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JP4604375B2 - ルーフモールディングの取付構造 - Google Patents

ルーフモールディングの取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のルーフに形成される凹溝に取付けるためのルーフモールディングの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のルーフパネルとアウトサイドパネル間に形成される凹溝にルーフモールディングが取付けられる。
図5は例えば実開平6−29952号に示された従来のルーフモールディングの取付構造を示す断面図である。図5において、1はルーフモールディングであって、樹脂の押出成形材からなるモールディング本体1aの端末部1b付近に欠除部2を形成するとともにエンドキャップ3を形成しており、車体パネル(ルーフパネル)4に形成された凹溝5に取り付けるために、スタッドボルト6に係合するブラケット7を端末部1bに取り付けている。8はウインドシールドガラス、9はウインドウモールディングである。
【0003】
上記のルーフモールディングは、押出成形により所定の異形断面に形成されたモールディング本体1aの端末部1b付近を切り欠いて欠除部2を形成し、射出成形によりエンドキャップ3を形成するとともに、ブラケット7を取り付けて製造される。上記のルーフモールディング1はブラケット7に形成した係合穴にスタッドボルト6を挿入して係合させることにより車体パネル4に形成された溝5に取り付けられる。
【0004】
しかしながら、上記のような従来のルーフモールディング1はモールディング本体1aから延びる端末部1bに欠除部2を形成し、その端部にエンドキャップ3を射出成形により一体成形するとともにブラケット7を取り付けるため、部品点数および作業工程が多く、コスト高になるほか、取付作業も手間を要し、長期的にはブラケットの緩みにより端末部1bが浮き上がりやすいという問題点があった。またスタッドボルト6にブラケット7を係合させて取り付けるようになっているため、溝5の形状、寸法、スタッドボルト6の寸法、取付位置ならびにブラケット7の形状、寸法等のバラツキにより、端末部1bの取付位置が溝の幅方向にずれることがあり、これによりモールディング本体1aと端末部が一直線にならず蛇行して外観を害するという問題があった。さらにスタッドボルト6の上部に空間があるため、端末部1bを上から押すと上下方向に変形し外観を害するという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、部品点数および作業工程が少なく、低コストで製造できるとともに、取付作業も容易であり使用時の変形も少ないルーフモールディングの取付構造を得ることである。
本発明の他の課題は、溝にバラツキがある場合でもモールディング本体と端末部が蛇行するのを防止するとともに、端末部が上下方向に変形するのを防止し、優れた外観を呈するルーフモールディングの取付構造を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は次のルーフモールディングの取付構造である。
(1)車両のルーフに形成される凹溝に取付けられるルーフモールディングの取付構造であって、
凹溝に沿って取り付けられるモールディング本体、
裏面側に欠除部を形成するようにモールディング本体から伸びる端末部、および
端末部から裏面側に伸び、さらに先端側に伸びて端末部側に第1の受部を形成する第1の係合部を有するように端末部に形成されたエンドキャップを備えたルーフモールディングと、
ルーフモールディングの欠除部に対応する部分の凹溝底部に取り付けられるクリップ本体からルーフモールディングの端末部側に延び、さらにモールディング本体側に伸びてクリップ本体との間に第2の受部を形成する第2の係合部を有するクリップとを含み、
前記第1および第2の係合部は、クリップの第2の係合部が第1の受部に挿入されるように、第1の係合部が第2の受部に挿入されて係合し、係合状態では凹溝の幅方向の移動は制限されないが、深さ方向の移動は制限されるように構成されているルーフモールディングの取付構造。
(2) モールディング本体は凹溝の開口部に沿って取付けられる頭部と、頭部から凹溝内に伸びる脚部と、脚部から凹溝の側壁に当接するように両側に伸びるリップとを備えている上記(1)記載の構造。
(3) モールディング本体は脚部の先端が凹溝の底部に当接する当接部の片側に空間部を有する上記(1)または(2)に記載の構造。
(4) 端末部に形成された第1の係止部と、エンドキャップに形成された第2の係止部とが係合状態で接合されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の構造。
(5) クリップは第2の係合部もしくは本体の片側に凹溝の側壁に当接する位置決め部を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の構造。
(6) クリップはクリップ本体の片側に空間部を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の構造。
【0007】
本発明のルーフモールディングは、自動車等の車両のルーフに、車体パネルとしてのルーフパネルとアウトサイドパネル間に形成される凹溝に取付けて車体の保護と装飾性を高めるために用いられるものであり、合成樹脂(ゴムを含む)の押出成形、射出成形等により長尺に形成される樹脂成形品からなるものであるが、押出成形品からなるモールディング本体の端末部に、射出成形品からなるエンドキャップを接合したものが好ましく、金属その他の材料を含んでいてもよい。
【0008】
このようなルーフモールディングは、凹溝に沿って取付けられるモールディング本体、裏面側に欠除部を形成するようにモールディング本体から伸びる端末部、および端末部から裏面側に伸び、さらに先端側に伸びて端末部側に第1の受部を形成する第1の係合部を有するように一体的に形成されたエンドキャップから構成される。モールディング本体は凹溝の開口部に沿って取付けられる頭部と、頭部から凹溝内に伸びる脚部と、脚部から凹溝の側壁に当接するように両側に伸びるリップとを有しているのが好ましい。モールディング本体は脚部の先端が凹溝の底部に当接する当接部の片側(アウトサイドパネル側)に空間部を形成し、ルーフパネルとアウトサイドパネルの接合部に塗布されるシール剤との干渉を避けるように構成するのが好ましい。
【0009】
エンドキャップは端末部に一体的に形成されるが、この場合端末部に第1の係止部が形成され、これらの第1および第2の係止部が係合するようにエンドキャップを射出成形等により一体成形するのが好ましい。端末部に形成される第1の係止部は、モールディング本体の脚部を上記第1の係止部を含む構造としておき、端末部においてその第1の係止部を残して欠除部を形成することができる。エンドキャップはこの第1の係止部と係合する第2の係止部および前記第1の係止部を有する構造とすることができるが、さらに端末の切除部を覆う装飾部をこれらと一体的に形成するのが望ましい。
【0010】
クリップは、ルーフモールディングの欠除部に対応する部分の凹溝底部に取付けられるクリップ本体と、このクリップ本体からルーフモールディングの端末部側に延び、さらにモールディング本体側に伸びてクリップ本体との間に第2の受部を形成する第2の係合部から構成される。クリップは、凹溝の幅方向に対して常に一定の位置に容易に固定することができるように、第2の係合部もしくは本体の片側(ルーフパネル側)に凹溝の側壁に当接する位置決め部を有するのが好ましく、また反対側(アウトサイドパネル側)に空間部を形成し、ルーフパネルとアウトサイドパネルの接合部に塗布されるシール剤との干渉を避けるように構成するのが好ましい。
【0011】
上記のエンドキャップの第1の係合部およびクリップの第2の係合部はクリップの第2の係合部が第1の受部に挿入されるように、第1の係合部が第2の受部に挿入されて係合し、係合状態では凹溝の幅方向の移動は制限されないが、深さ方向の移動は制限されるように構成される。この深さ方向とは、本発明において凹溝の幅方向と直交する方向、すなわち凹溝の高さ方向をさす。またこれらの係合により長手方向の移動を阻止するようにルーフモールディングの長さ、クリップの取付構造を決めるのが好ましい。
【0012】
上記の端末部およびクリップはモールディング本体の両端に設けるのが一般的であるが、一端側が他の手段で固定される場合には、他の一端側に設けるだけでもよい。クリップの凹溝への固定は両面粘着テープ、接着剤、ビスなど、任意の手段により固定することができる。ルーフモールディングは端末部を上記の取付構造で取り付け、モールディング本体はリップその他の手段により固定することができる。
【0013】
上記のルーフモールディングの取付構造は、車両のルーフに形成される凹溝のルーフモールディングの端末部に相当する部分に、第2の係合部がモールディング本体側に向くようにクリップを取り付け、ルーフモールディングをエンドキャップの第1の係合部がクリップの第2の受部に係合するように取り付け係合させる。このときクリップの第2の係合部がエンドキャップの第1の受部に挿入されるように、エンドキャップの第1の係合部をクリップの第2の受部に挿入して係合させる。係合状態では凹溝の幅方向の移動は第1および第2の係合部のスライドにより制限されないが、第1および第2の係合部は第2および第1の受部に嵌合するため深さ方向の移動は制限される。
【0014】
この状態でルーフモールディングの端末部はクリップに固定されるので、モールディング本体を凹溝に押込んで固定すると、ルーフモールディングは凹溝に取り付けられる。モールディング本体の脚部の両側にリップを形成すると、リップは凹溝の両側壁に当接するため、リップの反力によりモールディング本体を凹溝の中央部に固定することができる。他の手段で固定する場合でも、モールディング本体はその固定手段によって取付位置が決まる。
【0015】
端末部の取付位置が固定されると、モールディング本体と端末部は一直線状にならず蛇行するが、クリップの取付位置に拘らず端末部は凹溝の幅方向に移動するように構成することにより、凹溝の溝幅およびモールディング本体等にバラツキがある場合でも蛇行せず、ルーフモールディングは一直線状に取り付けられ、優れた外観を呈する。そして端末部における深さ方向の移動が制限されるため、外側から端末部を押しても変形することがなく、優れた外観を維持することができる。またクリップの取付位置等の調整により第1および第2の係合部が互に押し合うように係合させるとルーフモールディングがその端末部側に移動することが防止され好ましい。
【0016】
モールディング本体が凹溝の開口部に沿って取付けられる頭部と、頭部から凹溝内に伸びる脚部と、脚部から凹溝の側壁に当接するように両側に伸びるリップとを備えている場合は、凹溝への装着が容易であり、装着状態ではリップが両側壁に当接するため、凹溝にバラツキがある場合でも中央に取り付けられ、優れた外観が得られる。
モールディング本体が脚部の先端が凹溝の底部に当接する当接部の片側(アウトサイドパネル側)に空間部を有する場合は、シール剤との干渉を防止することができる。このためモールディング本体のシール剤側に位置する頭部がシール剤の塗布厚さのバラツキにより凹溝開口縁から車外方向に突出したりすることがなく、優れた外観が得られるとともに、モールディング本体を定位置に取り付けることが可能になる。
【0017】
端末部に形成された第1の係止部にエンドキャップに形成された第2の係止部が係合している状態でエンドキャップが一体成形されている場合には、使用時のエンドキャップの剥離が防止され、長期にわたってルーフモールディングの変形が防止される。第1の係止部はモールディング本体に同構造を含む脚部を形成しておくことにより容易に形成可能である。
【0018】
クリップが第2の係合部もしくは本体の片側(ルーフパネル側)に凹溝の側壁に当接する位置決め部を有する場合は、この位置決め部を凹溝の側壁に当接させてクリップを取り付ければよく、取付作業が容易である。またクリップがクリップ本体の片側(アウトサイドパネル側)に空間部を有する場合はシール剤との干渉を防止してクリップを定位置に固定することが可能になる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、クリップの係合部と係合する係合部を有するエンドキャップをルーフモールディングの端末部に形成することにより、部品点数および作業工程が少なく、低コストで製造できるとともに、取付作業も容易であり使用時の変形も少ないルーフモールディングの取付構造を得ることができる。
またエンドキャップとクリップを特定の係合部で係合することにより、溝にバラツキがある場合でもモールディング本体と端末部が上下方向に変形するのを防止し、優れた外観を呈するルーフモールディングの取付構造を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1は実施形態のルーフモールディングの取付構造を示す断面図、図2(a)はルーフモールディングの斜視図、(b)はエンドキャップの斜視図、図3(a)、(b)はそれぞれ異なる角度から見たクリップの斜視図、図4(a)は図1のA−A断面図、(b)、(c)はそれぞれ別の例を示すB−B断面図であって、(c)は(b)に比較して凹溝の溝幅が広く形成された状態を示すものであり、図5と同符号は同一または相当部分を示す。
【0021】
ルーフモールディング1は車両のルーフに車体パネル4により形成された凹溝5に取り付けるように合成樹脂の押出成形により長尺に形成されている。凹溝5は車体パネル4としてルーフパネル4aおよびアウトサイドパネル4bの端部を底部4cで重ねて溶接等により接合して形成され、その接合部を含むアウトサイドパネル4b側にシール剤10が塗布され硬化している。
【0022】
ルーフモールディング1は凹溝5に沿って取付けられるモールディング本体1a、裏面側に欠除部2を形成するようにモールディング本体1aから伸びる端末部1b、および端末部1bの先端部および裏面側に一体的に形成されたエンドキャップ3から構成されている。モールディング本体1aは凹溝5の開口部5aに沿って取付けられる軟質樹脂製の頭部11と、頭部11から凹溝5内に伸びる硬質樹脂製の脚部12と、脚部12の下部から凹溝5の側壁5b、5cに当接するように両側に伸びる軟質樹脂製のリップ13a、13bと、脚部12の先端部には凹溝5の底部5dに当接する軟質樹脂製の当接部13cとを備えているが、図1では材質の区別をすることなく断面表示されている。当接部13cのアウトサイドパネル4b側には空間部14が形成されている。脚部12は側壁に突条12aおよび溝12b、12cを有し、突条12aに対応する部分に芯材12dが埋設されている。
【0023】
端末部1bはモールディング本体1aの脚部12の溝12cに対応する部分で当接部13c側が切除されて欠除部2が形成されており、これにより突条12aに相当する部分が第1の係止部15として残っている。エンドキャップ3は端末部1bの第1の係止部15と係合する第2の係止部16を有する本体部17から第1の係合部18が裏面側に伸び、さらに先端側に伸びて本体部17との間に第1の受部19を形成するように、L字状に形成されている。端末部1bとエンドキャップ3とは第1および第2の係止部16、17が係合した状態で接着剤等により一体化されているが、インサート射出成形等により一体化されていてもよい。
【0024】
20はクリップであって、ルーフモールディング1の欠除部2に対応する部分の凹溝5の底部5dに取り付けられるクリップ本体21からルーフモールディング1の端末部1b側に延び、さらにモールディング本体1a側に伸びてクリップ本体21との間に第2の受部22を形成する第2の係合部23を有するように合成樹脂の射出成形により一体成形されている。クリップ本体21は第2の係合部23のルーフパネル4a側に凹溝5の側壁5bに当接する位置決め部24を有し、アウトサイドパネル4b側に空間部25を有する。クリップ本体21の裏面には両面粘着テープ等の固着部材26が設けられている。
【0025】
上記のエンドキャップ3の第1の係合部18およびクリップ20の第2の係合部23はクリップ20の第2の係合部23が第1の受部19に挿入されるように、第1の係合部18が第2の受部22に挿入されて係合し、係合状態では凹溝5の幅方向の移動は制限されないが、深さ方向の移動は制限されるように構成されている。またこれらの係合により長手方向の移動を阻止するようにルーフモールディングの長さ、クリップの取付位置を決められている。
【0026】
上記の端末部1bおよびクリップ20はモールディング本体1aの両端に設けられている。凹溝5へのクリップ20の固定は両面粘着テープ26により固定することができる。ルーフモールディング1の端末部1bは以下のようにしてクリップ20で凹溝5に取り付け、モールディング本体1aはリップ13a、13bにより凹溝5に固定する。
【0027】
すなわち上記のルーフモールディングの取付構造による取付は、凹溝5のルーフモールディング1の端末部1bに相当する部分に、第2の係合部23がモールディング本体1a側に向くように固着部材26によりクリップ20を取り付け、ルーフモールディング1をエンドキャップ3の第1の係合部18がクリップ20の第2の受部22に係合するように取り付け係合させる。このときクリップ20の第2の係合部23がルーフモールディング1の第1の受部19に挿入されるように、エンドキャップ3の第1の係合部18をクリップ20の第2の受部22に挿入して係合させる。係合状態では凹溝5の幅方向の移動は第1および第2の係合部18、23のスライドにより制限されないが、第1および第2の係合部18、23は第2および第1の受部22、19に嵌合するため深さ方向の移動は制限される。
【0028】
この状態でルーフモールディング1の端末部はクリップ20に固定されるので、モールディング本体1aを凹溝5に押込むと、リップ13a、13bが側壁5b、5cに当接して固定され、ルーフモールディング1は凹溝5に取り付けられる。モールディング本体1aの脚部12の両側にリップ13a、13bを形成することにより、リップ13a、13bは凹溝5の両側壁5b、5cに当接して均等に押圧するためモールディング本体1aを凹溝5の中央部に固定することができる。
上記の取付構造では、ルーフモールディング1の端末部1bに第1の係合部18を有するエンドキャップ3を形成し、クリップ20の第2の係合部23と係合させてルーフモールディング1を取付けることができるため、図5のようにエンドキャップ3のほかに取付手段を設ける必要がなく、ルーフモールディング1を形成するための部品点数および作業工程が少なく、低コストで製造できるとともに、取付作業も容易であり、使用時の変形も少ない。また端末部1bとエンドキャップ3とを第1および第2の係止部15、16を設けて係合させて接合することにより使用時の剥離等も防止される。
【0029】
図5のように端末部1bの取付位置が固定されると、モールディング本体1aと端末部1bは溝内で蛇行するが、図1ないし図4ではクリップ20の取付位置に拘らず端末部1bは凹溝5の幅方向に移動するため、凹溝5およびモールディング本体1a等にバラツキがある場合でも溝内で蛇行せず、ルーフモールディング1は溝内中央に取り付けられ、優れた外観を呈する。例えば図4(b)は凹溝5が狭い例、図4(c)は凹溝5が広い例を示しているが、いずれの場合もモールディング本体1aがリップ13a、13bの車体パネル4からの圧力により、端末部1bもそれに対応して中央部にスライドし、溝内で蛇行しないで配置される。
【0030】
また端末部1bにおける深さ方向の移動が制限されるため、外側から端末部1bを押しても変形することがなく、優れた外観を維持することができる。またクリップ20の取付位置等の調整により第1および第2の係合部18、23が互に押し合うように係合させることにより、ルーフモールディング1がその端末側に移動することが防止される。
【0031】
モールディング本体1aが凹溝5の開口部5aに沿って取付けられる頭部12と、頭部12から凹溝5内に伸びる脚部12と、脚部12から凹溝5の側壁5b、5cに当接するように両側に伸びるリップ13a、13bとを備えているため凹溝5への装着が容易であり、装着状態ではリップ13a、13bが両側壁5b、5cに当接するため、凹溝5にバラツキがある場合でも中央に取り付けられ、優れた外観が得られる。
またモールディング本体1bが脚部5の先端が凹溝5の底部に当接する当接部13cのアウトサイドパネル4b側に空間部14を有するため、シール剤10との干渉を防止することができ、モールディング本体1bを定位置に取り付けることが可能である。
【0032】
そしてクリップ20が第2の係合部23のルーフパネル側に凹溝5の側壁5bに当接する位置決め部24を有するため、この位置決め部24を凹溝5の側壁5bに当接させてクリップ20を取り付ければよく、取付作業が容易である。またクリップ20がクリップ本体21のアウトサイドパネル4b側に空間部25を有するためシール剤10との干渉を防止してクリップ20を定位置に固定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のルーフモールディングの取付構造の断面図である。
【図2】ルーフモールディングの斜視図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ別の角度から見たクリップの斜視図である。
【図4】(a)は図1のA−A断面図、(b)、(c)は異なる例のB−B断面図である。
【図5】従来のルーフモールディングの取付構造の断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフモールディング
1a モールディング本体
1b 端末部
2 欠除部
3 エンドキャップ
4 車体パネル
4a ルーフパネル
4b アウトサイドパネル
5 凹溝
10 シール剤
11 頭部
12 脚部
13a、13b リップ
13c 当接部
14、25 空間部
15 第1の係止部
16 第2の係止部
17 本体部
18 第1の係合部
19 第1の受部
20 クリップ
21 クリップ本体
22 第2の受部
23 第2の係合部
24 位置決め部
26 固着部材

Claims (6)

  1. 車両のルーフに形成される凹溝に取付けられるルーフモールディングの取付構造であって、
    凹溝に沿って取り付けられるモールディング本体、
    裏面側に欠除部を形成するようにモールディング本体から伸びる端末部、および
    端末部から裏面側に伸び、さらに先端側に伸びて端末部側に第1の受部を形成する第1の係合部を有するように端末部に形成されたエンドキャップを備えたルーフモールディングと、
    ルーフモールディングの欠除部に対応する部分の凹溝底部に取り付けられるクリップ本体からルーフモールディングの端末部側に延び、さらにモールディング本体側に伸びてクリップ本体との間に第2の受部を形成する第2の係合部を有するクリップとを含み、
    前記第1および第2の係合部は、クリップの第2の係合部が第1の受部に挿入されるように、第1の係合部が第2の受部に挿入されて係合し、係合状態では凹溝の幅方向の移動は制限されないが、深さ方向の移動は制限されるように構成されているルーフモールディングの取付構造。
  2. モールディング本体は凹溝の開口部に沿って取付けられる頭部と、頭部から凹溝内に伸びる脚部と、脚部から凹溝の側壁に当接するように両側に伸びるリップとを備えている請求項1記載の構造。
  3. モールディング本体は脚部の先端が凹溝の底部に当接する当接部の片側に空間部を有する請求項1または2に記載の構造。
  4. 端末部に形成された第1の係止部と、エンドキャップに形成された第2の係止部とが係合状態で接合されている請求項1ないしのいずれかに記載の構造。
  5. クリップは第2の係合部もしくは本体の片側に凹溝の側壁に当接する位置決め部を有する請求項1ないしのいずれかに記載の構造。
  6. クリップはクリップ本体の片側に空間部を有する請求項1ないしのいずれかに記載の構造。
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