JP4615347B2 - Golf club head - Google Patents
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Description
本発明は、ゴルフクラブヘッドに関するものである。 The present invention relates to a golf club head.
従来、ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッドの重心位置を下げてSS(スイートスポット)をフェイスの下部に設定するために、中空であって上部に開口を有するヘッド本体と、そのヘッド本体を形成する材料よりも比重が小さい材料により形成され、ヘッド本体の開口を閉塞する被覆部材としてのクラウンパーツとを備えている。クラウンパーツのヘッド本体への取り付けに関しては、様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1及び2には、ヘッド本体の上面全体にわたってクラウンパーツが面接触した状態で、クラウンパーツがヘッド本体に取り付けられたゴルフクラブヘッドが開示されている。特許文献3〜11には、重ね合わせ接合によりクラウンパーツの周縁部がヘッド本体に接合されたゴルフクラブヘッドが開示されている。
2. Description of the Related Art Conventionally, a golf club head is formed with a hollow head body having an opening at the top and a head body in order to lower the center of gravity of the golf club head and set an SS (sweet spot) at the bottom of the face. And a crown part as a covering member that is formed of a material having a specific gravity smaller than that of the material and closes the opening of the head body. Various methods have been proposed for attaching the crown part to the head body. For example, Patent Documents 1 and 2 disclose a golf club head in which a crown part is attached to the head body in a state where the crown part is in surface contact over the entire upper surface of the head body.
図8(a)及び(b)に示すように、特許文献10に開示されたゴルフクラブヘッド41では、クラウンパーツ42によりクラウン43、各サイド44及びバック45が構成され、ヘッド本体46の開口端縁には帯状の受け部47が形成されている。そして、クラウンパーツ42のヘッド本体46への取り付けの際には、クラウンパーツ42の周縁部および受け部47が、接着層48を介して接合される。特許文献12及び13には、ヘッド本体内に配設されたエア・バッグの膨張により、クラウンパーツがヘッド本体に密着接合されたゴルフクラブヘッドが開示されている。特許文献14には、ネジによりクラウンパーツがヘッド本体に取り付けられたゴルフクラブヘッドが開示されている。
ヘッド本体と、被覆部材とを備えるゴルフクラブヘッドに要求される主な性能としては、(1)ゴルフクラブヘッド全体の軽量化が容易なこと、即ち被覆部材のヘッド本体への取り付けに必要な部材の質量が小さいこと、(2)被覆部材のヘッド本体への取り付け強度が高いこと、及び(3)被覆部材のヘッド本体への取り付けが容易なことが挙げられる。しかしながら、特許文献1〜14のゴルフクラブヘッドは、これら性能を同時に十分満足させるものではなく、改良の余地を残している。 Main performances required for a golf club head including a head body and a covering member include: (1) Easy weight reduction of the entire golf club head, that is, a member necessary for mounting the covering member to the head body (2) The attachment strength of the covering member to the head main body is high, and (3) The attachment of the covering member to the head main body is easy. However, the golf club heads of Patent Documents 1 to 14 do not sufficiently satisfy these performances at the same time, and leave room for improvement.
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ゴルフクラブヘッド全体の軽量化および被覆部材のヘッド本体への取り付けが容易であるとともに、被覆部材のヘッド本体への取り付け強度が高いゴルフクラブヘッドを提供することにある。 The present invention has been made paying attention to such problems existing in the prior art. An object of the present invention is to provide a golf club head in which the weight of the entire golf club head is reduced and the covering member is easily attached to the head body, and the covering member has a high attachment strength to the head body.
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のゴルフクラブヘッドは、中空のゴルフクラブヘッドであって、該ゴルフクラブヘッドは、開口を有するヘッド本体と、前記開口を閉塞するようにヘッド本体に取り付けられる被覆部材とを備え、前記ヘッド本体の開口端縁には、ヘッド本体の内方に延びる第1のフランジが設けられ、前記被覆部材の周縁には、前記第1のフランジに対応する第2のフランジが設けられ、被覆部材は、ヘッド本体に取り付けられる際に、第1及び第2のフランジの接触によりヘッド本体の内方への移動を規制され、第1及び第2のフランジの接合によりヘッド本体に取り付けられることを要旨とする。 In order to achieve the above object, a golf club head according to a first aspect of the present invention is a hollow golf club head, wherein the golf club head is configured to close a head body having an opening and the opening. And a cover member attached to the head body, and an opening end edge of the head body is provided with a first flange extending inward of the head body, and a peripheral edge of the cover member is provided with the first flange. When the cover member is attached to the head body, the inward movement of the head body is restricted by the contact of the first and second flanges, and the first and second The gist is that it is attached to the head body by joining the flanges.
請求項2に記載の発明のゴルフクラブヘッドは、請求項1に記載の発明において、前記開口はヘッド本体の上部に設けられ、前記被覆部材は、前記ヘッド本体を形成する材料よりも比重が小さい材料により形成されていることを要旨とする。 A golf club head according to a second aspect of the present invention is the golf club head according to the first aspect, wherein the opening is provided in an upper portion of the head main body, and the covering member has a specific gravity smaller than a material forming the head main body. The gist is that it is made of a material.
請求項3に記載の発明のゴルフクラブヘッドは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1のフランジは、互いに略直交する第1の接合面と第2の接合面を有するとともに、前記第1及び第2の接合面の間には両接合面をつなぐ第3の接合面が形成され、前記第2のフランジには、前記第3の接合面と接触する面が形成されていることを要旨とする。 A golf club head according to a third aspect of the present invention is the golf club head according to the first or second aspect, wherein the first flange has a first joint surface and a second joint surface that are substantially orthogonal to each other. In addition, a third joint surface that connects the two joint surfaces is formed between the first and second joint surfaces, and a surface that contacts the third joint surface is formed on the second flange. It is a summary.
請求項4に記載の発明のゴルフクラブヘッドは、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記第1のフランジは、第2のフランジと接合する接合面を有し、該接合面は、その全体を一方向から視認できるように配置されていることを要旨とする。 A golf club head according to a fourth aspect of the present invention is the golf club head according to any one of the first to third aspects, wherein the first flange has a joint surface that joins the second flange. The gist is that the joint surface is arranged so that the whole surface can be viewed from one direction.
請求項5に記載の発明のゴルフクラブヘッドは、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記第2のフランジには切り欠きが形成されていることを要旨とする。 A golf club head according to a fifth aspect of the present invention is characterized in that, in the invention according to any one of the first to fourth aspects, a notch is formed in the second flange. .
本発明によれば、ゴルフクラブヘッド全体の軽量化および被覆部材のヘッド本体への取り付けが容易であるとともに、被覆部材のヘッド本体への取り付け強度が高いゴルフクラブヘッドを提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a golf club head in which the entire golf club head is reduced in weight and the covering member can be easily attached to the head body, and the covering member has a high attachment strength to the head body.
以下、本発明をウッド型ゴルフクラブヘッドに具体化した一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1(a)及び(b)に示すように、ウッド型ゴルフクラブヘッド11(以下、単にヘッド11という。)は、一定のヘッド体積に対してヘッド質量を低下させてヘッド11の軽量化を図るために、中空に形成されている。具体的には、ヘッド11は、該ヘッド11の前面を構成し、ゴルフボールを打撃するためのフェイス12、ヘッド11の上面を構成するクラウン13、ヘッド11の底面を構成するソール14、ヘッド11の両側面を構成する一対のサイド15、及びヘッド11の背面を構成するバック16により形成されている。一対のサイド15の内のヒール側のサイド15の上部には、ヘッド11を図示しないゴルフシャフトに接続するためのボーゼル17が形成されている。ヘッド11は、ヘッド本体21と、該ヘッド本体21に取り付けられる被覆部材31とを備えている。
Hereinafter, an embodiment in which the present invention is embodied in a wood type golf club head will be described in detail with reference to the drawings.
As shown in FIGS. 1A and 1B, the wood type golf club head 11 (hereinafter simply referred to as the head 11) reduces the head mass with respect to a certain head volume, thereby reducing the weight of the
図2(a)及び(b)に示すように、ヘッド本体21は、フェイス12、クラウン13の前半部、ソール14、各サイド15の前半部および後半部の下部、並びにバック16の下部を構成している。ヘッド本体21は例えば金属材料により形成され、ヘッド本体21を形成する金属材料の具体例としては、比重が約4.5〜5.1であるチタン及びチタン合金、比重が約2.7であるアルミニウム合金、並びに比重が約7.9である炭素鋼およびステンレス鋼が挙げられる。ヘッド本体21の厚みは、例えば0.8〜3.5mmに設定されている。
As shown in FIGS. 2A and 2B, the head
ヘッド本体21の上部から側部および背部には、開口22が形成されている。その開口22は、クラウン13を横切って一対のサイド15に至る上部周縁22aと、バック16を横切って一対のサイド15に至り、かつ上部周縁22aに連なる下部周縁22bとによって区画されている。図1(b)及び図2(a)に示すように、ヘッド本体21の開口端縁には、その全体にわたり第1のフランジ23が形成されている。被覆部材31には第2のフランジ32が形成され、被覆部材31がヘッド本体21に取り付けられる際に、第2のフランジ32が第1のフランジ23に接合される。第1のフランジ23はヘッド本体21の内方に延びるように形成され、且つヘッド本体21と一体に形成されている。
第1のフランジ23の幅、即ちヘッド本体21の内面から第1のフランジ23の先端までの距離は、2〜15mmに設定されている。第1のフランジ23の幅が2mm未満では、第1及び第2のフランジ23,32の接合面積が小さいことから、被覆部材31のヘッド本体21への取り付け強度(接合強度)が低下するおそれがある。一方、第1のフランジ23の幅が15mmを超えると、ヘッド本体21の質量が増加することから、ヘッド11全体の軽量化が困難になるおそれがある。第1のフランジ23の幅は、ヘッド本体21の開口端縁の全体にわたって等しく設定されている。
The width of the
第1のフランジ23の外側面は、第2のフランジ32と接合する接合面24を構成している。接合面24は、その全体を一方向から視認できるように配置されている。具体的には、接合面24は、開口22の上部周縁22aに沿って延びる第1の接合面24aと、下部周縁22bに沿って延びる第2の接合面24bとを有している。図2(b)に示すように、第1の接合面24aは、フェイス12と略同一方向に延びる第1の仮想平面25上に位置しており、第2の接合面24bは、第1の仮想平面25と交差する第2の仮想平面26上に位置している。第1及び第2の仮想平面25,26の交差角度αは、例えば90度に設定されている。
The outer surface of the
第1及び第2の接合面24a,24bの間には、両接合面24a,24bをつなぐための曲面状をなす第3の接合面24cが形成されている。第1から第3の接合面24a,24b,24cは、図2(b)に矢印で示すように、前記交差角度αの二等分線を含む面上において外方から同時に視認される。第1の接合面24aは、第2及び第3の接合面24b,24cに比べてフェイス12に近接している。第2の接合面24bは、ソール14と略平行に延びている。
Between the first and
図2(a)に示すように、第3の接合面24c上において、第1のフランジ23はヘッド本体21の内部に向かって傾斜しており、被覆部材31のヘッド本体21に対する位置決めを行うための位置決め手段を構成している。第3の接合面24cの傾斜の程度は、第3の接合面24cの中央部において最大であり、その中央部から第1又は第2の接合面24a,24bに向かって徐々に減少している。
As shown in FIG. 2A, on the third
図1(b)に示すように、ヘッド本体21には、フェイス12に対応する開口部27が形成されている。この開口部27には板状のフェイス部材28が嵌め込まれ、フェイス部材28は、例えば溶接によりヘッド本体21に固定されている。
As shown in FIG. 1B, the
図1(b)及び図3に示すように、被覆部材31は、クラウン13の後半部、各サイド15の後半部の上部、及びバック16の上部を構成している。被覆部材31は、ヘッド11の重心位置を下げてSSをフェイス12の下部に設定するために、ヘッド本体21を形成する材料よりも比重が小さい材料により形成され、前記開口22を閉塞するようにヘッド本体21に取り付けられている。被覆部材31を形成する材料の具体例としては、比重が約1.8であるマグネシウム合金、比重が約2.7であるアルミニウム合金などの金属材料、及び比重が約1.6であるカーボン繊維強化プラスチック;アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、ポリカーボネート等の比重が約1〜2である熱可塑性樹脂などの合成樹脂材料が挙げられる。被覆部材31の厚さは、例えば1.0mmに設定されている。
As shown in FIGS. 1B and 3, the covering
被覆部材31の周縁全体には、前記第1のフランジ23に対応する第2のフランジ32が形成されている。第2のフランジ32は被覆部材31の内方に延びるように形成され、且つ被覆部材31と一体に形成されている。第2のフランジ32の幅、即ち被覆部材31の内面から第2のフランジ32の先端までの距離は、第1のフランジ23と同一に設定されている。第3の接合面24cに対向する第2のフランジ32の一部は外方へ傾斜しており、第3の接合面24cとともに前記位置決め手段を構成している。第2のフランジ32の傾斜の程度は、第1のフランジ23の第3の接合面24cと整合するように設定されている。
A
次に、ヘッド11の製造方法について説明する。ヘッド11は、ヘッド本体21及び被覆部材31を個別に製造する第1の工程と、被覆部材31をヘッド本体21に取り付ける第2の工程とを経て製造される。
Next, a method for manufacturing the
第1の工程では、金属材料を用いてヘッド本体21が鋳造される。そして、別途形成されたフェイス部材28がヘッド本体21の開口部27に嵌め込まれ、例えば溶接によりフェイス部材28がヘッド本体21に固定される。一方、第1の工程において、被覆部材31は、例えばカーボン繊維強化プラスチックを用いたプレス成形法や内圧製法などによって成形される。
In the first step, the
第2の工程では、まず、第1のフランジ23の接合面24上に接着剤を塗布した後、前記開口22を閉塞するように被覆部材31がヘッド本体21に取り付けられる。このとき、図1(b)に示すように、被覆部材31は、第1及び第2のフランジ23,32の係合により、ヘッド本体21の内方への移動を規制され、ヘッド本体21の外面と被覆部材31の外面とは面一に配置される。同時に、第1のフランジ23の第3の接合面24cと、第2のフランジ32の外側面との係合により、被覆部材31がヘッド本体21に対して位置決めされる。接着剤の具体例としては、エポキシ系接着剤が挙げられる。
In the second step, first, an adhesive is applied onto the
そして、図4に矢印Aで示すように、前記交差角度αの二等分線を含む面上において外方から、被覆部材31をヘッド本体21に押し付ける。このとき、図4の矢印Aの方向から接合面24の全体が視認できることから、同方向のみからの押圧により、第2のフランジ32は、接合面24の全体にわたって第1のフランジ23に押し付けられる。続いて、接着剤を硬化させることにより、被覆部材31はヘッド本体21に固定される。このとき、図5(b)に示すように、第2のフランジ32は接着層33を介して第1のフランジ23に接合される。
Then, as shown by an arrow A in FIG. 4, the covering
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 本実施形態の被覆部材31は、第1及び第2のフランジ23,32の接合により、ヘッド本体21に取り付けられている。ここで、ゴルフボールを打撃する際、被覆部材31のヘッド本体21への取り付け箇所、即ち第1及び第2のフランジ23,32に加わる引張り力および圧縮力は、フェイス12に直交する方向から主に加わるとともに、フェイス12に近接するに従い大きくなる。第2及び第3の接合面24b,24cに比べてフェイス12に近接する第1の接合面24aは、フェイス12と略同一方向に延びる第1の仮想平面25上に位置している。そのため、図5(a)及び(b)に示すように、第1の接合面24a上の接着層33は、フェイス12と略同一方向に沿って延びている。よって、この接着層33には、その厚み方向(図5(b)の左右方向)に沿って前記引張り力および圧縮力が加わる。
The effects exhibited by the above embodiment will be described below.
The covering
このとき、接着層33はフェイス12と略同一方向に沿って延びていることから、引張り力および圧縮力を接着層33の全体にわたって均一に受けることができ、接着層33の端部に剪断応力等の応力が集中することを抑制することができる。そのため、応力の集中に起因する接着層33の破壊が発生することを抑制することができる。さらに、ヘッド本体21の開口端縁の剛性は、第1のフランジ23に起因するヘッド本体21の開口端縁の断面2次モーメントの増加により、第1のフランジ23を備えていないヘッドに比べて容易に高くなる。そのため、ゴルフボールを打撃する際に接合面24上の接着層33が受ける衝撃に起因する該接着層33の歪量を、第1のフランジ23を備えていないヘッドに比べて容易に低減することができる。よって、被覆部材31のヘッド本体21への取り付け強度を高めることができる。
At this time, since the
これに対して、図8(a)及び(b)に示すように、従来のクラウンパーツ42は、例えばシングルラップ等の重ね合わせ接合により、ヘッド本体46に取り付けられている。具体的には、従来のヘッド本体46の開口端縁には、帯状の受け部47がヘッド本体46の開口端部からヘッド本体46の周壁に沿って延びるように形成されている。そして、クラウンパーツ42のヘッド本体46への取り付けの際には、クラウンパーツ42の周縁部および受け部47が、接着層48を介して接合される。そのため、従来のヘッド41においてフェイス49に近接する箇所の接着層48は、フェイス49に略直交する一平面上に位置している。よって、接着層48には、その幅方向(図8(b)の左右方向)に沿って前記引張り力および圧縮力が加わる。
On the other hand, as shown in FIGS. 8A and 8B, the
このとき、接着層48は、所定の幅でフェイス49に略直交する一平面上に位置していることから、引張り力および圧縮力を接着層48の幅方向に沿って受ける。クラウンパーツ42及びヘッド本体46の引張り弾性率又は圧縮弾性率と、接着剤の引張り弾性率又は圧縮弾性率とが大きく異なることから、接着層48の両側縁には剪断応力等の応力が容易に集中する。そのため、従来のヘッド41では接着層48の破壊が発生しやすく、本実施形態のヘッド11に比べてクラウンパーツ42のヘッド本体46への取り付け強度が低い。
At this time, since the
また、ネジによりクラウンパーツがヘッド本体に取り付けられているヘッドでは、ゴルフボールを打撃する際の引張り力および圧縮力や衝撃により、ネジの破壊が発生しやすい。そのため、本実施形態のヘッド11に比べてクラウンパーツのヘッド本体への取り付け強度が低い。
Further, in a head in which the crown part is attached to the head body with a screw, the screw is easily broken due to a tensile force, a compressive force, and an impact when the golf ball is hit. Therefore, compared with the
・ 本実施形態のヘッド11は中空に形成されており、第1及び第2のフランジ23,32の接合により、被覆部材31がヘッド本体21に取り付けられている。そのため、被覆部材31のヘッド本体21への取り付けに必要な部材の質量を小さくすることができ、ヘッド11全体の軽量化が容易である。
The
これに対して、ヘッド本体の上面全体にわたってクラウンパーツが面接触した状態で、そのクラウンパーツがヘッド本体に取り付けられている従来のヘッドは、本実施形態のヘッド11に比べてクラウンパーツのヘッド本体への取り付けに必要な部材の質量が大きく、ヘッド全体の軽量化が困難である。また、エア・バッグの膨張によりクラウンパーツがヘッド本体に密着接合されているヘッドでは、クラウンパーツの厚み等の調整が困難である。さらに、形状変化の激しい部位の形状にエア・バッグの膨張が追従するこができず、当該部位に余肉がつきやすい。そのため、本実施形態のヘッド11に比べてヘッド全体の軽量化が困難である。さらに、ネジによりクラウンパーツがヘッド本体に取り付けられているヘッドでは、ネジを用いてクラウンパーツをヘッド本体へ取り付けるための機構に必要な部材の質量が大きく、本実施形態のヘッド11に比べてヘッド全体の軽量化が困難である。
On the other hand, the conventional head in which the crown part is attached to the head main body in a state where the crown part is in surface contact over the entire upper surface of the head main body is compared with the
・ 本実施形態の被覆部材31は、図1(b)に示すように、ヘッド本体21に取り付けられる際に、第1及び第2のフランジ23,32の係合により、ヘッド本体21の内方への移動を規制されている。そのため、被覆部材31のヘッド本体21に対する位置決めを容易に行うことができ、被覆部材31をヘッド本体21に容易に取り付けることができる。
As shown in FIG. 1B, the covering
・ 本実施形態の開口22はヘッド本体21の上部から側部および背部にわたって形成され、被覆部材31は、ヘッド本体21を形成する材料に比べて比重が小さい材料により形成されている。そのため、ヘッド11の重心位置を下げてSSをフェイス12の下部に容易に設定することができる。
In the present embodiment, the
・ 被覆部材31は、ヘッド本体21に取り付けられる際に、第3の接合面24cと、第2のフランジ32の外側面との係合により、フェイス12と平行な方向への移動を規制される。そのため、被覆部材31のヘッド本体21に対する位置決めをより容易に行うことができる。
When the covering
・ 本実施形態の接合面24の全体が一方向から視認できることから、第2のフランジ32は、同方向のみからの押圧により、接合面24の全体にわたって第1のフランジ23に容易に押し付けられる。そのため、被覆部材31をヘッド本体21へ押し付けるために多方向からの押圧を必要とせず、被覆部材31のヘッド本体21への取り付けが容易である。
-Since the whole joining
これに対して、図8(a)に示す従来のヘッド41では、クラウンパーツ42によりクラウン43、各サイド44及びバック45が構成され、ヘッド本体46の周縁部に受け部47が形成されている。そのため、クラウンパーツ42をヘッド本体46に取り付ける際には、多方向からクラウンパーツ42を受け部47に押し付ける必要があり、本実施形態のヘッド11に比べてクラウンパーツ42のヘッド本体46への取り付けが煩雑である。更に、その取り付けを自動化する際には、本実施形態に比べて製造装置が大型化する。
On the other hand, in the
・ 本実施形態のヘッド本体21の剛性は、第1のフランジ23によって高められている。そのため、ゴルフボールの打撃音の周波数を上昇させるとともに、不共鳴音を減少させることができ、打撃音をユーザに好まれる澄んだ高音とすることができる。
The rigidity of the head
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図6に示すように、第2のフランジ32に、所定の間隔をおいて複数の切り欠き34を形成してもよい。このように構成した場合、被覆部材31の製造に際し、第2のフランジ32の寸法および形状にバラツキが生じたときにも、被覆部材31をヘッド本体21に押し付ける際にその押圧力による第2のフランジ32の変形が切り欠き34によって許容されることから、第1及び第2のフランジ23,32を互いに強固に接合させることができる。
In addition, this embodiment can also be changed and embodied as follows.
As shown in FIG. 6, a plurality of
・ 図7(a)及び(b)に示すように、第1及び第2のフランジ23,32の接合箇所に、外方から接合材35を貼付してもよい。接合材35は、ヘッド本体21及び被覆部材31の外面に接合される。接合材35の具体例としては、カーボンテープが挙げられる。このように構成した場合には、接合材35のヘッド本体21及び被覆部材31への接合により、被覆部材31のヘッド本体21への取り付け強度をさらに高めることができる。
-As shown to Fig.7 (a) and (b), you may affix the joining
・ 第1及び第2のフランジ23,32の幅を、フェイス12から離間するに従い短くしてもよい。このように構成した場合には、被覆部材31のヘッド本体21への取り付け強度を低下させることなく、ヘッド11全体のより一層の軽量化を図ることができる。
The widths of the first and
・ 第3の接合面24cの傾斜を省略してもよい。このとき、被覆部材31のヘッド本体21に対する位置決めを容易に行うために、第1及び第2のフランジ23,32に、位置決め手段を構成するとともに互いに係合する凸部および凹部をそれぞれ設けることが好ましい。
-The inclination of the third
・ 前記開口22は、例えばヘッド本体21の上部のみに形成されてもよい。換言すると、被覆部材31は、クラウン13のみを構成してもよいし、あるいはクラウン13とバック16の上部のみを構成してもよいが、SSをフェイス12の下部に設定するために、少なくともクラウン13を構成することが好ましい。被覆部材31がクラウン13のみを構成する場合、第1のフランジ23は、その内側縁から外側縁に向かうに従い外方へ傾斜し、第2のフランジ32は、第1のフランジ23と整合するように、その内側縁から外側縁に向かうに従い内方へ傾斜するように形成される。この場合、被覆部材31がヘッド本体21に取り付けられる際に、第1及び第2のフランジ23,32の係合により、被覆部材31はヘッド本体21の内方への移動を規制される。
The
・ ヘッド本体21と、被覆部材31とを同一の合金材料により形成してもよいが、その場合には、被覆部材31の軽量化のため、被覆部材31の肉厚をヘッド本体21の肉厚よりも薄く形成することが好ましい。
The head
11…ヘッド、21…ヘッド本体、22…開口、23…第1のフランジ、24…接合面、24c…位置決め手段を構成する第3の接合面、31…被覆部材、32…第2のフランジ、34…切り欠き。
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記ヘッド本体の開口端縁には、ヘッド本体の内方に延びる第1のフランジが設けられ、
前記被覆部材の周縁には、前記第1のフランジに対応する第2のフランジが設けられ、被覆部材は、ヘッド本体に取り付けられる際に、第1及び第2のフランジの接触によりヘッド本体の内方への移動を規制され、第1及び第2のフランジの接合によりヘッド本体に取り付けられることを特徴とするゴルフクラブヘッド。 A hollow golf club head, the golf club head comprising: a head body having an opening; and a covering member attached to the head body so as to close the opening;
The opening edge of the head body is provided with a first flange extending inward of the head body,
A second flange corresponding to the first flange is provided on a peripheral edge of the covering member, and the covering member is attached to the head main body by contact of the first and second flanges when the cover member is attached to the head main body. A golf club head characterized in that it is attached to the head main body by joining the first and second flanges, and is restricted in movement toward the direction.
前記第2のフランジには、前記第3の接合面と接触する面が形成されている請求項1又は請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。 The first flange has a first joint surface and a second joint surface that are substantially orthogonal to each other, and a third joint surface that connects the joint surfaces is provided between the first and second joint surfaces. Formed,
3. The golf club head according to claim 1 , wherein a surface that contacts the third joint surface is formed on the second flange .
Priority Applications (1)
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