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JP4688476B2 - 熱転写装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は熱転写装置及びインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録方法は、コンピュータ等からの画像信号に応じて微小なノズルからインクの液滴を吐出させ、記録媒体に付着させて印刷を行う記録方法である。
近年、インクジェット記録技術のデジタル化写真サービスや商業印刷用途等への拡大に伴い、インクジェット記録方法で形成された画像の耐水性、耐ガス性、耐熱性等の保存性が重要視されており、その向上は重要な課題となっている。
そこで、画像の保護方法に関する技術として、インクが吐出された画像面に透明フィルム等を保護層としてラミネートすることにより、画像の保存性や光沢の向上等を図る技術が知られている。
画像面のラミネート加工方法には、常温での接着性を有する透明フィルムを用い、その接着性を保護する裏紙(セパレータ)を剥がしながら画像面に透明フィルムを貼り合わせていくコールドラミネート法がある。また、裏紙のない熱可塑性樹脂からなる透明フィルムを用い、その透明フィルムを加熱しながら画像面に貼り合わせていくヒート(ホット)ラミネート法や、基材と保護層としての転写層を有する透明フィルムを用い、転写層を画像面に熱転写させる熱転写法等がある。
特に、熱転写法は、他のラミネート加工方法と比べて、保護層の薄膜化が可能であるため、画像面に過剰な光沢感を付与することがないという利点を有しており、記録物本来の風合いや質感を損なわずに画像の保存性や光沢を向上させるラミネート加工方法として注目されている(例えば特許文献1)。
特開2001−121777
ところが、前記熱転写方法では画像面上に付着した塵や埃等の付着物が画像面と転写層との間に混入することによって付着物の周辺に気泡が形成され、付着物よりも大きな非接着空間を形成するために画像の保存性や光沢性を劣化させる問題がある。そこで、気泡を封入する転写層を一度剥がした後に、新たな転写層を再度熱転写することにより保存性や光沢を向上させることが可能であるが、熱転写した転写層を剥がし取る時間や新たに熱転写させる転写層の使用等のために熱転写法のコストが高くなる不都合がある。
さらに、画像面の表面が凹凸加工されている凹凸紙(例えばマット紙やラスター紙)の場合には、画像表面の凸部によってのみ画像面と転写層とが接着するために、表面凹部に気泡を封入させるだけでなく、画像面と転写層との接着性を保持できないといった問題がある。
本発明の目的は、記録媒体の表面上に転写層を転写させ、転写層の接着性及び画像の保存性と光沢を向上させる熱転写装置及びインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明による熱転写装置としては、以下のように構成することができる。
即ち、転写層と前記転写層を支持する基材とを備える転写シートを記録媒体に重ね合わせた状態で、少なくとも前記転写シートと前記記録媒体のいずれか一方を加熱加圧して前記転写層を前記記録媒体に圧着させる第1の加熱加圧手段を備えるとともに、前記記録媒体に圧着された前記転写層を再度加熱加圧可能とする第2の加熱加圧手段を備え、
前記記録媒体の表面性状に従って、前記第1の加熱加圧手段と第2の加熱加圧手段との両手段を働かせて熱転写を行う再処理動作状態と、前記第1の加熱加圧手段を働かせ、第2の加熱加圧手段が働かない非再処理動作状態との間で、択一的に動作状態を選択する動作選択手段を備え、
前記第1の加熱加圧手段と前記第2の加熱加圧手段の間に、前記記録媒体に圧着された前記転写層から前記基材を剥離する剥離手段が設けられており、
前記第2の加熱加圧手段は、加熱手段を備えた固定ローラと、前記転写及び前記記録媒体を前記固定ローラに押付ける可動ローラとを有し、
前記動作選択手段は、前記非再処理動作状態を現出すべく、前記第1の加熱加圧手段から送られた前記転写層及び前記記録媒体を前記固定ローラから離間させる切替ローラと、前記可動ローラを下方に移動させる昇降装置とを備えている構成とするのである。
この熱転写装置にあっては、第1の加熱加圧手段が第1の加熱加圧工程を実行し、第2の加熱加圧手段が第2の加熱加圧工程を実行する。そして、動作選択手段の働きにより、記録媒体の表面性状に従って、再処理動作状態と非再処理動作状態とを間で択一的に動作状態を選択して動作することで、記録媒体の表面性状に即して適切な熱転写を行い、良好な熱転写物を得ることができる。
さらに、この種の択一動作を実行するに際しては、記録媒体の表面性状が低光沢である場合に前記再処理動作状態で熱転写を行い、記録媒体の表面性状が高光沢である場合に前記非再処理動作状態で熱転写を行うことが好ましい。
本願で問題とするように記録媒体の表面の状態は、この媒体の光沢を基準に判断することが可能であり、低光沢の場合は通常記録媒体表面は粗と考えられるため、第1の加熱加圧工程と第2の加熱加圧工程とを両工程を経させて、接着性において問題が無く、気泡が除かれた熱転写を実行する。一方、高光沢の場合は、通常記録媒体表面は滑らかと考えられるため、第2の加熱加圧工程を経させないで、熱転写後の光沢を守ることができる。
さて、このような動作状態の選択を行うに、記録媒体の表面光沢を検出する表面光沢検出工程を実行し、表面光沢検出工程で検出された表面光沢に従って、再処理動作状態若しくは非再処理動作状態の動作選択を行うことが好ましい。
このようにしておくと、表面光沢検出工程での検出結果に基づいて自動的に動作状態を選択して、異なった表面性状の記録媒体が、順次供給される場合に良好に対応できる。
この熱転写方法を実行する熱転写装置としては、記録媒体の表面光沢を検出する表面光沢検出手段を備え、この表面光沢検出手段で検出された表面光沢に従って、再処理動作状態若しくは非再処理動作状態の動作選択を行う前記動作選択手段を備えておけばよい。
この熱転写装置では、表面光沢検出手段が表面光沢検出工程を実行し、その検出結果に基づいて動作選択手段による動作選択を行うことで、記録媒体の表面光沢に応じた適切な動作状態を確保して、良好な熱転写物を得ることができる。
先に示したように、本願にいう再処理動作状態での動作を行う場合に、第2の加熱加圧工程での転写層に供給する温度及び圧力は、第1の加熱加圧工程の温度及び圧力よりもそれぞれ小さいことが好ましい。
この熱転写方法によれば、第1の加熱加圧手段によって圧着される転写シートと記録媒体との接着性を保持した状態で再度転写層を加熱加圧することができる。
この場合、熱転写装置としては、第2の加熱加圧手段の温度及び圧力を、第1の加熱加圧手段の温度及び圧力よりもそれぞれ小さく設定することとなる。
さて、これまで説明してきた熱転写装置において、第2の加熱加圧手段を構成するローラで、前記転写層に当接するローラの表面にフッ素系処理またはポリテトラフルオロエチレン含有ダイアモンドライクカーボネイト処理が施されていることが好ましい。
転写層に直接当接するローラでは、このローラ側に転写層が付着した場合、あるいは転写層が引きずられた場合、いまだ完全に接着していない転写層が剥がれたり、位置ずれを起こしたり、斑が発生したりする。
そこで、この問題を解消すべく、このローラの表面を低摩擦面とする低摩擦処理を施す。このような低摩擦処理の代表例としては、テフロン(登録商標)含有ダイアモンド/ライク/カーボネイト処理(DLC処理)、フッ素系処理を挙げることができる。
このように、このローラの表面を低摩擦面とすることにより、転写層がこのローラによって影響を受けるのを最小限として、良好な熱転写を行うことができる。
さらに、これまで説明してきた熱転写装置において、
前記第2の加熱加圧手段を構成するローラで、前記転写層に当接するローラの表面に付着する付着物を除去する付着物除去手段が備えられていることが好ましい。
先に説明したように、第2の加熱加圧手段の転写層に当接するローラは、本願に係る熱転写装置で非常に重要なローラであるが、このローラに付着物が付着している場合、転写層の表面を荒らしたり、その付着物が転写層表面に付着したりして、良好な熱転写物を得ることができない。
そこで、このローラに対してスクレーパー等の付着物除去手段を設けて、付着物を除去する。このようにすることで、転写層の表面を良好に保って熱転写を行うことができる。
さらに、これまで説明してきた熱転写装置において、少なくとも第1の加熱加圧手段と第2の加熱加圧手段のいずれか一方は、その温度及び圧力を調整する調整手段を備えることが好ましい。このようにしておくと、環境雰囲気等の条件が変わったり、転写シートあるいは記録媒体が変更された場合にあっても、第1の加熱加圧手段等の温度、圧力状態を熱転写に適した状態に調整することができる。
さらに、これまでの熱転写装置において、記録媒体に圧着する転写シートの転写層を、第2の加熱加圧手段から回避する回避手段を備えることが好ましい。
この回避手段を備えることにより、第2の加熱加圧手段が、圧着状態にある転写シートの転写層に影響を及ぼすことが回避される。従って、この回避手段は本願における動作選択手段の一実施形態となるが、第2の加熱加圧手段を回避するという、非常に簡単な構成で、本願における動作選択手段を構築できる。
以上説明してきたような熱転写装置を熱転写部に備え、その上流側であるインクジェット記録部に、媒体上にインク滴を吐出して画像を形成する記録手段を備え、前記熱転写装置が、この記録手段により画像形成済みの媒体を、記録媒体として受け入れて熱転写を実行するようにインクジェット記録装置を構築しておくことができる。
このインクジェット記録装置によれば、記録手段によって媒体上に画像を形成する。
そして、この画像形成済みの媒体を記録媒体として、転写シート供給手段によって転写シートを供給させる。再処理動作状態にあっては、第1の加熱加圧手段によって転写シートを記録媒体に圧着させ、圧着された転写シートの転写層を第2の加熱加圧手段によって再度加熱加圧させる。一方、非再処理動作状態にあっては、第1の加熱加圧手段による加熱加圧のみを実行する。
結果、記録手段により得られる画像形成済みの媒体の表面性状に従って、その表面に適切な熱転写処理を施して、良好なインクジェット記録物を得ることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
図1、図2は本願に係るインクジェット記録装置を説明する説明図であり、図1は第2の加熱加圧手段が働く再処理動作状態を示す説明図であり、図2は第2の加熱加圧手段が働かない非再処理動作状態を示す説明図である。
さらに、図3は記録媒体の要部断面図、図4は転写シートの要部断面図、図5は第1の加熱加圧工程を経る前の記録媒体の要部断面図、図6は第1の加熱加圧工程を経た圧着物の要部断面図、図7は剥離工程を経た圧着物の要部断面図、図8は第2の加熱加圧工程を経た圧着物の要部断面図である。
図1、図2に示すように、本願に係るインクジェット記録装置は、その主要部として、記録手段としてのインクジェット記録部11と熱転写装置としての熱転写部12とを有して構成されている。
以下、これらの部位11,12に関して以下順に説明する。
〔インクジェット記録部11〕
インクジェット記録部11は、給紙部13と、ガイドローラ14a,14bと、インクカートリッジ15aと、キャリッジ15bと、記録ヘッド15cと、プラテン16とを備えている。
給紙部13は、例えば複数の給紙ローラ13aから構成されており、この給紙部13では使用する媒体Pを選択して装置に供給できるように構成されている。給紙ローラ13aは図1における矢印方向への回転が可能であって、外周にはロール状に巻かれた媒体Pが装着されている。
媒体Pは、図3に示すように、原紙(ベースペーパー)やプラスチック等からなる基板P1と、無機顔料(非晶質シリカ)と有機成分(バインダー樹脂等)の混合物からなる受容層P2とから形成されている。
受容層P2は、基板P1上にコーティングされており、その無機顔料が有する微細な隙間の毛管力によってインク滴が受容され、媒体P上に画像が形成される。媒体Pは、受容層P2を上側にして給紙部13から送り出され、図1、2に示す右側から左側に向かって搬送されるようになっている。
給紙部13の左側(下流側)であって媒体Pの上下側には、ガイドローラ14a,14bが配設されている。ガイドローラ14a,14bは、給紙部13から搬送されてくる媒体Pをその上下側から支持して下流側に搬送する。
ガイドローラ14a,14bの下流側であって媒体Pの上側には、インクカートリッジ15a、キャリッジ15b、図示しないガイド部材等が配設されており、媒体Pの下側にはプラテン16が配設されている。
インクカートリッジ15aは、内部にインクを貯留しており、キャリッジ15bに取着されている。キャリッジ15bは、媒体Pの搬送方向に対して垂直方向(主走査方向で図1、2における紙面表裏方向)に配置されたガイド部材(図示省略)に沿って、往復動可能に取り付けられている。キャリッジ15bの下面には記録ヘッド15cが設けられている。記録ヘッド15cは、インクカートリッジ15aからインクが供給されて、そのインク滴を吐出する図示しないノズル開口を備えている。なお、インク滴を吐出する方式として、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いてインク滴を吐出させる方式と、発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変換体によってインクを加熱して吐出させる方式等があるが、本実施形態では特に限定されない。
従って、受容層P2を上側にして右側から左側に搬送される媒体Pは、その下側に配置されるプラテン16によって基板P1が支持される。そして、媒体Pの上側に配置される記録ヘッド15cによって受容層P2にインクが吐出される。ここで、キャリッジ15bが主走査方向に往復動することによって媒体P上に画像が形成される。画像を形成された媒体Pは本願にいう記録媒体として、その受容層P2を上側にして、図1、2に示す下流側に搬送される。
〔熱転写部12〕
インクジェット記録部11の下流側には転写シートSを熱転写させる熱転写部12が配設されている。
熱転写部12は、転写シート供給手段としてのシート給紙ローラ17と、第1の加熱加圧工程を行う第1の加熱加圧手段としての第1の加熱加圧ローラ18,19と、剥離工程を行う剥離手段としてのガイドローラ20及び巻き取りローラ21と、第2の加熱加圧工程を行う第2の加熱加圧手段としての第2の加熱加圧ローラ22,23とを備えている。
さらに、本願に係るインクジェット記録装置を、再処理動作状態と非再処理動作状態との2状態間で選択的に動作可能に構成すべく、第2の加熱加圧手段による再処理が施されないように動作するために、回避手段としての切替ローラ33及びガイドローラ34a,34bが備えられている。この回避手段に対する動作制御は、図1等に示す制御装置100からの指令に基づくものとされている。以下、各手段に関して順次説明する。
〔転写シート供給手段〕
シート給紙ローラ17は円筒状に形成されており、図1における矢印方向への回転が可能であって、その外周にはロール状に巻かれた転写シートSが装着されている。
転写シートSは、図4に示すように、耐熱基材S1と、転写層S2と、接着層S3とからなる3層構造を有する。耐熱基材S1は、ポリエチレンテレフタレート樹脂等からなる合成樹脂によって形成されている。その耐熱基材S1上には熱可塑性樹脂からなる転写層S2が積層されており、その転写層S2上にはポリエチレン樹脂等からなる熱可塑性樹脂によって形成される接着層S3が積層されている。
ここで、接着層S3は、常温では接着不活性であって加熱されることによって融解され、記録媒体Pとの接着性を有するものである。転写層S2は、接着層S3が記録媒体Pに接着されたときに、記録媒体P上の画像を保護する保護層となるものである。なお、本実施形態では、耐熱基材S1の厚さを25μm、転写層S2の厚さを4μm、接着層S3の厚さを5μmとしている。
〔第1の加熱加圧手段〕
シート給紙ローラ17の下流側であって基板P1の下側と耐熱基材S1の上側とには、第1の加熱加圧手段としての第1の加熱加圧ローラ18,19がそれぞれ配設されている。第1の加熱加圧ローラ18,19は弾性部18a,19aと、金属ローラ18b,19bと、調整手段を構成するヒータ18c,19cと、調整手段を構成する温度計測部18d,19dとを備えている。
弾性部18a,19aは、第1の加熱加圧ローラ18,19の最外周にあってシリコンゴム等からなる合成樹脂によって形成されている。弾性部18a,19aは、その内縁にある金属ローラ18b,19bの全外周を被覆している。金属ローラ18b,19bは、鋼鉄等からなる金属によって形成される円筒状のローラであって、図1における矢印方向へ回転されている。弾性部18a,19aはその金属ローラ18b,19bの回転と連動した回転を可能とされている。金属ローラ18b,19bの内側にはヒータ18c,19cが内設されている。ヒータ18c,19cは、金属ローラ18b,19bを介して弾性部18a,19aを加熱し、弾性部18a,19aの温度を第1の加熱加圧工程の設定温度にする熱量を供給するものとしている。なお、弾性部18a,19aの温度は、その側縁に設けられた温度計測部18d,19dによって計測されている。本実施形態では、第1の加熱加圧ローラ18,19の温度である弾性部18a,19aの温度を100℃としている。
記録媒体Pの下側に配設される第1の加熱加圧ローラ19には、昇降部19eが設けられている。昇降部19eは、位置固定された第1の加熱加圧ローラ18に向かって第1の加熱加圧ローラ19を上下動させることを可能としている。昇降部19eは、第1の加熱加圧ローラ18,19とで記録媒体Pと転写シートSを圧接(第1の加熱加圧工程)する圧力を設定するために第1の加熱加圧ローラ18,19間の間隔を調整する。なお、第1の加熱加圧ローラ18,19間の圧力は昇降部19eに設けられた図示しない圧力計によって計測されている。本実施形態では、第1の加熱加圧ローラ18,19(第1の加熱加圧工程)の圧力を8〜12kg/cmとしている。そして、転写シートSと記録媒体Pは、図1に示すように、接着層S3と受容層P2とが互いに相対向した状態で第1の加熱加圧ローラ18,19によって圧接されながら、下流側に搬送させる。
従って、第1の加熱加圧ローラ18,19にて搬送される転写シートSと記録媒体Pとは、加熱加圧されながら搬送される。その結果、加熱された弾性部18a,19aによって融解された接着層S3と受容層P2とが圧着される。
〔剥離手段〕
第1の加熱加圧ローラ18,19の下流側には、剥離工程を行う剥離手段を構成するガイドローラ20及び巻き取りローラ21が配設されている。
ガイドローラ20は、転写シートSの接着層S3と記録媒体Pの受容層P2が圧着された転写シートSと記録媒体Pについて、転写シートSを記録媒体Pから離間する上方に案内し巻き取りローラ21に搬送するようになっている。従って、接着層S3と受容層P2が圧着されていることから、耐熱基材S1のみが剥がし取られてガイドローラ20を介して巻き取りローラ21にて巻き取られる。その結果、転写層S2は接着層S3を介して記録媒体Pの受容層P2に接着(転写)されて記録媒体Pとともに搬送される。
〔第2の加熱加圧手段〕
ガイドローラ20及び巻き取りローラ21の下流側であって転写層S2が転写された記録媒体Pの上下両側には、第2の加熱加圧手段としての第2の加熱加圧ローラ22,23が配設されている。第2の加熱加圧ローラ22,23は、図1に示すように、弾性部22a,23aと、金属ローラ22b,23bと、調整手段を構成するヒータ22cと、調整手段を構成する温度計測部22dとを備えている。
その弾性部22a,23aは、第2の加熱加圧ローラ22,23の最外周にあってシリコンゴム等からなる合成樹脂によって形成されている。これら第2の加熱加圧ローラ22,23のうち、記録媒体上に形成される転写層S2に当接するローラ22の表面は、所謂、テフロン(登録商標)含有ダイアモンド/ライク/カーボネイト処理(DLC処理)が成されている。この処理を施すことにより、ローラ22の表面は低摩擦面とされている。さらにこのローラ22に対して、その外周特定部位に、ローラ22に付着した付着物を除去する付着物除去手段としてのスクレーパー22fが備えられている。このスクレーパー22fを備えることで、ローラ22に付着した付着物が転写層S2側に影響するのを避けることができる。
さて、上記の弾性部22a,23aは、その内縁にある金属ローラ22b,23bの全外周を被覆している。金属ローラ22b,23bは、鋼鉄等からなる金属によって形成される円筒状の金属ローラであって、図1における矢印方向へ回転されている。弾性部22a,23aはその金属ローラ22b,23bの回転と連動した回転を可能とされている。金属ローラ22bの内側にはヒータ22cが内設されている。ヒータ22cは、金属ローラ22bを介して弾性部22aを加熱するものとしており、弾性部22aの温度を第2の加熱加圧工程の設定温度にする熱量を供給するものとしている。なお、弾性部22aの温度は、その側縁に設けられた温度計測部22dによって計測されている。本実施形態では、第2の加熱加圧ローラ22の温度である弾性部22aの温度を第1の加熱加圧ローラ18,19の温度である弾性部18a,19aの温度よりも低い80℃としている。
記録媒体Pの下側に配設される第2の加熱加圧ローラ23には、昇降部23eが設けられている。昇降部23eは、位置固定された第2の加熱加圧ローラ22に向かって第2の加熱加圧ローラ23を上下動させる。昇降部23eは、第2の加熱加圧ローラ22,23とで転写層S2が転写された記録媒体Pを圧接(第2の加熱加圧工程)する圧力を設定するために第2の加熱加圧ローラ22,23間の間隔を調整する。なお、第2の加熱加圧ローラ22,23間の圧力は昇降部23eに設けられた図示しない圧力計によって計測されている。本実施形態では、第2の加熱加圧ローラ22,23(第2の加熱加圧工程)の圧力を3〜7kg/cmとしている。そして、転写層S2が転写された記録媒体Pは、図1に示すように、第2の加熱加圧ローラ22,23にて加熱加圧されながら搬送される。
〔回避手段〕
この回避手段は、インクジェット記録装置が非再処理動作状態で動作するときに働くものである。
図1、2に示すように、熱転写部12には、回避手段を構成する経路切り替え手段としての切替ローラ33が、ガイドローラ20の下側であって第1の加熱加圧ローラ18,19と第2の加熱加圧ローラ22,23の間に配置されている。その切替ローラ33は、図2に示す矢印方向に沿った上下動を可能としている。
切替ローラ33は、転写層S2を転写した記録媒体Pが第2の加熱加圧ローラ22,23に搬送されるときに、記録媒体Pの上面に当接して回転する位置(図1に実線で、図2に二点鎖線で示す位置)に配置される。一方、転写層S2を転写した記録媒体Pが第2の加熱加圧ローラ22,23を回避するときに、図2に実線で示すように、切替ローラ33は、下方向に配置移動されて同記録媒体Pの上面を押圧して回転する位置に配置される。
切替ローラ33の下流側に配設された第2の加熱加圧ローラ22,23は、再処理動作状態にあっては、図1に示すように転写層S2を転写した記録媒体Pを押圧する。これ対して、非再処理動作状態にあっては、第2の加熱加圧ローラ22,23は、切替ローラ33が下方向に配置移動された状態で、図2に示すように、昇降部23eによって第2の加熱加圧ローラ23を下方向に移動させ、転写層S2を転写した記録媒体Pから離間するように構成されている。
第2の加熱加圧ローラ22,23の下流側には、回避手段を構成するガイドローラ34a,34bが配設されている。これらガイドローラ34a,34bは図2に示す矢印方向へ回転されている。非再処理動作状態において、転写層S2を転写した記録媒体Pが切替ローラ33と当接して搬送された状態で、同記録媒体Pの上下両側を案内支持してカッター24の導入口に搬送するものとしている。従って、図2に示すように、下方向に配置移動した切替ローラ33とガイドローラ34a,34bとが前記第2の加熱加圧手段を回避する回避経路を形成する。
〔カッター24〕
図1、2に示すように、第2の加熱加圧ローラ22,23の下流側には、カッター24が配設されている。カッター24は、その図示しない導入口が転写層S2を転写された記録媒体Pの搬送経路の延長上にあるように配置され、搬送される同記録媒体Pを所定の長さに切断することを可能としている。従って、カッター24に搬送される転写層S2が転写された記録媒体Pは、カッター24を通過することによって裁断され、インクジェット記録物Mとされる。
〔動作切り替え〕
以上説明してきた構成は、再処理動作状態と非再処理動作状態とにおいて動作可能とする構成であるが、以下、この択一切り替えを可能とする構成に関して説明する。
図1に示すように、インクジェット記録部11の入口部位には、送りこまれてくる紙(媒体)の光沢を検出する表面光沢検出手段としてのセンサ101が備えられているとともに、制御装置100は、このセンサ101からの検出結果に基づいて、前記回避手段を成す切替ローラ33の位置を制御するとともに、昇降部23eの昇降位置を制御する。このセンサ101は、具体的には送り込まれてくる紙の反射率を計測するものである。
この制御装置100は、本願に係るインクジェット記録装置の動作状態を、センサ101によって検出される検出結果に基づいて、その動作状態を再処理動作状態と非再処理動作状態との間で、択一的に選択設定する。即ち、反射率が例えば、80%以上の場合は、給紙は高光沢紙からなると判断し、第2の加熱加圧手段が働かない非再処理動作状態とする。即ち、この状態では、図2に示すように切替ローラ33が下降操作されるとともに、昇降部23eも下降操作される。一方、反射率が例えば、80%より低い場合は、給紙は低光沢紙からなると判断し、第1の加熱加圧手段及び第2の加熱加圧手段が共に働く再処理動作状態とする。即ち、この状態では、図1に示すように切替ローラ33が通常位置に退避操作されるとともに、昇降部23eが上昇操作される。
以下、さらに詳細に、本願に係るインクジェット記録装置に関して、
1 再処理動作状態における動作、その場合の効果、
2 非再処理動作状態における動作、その場合の効果に関して説明する。
再処理動作状態
給紙部13に巻きつけられた媒体Pを、図3に示す受容層P2を上側にして、図1に示す矢印方向に送り出す。そして、媒体Pをガイドローラ14a,14bを介して記録ヘッド15cとプラテン16との間に搬入させる。ここで、媒体Pの下側である基板P1をその下側にあるプラテン16によって支持させる。そして、受容層P2の上側に配置される記録ヘッド15cからインクを吐出させて、キャリッジ15bを主走査方向に往復動させることによって、媒体P上に画像を形成させる。この搬送途中に、その搬送雰囲気に塵や埃等があるとき、媒体Pの受容層P2に、図5に示すように、塵や埃等が付着物Dとして付着する。
次に、この画像形態済みの媒体である記録媒体Pを熱転写部12に搬送させ、シート給紙ローラ17から送り出される転写シートSとともに第1の加熱加圧ローラ18,19に搬入させる。そして、図1に示すように、接着層S3と受容層P2とが互いに相対向するようにして、記録媒体Pと転写シートSを第1の加熱加圧ローラ18,19を熱圧着させる。このとき、記録媒体P上に付着した付着物Dは、同様に、接着層S3が覆い被せられる。そのため、第1の加熱加圧ローラ18,19では、図6に示すように、接着層S3と受容層P2との間にある付着物Dの外縁に気泡が封入されて転写シートSが記録媒体Pに圧着される。その結果、接着層S3と受容層P2とを接触させない空間であって付着物Dよりも大きな非接着空間Aを有する記録媒体Pが形成されて、第1の加熱加圧工程が終了する。
次に、転写シートSの耐熱基材S1を、ガイドローラ20及び巻き取りローラ21によって剥離させる。その結果、図7に示すように、表面に転写層S2が転写された記録媒体Pが形成されて、剥離工程が終了する。この転写層S2が転写された記録媒体Pは、受容層P2と接着層S3との間に形成された非接着空間Aの形状を保持している。
次に、転写層S2が転写された記録媒体Pを第2の加熱加圧ローラ22,23に搬送させる。このとき、転写層S2が転写された記録媒体Pは第2の加熱加圧ローラ22によって再度加熱加圧されて、付着物Dを覆う接着層S3を再度融解させる。従って、付着物Dの外周にある気泡が接着層S3と転写層S2とを介して脱気される。そのため、第2の加熱加圧ローラ22,23は、転写層S2が転写された記録媒体Pの非接着空間Aを縮小される。その結果、受容層P2と付着物Dとのなす表面凹凸形状に沿って接着層S3が接着され、図8に示すように、その表面凹凸形状に沿った接着層S3と転写層S2とを有する転写層S2が転写された記録媒体Pが形成されて、第2の加熱加圧工程が終了する。
そして、転写層S2が転写された記録媒体Pをカッター24に搬送させ、所定の長さに切断することによって、図1に示すインクジェット記録物Mの形成が終了し熱転写が完了する。
この動作状態にあっては、以下のような効果を得ることができる。
(1)インクジェット記録部11によって媒体P上に画像を形成させ、シート給紙ローラ17によって転写シートSを記録媒体P上に供給させた。そして、第1の加熱加圧ローラ18,19によって接着層S3を受容層P2に接着させ、第2の加熱加圧ローラ22,23によって転写層S2が転写された記録媒体Pを再度加熱加圧させた。従って、第1の加熱加圧ローラ18,19によって、転写層S2と記録媒体Pとの間に形成される非接着空間Aを、第2の加熱加圧ローラ22,23により再度加熱加圧するようにしたので、塵や埃等の付着物Dが付着して形成される非接着空間Aにある気泡を脱気することが可能となる。そのため、記録媒体Pの表面凹凸形状に沿った転写層S2を転写した記録媒体Pを得ることができる。
(2)ガイドローラ20と巻き取りローラ21よって、転写シートSを圧着した記録媒体Pから耐熱基材S1を剥離させた。従って、耐熱基材S1を手などによって取り剥がすことなく熱転写を終了することができる。
(3)ガイドローラ20及び巻き取りローラ21を、第1の加熱加圧ローラ18,19と第2の加熱加圧ローラ22,23との間に配設した。従って、耐熱基材S1を介することなく転写層S2を再度加熱加圧することができる。その結果、第2の加熱加圧ローラ22,23による転写層S2への加熱均一性を向上することができる。
(4)第2の加熱加圧ローラ22,23の温度及び圧力を第1の加熱加圧ローラ18,19の温度及び圧力よりも小さい値で供給した。そのため、第1の加熱加圧ローラ18,19によって転写された接着層S3と受容層P2との接着面が第2の加熱加圧ローラ22,23によって位置ズレさせることなく転写層S2を転写した記録媒体Pを再度加熱加圧することができる。
(5)ヒータ18c,19c,22cによって第1の加熱加圧ローラ18,19の温度及び第2の加熱加圧ローラ22,23の温度を調整できる。しかも、昇降部19e,23eによって第1の加熱加圧ローラ18,19の圧力及び第2の加熱加圧ローラ22,23の圧力を調整できる。その結果、記録媒体Pの表面凹凸形状や転写シートSを構成する転写層S2と耐熱基材S1の厚み等に相対した温度と圧力とを第1の加熱加圧ローラ18,19の温度と圧力及び第2の加熱加圧ローラ22,23の温度と圧力として供給することができる。
(6)第2の加熱加圧ローラ22,23を設ける簡単な構成によって記録媒体P上の表面凹凸形状に沿った熱転写を可能とした。
非再処理動作状態
この動作状態にあっては、図2に示すように、第2の加熱加圧ローラ23を下方に移動させるとともに切替ローラ33を下方に移動させる。この状態で、第2の加熱加圧ローラ22,23は転写層S2を転写した記録媒体Pから離間し、圧力が解除され、記録媒体Pはその上側が切替ローラ33に押圧されて搬送される。つまり、第2の加熱加圧ローラ22,23を回避して転写層S2を転写した記録媒体Pは、回避経路を介してカッター24に搬送される。そして、転写層S2を転写した記録媒体Pをカッター24によって所定の長さに裁断させ、第2の加熱加圧ローラ22,23による加熱工程を回避したインクジェット記録物Mが形成される。
上記動作状態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第2の加熱加圧ローラ22,23の下流側に経路切り替え手段を構成する切替ローラ33を配設させ、その切替ローラ33と第2の加熱加圧ローラ23とを下方に配置移動させて、第2の加熱加圧ローラ22,23を転写層S2を転写した記録媒体Pから離間させる構成とした。その結果、第2の加熱加圧ローラ22,23を必要としない熱転写を行うことができる。
(2)切替ローラ33と第2の加熱加圧ローラ23とを上下方向に配置移動させる簡単な構成によって第2の加熱加圧ローラ22,23を必要としない熱転写ができるようにした。その結果、第2の加熱加圧ローラ22,23を使用した熱転写と第2の加熱加圧ローラ22,23を使用しない(回避する)熱転写とを容易に切り替えることができる。
〔別実施の形態〕
以下、本願の別実施形態に関して図9に基づいて説明する。
なお、この別実施形態は、熱転写部の第1及び第2の加熱加圧ローラを変更したものであり、その他の点では上記の第1実施形態と同一の構成になっている。そのため、以下、第1及び第2の加熱加圧ローラについて詳細に説明することとし、第1実施形態と共通する構成部分については図面上に同一符号を付すことにして重複した説明を省略する。
図9において、熱転写部42には、第1の加熱加圧ローラ18と第2の加熱加圧ローラ22とが第1の加熱加圧手段を構成する第1の加熱加圧ローラ43と相対向して配置されている。図示するように、第1の加熱加圧ローラ43は、その外形が第1の加熱加圧ローラ18及び第2の加熱加圧ローラ22の外形よりも大きい円筒状のローラであり、弾性部43aと、金属ローラ43bとを備えている。
弾性部43aは、第1の加熱加圧ローラ43の最外周にあってシリコンゴム等からなる合成樹脂によって形成されている。弾性部43aは、その内縁にある金属ローラ43bの全外周を被覆している。金属ローラ43bは、鋼鉄等からなる金属によって形成される円筒状のローラであって、図9における矢印方向へ回転されている。弾性部43aはその金属ローラ43bの回転と連動した回転を可能とされている。昇降部43eは、第1の加熱加圧ローラ43を位置調節して第1の加熱加圧ローラ18,43間の圧力と、第2の加熱加圧ローラ22と第1の加熱加圧ローラ43との間の圧力とを、それぞれ設定する。なお、第1及び第2の加熱加圧ローラ18,22との圧力は昇降部43eに設けられた図示しない圧力計によって計測されるものとしている。
従って、第1の加熱加圧ローラ43は、図9に示すように、第1の加熱加圧ローラ18との間で第1の加熱加圧工程を行うことが可能となる。そして、その第1の加熱加圧ローラ43は、第2の加熱加圧ローラ22との間で第2の加熱加圧工程を行うことが可能となる。
第2の加熱加圧ローラ22の下流側には、ガイドローラ44a,44bが配置されている。ガイドローラ44a,44bは、カッター24の図示しない導入口と相対向して配設されている。そのガイドローラ44a,44bは、転写層S2を転写した記録媒体Pの上下両側を案内支持してカッター24の導入口に搬送するものとしている。
即ち、第1の加熱加圧ローラ18,43間に記録媒体Pと転写シートSとを搬入させて、第1の加熱加圧工程を行い、剥離工程を介して転写層S2を転写した記録媒体Pを第1の加熱加圧ローラ43の外周に沿って搬送し、第2の加熱加圧ローラ22と第1の加熱加圧ローラ43との間に搬入する。そして、第2の加熱加圧ローラ22と第1の加熱加圧ローラ43とによって転写層S2を転写した記録媒体Pが再度加熱加圧される。その結果、記録媒体Pの表面凹凸形状に沿った接着層S3と転写層S2とを有する記録媒体Pが形成され、第2の加熱加圧工程が終了する。そして、ガイドローラ44a,44bに従い記録媒体Pをカッター24に搬送させることによって熱転写が終了するとともにインクジェット記録物Mが形成される。
この別実施形態にあっても、先の実施例で説明してように、熱転写部の上手側部位に給紙の反射率を検出するためのセンサが備えられるとともに、このセンサの検出結果に基づいて第2の加熱加圧手段を成す加熱加圧ローラを昇降する昇降部22eを制御する制御装置が備えられている。そして、本願にいう再処理動作状態にあっては、加熱加圧ローラ22を当接させて、第2の加熱加圧手段として働かせ、非再処理動作状態にあっては、図9に矢印で示すように、加熱加圧ローラ22を引退させて回避させ、このローラ22による加熱加圧が行われることはない。
この別実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1の加熱加圧手段と第2の加熱加圧手段とを、第1の加熱加圧ローラ18,43と第2の加熱加圧ローラ22とからなる、即ち、3個のローラによって形成させた。その結果、熱転写部の構成を簡単にすることができる。
(2)第1の加熱加圧ローラ43上に第1の加熱加圧ローラ18と第2の加熱加圧ローラ22と配置させた。その結果、第1の加熱加圧ローラ18から第2の加熱加圧ローラ22までの搬送経路を短縮することができる。そのため、記録媒体Pの表面凹凸形状に沿った熱転写の生産性を向上させることができる。
これまで説明した実施形態において、以下のような変更を行ってもよい。
○第1の加熱加圧手段としての第1の加熱加圧ローラ(18,19)と第2の加熱加圧手段としての第2の加熱加圧ローラ(22,23)の間に剥離手段を設けた。これを変更し、第2の加熱加圧手段(22,23)の下流側に剥離手段を設けてもよい。
○第1の加熱加圧手段を構成する第1の加熱加圧ローラ18,19,43の最外周に弾性部18a,19a,43aを設けた。これを変更し、金属ローラ18b,19b,43bの最表面を第1の加熱加圧ローラ18,19,43の最外周としてもよい。また、第2の加熱加圧手段を構成する第2の加熱加圧ローラ22,23の最外周に弾性部22a,23aを設けたが、金属ローラ22b,23bの最外周を第2の加熱加圧ローラ22,23の最外周としてもよい。さらには、第1の加熱加圧ローラ18,19,43の最外周及び第2の加熱加圧ローラ22,23の最外周を金属ローラとしてもよい。
○第1の加熱加圧ローラ18,19はヒータを有する加熱型のローラとしたが、これを変更して、これらローラ18、19のうちの一方を非加熱型のローラとしても良い。
○第2の加熱加圧ローラ22,23にあっても、それらローラのうちの片方を非加熱型のローラとしてもよい。
○上記別実施形態では、第1の加熱加圧ローラ43がヒータを有しない非加熱型のローラとして熱転写部42を構成したが、加熱型のローラであってもよい。
○転写シートSを耐熱基材S1と転写層S2と接着層S3とから形成させる3層構造としたが、耐熱基材S1と熱接着性を有する転写層S2とから形成される2層構造であってもよい。さらに、耐熱基材S1に設けないものであってもよい。この場合、剥離手段を設ける必要はない。
○記録媒体P上に塵や埃等の付着物Dによって形成される受容層P2上の凹凸形状に熱転写を施したが、受容層P2が表面凹凸形状に形成される記録媒体P、例えばマット紙やラスター紙であってもよい。
○第2の加熱加圧工程の設定温度を80℃とした。この設定温度は、60℃〜100℃の範囲であるのが好ましい。
再処理動作状態におけるインクジェット記録装置を説明する説明図。 非再処理動作状態におけるインクジェット記録装置を説明する説明図。 記録媒体の要部断面図。 転写シートの要部断面図。 第1の加熱加圧工程を経る前の記録媒体の要部断面図。 第1の加熱加圧工程を経た圧着物の要部断面図。 剥離工程を経た圧着物の要部断面図。 第2の加熱加圧工程を経た圧着物の要部断面図。 別実施形態のインクジェット記録装置を説明する説明図。
符号の説明
11・・・インクジェット記録部
12,32,42・・・熱転写部
13・・・給紙ローラ
14a,14b・・・ガイドローラ
15a・・・インクカートリッジ
15b・・・キャリッジ
15c・・・記録ヘッド
16・・・プラテン
17・・・転写シート供給手段としてのシート給紙ローラ
18,19,43・・・第1の加熱加圧手段としての第1の加熱加圧ローラ
18c,19c・・・調整手段を構成するヒータ
18d,19d・・・調整手段を構成する温度計測部
19e,23e,43e・・・調整手段を構成する昇降部
20・・・剥離手段を構成するガイドローラ
21・・・剥離手段を構成する巻き取りローラ
22,23・・・第2の加熱加圧手段としての第2の加熱加圧ローラ
33・・・回避手段を構成する切替ローラ
34a,34b・・・回避手段を構成するガイドローラ
100・・・制御手段
101・・・センサ
P・・・記録媒体(媒体)
P1・・・基板
P2・・・受容層
S・・・転写シート
S1・・・耐熱基材
S2・・・転写層
S3・・・接着層
A・・・非接着空間

Claims (7)

  1. 転写層と前記転写層を支持する基材とを備える転写シートを記録媒体に重ね合わせた状態で、少なくとも前記転写シートと前記記録媒体のいずれか一方を加熱加圧して前記転写層を前記記録媒体に圧着させる第1の加熱加圧手段を備えるとともに、前記記録媒体に圧着された前記転写層を再度加熱加圧可能とする第2の加熱加圧手段を備え、
    前記記録媒体の表面性状に従って、前記第1の加熱加圧手段と第2の加熱加圧手段との両手段を働かせて熱転写を行う再処理動作状態と、前記第1の加熱加圧手段を働かせ、第2の加熱加圧手段が働かない非再処理動作状態との間で、択一的に動作状態を選択する動作選択手段を備え、
    前記第1の加熱加圧手段と前記第2の加熱加圧手段の間に、前記記録媒体に圧着された前記転写層から前記基材を剥離する剥離手段が設けられており、
    前記第2の加熱加圧手段は、加熱手段を備えた固定ローラと、前記転写及び前記記録媒体を前記固定ローラに押付ける可動ローラとを有し、
    前記動作選択手段は、前記非再処理動作状態を現出すべく、前記第1の加熱加圧手段から送られた前記転写層及び前記記録媒体を前記固定ローラから離間させる切替ローラと、前記可動ローラを下方に移動させる昇降装置とを備えている熱転写装置。
  2. 請求項1記載の熱転写装置において、
    前記記録媒体の表面光沢を検出する表面光沢検出手段を備え、
    前記動作選択手段は、前記表面光沢検出手段で検出された表面光沢に従って、前記再処理動作状態若しくは前記非再処理動作状態の動作選択を行うことを特徴とする熱転写装置。
  3. 請求項1又は2に記載の熱転写装置において、
    前記第2の加熱加圧手段を構成するローラで、前記転写層に当接するローラの表面にフッ素系処理またはポリテトラフルオロエチレン含有ダイアモンドライクカーボネイト処理が施されていることを特徴とする熱転写装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱転写装置において、
    前記第2の加熱加圧手段を構成するローラで、前記転写層に当接するローラの表面に付着する付着物を除去する付着物除去手段が備えられていることを特徴とする熱転写装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載の熱転写装置において、
    前記第2の加熱加圧手段の温度及び圧力は、前記第1の加熱加圧手段の温度及び圧力よりもそれぞれ小さいことを特徴とする熱転写装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱転写装置において、
    少なくとも前記第1の加熱加圧手段と前記第2の加熱加圧手段のいずれか一方は、その温度及び圧力を調整する調整手段を備えたことを特徴とする熱転写装置。
  7. インクジェット記録部に、媒体上にインク滴を吐出して画像を形成する記録手段を備え、
    熱転写部に、前記記録手段により画像形成済みの媒体を、前記記録媒体として受け入れて熱転写を実行する請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱転写装置を備えたインクジェット記録装置。
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