estimation or adaptation of machine parameters, e.g. flux, current or voltage
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/24Vector control not involving the use of rotor position or rotor speed sensors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/34Arrangements for starting
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P27/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage
    • H02P27/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage
    • H02P27/06Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage using dc to ac converters or inverters
    • H02P27/08Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage using dc to ac converters or inverters with pulse width modulation
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P2203/00Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the means for detecting the position of the rotor
    • H02P2203/05Determination of the rotor position by using two different methods and/or motor models

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)
  • Motor And Converter Starters (AREA)

Description

本発明は、電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置に関する。
従来、例えば指令電圧ベクトルを作成可能な60度位相が異なる2つの第1および第2基本電圧ベクトル成分を、1PWM周期(搬送波周期の1周期)をなす第1の期間内に出力すると共に、第1および第2基本電圧ベクトル成分に対しそれぞれ180度位相が異なる2つの第3および第4基本電圧ベクトル成分を、第1の期間に連続する1PWM周期をなす第2の期間内に出力することで、例えば変調度が小さい場合や出力電圧ベクトルの位相が単一の基本電圧ベクトルに近い位相となる状態において所望の長さのパルス幅を確保するインバータ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、例えば指令電圧ベクトルが小さい場合に、所定期間での平均値がゼロとなるパルス電圧を指令電圧ベクトルに重畳することで、指令電圧ベクトルを正側および負側に増大させて、センサレス制御での電動機の電圧方程式から回転子の位置角度および回転速度を演算する制御装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−12934号公報 特開平09−233900号公報
ところで、上記従来技術に係るインバータ装置においては、所望の長さのパルス幅を確保するために、指令電圧ベクトルを2つの第1および第2の期間の各PWM周期内のベクトルに分解したときに発生する高調波成分(つまり、分解により得られるベクトルと指令電圧ベクトルとの差)に起因して、騒音およびトルク脈動が増大し、電流制御の安定性が劣化してしまうという問題が生じる。
また、上記従来技術に係る制御装置においては、パルス電圧を指令電圧ベクトルに重畳することに起因して高調波成分が発生し、電流制御の安定性が劣化してしまうという問題が生じる。
しかも、上記従来技術に係るインバータ装置および制御装置においては、電動機の回転速度およびトルクが小さい場合にはインバータの変調率が低下し、例えばセンサレス制御時などにおいてインバータの直流側電流から相電流を推定する際に直流側電流を適切に検出するために要する所望の長さのパルス幅(つまりパルス幅変調におけるパルス幅)を確保することが困難になるという問題が生じる。そして、この変調率が小さい領域は、インバータの入力電圧が増大することに伴い、拡大してしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、高調波成分の発生に起因する騒音およびトルク脈動の増大を防止し、電流制御の所望の安定性を確保しつつ、相電流の推定精度を適切に向上させることが可能な電動機の相電流推定装置および磁極位置の推定精度を適切に向上させることが可能な電動機の磁極位置推定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る電動機の相電流推定装置は、パルス幅変調信号により3相交流の電動機への通電を順次転流させるインバータ(例えば、実施の形態でのインバータ13)と、前記パルス幅変調信号を搬送波信号により生成するパルス幅変調信号生成手段(例えば、実施の形態でのPWM信号生成部25)と、前記インバータにより前記電動機の他制制御および自制制御をおこなう制御手段(例えば、実施の形態での制御装置24)と、前記インバータの直流側電流を検出する直流側電流センサ(例えば、実施の形態での直流側電流センサ31)と、前記直流側電流センサにより検出された前記直流側電流に基づいて相電流を推定する相電流推定手段(例えば、実施の形態での相電流推定部23)とを備え、前記制御手段は、前記他制制御および前記自制制御の実行時に、前記相電流推定手段による前記相電流の推定が可能である変調率範囲を規定する所定の変調率下限値と前記インバータの変調率との偏差に応じた制御指令値と、該制御指令値に対応する制御検出値との偏差がゼロとなるようにフィードバック制御をおこなう。
さらに、本発明の第2態様に係る電動機の相電流推定装置では、前記制御手段は、dq座標系に対して位相差を有するγδ座標系を設定し、前記他制制御の実行時に、前記制御指令値としてのγ軸電流指令値と、前記制御検出値としてのγ軸電流検出値との偏差がゼロとなるように電流フィードバック制御をおこなう。
さらに、本発明の第3態様に係る電動機の磁極位置推定装置は、本発明の第1態様または第2態様に係る電動機の相電流推定装置と、前記自制制御の実行時に前記電動機の回転角を推定して推定回転角信号を出力する回転角推定手段(例えば、実施の形態での磁極位置誤差推定部48および磁極位置演算部49)とを備える。
本発明の第1態様に係る電動機の相電流推定装置によれば、相電流の推定が可能である変調率範囲を規定する所定の変調率下限値とインバータの変調率との偏差に応じた制御指令値と、制御検出値との偏差がゼロとなるようにフィードバック制御をおこなうことから、インバータの直流側電流から相電流を推定する際に直流側電流を適切に検出するために要する所望の長さのパルス幅(つまりパルス幅変調におけるパルス幅)を確保することができる。これにより、例えば電動機の回転速度が所定値未満で小さい場合などであっても、高調波電圧の発生あるいは印加を必要とせずに、例えば高調波電圧に起因して騒音およびトルク脈動が増大したり、電流制御の安定性が劣化してしまうことを防止しつつ、相電流の推定精度を適切に向上させることができる。
さらに、本発明の第2態様に係る電動機の相電流推定装置によれば、他制制御の実行時に、γ軸電流指令値と、γ軸電流検出値との偏差がゼロとなるように電流フィードバック制御をおこなうことにより、電動機の回転速度が自制制御の実行可能となる回転速度に到達するまでの期間において、インバータの変調率が所定の変調率下限値未満に低下してしまうことを防止することができる。これにより、インバータの直流側電流から相電流を推定する際に直流側電流を適切に検出するために要する所望の長さのパルス幅(つまりパルス幅変調におけるパルス幅)を確保し、相電流の推定精度を適切に向上させることができる。
さらに、本発明の第3態様に係る電動機の磁極位置推定装置によれば、相電流の推定に加えて、誘起電圧に基づく磁極位置の推定をおこなうことができる。
以下、本発明の電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
この実施形態による電動機の相電流推定装置10a(以下、単に、相電流推定装置10aと呼ぶ)は、電動機の磁極位置推定装置10(以下、単に、磁極位置推定装置10と呼ぶ)に具備されている。相電流推定装置10aは、例えば3相交流のブラシレスDCモータ11(以下、単に、モータ11と呼ぶ)に通電される各相電流を推定し、このモータ11は、界磁に利用する永久磁石を有する回転子(図示略)と、この回転子を回転させる回転磁界を発生する固定子(図示略)とを備えて構成されている。そして、磁極位置推定装置10は、モータ11の磁極位置(つまり、所定の基準回転位置からの回転子の磁極の回転角度)を推定する。
相電流推定装置10aは、例えば図1に示すように、バッテリ12を直流電源とするインバータ13と、モータ制御装置14とを備えて構成されている。
この3相(例えば、U相、V相、W相の3相)交流のモータ11の駆動はモータ制御装置14から出力される制御指令を受けてインバータ13によりおこなわれる。
インバータ13は、スイッチング素子(例えば、MOSFET:Metal Oxide Semi-conductor Field Effect Transistor)を複数用いてブリッジ接続してなるブリッジ回路13aと平滑コンデンサCとを具備し、このブリッジ回路13aがパルス幅変調(PWM)された信号によって駆動される。
このブリッジ回路13aでは、例えば各相毎に対をなすハイ側およびロー側U相トランジスタUH,ULと、ハイ側およびロー側V相トランジスタVH,VLと、ハイ側およびロー側W相トランジスタWH,WLとがブリッジ接続されている。そして、各トランジスタUH,VH,WHはドレインがバッテリ12の正極側端子に接続されてハイサイドアームを構成し、各トランジスタUL,VL,WLはソースがバッテリ12の接地された負極側端子に接続されてローサイドアームを構成している。そして、各相毎に、ハイサイドアームの各トランジスタUH,VH,WHのソースはローサイドアームの各トランジスタUL,VL,WLのドレインに接続され、各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのドレイン−ソース間には、ソースからドレインに向けて順方向となるようにして、各ダイオードDUH,DUL,DVH,DVL,DWH,DWLが接続されている。
インバータ13は、例えばモータ11の駆動時等においてモータ制御装置14から出力されて各トランジスタUH,VH,WH,UL,VL,WLのゲートに入力されるスイッチング指令であるゲート信号(つまり、PWM信号)に基づき、各相毎に対をなす各トランジスタのオン(導通)/オフ(遮断)状態を切り替えることによって、バッテリ12から供給される直流電力を3相交流電力に変換し、3相のステータ巻線への通電を順次転流させることで、各相のステータ巻線に交流のU相電流IuおよびV相電流IvおよびW相電流Iwを通電する。
モータ制御装置14は、後述するように、回転直交座標をなすγ−δ座標上で電流のフィードバック制御(ベクトル制御)を行うものであり、指令γ軸電流Iγc及び指令δ軸電流Iδcを演算し、指令γ軸電流Iγc及び指令δ軸電流Iδcに基づいて各相電圧指令Vu,Vv,Vwを算出し、各相電圧指令Vu,Vv,Vwに応じてインバータ13に対するゲート信号であるPWM信号を出力する。そして、実際にインバータ13からモータ11に供給される各相電流Iu,Iv,Iwをγ−δ座標上に変換して得たγ軸電流Iγ及びδ軸電流Iδと、指令γ軸電流Iγc及び指令δ軸電流Iδcとの各偏差がゼロとなるように制御をおこなう。
モータ制御装置14は、モータ11の制御モードとして、例えばモータ11の起動時などにおける他制制御と、モータ11の誘起電圧の変動などから回転角度を推定し、この推定結果に応じてモータ11の駆動制御をおこなう自制制御とを切り換えて実行する。
モータ制御装置14は、例えば電流センサI/F(インターフェース)21と、過電流保護装置22と、相電流推定部23と、制御装置24と、PWM信号生成部25とを備えて構成されている。
電流センサI/F(インターフェース)21は、インバータ13のブリッジ回路13aとバッテリ12の負極側端子との間において、インバータ13のブリッジ回路13aの直流側電流Idcを検出する直流側電流センサ31に接続され、直流側電流センサ31から出力される検出信号を過電流保護装置22および相電流推定部23に出力する。
なお、直流側電流センサ31はインバータ13のブリッジ回路13aとバッテリ12の正極側端子との間に配置されてもよい。
過電流保護装置22は、直流側電流センサ31により検出される直流側電流Idcに応じて所定の過電流保護の動作をおこなう。
相電流推定部23は、PWM信号生成部25から出力されるゲート信号(つまり、PWM信号)に応じた検出タイミングで直流側電流センサ31により検出される直流側電流Idcに基づき、実際にインバータ13からモータ11に供給される各相電流Iu,Iv,Iwを推定する。なお、この相電流推定部23の動作の詳細は後述する。
制御装置24は、例えば図4に示すように、実際のモータ11が有する回転直交座標のd−q軸に対して、実際の回転角と推定または指定した回転角との差である位相差Δθeおよび回転速度ωeを有する回転直交座標のγ−δ軸を設定し、このγ−δ座標上で電流のフィードバック制御(ベクトル制御)をおこなう。
制御装置24は、指令γ軸電流Iγc及び指令δ軸電流Iδcを生成し、指令γ軸電流Iγc及び指令δ軸電流Iδcに基づいて各相電圧指令Vu,Vv,Vwを算出し、PWM信号生成部25に出力する。
また、制御装置24は、相電流推定部23から出力される各相電流Iu,Iv,Iwをγδ座標上に変換して得たγ軸電流Iγ及びδ軸電流Iδと、指令γ軸電流Iγc及び指令δ軸電流Iδcとの各偏差がゼロとなるように電流のフィードバック制御(ベクトル制御)をおこなう。
なお、この制御装置24の動作の詳細は後述する。
PWM信号生成部25は、正弦波状の電流を3相のステータ巻線に通電するために、各相電圧指令Vu,Vv,Vwと、三角波などのキャリア信号とを比較して、インバータ13の各トランジスタUH,VH,WH,UL,VL,WLをオン/オフ駆動させるゲート信号(つまり、PWM信号)を生成する。そして、インバータ13において3相の各相毎に対をなす各トランジスタのオン(導通)/オフ(遮断)状態を切り替えることによって、バッテリ12から供給される直流電力を3相交流電力に変換し、3相のモータ11の各ステータ巻線への通電を順次転流させることで、各ステータ巻線に交流のU相電流IuおよびV相電流IvおよびW相電流Iwを通電する。
PWM信号生成部25からインバータ13に入力されるゲート信号は、各相毎に対をなす各トランジスタUH,ULおよびVH,VLおよびWH,WLのオン/オフ状態の組み合わせに応じて、例えば下記表1および図2(A)〜(H)に示すように、8通りの各スイッチング状態S1〜S8(つまり、60度ずつ位相が異なる基本電圧ベクトルV0〜V7の状態)に応じたPWM(パルス幅変調)信号となる。なお、下記表1においては、ハイ側(High)およびロー側(Low)の各トランジスタのうちオン状態となるトランジスタを示しており、図2(A)〜(H)においてはオン状態となるトランジスタが網掛け表示されている。
そして、インバータ13のブリッジ回路13aの直流側には各スイッチング状態S1〜S8に応じて断続的に各相電流Iu,Iv,Iwが発生し、直流側電流センサ31により検出される直流側電流Idcは、各相電流Iu,Iv,Iwの何れかひとつ、あるいは、各相電流Iu,Iv,Iwの何れかひとつの符号が反転したもの、あるいは、ゼロとなる。
Figure 0004746667
相電流推定部23は、例えば、三角波などのキャリア信号の1周期の期間において、上述した各スイッチング状態S2〜S7(つまり、60度ずつ位相が異なる基本電圧ベクトルV1〜V6の状態)のうちの所定の2組の状態において直流側電流センサ31により検出される直流側電流Idcから3相の相電流のうち2相の相電流を取得する。そして、これらの2相の相電流に基づき、3相の相電流のうち他の1相の相電流を推定する。そして、直流側電流センサ31により検出される直流側電流Idcから推定して得た3相の相電流の各推定値を制御装置24に出力する。
例えば図3に示すように、三角波のキャリア信号を用いた3相変調時においては、三角波のキャリア(搬送波)信号の谷側の頂点(キャリア頂点)に対して対称な電圧パターンでのキャリア信号の1周期Tsの期間において、2相分の各相電流の検出値を2回取得することができる。
つまり、相電流推定部23は、キャリア頂点に対して対称な2回の基本電圧ベクトルV1の状態において、キャリア頂点に対して対称な時刻tu1,tu2(つまり、谷側のキャリア頂点の時刻tpに対して、同一の時間間隔T1を有する時刻)で直流側電流センサ31により検出される直流側電流Idcから、第1U相電流Iu1および第2U相電流Iu2を取得し、さらに、キャリア頂点に対して対称な2回の基本電圧ベクトルV3の状態において、キャリア頂点に対して対称な時刻tw1,tw2(つまり、谷側のキャリア頂点の時刻tpに対して、同一の時間間隔T2を有する時刻)で直流側電流センサ31により検出される直流側電流Idcから、第1W相電流Iw1および第2W相電流Iw2を取得する。
そして、相電流推定部23は、各相毎に、各相電流Iu1,Iu2およびIw1,Iw2に基づき平均値を算出し、各平均値を谷側のキャリア頂点の時刻tpでの電流値とする。
そして、相電流推定部23は、同一タイミングでの各相電流の電流値の総和はゼロであることを用いて、2相の相電流(例えば、U相電流およびW相電流)の電流値(つまり、谷側のキャリア頂点の時刻tpでの電流値)から、他の1相の相電流(例えば、V相電流)の電流値を算出する。
なお、相電流推定部23は、各相電流Iu1,Iu2およびIw1,Iw2に基づき平均値を算出して、2相の相電流から他の1相の相電流を推定するとしたが、これに限定されず、他の推定方法によって各相電流を推定してもよい。
制御装置24は、例えば図5に示すように、速度制御部41と、指令γ軸電流生成部42と、指令δ軸電流生成部43と、第1制御切換部44と、電流制御部45と、γδ−3相変換部46と、3相−γδ変換部47と、磁極位置誤差推定部48と、磁極位置演算部49と、電気角−機械角変換部50と、機械角−電気角変換部51と、積分器52と、第2制御切換部53と、指令電圧−変調率変換部54とを備えて構成されている。
速度制御部41は、外部から入力される回転速度指令値ωrcに基づき、例えば他制制御の実行時においてはオープンループ制御により、また、例えば自制制御の実行時においては電気角−機械角変換部50から出力される回転速度ωr(機械角)に応じたクローズループ制御により、トルク指令Tcを演算する。そして、トルク指令Tcを出力する。
なお、制御装置24は、この速度制御部41の代わりにトルク制御部を備え、トルク制御を実行してもよい。
指令γ軸電流生成部42は、例えば図6に示すように、変調率偏差演算部61と、PI制御部62と、指令γ軸電流演算部63とを備えて構成され、特に、他制制御の実行時での指令γ軸電流Iγcを生成する。
変調率偏差演算部61は、所定の変調率下限値RTLから、指令電圧−変調率変換部54から出力される変調率RTcを減算して得た値を、変調率偏差ΔRTとして出力する。
なお、所定の変調率下限値RTLは、インバータ13の直流側電流Idcを直流側電流センサ31によって適切に検出するための所望の長さのパルス幅(つまりパルス幅変調におけるパルス幅)を確保することができるインバータ13の変調率の下限値である。
PI制御部62は、変調率偏差ΔRTがゼロになるようにしてPI(比例・積分)制御をおこない、変調率偏差ΔRTを制御増幅して得た指令γ軸電流制御値Iγc*を出力する。これにより、インバータ13の変調率RTcが所定の変調率下限値RTLよりも小さくなるほど、指令γ軸電流制御値Iγc*が大きくなる。
指令γ軸電流演算部63は、例えば指令γ軸電流制御値Iγc*と指令γ軸電流Iγcとの対応関係を示す所定マップに対するマップ検索などにより指令γ軸電流Iγcを演算し、指令γ軸電流Iγcを出力する。
なお、指令γ軸電流制御値Iγc*と指令γ軸電流Iγcとの対応関係を示す所定マップでは、例えば図6に示すように、指令γ軸電流制御値Iγc*がゼロから所定値までの範囲に対して指令γ軸電流Iγcが一定の所定下限値となるように、かつ、指令γ軸電流制御値Iγc*が所定値から増大することに伴い、指令γ軸電流Iγcが所定下限値から増大傾向に変化するように設定されている。そして、他制制御時は、指令γ軸電流Iγcの所定下限値は、モータ11の負荷に応じて設定される。一方、自制制御時は、所定下限値はゼロあるいはモータ11の種類に応じた所定値が設定され、例えばIPM(Interior Permanent Magnet)モータの場合には、所定値として負値が設定されることによりリラクタンストルクが考慮されてもよい。
なお、指令γ軸電流生成部42は、PI(比例・積分)制御以外の他の方法によって指令γ軸電流Iγcを生成してもよい。
指令δ軸電流生成部43は、例えば図7および下記数式(1)に示すように、トルク指令Tcと、モータ11の極対数qと、永久磁石の磁束成分φと、d軸インダクタンスLdおよびq軸インダクタンスLqと、指令γ軸電流Iγcとに基づき、指令δ軸電流Iδcを演算し、指令δ軸電流Iδcを出力する。
Figure 0004746667
第1制御切換部44は、例えばスイッチ(SW)を備え、外部から入力される回転速度指令値ωrcに基づき、指令δ軸電流生成部43から出力される指令δ軸電流Iδcまたは予め設定された所定値(例えば、ゼロなど)の何れか一方を選択して、指令δ軸電流Iδcとして出力する。
第1制御切換部44は、例えば図8に示すように、回転速度指令値ωrcが所定回転速度未満となる停止時および低速域ではモータ11の制御モードを他制制御として、予め設定された所定値(例えば、ゼロなど)を選択して、指令δ軸電流Iδcとして出力する。一方、回転速度指令値ωrcが所定回転速度以上となる中高速域ではモータ11の制御モードを自制制御として、指令δ軸電流生成部43から出力される指令δ軸電流Iδcを選択して、指令δ軸電流Iδcとして出力する。
電流制御部45は、指令γ軸電流生成部42から出力される指令γ軸電流Iγcと3相−γδ変換部47から出力されるγ軸電流Iγとの偏差ΔIγを算出し、第1制御切換部44から出力される指令δ軸電流Iδcと3相−γδ変換部47から出力されるδ軸電流Iδとの偏差ΔIδを算出する。そして、例えばPI(比例・積分)動作などにより、偏差ΔIγを制御増幅してγ軸電圧指令値Vγを算出し、偏差ΔIδを制御増幅してδ軸電圧指令値Vδを算出する。そして、γ軸電圧指令値Vγおよびδ軸電圧指令値Vδを出力する。
γδ−3相変換部46は、第2制御切換部53から出力されるモータ11の磁極位置推定値θにより、γ−δ座標上でのγ軸電圧指令値Vγおよびδ軸電圧指令値Vδを、静止座標である3相交流座標上での電圧指令値であるU相電圧指令VuおよびV相電圧指令VvおよびW相電圧指令Vwに変換する。
3相−γδ変換部47は、第2制御切換部53から出力されるモータ11の磁極位置推定値θにより、相電流推定部23から出力される各相電流Iu,Iv,Iwの推定値を、γ−δ座標上でのγ軸電流Iγ及びδ軸電流Iδに変換する。
磁極位置誤差推定部48は、例えば、電流制御部45から出力されるγ軸電圧指令値Vγ及びδ軸電圧指令値Vδと、3相−γδ変換部47から出力されるγ軸電流Iγ及びδ軸電流Iδとに基づき、モータ11の回転時にモータ11が発生する誘起電圧が回転速度によって変化することを利用して位相差Δθeを推定する。
磁極位置演算部49は、磁極位置誤差推定部48から出力される位相差Δθeと、この位相差Δθeの収束目標値であるゼロ(位相差Δθe=0)の偏差を演算し、この偏差がゼロになるようにPI制御をおこない、モータ11の回転速度推定値ωeを演算する。さらに、磁極位置演算部49は、回転速度推定値ωeを積分して磁極位置推定値θeを演算する。そして、磁極位置推定値θeおよび回転速度推定値ωeを出力する。
電気角−機械角変換部50は、モータ11の極対数qに応じて、磁極位置演算部49から出力される回転速度推定値ωeを回転速度ωr(機械角)に変換し、回転速度ωr(機械角)を出力する。
機械角−電気角変換部51は、モータ11の極対数qに応じて、外部から入力される回転速度指令値ωrcを回転速度指令値ωec(電気角)に変換し、回転速度指令値ωec(電気角)を出力する。
積分器52は、機械角−電気角変換部51から出力される回転速度指令値ωec(電気角)を積分して磁極位置指令値θecを演算し、磁極位置指令値θecを出力する。
第2制御切換部53は、例えばスイッチ(SW)を備え、外部から入力される回転速度指令値ωrcに基づき、磁極位置演算部49から出力される磁極位置推定値θeまたは積分器52から出力される磁極位置指令値θecの何れか一方を選択して、磁極位置推定値θとして出力する。
第2制御切換部53は、例えば図8に示すように、回転速度指令値ωrcが所定回転速度未満となる停止時および低速域ではモータ11の制御モードを他制制御として、積分器52から出力される磁極位置指令値θecを選択して、磁極位置推定値θとして出力する。一方、回転速度指令値ωrcが所定回転速度以上となる中高速域ではモータ11の制御モードを自制制御として、磁極位置演算部49から出力される磁極位置推定値θeを選択して、磁極位置推定値θとして出力する。
指令電圧−変調率変換部54は、γδ−3相変換部46から出力される各相電圧指令Vu,Vv,Vwと、インバータ13の入力電圧Vdc(つまり、バッテリ12などからインバータ13に印加される直流電圧)とに基づき、インバータ13の変調率RTcを算出し、変調率RTcを出力する。
なお、指令電圧−変調率変換部54は、電流制御部45から出力されるγ軸電圧指令値Vγおよびδ軸電圧指令値Vδと、インバータ13の入力電圧Vdcとに基づき、インバータ13の変調率RTcを算出してもよい。
本実施の形態による電動機の相電流推定装置10aおよび電動機の磁極位置推定装置10は上記構成を備えており、次に、相電流推定装置10aおよび磁極位置推定装置10の動作、特に、モータ11の制御モードに応じた動作について説明する。
モータ制御装置14は、回転速度指令値ωrcが所定回転速度ωrlow未満となる停止時および低速域ではモータ11の他制制御を実行する。
先ず、モータ11の停止時には、モータ11の回転駆動に対する負荷を超えるようにして、例えば、指令γ軸電流生成部42から正の値の指令γ軸電流Iγcが出力される。この指令γ軸電流Iγcは、モータ11を所望の安定性にて回転駆動可能な下限指令γ軸電流以上に設定されると共に、インバータ13の変調率を所定の変調率下限値RTL以上とするように設定される。所定の変調率下限値RTLは、インバータ13の直流側電流Idcを直流側電流センサ31によって適切に検出するための所望の長さのパルス幅(つまりパルス幅変調におけるパルス幅)を確保することができる値であると共に、指令γ軸電流生成部42のPI制御部62から出力される指令γ軸電流制御値Iγc*に生じるPI制御ゲインに応じたオーバーシュートあるいはアンダーシュートに対して所定程度の余裕のある値とされている。
そして、電流制御部45から出力されるγ軸電圧指令値Vγに応じた電圧印加によってモータ11は磁極位置が固定される。この状態での電圧値は、インバータ13の変調率を所定の変調率下限値RTL以上とし、電流制御部45の積分器の初期値とされる。これにより、インバータ13の直流側電流Idcを直流側電流センサ31によって適切に検出可能となり、直流側電流センサ31から出力される検出信号に応じて3相の相電流が適切に推定可能となり、相電流推定部23から出力される3相の相電流の推定値に応じて電流のフィードバック制御が適切に実行可能となる。
そして、モータ11の低速域では、外部から入力される回転速度指令値ωrcに基づき、オープンループ制御が実行される。
このとき、回転速度指令値ωrcの増大に伴い、各相電圧指令Vu,Vv,Vw(あるいはγ軸電圧指令値Vγおよびδ軸電圧指令値Vδ)が増大し、インバータ13の変調率RTcが増大する。これに伴い、指令γ軸電流生成部42から出力される指令γ軸電流Iγcは、下限指令γ軸電流以上の範囲内で減少傾向に変化する。
モータ11の自制制御の実行時には、外部から入力される回転速度指令値ωrcと、電気角−機械角変換部50から出力される回転速度ωr(機械角)とに応じて、クローズループ制御が実行される。
このとき、回転速度指令値ωrcの増大に伴い、各相電圧指令Vu,Vv,Vw(あるいはγ軸電圧指令値Vγおよびδ軸電圧指令値Vδ)が増大し、インバータ13の変調率RTcが増大する。これに伴い、指令γ軸電流生成部42から出力される指令γ軸電流Iγcは、減少傾向に変化する。この指令γ軸電流Iγcには、所定の下限指令γ軸電流としてゼロあるいはモータ11の種類に応じた所定値が設定され、例えばIPM(Interior Permanent Magnet)モータの場合には所定値として負値を設定することによってリラクタンストルクを考慮してもよく、この場合には、さらに、モータ11のトルク変動を抑制するようにして指令δ軸電流Iδcを演算してもよい。
また、指令δ軸電流Iδcは、上記数式(1)に基づき算出され、例えばSPM(Surface Permanent Magnet)モータの場合にはd軸インダクタンスLdとq軸インダクタンスLqとが等しい(Ld=Lq)ことから、指令γ軸電流Iγcが変更されたとしても指令δ軸電流Iδcは変化しない。
一方、例えばIPM(Interior Permanent Magnet)モータの場合にはd軸インダクタンスLdとq軸インダクタンスLqとが異なる(Ld≠Lq)ことから、指令γ軸電流Iγcの変更に伴って、指令δ軸電流Iδcは変化する。このとき、例えば図9に示すインバータ13の変調率の補正(つまり、所定の変調率下限値RTLに基づく指令γ軸電流生成部42でのPI制御)の前後のように、トルク指令Tcは不変に維持される。
そして、回転速度指令値ωrcが中高速域の所定回転速度ωrlow以上に到達した時点で他制制御の実行は停止され、自制制御の実行が開始される。
上述したように、本実施形態による電動機の相電流推定装置10aによれば、相電流の推定が可能である変調率範囲を規定する所定の変調率下限値RTLとインバータ13の変調率RTcとの変調率偏差ΔRTに応じた指令γ軸電流Iγcおよび指令δ軸電流Iδcと、γ軸電流Iγおよびδ軸電流Iδとの各偏差ΔIγ,ΔIδを算出し、各偏差ΔIγ,ΔIδがゼロとなるように電流のフィードバック制御をおこなう。これにより、インバータ13の直流側電流Idcから相電流を推定する際に直流側電流Idcを適切に検出するために要する所望の長さのパルス幅(つまりパルス幅変調におけるパルス幅)を確保することができる。そして、例えばモータ11の回転速度が小さい場合などであっても、高調波電圧の発生あるいは印加を必要とせずに、例えば高調波電圧に起因して騒音およびトルク脈動が増大したり、電流制御の安定性が劣化してしまうことを防止しつつ、相電流の推定精度を適切に向上させることができる。
特に、モータ11の他制制御の実行時に、変調率偏差ΔRTに応じた指令γ軸電流Iγcとγ軸電流Iγとの偏差がゼロとなるように電流フィードバック制御をおこなうことにより、モータ11の電気的回路定数の設定誤差の影響を抑制し、モータ11の回転速度指令値ωrcが自制制御の実行可能となる所定回転速度ωrlowに到達するまでの期間において、インバータ13の変調率RTcが所定の変調率下限値RTL未満に低下してしまうことを防止することができる。これにより、インバータ13の直流側電流Idcから相電流を推定する際に直流側電流Idcを適切に検出するために要する所望の長さのパルス幅(つまりパルス幅変調におけるパルス幅)を確保し、相電流の推定精度を適切に向上させることができる。
しかも、インバータ13の変調率RTcに基づき電流制御をおこなうことから、例えばインバータ13の入力電圧が変動したとしても、安定な制御を継続することができる。
さらに、本実施形態による電動機の磁極位置推定装置10によれば、相電流の推定に加えて、誘起電圧に基づく磁極位置の推定を適切におこなうことができる。
また、インバータ13の変調率RTcを所定の変調率下限値RTL以上に維持することから、デッドタイムに起因する誤差および各トランジスタのオン抵抗によって発生するオン電圧による誤差を低減することができ、モータ11の低速域まで良好な磁極位置の推定をおこなうことができる。
なお、上述した実施の形態において、相電流推定部23は、三角波のキャリア信号を用いた3相変調時に対して、キャリア信号の1周期Tsの期間において2相分の各相電流の検出値から各相毎に平均値を算出し、各平均値を谷側のキャリア頂点の時刻Ts/2での電流値とするとしたが、これに限定されず、例えば2相変調時に対しても、キャリア信号の1周期Tsの期間において2相分の各相電流の検出値から各相毎に平均値を算出し、各平均値を谷側のキャリア頂点の時刻Ts/2での電流値としてもよい。なお、相電流推定部23は、2相分の各相電流の検出値から各相毎に平均値を算出して、2相の相電流から他の1相の相電流を推定するとしたが、これに限定されず、他の推定方法によって各相電流を推定してもよい。
なお、上述した実施の形態においては、他制制御時に変調率偏差ΔRTに応じた指令γ軸電流Iγcに基づき電流のフィードバック制御をおこなうとしたが、これに限定されず、変調率偏差ΔRTに応じた指令δ軸電流Iδcに基づき電流のフィードバック制御をおこなってもよい。この場合、モータ11の停止時には、電流制御部45から出力されるδ軸電圧指令値Vδに応じた電圧印加がおこなわれる。
また、上述した実施の形態において、制御装置24は、変調率偏差ΔRTに応じてγ−δ座標上で電流のフィードバック制御(ベクトル制御)をおこなうとしたが、これに限定されず、変調率偏差ΔRTに応じて電圧のフィードバック制御をおこなってもよい。
本発明の実施形態に係る電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置の構成図である。 図1に示すインバータの各スイッチング状態S1〜S8を示す図である。 本発明の実施形態に係る搬送波と各トランジスタUH,ULおよびVH,VLおよびWH,WLのオン/オフのパターンと各相電流の検出タイミングの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転直交座標のγ−δ軸およびd−q軸の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置の構成図である。 図5に示す指令γ軸電流生成部の構成図である。 図5に示す指令δ軸電流生成部の構成図である。 本発明の実施形態に係るモータの制御モードに応じた回転速度指令値ωrcと指令γ軸電流Iγcおよび指令δ軸電流Iδcと位相差Δθeとの変化の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るインバータの変調率の補正(つまり、所定の変調率下限値RTLに基づく指令γ軸電流生成部でのPI制御)の前後における電流動作点の変化の一例を示す図である。
符号の説明
10 電動機の相電流推定装置
10 電動機の磁極位置推定装置
11 モータ
13 インバータ
23 相電流推定部(相電流推定手段)
24 制御装置(制御手段)
25 PWM信号生成部(パルス幅変調信号生成手段)
31 直流側電流センサ
48 磁極位置誤差推定部
49 磁極位置演算部

Claims (3)

  1. パルス幅変調信号により3相交流の電動機への通電を順次転流させるインバータと、前記パルス幅変調信号を搬送波信号により生成するパルス幅変調信号生成手段と、前記インバータにより前記電動機の他制制御および自制制御をおこなう制御手段と、
    前記インバータの直流側電流を検出する直流側電流センサと、前記直流側電流センサにより検出された前記直流側電流に基づいて相電流を推定する相電流推定手段とを備え、
    前記制御手段は、前記他制制御および前記自制制御の実行時に、前記相電流推定手段による前記相電流の推定が可能である変調率範囲を規定する所定の変調率下限値と前記インバータの変調率との偏差に応じた制御指令値と、該制御指令値に対応する制御検出値との偏差がゼロとなるようにフィードバック制御をおこなうことを特徴とする電動機の相電流推定装置。
  2. 前記制御手段は、dq座標系に対して位相差を有するγδ座標系を設定し、前記他制制御の実行時に、前記制御指令値としてのγ軸電流指令値と、前記制御検出値としてのγ軸電流検出値との偏差がゼロとなるように電流フィードバック制御をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の電動機の相電流推定装置。
  3. 請求項1または請求項2の何れか1つに記載の電動機の相電流推定装置と、
    前記自制制御の実行時に前記電動機の回転角を推定して推定回転角信号を出力する回転角推定手段とを備えることを特徴とする電動機の磁極位置推定装置。
JP2008300927A 2008-11-26 2008-11-26 電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置 Expired - Fee Related JP4746667B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008300927A JP4746667B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置
AT09177000T ATE540469T1 (de) 2008-11-26 2009-11-25 Phasenstromschätzungsvorrichtung von motoren und vorrichtung zur schätzung des magnetischen pols von motoren
US12/626,055 US8159163B2 (en) 2008-11-26 2009-11-25 Phase current estimation device of motor and magnetic pole position estimation device of motor
EP09177000A EP2192683B1 (en) 2008-11-26 2009-11-25 Phase current estimation device of motor and magnetic pole position estimation device of motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008300927A JP4746667B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010130751A JP2010130751A (ja) 2010-06-10
JP4746667B2 true JP4746667B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=42041835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008300927A Expired - Fee Related JP4746667B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8159163B2 (ja)
EP (1) EP2192683B1 (ja)
JP (1) JP4746667B2 (ja)
AT (1) ATE540469T1 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2442437B1 (en) * 2009-06-08 2019-12-18 Mitsubishi Electric Corporation Power converter
JP2011125107A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Sanyo Electric Co Ltd モータ制御装置、モータ駆動システム及びインバータ制御装置
US8339084B2 (en) * 2010-03-12 2012-12-25 GM Global Technology Operations LLC Systems and methods for monitoring current in an electric motor
EP2571158B1 (en) * 2010-05-14 2018-08-01 Mitsubishi Electric Corporation Brushless-motor drive apparatus
JP5246446B2 (ja) * 2010-06-17 2013-07-24 本田技研工業株式会社 負荷制御装置
US8600595B2 (en) * 2010-07-29 2013-12-03 GM Global Technology Operations LLC Power module active current management for efficiency improvement
US8558496B2 (en) 2011-03-16 2013-10-15 GM Global Technology Operations LLC Systems and methods for monitoring current in an electric motor
JP5645083B2 (ja) * 2011-06-28 2014-12-24 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機制御装置
JP5433657B2 (ja) * 2011-09-15 2014-03-05 株式会社東芝 モータ制御装置
JP5652664B2 (ja) * 2011-10-21 2015-01-14 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機制御装置
CN102570963B (zh) * 2012-03-16 2014-05-07 哈尔滨工业大学 直流电机非平衡负载的滑模控制方法
CN102684596A (zh) * 2012-05-23 2012-09-19 东方电气集团东风电机有限公司 一种新型纯电动轿车用交流异步电机控制器
JP5709932B2 (ja) * 2013-05-17 2015-04-30 三菱電機株式会社 同期機制御装置
EP3206298A4 (en) * 2014-10-08 2018-05-23 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion device, method of controlling same, and electric power steering control device
EP3206297B1 (en) * 2014-10-08 2020-04-29 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion device and control method for same, and electric power steering control device
CN104333286B (zh) * 2014-10-23 2017-03-01 江苏浩峰汽车附件有限公司 一种基于六脉冲算法实现霍尔传感器安装位置偏差的修正方法
JP6367332B2 (ja) * 2015-01-28 2018-08-01 株式会社東芝 インバータ制御装置及びモータ駆動システム
KR101684073B1 (ko) * 2015-03-10 2016-12-08 엘에스산전 주식회사 영구자석 동기 전동기의 회전자 초기 자극 위치 검출 방법
JP6776066B2 (ja) * 2016-09-05 2020-10-28 東芝インフラシステムズ株式会社 インバータ制御装置および電動機駆動システム
CN106655911B (zh) * 2016-09-30 2019-04-16 天津大学 一种抑制无刷直流电机换相转矩波动的pwm调制方法
IT201600127693A1 (it) * 2016-12-16 2018-06-16 Fondazione St Italiano Tecnologia Procedimento e sistema per il controllo di un motore elettrico brushless
JP6489142B2 (ja) * 2017-03-17 2019-03-27 サンケン電気株式会社 モータ制御装置
DE112018008037T5 (de) * 2018-09-28 2021-06-10 Mitsubishi Electric Corporation Energie-umwandlungseinrichtung
JP7311759B2 (ja) * 2019-06-07 2023-07-20 シンフォニアテクノロジー株式会社 回転機の制御装置
DE112019007652T5 (de) * 2019-08-23 2022-06-15 Mitsubishi Electric Corporation Schätzeinrichtung und wechselstrommotor-ansteuereinrichtung

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3568675B2 (ja) 1996-02-22 2004-09-22 株式会社日本自動車部品総合研究所 永久磁石界磁同期電動機のセンサレス制御方法
JP3411878B2 (ja) * 2000-03-06 2003-06-03 株式会社日立製作所 同期モータの回転子位置推定方法、位置センサレス制御方法及び制御装置
KR100766449B1 (ko) * 2001-09-29 2007-10-15 다이킨 고교 가부시키가이샤 상전류검출방법 및 장치
US6735537B2 (en) * 2002-03-15 2004-05-11 Motorola, Inc. Procedure for measuring the current in each phase of a three-phase device via single current sensor
US20060071627A1 (en) 2002-03-28 2006-04-06 Ho Eddy Y Y Motor current reconstruction via DC bus current measurement
JP3972124B2 (ja) * 2002-07-10 2007-09-05 株式会社日立製作所 同期電動機の速度制御装置
JP4281376B2 (ja) * 2003-02-20 2009-06-17 三菱電機株式会社 電動機の駆動装置
JP4265299B2 (ja) 2003-06-19 2009-05-20 株式会社デンソー 3相電圧型pwmインバータ装置
ES2624929T3 (es) 2004-08-27 2017-07-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Generador de señal PWM de tres fases
TWI347737B (en) * 2008-02-27 2011-08-21 Prolific Technology Inc Method and pwm system of adjusting the width of pulses through collecting information of a three-phase current
JP5081131B2 (ja) * 2008-11-13 2012-11-21 本田技研工業株式会社 電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置
JP5150585B2 (ja) * 2009-08-28 2013-02-20 株式会社日立産機システム 永久磁石同期電動機の駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010130751A (ja) 2010-06-10
EP2192683A2 (en) 2010-06-02
EP2192683B1 (en) 2012-01-04
US8159163B2 (en) 2012-04-17
EP2192683A3 (en) 2010-08-11
ATE540469T1 (de) 2012-01-15
US20100127648A1 (en) 2010-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4746667B2 (ja) 電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置
JP5081131B2 (ja) 電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置
JP5155344B2 (ja) 電動機の磁極位置推定装置
JP2013017294A (ja) スイッチング回路の制御装置
JP2009017706A (ja) モータ制御装置とモータ制御方法
JP4771998B2 (ja) 電動機の駆動装置
JP5165545B2 (ja) 電動機の磁極位置推定装置
JP2010088261A (ja) 電動機の電流センサ異常検知装置
JP5314989B2 (ja) 電動機の相電流推定装置
JP2013146155A (ja) 巻線温度推定装置及び巻線温度推定方法
JP2010088262A (ja) 電動機の相電流推定装置
JP2010130752A (ja) 電動機の相電流推定装置
JP2010148324A (ja) モータ制御装置
JP5186352B2 (ja) 電動機の磁極位置推定装置
JP2013021869A (ja) スイッチング回路の制御装置
JP7225662B2 (ja) 回転電機の制御装置
JP2010136586A (ja) 電動機の磁極位置推定装置
JP2010136581A (ja) 電動機の制御装置
JP6324615B2 (ja) 交流回転機の制御装置および電動パワーステアリングの制御装置
JP4675766B2 (ja) 電動機の制御装置
JP5268540B2 (ja) 電動機の相電流推定装置および電動機の磁極位置推定装置
US20240030850A1 (en) Power conversion device, estimation device, and estimation method
JP2010136585A (ja) 電動機の制御装置
JP5542168B2 (ja) 電動機の制御装置
JP4727405B2 (ja) 電動機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110513

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees