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JP4639415B2 - 薄膜積層装置 - Google Patents

薄膜積層装置 Download PDF

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JP4639415B2
JP4639415B2 JP2000004237A JP2000004237A JP4639415B2 JP 4639415 B2 JP4639415 B2 JP 4639415B2 JP 2000004237 A JP2000004237 A JP 2000004237A JP 2000004237 A JP2000004237 A JP 2000004237A JP 4639415 B2 JP4639415 B2 JP 4639415B2
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roller
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜積層装置に関し、詳しくは、連続する第1の薄膜に連続する第2の薄膜を所定形状に切断して積層する薄膜積層装置および連続する第1の薄膜に連続する第2の薄膜と連続する第3の薄膜とを所定形状に切断して積層する薄膜積層装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の薄膜積層装置としては、燃料電池に用いる電解質膜と電極基材とを位置決めして積層するものが提案されている(例えば、特開平8−335462号公報など)。この装置では、位置決めされて載置された所定の矩形形状に形成された電極基材に、この電極基材が載置された場所の隣に位置決めされて載置された所定の矩形形状に形成された電解質膜を垂直および水平に移動させて載置している。電解質膜の垂直および水平の移動には、垂直および水平に移動可能な吸引板に電解質膜を吸引させることにより行なっている。この装置では、こうした積層手法を採ることにより、短時間に精度よく膜を積層することができるとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした薄膜積層装置では、電極基材や電解質膜が所定形状に切断されている必要があるから、ロールされた連続する薄膜を積層することはできない。このため、生産性が低くなってしまう。また、所定の場所に電極部材や電解質膜を載置する必要があるが、この載置は薄膜積層装置によって行なわれないから、載置のための装置を別に備えるか、手作業による必要がある。載置のための装置を備えるものとすれば、その精度によっては薄膜の積層の精度は大きく低下し、手作業によるものとすれば、生産性の低下が更にクローズアップされることになる。
【0004】
本発明の薄膜積層装置は、連続する薄膜を積層することを目的の一つとする。また、本発明の薄膜積層装置は、高い精度で薄膜を積層することを目的の一つとする。さらに、本発明の薄膜積層装置は、薄膜の積層の生産性を向上させることを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の薄膜積層装置は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明の第1の薄膜積層装置は、連続する第1の薄膜に、連続する第2の薄膜を所定形状に切断した後に積層する薄膜積層装置であって、前記第2の薄膜を吸引して積層位置まで搬送すると共に該第2の薄膜と前記第1の薄膜とを積層しながら搬送する搬送手段と、該搬送手段の所定位置に前記第2の薄膜の搬送方向の先端部を固定する位置決め手段と、前記搬送手段により前記積層位置まで搬送される前記第2の薄膜を前記所定形状に切断する切断手段とを備え、該切断手段は、前記位置決め手段によって搬送方向先端部が固定された状態で前記搬送手段により搬送される連続した第2の薄膜を分離切断して前記所定形状をなす第2の薄膜の切断後端部を形成する第1のカッターと、前記位置決め手段によって搬送方向先端部が固定された状態で前記搬送手段により引き続き搬送される前記分離切断された第2の薄膜の搬送方向先端部を切断して前記所定形状なす第2の薄膜を形成する第2のカッターとを含む、ことを要旨とする。
【0007】
この本発明の第1の薄膜積層装置では、搬送手段が、連続する第2の薄膜を吸引して積層位置まで搬送すると共にこの第2の薄膜と連続する第1の薄膜とを積層する。位置決め手段は、搬送手段の所定位置に連続する第2の薄膜の搬送方向の先端部を固定し、切断手段は、搬送手段により積層位置まで搬送される第2の薄膜を所定形状に切断する。したがって、本発明の第1の薄膜積層装置によれば、連続する第1の薄膜に連続する第2の薄膜を所定形状に切断して積層することができる。しかも、位置決め手段により連続する第2の薄膜の端部を位置決めすることと、切断したままの状態で第2の膜を所定位置に移動させて第1の薄膜に積層するため第2の膜先端のめくれ等の影響なく、高い精度で積層することができる。また、搬送途上にある連続する第2の薄膜を所定形状に切断した後に積層するから、高い生産性を確保することができる。
【0008】
こうした本発明の第1の薄膜積層装置において、前記所定形状に切断された第2の薄膜の切断端部と、該切断により残された連続する第2の薄膜の切断端部との間隔が所定間隔となるよう調整する膜間調整手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、所定形状の第2の薄膜を所定間隔毎に第1の薄膜に積層することができる。この結果、所定形状毎の積層を行なう際に次の膜の先端の巻き込みが防止できると共に所定間隔を空けて積層された積層体の分離切断を容易に行なうことができる。
【0009】
また、本発明の第1の薄膜積層装置において、前記位置決め手段は、前記第2の薄膜を貫通する貫通部材と、該貫通部材による前記第2の薄膜の貫通および該貫通の解除を行なう貫通解除機構とを備えるものとすることもできる。こうすれば、貫通部材により第2の薄膜を位置決めすることができる。
【0010】
あるいは、本発明の第1の薄膜積層装置において、前記位置決め手段は、前記搬送手段に取り付けられ前記第2の薄膜の切断端部を該搬送手段とで挟持する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第2の薄膜に貫通孔を形成することなく位置決めすることができる。この態様の本発明の第1の薄膜積層装置において、前記位置決め手段は、回転可能なシャフトと、該シャフトに形成され該シャフトの回転に伴って前記第2の薄膜を前記搬送手段とにより挟持する挟持部と、前記搬送手段による前記第2の薄膜の搬送に伴って前記シャフトを所定方向に回転させて前記挟持部が前記2の薄膜を前記搬送手段とにより挟持させる一方、前記シャフトを前記所定方向とは逆回転させて前記挟持部が前記2の薄膜を挟持しない状態とする回転機構とを備えるものとすることもできる。
【0011】
また、本発明の薄膜積層装置において、前記搬送手段は、前記第2の薄膜を吸引可能な吸引手段を有する円筒形状の第1のローラと、該第1のローラと対をなす第2のローラとを備えるものとすることもできる。
【0012】
こうした搬送手段が第1のローラと第2のローラとを備える態様の本発明の第1の薄膜積層装置において、前記吸引手段は、前記第1のローラの所定回転角度範囲のみ吸引する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所定回転角度範囲を越えたときには吸引が行なわれないから、第1のローラから第2の薄膜を容易に剥がすことができる。この態様の本発明の第1の薄膜積層装置において、前記吸引手段は、前記第1のローラに設けられた負圧室と、該第1のローラの外周面の略全面に形成された複数の吸引孔と、該複数の吸引孔をブロック毎に前記負圧室と連通する複数の連通孔と、該複数の連通孔に各々設けられ該複数の連通孔を各々開閉する複数の弁体と、該複数の弁体を前記第1のローラの回転角度に応じて開閉駆動する開閉手段とを備えるものとすることもできる。更にこの態様の本発明の第1の薄膜積層装置において、前記弁体は前記連通孔を閉成するようバネに付勢されたチェック弁であり、前記開閉手段は前記チェック弁をバネに抗する手段であるものとすることもできる。
【0013】
また、搬送手段が第1のローラと第2のローラとを備える態様の本発明の第1の薄膜積層装置において、前記切断手段は、切断刃先が2次元配置されてなる切断刃と、該切断刃を前記第1のローラに吸引された前記第2の薄膜を介して前記第1のローラの外周面上に対して滑ることなく接触させながらトロコイド曲線状に回転運動させる切断刃駆動機構とを備えるものとすることもできる。こうすれば、安価な切断刃を用いて第1のローラに吸引された第2の薄膜を周方向に亘って切断することができる。この態様の本発明の第1の薄膜積層装置において、前記切断刃駆動機構は、前記切断刃の一端を支持すると共に該切断刃を前記第1のローラ側へ押し付け可能な第1支持手段と、前記切断刃の他端をトロコイド曲線運動しながら支持する第2支持部とを備えるものとすることもできる。
【0014】
さらに、搬送手段が第1のローラと第2のローラとを備える態様の本発明の第1の薄膜積層装置において、前記第1のローラは、前記所定形状の長さの2倍以上の周長を有するよう形成されてなるものとすることもできる。こうすれば、少なくとも半周で所定形状の第2の薄膜を1枚搬送することができる。
【0015】
この他、搬送手段が第1のローラと第2のローラとを備える態様の本発明の第1の薄膜積層装置において、前記第1のローラと前記第2のローラとの間隔を調整する間隔調整手段を備えるものとすることもできる。
【0016】
また、本発明の第1の薄膜積層装置において、前記第1の薄膜は湿潤状態でプロトン導電性を示す高分子材料により形成されてなり、前記第2の薄膜はガス透過性と導電性を示す材料により形成されてなるものとすることもできる。こうすれば、燃料電池に用いられる電解質膜とガス拡散電極とを積層することができる。
【0017】
本発明の第2の薄膜積層装置は、連続する第1の薄膜に、連続する第2の薄膜と、連続する第3の薄膜とを所定形状にそれぞれ切断した後に積層する薄膜積層装置であって、前記第2の薄膜を吸引して積層位置まで搬送すると共に前記第3の薄膜を吸引して該積層位置まで搬送し、該第2の薄膜と該第3の薄膜とにより前記第1の薄膜を挟持した状態で積層する搬送手段と、該搬送手段の第1の所定位置に前記第2の薄膜の搬送方向の先端部を固定する第1の位置決め手段と、前記搬送手段の第2の所定位置に前記第3の薄膜の搬送方向の先端部を固定する第2の位置決め手段と、前記搬送手段により前記積層位置まで搬送される前記第2の薄膜を前記所定形状に切断する第1の切断手段と、前記搬送手段により前記積層位置まで搬送される前記第3の薄膜を前記所定形状に切断する第2の切断手段とを備え、前記第1および第2の切断手段は、前記第1および第2の位置決め手段によって搬送方向先端部が固定された状態で前記搬送手段によりそれぞれ搬送される連続した第2および第3の薄膜を分離切断して前記所定形状をなす第2および第3の薄膜の切断後端部を形成する第1のカッターと、前記第1および第2の位置決め手段によって搬送方向先端部が固定された状態で前記搬送手段により引き続きそれぞれ搬送される前記分離切断された第2および第3の薄膜の搬送方向先端部を切断して前記所定形状なす第2および第3の薄膜を形成する第2のカッターとを含
【0018】
この本発明の第2の薄膜積層装置では、搬送手段が、連続する第2の薄膜と連続する第3の薄膜とを吸引して積層位置まで搬送すると共にこの第2の薄膜と第3の薄膜とにより連続する第1の薄膜を挟持する状態として積層する。第1の位置決め手段および第2の位置決め手段は、搬送手段の第1の所定位置および第2の所定位置に連続する第2の薄膜の搬送方向の先端部および連続する第3の薄膜の搬送方向の先端部を固定し、第1の切断手段および第2の切断手段は、搬送手段により積層位置まで搬送される第2の薄膜および第3の薄膜を所定形状に切断する。したがって、本発明の第2の薄膜積層装置によれば、連続する第1の薄膜に連続する第2の薄膜と第3の薄膜とを所定形状に切断して積層することができる。しかも、第1の位置決め手段および第2の位置決め手段により連続する第2の薄膜の端部および第3の薄膜の端部を位置決めすることと、切断したままの状態で第2の膜および第3の薄膜を所定位置に移動させて第1の薄膜に積層させるため第2および第3膜先端のめくれ等の影響なく、高い精度で積層することができる。また、搬送途上にある連続する第2の薄膜および第3の薄膜を所定形状に切断した後に積層するから、高い生産性を確保することができる。
【0019】
こうした本発明の第2の薄膜積層装置において、前記所定形状に切断された第2の薄膜の切断端部と、該切断により残された連続する第2の薄膜の切断端部との間隔が所定間隔となるよう調整する第1の膜間調整手段と、前記所定形状に切断された第3の薄膜の切断端部と、該切断により残された連続する第3の薄膜の切断端部との間隔が所定間隔となるよう調整する第2の膜間調整手段とを備えるものとすることもできる。こうすれば、所定形状の第2の薄膜および第3の薄膜を所定間隔毎に第1の薄膜に積層することができる。この結果、所定形状毎の積層を行なう際に次の膜の先端の巻き込みが防止できると共に所定間隔を空けて積層された積層体の分離切断を容易に行なうことができる。
【0020】
また、本発明の第2の薄膜積層装置において、前記第1の位置決め手段および前記第2の位置決め手段は、対応する前記第2,第3の薄膜を貫通する貫通部材と、該貫通部材による前記対応する該第2,第3の薄膜の貫通および該貫通の解除を行なう貫通解除機構とを備えるものとすることもできる。こうすれば、貫通部材により第2の薄膜および第3の薄膜を位置決めすることができる。
【0021】
あるいは、本発明の第2の薄膜積層装置において、前記第1の位置決め手段および前記第2の位置決め手段は、前記搬送手段に取り付けられ対応する前記第2,第3の薄膜の切断端部を該搬送手段とで挟持する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第2の薄膜および第3の薄膜に貫通孔を形成することなく各々を位置決めすることができる。この態様の本発明の第2の薄膜積層装置において、前記第1の位置決め手段および前記第2の位置決め手段は、回転可能なシャフトと、該シャフトに形成され該シャフトの回転に伴って対応する前記第2,第3の薄膜を前記搬送手段とにより挟持する挟持部と、前記搬送手段による対応する前記第2,第3の薄膜の搬送に伴って前記シャフトを所定方向に回転させて前記挟持部が前記2,第3の薄膜を前記搬送手段とにより挟持させる一方、前記シャフトを前記所定方向とは逆回転させて前記挟持部が前記2,第3の薄膜を挟持しない状態とする回転機構とを備えるものとすることもできる。

【0022】
また、本発明の第2の薄膜積層装置において、前記搬送手段は、前記第2の薄膜を吸引可能な第1の吸引手段を有する円筒形状の第1のローラと、該第1のローラと対をなすと共に前記第3の薄膜を吸引可能な第2の吸引手段を有する円筒形状の第2のローラとを備えるものとすることもできる。
【0023】
こうした搬送手段が第1のローラと第2のローラとを備える態様の本発明の第2の薄膜積層装置において、前記第1の吸引手段および前記第2の吸引手段は、対応する前記第1,第2のローラの所定回転角度範囲のみ吸引する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所定回転角度範囲を越えたときには吸引が行なわれないから、第1のローラから第2の薄膜を容易に剥がすことができると共に第2のローラから第3の薄膜を容易に剥がすことができる。この態様の本発明の第2の薄膜積層装置において、前記第1の吸引手段および前記第2の吸引手段は、対応する前記第1,第2のローラに各々設けられた負圧室と、該対応する第1,第2のローラの外周面の略全面に形成された複数の吸引孔と、該複数の吸引孔をブロック毎に前記対応する負圧室と連通する複数の連通孔と、該複数の連通孔に各々設けられ該複数の連通孔を各々開閉する複数の弁体と、該複数の弁体を前記対応する第1、第2のローラの回転角度に応じて開閉駆動する開閉手段とを備えるものとすることもできる。更に、この態様の本発明の第2の薄膜積層装置において、前記弁体は前記連通孔を閉成するようバネに付勢されたチェック弁であり、前記開閉手段は前記チェック弁をバネに抗する手段であるものとすることもできる。
【0024】
また、本発明の第2の薄膜積層装置において、前記第1の切断手段および前記第2の切断手段は、切断刃先が2次元配置されてなる切断刃と、該切断刃を対応する前記第1、第2のローラに吸引された対応する前記第2,第3の薄膜を介して前記第1、第2のローラの外周面上に対して滑ることなく接触させながらトロコイド曲線状回転運動させる切断刃駆動機構とを備えるものとすることもできる。こうすれば、安価な切断刃を用いて第1,第2のローラに吸引された対応する第2,第3の薄膜を周方向に亘って切断することができる。この態様の本発明の第2の薄膜積層装置において、前記切断刃駆動機構は、前記切断刃の一端を支持すると共に該切断刃を前記対応する第1,第2のローラ側へ押し付け可能な第1支持手段と、前記切断刃の他端をトロコイド曲線運動しながら支持する第2支持部とを備えるものとすることもできる。

【0025】
さらに、搬送手段が第1のローラと第2のローラとを備える態様の本発明の第2の薄膜積層装置において、前記第1のローラおよび前記第2のローラは、前記所定形状の長さの2倍以上の周長を有するよう形成されてなるものとすることもできる。こうすれば、少なくとも半周で所定形状の第2の薄膜および第3の薄膜を1枚搬送することができる。
【0026】
この他、搬送手段が第1のローラと第2のローラとを備える態様の本発明の第2の薄膜積層装置において、前記第1のローラと前記第2のローラとの間隔を調整する間隔調整手段を備えるものとすることもできる。
【0027】
また、本発明の第2の薄膜積層装置において、前記第1の薄膜は、湿潤状態でプロトン導電性を示す高分子材料により形成されてなり、前記第2の薄膜および前記第3の薄膜は、ガス透過性と導電性を示す材料により形成されてなるものとすることもできる。こうすれば、燃料電池に用いられる電解質膜を2つの拡散電極で挟持してなる発電層を積層により製造することができる。
【0028】
本発明の第1または第2の薄膜積層装置において、前記搬送手段は、前記積層に際し圧力を作用させる圧力手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、第1の薄膜と第2の薄膜または第1の薄膜と第2の薄膜と第3の薄膜とを圧力により一体のものとすることができる。
【0029】
また、本発明の第1または第2の薄膜積層装置において、前記搬送手段は、前記積層に際し熱を作用させる熱作用手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、第1の薄膜と第2の薄膜または第1の薄膜と第2の薄膜と第3の薄膜とを熱により一体のものとすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である薄膜積層装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の薄膜積層装置20は、それぞれロールされた連続する第2の薄膜14と第3の薄膜16とを所定形状に切断して連続する第1の薄膜12を挟持する状態でホットプレスにより積層状態で接合する装置であり、図示するように、鉛直上方と下方に略面対称に配置され同期して回転駆動する一対のローラ30を備える。図示しないが、第1の薄膜12は、巻き取りローラにより巻き取られるようになっている。なお、実施例では、第1の薄膜12は、湿潤状態で良好なプロトン導電性を示す高分子材料、例えばパーフルオロスルホネートイオノマー(デュポン製の商品名「ナフィオン」)により厚さが10〜300μm程度に形成された薄膜の両面に白金または白金と他の金属との合金からなる触媒を担持する粉末カーボンが所定形状に塗布されているものである。また、第2の薄膜14と第3の薄膜16は、カーボン繊維を織成して得られるカーボンクロスにより形成されたものである。したがって、実施例の薄膜積層装置20では、燃料電池に用いられる両面に触媒を担持した電解質膜を二つのガス拡散電極で挟持してなる発電層を製造するものとなる。
【0031】
図2はローラ30の構成の概略を示す構成図であり、図3はローラ30の外周面を平面に展開して示す説明図である。ローラ30は、図2に示すように、1/4周で1つのステージをなすよう4つのステージとして構成されており、各ステージの外周面近傍には、図示しない吸引ブロワに接続されて負圧を形成する負圧室34が形成されている。この負圧室34は、ローラ30の外周面の略全面に形成された複数の細孔32(図3参照)と連通しており、外周面に第2の薄膜14や第3の薄膜16が載置されたときに、第2の薄膜14や第3の薄膜16を吸引により回転方向への搬送を可能にしている。また、ローラ30の外周面には、図3に示すように、第2の薄膜14や第3の薄膜16を切断するためのカッター溝36,38が形成されている。したがって、第2の薄膜14や第3の薄膜16は、図3の14Aの符号で示したハッチングの形状に切断されることになる。
【0032】
ローラ30の各ステージの間には、第2の薄膜14や第3の薄膜16の位置を決める位置決め機構40が埋め込まれている。位置決め機構40は、ローラ30に形成された貫通孔42に嵌挿されて径方向に移動可能な位置決めピン46と、この位置決めピン46の径方向の移動を二つの位置に固定する位置決めカム48とから構成されている。なお、ローラ30の外周面の位置決めカム48に整合する位置には貫通孔44が形成されている。なお、図2中、上部に記載され符号を付して説明に供した位置決め機構40は位置決めピン46が突出した状態の位置決め状態であり、他の3つの位置決め機構40は位置決めピン46が引っ込んだ状態の位置決め解除状態である。
【0033】
ローラ30の負圧室34の内側には、ローラ30を加熱するヒータ50が取り付けられており、ローラ30の外周面の温度が所定温度(実施例では150℃)になるよう調節されている。また、ローラ30の回転軸には、モータ52の回転軸が機械的に接続されており、モータ52により回転駆動されるようになっている。このモータ52は、実施例では、回転角度を容易に制御可能なステッピングモータにより構成した。
【0034】
薄膜積層装置20は、図1に示すように、二つのローラ30のうち鉛直上方のローラ30を昇降可能な昇降装置54に取り付けられており、鉛直下方のローラ30は、床に固定されている。なお、昇降装置54は、シリンダ56の油圧により駆動するようになっている。
【0035】
薄膜積層装置20は、ローラ30の鉛直方向の第2の薄膜14や第3の薄膜16が供給される位置に、位置決め機構40の位置決めピン46を嵌挿可能な孔61を有し膜と当接する面がローラ30の外周面より粗く形成された膜押さえ60と、ローラ30の外周面に形成されたカッター溝38と整合して第2の薄膜14や第3の薄膜16を切断する第1カッター62と、貫通孔44を介して位置決め機構40の位置決めカム48を押圧して位置決めピン46を突出させる位置決め起動装置64とを備える。また、第2の薄膜14や第3の薄膜16が供給される位置から後段側に約90度回転した位置に、位置決め機構40の位置決めピン46を押して位置決めピン46を引っ込んだ状態にする位置決め解除装置66と、ローラ30の外周面に形成されたカッター溝36と整合して第2の薄膜14や第3の薄膜16を切断する第2カッター68と、この第2カッター68により切断された端切れ(図3の端切れ14B)を回収する端切れ回収箱72とを備える。図4は、第2カッター68を拡大して示す拡大図である。第2カッター68には、端切れ14Bを吸引により吸着する吸引孔70が形成されており、切断時に端切れ14Bを吸着し、切断完了後に吸着を解除することにより、端切れ14Bが端切れ回収箱72に回収されるようになっている。
【0036】
次に、こうして構成された実施例の薄膜積層装置20の動作について説明する。図5は、実施例の薄膜積層装置20により第1の薄膜12,第2の薄膜14,第3の薄膜16が積層されて接合される様子を例示する工程図である。積層は、まず、第2の薄膜14および第3の薄膜16の先端部の位置決め工程から行なわれる(工程S10)。図6は、この膜先端部の位置決め工程の際の薄膜積層装置20の動作を示す説明図である。図6には鉛直上方の第2の薄膜14用のローラ30のみを示したが、一対のローラ30は同一の動作をするから、鉛直下方の第3の薄膜16用のローラ30の動作も同様である。以下同様に、鉛直上方の第2の薄膜14用のローラ30についての説明は、鉛直下方の第3の薄膜16用のローラ30についても同様に成り立つ。先端部の位置決め工程は、図6に示すように、膜押さえ60により第2の薄膜14を押さえた状態で位置決め起動装置64で位置決め機構40の位置決めカム48を押し込んで位置決めピン46をローラ30の外周面から突出させ、位置決めピン46により連続する第2の薄膜14(図中Cで示される膜)を貫通する工程である。このとき昇降装置54は、ローラ30を持ち上げた状態である。また、図中、第2の薄膜Aや第2の薄膜Bを外周面に備えるステージの負圧室34は吸引ブロワによって負圧が発生している状態であり、他のステージの負圧室34は負圧が発生していない状態である。
【0037】
膜の先端部の位置決めを行なうと、続いてホットプレスにより接合すると共に膜送りの工程を行なう(工程S12)。図7はこのホットプレス・膜送り工程の開始時における薄膜積層装置20の動作を示す説明図であり、図8はホットプレス・膜送り工程の終了時における薄膜積層装置20の動作を示す説明図である。ホットプレス・膜送り工程の開始時では、図7に示すように、膜押さえ60と位置決め起動装置64とを解除すると共に、昇降装置54のシリンダ56に油圧を作用させて、ローラ30を降下すると共に一対のローラ30によって第1の薄膜12や第2の薄膜14,第3の薄膜16は、所定のクリアランスを保った一対のローラ30の間を通過する過程で、膜の厚みがそのクリアランス以上の部分を、ローラ間の圧力(10〜100MPa)により押圧する。そして、モータ52によりローラ30を回転駆動する。ローラ30の外周面は、ヒータ50により所定温度に調節されているから、一対のローラ30のニップ部に搬送された第2の薄膜Aは、圧力と熱とが加えられるホットプレスにより第1の薄膜12に積層された状態で接合される。なお、図示しないが、鉛直下方のローラ30にも第3の薄膜16が鉛直上方のローラ30と同期して搬送されるから、第1の薄膜12には、上面から第2の薄膜Aが接合されると共に、下面からは第3の薄膜が接合される。ローラ30が約1/4周回転し第2の薄膜Aの後端部までホットプレスが完了すると、モータ52の運転を停止し、図6で位置決めを行なった第2の薄膜Cを外周面に備えるステージの負圧室34に負圧を発生されると共に第2の薄膜Aを吸着していたステージの負圧室34の負圧を解除する。そして、昇降装置54のシリンダ56の油圧を抜いて鉛直上方のローラ30を上方に上昇させる。
【0038】
ホットプレス・膜送り工程を終了すると、続いて膜の切断と位置決め解除の工程を行なう(工程S14)。図9は、この膜切断・位置決め解除工程の際の薄膜積層装置20の動作を示す説明図である。図示するように、この工程では、膜押さえ60により連続する第2の薄膜Dを押さえると共に第1カッター62とカッター溝38とを整合させて第2の薄膜Cの後端部を切断する。また、第2カッター68に付随する吸引孔70を吸引した状態で第2カッター68をカッター溝36と整合させて第2の薄膜Cの先端部を形成すると共に端切れ14Bを吸引し、位置決め解除装置66を操作して位置決め機構40の位置決めピン46を押し込んで位置決めを解除する。こうした動作と平行して第1の薄膜12を巻き取る巻き取りローラ(図示せず)により第1の薄膜12の若干量の巻き取りが行なわれる。
【0039】
膜切断・位置決め解除工程が終了すると、端切れ14Bを除去する工程が行なわれる(工程S16)。図10は、この端切れ除去工程の際の薄膜積層装置20の動作を示す説明図である。この工程では、第1カッター62と第2カッター68とを持ち上げると共に第2カッター68に付随する吸引孔70への吸引を解除する。この結果、吸引孔70の吸引により吸着していた端切れ14Bは、端切れ回収箱72に回収される。また、この工程では、位置決め解除装置66の終了動作としての押し込め部の持ち上げ動作を行なう。なお、膜押さえ60は、作動した状態である。
【0040】
そして、最後に第2の薄膜Cと連続する第2の薄膜Dとの間隔を確保する工程を行なう(工程S18)。この工程では、モータ52を駆動してローラ30を図2に示す角度βだけ回転させる。膜押さえ60により連続する第2の薄膜Dは押圧力を受けるが、膜押さえ60の膜の当接面はローラ30の外周面より粗く形成されているから、ローラ30は第2の薄膜Dを搬送することなく回転する。この結果、第2の薄膜Cの後端部と連続する第2の薄膜Dの先端部とに、ローラ30の回転角βに対応する間隔を確保することができる。
【0041】
実施例の薄膜積層装置20は、上述した図5に示す5つの工程を繰り返すことにより、連続して第1の薄膜12に所定形状に切断された第2の薄膜14と第3の薄膜16とを積層し接合する。
【0042】
以上説明した実施例の薄膜積層装置20によれば、それぞれ連続する第2の薄膜14と第3の薄膜16を所定形状に切断し、連続する第1の薄膜12を挟持する状態で積層し、接合することができる。しかも、位置決め機構40により位置決めし、負圧室34に負圧をかけて所定形状に切断した第2の薄膜14や第3の薄膜16を積層位置まで同期して搬送するから、高い精度で積層することができる。連続する第1の薄膜12や第2の薄膜14,第3の薄膜16を用い、手作業を介さないから、高い生産性を確保することができる。
【0043】
また、実施例の薄膜積層装置20によれば、位置決めピン46により貫通孔が形成された第2の薄膜14や第3の薄膜16の部位は端切れ14Bとして切り取られるから、性能の低下を招くことがない。しかも、端切れ14Bは小さいから、第2の薄膜14や第3の薄膜16の利用率を高くすることができる。
【0044】
さらに、本発明の薄膜積層装置20によれば、第1の薄膜12や第2の薄膜14,第3の薄膜16の搬送、位置決め、所定形状への切断、加圧、加熱を一対のローラ30とこれに付随する小型の装置によって行なうから、装置の小型化を図ることができる。
【0045】
次に、本発明の第2の実施例としての薄膜積層装置120について説明する。この第2実施例の薄膜積層装置120は、第2の薄膜14や第3の薄膜16をローラ130の外周面に固定する位置決め機構140と、第2の薄膜14や第3の薄膜16をローラ130の表面に吸引する吸引機構150と、第2カッターに相当する切断機構160が異なる点を除いて第1実施例の薄膜積層装置20と同一の構成をしている。したがって、第2実施例の薄膜積層装置120の説明では、異なる構成についてのみ説明することにする。
【0046】
図12は第2実施例の薄膜積層装置120のローラ130の構成の概略を示す構成図であり、図13はローラ130の断面構成の概略を示す説明図であり、図14はローラ130の外周面を平面に展開して示す説明図である。第2実施例の薄膜積層装置120が備える位置決め機構140は、図12に示すように、第1実施例の薄膜積層装置20が備える位置決め機構40と同様に90度の間隔をおいてローラ130の外周面の4箇所に設けられている。位置決め機構140は、図14に示すように、第2の薄膜14や第3の薄膜16の端部をローラ130の外周面とで挟持するクランパ141と、このクランパ141を回転可能に軸支するシャフト142とを備える。クランパ141とシャフト142は、ローラ130に設けられた取付孔143に納められており、シャフト142はねじりバネ144により図14中左回転側に付勢力を受けるようになっている。また、シャフト142の端部には回転軸を偏心させたレバー145が取り付けられている。
【0047】
図15はクランパ141により第2の薄膜14や第3の薄膜16の端部を位置決めしている状態を示す説明図であり、図16はクランパ141が取付孔143に収納されている状態を示す説明図である。図15に示すように、クランパ141は、ねじりバネ144に抗してシャフト142を回転軸として右側に回転させると、その端部の膜押さえ部141aが取付孔143から出てローラ130の外周面とにより第2の薄膜14や第3の薄膜16の端部を挟持して位置決めできるようになっている。逆に回転させると、図16に示すように、クランパ141は取付孔143内に収納される。図12中、12時と9時に位置する位置決め機構40はクランパ141により第2の薄膜14や第3の薄膜16を位置決めしている状態であり、3時と6時に位置する位置決め機構40はクランパ141が取付孔143に収納されている状態である。また、図14では、左側と中央に描かれた位置決め機構140がクランパ141により第2の薄膜14や第3の薄膜16を位置決めしている状態であり、右側に描かれた位置決め機構140がクランパ141が取付孔143に収納されている状態である。
【0048】
位置決め機構140は、更に、図13に示すように、レバー145を押さえ込んでクランパ141により第2の薄膜14や第3の薄膜16を位置決めするカム146を備える。図17は、カム146のローラ130に対する位置を説明する説明図である。図示するように、カム146は、上方のローラ130に対して12時の位置から約7時の位置に配置されている。カム146の12時の位置には、レバー145をシャフト142に対して回転させながら押さえ込む押さえ部147が形成されている。したがって、位置決め機構140が12時の位置まで回転すると、レバー145がカム146の押さえ部147に当接して図16の収納状態から図15の位置決め状態になる。このとき、前述した膜押さえ60により第2の薄膜14や第3の薄膜16が押さえられているから、クランパ141の膜押さえ部141aとローラ130の外周面とにより図14に示すように第2の薄膜14や第3の薄膜16の端部を挟持して位置決めする。位置決め機構140が約7時の位置まで回転すると、カム146に押さえられていたレバー145は開放される。このとき、シャフト142はねじりバネ144により付勢力を受けているから、クランパ141は取付孔143に収納される。
【0049】
こうした第2実施例の薄膜積層装置120が備える位置決め機構140では、第2の薄膜14や第3の薄膜16に貫通孔を形成しないから、第2の薄膜14や第3の薄膜16に損傷を与えることがない。また、カム146の長さを調節することにより位置決めの開始と解除を自由に設計することができる。
【0050】
第2実施例の薄膜積層装置120が備える吸引機構150は、図12に示すように、ローラ130の各ステージに各々設けられており、図示しない吸引ポンプにより吸引される第1負圧室151と、バネ152に付勢されたチェック弁153を有する弁室154と、弁室154とローラ130の外周面に複数設けられた細孔132とを連絡する第2負圧室155と、チェック弁153を押圧して開弁する開弁カム156とを備える。開弁カム156は、ローラ130の非回転部分の12時の位置から左回りに約6時の位置に亘って配置されており、チェック弁153が回転により12時の位置に至ると、開弁カム156がチェック弁153を弁室154側にバネ152に抗して押圧することによって開弁する。第1負圧室151が弁室154と連通すると、第1負圧室151の負圧が弁室154と連通する第2負圧室155を細孔132に導かれる。そして、チェック弁153が約6時の位置に至ると、チェック弁153は開弁カム156による押圧から解除されて閉弁する。図18に開弁状態を、図19に閉弁状態を示す。
【0051】
こうした第2実施例の薄膜積層装置120が備える吸引機構150では、所望の範囲のみ第2の薄膜14や第3の薄膜16を吸引して搬送することができる。
【0052】
図20は、第2実施例の薄膜積層装置120が備える切断機構160の構成の概略を示す構成図である。図示するように、切断機構160は、本体161と、第1ピストン162を内装し本体161にヒンジ接続された第1シリンダ163と、同じく第2ピストン164を内装し本体161にヒンジ接続された第2シリンダ165と、第2の薄膜14や第3の薄膜16を切断するカッター部材166が取り付けられ一端が第1ピストン162にヒンジ接続されたアーム167と、第2ピストン164の動作に伴ってアーム167を支持する第1カムフォロア168とを備える。
【0053】
第1ピストン162および第2ピストン164は、第1シリンダ163および第2シリンダ165に供給される油圧により駆動するようになっている。カッター部材166は、図21の斜視図に示すように、U字形に2次元形成されたカッター170と、カッター170による切断の際に第2の薄膜14や第3の薄膜16を押さえる膜押さえ171とを備える。アーム167は、本体161に形成されたカム溝172に嵌め込まれた第2カムフォロア173を備え、その動きが規制されるようになっている。なお、カム溝172は、第2カムフォロア173がトロコイド曲線を描くように形成されている。第2ピストン164の第2カムフォロア173の取付部174は、本体161に形成されたガイド溝175に嵌め込まれており、その動きが規制されるようになっている。なお、本体161には、アーム167の動きを規制するストッパ176,177も設けられている。
【0054】
こうして構成された切断機構160は、次のように動作して第2の薄膜14や第3の薄膜16を切断する。図22は切断機構160の切断がなされない初期状態を示す説明図であり、図23は切断機構160の切断開始のための初期動作を示す説明図であり、図24は切断機構160の切断動作を示す説明図であり、図25は切断機構160の切断終了時の状態を示す説明図である。切断機構160は、初期状態、即ち切断を行なわない状態のときには、図22に示すように、第1ピストン162は完全に縮められ、第2ピストン164は完全に延ばされる。このときカッター部材166は、第1ピストン162が縮められることにより、ローラ130の外周面に搬送される第2の薄膜14や第3の薄膜16とに僅かな隙間をもって保持される。
【0055】
こうした初期状態から、第1ピストン162を延ばす方向に第1シリンダ163に油圧を作用させると、図23に示すように、カッター部材166はローラ130の外周面上の第2の薄膜14や第3の薄膜16に押し付けられるようになる。なお、第1ピストン162による作用力とカッター部材166のローラ130に対する押圧力とに対する反力は、アーム167に当接している第1カムフォロア168を介して第2ピストン164に作用する。
【0056】
このカッター部材166をローラ130側に押し付けた状態から、図24に例示するように、第2シリンダ165内の油圧を減圧して第2ピストン164を縮めると、第2ピストン164の端部に取り付けられた取付部174は本体161に形成されたガイド溝175にガイドされて移動する。このとき、第1カムフォロア168も取付部174と共に移動するから、第1ピストン162による作用力とカッター部材166のローラ130に対する押圧力とに対する反力の作用点が移動する。アーム167は第2カムフォロア173とカム溝172とによりその動きがトロコイド曲線となるよう規制されているから、カッター部材166はローラ130の外周面上を滑ることなく接しながら周方向に回転運動して第2の薄膜14や第3の薄膜16から端切れ14Bを切断する。第1ピストン162は第1シリンダ163に油圧が作用しているから、第2ピストン164の動きに伴って図25に例示する状態になるまで伸びる。なお、切断された端切れ14Bは、第2実施例の薄膜積層装置120では、図17に例示する吸い込み管178に吸い込まれるようになっている。
【0057】
第2の薄膜14や第3の薄膜16の切断を終了すると、第1シリンダ163の油圧を減圧してカッター部材166のローラ130側への押圧力を解除する。このとき、アーム167は、支持を失うことにより本体161側に移動するが、ストッパ176,177によって止められる。
【0058】
こうした第2実施例の薄膜積層装置120が備える切断機構160では、U字形に2次元形成されたカッター170を有するカッター部材166をローラ130の外周面に対して押圧力を作用させながら滑ることなく接しながら周方向に回転運動させることにより、ローラ130の外周面上に吸引されている第2の薄膜第3の薄膜16から端切れ14Bを切断することができる。
【0059】
以上説明した第2実施例の薄膜積層装置120では、第1実施例の薄膜積層装置20が備える位置決め機構40や吸引機構,第2カッター68に代えて位置決め機構140や吸引機構150,切断機構160を備えるが、第1実施例の薄膜積層装置20と同様な機能を果たすから、第1実施例の薄膜積層装置20が奏する効果と同様な効果を奏することができる。
【0060】
第1実施例の薄膜積層装置20や第2実施例の薄膜積層装置120では、第1の薄膜12の両面に第2の薄膜14,第3の薄膜16を積層・接合するものとしたが、第1の薄膜12の一方の面にのみ第2の薄膜14を積層・接合するものとしてもよい。この場合、例えば鉛直下方のローラ30,130は、作用する圧力を支持できる機能だけを保持すればよく、負圧室34や位置決め機構40,位置決め機構140や吸引機構150などを備えない単なるローラとすることができる。
【0061】
第1実施例の薄膜積層装置20や第2実施例の薄膜積層装置120では、燃料電池に用いられる発電層を形成するものとして構成したが、第1の薄膜12や第2の薄膜14,第3の薄膜16は如何なる膜であっても差し支えない。この場合で更に第1の薄膜12や第2の薄膜14の表面に接着剤が塗布されているときには、ローラ30,130はヒータ50を備えないものとしてもよいし、昇降装置54による作用させる圧力も積層する膜によって設定すればよい。また、第1の薄膜12や第2の薄膜14が熱により接着性を得られるもののときには、昇降装置54による加圧は行なわないものとしても差し支えない。加圧は必要に応じて実施すればよいが、昇降装置54は膜先端位置決め精度上必須であるため、加圧不要な場合にも残すことが望ましい。
【0062】
第1実施例の薄膜積層装置20では、位置決めピン46を位置決めカム48によりその位置を固定できるようにしたが、カム以外の移動手段を用いるものとしてもよい。また、第1実施例の薄膜積層装置20では位置決めピン46により第2の薄膜14や第3の薄膜16を貫通して位置決めするものとし、第2実施例の薄膜積層装置120では、クランパ141とローラ130とにより第2の薄膜14や第3の薄膜16の端部を挟持することにより位置決めするものとしたが、貫通せずに引っかけるだけで位置決めするものとしたり、位置決め機構40,140に代えて吸引孔を設け、第2の薄膜14や第3の薄膜16の先端部を吸引による吸着で位置決めするものとしてもよい。
【0063】
第1実施例の薄膜積層装置20や第2実施例の薄膜積層装置120では、ヒータ50によりローラ30,130の外周面が所定温度となるように加熱したが、ローラ30,130の内部あるいは外部から赤外線を照射することによりローラ30,130の外周面あるいは第1の薄膜12や第2の薄膜14を加熱するものとしてもよい。
【0064】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である薄膜積層装置20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 ローラ30の構成の概略を示す構成図である。
【図3】 ローラ30の外周面を平面に展開して示す説明図である。
【図4】 第2カッター68を拡大して示す拡大図である。
【図5】 実施例の薄膜積層装置20により第1の薄膜12,第2の薄膜14,第3の薄膜16が積層されて接合される様子を例示する工程図である。
【図6】 膜先端部の位置決め工程の際の薄膜積層装置20の動作を示す説明図である。
【図7】 ホットプレス・膜送り工程の開始時における薄膜積層装置20の動作を示す説明図である。
【図8】 ホットプレス・膜送り工程の完了時における薄膜積層装置20の動作を示す説明図である。
【図9】 膜切断・位置決め解除工程の際の薄膜積層装置20の動作を示す説明図である。
【図10】 端切れ除去工程の際の薄膜積層装置20の動作を示す説明図である。
【図11】 膜間確保工程の際の薄膜積層装置20の動作を示す説明図である。
【図12】 第2実施例の薄膜積層装置120のローラ130の構成の概略を示す構成図である。
【図13】 ローラ130の断面構成の概略を示す説明図である。
【図14】 ローラ130の外周面を平面に展開して示す説明図である
【図15】 クランパ141により第2の薄膜14や第3の薄膜16の端部を位置決めしている状態を示す説明図である。
【図16】 クランパ141が取付孔143に収納されている状態を示す説明図である。
【図17】 カム146のローラ130に対する位置を説明する説明図である。
【図18】 チェック弁153の開弁状態を示す説明図である。
【図19】 チェック弁153の閉弁状態を示す説明図である。
【図20】 第2実施例の薄膜積層装置120が備える切断機構160の構成の概略を示す構成図である。
【図21】 カッター部材166の構成の概略を示す斜視図である。
【図22】 切断機構160の切断がなされない初期状態を示す説明図である。
【図23】 切断機構160の切断開始のための初期動作を示す説明図である。
【図24】 切断機構160の切断動作を示す説明図である。
【図25】 切断機構160の切断終了時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
12 第1の薄膜、14 第2の薄膜、14B 端切れ、16 第3の薄膜、20 薄膜積層装置、30 ローラ、32 細孔、34 負圧室、36,38 カッター溝、40 位置決め機構、42,44 貫通孔、46 位置決めピン、48 位置決めカム、50 ヒータ、52 モータ、54 昇降装置、56 シリンダ、60 膜押さえ、62 第1カッター、64 位置決め起動装置、66位置決め解除装置、68 第2カッター、70 吸引孔、72 端切れ回収箱、120 薄膜積層装置、130 ローラ、140 位置決め機構、141 クランパ、141a 膜押さえ部、142 シャフト、143 取付孔、144 ねじりバネ、145 レバー、146 カム、147 押さえ部、150 吸引機構、151 第1負圧室、152 バネ、153 チェック弁、154 弁室、156 開弁カム、160 切断機構、161 本体、162 第1ピストン、163 第1シリンダ、164 第2ピストン、165 第2シリンダ、166 カッター部材、167 アーム、168 第1カムフォロア、170 カッター、171 膜押さえ、172 カム溝、173 第2カムフォロア、174取付部、175 ガイド溝、176,177 ストッパ、178 吸い込み管。

Claims (30)

  1. 連続する第1の薄膜に、連続する第2の薄膜を所定形状に切断した後に積層する薄膜積層装置であって、
    前記第2の薄膜を吸引して積層位置まで搬送すると共に該第2の薄膜と前記第1の薄膜とを積層する搬送手段と、
    該搬送手段の所定位置に前記第2の薄膜の搬送方向の先端部を固定する位置決め手段と、
    前記搬送手段により前記積層位置まで搬送される前記第2の薄膜を前記所定形状に切断する切断手段と、を備え、
    該切断手段は、前記位置決め手段によって搬送方向先端部が固定された状態で前記搬送手段により搬送される連続した第2の薄膜を分離切断して前記所定形状をなす第2の薄膜の切断後端部を形成する第1のカッターと、前記位置決め手段によって搬送方向先端部が固定された状態で前記搬送手段により引き続き搬送される前記分離切断された第2の薄膜の搬送方向先端部を切断して前記所定形状なす第2の薄膜を形成する第2のカッターとを含
    薄膜積層装置。
  2. 前記所定形状に切断された第2の薄膜の切断後端部と、該切断により残された連続する第2の薄膜の切断先端部との間隔が所定間隔となるよう調整する膜間調整手段を備える請求項1記載の薄膜積層装置。
  3. 前記位置決め手段は、前記第2の薄膜を貫通する貫通部材と、該貫通部材による前記第2の薄膜の貫通および該貫通の解除を行なう貫通解除機構とを備える請求項1または2記載の薄膜積層装置。
  4. 前記位置決め手段は、前記搬送手段に取り付けられ前記第2の薄膜の切断端部を該搬送手段とで挟持する手段である請求項1または2記載の薄膜積層装置。
  5. 前記位置決め手段は、回転可能なシャフトと、該シャフトに形成され該シャフトの回転に伴って前記第2の薄膜を前記搬送手段とにより挟持する挟持部と、前記搬送手段による前記第2の薄膜の搬送に伴って前記シャフトを所定方向に回転させて前記挟持部が前記2の薄膜を前記搬送手段とにより挟持させる一方、前記シャフトを前記所定方向とは逆回転させて前記挟持部が前記2の薄膜を挟持しない状態とする回転機構とを備える請求項4記載の薄膜積層装置。
  6. 前記搬送手段は、前記第2の薄膜を吸引可能な吸引手段を有する円筒形状の第1のローラと、該第1のローラと対をなす第2のローラとを備える請求項1ないし5いずれか記載の薄膜積層装置。
  7. 前記吸引手段は、前記第1のローラの所定回転角度範囲のみ吸引する手段である請求項6記載の薄膜積層装置。
  8. 前記吸引手段は、前記第1のローラに設けられた負圧室と、該第1のローラの外周面の略全面に形成された複数の吸引孔と、該複数の吸引孔をブロック毎に前記負圧室と連通する複数の連通孔と、該複数の連通孔に各々設けられ該複数の連通孔を各々開閉する複数の弁体と、該複数の弁体を前記第1のローラの回転角度に応じて開閉駆動する開閉手段とを備える請求項7記載の薄膜積層装置。
  9. 前記弁体は前記連通孔を閉成するようバネに付勢されたチェック弁であり、前記開閉手段は前記チェック弁をバネに抗する手段である請求項8記載の薄膜積層装置。
  10. 前記切断手段は、切断刃先が2次元配置されてなる切断刃と、該切断刃を前記第1のローラに吸引された前記第2の薄膜を介して前記第1のローラの外周面上に対して滑ることなく接触させながらトロコイド曲線状に回転運動させる切断刃駆動機構とを備える請求項6ないし9いずれか記載の薄膜積層装置。
  11. 前記切断刃駆動機構は、前記切断刃の一端を支持すると共に該切断刃を前記第1のローラ側へ押し付け可能な第1支持手段と、前記切断刃の他端をトロコイド曲線運動しながら支持する第2支持部とを備える請求項10記載の薄膜積層装置。
  12. 前記第1のローラは、前記所定形状の長さの2倍以上の周長を有するよう形成されてなる請求項6ないし11いずれか記載の薄膜積層装置。
  13. 前記第1のローラと前記第2のローラとの間隔を調整する間隔調整手段を備える請求項6ないし12いずれか記載の薄膜積層装置。
  14. 請求項1ないし13いずれか記載の薄膜積層装置であって、
    前記第1の薄膜は、湿潤状態でプロトン導電性を示す高分子材料により形成されてなり、
    前記第2の薄膜は、ガス透過性と導電性を示す材料により形成されてなる
    薄膜積層装置。
  15. 連続する第1の薄膜に、連続する第2の薄膜と、連続する第3の薄膜とを所定形状にそれぞれ切断した後に積層する薄膜積層装置であって、
    前記第2の薄膜を吸引して積層位置まで搬送すると共に前記第3の薄膜を吸引して該積層位置まで搬送し、該第2の薄膜と該第3の薄膜とにより前記第1の薄膜を挟持した状態で積層する搬送手段と、
    該搬送手段の第1の所定位置に前記第2の薄膜の搬送方向の先端部を固定する第1の位置決め手段と、
    前記搬送手段の第2の所定位置に前記第3の薄膜の搬送方向先の端部を固定する第2の位置決め手段と、
    前記搬送手段により前記積層位置まで搬送される前記第2の薄膜を前記所定形状に切断する第1の切断手段と、
    前記搬送手段により前記積層位置まで搬送される前記第3の薄膜を前記所定形状に切断する第2の切断手段と
    を備え、
    前記第1および第2の切断手段は、前記第1および第2の位置決め手段によって搬送方向先端部が固定された状態で前記搬送手段によりそれぞれ搬送される連続した第2および第3の薄膜を分離切断して前記所定形状をなす第2および第3の薄膜の切断後端部を形成する第1のカッターと、前記第1および第2の位置決め手段によって搬送方向先端部が固定された状態で前記搬送手段により引き続きそれぞれ搬送される前記分離切断された第2および第3の薄膜の搬送方向先端部を切断して前記所定形状なす第2および第3の薄膜を形成する第2のカッターとを含
    薄膜積層装置。
  16. 請求項15記載の薄膜積層装置であって、
    前記所定形状に切断された第2の薄膜の切断後端部と、該切断により残された連続する第2の薄膜の切断先端部との間隔が所定間隔となるよう調整する第1の膜間調整手段と、
    前記所定形状に切断された第3の薄膜の切断後端部と、該切断により残された連続する第3の薄膜の切断先端部との間隔が所定間隔となるよう調整する第2の膜間調整手段と
    を備える薄膜積層装置。
  17. 前記第1の位置決め手段および前記第2の位置決め手段は、対応する前記第2,第3の薄膜を貫通する貫通部材と、該貫通部材による前記対応する該第2,第3の薄膜の貫通および該貫通の解除を行なう貫通解除機構とを備える請求項15または16記載の薄膜積層装置。
  18. 前記第1の位置決め手段および前記第2の位置決め手段は、前記搬送手段に取り付けられ対応する前記第2,第3の薄膜の切断端部を該搬送手段とで挟持する手段である請求項15または16記載の薄膜積層装置。
  19. 前記第1の位置決め手段および前記第2の位置決め手段は、回転可能なシャフトと、該シャフトに形成され該シャフトの回転に伴って対応する前記第2,第3の薄膜を前記搬送手段とにより挟持する挟持部と、前記搬送手段による対応する前記第2,第3の薄膜の搬送に伴って前記シャフトを所定方向に回転させて前記挟持部が前記2,第3の薄膜を前記搬送手段とにより挟持させる一方、前記シャフトを前記所定方向とは逆回転させて前記挟持部が前記2,第3の薄膜を挟持しない状態とする回転機構とを備える請求項18記載の薄膜積層装置。
  20. 前記搬送手段は、前記第2の薄膜を吸引可能な第1の吸引手段を有する円筒形状の第1のローラと、該第1のローラと対をなすと共に前記第3の薄膜を吸引可能な第2の吸引手段を有する円筒形状の第2のローラとを備える請求項15ないし19いずれか記載の薄膜積層装置。
  21. 前記第1の吸引手段および前記第2の吸引手段は、対応する前記第1,第2のローラの所定回転角度範囲のみ吸引する手段である請求項20記載の薄膜積層装置。
  22. 前記第1の吸引手段および前記第2の吸引手段は、対応する前記第1,第2のローラに各々設けられた負圧室と、該対応する第1,第2のローラの外周面の略全面に形成された複数の吸引孔と、該複数の吸引孔をブロック毎に前記対応する負圧室と連通する複数の連通孔と、該複数の連通孔に各々設けられ該複数の連通孔を各々開閉する複数の弁体と、該複数の弁体を前記対応する第1、第2のローラの回転角度に応じて開閉駆動する開閉手段とを備える請求項21記載の薄膜積層装置。
  23. 前記弁体は前記連通孔を閉成するようバネに付勢されたチェック弁であり、前記開閉手段は前記チェック弁をバネに抗する手段である請求項22記載の薄膜積層装置。
  24. 前記第1の切断手段および前記第2の切断手段は、切断刃先が2次元配置されてなる切断刃と、該切断刃を対応する前記第1、第2のローラに吸引された対応する前記第2,第3の薄膜を介して前記第1、第2のローラの外周面上に対して滑ることなく接触させながらトロコイド曲線状に回転運動させる切断刃駆動機構とを備える請求項20ないし23いずれか記載の薄膜積層装置。
  25. 前記切断刃駆動機構は、前記切断刃の一端を支持すると共に該切断刃を前記対応する第1,第2のローラ側へ押し付け可能な第1支持手段と、前記切断刃の他端をトロコイド曲線運動しながら支持する第2支持部とを備える請求項24記載の薄膜積層装置。
  26. 前記第1のローラおよび前記第2のローラは、前記所定形状の長さの2倍以上の周長を有するよう形成されてなる請求項20ないし25いずれか記載の薄膜積層装置。
  27. 前記第1のローラと前記第2のローラとの間隔を調整する間隔調整手段を備える請求項20ないし26いずれか記載の薄膜積層装置。
  28. 請求項15ないし27いずれか記載の薄膜積層装置であって、
    前記第1の薄膜は、湿潤状態でプロトン導電性を示す高分子材料により形成されてなり、
    前記第2の薄膜および前記第3の薄膜は、ガス透過性と導電性を示す材料により形成されてなる
    薄膜積層装置。
  29. 前記搬送手段は、前記積層に際し圧力を作用させる圧力手段を備える請求項1ないし28いずれか記載の薄膜積層装置。
  30. 前記搬送手段は、前記積層に際し熱を作用させる熱作用手段を備える請求項1ないし29いずれか記載の薄膜積層装置。
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