JP4682448B2 - 受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、広帯域に配置されて伝送された複数の信号を事実上同時に受信して利用するのに好適な受信装置に関する。
ただし、本発明の作用原理に基づいて、等価、逆順、若しくは対称な、本発明と略同様の手法を送信装置に適用することも可能であり、本発明は、その様な場合においても本発明と略同様の作用効果を得ることができるものである。
【0002】
したがって、本発明は例えば、複数チャネルを同時受信する基地局の無線装置や、RoF(Radio on Fiber)の様なアプリケーション等に適用することができる。
【0003】
【従来の技術】
図26〜図29は、従来技術における受信方式(従来例1〜従来例4)の全体構成を例示するブロック図である。これらの図においては、Nは「サービス可能メディア数」を、Mは「同時処理可能信号数」をそれぞれ表している。
(従来例1:図26)
〔処理帯域/処理方式〕
(a)チャネル抽出:RF帯→IF帯
(b)サンプリング:BB帯
(c)直交復調:アナログ
〔特徴〕アンチ・エリアジング・フィルタを用いる。各チャネル選択はIF帯(アナログ)で行う。
【0004】
(従来例2:図27)
〔処理帯域/処理方式〕
(a)チャネル抽出:IF帯(RF帯)→BB帯
(b)サンプリング:BB帯
(c)直交復調:アナログ
〔特徴〕チャネルスキャン(メディアスキャン)等による受信信号監視をアナログ部で行うため、ハードウェアとしてのスイッチ機構を有する。各チャネル抽出をBB帯(アナログ)で行うダイレクト・コンバージョン方式。
【0005】
(従来例3:図28)
〔処理帯域/処理方式〕
(a)チャネル抽出:RF帯→IF帯
(b)サンプリング:IF帯
(c)直交復調:デジタル
〔特徴〕スイッチを用いる。チャネル抽出はBB帯(デジタル)で行う。
【0006】
(従来例4:図29)
〔処理帯域/処理方式〕
(a)チャネル抽出:IF帯(RF帯)→BB帯
(b)サンプリング:IF帯(RF帯)
(c)直交復調:デジタル
〔特徴〕スイッチを用いる。チャネル抽出はIF帯(アナログ)で行う。
【0007】
また、これらの従来技術に関する関連技術としては、例えば、「『複素係数マルチレートフィルタバンクを用いたマルチメディア無線』電子情報通信学会論文誌 B−I Vol.J81−B-I No.11 pp.671-680 1998年11月」や、「『周波数分割多重されたTDMA信号の一括復調へのマルチレートフィルタバンクの応用』電子情報通信学会論文誌 B Vol.J83−B No.9 pp.1217-1225 2000年9月」や、或いは、「『同時通信可能なITS用ソフトウェア無線装置の開発』2001年電子情報通信学会総合大会予稿集A-17-45 pp.426 」等に記載されている技術などが公知である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
広範な種種のマルチメディアに対応して、信号処理の柔軟性(汎用性)を高めるためには、従来よりも多くの部分の信号処理をデジタル信号処理(ソフトウェア)で実現する必要がある。しかしながら、従来技術を単純にデジタル処理化(ソフトウェア化)しただけでは、デジタル信号処理部分の負荷が膨大となるため、信号処理の柔軟性や実用性を高めることは容易でない。
より具体的には、従来技術には、例えば以下の様な問題がある。
【0009】
(問題点1)
IF帯サンプリングでは、直交復調等をデジタル信号処理で行うと、デジタル信号処理の負荷が増大する。
(問題点2)
アナログ直交復調では、ダイレクト・コンバージョンによって構成を簡易化できるが、直交性や直流成分による影響等が生じる恐れがある。
【0010】
(問題点3)
複数のサービスを同時に処理できる様にする場合、ハードウェアの規模を大きくせざるを得ない。
(問題点4)
予め同時処理を行うサービス(メディア信号)を選択することができないため、例えば入力信号待ちの場合には、アナログ部分でのチャネルスキャン(メディアスキャン)が必要となる。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、上記のデジタル信号処理部分の構成の簡略化を可能又は容易にすることにより、受信装置におけるデジタル信号処理部分の負荷を効果的に軽減することである。
また、本発明の更なる目的は、マルチメディア対応の受信装置の構成を簡略化可能、又は簡略化容易とすることにより、マルチメディア対応の受信装置の開発コストや製造コストを低減可能、又は低減容易とすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段、並びに、作用及び発明の効果】
上記の課題を解決するためには、以下の手段が有効である。
下記の例が考えられる。広帯域Aに配置されて伝送された複数の「信号k(k=1,2,..,M)」を事実上同時に受信して利用する受信装置において、一括サンプリング可能な所定の周波数帯域B上に「信号k」を再配置する「周波数変換部」と、その周波数帯域B上に再配置された「信号k」をサンプリング周波数fs にて帯域幅がfs /2の周波数帯域(0,fs /2)上に一括サンプリングする「AD変換部」と、この「AD変換部」により一括サンプリングされたデジタル・データから目的のベースバンド信号kを抽出する「信号抽出部」とを設け、上記の「周波数変換部」により、少なくとも1つの周波数Jfs /2(Jはある1つの整数)が少なくとも2つの「信号k」に挟まれる様に、かつ、一括サンプリング後に「信号k」がそれぞれ互いに重ならない様に、上記の再配置を実行することである。
【0013】
例えば、図2においては、上記の周波数帯域Bは、IF帯上の(fs /4,5fs /4)成る領域(範囲)に設けられている。即ち、上記の周波数帯域Bは、IF帯上の周波数Jfs /2(J=1,2)を跨ぐ様に設定されている。
例えばこの様に、上記の周波数帯域Bを広く取ることができると、この周波数帯域B上の各「信号k」の配置形態の自由度も大きくなり、これにより以下の効果を得ることができる。
【0014】
(1)様々なメディア受信処理を同時に1つの受信装置で実現する際に、処理対象となる各信号を上記の様な所定の周波数帯域B上に配置することにより、各信号を一括でサンプリングすることが可能となる。また、アナログ処理を実行するハードウェア(受信部分)としては、「周波数変換部」と「帯域制限処理部」だけとなり、AD変換器も1つで済むため、装置全体の構成が簡単になる。
【0015】
(2)「周波数変換部」の信号処理回数(処理対象メディア数)を低減できる場合がある。即ち、上記の第1の手段によれば、例えば、図2のメディア3だけが元来より上記の広帯域AにおいてもIF帯に配置されていた場合等には、メディア3の「信号3」に対する「周波数変換部」による周波数変換処理は省略しても良い。この様な場合には、一括サンプリング後に「信号1,2,3」がそれぞれ互いに重ならない様に、メディア1,2の「信号1,2」に対する周波数変換処理のみを実行すれば良い。
【0016】
したがって、上記の例によれば、「周波数変換部」の信号処理オーバヘッドを効果的に削減できる。(「受信方式1」)
【0017】
本発明は、広帯域Aに配置されて伝送された複数の「信号k(k=1,2,..,M)」を事実上同時に受信して利用する受信装置において、一括サンプリング可能な所定の周波数帯域B上に、「信号k」を再配置する「周波数変換部」と、その周波数帯域B上に再配置された「信号k」をサンプリング周波数fs にて帯域幅がfs /2の周波数帯域(0,fs /2)上に一括サンプリングする「AD変換部」と、この「AD変換部」により一括サンプリングされたデジタル・データから目的のベースバンド信号kを抽出する「信号抽出部」とを備え、上記の「周波数変換部」において、「AD変換部」のサンプリング周波数fs が、「信号k」の各帯域幅dk よりも大きい値を持つ所定の周波数Fk のnk 倍(整数倍)の周波数nk Fk と一致する様に、そして、「信号k」の各中心周波数fckが、Fk /4のmk 倍(整数倍:「I≠L」⇒「mI ≠mL 」)の周波数mk Fk /4と一致する様に、更に、一括サンプリング後に「信号k」がそれぞれ互いに重ならない様に、上記の再配置を実行することである。
【0018】
この様な手段によれば、チャネル抽出部(デジタル信号処理部)において、ダウンサンプリング後の信号に対して、周波数をシフトすることで「信号k」を複素低域信号に変換する「周波数シフト」の処理を簡略化することが可能となる。即ち、この様な手段によれば、例えばダウンサンプリングを1/nとした場合、ダウンサンプリング後の周波数シフトで、1サンプル当りの位相回転角度(2πn(Δf/fs ))が丁度π/2の整数倍となるので、周波数シフトを実現するための複素正弦波(exp(2πi(Δf/fs )t))の掛け算が不要となり、周波数シフト処理が、符号の反転処理、若しくは、実部と虚部との入れ換え処理のみで実現可能となる。これにより、デジタル信号処理部の構成を大幅に簡略化することが可能となる。(第2実施例「受信方式2」)
【0019】
また、この様な手段によれば、「信号k」の各中心周波数fckに対する制約があまり強くないので、後述の本発明の第2及び第3実施例でも詳細に例示される様に、上記の「信号k」を周波数帯域B上に比較的高い自由度で再配置することができる。即ち、上記の手段によれば、比較的高い自由度で「信号k」の再配置形式を決定することが可能である。
【0020】
【0021】
即ち、上記の例と本発明とは、組み合わせて同時に実施しても良い。この様な場合においても、上記と同等の作用・効果を得ることができる。
【0022】
また、上記発明において、「信号k」にそれぞれ対応する上記の整数mk をそれぞれ2の倍数にしても良い。
この手段によれば、「信号k」を複素低域信号に変換する上記の「周波数シフト」の処理において、周波数シフトのための複素数の掛け算が不要となり、符号の反転処理のみで周波数シフト処理が実現可能となる。これにより、デジタル信号処理部の構成を更に簡略化することが可能となる。
【0023】
また、上記発明において、「信号k」にそれぞれ対応する上記の整数mk をそれぞれ4の倍数にしても良い。
この手段によれば、「信号k」を複素低域信号に変換する上記の「周波数シフト」の処理そのものが不要となり、チャネル抽出部(デジタル信号処理部)の構成を更に簡略化することができる。(第3実施例「受信方式3」)
【0024】
【0025】
【0026】
また、上記発明において、「信号抽出部」において、デジタル・データをフィルタ処理する「デジタルフィルタ部」と、フィルタ処理されたデジタル信号をダウンサンプリングする「ダウンサンプリング部」とを備えても良い。
この様な手段によれば、様々なメディア受信処理を同時に1つの受信装置で実現する際に、処理対象となる各信号を上記の様な所定の周波数帯域Bに配置することにより、各信号を一括でサンプリングすることが可能となる。また、アナログ処理を実行するハードウェア(受信部分)としては、「周波数変換部」と「帯域制限処理部」だけとなり、AD変換器も1つで済むため、装置全体の構成が簡単になる。
【0027】
また、「信号抽出部」においては、必ずしも前記の「周波数シフト」を実行する周波数シフト部を設けなくとも良い。
また、本発明を実施する際等には、上記の「デジタルフィルタ部」と「ダウンサンプリング部」に加えて、上記の「周波数シフト」等を備えるようにしても良い。
【0028】
また、本発明において、「デジタルフィルタ部」の1構成要素として、少なくともヒルベルト変換器を備えても良い。
この手段によれば、例えば、以下の構成や、或いは本発明の第4実施例にも後から例示する様に、複素係数フィルタを用いなくとも本発明を具体的に実施することができる。
【0029】
本発明において、「デジタルフィルタ部」の1構成要素として、「信号k」にそれぞれ対応する帯域制限フィルタ(BPF)を設けることである。(第4実施例「受信方式4」)
【0030】
また、本発明において、「デジタルフィルタ部」の内部構成に、2分割フィルタバンクの縦続接続を用いても良い。(第5実施例「受信方式5」)
【0031】
また、本発明において、「デジタルフィルタ部」として、複素離散フーリエ変換フィルタバンクを用いても良い。
この手段によれば、例えば、以下の構成や、或いは本発明の第6実施例にも後から例示する様に、ヒルベルト変換器を用いなくとも本発明を具体的に実施することができる。(第6実施例「受信方式6」)
【0032】
また、この様な手段によれば、例えば後述の第6実施例「受信方式6」にも具体的に例示される様に、構成としては実数係数のフィルタが並列に接続された形となるため、複素係数の演算(複素数の掛け算)は行う必要がなく、演算が簡単になるので構成の簡略化も容易となる。
【0033】
本発明において、「デジタルフィルタ部」に、「信号k」に各々対応するデジタルフィルタ処理の「タップ係数τk 」をそれぞれ設定する「タップ係数設定部」を設け、この「タップ係数設定部」でM種類の「タップ係数τk 」を周期的かつ時分割に順次変更することにより、各用途kに対する目的のM種類のベースバンド信号kの出力をそれぞれ事実上同時に実行するようにしても良い。
【0034】
各チャネル(メディア)抽出用のフィルタとダウンサンプリングとを組み合わせることにより、チャネル抽出後の各「信号k」のサンプリング・レートは低下する。したがって、複数の「信号k」を同時に受信処理する際に、ダウンサンプリングのタイミングをそれぞれ少しずつずらしておけば、各チャネル(信号k)抽出用のフィルタ出力処理は同時には必要とならない。即ち、フィルタ出力処理の手順をタイムスライスにより実現することが可能となる。(第7実施例「受信方式7」)
【0035】
したがって、抽出しようとするチャネルに合わせてチャネル抽出用フィルタの設定を順次切り換えることにより、チャネル抽出部を唯一のチャネル抽出用フィルタで構成可能となり、デジタル信号処理部の構成をより簡潔にすることができる。上記の様な「デジタルフィルタ部」は、例えば、トランスバーサルフィルタ等を用いて構成しても良い。
【0036】
また、本発明において、上記の「デジ タルフィルタ部」として、複素離散フーリエ変換フィルタバンクを用い、各「タップ係数τk 」に、各「信号k」の「周波数シフト部」に各々対応する「位相補正項ak 」をそれぞれ含めることである。
この様な構成によれば、周波数をシフトすることで「信号k」を複素低域信号に変換する「周波数シフト」の機能を上記の「タップ係数設定部」に持たせることが可能となり、デジタル信号処理部の構成をより簡潔にすることができる。(第8実施例「受信方式8」)
以上の本発明の手段により、の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例における「受信方式1」の全体構成を例示するブロック図である。この「受信方式1」は、少なくとも一つの周波数Jfs /2(Jはある一つの整数)を複数の「信号k」の間に挟む様に一括サンプリング可能な周波数帯域Bを設定し、その周波数帯域B上に各「信号k」を配置して、一括サンプリング後に「信号k」がそれぞれ互いに重ならない様に、この「周波数変換部」により「信号k」の再配置を実行するもの(本発明の第1の手段)である。
【0038】
RF帯(広帯域A)上に配置されて同時伝送された複数の「信号k」は、一括サンプリング可能なIF帯上の所定領域(周波数帯域B)上に再配置される。この再配置は各「信号k」毎に実行される。
例えば、図1のメディア1(信号1)は、周波数変換部1により所定の周波数に周波数変換され、更に帯域制限フィルタ1を通して上記の周波数帯域B上に再配置される。図1の「周波数配置」には、簡単のため一旦、直接サンプリングの場合の例を示した。
【0039】
例えば、直接サンプリングの場合には、(0,fs /2)成る周波数領域が上記の周波数帯域Bとして選択されている。同様の処理を繰り返し実行することにより、メディア2,メディア3についても同様に図示する様に再配置することができる。
AD変換部では、サンプリング周波数fs により、周波数帯域B上に再配置された信号k(k=1,2,..,M)をサンプリングする。これにより、信号kをそれ以降の処理においては、デジタル信号として処理することができる。デジタル信号処理部では、主にチャネル(信号k)抽出処理を実行する。
【0040】
図2は、本第1実施例における「受信方式1」でのAD変換(サンプリング)前後の周波数配置の構成例1aを例示するグラフである。例えば、この様に、直接サンプリングとアンダーサンプリングとを混在させる周波数配置を構成しても良い(本発明の第1の手段)。この再配置(A→B)を実行する際には、AD変換実行後(サンプリング後)に、各信号kがそれぞれ互いに重ならない様に注意する。
【0041】
図3は、本第1実施例の「受信方式1」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式1Aを例示するブロック図であり、図1のデジタル信号処理部(チャネル抽出部)の処理方式を詳細に示している。
また、図4は、本第1実施例の「受信方式1」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式1Bを例示するブロック図であり、図1のデジタル信号処理部(チャネル抽出部)のその他の処理方式を詳細に示している。
【0042】
例えば、本「受信方式1」に適用可能なデジタル信号処理部(チャネル抽出部)の処理方式1B(図4)の周波数シフト部においては、1/nのダウンサンプリングする場合、1サンプル当り2πn(Δf/fs )ずつ位相を回す。この周波数シフトにより「信号k」を目的の複素低域信号に変換することができる。ただし、ここでΔfは「周波数シフト部」に要求される周波数シフト量である。
この様な処理は、例えば、ダウンサンプリングだけではベースバンド信号に周波数変換できない場合等に用いられる。
【0043】
尚、上記の「周波数シフト部」と類似或いは同等の方式としては、ダウンサンプリングの処理だけでベースバンド信号へ周波数変換可能な周波数領域に予め「信号k」を移動(周波数シフト)させておく方法(応用変形例c:図25)等も有効である。この場合には、1サンプル当り2π(Δf/fs )ずつ位相を回せば良い。
【0044】
(第2実施例)
上記の第1実施例では、「周波数シフト部」により複素正弦波の乗算を実行していたが、本第2実施例(受信方式2)は、この複素正弦波の位相が必然的に1サンプル当りπ/2の整数倍となる様な構成(手法)を導入することにより、「周波数シフト部」の構造(処理)を簡素化するものである。
【0045】
図5は、本第2実施例の「受信方式2」の全体構成を例示するブロック図である。本図5は、第1実施例の図1及び図4の構成に酷似のものであるが、AD変換後の「周波数配置」に大きな特徴を有する。
図6は、この「受信方式2」でのAD変換後の「周波数配置」の構成例2aを例示するグラフであり、本構成例2aは、以下の各条件下において適用されるものである。
【0046】
(条件1)所定の周波数:Fk =1[kHz]>0.8[kHz]
(受信する各信号kの何れの帯域幅dk よりも大きい周波数)
(条件2)AD変換時のサンプリング周波数:fs =15[kHz]
(条件3)AD変換後の周波数配置:fck=k−0.5[kHz]
(k=1,2,..,7)
(条件4)ダウンサンプリング:1/15(n=15)
(条件5)周波数シフト量:Δf=+0.5[kHz]
【0047】
即ち、AD変換後の周波数配置が、図6のグラフの通りになる様に各「周波数変換部k」を実行すれば、メディアkについては、その後の「AD変換部」→「帯域制限フィルタA/B/C」→「ダウンサンプリング部A/B/C」の各実行により、(k/n)fs =k[kHz]の周波数の所が各々0[kHz]に変換される結果となる。したがって、その後の「周波数シフト」の処理(Δf=+0.5[kHz])により、各メディアk(目的のベースバンド信号k)は、その帯域の中心が0[kHz]に配置される結果となる。この時「周波数シフト部」は、1サンプル当りπずつ位相をずらせば良いため、1サンプルおきに符号反転処理を行うだけで良い。したがって、「周波数シフト部」も簡易化できる。
【0048】
図7、図8は、それぞれ本第2実施例の「受信方式2」でのAD変換後のその他の「周波数配置」の構成例2b、構成例2cを例示するグラフである。
これらの周波数配置の各構成例に従う場合においても、上記と略同様の作用・効果を得ることができる。
【0049】
(第3実施例)
本第3実施例の「受信方式3」は、各信号kの中心周波数fckを、受信する複数の信号kの帯域幅dk よりも大きい値を持つ所定の周波数Fk に対して、AD変換(一括サンプリング)後に丁度「fs =nk Fk ,fck=μk Fk ,0<fck<fs /2(nk ,μk は整数)」が成り立つ様に、各信号kを「周波数変換部」により「信号kが同時伝送された広帯域A」から「一括サンプリング可能な周波数帯域B」へ再配置するものである。
【0050】
図9は、本第3実施例の「受信方式3」の全体構成を例示するブロック図であり、「ダウンサンプリング部A/B/C」の各々より、周波数シフト部を介さずに直接各メディアk(目的のベースバンド信号k)が出力される点が特徴である。
【0051】
図10は、本「受信方式3」でのAD変換後の「周波数配置」の構成例3aを例示するグラフであり、本構成例3aは、以下の各条件下において適用されるものである。
【0052】
(条件1)所定の周波数:Fk =1,2,4[kHz]>0.8[kHz]
(受信する各信号kの帯域幅dk よりも大きい周波数)
(条件2)AD変換時のサンプリング周波数:fs =16[kHz]=nk Fk
(条件3)AD変換後の周波数配置:fck=k[kHz]
(k=1,2,..,7)
(条件4)ダウンサンプリング:nk =4,8,16
(条件5)周波数シフト量:Δf=±0[kHz]
【0053】
この様な周波数配置の構成例3aに従えば、周波数シフト量Δfを0[kHz]に調整できるため、周波数シフト部が不要となり、受信装置の構成をより簡潔にすることができる。
図11は、本「受信方式3」でのAD変換後のその他の「周波数配置」の構成例3bを例示するグラフである。
これらの周波数配置の構成例に従う場合においても、上記と略同様の作用・効果を得ることができる。
【0054】
また、例えば、以上のような構成により、フィルタによる各信号(即ち、各チャネル、或いは各メディア)の抽出だけでなく、ダウンサンプリングによる周波数の折り返しを利用した周波数変換を最大限有効に利用することができる。即ち、上記のような構成を採用することにより、任意の受信信号を簡易な装置構成で抽出し、ベースバンド信号化することが可能となり、例えば、デジタル直交復調部が不要となる等の理由により、従来のIF帯サンプリングの方式よりも簡単に所望の受信装置を構成することができる様になる。
【0055】
また、上記の「デジタルフィルタ部」(チャネル抽出部)の1構成要素としては、例えば、ヒルベルト変換器等を用いることも可能である。
この様な手段によれば、例えば、以下の第4及び第5実施例にも後から例示する様に、複素係数フィルタを用いなくとも本発明を具体的に実施することができる。
【0056】
(第4実施例)
本第4実施例では、「デジタルフィルタ部」(チャネル抽出部)の1構成要素として、「ヒルベルト変換器」と、帯域制限フィルタ(BPF)を設ける方式(受信方式4)を示す。
図12、図13は、本第4実施例の「受信方式4」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式4A、処理方式4Bを例示するブロック図である。ここで、各処理方式における周波数シフト部の有無は、第2実施例と第3実施例との差異と同様に、周波数シフト量Δfの調整方法の差異により生じるものである。
例えば、これらの構成からも判る様に、本発明の受信装置は、必ずしも複素係数フィルタを用いなくとも具体的に実施することができるものである。
【0057】
(第5実施例)
本第5実施例では、「デジタルフィルタ部」(チャネル抽出部)の内部構成に、「ヒルベルト変換器」と、フィルタバンクの縦続接続又は2分割フィルタバンクを用いる方式(受信方式5)を示す。
図14、図15は、本第5実施例の「受信方式5」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式5A、処理方式5Bを例示するブロック図である。ここで、HPFはハイパスフィルタを、LPFはローパスフィルタを、「↓2」はサンプリングレートを1/2に落すダウンサンプリングをそれぞれ表している。また、各処理方式における周波数シフト部の有無は、第2実施例と第3実施例との差異と同様に、周波数シフト量Δfの調整方法の差異により生じるものである。
例えば、これらの構成からも判る様に、本発明の受信装置は、必ずしも複素係数フィルタを用いなくとも具体的に実施することができるものである。
【0058】
(第6実施例)
本第6実施例の「受信方式6」では、「デジタルフィルタ部」として、複素離散フーリエ変換(複素DFT)フィルタバンクを用いる方式を例示する。この方式によれば、例えば、以下に例示する様に、ヒルベルト変換器を用いなくとも本発明を具体的に実施することができる。また、複素DFTフィルタの係数は複素数であるが、入力信号が実数であるため、実部と虚部とを別々に計算することができる。このため、これらの複素DFTフィルタは、実数係数のフィルタ2つで実現できる。
【0059】
図16、図17は、本第6実施例の「受信方式6」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式6A、処理方式6Bを例示するブロック図である。ここで、各処理方式における周波数シフト部の有無は、第2実施例と第3実施例との差異と同様に、周波数シフト量Δfの調整方法の差異により生じるものである。
【0060】
この様な方式によれば、構成としては実数係数のフィルタが並列に接続された形となるため、複素係数の演算(複素数の掛け算)は行う必要がなくなり、演算が簡単になるので構成の簡略化も容易となる。
【0061】
(第7実施例)
本第7実施例の「受信方式7」は、「デジタルフィルタ部」(チャネル抽出部)に、各「信号k」に各々対応するデジタルフィルタ処理の「タップ係数τk 」をそれぞれ設定する「タップ係数設定部」を設け、この「タップ係数設定部」で目的のM種類の信号kにそれぞれ対応する「タップ係数τk 」を周期的かつ時分割に順次変更することにより、目的のM種類のベースバンド信号kの出力をそれぞれ事実上同時に実行するものである。
【0062】
図18は、本第7実施例の「受信方式7」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式7Aを例示するブロック図である。この方式では、「複素DFTタップ係数発生部」(タップ係数設定部)より、同時処理数M分のタップ係数を時間をずらして順次出力する。
【0063】
各チャネル抽出用のフィルタとダウンサンプリングとを組み合わせることにより、チャネル抽出後の各「信号k」のサンプリング・レートは低下するので、複数の「信号k」を同時に受信処理する際に、ダウンサンプリングのタイミングをそれぞれ少しずつずらしておけば、各チャネル(信号k)抽出用のフィルタ出力処理は同時には必要とならない。即ち、上記の様な構成に従えば、フィルタ出力処理の手順をタイムスライスにより実現することが可能となる。
【0064】
即ち、抽出しようとするチャネルに合わせてチャネル抽出用フィルタの設定を順次切り換えることにより、チャネル抽出部を唯一のチャネル抽出用フィルタで構成可能となり、デジタル信号処理部の構成をより簡潔にすることができる。
【0065】
(第8実施例)
本第8実施例の「受信方式8」は、「デジタルフィルタ部」として、複素離散フーリエ変換フィルタバンクを用い、各「タップ係数τk 」に、各「信号k」の「周波数シフト」に各々対応する「位相補正項ak 」をそれぞれ含める手法により、デジタル信号処理部の構成をより簡潔にするものである。
【0066】
図19、図20は、本第8実施例の「受信方式8」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式8A、処理方式8Bを例示するブロック図であり、図21は、本「受信方式8」の全体構成を例示するブロック図である。
例えば、この様な構成によれば、周波数をシフトすることで「信号k」を複素低域信号に変換する「周波数シフト」(位相補正)の機能を上記の「タップ係数設定部(タップ係数発生部/デジタルフィルタ設定部)」に容易に持たせることができ、デジタル信号処理部の構成をより簡潔にすることが可能となる。
尚、本方式は、前述の「受信方式2」や、或いは前述の「受信方式3」と組み合わせて実施しても良い。この様な構成に従えば、第2実施例や、或いは第3実施例での「周波数配置」(図5〜図11)に基づく作用原理と略同様に「タップ係数設定部(タップ係数発生部/デジタルフィルタ設定部)」の構成を更に簡潔にすることができる。
【0067】
(応用変形例a)
図22は、本発明の応用変形例aの全体構成を例示するブロック図であり、図23は、本応用変形例aでのAD変換後のデジタル信号の処理方式aを例示するブロック図である。この様に、本発明は、AD変換部(サンプリング処理部)の前段に、アナログ信号を直交復調する「アナログ直交復調部」を配置する構成の受信装置に対しても、容易に適用或いは応用することができる。
【0068】
(応用変形例b)
図24は、本発明の応用変形例bでのAD変換後のデジタル信号の処理方式bを例示するブロック図である。本構成(処理方式b)は、図3の処理方式1Aの変形例又は代替構成と考えることができる。即ち、この様な構成(処理方式b)に従って、前述の第1実施例の「受信方式1」を実施しても良い。
【0069】
(応用変形例c)
図25は、本発明の応用変形例cでのAD変換後のデジタル信号の処理方式cを例示するブロック図である。
第1実施例の最後でも述べた様に、前述の第1実施例の「周波数シフト部」と類似或いは同等の方式としては、ダウンサンプリングの処理だけでベースバンド信号へ周波数変換可能な周波数領域に予め「信号k」を移動(周波数シフト)させておく本応用変形例cの処理方式cを用いた方法等も有効である。
【0070】
この場合には、1サンプル当り2π(Δf/fs )ずつ位相を回せば良い。即ち、本処理方式cの「周波数シフト部」では、その後段の「ダウンサンプリング部A/B/C」により目的のベースバンド信号k(k=1,2,..,M)がそのまま出力できる様に、予め周波数シフトを実行しておく。これにより、1/nにダウンサンプリングされた各「信号k」は、(k/n)fs [kHz]の周波数の所が0[kHz]に位置付けられる様に変換される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例における「受信方式1」の全体構成を例示するブロック図。
【図2】 本発明の第1実施例における「受信方式1」でのAD変換(サンプリング)前後の周波数配置の構成例1aを例示するグラフ。
【図3】 本発明の第1実施例における「受信方式1」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式1Aを例示するブロック図。
【図4】 本発明の第1実施例における「受信方式1」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式1Bを例示するブロック図。
【図5】 本発明の第2実施例における「受信方式2」の全体構成を例示するブロック図。
【図6】 本発明の第2実施例における「受信方式2」でのAD変換後の「周波数配置」の構成例2aを例示するグラフ。
【図7】 本発明の第2実施例における「受信方式2」でのAD変換後の「周波数配置」の構成例2bを例示するグラフ。
【図8】 本発明の第2実施例における「受信方式2」でのAD変換後の「周波数配置」の構成例2cを例示するグラフ。
【図9】 本発明の第3実施例における「受信方式3」の全体構成を例示するブロック図。
【図10】 本発明の第3実施例における「受信方式3」でのAD変換後の「周波数配置」の構成例3aを例示するグラフ。
【図11】 本発明の第3実施例における「受信方式3」でのAD変換後の「周波数配置」の構成例3bを例示するグラフ。
【図12】 本発明の第4実施例における「受信方式4」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式4Aを例示するブロック図。
【図13】 本発明の第4実施例における「受信方式4」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式4Bを例示するブロック図。
【図14】 本発明の第5実施例における「受信方式5」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式5Aを例示するブロック図。
【図15】 本発明の第5実施例における「受信方式5」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式5Bを例示するブロック図。
【図16】 本発明の第6実施例における「受信方式6」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式6Aを例示するブロック図。
【図17】 本発明の第6実施例における「受信方式6」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式6Bを例示するブロック図。
【図18】 本発明の第7実施例における「受信方式7」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式7Aを例示するブロック図。
【図19】 本発明の第8実施例における「受信方式8」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式8Aを例示するブロック図。
【図20】 本発明の第8実施例における「受信方式8」でのAD変換後のデジタル信号の処理方式8Bを例示するブロック図。
【図21】 本発明の第8実施例における「受信方式8」の全体構成を例示するブロック図。
【図22】 本発明の応用変形例aの全体構成を例示するブロック図。
【図23】 本発明の応用変形例aでのAD変換後のデジタル信号の処理方式aを例示するブロック図。
【図24】 本発明の応用変形例bでのAD変換後のデジタル信号の処理方式bを例示するブロック図。
【図25】 本発明の応用変形例cでのAD変換後のデジタル信号の処理方式cを例示するブロック図。
【図26】 従来技術における受信方式(従来例1)の全体構成を例示するブロック図。
【図27】 従来技術における受信方式(従来例2)の全体構成を例示するブロック図。
【図28】 従来技術における受信方式(従来例3)の全体構成を例示するブロック図。
【図29】 従来技術における受信方式(従来例4)の全体構成を例示するブロック図。
【符号の説明】
A … 複数の「信号k」が配置され、同時伝送される広帯域
B … 信号kが再配置される一括サンプリング可能な周波数帯域
k … 各信号及びその用途(メディア)毎に付される添字
N … サービス可能メディア数
M … 同時処理メディア数
fs … サンプリング周波数(一部にfSと記すこともある)
fc … 中心周波数
Δf … 周波数のシフト量
fck … 「信号k」の中心周波数
dk … 「信号k」の帯域幅
mk … 「信号k」に対応する整数
Fk … 「信号k」に対応する所定の周波数
(受信する信号kの帯域幅dk よりも大きい値)
BPF … バンドパスフィルタ(帯域制限フィルタ)
HPF … ハイパスフィルタ
LPF … ローパスフィルタ
DFT … 離散フーリエ変換
↓2 … サンプリングレートを1/2に落すダウンサンプリング処置
Claims (10)
- 広帯域Aに配置されて伝送された複数の「信号k(k=1,2,.,M)」を事実上同時に受信して利用するのに好適な受信装置であって、
一括サンプリング可能な所定の周波数帯域B上に、前記「信号k」を再配置する「周波数変換部」と、
前記周波数帯域B上に再配置された前記「信号k」をサンプリング周波数fs にて、帯域幅がfs /2の周波数帯域(0,fs /2)上に一括サンプリングする「AD変換部」と、
前記「AD変換部」により一括サンプリングされたデジタル・データから目的のベースバンド信号kを抽出する「信号抽出部」と
を有し、
前記「周波数変換部」は、
前記「AD変換部」のサンプリング周波数fs が、前記「信号k」の各帯域幅dk よりも大きい値を持つ所定の周波数Fk のnk 倍(整数倍)の周波数nk Fk と一致する様に、
そして、前記「信号k」の各中心周波数fckが、Fk /4のmk 倍(整数倍:「I≠L」⇒「mI ≠mL 」)の周波数mk Fk /4と一致する様に、
更に、前記一括サンプリング後に前記「信号k」がそれぞれ互いに重ならない様に、
前記再配置を実行する
ことを特徴とする受信装置。 - 前記「信号k」にそれぞれ対応する前記整数mk を
それぞれ2の倍数とした
ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 - 前記「信号k」にそれぞれ対応する前記整数mk を
それぞれ4の倍数とした
ことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか1項に記載の受信装置。 - 前記「信号抽出部」は、
前記デジタル・データをフィルタ処理する「デジタルフィルタ部」と、
フィルタ処理されたデジタル信号をダウンサンプリングする「ダウンサンプリング部」と
を有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の受信装置。 - 前記「デジタルフィルタ部」の1構成要素として、
少なくともヒルベルト変換器を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の受信装置。 - 前記「デジタルフィルタ部」の1構成要素として、
前記「信号k」にそれぞれ対応する帯域制限フィルタを有する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の受信装置。 - 前記「デジタルフィルタ部」の内部構成に、
2分割フィルタバンクの縦続接続を用いた
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の受信装置。 - 前記「デジタルフィルタ部」として、
複素離散フーリエ変換フィルタバンクを用いた
ことを特徴とする請求項4に記載の受信装置。 - 前記「デジタルフィルタ部」は、
前記「信号k」に各々対応するデジタルフィルタ処理の「タップ係数τk 」をそれぞれ設定する「タップ係数設定部」を有し、
M種類の前記「タップ係数τk 」を前記「タップ係数設定部」で周期的かつ時分割に順次変更することにより、目的のM種類の前記ベースバンド信号kの出力をそれぞれ事実上同時に実行する
ことを特徴とする請求項4乃至請求項8の何れか1項に記載の受信装置。 - 前記「デジタルフィルタ部」として、複素離散フーリエ変換フィルタバンクを用い、
各前記「タップ係数τk 」は、各前記「信号k」に各々対応する「位相補正項ak 」をそれぞれ含んでいる
ことを特徴とする請求項9に記載の受信装置。
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