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JP4618823B2 - Signal encoding apparatus and method - Google Patents

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JP4618823B2
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Abstract

PROBLEM TO BE SOLVED: To enhance the encoding efficiency by removing the characteristic or correlativity of a signal by LPC(linear predicted coding) analysis or pitch analysis to the signal waveform of a time base prior to orthogonal transformation in an encoding using orthogonal transformation. SOLUTION: The time base input signal from an input terminal 10 is transmitted to a normalization circuit part 11 and an LPC analyzing circuit 39. The normalization circuit 11 removes the correlation of the signal waveform by an LPC reverse filter 12 and a pitch reverse filter 13 to take the residue, which is then transmitted to an orthogonal transformation circuit 25. The LPC coefficient from the LPC analyzing circuit 39 and the pitch parameter from a pitch analyzing circuit 15 are transmitted to a bit assignment calculation circuit 41. A coefficient quantization part 40 quantizes the coefficient from the orthogonal transformation circuit 25 according to the assigned bit number from the bit assignment calculation circuit 41.

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力信号を時間軸/周波数軸変換して量子化を行う信号符号化装置及び方法に関し、特に、オーディオ信号を高能率符号化する場合に好適な信号符号化装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、オーディオ信号(音声信号や音楽信号を含む)の時間領域や周波数領域における統計的性質と人間の聴感上の特性を利用して信号圧縮を行うような符号化方法が種々知られている。この符号化方法としては、大別して時間領域での符号化、周波数領域での符号化、分析合成符号化等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、時間軸の入力信号を周波数軸の信号に直交変換して符号化を行う変換符号化においては、入力信号の時間軸波形の特徴を除去して変換符号化することが、符号化効率を高める上で望ましい。
【0004】
また、直交変換された周波数軸上の係数データを量子化する際に、重み付けを施してビット割当をすることが多く行われているが、このビット割当のための情報を付加情報あるいはサイドインフォメーションとして伝送するのは、ビットレートが増加することになり好ましくない。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、直交変換に先立って時間軸波形信号の特徴あるいは相関性を除去し、符号化効率を高めることができると共に、量子化の際のビット割当の情報を直接送らなくともデコーダ側でビット割当を再現できビットレート低減に貢献し得るような信号符号化装置及び方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、時間軸上の入力信号に対して線形予測符号化(LPC)分析及びピッチ分析を行うことにより得られた情報に基づいて残差を取り出し、量子化された時間軸上のエンベロープ値によりゲインの平滑化のためのゲインコントロールを行うことにより正規化し、この時間軸で平滑化された出力に対して直交変換を施し、この直交変換された出力を量子化する。
【0007】
ここで、上記直交変換は、改良離散コサイン変換(MDCT)により入力された時間軸信号を周波数軸の係数データに変換することが好ましい。また、上記正規化は、上記入力信号をLPC分析して得られたLPC係数に基づき上記入力信号のLPC予測残差を出力し、上記LPC予測残差をピッチ分析して得られたピッチパラメータに基づき上記LPC予測残差のピッチの相関性を除去することが好ましい。さらに、上記量子化手段は、上記LPC分析結果及び上記ピッチ分析結果に基づいて決定される割当ビット数に従って量子化を行うことが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る実施の形態となる信号符号化装置の概略構成を示すブロック図である。
【0009】
この図1において、入力端子10には時間軸上の波形信号、例えばディジタルオーディオ信号が入力される。具体的には、例えばサンプリング周波数Fs が16kHzで0〜8kHz程度のいわゆる広帯域音声信号が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0010】
入力端子10からの入力信号は、正規化回路部11に送られる。この正規化回路部11は、白色化回路とも呼ばれ、入力された時間波形信号の特徴を抽出して予測残差を取り出すような白色化を行うものである。時間波形の白色化は、線形若しくは非線形の予測により行うことができ、例えばLPC(線形予測符号化:Linear Predictive Coding)及びピッチ分析により入力時間波形信号を白色化することができる。
【0011】
図1の例においては、正規化(白色化)回路部11は、LPC逆フィルタ12とピッチ逆フィルタ13とから成っており、入力端子10からの入力信号をLPC分析回路39に送ってLPC分析し、分析の結果得られたLPC係数(いわゆるαパラメータ)をLPC逆フィルタ12に送ってLPC予測残差を取り出すようにしている。LPC逆フィルタ12からのLPC予測残差は、ピッチ分析回路15及びピッチ逆フィルタ13に送られ、ピッチ分析回路15では後述するようなピッチ分析によりピッチパラメータ(ピッチゲイン及びピッチラグ)が取り出されてピッチ逆フィルタ13に送られている。ピッチ逆フィルタ13では、上記LPC予測残差からピッチ相関を除去してピッチ残差を求め、直交変換回路25に送っている。また、LPC分析回路39からのLPC係数及びピッチ分析回路15のピッチパラメータは、量子化の際のビット割当(ビットアロケーション)を決定するためのビット割当算出回路41に送られている。
【0012】
正規化回路部11からの白色化された時間波形信号、すなわちLPC残差のピッチ残差は、時間軸/周波数軸変換(T/F mapping)処理を行う直交変換回路部25に送られて、周波数軸の信号(係数データ)に変換される。このT/F変換としては、例えばDCT(離散コサイン変換:Discrete Cosine Transform) 、MDCT(改良DCT:Modified Discrete Cosine Transform)、FFT(高速フーリエ変換:Fast Fourier Transform)等が多く用いられる。直交変換回路部25から得られたMDCT係数、FFT係数等のパラメータあるいは係数データは、係数量子化部40に送られて、SQ(スカラ量子化)あるいはVQ(ベクトル量子化)等が施される。この係数量子化を効率的に行うためには、各係数に対する量子化のビット割当(ビットアロケーション)を決定する必要がある。このビット割当は、聴覚マスキングモデル、あるいは上記正規化回路部11での白色化の際に得られるLPC係数やピッチパラメータ等の各種パラメータ、あるいは上記係数データから計算されるバークスケールファクタ等に基づいて算出することができる。なお、バークスケールファクタとしては、直交変換されて得られた係数を、人間の聴覚特性に合わせて高域ほどバンド幅が広くなるような周波数帯域、いわゆる臨界帯域(クリティカルバンド)に分割したときの、各クリティカルバンド毎のピーク値あるいはrms(二乗平均の平方根)値等が用いられる。
【0013】
本実施の形態においては、LPC係数、ピッチパラメータ、及びバークスケールファクタのみによってビット割当を算出するように規定しておき、これらのパラメータのみを送ることによって、デコーダ側でエンコーダ側と同一のビット割当が再現でき、割当ビット数そのものを表す付加情報(サイドインフォメーション)を送る必要がなく、ビットレート低減に貢献できる。
【0014】
なお、正規化回路部11のLPC逆フィルタ12で用いるLPC係数(αパラメータ)や、ピッチ逆フィルタ13で用いるピッチパラメータ(のピッチゲイン)については、デコーダ側での再現性を考慮して、後述するように量子化された値を用いている。
【0015】
この図1の信号符号化装置は、ハードウェア構成として示しているが、いわゆるDSP(ディジタル信号プロセッサ)等を用いてソフトウェア的に実現することも可能である。
【0016】
次に、図2を参照しながら、上述した本発明の実施の形態のより具体的な構成例としてのオーディオ信号符号化装置について説明する。
【0017】
この図2に示すオーディオ信号符号化装置は、供給された時間軸信号を、直交変換部25で例えばMDCT(改良離散コサイン変換)により時間軸/周波数軸変換(T/F変換)を施して周波数軸上のデータ(MDCT係数)とし、これを係数量子化部40で量子化することで符号化を行うものであるが、この実施の形態においては、直交変換の前の時間軸信号に対して、LPC分析、ピッチ分析、エンベロープ抽出等により入力信号波形の特徴を抽出し、これらの特徴を表すパラメータは別途量子化して取り出すようにし、正規化(白色化)回路部11においてこれらの特徴を除去、あるいは信号の相関性を除去することで、白色雑音に近い、いわゆるノイズライクな信号とすることで、符号化効率を高めている。
【0018】
また、直交変換後の係数データの量子化の際のビット割当(ビットアロケーション)の決定には、上記LPC分析で求められたLPC係数、ピッチ分析で求められたピッチパラメータを用いている。この他、周波数軸上で臨界帯域(クリティカルバンド)毎のピーク値やrms値等を取り出して正規化ファクタとするバークスケールファクタを用いてもよい。これらのLPC係数、ピッチパラメータ、バークスケールファクタにより、MDCT係数のような直交変換係数データに対する量子化時の重みを算出し、これにより全帯域のビット割当を決定して係数量子化を行う。量子化時の重み決定が、予め規定されたパラメータによってなされる場合、例えば上記LPC係数、ピッチパラメータ、バークスケールファクタのみによってなされる場合には、これらのパラメータのみをデコーダ側に伝送するだけで、エンコーダ側と全く同じビット割当(ビットアロケーション)が再現されるため、ビット割当そのものに関する付加情報(サイドインフォメーション)を送る必要がなくなる。
【0019】
さらに、係数量子化の際には、上記量子化時の重みあるいは割当ビット数に従った順序で係数データを並べ替え(ソート)し、順に精度の高い量子化を行うようにしている。この量子化は、ソートされた係数を先頭から順にサブベクトルに区切り、それぞれベクトル量子化を行うことが好ましい。ソートについては、全帯域の係数データに対して行ってもよいが、いくつかの帯域に区切って、それぞれの帯域の範囲内毎にソートするようにしてもよい。この場合も、ビット割当に用いられるパラメータが予め規定されていれば、そのパラメータを送るだけで、ビット割当情報やソートされた係数の位置情報等を直接送らなくても、ビット割当やソート順序等をデコーダ側で再現できる。
【0020】
図2において、入力端子10には、例えば、0〜8kHz程度のいわゆる広帯域音声信号をサンプリング周波数Fs =16kHzでA/D変換したディジタルオーディオ信号が供給されている。この入力信号は、正規化(白色化)回路部11のLPC逆フィルタ12に送られると共に、例えば1024サンプルずつ切り出され、LPC分析・量子化部30に送られている。このLPC分析・量子化部30では、ハミング窓かけをした上で、20次程度のLPC係数、すなわちαパラメータを算出し、LPC逆フィルタ11によりLPC残差を求めている。このLPC分析の際には、分析の単位となる1フレーム1024サンプルの内の一部サンプル、例えば1/2の512サンプルを次のブロックとオーバーラップさせており、フレームインターバルは512サンプルとなっている。これは、後段の直交変換として採用されているMDCT(改良離散コサイン変換)のエリアシングキャンセレーションを利用するためである。このLPC分析・量子化部30では、LPC係数であるαパラメータをLSP(線スペクトル対)パラメータに変換して量子化したものを伝送するようにしている。
【0021】
LPC分析回路32からのαパラメータは、α→LSP変換回路33に送られて、線スペクトル対(LSP)パラメータに変換される。これは、直接型のフィルタ係数として求まったαパラメータを、例えば20個、すなわち10対のLSPパラメータに変換する。変換は例えばニュートン−ラプソン法等を用いて行う。このLSPパラメータに変換するのは、αパラメータよりも補間特性に優れているからである。
【0022】
α→LSP変換回路33からのLSPパラメータは、LSP量子化器34によりベクトル量子化あるいはマトリクス量子化される。このとき、フレーム間差分をとってからベクトル量子化、あるいは、複数フレーム分をまとめてマトリクス量子化してもよい。
【0023】
このLSP量子化器34からの量子化出力、すなわちLSPベクトル量子化のインデクスは、端子31を介して取り出され、また量子化済みのLSPベクトルあるいは逆量子化出力は、LSP補間回路36及びLSP→α変換回路38に送られる。
【0024】
LSP補間回路36は、LSP量子化器34で上記フレーム毎にベクトル量子化されたLSPのベクトルの前フレームと現フレームとの組を補間し、後の処理で必要となるレートにするためのものであり、この例では、8倍のレートに補間している。
【0025】
このような補間が行われたLSPベクトルを用いて入力音声の逆フィルタリングを実行するために、LSP→α変換回路37により、LSPパラメータを例えば20次程度の直接型フィルタの係数であるαパラメータに変換する。このLSP→α変換回路37からの出力は、上記LPC残差を求めるためのLPC逆フィルタ回路12に送られ、このLPC逆フィルタ12では、8倍のレートで更新されるαパラメータにより逆フィルタリング処理を行って、滑らかな出力を得るようにしている。
【0026】
また、LSP量子化回路34からの1倍レートのLSP係数は、LSP→α変換回路38に送られてαパラメータに変換され、上述したようなビット割当を行わせるためのビット割当算出回路(ビットアロケーション決定回路)41に送られる。ビット割当算出回路41では、割当ビットの他に、後述するMDCT係数の量子化に使用する重みw(ω) の計算も行っている。
【0027】
正規化(白色化)回路部11のLPC逆フィルタ12からの出力は、長期予測であるピッチ予測のためのピッチ逆フィルタ13及びピッチ分析回路15に送られる。
【0028】
次に、長期予測について説明する。長期予測は、ピッチ分析により求められたピッチ周期あるいはピッチラグ分だけ時間軸上でずらした波形を元の波形から減算してピッチ予測残差を求めることにより行っており、この例では3点ピッチ予測によって行っている。なお、ピッチラグとは、サンプリングされた時間軸データのピッチ周期に対応するサンプル数のことである。
【0029】
すなわち、ピッチ分析回路15では1フレームに1回の割合、すなわち分析長が1フレームでピッチ分析が行われ、ピッチ分析結果の内のピッチラグはピッチ逆フィルタ13及びビット割当算出回路41に送られ、ピッチゲインはピッチゲイン量子化器16に送られる。また、ピッチ分析回路15からのピッチラグインデクスは端子52から取り出されてデコーダ側に送られる。
【0030】
ピッチゲイン量子化器16では、上記3点予測に対応する3点でのピッチゲインがベクトル量子化され、コードブックインデクス(ピッチゲインインデクス)が出力端子53より取り出され、代表値ベクトルあるいは逆量子化出力がピッチ逆フィルタ13に送られる。ピッチ逆フィルタ13は、上記ピッチ分析結果に基づいて3点ピッチ予測されたピッチ予測残差を出力する。このピッチ予測残差は、割り算回路14及びエンベロープ抽出回路17にそれぞれ送られている。
【0031】
上記ピッチ分析についてさらに説明すると、このピッチ分析においては、上記LPC残差を用いピッチパラメータを抽出する。ピッチパラメータは、ピッチラグ、ピッチゲインにより構成される。
【0032】
まず、ピッチラグを決定する。上記LPC残差の中央部を例えば512サンプル切り出し、x(n) (n=0〜511)とし、と表記する。からkサンプル過去の512サンプルを k とすると、ピッチkは、
−g k2
を最小にするものとして与えられる。すなわち、
g=( k)/‖ k2
として、
k2/‖ k2
を最大にするkをサーチすることで、最適ラグKを決定できる。本実施の形態では、Kは、12≦K≦240である。このKをそのまま使用するか、あるいは過去のフレームのピッチラグを用いたトラッキングの結果を用いてもよい。このようにして決定したKについて、次に3点(K,K−1,K+1)での最適ピッチゲインを求める。すなわち、
−(g-1 L+1+g0 L+g1 L-1)‖2
を最小にする g-1,g0,g1 を求め、最適ラグKに対する3点ピッチゲインとする。この3点ピッチゲインはピッチゲイン量子化器16に送られて、まとめてベクトル量子化され、また、量子化されたピッチゲイン及び最適ラグKを用いてピッチ逆フィルタ13を構成し、これによりピッチ残差を求める。求まったピッチ残差は既に求められている過去のピッチ残差と連結され、後述するようにMDCT変換される。このとき、MDCT変換前に時間軸ゲインコントロールを行ってもよい。
【0033】
ここで、図3は、入力信号に対する上記LPC分析処理及びピッチ分析処理の関係を示しており、1フレームFRが例えば1024サンプルの分析長は、後述するMDCT変換ブロックに対応した長さとなっている。時刻t1 が現在の新しいLPC分析中心(LSP1) を示し、時刻t0 が1フレーム前のLPC分析中心(LSP0) を示している。現在フレームの後半は新しいデータ(new data)ND、前半は前データ(previous data)PD であり、図中のaはLSP0 とLSP1 の補間により得られるLPC残差を、bは1フレーム前のLPC残差を、cはこの部分(bの後半+aの前半)をターゲットとするピッチ分析より得られる新しいピッチ残差を、dは過去のピッチ残差をそれぞれ示している。この図3における新しいデータNDが全て入力された時点で、データaを求めることができ、このaと、既に求められているbとを用いて新しいピッチ残差cを算出でき、これと既に求められているピッチ残差dとをつなぎ合わせることで、直交変換すべき1フレームのデータFRが作成できる。この1フレームFRのデータをMDCT等の直交変換処理することができる。
【0034】
次に、図4は、LPC分析に基づくLPC逆フィルタ及びピッチ分析に基づくピッチ逆フィルタを介すことによる時間軸信号の変化を、また図5は、LPC逆フィルタ及びピッチ逆フィルタを介すことによる信号の周波数軸上での変化をそれぞれ示している。すなわち、図4の(A)は入力信号波形を、図5の(A)はその周波数スペクトルを示し、これにLPC分析に基づくLPC逆フィルタを介すことにより、波形の特徴が抽出され除去されて、図4の(B)に示すようなほぼ周期的なパルス状の時間軸波形(LPC残差波形)となる。このLPC残差波形に対応する周波数上のスペクトルは、図5の(B)のようになる。このLPC残差に対して上述したようなピッチ分析に基づくピッチ逆フィルタを介すことにより、ピッチ成分が抽出されて除去され、図4の(C)に示すような白色雑音に近い(ノイズライクな)時間軸信号になり、その周波数軸上のスペクトルは図5の(C)のようになる。
【0035】
さらに、本発明の実施の形態においては、正規化(白色化)回路部11において、フレーム内データのゲインの平滑化を行っている。これは、フレーム内の時間軸波形(本実施の形態ではピッチ逆フィルタ13からの残差)から、エンベロープ抽出回路17によりエンベロープを抽出し、抽出されたエンベロープを、スイッチ19を介してエンベロープ量子化器20に送り、量子化されたエンベロープの値により上記時間軸波形(ピッチ逆フィルタ13からの残差)を割り算器14で割り込むことにより、時間軸で平滑化された信号を得ている。この割り算器14からの信号が、正規化(白色化)回路部11の出力として、次段の直交変換回路部25に送られる。
【0036】
この平滑化により、量子化後の直交変換係数を時間信号に逆変換したときの量子化誤差の大きさをオリジナル信号のエンベロープに追従させる、いわゆるノイズシェイピングが実現できる。
【0037】
上記エンベロープ抽出回路17におけるエンベロープ抽出について説明する。このエンベロープ抽出回路17に供給される信号、すなわち上記LPC逆フィルタ12及びピッチ逆フィルタ13により正規化処理された残差信号を、x(n),n=0〜N−1(Nは上記1フレームFRのサンプル数、直交変換窓長、例えばN=1024)とするとき、この変換窓長Nより短い長さM、例えばM=N/8の窓で切り出された各サブブロックあるいはサブフレーム毎のrms(二乗平均の平方根)値をエンベロープとしている。すなわち、正規化された各サブブロック(サブフレーム)のrmsとして、i番目のサブブロック(i=0〜M−1)のrmsi は、次の式(1)により定義される。
【0038】
【数1】

Figure 0004618823
【0039】
上記式(1)により求められるrmsi の各iについて、スカラ量子化を施し、あるいはrmsi 全体を1つのベクトルとしてベクトル量子化を行うことができる。本実施の形態では、エンベロープ量子化器20においてベクトル量子化を行っており、そのインデクスは時間軸ゲインコントロールのためのパラメータ、すなわちエンベロープインデクスとして端子21より取り出され、デコーダ側に伝送される。
【0040】
このようにして量子化された各サブブロック(サブフレーム)毎のrmsi をqrmsi とし、この値により上記入力残差信号x(n)を割り算器14にて割り込むことにより、時間軸で平滑化された信号xs(n) を得る。ただし、このようにして求めたrmsi の内、フレーム内で最大のものと最小のものとの比が、ある一定の値(例えば4)以上のとき、上述したゲインコントロールを行い、パラメータ(上記エンベロープインデクス)の量子化のために所定のビット数(例えば7ビット)を割り当てているが、フレーム内の各サブブロック(サブフレーム)毎のrmsi の比が上記一定の値よりも小さいときにはゲインコントロールを行わない通常の処理を行い、ゲインコントロールのためのビットは、他のパラメータ、例えば周波数軸パラメータ(直交変換係数データ)の量子化に割り当てられる。このゲインコントロールを行うか否かの判別は、ゲインコントロールオン/オフ決定回路18により行われ、その判別出力(ゲインコントロールSW)は、エンベロープ量子化器20の入力側のスイッチ19のスイッチング制御信号として送られるとともに、後述する係数量子化部40内の係数量子化回路45に送られて、ゲインコントロールがオンのときとオフのときの係数の割当ビット数の切り換えに使用される。また、このゲインコントロールオン/オフ判別出力(ゲインコントロールSW)は、端子22を介して取り出され、デコーダ側に送られる。
【0041】
割り算器41でゲインコントロール(あるいはゲイン圧縮)されて時間軸で平滑化された信号xs(n) は、正規化回路部11の出力として、直交変換回路部25に送られ、例えばMDCTにより周波数軸パラメータ(係数データ)に変換される。この直交変換回路部25は、窓掛け回路26とMDCT回路27とから成る。窓掛け回路26では、1/2フレームオーバーラップによるMDCTのエリアシングキャンセレーションが利用できるような窓関数による窓掛けが施される。
【0042】
デコーダ側での復号の際には、伝送された周波数軸パラメータ(例えばMDCT係数)の量子化インデクスから逆量子化を行い、その後、周波数軸/時間軸変換である逆直交変換により時間軸信号に戻され、その後、逆量子化された上記時間軸ゲインコントロールパラメータを用いて、オーバーラップ加算、及びエンコード時のゲイン平滑化の逆の処理(ゲイン伸長、あるいはゲイン復元処理)を行うわけであるが、ゲイン平滑化を用いた場合には、通常の対称かつ重畳位置の窓の値の二乗和が一定値になるような窓を仮定したオーバーラップ加算は使用できないため、次のよう処理が必要とされる。
【0043】
すなわち、図6は、デコーダ側でのオーバーラップ加算及びゲインコントロールの様子を示す図であり、この図6において、w(n),n=0〜N−1、は分析・合成窓を示し、g(n)は時間軸ゲインコントロールパラメータ、すなわち、
g(n) = qrmsj (jは、jM≦n≦(j+1)M を満足)
であり、g1(n) は現フレームFR1 のg(n)、g0(n) は1フレーム過去(前フレームFR0) のg(n)とする。また、この図6では、1フレームを8分割してサブブロック(サブフレーム)SBとしている(M=8)。
【0044】
前フレームFR0 の後半のデータに対し、エンコーダ側ではゲインコントロールのためのg0(n+(N/2))による除算後、MDCTのための分析窓w((N/2)-1-n) がかかっているため、デコーダ側で逆MDCT後、再び分析窓w((N/2)-1-n) をかけて得られる信号、すなわち、主成分とエリアシング(aliasing)成分との和P(n)は、次の式(2)のようになる。
【0045】
【数2】
Figure 0004618823
【0046】
また、現フレームFR1 の前半のデータに対し、エンコーダ側では、ゲインコントロールのためのg0(n)による除算後、MDCTのための分析窓w(n)がかかっているため、デコーダ側で逆MDCT後、再び分析窓w(n)をかけて得られる信号、すなわち、主成分とエリアシング成分との和Q(n)は、次の式(3)のようになる。
【0047】
【数3】
Figure 0004618823
【0048】
従って、再生すべきx(n)は、次の式(4)として求められる。
【0049】
【数4】
Figure 0004618823
【0050】
このような窓掛けを行い、上記サブブロック(サブフレーム)毎のrmsをエンベロープとしてゲインコントロールを行うことにより、時間変化の激しい音、例えば鋭いアタックを有する楽音や、ピッチピークの間で比較的早い減衰をするような音声に対して、プリエコーのような耳につきやすい量子化雑音を低減することができる。
【0051】
次に、直交変換回路部25のMDCT回路27でMDCT処理されて得られたMDCT係数データは、係数量子化部40のフレームゲイン正規化回路43及びフレームゲイン算出・量子化回路47に送られる。本実施の形態の係数量子化部40では、先ず上記MDCT変換ブロックである1フレームの係数全体のフレームゲイン(ブロックゲイン)を算出してゲイン正規化を行った後、さらに聴覚に合わせて高域ほどバンド幅を広くしたサブバンドである臨界帯域(クリティカルバンド)に分割して、それぞれのバンド毎のスケールファクタ、いわゆるバークスケールファクタを算出し、これによって再び正規化を行っている。上記バークスケールファクタとしては、各帯域毎にその帯域内の係数のピーク値や、あるいは二乗平均の平方根(rms)等を用いることができ、各バンドのバークスケールファクタはまとめてベクトル量子化される。
【0052】
すなわち、係数量子化部40のフレームゲイン算出・量子化回路47では、上記MDCT変換ブロックであるフレーム毎のゲインが算出されて量子化され、そのコードブックインデクス(フレームゲインインデクス)が端子55を介して取り出されてデコーダ側に送られると共に、量子化された値のフレームゲインがフレームゲイン正規化回路43に送られて、入力をフレームゲインで割ることによる正規化が行われる。このフレームゲインで正規化された出力は、バークスケールファクタ算出・量子化回路42及びバークスケールファクタ正規化回路44に送られる。
【0053】
バークスケールファクタ算出・量子化回路42では、上記各臨界帯域毎のバークスケールファクタが算出されて量子化され、コードブックインデクス(バークスケールファクタインデクス)が端子54を介して取り出されてデコーダ側に送られると共に、量子化された値のバークスケールファクタがビット割当算出回路41及びバークスケールファクタ正規化回路44に送られる。バークスケールファクタ正規化回路44では、上記臨界帯域毎に帯域内の係数の正規化が行われ、バークスケールファクタで正規化された係数が係数量子化回路45に送られる。
【0054】
係数量子化回路45では、ビット割当算出回路41からのビット割当情報に従って各係数に量子化ビット数が割り当てられて量子化が行われ、このとき、上述したゲインコントロールオン/オフ決定回路18からのゲインコントロールSW情報に応じて全体の割当ビット数の切換が行われる。これは、例えばベクトル量子化を行う場合には、上記ゲインコントロールオン時用と、オフ時用との2組のコードブックを用意しておき、上記ゲインコントロールSW情報に応じてこれらのコードブックを切り換えるようにすればよい。
【0055】
ここで、ビット割当算出回路41におけるビット割当(ビットアロケーション)について説明すると、上述のようにして求められたLPC係数、ピッチパラメータ、バークスケールファクタ等により、各MDCT係数に対する量子化時の重みを算出し、これにより全帯域のMDCT係数のビット割当を決定して量子化を行う。この重みは、ノイズシェイピングファクタと考えることができ、また、各パラメータを変更することで所望のノイズシェイピング特性を持たせることが可能である。一例として、本実施の形態においては、次の式に示すように、LPC係数、ピッチパラメータ、及びバークスケールファクタのみを用いて、重みW(ω)を算出している。
【0056】
【数5】
Figure 0004618823
【0057】
このように量子化時の重み決定は、LPC、ピッチ、バークスケールファクタのみによってなされるため、この3種類のパラメータのみをデコーダに伝送すれば、エンコーダと全く同じビットアロケーションが再現され、アロケーションの一情報等は一切送る必要はなくなり、サイドインフォメーション(補助情報)のレートを下げることができる。
【0058】
次に、係数量子化回路45での量子化の具体例について、図7〜図9を参照しながら説明する。
【0059】
図7は、図2の係数量子化回路45の具体的な構成の一例を示すものであり、入力端子1には、図2のバークスケールファクタ正規化回路44からの正規化された係数データ(例えばMDCT係数)yが供給されている。重み計算回路2は、図2のビット割当算出回路41にほぼ相当するが、量子化ビットを割り当てるための各係数の重みを計算する部分のみを取り出したものである。この重み計算回路2では、上述したLPC係数、ピッチパラメータ、バークスケールファクタ等のパラメータに基づいて重みwが計算される。ここで、1フレーム分の係数をベクトル、1フレーム分の重みをベクトルで表すものとする。
【0060】
これらの係数ベクトル、重みベクトルを、必要に応じてバンド分割回路3に送ることにより、L個(L≧1)のバンドに分割する。バンド数としては、例えば低域、中域、高域の3バンド程度(L=3)が挙げられるが、これに限定されず、またバンド分割しなくてもよい。この各バンド毎の係数、例えば第k番目のバンドの係数を k、 重みを k (0≦k≦L−1)とするとき、
=( 0, 1,..., L-1
=( 0, 1,..., L-1
となる。このバンド分割のバンド数や各バンド毎の係数の個数は、予め設定された数値に固定されている。
【0061】
次に、各バンドの係数ベクトル 0, 1,..., L-1 をそれぞれソート回路40,41,...,4L-1 に送って、各バンド毎に、それぞれのバンド内の係数に対して、重みの順に従って順位をつける。これは、各バンド内の係数自体を、重みの順に従って並び替え(ソート)すればよいが、各係数の周波数軸上での位置あるいは順番を表す指標(インデクス)のみを重みの順にソートして、ソートされた指標(インデクス)に対応して各係数の量子化時の精度(割当ビット数等)を決定するようにしてもよい。係数自体をソートする場合には、任意の第k番目のバンドについて、係数ベクトル k の各係数を重みの順にソートし、重み順にソートされた係数ベクトル'kを得る。
【0062】
図8は、このソートの様子を示したものであり、図8の(A)は第kバンドの重みベクトル k を、図8の(B)は第kバンドの係数ベクトル k をそれぞれ示している。この図8の例においては、第k番目のバンド内の要素数を例えば8としており、重みベクトル k の各要素となる8個の重みをw1,w2,...,w8 、係数ベクトル k の各要素となる8個の係数をy1,y2,...,y8 にてそれぞれ表している。図8の(A)、(B)の例においては、係数y3 に対応する重みw3 が最も大きく、以下重みの順に、w2,w6,...,w4 となっている。図8の(C)は、この重みの順に係数y1,y2,...,y8 を並べ替え(ソート)して、順にy3,y2,y6,...,y4 とした係数ベクトル'kを示している。
【0063】
次に、上述のように各バンド毎に重みの順に従ってソートされた各バンドの係数ベクトル'0,'1,...,'L-1 をそれぞれベクトル量子化器50,51,...,5L-1 に送って、それぞれベクトル量子化を行う。ここで、各バンド毎の割当ビット数を予め固定しておき、バンド毎のエネルギが変化しても各バンドへの量子化ビット数の割当が変動することを防止することが好ましい。
【0064】
このバンド毎のベクトル量子化について、1つのバンド内の要素数が多い場合には、いくつかのサブベクトルに区切って、各サブベクトル毎にベクトル量子化すればよい。すなわち、任意の第kバンドのソート後の係数ベクトル'kを、図9に示すように、予め定めた要素数に従っていくつかのサブベクトルに区切り、例えば3つのサブベクトル'k1,'k2,'k3 とし、これらをそれぞれベクトル量子化して、コードブックインデクスck1,ck2,ck3を得るようにすればよい。この第kバンドのインデクスck1,ck2,ck3をまとめて係数インデクスのベクトル k とする。ここで、サブベクトルの量子化においては、先頭側のベクトルほど量子化ビット数を多く割り当てることで、重みに従った量子化となる。これは、例えば図9において、ベクトル'k1 を8ビット、ベクトル'k2 を6ビット、ベクトル'k3 を8ビット、のように割り当てることにより、係数1個当たりの割り当てビット数が多いものから順に少なくなり、重みに従ったビット割当が実現できることになる。
【0065】
次に、図7の各ベクトル量子化器50,51,...,5L-1 からの各バンド毎の係数インデクスのベクトル 0, 1,..., L-1 をまとめて、全バンドの係数インデクスのベクトルとし、端子6から取り出している。この端子6は、図2の端子51に相当する。
【0066】
なお、上記図7〜図9の具体例では、直交変換された周波数軸上の係数(例えばMDCT係数)自体を、上記重みに従ってソートし、ソートされた係数の順序に従って割当ビット数を多いものから少なくするようにして(ソート後の順位の上位側の係数ほど多くのビットを割り当てて)いるが、直交変換されて得られた各係数の周波数軸上での位置あるいは順番を表す指標(インデクス)のみを上記重みの順にソートして、ソートされた指標(インデクス)に対応して各係数の量子化時の精度(割当ビット数等)を決定するようにしてもよい。また、上述した具体例では、係数の量子化としてベクトル量子化を用いているが、スカラ量子化、あるいはスカラ量子化とベクトル量子化とを併用するような量子化に本発明を適用することも容易である。
【0067】
次に、上述した図2に示すようなオーディオ信号符号化装置(エンコーダ側)に対応するオーディオ信号復号装置(デコーダ側)の構成の一例について、図10を参照しながら説明する。
【0068】
この図10において、各入力端子60〜67には上記図2の各出力端子からのデータが供給されており、図10の入力端子60には、上記図2の出力端子51からの直交変換係数(例えばMDCT係数)のインデクスが供給されている。入力端子61には、図2の出力端子31からのLSPインデクスが供給され、入力端子62〜65には、図2の各出力端子52〜55からのデータ、すなわち、ピッチラグインデクス、ピッチゲインインデクス、バークスケールファクタインデクス、フレームゲインインデクスがそれぞれ供給され、入力端子66、67には、図2の各出力端子21、22からのエンベロープインデクス、ゲインコントロールSWがそれぞれ供給されている。
【0069】
入力端子60からの係数インデクスは、係数逆量子化回路71で逆量子化され、掛け算器73を介して、例えばIMDCT(逆MDCT)等の逆直交変換回路74に送られる。
【0070】
入力端子61からのLSPインデクスは、LPCパラメータ再生部80の逆量子化器81に送られてLSPデータに逆量子化され、LSP→α変換回路82及びLSP補間回路83に送られる。LSP→α変換回路82からのαパラメータ(LPC係数)は、ビット割当回路72に送られる。LSP補間回路83からのLSPデータは、LSP→α変換回路84でαパラメータ(LPC係数)に変換され、後述するLPC合成回路77に送られる。
【0071】
ビット割当回路72には、LSP→α変換回路82からの上記LPC係数の他に、入力端子62からのピッチラグと、入力端子63から逆量子化器91を介して得られたピッチゲインと、入力端子64から逆量子化器92を介して得られたバークスケールファクタとが供給されており、これらのパラメータのみに基づいて、エンコーダ側と同一のビット割当を再現することができる。ビット割当回路72からのビット割当情報は、係数逆量子化器71に送られて、各係数の量子化割当ビットの決定に使用される。
【0072】
入力端子65からのフレームゲインインデクスは、フレームゲイン逆量子化器86に送られて逆量子化され、得られたフレームゲインが掛け算器73に送られる。
【0073】
入力端子66からのエンベロープインデクスは、スイッチ87を介してエンベロープ逆量子化器88に送られて逆量子化され、得られたエンベロープデータがオーバーラップ加算回路75に送られる。また、入力端子67からのゲインコントロールSW情報は、上記係数逆量子化器71及びオーバーラップ加算回路75に送られると共に、スイッチ87の制御信号として用いられる。記係数逆量子化器71は、上述したようなゲインコントロールのオン/オフに応じて、全体の割当ビット数を切り換えており、逆ベクトル量子化の場合には、ゲインコントロールのオン時のコードブックとオフ時のコードブックとを切り換えるようにしてもよい。
【0074】
オーバラップ加算回路75は、IMDCT等の逆直交変換回路74からの上記フレーム毎に時間軸に戻された信号を、1/2フレームずつオーバーラップさせながら加算するものであり、ゲインコントロールのオン時には、上記エンベロープ逆量子化器88からのエンベロープデータによるゲインコントロール(上述したゲイン伸長あるいはゲイン復元)処理しながらオーバーラップ加算する。
【0075】
オーバラップ加算回路75からの時間軸信号は、ピッチ合成回路76に送られて、ピッチ成分が復元される。これは、図2のピッチ逆フィルタ13での処理の逆処理に相当するものであり、端子62からのピッチラグ及び逆量子化器91からのピッチゲインが用いられる。
【0076】
ピッチ合成回路76からの出力は、LPC合成回路77に送られて、図2のLPC逆フィルタ12での処理の逆の処理に対応するLPC合成処理が施され、出力端子78より取り出される。
【0077】
ここで、上記エンコーダ側の係数量子化部40の係数量子化回路45として、上記図7に示すような重みに従って各バンド毎にソートされた係数をベクトル量子化するものを用いる場合には、係数逆量子化回路71として、図11に示すような構成を用いることができる。
【0078】
この図11において、入力端子60は上記図10の入力端子60に相当し、上記係数インデクス(MDCT係数等の直交変換係数が量子化されることで得られたコードブックインデクス)が供給され、重み計算回路79には、図10のLSP→α変換回路82からのαパラメータ(LPC係数)、入力端子62からのピッチラグ、逆量子化器91からのピッチゲイン、逆量子化器92からのバークスケールファクタ等が供給されている。重み計算回路79は、図10のビット割当回路72中の、量子化ビット割当の計算途中に求められる各係数の重みを算出するまでの構成部分を取り出したものである。この重み計算回路79では、上述したように、上記式(5)の計算により、上記LPC係数、ピッチパラメータ(ピッチラグ及びピッチゲイン)、及びバークスケールファクタのみを用いて、重みW(ω)を計算している。入力端子93には、周波数軸上の係数の位置あるいは順番を示す指標(インデクス)、すなわち全帯域でN個の係数データがある場合には、0〜N−1の数値(これをベクトルとする)が供給されている。なお、重み計算回路79からの上記N個の各係数に対するN個の重みをベクトルで表す。
【0079】
重み計算回路79からの重み及び入力端子93からの指標は、バンド分割回路94に送られて、エンコーダ側と同様にL個のバンドに分割される。エンコーダ側で例えば低域、中域、高域の3バンド(L=3)に分割されていれば、デコーダ側でも同じく3バンドに分割する。これらのバンド分割された各バンド毎の指標及び重みは、それぞれソート回路950,951,...,95L-1 に送られる。例えば第k番目のバンド内の指標 k 及び重み k は、第k番目のソート回路95k に送られる。ソート回路95k では、第k番目のバンド内の指標 k が、各係数の重み k の順序に従って並べ替え(ソート)され、ソートされた指標'k が出力される。各ソート回路950,951,...,95L-1 からのそれぞれのバンド毎にソートされた指標 0, 1,..., L-1 は、係数再構成回路97に送られる。
【0080】
また、図10の入力端子60からの直交変換係数のインデクスは、エンコーダ側で量子化される際に、上記図7〜図9と共に説明したように、Lバンドにバンド分割され、各バンド毎に重み順にソートされた係数が、1つのバンド内で予め定められた規則に基づく個数毎に区切られたサブベクトル毎にベクトル量子化されて得られたものである。具体的には、L個のバンドについて、それぞれのバンド毎の係数インデクスの集合をそれぞれベクトル 0, 1,..., L-1 としたものであり、これらの各バンドの係数インデクスのベクトル 0, 1,..., L-1 が、それぞれ逆量子化器960,951,...,95L-1 に送られている。これらの逆量子化器960,951,...,95L-1 で逆量子化されて得られた係数データは、各バンド内で上記重みの順にソートされているもの、すなわち上記図7の各ソート回路40,41,...,4L-1 からの係数ベクトル'0,'1,...,'L-1 に相当するものであり、配列順序は周波数軸上の位置とは異なっている。そこで、係数の時間軸上での位置を表す指標を上記重みに従って先にソートしておき、このソートされた指標と、上記逆量子化されて得られた係数データとを対応させて、元の時間軸上の順序に戻すのが係数再構成回路97の機能である。すなわち、係数再構成回路97では、各逆量子化器960,951,...,95L-1 からの、各バンド内で重み順にソートされた係数データに対して、各ソート回路950,951,...,95L-1 からのそれぞれのバンド毎にソートされた指標を対応させ、このソートされた指標に従って逆量子化された係数データを並べ替える(逆ソートする)ことにより、元の時間軸上の順序に並んだ係数データを得て、出力端子98より取り出している。この出力端子98からの係数データは、図10の掛け算器73に送られる。
【0081】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、例えば、入力時間軸信号は音声や音楽を含むオーディオ信号以外に、電話帯域の音声信号や、ビデオ信号等でもよい。また、正規化回路部11の構成や、LPC分析及びピッチ分析は、これらに限定されず、線形予測あるいは非線形予測等により時間軸入力波形の特徴あるいは相関性を抽出して除去する種々の構成がとり得る。また、各量子化器には、ベクトル量子化以外にも、スカラ量子化や、スカラ量子化とベクトル量子化とを併用するようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、時間軸上の入力信号に対して直交変換を用いて符号化を行う信号符号化において、直交変換に先立って、時間軸上で線形予測符号化(LPC)分析及びピッチ分析を行うことにより得られたに基づいて信号波形の相関性あるいは特徴部分を除去しているため、ほぼ白色雑音に近いノイズライクな残差信号を直交変換することになり、符号化効率を高めることができる。
【0083】
また、時間軸上の入力信号に対して直交変換を用いて符号化を行う際に、上記直交変換されて得られた係数の量子化の際のビット割当を、上記入力信号の線形予測符号化(LPC)分析の結果及びピッチ分析の結果に基づいて決定することにより、ビット割当のためだけの情報を送らなくとも、LPC分析結果及びピッチ分析結果の各パラメータを送るだけでデコーダ側でエンコーダ側と同じビット割当を再現でき、付加情報(サイドインフォメーション)のレートを抑えて、全体的なビットレートを低減することができ、符号化効率の向上に貢献する。
【0084】
また、上記直交変換として、改良離散コサイン変換(MDCT)を用いることにより、良好な音質でのオーディオ信号の高能率符号化が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態のより具体的な構成例であるオーディオ信号符号化装置を示すブロック図である。
【図3】入力信号に対するLPC分析処理及びピッチ分析処理の関係を示す図である。
【図4】時間軸入力信号のLPC分析及びピッチ分析による相関性の除去を説明するための時間軸信号波形図である。
【図5】時間軸入力信号のLPC分析及びピッチ分析による相関性の除去を説明するための周波数特性を示す図である。
【図6】デコーダ側でのオーバーラップ加算を説明するための時間軸信号波形図である。
【図7】係数量子化回路の具体的構成の一例を示すブロック図である。
【図8】バンド分割された1つのバンド内の係数の重みに応じたソートを説明するための図である。
【図9】バンド分割された1つのバンド内で重みに応じてソートされた係数をサブベクトルに区切ってベクトル量子化する処理を説明するための図である。
【図10】図2のオーディオ信号符号化装置に対応する復号側構成としてのオーディオ信号復号装置の一例を示すブロック図である。
【図11】図10のオーディオ信号復号装置の逆量子化回路の一具体例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 正規化回路部、 12 LPC逆フィルタ、 13 ピッチ逆フィルタ、 15 ピッチ分析回路、 16 ピッチゲイン量子化回路、 17 エンベロープ抽出回路、 18 ゲインコントロールオン/オフ決定回路、 20 エンベロープ量子化回路、 25 直交変換回路部、 26窓掛け回路、 27 MDCT回路、 30 LPC分析・量子化部、 32 LPC分析回路、 33 α→LSP変換回路、 34 LSP量子化回路、 36 LSP補間回路、 37,38 LSP→α変換回路、 40 係数量子化回路部、 41 ビット割当算出回路、 42 バークスケールファクタ算出・量子化回路、 43フレームゲイン正規化回路、 44 バークスケールファクタ正規化回路、 45 係数量子化回路、 47 フレームゲイン算出・量子化回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a signal encoding apparatus and method for performing quantization by converting a time axis / frequency axis of an input signal, and more particularly to a signal encoding apparatus and method suitable for high-efficiency encoding of an audio signal.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, various encoding methods are known in which signal compression is performed using statistical properties in the time domain and frequency domain of audio signals (including audio signals and music signals) and human auditory characteristics. . This coding method is roughly classified into time domain coding, frequency domain coding, analysis / synthesis coding, and the like.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in transform coding in which encoding is performed by orthogonally transforming a time axis input signal into a frequency axis signal, it is possible to improve the coding efficiency by removing the characteristics of the time axis waveform of the input signal. Desirable to increase.
[0004]
In addition, when quantizing coefficient data on the frequency axis that has been orthogonally transformed, bit allocation is often performed by weighting, but information for this bit allocation is used as additional information or side information. Transmission is not preferable because the bit rate increases.
[0005]
The present invention has been made in view of such circumstances, and can eliminate the characteristics or correlation of the time-axis waveform signal prior to the orthogonal transformation, can increase the encoding efficiency, and at the time of quantization It is an object of the present invention to provide a signal encoding apparatus and method that can reproduce bit allocation on the decoder side and contribute to bit rate reduction without directly transmitting bit allocation information.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above-described problems, the present invention extracts residuals based on information obtained by performing linear predictive coding (LPC) analysis and pitch analysis on an input signal on a time axis, Turned intoOn the time axisNormalize by performing gain control for smoothing the gain by the envelope value.Smooth on time axisThe orthogonal output is subjected to orthogonal transformation, and the orthogonally transformed output is quantized.
[0007]
Here, it is preferable that the orthogonal transform transforms a time axis signal input by an improved discrete cosine transform (MDCT) into coefficient data on the frequency axis. Further, the normalization outputs an LPC prediction residual of the input signal based on an LPC coefficient obtained by LPC analysis of the input signal, and converts the LPC prediction residual to a pitch parameter obtained by pitch analysis. It is preferable to remove the pitch correlation of the LPC prediction residual based on the above. Furthermore, it is preferable that the quantization means performs quantization according to the number of allocated bits determined based on the LPC analysis result and the pitch analysis result.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments according to the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a block diagram showing a schematic configuration of a signal encoding apparatus according to an embodiment of the present invention.
[0009]
In FIG. 1, a waveform signal on the time axis, for example, a digital audio signal is input to an input terminal 10. Specifically, for example, a so-called wideband audio signal having a sampling frequency Fs of 16 kHz and about 0 to 8 kHz can be mentioned, but the present invention is not limited to this.
[0010]
An input signal from the input terminal 10 is sent to the normalization circuit unit 11. The normalization circuit unit 11 is also called a whitening circuit, and performs whitening so as to extract features of the input time waveform signal and extract a prediction residual. Whitening of the time waveform can be performed by linear or non-linear prediction. For example, the input time waveform signal can be whitened by LPC (Linear Predictive Coding) and pitch analysis.
[0011]
In the example of FIG. 1, the normalization (whitening) circuit unit 11 includes an LPC inverse filter 12 and a pitch inverse filter 13, and sends an input signal from the input terminal 10 to an LPC analysis circuit 39 to perform LPC analysis. The LPC coefficient (so-called α parameter) obtained as a result of the analysis is sent to the LPC inverse filter 12 so as to extract the LPC prediction residual. The LPC prediction residual from the LPC inverse filter 12 is sent to the pitch analysis circuit 15 and the pitch inverse filter 13, and the pitch analysis circuit 15 extracts pitch parameters (pitch gain and pitch lag) by pitch analysis as will be described later. It is sent to the inverse filter 13. The pitch inverse filter 13 removes the pitch correlation from the LPC prediction residual to obtain the pitch residual, and sends it to the orthogonal transform circuit 25. The LPC coefficient from the LPC analysis circuit 39 and the pitch parameter of the pitch analysis circuit 15 are sent to the bit allocation calculation circuit 41 for determining the bit allocation (bit allocation) at the time of quantization.
[0012]
The whitened time waveform signal from the normalization circuit unit 11, that is, the pitch residual of the LPC residual, is sent to the orthogonal transform circuit unit 25 that performs time axis / frequency axis conversion (T / F mapping) processing. Converted to frequency axis signal (coefficient data). As this T / F conversion, for example, DCT (Discrete Cosine Transform), MDCT (Modified DCT: Modified Discrete Cosine Transform), FFT (Fast Fourier Transform), etc. are often used. Parameters or coefficient data such as MDCT coefficients and FFT coefficients obtained from the orthogonal transform circuit section 25 are sent to the coefficient quantization section 40 and subjected to SQ (scalar quantization) or VQ (vector quantization). . In order to perform this coefficient quantization efficiently, it is necessary to determine the bit allocation (bit allocation) for each coefficient. This bit allocation is based on an auditory masking model, various parameters such as LPC coefficients and pitch parameters obtained at the time of whitening in the normalization circuit 11, or a Bark scale factor calculated from the coefficient data. Can be calculated. In addition, as the Bark scale factor, the coefficient obtained by orthogonal transformation is divided into a frequency band where the bandwidth becomes wider as the higher frequency is matched to the human auditory characteristics, the so-called critical band. The peak value or the rms (root mean square) value for each critical band is used.
[0013]
In this embodiment, it is defined that the bit allocation is calculated only by the LPC coefficient, the pitch parameter, and the Bark scale factor, and by sending only these parameters, the same bit allocation as the encoder side is transmitted on the decoder side. Can be reproduced, and there is no need to send additional information (side information) indicating the number of allocated bits, which can contribute to a reduction in bit rate.
[0014]
The LPC coefficient (α parameter) used in the LPC inverse filter 12 of the normalization circuit unit 11 and the pitch parameter (pitch gain thereof) used in the pitch inverse filter 13 are described later in consideration of reproducibility on the decoder side. The quantized value is used.
[0015]
Although the signal encoding device of FIG. 1 is shown as a hardware configuration, it can also be realized by software using a so-called DSP (digital signal processor) or the like.
[0016]
Next, an audio signal encoding apparatus as a more specific configuration example of the above-described embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
[0017]
In the audio signal encoding apparatus shown in FIG. 2, the supplied time-axis signal is subjected to time-axis / frequency-axis conversion (T / F conversion) by, for example, MDCT (improved discrete cosine transform) in the orthogonal transform unit 25 to obtain a frequency. On-axis data (MDCT coefficients) is encoded by being quantized by the coefficient quantization unit 40. In this embodiment, the time-axis signal before orthogonal transformation is applied to the time-axis signal. The features of the input signal waveform are extracted by LPC analysis, pitch analysis, envelope extraction, etc., and the parameters representing these features are separately quantized and extracted, and the normalization (whitening) circuit unit 11 removes these features. Or, by removing the correlation of the signal, a so-called noise-like signal close to white noise is obtained, thereby increasing the coding efficiency.
[0018]
In addition, the LPC coefficient obtained by the LPC analysis and the pitch parameter obtained by the pitch analysis are used to determine the bit allocation (bit allocation) when quantizing the coefficient data after the orthogonal transformation. In addition, a Bark scale factor may be used as a normalization factor by extracting the peak value or rms value for each critical band (critical band) on the frequency axis. Based on these LPC coefficients, pitch parameters, and Bark scale factors, weights at the time of quantization for orthogonal transform coefficient data such as MDCT coefficients are calculated, thereby determining the bit allocation of the entire band and performing coefficient quantization. When the weight determination at the time of quantization is made by a predetermined parameter, for example, when it is made only by the LPC coefficient, the pitch parameter, and the Bark scale factor, only these parameters are transmitted to the decoder side, Since exactly the same bit allocation (bit allocation) as that on the encoder side is reproduced, there is no need to send additional information (side information) regarding the bit allocation itself.
[0019]
Further, when coefficient quantization is performed, the coefficient data is rearranged (sorted) in the order according to the weights or the number of allocated bits at the time of quantization, and quantization is performed with high accuracy in order. In this quantization, it is preferable to divide the sorted coefficients into subvectors in order from the top and perform vector quantization respectively. The sorting may be performed on coefficient data of all bands, but may be divided into several bands and sorted within each band range. In this case as well, if the parameters used for bit allocation are defined in advance, the bit allocation, the order of sorting, etc. can be done without sending the bit allocation information or the position information of the sorted coefficients directly by sending the parameters. Can be reproduced on the decoder side.
[0020]
In FIG. 2, the input terminal 10 is supplied with a digital audio signal obtained by A / D converting a so-called broadband audio signal of about 0 to 8 kHz at a sampling frequency Fs = 16 kHz. This input signal is sent to the LPC inverse filter 12 of the normalization (whitening) circuit unit 11, and is extracted, for example, by 1024 samples and sent to the LPC analysis / quantization unit 30. The LPC analysis / quantization unit 30 calculates a 20th-order LPC coefficient, that is, an α parameter after performing a Hamming window, and obtains an LPC residual by the LPC inverse filter 11. In this LPC analysis, a part of one frame of 1024 samples as a unit of analysis, for example, half of 512 samples is overlapped with the next block, and the frame interval is 512 samples. Yes. This is because the MDCT (improved discrete cosine transform) aliasing cancellation adopted as the subsequent orthogonal transform is used. The LPC analysis / quantization unit 30 transmits an LPC coefficient that is quantized by converting an α parameter into an LSP (line spectrum pair) parameter.
[0021]
The α parameter from the LPC analysis circuit 32 is sent to the α → LSP conversion circuit 33 and converted into a line spectrum pair (LSP) parameter. This converts the α parameter obtained as a direct filter coefficient into, for example, 20 pairs, that is, 10 pairs of LSP parameters. The conversion is performed using, for example, the Newton-Raphson method. The reason for converting to the LSP parameter is that the interpolation characteristic is superior to the α parameter.
[0022]
The LSP parameters from the α → LSP conversion circuit 33 are vector quantized or matrix quantized by the LSP quantizer 34. At this time, vector quantization after taking the interframe difference, or matrix quantization for a plurality of frames may be performed.
[0023]
The quantized output from the LSP quantizer 34, that is, the index of LSP vector quantization, is taken out via the terminal 31, and the quantized LSP vector or the inverse quantized output is obtained from the LSP interpolation circuit 36 and the LSP → It is sent to the α conversion circuit 38.
[0024]
The LSP interpolation circuit 36 interpolates a set of the previous frame and the current frame of the LSP vector, which is vector-quantized for each frame by the LSP quantizer 34, so as to obtain a rate required for the subsequent processing. In this example, interpolation is performed at a rate of 8 times.
[0025]
In order to perform inverse filtering of the input speech using the LSP vector subjected to such interpolation, the LSP → α conversion circuit 37 converts the LSP parameter into an α parameter which is a coefficient of a direct filter of about 20th order, for example. Convert. The output from the LSP → α conversion circuit 37 is sent to the LPC inverse filter circuit 12 for obtaining the LPC residual, and the LPC inverse filter 12 performs an inverse filtering process with an α parameter updated at a rate of 8 times. To get a smooth output.
[0026]
Further, the LSP coefficient of the 1 × rate from the LSP quantization circuit 34 is sent to the LSP → α conversion circuit 38 and converted into an α parameter, and a bit allocation calculation circuit (bits) for performing the bit allocation as described above. Allocation determination circuit) 41. In addition to the assigned bits, the bit assignment calculation circuit 41 calculates a weight w (ω) used for quantization of MDCT coefficients described later.
[0027]
The output from the LPC inverse filter 12 of the normalization (whitening) circuit unit 11 is sent to the pitch inverse filter 13 and the pitch analysis circuit 15 for pitch prediction which is long-term prediction.
[0028]
Next, long-term prediction will be described. Long-term prediction is performed by subtracting a waveform shifted on the time axis by the pitch period or pitch lag determined by pitch analysis from the original waveform to obtain a pitch prediction residual. In this example, three-point pitch prediction is performed. Is going by. Note that the pitch lag is the number of samples corresponding to the pitch period of the sampled time axis data.
[0029]
That is, the pitch analysis circuit 15 performs pitch analysis at a rate of once per frame, that is, the analysis length is one frame, and the pitch lag in the pitch analysis result is sent to the pitch inverse filter 13 and the bit allocation calculation circuit 41. The pitch gain is sent to the pitch gain quantizer 16. The pitch lag index from the pitch analysis circuit 15 is taken out from the terminal 52 and sent to the decoder side.
[0030]
In the pitch gain quantizer 16, the pitch gain at three points corresponding to the above three-point prediction is vector-quantized, and a codebook index (pitch gain index) is taken out from the output terminal 53 to represent a representative value vector or inverse quantization. The output is sent to the pitch inverse filter 13. The pitch inverse filter 13 outputs a pitch prediction residual obtained by predicting a three-point pitch based on the pitch analysis result. This pitch prediction residual is sent to the division circuit 14 and the envelope extraction circuit 17, respectively.
[0031]
The pitch analysis will be further described. In this pitch analysis, pitch parameters are extracted using the LPC residual. The pitch parameter includes a pitch lag and a pitch gain.
[0032]
First, the pitch lag is determined. For example, 512 samples are cut out from the center of the LPC residual, and x (n) (n = 0 to 511) is obtained.xIs written.xK samples from the past 512 samplesx k Then, the pitch k is
x-Gx k2
Is given as a minimum. That is,
g = (x,x k) / ‖x k2
As
(x,x k)2/ ‖x k2
The optimum lag K can be determined by searching for k that maximizes. In the present embodiment, K is 12 ≦ K ≦ 240. This K may be used as it is, or a tracking result using a pitch lag of a past frame may be used. Next, the optimum pitch gain at three points (K, K-1, K + 1) is determined for K determined in this way. That is,
x-(G-1 x L + 1+ G0 x L+ G1 x L-1) ‖2
To minimize g-1, G0, G1 To obtain a three-point pitch gain for the optimum lag K. These three-point pitch gains are sent to the pitch gain quantizer 16 and are collectively vector quantized, and the pitch inverse filter 13 is constructed using the quantized pitch gain and the optimum lag K, whereby Find the residual. The obtained pitch residual is connected to the already obtained past pitch residual and subjected to MDCT conversion as will be described later. At this time, time-axis gain control may be performed before MDCT conversion.
[0033]
Here, FIG. 3 shows the relationship between the LPC analysis processing and pitch analysis processing with respect to the input signal, and the analysis length of, for example, 1024 samples in one frame FR is a length corresponding to an MDCT conversion block described later. . Time t1 Is the new LPC analysis center (LSP)1) And time t0 LPC analysis center one frame before (LSP0). The second half of the current frame is new data ND, the first half is previous data PD, and a in the figure is LSP.0 And LSP1 B is the LPC residual one frame before, c is the new pitch residual obtained by pitch analysis targeting this part (second half of b + first half of a), d is Each of the past pitch residuals is shown. When all the new data ND in FIG. 3 are input, the data a can be obtained, and a new pitch residual c can be calculated using this a and the already obtained b. By connecting the pitch residual d that has been obtained, one frame of data FR to be orthogonally transformed can be created. The 1-frame FR data can be subjected to orthogonal transform processing such as MDCT.
[0034]
Next, FIG. 4 shows the change of the time axis signal through the LPC inverse filter based on the LPC analysis and the pitch inverse filter based on the pitch analysis, and FIG. 5 shows the result through the LPC inverse filter and the pitch inverse filter. The change on the frequency axis of the signal due to is shown respectively. 4A shows the input signal waveform, and FIG. 5A shows its frequency spectrum. By passing this through an LPC inverse filter based on LPC analysis, the waveform features are extracted and removed. Thus, a substantially periodic pulse-shaped time axis waveform (LPC residual waveform) as shown in FIG. The spectrum on the frequency corresponding to this LPC residual waveform is as shown in FIG. By passing a pitch inverse filter based on the pitch analysis as described above on this LPC residual, the pitch component is extracted and removed, and it is close to white noise as shown in FIG. 5) A time axis signal, and the spectrum on the frequency axis is as shown in FIG.
[0035]
Further, in the embodiment of the present invention, the normalization (whitening) circuit unit 11 smoothes the gain of the intra-frame data. This is because the envelope extraction circuit 17 extracts the envelope from the time-axis waveform in the frame (the residual from the pitch inverse filter 13 in this embodiment), and the extracted envelope is envelope quantized via the switch 19. The time axis waveform (residual from the pitch inverse filter 13) is interrupted by the divider 14 based on the quantized envelope value, thereby obtaining a signal smoothed on the time axis. The signal from the divider 14 is sent as an output of the normalization (whitening) circuit unit 11 to the orthogonal transformation circuit unit 25 in the next stage.
[0036]
By this smoothing, so-called noise shaping can be realized in which the magnitude of the quantization error when the orthogonal transform coefficient after quantization is inversely transformed into a time signal follows the envelope of the original signal.
[0037]
The envelope extraction in the envelope extraction circuit 17 will be described. A signal supplied to the envelope extraction circuit 17, that is, a residual signal normalized by the LPC inverse filter 12 and the pitch inverse filter 13, is represented by x (n), n = 0 to N−1 (N is the above 1). When the number of samples of the frame FR and the orthogonal transform window length (for example, N = 1024) are set, each subblock or subframe cut out by a window having a length M shorter than the transform window length N, for example, M = N / 8 Rms (root mean square) value is used as an envelope. That is, as the rms of each normalized sub-block (sub-frame), the rms of the i-th sub-block (i = 0 to M−1)i Is defined by the following equation (1).
[0038]
[Expression 1]
Figure 0004618823
[0039]
Rms obtained from the above equation (1)i For each i, scalar quantization or rmsi Vector quantization can be performed with the whole as one vector. In this embodiment, vector quantization is performed in the envelope quantizer 20, and the index is extracted from the terminal 21 as a parameter for time axis gain control, that is, an envelope index, and transmitted to the decoder side.
[0040]
Rms for each sub-block (sub-frame) quantized in this wayi Qrmsi The input residual signal x (n) is interrupted by the divider 14 based on this value, whereby the signal x smoothed on the time axiss(n) is obtained. However, rms obtained in this wayi Of these, when the ratio of the largest to the smallest in the frame is a certain value (for example, 4) or more, the above gain control is performed, and a predetermined value is set for quantization of the parameter (the envelope index). Bits (for example, 7 bits), but rms for each sub-block (sub-frame) in the framei When the ratio is smaller than the above constant value, normal processing without gain control is performed, and bits for gain control are assigned to quantization of other parameters, for example, frequency axis parameters (orthogonal transform coefficient data) . Whether or not to perform gain control is determined by the gain control on / off determination circuit 18, and the determination output (gain control SW) is used as a switching control signal for the switch 19 on the input side of the envelope quantizer 20. At the same time, it is sent to a coefficient quantization circuit 45 in the coefficient quantization section 40, which will be described later, and used for switching the number of assigned bits of the coefficient when the gain control is on and off. The gain control on / off discrimination output (gain control SW) is taken out via the terminal 22 and sent to the decoder side.
[0041]
Signal x that has been gain-controlled (or gain-compressed) by divider 41 and smoothed on the time axiss(n) is sent to the orthogonal transform circuit unit 25 as an output of the normalization circuit unit 11, and converted into frequency axis parameters (coefficient data) by, for example, MDCT. The orthogonal transform circuit unit 25 includes a windowing circuit 26 and an MDCT circuit 27. The windowing circuit 26 performs windowing by a window function so that MDCT aliasing cancellation by ½ frame overlap can be used.
[0042]
At the time of decoding on the decoder side, inverse quantization is performed from the quantization index of the transmitted frequency axis parameter (for example, MDCT coefficient), and then the time axis signal is obtained by inverse orthogonal transformation which is frequency axis / time axis transformation. Then, using the above time-axis gain control parameter that has been returned and inversely quantized, the reverse addition (gain expansion or gain restoration process) of overlap smoothing and gain smoothing during encoding is performed. When gain smoothing is used, overlap addition that assumes a window in which the square sum of the values of the windows of the symmetric and overlapping positions is a constant value cannot be used. Is done.
[0043]
That is, FIG. 6 is a diagram showing the state of overlap addition and gain control on the decoder side. In this FIG. 6, w (n), n = 0 to N−1 represents an analysis / synthesis window, g (n) is a time axis gain control parameter, that is,
g (n) = qrmsj  (J satisfies jM ≦ n ≦ (j + 1) M)
And g1(n) is the current frame FR1 G (n), g0(n) is one frame past (previous frame FR0) G (n). In FIG. 6, one frame is divided into eight sub-blocks (sub-frames) SB (M = 8).
[0044]
Previous frame FR0 For the second half of the data, g for gain control on the encoder side0After dividing by (n + (N / 2)), the analysis window w ((N / 2) -1-n) for MDCT is applied. Therefore, after the inverse MDCT on the decoder side, the analysis window w ((N / 2) -1-n), that is, the sum P (n) of the principal component and the aliasing component is expressed by the following equation (2).
[0045]
[Expression 2]
Figure 0004618823
[0046]
Also, current frame FR1 For the first half of the data, on the encoder side, g for gain control0Since the analysis window w (n) for MDCT is applied after division by (n), the signal obtained by applying the analysis window w (n) again after inverse MDCT on the decoder side, ie, principal component and area The sum Q (n) with the sing component is expressed by the following equation (3).
[0047]
[Equation 3]
Figure 0004618823
[0048]
Therefore, x (n) to be reproduced is obtained as the following equation (4).
[0049]
[Expression 4]
Figure 0004618823
[0050]
By performing such windowing and performing gain control using the rms of each sub-block (sub-frame) as an envelope, a sound with a rapid change in time, for example, a musical sound having a sharp attack or a relatively fast interval between pitch peaks. It is possible to reduce quantization noise, such as a pre-echo, that is easily heard by a sound that is attenuated.
[0051]
Next, MDCT coefficient data obtained by MDCT processing in the MDCT circuit 27 of the orthogonal transform circuit unit 25 is sent to the frame gain normalization circuit 43 and the frame gain calculation / quantization circuit 47 of the coefficient quantization unit 40. In the coefficient quantization unit 40 of the present embodiment, first, the frame gain (block gain) of the entire coefficient of one frame which is the MDCT transform block is calculated and gain normalization is performed. The band is divided into critical bands (critical bands), which are subbands having a wider bandwidth, and a scale factor for each band, a so-called Bark scale factor, is calculated, and thereby normalization is performed again. As the Bark scale factor, the peak value of the coefficient in each band, the root mean square (rms), or the like can be used for each band, and the Bark scale factor of each band is collectively vector quantized. .
[0052]
That is, the frame gain calculation / quantization circuit 47 of the coefficient quantization unit 40 calculates and quantizes the gain for each frame that is the MDCT conversion block, and the codebook index (frame gain index) is passed through the terminal 55. The frame gain of the quantized value is sent to the frame gain normalization circuit 43, and normalization is performed by dividing the input by the frame gain. The output normalized by the frame gain is sent to the Bark scale factor calculation / quantization circuit 42 and the Bark scale factor normalization circuit 44.
[0053]
In the bark scale factor calculation / quantization circuit 42, the bark scale factor for each critical band is calculated and quantized, and a codebook index (bark scale factor index) is taken out via the terminal 54 and sent to the decoder side. At the same time, the Bark scale factor of the quantized value is sent to the bit allocation calculation circuit 41 and the Bark scale factor normalization circuit 44. The Bark scale factor normalization circuit 44 normalizes the coefficients in the band for each critical band, and sends the coefficients normalized by the Bark scale factor to the coefficient quantization circuit 45.
[0054]
The coefficient quantization circuit 45 performs quantization by assigning the number of quantization bits to each coefficient in accordance with the bit assignment information from the bit assignment calculation circuit 41. At this time, the gain control on / off decision circuit 18 outputs The total number of allocated bits is switched according to the gain control SW information. For example, in the case of performing vector quantization, two sets of codebooks for gain control on and off are prepared, and these codebooks are prepared according to the gain control SW information. What is necessary is just to switch.
[0055]
Here, the bit allocation (bit allocation) in the bit allocation calculation circuit 41 will be described. The quantization weight for each MDCT coefficient is calculated based on the LPC coefficient, pitch parameter, bark scale factor, and the like obtained as described above. Thus, the bit allocation of the MDCT coefficients of the entire band is determined and quantization is performed. This weight can be considered as a noise shaping factor, and a desired noise shaping characteristic can be given by changing each parameter. As an example, in this embodiment, as shown in the following equation, the weight W (ω) is calculated using only the LPC coefficient, the pitch parameter, and the Bark scale factor.
[0056]
[Equation 5]
Figure 0004618823
[0057]
As described above, since the weights at the time of quantization are determined only by the LPC, pitch, and bark scale factor, if only these three types of parameters are transmitted to the decoder, the same bit allocation as that of the encoder is reproduced, and one allocation is performed. There is no need to send any information and the rate of side information (auxiliary information) can be lowered.
[0058]
Next, a specific example of quantization in the coefficient quantization circuit 45 will be described with reference to FIGS.
[0059]
FIG. 7 shows an example of a specific configuration of the coefficient quantizing circuit 45 in FIG. 2. The normalized coefficient data (from the Bark scale factor normalizing circuit 44 in FIG. For example, MDCT coefficient (y) is supplied. The weight calculation circuit 2 is substantially equivalent to the bit allocation calculation circuit 41 of FIG. 2, but only the part for calculating the weight of each coefficient for allocating the quantization bit is extracted. In the weight calculation circuit 2, the weight w is calculated based on the parameters such as the LPC coefficient, the pitch parameter, and the Bark scale factor described above. Here, the coefficient for one frame is a vectory1 frame weight vectorwIt shall be expressed as
[0060]
These coefficient vectorsy, Weight vectorwIs sent to the band dividing circuit 3 as necessary to divide it into L (L ≧ 1) bands. As the number of bands, for example, there are about three bands (L = 3) of a low band, a middle band, and a high band (L = 3). However, the number of bands is not limited to this, and the band may not be divided. The coefficient for each band, for example, the coefficient of the kth bandy kThe weightw k When (0 ≦ k ≦ L−1),
y= (y 0,y 1, ...,y L-1)
w= (w 0,w 1, ...,w L-1)
It becomes. The number of bands for band division and the number of coefficients for each band are fixed to preset numerical values.
[0061]
Next, the coefficient vector for each bandy 0,y 1, ...,y L-1 Sort circuit 40, 41, ..., 4L-1 For each band, the coefficients in the respective bands are ranked according to the order of the weights. This is because the coefficients within each band need only be rearranged (sorted) according to the order of the weights, but only the index (index) indicating the position or order of the coefficients on the frequency axis is sorted in the order of the weights. The precision (number of allocated bits, etc.) at the time of quantizing each coefficient may be determined in correspondence with the sorted index (index). When sorting the coefficients themselves, the coefficient vector for any kth bandy k The coefficients are sorted in order of weight, and the coefficient vector is sorted in order of weighty'kGet.
[0062]
FIG. 8 shows the state of this sorting. FIG. 8A shows the weight vector of the k-th band.w k (B) in FIG. 8 is a coefficient vector of the k-th band.y k Respectively. In the example of FIG. 8, the number of elements in the kth band is, for example, 8, and the weight vectorw k 8 weights which are each element of w1, w2, ..., w8 , Coefficient vectory k 8 coefficients for each element of y1, y2, ..., y8 Respectively. In the example of FIGS. 8A and 8B, the coefficient yThree The weight w corresponding toThree Is the largest, and w2, w6, ..., wFour It has become. FIG. 8C shows the coefficient y in the order of the weights.1, y2, ..., y8 Sort (sort) and then yThree, y2, y6, ..., yFour Coefficient vectory'kIs shown.
[0063]
Next, the coefficient vector of each band sorted according to the order of weight for each band as described above.y'0,y'1, ...,y'L-1  Each vector quantizer 50, 51, ..., 5L-1 To vector quantization. Here, it is preferable to fix the number of allocated bits for each band in advance and prevent the allocation of the number of quantized bits to each band from changing even if the energy for each band changes.
[0064]
Regarding the vector quantization for each band, when the number of elements in one band is large, it is sufficient to divide into several subvectors and perform vector quantization for each subvector. That is, the coefficient vector after sorting of any k-th bandy'kIs divided into several subvectors according to a predetermined number of elements as shown in FIG. 9, for example, three subvectorsy'k1,y'k2,y'k3 These are vector quantized, and the codebook index ck1, ck2, ck3You can get it. This k-th band index ck1, ck2, ck3Vector of coefficient indexc k And Here, in the quantization of the subvector, the quantization according to the weight is performed by assigning a larger number of quantization bits to the head side vector. For example, in FIG.y'k1 8 bits, vectory'k2 6 bits, vectory'k3 Are assigned in the order of 8 bits, the number of assigned bits per coefficient decreases in order from the largest, and bit assignment according to the weight can be realized.
[0065]
Next, each vector quantizer 5 in FIG.0, 51, ..., 5L-1 Vector of coefficient indices for each band fromc 0,c 1, ...,c L-1 Is a vector of coefficient indices for all bands.cAnd is taken out from the terminal 6. This terminal 6 corresponds to the terminal 51 of FIG.
[0066]
In the specific examples of FIGS. 7 to 9, the orthogonally transformed coefficients on the frequency axis (for example, MDCT coefficients) themselves are sorted according to the weights, and the number of assigned bits is large according to the order of the sorted coefficients. An index (index) that indicates the position or order of each coefficient on the frequency axis obtained by orthogonal transformation, although it is reduced (more bits are assigned to higher-order coefficients after sorting). May be sorted in the order of the above weights, and the accuracy (number of allocated bits, etc.) at the time of quantization of each coefficient may be determined corresponding to the sorted index (index). In the specific example described above, vector quantization is used as the coefficient quantization. However, the present invention may be applied to scalar quantization, or quantization using both scalar quantization and vector quantization. Easy.
[0067]
Next, an example of the configuration of an audio signal decoding apparatus (decoder side) corresponding to the audio signal encoding apparatus (encoder side) as shown in FIG. 2 will be described with reference to FIG.
[0068]
10, the data from the output terminals in FIG. 2 are supplied to the input terminals 60 to 67, and the orthogonal transformation coefficients from the output terminal 51 in FIG. 2 are supplied to the input terminal 60 in FIG. An index (for example, MDCT coefficient) is supplied. The LSP index from the output terminal 31 in FIG. 2 is supplied to the input terminal 61, and the data from the output terminals 52 to 55 in FIG. 2, that is, the pitch lag index and the pitch gain index are input to the input terminals 62 to 65. The bark scale factor index and the frame gain index are supplied, respectively, and the envelope index and gain control SW from the output terminals 21 and 22 in FIG. 2 are supplied to the input terminals 66 and 67, respectively.
[0069]
The coefficient index from the input terminal 60 is dequantized by a coefficient dequantization circuit 71 and sent to an inverse orthogonal transform circuit 74 such as IMDCT (inverse MDCT) via a multiplier 73.
[0070]
The LSP index from the input terminal 61 is sent to the inverse quantizer 81 of the LPC parameter reproducing unit 80, dequantized into LSP data, and sent to the LSP → α conversion circuit 82 and the LSP interpolation circuit 83. The α parameter (LPC coefficient) from the LSP → α conversion circuit 82 is sent to the bit allocation circuit 72. The LSP data from the LSP interpolation circuit 83 is converted into an α parameter (LPC coefficient) by the LSP → α conversion circuit 84 and sent to an LPC synthesis circuit 77 described later.
[0071]
In addition to the LPC coefficient from the LSP → α conversion circuit 82, the bit allocation circuit 72 has a pitch lag from the input terminal 62, a pitch gain obtained from the input terminal 63 via the inverse quantizer 91, and an input The bark scale factor obtained from the terminal 64 via the inverse quantizer 92 is supplied, and the same bit allocation as that on the encoder side can be reproduced based only on these parameters. The bit allocation information from the bit allocation circuit 72 is sent to the coefficient inverse quantizer 71 and used to determine the quantized allocation bits for each coefficient.
[0072]
The frame gain index from the input terminal 65 is sent to the frame gain dequantizer 86 and dequantized, and the obtained frame gain is sent to the multiplier 73.
[0073]
The envelope index from the input terminal 66 is sent to the envelope inverse quantizer 88 via the switch 87 and inversely quantized, and the obtained envelope data is sent to the overlap adder circuit 75. The gain control SW information from the input terminal 67 is sent to the coefficient inverse quantizer 71 and the overlap adder circuit 75 and used as a control signal for the switch 87. The coefficient inverse quantizer 71 switches the total number of allocated bits in accordance with the on / off of the gain control as described above. In the case of inverse vector quantization, the code book when the gain control is on. And the codebook at the time of off may be switched.
[0074]
The overlap addition circuit 75 adds the signals returned to the time axis for each frame from the inverse orthogonal transformation circuit 74 such as IMDCT while overlapping each frame by 1/2, and when gain control is on. Then, overlap addition is performed while performing gain control (gain expansion or gain restoration described above) based on envelope data from the envelope inverse quantizer 88.
[0075]
The time axis signal from the overlap addition circuit 75 is sent to the pitch synthesis circuit 76 to restore the pitch component. This corresponds to the reverse processing of the processing by the pitch reverse filter 13 of FIG. 2, and the pitch lag from the terminal 62 and the pitch gain from the inverse quantizer 91 are used.
[0076]
The output from the pitch synthesizing circuit 76 is sent to the LPC synthesizing circuit 77, subjected to LPC synthesizing processing corresponding to the inverse processing of the processing in the LPC inverse filter 12 of FIG.
[0077]
Here, when the coefficient quantizing circuit 45 of the coefficient quantizing unit 40 on the encoder side uses a vector quantizing coefficient sorted for each band according to the weight as shown in FIG. As the inverse quantization circuit 71, a configuration as shown in FIG. 11 can be used.
[0078]
In FIG. 11, an input terminal 60 corresponds to the input terminal 60 of FIG. 10 and is supplied with the coefficient index (a codebook index obtained by quantizing orthogonal transform coefficients such as MDCT coefficients) and weights. The calculation circuit 79 includes an α parameter (LPC coefficient) from the LSP → α conversion circuit 82 in FIG. 10, a pitch lag from the input terminal 62, a pitch gain from the inverse quantizer 91, and a bark scale from the inverse quantizer 92. Factors are supplied. The weight calculation circuit 79 is a component extracted from the bit allocation circuit 72 shown in FIG. 10 until the weight of each coefficient calculated during the calculation of the quantization bit allocation is calculated. In the weight calculation circuit 79, as described above, the weight W (ω) is calculated using only the LPC coefficient, the pitch parameters (pitch lag and pitch gain), and the Bark scale factor by the calculation of the above equation (5). is doing. When the input terminal 93 has an index (index) indicating the position or order of the coefficients on the frequency axis, that is, when there are N coefficient data in the entire band, a numerical value of 0 to N-1 (this is a vector).IIs supplied). It should be noted that the N weights for the N coefficients from the weight calculation circuit 79 are vectorswRepresented by
[0079]
Weight from weight calculation circuit 79wAnd an indicator from the input terminal 93IIs sent to the band dividing circuit 94 and divided into L bands as in the encoder side. For example, if the encoder side is divided into, for example, three bands (L = 3) of a low band, a middle band, and a high band, it is also divided into three bands on the decoder side. The index and the weight for each band obtained by the band division are respectively determined by the sort circuit 95.0, 951, ..., 95L-1 Sent to. For example, the index in the kth bandI k And weightw k Is the kth sort circuit 95k Sent to. Sort circuit 95k Then, the index in the kth bandI k Is the weight of each coefficientw k Sorted and sorted indicator according to the order ofI'k  Is output. Each sort circuit 950, 951, ..., 95L-1 Indicators sorted by each band fromI 0,I 1, ...,I L-1 Is sent to the coefficient reconstruction circuit 97.
[0080]
Also, the orthogonal transform coefficient index from the input terminal 60 in FIG. 10 is divided into L bands when quantized on the encoder side, as described above with reference to FIGS. The coefficients sorted in the order of weight are obtained by vector quantization for each subvector divided by the number based on a predetermined rule in one band. Specifically, for L bands, a set of coefficient indexes for each band is a vector.c 0,c 1, ...,c L-1 A vector of coefficient indices for each of these bandsc 0,c 1, ...,c L-1 Are respectively inverse quantizers 96.0, 951, ..., 95L-1 Has been sent to. These inverse quantizers 960, 951, ..., 95L-1 The coefficient data obtained by inverse quantization in step 1 is sorted in the order of the weights in each band, that is, each sort circuit 4 in FIG.0, 41, ..., 4L-1 Coefficient vector fromy'0,y'1, ...,y'L-1  The arrangement order is different from the position on the frequency axis. Therefore, an index representing the position of the coefficient on the time axisIThe coefficient reconfiguration circuit is arranged so that the sorted index and the coefficient data obtained by the inverse quantization are matched and returned to the original order on the time axis. 97 functions. That is, in the coefficient reconstruction circuit 97, each inverse quantizer 960, 951, ..., 95L-1 To the coefficient data sorted in order of weight within each band, each sort circuit 950, 951, ..., 95L-1 Coefficients sorted in order on the original time axis by associating the sorted indices for each band from and sorting the inverse quantized coefficient data according to the sorted indices (reverse sorting) datayAnd taken out from the output terminal 98. The coefficient data from the output terminal 98 is sent to the multiplier 73 shown in FIG.
[0081]
The present invention is not limited to the above embodiment. For example, the input time axis signal may be an audio signal of a telephone band, a video signal, or the like in addition to an audio signal including voice and music. In addition, the configuration of the normalization circuit unit 11, the LPC analysis, and the pitch analysis are not limited to these, and various configurations for extracting and removing features or correlations of the time axis input waveform by linear prediction or nonlinear prediction or the like. It can take. In addition to vector quantization, each quantizer may use scalar quantization, or both scalar quantization and vector quantization.
[0082]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, linear encoding is performed on the time axis prior to the orthogonal transform in the signal coding in which the input signal on the time axis is encoded using the orthogonal transform. Since the correlation or characteristic part of the signal waveform is removed based on the results obtained by performing coding (LPC) analysis and pitch analysis, orthogonal transformation is performed on a noise-like residual signal that is almost similar to white noise. Thus, encoding efficiency can be improved.
[0083]
In addition, when encoding the input signal on the time axis using orthogonal transform, the bit allocation at the time of quantization of the coefficient obtained by the orthogonal transform is linear predictive coding of the input signal. By determining based on the result of (LPC) analysis and the result of pitch analysis, the encoder side on the decoder side only sends each parameter of the LPC analysis result and pitch analysis result without sending information only for bit allocation. The same bit allocation can be reproduced, the rate of additional information (side information) can be suppressed, the overall bit rate can be reduced, and the coding efficiency can be improved.
[0084]
Further, by using the improved discrete cosine transform (MDCT) as the orthogonal transform, it is possible to perform highly efficient encoding of an audio signal with good sound quality.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a schematic configuration of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing an audio signal encoding apparatus which is a more specific configuration example of an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram illustrating a relationship between an LPC analysis process and a pitch analysis process for an input signal.
FIG. 4 is a time axis signal waveform diagram for explaining the removal of correlation by LPC analysis and pitch analysis of a time axis input signal.
FIG. 5 is a diagram illustrating frequency characteristics for explaining the removal of correlation by LPC analysis and pitch analysis of a time-axis input signal.
FIG. 6 is a time-axis signal waveform diagram for explaining overlap addition on the decoder side.
FIG. 7 is a block diagram illustrating an example of a specific configuration of a coefficient quantization circuit.
FIG. 8 is a diagram for explaining sorting according to the weights of coefficients in one band obtained by band division;
FIG. 9 is a diagram for describing a process of vector quantization by dividing a coefficient sorted according to weight in one band obtained by band division into sub-vectors.
10 is a block diagram showing an example of an audio signal decoding apparatus as a decoding side configuration corresponding to the audio signal encoding apparatus of FIG. 2;
11 is a block diagram showing a specific example of an inverse quantization circuit of the audio signal decoding device of FIG.
[Explanation of symbols]
11 normalization circuit section, 12 LPC inverse filter, 13 pitch inverse filter, 15 pitch analysis circuit, 16 pitch gain quantization circuit, 17 envelope extraction circuit, 18 gain control ON / OFF decision circuit, 20 envelope quantization circuit, 25 orthogonal Conversion circuit unit, 26 windowing circuit, 27 MDCT circuit, 30 LPC analysis / quantization unit, 32 LPC analysis circuit, 33 α → LSP conversion circuit, 34 LSP quantization circuit, 36 LSP interpolation circuit, 37, 38 LSP → α Conversion circuit, 40 coefficient quantization circuit, 41 bit allocation calculation circuit, 42 Bark scale factor calculation / quantization circuit, 43 frame gain normalization circuit, 44 Bark scale factor normalization circuit, 45 coefficient quantization circuit, 47 frame gain Calculation / Quantum Circuit

Claims (13)

時間軸上の入力信号に対して線形予測符号化(LPC)分析及びピッチ分析を行うことにより得られた情報に基づいて残差を取り出し、量子化された時間軸上のエンベロープ値によりゲインの平滑化のためのゲインコントロールを行う正規化手段と、
この正規化手段からの時間軸で平滑化された出力に対して直交変換を施す直交変換手段と、
この直交変換手段からの出力を量子化する量子化手段と
を有する信号符号化装置。
The residual is extracted based on the information obtained by performing linear predictive coding (LPC) analysis and pitch analysis on the input signal on the time axis, and gain smoothing is performed by the quantized envelope value on the time axis. Normalization means for gain control for conversion,
Orthogonal transform means for performing orthogonal transform on the output smoothed on the time axis from the normalization means;
And a quantizing unit that quantizes an output from the orthogonal transform unit.
上記直交変換手段は、改良離散コサイン変換(MDCT)により入力された時間軸信号を周波数軸の係数データに変換する請求項1記載の信号符号化装置。  2. The signal encoding apparatus according to claim 1, wherein the orthogonal transform means converts a time-axis signal input by an improved discrete cosine transform (MDCT) into coefficient data on the frequency axis. 上記正規化手段は、上記入力信号をLPC分析して得られたLPC係数に基づき上記入力信号のLPC予測残差を出力するLPC逆フィルタと、上記LPC予測残差をピッチ分析して得られたピッチパラメータに基づき上記LPC予測残差のピッチの相関性を除去するピッチ逆フィルタとを有する請求項2記載の信号符号化装置。  The normalization means is obtained by performing an LPC inverse filter that outputs an LPC prediction residual of the input signal based on an LPC coefficient obtained by LPC analysis of the input signal, and a pitch analysis of the LPC prediction residual. The signal encoding apparatus according to claim 2, further comprising: a pitch inverse filter that removes the correlation of the pitch of the LPC prediction residual based on the pitch parameter. 上記量子化手段は、上記LPC分析結果及び上記ピッチ分析結果に基づいて決定される割当ビット数に従って量子化を行う請求項2記載の信号符号化装置。  3. The signal encoding apparatus according to claim 2, wherein the quantization means performs quantization according to the number of assigned bits determined based on the LPC analysis result and the pitch analysis result. 時間軸上の入力信号に対して線形予測符号化(LPC)分析及びピッチ分析を行うことにより得られた情報に基づいて残差を取り出し、量子化された時間軸上のエンベロープ値により平滑化(ゲインコントロール)を行うことにより正規化し、
この時間軸で平滑化された出力に対して直交変換を施し、
この直交変換された出力を量子化する
信号符号化方法。
A residual is extracted based on information obtained by performing linear predictive coding (LPC) analysis and pitch analysis on the input signal on the time axis, and smoothed by the quantized envelope value on the time axis ( Normalize by performing gain control)
Apply orthogonal transformation to the output smoothed on this time axis ,
A signal encoding method for quantizing the orthogonally transformed output.
上記直交変換として、改良離散コサイン変換(MDCT)を用い
請求項5記載の信号符号化方法。
As the orthogonal transformation, improved discrete cosine transform (MDCT) signal encoding method according to claim 5, wherein the Ru used.
時間軸上の入力信号を分析して信号波形の特徴を抽出する分析手段と、
この分析手段からの分析結果に基づいて残差を取り出し、量子化された時間軸上のエンベロープ値によりゲインの平滑化のためのゲインコントロールを行う正規化手段と、
この正規化手段からの時間軸で平滑化された出力に対して直交変換を施す直交変換手段と、
この直交変換手段からの出力を量子化する量子化手段と、
上記分析手段からの分析結果に基づいて上記量子化手段での量子化のビット割当を決定するビット割当算出手段と
を有する信号符号化装置。
Analyzing means for analyzing the input signal on the time axis and extracting the characteristics of the signal waveform;
Normalization means for taking out a residual based on the analysis result from the analysis means, and performing gain control for smoothing the gain by the quantized envelope value on the time axis ,
Orthogonal transform means for performing orthogonal transform on the output smoothed on the time axis from the normalization means;
Quantization means for quantizing the output from the orthogonal transform means;
And a bit allocation calculation unit that determines a bit allocation for quantization in the quantization unit based on an analysis result from the analysis unit.
上記直交変換手段は、改良離散コサイン変換(MDCT)により入力された時間軸信号を周波数軸の係数データに変換する請求項7記載の信号符号化装置。  8. The signal encoding apparatus according to claim 7, wherein the orthogonal transform means converts a time-axis signal input by an improved discrete cosine transform (MDCT) into coefficient data on the frequency axis. 上記分析手段は、上記入力信号を線形予測符号化(LPC)分析してLPC係数を出力するLPC分析手段と、LPC予測残差をピッチ分析してピッチパラメータを出力するピッチ分析手段とを有し、
上記正規化手段は、上記LPC分析手段からの上記LPC係数に基づき上記入力信号のLPC予測残差を出力するLPC逆フィルタと、上記ピッチ分析手段からの上記ピッチパラメータに基づき上記LPC予測残差のピッチの相関性を除去するピッチ逆フィルタとを有する請求項8記載の信号符号化装置。
The analysis means includes LPC analysis means for linearly predictive coding (LPC) analysis of the input signal and outputting LPC coefficients, and pitch analysis means for pitch analysis of the LPC prediction residual and outputting pitch parameters. ,
The normalization means includes an LPC inverse filter that outputs an LPC prediction residual of the input signal based on the LPC coefficient from the LPC analysis means, and an LPC prediction residual based on the pitch parameter from the pitch analysis means. 9. A signal encoding apparatus according to claim 8, further comprising a pitch inverse filter for removing pitch correlation.
上記ビット割当算出手段は、上記LPC分析手段からの上記LPC係数と、上記ピッチ分析手段からの上記ピッチパラメータと、上記直交変換手段からの係数出力の臨界帯域毎に得られるバークスケールファクタとに基づいて、上記直交変換手段からの係数出力の量子化のビット割当を決定する請求項9記載の信号符号化装置。  The bit allocation calculation means is based on the LPC coefficient from the LPC analysis means, the pitch parameter from the pitch analysis means, and the Bark scale factor obtained for each critical band of coefficient output from the orthogonal transform means. The signal encoding apparatus according to claim 9, wherein the bit allocation for quantizing the coefficient output from the orthogonal transform means is determined. 時間軸上の入力信号に対して線形予測符号化(LPC)分析及びピッチ分析を行うことにより得られた分析結果に基づいて残差を取り出し、量子化された時間軸上のエンベロープ値によりゲインの平滑化のためのゲインコントロールを行うことにより正規化し、
この時間軸で平滑化された出力に対して直交変換を施し、
この直交変換された出力を量子化し、該量子化の際のビット割当を上記分析結果に基づいて決定する
信号符号化方法。
Residuals are extracted based on the analysis results obtained by performing linear predictive coding (LPC) analysis and pitch analysis on the input signal on the time axis, and the gain is determined by the quantized envelope value on the time axis . Normalize by performing gain control for smoothing,
Apply orthogonal transformation to the output smoothed on this time axis ,
A signal encoding method in which the orthogonally transformed output is quantized and bit allocation at the time of the quantization is determined based on the analysis result.
上記直交変換として、改良離散コサイン変換(MDCT)を用いる請求項11記載の信号符号化方法。  The signal encoding method according to claim 11, wherein an improved discrete cosine transform (MDCT) is used as the orthogonal transform. 上記ビット割当の決定には、上記直交変換されて得られた係数の臨界帯域毎に得られるバークスケールファクタも用いる請求項11記載の信号符号化方法。  12. The signal encoding method according to claim 11, wherein the bit allocation is also determined using a Bark scale factor obtained for each critical band of coefficients obtained by the orthogonal transformation.
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