JP4743700B2 - 制御装置、制御方法及び制御プログラム - Google Patents
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Description
(1)浮動小数点演算では、数値演算誤差が発生し、且つその蓄積が起こるため、演算結果に大きな誤差が含まれる場合があり、ロボットアームの先端位置が大幅にずれる場合がある。
(2)上記の数値演算誤差とその蓄積のために、当初想定していなかった状態が発生し、結果として制御が破綻してロボットアーム動作が暴走する状況が発生する。
(3)上記のロボットアーム動作の暴走を防止するためには、暴走対策を施す必要があり、制御が複雑化する。
また、目標データPから関節角度θを求めるデータ演算処理において、除算を含む四則演算すべてを無誤差演算の枠組みで処理することができるので、リンク機構の制御動作を安定化及び高信頼化することができるとともに、リンク機構を高精度に制御することができ、さらに、汎用性の高い且つ適用範囲の広い制御演算を実現することができる。
は可変長整数データ形式の分母データ及び分子データから構成される可変長分数データ形式へ変換する第1のステップと、変換された可変長整数データ形式又は可変長分数データ形式のデータを用いて、前記データ演算処理を無誤差で実行する第2のステップとを含み、前記第2のステップは、前記データ演算処理における除算を可変長分数データ形式で表現するステップを含み、前記制御対象は、関節を介して複数のリンクを連結したリンク機構であり、前記第1のステップは、前記リンク機構の所定部位の目標3次元位置データ及び目標方向データからなる目標データをP、前記リンク機構の各関節角度をθとし、目標データPから関節角度θを求めるデータ演算処理に使用されるデータを固定長数値データ形式から可変長整数データ形式、又は可変長整数データ形式の分母データ及び分子データから構成される可変長分数データ形式へ変換するステップを含むものである。
(1)加減乗算に加えて、除算も無誤差演算の枠組みで行うことができるため、非常に汎用性の高い且つ適用性の広い無誤差演算を実現できる。
(2)除算を分数形式データで表現するので、割り切れる場合は除算を無誤差で実行することができ、一方、割り切れない場合は、除算を分数形式データとして保留したまま無誤差演算を進めることができる。
(3)除算を分数形式データで表現するので、割り切れない場合でも、約分することができ、数値桁数を削減できる場合が多いため、データ量の削減及び計算効率の向上に大きく寄与することができる。
θn=θn’+Δθn (6)
ここで、微小時間Δt前の関節角度値θn’は既知であり、微小時間Δtは制御時間間隔である。
sin(θ)=sin(θ’+Δθ)≒sin(θ’)+(sin(θ’))’Δθ=sin(θ’)+cos(θ’)Δθ (7a)
cos(θ)=cos(θ’+Δθ)≒cos(θ’)+(cos(θ’))’Δθ=cos(θ’)−sin(θ’)Δθ (7b)
上記の式(7a)、(7b)を式(2)〜(5)へ代入すると、以下となる。なお、ここでも、Δθ1Δθ2等の高次のΔθは微小であり、無視できるとした。
ak+1 ij=ak ij (i=k) (16a)
ak+1 ij=ak ij−ak kjak ik/ak kk (i≠k) (16b)
bk+1 i=bk i (i=k) (16c)
bk+1 i=bk i−bk kak ik/ak kk (i≠k) (16d)
上記の係数a6 ij及び係数b6 iにより、式(15)は以下の形式となる。
(1)除算を含む四則演算すべてを用いて、無誤差演算で制御処理を行うことができ、汎用性、実用性が高い。
(2)可変長分数データ処理では、約分をすることができる。これにより、無誤差演算の欠点であった数値桁数の際限のない増大を抑えることができ、データ量を削減し、演算処理を効率化及び高速化することができる。
(3)制御演算誤差及びその蓄積をなくすことにより、制御処理の破綻をなくし、高精度な位置制御を実現することができる。
(4)リンク機構(ロボットアーム)動作の暴走等をなくすことができ、ロボット動作を安定化及び高信頼化することができる。
(5)上記との関連で、ロボットアームの暴走防止対策等が不要となり、制御プログラム及び制御システムを単純化することができる。
2 ロボットアーム部
3 3次元操作グローブ
4 3次元位置方向センサ
5 3次元ディスプレイ
11 外部インターフェース部
12 固定長数値データ記憶部
13 データ変換処理部
14 可変長分数データ記憶部
15 誤差有制御処理部
15a 固定長数値データ演算処理部
15b 浮動小数点演算部
16 無誤差制御処理部
16a 可変長分数データ演算処理部
16b 可変長分数演算部
21 ロボットアーム
21a 上腕
21b 前腕
22 ハンド
23 胴体部
24 カメラ部
Claims (9)
- 制御対象を制御するために用いられる制御データを求めるデータ演算処理に使用されるデータを固定長数値データ形式から可変長整数データ形式、又は可変長整数データ形式の分母データ及び分子データから構成される可変長分数データ形式へ変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された可変長整数データ形式又は可変長分数データ形式のデータを用いて、前記データ演算処理を無誤差で実行する無誤差演算手段とを備え、
前記無誤差演算手段は、前記データ演算処理における除算を可変長分数データ形式で表現し、
前記制御対象は、関節を介して複数のリンクを連結したリンク機構であり、
前記変換手段は、前記リンク機構の所定部位の目標3次元位置データ及び目標方向データからなる目標データをP、前記リンク機構の各関節角度をθとし、目標データPから関節角度θを求めるデータ演算処理に使用されるデータを固定長数値データ形式から可変長整数データ形式、又は可変長整数データ形式の分母データ及び分子データから構成される可変長分数データ形式へ変換することを特徴とする制御装置。 - 前記無誤差演算手段は、前記データ演算処理において除算の結果に余りが発生しない場合は当該除算を実行することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
- 前記無誤差演算手段は、前記可変長分数データ形式で表現された分母データ及び分子データを約分することを特徴とする請求項1又は2記載の制御装置。
- 前記変換手段は、前記データ演算処理に使用されるデータを固定長数値データ形式から可変長分数データ形式へ変換し、
前記無誤差演算手段は、前記変換手段により変換された可変長分数データ形式のデータを用いて、前記データ演算処理を無誤差で実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の制御装置。 - 前記無誤差演算手段は、θi=θ’i+Δθi(i=1,…,n)(ここで、θiは関節iの求める関節角度、θ’iは微小時間Δt前の関節iの関節角度、Δθiは微小時間Δt経過後の関節iの微小関節角度変化量、nは求める関節角度θの数)とし、n元連立一次方程式AΔθ=B(ここで、Aはその要素aij(i=1,…,n、j=1,…,n)がリンク機構のリンク長及び微小時間Δt前の関節iの関節角度θ’iにより決定される係数行列、Bはその要素bi(i=1,…,n)が目標データP及び微小時間Δt前の位置方向データP’により決定されるベクトル)を、可変長分数データ形式のデータを用いて、無誤差演算により解くことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の制御装置。
- 前記変換手段は、前記無誤差演算手段により求められた可変長分数データ形式の関節角度θを固定長数値データ形式へ変換することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の制御装置。
- 操作者の所定部位の3次元位置及び方向を検出する検出手段をさらに備え、
前記検出手段により検出された3次元位置及び方向を前記リンク機構の所定部位の目標3次元位置データ及び目標方向データとして用いて、前記リンク機構の所定部位を目標3次元位置及び目標方向に制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の制御装置。 - 制御対象を制御するために用いられる制御データを求めるデータ演算処理に使用されるデータを固定長数値データ形式から可変長整数データ形式、又は可変長整数データ形式の分母データ及び分子データから構成される可変長分数データ形式へ変換する第1のステップと、
変換された可変長整数データ形式又は可変長分数データ形式のデータを用いて、前記データ演算処理を無誤差で実行する第2のステップとを含み、
前記第2のステップは、前記データ演算処理における除算を可変長分数データ形式で表現するステップを含み、
前記制御対象は、関節を介して複数のリンクを連結したリンク機構であり、
前記第1のステップは、前記リンク機構の所定部位の目標3次元位置データ及び目標方向データからなる目標データをP、前記リンク機構の各関節角度をθとし、目標データPから関節角度θを求めるデータ演算処理に使用されるデータを固定長数値データ形式から可変長整数データ形式、又は可変長整数データ形式の分母データ及び分子データから構成される可変長分数データ形式へ変換するステップを含むことを特徴とする制御方法。 - 制御対象を制御するために用いられる制御データを求めるデータ演算処理に使用されるデータを固定長数値データ形式から可変長整数データ形式、又は可変長整数データ形式の分母データ及び分子データから構成される可変長分数データ形式へ変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された可変長整数データ形式又は可変長分数データ形式のデータを用いて、前記データ演算処理を無誤差で実行する無誤差演算手段としてコンピュータを機能させ、
前記無誤差演算手段は、前記データ演算処理における除算を可変長分数データ形式で表現し、
前記制御対象は、関節を介して複数のリンクを連結したリンク機構であり、
前記変換手段は、前記リンク機構の所定部位の目標3次元位置データ及び目標方向データからなる目標データをP、前記リンク機構の各関節角度をθとし、目標データPから関節角度θを求めるデータ演算処理に使用されるデータを固定長数値データ形式から可変長整数データ形式、又は可変長整数データ形式の分母データ及び分子データから構成される可変長分数データ形式へ変換することを特徴とする制御プログラム。
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JP2005325278A JP4743700B2 (ja) | 2005-11-09 | 2005-11-09 | 制御装置、制御方法及び制御プログラム |
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