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JP4684154B2 - 炭酸飲料製造装置 - Google Patents

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JP4684154B2
JP4684154B2 JP2006111996A JP2006111996A JP4684154B2 JP 4684154 B2 JP4684154 B2 JP 4684154B2 JP 2006111996 A JP2006111996 A JP 2006111996A JP 2006111996 A JP2006111996 A JP 2006111996A JP 4684154 B2 JP4684154 B2 JP 4684154B2
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Description

本発明は、炭酸飲料製造装置に関する。
ビールやソーダ水のような炭酸飲料は、缶やペットボトル等に充填されて提供されるだけでなく、ビールサーバやドリンクサーバ等からコップ等の器に注がれて提供されることもある。その場合に、器に注がれる直前に、冷却された水及び飲料の原液と、炭酸ガスボンベから供給される炭酸ガスとが混合されて、炭酸飲料が製造される。しかしながら、炭酸ガスボンベの取り扱いが困難であるという問題があった。
これを解決する方法として、下記の特許文献1に、二酸化炭素と水とをタンク内で接触させてガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置と、該ガスハイドレートを水から分離する分離装置と、水が分離されたガスハイドレートを貯蔵するガスハイドレート貯蔵タンクと、炭酸水を製造する炭酸水製造タンクと、飲料貯蔵タンクとよりなり、前記貯蔵タンク内のガスハイドレートを前記炭酸水製造タンクに供給して炭酸水を製造するとともに、該炭酸水を取り出して前記飲料貯蔵タンクから取り出された飲料の原液とを混合するようにしたことを特徴とする炭酸飲料製造装置が記載されている。
また、二酸化炭素ガスハイドレートは、0 ℃ 程度で 1 m3 のガスハイドレート中に 50 m3 の二酸化炭素ガス及び 0.8 m3の水を含むことが、下記の特許文献2に記載されている。
特開2005−224146号公報 特開2005−305128号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、ガスハイドレート製造装置と、分離装置と、ガスハイドレート貯蔵タンクと、炭酸水製造タンクと、飲料貯蔵タンクとが必要で、これらの装置を組み合わせて使用するので、費用が掛かるとともに、ビールサーバやドリンクサーバ等に比べて持ち運びが困難或いは不可能である。また、炭酸水製造タンク内の炭酸水の残量及び飲料貯蔵タンク内の飲料原液の残量が減少するにつれて、炭酸水の供給量及び飲料原液の供給量が減少して、炭酸水の供給量と飲料原液の供給量の比、すなわち炭酸飲料中の炭酸水と飲料原液の混合比を一定に保つことができなくなるが、これを解決する手段について記載されていない。
本発明の目的は、炭酸水と飲料原液とが所定の混合比で含まれる炭酸飲料を継続して製造できる、持ち運びが容易で簡易な構造の炭酸水製造装置を提供することである。
本発明では、炭酸水を製造するために、二酸化炭素ハイドレートを使用する。二酸化炭素ハイドレートは、時間が経過するにつれて二酸化炭素と水とに分解する。なお、0 ℃ 常圧下におけるその体積は、二酸化炭素が二酸化炭素ハイドレートの 50 倍、水が二酸化炭素ハイドレートの 0.8 倍である(特許文献2参照)。そして、二酸化炭素と水とが共存する系において、二酸化炭素は水に溶解する。二酸化炭素の圧力(分圧)が高い場合には、大量の二酸化炭素が水に溶解して、炭酸水が生成する。
本発明の炭酸飲料製造装置は、全体が断熱材に覆われた容器と、前記容器の上部に設けられた圧力調節弁と、前記容器内に設けられ、二酸化炭素ハイドレートを載せることができ、かつ該二酸化炭素ハイドレートが分解して生成した水に二酸化炭素が溶解してできた炭酸水を通す孔を有する支持板と、前記容器の下部に設けられた開閉可能な炭酸水出口とを有する炭酸水供給装置、及び、別の容器と、一端が該容器内に入れられた飲料原液に浸からない位置に取り付けられ、他端が前記炭酸水供給装置の前記支持板よりも高い位置で前記炭酸水供給装置の前記容器に取り付けられた、前記炭酸水供給装置の前記容器内部と容器内部18前記別の容器内部とを通じさせる導管と、前記別の容器の下部に設けられた開閉可能な原液出口とを有する飲料原液供給装置とを備え、前記水出口から供給された炭酸水と、前記原液出口から供給された飲料原液とを混合して炭酸飲料を作るように構成したことを特徴とする。
本発明の装置は、前記容器内で二酸化炭素ハイドレートが分解して生成した水が凍ってできた氷を融かす加熱手段を備えることが望ましい。これは、例えば、前記容器の外に設けられた電源に電気的に接続する、電源スイッチを備えた電熱器である。
また、前記飲料原液供給装置は1つでもよいし、複数備えてもよい。
本発明の装置は、全体が断熱材に覆われた容器に、圧力調節弁、支持板、及び水出口を設けた炭酸水供給装置と、別の容器に、導管及び原液出口を設けた飲料原液装置とを組み合わせたものであるから、小型かつ軽量に形成される。すなわち、二酸化炭素ハイドレートから炭酸水を製造するのに必要な手段及び炭酸水と飲料原液とを供給する手段の全てが、2つの容器に盛り込まれているので、構成が簡易で、持ち運びが容易な炭酸飲料製造装置が提供される。
また、飲料原液供給装置の別の容器に設けられた導管は、炭酸水供給装置の容器内部と飲料原液供給装置の別の容器内部とに通じているので、炭酸水供給装置の容器内部の圧力と、飲料原液供給装置の別の容器内部の圧力とが等しくなる。これにより、炭酸水供給装置の水出口からの炭酸水の供給量と飲料原液供給装置の原液出口からの飲料原液の供給量は、炭酸水の残量及び飲料原液の残量に依存することなく常に等しくなるので、炭酸水と飲料原液とが所定の混合比で含まれる炭酸飲料を継続して製造できる炭酸飲料製造装置が提供される。
本発明の装置においては、炭酸水供給装置の容器内部を所定の温度及び所定の圧力に保持することができる。これは、炭酸水供給装置の容器に設けられた断熱材及び圧力調節弁により実現される。所定の温度及び所定の圧力とは、例えば -20 ℃ 〜 -10 ℃ 及び 2 kg/cm2 (すなわち 0.2 MPa)である。この状態に保持されると、例えば外気温が 30 ℃ の場合には約 2.5 日間、外気温が 0 ℃ の場合には約 8 日間、二酸化炭素ハイドレートを炭酸水供給装置の容器内に蓄えておくことができるので、この期間中は炭酸飲料を製造することができる。また、-20 ℃ 〜 -10 ℃ に保持できる断熱材は、例えば厚さ 2 cm の発泡ポリウレタンである。
-20 ℃ 〜 -10 ℃ 下で二酸化炭素ハイドレートが分解すると、生成した水はしばらくすると氷になり、周りの二酸化炭素ハイドレートや支持板等に付着してしまう。しかし、時間が経つにつれて、容器外部から供給される熱によって氷は融けて水になる。
図1は、実施例の炭酸飲料製造装置の全体構成を示す図である。炭酸飲料製造装置1は、炭酸水供給装置10と飲料原液供給装置20とで構成される。飲料原液供給装置20は1台でもよいし、複数(図1では、20A及び20Bで示す2台)設けてもよい。
炭酸水供給装置10は、容器11と、断熱材12と、圧力調節弁13と、遮蔽板14と、水出口15とで構成される。
容器11は、直径 300 mm 程度、高さ 510 mm 程度、厚さ 1 mm 程度のステンレス製のタンクから成り、容積 は 30 リットル 程度、重さは 4 kg 程度である。その全体は断熱材3に覆われている。断熱材12は、厚さ 2 cm の発泡ポリウレタンから成り、これによって容器内部18の温度は -20 ℃ 〜 -10 ℃ に保持される。
容器11の上部には、蓋11aと圧力調節弁13が設けられている。蓋11aとそれを覆う断熱材の蓋部12aを外して、二酸化炭素ハイドレート2を容器11内に供給することができる。圧力調節弁13によって、容器内部18の気体が容器11外に排出されて、容器内部18は所定の圧力、例えば 2 kg/cm2 に保持される。
容器11内には、二酸化炭素ハイドレート2を載せる支持板として、水を通す(しかし、二酸化炭素ハイドレート2は通さない)孔14aを有する遮蔽板14が設けられている。この孔14aの大きさは、二酸化炭素ハイドレート2よりも小さい、直径 5 mm 程度が望ましい。なお、遮蔽板14は、同程度の網目を有する金属製の網、例えば、熱伝導性に優れる銅製の網であってもよい。さらに、遮蔽板14の上に、11 kg 程度の二酸化炭素ハイドレート2を載せられることが望ましい。そして、遮蔽板14の下に炭酸水3が溜まる。炭酸水3が溜まるこの部分、すなわち遮蔽板14下の容積は 10 リットル 程度であることが望ましい。また、二酸化炭素ハイドレート2が分解して生成した炭酸水3が溜まる前に炭酸飲料製造装置1を使用したい場合に備えて、遮蔽板14下に別に用意した 6 リットル程度の炭酸水3を予め貯蔵しておくことが望ましい。
遮蔽板14の上には、容器11の外に設けられた電源35に、電源スイッチ36を介して電気的に接続する電熱器(ヒータ)34が設けられている。電源スイッチ36をオンすることにより、電熱器34が通電されて 1 ℃ 程度まで昇温することができる。
容器11の下部には、一端が容器11内に通じていて、他端が水出口15となっていて、途中にコック弁32及び流量調節弁17を備えた導管16が設けられている。このコック弁32を開けることにより、容器11の底に溜まった炭酸水3を水出口15から容器11外に出すことができる。また、流量調節弁17を開閉することにより、水出口15から出る炭酸水3の流量を制御することができる。
実施例で使用される二酸化炭素ハイドレート2は、例えば、上記特許文献1に記載のガスハイドレート製造装置によって製造されるものである。
実施例において、時間が経過するにつれて、二酸化炭素ハイドレート2は、容器内部18において、二酸化炭素及び水に分解する。生成した水は、容器内部18の温度が低いためにしばらくすると氷になり、周りの二酸化炭素ハイドレート2や遮蔽板14等に付着する。時間が経つにつれて、容器11外部及び電熱器34から供給される熱によって、氷は融けて水になる。そして、生成した二酸化炭素によって容器内部18の圧力が高まるので、常圧下に比べてより大量の二酸化炭素が水に溶解して、炭酸水3が生成する。例えば、11 kg 程度の二酸化炭素ハイドレート2から、10 リットル 程度の炭酸水3が生成する。炭酸水3は、遮蔽板14の孔14aを通って、容器11内の底に溜まる。そして、コック弁32を開けると、前述のように炭酸水3が水出口15から出てくる。
一方、飲料原液供給装置20は、原液容器21と、原液出口25と、ガス導管29とで構成される。なお、図1に原液容器21Aと原液容器21Bとが記載されているが、以下、これらを区別する必要がある場合を除いて「原液容器21」と記載する。
原液容器21は、製造しようとする炭酸飲料に必要な飲料原液の量に応じて、必要な容積を有することが望ましい。例えば、炭酸水と飲料原液の混合比が1:0.25である炭酸飲料を製造する場合には、原液容器21は、容積が 4 リットル 程度(なぜなら、11 kg 程度の二酸化炭素ハイドレート2から生成する炭酸水3は 10 リットル 程度であり、容器11下部に予め貯蔵しておいた炭酸水3 は 6 リットル 程度であるから、炭酸水3の合計は 16 リットル 程度である)であることが望ましい。また、4 リットル よりも多い場合には、飲料原液4を原液容器21に供給する回数を減らすことができる。
原液容器21は、直径 160 mm 程度、高さ 200 mm 程度、厚さ 1 mm 程度のステンレス製のタンクから成り、容積 は 4 リットル 程度、重さは 1 kg 程度である。原液容器21の上部に設けられた蓋21aを外して、飲料原液4を原液容器21内に供給することができる。なお、原液容器21A内の飲料原液4Aと原液容器21B内の飲料原液4Bとは、同じ飲料原液であってもよいし、異なる飲料原液であってもよい。
原液容器21内の飲料原液4に浸からない位置には、炭酸水供給装置10の遮蔽板14よりも高い位置で容器内部18に通じるガス導管29が設けられている。容器内部18のガス(二酸化炭素)がガス導管29中を通って原液容器内部28に移動するので、原液容器内部28の圧力は容器内部18の圧力に等しくなる。なお、原液容器21が複数(21A及び21B)設けられている場合には、ガス導管29A及び29Bのそれぞれを直に容器内部18に通じさせてもよいし、継ぎ手30を用いて、容器内部18に通じるガス導管29Aにガス導管29Bを接続することにしてもよい。
原液容器21の下部には、一端が原液容器21内に通じていて、他端が原液出口25となっていて、途中に原液コック弁33及び原液流量調節弁27を備えた原液導管26が設けられている。この原液コック弁33を開けることにより、原液容器21内の飲料原液4を原液出口25から原液容器21外に出すことができる。また、流量調節弁27を開閉することにより、原液出口25から出る飲料原液4の流量を制御することができる。
コック弁32及び原液コック弁33を同時に開けて、水出口15及び原液出口25から出てくる炭酸水3及び飲料原液4をコップ31に注ぐと、コップ31内で炭酸水3と飲料原液4とが混合して、炭酸飲料5となる。
このとき、製造される炭酸飲料5中に含まれる炭酸水3と飲料原液4の混合比は、炭酸飲料3の残量H及び飲料原液4の残量hに依存することなく、常に一定となる。
以下、炭酸飲料5中に含まれる炭酸水3と飲料原液4の混合比が一定となることについて説明する。
→P、p→pL、→PG、→pG、→P、p→p
水出口15からの炭酸水3の供給量Q(m3/s)は、次式で表される。
Q=πR×V …(1)
R:導管16の内径(m)
V:炭酸水の平均流速(m/s)
ここで、炭酸水3が導管16内を流れることにより発生する圧力損失P(MPa)は、次式の関数Fで表される。
=F(R,V,Μ,D,Ζ) …(2)
:炭酸水3が導管16内を流れることにより発生する圧力損失(MPa)
Μ:炭酸水3の粘度(Pa・s)
D:炭酸水3の密度(kg/m3)
Ζ:導管16の形状に関する係数
なお、導管16の形状に関する係数Ζは、導管16の長さ、容器11から導管16への入口部の形状、導管16のエルボ部の形状、流量調節弁17、コック弁32の形状等により決定される。
よって、炭酸水3の平均流速V(m/s)は、次式の関数Hで表される。
V=H(P,R,Μ,D,Ζ) …(3)
(3)式を(1)式に代入すると、
Q=πR×H(P,R,Μ,D,Ζ) …(4)
となる。ここで、圧力損失P(MPa)は、次式で表される。
=P−P0+P=P−P0+Dg(H+H) …(5)
:容器内部18の圧力(MPa)
0:大気圧(MPa)
:炭酸水3の残量に起因する圧力(MPa)
g:標準重力加速度(m/s3)
:炭酸水3の水面から容器11の底までの高さ(m)
:容器11の底から水出口15までの高さ(m)
各変数の値は次の通りである。容器内部18の圧力Pは前述のように0.2 MPa である。大気圧P0は 0.1013 MPa である。炭酸水3の密度Dは、水と同じとみなして 0.001 kg/m3 である。炭酸水3の水面から容器11の底までの高さ、すなわち炭酸水3の残量Hは最大 0.14 m である(なぜなら、二酸化炭素ハイドレート2の分解により生成する炭酸水3は 10 リットル である)が、二酸化炭素ハイドレート2の分解途中、又は炭酸水3の一部を使用した(すなわち水出口15から出した)後には、それよりも小さな値となる。容器11の底から水出口15までの高さHは、水出口15の設置箇所に依存するが、例えばH=0.03 m とする。(5)式に各値を代入すると、
=0.2−0.1013+0.001×9.807×(H+0.03) …(6)
となる。ここで、Hが 0.14 m 以下であることからP−P0≫D(H+H)であるので、(5)式のD(H+H2)の項を無視することができて、(2)式を
=P−P0 …(7)
と近似できる。従って、(7)式から、炭酸水3が導管16内を流れることにより発生する圧力損失Pは、炭酸水3の水面から容器11の底までの高さH、すなわち炭酸水3の残量に依存することなく、容器内部18の圧力Pのみに依存することがわかる。
ここで、(7)式を(4)式に代入すると、
Q=πR×F(P,P,R,Μ,D,Ζ) …(8)
となる。
同様に、原液出口25からの飲料原液4の供給量q(m3/s)は、次式で表される。
q=πr×v …(9)
r:原液導管26の内径(m)
v:飲料原液4の平均流速(m/s)
ここで、飲料原液4が原液導管26内を流れることにより発生する圧力損失p(MPa)は、次式の関数fで表される。
=f(r,v,μ,d,ζ) …(10)
:飲料原液4が原液導管26内を流れることにより発生する圧力損失(MPa)
μ:飲料原液4の粘度(Pa・s)
d:飲料原液4の密度(kg/m3)
ζ:導管26の形状に関する係数
なお、導管26の形状に関する係数ζは、導管26の長さ、原液容器21から導管26への入口部の形状、導管26のエルボ部の形状、原液流量調節弁27、原液コック弁33の形状等により決定される。
よって、飲料原液4の平均流速v(m/s)は、次式の関数hで表される。
v=h(p,r,μ,d,ζ) …(11)
(11)式を(9)式に代入すると、
q=πr×h(p,r,μ,d,ζ) …(12)
となる。ここで、圧力損失p(MPa)は、次式であらわされる。
=p−P0+p=p−P0+dg(h+h) …(13)
:原液容器内部28の圧力(MPa)
:飲料原液4の残量に起因する圧力(MPa)
:飲料原液4の水面から原液容器21の底までの高さ(m)
:原液容器21の底から水出口25までの高さ(m)
各変数の値は次の通りである。原液容器内部28の圧力Pは前述のように容器内部18に等しいので、p=P=0.2 MPa となる。また、飲料原液4の密度dは飲料原液の種類によって異なるが、例えばd=0.0013 kg/m3 とする。飲料原液4の水面から原液容器21の底までの高さ、すなわち飲料原液4の残量hは最大 0.2 m である(なぜなら、原液容器21の容積は 4 リットルである)が、飲料原液4の一部を使用した(すなわち原液出口25から出した)後には、それよりも小さな値となる。原液容器21の底から水出口25までの高さhは、水出口25の設置箇所に依存するが、例えば水出口15と同じ高さ、すなわちh=0.03 m とする。(7)式に各値を代入すると、
=0.2−0.1013+0.0013×9.807×(h+0.03)−P …(14)
となる。ここで、hが 0.2 m 以下であることからp−P0≫d(h+h)であるので、(13)式のd(h+h)の項を無視することができて、(13)式を
=p−P0=P−P0 …(15)
と近似できる。従って、(15)式から、飲料原液4が導管26内を流れることにより発生する圧力損失pは、飲料原液4の水面から原液容器21の底までの高さh、すなわち飲料原液4の残量に依存することなく、容器内部18の圧力Pのみに依存することがわかる。
ここで、(15)式を(12)式に代入すると、
q=πr×h(p,P,r,μ,d,ζ) …(16)
となる。
次に、水出口15からの炭酸水3の供給量Qと原液出口25からの飲料原液4の供給量qの比Q/qは、(5)式及び(10)式から次式のように表される。
Q/q=πR×F(P,P,R,Μ,D,Ζ)/{πr×h(p,P,r,μ,
d,ζ)}
=R/r×F(P,P,R,Μ,D,Ζ)/h(p,P,r,μ,d,ζ) …(17)
(17)式中の各変数は、炭酸飲料5を製造する最中に変化することはないので、Q/q=一定である。従って、製造される炭酸飲料5中に含まれる炭酸水3と飲料原液4の混合比は、炭酸水3の残量H及び飲料原液4の残量hに依存することなく、常に一定であることがわかる。
以上から、実施例の炭酸飲料製造装置1は、炭酸水3と飲料原液4とが所定の混合比で含まれる炭酸飲料5を継続して製造することができる。また、実施例の炭酸飲料製造装置1は、以上のように、容積が 38 リットル 程度、重さが 7 kg 程度(飲料原液供給装置20が2台の場合。ただし、二酸化炭素ハイドレート2、炭酸水供給装置10の容器11下部に予め貯蔵しておいた炭酸水3、及び飲料原液4を除く)と、小型で比較的軽量であるので、持ち運びが容易である。
炭酸水供給装置10の容器内部18は、断熱材12及び圧力調節弁13によって -20 ℃ 及び 2 kg/cm2 に保持されるので、例えば外気温が 30 ℃ の場合には約 2.5 日間、外気温が 0 ℃ の場合には約 8 日間、二酸化炭素ハイドレート2を容器13内に蓄えておくことができ、この期間中は炭酸飲料5を製造することができる。
二酸化炭素ハイドレート2の分解速度が遅くて、炭酸水供給装置10に必要量の炭酸水3が貯蔵されていない場合には、容器内部18を加熱して二酸化炭素ハイドレート2の分解を促進させることができる。断熱材12をパネル状にして、断熱材12の一部を外して断熱効果を弱めることにより、容器内部18の温度を上げてもよいし、電熱器34の温度を高くしてもよい。
また、炭酸水供給装置10の容器11内の下部に貯蔵されている炭酸水3が凍ってしまうことを防ぐために、容器11内の下部に、容器11を覆う断熱材12とは別の断熱材を設けてもよい。この断熱材は、プラスチック等で覆われていて清潔であることが望ましい。
また、炭酸水供給装置10の圧力調節弁13を調節して容器内部18の圧力を変えることにより、用途に応じて必要な炭酸濃度を有する炭酸飲料5を得ることができる。
さらに、炭酸水供給装置10の流量調節弁17及び飲料原液供給装置20の原液流量調節弁27の開け具合を調節することにより、製造される炭酸飲料5中に含まれる炭酸水3と飲料原液4の混合比を変更することもできる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術思想の範囲内において種々の変形及び変更が可能である。例えば、炭酸飲料製造装置1は、炭酸水供給装置10のコック弁32及び飲料原液供給装置20の原液コック弁33を同時に開閉するための機械的手段又は電気的手段を設けていてもよい。
実施例の炭酸飲料製造装置の全体構成を示す図。
符号の説明
1:炭酸飲料製造装置、2:二酸化炭素ハイドレート、3:炭酸水、4:飲料原液、5:炭酸飲料、10:炭酸水供給装置、11:容器、12:断熱材、13:圧力調節弁、14:遮蔽板、15:水出口、16:導管、17:流量調節弁、18:容器内部、20:飲料原液供給装置、21:容器、25:原液出口、26:原液導管、27:原液流量調節弁、28:原液容器内部、29:ガス導管、30:継ぎ手、31:コップ、32:コック弁、33:原液コック弁、34:電熱器、35:電源、36:電源スイッチ。

Claims (3)

  1. 全体が断熱材に覆われた容器と、前記容器の上部に設けられた圧力調節弁と、前記容器内に設けられ、二酸化炭素ハイドレートを載せることができ、かつ該二酸化炭素ハイドレートが分解して生成した水に二酸化炭素が溶解してできた炭酸水を通す孔を有する支持板と、前記容器の下部に設けられた開閉可能な炭酸水出口とを有する炭酸水供給装置、及び、
    別の容器と、一端が該容器内に入れられた飲料原液に浸からない位置に取り付けられ、他端が前記炭酸水供給装置の前記支持板よりも高い位置で前記炭酸水供給装置の前記容器に取り付けられた、前記炭酸水供給装置の前記容器内部と前記別の容器内部とを通じさせる導管と、前記別の容器の下部に設けられた開閉可能な原液出口とを有する飲料原液供給装置とを備え、
    前記水出口から供給された炭酸水と、前記原液出口から供給された飲料原液とを混合して炭酸飲料を作るように構成したことを特徴とする炭酸飲料製造装置。
  2. 請求項1記載の炭酸飲料製造装置において、
    前記炭酸水供給装置の前記容器内で二酸化炭素ハイドレートが分解して生成した水が凍ってできた氷を融かす加熱手段を備えたことを特徴とする炭酸飲料製造装置。
  3. 請求項1又は2記載の炭酸飲料製造装置において、前記飲料原液供給装置を複数備えたことを特徴とする炭酸飲料製造装置。
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