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JP4668770B2 - 無線空調制御システムおよび空調コントローラ - Google Patents

無線空調制御システムおよび空調コントローラ Download PDF

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JP4668770B2 JP2005324907A JP2005324907A JP4668770B2 JP 4668770 B2 JP4668770 B2 JP 4668770B2 JP 2005324907 A JP2005324907 A JP 2005324907A JP 2005324907 A JP2005324907 A JP 2005324907A JP 4668770 B2 JP4668770 B2 JP 4668770B2
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Description

この発明は、温度や湿度などの計測データを空調コントローラへ無線で送り、この無線で送られてくる計測データに基づいて空調制御を行う無線空調制御システム、およびこの無線空調制御システムで用いる空調コントローラに関するものである。
従来より、施工の簡略化、設置場所の自由度向上、レイアウト変更時の対応の容易化などを目的として、空調制御用のセンサ類(例えば、温度センサ、湿度センサ、センサ兼設定器など)の無線化が進みつつある。これらのセンサは無線センサと呼ばれ、無線回線を介して空調コントローラと接続され、無線空調制御システムを構成する。
図6に従来の無線空調制御システムの概略を示す。同図において、1は無線センサ、2は空調コントローラ、3は監視装置であり、監視装置3と空調コントローラ2とはネットワーク4を介して接続されている。無線センサ1は、例えば温度センサとされ、空調コントローラ2に無線回線によって接続される。なお、無線センサ1と空調コントローラ2との間の無線による通信は、無線センサ1から空調コントローラ2への単方向とされている。
別の従来の無線空調制御システムでは双方向の無線回線を利用しているが、空調コントローラから無線センサへの通信の用途は、無線センサからの計測データ送信に対する受信確認信号(ACK)の返送や、無線センサ兼設定器に対する表示データの伝達、設置作業時におけるセンサ内部の定数変更などに限られている。
この無線空調制御システムでは、計測データ(この例では、温度データ)が無線センサ1から空調コントローラ2へ送られる。空調コントローラ2は、無線センサ1からの計測データを受信し、この計測データをもとに制御演算を行い、図示されていないVAV(可変風量調節ユニット)やFCU(ファンコイルユニット)、AHU(空気調和機)などの空調設備の制御を行う。また、空調コントローラ2は、無線センサ1から送られてくる計測データをネットワーク4を介して監視装置3へ送る。監視者は、無線センサ1から送られてくる計測データを監視装置3の画面(監視画面)に表示させるなどして、空調制御の制御状態を監視する。
この無線空調制御システムにおいて、無線センサ1は、信号線だけでなく電源線までなくすために、電池駆動とされる。例えば、電池として、乾電池などの交換式電池が用いられる。無線センサ1を電池駆動とした場合、その電池寿命の延長を図るために、消費電力をできるだけ小さくすることが求められる。
そこで、例えば、特許文献1では、無線センサに周期的に駆動信号を生成するタイマを設け、このタイマが駆動信号を生成する毎に、所定時間の間、通信部を含む回路主要部を作動状態とするようにしている。これにより、タイマが生成する駆動信号の周期で、回路主要部の作動と休止が繰り返され、消費電力が抑制される。また、特許文献1では、その時点までの計測値の安定度に基づく今後の安定度予測などに応じて、タイマが生成する駆動信号の周期を変化させるようにしている。これにより、空調制御が安定しているような場合、タイマが生成する駆動信号の周期が長くされ、消費電力のさらなる抑制が図られる。
特開2004−355164号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、計測値の安定度予測などの演算を無線センサで行うようにしているので、無線センサに高い処理能力が要求され、消費電力が増大したり、コストがアップする。また、無線センサの処理能力や無線センサで得られる情報も限られているため、予測を誤り、空調制御に悪影響を及ぼす虞れがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、無線センサの処理能力を高めることなく、また空調制御に悪影響を及ぼす虞れなく、無線センサでの消費電力を抑制し、電池寿命の延長を図ることが可能な無線空調制御システム、および空調コントローラを提供することにある。また、本発明による消費電力の抑制は、供給電力が微弱な、照明光などによる自己発電を無線センサに利用するという課題の解決にも有効である。
このような目的を達成するために本発明は、無線センサと空調コントローラとの間の無線による通信を双方向とし、無線センサに、通信部を含む回路主要部と、周期的に駆動信号を生成するタイマと、駆動信号が生成される毎に、回路主要部を所定時間の間作動状態とし、空調コントローラへの計測データの送信および空調コントローラから送られてくる情報の受信を行う手段とを設け、空調コントローラに、空調制御のスケジュールにおける現在の空調制御の実行状態に基づいて駆動信号の周期を指示する情報を生成する指示情報生成手段と、この指示情報生成手段によって生成された駆動信号の周期を指示する情報を無線センサからの計測データの受信時に無線センサに返送する手段とを設けたものである。
この発明において、無線センサは、タイマが駆動信号を生成する毎に、通信部を含む回路主要部を所定時間の間作動状態とし、空調コントローラへ計測データを送る。空調コントローラは無線センサからの計測データを受信する。この時、空調コントローラは、空調制御のスケジュールにおける現在の空調制御の実行状態に基づいて駆動信号の周期を指示する情報を生成し、この生成した駆動信号の周期を指示する情報を無線センサへ返送する。例えば、無線センサからの計測データを受信する毎に毎回送ったり、規定回数毎に送ったり、無線センサが要求した回のみに送ったりする。また、駆動信号の周期を指示する情報として、周期そのものを送ったり、予め取り決められている作動・休止パターンの番号を送ったりする。無線センサは、空調コントローラから送られてくる駆動信号の周期を指示する情報を受信し、タイマの駆動信号の周期をその情報によって指示される周期とする。これにより、タイマは、それまでの周期に変えて、空調コントローラから指示された周期で駆動信号を生成する。
本発明において、無線センサへの駆動信号の周期を指示する情報は、空調コントローラにおいて生成する。例えば、空調運転中は短周期、空調停止中は長周期としたり、最適起動制御の実行中は短周期とするなど、空調制御のスケジュールにおける現在の空調制御の実行状態に基づいて、駆動信号の周期を指示する情報を生成する。また、監視画面への計測値の表示中は短周期としたり、特定の監視機能(例えば、高速データ収集機能)の実行中は短周期とするなど、監視装置の稼働状況に基づいて駆動信号の周期を指示する情報を生成する。
また、無線センサに、無線回線の異常を含む空調コントローラの異常を検知する異常検知手段と、この異常検知手段が異常を検知した場合、強制的に、駆動信号の周期を予め定められた長周期とする手段とを設けるようにしてもよい。このような手段を無線センサに設けると、空調コントローラの異常時(停止・故障など)や無線回線の異常時(通信の途絶えなど)に、短周期での動作の継続による想定以上の電力消費が続くことを防ぐことが可能となる。無線回線の異常を含む空調コントローラの異常は、無線センサからの送信に対して本来ならばあるべき応答が得られない場合、本来ならば定期的に送られてくるべき通信が途絶えている場合などとして、検知することが可能である。
本発明によれば、無線センサと空調コントローラとの間の無線による通信を双方向とし、空調制御のスケジュールにおける現在の空調制御の実行状態に基づいて駆動信号の周期を指示する情報を空調コントローラにおいて生成するようにし、この空調コントローラが生成する駆動信号の周期を指示する情報を無線センサからの計測データの受信時に無線センサへ返送するようにしたので、処理能力の高い空調コントローラで無線センサが知り得ない内部情報や外部情報を利用して駆動信号の周期を指示する情報を生成するようにして、無線センサの処理能力を高めることなく、また空調制御に悪影響を及ぼす虞れなく、無線センサでの消費電力を抑制し、電池寿命の延長を図ることが可能となる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の形態を示す無線空調制御システムの概略を示す構成図である。同図において、図6と同一符号は図6を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。なお、請求項6を除く請求項は、無線センサ1と空調コントローラ2のみで構成される独立型の無線空調制御システムにも適用可能なので、監視装置3とネットワーク4は必須ではない。
この実施の形態では、図6に示した従来の無線空調制御システムに対し、無線センサ1と空調コントローラ2との間の無線による通信を単方向ではなく双方向とし、無線センサ1および空調コントローラ2の機能を一部異ならせている。
図2に無線センサ(温度センサ)1の要部を示す。無線センサ1には、乾電池などの交換式電池1aが搭載されており、この電池1aからの電源の供給を常時受けて周期的に駆動信号S1を生成するタイマ1bと、このタイマ1bからの駆動信号S1を受けてON/OFFされるスイッチ1cと、送受信アンテナ1dとを備えている。
また、CPU1Aと、ROM1Bと、RAM1Cと、インターフェース1D,1Eと、温度検出部1Fとから構成される回路主要部1eを備えており、CPU1Aおよびインターフェース1D,1Eにはスイッチ1cを介して電池1aからの電源が供給されるようになっている。
回路主要部1eにおいて、インターフェース1Dは温度検出部1Fに対して設けられ、温度検出部1Fと共に計測部を構成する。インターフェース1Eは、送受信アンテナ1dに対して設けられ、送受信アンテナ1dと共に通信部を構成する。
CPU1Aは、インターフェイス1Dおよび1Eを介して与えられる各種入力情報を得て、RAM1Cにアクセスしながら、ROM1Bに格納されたプログラムに従って動作し、演算部を構成する。
ROM1Bには、本実施の形態特有のプログラムとして、空調コントローラ2からの指示に従ってタイマ1bが生成する駆動信号S1の周期を変更する駆動信号周期変更プログラムが格納されている。
図3に空調コントローラ2の要部を示す。空調コントローラ2は、商用電源で動作し、CPU2Aと、ROM2Bと、RAM2Cと、インターフェース2D,2Eと、送受信アンテナ2Fとを備えている。
インターフェース2Dは、送受信アンテナ2Fに対して設けられ、送受信アンテナ2Fと共にセンサ通信部を構成する。インターフェース2Eは、ネットワーク4を介して監視装置3に接続され、上位通信部を構成する。
CPU2Aは、インターフェイス2Dおよび2Eを介して与えられる各種入力情報を得て、RAM2Cにアクセスしながら、ROM2Bに格納されたプログラムに従って動作し、制御演算部を構成する。
ROM2Bには、本実施の形態特有のプログラムとして、無線センサ1への駆動信号S1の周期を指示する情報を生成する駆動信号周期生成プログラムが格納されている。
〔空調コントローラでの動作〕
以下、図4に示すタイムチャートを参照しながら、図5に示すフローチャートに基づいて、空調コントローラ2のCPU2Aが実行する駆動信号周期生成プログラムに従う処理動作について説明する。
なお、この実施の形態では、空調制御のスケジュールとして、平日の空調制御の起動時刻(図4(a)に示す時刻TC)と停止時刻(図4(a)に示す時刻TD)が予め定められているものとする。例えば、平日は、空調制御の起動時刻TCが8時、停止時刻TDが18時と定められている。
また、この実施の形態では、最適起動制御として、空調制御の起動時刻TCにおいて目標温度が得られるような前倒しの空調運転が行われるものとする。なお、この最適起動制御では、空調制御の起動時刻TCに対して所定時間前の時刻TAを最適起動制御の起動演算の開始時刻(最適起動時刻の演算開始時刻)とし、この時刻TAより空調制御の起動時刻TCにおいて目標温度が得られるような最適起動時刻TBの演算を開始するものとする。
〔駆動信号S1の周期を指示する情報の生成(周期Tの生成)〕
このような前提の元、CPU2Aは、図5に示すフローチャートに従う処理動作を定周期で繰り返す。先ず、CPU2Aは、ステップ101において、現在の時刻が最適起動時刻の演算開始時刻TAと空調制御の停止時刻TDとの間にあるか否かをチェックする。
現在の時刻が時刻TAとTDとの間にない場合には(ステップ101のNO)、長周期T3を周期Tとしてセットする(ステップ105)。ここで、例えばT3=60sec とする。
現在の時刻が時刻TAとTDとの間にある場合には(ステップ101のYES)、計測温度が目標温度に対して予め定められた規定の範囲内で推移する安定状態にあるか否かを確認する(ステップ102)。なお、計測温度の安定・不安定は、それまでに送られてきている無線センサ1からの計測データに基づいて判断する。
計測温度が目標温度に対し規定の範囲内で推移する安定状態にない場合には(ステップ102のNO)、短周期T1を周期Tとしてセットする(ステップ103)。ここで、例えばT1=5sec とする。
計測温度が目標温度に対し規定の範囲内で推移する安定状態にある場合には(ステップ102のYES)、中周期T2を周期Tとしてセットする(ステップ104)。ここで、例えばT2=20sec とする。
〔駆動信号S1の周期を指示する情報の送信(周期Tの送信)〕
そして、CPU2Aは、無線センサ1から計測データを受信した時点で(ステップ106のYES)、無線センサ1への計測データの受信確認信号(ACK)と共にステップ101〜105で生成した周期Tを駆動信号S1の周期を指示する情報として無線センサ1へ返送する(ステップ107)。
図4(b)において、実線で示す矢印は無線センサ1から空調コントローラ2への計測データの送信タイミングを示しており、点線で示す矢印は空調コントローラ2から無線センサ1へのACKおよび周期Tの送信タイミングを示している。図4(d)は計測温度の変化を示している。
図4(a),(b)から分かるように、本実施の形態では、現在の時刻がTAとTDとの間にない場合には、無線センサ1からの計測データを受信する毎に、空調コントローラ2から無線センサ1へ駆動信号S1の周期を指示する情報として長周期T3が送られる。また、現在の時刻がTAとTDとの間にある場合には、計測温度が安定状態となるまで(図4(d)に示すt1〜t2点)、無線センサ1からの計測データを受信する毎に、空調コントローラ2から無線センサ1へ駆動信号S1の周期を指示する情報として短周期T1が送られる。そして、計測温度が安定状態となると(図4(d)に示すt2〜t3点)、無線センサ1からの計測データを受信する毎に、空調コントローラ2から無線センサ1へ駆動信号S1の周期を指示する情報として中周期T2が送られるようになる。
なお、図4(d)におけるt2点は、最適起動制御の制御状況によって前後することは言うまでもない。また、t2〜t3点の間でも計測温度が目標温度に対して定められた規定の範囲内で推移しなくなれば、無線センサ1からの計測データを受信する毎に、空調コントローラ2から無線センサ1へ駆動信号S1の周期を指示する情報として短周期T1が送られるものとなる。
〔無線センサでの動作〕
無線センサ1において、タイマ1bは、電池1aからの電源の供給を常時受けて、周期的に駆動信号S1を生成する。タイマ1bが駆動信号S1を生成すると、スイッチ1cが所定時間τの間ONとされ(図4(c)参照)、電池1aからの電源がCPU1Aやインターフェース1D,1Eに供給される。これにより、回路主要部1eが所定時間τの間動作状態とされ、温度検出部1Fが検出する温度が計測データ(計測温度)として空調コントローラ2へ送信される。
今、現在の時刻が空調制御の停止時刻TDを過ぎ、翌日の最適起動時刻の演算開始時刻TAに至るまでの範囲内にあるものとする。すなわち、現在の時刻が時刻TAとTDとの間にないものとする。この場合、無線センサ1が空調コントローラ2へ計測データを送信すると、この計測データを受信した空調コントローラ2はACKと共に駆動信号S1の周期を指示する情報として長周期T3を無線センサ1へ返送する。無線センサ1のCPU1Aは、空調コントローラ2からの長周期T3を受信して、タイマ1bにセットする。これにより、タイマ1bは、長周期T3で駆動信号S1を生成する。
現在の時刻が最適起動時刻の演算開始時刻TAを過ぎると、無線センサ1からの計測データを受信した空調コントローラ2は、ACKと共に駆動信号S1の周期を指示する情報として短周期T1を無線センサ1へ返送する。無線センサ1のCPU1Aは、空調コントローラ2からの短周期T1を受信して、タイマ1bにセットする。これにより、タイマ1bは、それまでの長周期T3に変えて、空調コントローラ2から指示された短周期T1で駆動信号S1を生成する。
現在の時刻が最適起動時刻の演算開始時刻TAを過ぎ、時刻TAで演算が開始された最適起動時刻TBに達すると、空調制御の起動時刻TCにおいて目標温度が得られるように空調運転が開始される。この空調運転によって、空調制御が前倒しで行われ、計測温度が目標温度に近づいて行く。
そして、計測温度が目標温度に対して定められた規定の範囲内で推移する安定状態となると(図4(d)に示すt2点)、無線センサ1からの計測データを受信した空調コントローラ2は、ACKと共に駆動信号S1の周期を指示する情報として中周期T2を無線センサ1へ返送する。無線センサ1のCPU1Aは、空調コントローラ2からの中周期T2を受信して、タイマ1bにセットする。これにより、タイマ1bは、それまでの短周期T1に変えて、空調コントローラ2から指示された中周期T2で駆動信号S1を生成する。
このようにして、本実施の形態では、現在の時刻が時刻TAとTDとの間にない場合には、無線センサ1において長周期T3で通信部を含む回路主要部1eの作動と休止が繰り返され、現在の時刻が時刻TAとTDとの間にある場合には、計測温度が目標温度に対して規定の範囲内で推移する安定状態にあるか否かに応じて、無線センサ1において短周期T1あるいは中周期T2で通信部を含む回路主要部1eの作動と休止が繰り返される。これにより、無線センサ1での消費電力が抑制され、電池寿命の延長が図られる。
また、本実施の形態では、空調コントローラ2において駆動信号S1の周期を指示する情報として周期Tを生成し、この周期Tを空調コントローラ2から無線センサ1へ送信するようにしているので、無線センサ1で計測値の安定度予測などの演算を行わなくてもよく、無線センサ1の処理能力を高めなくてもよい。したがって、無線センサ1として、低コストのものを使用することができる。
また、本実施の形態において、空調コントローラ2は無線センサ1と比べて遙かに処理能力が高く、この処理能力の高い空調コントローラ2で駆動信号S1の周期を指示する情報として周期Tを生成するので、演算量が多くてもコストアップにはつながらない。また、無線センサ1が知り得ない情報として「空調制御のスケジュール」や「最適駆動制御に関する情報」を使用し、これらの情報と「計測温度の安定・不安定の情報」とを組み合わせて駆動信号S1の周期Tを生成するので、予測を誤ることがなく、空調制御に悪影響を及ぼす虞れがない。
なお、上述した実施の形態では、タイマ1bが生成する駆動信号S1によってスイッチ1cをONとし、電池1aからの電源をCPU1Aやインターフェース1D,1Eに供給するようにしたが、タイマ1bが生成する駆動信号S1によってCPU1Aをウェイクアップさせ、CPU1Aからの制御によって電池1aからのインターフェース1Dや1Eへの電源の供給を行うようにしてもよい。タイマ1bとして、CPU1Aに内蔵されているスリープ制御タイマを利用してもよい。
また、上述した実施の形態では、無線センサ1から計測データを受信する毎に、空調コントローラ2からACKと共に駆動信号S1の周期を指示する情報として周期Tを送るようにしたが、規定回数毎に送ったり、無線センサ1が要求した回のみに送ったりしてもよい。また、空調コントローラ2において周期Tが変更された場合、その後の無線センサ1からの計測データの受信時のみに変更された周期Tを送るようにしてもよい。このようにすることによって、無線センサ1の平均作動時間を短くし、無線センサ1での消費電力をさらに抑制することが可能となる。
また、上述した実施の形態では、駆動信号S1の周期を指示する情報として周期Tを空調コントローラ2から無線センサ1へ送るようにしたが、予め取り決められている作動・休止パターンの番号を送るようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、「空調制御のスケジュール」と「最適起動制御に関する情報」と「計測温度の安定・不安定の情報」とを組み合わせて駆動信号S1の周期を指示する情報を生成するようにしたが、このような組合せに限られるものではない。例えば、以下に示す(1),(2),(5)のような方法で駆動信号S1の周期(間欠作動周期)を指示する情報を生成してもよく、「空調制御のスケジュール」に(3),(4),(6),(7),(8)のような方法を組合せて生成するようにしてもよい。
(1)空調の運転/停止で判断
空調運転中は短周期、空調停止中は長周期とする。
(2)空調の運転/停止+スケジュール運転設定で判断
空調運転中は短周期とする。空調停止中かつスケジュール運転開始まで間欠作動周期時間以下の場合は短周期とする。空調停止中かつスケジュール運転開始まで間欠作動周期時間以上の場合は長周期とする。なお、短周期に切り替えるまでの時間を指定してもよい。
(3)計測値変化の速度・頻度で判断
計測値の変化が急激または頻繁であるほど短周期とする。
(4)計測値変化の速度・頻度+制御目標値の変化で判断
上記の(4)に加えて、制御目標値の変化から規定時間の間短周期とする。
(5)特定の制御機能の実行状況で判断(例:最適起動制御)
空調運転中かつ最適起動制御が非実行中は中周期とする。最適起動制御の実行開始まで間欠作動周期時間以下の場合は短周期とする。最適起動制御が実行中(起動演算中または結果評価演算中)は短周期とする。最適起動制御の実行開始まで間欠作動周期時間以上の場合は長周期とする。なお、短周期に切り替えるまでの時間を指定してもよい。
(6)監視者の指示で判断
監視者が指定する周期で作動させる。周期指定通知を一定間隔で送ることとし、通知が途絶えたら本来の周期に戻すようにする。
(7)監視者の操作から判断
監視者が計測値を表示中(監視画面への計測値の表示中)は短周期とする。監視者が計測値を非表示中(監視画面への計測値の非表示中)は長周期とする。
(8)特定の監視機能の実行状況で判断
例えば、特定の監視機能を高速データ収集機能とし、高速データ収集機能の実行中は短周期とし、高速データ収集機能の非実行中は長周期とする。
〔異常時処理〕
また、上述した実施の形態では説明しなかったが、無線センサ1のROM1B内には異常時の処理プログラムが格納されている。CPU1Aは、この異常時の処理プログラムに従って、無線回線の異常を含む空調コントローラ2の異常を検知する。そして、この異常を検知した場合、強制的に、駆動信号S1の周期を予め定められた規定の長周期とする。すなわち、タイマ1bに、規定の長周期を設定する。
このようにすることによって、空調コントローラ2の異常時(停止・故障など)や無線回線の異常時(通信の途絶えなど)に、短周期での動作の継続による想定以上の電力消費が続くことを防ぐことが可能となる。無線回線の異常を含む空調コントローラ2の異常は、無線センサ1からの送信に対して本来ならばあるべき応答が得られない場合、本来ならば定期的に送られてくるべき通信が途絶えている場合などとして、検知することが可能である。
また、上述した実施の形態では、無線センサ1を温度センサとしたが、湿度センサやセンサ兼設定器などでも同様にして、空調コントローラ2から駆動信号S1の周期を指示する情報を送るようにして、消費電力を抑制し、電池寿命の延長を図ることが可能である。
本発明の一実施の形態を示す無線空調制御システムの概略を示す構成図である。 この無線空調制御システムにおける無線センサの要部を示す図である。 この無線空調制御システムにおける空調コントローラの要部を示す図である。 この無線空調制御システムにおける無線センサおよび空調コントローラの動作を説明するためのタイムチャートである。 この無線空調制御システムにおける空調コントローラでの駆動信号周期生成プログラムに従う処理動作を示すフローチャートである。 従来の無線空調制御システムの概略を示す構成図である。
符号の説明
1…無線センサ、1a…電池、1b…タイマ、1c…スイッチ、1d…送受信アンテナ、1e…回路主要部、1A…CPU、1B…ROM、1C…RAM、1D,1E…インターフェース、1F…温度検出部、S1…駆動信号、2…空調コントローラ、2A…CPU、2B…ROM、2C…RAM、2D,2E…インターフェース、2F…送受信アンテナ。

Claims (7)

  1. 無線センサと、この無線センサからの計測データに基づいて空調制御を行う空調コントローラとを備え、前記無線センサと前記空調コントローラとの間の通信が無線回線を介して双方向に行われる無線空調制御システムであって、
    前記無線センサは、
    通信部を含む回路主要部と、
    周期的に駆動信号を生成するタイマと、
    前記駆動信号が生成される毎に、前記回路主要部を所定時間の間作動状態とし、前記空調コントローラへの前記計測データの送信および前記空調コントローラから送られてくる情報の受信を行う手段とを備え、
    前記空調コントローラは、
    前記空調制御のスケジュールにおける現在の空調制御の実行状態に基づいて前記駆動信号の周期を指示する情報を生成する指示情報生成手段と、
    この指示情報生成手段によって生成された前記駆動信号の周期を指示する情報を前記無線センサからの計測データの受信時に前記無線センサに返送する手段とを備えている
    ことを特徴とする無線空調制御システム。
  2. 請求項1に記載された無線空調制御システムにおいて、
    前記指示情報生成手段は、
    現在の空調制御の実行状態が空調制御実行中である場合は第1の周期を、現在の空調制御の実行状態が空調制御停止中である場合は前記第1の周期よりも長い第2の周期を、前記駆動信号の周期を指示する情報として生成する
    ことを特徴とする無線空調制御システム。
  3. 通信部を含む回路主要部を所定時間の間作動状態とする駆動信号を周期的に生成するタイマを備えた無線センサと無線回線を介して双方向に通信可能に接続され、前記無線センサからの計測データに基づいて空調制御を行う空調コントローラであって、
    前記空調制御のスケジュールにおける現在の空調制御の実行状態に基づいて前記駆動信号の周期を指示する情報を生成する指示情報生成手段と、
    この指示情報生成手段によって生成された前記駆動信号の周期を指示する情報を前記無線センサからの計測データの受信時に前記無線センサに返送する手段と
    を備えることを特徴とする空調コントローラ。
  4. 請求項3に記載された空調コントローラにおいて、
    前記指示情報生成手段は、
    現在の空調制御の実行状態が空調制御実行中である場合は第1の周期を、現在の空調制御の実行状態が空調制御停止中である場合は前記第1の周期よりも長い第2の周期を、前記駆動信号の周期を指示する情報として生成する
    ことを特徴とする空調コントローラ。
  5. 請求項4に記載された空調コントローラにおいて、
    前記指示情報生成手段は、
    現在の空調制御の実行状態が空調制御実行中である場合、前記無線センサからの計測データが目標値に対して予め定められた規定の範囲内で推移する安定状態であるか否かを判断し、安定状態にある場合には前記第1の周期を前記第2の周期よりも短い中周期とし、安定状態にない場合には前記第1の周期を前記中周期よりも短い短周期とする
    ことを特徴とする空調コントローラ。
  6. 請求項3〜5の何れか1項に記載された空調コントローラにおいて、
    ネットワークを介して接続された所定の監視機能を備えた監視装置の稼働状況に基づいて前記駆動信号の周期を指示する情報を生成する手段
    を備えることを特徴とする空調コントローラ。
  7. 請求項1又は2に記載された無線空調制御システムにおいて、
    前記無線センサは、
    前記無線回線の異常を含む前記空調コントローラの異常を検知する異常検知手段と、
    前記異常検知手段が異常を検知した場合、強制的に、前記駆動信号の周期を予め定められた長周期とする手段と
    を備えていることを特徴とする無線空調制御システム。
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