JP4602502B2 - カード式電話システム及びicカード並びにカード式電話装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード式電話装置がカードインターフェイス部を介してICカードと通信を行い、ICカードより必要なID情報を得て無線電話により通話を行うように構成されるカード式電話システム及びそのシステムに使用されるICカード並びにカード式電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車電話装置や携帯電話装置などは、ユーザが購入する際に各電話装置に対して、ユーザが通話を行うために必要なID情報データを割り当てるようにしている。そのID情報データは、装置内部のEEPROMのような不揮発性の記憶手段に専用のインターフェイスを介して書き込み記憶させるようになっており、ID情報データが書込まれた電話装置は実際に使用が可能となる。従って、後日、ユーザの都合によりID情報を変更したくなった場合は、ユーザが販売店やサービスショップなどに出向いて、電話装置に書き込まれているID情報を変更してもらう必要があるため、非常に不便であった。
【0003】
また、電話装置がナビゲーション装置やラジオユニット等に予め組み込まれてモジュールを構成している場合は、電話装置を取り出すことができない可能性がある。
【0004】
このような問題を解決するものとして、カード式電話装置を用いたシステムが考えられている。カード式電話装置は、外部記憶装置としてのICカードを接続可能なカードインターフェイスを備えている。そして、ICカードに前記ID情報データを記憶させておき、ユーザは、そのICカードを得て装置本体に接続すれば、ICカードに記憶されている電話番号等が装置本体側のRAMなどの記憶手段に転送されて通話が可能となるように構成されている。従って、ID情報の変更を容易に行うことができると共に、更には、必要に応じて1台の電話装置で複数のID情報を使い分けることもできる。
【0005】
また、上記のようなカード式電話装置を自動車電話装置に適用することが考えられている。例えば、カード式電話装置を予め自動車に組み込んでおき、ユーザが自動車の購入時にオプションとして自動車電話の使用を希望する場合には、ID情報データが記憶されているICカードをディーラーより供給する。従来は、電話装置の販売店の従業員が店舗においてID情報データを書いていたが、この場合、他の店舗でも、例えばディーラーの従業員がID情報データを書くこともできる。更に、ICカードを取得したユーザは、当該ICカードをカード式電話装置に接続すれば自動車電話装置としての使用が可能となる。
【0006】
即ち、自動車に後から別売りの自動車電話装置のユニットを搭載することを想定すると、各構成要素を設置することや配線の引き回しなどにより車室内が煩雑とならざるを得ない。そこで、上述したようにカード式電話装置を予め自動車に組み込み、その機能を有効化させる場合にユーザがICカードを取得することで行うようにすれば、車室の内装デザインを統一的に行い空間をより機能的にすると共に美感を高めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカード式電話システムでは、ICカードとカード式電話装置とは一体で使用すべきであるという考えに基づいており、カード式電話装置を使用する場合にICカードを常時電話装置本体に装着することを前提に構成されている。従って、ユーザは、電話装置を使用する可能性がある場合にはICカードを常に電話装置に装着しなければならず、煩わしいという問題があった。
【0008】
一方、多くはセキュリティ確保の問題等で、ID情報を書く作業は電話装置の販売店のみでしかサービスされず、電話装置のみを購入したり、ID情報だけを後で書くことは不可能であった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来方式に加えて、ICカードを常に装置本体に装着することなく、ID情報の変更を容易に行い得るカード式電話システム及びICカード並びにカード式電話装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1または5記載のカード式電話システムによれば、カード側制御手段は、記憶手段より読み込んだ通話を行うために必要なID情報データをインターフェイス部を介してカード式電話装置側に転送すると、記憶手段に記憶されているID情報データを消去するか(請求項1)、または、以降のID情報データの転送を禁止する(請求項5)。そして、装置側制御手段は、カードインターフェイス部を介してICカードより転送されたID情報データを不揮発性の記憶手段に記憶させる。
【0011】
即ち、ICカードをカード式電話装置に対してID情報データを転送するために一時的に接続すれば、ID情報データはカード式電話装置側の不揮発性記憶手段に記憶される。従って、ICカードを常時装置本体に接続する必要がなくなり、ユーザは、カード式電話装置を使用する場合に備えてICカードを常時携帯する必要がなくなるので利便性を向上させることができる。
【0012】
そして、異なるID情報が記憶されたICカードを供給すれば、ユーザは、ID情報を容易に変更することができる。加えて、カード式電話装置本体にID情報データが記憶された後は、ICカードの記憶手段に記憶されているID情報データは消去されるか(請求項1)、または、読み出し不能となるので(請求項5)、ユーザの個人的な情報に関するセキュリティを確保することができる。
【0013】
請求項2または6記載のカード式電話システムによれば、装置側制御手段は、ICカードより転送されたID情報のデータ値が正常であるか否かを判断して、正常である場合はICカードに対して消去許可信号(請求項2)または転送禁止信号(請求項6)を送信し、カード側制御手段は、消去許可信号または転送禁止信号を受信すると記憶手段に記憶されているID情報データを消去する(請求項2)か、または、ID情報データの転送を禁止する(請求項6)。
【0014】
従って、ICカード側に記憶されているID情報データは、カード式電話装置側により正常に読み込まれたことが確認された場合、消去(請求項2)または転送が禁止(請求項6)されるので、ID情報データの読み込みが異常であったにもかかわらずID情報データが消去されたり(請求項2)転送が禁止(請求項6)されてしまうことを防止することができる。
【0015】
請求項3記載のカード式電話システムによれば、装置側制御手段は、ID情報データが既に消去されているICカードを外部メモリとして使用するので、例えば、電話帳やメモリダイヤルなどとして登録可能な件数を増加させることができる。
【0016】
請求項4記載のカード式電話システムによれば、装置側制御手段は、ユーザによりID情報の消去指令を発行する操作が行われると、ID情報データが既に消去されているICカードに対して不揮発性の記憶手段に記憶させたID情報データを転送し、当該記憶手段に記憶させたID情報データを消去するように制御し、カード側制御手段は、装置側制御手段により転送されたID情報データを記憶手段に書き込むように制御する。
【0017】
即ち、ユーザが、現在使用しているID情報を不要と判断してその消去指令を発行する操作を行うと、カード式電話装置のID情報データがICカードに転送された後、そのID情報データは消去される。そして、ICカードに転送されたID情報データは、再びICカード側の記憶手段に書き込まれるので、ユーザが不要としたID情報をICカードにより回収することができる。また、そのICカードを再利用することも可能である。
【0018】
請求項7記載のカード式電話システムによれば、装置側制御手段は、複数のICカードより転送されたID情報データを不揮発性の記憶手段に夫々記憶させ、ユーザの選択操作に応じて、当該記憶手段に記憶させた複数のID情報データの何れか1つを選択して使用可能に構成されるので、ユーザは、必要に応じてID情報を使い分けることができる。従って、例えば、複数のユーザが、1台の電話装置を夫々異なるID情報を用いて使い分けることにより、課金処理などを各ユーザ毎に行うことができる。
【0019】
請求項8記載のICカードによれば、請求項1乃至8の何れかに記載のカード式電話システムに使用された場合に、カード式電話装置本体にID情報データが記憶されると、記憶手段に記憶されているID情報データは消去するか、または、読み出し不能とするので、ユーザの個人的な情報に関するセキュリティを確保することができる。
【0020】
請求項9記載のカード式電話装置によれば、請求項1乃至8の何れかに記載のカード式電話システムに使用された場合に、ICカードより転送されたデータを不揮発性の記憶手段に記憶させるので、ICカードを常時装置本体に接続する必要がなくなり利便性を向上させることができる。
【0021】
請求項10または14記載のカード式電話装置によれば、制御手段は、カードインターフェイス部を介してICカードの記憶手段より読み込んだ電話番号などを含むID情報データを装置側の不揮発性の記憶手段に記憶させる。すると、ICカードの記憶手段に記憶されているID情報データを消去するか(請求項10)、または、記憶されているID情報データの読み出しを不能とする(請求項14)。
【0022】
従って、請求項1または5と同様に、ICカードを常時装置本体に接続する必要がなくなり、ユーザは、ID情報を容易に変更することができる。そして、ユーザの個人的な情報に関するセキュリティを確保することができる。
【0023】
請求項11または15記載のカード式電話装置によれば、制御手段は、ICカードの記憶手段より読み込んだID情報のデータ値が正常であるか否かを判断して、正常である場合はICカードの記憶手段に記憶されているID情報データを消去するか(請求項11)、または、ID情報データの読み出しを不能とする (請求項15)。従って、請求項2または6と同様に、ID情報データの読み込みが異常であったにもかかわらずID情報データを消去したり(請求項11)読み出しを不能とする(請求項15)ことを防止することができる。
【0024】
請求項12記載のカード式電話装置によれば、制御手段は、ID情報データが既に消去されているICカードを外部メモリとして使用するので、請求項3と同様に、電話帳やメモリダイヤルなどとして登録可能な件数を増加させることができる。
【0025】
請求項13記載のカード式電話システムによれば、制御手段は、ユーザによりID情報の消去指令を発行する操作が行われると、ID情報データが既に消去されているICカードに対して不揮発性の記憶手段に記憶させたID情報データを転送して書込み、当該記憶手段に記憶させたID情報データを消去するので、請求項4と同様に、ユーザが不要としたID情報をICカードにより回収することができ、また、そのICカードを再利用することもできる。
【0026】
請求項16記載のカード式電話装置によれば、制御手段は、複数のICカードより転送されたID情報データを不揮発性の記憶手段に夫々記憶させ、ユーザの選択操作に応じて、当該記憶手段に記憶させた複数のID情報データの何れか1つを選択して使用可能に構成されるので、請求項7と同様に、例えば、複数のユーザが、1台の電話装置を夫々異なるID情報を用いて使い分けることにより、課金処理などを各ユーザ毎に行うことができる。
【0027】
請求項17記載のカード式電話装置によれば、自動車に搭載され、自動車電話装置として構成されるので、例えば、カード式電話装置を予め自動車に組み込んでおき、ユーザがオプションで自動車電話の使用を希望した場合には、ICカードに記憶されているID情報をカードインターフェイス部を介して電話装置側に与えてその機能を有効化させるようなシステムを容易に構成することができる。
しかも、請求項1または5と同様に、ユーザはICカードを電話装置と共に常時携帯する必要がなく、利便性を向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図5を参照して説明する。図3は、自動車電話装置1の電気的構成を示す機能ブロック図である。自動車電話装置(カード式電話装置)1は、アンテナ2を介して他の電話装置との通信を行うための無線機3と、この無線機3に接続されているクレードル4と、このクレードル4に着脱自在に載置されているハンドセット5とから構成されている。
【0029】
無線機3とクレードル4とは、ハンドセット5を介して通話音声の受話音声を伝送するための受話音声ラインRA及び同送話音声を伝送するための送話音声ラインTAによって接続されており、また、無線機3とハンドセット5とは、各種制御用のシリアル信号を伝送するためのシリアル通信線SL1,SL2を介して接続されている。
【0030】
ハンドセット5には、受話音声ラインRA及び送話音声ラインTAに介挿されて受話音声及び送話音声を制御する音声ライン制御部6,シリアル通信線SL1,SL2によって伝送されるシリアル信号をバッファリングするシリアル信号制御部7,図示しない各種キースイッチの操作に応じて操作信号を出力する操作部8及びこれらによって出力される各種信号が与えられ、その各種信号に基づいて制御を行うコントローラ(装置側制御手段)9が内蔵されている。そのコントローラ9は、内部に不揮発性の記憶手段たるEEPROM9aを備えている。
【0031】
また、クレードル4には、受話音声を増幅する受話用アンプ10及び受話用アンプ10によって増幅された受話音声を出力するスピーカ11,通話者の音声が入力されるマイク12及びマイク12に入力された音声を増幅する送話用アンプ13が内蔵されている。即ち、クレードル4にスピーカ11及びマイク12が内蔵されていることによって、車両の乗員による自動車電話装置1の所謂ハンズフリー通話が可能となるように構成されている。
【0032】
加えて、クレードル4にはコネクタ13が備えられており、そのコネクタ13を介してカードリーダ(カードインターフェイス部)14が着脱可能に構成されている。カードリーダ14は、SIMカード(ICカード)15が接続されるものであり、SIMカード15とコントローラ9との間でデータの転送を行う必要がある場合にだけ、コネクタ13に接続されるようになっている。
【0033】
ここで、図5は、自動車電話装置1を自動車16に搭載した状態の一例を示すものである。例えば、クレードル4及びハンドセット5は、車室内の運転席と助手席との間に配置されており、アンテナ2及び無線機3は、自動車16のリア部に配置されている。
【0034】
図4は、SIMカード15の電気的構成を示す機能ブロック図である。SIMカード15は、CPU(カード側制御手段)17,システムコントロールロジック18,ROM19,RAM20,EEPROM(記憶手段)21及びI/Oポート(インターフェイス部)22等を内蔵している。
【0035】
ROM19には、CPU17の制御プログラムが記憶されており、書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM21には例えば、カード製造番号(或いは、カードを一意的に定める通し番号),アクセス認証番号(所謂、電話番号),パスワード,SIM保有者(ユーザ)の情報(フリー領域)などが記録されている。尚、EEPROM21に記憶されているこれらの情報をまとめてID情報と称する。但し、上記は一例であり、ID情報は、通話を行うのに必要とされる最低限の情報であれば良い。また、RAM20は、ワークエリアとして使用される。
【0036】
CPU17は、システムコントロールロジック18を介して上記のメモリ19〜21にアクセスすると共に、シリアルポートであるI/Oポート22を介して外部(自動車電話装置1)との間で通信を行うようになっている。
【0037】
即ち、自動車電話装置1のコントローラ9は、コネクタ13及びカードリーダ14を介してSIMカード15のI/Oポート22に接続されるようになっている。カードリーダ14は、コントローラ9とSIMカード15との間のインターフェイスであり、例えば、コントローラ9が、SIMカード15にアクセスする場合のデータをパラレル/シリアル変換するように構成されている。
【0038】
SIMカード15のCPU17は、コントローラ9より発行される制御コードを、カードリーダ14及びI/Oポート22等を介して受信すると、その制御コードに応じて必要なデータをEEPROM21より読み出してコントローラ9側に転送するようになっている。
【0039】
そして、コントローラ9は、通話に先立って上記ID情報を無線機3を介して基地局側に送信する。すると基地局側では、送信されたID情報の照合を行い、その照合の結果問題がなければ、自動車電話装置1に対して通話を許可する。コントローラ9は、基地局によって通話が許可されると、ユーザが所望する通話先との間に通話回線を確立するための手続きを行い、通話を可能とするようになっている。
【0040】
次に、本実施例の作用について図1及び図2をも参照して説明する。図1及び図2は、自動車電話装置1側のコントローラ9及びSIMカード15側のCPU17の制御内容を示すフローチャートであり、主に本発明の要旨にかかる部分を示すものである。図1において、コントローラ9は、先ず、SIMカード15が、カードリーダ14を介してコネクタ13に接続されているか否かを判断する (ステップA1)。
【0041】
上記判断は、例えば、コネクタ13にカードリーダ14が接続されており、且つ、そのカードリーダ14にSIMカード15が接続されている場合には、コントローラ9側のポートにおいて何れかの入力ピンがハイレベルからロウレベルに変化するように構成しておき、コントローラ9がそのレベルを参照することで行うようにする。
【0042】
ステップA1において、SIMカード15が接続されていなければ(「NO」)、コントローラ9はステップA9に移行して、後述するようにステップA5においてセットされるIDフラグがセットされているか否かを判断する。IDフラグがセットされていなければ「NO」と判断してステップA1に戻り、SIMカード15が接続されるまで待機する。
【0043】
以上のようにステップA1,A9のループを回っている間に、SIMカード15が接続されると、コントローラ9はステップA1で「YES」と判断し、ステップA9と同様にIDフラグがセットされているか否かを判断し(ステップA2)、セットされていなければ(「NO」)ステップA3に移行する。そして、SIMカード15にID情報を読み出すための制御コードを与えて、ID情報を読み出す。
【0044】
ここで、図2を参照する。SIMカード15は、カードリーダ14を介してコネクタ13に接続されると、内蔵されている各電気的構成要素に対して、自動車電話装置1側より電源がリセット信号やクロック信号等と共に供給されるようになっており、すると、図2のフローチャートの実行がCPU17によって開始される。
【0045】
CPU17は、自動車電話装置1側よりID情報の読出し命令の制御コードが与えられるまで待機しており(ステップB1)、その制御コードが与えられると(「YES」)、EEPROM21よりID情報データを読み出して自動車電話装置1側に転送する(ステップB2,B3)。続いて、CPU17は、自動車電話装置1側よりデータ転送が正常に行われたことを示す“OKコード(消去許可信号)”を所定時間内に受信したか否かを判断する。
【0046】
再び、図1を参照して、コントローラ9は、ステップB3においてSIMカード15側より転送されたID情報データを読み出すと(ステップA3)、そのID情報データをEEPROM9aに書込んで記憶させる(ステップA4)。それから、ID情報データに付されているエラーチェック用のコード(例えば、チェックサム)に基づいてエラーチェックを行い(ステップA5)、その結果、SIMカード15より読み込んだデータが正常であれば(「YES」)、SIMカード15に対して前述した“OKコード”を送信する(ステップA6)。また、エラーチェックの結果、異常があればステップA3に戻り、再びSIMカード15よりID情報データを読み込む。
【0047】
コントローラ9は、ステップA6で“OKコード”を送信すると、図示しないRAMのフラグ格納領域に、ID情報をSIMカード15より読み出したことを示す「IDフラグ」をセットすると(ステップA7)、通常の処理を実行する (ステップA8)。ここで、通常の処理とは、必要に応じた通話の開始などの処理である。通常の処理を実行した後はステップA1に戻る。
【0048】
再び、図2を参照して、SIMカード15のCPU17は、ステップB4において自動車電話装置1側よりステップA6で送信された“OKコード”を所定時間内に受信すると(「YES」)、EEPROM21のID情報が記憶されている領域の全てに例えばデータ“0”を書込むことでID情報を消去する(ゼロクリア,ステップB5)。それから、処理を終了する。また、ステップB4において“OKコード”を所定時間内に受信しなかった場合は(「NO」)ステップB1に戻り、自動車電話装置1側より再度ID情報データの読み出し命令コードが送信されるまで待機する。
【0049】
以降、自動車電話装置1のコントローラ9は、ステップA1においてSIMカード15が接続されている(「YES」)・いない(「NO」)かかわらず、ステップA2,A9においてIDフラグがセットされているか否かを判断し、セットされている場合は何れも「YES」と判断してステップA10に移行する。そして、EEPROM9aに記憶されているID情報データを読み出すとステップA8に移行する。
【0050】
以上のように本実施例によれば、SIMカード15のCPU17は、EEPROM21より読み込んだ通話を行うために必要なID情報データをI/Oポート22を介して自動車電話装置1側に転送すると、EEPROM21に記憶されているID情報データを消去する。そして、自動車電話装置1のコントローラ9は、カードリーダ14を介してSIMカード15より転送されたID情報データをEEPROM9aに記憶させるようにした。
【0051】
即ち、SIMカード15を自動車電話装置1に対してID情報データを転送するために一時的に接続すれば、ID情報データは自動車電話装置1側のEEPROM9aに記憶される。従って、SIMカード15を常時電話装置1の本体に接続する必要がなくなり、ユーザは、自動車電話装置1を使用する場合に備えてSIMカード15を常時携帯する必要がなくなるので利便性を向上させることができる。
【0052】
そして、異なるID情報が記憶されたSIMカードを供給すれば、ユーザは、ID情報を容易に変更することができる。加えて、自動車電話装置1本体にID情報データが記憶された後は、SIMカード15のEEPROM21に記憶されているID情報データは消去されるので、ユーザの個人的な情報に関するセキュリティを確保することができる。従って、同一のID情報を有する自動車電話装置が2台以上存在してしまうことを確実に防止することができる。加えて、カードリーダ14を、自動車電話装置1に対し、コネクタ13を介して着脱可能としたので、自動車16に配置する構成要素を少なくすることができる。
【0053】
また、本実施例によれば、コントローラ9は、SIMカード15より転送されたID情報のデータ値が正常であるか否かを判断して、正常である場合はSIMカード15に対して“OKコード”を送信し、CPU17は、“OKコード”をを受信すると、EEPROM21に記憶されているID情報データを消去するようにした。
【0054】
従って、SIMカード15側に記憶されているID情報データは、自動車電話装置1側により正常に読み込まれたことが確認された場合に消去されるので、ID情報データの読み込みが異常であったにもかかわらず当該データが消去されてしまうことを防止できる。そして、コントローラ9は、ID情報データの読み込みが異常であった場合は、再度ID情報データをSIMカード15より読み込むので、データを極力正常に読み込むことができる。
【0055】
加えて、カード式電話装置を自動車電話装置1として構成したので、例えば、自動車電話装置1を予め自動車16に組み込んでおき、ユーザがオプションで自動車電話の使用を希望した場合には、SIMカード15に記憶されているID情報を、自動車電話装置1側に転送させてその機能を有効化させるようなシステムを容易に構成することができる。
【0056】
(第2実施例)
図6及び図7は、本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例の構成は、基本的に第1実施例と同様であり、自動車電話装置1側のコントローラ9及びSIMカード15のCPU17による制御内容が若干異なっている。
【0057】
即ち、図6において、コントローラ9は、ステップA2において「NO」と判断すると、SIMカード15のEEPROM21においてフラグ格納領域として設定されている領域(例えば、0番地)を読み出し、当該領域に読出し禁止フラグがセットされているか否かを判断する(ステップA10)。読出し禁止フラグは、後述するステップB6においてSIMカード15のCPU17によってセットされるフラグである。
【0058】
ここで、図7を参照して、SIMカード15のCPU17は、ステップB4において“OKコード(この場合、転送禁止信号)”を受信し「YES」と判断すると、ステップB5に代わるステップB6に移行し、EEPROM21のフラグ格納領域に例えばデータ“1”を書込んで読出し禁止フラグをセットすると処理を終了する。
【0059】
再び、図6を参照して、コントローラ9は、ステップA11において読出し禁止フラグがセットされていなければ(「NO」)ステップA3に移行して、第1実施例と同様の処理を行う。一方、ステップA11において読出し禁止フラグがセットされている場合は(「YES」)、SIMカード15からのID情報の読み出しは禁止されており不能であることをユーザに報知する処理(ステップA12)を行った後処理を終了する。
【0060】
ステップA12における読出し不能をユーザに報知する処理は、例えば、クレードル4に配置されている受話用のスピーカ11より、「このカードからのID情報の読出しは禁止されています。他のカードを使用して下さい。」といったような音声を出力することで行ったり、或いは、LEDなどを点灯表示させたりして行うようにする。
【0061】
以上のように第2実施例によれば、CPU17は、EEPROM21より読み込んだID情報データを自動車電話装置1側に転送すると、EEPROM21に記憶されているID情報データの読み出しを禁止するためのフラグをセットし、コントローラ9は、SIMカード15よりID情報データを読み出す前に、前記読出し禁止フラグがセットされているか否かをチェックして、フラグがセットされていない場合にID情報データを読み出すようにした。
【0062】
従って、第1実施例と同様に、自動車電話装置1本体にID情報データが記憶された後は、SIMカード15のEEPROM21に記憶されているID情報データは読み出し不能となるので、ユーザの個人的な情報に関するセキュリティを確保することができる。
【0063】
(第3実施例)
図8及び図9は、本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。電気的構成を示す図8において、第1実施例のコントローラ9は、コントローラ(装置側制御手段)23に置き換えられている。また、クレードル4に配置されていたコネクタ13は、コネクタ(カードインターフェイス部)24に置き換えられている。そして、第2実施例では、第1実施例のSIMカード15に代えて、メモリカード(ICカード)25を使用する。
【0064】
メモリカード25は、ID情報が記憶されているEEPROM(記憶手段)26のみをICとして内蔵したカードである。従って、カードリーダ14は不要であり、メモリカード25は、コネクタ24に対して直接電気的に接続されるコンタクト(インターフェイス部)25aを有している。そして、メモリカード25がコネクタ24に接続された状態では、EEPROM26のアドレス及びデータバスや各制御信号線は、コントローラ23のバスや制御信号線に直結されるように構成されている。
【0065】
次に、第3実施例の作用について図9をも参照して説明する。コントローラ23は、ステップA5におけるエラーチェックの結果「YES」と判断すると、
第1実施例においてSIMカード15のCPU17がステップB5で行った処理と同様に、メモリカード25に内蔵されているEEPROM26のID情報が記憶されている領域の全てに例えばデータ“0”を書込んでゼロクリアすると(ステップA13)ステップA7に移行する。尚、メモリカード25にはCPUが搭載されていないので、図2に相当するフローチャートはない。
【0066】
即ち、第3実施例によれば、自動車電話装置1Aのコントローラ23は、メモリカード25のEEPROM26より読み込んだID情報データをEEPROM23aに記憶させると、EEPROM26に記憶されているID情報データを自らゼロクリアして消去する。従って、第1または第2実施例と同様の効果が得られる。
【0067】
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
第1実施例において、カードリーダ14を接続するコネクタ13は、クレードル4に配置するものに限らず、例えば、自動車16のリア部に配置されている無線機3に配置して、後部のトランクを開けて接続するようにしても良い。この場合、コントローラ9を無線機3側に配置しても良い。更に、この場合、リア部に配置された無線機3より車室内にコネクタ13を有するケーブルを引き回して、カードリーダ14との接続は車室内で行うようしても良い。
また、カードインターフェイス部たるカードリーダとコントローラ9との通信を、無線方式で行うように構成しても良い。
カードリーダ14の機能を、コントローラ9の内部に組み込んだり、または、コントローラ9の周辺装置として自動車電話装置1側に組み込んでも良い。
【0068】
また、この場合、SIMカード15内部にインターフェイス部としての無線通信機能を持たせて、コントローラ9との通信を無線方式で行うように構成しても良い。
ID情報を消去した後のSIMカード15のEEPROM21を利用して、その後は、メモリダイヤルなどを記憶させる外部メモリカードとして使用しても良い。斯様に構成すれば、記憶容量を大幅に増加させることができる。
ステップA5においてエラーチェックを行う代わりに、ステップA3でSIMカード15より読み出したデータを、ステップA4においてEEPROM9aに書込む前に例えばRAMのワークエリア等に一時的に書込む。そして、エラーチェックを行った結果OKであればEEPROM9aに書込むようにしても良い。
また、自動車電話装置1側でエラーチェックを行い、その結果に応じてOKコードをSIMカード15側に出力し、SIMカード15側でOKコードの発行を確認した後EEPROM21のID情報データを消去したり当該データの転送を禁止する方式は必要に応じて行えば良く、ステップA5,A6,B4は削除しても良い。
【0069】
自動車電話装置1側のEEPROMは、コントローラ9に外付けであっても良い。
第2実施例において、ステップA12の実行後は、ステップA1に戻るようにしても良い。
第3実施例の場合も、第2実施例と同様にメモリカード25のEEPROM26に対して、コントローラ23が読出し禁止フラグをセットするようにしても良い。
また、セキュリティをより向上させるため、読出し禁止フラグをSIMカード15またはメモリカード25にセットする方式に代えて、無線電話のシステム (ネットワーク)側に用意されているサーバ等にカードのIDと共にセットするようにしておき、そのサーバにアクセスすることによりカードの読出し禁止フラグのセット/リセットを判定しても良い。或いは、カードと前記サーバとの両方にフラグをセットして、両方について確認するようにしても良い。
更に、カード式電話装置にGPS(Global Positioning System) を利用可能とする構成を備えることにより、読出し禁止フラグのセット/リセットの判定を、特定のエリアでのみ可能とするようにしても良い。
【0070】
また、第1実施例を変形して以下のように構成しても良い。コントローラ9は、操作部8においてユーザによりID情報の消去指令を発行する操作が行われると、ID情報データが既に消去されているSIMカード15に対してEEPROM9aに記憶させたID情報データを転送し、EEPROM9a上のID情報データを消去する。そして、SIMカード15のCPU17は、コントローラ9により転送されたID情報データをEEPROM21に書き込むように制御する。
即ち、ユーザが、現在使用しているID情報を不要と判断してその消去指令を発行する操作を行うと、カード式電話装置1のID情報データがSIMカード15に転送された後、そのID情報データは消去される。そして、転送されたID情報データは、再びSIMカード15側のEEPROM21に書き込まれるので、ユーザが不要としたID情報をSIMカード15により回収することができる。そして、そのSIMカード15を再利用することも可能である。
また、第3実施例についても同様に変形して、コントローラ23は、操作部8においてユーザにより同様の操作が行われると、EEPROM23aに記憶させたID情報データを、ID情報データが既に消去されているメモリカード25側に書き込んで、EEPROM23a上のデータを消去するように指定も良い。
【0071】
この場合、例えば図1のフローチャートのステップA1において「YES」と判断すると、コントローラ9は、図示しない表示部に処理メニュー画面を表示させ、その内から「ID情報処理」を選択すると、SIMカード15からのID情報の「読出し」、或いは、SIMカード15に対するID情報の「書込み」、また、SIMカード15側或いは携帯電話装置1側のID情報の「消去」などをユーザが適宜選択して処理するようにしても良い。
更に、例えばコントローラ9は、複数のSIMカード15より転送されたID情報データをEEPROM9aに夫々記憶させ、ユーザの選択操作に応じて、記憶させた複数のID情報データの何れか1つを選択して使用可能に構成しても良い。斯様に構成すれば、ユーザは、必要に応じてID情報をカード式電話装置1に追加して使い分けることができるので、例えば、複数のユーザが、1台の電話装置を夫々異なるID情報を用いて使い分けることにより、課金処理などを各ユーザ毎に行うことができる。
自動車電話装置に適用するものに限らず、携帯電話装置等に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であり、自動車電話装置側におけるコントローラの制御内容を示すフローチャート
【図2】SIMカード側におけるCPUの制御内容を示すフローチャート
【図3】自動車電話装置の電気的構成を示す機能ブロック図
【図4】SIMカードの電気的構成を示す機能ブロック図
【図5】自動車電話装置を自動車に搭載した状態の一例を概略的に示す図
【図6】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図7】図2相当図
【図8】本発明の第3実施例を示す図3相当図
【図9】図1相当図
【符号の説明】
1,1Aは自動車電話装置(カード式電話装置)、9はコントローラ(装置側制御手段)、9aはEEPROM(記憶手段)、14はカードリーダ(カードインターフェイス部)、15はSIMカード(ICカード)、16は自動車、17はCPU(カード側制御手段)、21はEEPROM(記憶手段)、23はI/Oポート(インターフェイス部)、23はコントローラ(装置側制御手段)、24はコネクタ(カードインターフェイス部)、25はメモリカード(ICカード)、25aはコンタクト(インターフェイス部)、26はEEPROM(記憶手段)を示す。
Claims (17)
- 無線電話により通話を行うために必要なID情報データが記憶される書き込み可能な記憶手段と、カード式電話装置に対してデータの転送を可能とするためのインターフェイス部と、前記記憶手段より読み込んだID情報データを前記インターフェイス部を介して前記カード式電話装置側に転送すると、前記記憶手段に記憶されているID情報データを消去するように制御するカード側制御手段とを備えてなるICカードと、
前記ICカードと通信を行うためのカードインターフェイス部を介して前記ICカードより転送されたID情報データを不揮発性の記憶手段に記憶させる装置側制御手段を備え、前記ID情報データを利用して通話を行うカード式電話装置とによって構成されることを特徴とするカード式電話システム。 - 前記装置側制御手段は、前記ICカードより転送されたID情報のデータ値が正常であるか否かを判断して、正常である場合は前記ICカードに対して消去許可信号を送信し、
前記カード側制御手段は、前記消去許可信号を受信すると、前記記憶手段に記憶されているID情報データを消去するように制御することを特徴とする請求項1記載のカード式電話システム。 - 前記装置側制御手段は、ID情報データが既に消去されているICカードを、外部メモリとして使用することを特徴とする請求項1または2記載のカード式電話システム。
- 前記装置側制御手段は、ユーザによりID情報の消去指令を発行する操作が行われると、ID情報データが既に消去されているICカードに対して前記不揮発性の記憶手段に記憶させたID情報データを転送すると共に、前記不揮発性の記憶手段に記憶させたID情報データを消去するように制御し、前記カード側制御手段は、前記装置側制御手段により転送されたID情報データを記憶手段に書き込むように制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカード式電話システム。
- 無線電話により通話を行うために必要なID情報データが記憶される書き込み可能な記憶手段と、カード式電話装置に対してデータの転送を可能とするためのインターフェイス部と、前記記憶手段より読み込んだID情報データを前記インターフェイス部を介して前記カード式電話装置側に転送すると、以降のID情報データの転送を禁止するように制御するカード側制御手段とを備えてなるICカードと、
前記ICカードと通信を行うためのカードインターフェイス部を介して前記ICカードより転送されたID情報データを不揮発性の記憶手段に記憶させる装置側制御手段を備え、前記ID情報データを利用して通話を行うカード式電話装置とによって構成されることを特徴とするカード式電話システム。 - 前記装置側制御手段は、前記ICカードより転送されたID情報のデータ値が正常であるか否かを判断して、正常である場合は前記ICカードに対して転送禁止信号を送信し、
前記カード側制御手段は、前記転送禁止信号を受信すると、前記記憶手段に記憶されているID情報データの転送を禁止するように制御することを特徴とする請求項5記載のカード式電話システム。 - 前記装置側制御手段は、複数のICカードより転送されたID情報データを不揮発性の記憶手段に夫々記憶させ、ユーザの選択操作に応じて、当該記憶手段に記憶させた複数のID情報データの何れか1つを選択して使用可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のカード式電話システム
- 請求項1乃至7の何れかに記載のカード式電話システムに使用されることを特徴とするICカード。
- 請求項1乃至7の何れかに記載のカード式電話システムに使用されることを特徴とするカード式電話装置。
- 無線電話により通話を行うために必要なID情報データが記憶されている記憶手段を備えたICカードと通信を行うためのカードインターフェイス部を介して、前記ICカードの記憶手段より読み込んだID情報データを装置側の不揮発性記憶手段に記憶させると、前記ICカードの記憶手段に記憶されているID情報データを消去するように制御する制御手段を具備し、前記不揮発性記憶手段に記憶させたID情報データを利用して通話を行うことを特徴とするカード式電話装置。
- 前記制御手段は、前記ICカードの記憶手段より読み込んだID情報のデータ値が正常であるか否かを判断して、正常である場合は前記ICカードの記憶手段に記憶されているID情報データを消去するように制御することを特徴とする請求項10記載のカード式電話装置。
- 前記制御手段は、ID情報データが既に消去されているICカードを、外部メモリとして使用することを特徴とする請求項10または11記載のカード式電話装置。
- 前記制御手段は、ユーザによりID情報の消去指令が与えられると、ID情報データが既に消去されているICカードに対して前記不揮発性の記憶手段に記憶させたID情報データを転送して書込むと共に、前記不揮発性の記憶手段に記憶させたID情報データを消去するように制御することを特徴とする請求項10乃至12の何れかに記載のカード式電話装置。
- 無線電話により通話を行うために必要なID情報データが記憶されている記憶手段を備えたICカードと通信を行うためのカードインターフェイス部を介して、前記ICカードの記憶手段より読み込んだID情報データを装置側の不揮発性記憶手段に記憶させると、以降の前記ID情報データの読み出しを不能とするように制御する制御手段を具備し、前記不揮発性記憶手段に記憶させたID情報データを利用して通話を行うことを特徴とするカード式電話装置。
- 前記制御手段は、前記ICカードの記憶手段より読み込んだID情報のデータ値が正常であるか否かを判断して、正常である場合は前記ICカードの記憶手段に記憶されているID情報データを読出し不能とするように制御することを特徴とする請求項14記載のカード式電話装置。
- 前記制御手段は、複数のICカードより転送されたID情報データを不揮発性の記憶手段に夫々記憶させ、ユーザの選択操作に応じて、当該記憶手段に記憶させた複数のID情報データの何れか1つを選択して使用可能に構成されていることを特徴とする請求項10乃至15の何れかに記載のカード式電話装置。
- 自動車に搭載され、自動車電話装置として構成されていることを特徴とする請求項10乃至16の何れかに記載のカード式電話装置。
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