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JP4602863B2 - ロッド付アクチュエータ - Google Patents

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JP4602863B2
JP4602863B2 JP2005227863A JP2005227863A JP4602863B2 JP 4602863 B2 JP4602863 B2 JP 4602863B2 JP 2005227863 A JP2005227863 A JP 2005227863A JP 2005227863 A JP2005227863 A JP 2005227863A JP 4602863 B2 JP4602863 B2 JP 4602863B2
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Description

本発明は、ロッド付アクチュエータのロッドに装着され、該ロッドの周面に摺接することで該周面に潤滑油を補給してロッドの周面を潤滑状態とする潤滑油補給部材を備えたロッド付アクチュエータに関する。
例えば、空気圧シリンダにおいて、シリンダチューブからのピストンロッドの出入口には、円環状をなすロッドカバーが固定され、該ロッドカバーの内側には円環状をなす固形潤滑材が装着されている(例えば、特許文献1参照。)。この固形潤滑材は、潤滑油を含むフェルト等より構成されており、板スプリング等によってピストンロッドの周面に接するように付勢されている。そして、ピストンロッドの移動に伴い、ピストンロッドの周面に固形潤滑材が摺接することにより、該周面に潤滑油が補給されて周面が潤滑状態とされるようになっている。
特開昭49−20581号公報
ところで、特許文献1に記載の空気圧シリンダにおいて、前記固形潤滑材が保持する潤滑油量が減少してくると、ピストンロッドの周面の潤滑を維持することが不可能となるため、固形潤滑材を新しいものに取り替える必要が生じてくる。しかし、特許文献1に記載の空気圧シリンダにおいて、固形潤滑材はロッドカバーの内側に装着され、さらに、円環状をなす。このため、固形潤滑材を取り替えるには、シリンダチューブから取り外されたロッドカバーから固形潤滑材を取り外し、該固形潤滑材をピストンロッドに沿って移動させ、該ロッドから抜き取らなければならない。
しかし、空気圧シリンダは、そのピストンロッドの突出端に、ワークや治具等が固定されて使用されている場合が多い。このため、固形潤滑材をピストンロッドから抜き取るには、ピストンロッドの突出端と、前記ワークや治具との固定を解除して両者を分離して行わなければならない。したがって、ピストンロッドの周面の潤滑状態を維持するために行うメンテナンス作業が非常に面倒であるという問題があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、ロッドの周面の潤滑状態を維持するために行うメンテナンス作業を簡易化することができる潤滑油補給部材を備えたロッド付アクチュエータを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、アクチュエータ本体の端面から出没するロッドを備え、前記アクチュエータ本体からの前記ロッドの突出端にエンドプレートを備えるロッド付アクチュエータであって、前記ロッドに装着され、該ロッドの周面に摺接することで該周面に潤滑油を補給してロッドの周面を潤滑状態とする潤滑油補給部材を前記端面におけるロッドが配設された位置にて該ロッドの周囲を囲む位置に設けられた凹部に装着し、側縁に開口する収容凹所が形成されたプレートを前記ロッドの軸方向に交差する方向へ移動させて前記収容凹所に前記ロッドを収容しつつ前記アクチュエータ本体の前記端面に装着して前記プレートを前記凹部に被せることで前記潤滑油補給部材を前記凹部内に保持する構成とし前記潤滑油補給部材は、前記ロッドの周面に摺接する摺接面を備えるとともに、前記潤滑油を保持して前記ロッドの周面に潤滑油を補給する補給部材と、該補給部材に装着され、前記摺接面が前記ロッドの周面に圧接される方向へ前記補給部材を付勢する付勢部材とからなり、さらに、少なくとも前記補給部材は、対向する一対の開口端部が開閉することで前記ロッドの軸方向に交差する方向から該ロッドに着脱可能とする着脱部を1箇所備えており、該着脱部は前記付勢部材によって前記一対の開口端部を閉鎖する方向へ付勢されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロッド付アクチュエータにおいて、前記一対の開口端部同士の対向面は、装着されたロッドの軸方向に対して斜めに交差する方向に沿って形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のロッド付アクチュエータにおいて、前記付勢部材は、前記摺接面に対向する補給部材の外面に設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のロッド付アクチュエータにおいて、前記補給部材と付勢部材とは接着剤によって一体化されていることを要旨とする。
本発明によれば、ロッドの周面の潤滑状態を維持するために行うメンテナンス作業を簡易化することができる。
以下、本発明の潤滑油補給部材をエレメントに具体化し、該エレメントを備えたロッド付アクチュエータを流体圧シリンダである空気圧シリンダに具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。なお、以下の説明において、空気圧シリンダ11の「前」「後」「左」「右」「上」「下」は、図1に示す矢印Y1の方向を前後方向、矢印Y2の方向を左右方向、矢印Y3の方向を上下方向とする。
図1に示すように、ロッド付アクチュエータとしての空気圧シリンダ11は、アクチュエータ本体としてのシリンダケース12を備えている。このシリンダケース12は、アルミ等の金属押出材よりなるシリンダチューブであり、平面視が矩形状をなす直方体状をなしている。
図3に示すように、シリンダケース12の端面である上端面12aにおける長辺方向中央部には、シリンダケース12の上下方向に沿って延びる断面円形状のシリンダ孔13が形成されている。このシリンダ孔13の一方(上方)の開口はロッドカバー14によって封止され、シリンダ孔13の他方(下方)の開口はヘッドカバー15によって封止されている。ロッドカバー14及びヘッドカバー15はそれぞれCリング16,17によってシリンダケース12から抜け止めされている。したがって、シリンダケース12内にてシリンダ孔13は、前記ロッドカバー14及びヘッドカバー15によって気密に保持されたシリンダ室となっている。
前記シリンダ室には、ピストン19がシリンダケース12の上下方向に沿って摺動可能に収容されている。ピストン19の周面にはピストンパッキン20が装着されている。したがって、前記シリンダ室は、ピストン19によってロッドカバー14側のロッド側シリンダ室21とヘッドカバー15側のヘッド側シリンダ室22とに区画されている。また、ピストン19の周面であって前記ピストンパッキン20より上側には磁石Mが装着されている。このため、磁石Mは前記ピストン19とともにシリンダケース12の上下方向へ移動する構成とされている。
ピストン19の上端面には、ロッドとしての円柱状のピストンロッド23が一体的に設けられている。このピストンロッド23の一側(上側)は、シリンダケース12の上端面12aからシリンダケース12外へ突出している。前記ピストンロッド23のシリンダケース12からの突出端(上端)にはエンドプレート25がボルト26によってねじ止めされている。このエンドプレート25は矩形板状に形成され、前記ピストンロッド23は、エンドプレート25の中心部に固定されている。そして、空気圧シリンダ11は、エンドプレート25が設備機器に固定されて使用されるようになっている。
シリンダケース12において、上端面12aの前記長辺方向に沿った前記シリンダ室(シリンダ孔13)の両側には、それぞれシリンダケース12の上下方向に沿って延びるガイドロッド挿通孔27が形成されている。各ガイドロッド挿通孔27には、それぞれガイドロッド28がシリンダケース12の上下方向、すなわちピストン19の摺動方向に沿って摺動可能に収容されている。なお、ガイドロッド挿通孔27の周面には、ガイドロッド28の摺動抵抗を低減するための軸受29が設けられている。
両ガイドロッド28の一側(上側)は、ピストンロッド23と同様にシリンダケース12の上端面12aからシリンダケース12外へ突出している。そして、シリンダケース12には、3本のロッド(1本のピストンロッド23と2本のガイドロッド28)が並設されている。両ガイドロッド28の突出端(上端)は、前記エンドプレート25の両側にボルト26によってねじ止めされている。
そして、ピストンロッド23がシリンダケース12の上端面12aから出没すると、それに伴って両ガイドロッド28も上端面12aから出没し、両ガイドロッド28がピストンロッド23の出没をガイドする。そして、一対のガイドロッド28がエンドプレート25の両端部に固定されることによってピストンロッド23の回り止めが図られている。
図1及び図2に示すように、シリンダケース12の上端面12aに対して直交する面であり、空気圧シリンダ11のメンテナンスを行う場合に作業者に対向する面となる前面12b及び後面12cには一対のT字溝30が形成されている。このT字溝30は、シリンダケース12の上下方向、すなわち、ピストン19の摺動方向に沿って形成されている。また、T字溝30は、シリンダケース12の前面12b側及び後面12c側の開口幅が狭くなっている。そして、T字溝30にはピストン19の位置検出用の位置検出スイッチSが装着され、該T字溝30は位置検出スイッチSを装着するためにシリンダケース12に形成されている。この位置検出スイッチSは、ピストン19とともに移動する磁石Mを検出することにより、シリンダケース12内でのピストン19の位置を検出する。
また、シリンダケース12の前面12b及び後面12cには、第1給排ポート32及び第2給排ポート33が形成されている。第1給排ポート32は、ヘッド側シリンダ室22に連通している。第2給排ポート33は、ロッド側シリンダ室21に連通している。したがって、第1給排ポート32からヘッド側シリンダ室22に流体としての空気を供給するととも第2給排ポート33からロッド側シリンダ室21の空気を排出する。
すると、流体圧としての空気圧によってピストン19がロッド側シリンダ室21側へ摺動してピストンロッド23がシリンダケース12から突出される(図1参照)。一方、第1給排ポート32からヘッド側シリンダ室22の流体としての空気を排出するとともに第2給排ポート33からロッド側シリンダ室21に空気を供給する。すると、流体圧としての空気圧によってピストン19がヘッド側シリンダ室22へ摺動してピストンロッド23がシリンダケース12に没入される(図3参照)。
すなわち、空気圧シリンダ11は、空気の給排によってシリンダケース12の上端面12aから出没するピストンロッド23を備えている。図1及び図3に示すように、シリンダケース12の上端面12aであって、ピストンロッド23の周囲を囲む位置には第1凹部40が円環状に凹設されている。この第1凹部40は、シリンダ孔13の上側に設けられ、Cリング16の上面によって第1凹部40の底部が構成されている。また、シリンダケース12の上端面12aであって、各ガイドロッド28の周囲を囲む位置には第2凹部41が円環状に凹設されている。これら第2凹部41は、ガイドロッド挿通孔27の上側に設けられ、前記軸受29の上端面によって第2凹部41の底部が構成されている。
図1及び図5に示すように、前記第1及び第2凹部40,41には、前記ピストンロッド23又はガイドロッド28の周面に摺接し、該周面に潤滑油としてのグリスを補給する潤滑油補給部材としてのエレメント50が収容されている。また、図1に示すように、シリンダケース12の上端面12aには、第1及び第2凹部40,41に被せられて該第1及び第2凹部40,41内に前記エレメント50を保持するプレート43が装着されている。前記プレート43は、長方形状の薄板材よりなる。プレート43の板厚は、ピストン19の下端面がヘッドカバー15に接触したときに、エンドプレート25の下面とシリンダケース12の上端面12aとの間に形成される隙間よりも薄くなるように設定されている(図3参照)。
プレート43には、シリンダケース12への装着状態でピストンロッド23及びガイドロッド28が収容される収容凹所45が形成されている。全ての収容凹所45は、プレート43の一方の長辺の側縁に向かって開口するように形成され、収容凹所45は、ピストンロッド23及びガイドロッド28を挿抜可能とされている。また、プレート43の他方の長辺側中央には一対の固定片43aが折り曲げ形成され、各固定片43aには固定孔43bが形成されている。両固定片43aは、前記一対のT字溝30に挿入可能とされている。
そして、上記構成のプレート43は、中央の収容凹所45にピストンロッド23を収容するとともに両側の収容凹所45にガイドロッド28を収容し、各固定片43aの固定孔43bからT字溝30にビスBを螺合することで、シリンダケース12に形成されたT字溝30を用いてシリンダケース12に装着可能とされている。
図2に示すように、プレート43がシリンダケース12に装着された状態では、プレート43における各収容凹所45の近傍が第1及び第2凹部40,41を上側から部分的に被覆し、各エレメント50を部分的に覆っている。このため、エレメント50は、プレート43によって第1及び第2凹部40,41内から抜け止めされ、該第1及び第2凹部40,41内に保持されている。
次に、前記エレメント50について詳細に説明する。図1及び図4に示すように、エレメント50は、前記第1及び第2凹部40,41に着脱可能とする円環状に整形可能に形成されている。このエレメント50は、円環状をなす補給部材52の外周面(外面)に円環状をなす付勢部材53を接着剤で接着して形成されている。さらに、エレメント50は、互いに接着された補給部材52と付勢部材53の1箇所を切断することで形成される着脱部51を備えている。前記着脱部51は、エレメント50をその径方向へ直線状に切断し、かつ、エレメント50の厚み方向(軸方向)に対して斜めに交差する方向へ切断することで形成されている。
また、着脱部51は、エレメント50を上記のように切断することで形成された相対向する一対の開口端部50A,50Bによって形成されている。一対の開口端部50A,50Bは、それぞれ補給部材52と付勢部材53の切断端部によって形成されている。そして、着脱部51は、対向する一対の開口端部50A,50Bが、各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)に対して直交する方向へ開閉することで、エレメント50を各ロッド23,28に着脱可能としている。
また、エレメント50は、着脱部51を備えることで、各ロッド23,28の軸方向、具体的には中心軸L方向(図1では上下方向)に直交する方向(図1では前後方向)から各ロッド23,28に着脱可能となっている。図5に示すように、エレメント50が各ロッド23,28に装着された状態では(図5ではガイドロッド28のみ図示)、前記対向面50a,50bは各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)に対して斜めに交差する方向に沿って延びており、前記中心軸L方向に沿った上下に重なりあっている。
前記補給部材52は弾性を有する多孔質体により形成されている。そして、補給部材52は、前記グリスを保持可能とされ、さらには、粉塵、ダスト等の異物を絡め取ることが可能とされている。また、図6(a)及び(b)に示すように、補給部材52の内周面は、エレメント50が各ロッド23,28に装着された状態で各ロッド23,28の周面に摺接する摺接面52cを構成している。
前記付勢部材53は、円環状に整形可能なばね鋼より形成され、前記補給部材52の前記摺接面52cに対向する外周面の全周に亘って接着剤によって接着されている。付勢部材53は、自身が縮径する方向へのばね力によって、一対の開口端部50A,50Bを閉鎖する方向へ付勢し、補給部材52を円環状に整形する方向へ付勢するようになっている。また、エレメント50が各ロッド23,28に装着された状態では、付勢部材53は前記ばね力によって前記補給部材52の摺接面52cが各ロッド23,28の周面に圧接される方向へ付勢するようになっている。すなわち、エレメント50は、付勢部材53のばね力によって一対の開口端部50A,50Bを互いに接近させ、かつ摺接面52cを各ロッド23,28の周面に圧接させる緊迫力を備えている。
上記構成のエレメント50において、図6(a)に示すように、第1凹部40に収容されるエレメント50の内径は、ピストンロッド23の直径よりも小径に形成され、外径は第1凹部40の直径よりもわずかに小径に形成されている。このため、第1凹部40にエレメント50が装着された状態では、付勢部材53の付勢力により摺接面52cがピストンロッド23の全周面に圧接されているとともに、エレメント50の外周面(付勢部材53の外周面)と第1凹部40の周面との間にはクリアランスCLが形成されている。
すなわち、エレメント50は摺接面52cがピストンロッド23の周面に圧接されることで第1凹部40内に位置決めされている。また、第1凹部40に収容されるエレメント50は、その厚みが第1凹部40の深さよりわずかに薄く設定されている。このため、エレメント50は、ピストンロッド23の軸方向(中心軸L方向)への若干の移動が許容されている。
一方、図6(b)に示すように、第2凹部41に収容されるエレメント50の内径は、ガイドロッド28の直径よりも小径に形成され、外径は第2凹部41の直径よりもわずかに小径に形成されている。このため、第2凹部41にエレメント50が装着された状態では、付勢部材53の付勢力により摺接面52cがガイドロッド28の全周面に圧接されているとともに、エレメント50の外周面(付勢部材53の外周面)と第2凹部41の周面との間にはクリアランスCLが形成されている。
すなわち、エレメント50は摺接面52cがガイドロッド28の周面に圧接されることで第2凹部41内に位置決めされている。また、第2凹部41に収容されるエレメント50は、その厚みが第2凹部41の深さよりわずかに薄く設定されている。このため、エレメント50はガイドロッド28の軸方向(中心軸L方向)への若干の移動が許容されている。
そして、第1及び第2凹部40,41に収容されたエレメント50は、ピストンロッド23及びガイドロッド28の出没に伴い摺接面52cが両ロッド23,28の全周に摺接され、周面に付着した異物を掻き取るようになっている。また、エレメント50は、その摺接面52cと各ロッド23,28の周面の間からシリンダ孔13及びガイドロッド挿通孔27内に異物が侵入することを防止する。加えて、エレメント50の摺接面52cに各ロッド23,28が摺接することで該ロッド23,28の周面にグリスが補給され、該周面を潤滑状態に維持するようになっている。
さて、上記構成の空気圧シリンダ11において、各ロッド23,28の周面の潤滑状態を維持するためにエレメント50を交換するには、まず、シリンダケース12に装着されたプレート43をシリンダケース12から取外す。すなわち、ビスBを固定片43aの固定孔43bから螺退させ、ビスBによる固定片43aのT字溝30への固定状態を解除する。そして、図2の2点鎖線に示すように、プレート43を上端面12aより上側へ移動させて固定片43aをT字溝30から抜き出し、さらに、プレート43を各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)に交差する方向へ移動させてプレート43をシリンダケース12から取外す。
次に、両ロッド23,28を上側へ引き上げると、第1及び第2凹部40,41内に装着されたエレメント50が、各ロッド23,28とともに引き上げられる。次に、エレメント50を各ロッド23,28から取外す。このとき、エレメント50には、着脱部51が形成されている。このため、図1の2点鎖線に示すように、一対の開口端部50A,50Bの間を開放させ、着脱部51から各ロッド23,28を通過させることにより、エレメント50を各ロッド23,28から取外すことができる。このとき、エレメント50は、各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)に交差する方向(直交する方向)に沿って取り外される。
次に、新しいエレメント50をピストンロッド23及びガイドロッド28に装着する。このときも、図1の2点鎖線に示すように、一対の開口端部50A,50Bの間を開放させ、着脱部51に各ロッド23,28を通過させて、エレメント50を各ロッド23,28に装着する。このとき、エレメント50は、各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)に交差する方向(直交する方向)に沿ってロッド23,28に装着される。
図5に示すように、各ロッド23,28へのエレメント50の装着状態において、付勢部材53の付勢力により対向面50a,50b同士が互いに接近する方向へ付勢される。すると、一対の開口端部50A,50Bの間が閉鎖され、補給部材52が円環状に整形される。そして、付勢部材53の付勢力によって摺接面52cが各ロッド23,28の周面に圧接された状態で、エレメント50を各ロッド23,28に装着することができる。その後、各エレメント50を各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)に沿って移動させ、対応する第1及び第2凹部40,41に装着する。
次に、図2の2点鎖線に示すように、上端面12aとエンドプレート25の間にプレート43を配設し、プレート43の中央の収容凹所45にピストンロッド23を収容するとともに両側の収容凹所45にガイドロッド28を収容する。そして、プレート43を上端面12aに向かって下降させ、シリンダケース12の前面12b側のT字溝30に対し、固定片43aを上側から該T字溝30内に挿入する。次に、各固定片43aの固定孔43bからT字溝30にビスBを螺合する。
すると、ビスBがT字溝30の内面に押し当てられるに連れて固定片43a(プレート43)が前面12b側へ引き寄せられ、固定片43aがT字溝30の前面12b側の開口縁に係止する。すると、固定片43aがT字溝30内に固定され、プレート43がシリンダケース12に装着される。
図2に示すように、プレート43がシリンダケース12に装着されると、プレート43によってエレメント50が第1及び第2凹部40,41内に保持され、エレメント50の交換作業が完了する。したがって、エレメント50の交換作業は、エンドプレート25を設備機器に固定したままの状態で行われる。すなわち、空気圧シリンダ11のメンテナンス作業は、空気圧シリンダ11を設備機器に設置したままの状態で行われる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)エレメント50(潤滑油補給部材)は、グリス(潤滑油)を保持した補給部材52と、補給部材52の摺接面52cが各ロッド23,28の周面に圧接されるように補給部材52を付勢する付勢部材53とから構成されている。さらに、エレメント50には、各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)に交差する方向(直交方向)から該ロッド23,28にエレメント50を着脱可能とする着脱部51が1箇所形成されている。このため、エレメント50の交換作業の際には、エンドプレート25と設備機器とを分解することなくエレメント50の着脱を行うことができる。したがって、各ロッド23,28の周面を潤滑状態を維持するために行われるエレメント50の交換作業(メンテナンス作業)を簡易化することができる。
そして、着脱部51における開口端部50A,50Bは、補給部材52によって閉鎖する方向へ付勢され、摺接面52cは、補給部材52によって各ロッド23,28の周面に圧接される方向へ付勢されている。このため、各ロッド23,28の直交方向からエレメント50を着脱可能とするために、エレメント50に着脱部51を形成した構成であっても、付勢部材53の付勢力によりエレメント50が円環状に整形され、補給部材52の摺接面52cが各ロッド23,28の周面に圧接される。その結果として、エレメント50による各ロッド23,28周面へのグリス補給機能を確実に発揮させることができ、さらに、異物を掻き取る機能も発揮させることができる。
(2)エレメント50は、補給部材52の外周面(外面)に付勢部材53を設けることで、該付勢部材53の付勢力によってエレメント50を円環状に整形させ、摺接面52cを各ロッド23,28の周面に圧接させることができる。したがって、例えば、エレメント50を、付勢部材53を備えない構成とした場合のように、摺接面52cが各ロッド23,28の周面に圧接するようにエレメント50を精度良く製造する必要がなくなり、エレメント50の製造コストを抑えることができる。
(3)エレメント50において、付勢部材53の付勢力を調整することで摺接面52cのロッド23,28周面への圧接力を調整することができる。このため、例えば、エレメント50を、付勢部材53を備えない補給部材52のみで構成した場合のように、摺接面52cの各ロッド23,28の周面への圧接力の調整が困難となることがなくなる。したがって、エレメント50の各ロッド23,28への摺動抵抗が過大となったり、逆に摺接面52cが各ロッド23,28の周面に圧接しなくなったりすることを防止することができる。
(4)エレメント50の着脱部51において、開口端部50A,50Bの対向面50a,50bの延びる方向は、各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)に対して斜めに交差する方向となっている。このため、着脱部51における開口端部50A,50B同士は、各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)に沿った上下に重なっている。したがって、各ロッド23,28の上下動に伴いエレメント50の開口端部50A,50Bが上下方向へ連れ動きしても、エレメント50には、該エレメント50を各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)へ貫通する隙間が形成されることが防止できる。その結果として、各ロッド23,28の周面に付着した異物等がエレメント50よりシリンダケース12奥方へ侵入することを防止することができる。
(5)エレメント50は、補給部材52の外周面の全周に付勢部材53を接着剤で接着し、補給部材52と付勢部材53を一体化して構成されている。このため、例えば、補給部材52と付勢部材53とを別々に各ロッド23,28に装着してエレメント50を構成する場合に比してエレメント50の各ロッド23,28への装着作業を容易とすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、付勢部材53を補給部材52の外周面に熱溶着や超音波溶着によって一体化してエレメント50を構成してもよい。
○ 実施形態において、付勢部材53を、補給部材52の摺接面52c以外の面全てに接着してもよい。又は、付勢部材53を、補給部材52の上端面又は下端面に接着してもよい。
○ 実施形態において、一対の開口端部50A,50Bの対向面50a,50bが各ロッド23,28の軸方向(中心軸L方向)に平行をなすように着脱部51を形成してもよい。
○ 実施形態において、補給部材52を各ロッド23,28に装着した後に、該補給部材52の外周面に付勢部材53を装着してエレメント50を構成してもよい。
○ 図7に示すように、潤滑油補給部材としてのエレメント50を補給部材52と、該補給部材52にて摺接面52c以外の上端面又は下端面に装着される付勢部材55とから構成してもよい。前記付勢部材55は、円環状に整形可能であり、さらに、補給部材52に差込可能な差込突起55aを多数備えている。そして、補給部材52を各ロッド23,28に装着した後に、該補給部材52の上端面又は下端面(図7では上端面)に付勢部材55の差込突起55aを差し込み、付勢部材55を補給部材52に一体化してエレメント50を構成してもよい。
○ 図8に示すように、潤滑油補給部材としてのエレメント50において、着脱部51は、補給部材52と付勢部材53を段付カットすることで形成してもよい。すなわち、着脱部51の一方の開口端部50Aは、その下側半分が上側半分よりも突出するように段差状に形成され、他方の開口端部50Bは、その上側半分が下側半分よりも突出するように段差状に形成されている。
○ 実施形態において、補給部材52は複数の分割体を一体化して形成されていてもよい。例えば、円環状をなす付勢部材53の内周面に複数の分割体を接着し、それら複数の分割体を円環状に整形してエレメント50を構成してもよい。したがって、エレメント50は、付勢部材53によって補給部材52の摺接面52cが各ロッド23,28の周面に圧接され、かつ、着脱部51を1箇所備えていれば補給部材52の形態は実施形態に限定されない。
○ 実施形態において、付勢部材53は補給部材52の外周面の全周に亘って接着されていなくてもよく、補給部材52の摺接面52cを各ロッド23,28の周面に圧接させ、一対の開口端部50A,50Bを閉鎖させることができれば付勢部材53の形状、大きさ等は実施形態に限定されない。例えば、着脱部51の開口端部50A,50Bは、補給部材52の切断端部のみで形成されており、付勢部材53の切断端部は補給部材52の切断端部の外周面には接着されていない。
○ 実施形態において、空気圧シリンダ11を、シリンダケース12に一本のピストンロッド23のみを備え、ガイドロッド28を備えないタイプとしてもよい。このとき、シリンダケース12を円筒状に形成してもよい。また、シリンダケース12に複数本(例えば二本)のピストンロッド23のみを備えたタイプとしてもよい(ガイドロッド28を備えない)。又は、空気圧シリンダ11をシリンダケース12に一本のピストンロッド23を備えるとともに一本のガイドロッド28を備えたタイプとしてもよい。
○ ロッド付アクチュエータを、流体圧としての油圧によってピストンロッド23が出没する油圧シリンダに具体化してもよい。
○ ロッド付アクチュエータを、例えばモータを駆動源とした電動アクチュエータに具体化してもよい。
実施形態の空気圧シリンダを示す分解斜視図。 実施形態の空気圧シリンダを示す斜視図。 実施形態の空気圧シリンダを示す縦断面図。 実施形態のエレメントを示す斜視図。 エレメントの装着状態を示す断面図。 (a)は、第1凹部に装着されたエレメントを示す断面図、(b)は、第2凹部に装着されたエレメントを示す断面図。 別例の潤滑油補給部材を示す分解斜視図。 別例の潤滑油補給部材を示す側面図。
符号の説明
11…ロッド付アクチュエータとしての空気圧シリンダ、12…アクチュエータ本体としてのシリンダケース、12a…端面としての上端面、23…ロッドとしてのピストンロッド、25…エンドプレート、28…ロッドとしてのガイドロッド、40…凹部としての第1凹部、41…凹部としての第2凹部、43…プレート、50…潤滑油補給部材としてのエレメント、50A,50B…開口端部、50a,50b…対向面、51…着脱部、52…補給部材、52c…摺接面、53,55…付勢部材。

Claims (4)

  1. アクチュエータ本体の端面から出没するロッドを備え、前記アクチュエータ本体からの前記ロッドの突出端にエンドプレートを備えるロッド付アクチュエータであって、前記ロッドに装着され、該ロッドの周面に摺接することで該周面に潤滑油を補給してロッドの周面を潤滑状態とする潤滑油補給部材を前記端面におけるロッドが配設された位置にて該ロッドの周囲を囲む位置に設けられた凹部に装着し、側縁に開口する収容凹所が形成されたプレートを前記ロッドの軸方向に交差する方向へ移動させて前記収容凹所に前記ロッドを収容しつつ前記アクチュエータ本体の前記端面に装着して前記プレートを前記凹部に被せることで前記潤滑油補給部材を前記凹部内に保持する構成とし
    前記潤滑油補給部材は、前記ロッドの周面に摺接する摺接面を備えるとともに、前記潤滑油を保持して前記ロッドの周面に潤滑油を補給する補給部材と、
    該補給部材に装着され、前記摺接面が前記ロッドの周面に圧接される方向へ前記補給部材を付勢する付勢部材とからなり、
    さらに、少なくとも前記補給部材は、対向する一対の開口端部が開閉することで前記ロッドの軸方向に交差する方向から該ロッドに着脱可能とする着脱部を1箇所備えており、該着脱部は前記付勢部材によって前記一対の開口端部を閉鎖する方向へ付勢されていることを特徴とするロッド付きアクチュエータ
  2. 前記一対の開口端部同士の対向面は、装着されたロッドの軸方向に対して斜めに交差する方向に沿って形成されている請求項1に記載のロッド付きアクチュエータ
  3. 前記付勢部材は、前記摺接面に対向する補給部材の外面に設けられている請求項1又は請求項2に記載のロッド付きアクチュエータ
  4. 前記補給部材と付勢部材とは接着剤によって一体化されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のロッド付きアクチュエータ
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