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JP4743192B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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JP4743192B2 JP2007292889A JP2007292889A JP4743192B2 JP 4743192 B2 JP4743192 B2 JP 4743192B2 JP 2007292889 A JP2007292889 A JP 2007292889A JP 2007292889 A JP2007292889 A JP 2007292889A JP 4743192 B2 JP4743192 B2 JP 4743192B2
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Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に、ユーザが容易且つ短時間に予算内の印刷コストで印刷をすることができる画像処理装置に関するものである。
従来より、画像処理装置として、印刷の時に消費するトナー量を考慮して印刷に要する料金を予め算出するものが知られている(特許文献1)。この画像処理装置によれば、ユーザは予め印刷モードを設定し、その印刷モードで印刷した場合に使用するトナー量に基づいて、印刷の開始前にその印刷に要する料金を知ることができる。
特開平11−84963号公報([0053])
しかしながら、例えば、ユーザが印刷の予算を明確に決めている場合がある。この場合、上記の画像処理装置では、ユーザはある印刷モードを設定し、そのモードで印刷した場合の金額を確認し、その金額が予算内に収まらない場合には、再度印刷モードを設定し金額を確認するという作業を繰り返し、最適の金額の印刷モードが見つかるまで試行錯誤せねばならなかった。したがって、複数の印刷モードの中から予算と画質の双方を満足させる印刷モードを選択するのは容易ではなく、また大変な作業時間を要するという不都合があった。一方でユーザが予算よりも印刷物の画質を優先させる場合には金額に関わらず最も良い画質の得られる印刷モードを選ぶのであるが、その場合においても上記の画像処理装置ではいちいち金額が表示されるという不都合があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが容易且つ短時間に予算内のコストで印刷をすることができる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願請求項1記載の画像処理装置は、入力された画像データを記憶する画像記憶手段と、前記画像記憶手段が複数ページに相当する画像データを記憶している場合には、その画像記憶手段に記憶された特定の画像データを通常の印刷モードにおいて印刷出力する際の合計のドット数に応じて必要な消耗品量を算出する消耗品量算出手段と、前記消耗品算出手段によって算出された消耗品量で前記特定の画像データを通常の印刷モードで印刷出力する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、前記特定の画像を印刷出力可能な印刷手段と、前記特定の画像データを印刷出力するための合計の印刷コストの上限値を設定する上限値設定手段と、前記印刷コスト算出手段により算出された前記印刷コストと、前記上限設定手段により設定された上限値と、を比較する比較手段と、前記印刷手段による複数ページの記録紙への印刷において使用する合計の消耗品量を変更可能な消耗品量変更手段と、を有し、前記消耗品量変更手段は、前記比較手段において、前記上限値設定手段により設定された上限値が前記印刷コスト算出手段により算出された印刷コスト以上であると判断された場合には、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量を前記印刷手段による印刷において使用する合計の消耗品量とし、前記上限値設定手段により設定された上限値が前記印刷コスト算出手段により算出された印刷コストよりも小さいと判断された場合には、前記印刷手段による印刷において使用する合計の消耗品量を前記上限値設定手段により設定された上限値に対応した消耗品量となるように変更し、前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が予め定められた最大変更値よりも大きいと判断される場合には、前記印刷手段による印刷に先立ってユーザに報知する報知手段を有することを特徴とすることを特徴とする。
請求項2記載の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記特定の画像データを印刷出力可能な最小消耗品量印刷手段と、前記最小消耗品量印刷手段によって使用する消耗品量が、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量から前記最大変更値に基づいた量を減じた消耗品量となるように変更する最小消耗品量変更手段と、を有している。
請求項3に記載の画像処理装置は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量から前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量を減じた値が前記最大変更値よりも大きいと判断される場合には、前記最小消耗品量変更手段により変更される前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記最小消耗品量印刷手段に印刷出力させ、前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が前記最大変更値以下と判断される場合には、前記印刷手段にて印刷出力させる印刷制御手段と、を備えている。
請求項4記載の画像処理装置は、請求項2又は3に記載の画像処理装置において、前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が前記最大変更値よりも大きいと判断される場合に、前記最小消耗品量変更手段により変更される、前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記最小消耗品量印刷手段に印刷出力させるか否かの選択を表示して、ユーザに選択させる選択手段を備えたことを特徴とする。
請求項5記載の画像処理装置は、請求項4記載の画像処理装置において、前記選択手段によって否が選択された場合、前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した量の消耗品を使用して、前記印刷手段にて印刷出力させる選択制御手段を備えたことを特徴とする。
本願請求項6記載の画像処理装置は、入力された画像データを記憶する画像記憶手段と、その画像記憶手段に記憶された特定の画像データを通常の印刷モードにおいて印刷出力する際に、そのドット数に応じて必要な消耗品量を算出する消耗品量算出手段と、前記消耗品算出手段によって算出された消耗品量で前記特定の画像データを通常の印刷モードで印刷出力する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、前記特定の画像を印刷出力可能な印刷手段と、前記特定の画像データを印刷出力するための印刷コストの上限値を設定する上限値設定手段と、前記印刷コスト算出手段により算出された前記印刷コストと、前記上限設定手段により設定された上限値と、を比較する比較手段と、前記印刷手段による印刷において使用する消耗品量を変更可能な消耗品量変更手段と、を有し、前記消耗品量変更手段は、前記比較手段において、前記上限値設定手段により設定された上限値が前記印刷コスト算出手段により算出された印刷コスト以上であると判断された場合には、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量を前記印刷手段による印刷において使用する消耗品量とし、前記上限値設定手段により設定された上限値が前記印刷コスト算出手段により算出された印刷コストよりも小さいと判断された場合には、前記印刷手段による印刷において使用する消耗品量を前記上限値設定手段により設定された上限値に対応した消品量となるように変更し、前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が予め定められた最大変更値よりも大きいと判断される場合には、前記印刷手段による印刷に先立ってユーザに報知する報知手段と、前記特定の画像データを印刷出力可能な最小消耗品量印刷手段と、前記最小消耗品量印刷手段によって使用する消耗品量が、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量から前記最大変更値に基づいた量を減じた消耗品量となるように変更する最小消耗品量変更手段と、前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が前記最大変更値よりも大きいと判断される場合に、前記最小消耗品量変更手段により変更される、前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記最小消耗品量印刷手段に印刷出力させるか否かの選択を表示して、ユーザに選択させる選択手段と、前記選択手段によって否が選択された場合、前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値の印刷コストに対応した量の消耗品を使用して、前記印刷手段にて印刷出力させ、前記選択手段によって否が選択されなかった場合、前記最小消耗品量変更手段により変更される前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記最小消耗品量印刷手段に印刷出力させる選択制御手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
請求項7記載の画像処理装置は、請求項6に記載の画像処理装置において、前記画像記憶手段が複数ページに相当する画像データを記憶している場合には、前記消耗品量算出手段は前記画像記憶手段に記憶された特定の画像データの合計のドット数に応じて必要な消耗品量を算出するものであり、前記消耗品量変更手段は複数ページの記録紙への印刷に使用する合計の消耗品量が前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した消耗品量となるように、前記特定の画像データを印刷する際に使用する消耗品量を変更するように構成されている。
請求項8記載の画像処理装置は、請求項6に記載の画像処理装置において、前記消耗品量算出手段は前記画像記憶手段に記憶された特定の画像データについて1ページに相当する画像データ毎にそのドット数に応じて消耗品量を算出するものであり、前記消耗品量変更手段は1ページの記録紙への印刷に使用する消耗品量が前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した消耗品量となるように、前記特定の画像データを印刷する際に使用する消耗品量を前記1ページの記録紙毎に変更するように構成されている。
請求項9記載の画像処理装置は、請求項8記載の画像処理装置において、前記上限値設定手段は1ページの記録紙へ印刷するための印刷コストの上限値を設定するように構成されている。
請求項10記載の画像処理装置は、請求項1から9のいずれかに記載の画像処理装置において、前記上限値設定手段は予め定められた所定の値を上限値として入力する固定上限値入力手段を備えている。
請求項11記載の画像処理装置は、請求項1から10のいずれかに記載の画像処理装置において、前記上限値設定手段は任意の値を上限値として入力する任意上限値入力手段を備えている。
請求項12記載の画像処理装置は、請求項1から11のいずれかに記載の画像処理装置において、前記上限値設定手段により設定された上限値に基づいて印刷を実行する印刷モードを選択する上限値印刷モード選択手段を備えている。
請求項1記載の画像処理装置によれば、設定した合計の上限値に対応する消耗品量の範囲内の消耗品が印刷において使用されるので、ユーザは容易且つ短時間に予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
また、請求項1記載の画像処理装置によれば、前記印刷手段による複数ページの記録紙への印刷において使用する合計の消耗品量を前記上限値設定手段により設定された上限値に対応した消耗品量となるように変更する。すなわち、ユーザの予算に相当するインク量を用いて印刷を行うようにすることができ、予算内で最大のインク量を用いた印刷をすることができる。
また、請求項1記載の画像処理装置によれば、前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が予め定められた最大変更値よりも大きいと判断される場合には、前記印刷手段による印刷に先立ってユーザに報知する報知手段を備えていることから、消耗品量変更手段によって変更された消耗品量で印刷すると、必要最低限度の消耗品も使用せず、状態の悪い印刷物しか得られないような場合には、印刷に先立ってユーザに報知されるので、無駄な印刷が無くなるという効果がある。
請求項2記載の画像処理装置によれば、請求項1に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記特定の画像データを印刷出力可能な最小消耗品量印刷手段と、前記最小消耗品量印刷手段によって使用する消耗品量が、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量から前記最大変更値に基づいた量を減じた消耗品量となるように変更する最小消耗品量変更手段と、を有するものであるから、ユーザはコストを最小限に抑えつつ、最低限の品質が保たれた印刷物を得ることができるという効果がある。
請求項3記載の画像処理装置によれば、請求項2に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量から前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量を減じた値が前記最大変更値よりも大きいと判断される場合には、前記最小消耗品量変更手段により変更される前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記特定の画像データを印刷出力させ、前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が前記最大変更値以下と判断される場合には、前記印刷手段にて印刷出力させる印刷制御手段とを備えていることから、ユーザはコストを最小限に抑えつつ、最低限の品質が保たれた印刷物を得ることができるという効果がある。
請求項4記載の画像処理装置によれば、請求項2又は3に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が前記最大変更値よりも大きいと判断される場合に、前記最小消耗品量変更手段により変更される、前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記最小消耗品量印刷手段に印刷出力させるか否かの選択を表示して、ユーザに選択させる選択手段を備えている。これにより、ユーザはコストを最小限に抑えつつ、最低限の品質が保たれた印刷物を得ることができるという効果がある。
請求項5記載の画像処理装置によれば、請求項4に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記選択手段によって否が選択された場合、前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した量の消耗品を使用して、前記印刷手段にて印刷出力させる選択制御手段を備えている。これにより、ユーザは予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
請求項6記載の画像処理装置によれば、設定した上限値に対応する消耗品量の範囲内の消耗品が印刷において使用されるので、ユーザは容易且つ短時間に予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。また、請求項6記載の画像処理装置によれば、前記印刷手段による印刷において使用する消耗品量を前記上限値設定手段により設定された上限値に対応した消耗品量となるように変更する。すなわち、ユーザの予算に相当するインク量を用いて印刷を行うようにすることができ、予算内で最大のインク量を用いた印刷をすることができる。また、前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が予め定められた最大変更値よりも大きいと判断される場合には、前記印刷手段による印刷に先立ってユーザに報知する報知手段を備えていることから、消耗品量変更手段によって変更された消耗品量で印刷すると、必要最低限度の消耗品も使用せず、状態の悪い印刷物しか得られないような場合には、印刷に先立ってユーザに報知されるので、無駄な印刷が無くなるという効果がある。また、前記特定の画像データを印刷出力可能な最小消耗品量印刷手段と、前記最小消耗品量印刷手段によって使用する消耗品量が、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量から前記最大変更値に基づいた量を減じた消耗品量となるように変更する最小消耗品量変更手段と、を有するものである。また、前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が前記最大変更値よりも大きいと判断される場合に、前記最小消耗品量変更手段により変更される、前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記最小消耗品量印刷手段に印刷出力させるか否かの選択を表示して、ユーザに選択させる選択手段を備えている。また、前記選択手段によって否が選択された場合、前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した量の消耗品を使用して、前記印刷手段にて印刷出力させ、前記選択手段によって否が選択されなかった場合、前記最小消耗品量変更手段により変更される前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記特定の画像データを印刷出力させる選択制御手段を備えている。これにより、ユーザは予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。また、ユーザはコストを最小限に抑えつつ、最低限の品質が保たれた印刷物を得ることができるという効果がある。
請求項7記載の画像処理装置によれば、請求項6に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記画像記憶手段が複数ページに相当する画像データを記憶している場合には、前記消耗品量算出手段は前記画像記憶手段に記憶された特定の画像データの合計のドット数に応じて必要な消耗品量を算出するものであり、前記消耗品量変更手段は複数ページの記録紙への印刷に使用する合計の消耗品量が前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した消耗品量となるように、前記特定の画像データを印刷する際に使用する消耗品量を変更するように構成されていることから、インクの抑制量を複数ページ間で平均化することが出来るため品質にばらつきのない高品位な出力を得ることができるという効果がある。
請求項8記載の画像処理装置によれば、請求項6に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記消耗品量算出手段は前記画像記憶手段に記憶された特定の画像データについて1ページに相当する画像データ毎にそのドット数に応じて消耗品量を算出するものであり、前記消耗品量変更手段は1ページの記録紙への印刷に使用する消耗品量が前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した消耗品量となるように、前記特定の画像データを印刷する際に使用する消耗品量を前記1ページの記録紙毎に変更するように構成されていることから、ユーザは特定の画像データについて、全ページのデータが揃わなくても逐次印刷可能となるため高速にそれぞれのページの印刷を予算内の印刷コストで行うことができるという効果がある。
請求項9記載の画像処理装置によれば、請求項8に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記上限値設定手段は1ページの記録紙へ印刷するための印刷コストの上限値を設定するように構成されていることから、印刷される記録紙のページ数にかかわらず、ユーザは1ページ当たりの予算に基づいて上限値を設定すればよいので、容易且つ短時間に予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
請求項10記載の画像処理装置によれば、請求項1から9のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記上限値設定手段は予め定められた所定の値を上限値として入力する固定上限値入力手段を備えていることから、ユーザは固定上限値入力手段により予め定められた所定の値を上限値として入力することができるので、容易且つ短時間に予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
請求項11記載の画像処理装置によれば、請求項1から10のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記上限値設定手段は任意の値を上限値として入力する任意上限値入力手段を備えていることから、ユーザは予算に応じて任意の値を上限値として入力することができるので、容易且つ短時間に予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
請求項12記載の画像処理装置によれば、請求項1から11のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記上限値設定手段により設定された上限値に基づいて印刷を実行する印刷モードを選択する上限値印刷モード選択手段を備えていることから、ユーザが印刷に際し、印刷コストに上限を設ける場合には、上限値印刷モード選択手段により上限値に基づいて印刷を実行する印刷モードを選択できるので、容易且つ短時間に予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像処理装置としての複合機1を示す斜視図である。
図1に示す複合機1は、通信回線事業者の提供する公衆通信網に電話回線を介して有線により接続され、文字や図形等で構成された画像をデジタル化した画像データの送受信を行うことが可能なファックス通信機能と、画像が形成された原稿を光学的に読み取ってデジタルデータ化する画像読み取り機能と、画像読み取り機能で読み取った原稿の画像を被記録媒体上に形成する画像複写機能と、パーソナルコンピュータ(PC)から入力されたプリントデータを印刷するプリンタ機能とが搭載された機能複合型の装置である。
図1に、本複合機1の外観斜視図を示す。本体1aの上面前部には、後述する固定上限値ボタン4a、任意上限値ボタン4bやテンキー4dなどの複数のボタンとLCD(液晶表示器)5とを備えた操作パネル4が設けられている。LCD5は、複合機1により実行される処理や、複合機1と接続されているPC35、或いは電話回線26を介して接続されている相手側装置との通信状態を表示する表示器であり、タッチパネルで構成されている。複合機1が、操作パネル4上に設けられた複数のボタンにより操作されると、その操作状態や操作手順などはこのLCD5へ表示される。
図3は固定上限値ボタン4aを示す図である。ユーザが固定上限値ボタン4aを押下すると、固定上限値LED4cが点灯して1円印刷モードが選択される。この1円印刷モードを選択すると、後述する図5の印刷処理において使用されるインクの1ページ当たりの量は、1円に相当するインク量の範囲内に抑制される。
また、ユーザが任意上限値ボタン4bを押下すると、図示しない任意上限値LEDが点灯して任意上限値印刷モードが選択される。この任意上限値印刷モードを選択すると、後述する図5の印刷処理において使用されるインクの1ページ当たりの量は、ユーザが入力した任意の値に相当するインク量の範囲内に抑制される。図4は任意上限値ボタン4bを押下したときにLCD5に表示される入力画面5aを示している。入力画面5aが表示されているときにテンキー4dから1ページ当たりの印刷コストを入力することで、ユーザは任意の上限値を入力することができる。
また、固定上限値LED4c及び任意上限値LEDのいずれもが点灯していない場合は、図5の印刷処理において通常の印刷モードが選択される。通常の印刷モードとは、インク量の抑制を行わずに印字を行うモードである。
本体1aの上面には、原稿挿入口1cと原稿排出口1dとを備えた原稿送り装置1eが設けられている。複写される原稿は、この原稿挿入口1cに原稿面を下向きにして挿入される。原稿挿入口1cへ挿入された原稿は、原稿送り装置1eによって複合機1の読取部に送られて、その原稿画像が複合機1の内部に設けられたスキャナ(CCDラインセンサ)22により画像データとして読み取られた後に、原稿排出口1dから排出される。
一方、本体1aの下方部分には、記録紙を複数枚積載して手前引き出し可能な給紙トレイ1fが設けられている。給紙トレイ1fからは、読み込まれた画像データを印刷するための記録紙が、記録紙を搬送する搬送モータ即ちLFモータ(図示せず)の駆動によって本体1a内部へと供給されるようになっている。また、印刷された記録紙は、複合機1の側面部に設けられた記録紙排出口1gから排出される。
図2は、複合機1とPC35との電気的構成を示したブロック図である。複合機1には、CPU12、ROM13、RAM14、EEPROM15、画像メモリ17、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下単に「NCU」と称す)19、モデム20、バッファ21、スキャナ22、符号化部23、復号化部24、プリンタ25、操作パネル4、LCD5、アンプ27、インターフェース30aが設けられ、これらはバスライン29を介して互いに接続されている。
NCU19は回線制御を行うためのものであり、複合機1はこのNCU19を介して電話回線26に接続されている。NCU19は、交換機から送信される呼出信号や各種信号を受信するとともに、操作パネル4上の入力キーの操作に応じた発信時のダイヤル信号を交換機へ送信したり、電話回線26の閉結時において、ファクシミリデータの送受信を行うものである。
CPU12は、NCU19を介して送受信される各種信号などに基づいて、バスライン29に接続された各部を制御してファクシミリ動作やプリンタ動作などを実行する。ROM13は、この複合機1で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能なメモリであり、図5から図8に図示されるフローチャートに示すプログラムは、このROM13内に格納されている。
制御プログラムは、複合機1で実行されるファクシミリ動作やプリンタ動作、複合機1とPC35とのデータ通信動作などを制御するためのプログラムである。本実施例の制御プログラムにおいては、かかる制御を行うプログラムとして、特に、後述する印刷処理、上限値設定処理のプログラムが備えられている。
RAM14は、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリであり、ページ数メモリ14a、Cドット数カウンタメモリ14b、Mドット数カウンタメモリ14c、Yドット数カウンタメモリ14d、Kドット数カウンタメモリ14e、印刷コストメモリ14f、上限値メモリ14g、調整量メモリ14h、固定上限値フラグ14i、任意上限値フラグ14jとを備えている。
ページ数メモリ14aは、画像メモリ17に記憶された画像データのページ数を記憶するメモリである。ページ数メモリ14aには、図5の印刷処理において、その印刷処理において印刷されるべき画像データのページ数が書き込まれる。
Cドット数カウンタメモリ14b、Mドット数カウンタメモリ14c、Yドット数カウンタメモリ14d、Kドット数カウンタメモリ14eは、画像メモリ17に記憶された画像データを通常の印刷モードにおいて印刷する際に要する各色成分のドット数(画素数)を記憶するメモリである。
Cドット数カウンタメモリ14b、Mドット数カウンタメモリ14c、Yドット数カウンタメモリ14d、Kドット数カウンタメモリ14eは、後述する図5の印刷処理の開始時に「0」に初期化される。そして、図5に示す印刷処理において、1ページ分の画像データを印刷する際に要する各色成分のドット数が算出されると、Cドット数カウンタメモリ14b、Mドット数カウンタメモリ14c、Yドット数カウンタメモリ14d、Kドット数カウンタメモリ14eにはそれぞれ対応する色成分のドット数が累積加算されて値が更新される。
印刷コストメモリ14fは、画像メモリ17に記憶された画像データを通常の印刷モードで印刷出力する際に使用する消耗品量から算出される印刷コストを記憶するメモリである。印刷コストメモリ14fには、図5に示す印刷処理において算出される値が書き込まれる。
上限値メモリ14gは、画像メモリ17に記憶された画像データを印刷出力するための印刷コストの上限値を記憶するメモリである。上限値メモリ14gには、後述する図6の上限値設定処理において設定される上限値の値が書き込まれる。
調整量メモリ14hは、プリンタ25による印刷の際に用いるインク量を調整するための調整量を記憶するメモリである。調整量メモリ14hには、後述する図5の印刷処理において算出される調整量の値が書き込まれる。
固定上限値フラグ14iは、固定上限値を設定しているか否かを示すフラグである。ユーザによる固定上限値ボタン4aの押下によってオフからオン、またはオンからオフへ切り替えられる。
任意上限値フラグ14jは、任意上限値を設定しているか否かを示すフラグである。ユーザによる任意上限値ボタン4bの押下によってオフからオン、またはオンからオフへ切り替えられる。
EEPROM15は、書換可能な不揮発性のメモリであり、このEEPROM15へ記憶されたデータは電源オフ後も保持される。EEPROM15は、操作者によって設定或いは登録される各種のデータや設定値を不揮発に記憶しておくためのメモリであり、電話帳メモリ15aと設定値メモリ15bを備えている。複合機1は、所定の操作によりLCD5に各種のデータや設定値を入力するための入力画面を表示させることができ、かかる入力画面において入力されたデータがこの電話帳メモリ15aに記憶されるようになっている。
電話帳メモリ15aは、相手側装置のファクシミリ番号を記憶するメモリである。この電話帳メモリ15aに記憶される各データは、ファクシミリ動作時などの必要時に読み出すことができる。
設定値メモリ15bは、複合機1とPC35との無線通信を行うために必要となる設定値を記憶しておくためのメモリである。複合機1とPC35とのデータ通信は無線通信で行われており、この無線通信に使用されている媒体は電波である。このため、その傍受を防ぐためのセキュリティが必要となる。つまり、無線通信を実行するにあたって、複合機とPC35とにおいてのみ相互に通信ができるように予め設定しておく必要があり、ここで設定された設定値がこの設定値メモリ15bに記憶されている。無線通信時には、この設定値メモリ15bに記憶されている設定値に基づいて通信が実行される。
具体的には、この設定値メモリ15bに記憶される設定値は、インターフェース30a、30cのチャンネルとExtendedServiceSetID(以下単に「ESSID」と略す)とである。チャンネルは見えないデータの通り道であり、無線のインターフェース30a、30cとが相互に通信するためには、通信する装置に備えられたそれぞれのインターフェース30a、30cにおいて、同一のチャンネルに設定されていなくてはならない。このため、本体2のチャンネルとPC35とは同一のチャンネルに設定されており、その値が設定値として設定値メモリ15bに記憶されている。ESSIDは、無線のネットワークにおいて、個々のネットワークを区別するための文字列である。このESSIDはユーザが決定して装置毎に設定される。
画像メモリ17は、画像データ(イメージデータ)を記憶するためのメモリであり、大容量のDRAMで構成されている。複合機1において、ファクシミリデータが受信されると、そのファクシミリデータは、一旦、この画像メモリ17に記憶された後、プリンタ25が正常に稼働する状態にあればプリンタ25へ出力されて記録される。出力されたファクシミリデータは、プリンタ25によって記録紙に印刷された後に、画像メモリ17から消去される。ファクシミリデータが画像データである場合、一般に、そのデータ量は大容量であるが、ファクシミリデータが印刷されることを条件にそのファクシミリデータを消去しているので、画像メモリ17を有効に使用することができる。また、画像メモリ17には、PC35から入力された画像データが、画像データファイルとして記憶されている。このPC35から入力された画像データについては、所定の操作により消去処理を行うまで、この画像メモリ17に保持される。また、画像メモリ17には、スキャナ22により読み取られた画像データが記憶され、その画像データはプリンタ25によって印刷出力された後、画像メモリ17から消去される。画像メモリ17に記憶されたファクシミリデータ、画像データファイル、スキャナ22により読み取られた画像データは特定の画像データに相当する。
モデム20は、画像データを変調および復調して伝送するとともに伝送制御用の各種手順信号を送受信するものである。バッファ21は、他のファクシミリ装置との間で送受信される符号化されたファクシミリデータを一時的に格納するものである。
スキャナ22は原稿挿入口1cに挿入された原稿の画像を読み取るためのものであって、符号化部23はスキャナ22により読み取られた原稿画像の符号化を行うものである。復号化部24は、バッファ21に記憶された受信したデータを読み出して、これを復号化するものであり、復号化されたデータは、プリンタ25により記録用紙に印刷される。操作パネル4は、上記したように操作者がこの複合機1の設定等の各種の操作を行うためのものである。アンプ27は、そのアンプ27に接続されたスピーカ28を鳴動して、呼出音などを出力するためのものである。
インターフェース30a、30cは、複合機1とPC35とを接続するためのものである。インターフェース30a、30cは異なる装置間でのデータ通信におけるその接点の規定であり、電気的な規格である。本実施例で使用されるインターフェース30a、30cには、汎用の無線通信の規格であるBluetoothのインターフェースが用いられている。Bluetoothは、免許無しで使うことのできる2.45GHz帯の電波を利用し、1Mbps以上の速度で通信を行うことのできるインターフェースである。このBluetoothは一般的に消費電力が小さく製造コストも低く押さえることのできる上、機器間の距離が10m以内であれば、障害物があってもデータ通信を行うことができる。
PC35は、パーソナルコンピュータで構成され、複合機1との間でデータ通信を実行する外部装置である。このため、PC35は、PC35の有する(入力された)データを複合機1へ送信することができ、また、複合機1から送信される画像データを受信してそのデータに対する処理を実行することができるようになっている。
このPC35は、CPU36、ROM37、RAM38、ハードディスク39、入出力ポート41、キーボード42、LCD43、インターフェース30cを備えている。CPU36はROM37に記憶される固定値やプログラム或いはインターフェース30cを介して送受信される各種信号に基づいて、バスライン40により接続される各部を制御するものである。ROM37は、PC35で実行される制御プログラム等を格納した書換不能なメモリである。RAM38は、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。
ハードディスク39は書き換え可能な不揮発性のメモリであり、必要に応じてインストールされるプログラムや、各種データを記憶しておくためのメモリである。具体的には、このハードディスク39には、PC35で作成されたデータを複合機1へ送信するプログラムや、複合機1から送信される画像データを処理するプログラムなどが記憶されている。
キーボード42は文字を入力する入力装置となっており、このキーボード42に備えられた各キーが押下されることにより、各キーに対応付けられた文字などが入力される。入力された文字はLCD43に表示される。
インターフェース30cは、複合機1に搭載されるインターフェース30aと同じ規格のインターフェースであり、Bluetoothで構成されている。このインターフェース30cにより、PC35は複合機1と接続される。これによりPC35は、複合機1から入力される画像データなどを受信することができる。受信したデータはRAM38に記憶され、記憶されたデータは所定の出力操作によりLCD43に表示される。
図2に示すように、上記したCPU36、ROM37、RAM38はバスライン40を介して互いに接続されており、バスライン40はまた入出力ポート41に接続されている。この入出力ポート41は、バスライン40の他にハードディスク39、キーボード42、LCD43、インターフェース30cに接続されている。
次に、上記のように構成された複合機1の各処理について、図5及び図6のフローチャートを参照し説明する。図5に示す印刷処理は、スキャナ22により読み込まれた画像データ、他のファクシミリ装置から受信したファクシミリデータ、PC35から送信された画像データが画像メモリ17に書き込まれたタイミングで実行される。
図5に示すように、この印刷処理では、まず、上限値メモリ14gに記憶されている値を読み出す(S1)。この上限値メモリ14gには、後述する図6の上限値設定処理により設定された上限値が記憶されている。次に、画像メモリ17に記憶されている画像データのページ数に相当する値をページ数メモリ14aに書き込む(S2)。
続いて、固定上限値フラグ14i又は任意上限値フラグ14jのいずれかがオンであるか否かを調べる(S3)。固定上限値フラグ14i及び任意上限値フラグ14jが共にオフである場合(S3:No)、ユーザは印刷に際し印刷コストの上限値を設けない通常の印刷モードでの印刷を希望していると判断することができるので、調整量メモリ14hに1.0を書き込む(S13)。
一方、固定上限値フラグ14i又は任意上限値フラグ14jのいずれかがオンである場合(S3:Yes)、ユーザが印刷コストの上限値に基づいて印刷を実行する節約モードでの印刷を希望していると判断することができるので、S4の処理に進む。
続いて、Cドット数カウンタメモリ14b、Mドット数カウンタメモリ14c、Yドット数カウンタメモリ14d、Kドット数カウンタメモリ14eに「0」を書き込み(S4)、画像メモリ17に記憶された画像データの第1ページ目を参照ページとする(S5)。
次に、画像メモリ17から参照ページの画像データを読み出し(S6)、その読み出した画像データについてCMYKの各色のドット数をカウントし、それぞれの各色毎のドット数をCドット数カウンタメモリ14b、Mドット数カウンタメモリ14c、Yドット数カウンタメモリ14d、Kドット数カウンタメモリ14eの値に累積加算する(S7)。第1ページ目の画像データについてドット数をカウントした場合は、Cドット数カウンタメモリ14b、Mドット数カウンタメモリ14c、Yドット数カウンタメモリ14d、Kドット数カウンタメモリ14eにはその第1ページ目の画像データのドット数がそのまま書き込まれるが、第2ページ目以降の画像データが参照されてドット数がカウントされた場合には、その値が累積加算される。すなわち、Cドット数カウンタメモリ14b、Mドット数カウンタメモリ14c、Yドット数カウンタメモリ14d、Kドット数カウンタメモリ14eは、画像メモリ17に記憶された画像データの合計のドット数が各色別に記憶されることとなる。
次に、画像メモリ17に記憶された画像データの全てのページ分について読み出しが終了したか否かを調べる(S8)。全てのページ分について読み出しが終了していない場合には(S8:No)、次ページを参照ページとして(S10)、S6に進み、画像メモリ17から次ページ分の画像データを読み出す(S6)。そして、画像メモリ17に記憶された画像データの全てのページ分について読み出しが終了した場合には(S8:Yes)、数式1に基づいて、通常の印刷モードで印刷した場合の印刷コスト(金額)が算出されて印刷コストメモリ14fに書き込まれる(S9)。
(数式1)金額=Kドット数カウンタの値×Kドット当たり単価+Cドット数カウンタの値×Cドット当たり単価+Mドット数カウンタの値×Mドット当たり単価+Yドット数カウンタの値×Yドット当たり単価
ここで、数式1に示す黒ドット当たり単価は、通常の印刷モードにおいて1ドット当たりの印字に要するK(黒)インクの価格を意味する値であり、ROM13に予め記憶されている。具体的には、Kインクカートリッジの1個当たりの価格(例えば2600円)を、通常の印刷モードにおいて、その黒インクカートリッジ1個で印刷することができるドット数(例えば442×106ドット)で除算した値(例えば5.9×10−6)である。また、Cドット当たり単価、Mドット当たり単価、Yドット当たり単価とは、通常の印刷モードにおいて1ドット当たりの印字に要するCインク、Mインク、Yインクの価格を意味する値であり、ROM13に予め記憶されている。具体的には、C,M,Yのインクカートリッジの1個当たりの価格(例えば2600円)を、通常の印刷モードにおいて、そのインクカートリッジ1個で印刷することができるドット数(例えば442×106ドット)で除算した値(例えば5.9×10−6)である。
次に、上限値メモリ14gの値とページ数メモリ14aの値を乗算した値が印刷コストメモリ14fに記憶された値よりも小さいか否かを調べる(S11)。ここで、上限値メモリ14gには、後述する図6の上限値設定処理において1ページ当たりの印刷について、ユーザが設定した印刷コストの上限値が記憶されている。したがって、上限値と画像データのページ数とを乗算した値は、今回の印刷についてのユーザの予算金額を示す値となる。
上限値メモリ14gの値とページ数メモリ14aの値を乗算した値すなわち予算金額が、印刷コストメモリ14fに記憶される通常の印刷モードで印刷した場合の印刷コストよりも大きい場合(S11:No)、通常の印刷モードで印刷する場合と同量のインクを用いて印字しても、予算金額に相当するインク量の範囲内で印刷を行うことができるので、調整量メモリ14hに、通常の印刷モードが選択されている場合と同様の値である「1.0」を書き込む(S13)。
一方、上限値メモリ14gの値とページ数メモリ14aの値を乗算した値が印刷コストメモリ14fに記憶される印刷コストよりも小さい場合(S11:Yes)、すなわち、通常の印刷モードで印刷する場合と同量のインクを用いて印字をすると、印刷に使用するインク量が予算金額に相当するインク量を超えてしまう場合、ページ数メモリ14aの値と上限値メモリ14gの値とを乗算した値を印刷コストメモリ14fの値で除算した値(ページ数×上限値/印刷コスト)を算出し、その値を調整量メモリ14hに書き込む(S12)。すなわち、ユーザが上限値として設定している印刷コスト(金額)が小さいほど調整量メモリ14hに記憶された調整量の値は小さくなり、実際の印刷に用いるインク量が抑制される。
次に、S12において算出された調整量がROM13に記憶された最小調整量よりも大きいか否か、換言すれば、実際の印刷に用いるインク量が最大変更値を超えて変更されるか否かを調べる(S14)。上述のように、調整量の値が小さいほど、実際の印刷に使用されるインク量は通常モードで印刷する場合に比較して抑制されるので、調整量の値があまりに小さい場合、換言すれば実際の印刷に用いるインク量が最大変更値を超えて大きく変更される場合は、使用するインク量が少なすぎて、印刷において最低限要求される画像品質も得られないこととなる。ここで、最大変更値とは、1から調整量を減算した値をいう。
調整量が最小調整量よりも小さいと判断された場合(S14:No)、LCD5において、印刷において用いるインク量が予算に相当するインク量を超過しても良いかどうかを問い合わせる表示をして、予算内の印刷コストに対応する消耗品量では充分な画像品質が得られない旨をユーザに報知する(S16)。次に、印刷が予算を超えても良いとの指示があったか否かを調べ(S17)、図示しないキーを押下することによりユーザが印刷が予算を超えても良いと指示した場合(S17:Yes)、調整量メモリ14hにROM13に予め記憶された最小調整量を書き込み(S18)、S19の処理に進む。一方、ユーザが印刷が予算を超えても良いと指示しない場合(S17:No)、調整量メモリ14hの値は変更せずS19の処理に進む。また、調整量メモリ14hの値が最小調整量よりも大きい場合(S14:Yes)も、S19の処理に進む。
次に画素メモリ17に記憶された画像データの第1ページを参照ページとし(S19)、参照ページの画像データを読み出す(S20)。次に、調整量メモリ14hに記憶された調整量の値に基づいて、プリンタ25により読み出した画像データを印刷出力する(S21)。具体的には、通常の印刷モードで印刷する場合に比較して、調整量メモリ14hの値に応じた所定割合のドットが間引いて印字される。したがって、ユーザが設定した予算金額に対応するインク量を超えないよう、実際の印刷において使用するインク量を減らすことができる。
例えば、ユーザが1ページ当たりの印刷コストについて1円の上限値を設定して10ページ分の印刷をする場合、ユーザの予算金額は10円である。これに対し、S9の処理で算出された通常の印刷モードで印刷する場合に要する印刷コストが20円だった場合、調整量は0.5となるので、S21の印刷処理においては、(通常モードで印刷するときに要するインク量×0.5)のインク量で印刷できるようにドットが間引かれて印字が行われる。すなわち、ユーザの予算(例えば10円)に相当するインク量を用いて印刷を行うようにことができ、予算内で最大のインク量を用いた印刷をすることができる。
次に、画像メモリ17に記憶された画像データの全てのページ分について印刷が終了したか否かを調べる(S22)。全てのページ分について読み出しが終了していない場合には(S22:No)、次ページを参照ページとして(S23)、S20に進み、画像メモリ17から次ページ分の画像データを読み出す(S20)。そして、画像メモリ17に記憶された画像データの全てのページ分について印刷が終了した場合には(S22:Yes)、印刷処理が終了する。
次に、図6に示す上限値設定処理について説明する。図6の上限値設定処理は所定時間毎に起動されて実行される処理である。
まず、固定上限値入力ボタン4aが押下されたか否かを調べる(S31)。固定上限値入力ボタン4aが押下されていない場合(S31:No)、S36の処理に進む。
一方、固定上限値入力ボタン4aが押下された場合(S31:Yes)、固定上限値フラグ14iがオンか否かを調べる(S32)。固定上限値フラグ14iがオンすなわち1円印刷モードが選択されている状態で固定上限値入力ボタン4aが押下された場合は1円印刷モードの設定を解除する意図があるので(S32:Yes)、固定上限値フラグ14iをオフし、固定上限値LED4cをオフしてS36に進む。また、固定上限値フラグ14iがオフの状態で固定上限値入力ボタン4aが押下された場合は、ユーザは固定上限値を設定する意図があるので(S32:No)、固定上限値フラグ14iをオン(すなわち1円印刷モードを選択)し、固定上限値LED4cの点灯をオンし、任意上限値フラグ14jをオフし、任意上限値LED(図示せず)の点灯をオフし(S33)、上限値メモリ14gに固定上限値である「1」を書き込んでS36に進む。
次に、任意上限値ボタン4bが押下されたか否かを調べる(S36)。任意上限値入力ボタン4bが押下されていない場合(S36:No)、上限値設定処理が終了する。
一方、任意上限値入力ボタン4bが押下された場合(S36:Yes)、任意上限値フラグ14jがオンか否かを調べる(S37)。任意上限値フラグ14jがオンの状態すんわち任意上限値印刷モードが選択されている状態で任意上限値入力ボタン4bが押下された場合は、ユーザは任意上限値の設定を解除する意図があるので(S37:Yes)、任意上限値フラグ14jをオフし、任意上限値LED(図示せず)の点灯をオフして上限値設定処理を終了する。また、任意上限値フラグ14jがオフの状態で任意上限値入力ボタン4bが押下された場合は、ユーザは任意上限値印刷モードを設定する意図があるので(S37:No)、固定上限値フラグ14iをオフし、固定上限値LED4cの点灯をオフし、任意上限値フラグ14jをオンし、任意上限値LED(図示せず)をオンし(S38)、図4に示す入力画面5aをLED5に表示する(S39)。
次に、テンキー4dから任意上限値が入力されたか否かを調べ(S40)、入力されていない場合(S40:No)、待機する。一方、任意上限値が入力された場合(S40:Yes)、テンキー4dにより入力された値を上限値メモリ14gに上書きして(S41)、上限値設定処理を終了する。
尚、本実施例において、請求項1記載の消耗品量算出手段としては図5のS7の処理が該当する。請求項1記載の消耗品量変更手段としては図5のS12,S13,S21の処理が該当する。請求項1記載の印刷手段としては図5のS21の処理が該当する。請求項5記載の上限値印刷モード選択手段としては図5のS3の処理が該当する。請求項6記載の比較手段としては図5のS11の処理が該当する。請求項7記載の報知手段としては図5のS16の処理が該当する。請求項8記載の最小消耗品量変更手段としては図5のS18の処理が該当する。請求項8記載の最小消耗品量印刷手段としては図5のS21の処理が該当する。請求項8記載の印刷制御手段としては図5のS14の処理が該当する。
本実施例の複合機1によれば、画像メモリ17に記憶された特定の画像データを通常の印刷モードにおいて印刷出力する際に、その画像データのドット数に応じて必要な消耗品量を算出する消耗品量算出手段と、前記特定の画像データを印刷出力するための印刷コストの上限値を設定する上限値設定手段と、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量が、前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した消耗品量になるように変更する消耗品量算出手段と、その消耗品量変更手段により変更された消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記特定の画像データを印刷出力する印刷手段とを備えていることから、設定した上限値の印刷コストに対応する消耗品量の範囲内の消耗品が印刷において使用されるので、ユーザは容易且つ短時間に予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
また本実施例の複合機1によれば、上限値設定手段は予め定められた所定の値を上限値として入力する固定上限値ボタン4aを有することから、ユーザは固定上限値ボタン4aにより予め定められた所定の値を上限値として入力することができるので、容易且つ短時間予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
また本実施例の複合機1によれば、上限値設定手段は任意の値を上限値として入力する任意上限値ボタン4bを有することから、ユーザは予算に応じて任意の値を上限値として入力することができるので、容易且つ短時間に予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
また実施例の複合機1によれば、消耗品量変更手段はプリンタ25による印刷において使用する消耗品量と上限値設定手段により設定された上限値に対応した消耗品量とが略等しくなるようにプリンタ25による印刷において使用する消耗品量を変更するように構成されていることから、ユーザは容易且つ短時間に予算を最大限に使った印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
また本実施例の複合機1によれば、上限値設定手段により設定された上限値に基づいて印刷を実行する印刷モードを選択する上限値印刷モード選択手段を備えていることから、ユーザが印刷に際し、印刷コストに上限を設ける場合には、上限値印刷モード選択手段により上限値に基づいて印刷を実行する印刷モードを選択できるので、容易且つ短時間に予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
また本実施例の複合機1によれば、消耗品量算出手段により算出された消耗品量と上限値設定手段により設定された上限値とを比較する比較手段を有し、印刷手段はその比較手段において前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量が上限値設定手段により設定された上限値よりも大きいと判断された場合に、消耗品量変更手段により変更された消耗品量の範囲内の消耗品を使用して画像メモリ17に記憶された特定の画像データを印刷出力するように構成されていることから、消耗品量算出手段により算出された消耗品量が上限値設定手段により設定された上限値の印刷コストに対応する消耗品量を超えている場合にのみ、消耗品量変更手段により消耗品量が変更されるので、実際の印刷に要する消耗品量が上限値の印刷コストに対応する消耗品量よりも少ない場合は、通常の印刷モードと同量の消耗品を使用して印刷をすることができるという効果がある。
また本実施例の複合機1によれば、消耗品量変更手段により変更される消耗品量が予め定められた所定値よりも大きいと判断される場合には、印刷手段による印刷に先立ってユーザに報知する報知手段を備えていることから、消耗品量変更手段によって変更された消耗品量で印刷すると、必要最低限度の消耗品も使用せず、状態の悪い印刷物しか得られないような場合には、印刷に先立ってユーザに報知されるので、無駄な印刷が無くなるという効果がある。また、必要最低限度の消耗品を使用して印刷することができるので、コストを最小限に抑えつつ、最低限の品質が保たれた印刷物を得ることができるという効果がある。
また本実施例の複合機1によれば、画像メモリ17が複数ページに相当する画像データを記憶している場合には、消耗品量算出手段は画像メモリ17に記憶された特定の画像データの合計のドット数に応じて必要な消耗品量を算出するものであり、消耗品量変更手段は複数ページの記録紙への印刷に使用する合計の消耗品量が前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した消耗品量となるように、前記特定の画像データを印刷する際に使用する消耗品量を変更するように構成されていることから、インクの抑制量を複数ページ間で平均化することが出来るため品質にばらつきのない高品位な出力を得ることができるという効果がある。
また本実施例の複合機1によれば、上限値設定手段は1ページの記録紙へ印刷するための印刷コストの上限値を設定するように構成されていることから、印刷される記録紙のページ数にかかわらず、ユーザは1ページ当たりの予算に基づいて上限値を設定すればよいので、全ページのデータが揃わなくても逐次印刷可能となるため高速に予算内の印刷コストで印刷をすることができるという効果がある。
以上実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、消耗品量算出手段は画像メモリ17に記憶された特定の画像データの合計のドット数に応じて必要な消耗品量を算出するものであったが、画像メモリ17に記憶された特定の画像データについて1ページに相当する画像データ毎にそのドット数に応じて消耗品量を算出するものであってもよい。図7に図5に示す印刷処理の変形例を示す。図7において図5の印刷処理と共通する部分には同一の符号を付し、図5と異なる点についてのみ説明する。
図7のフローチャートにおけるS51、S52の処理は、図5のフローチャートにおけるS11、S12の処理に相当するものであるが、図5のS11、S12の処理が上限値にページ数を乗算しているのに対し、図7のS51、S52の処理は、上限値にページ数を乗算しない点において異なっている。これは、図7のフローチャートにおいては、S6において読み出した1ページ分の画像データを通常の印刷モードで印刷するときに要する印刷コストが、ユーザが設定した上限値の印刷コスト以下となるように消耗品量を変更するからである。上限値が印刷コストを超えているか否かを調べ(S51)、通常の印刷モードで印刷したとしても印刷コストが上限値の印刷コストを超えないと判断したときには(S51:No)、調整量メモリ14hに「1.0」が書き込まれるが、通常の印刷モードで印刷すると印刷コストが上限値の印刷コストを超えると判断したときには(S51:Yes)、上限値メモリ14gの値を印刷コストメモリ14fの値で除算した値を調整量として調整量メモリ14hに書き込む(S52)。すなわち、図7の印刷処理は、読み出した1ページの画像データ毎に調整量を算出する点が図5の印刷処理と異なっている。
続いて、S52の処理において算出した調整量に基づいて、読み出した画像データの印刷が行われる(S20)。次に、全ページについての読み出しが終了したか否かを調べ(S22)、終了していない場合(S22:No)、次ページを参照ページとして(S53)、S6の処理に戻る。すなわち、次の1ページの画像データを読み出して、そのページの画像データについての調整量を決定し、その調整量を用いて印刷が行われる。
変形例の複合機1によれば、画像メモリ17に記憶された特定の画像データについて1ページに相当する画像データ毎にそのドット数に応じて消耗品量が算出され、1ページの記録紙への印刷に使用する消耗品量が印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した消耗品量となるように消耗品量が変更されることから、ユーザは特定の画像データについて、容易且つ短時間にそれぞれのページの印刷を予算内の印刷コストで行うことができる。
また、本実施例では、プリンタ25は、調整量に応じてドットを間引いて印字するものであったが、調整量に応じて1ドット当たりのインクの吐出量を変更して印刷するものであっても良い。
また、本実施例では、プリンタ25はいわゆるインクジェットプリンタであったが、レーザプリンタやLEDプリンタであってもよい。この場合は、プリンタ25は調整量に応じて感光体ドラムの表面電位値を制御することによって、印刷に使用するトナー量を調節する。
また、本実施例では、上限値として1ページ分の画像データを印刷するための印刷コストの上限値を設定するものであったが、複数ページ分の画像データを印刷する場合には、その複数ページの画像データを印刷する際に要する合計の印刷コストの上限値を設定するものであっても良い。この場合は、図5のS11の処理に替えて、上限値が印刷コストよりも小さいか否かを判断する処理を行い、またS12の処理に替えて、上限値を印刷コストで除算した値を調整量として調整量メモリ14hに書き込む処理が行われる。
また、本実施例では、調整量が最小調整量よりも小さい場合に、印刷が予算を超えても良いかどうかをユーザに問い合わせていたが、調整量が最小調整量よりも小さい場合に、LCD5においてエラー表示をし、印刷を中止するものであっても良い。
また、本実施例では固定上限値ボタン4aは固定上限値として1円を設定するものであったが、1円に限られるものではなく、他の値を上限値として設定するものであってもよい。
本発明の画像処理装置としての複合機を示す斜視図である。 複合機と外部装置との電気的構成を示したブロック図である。 固定上限値ボタンを示した図である。 上限値設定処理においてLCDに表示される内容を表した図である。 複合機で実行される印刷処理を示したフローチャートである。 複合機で実行される上限値設定処理を示したフローチャートである。 複合機で実行される印刷処理を示したフローチャートであり、図5のフローチャートの変形例である。
1 複合機(画像処理装置)
4a 固定上限値ボタン(上限値設定手段、固定上限値入力手段)
4b 任意上限値ボタン(上限値設定手段、任意上限値入力手段)
5 LCD(表示手段)
17 画像メモリ(画像記憶手段)
22 スキャナ(読取手段)

Claims (12)

  1. 入力された画像データを記憶する画像記憶手段と、
    前記画像記憶手段が複数ページに相当する画像データを記憶している場合には、その画像記憶手段に記憶された特定の画像データを通常の印刷モードにおいて印刷出力する際の合計のドット数に応じて必要な消耗品量を算出する消耗品量算出手段と、
    前記消耗品算出手段によって算出された消耗品量で前記特定の画像データを通常の印刷モードで印刷出力する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、
    前記特定の画像を印刷出力可能な印刷手段と、
    前記特定の画像データを印刷出力するための合計の印刷コストの上限値を設定する上限値設定手段と、
    前記印刷コスト算出手段により算出された前記印刷コストと、前記上限設定手段により設定された上限値と、を比較する比較手段と、
    前記印刷手段による複数ページの記録紙への印刷において使用する合計の消耗品量を変更可能な消耗品量変更手段と、を有し、
    前記消耗品量変更手段は、
    前記比較手段において、前記上限値設定手段により設定された上限値が前記印刷コスト算出手段により算出された印刷コスト以上であると判断された場合には、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量を前記印刷手段による印刷において使用する合計の消耗品量とし、
    前記上限値設定手段により設定された上限値が前記印刷コスト算出手段により算出された印刷コストよりも小さいと判断された場合には、前記印刷手段による印刷において使用する合計の消耗品量を前記上限値設定手段により設定された上限値に対応した消耗品量となるように変更し、
    前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が予め定められた最大変更値よりも大きいと判断される場合には、前記印刷手段による印刷に先立ってユーザに報知する報知手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特定の画像データを印刷出力可能な最小消耗品量印刷手段と、
    前記最小消耗品量印刷手段によって使用する消耗品量が、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量から前記最大変更値に基づいた量を減じた消耗品量となるように変更する最小消耗品量変更手段と、を有するものである請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量から前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量を減じた値が前記最大変更値よりも大きいと判断される場合には、前記最小消耗品量変更手段により変更される前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記最小消耗品量印刷手段に印刷出力させ、
    前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が前記最大変更値以下と判断される場合には、前記印刷手段にて印刷出力させる印刷制御手段と、
    を有するものである請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が前記最大変更値よりも大きいと判断される場合に、
    前記最小消耗品量変更手段により変更される、前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記最小消耗品量印刷手段に印刷出力させるか否かの選択を表示して、ユーザに選択させる選択手段を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記選択手段によって否が選択された場合、前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した量の消耗品を使用して、前記印刷手段にて印刷出力させる選択制御手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 入力された画像データを記憶する画像記憶手段と、
    その画像記憶手段に記憶された特定の画像データを通常の印刷モードにおいて印刷出力する際に、そのドット数に応じて必要な消耗品量を算出する消耗品量算出手段と、
    前記消耗品算出手段によって算出された消耗品量で前記特定の画像データを通常の印刷モードで印刷出力する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、
    前記特定の画像を印刷出力可能な印刷手段と、
    前記特定の画像データを印刷出力するための印刷コストの上限値を設定する上限値設定手段と、
    前記印刷コスト算出手段により算出された前記印刷コストと、前記上限設定手段により設定された上限値と、を比較する比較手段と、
    前記印刷手段による印刷において使用する消耗品量を変更可能な消耗品量変更手段と、を有し、
    前記消耗品量変更手段は、
    前記比較手段において、前記上限値設定手段により設定された上限値が前記印刷コスト算出手段により算出された印刷コスト以上であると判断された場合には、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量を前記印刷手段による印刷において使用する消耗品量とし、
    前記上限値設定手段により設定された上限値が前記印刷コスト算出手段により算出された印刷コストよりも小さいと判断された場合には、前記印刷手段による印刷において使用する消耗品量を前記上限値設定手段により設定された上限値に対応した消耗品量となるように変更し、
    前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が予め定められた最大変更値よりも大きいと判断される場合には、前記印刷手段による印刷に先立ってユーザに報知する報知手段と、
    前記特定の画像データを印刷出力可能な最小消耗品量印刷手段と、
    前記最小消耗品量印刷手段によって使用する消耗品量が、前記消耗品量算出手段により算出された消耗品量から前記最大変更値に基づいた量を減じた消耗品量となるように変更する最小消耗品量変更手段と、
    前記消耗品量変更手段により変更される消耗品量が前記最大変更値よりも大きいと判断される場合に、前記最小消耗品量変更手段により変更される、前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記最小消耗品量印刷手段に印刷出力させるか否かの選択を表示して、ユーザに選択させる選択手段と、
    前記選択手段によって否が選択された場合、前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値の印刷コストに対応した量の消耗品を使用して、前記印刷手段にて印刷出力させ、前記選択手段によって否が選択されなかった場合、前記最小消耗品量変更手段により変更される前記最小消耗品量印刷手段による印刷において使用する消耗品量の範囲内の消耗品を使用して、前記最小消耗品量印刷手段に印刷出力させる選択制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記画像記憶手段が複数ページに相当する画像データを記憶している場合には、前記消耗品量算出手段は前記画像記憶手段に記憶された特定の画像データの合計のドット数に応じて必要な消耗品量を算出するものであり、
    前記消耗品量変更手段は複数ページの記録紙への印刷に使用する合計の消耗品量が前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した消耗品量となるように、前記特定の画像データを印刷する際に使用する消耗品量を変更するものである請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記消耗品量算出手段は前記画像記憶手段に記憶された特定の画像データについて1ページに相当する画像データ毎にそのドット数に応じて消耗品量を算出するものであり、
    前記消耗品量変更手段は1ページの記録紙への印刷に使用する消耗品量が前記上限値設定手段により設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストに対応した消耗品量となるように、前記特定の画像データを印刷する際に使用する消耗品量を前記1ページの記録紙毎に変更するものである請求項6に記載の画像処理装置。
  9. 前記上限値設定手段は1ページの記録紙へ印刷するための印刷コストの上限値を設定するものである請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記上限値設定手段は予め定められた所定の値を上限値として入力する固定上限値入力手段を有するものである請求項1から9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記上限値設定手段は任意の値を上限値として入力する任意上限値入力手段を有するものである請求項1から10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 前記上限値設定手段により設定された上限値に基づいて印刷を実行する印刷モードを選択する上限値印刷モード選択手段を有するものである請求項1から11のいずれかに記載の画像処理装置。
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