JP4743015B2 - インクジェット記録用インク - Google Patents
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Description
本発明は、種々の記録媒体において高い印字品質が得られるインクジェット記録用インクおよびそれを用いたインクジェット記録方法に関する。
インクジェット記録は、微細なノズルからインク組成物を小滴として吐出して、文字や図形を記録媒体表面に記録する方法である。インクジェット記録方式としては電歪素子を用いて電気信号を機械信号に変換して、ノズルヘッド部分に貯えたインク組成物を断続的に吐出して記録体媒体表面に文字や記号を記録する方法や、ノズルヘッド部分に貯えたインク組成物を吐出部分に極めて近い箇所で急速に加熱し泡を発生させ、その泡による体積膨張で断続的に吐出することで記録媒体表面に文字や記号を記録する方法などが開発、実用化されている。
EOはエチレンオキシ基を表し、
POはプロピレンオキシ基を表し、
Tは、OH基またはSO3Mを表し(ここで、Mは水素原子、アルカリ金属、無機塩基、または有機アミンを表す)、
mおよびnは整数を表し、
kは1以上の自然数を表し、
RはCaH2a−k−1(ここで、aは4〜10の自然数を表す)を表すか、またはRa−CaH2a−k−2(ここで、aは4〜10の自然数を表す)を表し、ここでRaは下記の基を表し:
EOおよびPOは、[ ]内においてその順序は問わず、ランダムであってもブロックであってもよく、
nおよびmならびにn’およびm’をインク組成物中に含まれる式(I)の化合物の混合物の平均値としてそれぞれ表した場合、nまたはn+n’は1〜10の範囲にあり、mまたはm+m’は0〜5の範囲にある]
本発明におけるインクジェット記録用インクとは、モノクロ印字を行う場合にはブラックインクを意味し、さらにカラー印字を行う場合にはカラーインク、具体的にはイエローインク、マゼンタインク、およびシアンインク、更に場合によってブラックインクを意味するものとする。
本発明において用いられるインクジェット用インクは、上記式(I)で表される化合物の二種以上の混合物を含んでなるものである。
RがCaH2a−k−1を表し、Tが水素原子を表し、R−(EO)n−(PO)m−Tの順で結合してなる式(I)の化合物と、
RがRがCaH2a−k−1を表し、Tが水素原子を表し、R−(PO)m−(EO)n−Tの順で結合してなる式(I)の化合物との混合物の利用が好ましい。
本発明の好ましい態様によれば、本発明によるインク組成物は、(ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテルを含んでなることが好ましい。(ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテルを含むことで、より浸透性の高いインク組成物を得ることができる。その添加量は浸透性の効果が得られる範囲で適宜決定されてよいが、0〜10重量%程度が好ましく、より好ましくは0.5〜5重量%である。
本発明の好ましい態様によれば、本発明によるインク組成物は、アセチレングリコール系界面活性剤を含んでなることが好ましい。アセチレングリコール系界面活性剤の添加によって、更に良好な印字品質の画像を実現するインク組成物が得られる。その添加量は適宜決定されてよいが、5重量%以下程度が好ましく、より好ましくは0.1〜2重量%程度である。
本発明の好ましい態様によれば、本発明によるインク組成物は、ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテルを含んでなることが好ましい。ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテルの添加によって、更に良好な印字品質の画像を実現するインク組成物が得られる。その添加量は適宜決定されてよいが、20重量%以下程度が好ましい。
本発明におけるインクに含まれる色剤は、染料、顔料のいずれであってもよい。
本発明によるインク組成物に含まれる水溶性有機溶媒の例としては、エタノール、メタノール、ブタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの炭素数1から4のアルキルアルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテルなどのグリコールエーテル類、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルスルホキシド、ソルビット、ソルビタン、アセチン、ジアセチン、トリアセチン、スルホランなどが挙げられる。
本発明によるインク組成物において、水は主溶媒である。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることができる。また、紫外線照射、または過酸化水素添加などにより滅菌した水を用いることにより、インク組成物を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができるので好適である。
本発明によるインク組成物が用いられるインクジェット記録方法は、インク組成物の液滴を吐出し、この液滴を記録媒体に付着させて印字を行う記録方法を意味する。このようなインクジェット記録方法の例としては、例えば電歪素子を用いて電気信号を機械信号に変換して、ノズルヘッド部分に貯えたインクを断続的に吐出して記録体媒体表面に文字や記号を記録する方法、ノズルヘッド部分に貯えたインクを吐出部分に極めて近い箇所で急速に加熱し泡を発生させ、その泡による体積膨張で断続的に吐出することで記録媒体表面に文字や記号を記録する方法が挙げられる。本発明の好ましい態様によれば、本発明によるインク組成物は、電歪素子を用いたインクジェット記録方法に好ましく用いられる。ヘッド部を加熱する方法ではインクに含まれる色剤やその他の成分が分解されてヘッドが詰まりやすくなってしまうおそれがあるからである。
DMI:1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
PGmBE:プロピレングルコールモノ−n−ブチルエーテル
MPD:2−メチル−2,4−ペンタンジオール
DPGmBE:ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル
TEGmBE:トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル
また、以下においてn、m、n’、およびm’の値は、系中に存在する式(I)の化合物の重量基準の平均値である。
以下の例において用いた高分子微粒子A〜Dを次のようにして調製した。
滴下装置、温度計、水冷式還流コンデンサー、および攪拌機を備た反応容器に、イオン交換水100部を入れ、攪拌しながら窒素雰囲気70℃で、重合開始剤である過流酸カリを0.2部を添加した。イオン交換水7部に、ラウリル硫酸ナトリウム0.05部、スチレン5部、テトラヒドロフルフリルアクリレート6部、ブチルメタクリレート5部、およびt−ドデシルメルカプタン0.02を入れたモノマー溶液を調製し、この溶液を反応容器に70℃で滴下して反応させて1次物質を作成した。この1次物質に、過流酸アンモニウム10%溶液2部を添加して攪拌し、さらにイオン交換水30部、ラウリル硫酸カリ0.2部、スチレン30部、ブチルメタクリレート15部、ブチルアクリレート16部、アクリル酸2部、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート1部、t−ドデシルメルカプタン0.5部よりなる反応液を70℃で攪拌しながら添加して重合反応させた。その後、アンモニアで中和し、pH8〜8.5とし、0.3μmのフィルターでろ過して、高分子微粒子Aをエマルジョンとして得た。
滴下装置、温度計、水冷式還流コンデンサー、および攪拌機を備た反応容器に、イオン交換水100部を入れ、攪拌しながら窒素雰囲気70℃で、重合開始剤である過流酸カリを0.2部を添加した。イオン交換水7部に、ラウリル硫酸ナトリウム0.05部、スチレン10部、ブチルメタクリレート10部、およびt−ドデシルメルカプタン0.02部を入れたモノマー溶液を調製し、この溶液を反応容器に70℃で滴下して反応させて1次物質を作成した。この1次物質に、過流酸アンモニウム10%溶液2部を添加して攪拌し、さらにイオン交換水30部、ラウリル硫酸カリ0.2部、スチレン35部、ブチルメタクリレート25部、アクリル酸10部、ビスフェノールAジメタクリレート1部、およびt−ドデシルメルカプタン0.5部よりなる反応液を70℃で攪拌しながら添加して重合反応させた。その後、アンモニアで中和し、pH8〜8.5とし、0.3μmのフィルターでろ過して、高分子微粒子Bをエマルジョンとして得た。
滴下装置、温度計、水冷式還流コンデンサー、および攪拌機を備えた反応容器に、イオン交換水100部を入れ、攪拌しながら窒素雰囲気70℃で、重合開始剤である過流酸カリを0.2部を添加した。イオン交換水7部に、ラウリル硫酸ナトリウム0.05部、スチレン15部、ベンジルメタクリレート6部、ブチルメタクリレート10部、およびt−ドデシルメルカプタン0.02部を入れたモノマー溶液を調製し、この溶液を反応容器に70℃で滴下して反応させて1次物質を作成した。この1次物質に、過流酸アンモニウム10%溶液2部を添加して攪拌し、さらにイオン交換水30部、ラウリル硫酸カリ0.2部、スチレン30部、ブチルメタクリレート15部、アクリル酸10部、トリエタノールプロパントリメタクリレート1部、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート1部、およびt−ドデシルメルカプタン0.5部よりなる反応液を70℃で攪拌しながら添加して重合反応させた。その後、アンモニアで中和し、pH8〜8.5とし、0.3μmのフィルターでろ過して、高分子微粒子CをエマルジョンCとして得た。
滴下装置、温度計、水冷式還流コンデンサー、および攪拌機を備えた反応容器に、イオン交換水100部を入れ、攪拌しながら窒素雰囲気70℃で、重合開始剤である過流酸カリを0.2部を添加した。イオン交換水7部に、ラウリル硫酸ナトリウムを0.05部、スチレン15部、ブチルメタクリレート15部およびt−ドデシルメルカプタン0.02部を入れたモノマー溶液を調製し、この溶液を反応容器に70℃で滴下して反応させて1次物質を作成した。この1次物質に、過流酸アンモニウム10%溶液2部を添加して攪拌し、さらにイオン交換水30部、ラウリル硫酸カリ0.2部、スチレン30部、ブチルメタクリレート15部、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート1部、およびt−ドデシルメルカプタン0.6部よりなる反応液を70℃で攪拌しながら添加して重合反応させた。その後、アンモニアで中和し、pH8〜8.5とし、0.3μmのフィルターでろ過して高分子微粒子Dをエマルジョンとして得た。
インク組成物の調製
以下の実施例における水溶性顔料1〜4は、粒径10〜300nmのカーボンブラックの表面に、酸化処理により末端がカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、および/またはスルホン基を有する基を有した水溶性顔料を意味する。また、水溶性顔料の平均粒径はカッコ内にnm単位で示される通りであった。
水溶性顔料1(105) 5.0
式(I)の化合物A1 8.0
DEGmBE 2.0
高分子微粒子A 3.0
グリセリン 6.0
1,5−ペンタンジオール 5.0
トリエタノールアミン 0.8
イオン交換水 残量
式(I)の化合物A1は、Rがネオペンチル基であり、nが3であり、mが1.5である式(I)の化合物である。
水溶性顔料2(85) 4.5
式(I)の化合物A2 10.0
高分子微粒子A 3.0
ジプロピレングリコール 5.0
サーフィノール465 1.2
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物A2は、Rがt−ブチル基であり、nが3であり、mが1.3である式(I)の化合物である。
水溶性顔料3(90) 5.5
式(I)の化合物A3 10.0
高分子微粒子B 10.0
ジエチレングリコール 7.0
チオジグリコール 3.5
1,6−ヘキサンジオール 5.0
トリエタノールアミン 1.0
水酸化カリウム 0.1
イオン交換水 残量
式(I)の化合物A3は、Rが1,3−ジメチルブチル基であり、nが3であり、mが1.5である式(I)の化合物である。
水溶性顔料4(80) 5.0
水溶性染料1 1.0
式(I)の化合物A4 8.0
TEGmBE 3.0
高分子微粒子C 1.0
ジエチレングリコール 3.0
1,5−ペンタンジオール 2.0
ジメチル−2−イミダゾリジノン 2.0
安息香酸ナトリウム 0.1
トリエタノールアミン 0.7
イオン交換水 残量
式(I)の化合物A4は、Rがイソブチル基であり、nが3であり、mが0.5である式(I)の化合物である。
水溶性顔料1(105) 3.0
水溶性染料1 1.0
式(I)の化合物A5 7.0
DEGmBE 2.0
高分子微粒子D 1.0
グリセリン 14.0
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物A5は、Rがn−ヘキシル基であり、nが4であり、mが2である式(I)の化合物50重量%と、Rが2−エチルヘキシル基であり、nが4であり、mが0である式(I)の化合物50重量%の混合物である。
水溶性染料2 5.0
式(I)の化合物A6 6.0
TEGmBE 4.0
グリセリン 15.0
チオジグリコール 2.0
1、5−ペンタンジオール 1.0
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物A6は、Rが1,1−ジメチルブチル基であり、nが4であり、mが1である式(I)の化合物である。
水溶性染料3 5.0
式(I)の化合物A7 10.0
DEGmBE 3.0
グリセリン 5.0
トリメチロールプロパン 1.0
トリメチロールエタン 1.0
サーフィノール465 1.0
トリエタノールアミン 0.5
KOH 0.05
イオン交換水 残量
式(I)の化合物A7は、Rが1,3−ジメチルブチル基であり、nが3であり、mが1である式(I)の化合物50重量%と、Rがn−ヘプチル基であり、nが3.5であり、mが1である式(I)の化合物50重量%との混合物である。
水溶性染料4 5.5
式(I)の化合物A8 6.0
グリセリン 5.0
ジエチレングリコール 5.0
テトラプロピレングリコール 5.0
トリエタノールアミン 0.9
KOH 0.1
イオン交換水 残量
式(I)の化合物A8は、Rがネオペンチル基であり、nが1.0であり、mが0.3である式(I)の化合物50重量%と、Rがn−ペンチル基であり、nが2.5であり、mが1.0である式(I)の化合物30重量%と、Rがイソペンチル基であり、nが3.0であり、mが1.5である式(I)の化合物20重量%との混合物である。
以下の比較例において、水溶性顔料とは、ランダム共重合型スチレンアクリル酸系分散剤を用いて分散させたカーボンブラックを意味し、その平均粒径はカッコ内にnm単位で()中に示される通りであった。
水溶性顔料9(90) 5.0
グリセリン 10.0
分散剤 3.0
非イオン系界面活性剤 1.0
イオン交換水 残量
水溶性染料(フードブラック2) 5.5
DEGmME 7.0
ジエチレングリコール 10.0
2−ピロリドン 5.0
イオン交換水 残量
水溶性顔料11(110) 5.5
水溶性染料(フードブラック2) 2.5
ジエチレングリコール 10.0
非イオン系界面活性剤 1.0
イオン交換水 残量
上記の実施例A1〜8および比較例A1〜3のインク組成物によって、インクジェットプリンタ−MJ−930C(セイコーエプソン株式会社製)を用いて、キャラクターの印字を行った。評価に用いた紙は、ヨーロッパ、アメリカ、および日本で市販されている普通紙である、Conqueror紙、Favorit紙、Modo Copy紙、Rapid Copy紙、EPSON EPP紙、Xerox 4024紙、Xerox 10紙、Neenha Bond紙、Ricopy 6200紙、やまゆり紙、およびXerox R紙である。
評価B:2.0<r2/r1≦4.0
評価C:4.0<r2/r1≦6.0
評価D:6.0<r2/r1
その結果は、下記の表に示される通りであった。
以下の実施例における水溶性顔料1〜4は、粒径10〜300nmのカーボンブラックの表面に、酸化処理により末端がカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、スルホン基を有する基を有した水溶性顔料を意味する。また、水溶性顔料の平均粒径はカッコ内にnm単位で示される通りであった。
水溶性顔料1(105) 5.0
式(I)の化合物B1 8.0
DEGmBE 2.0
高分子微粒子A 3.0
ジエチレングリコール 16.0
2−ピロリドン 5.0
トリエタノールアミン 0.8
イオン交換水 残量
式(I)の化合物B1は、RがRa−ネオペンチル基(Ra−(2,2−ジメチル)プロピレン基)であり、n+n’が3であり、m+m’が1.5である式(I)の化合物である。
水溶性顔料2(85) 4.5
式(I)の化合物B2 10.0
高分子微粒子A 3.0
ジプロピレングリコール 5.0
サーフィノール465 1.2
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物B2は、RがRa−t−ブチル基(Ra−(1,1−ジメチル)エチレン基)であり、n+n’が3であり、m+m’が1.3である式(I)の化合物である。
水溶性顔料3(90) 5.5
式(I)の化合物B3 2.0
高分子微粒子B 10.0
ジエチレングリコール 7.0
チオジグリコール 3.5
1,6−ヘキサンジオール 5.0
トリエタノールアミン 1.0
水酸化カリウム 0.1
イオン交換水 残量
式(I)の化合物B3は、RがRa−1,3−ジメチルブチル基(Ra−(1,3−ジメチル)ブチレン基)であり、n+n’が3であり、m+m’が1.5である式(I)の化合物である。
水溶性顔料4(80) 5.0
水溶性染料1 1.0
式(I)の化合物B4 8.0
TEGmBE 3.0
高分子微粒子C 1.0
ジエチレングリコール 3.0
1、5−ペンタンジオール 2.0
ジメチル−2−イミダゾリジノン 2.0
安息香酸ナトリウム 0.1
トリエタノールアミン 0.7
イオン交換水 残量
式(I)の化合物B4は、RがRa−イソブチル基(1−メチルプロペニル基)であり、n+n’が3であり、m+m’が0.5である式(I)の化合物である。
水溶性顔料1(105) 3.0
水溶性染料1 1.0
式(I)の化合物B5 7.0
DEGmBE 2.0
高分子微粒子D 1.0
グリセリン 14.0
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物B5は、RがRa−n−ヘキシル基(Ra−n−ヘキシレン基)であり、n+n’が4であり、m+m’が2である式(I)の化合物50重量%と、RがRa−2−エチルヘキシル基(Ra−2−エチルヘキシレン基)であり、n+n’が4であり、m+m’が0である式(I)の化合物50重量%の混合物である。
水溶性染料2 5.0
式(I)の化合物B6 6.0
TEGmBE 4.0
グリセリン 15.0
チオジグリコール 2.0
1、5−ペンタンジオール 1.0
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物B6は、RがRa−1,1−ジメチルブチル基(Ra−1,1−ジメチルブチレン基)であり、n+n’が4であり、m+m’が1である式(I)の化合物である。
水溶性染料3 5.0
式(I)の化合物B7 10.0
DEGmBE 3.0
グリセリン 5.0
トリメチロールプロパン 1.0
トリメチロールエタン 1.0
サーフィノール465 1.0
トリエタノールアミン 0.5
KOH 0.05
イオン交換水 残量
式(I)の化合物B7は、RがRa−1,3−ジメチルブチル基(Ra−1,3−ジメチルブチル基)であり、n+n’が3であり、m+m’が1である式(I)の化合物50重量%と、RがRa−n−ヘプチル基(Ra−n−ヘプチレン基)であり、n+n’が3.5であり、m+m’が1である式(I)の化合物50重量%との混合物である。
水溶性染料4 5.5
式(I)の化合物B8 6.0
グリセリン 5.0
ジエチレングリコール 5.0
テトラプロピレングリコール 5.0
トリエタノールアミン 0.9
KOH 0.1
イオン交換水 残量
式(I)の化合物B8は、RがRa−ネオペンチル基(Ra−(2,2−ジメチル)プロピレン基)であり、n+n’が1.0であり、m+m’が0.3である式(I)の化合物と、RがRa−n−ペンチル基(Ra−n−ペンチレン基)であり、n+n’が2.5であり、m+m’が1.0である式(I)の化合物30重量%と、RがRa−イソペンチル基(Ra−(1−メチル)ブチレン基)であり、n+n’が3.0であり、m+m’が1.5である式(I)の化合物20重量%との混合物である。
上記の実施例B1〜8のインク組成物について、実施例A1〜8および比較例B1〜3と同様の印字評価試験を行い、得られた印刷物のにじみを評価した。その結果は下記の表に示されるとおりであった。
以下の実施例において使用した顔料1〜4は以下のものである。
スチレン−アクリル酸共重合体(重量平均分子量 25000、酸価200)樹脂4部、トリエタノールアミン2.7部、イソプロピルアルコール0.4部、およびイオン交換水72.9部を70℃の加温下で完全溶解させた。次にカーボンブラックMA−100(三菱化成株式会社製)20部を加え、プレミキシングを行った後、アイガーミル(アイガージャパン社製)で顔料の平均粒子径が100nmになるまで分散を行い(ビーズ充填率70%、メディア径0.7mm)、顔料分散液として顔料1を得た。得られた顔料1の平均分散粒子径は、105nmであった。
顔料1と同様の手法で顔料2の分散液を得た。顔料2の平均分散粒子径は85nmであった。
カーボンブラックの表面を酸化処理(硝酸処理)して、その表面に末端がカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、および/またはスルホン基を有した基を導入し、顔料3および4を得た。それぞれ平均分散粒子径は90nmおよび80nmであった。
顔料1 5.0
式(I)の化合物C1 15.0
DEGmBE 2.0
グリセリン 6.0
1,5−ペンタンジオール 5.0
トリエタノールアミン 0.8
イオン交換水 残量
式(I)の化合物C1は、Rがネオペンチル基であり、nが1.0であり、mが1.5であり、TがSO3M(Mはナトリウム)である式(I)の化合物である。
顔料2 4.5
式(I)の化合物C2 10.0
ジプロピレングリコール 5.0
サーフィノール465 1.2
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物C2は、Rがt−ブチル基であり、nが1.0であり、mが2.0であり、TがSO3M(Mはトリエタノールアミン)である式(I)の化合物である。
顔料3 5.5
式(I)の化合物C3 10.0
ジエチレングリコール 7.0
チオジグリコール 3.5
1,6−ヘキサンジオール 5.0
トリエタノールアミン 1.0
水酸化カリウム 0.1
イオン交換水 残量
式(I)の化合物C3は、Rが1,3ジメチルブチル基であり、nが0であり、mが4.5であり、TがSO3M(MはH)である式(I)の化合物である。
顔料4 5.0
染料1 1.0
式(I)の化合物C4 8.0
TEGmBE 3.0
ジエチレングリコール 3.0
1、5−ペンタンジオール 2.0
ジメチル−2−イミダゾリジノン 2.0
安息香酸ナトリウム 0.1
トリエタノールアミン 0.7
イオン交換水 残量
式(I)の化合物C4は、Rがイソブチル基であり、nが3.0であり、mが1.0であり、TがSO3M(Mはアンモニア)である式(I)の化合物である。
顔料1 3.0
染料1 1.0
式(I)の化合物C5 7.0
DEGmBE 2.0
グリセリン 14.0
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物C5は、Rがn−ヘキシル基であり、nが4.0であり、mが1.0であり、TがSO3M(Mはカリウム)である式(I)の化合物50重量%と、Rが2−エチルヘキシル基であり、nが2.0であり、mが1.0であり、TがSO3M(Mはカリウム)である式(I)の化合物50重量%との混合物である。
染料2 5.0
式(I)の化合物C6 6.0
TEGmBE 4.0
グリセリン 15.0
チオジグリコール 2.0
1,5−ペンタンジオール 1.0
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物C4は、Rが1,1−ジメチルブチル基であり、nが7.0であり、mが1.0であり、TがSO3M(Mはリチウム)である式(I)の化合物である。
染料3 5.0
式(I)の化合物C7 10.0
DEGmBE 3.0
グリセリン 5.0
トリメチロールプロパン 1.0
トリメチロールエタン 1.0
サーフィノール465 1.0
トリエタノールアミン 0.5
KOH 0.05
イオン交換水 残量
式(I)の化合物C4は、Rがn−ブチル基であり、nが9.0であり、mが1.0であり、TがSO3M(Mはナトリウム)である式(I)の化合物50重量%と、Rがn−ヘプチル基であり、nが3.5であり、mが2.0であり、TがSO3M(Mはカリウム)である式(I)の化合物50重量%との混合物である。
染料4 5.5
式(I)の化合物C8 6.0
グリセリン 5.0
ジエチレングリコール 5.0
テトラプロピレングリコール 5.0
トリエタノールアミン 0.9
KOH 0.1
イオン交換水 残量
式(I)の化合物C8は、Rがネオペンチル基であり、nが0であり、mが1.0であり、TがSO3M(Mはカリウム)である式(I)の化合物50重量%と、Rがn−ペンチル基であり、nが2.5であり、mが1.0であり、TがSO3M(Mはアンモニア)である式(I)の化合物30重量%と、Rがイソペンチル基であり、nが3.0であり、mが1.5であり、TがSO3M(Mはナトリウム)である式(I)の化合物20重量%との混合物である。
比較例C1
顔料1 5.0
グリセリン 10.0
分散剤 3.0
非イオン系界面活性剤 1.0
イオン交換水 残量
非イオン系界面活性剤:ノイゲンEA160(第一工業製薬株式会社製)
染料2 5.5
DEGmME 7.0
ジエチレングリコール 10.0
2−ピロリドン 5.0
イオン交換水 残量
顔料3 5.5
染料1 2.5
ジエチレングリコール 10.0
非イオン系界面活性剤 1.0
イオン交換水 残量
非イオン系界面活性剤:エパン450(第一工業製薬株式会社製)
上記の実施例C1〜8および比較例C1〜3のインク組成物について、実施例A1〜8および比較例B1〜3と同様の印字評価試験を行い、得られた印刷物のにじみを評価した。その結果は下記の表に示されるとおりであった。
実施例C1〜8のインクをガラス製のサンプル瓶に入れ、密栓後、それぞれ60℃/1週間で放置した。放置前後でのインクの発生異物、物性値(粘度、表面張力)について調べた。その結果、いずれのインクも異物の発生、物性値の変化が殆ど無かった。
顔料分散液
以下の実施例D1〜4において用いた顔料分散液は、下記のように調製した。まず、スチレン−アクリル酸共重合体(重量平均分子量 25000、酸価200)樹脂4部、トリエタノールアミン2.7部、イソプロピルアルコール0.4部、およびイオン交換水72.9部を70℃の加温下で完全溶解させた。次にカーボンブラックMA−100(三菱化成株式会社製)20部を加え、プレミキシングを行った後、アイガーミル(アイガージャパン社製)で顔料の平均粒子径が100nmになるまで分散を行い(ビーズ充填率70%、メディア径0.7mm)、顔料分散液を得た。得られた顔料の平均分散粒子径は105nmであった。
以下の実施例D5の水溶性顔料は、カーボンブラックの表面を酸化処理(硝酸処理)し、その表面に末端がカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、および/またはスルホン基を有した基を導入した水溶性顔料を意味する。その平均分散粒子径は120nmであった。
顔料分散液1 5.0
式(I)の化合物D1 8.0
DEGmBE 2.0
グリセリン 6.0
1,5−ペンタンジオール 5.0
トリエタノールアミン 0.8
イオン交換水 残量
式(I)の化合物D1は、Rがネオペンチル基であり、nが3であり、mが1.5である式(I)の化合物である。
顔料分散液 4.5
式(I)の化合物D2 10.0
ジプロピレングリコール 5.0
サーフィノール465 1.2
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物D2は、Rがt−ブチル基であり、nが3であり、mが1.3である式(I)の化合物である。
顔料分散液 5.5
式(I)の化合物D3 10.0
ジエチレングリコール 7.0
チオジグリコール 3.5
1,6−ヘキサンジオール 5.0
トリエタノールアミン 1.0
水酸化カリウム 0.1
イオン交換水 残量
式(I)の化合物D3は、Rが1,3ジメチルブチル基であり、nが3であり、mが1.5である式(I)の化合物である。
顔料分散液 5.0
式(I)の化合物D4 8.0
TEGmBE 3.0
ジエチレングリコール 3.0
1、5−ペンタンジオール 2.0
ジメチル−2−イミダゾリジノン 2.0
安息香酸ナトリウム 0.1
トリエタノールアミン 0.7
イオン交換水 残量
式(I)の化合物D4は、Rがイソブチル基であり、nが3であり、mが0.5である式(I)の化合物である。
水溶性顔料 3.0
式(I)の化合物D5 7.0
DEGmBE 2.0
グリセリン 14.0
トリエタノールアミン 0.9
イオン交換水 残量
式(I)の化合物D5は、Rがn−ヘキシル基であり、nが4であり、mが2である式(I)の化合物50重量%と、Rが2−エチルヘキシル基であり、nが4であり、mが0である式(I)の化合物50重量%との混合物である。
上記の実施例D1〜D5を用い、Conqueror紙、Favorit紙、Modo Copy紙、Rapid Copy紙、EPSON EPP紙、Xerox 4024紙、Xerox 10紙、Neenha Bond紙、Ricopy 6200紙、やまゆり紙、およびXerox R紙に印字を行い、その印字画像のエッジのシャープ度および速乾性を以下の基準で評価した。なお、その評価結果は上記の種々の紙に対する平均値とした。
評価A:殆どの印画パターンでにじみがなくエッジがシャープであり、紙種による差も無い。
評価B:印画パターンにより若干エッジが乱れるが実用上問題なく、紙種による差も小さい。
評価C:全ての紙種、もしくは一部の紙種で印画パターンによりエッジが乱れ、画像がぼやけて実用に耐えない。
評価A:30秒後指でさわっても印字物が地汚れしない。
評価B:30秒後指でさわると印字物が地汚れする。
その結果は下記の表に示されるとおりであった。
評価1 B A B A B
評価2 A A A A A
以下の実施例における水溶性顔料1〜4は、粒径10〜300nmのカーボンブラックの表面に、酸化処理により末端がカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、スルホン基を有する基を有した水溶性顔料を意味する。また、水溶性顔料の平均粒径はカッコ内にnm単位で示される通りであった。
水溶性顔料1(105) 5.0
式(I−1)の化合物E1 1.0
式(I−2)の化合物E1 1.0
DEGmBE 3.0
高分子微粒子A 3.0
ジエチレングリコール 16.0
2−ピロリドン 5.0
イオン交換水 残量
式(I−1)の化合物E1は、R1がネオペンチル基であり、n1が3であり、m1が1.5である式(I)の化合物である。また、式(I−2)の化合物E1は、Rがヘキシル基であり、n2が5であり、m2が2である式(I)の化合物である。
水溶性顔料2(85) 4.5
式(I−1)の化合物E2 2.0
式(I−2)の化合物E2 1.0
高分子微粒子A 3.0
ジプロピレングリコール 5.0
サーフィノール465 1.2
イオン交換水 残量
式(I−1)の化合物E2は、R1がt−ブチル基であり、n1が3であり、m1が1.3である式(I)の化合物である。また、式(I−2)化合物E2は、Rがiso−ブチル基であり、n2が3であり、m2が1である式(I)の化合物である。
水溶性顔料3(90) 5.5
式(I−1)の化合物E3 1.0
式(I−2)の化合物E3 2.0
高分子微粒子B 10.0
ジエチレングリコール 7.0
チオジグリコール 3.5
1,6−ヘキサンジオール 5.0
水酸化カリウム 0.1
イオン交換水 残量
式(I−1)の化合物E3および式(I−2)の化合物E3は、Rが1,3−ジメチルブチル基であり、n1+n2が3であり、m1+m2が1.5である式(I)の化合物である。
水溶性顔料4(80) 5.0
水溶性染料1 1.0
式(I−1)の化合物E4 4.0
式(I−2)の化合物E4 4.0
TEGmBE 3.0
高分子微粒子C 1.0
ジエチレングリコール 3.0
1、5−ペンタンジオール 2.0
ジメチル−2−イミダゾリジノン 2.0
安息香酸ナトリウム 0.1
トリエタノールアミン 0.7
イオン交換水 残量
式(I−1)の化合物E4および式(I−2)の化合物E4は、Rがイソブチル基であり、n1+n2が3、m1+m2が0.5である式(I)の化合物である。
水溶性顔料1(105) 3.0
水溶性染料1 1.0
式(I−1)の化合物E5 4.0
式(I−2)の化合物E5 3.0
DEGmBE 2.0
高分子微粒子D 1.0
グリセリン 10.0
ジエチレングリコール 4.0
イオン交換水 残量
式(I−1)の化合物E5および式(I−2)の化合物E5は、それぞれ、Rがn−ヘキシル基であり、n1+n2が4であり、m1+m2が2である式(I)の化合物50重量%と、Rが2−エチルヘキシル基であり、n1+n2が4であり、m1+m2が0である式(I)の化合物50重量%との混合物である。
水溶性染料2 5.0
式(I−1)の化合物E6 5.0
式(I−2)の化合物E6 1.0
TEGmBE 4.0
グリセリン 10.0
チオジグリコール 2.0
1,5−ペンタンジオール 1.0
イオン交換水 残量
式(I−1)の化合物E6および式(I−2)の化合物E6は、Rが1,1−ジメチルブチル基であり、n1+n2が4であり、m1+m2が1である式(I)の化合物である。
水溶性染料3 5.0
式(I−1)の化合物E7 8.0
式(I−2)の化合物E7 2.0
DEGmBE 3.0
グリセリン 5.0
トリメチロールプロパン 1.0
トリメチロールエタン 1.0
サーフィノール465 1.0
KOH 0.05
イオン交換水 残量
式(I−1)の化合物E7および式(I−2)の化合物E7は、それぞれ、Rが1,3−ジメチルブチル基であり,n1+n2が3であり、m1+m2が1である式(I)の化合物50重量%と、Rがn−ヘプチル基であり、n1+n2が3.5であり、m1+m2が1である式(I)の化合物との混合物である。
水溶性染料4 5.5
式(I−1)の化合物E8 3.0
式(I−2)の化合物E8 3.0
グリセリン 5.0
ジエチレングリコール 5.0
テトラプロピレングリコール 5.0
イオン交換水 残量
式(I−1)の化合物E8および式(I−2)の化合物E8は、それぞれ、Rがネオペンチル基であり、n1+n2が1.0であり、m1+m2が0.3である式(I)の化合物50重量%と、Rがn−ペンチル基であり、n1+n2が2.5であり、m1+m2が1.0である式(I)の化合物30重量%と、Rがイソペンチル基であり、n1+n2が3.0であり、m1+m2が1.5である式(I)の化合物20重量%との混合物である。
上記の実施例E1〜8のインク組成物について、実施例A1〜8および比較例B1〜3と同様の印字評価試験を行い、得られた印刷物のにじみを評価した。その結果は下記の表に示されるとおりであった。
Claims (12)
- 色材と、水溶性有機溶剤と、水と、そして下記の式(I)で表される化合物の二種以上の混合物とを少なくとも含んでなる、インクジェット記録用インク:
EOはエチレンオキシ基を表し、
POはプロピレンオキシ基を表し、
Tは、SO 3 Mを表し(ここで、Mは水素原子、アルカリ金属、無機塩基、または有機アミンを表す)、
mおよびnは整数を表し、
kは1〜4の自然数を表し、
RはC a H 2a+2−k (ここで、aは4〜10の自然数を表す)を表し、
EOおよびPOは、[ ]内においてその順序は問わず、ランダムであってもブロックであってもよく、
nおよびmをインク組成物中に含まれる式(I)の化合物の混合物の平均値としてそれぞれ表した場合、nは1〜10の範囲にあり、mは0〜5の範囲にある]。 - 前記式(I)の化合物の混合物におけるnおよびmがn/m≧0.5を満足する、請求項1に記載のインク。
- 前記式(I)の化合物の平均分子量が2000以下である、請求項1または2に記載のインク。
- 前記式(I)の化合物の混合物が、Rがブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、へプチル基、オクチル基、ノニル基、またはデシル基である式(I)の化合物と、Rがブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、へプチル基、オクチル基、ノニル基、またはデシル基である式(I)の化合物との混合物である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインク。
- 前記Rが直鎖状または分岐鎖状CaH2a+2−kを表す、請求項1〜4のいずれか 一項に記載のインク。
- (ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテルを0〜10重量%含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク。
- 前記式(I)の化合物と、(ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテルとの重量比が1:0〜1:10である、請求項6に記載のインク。
- 前記式(I)の化合物と、アセチレングリコール系界面活性剤との重量比が1:0〜1:3である、請求項7に記載のインク。
- ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテルを0〜20重量%含んでなる、請求項1〜8のいずれか一項に記載のインク。
- 前記式(I)の化合物と、ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテルとの重量比が1:0〜1:10である、請求項9に記載のインク。
- 水溶性色材が水溶性染料および/または水に分散可能な水溶性顔料である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のインク。
- インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、インク組成物として請求項1〜11のいずれか一項に記載のインク組成物を用いる、インクジェット記録方法。
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