JP4606226B2 - 変位計の位置計測方法および位置計測装置 - Google Patents
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Description
前記ボ−リング工は、元押しジャッキ等の推進手段を備え、該推進手段によって推進管を地山に推進し、前記推進管の先端部に掘削装置を備えた先端装置を設け、地山を掘削しながら推進管を地山へ推進させて施工するもので、前記施工時には掘削位置と推進管の推進位置、並びにそれらの姿勢を計測して管理する必要がある。
また、光ファイバジャイロを、ヨ−角方向変位を検出する一軸型光ファイバジャイロに構成し、構成を簡潔かつ小形化するとともに、推進管の推進距離を測定する距離測定手段と、ヨ−角の相対角度変化と推進距離の積分演算により、先導体の平面座標変化と推進管の平面線形を算出するようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
一方、後者のものは、一軸型光ファイバジャイロやレベルセンサを要するため、設備費が上昇するとともに、それらの設置が煩雑で手間が掛かり、しかもそれらを先導体の内部に設置しているため、それらの故障による修理や推進作業の復旧が難しい問題があった。
請求項3の発明は、前記最先の変位計の先端部を、変位計と同動する推進部材の所定位置に着脱可能に装着するようにして、変位計による推進部材の所定位置の計測を実現するとともに、その着脱操作によって変位計と推進部材との着脱を実現し、変位計の引き抜きを簡便に行なえるようにしている。
請求項5の発明は、前記各変位計の原位置復帰終期に、最先の変位計の先端部を推進部材の所定位置に係合するようにして、変位センサ類の修理点検後、変位計を原位置に正確に位置付け、計測の再現性と信頼性を得られるようにしている。
請求項8の発明は、前記最先の変位計の先端部を、変位計と同動可能な推進部材の所定位置に着脱可能に装着し、変位計による推進部材の所定位置の計測を実現するとともに、その着脱操作によって変位計と推進部材との着脱を実現し、変位計の引き抜きを簡便に行なえるようにしている。
請求項3の発明は、前記最先の変位計の先端部を、変位計と同動する推進部材の所定位置に着脱可能に装着するから、変位計による推進部材の所定位置の計測を実現できるとともに、その着脱操作によって変位計と推進部材との着脱を実現し、変位計の引き抜きを簡便に行なうことができる。
請求項5の発明は、前記各変位計の原位置復帰終期に、最先の変位計の先端部を推進部材の所定位置に係合させるから、変位センサ類の修理点検後、変位計を原位置に正確に位置付け、計測の再現性と信頼性を得られる効果がある。
請求項8の発明は、前記最先の変位計の先端部を、変位計と同動可能な推進部材の所定位置に着脱可能に装着したから、変位計による推進部材の所定位置の計測を実現できるとともに、その着脱操作によって変位計と推進部材との着脱を実現し、変位計の引き抜きを簡便に行なうことができる。
前記推進装置7は、前記架台5上に据え付けた推進架台8と、該架台8に固定した曲線ガイド9と、推進部材でかつ変位測定部である曲線管状の大径の外管10を、保持可能なパイプホルダ11と、前記外管10を拡幅部4の地盤1方向へ推進可能な推進シリンダ12と、先後行の外管10を接続する管接続装置13と、反力受14と、を備えている。
前記外管10の内面の一側に、該外管10と同長で同曲率の曲線状の移動ガイドである計測管22が配管され、その外径は実施形態の場合、作業員が立ち入り困難な外径800mmに構成され、前記外管10の継ぎ足し時に、先後行の計測管22を継ぎ足し、これを外管10の内面に沿わせてボルト締め等で固定している。
なお、移動ガイドは前記計測管22のような管状のものに限らず、略U字形断面の樋状のものや、曲線状若しくは直線状のものであっても良く、要は内部に後述の変位計を移動可能に収容できれば良い。
前記外部ケ−シング23は、前記外管10および計測管22の継ぎ足し時に、先後行の外部ケ−シング23を継ぎ足し、かつその接続部をピン25を介して上下方向に回動可能に連結している。
前記外部ケ−シング23の内面の一側、実施形態では下側面に計測台26が固定され、該計測台26に枢支部である計測ロッド27が固定されている。
また、前記変位計28の枢着側の他側端部に、変位計28のX軸またはY軸方向の折れ角ないし変位を検出可能なセンサ(図示略)が内蔵され、継ぎ足し後の変位計28の折れ角を検出可能にしている。
前記変位計28の両端部と、その中央の枢着部である計測ロッド27の3点位置は、それらを外部ケ−シング23および計測管22を介して外管10に収容し、これを前記推進装置7にセットして推進する際、距離計測手段であるトランシット30等によって計測可能にされている。
このため、前記計測ロッド27および変位計28の計測位置である前記3点位置に対応する、外部ケ−シング23と計測管22の各位置に通孔が形成され、トランシット30による計測を可能にしている。
この場合、前記3点位置P1〜P3の計測および折れ角θ1の算出に当たって、変位計28に設置した傾斜計によるピッチングおよびロ−リング量を基に、前記数値を補正している。
前記変位計28の他端に、計測ロッド27が上下方向に回動可能に連結され、該ロッド27の位置をP5とし、該計測ロッド27の他側に変位計28の基端を上下方向に回動可能に連結し、該変位計28の他端をP6としている。
すなわち、P1位置は、P1(X,Y,Z)=P5(X,Y,Z)+2L×f(θ2)+L×f(θ1+Δθ1)として算出される。
その際、前記3点位置P4〜P6の計測および折れ角θ2およびθ1+Δθの算出に当たって、変位計28に設置した傾斜計によるピッチングおよびロ−リング量を基に、前記数値を補正している。
その際、前記3点位置P7〜P9の計測および前記折れ角の変化量の算出に当たって、変位計28に設置した傾斜計によるピッチングおよびロ−リング量を基に、前記数値を補正している。
33は最先端の外部ケ−シング23の先端に突設した軸部で、その先端に円錐台形状の係合部34が設けられ、該係合部34をストッパガイド35に着脱可能に装着している。
そして、外管10の推進時に係合部34を係合孔36に嵌合し、前記最先端の外部ケ−シング23の前方取り付け位置を規制可能にし、一方、前記センサ若しくは検出器の故障および修理点検時に、トンネル1の適所から外部ケ−シング23を引張り、係合孔36から係合部34を容易に引き抜き可能にしている。
この場合、前記最先端の外部ケ−シング23と係合部34の位置関係、および先端装置16とストッパガイド35との位置関係は、前記デ−タ処理演算器に予め入力されている
前記外部ケ−シング23は、ロ−ラ24を介して計測管22に移動可能に収容し、該計測管22を外管10の内面にボルト締めして固定する。
そして、最先端の外部ケ−シング23に、係合部34と一体的な軸部23を突設し、また先端装置16の後端部の所定位置に、ストッパガイド35を取り付ける。
そして、前記推進装置7のパイプホルダ11に最先行の外管10を保持し、該外管10の先端に掘削装置を備えた先端装置16を連結する。
また、これと前後して外管10内面の一側に、外管10と同長の計測管22を配管し、その内部に軸部33と係合部34を突設した最先行の外部ケ−シング23を挿入し、該係合部34をストッパガイド35の係合孔36に嵌合する。
その際、前記3点位置P1〜P3の計測および折れ角θ1の算出に当って、変位計28に設置した傾斜計によるピッチングおよびロ−リング量を基に、前記数値を補正する。
その際、前記継ぎ足しによって、1番目の変位計28,28が計測ロッド27を中心に折れ曲がり、その折れ角が推進状況に応じてθ1+Δθ1に変化する。
前記計測ロッド27の位置をP5とし、該計測ロッド27の他側に変位計28の基端を上下方向に回動可能に連結し、該変位計28の他端をP6とする。
すなわち、前記P1位置は、P1(X,Y,Z)=P5(X,Y,Z)+2L×f(θ2)+L×f(θ1+Δθ1)として算出される。
その際、前記3点位置P4〜P6の計測および折れ角θ2およびθ1+Δθ1の検出に当たって、変位計28に設置した傾斜計によるピッチングおよびロ−リング量を基に、前記数値を補正する。
その際、計測管22の内面をロ−ラ24が走行して、外部ケ−シング23が移動し、また前記継ぎ足しによって、1番目と2番目の変位計28,28が計測ロッド27を中心に折れ曲がり、その折れ角が推進状況に応じてθ1+Δθ1+Δθ、θ2+Δθ2に変化する
そして、前記3番目の変位計28の他端に、計測ロッド27が上下方向に回動可能に連結し、該ロッド27の位置をP8とし、該計測ロッド27の他側に変位計28の基端を上下方向に回動可能に連結し、該変位計28の他端をP9とする。
その際、前記3点位置P7〜P9の計測および前記折れ角の変化量の算出に当たって、変位計28に設置した傾斜計によるピッチングおよびロ−リング量を基に、前記数値を補正する。
このように本発明は、変位計28の延伸に伴ない変化する折れ角を相対量として検出し、その検出角度と一定長の変位計28の連結に基づき、ベクトル加算することで、先端位置の座標を算出する。
したがって、計測管に沿ってジャイロを内蔵した計器を走行させ、またはケ−ブル送出量若しくは走行メ−タ等により、間接的に距離測定する従来の方法に比べて、測定誤差の発生を防止し測定の信頼性を得られる。
このようにすると、前記引張力が最先端の外部ケ−シング23に伝わり、該ケ−シング23に突設した係合部34が係合穴36から引き抜かれ、外部ケ−シング23のロ−ラ24が計測管22の内面を走行して、最後行の計測管22の外側に引き出される。
その際、前記押し戻し終期に、最先行の外部ケ−シング23に突設した係合部34が、ストッパガイド35の係合孔36に嵌合し、それらの引き出し前の原位置を復旧させたところで、前記推進を再開する。
この後、外管10と、計測管22および外部ケ−シング23と、変位計28と計測ロッド27の継ぎ足しと、トランシット30による前記3点位置の計測を再開する。
このように、係合部34が係合孔35に嵌合し、外部ケ−シング23が引き抜き前の位置に正確に復帰するから、この後の前記センサ類や検出器による測定精度が維持され、測定の再現性と信頼性を得られる。
そして、その都度、先端の孔変位計37の位置を算出し、また先端の孔変位計37の位置を直視で測量し、それらの結果を比較して、本発明の測定方法の試験精度と再現性を評価した。
そして、前記試験の結果、前記先端の孔変位計37の直視測量位置と、先端の孔変位計37の算出位置とが、許容誤差の範囲内であることが確認され、前記本発明の位置計測装置の測定精度と再現性が確認された。
このうち、図12は本発明の第2の実施形態を示し、この実施形態は係合部39とストッパガイド40とを鉄等の強磁性材料で構成し、これらを通電制御して互いに同極または異極性に磁化させ、係合部39とストッパガイド40とを簡便かつ確実に吸引または排斥可能にしている。
また、前記傾斜計等の故障に伴なう外部ケ−シング23の引抜き時は、通電を停止し、または両者を同極性に磁化して、係合部39とストッパガイド40とを排斥させ、その引き抜きを容易に行なうようにする。
そして、前記連結した二台の位置計測器38の両端部と、その間の2つの枢支連結部27の4点の三次元位置を、トランシット38で測定し、各枢支連結部27における折れ角θを算出し、これを初期値とする。
すなわち、曲率半径の小さな外管10と同じ曲率半径の単位長さ当りの計測管36に、一対の変位計28と計測ロッド27からなる位置計測器を二台挿入し、その4点の三次元位置をトランシット30で測定して、各枢支連結部27における折れ角θを算出し、これを初期値とする。
また、曲線ボ−リング装置6に限らず水平ボ−リング、または小口径推進工法における先端装置16の位置計測や、法面等に計測管22を埋設または設置して、地滑り等の変位の経年変化の計測に利用することも可能である。
10 推進部材(外管)
22 移動ガイド(計測管)
23 外部ケ−シング
27 枢支部(計測ロッド)
28 変位計
30,38 距離計測手段(トランシット)
34 係合部
35 ストッパガイド
θ1,θ2, θ3 折れ角
θ1+Δθ1 折れ角
θ2+Δθ2 折れ角
θ1+Δθ1+Δθ 折れ角
Claims (8)
- 変位計測部に沿って配置した移動ガイドに、変位センサを内蔵した互いに同長の複数の変位計を折り曲げ可能に連結して移動可能に収容し、前記移動ガイド内における変位計の移動量を基に、所定の変位計の位置を演算する変位計の位置計測方法において、前記変位計の移動始端部に距離計測手段を設置し、該距離計測手段を介し、最先の一対の変位計の両端部と、その枢支部の少なくとも3位置の三次元位置を基準値として計測し、かつ前記一対の変位計の折れ角の初期値を演算後、前記変位計に一対の変位計を順次連結して延伸し、かつその際前記距離計測手段を介して、延伸した一対の変位計の両端部と、その枢支部の少なくとも3位置の三次元位置を計測するとともに、延伸した一対の変位計の折れ角を算出し、該折れ角と、延伸した変位計の枢支部における三次元位置と、延伸に伴ない変化する先行の折れ角を相対量として検出した検出角度と、変位計の長さとを基に、最先または所望の変位計の位置を演算することを特徴とする変位計の位置計測方法。
- 前記移動ガイドを静止または移動する変位計測部に設置する請求項1記載の変位計の位置計測方法。
- 前記最先の変位計の先端部を、変位計と同動する推進部材の所定位置に着脱可能に装着する請求項2記載の変位計の位置計測方法。
- 前記所定の変位計を移動ガイドに沿って移動始端部方向へ引き出し後、前記変位計を移動ガイドに沿って原位置へ移動する際、前記距離計測手段を介し、一対の変位計の両端部と、その枢支部の少なくとも3位置の三次元位置を計測するとともに、復帰させる一対の変位計の折れ角を算出し、該折れ角と、前記変位計の枢支部における三次元位置と、復帰に伴ない変化する先行の折れ角を相対量として検出した検出角度と、変位計の長さとを基に、最先または所望の変位計の位置を演算し、各変位計を原位置に復帰させる請求項1記載の変位計の位置計測方法。
- 前記各変位計の原位置復帰終期に、最先の変位計の先端部を推進部材の所定位置に係合する請求項4記載の変位計の位置計測方法。
- 変位計測部に沿って移動ガイドを配置し、該移動ガイドに変位センサを内蔵した互いに同長の複数の変位計を折り曲げ可能に連結し、かつ前記変位計を移動可能に収容する一方、前記移動ガイド内における変位計の移動量を基に、所定の変位計の位置を演算可能にした変位計の位置計測装置において、前記変位計の移動始端部に距離計測手段を設置し、該距離計測手段を介し、最先の一対の変位計の両端部と、その枢支部の少なくとも3位置の三次元位置を基準値として計測可能に設けるとともに、前記一対の変位計の折れ角の初期値を演算可能に設ける一方、前記変位計に一対の変位計を順次連結かつ延伸可能に設け、かつその際前記距離計測手段を介して、延伸した一対の変位計の両端部と、その枢支部の少なくとも3位置の三次元位置を計測するとともに、延伸した一対の変位計の折れ角を算出し、該折れ角と、延伸した変位計の枢支部における三次元位置と、延伸に伴ない変化する先行の折れ角を相対量として検出した検出角度と、変位計の長さとを基に、最先または所望の変位計の位置を演算することを特徴とする変位計の位置計測装置。
- 前記移動ガイドを静止または移動可能な変位計測部に設置可能した請求項6記載の変位計の位置計測装置。
- 前記最先の変位計の先端部を、変位計と同動可能な推進部材の所定位置に着脱可能に装着した請求項6記載の変位計の位置計測装置。
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