JP4603397B2 - 記録装置 - Google Patents
記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4603397B2 JP4603397B2 JP2005074666A JP2005074666A JP4603397B2 JP 4603397 B2 JP4603397 B2 JP 4603397B2 JP 2005074666 A JP2005074666 A JP 2005074666A JP 2005074666 A JP2005074666 A JP 2005074666A JP 4603397 B2 JP4603397 B2 JP 4603397B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ribbon
- winding
- recording
- motor
- roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Description
図1は、本発明の一実施形態に係るドットインパクトプリンタ10の外観斜視図であり、図2は、ドットインパクトプリンタ10の背面図である。また、図3は、ドットインパクトプリンタ10が内蔵する記録機構部20の構成を示す斜視図であり、図4は、図3のA−A´線における記録機構部20の断面図である。なお、図4においては記録ヘッド30の図示を省略する。図5は、上面カバー13を開放した状態におけるドットインパクトプリンタ10の上面図であり、図6は、上面カバー13を開放してリボンカートリッジ50を装着した状態におけるドットインパクトプリンタ10の上面図である。
本発明の記録装置としてのドットインパクトプリンタ10は、複数の記録ワイヤを打ち出す記録ヘッド30により、記録媒体の記録面に対して、インクリボンを介して記録ワイヤを打ち出すことによって文字を含む画像を記録するものである。ここで、記録媒体としては、単票紙、連続紙、複写紙等、種々の形態のシート(紙製及び樹脂製のシートを含む)を利用可能であるが、本実施形態では、上記記録媒体として連続紙を用いた例について説明する。
上部ケース11の上面前部には上面カバー13が配設され、後述するリボンカートリッジ50(図6)を記録機構部20に装着する際等に上方に開かれる。上部ケース11の前面下部には、記録機構部20に連続紙を供給するためのフロント給紙口111が開口する。フロント給紙口111の上には、前方に開く前面カバー15が配設され、前面カバー15を開けて記録機構部20に連続紙をセットできるようになっている。
また、図1及び図2に示すように、上部ケース11には、上部ケース11の上面後部から背面にかけて連続する上背面カバー14が配設される。上背面カバー14は、後述する記録機構部20のメンテナンス時等に、上部ケース11の後方に向けて開放される。上背面カバー14の背面には、記録後の連続紙が吐き出される排紙口113が開口する。
さらに、上部ケース11の背面において、上背面カバー14の下には、記録機構部20に連続紙を供給するためのリア給紙口112が開口する。
さらに、図2に示すように、下部ケース12の背面下部にはI/Fカバー16が配設される。I/Fカバー16の内側には、ドットインパクトプリンタ10をコンピュータ等の各種機器に接続するためのコネクタ(図示略)が配設されており、I/Fカバー16を開けて、上記コネクタにケーブルを接続する等の作業を行えるようになっている。
また、図1に示すように、上部ケース11の前面上部には操作パネル121が配設される。操作パネル121は、ドットインパクトプリンタ10の動作に係る各種設定を行うためのスイッチ類、動作状態を報知するインジケータ及び液晶ディスプレイパネル等を備える。下部ケース12の前面の隅には、ドットインパクトプリンタ10の電源をON/OFFするスイッチ122が配される。また、図2に示すように、下部ケース12の背面には電源コネクタ123が配設される。電源コネクタ123は、ドットインパクトプリンタ10の各部に電源を供給する電源供給回路71(図15)に接続される。
右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22のフロント下部には、それぞれローラ25が配設され、これら2個のローラ25を介して、記録機構部20が下部ケース12により支持される。また、ローラ25は回転自在に構成され、ローラ25を支点として記録機構部20をフロント側に傾けることで、記録機構部20の下方に配設される制御基板(図示略)のメンテナンス等を行える。
フロント給紙機構26は、記録機構部20の前面下部に配設されたフロント給紙台261と、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に平行に架け渡されたトラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264と、左右一対のフロントトラクタ262と、各フロントトラクタ262に一体に取り付けられたフロントトラクタカバー266とを備える。
フロント給紙台261は、記録機構部20の前面のほぼ下端部から斜め上に延びる面を有し、この面により、フロント給紙口111(図1)から挿入された連続紙を下方から支持する。フロント給紙台261の上方には、トラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264が配設され、これらトラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264に、左右一対のフロントトラクタ262が挿通される。フロントトラクタ262は各々平面部を有し、この平面部がフロント給紙台261の面に連なるよう配設される。また、フロントトラクタ262は、複数のピン265を有するトラクタベルト(図示略)を備える。このトラクタベルトはトラクタ支持軸263とトラクタ駆動軸264とに架けられる。トラクタ支持軸263は回転自在に配設される一方、トラクタ駆動軸264は搬送モータ73(図15)によって駆動されて回転する。そして、上記トラクタベルトは、トラクタ駆動軸264の回転に伴って回転し、ピン265をフロントトラクタ262の平面に沿って移動させる。ピン265は、フロントトラクタ262の平面部から露出し、連続紙の両端部に穿設されたスプロケットホールに係合する。そして、上記トラクタベルトが回転してピン265が移動することにより、連続紙が記録ヘッド30側へ搬送される。
また、フロントトラクタ262には、ピン265の上方から被さるフロントトラクタカバー266が配設される。フロントトラクタ262に連続紙を載せてフロントトラクタカバー266を被せることにより、ピン265が連続紙のスプロケットホールに係合した状態が保持される。
記録機構部20のリア側においては、ベースフレーム24の一部が、リア給紙口112(図2)に対応する位置で平面に形成されており、この平面により、リア給紙口112から挿入された連続紙が下方から支持される。そして、このベースフレーム24に並べてトラクタ支持軸272及びトラクタ駆動軸273が配設され、これらトラクタ支持軸272及びトラクタ駆動軸273に、2個のリアトラクタ271が挿通される。リアトラクタ271は平面部を有し、この平面部が、ベースフレーム24がなす平面に連なるように配設される。
また、リアトラクタ271は、複数のピン274を有するトラクタベルト(図示略)を備え、このトラクタベルトはトラクタ支持軸272とトラクタ駆動軸273とに架けられており、搬送モータ73(図15)によってトラクタ駆動軸273が駆動されることにより回転する。ピン274はリアトラクタ271の平面部に露出しており、連続紙に穿設されたスプロケットホールに係合する。そして、上記トラクタベルトの回転によりピン274が移動し、連続紙がフロント側へ搬送される。
リアトラクタ271の奥には、スプロケットホイール276が配設される。スプロケットホイール276は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡された軸に挿通された左右一対の輪状部材であり、上記軸が搬送モータ73(図15)により駆動されることで回転する。スプロケットホイール276の円周面には複数のピン277が並び、これらピン277は、リアトラクタ271から搬送された連続紙のスプロケットホールに、上方から係合する。そして、スプロケットホイール276の回転によって連続紙が巻き上げられ、記録ヘッド30に向けて搬送される。
また、リアトラクタ271には、ピン277の上方から被さるリアトラクタカバー275が配設される。リアトラクタ271に連続紙を載せてリアトラクタカバー275を被せることにより、ピン274が連続紙のスプロケットホールに係合した状態が保持される。
第1搬送ローラ341はスプロケットホイール276の上方に配設され、連続紙の裏面に当接する。この第1搬送ローラ341に対して、連続紙を挟んで対向する位置に、第2搬送ローラ軸343が配設される。この第2搬送ローラ軸343は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に回転自在に架け渡され、複数の第2搬送ローラ342が挿通される。第2搬送ローラ軸343は、ローラ開閉モータ72(図15)の動作によって所定の範囲内で移動可能であり、ローラ開閉モータ72が開動作を行うと、第2搬送ローラ342は第1搬送ローラ341から離隔され、ローラ開閉モータ72が閉動作を行うと、第2搬送ローラ342は第1搬送ローラ341に向けて付勢される。
そして、上記ローラ開閉モータ72が閉動作を行うことで、連続紙が第1搬送ローラ341と第2搬送ローラ342との間に挟まれて支持される。第1搬送ローラ341は搬送モータ73(図15)及び駆動輪列部33により駆動され、第1搬送ローラ341が回転することにより、第1搬送ローラ341と第2搬送ローラ342とに挟まれた連続紙が、上方すなわち記録ヘッド30側へ搬送される。
キャリッジ28には、記録ヘッド30が搭載される。記録ヘッド30は、搬送機構34の上方において連続紙の記録面に対向し、連続紙の記録面と記録ヘッド30との間には、後述するインクリボン51(図6)が配設される。そして、記録ヘッド30から連続紙に向けて記録ワイヤ(図示略)を打ち出すことにより、連続紙の記録面にインクが付着し、文字を含む画像が記録される。
記録ヘッド30に対向する位置においては、連続紙の裏面側に、プラテン31が配設される。プラテン31は、連続紙に接する平面を有する平プラテンであり、この平面において記録ワイヤの突出力を支持する。プラテン31は、連続紙に対して垂直な方向に移動可能に構成され、ばね(図示略)によって連続紙に向けて付勢される。
また、キャリッジ28はギャップ調整モータ75(図15)を搭載する。このギャップ調整モータ75の動作により、記録ヘッド30と連続紙及びプラテン31との間のギャップが適宜調整される。
第1排紙ローラ351は、記録ヘッド30の上方において連続紙の裏面に当接し、搬送モータ73(図15)及び駆動輪列部33により駆動されて回転する。この第1排紙ローラ351に対して、連続紙を介して対向する位置に、可動軸354及びユニット支持軸355が配設される。可動軸354及びユニット支持軸355は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡され、ユニット支持軸355は右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22に固定される一方、可動軸354は、ユニット支持軸355を中心として円を描くように移動可能である。また、可動フレーム353は、可動軸354及びユニット支持軸355に固定され、可動軸354とともに移動可能である。
可動フレーム353には、可動軸354及びユニット支持軸355の軸方向に沿って並ぶ複数の排紙ローラユニット357が取り付けられる。排紙ローラユニット357には、それぞれ、ユニット支持軸355から離隔した位置に第2排紙ローラ358が組み付けられている。
可動フレーム353は、左サイドフレーム22との間に架け渡されたばね356によって、ユニット支持軸355を中心として第1排紙ローラ351に近づく方向に付勢される。このため、排紙ローラユニット357が有する第2排紙ローラ358は、第1排紙ローラ351に押し付けられる方向に付勢され、この付勢力により、連続紙が第1排紙ローラ351と第2排紙ローラ358との間に挟まれる。
さらに、可動軸354は、ローラ開閉モータ72(図15)の動作によって、ばね356の付勢力に抗して移動される。すなわち、ローラ開閉モータ72が開動作を行うと、ローラ開閉モータ72の駆動力によって、可動軸354がばね356の付勢力に抗して移動し、第2排紙ローラ358が第1排紙ローラ351から離隔する。また、ローラ開閉モータ72が駆動力を解放する(閉動作)と、ばね356の付勢力によって、第2排紙ローラ358が第1排紙ローラ351に押し付けられる。
また、図5に示すように、記録機構部20のフロント側の左端部には、リボンカートリッジ支持爪36が配設される。リボンカートリッジ支持爪36は左サイドフレーム22に一体として形成された板状部材である。
記録機構部20には、図6に示すように、リボンカートリッジ支持爪36とリボン駆動ユニット37とに跨ってリボンカートリッジ50が装着される。この図6に示す装着状態において、リボンカートリッジ50はキャリッジ28の上方に位置し、リボンカートリッジ50から延びるインクリボン51が、記録ヘッド30と連続紙との間を通る。
以下、リボン駆動ユニット37及びリボンカートリッジ50の構成について詳細に説明する。
図7に示すように、リボン駆動ユニット37のカバーからは、リボン巻き取り軸38及び巻き取り検出軸40が突出する。図8及び図9に示すように、リボン駆動ユニット37のカバー内においては、リボン巻き取り軸38の根元にギア382が形成され、ギア382は駆動軸39に噛み合っている。駆動軸39は、リボン駆動モータ74(図15)により駆動されて回転し、駆動軸39の回転に伴ってリボン巻き取り軸38が回転する。
また、巻き取り検出軸40の根元には、放射状に延びる複数の羽根を有する回転子402が配設される。回転子402は、巻き取り検出軸40と一体となって回転自在に組み付けられる。さらに、巻き取り検出軸40の近傍には、回転子402の羽根に上から重なるように、巻き取りセンサ41が配設される。巻き取りセンサ41は、その下方における回転子402の羽根の存在を検出するセンサであり、所定の周期に従って検出動作を実行し、検出動作時に羽根を検出するとHighレベルの信号を出力し、羽根が検出されなければLowレベルの信号を出力する。
また、リボン巻き取り軸38の先端部には歯部381が形成される。歯部381は、リボン巻き取り軸38の径方向に放射状に延びる複数の歯からなり、リボンカートリッジ50の装着時に、巻き取りローラ56(図13)に形成された溝57(図13)に係合する。このため、リボン巻き取り軸38の回転時には、巻き取りローラ56が回転する。また、巻き取り検出軸40の先端部にも同様に、巻き取り検出軸40の径方向に延びる複数の歯を有する歯部401が形成され、この歯部401は従動ローラ58(図13)に形成された溝59に係合する。このため、従動ローラ58が回転すると、巻き取り検出軸40が従動ローラ58と一体となって回転する。
図10から図12の各図に示すように、リボンカートリッジ50は平型のケース53を有する。ケース53には、インクリボン51を収容するリボン収納部55が形成され、無端形状に形成されたインクリボン51が、折り畳まれて収容される。インクリボン51は、巻き取りローラ56及び従動ローラ58によってケース53内に巻き取られ、リボン収納部55を経て、ケース53の外へ送り出されて周回する。
ケース53から突出する巻き取り突起54はケース53内の巻き取りローラ56に連通しており、巻き取り突起54を手で回すことにより、巻き取りローラ56を回転させてインクリボン51を巻き取ることができる。
また、インクリボン51は、ケース53の外部においてリボンガイド52に挿通される。このリボンガイド52は、キャリッジ28(図5)に装着され、インクリボン51が記録ヘッド30と連続紙との間を通るようにインクリボン51を支持する。なお、図10から図12においては、リボンガイド52がケース53の側面に係止された状態を図示しているが、リボンカートリッジ50の使用時には、リボンガイド52がケース53から取り外され、キャリッジ28に装着される。
従って、リボンカートリッジ50を記録機構部20に装着した状態においては、リボン駆動ユニット37(図9)のリボン巻き取り軸38が回転することによって巻き取りローラ56が回転し、インクリボン51がケース53に巻き取られる。また、巻き取りローラ56の回転に伴って従動ローラ58が回転すると、従動ローラ58とともに巻き取り検出軸40が回転し、巻き取りセンサ41の出力信号の信号レベルが変化する。
制御部60は、コントローラ61、インタフェース65、電源制御部66、記録ヘッド駆動部67、モータドライバ68、及び、本発明の停止制御手段としてのリボン巻き取り検出部69の各部を備え、これらの各部はバス60aにより接続されている。
コントローラ61は、本発明の制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)62、ROM(Read Only Memory)63及びRAM(Random Access Memory)64を備えて構成され、ROM63に記憶された制御プログラムを読み出してRAM64上で展開し、CPU62により実行する。そして、コントローラ61は、制御部60の各機能部を駆動制御することにより、ドットインパクトプリンタ10の動作を制御する。
インタフェース65は、通信ケーブルを介して外部の機器(コンピュータ等)に接続され、コントローラ61の制御に従って、当該外部の機器との間で各種データを送受信する。
電源制御部66には、電源供給回路71が接続される。電源供給回路71は、電源コネクタ123(図2)から供給される交流電源を所定電圧値の直流電圧に変換し、ドットインパクトプリンタ10の各部に電源を供給するものであり、電源制御部66から入力される制御信号に従って電源供給をON/OFFする。電源制御部66は、電源供給回路71に対して制御信号を出力することにより、電源供給回路71からドットインパクトプリンタ10の各部への電源供給をON/OFFさせる。
記録ヘッド駆動部67は、記録ヘッド30に接続され、記録ヘッド30による記録ワイヤの突出動作を制御する。
モータドライバ68は、キャリッジ駆動手段としてのキャリッジ駆動モータ32、ローラ開閉モータ72、搬送モータ73、リボン駆動モータ74、及び、ギャップ調整手段としてのギャップ調整モータ75の各モータに接続される。モータドライバ68は、電源供給回路71から供給されるドライバ駆動電源Pに基づいて、これら各モータに対して電源を供給する。ここで、搬送モータ73及びリボン駆動モータ74はステッピングモータである。モータドライバ68は、ステッピングモータに対しては、電源供給をON/OFFし、或いはパルスを出力することによってその動作を制御し、その他のモータに対しては、電源供給のON/OFFの切換や逆電圧を印加する等して、その動作を制御する。
リボン巻き取り検出部69は、リボン駆動ユニット37(図8)が備える巻き取りセンサ41の出力信号を取得して、コントローラ61に出力する。
リボン駆動モータ74にパルスが入力されると、リボン駆動モータ74が所定角度だけ回転し、この回転は駆動軸39及びリボン巻き取り軸38を介して伝達され、リボンカートリッジ50の巻き取りローラ56を回転させる。ここで、巻き取りローラ56に対向する従動ローラ58には、インクリボン51を介して巻き取りローラ56の回転が伝達される。従動ローラ58が回転すると、従動ローラ58に係合する巻き取り検出軸40が回転し、これにより回転子402が回転する。また、回転子402は、上述した複数の羽根が均等に並べられた構成となっており、巻き取りセンサ41の下方に重なる位置において、各羽根の幅と、羽根間の幅とがほぼ同一になっている。
ここで、リボン駆動モータ74のパルス一つ分の動作角度は、巻き取りセンサ41の下方において、回転子402が羽根一つ分だけ回転し、回転子402の羽根の存在/非存在が切り換わる角度に設定されている。この構成は、リボン駆動モータ74と駆動軸39との回転比、駆動軸39とリボン巻き取り軸38との回転比、リボン巻き取り軸38と巻き取りローラ56との回転比(径の比)、巻き取りローラ56と従動ローラ58との回転比(径の比)、従動ローラ58と巻き取り検出軸40との回転比(径の比)、及び、巻き取り検出軸40の径に対する回転子402の羽根のサイズとを、適宜調整することにより実現可能である。
この構成により、リボン駆動モータ74が1ステップ分回転する毎に、巻き取りセンサ41の出力信号は、HighレベルからLowレベルへ、若しくはLowレベルからHighレベルへ切り換わる。すなわち、巻き取りセンサ41の出力信号をパルス信号としてみた場合、このパルス信号のパルス幅は、リボン駆動モータ74の1ステップ分に対応する。
そして、リボン駆動モータ74は1−2相励磁のステッピングモータとして構成され、リボン駆動モータ74にパルスが入力される毎に、リボン駆動モータ74においては1相励磁と2相励磁とが交互に切り換わる。この場合、リボン駆動モータ74における相の切り換わりと、巻き取りセンサ41における出力信号の出力レベルの切り換わりとが同期する。従って、例えば、リボン駆動モータ74が1相から2相に切り換わると、巻き取りセンサ41の出力信号がHighレベルからLowレベルに切り換わり、リボン駆動モータ74が2相から1相に切り換わると、巻き取りセンサ41の出力信号がLowレベルからHighレベルに切り換わる、といった対応関係が成立する。
ところが、インクリボン51のねじれ、引っかかり等が生じると、インクリボン51がスムーズに巻き取られなくなり、いわゆるリボンジャムが発生する。リボンジャムが発生すると、記録品質が低下するばかりでなく、連続紙の汚損、キャリッジ28及び記録ヘッド30等の汚損又は破損、インクリボン51の損傷等を招く恐れがあるため、記録動作を停止してリボンジャムを解消する作業が必要になる。
そこで、本実施形態におけるドットインパクトプリンタ10は、記録動作の実行中、制御部60が備えるリボン巻き取り検出部69によってリボンジャム検出処理(図16)を実行し、リボンジャムが発生した場合には、インクリボン51をはじめとする各部の破損を防止するため、ドットインパクトプリンタ10の動作を停止させる。さらに、リボン巻き取り検出部69によるリボンジャム検出処理の実行後に、CPU62によって、リボンジャム対応処理(図17)を実行し、オペレータがリボンジャムを速やかに解消できるようにしている。
リボンジャム検出処理においては、リボン巻き取り検出部69は、巻き取りセンサ41から出力される出力信号と、モータドライバ68からリボン駆動モータ74に出力される駆動信号とを取得する(ステップS11)。このステップS11では、所定時間分の巻き取りセンサ41の出力信号およびリボン駆動モータ74の駆動信号が取得される。続いてCPU62は、巻き取りセンサ41の出力信号のパルスに相当するリボン駆動モータ74の動作ステップ数をカウントする(ステップS12)。さらに、リボン巻き取り検出部69は、エラー判定上限値レジスタ(図示略)及びエラー判定下限値レジスタ(図示略)から、それぞれ、エラー判定用の上限値及び下限値を取得する(ステップS13)。そして、リボン巻き取り検出部69は、ステップS12でカウントしたカウント値とステップS13で取得した上限値及び下限値とを比較して、カウント値が上限値と下限値の間に収まっているか否か、すなわち、下記式(1)に示す条件が満たされるか否かを判別する(ステップS14)。
下限値≦カウント値≦上限値 …(1)
エラー回数カウンタのカウント値がエラー回数に達していない場合(ステップS17;No)、リボン巻き取り検出部69はステップS11に戻る。また、エラー回数カウンタのカウント値がエラー回数に達した場合(ステップS17;Yes)、リボン巻き取り検出部69は、リボンジャムが発生したと判定して、アラーム要因レジスタ(図示略)に、リボンジャム発生フラグを1にセットし(ステップS18)、さらに、リボン巻き取り検出部69は、電源制御部66に対してドライバ駆動電源PをOFFにする旨を示す信号を出力し、電源制御部66は、リボン巻き取り検出部69からの信号に基づいて、電源供給回路71に対してドライバ駆動電源PをOFFにするよう制御信号を出力する(ステップS19)。
このステップS19で電源制御部66から出力される制御信号に従って、電源供給回路71は、モータドライバ68に対するドライバ駆動電源Pの出力をOFFに切り換える。これにより、ドットインパクトプリンタ10においては、キャリッジ駆動モータ32、ローラ開閉モータ72、搬送モータ73、リボン駆動モータ74、及びギャップ調整モータ75の各モータの動作が全て停止する。
リボンジャム対応処理において、CPU62は、アラーム要因レジスタ(図示略)のフラグを検出し(ステップS21)、リボンジャム発生要因フラグが1にセットされているか否かを判別する(ステップS22)。
ここで、リボンジャム発生要因フラグが1にセットされていない場合(ステップS22;No)、CPU62はステップS21に戻る。
また、リボンジャム発生要因フラグが1にセットされている場合(ステップS22;Yes)、リボンジャム検出処理(図16)によってリボンジャムが検出されてモータドライバ68に対するドライバ駆動電源Pの供給が停止している。従って、CPU62は、電源制御部66を制御して、電源供給回路71に対してドライバ駆動電源Pの供給をONにするよう制御信号を出力させる(ステップS23)。これにより、電源供給回路71からモータドライバ68に対するドライバ駆動電源Pの供給が再開され、モータドライバ68によって、キャリッジ駆動モータ32、ローラ開閉モータ72、搬送モータ73、リボン駆動モータ74、及びギャップ調整モータ75の各モータを動作させることが可能になる。但し、これら各モータはモータドライバ68の制御に対する待機状態にあり、ここでは停止している。
さらに、CPU62は、搬送機構34の第2搬送ローラ342(図4)及び第2排紙ローラ358(図4)の開閉状態の検出を行う(ステップS25)。第2搬送ローラ342は、ローラ開閉モータ72の閉動作及び開動作によって、第1搬送ローラ341に押し付けられ、或いは第1搬送ローラ341から離隔される。また、第2排紙ローラ358は、ローラ開閉モータ72の閉動作及び開動作によって、第1排紙ローラ351に押し付けられ、或いは第1排紙ローラ351から離隔される。コントローラ61は、ローラ開閉モータ72の動作状態を判別することにより、第2搬送ローラ342及び第2排紙ローラ358の開閉状態を検出する。
そして、CPU62は、ステップS25で検出した第2搬送ローラ342及び第2排紙ローラ358の開閉状態を判定し(ステップS26)、第2搬送ローラ342と第2排紙ローラ358のいずれか又は両方が開状態にある場合(ステップS26;No)、モータドライバ68を制御してローラ開閉モータ72に閉動作を実行させ、第2搬送ローラ342及び第2排紙ローラ358の両方を閉状態にして(ステップS27)、ステップS28に移行する。また、第2搬送ローラ342及び第2排紙ローラ358がいずれも閉状態にある場合(ステップS26;Yes)、CPU62はステップS28に移行する。
Claims (3)
- 各部を駆動するキャリッジ駆動モータ、搬送モータ、及びギャップ調整モータを含む複数の駆動部を有し、これら複数の駆動部及び記録ヘッドを、制御プログラムを実行するコントローラによって制御することにより、前記記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体上で走査させるとともに、前記記録ヘッドから記録ワイヤを打ち出し、インクリボンを介して前記記録媒体に画像を記録する記録装置において、
電源供給回路から供給されるドライバ駆動電源に基づいて、複数の前記駆動部に電源を供給するドライバと、
前記インクリボンを巻き取る巻き取り機構と、
前記巻き取り機構の動作状態の異常を検出して、前記コントローラを介在させることなく前記ドライバへのドライバ駆動電源の供給を停止させ、巻き取り異常を示す値をレジスタに書き込む停止制御手段とを備え、
前記コントローラは、予め定められた時間毎に前記レジスタの値を参照する処理を実行し、その値が巻き取り異常を示す値であった場合に前記ドライバへのドライバ駆動電源の供給を復帰させる復帰処理を行うこと、
を特徴とする記録装置。 - 前記コントローラは、前記復帰処理において、前記ドライバへの電源供給を復帰させた後、さらに、少なくとも前記ギャップ調整モータを動作させて、当該記録装置の前記ヘッドと前記記録媒体とのギャップを、前記インクリボンの巻き取り状態の異常を解消する作業に適した量に移行させることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
- 前記コントローラは、前記キャリッジ駆動モータを動作させて前記キャリッジを所定の待避位置まで移動させるとともに、前記ギャップ調整手段を動作させて前記ギャップを拡大させることを特徴とする請求項2記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005074666A JP4603397B2 (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005074666A JP4603397B2 (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006256002A JP2006256002A (ja) | 2006-09-28 |
JP4603397B2 true JP4603397B2 (ja) | 2010-12-22 |
Family
ID=37095744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005074666A Expired - Fee Related JP4603397B2 (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4603397B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0582556U (ja) * | 1992-04-14 | 1993-11-09 | セイコー電子工業株式会社 | 画像出力装置 |
JP2000218883A (ja) * | 1999-02-02 | 2000-08-08 | Funai Electric Co Ltd | 印字装置の制御方法 |
JP2002192799A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Canon Inc | 記録ヘッドの保護手段及び該保護手段を用いた記録装置 |
-
2005
- 2005-03-16 JP JP2005074666A patent/JP4603397B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0582556U (ja) * | 1992-04-14 | 1993-11-09 | セイコー電子工業株式会社 | 画像出力装置 |
JP2000218883A (ja) * | 1999-02-02 | 2000-08-08 | Funai Electric Co Ltd | 印字装置の制御方法 |
JP2002192799A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Canon Inc | 記録ヘッドの保護手段及び該保護手段を用いた記録装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006256002A (ja) | 2006-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8714541B2 (en) | Image recording apparatus and control method thereof | |
JP6247011B2 (ja) | 印刷装置 | |
JP5862182B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US8955962B2 (en) | Image forming apparatus including sheet cutting device | |
CN115362067A (zh) | 打印装置 | |
JP5188143B2 (ja) | 印刷装置及び印刷方法 | |
JP4603397B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2020069747A (ja) | ラベルプリンタ− | |
US20210099584A1 (en) | Multi-function printer | |
JP2015066719A (ja) | 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 | |
JP2013244656A (ja) | プリンターおよびその印刷制御方法 | |
JP2005059502A (ja) | プリンタ | |
JP6107317B2 (ja) | 記録装置、搬送装置 | |
JP5984408B2 (ja) | プリンタ装置 | |
JP2006231681A (ja) | 記録装置、及び、リボン異常検出方法 | |
JP2012139998A (ja) | プリンタ及び搬送装置 | |
JP5897483B2 (ja) | プリンタ装置 | |
JP2006231717A (ja) | 記録装置、及び、カートリッジ装着状態判別方法 | |
US11964838B2 (en) | Printing apparatus | |
US20240083186A1 (en) | Thermal printer and method for operating thermal printer | |
US20230202215A1 (en) | Printing apparatus | |
JP2003146508A (ja) | ロール紙対応プリンタおよびこのようなプリンタにおける給紙エラー検出方法 | |
JP2008213405A (ja) | テープ印刷装置 | |
JP3349044B2 (ja) | 記録媒体裁断装置 | |
JP2023090377A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100806 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20100806 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20100806 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100914 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101001 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4603397 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |