JP4634959B2 - 極薄鋼板及びその製造方法 - Google Patents
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本発明の効果は、鋼板の板厚に関わらず発現するものではあるが、本発明の大きな目的が連続焼鈍時の通板性の向上であり、板厚が0.40mmを超える鋼板では、連続焼鈍時の通板性が問題となることは少なく、課題そのものが存在しにくい。また、板厚が0.40mmを超える厚手の鋼板は本発明が対象としている鋼板よりも、更に高い伸び及び高いr値が求められる。このため、厚手の鋼板は、一般的に750℃を超えるような高温で焼鈍されることが多く、このような高温においては本発明の効果も小さくなってしまうこともある。即ち、本発明の効果は従来の厚手の材料を対象とした技術からは生み出されないものであると同時に、厚手材の製造技術への適用も意味が小さいものとなるものである。このため、本発明の極薄鋼板においては、その板厚を0.40mm以下に限定する。なお、本発明の極薄鋼板の板厚は、0.30mm以下とすることが好ましく、更に好ましくは0.20mm以下、更に好ましくは0.15mm以下、更に好ましくは0.12mm以下である。
Cは、鋼の強度に寄与する元素であるが、加工性等の点からその含有量は低い方が好ましいとされている。しかしながら、C含有量を過剰に低減すると、具体的には、C含有量が0.0006%未満の場合、コストの上昇を招くばかりでなく、高温強度不足を招き、連続焼鈍時のヒートバックルが発生しやすくなる。一方、製鋼工程での脱ガス負荷低減を目的とするのであれば、C含有量は高い方が好ましいが、C含有量が0.0300%を超えると、加工性が劣化する。よって、C含有量は0.0006〜0.0300%とする。なお、特に、時効性が小さく良好な延性が必要な場合は、C含有量を0.0100%以下とすることが望ましく、これにより、これらの特性を大幅に向上させることができる。また、C含有量は、0.008〜0.0039%とすることが好ましく、更に好ましくは0.0010〜0.0024%である。
Siは、固溶強化元素として一般に知られている元素であり、その含有量は特に限定する必要はないが、Si含有量が2.0%を超えると、加工性が劣化する。一方、Si含有量を0.001%未満に低減するためには、製造コストが増加する。よって、Si含有量は0.001〜2.0%とする。
Mnは、Siと同様に固溶強化により鋼板強度を高める元素であり、その含有量は特に限定する必要はないが、Mn含有量が3.0%を超えると、加工性が劣化する。一方、Mn含有量を0.01%未満に低減するためには、製造コストが増加する。よって、Mn含有量は0.01〜3.0%とする。
Sは、鋼の精錬時に不可避的に混入する不可避的不純物である。S含有量は、特に限定する必要はないが、S含有量が0.040%を超えると加工性が劣化し、また、S含有量を0.0005%未満に低減すると製造コストが高くなる。よって、Mn含有量は0.01〜3.0%とする。
Pは、鋼を高強度化する効果がある元素であるが、その含有量は特に限定する必要はない。しかしながら、P含有量が0.080%を超えると、加工性が劣化する。一方、P含有量を0.002%未満に低減すると、製造コストが高くなる。よって、P含有量は0.002〜0.080%とする。
Alは、一般的には脱酸のために添加される元素である。しかしながら、Al含有量が少なすぎると、具体的には、Al含有量が0.005%未満の場合、脱酸効果が不十分となるため、鋼中酸化物が多くなり、加工性が低下する。一方、Alを多量に含有すると、具体的にはAl含有量が0.090%を超えると、本発明の効果にとって好ましくないAlNが生成する。よって、Al含有量は0.005〜0.090%とする。なお、Al含有量は0.011〜0.043%とすることが好ましく、更に好ましくは0.016〜0.039%、更に好ましくは0.021〜0.034%である。また、後述するように、本発明の極薄鋼板においては、窒化物の形態を制御するために、Al含有量は、Cr含有量及びB含有量を加味して制御する必要がある。
Nは、本発明における重要な要件である窒化物の形成を制御する上で、重要な元素である。しかしながら、Nを多量に含有すると、具体的には、N含有量が0.0049%を超えると、鋼中に窒化物が多量に生成するため、更に多量のCr又はBを添加する必要が生ずるばかりでなく、加工性が劣化する。一方、N含有量が0.0011%未満の場合、本発明において特徴的な効果であるCr窒化物にTi等の析出物を複合析出させ無害化を図る効果が小さくなると共に、窒化物が過度に少なくなるため溶接部の特性が劣化する。よって、N含有量は0.0011〜0.0049%とする。なお、本発明の極薄鋼板では、Nのほぼ全量が何らかの窒化物を形成しているため、N含有量が多くなると鋼中の窒化物量も多くなり、加工性が劣化することがある。このような加工性の劣化を抑制するためには、N含有量を0.0044%以下とすることが好ましい。また、スラブ製造時に真空脱ガス処理を十分に行うことにより鋼中のN含有量を0.0039%以下にすると、窒化物の形成がより少なくなり成形性が向上する。更に、N含有量は、0.0016〜0.0039%とすることが好ましく、より好ましくは0.0026〜0.0034%である。
Crは、本発明において重要な役割を有する必須の元素である。本発明の極薄鋼板においては、粗大なCrの炭窒化物を形成させ、このCr炭窒化物上に後述するTi等の炭窒化物を複合析出させることにより、特異な効果を得ている。しかしながら、Cr含有量が0.21%未満の場合、このような効果が得られない。また、Crを含有させることにより、鋼板自体の耐食性が向上するというメリットもあるが、Crは高価な元素であるため、Crを過剰に添加すると、コストが上昇したり、鋼板の表面状態が変化してめっき処理性が低下したりする。また、Crを多量に添加すると、具体的には、Cr含有量が6.0%を超えると、鋼板の再結晶温度が上昇し、前述した本発明の効果をが損なわれる。よって、Cr含有量は0.21〜6.0%とする。なお、Cr含有量は、0.31〜4.9%とすることが好ましく、更に好ましくは0.41〜3.9%、更に好ましくは0.51〜2.9%、更に好ましくは0.61〜1.9%である。
Cr炭窒化物が、後述のするような好ましい形態になるようにするためには、Cr含有量([Cr])とAl含有量([Al])との関係が重要となる。Cr含有量([Cr])とAl含有量([Al])との比([Cr]/[Al])が小さくなると、具体的には、[Cr]/[Al]が20未満になると、製造工程における高温状態での窒化物形成時に、CrとAlとによるNの取り合いが起こり、含有量が低く析出開始温度が低いAlNが微細に析出し、平均的に窒化物が微細化してしまうため、Cr含有量を前述の範囲にしても、本発明の効果は得られない。このメカニズムは明確ではないが、CrとAlとは窒化物の組成や結晶構造等が影響し、複合した析出が起こりにくいことが原因と思われる。よって、[Cr]/[Al]は20以上とする。なお、[Cr]/[Al]は、30以上であることが好ましく、更に好ましくは60以上、更に好ましくは100以上である。
Ti、Nb、V、Mo、W及びZrは、製造工程において好ましい耐ヒートバックル性を得るため、また、鋼板使用時に溶接性を向上させるために、ある程度の量を含有している必要がある元素である。これらの元素により耐ヒートバックル性及び溶接性が向上する原因は明確ではないが、以下のように考えられる。本発明の極薄鋼板においてこれらの元素は、その大部分が炭窒化物として存在している。但し、その析出は、これらの元素の単独の炭窒化物としてではなく、Cr炭窒化物に複合しており、特に、Cr炭窒化物の外側に付着したような形で存在している。これは、現象的にはCr炭窒化物よりも後に、Ti、Nb、V、Mo、W及び/又はZrを含む炭窒化物がCr炭窒化物を析出核として生成したことを示している。また、従来品では、Ti、Nb、V、Mo、W及び/又はZrを含む炭窒化物は鋼中に微細に析出していたが、本発明の極薄鋼板においては、Cr炭窒化物が比較的粗大になるように制御されており、Ti、Nb、V、Mo、W及び/又はZrを含む炭窒化物はこのような粗大なCr炭窒化物に複合析出するため、鋼中に含まれる微細な炭窒化物の量が少なくなる。これにより、冷間圧延後の焼鈍時における再結晶温度が低くなるため、再結晶が速やかに起こるようになり、低温での通板が可能となると思われる。
炭窒化物の形成は、前述したCr含有量とAl含有量との関係と同様に、Cr含有量([Cr])と、Ti、Nb、V、Mo、W、及びZrの総含有量([Ti+Nb+V+Mo+W+Zr)との関係が重要である。厳密には、夫々の元素とCrとの関係を論じるべきではあるが、Ti、Nb、V、Mo、W及びZrの個々の含有量を前述した範囲内になるように制御した場合、工業的にはこれらの元素の総含有量によりCr含有量を制御することが可能である。具体的には、Cr含有量と、Ti、Nb、V、Mo、W、及びZrの総含有量との比([Cr]/[Ti+Nb+V+Mo+W+Zr])を20以上とすることが本発明の効果を得るに必要である。[Cr]/[Ti+Nb+V+Mo+W+Zr]が20未満の場合は、前述したCr含有量とAl含有量との関係と同様に、炭窒化物が微細化して本発明の効果が得られなくなる。このメカニズムも明確とは言えないが、Crの炭窒化物とTi、Nb、V、Mo、W及び/又はZrの炭窒化物の析出温度域、析出に要する時間に関連した析出タイミングの差が関係していると思われる。なお、[Cr]/[Ti+Nb+V+Mo+W+Zr]は30以上であることが好ましく更に好ましくは60以上、更に好ましくは100以上である。
Bは、窒化物形態に影響を及ぼし、溶接熱影響部の材質を変化させる元素である。また、Crとの複合添加により、特に窒化物の形態を好ましいものとし、本発明の効果を顕著にすると共に、連続焼鈍時の高温強度を高めヒートバックル抑制にも有効となる。しかしながら、B含有量が0.0002%未満の場合、この効果が得られない。一方、Bの過剰な添加は、具体的には、B含有量が0.0029%を超えると、溶接部が過度に硬質となり加工性が劣化すると共に、再結晶温度が上昇して高温での焼鈍が必要となるため、ヒートバックルが発生しやすくなる。また、鋳造時に低温溶融部が生成し、鋳造性が極端に劣化することもある。よって、Bを添加する場合は、その含有量を0.0002〜0.0029%とする。なお、B含有量は、0.0008〜0.0024%とすることが好ましく、更に好ましくは0.0011〜0.0019%である。
Bの好ましい効果を得るためには、B含有量([B])とAl含有量([Al])との関係が重要となる。具体的には、[Al]/[B]が40を超えると、製造工程における高温状態での窒化物形成時に、BとAlとの間でNの取り合いが起こり、含有量が低く析出開始温度が低いAlNが微細に析出し、平均的に窒化物が微細化してしまう。このメカニズムは明確ではないが、BとAlとは窒化物の組成や結晶構造などが影響し複合した析出が起こりにくいことが原因と思われる。同様のことはCrとの間にも起こるが、CrとBとはどちらも基本的には好ましい効果を有しており、お互いに補完しあう元素となり、適当量の添加で相互作用的な好ましい効果を発揮するものと思われる。以上の理由から、本発明の極薄鋼板においては、[Al]/[B]を40以下とする。なお、[Al]/[B]は30以下とすることが好ましく、更に好ましくは20以下、更に好ましくは15以下である。
高温域での冷却速度は比較的遅くすることが望ましいため、本発明の極薄鋼板の製造方法においては、加熱炉から取り出し後、1000℃までの冷却速度を1.0℃/秒以下とする。これにより、Cr炭窒化物を粗大化することができる。本発明の極薄鋼板においては、この温度域が比較的高温で生成及び成長するCr炭窒化物の析出に都合がよいものと考えられる。なお、この温度域での冷却速度が1.0℃/秒を超えると、Cr炭窒化物が十分に粗大化せず、前述した効果が得られない。また、この冷却速度は、0.7℃/秒以下とすることが好ましく、更に好ましくは0.5℃/秒以下である。
熱間圧延中は、比較的低温の温度域では、高速で冷却することが望ましい。そこで、本発明の極薄鋼板の製造方法においては、熱間圧延中における1000〜900℃の冷却速度を10℃/秒以上とする。このときの冷却速度が10℃/秒未満の場合、炭窒化物の形態が好ましからざるものとなり、耐ヒートバックル性及び溶接性を両立することが困難となる。となる。なお、熱間圧延中における1000〜900℃の冷却速度は、15℃/秒以上とすることが好ましく、更に好ましくは20℃/秒以上、更に好ましくは25℃/秒以上、更に好ましくは30℃/秒以上である。
本発明の極薄鋼板においては、熱間圧延の仕上温度を900℃以下とする。この熱間圧延温度が900℃を超えると、炭窒化物の形態が好ましからざるものとなり、耐ヒートバックル性及び溶接性を両立することが困難となる。一方、仕上温度があまりに低いと、熱間圧延により得られる熱延鋼板に、未再結晶組織が残存し、最終製品の加工性が損なわれることがあるため、熱間圧延仕上温度は700℃以上とすることが望ましい。なお、熱間圧延仕上温度は、870℃以下とすることが好ましく、更に好ましくは840℃以下、更に好ましくは810℃以下、更に好ましくは780℃以下である。
本発明の極薄鋼板の製造方法においては、特定炭窒化物が析出しやすいこの温度域を短時間で通過させることにより、微細な特定炭窒化物の生成を抑制すると共に、仕上げ温度を低くすることにより、熱延鋼板における結晶粒径の微細化を図っている。ここで、注意を要することは、微細析出物を活用して熱延鋼板結晶粒の微細化を図る一般的な技術は本発明鋼には適用できないことであり、微細析出を抑えながら、熱延鋼板の結晶粒を微細化する必要があることである。但し、本発明の極薄鋼板においては、熱間圧延条件を同一とした場合にも、熱延鋼板の結晶粒は、より微細となる傾向が見られ、わずかには生成するであろうCr炭窒化物、特定炭窒化物又はその前駆現象であるクラスターの生成が1つの特徴とも言える。このため、仕上圧延後は、結晶粒の成長を抑制するために高速で冷却することが望ましく、本発明においては、750℃までの冷却速度を15℃/秒以上とする。一方、750℃までの冷却速度が15℃/秒未満の場合、炭窒化物の形態が好ましからざるものとなり、耐ヒートバックル性と溶接性とを両立することが困難となる。なお、750℃までの冷却速度は、20℃/秒以上とすることが好ましく、更に好ましくは30℃/秒以上、更に好ましくは40℃/秒以上である。また、本発明の極薄鋼板は、特定炭窒化物に起因すると思われる特有の微細化効果を示す。しかしながら、この時の冷却終了温度があまりに低いと、このような効果が得られないことがある。これは、冷却終了後、Cr炭窒化物を核として特定炭窒化物を形成させるためには、有効な温度を確保する必要があるためである。このため、この後の冷却速度は遅くし、ある程度の温度域で十分な時間を保持することが望ましい。
巻取温度が700℃未満の場合、Cr炭窒化物と特定炭窒化物の複合化が不十分となる。よって、本発明の極薄鋼板の製造方法においては、巻取温度を700℃以上とする。
2、4 溶接部
3 金型
Claims (11)
- 質量%で、
C:0.0006〜0.0300%、
Si:0.001〜2.0%、
Mn:0.01〜3.0%、
S:0.0005〜0.040%、
P:0.002〜0.080%、
Al:0.005〜0.090%、
N:0.0011〜0.0049%及び
Cr:0.21〜6.0%を含有すると共に、
Ti:0.010%以下、Nb:0.010%以下、V:0.010%以下、Mo:0.010%以下、W:0.010%以下及びZr:0.010%以下からなる群から選択された1種又は2種以上の元素を合計で0.0010〜0.020%含有し、
残部がFe及び不可避的不純物からなり、
Cr含有量([Cr])とAl含有量([Al])との比([Cr]/[Al])が20以上であり、
かつCr含有量([Cr])とTi、Nb、V、Mo、W及びZrの総含有量([Ti+Nb+V+Mo+W+Zr])との比([Cr]/[Ti+Nb+V+Mo+W+Zr])が20以上である組成を有し、
板厚が0.4mm以下であることを特徴とする極薄鋼板。 - 更に、質量%で、B:0.0002〜0.0029%を含有し、Al含有量([Al])とB含有量([B])との比([Al]/[B])が40以下であることを特徴とする請求項1に記載の極薄鋼板。
- 鋼中にCr及び/又はBを含有する炭窒化物が存在することを特徴とする請求項1又は2に記載の極薄鋼板。
- Ti、Nb、V、Mo、W及びZrからなる群から選択された1種又は2種以上の元素を含有し、直径が0.02〜0.10μmの炭窒化物の数密度が、0.5個/μm3以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の極薄鋼板。
- 直径が0.02〜0.10μmの炭窒化物の数密度D1と、直径が0.10μmを超え1.0μm以下の炭窒化物の数密度D2との比(D1/D2)が1.0未満であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の極薄鋼板。
- 直径が0.02〜0.10μmの炭窒化物のうち、Ti、Nb、V、Mo、W及びZrからなる群から選択された1種又は2種以上の元素を含有し、Cr炭窒化物と複合析出しているものの個数の割合が30%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の極薄鋼板。
- 直径が0.10μmを超え1.0μm以下で、Crを含有する炭窒化物のうち、その周囲に、Ti、Nb、V、Mo、W及びZrからなる群から選択された1種又は2種以上の元素を含有する炭窒化物が複合析出しているものの個数の割合が30%以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の極薄鋼板。
- 結晶粒の平均直径が19μm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の極薄鋼板。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の極薄鋼板の製造方法であって、
スラブを加熱炉から取り出した後、1000℃までの冷却速度を1.0℃/秒以下、熱間圧延中における1000〜900℃の冷却速度を10℃/秒以上、熱間圧延仕上温度を900℃以下、仕上圧延後における750℃までの冷却速度を15℃/秒以上、巻取温度を700℃以上として熱間圧延することを特徴とする極薄鋼板の製造方法。 - 前記熱間圧延により得た熱延鋼板は、結晶粒の平均直径が39μm以下であることを特徴とする請求項9に記載の極薄鋼板の製造方法。
- 更に、前記熱間圧延後に冷間圧延を行い、その後、750℃以下の温度で焼鈍することを特徴とする請求項9又は10に記載の極薄鋼板の製造方法。
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