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JP4694962B2 - ファイル及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ファイル及びその製造方法に関し、特に例えば、透明ポケット式ファイル
等の被綴じシートを表紙に固着したファイル及びその製造方法に関する。
従来のファイルの表紙の製造方法として、特許第2523261号の製本方法がある。
この従来の製本方法は、熱可塑性樹脂からなる被綴じシートを多数重ね合わせて被綴じ体を構成し、この被綴じ体の重ね合わせ端面と表紙の熱可塑性樹脂からなる背部内面とを対向させ、この間に発熱体を介在し、両者を同時に溶融した後、発熱体を抜き出して溶融樹脂で被綴じ体と表紙の背部内面とを接着させることを特徴とする製本方法である。
特許第2523261号公報
従来の製本方法によれば、熱可塑性樹脂からなる被綴じシートを多数重ね合わせて構成した被綴じ体と表紙の熱可塑性樹脂からなる背部の内面とを接合して、表紙に被綴じシートを溶着している。
この方法によれば、表紙の背部の内面を下側にした状態で、被綴じ体の端面と表紙の背部の内面とを対向させると共に、その間に発熱体を介在させることができる寸法まで接近させ、表紙の背部の内面と被綴じ体の重ね合わせ端面とを介在させた発熱体により同時に溶融させて、両者を接合するように構成されている。この方法によれば、熱可塑性樹脂からなる表紙が、溶融温度よりも高い熱を発する発熱体によって溶融させるために、湾曲するおそれが強い。
ファイルは、湾曲すると、使用価値が低くなり、商品性を有しない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、湾曲しないファイル及びその製造方法を提供することである。
この発明の請求項1にかかるファイルは、表紙と、前記表紙の内側に固着された被綴じシートとを含み、表紙の被綴じシート固着される領域は、熱を加えても湾曲しにくいシート材で形成され、且つ、背表紙部の大きさに対応した、熱により溶着するための、熱を加えても湾曲しにくいシート体固着され、前記シート体被綴じシートの固着領域溶融により固着された、ファイルであって、表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記シート体の被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記表紙の前記背表紙部に固着された前記シート体と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が、湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とする、ファイルである。
この発明の請求項2にかかるファイルは、表紙と、前記表紙の内側に固着された被綴じシートとを含み、表紙の被綴じシート固着される領域は、熱で湾曲しにくいシート材で形成され、且つ、背表紙部の大きさに対応した、熱を加えても湾曲しにくいシート体固着され、前記シート体を固着された前記表紙の背表紙部における被綴じシートを固着される領域と被綴じシートの固着領域溶融により固着された、ファイルであって、表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記表紙の背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記シート体を固着された表紙の前記背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とする、ファイルである。
この発明の請求項3にかかるファイルにおいては、シート体は、熱可塑性樹脂シートである、請求項1または2に記載のファイルである。
この発明の請求項4にかかるファイルにおいては、シート体は、両面粘着テープで表紙の被綴じシートが固着される領域に貼着された、請求項1ないし3のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項5にかかるファイルの製造方法は、紙の被綴じシートが固着される領域を、熱を加えても湾曲しにくいシート材で形成し、且つ、背表紙部の大きさに対応した、熱により溶着するための、熱を加えても湾曲しにくいシート体を該領域に貼着するステップと、前記シート体と、被綴じシートの固着領域とを溶融により固着するステップとを含む、表紙の内側に被綴じシートを固着するファイルの製造方法であって、表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記シート体の被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記表紙の前記背表紙部に固着された前記シート体と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が、湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とする、ファイルの製造方法である。
この発明の請求項6にかかるファイルの製造方法は、表紙の被綴じシートが固着される領域を熱で湾曲しにくいシート材で形成するステップと、を加えても湾曲しにくいシート体を表紙の被綴じシートが固着される領域に固着するステップと、前記シート体を固着された前記表紙の背表紙部における被綴じシート固着される領域被綴じシートの固着領域溶融により固着するステップとを含む、表紙の内側に被綴じシートを固着するファイルの製造方法であって、表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記表紙の背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記表紙の前記背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とする、ファイルの製造方法である。
この発明の請求項7にかかるファイルの製造方法においては、シート体は、熱可塑性樹脂シートからなる、請求項5又は6に記載のファイルの製造方法である。
この発明の請求項8にかかるファイルの製造方法においては、シート体を、表紙の被綴じシートが固着される領域に固着するステップは、シート体を両面粘着テープで固着する、請求項5ないし7のいずれかに記載のファイルの製造方法である。
この発明によれば、表紙と、前記表紙の内側に固着された被綴じシートとを含み、表紙の被綴じシート固着される領域は、熱を加えても湾曲しにくいシート材で形成され、且つ、背表紙部の大きさに対応した、熱により溶着するための、熱を加えても湾曲しにくいシート体固着され、前記シート体被綴じシートの固着領域溶融により固着された、ファイルであって、表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記シート体の被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記表紙の前記背表紙部に固着された前記シート体と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が、湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とするので、被綴じシートが固着された表紙が湾曲しない。
この発明によれば、表紙と、前記表紙の内側に固着された被綴じシートとを含み、表紙の被綴じシート固着される領域は、熱で湾曲しにくいシート材で形成され、且つ、背表紙部の大きさに対応した、熱を加えても湾曲しにくいシート体固着され、前記シート体を固着された前記表紙の背表紙部における被綴じシートを固着される領域と被綴じシートの固着領域溶融により固着された、ファイルであって、表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記表紙の背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記シート体を固着された表紙の前記背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とするので、被綴じシートが固着された表紙が湾曲しない。
請求項3の発明によれば、シート体は、熱可塑性樹脂シートであるので、加熱しても表紙まで熱が伝わることを防ぐとともに、それ自身熱で溶けて、表紙を湾曲させることなく被綴じシートを溶着することができる。
請求項4の発明によれば、シート体は、両面粘着テープで表紙の被綴じシートが固着される領域に貼着されているので、シート体を表紙に固着するときに、表紙を湾曲させるおそれがない。
この発明のファイルの製造方法によれば、紙の被綴じシートが固着される領域を、熱を加えても湾曲しにくいシート材で形成し、且つ、背表紙部の大きさに対応した、熱により溶着するための、熱を加えても湾曲しにくいシート体を該領域に貼着するステップと、前記シート体と、被綴じシートの固着領域とを溶融により固着するステップとを含む、表紙の内側に被綴じシートを固着するファイルの製造方法であって、表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記シート体の被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記表紙の前記背表紙部に固着された前記シート体と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が、湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とするので、湾曲しないファイルを得ることができる。
この発明のファイルの製造方法によれば、表紙の被綴じシートが固着される領域を熱で湾曲しにくいシート材で形成するステップと、を加えても湾曲しにくいシート体を表紙の被綴じシートが固着される領域に固着するステップと、前記シート体を固着された前記表紙の背表紙部における被綴じシート固着される領域被綴じシートの固着領域溶融により固着するステップとを含む、表紙の内側に被綴じシートを固着するファイルの製造方法であって、表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記表紙の背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記表紙の前記背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とするので、湾曲しないファイルを得ることができる。
請求項7の発明のファイルの製造方法によれば、シート体は、熱可塑性樹脂シートからなるので、加熱しても表紙まで熱が伝わることを防ぐとともに、それ自身熱で溶けて、表紙を湾曲させることなく被綴じシートを溶着することができる。
請求項8の発明のファイルの製造方法によれば、シート体を、表紙の被綴じシートが固着される領域に固着するステップは、シート体を両面粘着テープで固着するので、シート体を表紙に固着するときに、表紙を湾曲させるおそれがない。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかになろう。
図1は、この発明の一実施の形態であるファイルの内面側の斜視図解図である。
図2は、図1図示ファイルのA−A断面図解図である。
図3は、図1図示表紙の製法を説明する斜視図解図である。
図4は、図1図示表紙の製法を説明する斜視図解図である。
このファイル10は、表表紙部12aと裏表紙部12bと背表紙部14とを備える表紙16と、前記表表紙部12aと裏表紙部12bとの間において、背表紙部14の内側に溶着された透明ポケットを備えるポリプロピレン製シートからなる被綴じシート18とを有する。
表紙16は、たとえば熱で湾曲しにくいボール紙などのようなシート材からなる芯材20と、前記芯材20の表面の全面に亘って貼着され且つ裏面側に向けて折り曲げられ貼着されたシート、たとえばポリプロピレン製シートなどのような合成樹脂製シートからなる表面材30とを備える、いわゆる包み貼り表紙である。
なお、この明細書においては、シートには、シート、フィルム、シート状物およびフィルム状物を含んでいる。
芯材20は、表表紙部12aと裏表紙部12bと背表紙部14とを合わせた大きさを備え、その厚さは、1mmないし1.5mmであり、比較的薄いしなやかさを有するボール紙からなる。
表面材30は、前記芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外方、すなわち、上下方向に芯材20の幅よりも長い幅を有してのび、且つ、前記芯材20の左端縁22cおよび右端縁22dよりも外方、すなわち、長手方向に芯材20の長さよりも若干長い幅を有してのびる大きさを有する、折曲可能な長方形のシート、たとえばポリプロピレン製シートからなる。
前記表面材30は、前記芯材20の一方主面(表面)に積層され、たとえばエチレン酢酸ビニル共重合樹脂を主剤とする水性エマルジョン接着剤、澱粉系接着剤などのような水溶性接着剤により、芯材20の一方主面(表面)及び他方主面(裏面)に接着されている。
表面材30は、図1ないし図4において示すように、芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外に出た表面材30の延長部32aおよび延長部32b(芯材20をくるむくるみ領域)が、芯材20の上端縁22aおよび下端縁22b近傍において折り曲げられて芯材20の他方主面(裏面)に重ねられ、且つ、芯材20の左端縁22cおよび右端縁22dよりも外に出た表面材30の延長部32cおよび延長部32d(芯材20をくるむくるみ領域)が、芯材20の左端縁22cおよび右端縁22d近傍において折り曲げられて芯材20の他方主面(裏面)に重ねられ、水溶性接着剤により接着されている。
芯材20の四隅などにおいて、表面材30の延長部32aおよび延長部32bが折り重なって接着される領域は、ウエルダで溶着して、より一層強く接着されるようにしてもよい。
この表紙16は、図5において示すように、表面材30の延長部32aおよび延長部32bならびに延長部32cおよび延長部32dが芯材20の裏面側に折り曲げられた部分を覆うように、裏面(内側表面側)に内面材40が、水溶性接着剤により貼着されている。
内面材40は、芯材20よりも若干小さく且つ表面材30の延長部32aおよび延長部32bならびに延長部32cおよび延長部32dが芯材20の裏面側に折り曲げられた部分を覆うことが可能な大きさを有する、長方形のポリプロピレン製シートである。
表紙16の背表紙部14の内側(内面材40の表面)には、図2及び図7において示すように、両面粘着テープ52又は接着剤で、ポリプロピレン製シートからなるシート体50が接着されている。接着剤は、ホットメルト型接着剤のような加熱して接着するものではなく、加熱しないで接着するものがよい。
このシート体50は、表紙16の背表紙部14の大きさに対応した長方形で、厚さ0.8ないし1.0mmのポリプロピレン製シートで、熱を加えても湾曲しにくく、且つ、被綴じシート18と熱溶着することができるものである。
被綴じシート18は、多数枚重ね合わせられ、その重ね合わされた端面、すなわち被綴じシート18のポケットが形成されていない綴じ代である被綴じシート18が固着される領域において、表紙16に固着されている。
表紙16の被綴じシート18が固着される領域である背表紙部14の内側のシート体50の内側面は、溶融され、被綴じシート18の固着領域たる綴じ代も溶融され、溶融したシート体50の内面側と被綴じシート18の綴じ代とを接触させて両者を接合し、被綴じシート18は表紙16に固着されている。
この実施の形態においては、シート体50は比較的厚みを有し、被綴じシート18の端縁近傍とシート体50とを、一定温度に加熱された熱板などからなる発熱体をもって加熱し、被綴じシート18の固着される領域とシート体50の固着される領域とを溶融させても、シート体50は全体が溶融することがなく、その被綴じシート18に固着される領域の厚み方向の中間まで溶融されるに過ぎない。したがって、発熱体の熱が背表紙部14まで及ぶことは無い。
また、表紙16の芯材20は、ボール紙のような加熱されても比較的カールしにくい材料をもって形成されているので、発熱体による熱が表紙16の背表紙部14に及んだとしても、表紙16はカールすることはない。
次に、ファイル10の製法について、主として図3ないし図13に基づいて、説明する。
まず、芯材20を準備する。
芯材20は、表紙16を構成する表表紙部12aと裏表紙部12bおよび背表紙部14の幅および長さにほぼ一致する幅および長さを有するボール紙製シート、たとえばその厚さ1mmないし1.5mmの方形板状体からなる(図3図示)。
芯材20は、表紙部領域24と背表紙部領域26とに分かれ、表紙部領域24は、背表紙部領域26の左側方に連設された表表紙部領域24aと背表紙部14の右側方に連設された裏表紙部領域24bとを備え、背表紙部領域26と表表紙部領域24aとは折り曲げ部28a(図3図示X−X線)によって区画され、背表紙部領域26と裏表紙部領域24bとは折り曲げ部28b(図3図示Y−Y線)によって区画されている。
一方、表面材30を準備する。
表面材30は、前記芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外方、すなわち、上下方向に芯材20の幅よりも長い幅を有して延び、且つ、前記芯材20の左端縁22cおよび右端縁22dよりも外方、すなわち、長手方向に芯材20の長さよりも若干長い幅を有して延びる大きさを有する、折曲可能な長方形シート、たとえばポリプロピレン製長方形シートからなる(図3図示)。
そして、前記表面材30を前記芯材20の一方主面たる表面(外側表面)に重ね、接着剤により接着する(図4図示)。表面材30を芯材20に接着する接着剤としては、水溶性接着剤が用いられる。
表面材30は、前記芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外方に延びた表面材30の延長部32aおよび延長部32bがほぼ同一の長さをもって芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外方に延びた状態、ならびに前記芯材20の左端縁22cおよび右端縁22dよりも外方に延びた表面材30の延長部32cおよび延長部32dがほぼ同一の長さをもって芯材20の左端縁22cおよび芯材20の右端縁22dよりも外方に延びた状態において、表面接着領域34を芯材20の表面に載置し、接着する(図4図示)。
そして、芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外方に延びた表面材30の延長部32aおよび延長部32b(くるみ領域36)を芯材20の上端縁22aおよび下端縁22b近傍において芯材20の他方主面たる裏面(内側表面)側に折り曲げ、芯材20の裏面(内側表面)に重ねて接着するとともに、芯材20の左端縁22cおよび芯材20の右端縁22dよりも外方に延びた表面材30の延長部32cおよび延長部32d(くるみ領域36)を芯材20の左端縁22cおよび右端縁22d近傍において芯材20の裏面(内側表面)側に折り曲げ、芯材20の裏面(内側表面)に重ねて接着して芯材20をくるみ、表紙部材を形成する(図3及び図4図示)。
次に、図5に示すような内面材40を準備する。内面材40は、芯材20よりも若干小さく且つ表面材30の延長部32aおよび延長部32bならびに延長部32cおよび延長部32dが芯材20の裏面側に折り曲げられた部分を覆うことが可能な大きさを有する、芯材20と相似形である方形のポリプロピレン製シートである。
内面材40は、表面材30の延長部32a及び延長部32b並びに延長部32c及び延長部32dが芯材20の裏面側に折り曲げられたくるみ領域36を覆うように、その裏面接着領域44を芯材20の裏面に接着し且つ表面材30のくるみ領域36の表面(内側表面側)に、例えば水溶性接着剤によって接着する。
次に、背表紙部14と表表紙部12aとの境界線上(表紙16の上端縁16aと表紙16の下端縁16bと交差する仮想線X−X線上)と、背表紙部14と裏表紙部12bとの境界線上(表紙16の上端縁16aと表紙16の下端縁16bと交差する仮想線Y−Y線上)において、芯材20の折り曲げを容易にするために、表面(外側表面)から裏面(内側表面)に向けて表紙16を凹ませるヒンジ加工を施す(図6図示)。
ヒンジ加工は、芯材20の折り曲げ部28a(芯材20の上端縁22aと芯材20の下端縁22bと交差する仮想線X−X線上)及び折り曲げ部28b(芯材20の上端縁22aと芯材20の下端縁22bと交差する仮想線Y−Y線上)において施されている。
次に、図7において示すように、背表紙部14の内側面(内面材40の表面)に、両面粘着テープ52によって、厚さ0.8ないし1.0mmの長方形のポリプロピレン製シート体50を貼り付ける。
一方、被綴じシート18を多数枚重ね合わせた被綴じシート群を準備し、その固着される領域である端縁の近傍すなわち綴じ代を、背表紙部14の内側に対向させる。
このとき、表紙16は、表表紙部12aと裏表紙部12bとを折り曲げ部28a及び折り曲げ部28bで折り曲げ、表表紙部12aと裏表紙部12bとは対向した状態にする。
そして、図8において示すように、対向した背表紙部14の内側のシート体50の内側面と被綴じシート18の綴じ代との間に、内部にシーズヒーター等が内蔵された板状の発熱体60を介在させ、ポリプロピレン製シート体50の溶融温度が120℃ないし130℃に対し、発熱体60を170℃ないし180℃前後に加熱し(図9参照)、背表紙部14のシート体50と被綴じシート18の綴じ代に接触させて両者を溶融させる(図10参照)。その後、発熱体60を引き抜き(図11参照)、被綴じシート18とシート体50とを接触させて(図12参照)、シート体50の内側面に被綴じシート18の綴じ代を溶着し、表紙16に被綴じシート18からなる被綴じシート群を固着する(図13参照)。
この実施の形態によれば、発熱体60の熱は、シート体50にのみ及び、シート体50の内側面近傍と被綴じシート18の綴じ代を溶融させるのみで、シート体50の外側面、すなわち背表紙部14に接着された面側を溶融させること無く、且つ、表紙16の背表紙部14には余り及ばない。仮に熱が及んだとしても、芯材20は、カールしにくいものからなるために、表紙16と背表紙部14は湾曲することなく適宜な形状を保持している。
この発明の一実施の形態であるファイルの内面側の斜視図解図である。 図1図示ファイルのA−A断面図解図である。 図1図示表紙の製法を説明する斜視図解図である。 図1図示表紙の製法を説明する斜視図解図である。 図1図示表紙の製法を説明する斜視図解図である。 図1図示表紙の製法を説明する斜視図解図である。 図1図示表紙の製法を説明する斜視図解図である。 図1図示ファイルの製法を説明する正面図解図である。 図1図示ファイルの製法を説明する正面図解図である。 図1図示ファイルの製法を説明する正面図解図である。 図1図示ファイルの製法を説明する正面図解図である。 図1図示ファイルの製法を説明する正面図解図である。 図1図示ファイルの製法を説明する正面図解図である。
符号の説明
10 ファイル
12a 表表紙部
12b 裏表紙部
14 背表紙部
16 表紙
16a 表紙の上端縁
16b 表紙の下端縁
18 被綴じシート
20 芯材
22a 芯材の上端縁
22b 芯材の下端縁
22c 芯材の左端縁
22d 芯材の右端縁
24 表紙部領域
24a 表表紙部領域
24b 裏表紙部領域
26 背表紙部領域
28a,28b 折り曲げ部
30 表面材
32a,32b,32c,32d 表面材の延長部
34 表面接着領域
36 くるみ領域
40 内面材
44 裏面接着領域
50 シート体
52 両面粘着テープ
60 発熱体

Claims (8)

  1. 表紙と、
    前記表紙の内側に固着された被綴じシートとを含み、
    表紙の被綴じシート固着される領域は、熱を加えても湾曲しにくいシート材で形成され、且つ、背表紙部の大きさに対応した、熱により溶着するための、熱を加えても湾曲しにくいシート体固着され、
    前記シート体被綴じシートの固着領域溶融により固着された、ファイルであって、
    表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記シート体の被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記表紙の前記背表紙部に固着された前記シート体と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、
    前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が、湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とする、ファイル。
  2. 表紙と、
    前記表紙の内側に固着された被綴じシートとを含み、
    表紙の被綴じシート固着される領域は、熱で湾曲しにくいシート材で形成され、
    且つ、背表紙部の大きさに対応した、熱を加えても湾曲しにくいシート体固着され、
    前記シート体を固着された前記表紙の背表紙部における被綴じシートを固着される領域と被綴じシートの固着領域溶融により固着された、ファイルであって、
    表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記表紙の背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記シート体を固着された表紙の前記背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、
    前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とする、ファイル。
  3. シート体は、熱可塑性樹脂シートである、
    請求項1または2に記載のファイル。
  4. シート体は、両面粘着テープで表紙の被綴じシートが固着される領域に貼着された、
    請求項1ないし3のいずれかに記載のファイル。
  5. 紙の被綴じシートが固着される領域を、熱を加えても湾曲しにくいシート材で形成し、且つ、背表紙部の大きさに対応した、熱により溶着するための、熱を加えても湾曲しにくいシート体を該領域に貼着するステップと、
    前記シート体と、被綴じシートの固着領域とを溶融により固着するステップとを含む、表紙の内側に被綴じシートを固着するファイルの製造方法であって、
    表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記シート体の被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記表紙の前記背表紙部に固着された前記シート体と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、
    前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が、湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とする、
    ファイルの製造方法。
  6. 表紙の被綴じシートが固着される領域を熱で湾曲しにくいシート材で形成するステップと、
    を加えても湾曲しにくいシート体を表紙の被綴じシートが固着される領域に固着するステップと、
    前記シート体を固着された前記表紙の背表紙部における被綴じシート固着される領域被綴じシートの固着領域溶融により固着するステップとを含む、表紙の内側に被綴じシートを固着するファイルの製造方法であって、
    表紙の背表紙部に前記シート体が固着された状態において、発熱体の熱により、前記状態における前記表紙の背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートの固着領域とを溶着させて、前記表紙の前記背表紙部における被綴じシートを固着される領域と、前記被綴じシートとを前記表紙の前記背表紙部に固着させたファイルとする際に、
    前記シート体及び前記シート材は、いずれも、少なくとも前記シート材を構成として含む、前記表紙の前記背表紙部が湾曲しないで形状を保つ部材であることを特徴とする、
    ファイルの製造方法。
  7. シート体は、熱可塑性樹脂シートからなる、
    請求項5又は6に記載のファイルの製造方法。
  8. シート体を、表紙の被綴じシートが固着される領域に固着するステップは、
    シート体を両面粘着テープで固着する、
    請求項5ないし7のいずれかに記載のファイルの製造方法。
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