JP4630813B2 - 電子写真感光体及びその製造方法、並びに、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体及びその製造方法、並びに、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4630813B2 JP4630813B2 JP2005378554A JP2005378554A JP4630813B2 JP 4630813 B2 JP4630813 B2 JP 4630813B2 JP 2005378554 A JP2005378554 A JP 2005378554A JP 2005378554 A JP2005378554 A JP 2005378554A JP 4630813 B2 JP4630813 B2 JP 4630813B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- charge
- charge transport
- transport layer
- compound represented
- photosensitive member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
前記第二電荷輸送層が、下記一般式(1)で示されるベンジジン化合物と下記一般式(2)で示されるトリフェニルアミン化合物とを重合及び/又は架橋させることによって得られる硬化物を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
また、本発明は、上記電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする電子写真装置である。
また、本発明は、導電性支持体上に電荷発生層、第一電荷輸送層及び第二電荷輸送層をこの順に形成してなる電子写真感光体を製造する方法において、
有機溶剤と上記一般式(1)で示されるベンジジン化合物と上記一般式(2)で示されるトリフェニルアミン化合物とを含有する第二電荷輸送層用塗布液を該第一電荷輸送層上に塗布した後、重合及び/又は架橋させることによって該第二電荷輸送層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
以下、実施例及び比較例によって、本発明を更に詳細に説明する。
まず導電層用の塗料を以下の手順で調製した。10%の酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した導電性酸化チタン粉体50部(質量部、以下同様)、フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、メタノール5部及びシリコーン化合物(ポリジメチルシロキサンポリオキシアルキレン共重合体(平均分子量3000)0.002部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間分散して調製した。この塗料をφ30mmのアルミニウムシリンダー上に浸漬コーティング法で塗布し、150℃で30分乾燥して、膜厚18μmの導電層を形成した。
第二電荷輸送層の硬化性電荷輸送性化合物に関して、表2に記載した化合物種及び質量部に変更した以外は実施例1と同様に感光体を作成し、評価した。その結果を表2に示す。
第一電荷輸送層までは、実施例1と同様に作成した。次に、分散剤としてフッ素原子含有樹脂(商品名:GF−300、東亞合成(株)製)1.25部を、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、日本ゼオン(株)製)37.5部と1−プロパノール37.5部に溶解した後、潤滑剤として四フッ化エチレン樹脂粉体(商品名:ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)25部を加え、高圧分散機(商品名:マイクロフルイダイザーM−110EH、米Microfluidics社製)で58.8MPa(600kgf/cm2)の圧力で3回の処理を施し均一に分散させた。これを10μmのPTFEメンブレンフィルターで加圧濾過を行い、潤滑剤分散液を調製した。
第二電荷輸送層の硬化性電荷輸送性化合物に関して、表2に記載した化合物種及び質量部に変更した以外は実施例20と同様に感光体を作成し、評価した。その結果を表2に示す。
第一電荷輸送層までは、実施例1と同様に作成した。次に、下記構造式(A)で示される熱重合開始材0.5部、表1の化合物例No.1の硬化性電荷輸送性化合物を10部、表1の化合物例No.18の硬化性電荷輸送性化合物を90部、潤滑剤分散液45部、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフロオロシクロペンタン66.7部、1−プロパノール66.7部を混合、攪拌した後、PTFE製の5μmメンブレンフィルターで加圧濾過を行い、第二電荷輸送層用塗布液を調製した。この塗布液を、浸漬コーティング法により第一電荷輸送層上に塗布した後、150℃で1時間加熱硬化することで膜厚5μmの第二電荷輸送層を形成し、感光体(20)を作成し、実施例1と同様に評価した。その結果を表2に示す。
第二電荷輸送層の硬化性電荷輸送性化合物に関して、表2に記載した化合物種及び質量部に変更した以外は実施例25と同様に感光体を作成し、評価した。その結果を表2に示す。
第二電荷輸送層の硬化性電荷輸送性化合物に関して、表2に記載した化合物種及び質量部に変更した以外は実施例25と同様に比較感光体11を作成し、評価した。その結果を表2に示す。
第一電荷輸送層までは、実施例1と同様に作成した。次に、下記構造式(B)で示される光重合開始材0.5部、表1の化合物例No.3の硬化性電荷輸送性化合物を10部、表1の化合物例No.20の硬化性電荷輸送性化合物を90部、潤滑剤分散液45部及び1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフロオロシクロペンタン66.7部、1−プロパノール66.7部を混合、攪拌した後、PTFE製の5μmメンブレンフィルターで加圧濾過を行い、第二電荷輸送層用塗布液を調製した。この塗布液を、浸漬コーティング法により第一電荷輸送層上に塗布した後、メタルハライドランプを用いて500mW/cm2の光強度で60秒間硬化させた後加熱処理を行うことで膜厚5μmの第二電荷輸送層を形成し、感光体(23)を作成し、実施例1と同様に評価した。その結果を表2に示す。
第二電荷輸送層の硬化性電荷輸送性化合物に関して、表2に記載した化合物種及び質量部に変更した以外は実施例28と同様に感光体を作成し、評価した。その結果を表2に示す。
第二電荷輸送層の硬化性電荷輸送性化合物に関して、表2に記載した化合物種及び質量部に変更した以外は実施例28と同様に比較感光体12を作成し、評価した。その結果を表2に示す。
2 軸
3 一次帯電手段
4 画像露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 像定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 レール
Claims (6)
- 導電性支持体上に電荷発生層、第一電荷輸送層及び第二電荷輸送層をこの順に形成してなる電子写真感光体において、
該第二電荷輸送層が、硬化性電荷輸送性化合物を重合及び/又は架橋させることによって形成された硬化膜であり、
該硬化膜である該第二電荷輸送層の形成に用いられる該硬化性電荷輸送性化合物が、下記構造式(6)で示されるベンジジン化合物及び下記構造式(14)で示されるトリフェニルアミン化合物のみであり、かつ、下記一般式(6)で示されるベンジジン化合物の総質量が、下記構造式(6)で示されるベンジジン化合物及び下記構造式(14)で示されるトリフェニルアミン化合物の総質量に対して10〜20質量%である
ことを特徴とする電子写真感光体。
- 前記重合及び/又は架橋が、電子線による重合及び/又は架橋である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 請求項1又は2に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段からなる群より選ばれた少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1又は2に記載の電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
- 導電性支持体上に電荷発生層、第一電荷輸送層及び第二電荷輸送層をこの順に形成してなる電子写真感光体を製造する方法において、
有機溶剤と硬化性電荷輸送性化合物とを含有する第二電荷輸送層用塗布液を該第一電荷輸送層上に塗布した後、重合及び/又は架橋させることによって硬化膜である該第二電荷輸送層を形成する工程を有し、
該硬化膜である該第二電荷輸送層の形成に用いられる該硬化性電荷輸送性化合物が、下記構造式(6)で示されるベンジジン化合物及び下記構造式(14)で示されるトリフェニルアミン化合物のみであり、かつ、下記一般式(6)で示されるベンジジン化合物の総質量が、下記構造式(6)で示されるベンジジン化合物及び下記構造式(14)で示されるトリフェニルアミン化合物の総質量に対して10〜20質量%である
ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
- 前記重合及び/又は架橋を電子線によって行う請求項5に記載の電子写真感光体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005378554A JP4630813B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 電子写真感光体及びその製造方法、並びに、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005378554A JP4630813B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 電子写真感光体及びその製造方法、並びに、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007178813A JP2007178813A (ja) | 2007-07-12 |
JP2007178813A5 JP2007178813A5 (ja) | 2009-02-12 |
JP4630813B2 true JP4630813B2 (ja) | 2011-02-09 |
Family
ID=38304051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005378554A Expired - Fee Related JP4630813B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 電子写真感光体及びその製造方法、並びに、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4630813B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5264377B2 (ja) * | 2008-09-12 | 2013-08-14 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体の製造方法 |
JP4702447B2 (ja) * | 2008-12-25 | 2011-06-15 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP5330066B2 (ja) * | 2009-04-13 | 2013-10-30 | 富士フイルム株式会社 | トリアリールアミン化合物の製造方法 |
US8796490B2 (en) | 2010-04-28 | 2014-08-05 | Fujifilm Corporation | Method of producing a triarylamine compound |
JP5899676B2 (ja) | 2010-08-25 | 2016-04-06 | 株式会社リコー | 電子写真感光体 |
US8652717B2 (en) | 2010-12-27 | 2014-02-18 | Ricoh Company, Ltd. | Image bearing member and image forming method, image forming apparatus, and process cartridge using the same |
JP5535268B2 (ja) * | 2011-11-30 | 2014-07-02 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
JP6429498B2 (ja) * | 2014-05-26 | 2018-11-28 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004240303A (ja) * | 2003-02-07 | 2004-08-26 | Canon Inc | 電子写真装置 |
JP2005062302A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2005345728A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Bando Chem Ind Ltd | 電子写真装置用導電性ローラ及びその製造方法 |
JP2005351954A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Canon Inc | 電子写真感光体 |
-
2005
- 2005-12-28 JP JP2005378554A patent/JP4630813B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004240303A (ja) * | 2003-02-07 | 2004-08-26 | Canon Inc | 電子写真装置 |
JP2005062302A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2005345728A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Bando Chem Ind Ltd | 電子写真装置用導電性ローラ及びその製造方法 |
JP2005351954A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Canon Inc | 電子写真感光体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007178813A (ja) | 2007-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6669400B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
EP1018671B1 (en) | Electrophotographic photosensitive member, process for producing electrophotographic photosensitive member, process cartridge and electrophotographic apparatus | |
JP6896556B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP6433238B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP4095509B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2007086522A (ja) | 電子写真感光体並びに該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP6406931B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、電子写真装置およびプロセスカートリッジ | |
JP2008070761A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP4630806B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2005062301A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2005062300A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP4630813B2 (ja) | 電子写真感光体及びその製造方法、並びに、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2018185373A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP6071733B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP4143497B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2004240305A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置及び電子写真感光体の製造方法 | |
JP6327981B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、および電子写真装置 | |
JP5546574B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP4229352B2 (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体の製造方法、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2010066670A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP2004093802A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP2017142336A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2005345781A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2005049579A (ja) | 電子写真感光体、電子写真装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2005055729A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081217 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081217 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20090324 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100201 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20100630 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100817 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101013 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101102 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |