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JP4627076B2 - ノード装置 - Google Patents

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JP4627076B2 JP2007248019A JP2007248019A JP4627076B2 JP 4627076 B2 JP4627076 B2 JP 4627076B2 JP 2007248019 A JP2007248019 A JP 2007248019A JP 2007248019 A JP2007248019 A JP 2007248019A JP 4627076 B2 JP4627076 B2 JP 4627076B2
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Description

本発明はノード装置に関し、特に端末と共に、又は端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成するノード装置に関するものである。
現在、次世代移動通信システムの検討が、世界各国の研究機関および標準化団体等で進められている。次世代移動通信システムでは、2Mbps程度までの高速なデータ通信を含むマルチメディアサービスの提供を目指している。
特に、インターネットを初めとするパケット通信サービスは、現在の音声を中心とするサービスに代わって、次世代移動通信に於ける中核のサービスになると予想されている。
さらに、その先には、移動-固定を統合する通信システムの検討も始められている。この様な移動-固定を統合する通信システムにおいては、送信元端末から宛先端末に確実にパケットを送信することが重要である。
現在、日本や欧州のセルラ通信網で実現されている移動通信パケットシステムの概念図および問題点については、特願平11-41784(H11.2.19)記載の移動パケット通信システムで述べられている。
図32は、上記の出願における移動パケット通信システムの構成例を示している。この通信システムは、位置登録サーバ装置301,302と、エリア211〜214をそれぞれが有するノード装置201〜204とで構成されている。なお、図示の例では「301」を「30_1」というように3桁数字の最下位桁の前にアンダーバー付の空白を設けて示してあるが、本明細書では以下、このアンダーバー付の空白を省いて記載することとする。
これらの装置301,302,201〜204には、それぞれ、アドレス[ADR1]〜[ADR6]が割り振られている。
さらに、この通信システムは、エリア211〜213にそれぞれ在圏する移動端末(以後、単に端末と称する。)103、104、並びに101,102を含んでおり、各端末101〜104には、それぞれアドレス[1.1.1],[1.1.2],[2.1.1],[2.2.1]が割り振られている。
なお、同図では、上記出願における加入者ノード、ゲートノードを区別せず単にノード装置と称するものとし、また、端末、ノード装置等の符号は変更した形で用いている。
位置登録サーバ装置301,302は、パケットの宛先アドレス(例えばIPv4,IPv6)の上行桁毎に対応して設置され、それぞれ、端末とそれが在圏するエリアのノード装置のアドレスとを対応付けした位置登録テーブル311,312を備えている。
例えば、位置登録テーブル311には、アドレスが[1.X.X(X:ドントケア)]である端末101,102のアドレス[1.1.1],[1.1.2]とそれらが在圏するノード装置203のアドレス[ADR5]とが対応付けられて登録されている。
同様に、位置登録テーブル312には、アドレスが[2.X.X]である端末103,104のアドレス[2.1.1],[2.2.1]とノード装置201,202のアドレス[ADR3],[ADR4]とが登録されている。
また、サーバ301,302は、その位置登録テーブルの情報を元にパケットを転送する機能を備えている。
ノード装置201〜204は、それぞれ、端末とその在圏ノード装置のアドレスを記憶する位置情報テーブル221〜224(222のみが図示されている。)と、さらに、パケットの宛先アドレスの上行桁から対応する位置登録サーバ装置のアドレスを検索するサーバ検索テーブル40とを有している。
図33に、図32に示した移動パケット通信システムにおけるパケット転送動作例を示している。以下に、端末104から端末101に向かってユーザパケット71が送信された場合の動作を処理ステップ順に説明する。
ステップS1:端末104は、端末101宛を示すアドレス[1.1.1]を含むユーザパケット71をノード装置202に送信する。
ステップS2:ノード装置202は、サーバ検索テーブル40より端末101のアドレス[1.1.1]に対応するサーバ301のアドレスADR1を検索する。
ステップS3:ノード装置202は、受信したユーザパケット71に、サーバ301のアドレスADR1を付加してノード間パケット81としてサーバ301に転送する。
ステップS4:サーバ301は、位置登録テーブル311より端末101在圏のノード装置203のアドレスADR5を検索する。
ステップS5:サーバ301は、受信したパケット81の宛先アドレスを[ADR5]に書き換えたノード間パケット82を、ノード装置203へ転送する。
ステップS6:サーバ301は、パケット81の送信元アドレスADR4を元に、ノード装置202へ、端末101在圏のノード装置203のアドレスADR5を通知する。
ステップS7:ノード装置203は、パケット82から自装置のアドレスADR5を取り除いたパケット71を端末101へ送信し、これを端末101は受信する。
ステップS8:ノード装置202は、位置情報テーブル222における端末101在圏のノード装置アドレスを[ADR5]に更新または追加する。
ステップS9:端末101宛の次のユーザパケット71がノード装置202に到着する。
ステップS10:ノード装置202は、位置情報テーブル222を検索して端末101在圏のノード装置203のアドレスADR5を得る。
ステップS11:ノード装置202は、受信した端末101宛のパケット71に、ノード装置203のアドレスADR5を付加したノード間パケット83をノード装置203に直接転送する。
ステップS12:ノード装置203は、ノード装置203のパケット83からアドレスADR5を取り除いたユーザパケット71を端末101へ送信する。
これにより、端末104が、順次送出するパケット71は、端末101に受信されることになる。
このような従来のノード装置で構成する通信システムにおいては、端末101が別のノード装置のエリアに移動した場合、パケット損失が発生する。
これを、図33のパケット転送動作後の動作を示した図34により以下に説明する。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、通信システムに対して位置登録を行う。
ステップS3:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40より端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレスADR1を検索する。
ステップS4:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS5:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[ADR6]に更新する。
ステップS6:端末101宛のユーザパケット71がノード装置202に到着する。
ステップS7:ノード装置202は、位置情報テーブル222より端末101在圏のノード装置203のアドレスADR5を検索する。
ステップS8:ノード装置202は、受信した端末101宛のパケット71にアドレスADR5を付加したノード間パケット81をノード装置203に転送する。
ステップS9:ノード装置203では、宛先となる端末101が在圏していないために、端末101にユーザパケット71を送信することが出来ない。
以後、端末104が端末101へユーザパケット71を送信する度にステップS6〜S9が繰り返される。ユーザパケット71は、廃棄されることになる。
以上述べた様に、従来の移動パケット通信システムにおいては、宛先端末が移動しその在圏ノード装置が変わった場合、旧在圏ノード装置において受信されたユーザパケットを宛先端末に届けることが出来ず、パケット損失が発生することにより通信品質が劣化する。
また、送信側のノード装置の位置情報テーブルにおいてキャッシュされている宛先端末の位置情報が更新されないため、宛先端末が既に移動しているにもかかわらず旧在圏ノード装置にパケット転送し続けてしまうという問題があった。
従って本発明は、端末と共に、又は端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成するノード装置において、次の2つの課題を有する。
課題1:宛先端末が別のノード装置のエリアに移動することにより発生するパケット損失を無くすこと。
課題2:送信元のノード装置において、記憶された位置情報が更新されないため、宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置へパケットを送信元のノード装置が送信し続けることを無くすこと。
本発明に係るノード装置は、上記の2つの課題に対して、それぞれ、下記の2つの大きな解決手段を提供する。
課題1に対する解決手段1:受信側のノード装置が、受信したパケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、位置登録サーバ装置を経由してパケットを、該宛先端末在圏のノード装置に転送する。
課題1に対する解決手段2:宛先端末在圏のノード装置が、この宛先端末が自エリアに移動して来たとき、該宛先端末が移動前に在圏していた旧在圏ノード装置に、直接又は他の装置を経由して自装置アドレスを通知する。
課題2に対する解決手段1:受信側のノード装置が、受信したパケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、位置登録サーバ装置を介して、宛先端末在圏のノード装置のアドレスを送信元のノード装置に通知する。
課題2に対する解決手段2:宛先端末在圏のノード装置が、この宛先端末が自エリアに移動して来たとき、位置登録サーバ装置を介して自装置アドレスを、送信元端末在圏の送信元のノード装置に通知する。
以下に、これらの課題に対応した解決手段を説明する。
なお、本発明に係るノード装置は、移動網又は固定網のいずれかに接続することが可能である。
また、位置登録が可能な端末は、固定網ノード装置同士間、移動網ノード装置同士間、並びに固定網及び移動網ノード装置間を移動することが可能である。
これらの端末の移動を「端末がノード装置のエリアから他のノード装置のエリアに移動する」と述べる。
まず、課題1に対する解決手段1について説明する。
図1は、端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成するノード装置の動作原理を示している。通信システムの構成は、図32で示したシステム構成と同様である。
この動作原理は、特に、ノード間パケットの宛先ノード装置である受信側のノード装置に関するものである。
この原理を概略的に言うと、受信側のノード装置203が、受信したパケット81の宛先端末101が自エリア213に在圏していない場合、且つ宛先端末101在圏のノード装置204のアドレスを知っているとき、パケット81を宛先端末在圏のノード装置204に転送する。
受信側のノード装置203が、該アドレスを知らないとき、位置登録テーブル311に基づき、直接又は他の装置(例えば、送信元のノード装置、位置登録サーバ装置)を介して間接的にパケット81を宛先端末在圏のノード装置204に転送する。
次に、詳細な動作を説明する。
同図において、パケット転送動作前の状態は、端末101はノード装置203のエリア213に在圏しており、送信元のノード装置202は、端末101在圏のノード装置203のアドレスADR5を位置情報テーブル222に記憶しているものとする。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、通信システムに対して位置登録を行う。
ステップS3:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレス[1.1.1]=[1.X.X]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレスADR1を得る。
ステップS4:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS5:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[ADR6]に更新する。
すなわち、位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311に端末101のアドレス[1.1.1]とこの端末101在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]とを対応付けて記憶する。
ステップS6:端末104は、端末101宛のユーザパケット71をノード装置202に送信する。
ステップS7:ノード装置202は、位置情報テーブル222を検索して端末101在圏のノード装置203のアドレスADR5を得る。
ステップS8:ノード装置202は、パケット71にノード装置203のアドレスADR5を付加してノード間パケット81として転送する。
ステップS9:ノード装置203はパケット81を受信する。
このとき、ノード装置203は、宛先端末101が自エリア213に在圏していないが、宛先端末101在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を知っているとき、パケット81をノード装置204に直接転送する。
ノード装置203は、ノード装置204のアドレス[ADR6]を知らないとき、位置登録テーブル311に登録された位置情報(端末101のアドレス[1.1.1]と端末101在圏のノード装置のアドレスとの対応関係)に基づき、パケット81に含まれる端末101宛のパケット71を、直接又は他の装置を経由して間接的に端末101在圏のノード装置204に転送する。
以上の動作により、宛先端末101が移動する前の旧在圏ノード装置203で受信されたユーザパケット81が移動後の在圏ノード装置204へ転送され、パケット損失による通信品質の劣化を防ぐことが可能となる。
なお、ユーザパケット71は、ノード装置間においては、ノード間パケット81等に含まれて転送されるが、以後、ノード装置間の転送を、単に「ユーザパケット71がノード装置間で転送される。」と述べることがある。
また、上記において、該位置登録テーブルを参照して、受信した該パケットを該位置登録サーバ装置を経由して該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを転送することができる。
すなわち、同図において、受信側のノード装置203は、パケット71をノード間パケットに含めて位置登録サーバ装置301に転送する。
位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を参照して、パケット71の宛先端末101が在圏するノード装置204のアドレス[ADR6]を得て、パケット71をノード間パケットに含めてノード装置204に転送する。
また、上記において、該パケットを一旦送信元のノード装置に返送し、該送信元のノード装置は、該位置登録サーバ装置から該宛先端末が在圏するノード装置アドレスを取得し、該パケットを該宛先端末在圏のノード装置に転送することが可能である。
すなわち、同図において、受信側のノード装置203は、受信したパケット81(パケット71)の宛先端末101が自装置203に在圏しないとき、パケット71を送信元のノード装置202に返送する。
これを受信した送信元のノード装置202は、パケット71の宛先端末101が受信側のノード装置に在圏していないことを知り、該位置登録サーバ装置301から宛先端末101在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を取得して、直接、ノード装置204にパケット71を転送する。
また、上記において、該パケットを一旦送信元のノード装置に返送し、該送信元のノード装置が、該位置登録サーバ装置に該パケットを転送し、該位置登録サーバ装置が、該位置登録テーブルを参照して、受信した該パケットを該宛先端末在圏のノード装置に転送することが可能である。
すなわち、送信元のノード装置202は、パケット71が返送されて来たとき、受信側のノード装置203に宛先端末101が在圏しないと判断し、パケット71を位置登録サーバ装置301に転送する。
これにより、送信元のノード装置202は、請求項2の受信側のノード装置203と同様に、パケット71の転送を位置登録サーバ装置301に委ねることになる。
また、上記において、該送信元のノード装置に該パケットを転送する場合、さらに、該位置登録サーバ装置を経由して転送することが可能である。
すなわち、同図において、受信側のノード装置203は、自エリア213に宛先端末101が在圏していない場合、受信した該パケットを送信元のノード装置202に転送することを位置登録サーバ装置302に依頼する。
位置登録サーバ装置302は、位置登録テーブルを参照して、該パケット71を送信元端末104在圏の送信元のノード装置202に転送する。
これにより、受信側のノード装置203は、パケット71を送信元のノード装置に返送することが可能である。
以後、送信元のノード装置が、直接又は位置登録サーバ装置を経由して宛先端末在圏のノード装置にパケット71を転送する。
また、上記において、該位置登録サーバ装置から該宛先端末在圏のノード装置のアドレスを取得し、そのアドレスのノード装置に該パケットを転送することが可能である。
すなわち、同図において、受信側のノード装置203は、受信したパケット81(パケット71)の宛先端末101が自エリア213に在圏していないとき、該宛先端末101在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を位置登録サーバ装置301に問い合わせ、取得したアドレス[ADR6]のノード装置204、すなわち、宛先端末在圏のノード装置にパケット71を転送する。
これにより、受信側のノード装置は、自エリアに該宛先端末が在圏していない場合においても、該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを直接転送することが可能になる。
また、上記において、該宛先端末のアドレスと該宛先端末在圏のノード装置アドレスと対応付けて記憶する記憶部を有し、受信した該パケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを転送することが可能である。
すなわち、受信側のノード装置は、該宛先端末のアドレスと該宛先端末在圏のノード装置アドレスと対応付けて記憶する記憶部を有している。
受信側のノード装置は、送信元のノード装置から該宛先端末宛のノード間パケットを受信したとき、自エリアに該宛先端末が在圏していない場合、該記憶部に記憶された(知っている)アドレスの該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを転送する。
これにより、受信側のノード装置は、自エリアに該宛先端末が在圏していない場合においても、該宛先端末在圏のノード装置に該パケット(ノード間パケット)を直接転送することが可能になる。
また、上記において、該パケットを受信してから、所定時間経過するまで又はパケット転送終了の指示があるまで、該パケットの転送を継続することができる。
これにより、受信側のノード装置203は、所定のパケット通信に属するパケットの転送が終了するまで、パケット転送を行うことが可能となる。
さらに、パケット転送が終了した後、該記憶部に記憶された宛先端末在圏のノード装置アドレス204を削除してもよいことになり、該記憶部の記憶容量を削減することが可能になる。
次に、課題1に対する解決手段2としてのノード装置は、端末と共に通信システムを構成するノード装置において、自エリアに宛先端末が移動して来たとき、該宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置のアドレスを取得して該旧在圏のノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末のアドレスを通知する。
図2は、端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成する本発明に係るノード装置の動作原理を示している。通信システムの構成は、図1の通信システムの構成と同様である。
なお、ここでは、位置登録サーバ装置は関与しない。
この動作原理は、概略的に言うと、端末101がノード装置204のエリア214に移動したことを契機として、端末在圏のノード装置204が、直接又は他の装置を経由して間接的に旧在圏のノード装置203に自装置アドレス[ADR6]を通知し、このアドレス[ADR6]に基づき、ノード装置203がノード装置204に受信したパケット82(パケット71)を転送できるようにするものである。
次に、詳細な動作を説明する。
同図において、パケット転送動作前の状態として、端末101はノード装置203のエリア213に在圏しており、送信元のノード装置202は、端末101在圏のノード装置203のアドレスADR5を位置情報テーブル222に記憶しているものとする。
ステップS1:端末101がノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:このとき、通信システム(端末、ノード装置)いずれかに宛先端末101が旧在圏するノード装置203のアドレス[ADR5]を記憶しているものとする。
ステップS3:端末101は、通信システムに対して位置登録を行う。
ステップS4:ノード装置204は、旧在圏のノード装置203のアドレスADR5を用いて、直接又は間接的に自装置アドレスADR6を旧在圏のノード装置203に通知する。
ステップS5:旧在圏のノード装置203は、例えば、“ノード間パケット転送用の”位置情報テーブル223に端末101のアドレス[1.1.1]とその在圏のノード装置のアドレス[ADR6]を追加する。
以上の動作により、宛先端末101が移動前に在圏していたノード装置203は、受信したユーザパケット71の宛先端末101在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることになる。
これにより、旧在圏のノード装置203は、パケット71を破棄することなく宛先端末101在圏のノード装置に転送することが可能となり、パケット損失による通信品質の劣化を防ぐことが可能となる。
この後、旧在圏のノード装置203は、宛先端末101在圏のノード装置へのパケット転送を、本発明の請求項1又は7の手段における受信側のノード装置として次のステップS6〜S10の動作を行う。
ステップS6〜S8:図1のステップS6〜S8と同様に端末104が、端末101宛のパケット71を送出し、このパケット71がパケット81としてノード装置203に到着する。
ステップS9:ノード装置203は、位置情報テーブル223を検索して端末101在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を得る(宛先端末が在圏するノード装置を知っている)。
ステップS10:ノード装置203は、受信したパケット81の宛先アドレス[ADR5]を[ADR6]に書き換えたパケット82(パケット71)をノード装置204へ転送する。
また、宛先端末101が、別のノード装置のエリアに移動する毎に、上記所定時間パケット転送継続動作が行われ、該宛先端末在圏のノード装置(新在圏ノード装置)は、旧在圏のノード装置に自装置アドレスを通知することで、全ての旧在圏のノード装置は、受信した宛先端末101宛のパケットを、自装置の次に在圏したノード装置に転送することになる。
これにより、全ての旧在圏ノード装置が受信した該端末宛のパケットは、新在圏ノード装置に転送されることになる。
また、上記において、該宛先端末が在圏したノード装置のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該記憶部に記憶されたアドレスを受信して、該アドレスの旧在圏のノード装置に該自装置アドレスを通知することができる。
すなわち、同図において、宛先端末101は、記憶部111を有し、この記憶部111に自装置が在圏したノード装置203のアドレス[ADR5]を記憶する。
端末在圏のノード装置204は、宛先端末101が自エリア214に移動して来たとき、宛先端末101からの通知(例えば、位置登録要求)又は自装置からの問い合わせによりアドレス[ADR5]を受信する。
そして、ノード装置204は、受信したアドレス[ADR5]の旧在圏のノード装置203に自装置のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、旧在圏のノード装置203は、自エリア213の圏外に移動した宛先端末101が在圏するノード装置204のアドレス[ADR5]を知ることが可能になる。
また、上記において、通信継続中、該記憶部は、該宛先端末が通信を開始したノード装置のアドレスを記憶していることができる。
すなわち、宛先端末10-1の記憶部111は、通信を開始した時のノード装置(以後、通信開始ノード装置)203のアドレス[ADR5]を記憶する。そして、該宛先端末在圏のノード装置204は、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通信開始ノード装置203に通知する。
さらに、通信継続中に、宛先端末101が別のノード装置205(図示せず、アドレスは[ADR7])に移動した場合、別のノード装置205は、記憶部101が記憶しているアドレス[ADR5]の通信開始ノード装置203に自装置アドレス[ADR7]を通知する。
これにより、宛先端末101が、新たなノード装置のエリアに移動する度に、該新たなノード装置は、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該通信開始ノード装置203に通知することになり、例えば、通信継続中に該宛先端末101が順次在圏エリアを移動しても、該通信開始ノード装置203は、宛先端末101が現在在圏するノード装置のアドレスを知ることが可能である。
また、上記において、該記憶部は、該宛先端末が通信開始した時点から現時点まで在圏した全ての旧在圏のノード装置アドレスを記憶し、該アドレスを受信して該全ての旧在圏のノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
すなわち、同図において、記憶部111は、宛先端末101が通信開始したノード装置203から現時点までに在圏した、例えば、ノード装置203、及びノード装置203からノード装置204までに移動するとき通過した例えばノード装置206〜208(図示せず)全てのアドレスを記憶する。
そして、宛先端末在圏のノード装置204は、該全ての旧在圏のノード装置203,206〜208に自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、通信継続中に、宛先端末101が在圏した全ての旧在圏のノード装置203,206〜208は、現在、宛先端末101が在圏するノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることになり、受信した宛先端末101宛のパケットを廃棄することなく転送することが可能になる。
また、上記において、該宛先端末の該記憶部に記憶された旧在圏のノード装置のアドレスと宛先端末のアドレスとを対応して記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリアから新在圏のノード装置のエリアに移動し、該新在圏のノード装置が該自装置アドレスを通知して来たとき、該記憶部に記憶された該アドレスの該旧在圏のノード装置に該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することが可能である。
すなわち、該宛先端末在圏のノード装置204は、宛先端末101の記憶部111に記憶された旧在圏のノード装置203アドレス[ADR5]と宛先端末101アドレスを自装置の記憶部(図示せず)に記憶する。
そして、宛先端末101が次の新在圏のノード装置のエリア(図示せず)に移動し、該新在圏のノード装置からそのアドレス及び該宛先端末アドレスの通知を受ける。
宛先端末在圏のノード装置204(現在は宛先端末101は在圏していない)は、該新在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該記憶部に記憶されたアドレス[ADR5]の旧在圏のノード装置203に通知する。
これにより、旧在圏のノード装置203は、宛先端末101が在圏する該新在圏のノード装置のアドレスを知ることが可能となる。
また、上記において、該通信システムは、位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置は、該宛先端末から位置登録要求を受信したとき、位置登録前の位置登録テーブルに登録されていた該旧在圏のノード装置のアドレスに基づき、該宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該旧在圏のノード装置に通知することが可能である。
すなわち、宛先端末在圏のノード装置204は、宛先端末101が自エリア214に移動して来たとき、宛先端末101の位置登録要求を位置登録サーバ装置301に対して行う。
位置登録サーバ装置301は、該位置登録要求を受信してその位置登録を行う前に位置登録テーブル311から宛先端末101の旧在圏のノード装置203のアドレスを知り、この旧在圏のノード装置203に該宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、旧在圏のノード装置203は、宛先端末101が自エリア213の圏外に移動した場合においても、宛先端末在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることが可能になる。
また、上記において、該位置登録サーバ装置は、通信継続中の該宛先端末の位置登録要求を受信したとき、位置登録を行わず、該宛先端末が通信を開始したノード装置に該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
すなわち、位置登録サーバ装置301は、宛先端末101が通信継続中に、宛先端末在圏のノード装置204から宛先端末101の位置登録要求を受信したとき、位置登録を行わなずに旧在圏のノード装置203のアドレスを宛先端末在圏のノード装置204のアドレスに更新しない。
これにより、宛先端末101が通信継続中に2つ以上のノード装置のエリアを移動した場合においても、位置登録サーバ装置301は、宛先端末101が通信を開始したノード装置203にアドレス[ADR6]を通知することになる。
これにより、該通信開始ノード装置203は、宛先端末在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることになる。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに含み、自エリアに宛先端末が移動して来たとき、該端末の位置登録を行う前に該宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置のアドレスを該位置登録サーバ装置から取得し、該旧在圏のノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
すなわち、宛先端末在圏のノード装置204は、宛先端末101が自エリア214に移動して来たとき、宛先端末101の位置登録を行う前に、位置登録サーバ装置301から宛先端末在圏のノード装置のアドレスを取得する。このアドレスは位置登録前であるので旧在圏のノード装置203のアドレス[ADR5]である。
そこで、宛先端末在圏のノード装置204は、アドレス[ADR5]の旧在圏のノード装置203に自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これによっても、旧在圏のノード装置203は、宛先端末101が自エリアの圏外に移動した場合においても、宛先端末在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることが可能になる。
また、上記において、該通信システムは位置登録サーバ装置を有し、該位置登録サーバ装置は、該旧在圏のノード装置のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末から位置登録要求を受信したとき、位置登録された該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該旧在圏のノード装置に通知することができる。
すなわち、位置登録サーバ装置301は、記憶部(図示せず)に宛先端末101が在圏した旧在圏のノード装置203のアドレス[ADR5]を記憶する。
宛先端末在圏のノード装置204は、宛先端末101が自エリア214に移動して来たとき、宛先端末101の位置登録を位置登録サーバ装置301に対して行う。
位置登録サーバ装置301は、該記憶したアドレス[ADR5]の旧在圏のノード装置203に該自装置(宛先端末在圏のノード装置204)のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、宛先端末在圏のノード装置204は、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを位置登録サーバ装置301を経由して旧在圏のノード装置203に通知したことになる。
また、上記において、該通信システムは位置登録サーバ装置を有し、該位置登録サーバ装置が該旧在圏のノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該宛先端末が自エリアに移動して来たとき、該旧在圏のノード装置のアドレスを該位置登録サーバ装置から受信し、該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該旧在圏のノード装置に通知することが可能である。
すなわち、位置登録サーバ装置301は、該記憶部(図示せず)に宛先端末101が在圏した旧在圏のノード装置203のアドレス[ADR5]を記憶する。
そして、宛先端末在圏のノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動して来たとき、位置登録サーバ装置301に問い合わせ又は位置登録に応答した位置登録サーバ装置301の通知で該記憶部に記憶された旧在圏のノード装置アドレス[ADR5]を取得する。
そこで、ノード装置204は、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスをノード装置203に直接通知する。これにより、ノード装置203は、宛先端末101在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることになる。
また、上記において、該記憶部は、該宛先端末が通信継続中は、該宛先端末が通信を開始した時の旧在圏のノード装置のアドレスを記憶し、該通信開始時の旧在圏のノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
すなわち、位置登録サーバ装置301の該記憶部は、宛先端末101が通信を開始した時のノード装置(通信開始ノード装置)203のアドレス[ADR5]を記憶する。
これにより、ノード装置204のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスは、ノード装置203に、位置登録サーバ装置301を経由して、又はノード装置204から直接通知される。
これにより、通信継続中に該宛先端末が順次在圏エリアを移動した場合においても、通信開始ノード装置203は、現在宛先端末が在圏するノード装置アドレスを知ることになる。
また、上記において、該記憶部は、該宛先端末が通信開始から現時点まで在圏した全ての旧在圏のノード装置アドレスを記憶し、全ての旧在圏のノード装置に宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
すなわち、位置登録サーバ装置301は、該記憶部に宛先端末101が通信開始から現時点まで在圏した全ての旧在圏のノード装置アドレス(通信開始ノード装置のアドレスも含む)を記憶する。
そして、現在宛先端末が在圏するノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスが、全ての該旧在圏のノード装置に、位置登録サーバ装置を経由して、又は直接通知されることになる。
これにより、該宛先端末が通信継続中に移動した全ての旧在圏のノード装置は、該宛先端末が現在在圏するノード装置アドレスを知ることになる。
次に、課題2に対する解決手段1としてのノード装置は、端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成するノード装置において、受信したパケットの宛先端末が自エリアに在圏せず、且つ該宛先端末が在圏するノード装置アドレスを知っているとき、該アドレスを該パケットの送信元のノード装置に通知し、知らないとき、該位置登録サーバ装置に通知することにより該位置登録サーバ装置に位置登録された該宛先端末が在圏するノード装置アドレスが該送信元のノード装置に与えられるようにする。
図3は、端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成する課題2を解決するため手段2の動作原理を示している。通信システムの構成は、図1の通信システムの構成と同様である。
この動作原理は、概略的に言うと、受信側のノード装置203が、ノード間パケット81の受信を契機として、自装置が知っている又は位置登録サーバ装置301の位置登録された宛先端末101在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を送信元のノード装置202に通知するものである。
次に、その詳細な動作を説明する。
図3において、パケット71の転送動作前の状態として、送信元のノード装置202は、端末101の在圏ノード装置203のアドレスADR5を位置情報テーブル222に記憶している。端末101は、ノード装置203のエリア213からノード装置204のエリア214に移動して位置登録を行い、位置登録サーバ装置301の位置登録テーブル311にはノード装置204のアドレスADR6が端末101のアドレス[1.1.1]に対応付けられて登録されている。
ステップS1:端末101宛のユーザパケット71がノード装置202に到着する。
ステップS2:ノード装置202は、位置情報テーブル222を検索して端末101在圏のノード装置203のアドレスADR5を得る。
ステップS3:ノード装置202は、受信した端末101宛のユーザパケット71に、ノード装置203のアドレスADR5を付加したノード間パケット81を送出する。
ステップS4:ノード装置203は、受信したパケット81(パケット71)の宛先となる端末101が自エリア213に在圏していないので、宛先端末101在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を知っている場合、送信元のノード装置202に通知する。
知っていない場合、ノード装置203は、位置登録サーバ装置301に登録されている端末101在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を直接又は間接的に送信元のノード装置202に通知する。
これにより、送信元のノード装置は、該宛先端末在圏のノード装置を知ることになり、宛先端末101が移動した場合においても、その移動先のノード装置にパケットを転送することが可能になる。
また、上記において、該宛先端末在圏のノード装置アドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該受信したパケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、該記憶部を参照して該宛先端末在圏のノード装置アドレスを該送信元のノード装置に通知することができる。
すなわち、同図において、受信側のノード装置203は、他の装置から受信して得た宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を該記憶部(図示せず)に記憶している。
そして、受信側のノード装置203は、受信したノード間パケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置に通知する。
これにより、送信元のノード装置202は、宛先端末101が現在在圏するノード装置アドレスを知ることになり、宛先端末101が移動した場合においても、その移動先のノード装置にパケットを転送することができる。
なお、ノード装置203が宛先端末在圏のノード装置アドレスを記憶する手段として、「課題1に対する解決手段2」において述べた手段を用いることが可能である。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置に該受信したパケットを転送して、該宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に通知することを依頼することができる。
すなわち、同図において、受信側のノード装置203は、位置登録サーバ装置301にパケット81を転送することで、宛先端末在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置202に通知することを依頼する。
位置登録サーバ装置301は、宛先端末在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置202に通知する。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に通知することを依頼するメッセージを該位置登録サーバ装置に送信することができる。
すなわち、該パケット81の宛先端末101が自エリア213に在圏していないとき、該宛先端末在圏のノード装置のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置202に通知することを依頼するメッセージを位置登録サーバ装置301に送信する。
該位置登録サーバ装置301は、アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置202に通知する。
これにより、送信元のノード装置202は、宛先端末101が現在在圏するノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることになる。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置から該宛先端末在圏のノード装置アドレスを取得して、該送信元のノード装置に該アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
すなわち、同図において、受信側のノード装置203は、位置登録サーバ装置301から宛先端末101が在圏するノード装置アドレス[ADR6]を問い合わせ、取得したアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置202に通知する。
これにより、送信元のノード装置202は、宛先端末101が現在在圏するノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることになる。
さらに、課題2に対する解決手段2としてのノード装置は、端末と共に通信システムを構成するノード装置において、宛先端末が在圏エリアを移動したとき、少なくとも端末及びノード装置のいずれかに設けた記憶部に記憶されたアドレスに基づき送信元のノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
図4は、端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成する本発明に係るノード装置の動作原理を示している。通信システムの構成は、図1の通信システムの構成と同様である。
次に、その詳細な動作を説明する。
なお、端末は、一般的に複数の端末と同時にパケット通信を行う場合がある。以下の説明では、宛先端末101が2つの送信元端末103,104からパケットを受信している場合について述べるが、本解決手段2は、送信元端末が単数でもよい。
また、位置登録サーバ装置を必要としない場合と必要とする場合とがあるが、ここでは、位置登録サーバ装置を含めて説明する。
宛先端末101宛のパケットが転送される前は次の状態である。
端末101はノード装置203のエリア213に在圏している。
送信元のノード装置(送信元端末が在圏するノード装置)201,202は、それぞれ、位置情報テーブル221,222に端末101在圏のノード装置203のアドレスADR5を記憶している。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:ノード装置204は、端末101からの位置登録等によって自エリア214に端末101が移動して来たことを知る。
ステップS3:宛先端末在圏のノード装置204は、通信システム内の装置(例えば端末、ノード装置、又は位置登録サーバ装置等)の記憶部(例えば、記憶部111、記憶部233、又は記憶部321等)に記憶された所定のアドレス(例えば、送信元端末104、又は送信元のノード装置104のアドレス等)に基づき、直接又は他の装置を介して間接的に、自装置のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを、送信元のノード装置201,202に通知する。
ステップS4:送信元のノード装置201及び202は、宛先端末101が現在在圏しているノード装置204のアドレスを知る。
これにより、送信元のノード装置201及び202は、端末101宛のパケットを端末101在圏のノード装置204に直接転送することが可能になる。
また、上記において、該宛先端末は、該送信元のノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該宛先端末から該アドレスを受信して、該アドレスの送信元のノード装置に自装置アドレスを通知することができる。
すなわち、図4において、宛先端末101の記憶部111は、送信元端末103,104在圏の送信元のノード装置201,202のアドレス[ADR3],[ADR4]を記憶している。
宛先端末在圏のノード装置204は、宛先端末101が自エリア214に移動して来たとき、記憶部111に記憶された送信元のノード装置204の該アドレスを宛先端末101から通知され(又は該宛先端末に問い合わせて受信し)、該アドレスの送信元のノード装置201,202に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを送信する。
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末在圏のノード装置204のアドレスを知ることになり、宛先端末101が在圏しない旧在圏ノード装置203にパケットを送信し続けることがなくなる。
また、上記において、該通信システムは、さらに位置登録サーバ装置を有し、該宛先端末は、送信元端末のアドレスを記憶する記憶部を有し、該宛先端末から受信した該アドレス及び該自装置アドレスを含めたメッセージを該位置登録サーバ装置に送信して、該送信元のノード装置に該自装置アドレスを通知することができる。
すなわち、同図において、宛先端末101の記憶部111は、送信元端末103,104のアドレス[2.1.1],[2.2.1]を記憶している。ノード装置204は、宛先端末101が自エリア214に移動して来たとき、該アドレスを受信する。
そして、ノード装置204は、位置登録サーバ装置302に該アドレス及び該自装置アドレス[ADR6]を含むメッセージを送信し、送信元のノード装置201,202に自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知することを依頼する。
位置登録サーバ装置302は、送信元のノード装置201,202に宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることが可能になる。
なお、ノード装置204が、位置登録サーバ装置301,302の中から位置登録サーバ装置302を選択する手段は後述する。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該送信元のノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該宛先端末が自エリア外に移動したとき、該位置登録サーバ装置を経由して移動先の新在圏のノード装置から、その装置アドレス及び該宛先端末アドレスを受信し、該装置アドレスを該送信元のノード装置に通知することができる。
すなわち、同図において、宛先端末移動前、宛先端末在圏(旧在圏)のノード装置203は、記憶部233に送信元端末在圏のノード装置(以後、送信元のノード装置と称することがある。)201,202のアドレス[ADR3],[ADR4]を記憶する。
宛先端末101が自エリア213からノード装置204のエリア214に移動したとき、新在圏のノード装置204は、位置登録サーバ装置301を経由して自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを、ノード装置203に送信する。
そこで、旧在圏のノード装置203(この時点では宛先端末101はすでに移動済みであり在圏していない)は、記憶部233に記憶されたアドレスの送信元のノード装置201,202に受信したアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末101の移動先のノード装置201,202のアドレス[ADR6]を知ることになる。
また、上記において、該宛先端末が在圏したノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該送信元のノード装置のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリア外に移動したとき、該宛先端末の移動先ノード装置からその装置アドレス及び該宛先端末アドレスを受信し、該送信元のノード装置に該移動先ノード装置アドレスを通知することができる。
すなわち、同図において、宛先端末移動前、宛先端末在圏(旧在圏)のノード装置203は、記憶部233に送信元のノード装置201,202のアドレス[ADR3][ADR4]を記憶する。
そして、宛先端末101が自エリア213からノード装置204のエリア214に移動したとき、移動先のノード装置204は、記憶部111の旧在圏のノード装置アドレスに基づき自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスをノード装置203に直接送信する。
そこで、ノード装置203は、受信した装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを記憶部233に記憶されたアドレス[ADR3][ADR4]の送信元のノード装置201,202に通知する。
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末101の移動先ノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることになる。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該宛先端末が在圏したノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該送信元端末のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリア外に移動したとき、該宛先端末の記憶部が記憶したアドレスに基づき該宛先端末の移動先ノード装置が通知して来た該移動先ノード装置のアドレス及び該宛先端末アドレスと該記憶した送信元端末のアドレスとを含んだメッセージを該位置登録サーバ装置に送り、該送信元のノード装置に該移動先ノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスの通知依頼を行うことが可能である。
すなわち、同図において、移動する前、宛先端末101は在圏したノード装置のアドレスを記憶部111に記憶し、宛先端末在圏のノード装置203は、送信元端末のアドレスを記憶部233に記憶する。
宛先端末101がノード装置203のエリア213外に移動したとき、移動先のノード装置204は、宛先端末101の記憶部111に記憶されたアドレスの宛先端末移動前の旧在圏ノード装置203に、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
旧在圏のノード装置(宛先端末在圏のノード装置)203は、記憶部233に記憶した送信元端末アドレスと受信した自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスとを含めたメッセージを、位置登録サーバ装置302に送り、送信元のノード装置201,202宛に自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスの通知依頼を行う。
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることになる。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置が該送信元のノード装置のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリアに移動して来たとき、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを含めたメッセージを該位置登録サーバ装置に送信して、該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に通知することを該位置登録サーバ装置に依頼することが可能である。
すなわち、位置登録サーバ装置301の記憶部321は、送信元のノード装置アドレス[ADR3],[ADR4]を記憶する。
宛先端末在圏のノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動して来たとき、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを含むメッセージ(例えば、位置登録要求)を位置登録サーバ装置301に送り、このメッセージで自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置201,202に通知することを依頼する。
位置登録サーバ装置301は、記憶部321に記憶したアドレスに基づき送信元のノード装置201,202に、該自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることになり、以後、宛先端末101宛のパケットをその在圏ノード装置204に直接転送することになる。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置が該送信元のノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該宛先端末が自エリアに移動して来たとき、該位置登録サーバ装置に該送信元のノード装置アドレスを問い合わせ、該送信元のノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを直接通知することができる。
すなわち、同図において、位置登録サーバ装置301は、記憶部321に送信元のノード装置201,202のアドレス[ADR3][ADR4]を記憶している。
宛先端末在圏のノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動して来たとき、宛先端末にパケットを送信している送信元端末103,104が在圏するノード装置(送信元のノード装置)アドレスを問い合わせる。
位置登録サーバ装置301は、記憶部321を検索し送信元のノード装置アドレス[ADR3][ADR4]を返送する。ノード装置204は、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置201,202に直接送信する。
これにより、送信元のノード装置201,202は宛先端末101が在圏するノード装置アドレス[ADR6]を知ることになる。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置が、該宛先端末に対応する送信元端末のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリアに移動して来たとき、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを含めたメッセージを該位置登録サーバ装置に送信して、該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に通知する依頼を行うことができる。
すなわち、同図において、位置登録サーバ装置301の記憶部321は、送信元端末103,104のアドレスを記憶する。
宛先端末在圏のノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動して来たとき、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを含むメッセージ(例えば、位置登録要求)を位置登録サーバ装置301に送り、このメッセージで自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置201,202に通知することを依頼する。
位置登録サーバ装置301は、記憶部321に記憶したアドレスに基づき該送信元のノード装置201,202に、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることになり、以後、宛先端末101宛のパケットをその在圏ノード装置204に直接転送することになる。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置が該宛先端末に対応する送信元端末のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリアに移動して来たとき、該位置登録サーバ装置から該送信元端末のアドレスを受信し、このアドレスの送信元端末が在圏する送信元のノード装置のアドレスを該位置登録サーバ装置から受信して、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に直接送信することが可能である。
すなわち、同図において、位置登録サーバ装置301の記憶部321は、宛先端末101に対応する送信元端末103,104のアドレスを記憶している。
ノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動して来たとき、位置登録サーバ装置301に送信元端末103,104のアドレスを問い合わせる。
位置登録サーバ装置301は、記憶部321に記憶したアドレスをノード装置204に返送する。
ノード装置204は、位置登録サーバ装置302に受信したアドレスの送信元端末が在圏する送信元のノード装置のアドレスを問い合わせる。位置登録サーバ装置302は、送信元のノード装置アドレス[ADR3],[ADR4]をノード装置204に返送する。
このアドレス[ADR3],[ADR4]に基づき、ノード装置204は、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置201,202に直接送信する。
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることになり、以後、宛先端末101宛のパケットをその在圏ノード装置204に直接転送することになる。
また、上記において、該位置登録サーバ装置が、該記憶部に記憶された送信元端末の位置登録が自装置の位置登録テーブルになされていないとき、該送信元端末が登録された別の位置登録サーバ装置に対して該送信元のノード装置に該宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレス通知依頼を行うことができる。
すなわち、同図において、位置登録サーバ装置301は、記憶部321に記憶されたアドレスの送信元端末103,104の位置登録が、自装置の位置登録テーブル311になされていないとき、それらの位置登録がなされている別の位置登録サーバ装置302に宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスの通知を依頼する。
位置登録サーバ装置302は、送信元端末在圏のノード装置201,202に宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、ノード装置201,202は、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることになり、以後、宛先端末101宛のパケットをその在圏ノード装置204に直接転送することになる。
また、上記において、該端末の記憶部が、該端末に接続されるアダプタに含ませることが可能である。
すなわち、該記憶部を、該端末に接続されたアダプタに実装することが可能である。これによれば、該記憶部が必要でない場合、該端末から切り離すことが可能であり、該端末の低価格化及び低重量化を計ることが可能になる。
また、上記において、該装置間で送受信されるパケットが、送信先の装置に対して、少なくとも自パケットの転送の要/不要の指定、その転送先の指定、応答メッセージの要/不要の指定、及びその応答先の指定のいずれかを指定することが可能である。
すなわち、通信システムにおいて、ノード装置及び位置登録サーバ装置(該通信システムに位置登録サーバ装置が有する場合)間で送受信されるパケットは、送信先の装置に対して、少なくとも次のいずれかを指定することが可能である。
1)受信したパケットを転送するか否かの指定、2)上記1)で転送の場合、その転送先の装置の指定、3)応答メッセージが必要か否かの指定、4)上記3)で必要の場合、該応答メッセージの送信先の指定
また、上記において、該装置間で送受信されるメッセージが、送信先の装置に対して、少なくとも応答メッセージの要/不要の指定、及びその応答先の指定を行うことができる。
すなわち、通信システムにおいて、ノード装置及び位置登録サーバ装置(該通信システムに位置登録サーバ装置が有する場合)間で送受信されるメッセージは、送信先の装置に対して、1)応答メッセージが必要か否かの指定、2)必要である場合、該応答メッセージの送信先の指定を行うことが可能である。
また、上記において、該通信システムが複数の位置登録サーバ装置を有し、該宛先端末とこの宛先端末が位置登録された位置登録サーバ装置アドレスとを対応付けたサーバ検索テーブルを有することができる。
これにより、該通信システムに複数の位置登録サーバ装置を備えている場合においても、ノード装置は、在圏する端末を位置登録すべき位置登録サーバ装置、並びに送信元又は宛先端末が在圏するノード装置アドレスを問い合わせる位置登録サーバ装置を知ることが可能になる。
また、上記において、該装置がルータによって接続されて該通信システムを構成することが可能である。
また、上記において、該装置がATM-SWによって接続されて該通信システムを構成することが可能である。
さらに、上記において、該端末の少なくとも1つが固定端末であり、すくなくとも1つが固定通信網用ノード装置とすることができる。
すなわち、少なくとも1つの該ノード装置が、固定端末が接続される固定通信網用ノード装置であってもよい。
以上説明したように、本発明に係るノード装置によれば、宛先端末が別のノード装置のエリアに移動することにより発生するパケット損失による通信品質の劣化を防ぐことが可能となる。
また、送信元のノード装置が、記憶された位置情報が更新されないため、宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置へパケットを送信し続けること無く、宛先端末在圏のノード装置に正しく転送することが可能となる。
本発明の係るノード装置で構成する通信システムの実施例(1)〜(24)を以下に説明する。実施例(1)〜(23)においては、ノード装置は、端末及び位置登録サーバ装置と共にサブ通信システムを構成し、これらのサブ通信システムは、ルータで接続されて一般的なIP(Internet
Protocol)通信システム(ルータネットワーク)を構成している。
また、実施例(24)においては、ATM網に適用した通信システムの構成例を示す。なお、各サブ通信システムには、必要な装置のみを図示し、他の装置は省略する。
また、通常、端末がノード装置のエリアに移動した場合、位置登録サーバ装置に位置登録が行われるが、この通常の位置登録は図示しない。
但し、実施例によっては、この通常の位置登録を図示する場合があるが、この場合の位置登録は破線の矢印で示す。
なお、本発明の実施例(1)〜(24)のノード装置には、移動網(無線等)又は固定網(有線等)のいずれも接続することが可能である。
端末の移動は、固定網ノード装置に接続された固定端末(局装置)を別の固定網ノード装置に接続替えすること、又は移動網ノード装置のエリアから別の移動網ノード装置のエリアに移動することである。
また、例えば、移動網及び固定網に接続する機能を共に備えた端末は、移動網ノード装置と固定網ノード装置間を移動することも可能である。
これらの移動を実施例(1)〜(24)では、単に「宛先端末がノード装置のエリアから別のノード装置のエリアに移動する」と述べる。
(i)課題1に対する解決手段1の実施例(図5の実施例(1)〜図7の実施例(3)、及び図9の実施例(4))
これらの実施例は、課題1(宛先端末が別のノード装置のエリアに移動することにより発生するパケット損失を無くすること)を解決手段1(ノード装置又は位置登録サーバ装置の宛先端末の位置情報に基づき、宛先端末在圏のノード装置に直接又は他の装置を介して間接的にパケットを転送すること)に基づき解決する。
図5は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(1)を示している。この通信システムの構成は、位置登録サーバ装置301,302及びノード装置201〜204間の通信システムとして一般的なIP(Internet
Protocol)ネットワーク(ルータネットワーク)を適用している。
すなわち、位置登録サーバ装置301,302及びノード装置201〜204は、それぞれ、ルータ501〜506で接続されIPネットワークを構成している。
位置登録サーバ装置301,302及びノード装置201〜204には、それぞれIPアドレス[133.1.1]〜[133.1.6]が割り振られている。
以下に、本実施例の動作を処理ステップ順に説明する。
パケット転送前の通信システムの状態は次の通りである。
端末101は、ノード装置203のエリア213に在圏している。
送信元のノード装置202は、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル222に記憶している。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、ノード装置204を経由してネットワークに対して位置登録を行う。
ステップS3:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS4:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS5:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS6:端末101宛のユーザパケット71がノード装置202に到着する。
ステップS7:ノード装置202は、位置情報テーブル222を検索して端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を得る。
ステップS8:ノード装置202は、受信した端末101宛のパケット71に、ノード装置203のアドレス[133.1.5]を付加してノード間パケット81として転送する。
ステップS9:パケット81を受信したノード装置203は、宛先端末101が在圏していない場合には、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS10:ノード装置203は、パケット81の宛先アドレスを[133.1.1]に書き換え、位置登録サーバ装置301へ転送する。
ステップS11:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を検索し端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を得る。
ステップS12:位置登録サーバ装置301は、受信したパケット82の宛先アドレスを[133.1.6]に書き換えたパケット83をノード装置204へ転送する。
これにより、通信継続中に端末101がノード装置203のエリア213からノード装置204のエリア214に移動した場合においても、パケット71はノード装置203、位置登録サーバ装置301、及びノード装置204を経由して宛先端末101に転送されることになる。
なお、ステップS3,S9において、ノード装置204,203は、それぞれ、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレスに対応する位置登録サーバ装置301のアドレスを獲得したが、通信システムが1つの位置登録サーバ装置しか備えていない場合は、ノード装置204はサーバ検索テーブル40を備える必要はない。
すなわち、複数の位置登録サーバ装置に位置登録情報が分散されて登録されている場合にノード装置及び後述する実施例(22)の位置登録サーバ装置は、サーバ検索テーブル40を備える必要がある。
また、この実施例では、ステップS5で位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置204のアドレスが[133.1.6]に更新される前に、ステップS6〜S10により位置登録サーバ装置301へノード間パケット82が転送された場合には、位置登録サーバ装置301は更新前のアドレスである[133.1.5]へノード間パケットを転送するため、ノード装置203と位置登録サーバ装置301の間でループが発生する可能性がある。
この対策としては、次のものが挙げられる。
(1)IPパケットのヘッダに含まれる生存時間(Time To Live)フィールドを利用して通過するルータ数が設定値以上になったときパケットを廃棄する。
(2)位置登録サーバ装置301が、ノード間パケット82の送信元アドレスと位置登録テーブル311に登録されたユーザパケット71の宛先端末在圏のノード装置アドレスとを比較し、同じアドレスであればループが発生すると判断し廃棄するか、又は(1)と同様に生存時間(Time ToLive)フィールドを利用して通過するルータ数が設定値以下であれば、宛先端末が位置登録されるまで待ち、設定値以上であれば廃棄する。
図6は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(2)を示している。この通信システムの構成は、図5の実施例(1)と同様であるが、この実施例(2)では、実施例(1)において、受信側のノード装置203から位置登録サーバ装置301へパケットを転送する際に、送信元のノード装置202を経由して送信する点が異なっている。
以下、実施例(1)におけるノード装置202からノード装置203にパケット81が送信されたステップS8の状態から後のステップを説明する。
ステップS9:ノード装置203は、自エリア213に宛先の端末101が在圏していない場合、受信したノード間パケット81(図5参照)の宛先アドレスを送信元のノード装置202の[133.1.4]に書き換えたノード間パケット82をノード装置202へ返送する。
ステップS10:ノード装置202は、位置情報テーブル222により端末101在圏のノード装置のアドレスを検索し[133.1.5]を得る。このアドレスがパケット82の送信元アドレス、すなわち自装置アドレス[133.1.5]と一致することから、ノード装置203に端末101が在圏していないと判断する。
ステップS11:そこで、ノード装置202は、サーバ検索テーブル40より端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレスを検索し、[133.1.1]を得る。
ステップS12:ノード装置202は、受信したパケット82の宛先アドレスを[133.1.1]に書き換えたノード間パケット83を位置登録サーバ装置301へ転送する。
以後、図5で示した実施例(1)のステップS11,S12の動作が実行される。
これにより、端末104から送出されたパケット71は、廃棄されることなくノード装置202、ノード装置203、ノード装置202、及び位置登録サーバ装置301を経由して宛先端末の移動先のノード装置204にノード間パケットで転送されることになる。
なお、この実施例(2)の変形例として、ステップS11の後、ノード装置202が、位置登録サーバ装置301に宛先端末在圏のノード装置アドレスを問い合わせ、パケット82をノード装置204に直接転送してもよい。
図7は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(3)を示している。この通信システムの構成は、図6の実施例(2)と同様であるが、この実施例(3)では、実施例(2)において、受信側のノード装置203が、受信したパケット81(図5参照)を送信元のノード装置202へ返送する場合、直接、ノード装置202に返送する代わりに、送信元端末に対応する位置登録サーバ装置を経由して行う点が異なっている。
以下、実施例(1)におけるノード装置202からノード装置203にパケット81が送信されたステップS8の状態から後のステップを説明する。
ステップS9:ノード装置203は、宛先端末101が在圏していない場合、サーバ検索テーブル40を検索し送信元端末104のアドレス[2.2.1]に対応する位置登録サーバ装置302のアドレス[133.1.2]を得る。
ステップS10:ノード装置203は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.2]に書き換えたノード間パケット82を位置登録サーバ装置302へ転送する。
この時、当該パケット82が返信パケットであることを表示する手段は、図8において後述する。
ステップS11:位置登録サーバ装置302は、位置登録テーブル312を検索し端末104在圏のノード装置202のアドレス[133.1.4]を得る。
ステップS12:位置登録サーバ装置302は、受信したパケット82の宛先アドレスを[133.1.4]に書き換えたノード間パケット83をノード装置202へ転送する。
以後、図6の実施例(2)のステップS10〜S12、及び図5の実施例(1)のステップS11,S12の動作が実行される。
これにより、パケット71は、ノード装置202,203、サーバ302、ノード装置202、サーバ301、及びノード装置204を経由して宛先端末101に送られることになる。
図8は、図7で示した実施例(3)のステップS10におけるノード間パケット82の実施例を示している。このパケット82は、受信側のノード装置203から送信元端末104に対応する位置登録サーバ装置302を経由して、パケット83として送信元のノード装置202に返送される。
パケット82は、宛先アドレスフィールド91、送信元アドレスフィールド92、及びメッセージパケットフィールド90で構成されている。
そして、フィールド91、92には、それぞれ、パケット82の宛先の位置登録サーバ装置302のアドレス[133.1.2]及び送信元のノード装置203のアドレス[133.1.5]が設定されている。
フィールド90は、メッセージ宛先アドレスフィールド93、メッセージ送信元アドレスフィールド94、メッセージ情報フィールド95、及びユーザパケットフィールド71で構成されている。
フィールド93,94には、それぞれ、メッセージの宛先である位置登録サーバ装置302のアドレス[133.1.2]及びメッセージの送信元であるノード装置203のアドレス[133.1.5]が設定されている。
フィールド95は、「ユーザパケット71の有無」、「メッセージ情報フィールド長」、及び「メッセージの種別」で構成されている。
ステップS10におけるパケット82のフィールド95には、「ユーザパケット71の有無」=“有り”及び「メッセージの種別」=“送信元のノード装置への返信”が表示され、フィールド71には、ユーザパケット71が挿入される。
パケット82を受信した位置登録サーバ装置302は、メッセージ情報フィールド95の内容を解読し、このメッセージパケットの種別が“送信元のノード装置への返信”であることを認識する。
そこで、位置登録サーバ装置302は、図7の実施例(3)のステップS11において、位置登録テーブル312を検索し、ユーザパケット71の送信元アドレス97を参照してアドレス[2.2.1]の端末104が在圏するノード装置202のアドレス[133.1.4]を得ることになる。
図9は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(4)を示している。この通信システムの構成は、図5の実施例(1)と同様である。
この実施例(4)は、図5に示した実施例(1)のステップS8に続く動作を示している。すなわち、受信側のノード装置203がノード間パケット81(同図参照)を受信した後、位置登録サーバ装置301から端末101在圏のノード装置アドレスを取得して宛先端末在圏のノード装置204へパケットを転送する場合を示している。
以下に、実施例(1)のステップS8以後の詳細な動作を説明する。
ステップS9:ノード装置203は、宛先端末101が在圏していない場合、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS10:ノード装置203は、位置登録サーバ装置301に端末101在圏のノード装置アドレスを問い合わせるメッセージを送信する。
ステップS11,S12:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を参照して端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を検索し、これをノード装置203に通知する。
ステップS13:ノード装置203は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.6]に書き換えたノード間パケット82をノード装置204へ転送する。
これにより、ノード装置203は、自エリアに宛先端末101が在圏しない場合においても、受信パケット81を端末101在圏のノード装置204に転送することが可能になる。
(ii)課題1の解決手段2の実施例(図10の実施例(5)〜図16の実施例(11))
これらの実施例は、課題1(宛先端末が別のノード装置のエリアに移動することにより発生するパケット損失を無くすること)を解決手段2(自エリアに宛先端末が移動して来たとき、宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置のアドレスを直接又は間接的に取得して該旧在圏のノード装置に自装置アドレスを直接又は他の装置を介して通知すること)に基づき解決する。
図10は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(5)を示している。この通信システムの構成は、端末101が、移動前に在圏したノード装置203のアドレスを記憶する記憶部(キャッシュ)111を備えていることのみが、図5の実施例(1)と異なっている。
なお、図10のノード装置203には、図5で図示することを省略された位置情報テーブル223が示されている。
また、端末101は、キャッシュ111を備えず、アダプタにキャッシュ111を備え、必要に応じてアダプタを端末101に接続するようにしてもよい。
この実施例(5)では、まず概略を言うと、宛先端末101が旧在圏ノード装置アドレスをキャッシュ111に記憶し、新在圏ノード装置へ移る度に旧在圏ノード装置に新在圏ノード装置アドレスを通知する。
以下に、実施例(5)の詳細な動作を説明する。
送信元端末104がパケット71を送出する動作前の状態は、端末101はノード装置203のエリア213に在圏しており、送信元のノード装置202は、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル222に記憶している状態である。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、キャッシュ111に旧在圏ノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップS3:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ノード装置204に対して旧在圏ノード装置203のアドレス[133.1.5]を通知する。
ステップS4:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS5:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS6:ノード装置204は、ノード装置203へ自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101(アドレス[1.1.1])在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS8:ノード装置203は、“ノード間パケット転送用の”位置情報テーブル223に端末101のアドレス[1.1.1]とその在圏ノード装置204のアドレス[133.1.6]を追加する。
ステップS9:端末104は端末101宛のユーザパケット71を送出する。
ステップS10:ノード装置202は、受信したパケット71の宛先端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を“ユーザパケット転送用の”位置情報テーブル222から検索する。
ステップS11:ノード装置202は、受信した端末101宛のパケット71にノード装置203のアドレス[133.1.5]を付加してノード間パケット81として転送する。
ステップS12:ノード装置203は、自エリア213に宛先端末101が在圏していないので、位置情報テーブル223を参照して、パケット81に含まれる宛先端末101のアドレス[1.1.1]からそれが在圏するノード装置204のアドレス[133.1.6]を検索する。
ステップS13:ノード装置203は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.6]に書き換えたノード間パケット82をノード装置204へ転送する。
以後、パケット82に含まれるパケット71は、ノード装置204を経由して宛先端末101に届けられる。
なお、上述したように位置情報テーブル223は、受信側のノード装置が、ノード間パケットを受信した場合、その宛先端末が自装置に在圏しないときに参照して、転送先のノード装置アドレスを知るためのテーブルである。
一方、位置情報テーブル222は、送信元のノード装置が送信元端末から受信したユーザパケットの宛先ノード装置アドレスを参照するための従来のテーブルである。
テーブル223は、宛先端末アドレスとこの宛先端末が在圏するノード装置アドレスを示す場合、ノード装置203に含まれるユーザパケット転送用の位置情報テーブル(図示せず)と兼用することも可能である。但し、兼用した場合、検索時間は遅くなる。
以後の実施例においては、ノード間パケット用とユーザパケット用の位置情報テーブルは兼用しているものとして説明する。
図11は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(6)を示している。この通信システムの構成は、図10の実施例(5)の通信システムにルータ507、及びこのルータ507を経由してノード装置205がさらに接続されている構成に成っている。ノード装置205は、アドレス[133.1.7]が割り振られ、エリア215を有している。
本実施例(6)では、まず概略を言うと、宛先端末101が通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]をキャッシュ111に記憶し、新在圏ノード装置へ移る度に通信開始ノード装置203に新在圏ノード装置アドレスを通知する。
以下に、実施例(6)のパケット転送の詳細な動作を説明する。
パケット転送動作前の状態として、端末101は通信を開始したノード装置203のエリア213に在圏しており、送信元のノード装置202は、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル222に記憶しているものとする。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、キャッシュ111に通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップS3:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]を通知する。
ステップS4:ノード装置204は、自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通信開始ノード装置203に通知する。
ステップS5:ノード装置203は、位置情報テーブル223に端末101とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.6]を追加する。
ステップS6:端末101は、ノード装置205のエリア215に移動する。
ステップS7:端末101は、キャッシュ111に通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]を保持している。
ステップS8:端末101は、ネットワークに対して通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]を通知する。
ステップS9:ノード装置205は、自装置アドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを通信開始ノード装置203に通知する。
ステップS10:ノード装置203は、位置情報テーブル223における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
ステップS11〜S13:端末104からの端末101宛ユーザパケット71がノード間パケット81に含まれてノード装置203に転送される。
ステップS14:ノード装置203は、位置情報テーブル223を検索し端末101在圏のノード装置205のアドレス[133.1.7]を得る。
ステップS15:ノード装置203は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.7]に書き換えたノード間パケット82をノード装置205へ転送する。
これにより、ノード装置203は、例えば、通信中に自エリア外に移動した端末101宛のパケットを該端末101在圏のノード装置205に転送することが可能となる。これは、端末101が、在圏エリアを順次移動した場合においても、同様に、端末101が現在在圏するノード装置に転送することができる。
図12は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(7)を示している。この通信システムの構成は、図11に示した実施例(6)と同様であるが、同図で図示されななかった位置情報テーブル224、サーバ検索テーブル40が図示されている。
まず概略を言うと、実施例(6)では、宛先端末101が新在圏ノード装置へ移る度に通信開始ノード装置203のみに新在圏ノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知したが、本実施例(9)では、該宛先端末101のキャッシュ111が、現時点までに移動した通信開始ノード装置203を含む全ての旧在圏ノード装置のアドレスを記憶し、新在圏ノード装置へ移る度に通信開始ノード装置含む全ての旧在圏ノード装置に新在圏ノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
以下に、実施例(7)の詳細な動作を説明する。
パケット転送動作前の状態は、実施例(6)の動作前の状態と同様である。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、キャッシュ111に通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップS3:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]を通知する。
ステップS4:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40より端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を検索する。
ステップS5,S6:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信し、ノード装置203へ自装置のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS8:ノード装置203は、位置情報テーブル223に端末101とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.6]を追加する。
ステップS9:端末101は、ノード装置205のエリア215に移動する。
ステップS10:端末101は、キャッシュ111に通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]、及び旧在圏ノード装置204のアドレス[133.1.6]を記憶している。
ステップS11:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]、及び旧在圏ノード装置204のアドレス[133.1.6]を通知する。
ステップS12,S13:ノード装置205は、サーバ検索テーブル40より端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を検索し、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS14:ノード装置205は、ノード装置203,204へノード装置205のアドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS15:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
ステップS16:ノード装置203は、位置情報テーブル223における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
ステップS17:ノード装置204は、位置情報テーブル224に端末101とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.7]を追加する。
これにより、ノード装置203,204は、宛先端末101が現在在圏するノード装置のアドレスを知ることになる。
以後、ノード装置203,204は、端末101宛のノード間パケット81を受信した場合、図10に示した実施例(5)のステップS11〜S13と同様の動作を実行し、受信したパケット81をノード装置205に転送する。
図13は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(8)を示している。この通信システムの構成が図12の実施例(7)の構成と異なる点は、ノード装置204,205が、それぞれ、記憶部234,235(符号23で総称することがある。)を備えていることである。
また、宛先端末101の記憶部111は、直前に在圏したノード装置のアドレスのみを記憶する点も異なっている。
ノード装置204,205の記憶部234,235は、宛先端末101がエリアを移動する直前に在圏したノード装置のアドレスを記憶する。
本実施例(8)では、まず概略を言うと、記憶部111が直前に在圏したノード装置のアドレスを記憶し、このアドレスを新在圏ノード装置の記憶部23が記憶する。
そして、通信継続中、宛先端末101が、新在圏ノード装置のエリアに移動する度に、新在圏ノード装置は1つ前の旧在圏ノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知し、旧在圏ノード装置は、自装置の記憶部23を参照して、その一つ前の旧在圏ノード装置へ新在圏ノード装置のアドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
これを繰り返すことにより、新在圏のノード装置アドレスは、宛先端末101が在圏した全てのノード装置に通知されることになる。
以下に、実施例(8)の詳細な動作を説明する。動作前の状態は、実施例(7)と同様である。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、キャッシュ111に旧在圏ノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップS3:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]を通知する。
ステップS4:端末101は、キャッシュ111を在圏ノード装置204のアドレス[133.1.6]に更新する。
ステップS5:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS6:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS7:ノード装置204は、キャッシュ234に端末101のアドレス[1.1.1]とその旧在圏ノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶する。
ステップS8:ノード装置204は、ノード装置203へ自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS9:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311の端末101の在圏ノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS10:ノード装置203は、位置情報テーブル223に端末101のアドレス[1.1.1]とそれに対応する在圏ノード装置アドレス[133.1.6]を追加する。
ステップS11:端末101は、ノード装置205のエリア215に移動する。
ステップS12:端末101は、キャッシュ111に旧在圏ノード装置204のアドレス[133.1.6]を記憶している。
ステップS13:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して旧在圏ノード装置204のアドレス[133.1.6]を通知する。
ステップS14:端末101は、キャッシュ111のアドレスを[133.1.7]に更新する。
ステップS15:ノード装置205は、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS16:ノード装置205は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS17:ノード装置205は、キャッシュ235に端末101のアドレス[1.1.1]とそれに対応する旧在圏ノード装置アドレス[133.1.6]を記憶する。
ステップS18:ノード装置205は、ノード装置204へ自装置アドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS19:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311の端末101に対応する在圏ノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
ステップS20:ノード装置204は、位置情報テーブル224に端末101のアドレス[1.1.1]とそれに対応する在圏ノード装置アドレス[133.1.7]を追加する。
ステップS21:ノード装置204は、キャッシュ234より端末101の旧在圏ノード装置のアドレス[133.1.5]を検索する。
ステップS22:ノード装置204は、ノード装置203へノード装置205のアドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS23:ノード装置203は、位置情報テーブル223の端末101に対応する在圏ノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
これにより、ノード装置203,204は、それぞれ、位置情報テーブル224,223に現在宛先端末が在圏するノード装置205のアドレス[133.1.7]を記憶したことになる。
以後、ノード装置203,204は、端末101宛のノード間パケット81を受信した場合、図11の実施例(6)のステップS13〜S15の動作が実行され、パケット81は、宛先端末101在圏のノード装置205に直接転送されることになる。
図14は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(9)を示している。この通信システムの構成は、図10の実施例(5)と同様であるが、宛先端末101がキャッシュ111を有していない点が異なっている。
本実施例(9)の動作は、概略的に言うと、キャッシュ111が旧在圏ノード装置アドレスを記憶していた実施例(5)と異なり、位置登録サーバ装置301に登録された宛先端末101の位置登録情報から旧在圏ノード装置アドレスを取得して、旧在圏ノード装置に在圏ノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
以下に、実施例(9)の詳細な動作を説明する。
端末101が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末101は、ノード装置203のエリア213に在圏している。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。
ステップS3:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40より端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を検索する。
ステップS4:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS5:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を参照して端末101在圏のノード装置のアドレス[133.1.5]を検索する。
ステップS6:位置登録サーバ装置301は、ノード装置203へ宛先端末101が在圏するノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを位置登録されたアドレス[133.1.6]に更新する。
ステップS8:ノード装置203は、位置情報テーブル223に端末101のアドレス[1.1.1]とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.6]を追加する。
以後、図10に示した実施例(5)のステップS9〜S13の動作が実行される。
なお、この実施例(9)の変形例として、上記のステップS4〜S7において、ノード装置204が、次のように自装置アドレス及び該宛先端末アドレスの送信を行ってもよい。
ノード装置204が、宛先端末101の位置登録を行う前、宛先端末101在圏の在圏ノード装置アドレス問合のメッセージを位置登録サーバ装置301に送信して、旧在圏ノード装置203のアドレス[133.1.5]を獲得する。
そして、このアドレスに基づき、ノード装置204は、自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを旧在圏ノード装置203に直接送信する。
図15は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(10)を示している。この通信システムの構成は、図11に示した実施例(6)と同様であるが、端末101が記憶部111を保持していないことが異なっている。
まず概略を言うと、実施例(6)では、宛先端末101に記憶された通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]に基づき、新在圏ノード装置へ移る度にノード装置203に新在圏ノード装置アドレスを通知した。
一方、本実施例(10)では、位置登録サーバ装置301が、通信開始ノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶し、宛先端末101が新在圏ノード装置へ移る度に通信開始ノード装置に新在圏ノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
以下に、実施例(10)の詳細な動作を説明する。
端末101が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末101は、通信を開始したノード装置203のエリア213に在圏しており、送信元のノード装置202は、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル222に記憶している。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、通信中であることを通知する。
ステップS3,S4:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40より端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を検索し、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。この時、通信中であることを通知する。
ステップS5:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を検索し端末101在圏のノード装置のアドレス[133.1.5]を得る。
ステップS6:位置登録サーバ装置301は、ノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスをノード装置203に通知する。このとき、通信中であるため位置登録テーブルの更新は行わない。
ステップS7:ノード装置203は、位置情報テーブル223に端末101のアドレス[1.1.1]とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.6]を追加する。
ステップS8:端末101は、ノード装置205のエリア215に移動する。
ステップS9〜S13:ステップS2〜S6と同様の動作が行われる。
ステップS14:ノード装置203は、位置情報テーブル223における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
以後、図11の実施例(6)のステップS11〜S15と同様の動作が実行され、ノード装置203は、パケット81をパケット82として、宛先端末101在圏のノード装置205に直接転送することことになる。
図16は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(11)を示している。この通信システムの構成は、位置登録サーバ装置301が各端末に対応した記憶部(キャッシュ)321を備え、このキャッシュ321に全ての旧在圏ノード装置のアドレスを記憶することが図15の実施例(10)と異なっている。
また、図16には、図15で図示することが省略されたノード装置204の位置情報テーブル224が図示されている。
まず概略を言うと、実施例(10)では、位置登録サーバ装置301が、通信継続中、通信開始ノード装置203に宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知したが、本実施例(11)では、位置登録サーバ装置301が、宛先端末101が新在圏のノード装置へ移る度に、該宛先端末が在圏した全てのノード装置に新在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
以下に、実施例(11)の詳細な動作を説明する。端末101が移動する前の通信システムの状態は実施例(10)と同様である。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、通信中であることを通知する。
ステップS3:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS4:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。この時、通信中であることを通知する。
ステップS5,S6:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311の端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新すると共に、旧在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を端末101に対応するキャッシュ321に記憶する。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、ノード装置203にノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS8:ノード装置203は、位置情報テーブル223に端末101のアドレス[1.1.1]とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.6]を追加する。
ステップS9:端末101がノード装置205のエリア215に移動する。
ステップS10:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、通信中であることを通知する。
ステップS11:ノード装置205は、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS12:ノード装置205は、位置登録サーバ装置301に位置登録情報を送信する。この時、通信中であることを通知する。
ステップS13:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101のアドレス[1.1.1]に対応する在圏ノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
ステップS14:位置登録サーバ装置301は、旧在圏ノード装置204のアドレス[133.1.6]を端末101に対応するキャッシュ321に追加する。
ステップS15:位置登録サーバ装置301は、キャッシュ321に基づきノード装置203およびノード装置204に,ノード装置205のアドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS16,S17:ノード装置203,204は、それぞれ、位置情報テーブル223,224における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.7]に更新,及び追加する。
以後、ノード装置203は、端末101宛のノード間パケット81を受信された場合、図11の実施例(6)のステップS11〜S15と同様の動作が実行し、パケット81を宛先端末在圏のノード装置205に直接転送する。
また、同様に、ノード装置204は、端末101宛のパケット81を受信した場合、パケット81をノード装置205に直接転送する。
なお、この実施例(11)の変形例として、上記のステップS4〜S7において、ノード装置204は、自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを位置登録サーバ装置301を介して旧在圏ノード装置203に送信したが、次のように自装置アドレス及び該宛先端末アドレスの送信を行ってもよい。
すなわち、ノード装置204が、宛先端末101在圏の在圏ノード装置アドレス問合メッセージを位置登録サーバ装置301に送信する。位置登録サーバ装置301は、キャッシュ321に記憶したアドレス[133.1.5]をノード装置204に返送する。
そして、このアドレスに基づき、ノード装置204は、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを旧在圏ノード装置203に直接送信する。
同様に、ステップS12〜S15の代わりに、新在圏ノード装置205が、位置登録サーバ装置301に問合メッセージを送り、ノード装置203,204のアドレス[133.1.5]及び[133.1.6]を獲得し、ノード装置203,204に自装置アドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを送信する。
(iii)課題2に対する解決手段1の実施例(図17の実施例(12)〜図20の実施例(15))
これらの実施例は、課題2(宛先端末が移動したにもかわらず、送信元のノード装置の記憶された位置情報が更新されないため、送信元のノード装置は、宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置へパケットを送信し続けること)を解決する手段1(パケットが受信側のノード装置に到着したとき、送信元のノード装置に記憶された宛先端末の位置情報を更新すること)に基づき解決する。
図17は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(12)を示している。この通信システムの構成では、図10に示した実施例(5)の宛先端末101のキャッシュ111の代わりに、ノード装置203が記憶部(キャッシュ)233を備えいる。この記憶部233は位置情報テーブルと兼用することも可能である。
このキャッシュ233は、宛先端末101のアドレス[1.1.1]と宛先端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]とを対応付けて記憶する。
なお、キャッシュ233が宛先端末在圏のノード装置のアドレスを記憶するまでの動作は、例えば、図10の実施例(5)〜図16の実施例(11)がある。
まず概略を言うと、本実施例(12)では、旧在圏のノード装置203は、宛先端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置202に通知する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。
送信元端末104がパケット71を送出する前の状態は、キャッシュ233にアドレス[133.1.6]が記憶され、端末101は、ノード装置203のエリア213からノード装置204のエリア214に移動し、送信元のノード装置202は、端末101の旧在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル222に記憶している。
ステップS1〜S3:ノード装置202は、受信した端末101宛のパケット71に、ノード装置203のアドレス[133.1.5]を付加したノード間パケット81を転送する。
ステップS4,S5:ノード装置203は、キャッシュ233を検索して端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を獲得し、このアドレス及び該宛先端末アドレスをノード装置202に通知する。
ステップS6:ノード装置202は、位置情報テーブル222における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、ノード装置202は、端末101宛のパケット71を端末101在圏のノード装置204に直接転送することが可能になる。
図18は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(13)を示している。この通信システムの構成は、図5に示した実施例(1)の構成と同様である。
本実施例(13)では、まず概略を言うと、旧在圏のノード装置203は、受信したノード間パケット81を位置登録サーバ装置301に転送し、この位置登録サーバ装置301に対して、送信元のノード装置202に宛先端末在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知することを依頼する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。
図18において、送信元端末104がパケットを送出する前の状態は次の通りである。
送信元のノード装置202は、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル222に記憶している。
端末101は、ノード装置203のエリア213からノード装置204のエリア214に移動し、位置登録を行っている。
位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311の端末101のアドレス[1.1.1]に対応付けたノード装置アドレスをノード装置204のアドレス[133.1.6]に更新している。
ステップS1〜S3:ノード装置202は、受信した端末101宛のユーザパケット71に、ノード装置203のアドレス[133.1.5]を付加してノード間パケット81として転送する。
ステップS4:ノード装置203は、宛先端末101が在圏していないので、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS5:ノード装置203は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.1]に書き換えたノード間パケット82を位置登録サーバ装置301へ転送する。この時、受信したパケット81の送信元のノード装置アドレスは[133.1.4]のままとする。
ステップS6:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を検索し端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を得る。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置202へ通知する。
ステップS8:ノード装置202は、位置情報テーブル222における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、送信元のノード装置202の位置情報テーブル222の端末101の「在圏ノード装置アドレス」は端末101が実際に在圏するノード装置204のアドレス[133.1.6]に更新されたことになる。
以後、送信元のノード装置202は、端末101宛のパケットをノード装置204に直接転送することになる。
図19は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(14)を示している。この通信システムの構成は、図18に示した実施例(13)の構成と同様である。
本実施例(14)では、まず概略を言うと、受信側のノード装置203は、実施例(13)と異なり位置登録サーバ装置301にノード間パケット82を直接転送する代わりに、宛先端末101が在圏するノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置202に通知するように依頼する。
そして、位置登録サーバ装置301は、送信元のノード装置202に宛先端末在圏のノード装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。送信元端末104がパケットを送出する前の状態は、実施例(13)と同様である。
ステップS1〜S3:ノード装置202は、受信したパケット71に、ノード装置203のアドレス[133.1.5]を付加したノード間パケット81を転送する。
ステップS4:ノード装置203は、宛先端末101が在圏していないので、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS5:ノード装置203は、端末101が在圏するノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置202に通知することを依頼するメッセージを位置登録サーバ装置301に送信する。
ステップS6,S7:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を検索して端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を獲得し、これ及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置202へ通知する。
ステップS8:ノード装置202は、位置情報テーブル222における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、実施例(13)と同様に、ノード装置202は、端末101宛のパケット71を端末101在圏のノード装置204に直接転送することが可能になる。
図20は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(15)を示している。この通信システムの構成は、図19に示した実施例(14)の構成と同様である。
本実施例(15)では、まず概略を言うと、受信側のノード装置203は、実施例(14)と異なり、位置登録サーバ装置301に対して宛先端末在圏のノード装置アドレス[133.1.6]の通知を依頼する代わりに、アドレス[133.1.6]を位置登録サーバ装置301から取得して、送信元のノード装置202に転送する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。送信元端末104がパケットを送出する前の状態は、実施例(14)と同様である。
ステップS1〜S3:ノード装置202は、受信した端末101宛のパケット71に、ノード装置203のアドレス[133.1.5]を付加したノード間パケット81を転送する。
ステップS4:ノード装置203は、宛先端末101が在圏していないので、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS5:ノード装置203は、端末101在圏のノード装置アドレスを問い合わせるメッセージを位置登録サーバ装置301に送信する。
ステップS6,S7:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を検索して端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を獲得し、これをノード装置203へ通知する。
ステップS8:ノード装置203は、アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスをノード装置202へ通知する。
ステップS9:ノード装置202は、位置情報テーブル222における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、実施例(14)と同様に、ノード装置202は、端末101宛のパケットを端末101在圏のノード装置204に直接転送することが可能になる。
(iv)課題2に対する解決手段2の実施例(図21の実施例(16)〜図27の実施例(22))
これらの実施例は、課題2(宛先端末が移動したにもかわらず、送信元のノード装置の記憶された位置情報が更新されないため、送信元のノード装置は、宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置へパケットを送信し続けること。)を解決する手段2(宛先端末が在圏エリアを移動したとき、送信元のノード装置に記憶された宛先端末の位置情報を更新すること。)に基づき解決する。
図21は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(16)を示している。この通信システムの構成は、図10に示した実施例(5)の構成と同様であるが、宛先端末101の記憶部(キャッシュ)111が、旧在圏のノード装置のアドレスの代わりに送信元のノード装置アドレスを記憶していることが、実施例(5)と異なっている。
本実施例(16)では、まず概略を言うと、ノード装置204は、宛先端末101が自エリア214に移動したとき、キャッシュ111に記憶されているアドレスに基づき、送信元のノード装置に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを一斉に通知する。
なお、一般的に端末は複数の端末と同時にパケット通信を行うことがあり得るが、実施例(1)〜(15)においては、1つの送信元端末から1つの宛先端末へのパケット通信について説明した。
この実施例(16)及び後述する実施例(17)〜(22)においては、宛先端末101が送信元端末103,104と同時に通信を行っている場合について説明する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末101が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末101:ノード装置203のエリア213に在圏している。
送信元のノード装置201,202は、それぞれ、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル221,222に記憶している。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、キャッシュ111に、送信元端末103,104が、それぞれ在圏しているノード装置201,202のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶している。
ステップS3:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対してアドレス[133.1.3],[133.1.4]を通知する。
ステップS4:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS5:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS6,S7:ノード装置204は、それぞれ、ノード装置201,202へ自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS8:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101の在圏ノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS9,S10:ノード装置201,202は、それぞれ、位置情報テーブル221,222における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
以後、ノード装置201,202は、端末101宛のパケットを、端末101が在圏する移転先のノード装置204に直接転送することになる。
図22は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(17)を示している。この通信システムの構成は、図21に示した実施例(16)の構成と同様であるが、宛先端末101のキャッシュ111は、送信元のノード装置アドレスを記憶する代わりに、送信元端末のアドレスを記憶している点が実施例(16)と異なっている。
本実施例(17)では、まず概略を言うと、ノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動したとき、この端末101のキャッシュ111に記憶されたアドレスに基づき、送信元のノード装置に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを位置登録サーバ装置を経由して間接的に通知する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末101が移動する前の通信システムの状態は実施例(16)と同様である。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、キャッシュ111に送信元端末103のアドレス[2.1.1]、及び送信元端末104のアドレス[2.2.1]を記憶している。
ステップS3:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して送信元端末103のアドレス[2.1.1]、及び送信元端末104のアドレス[2.2.1]を通知する。
ステップS4:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS5:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索し送信元端末103のアドレス[2.1.1]に対応する位置登録サーバ装置302のアドレス[133.1.2]を得る。
ステップS6:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索し送信元端末104のアドレス[2.2.1]に対応する位置登録サーバ装置302のアドレス[133.1.2]を得る。なお、このとき、送信元端末のアドレスによっては、ステップS5と異なる位置登録サーバを検索する場合もある。
ステップS7:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS8:ノード装置204は、送信元端末103が在圏するノード装置201に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知させるために位置登録サーバ装置302へメッセージを送信する。
ステップS9:ノード装置204は、送信元端末104が在圏するノード装置に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知させるために位置登録サーバ装置302へメッセージを送信する。
ステップS10:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS11:位置登録サーバ装置302は、位置登録テーブル312を検索し送信元端末103在圏のノード装置のアドレス[133.1.3]を得る。
ステップS12:位置登録サーバ装置302は、位置登録テーブル312を検索し送信元端末104在圏のノード装置のアドレス[133.1.4]を得る。
ステップS13,S14:位置登録サーバ装置302は、それぞれ、ノード装置201,202にノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS15,S16:ノード装置201,202は、それぞれ、位置情報テーブル221,222の端末101に対応する在圏ノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末101が在圏するノード装置204のアドレス[133.1.6]を知ることになり、以後、宛先端末101宛のパケットをノード装置204に直接転送することが可能になる。
図23は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(18)を示している。この通信システムの構成は、図21に示した実施例(16)の構成と同様であるが、宛先端末101はキャッシュ111を備えていない点が異なっている。
また、ノード装置203は、記憶部(キャッシュ)233を備え、このキャッシュ233には送信元端末103,104がそれぞれ在圏するノード装置201,202のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶している点も異なっている。
この実施例(19)では、まず概略を言うと、ノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動したとき、送信元のノード装置201,202に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを位置登録サーバ装置及び旧在圏のノード装置203を経由して間接的に通知する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末101が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末101は、ノード装置203のエリア213に在圏している。
位置情報テーブル221,222は、それぞれ、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶している。
キャッシュ233は、宛先端末101の送信元端末103,104がそれぞれ在圏するノード装置201,202のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶している。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。
ステップS3:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索し端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS4:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS5,S6:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を検索し端末101在圏のノード装置のアドレス[133.1.5]を得て、このアドレス[133.1.5]の旧在圏ノード装置203に宛先端末在圏のノード装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS8〜S10:ノード装置203は、ノード装置201,202にノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS11,S12:ノード装置201,202は、それぞれ、位置情報テーブル221,222における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を知ることになり、以後、宛先端末101宛のパケットをノード装置204に直接転送することが可能になる。
図24は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(19)を示している。この通信システムの構成は、図23に示した実施例(18)の構成と同様であるが、端末101が、旧在圏のノード装置アドレスを記憶する記憶部111をさらに備えている点が異なっている。
本実施例(19)では、まず概略を言うと、ノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動したとき、この端末101のキャッシュ111に記憶されたアドレスに基づき、旧在圏のノード装置203を経由して、送信元のノード装置201,202に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末101が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末101は、ノード装置203のエリア213に在圏している。
キャッシュ233は、端末101の送信元端末103が在圏するノード装置201のアドレス[133.1.3]、及び送信元端末104が在圏するノード装置202のアドレス[133.1.4]を記憶している。
送信元のノード装置201,202は、それぞれ、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル221,222にそれぞれ記憶している。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、キャッシュ111に、旧在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップS3:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して旧在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を通知する。
ステップS4,S5:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を獲得し、位置登録サーバ装置301に位置登録情報を送信する。
ステップS6:ノード装置204は、ノード装置203へ自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS8〜S10:ノード装置203は、キャッシュ233を参照して、ノード装置201,202にノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS11,S12:ノード装置201,202は、それぞれ、位置情報テーブル221,222における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、ノード装置201,202は、それぞれ、端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を位置情報テーブル221,222に記憶することなる。
以後、ノード装置201,202は、端末101宛のパケットをノード装置204に直接転送することが可能になる。
図25は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(20)を示している。この実施例(20)が、図24に示した実施例(19)と異なる点は、ノード装置203のキャッシュ233が、送信元のノード装置201,202のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶する代わりに送信元端末のアドレス[2.1.1],[2.2.1]を記憶することである。
本実施例(20)では、まず概略を言うと、ノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動したとき、キャッシュ111及びキャッシュ233に記憶されたアドレスに基づき、旧在圏のノード装置203及び位置登録サーバ装置302を経由して、送信元のノード装置201,202に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末101が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末101は、ノード装置203のエリア213に在圏している。キャッシュ233は、端末101の送信元端末103,104のアドレス[2.1.1],[2.2.1]を記憶している。位置情報テーブル221,222は、それぞれ、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、キャッシュ111に、旧在圏ノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップS3:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して旧在圏ノード装置203のアドレス[133.1.5]を通知する。
ステップS4,S5:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を獲得し、位置登録サーバ装置301に位置登録情報を送信する。
ステップS6:ノード装置204は、ノード装置203へ自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS8〜S10:ノード装置203は、サーバ検索テーブル40を検索し、キャッシュ233に記憶された送信元端末103のアドレス[2.1.1]に対応する位置登録サーバ装置302のアドレス[133.1.2]を得る。
同様に、ノード装置203は、送信元端末104のアドレス[2.2.1]に対応する位置登録サーバ装置302のアドレス[133.1.2]を得る。
ステップS11:ノード装置203は、位置登録サーバ装置302にメッセージを送信し、このメッセージで、端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元端末103在圏のノード装置201に通知することを依頼する。

ステップS12:ノード装置203は、同様に位置登録サーバ装置302にメッセージで、端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元端末104在圏のノード装置202に通知することを依頼する。
ステップS13,S14:位置登録サーバ装置302は、位置登録テーブル312を検索して、それぞれ、送信元端末103,104が在圏するノード装置201,202のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を得る。
ステップS15,S16:位置登録サーバ装置302は、それぞれ、ノード装置201,202にノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS17,S18:ノード装置201,202は、それぞれ位置情報テーブル221,222における宛先端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、ノード装置201,202は、それぞれ、宛先端末101が在圏するノード装置204のアドレス[133.1.6]を知ることになり、以後、端末101宛のパケットをノード装置204に直接転送することが可能になる。
図26は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(21)を示している。この実施例(21)が図23に示した実施例(18)と異なる点は、ノード装置203がキャッシュ233を備えていない代わりに、位置登録サーバ装置301の位置登録テーブル311が各宛先端末に対応した記憶部(キャッシュ)321を備えていることである。
このキャッシュ321は、位置登録テーブル311に登録された、例えばアドレス[1.1.1]の宛先端末101の通信相手である送信元端末103,104が在圏するノード装置201,202のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶する。
本実施例(21)では、まず概略を言うと、ノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動したとき、例えば、位置登録サーバ装置301に対して、キャッシュ321に記憶されたアドレスに基づき、自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置201,202に通知することを依頼する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末101が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末101は、ノード装置203のエリア213に在圏している。
送信元のノード装置201,202は、それぞれ、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル221,222に記憶している。
位置登録サーバ装置301のキャッシュ321は、端末101,102の送信元端末103,104がそれぞれ在圏しているノード装置201,202のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶している。キャッシュ321が、送信元のノード装置のアドレスを記憶する方法は、図30で後述する。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。
ステップS3:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS4:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS5:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS6〜S8:位置登録サーバ装置301は、キャッシュ321に記憶されたアドレス[133.1.3],[133.1.4]のノード装置201,202に、それぞれノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS9,S10:ノード装置201,202は、それぞれ、位置情報テーブル221,222における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、ノード装置201,202は、宛先端末101が在圏するノード装置204のアドレス[133.1.6]を知ることになり、以後、端末101宛のパケットをノード装置204に直接転送することが可能になる。
なお、この実施例(21)の変形例として、ノード装置204が、自装置に在圏する宛先端末101の通信相手である送信元端末103在圏のノード装置201のアドレスを問合せるメッセージを位置登録サーバ装置301に送る。
そして、位置登録サーバ装置301は、記憶部321を検索しアドレス[2.1.1],[2.2.1]を返送する。
ノード装置204は、位置登録サーバ装置302からアドレス[2.1.1],[2.2.1]の端末が在圏するノード装置201,202のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を獲得し、ノード装置201,202に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを直接送信するようにしてもよい。
図27は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(22)を示している。この実施例(22)が図26に示した実施例(21)と異なる点は、キャッシュ321が宛先端末に対応して送信元のノード装置のアドレスを記憶する代わりに、送信元端末のアドレスを記憶していることである。
また、位置登録サーバ装置301が、サーバ検索テーブル40をさらに有している点も異なっている。
本実施例(22)では、まず概略を言うと、ノード装置204は、自エリア214に宛先端末101が移動したとき、位置登録サーバ装置301に対してキャッシュ321に記憶されたアドレスに基づき、送信元のノード装置201,202に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスの通知を依頼する。
この実施例(22)の動作は、実施例(21)と同様であるが、キャッシュ321に記憶されているアドレスが異なるため、実施例(21)の動作と異なる。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。
同図において、宛先端末101が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末101は、ノード装置203のエリア213に在圏している。
位置情報テーブル221,222は、それぞれ、端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を記憶している。
キャッシュ321は、端末101,102の送信元端末103,104のアドレス[2.1.1],[2.2.1]を記憶している。なお、キャッシュ321が、送信元端末のアドレスを記憶する方法は、図30で後述する。
ステップS1:端末101は、ノード装置204のエリア214に移動する。
ステップS2:端末101は、ネットワークに対して位置登録を行う。
ステップS3:ノード装置204は、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS4:ノード装置204は、位置登録サーバ装置301へ位置登録情報を送信する。
ステップS5:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップS6:位置登録サーバ装置301は、キャッシュ321に、端末101の送信元端末103のアドレス[2.1.1]、及び送信元端末104のアドレス[2.2.1]を記憶している。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、サーバ検索テーブル40を検索し端末103のアドレス[2.1.1]に対応する位置登録サーバ装置302のアドレス[133.1.2]を得る。
ステップS8:位置登録サーバ装置301は、サーバ検索テーブル40を検索し端末104のアドレス[2.2.1]に対応する位置登録サーバ装置302のアドレス[133.1.2]を得る。
ステップS9:位置登録サーバ装置301は、位置登録サーバ装置302にメッセージを送信し、このメッセージで、アドレス[2.1.1]の送信元端末103在圏のノード装置に、端末101在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスの通知を依頼する。
ステップS10:位置登録サーバ装置301は、位置登録サーバ装置302にメッセージを送信し、このメッセージで、アドレス[2.2.1]の送信元端末104在圏のノード装置に、端末101在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスの通知を依頼する。
ステップS11,S12:位置登録サーバ装置302は、位置登録テーブル312を検索して、それぞれ、送信元端末103,104が在圏するノード装置アドレス[133.1.3],[133.1.4]を得る。
ステップS13,S14:位置登録サーバ装置302は、それぞれ、ノード装置201,202にノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップS15,S16:ノード装置201,202は、それぞれ、位置情報テーブル221,222における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、ノード装置201,202は、宛先端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を知ることになり、以後、端末101宛のパケットをノード装置204に直接転送することが可能になる。
なお、この実施例(22)の変形例として、ステップS4〜S14において、ノード装置204が、次のように自装置アドレス及び該宛先端末アドレスの送信を行ってもよい。
ノード装置204は、送信元端末103,104のアドレスを問合せるメッセージを位置登録サーバ装置301に送信する。位置登録サーバ装置301は、キャッシュ321に記憶したアドレス[2.1.1],[2.2.1]をノード装置204に返送する。
そして、ノード装置204は、アドレス[2.1.1],[2.2.1]の端末が在圏するノード装置を問合せるメッセージを位置登録サーバ装置302に送信する。位置登録サーバ装置302は、アドレス[133.1.3],[133.1.4]をノード装置204に返送する。
このアドレス[133.1.3],[133.1.4]に基づき、ノード装置204は、自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置201,202に直接送信する。
なお、この変形例では、位置登録サーバ装置301,302は、サーバ検索テーブル40を必要としない。
(v)その他の実施例
図28は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(23)を示している。この実施例(23)は、図5の実施例(1)と図18の実施例(13)を組み合わせた実施例であり、通信システムの構成は、実施例(13)と同様である。
本実施例(23)では、まず概略を言うと、受信側のノード装置が、位置登録サーバ装置に対してパケット81(パケット71)及びメッセージを送信する。このメッセージで受信側のノード装置は、パケット71を宛先端末在圏のノード装置に転送することを依頼すると共に、送信元のノード装置に宛先端末が現在在圏するノード装置アドレスを通知することを依頼する。
以下に、宛先端末101が移動した後の詳細な動作を説明する。
図28において、宛先端末101が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末101は、ノード装置203のエリア213に在圏している。
送信元のノード装置202は、端末101が在圏するノード装置203のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル222に記憶している。
ステップS1:端末101宛のユーザパケット71がノード装置202に到着する。
ステップS2:ノード装置202は、位置情報テーブル222を検索して端末101在圏のノード装置203のアドレス[133.1.5]を得る。
ステップS3:ノード装置202は、受信した端末101宛のパケット71に、ノード装置203のアドレス[133.1.5]を付加したノード間パケット81を転送する。
ステップS4:ノード装置203は、宛先端末101が在圏していないので、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS5:ノード装置203は、端末101宛のパケット71及びメッセージ情報を含んだノード間パケット82を位置登録サーバ装置301へ転送する。
図29は、パケット82の詳細例を示しており、パケット82のフォーマットは図8に示したパケット82と同様である。
フィールド91、92には、それぞれ、パケット82の宛先である位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]、及びパケット82の送信元であるノード装置203のアドレス[133.1.5]が表示されている。
フィールド93,94には、それぞれ、メッセージパケット90の宛先である位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]、及びメッセージの送信元であるノード装置203のアドレス[133.1.5]が表示されている。
メッセージ情報フィールド95には、「ユーザパケットの有無」=“有り”及び「メッセージの種別」=“位置情報通知、通知先のノード装置アドレス[133.1.4]”が表示されている。
ステップS6:位置登録サーバ装置301は、ノード装置203から受信したパケット82のフィールド93=自装置アドレス[133.1.1]であることから、メッセージパケット90が自装置宛であると認識する。
そこで、位置登録サーバ装置301は、メッセージ情報フィールド95の内容を解読して、メッセージパケット90に端末101宛のユーザパケット71が含まれていることを認識する。
そして、位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を検索してパケット71に含まれる宛先アドレスフィールド96のアドレス[1.1.1]の端末101が在圏しているノード装置204のアドレス[133.1.6]を得る。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、端末101宛のユーザパケット71にノード装置204のアドレス[133.1.6]を付加したノード間パケット83をノード装置204へ転送する。
ステップS8:さらに、位置登録サーバ装置301は、メッセージ情報フィールド95の「メッセージ種別」が“位置情報通知”であり、その通知先の“アドレス[133.1.4]”を認識する。
そこで、位置登録サーバ装置301は、端末101が在圏しているノード装置204のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知するメッセージをノード装置202へ送信する。
ステップS9:ノード装置202は、位置情報テーブル222における端末101在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に変更する。
これにより、パケット71は、ノード装置204を経由して宛先端末101に転送される。また、ノード装置202は、宛先端末101在圏のノード装置204のアドレスを知ることになる。
以後、ノード装置202は、端末101宛のパケット71をノード装置204に直接転送することが可能になる。
図30は、実施例(16)、(18)及び(19)、並びに(21)において、それぞれ、宛先端末の記憶部、ノード装置の記憶部、及び位置登録サーバ装置の記憶部が送信元のノード装置のアドレス又は送信元端末のアドレスを記憶する手順を示している。
また、実施例(17)、(20)、及び(22)において、それぞれ、宛先端末の記憶部、ノード装置の記憶部、及び位置登録サーバ装置の記憶部が送信元端末のアドレスを記憶する手順を示している。
同図では、一手順例として、送信元端末104が、宛先端末101にパケット71を送信した場合、宛先端末101の記憶部111、宛先端末101在圏のノード装置204の記憶部234、宛先端末101に対応する位置登録サーバ装置301の記憶部321に、送信元端末104のアドレス[2.2.1]又は送信元のノード装置202のアドレス[133.1.4]を記憶する手順を示す。
なお、同図の通信システムの構成は、図21のシステム構成と同様である。
ステップS1:送信元端末104が、宛先端末101宛に送信したユーザパケット71が、ノード装置202に到着する。
ステップS2:ノード装置202は、宛先端末101在圏のノード装置アドレスを知らないため、サーバ検索テーブル40を検索して端末101のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップS3:ノード装置202は、受信した端末101宛のパケット71に、位置登録サーバ装置301のアドレス[133.1.1]を付加したノード間パケット81を位置登録サーバ装置301に転送する。
ステップS4:位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を検索して端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を得る。
ステップS5:このとき、位置登録サーバ装置301は、パケット71の送信元アドレスを調べることによって、送信元端末104のアドレス[2.2.1]を記憶部321に記憶することができる。
また、位置登録サーバ装置301は、パケット81の送信元アドレスを調べることによって、送信元端末104が在圏しているノード装置202のアドレス[133.1.4]を記憶部321に記憶することができる。
ステップS6:位置登録サーバ装置301は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.6]に書き換えたノード間パケット82をノード装置204へ転送する。
ステップS7:位置登録サーバ装置301は、パケット81の送信元アドレス[133.1.4]に基づき、ノード装置202へ、端末101在圏のノード装置204のアドレス[133.1.6]を通知する。
ステップS8:ノード装置202は、位置情報テーブル222に、端末101とその在圏ノード装置アドレス[133.1.6]を追加する。
ステップS9:ノード装置204は、受信したパケット82に含まれているパケット71の送信元アドレスを調べることによって、送信元端末104のアドレス[2.2.1]を記憶部234に記憶することができる。
また、ノード装置204は、受信したノード間パケット82の送信元アドレスを調べることによって、送信元端末104が在圏しているノード装置202のアドレス[133.1.4]を記憶部234に記憶することができる。
ステップS10:ノード装置204は、送信元端末104が在圏しているノード装置202のアドレス[133.1.4]を宛先端末101へ通知する場合には、ノード装置202のアドレス[133.1.4]を含んだ通知メッセージを送信する。
ステップS11:ノード装置204は、送信元端末104からのパケット71を宛先端末101へ送信する。
ステップS12:宛先端末101は、受信した通知メッセージに含まれるノード装置202のアドレス[133.1.4]を記憶部111に記憶することができる。
また、宛先端末101は、送信元端末104から送信されたユーザパケット71を受信する。このとき、宛先端末101は、ユーザパケット71の送信元アドレスを調べることによって、送信元端末104のアドレス[2.2.1]を記憶部111に記憶することができる。
これにより、記憶部111、記憶部234、及び記憶部321は、それぞれ、送信元端末104のアドレス[2.2.1]又は送信元のノード装置202のアドレス[133.1.4]を記憶したことになる。
図31は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(25)を示している。この実施例(25)では、ノード装置201〜205及び位置登録サーバ装置301,302(以後、ノード装置201〜205及び位置登録サーバ装置301,302をノード装置と総称する。)はATM-SW601〜603で接続されている。
各ノード装置301,302,201〜205には、アドレス[1]〜[7]が割り付けられている。アドレス[1]〜[7]として、VPI/VCIアドレス、E.164アドレス、及びIPv4アドレス、IPv6アドレス等を用いることができる。
このように、ノード装置間のネットワークに一般的なATMネットワークを適用した通信システムおいても、図5の実施例(1)〜実施例(23)におけるノード装置のIPアドレス[133.1.1]〜[133.1.7]を、ATMネットワークにおける各ノード装置のアドレス[1]〜[7]に置き換えることにより、実施例(1)〜実施例(23)と同様のパケット転送動作を行うことが可能である。
特に、各ノード装置間をATM-SVC(SwitchedVirtual
Connection)で接続する場合には、ATMヘッダ情報のみからではノード間パケットの送信元となるノード装置のアドレスが解らない場合も考えられるが、このような場合には図7及び図8に示した実施例(3)の方法が有効である。
本発明に係るノード装置の動作原理(1)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の動作原理(2)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の動作原理(3)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の動作原理(4)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(1)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(2)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(3)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(3)において用いられるパケットのフォーマット例を示した図である。 本発明に係るノード装置の実施例(4)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(5)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(6)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(7)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(8)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(9)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(10)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(11)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(12)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(13)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(14)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(15)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(16)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(17)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(18)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(19)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(20)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(21)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(22)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(23)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(23)において用いられるパケットのフォーマット例を示した図である。 本発明に係るノード装置の実施例(24)を示したブロック図である。 本発明に係るノード装置の実施例(25)を示したブロック図である。 一般的なノード装置で構成された移動パケット通信システムの構成例を示したブロック図である。 従来の移動パケット通信システムにおけるパケット転送動作例(1)を示したブロック図である。 従来の移動パケット通信システムにおけるパケット転送動作例(2)を示したブロック図である。
符号の説明
101〜4 端末 111 記憶部、キャッシュ
201〜5 ノード装置 211〜5 エリア
221〜225 位置情報テーブル 233〜5 記憶部、キャッシュ
301,302 位置登録サーバ装置 311,312 位置登録テーブル
321,322 記憶部、キャッシュ 40 サーバ検索テーブル
501〜7 ルータ 601〜3 ATM-SW
71 ユーザパケット 81〜83 ノード間パケット
90 メッセージパケット(フィールド)
91 宛先アドレス(フィールド) 92 送信元アドレス(フィールド)
93 メッセージ宛先アドレス(フィールド)
94 メッセージ送信元アドレス(フィールド)
95 メッセージ情報フィールド 96 宛先アドレス(フィールド)
97 送信元アドレス(フィールド)
ADR1,ADR2 位置登録サーバ装置アドレス
ADR3〜7 ノード装置アドレス
図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (5)

  1. 端末、ノード装置及び位置登録サーバ装置で構成される通信システムおいて、
    該ノード装置は、自エリアに宛先端末が移動して来たとき、該宛先端末からの位置登録要求を該位置登録サーバ装置に与え
    該位置登録サーバ装置は、位置登録テーブルから取得したその位置登録を行う前に該宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置のアドレス宛に該宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することを特徴とした通信システム
  2. 端末、ノード装置及び位置登録サーバ装置で構成される通信システムおいて、
    該ノード装置は、自エリアに宛先端末が移動して来たとき、該宛先端末からの位置登録要求を該位置登録サーバ装置に与え
    該位置登録サーバ装置は、記憶部に記憶している該宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置のアドレス宛に該宛先端末在圏のノード装置ドレス及び該宛先端末のアドレスを通知することを特徴とした通信システム
  3. 端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成するノード装置において、
    宛先端末が自エリアに移動して来たとき、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを含めたメッセージを、該宛先端末が在圏していた送信元のノード装置のアドレスを記憶部に記憶している該位置登録サーバ装置に送信して、該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に通知することを該位置登録サーバ装置に依頼することを特徴とした宛先端末在圏のノード装置。
  4. 端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成するノード装置において、
    宛先端末が自エリア移動して来たとき、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを含めたメッセージを、該宛先端末に対応する送信元端末のアドレスを記憶部に記憶している該位置登録サーバ装置に送信して、該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に通知する依頼を行うことを特徴とした宛先端末在圏のノード装置。
  5. 請求項4において、
    該位置登録サーバ装置が、該記憶部に記憶された送信元端末の位置登録が自装置の位置登録テーブルになされていないとき、該送信元端末が登録された別の位置登録サーバ装置に対して該送信元のノード装置に該宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレス通知依頼を行うことを特徴とした宛先端末在圏のノード装置。
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