JP4622185B2 - Encoder and rolling bearing unit with encoder - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明に係るエンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニットは、例えば自動車の車輪の回転速度、或は工作機械の主軸の回転速度や回転角度を検出する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為に、転がり軸受ユニットを使用する。又、アンチロックブレーキシステム(ABS)やトラクションコントロールシステム(TCS)を制御する為には、上記車輪の回転速度を検出する必要がある。この様な目的で車輪の回転速度を検出する為に従来から、各種構造のエンコーダ付転がり軸受ユニットが知られている。車輪の回転速度検出を磁気的に行なう場合、上記エンコーダとして、円周方向に関して磁気特性が交互に変化するものを使用する。この様に円周方向に関して磁気特性が交互に変化するエンコーダとして、円周方向に関してS極とN極とを交互に配置した永久磁石を使用するエンコーダは、センサ側の構造を簡単に構成し、しかも低速時の検出値の信頼性を確保する面から、近年使用される場合が増大している。
【0003】
図4〜6は、上述の様な目的で使用されるエンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニットの従来構造の1例を示している。回転輪であるハブ1は、ハブ本体2と内輪3とを結合固定して成る。このハブ本体2の外端(自動車への組み付け状態で幅方向外側となる端を言い、図4の左端)部外周面には、車輪を取付固定する為のフランジ4を、中間部外周面には、上記ハブ1の外周面に設ける複列の内輪軌道5a、5bのうちの外側(図4の左側)の内輪軌道5aを、内端(自動車への組み付け状態で幅方向中央側となる端を言い、図4の右端)部には小径の段部6を、それぞれ形成している。
【0004】
上記内輪3は、この段部6に外嵌し、更に上記ハブ本体2の内端部に形成した雄ねじ部7に螺着したナット8により、このハブ本体2の内端部に固定している。この様な内輪3の外周面には、上記ハブ1の外周面に設ける複列の内輪軌道5a、5bのうちの内側(図4の右側)の内輪軌道5bを設けている。そして、これら両内輪軌道5a、5bと、静止輪である外輪9の内周面に設けた複列の外輪軌道10、10との間に、それぞれ複数個ずつの転動体11、11を、保持器12、12により保持した状態で設け、上記外輪9の径方向内側に上記ハブ1を回転自在に支持している。この外輪9の外周面には外向フランジ状の取付部13を設け、この外輪9を、ナックル等の懸架装置に結合支持自在としている。尚、図示の例では、転動体11、11として玉を使用しているが、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニットの場合には、これら転動体としてテーパころを使用する場合もある。
【0005】
又、上記内輪3の内端部で上記内輪軌道5bよりも軸方向(図1、3〜6の左右方向)内方に位置する肩部14には、円環状のエンコーダ15を固定している。このエンコーダ15は、芯金16と永久磁石17とから成る。このうちの芯金16は、SPCCの如き軟鋼板等の強磁性金属板にプレス加工を施す事により、断面L字形で全体を円環状に形成して成り、円筒部18と、この円筒部18の軸方向一端(図1、3〜6の右端)縁から径方向外方に折れ曲がった円輪部19とを有する。又、上記永久磁石17は、ゴム等の高分子弾性材中に、フェライト等の強磁性材の粉末を混入したもので、軸方向に着磁されている。着磁方向は、円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。従って、上記永久磁石17の軸方向側面には、S極とN極とが交互に且つ等間隔で配置されている。この様なエンコーダ15は、上記円筒部18を上記肩部14に、締り嵌めで外嵌する事により、上記内輪3に対し固定している。尚、図示の例の場合、上記永久磁石17の外周縁部に形成した鈎部20を上記円輪部19の外周縁に係止する事により、上記永久磁石17と上記芯金16との接合強度の向上を図っている。
【0006】
又、上記外輪9の外端(図4の左端)開口部と上記ハブ1の中間部外周面との間の隙間は、シールリング21により塞いでいる。一方、上記外輪9の内端(図4の右端)開口部は、カバー22により塞いでいる。このカバー22は、ステンレス鋼板、軟鋼板等の金属板を、絞り加工等により塑性変形させて、或は合成樹脂を成形加工して、全体を略有底円筒状に形成したもので、その外端開口部を上記外輪9の内端部に、締まり嵌めで内嵌固定する事により、この外輪9の内端開口部を塞いでいる。尚、上記カバー22に代えて、エンコーダを組み付けたスリンガとシールリングとを組み合わせた周知の組み合わせシールリングを使用する場合もある。この場合、上記シールリングを上記外輪9の内端部内周面に内嵌し、上記スリンガを上記内輪3の内端部外周面に外嵌する。そして、上記シールリングを構成するシールリップを上記エンコーダを組み付けたスリンガ(芯金)に摺接させる事により、上記外輪9の内端開口部を塞ぐ。
【0007】
図示の例の場合には、上記カバー22を構成する底板部23の一部で、上記エンコーダ15の被検出面である上記永久磁石17の片側面(図4の右側面)と対向する部分に形成した通孔24部分に、センサ25を支持している。尚、上記カバー22に代えて上記組み合わせシールリングを使用する場合には、上記センサ25は懸架装置を構成する図示しないナックル等に支持する。このセンサ25は、ホール素子、磁気抵抗素子等の磁気検知素子と、この磁気検知素子の出力信号を整形する為の波形整形回路を組み込んだICとを備えた周知構造を有するもので、その先端面(図4の左端面)を、検出面としている。この様なセンサ25は、この検出面を上記エンコーダ15の被検出面に、例えば0.5〜1mm程度の微小隙間を介して対向させている。上述の様なセンサ25は、上記検出面が、上記永久磁石の片側面に配置されたS極に対向する瞬間とN極に対向する瞬間とで、上記磁気検知素子の特性が変化する事を利用して、出力信号を得る。
【0008】
上述の様に構成するエンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニットは、次の様にして、車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度、回転量等の回転状態を検出する。即ち、自動車への組み付け時には、上記外輪9を、この外輪9の外周面に固設した取付部13により、懸架装置を構成する図示しないナックルに対し取付固定する。又、前記ハブ1の外端部外周面に設けたフランジ4に、車輪を固定する。
【0009】
この状態でこの車輪と共に上記ハブ1が回転し、このハブ1に支持された前記エンコーダ15が回転すると、上記センサ25の検出面の近傍を、上記エンコーダ15を構成する永久磁石17の片側面に配置したS極とN極とが交互に通過する。この結果、上記磁気検知素子の特性が変化する。即ち、この磁気検知素子を通過する磁束の方向が変化する事により、この磁気検知素子の特性が変化し、この磁気検出素子を組み込んだ上記センサ25の出力信号も変化する。そして、この様なセンサ25の出力信号が変化する周波数は、上記エンコーダ15の回転速度に比例する。そこで、この様なセンサ25の出力信号を図示しない制御器に送れば、ABSやTCSを適切に制御できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
センサ25のコスト上昇を抑えつつ回転速度検出の信頼性を確保する為には、磁気検知素子の出力信号の変化の振幅を所定以上の大きさとする必要がある。この為には、上記磁気検知素子の出力を変化させる為のエンコーダ15の被検出部のうち、特に上記センサ25の検出部が対向する部分の磁束の変化を大きくする必要がある。そして、この磁束の変化を大きくする為には、上記センサ25の検出部が対向する部分での、上記エンコーダ15の磁束密度を大きくする必要がある。
【0011】
これに対して、上記エンコーダ15の側面から出る磁束の密度は、図7に示す様に、このエンコーダ15の径方向位置によって異なる。即ち、このエンコーダ15の内径側では外径側に比べて磁束密度が低くなる。この理由に就いて図8により説明する。上記エンコーダ15を構成する永久磁石17は、同図に示す様に、全体を円輪状に形成し、S極とN極とを円周方向に関して交互に配置している為、これらS極及びN極の形状は、それぞれ扇形になる。従って、S極とN極との面積は、それぞれ外径側に比べて内径側が小さくなる為、上記永久磁石17を添着したエンコーダ15の内径側では外径側に比べて磁束密度が低くなる。又、外周縁に近い部分では、この外周縁に近づくに従って、磁束密度が低下する。
【0012】
この結果、上記エンコーダ15の側面で磁束密度が高い部分の、径方向に関する幅は小さくなる。前記センサ25の検出部は、上記エンコーダ15の径方向に関しても幅を有する。従って、図7に示す様に、エンコーダ15の磁束密度の分布が径方向に関して不均一である事は、回転速度検出を安定して行なう面からは好ましくない。
本発明は、この様な事情に鑑みて、エンコーダの側面で磁束密度が高い部分の範囲を広くすべく発明したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のエンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニットのうち、請求項1に記載したエンコーダは、前述した従来構造と同様に、全体を円輪状に形成し、円周方向に関してS極とN極とを交互に配置した永久磁石を備える。
特に、本発明のエンコーダに於いては、上記永久磁石の軸方向の厚さを、外径側で薄く、内径側で厚くなる様に、この厚さを径方向に関して漸次変化させている。
【0014】
又、請求項4に記載したエンコーダ付転がり軸受ユニットは、従来構造と同様に、静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止輪と、この静止側周面と対向する回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪と、この回転側軌道と上記静止側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、上記回転輪に支持された芯金と、この芯金に永久磁石を支持する事により構成されるエンコーダとを備える。
特に、本発明のエンコーダ付転がり軸受ユニットに於いては、上記エンコーダは、上述した様に、上記永久磁石の厚さを、外径側で薄く、内径側で厚くなる様に、この厚さを径方向に関し漸次変化させている。
【0015】
【作用】
上述の様に構成される本発明のエンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニットにより、回転速度を検出する為の基本的な作用は、前述した従来構造と同様である。
特に、本発明のエンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニットのうち、請求項1に記載したエンコーダは、このエンコーダを構成する永久磁石の軸方向の厚さを、外径側で薄く、内径側で厚くなる様に、この厚さを径方向に関して漸次変化させている為、従来構造のエンコーダと比べて磁束密度が高い部分の幅を広くできる。即ち、磁束密度は、永久磁石の面積以外に、厚さにも影響される為、面積の小さい内径側部分で永久磁石の厚さを厚くすればこの内径側の磁束密度を高くできる。この結果、センサの検出部が対向する部分のほぼ全幅で磁束密度を高くし、回転速度検出の信頼性確保を図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のエンコーダ15aは、前述した従来構造と同様に、芯金16aと永久磁石17aとを組み合わせて成る。このうちの芯金16aは、SPCCの如き軟鋼板等の強磁性金属板にプレス加工を施す事により、断面L字形で全体を円環状に形成して成り、円筒部18と、この円筒部18の軸方向(図1の左右方向)一端縁(図1の右端縁)から径方向外方に直角に折れ曲がった円輪部19aとを有する。又、上記永久磁石17aは、ゴム等の高分子弾性材中に、フェライト等の強磁性材の粉末を混入したもので、軸方向に着磁されている。着磁方向は、円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。従って、上記永久磁石17aの軸方向側面には、S極とN極とが交互に且つ等間隔で配置されている。この様なエンコーダ15aは、上記円筒部18を肩部14に、締り嵌めで外嵌する事により、内輪3(図4参照)に対し固定する。尚、図示の例の場合、上記永久磁石17aの外周縁部に形成した鈎部20を上記円輪部19aの外周縁に係止する事により、上記永久磁石17aと上記芯金16aとの接合強度の向上を図っている。
【0017】
特に、本例の場合には、上記永久磁石17aの軸方向の厚さを、外径側で薄く、内径側で厚くなる様に、この厚さを径方向に関して漸次変化させている。即ち、上記永久磁石17aの軸方向両側面のうち、被検出面となる、上記円輪部19aと反対側面(図1の右面)を、中心軸に対し直角方向に存在する平面としている。これに対して、上記円輪部19aに添着する面である他側面(図1の左面)を、軸方向の厚さが外径側で薄く、内径側で厚くなる方向に傾斜した、円すい凸面状の傾斜面26としている。又、上記芯金16aを構成する上記円輪部19aの軸方向の厚さも、径方向に関して漸次変化させている。即ち、上記円輪部19aの永久磁石17aを添着する面に、上記傾斜面26と同じ角度で傾斜した円すい凹面状の傾斜面27を形成して、円輪部19aの軸方向の厚さを、外径側で厚く、内径側で薄くしている。
【0018】
上述の様に構成する本例のエンコーダ15aは、例えば前述した図4に示す様な転がり軸受ユニットに組み込んで、エンコーダ付転がり軸受ユニットを構成する。この様なエンコーダ付転がり軸受ユニットにより、懸架装置に対して車輪を回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する為の作用は、前述した従来のエンコーダ付転がり軸受ユニットと同様である。
【0019】
特に、本発明のエンコーダ15aは、このエンコーダ15aを構成する永久磁石17aの軸方向の厚さを、外径側で薄く、内径側で厚くなる様に、この厚さを径方向に関して漸次変化させている為、従来構造のエンコーダ15と比べて内径側の磁束密度を高くできる。図2は、上記エンコーダ15aの径方向に関する磁束密度の分布を示す。この図2と前述した図7とを比べると、本例のエンコーダ15aは従来構造のエンコーダ15と比べて、内径側に於いて磁束密度が高く、磁束密度が高い部分の幅が広くなっている事が分かる。即ち、磁束密度の強さは、永久磁石17aの面積以外に、永久磁石17aの厚さにも影響される為、面積の小さい内径側部分で永久磁石17aの厚さを厚くすれば、この内径側の磁束密度を高くできる。この結果、エンコーダ15aの側面で、センサ25(図4)の検出部が対向する部分の磁束密度を、この部分の大部分で高くして、回転速度検出の信頼性を確保できる。
【0020】
又、本例の場合、上記円輪部19aの永久磁石17aを添着する面を凹ませる事により、前記傾斜面27を形成している為、上記永久磁石17aの内径側を厚くしても、上記エンコーダ15aの軸方向が大きくなる事を防止できる。この為、上記センサ25(図4)との距離が短くなる様な小型の転がり軸受ユニットに組み込んだ場合でも、上記永久磁石17aとセンサ25とが干渉する事はない。
【0021】
次に、図3は、請求項1、3に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のエンコーダ15bの場合には、芯金16bに永久磁石17aを添着した状態でこの永久磁石17aの片側面(図2の右面)が軸方向に直交する平面となる様に、円輪部19bをこの片側面に対し傾斜させている。即ち、上記芯金16bは上記円輪部19bを円筒部18の一端縁から直角にまでは折り曲げず、上記永久磁石17aの他側面を構成する傾斜面26と平行になる角度まで折り曲げている。そして、この円輪部19bの側面に上記永久磁石17aの傾斜面26を添着する事により、上記エンコーダ15bを構成している。本例の場合、この様に構成する為、前述した第1例の場合よりも芯金の構造を簡単にでき、製造コストの上昇を抑える事ができる。但し、第1例のエンコーダ15aと比べて軸方向の寸法が多少嵩む為、センサ25(図4)との距離が短くなる様な小型の転がり軸受ユニットには適さない場合もある。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様である。
【0022】
尚、上述した本発明の実施の形態の第1、2例に示したエンコーダ15a、15bを構成する永久磁石17aの径方向各部の軸方向の厚さを求める為に、SNRの磁束密度計算プログラムを用いると、最適な厚さを求める事ができる。即ち、このプログラムにより、センサの検出部が対向する部分の磁束密度が均一となる様な、上記永久磁石の断面形状を求めれば、無駄がなく、且つ、信頼性の高い回転速度検出を行なえるエンコーダを得られる。
【0023】
又、本発明のエンコーダは、回転輪が外輪である外輪回転型の転がり軸受ユニットに就いても、適用する事ができる。この場合、芯金の円輪部を、円筒部の軸方向一端縁から径方向内方に折り曲げる。そして、上述した内輪回転の転がり軸受ユニットと同様に、円輪部の側面に全周に亙って永久磁石を添着し、上記円筒部を上記外輪に内嵌する。その他の構成及び作用は、上述した本発明の実施の形態の第1、2例の場合と同様である。
【0024】
【発明の効果】
本発明のエンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、コストの上昇を抑えつつ、回転速度の検出精度の信頼性向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、図5のA部に相当する断面図。
【図2】本発明のエンコーダの径方向に関する磁束密度の分布を示す線図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、図1と同様の図。
【図4】従来構造のエンコーダ付転がり軸受ユニットの1例を示す断面図。
【図5】図4のエンコーダのみを取り出して示す部分断面図。
【図6】図5のA部拡大図。
【図7】従来構造のエンコーダの径方向に関する磁束密度の分布を示す線図。
【図8】図5のB矢視図。
【符号の説明】
1 ハブ
2 ハブ本体
3 内輪
4 フランジ
5、5a、5b 内輪軌道
6 段部
7 雄ねじ部
8 ナット
9 外輪
10 外輪軌道
11 転動体
12 保持器
13 取付部
14 肩部
15、15a、15b エンコーダ
16、16a、16b 芯金
17、17a 永久磁石
18 円筒部
19、19a、19b 円輪部
20 鈎部
21 シールリング
22 カバー
23 底板部
24 通孔
25 センサ
26 傾斜面
27 傾斜面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The encoder and the rolling bearing unit with an encoder according to the present invention are used for detecting, for example, the rotational speed of a wheel of an automobile or the rotational speed or rotational angle of a spindle of a machine tool.
[0002]
[Prior art]
A rolling bearing unit is used to rotatably support the wheels of the automobile with respect to the suspension system. Further, in order to control the anti-lock brake system (ABS) and the traction control system (TCS), it is necessary to detect the rotational speed of the wheel. In order to detect the rotational speed of a wheel for such a purpose, rolling bearing units with an encoder having various structures are conventionally known. When the rotational speed of the wheel is detected magnetically, an encoder whose magnetic characteristics alternately change in the circumferential direction is used as the encoder. As described above, an encoder using permanent magnets in which S poles and N poles are alternately arranged in the circumferential direction as an encoder in which the magnetic characteristics change alternately in the circumferential direction has a simple structure on the sensor side, Moreover, in recent years, the use of the detection value at a low speed is increasing in terms of ensuring the reliability of the detection value.
[0003]
4 to 6 show an example of a conventional structure of an encoder and a rolling bearing unit with an encoder used for the above-described purpose. A
[0004]
The
[0005]
An
[0006]
Further, a gap between the outer end (left end in FIG. 4) opening of the outer ring 9 and the outer peripheral surface of the intermediate portion of the
[0007]
In the case of the illustrated example, a part of the
[0008]
The encoder and the rolling bearing unit with the encoder configured as described above support the wheel rotatably with respect to the suspension device as follows, and detect the rotation state such as the rotation speed and the rotation amount of the wheel. . That is, at the time of assembling to the automobile, the outer ring 9 is fixedly attached to a knuckle (not shown) constituting the suspension device by means of a
[0009]
When the
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
In order to ensure the reliability of rotation speed detection while suppressing an increase in the cost of the
[0011]
On the other hand, the density of the magnetic flux emitted from the side surface of the
[0012]
As a result, the width in the radial direction of the portion where the magnetic flux density is high on the side surface of the
In view of such circumstances, the present invention was invented to widen the range of the portion where the magnetic flux density is high on the side surface of the encoder.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
Of the encoder and the rolling bearing unit with an encoder according to the present invention, the encoder described in
In particular, in the encoder of the present invention, the thickness of the permanent magnet is gradually changed with respect to the radial direction so that the thickness in the axial direction is thin on the outer diameter side and thicker on the inner diameter side.
[0014]
In addition, the rolling bearing unit with an encoder according to
In particular, in the rolling bearing unit with an encoder of the present invention, as described above, the encoder has the thickness of the permanent magnet so that it is thin on the outer diameter side and thick on the inner diameter side. It is gradually changed in the radial direction.
[0015]
[Action]
The basic operation for detecting the rotational speed by the encoder and the rolling bearing unit with the encoder of the present invention configured as described above is the same as that of the conventional structure described above.
In particular, of the encoder and the rolling bearing unit with an encoder of the present invention, the encoder according to
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows a first example of an embodiment of the present invention corresponding to
[0017]
In particular, in the case of this example, the thickness of the
[0018]
The encoder 15a of the present example configured as described above is incorporated into a rolling bearing unit as shown in FIG. 4 described above, for example, to constitute a rolling bearing unit with an encoder. By such a rolling bearing unit with an encoder, the wheel is supported rotatably with respect to the suspension device, and the operation for detecting the rotational speed of the wheel is the same as that of the conventional rolling bearing unit with an encoder described above. .
[0019]
In particular, the encoder 15a of the present invention gradually changes the thickness in the radial direction so that the axial thickness of the
[0020]
In the case of this example, the
[0021]
Next, FIG. 3 shows a second example of an embodiment of the present invention corresponding to
[0022]
In order to obtain the axial thickness of each part in the radial direction of the
[0023]
The encoder of the present invention can also be applied to an outer ring rotating type rolling bearing unit in which the rotating wheel is an outer ring. In this case, the annular portion of the core metal is bent radially inward from one axial end edge of the cylindrical portion. In the same manner as the above-described rolling bearing unit for rotating the inner ring, a permanent magnet is attached to the side surface of the ring portion over the entire circumference, and the cylindrical portion is fitted into the outer ring. Other configurations and operations are the same as those in the first and second examples of the embodiment of the present invention described above.
[0024]
【The invention's effect】
Since the encoder and the rolling bearing unit with an encoder of the present invention are configured and operate as described above, it is possible to improve the reliability of the rotational speed detection accuracy while suppressing an increase in cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a first example of an embodiment of the present invention and corresponding to part A of FIG.
FIG. 2 is a diagram showing the distribution of magnetic flux density in the radial direction of the encoder of the present invention.
FIG. 3 is a view similar to FIG. 1, showing a second example of an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing an example of a conventional rolling bearing unit with an encoder.
5 is a partial cross-sectional view showing only the encoder of FIG.
6 is an enlarged view of part A in FIG.
FIG. 7 is a diagram showing a distribution of magnetic flux density in the radial direction of an encoder having a conventional structure.
FIG. 8 is a view taken in the direction of arrow B in FIG.
[Explanation of symbols]
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