JP4687200B2 - ボール弁 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の技術では、球状の回動体(ボール)に、前記流路を確保する連通路(流通口)が形成されている。そして、この連通路の周縁の一部に小切欠きが設けられており、この小切欠きに対し回動体の閉位置で合致するガス抜き孔が弁本体に貫通形成されたブリード構造が開示されている。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、下流側への流体の漏れを好適に防止し得る、ブロックおよびブリードのための配管構造を備えるボール弁を提供することを目的としている。
ところで、上記例示した特許文献1に記載の技術では、小切欠きとガス抜き孔との相対位置を精度良く加工しないと、ボール弁の閉位置で正しく合致できず、所望のブリード性能が得られないおそれもある。そのため、高い加工精度が必要となり、ボール弁の製造費が高くなるという問題もある。
請求項2に記載の発明によれば、排出孔の位置が、口径の大きい連通路の開口部と対向する位置になっているから、ボール弁の閉位置で相互の位置を容易に合致させることができる。また、本発明のブリード溝は、球状の回動体の外周面に形成されているから、その加工が容易である。そのため、高い加工精度を不要とし、ボール弁の構造をより単純にし、その製造費を抑制する上でより好適である。そして、口径の大きい連通路を介して流体を排出できるから、その排出効率を向上させる上でも好ましい。
本実施形態は、本発明に係るボール弁を、各種の工業用炉等の管路でのガスを遮断するガス遮断弁として用いた例である。
図1および図2は、本発明に係るボール弁の一実施形態の概略構成を示す説明図である。なお、図1は、このボール弁を、流路を確保する開位置の状態で説明する図、また、図2は、このボール弁を、流路を遮断する閉位置の状態で説明する図であり、各図において、(a)は、このボール弁を流路方向の軸線を含む断面で示す正面から見た図、(b)は、その横断面図、(c)は、その平面図である。
この切り替え機構10は、図1(b)に示すように、回動体4の下側には、支持軸15と、その支持軸15を弁本体2に固定するナット14と、を備えており、回動体4を下側から軸支している。一方、回動体4の上側には、回動体4を上側から軸支するハンドル軸13を備えている。このハンドル軸13は、その回動体4側に、二面幅が加工されており、この二面幅が、回動体4に形成された長溝に整合して嵌合している。そして、このハンドル軸13に、長尺板状のハンドル11の一端が連結され、このハンドル11がハンドル側ナット12でハンドル軸13に固定されている。これにより、ハンドル軸13を回動させると、その回動角度に応じて回動体4が弁本体2内で回動するようになっている。
上述したように、このボール弁1は、流体60が内部を通過可能に流路50の途中に設けられる弁本体2と、その弁本体2内に設けられて流路50を確保する開位置(図1参照)および遮断する閉位置(図2参照)に回動可能な球状の回動体4と、を備えている。そして、回動体4の閉位置での回動体4の上流側の外周面4aに形成されたブリード溝6と、弁本体4に回動体4の閉位置でのブリード溝6に整合する位置に外部に貫通形成された排出孔7と、を備えて構成されるブリード構造8を有している。
ここで、このブリード溝6は、回動体4の閉位置での回動体4の上流側に、回動体4の外周面4aに全周に亘って設けられている。そのため、上流側から下流側(通路3A側から通路3B側)への流体60の漏れを好適に防止することができる。
以上説明したように、このブロックおよびブリードのための配管構造を備えるボール弁1によれば、下流側への流体の漏れを好適に防止することができる。
例えば、上記実施形態では、本発明に係るボール弁を、各種の工業用炉等の管路でのガスを遮断するガス遮断弁として用いた例で説明したが、これに限定されず、その他種々の用途に適用可能である。また、流体もガスに限定されず、例えば液体であっても適用可能である。
2 弁本体
3(3A、3B) 通路
4 回動体
5 連通路
6 ブリード溝
7 排出孔
8 ブリード構造
10 切り替え機構
11 ハンドル
12 ハンドル側ナット
13 ハンドル軸
14 ナット
15 支持軸
50 流路
60 流体
Claims (2)
- 流体が内部を通過可能に流路の途中に設けられる弁本体と、該弁本体内に設けられて前記流路を確保する開位置および遮断する閉位置に回動可能な球状の回動体と、前記回動体にその閉位置での上流側の外周面に全周に亘って形成されたブリード溝、および、前記弁本体に貫通形成されて前記回動体の閉位置での前記ブリード溝に連通する排出孔を有して、上流側から下流側への流体の漏れを防止するブリード構造と、を備え、
前記弁本体は、その内部に、流路方向両側に流路方向に沿って延びる通路をそれぞれ有し、前記回動体は、その開位置でのみ、前記弁本体内の流路方向両側の各通路を連通させる連通路を有し、前記ブリード溝は、前記連通路の一端と他端とを連通し且つ前記回動体の閉位置で流路方向に直交する方向で相対向する位置にそれぞれ形成されていることを特徴とするボール弁。 - 前記排出孔は、前記回動体の閉位置での前記連通路両端の開口部に対向する位置の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のボール弁。
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