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JP4664169B2 - 図形描画装置及び図形描画プログラム - Google Patents

図形描画装置及び図形描画プログラム Download PDF

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JP4664169B2
JP4664169B2 JP2005277877A JP2005277877A JP4664169B2 JP 4664169 B2 JP4664169 B2 JP 4664169B2 JP 2005277877 A JP2005277877 A JP 2005277877A JP 2005277877 A JP2005277877 A JP 2005277877A JP 4664169 B2 JP4664169 B2 JP 4664169B2
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Description

この発明は、多角形を描画する図形描画装置及び図形描画機能をコンピュータに実現させるプログラムに関するものである。
従来の多角形を描画する図形描画装置としては、例えば特開平5-46783号公報(特許文献1)で示されているものが提案されている。これは多角形の頂点を入力された順に結んで輪郭線を生成し、輪郭線で形成される多角形を描画するという方式をとり、多角形と走査線との交点座標、色情報などを保存するための画像メモリを備えている。
従って、上記の方法では、多角形の頂点座標が入力される順序によっては、図10(G)に示すように図形がねじれた形で描画されてしまう場合がある。例えば、(E)のように必ずV1⇒V2⇒V3⇒V4の順序で頂点座標を設定し、設定された順序で四角形の輪郭線を生成するようにしていた場合には、(F)のような四角形を描画したい場合でも頂点座標の入力順序が(F)のようになると(G)のようにねじれた形で描画されてしまう。このような描画結果を避けるためには、多角形形状の判定が必要となる。
また、特開平7-105405号公報(特許文献2)では、描画対象の多角形を複数の三角形に分割して描画する方法が開示されている。さらに、多角形が四角形である場合には、形状判定を利用してそれ以上の多角形の処理と分離し、処理性能を向上する方式が示されている。なお、特許文献2では、多角形分割後の三角形または四角形の形状判定に外積演算を利用している。
特開平5-46783号公報 特開平7-105405号公報
特許文献1に開示される多角形描画方式では、多角形のエッジと走査線との交点座標を保存するための画像メモリを備えるために、描画領域の縦方向のサイズ分だけの記憶領域が必要であり、ハードウェア規模の削減にも限界があるという課題があった。
また、特許文献2に開示される技術においては、多角形形状の判定に外積演算を利用しており、描画処理の度に多大な計算を必要とするという課題がある。このように、従来の多角形描画技術では、任意の順序で入力された頂点情報から多大な計算量を要することなく高速な描画を実行することが困難であった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、任意の順序で入力された頂点情報から多角形の輪郭線(エッジ)を判定し、多角形内部の塗潰しを高速に行うことを可能とする。
また、多角形のエッジと走査線との交点座標を保存するための記憶領域を必要とせず、単純な演算によって多角形を高速に描画できる図形描画装置およびこの図形描画機能をコンピュータに実現させるプログラムを得ることを目的とする。
この発明に係る図形描画装置は、
多角形の頂点座標を含む多角形の情報を入力し、前記頂点の中でY座標の小さいものから順に番号付けを行う頂点ソート部と、
前記頂点ソート部により番号付けが行われ、入力された頂点のY座標が最小となる点とそれ以外の頂点とを結んだ(頂点数−1)個の線分に対して勾配の算出を行い、前記多角形の外周となるエッジの勾配を算出する勾配算出部と、
前記勾配算出部が算出した(頂点数−1)個の勾配の大小比較を行い、勾配が最大または最小となった2つのエッジの情報を元に多角形の形状を判定する多角形形状判定部と、
前記多角形形状判定部で判定された多角形の形状に基づいて、描画開始点から左右2つのエッジについて勾配を順次加算して走査線との交点の座標を算出するエッジ生成部と、
前記エッジ生成部が算出した走査線との交点間の塗潰し処理を行う塗潰し処理部とを備える。
この発明に係る図形描画装置によれば、勾配算出部が算出した勾配の大小関係に基づく単純な判定条件を利用して任意の順序で入力された頂点情報に基づいた多角形の形状を多角形形状判定部が判定し、多角形の形状に基づいてエッジ生成部で算出された描画開始点から左右2つのエッジと走査線との交点の座標間の塗潰し処理を塗潰し処理部が行う構成であるので、多角形内部の塗潰しを高速に行うことができ多角形描画を高速に行えるという効果がある。また、Y座標が最小となる頂点を描画開始点として、Y座標をインクリメントしながら逐次処理を行うため走査線とエッジとの交点座標を保存するための記憶領域を必要としない。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による図形描画装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1による図形描画装置7は、頂点ソート部1、勾配算出部2、多角形形状判定部3、エッジ生成部4及び塗潰し処理部5から構成され、図形描画装置7によって生成されたピクセルデータがフレームバッファ6に保持され、保持されたピクセルデータは適宜読み出されて表示される。
頂点ソート部1は、電子データとして入力された多角形の頂点の情報をY座標の小さいものから順に番号付けを行う。勾配算出部2では、頂点ソート部1が求めたY座標が最小となる頂点を起点とし、他の頂点とを結んだ線分の勾配を算出する。多角形形状判定部3は、勾配算出部2が算出した勾配の大小関係を比較し、多角形の形状を判定する。エッジ生成部4では、多角形形状判定部3が判定した多角形の形状に基づき、描画開始点の座標に対してY座標をインクリメントしながら勾配算出部2が算出した勾配を順次加算することにより、エッジと走査線との交点の座標を算出する。塗潰し処理部5では、エッジ生成部4が算出したエッジと走査線との交点の座標に基づいて塗潰し処理を実行する。フレームバッファ6には、図形描画装置7が生成した多角形のピクセルデータを保持する。
また、図形描画装置7の構成要素である頂点ソート部1、勾配算出部2、多角形形状判定部3、エッジ生成部4及び塗潰し処理部5は、本発明の趣旨に沿う図形描画プログラムをコンピュータに読み込ませ、各部の動作を制御することにより、当該コンピュータ上でソフトウエアとハードウェアが協働した具体的な手段として実現することもできる。このコンピュータには、通信機能を有し、上記図形描画プログラムを実行することができる携帯電話や携帯情報端末も含まれる。なお、コンピュータ自体の構成及びその基本的な機能については、当業者が当該技術分野の技術常識に基づいて容易に認識できるものであり、この発明の本質に直接関わるものでないので詳細な記載を省略する。
図2は、この発明による多角形描画処理手順を説明するための図であり、例として四角形を描画する場合を示す。ここで、図形描画装置7が搭載されたコンピュータのCPUから入力された多角形の情報として、頂点の座標(x1,y1)〜(x4,y4)が設定されたものとする。また、入力される頂点の座標はどの順序であってもよく、頂点ソート部1によってY座標の小さいものから順にV1(x1,y1)〜V4(x4,y4)となるように改めて番号付けを行う。従って、図2の表記は、前記頂点ソート部1による処理を行った後の状態と考えればよい。
この発明では、多角形の各頂点を通る水平線によってn次多角形を(n−1)個の台形または三角形の領域に分割し、Y座標が小さい方の領域から順に(1)、(2)、(3)の領域と定義する。図2のような四角形の場合には、Y座標が最小となる頂点から反
時計回りに見た頂点の順序がV1⇒V2⇒V3⇒V4となる場合(A)と、V1⇒V3⇒V4⇒V2となる場合(B)の2通りに分類することができる。
また、多角形の頂点から任意の2点を選択してできる線分の中で、多角形の輪郭線上にあるものをエッジと呼ぶことにする。例えば、図2(A)においてエッジに相当するのは、V1V2、V1V4、V2V3およびV3V4であり、図2(B)においてエッジに相当するのは、V1V2、V1V3、V2V4およびV3V4である。
一方、四角形の頂点が図3のように四角形に凹みが生じるような条件で入力された場合には、図3(C)、(D)のいずれの四角形を描画すればよいかを判断することができない。これは、図形の性質上回避できない問題点であり、この発明の本質に直接関わるものでない。以後、この発明では凸型の多角形のみを取り扱うものとする。
次に動作について説明する。
図形描画装置7は、CPUから描画するn次多角形の情報としてn個の頂点の座標、描画色等の情報が設定され、起動命令を受けることにより動作を開始する。起動命令を受けると、頂点ソート部1が起動して頂点のY座標の小さい順にV1〜Vnまで番号付けを行う。
勾配算出部2は、頂点ソート部1で決定された番号の情報を用いて、頂点のY座標が最小の点V1と、多角形の他の頂点とを結んだ線分の勾配を算出する。図2のように四角形を描画する場合には、エッジV1V2、V1V3、V1V4の3つの勾配を算出する。なお、これらの勾配は以下の式(1)〜(3)による演算で算出する。
dx12=(x2−x1)/(y2−y1) ・・・(1)
dx13=(x3−x1)/(y3−y1) ・・・(2)
dx14=(x4−x1)/(y4−y1) ・・・(3)
多角形形状判定部3は、上式で求められた3つの勾配の大小関係を判定し、勾配が最大と最小になる2つのエッジを決定する。なお、n次多角形の場合には、n−1個の勾配の大小関係を判定する。
エッジ生成部4は、いわゆるDDA(ディジタル微分解析器)を利用し、勾配算出部2が算出した勾配を、図7に示すように描画開始点のX座標に対して順次加算することにより、エッジと走査線との交点の座標を算出する。例えば、図7のような四角形を描画する場合、領域(1)においてエッジと走査線との交点の座標x12(y)およびx13(y)を以下の式(4)、(5)により順次算出する。ただし、走査線のY座標をyとおく。
x12(y)=X1+dx12×(y−Y1) ・・・(4)
x13(y)=X1+dx13×(y−Y1) ・・・(5)
塗潰し処理部5は、エッジ生成部4で求められた2つのエッジと走査線との交点間を結ぶように順次ピクセルを生成する。また、Y座標が(1)〜(3)の各領域内の最終値に達した場合には、描画領域を次の領域に移行する処理を行う。
次に実施の形態1による多角形描画処理の詳細について説明する。
図4は、実施の形態1の図形描画装置による多角形描画処理の流れを示すフローチャートであり、この図に沿って説明する。
先ず、頂点ソート部1は、上述したように、頂点のY座標の小さい順にV1〜Vnまで番号付けを行う(ステップST1)。次に、勾配算出部2は、頂点のY座標が最小の点V1とそれ以外のn−1個の頂点V2〜Vnとを結ぶ各線分の勾配の算出を行う。図2のように四角形を描画する場合には、エッジV1V2、V1V3およびV1V4の勾配を算出する。(ステップST2)。
なお、この勾配の値は絶対値ではなく、正負を勘案した値とする。
次に、多角形形状判定部3は、勾配算出部2で算出されたn−1個の勾配の大小関係を判定する。図2のような四角形を描画する場合には、上式(1)〜(3)で求められた3つの勾配の大小関係を判定し、勾配が最大及び最小となるエッジを決定し、これらを領域(1)におけるアクティブエッジと決定する(ステップST3)。ここでは、図2において太線で示したエッジが、領域(1)におけるアクティブエッジとなる。また、領域(1)におけるアクティブエッジが決定されれば、領域(2)および(3)におけるアクティブエッジも図5に示すように自動的に決定される。ただし、図5では領域(1)において最初にV1V2を選択した側のエッジをエッジ1、もう一方のエッジをエッジ2として表記している。同時に、領域の境界に達した時にアクティブエッジを切り替えるか否かを判定するための更新フラグを図6のように定める。なお、勾配が最大でも最小でもなかったエッジの勾配に関しては、今後の計算で使用しない。
続いて、エッジ生成部4は、前記多角形形状判定部3で決定した2つのアクティブエッジに対して描画開始点の座標に勾配とy座標の増加分の積をそれぞれ加算していくことにより、エッジと走査線との交点のX座標を求める(ステップST4)。
その後、塗潰し処理部5は、エッジ生成部4が算出した2つのエッジと走査線との交点同士を結ぶように順次ピクセルを生成して塗潰し処理を行う(ステップST5)。さらにY座標が最終値であるか否かの判定を行う(ステップST6)。Y座標が最終値でない場合には、Y座標のインクリメントを行った後(ステップST7)、(ステップST4)〜(ステップST6)の処理を繰り返す。Y座標が最終値である場合には、図2の領域(1)〜(3)のいずれの領域の最終値であるかによって処理を分岐する。
Y座標が領域(1)の最終値(y2)である場合には、領域(2)の描画処理に移行する(ステップST9)。ここで、図6に示した更新フラグが1であるエッジに関しては、アクティブエッジの切り替えが必要であるため、新たに勾配の算出を行う。四角形を描画する場合には、図5に示したように四角形の種類(A)の場合はエッジV2V3また四角形の種類(B)の場合はV2V4の勾配を算出する。
また、ここで領域(3)で使用するエッジV3V4の勾配の算出も同時に行っておく。この勾配は、(ステップST3)において選択されなかった勾配と置き換えて保存しておく。ここで、2つの勾配を並列して算出することにより、領域(3)に移行する際の除算によるオーバーヘッドを省略することが可能となる。その後、Y座標のインクリメントを行った後(ステップST7)、(ステップST4)〜(ステップST6)の処理を繰り返す。
Y座標が領域(2)の最終値(y3)である場合には、領域(3)の描画処理に移行する(ステップST11)。アクティブエッジの勾配は前記のように既に求められているので、新たに勾配の算出を行う必要はない。また、図6に示した更新フラグが1であるエッジに関しては、上記(ステップST9)で算出しておいたエッジV3V4の勾配に置き換える。その後、Y座標のインクリメントを行った後(ステップST7)、(ステップST4)〜(ステップST6)の処理を繰り返す。
Y座標が領域(3)の最終値(y4)である場合には、描画を終了する(ステップST12)。
以上のように、この実施の形態1では、多角形を描画する際に頂点座標がランダムに入力された場合でも、勾配の大小比較という単純な判定条件で多角形の形状を分類することによって、図10(G)のようなねじれが生じることなく多角形を描画することが可能となる。また、多角形の描画を走査線とエッジとの交点座標を保存するための記憶容量を使用せずに行うことが可能である。従って、本実施の形態1による図形描画装置7のハードウェア化を行う場合でも回路規模を小さく抑えることができる。さらに、塗潰し処理部5は水平方向にX座標が連続するようにピクセルを生成するようにしたため、例えばフレームバッファ6にSDRAMを使用する場合にはバースト転送機能を有効に利用して、高速に描画を行うことができるという効果がある。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、多角形を単色で塗潰すことを前提としたものであるが、次に多角形の各頂点色(例えばRGBの各成分)を入力し、多角形のエッジ上および内部の領域については線形補間により塗潰し色を算出することでグラデーション塗潰しを行うような場合に対応する実施の形態を示す。
図8は、このような場合の、図形描画装置の構成を示すブロック図である。実施の形態2による図形描画装置14は、頂点ソート部8、3並列の除算器を備えた勾配算出部9、多角形形状判定部10、エッジ生成部11及び塗潰し処理部12から構成され、図形描画装置14で生成され、フレームバッファ13に保持されたピクセルデータが適宜読み出されて表示される。
次に実施の形態2の動作について説明する。
図形描画装置14は、CPUから描画するn次多角形の情報としてn個の頂点の座標、n個の頂点それぞれの描画色等の情報が設定され、起動命令を受けることにより動作を開始する。起動命令を受けると、頂点ソート部8が起動してCPUが設定した頂点の座標をY座標の小さい順にソートしてV1〜Vnまで番号付けを行う。
勾配算出部9は、頂点ソート部8で決定された番号の情報を用いて、頂点のY座標が最小の点V1と、多角形の他の頂点とを結んだ線分の勾配を算出する。多角形形状判定部10は、実施の形態1の場合と同様に勾配算出部9で求められた勾配の大小関係を判定し、勾配が最大及び最小となる2つのエッジを決定する。
その後、勾配算出部9は、多角形形状判定部10で判定された各アクティブエッジに対して描画色の各成分の勾配を算出する処理を行う。このため勾配算出部9は図8に示すような3並列の除算器を備える。例えば、エッジV1V2に対しては以下の式(6)〜(8)を用いて描画色のR、G、B各成分の勾配dr12、dg12、db12を算出する。ただし、頂点V1(x1,y1)の描画色を(r1,g1,b1)、頂点V2(x2,y2)の描画色を(r2,g2,b2)とする。
dr12=(r2−r1)/(x2−x1) ・・・(6)
dg12=(g2−g1)/(x2−x1) ・・・(7)
db12=(b2−b1)/(x2−x1) ・・・(8)
式(6)〜(8)の計算は、図2のような四角形の場合には図6に示した更新フラグが更新された時のみ行えばよい。従って、上式(6)〜(8)の計算は四角形全体で合計4回だけ行えばよく、毎回同様の計算を繰り返し行う必要はない。
エッジ生成部11は、実施の形態1の処理に加えて、勾配算出部9が算出した描画色の勾配を、描画開始点の描画色に対して順次加算することにより、エッジと走査線との交点の描画色を算出する。例えばエッジV1V2に対しては以下の式(9)〜(12)の計算を、Y座標をインクリメントするごとに行う。
r12=r1+dr12×(y−y1) ・・・(9)
g12=g1+dg12×(y−y1) ・・・(10)
b12=b1+db12×(y−y1) ・・・(11)
塗潰し処理部12は、エッジ生成部11で求められた2つのエッジと走査線との交点間を結ぶように順次ピクセルを生成する。その際、勾配算出部9は、エッジの勾配算出に用いた除算器を再利用して、各走査線に対して以下の式(12)〜(14)により描画色のR、G、B各成分の勾配dr、dg、dbを算出しておく。ただし、走査線左端の点の座標を(xl,yl)、描画色を(rl,gl,bl)、走査線右端の点の座標を(xr,yr)、描画色を(rr,gr,br)とする。
dr=(rr−rl)/(xr−xl) ・・・(12)
dg=(gr−gl)/(xr−xl) ・・・(13)
db=(br−bl)/(xr−xl) ・・・(14)
その後、エッジと走査線との交点間を結ぶように順次ピクセルを生成する処理を行う際に、以下の式(15)〜(17)により、走査線上に位置する各ピクセルの描画色r(x)、g(x)、b(x)の算出を上記式(12)〜(14)の結果を利用して行う。ただし、走査線上の点のX座標をpxとする。
r(x)=rl+dr×(px−x1) ・・・(15)
g(x)=gl+dg×(px−x1) ・・・(16)
b(x)=bl+db×(px−x1) ・・・(17)
図9は、図2(A)のような四角形のグラデーション塗潰しを行う場合の除算器1〜3の使用状態を説明するための図である。この実施の形態2では、エッジの勾配と描画色のR、G、B各成分の勾配を、除算器を無駄なく活用して算出することが可能である。
以上のように、本発明の実施の形態2では、多角形の各頂点色の線形補間によるグラデーション塗潰しを高速に実現することが可能となる。また、図形描画装置14のハードウェア化を行う時に回路規模が増大する要因となる除算器に関しても、総数を3個のみに抑えて実現することが可能である。
実施の形態3.
以上の実施の形態2では、多角形の各頂点色を入力し、グラデーション塗潰しを行うようにしたものであるが、多角形の各頂点に対応するテクスチャアドレスを指定し、多角形のエッジ上および内部の領域については線形補間によりテクスチャアドレスを算出することで、任意の多角形に対するテクスチャ貼り付けを行うことも可能である。この実施の形態3では、実施の形態2においてRGBの3要素の中から2つの要素をテクスチャアドレスの演算と共用することによって、全く同様の構成により実現することが可能である。また、グラデーション処理とテクスチャアドレスの計算を両方とも利用することにより、いわゆるテクスチャブレンドの効果も容易に実現できる。
実施の形態4.
以上の実施の形態では、塗潰し処理部5または塗潰し処理部13において走査線ごとに1ラインずつ塗潰し処理を行っていたものであるが、塗潰しは4×4、8×4などのタイル(ブロック)単位で行ってもよい。この実施の形態では、タイルのY軸方向のサイズ分だけ走査線両端の座標、描画色、描画色の勾配などを一時的に保存しておくための記憶領域が必要となる。
この発明に係る図形描画技術は2D/3Dグラフィックスコアに適用され、多角形描画において任意の順序で入力された頂点情報から単純な判定条件によって多角形を分類出来る様にした。走査線との交点座標保存用の記憶領域を必要としないので、ハードウェア規模を小さくできる。
また、従来の2Dグラフィックスコアに比較してグラデーションで塗り潰し、テクスチャ貼り付けなど様々な追加機能が付加可能な2D/3Dグラフィックスコアが提供できる。
この発明の実施の形態1による図形描画装置の構成を示すブロック図である。 多角形(四角形)描画方式を説明するための図である。 凹みのある四角形の説明図である。 実施の形態1による多角形(四角形)描画処理の流れを示すフローチャートである。 図2の四角形のアクティブエッジ選択順序を示す図である。 図2の四角形のエッジ更新フラグを示す図である。 エッジ生成部4のエッジ算出方式を説明するための図である。 この発明の実施の形態2による図形描画装置の構成を示すブロック図である。 勾配算出部9に含まれる除算器の処理状況を説明するための図である。 従来の多角形描画装置において図形がねじれて描画されてしまう場合を説明するための図である。
符号の説明
1、8;頂点ソート部、2、9;勾配算出部、3、10;多角形形状判定部、4、11;エッジ生成部、5、12;塗潰し処理部、6、13;フレームバッファ、7、14;図形描画装置。

Claims (4)

  1. 多角形の頂点座標を含む多角形の情報を入力し、前記頂点の中でY座標の小さいものから順に番号付けを行う頂点ソート部と、
    前記頂点ソート部により番号付けが行われ、入力された頂点のY座標が最小となる点とそれ以外の頂点とを結んだ(頂点数−1)個の線分に対して勾配の算出を行い、前記多角形の外周となるエッジの勾配を算出する勾配算出部と、
    前記勾配算出部が算出した(頂点数−1)個の勾配の大小比較を行い、勾配が最大または最小となった2つのエッジの情報を元に多角形の形状を判定する多角形形状判定部と、
    前記多角形形状判定部で判定された多角形の形状に基づいて、描画開始点から左右2つのエッジについて勾配を順次加算して走査線との交点の座標を算出するエッジ生成部と、
    前記エッジ生成部が算出した走査線との交点間の塗潰し処理を行う塗潰し処理部とを備えた図形描画装置。
  2. 塗潰し処理部は、多角形の各頂点を通る水平線によって(頂点数−1)個の台形または三角形の領域に分割して、水平方向に連続して画素を生成することにより塗潰し処理を行うことを特徴とする請求項1記載の図形描画装置。
  3. 頂点ソート部に入力される多角形の情報は頂点座標と頂点座標における描画色を含み、
    勾配算出部は、除算器を備え、除算器は多角形のエッジの勾配を算出すると共に、多角形情報の描画色を基に多角形内部の描画色を算出するための勾配計算も行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の図形描画装置。
  4. 多角形を描画する図形描画プログラムであって、コンピュータを、
    多角形の頂点座標を含む多角形の情報を入力し、前記頂点の中でY座標の小さいものから順に番号付けを行う頂点ソート部と、
    前記頂点ソート部により番号付けが行われ、入力された頂点のY座標が最小となる点とそれ以外の頂点とを結んだ(頂点数−1)個の線分に対して勾配の算出を行い、前記多角形の外周となるエッジの勾配を算出する勾配算出部と、
    前記勾配算出部が算出した(頂点数−1)個の勾配の大小比較を行い、勾配が最大または最小となった2つのエッジの情報を元に多角形の形状を判定する多角形形状判定部と、
    前記多角形形状判定部で判定された多角形の形状に基づいて、描画開始点から左右2つのエッジについて勾配を順次加算して走査線との交点の座標を算出するエッジ生成部と、
    前記エッジ生成部が算出した走査線との交点間の塗潰し処理を行う塗潰し処理部として機能させる図形描画プログラム。
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