JP4656759B2 - 走査線変換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力映像信号を走査線線数がより多い映像信号に変換する走査線変換装置に関し、特にそのようにして走査線変換された映像信号を表示するテレビジョン受像機に用いるのに適した走査線変換装置に関するものである。本発明は、例えば525本の飛び越し走査の映像入力信号を525本の順次走査に変換して出力する走査線変換装置、あるいは525本の飛び越し走査の映像入力信号を1125本の飛び越し走査に変換して出力する走査線変換装置に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の走査線変換装置の例が、特開昭61−141286号公報や特開平03−192980号公報に示されている。図5は、従来の動き適応型走査線補間回路を示す。この走査線変換装置は、輝度信号などの映像信号を入力する入力端子1と、走査線変換された映像信号を出力する出力端子2と、入力映像信号の動きを検出する動き検出回路3と、1フィールド前の映像信号に基づく演算を行なって補間走査線を生成するフィールド間走査線補間回路4と、同一フィールドの映像信号に基づく演算を行なって補間走査線を生成するフィールド内走査線補間回路5と、動き検出回路3における動き検出の結果に従って2つの入力信号(フィールド間走査線補間回路4の出力およびフィールド内走査線補間回路5の出力)を混合して出力する混合回路6と、映像信号に多重された水平同期信号と垂直同期信号を抽出する同期分離回路8と、フィールド間走査線補間回路4内のフィールドメモリ(図5には示されていない)や時分割多重回路15を制御するメモリ制御回路24と、実走査線の信号と補間走査線の信号を並べ替えて順次走査の信号を出力する時分割多重回路15とを有する。
【0003】
次に動作について説明する。図5において、入力端子1に入力された輝度信号などの映像信号は、動き検出回路3、フィールド間走査線補間回路4、フィールド内走査線補間回路5、同期分離回路8、および時分割多重回路15に入力される。動き検出回路3は、フレーム差分などから映像の動いている部分を検出する。
【0004】
フィールド間走査線補間回路4は、1フィールド離れた画素の信号を用いて補間走査線の映像信号を求める。例えば、1フィールド前の画素の信号をそのまま補間走査線の信号として出力する。
【0005】
フィールド内走査線補間回路5は、同一フィールドの画素の信号を用いて補間走査線の映像信号を求める。例えば、同一フィールドの画素の信号を用いた垂直フィルタを使い補間走査線の信号を出力する。
【0006】
混合回路6は、動き検出回路3の出力に従って、フィールド間走査線補間回路4の出力とフィールド内走査線補間回路5の出力を混合する。例えば、動き検出結果の動き量をk(0≦k≦1)、フィールド間走査線補間回路4の出力をSa,フィールド内走査線補間回路5の出力をSbとすると混合回路6の出力yは、
y=k*Sb+(1−k)*Sa
となり、動き検出回路が完全に動画であることを検出したときには、k=1となり、フィールド内走査線補間回路5の出力のみにより補間走査線信号を生成する。完全に静止画であることを検出したときには、k=0となり、フィールド間走査線補間回路4の出力のみにより補間走査線信号を生成する。
【0007】
時分割多重回路15には、入力端子1からの映像信号が実走査線信号として、混合回路6の出力が補間走査線信号として入力される。時分割多重回路15は、実走査線信号と補間走査線信号を時分割多重し、連続したひとつの順次走査の映像信号に変換して出力する。
【0008】
同期分離回路8は入力映像信号から水平同期信号、および垂直同期信号を抽出乃至分離する。メモリ制御回路24は、抽出された同期信号を元に各タイミングを決定し、時分割多重回路15や、動き検出回路3、フィールド間走査線補間回路4およびフィールド内走査線補間回路5内のフレームメモリ、フィールドメモリ、ラインメモリ(図5には示されていない)などの制御を行なう。
【0009】
図6は、動き検出回路3を示すブロック図である。図示のように、この動き検出回路3は、入力映像信号を受ける入力端子25と、出力端子26と、フレームメモリ27および28と、減算器29および30と、低域通過フィルタ(以下、LPF)31と、最大値を出力する最大値回路32とを有する。入力端子25には映像信号が入力される。フレームメモリ27およびおよび28は映像信号をそれぞれ1フレーム期間遅延させる。
【0010】
減算器30は1フレーム間の差分を求め、減算器29は2フレーム間の差分を求める。低域通過フィルタ31は1フレーム差分の低域成分を抽出する。NTSC方式のような複合映像信号の場合、輝度信号には変調された色信号が多重されているため、1フレーム差分による動き検出を行なうと輝度信号に含まれている変調色信号の高域成分が動きとして検出される。そのため、輝度信号の1フレーム差分は低域通過フィルタ31を通すようにする。最大値回路32は減算器29の出力とLPF31の出力の絶対値が大きい方を動き検出信号として出力する。
【0011】
図7は、フィールド間走査線補間回路4を示すブロック図である。図示のように、このフィールド間走査線補間回路4は、入力映像信号を受ける入力端子33と、出力端子34と、フィールドメモリ35とを有する。このフィールド間走査線補間回路4は、1フィールド遅延を行なって、補間走査線信号を生成する。代りに、前後のフィールドの同一の画素の信号に基づく演算を行なうフィルタを使って補間走査線の信号を求めることも可能である。
【0012】
図8は、フィールド内走査線補間回路5を示すブロック図である。図示のように、このフィールド内走査線補間回路5は、入力映像信号を受ける入力端子36と、出力端子37と、ラインメモリ38と、加算器39と、乗算器40とを有する。このフィールド内走査線補間回路5は、1ライン遅延をした信号と入力映像信号との平均をとることにより補間走査線信号を出力する。このため、加算器39において走査線間の加算を行なった後、乗算器40で1/2倍することにより、上下の走査線の平均値を補間走査線として求めることができる。
【0013】
図9に時分割多重回路15の動作のタイミングチャートを示す。図9において、Lb1、Lc1、Ld1は実走査線信号La2、Lb2、Lc2が補間により生成された補間走査線信号を示す。時分割多重回路15は入力端子1から入力される実走査線信号と混合回路6から入力される補間走査線信号を時分割多重し、走査線数が2倍の映像として表示される信号に変換する。動きがきわめて多い画像の場合は、補間走査線の信号はすべて隣接する走査線の信号の平均値となり、動きが全くない画像の場合は補間走査線の信号はすべて1フィールド前の画素の信号となる。動きの量がこれら両極端の間にあるときは動きの量に応じた割合で混合される。
【0014】
このように、上記の動き適応型の走査線補間回路は、各画素毎に動き検出を行ないフィールド内処理した補間画素とフィールド間処理した補間画素を混合して出力している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回路は以上のように構成されていたので、どんな入力に対しても、動き適応処理による補間を行なっていた。そして、同期分離回路8で抽出される同期信号に基づいてメモリなどの動作のタイミングを取っていた。従って、例えばNTSC方式の規格を満たさない同期信号が入力されたときには、その乱れた同期によって、フィールドメモリやフレームメモリの制御が行なわれ、メモリの誤動作や表示の乱れなどが生じ、その結果、動きの誤検出や走査線補間の誤動作を引き起こされると言う問題があった。
【0016】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、入力映像信号の同期信号が異常になったときに、画質劣化の少ない映像信号を出力し得る走査線変換装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
飛び越し走査の入力映像信号を1フィールド分以上記憶し得るメモリ(11)と、
上記入力映像信号に基づき、映像の動きを検出する動き検出回路(3)と、
同一フィールドの映像信号に基づく演算を行なって補間走査線の信号を生成するフィールド内走査線補間回路(5)と、
1フィールド離れた映像信号に基づく演算を行なって補間走査線の信号を生成するフィールド間走査線補間回路(4)と、
上記動き検出回路(3)の検出結果に従ってフィールド内補間により生成され信号とフィールド間補間により生成された信号とを混合して出力する混合回路(6)と、
入力映像信号から同期信号を抽出する同期分離回路(8)と、
入力映像信号の同期信号の異常を検出する異常検出回路(10)と、
上記入力映像信号の同期信号とは独立して同期信号を独立して発生する同期発生回路(9)と、
上記異常検出回路(10)が異常を検出しないときには上記入力映像信号を選択して出力し、上記異常検出回路(10)が異常を検出したときには上記メモリ(11)の信号を選択して出力する第1の選択回路(12)と、
上記異常検出回路(10)が異常を検出しないときには上記混合回路(6)の出力を選択して出力し、上記異常検出回路(10)が異常を検出したときには上記メモリ(11)の出力を選択して出力する第2の選択回路(13)と、
上記第1および第2の選択回路(12、13)の出力を多重して順次走査の映像信号を出力する時分割多重回路(15)と
を備えたことを特徴とする走査線変換装置を提供するものである。
【0018】
上記時分割多重回路(15)から出力される、順次走査の映像信号を、同一フィールドの映像信号に基づく演算により、上記入力映像信号よりも走査線数の多い飛び越し走査の映像信号に変換して出力する走査線変換回路(23)をさらに備えていても良い。
【0019】
上記異常検出回路(10)の出力に基づいて上記メモリ(11)を制御するメモリ制御回路(14)をさらに備え、
上記メモリ制御回路(14)は、上記異常検出回路(10)が異常を検出していないときも異常を検出したときも、上記同期分離回路(8)で抽出された同期信号に同期して上記メモリ(11)の書き込みを制御し、上記異常検出回路(10)が異常を検出したときには上記同期発生回路(9)の出力に同期して上記メモリ(11)の読み出しを制御するように構成しても良い。
【0020】
上記異常検出回路(9)が、上記同期信号分離回路(8)で1フィールド期間中に抽出された水平同期信号の数の、1フィールド内に存在すべき水平同期信号の正規の数からの誤差、および奇数フィールドと偶数フィールドとを識別するフィールド識別パルスがフィールド毎に切り替わらないことを検出することによって、異常検出を行なうものであっても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の走査線変換装置を示すブロック図である。この走査線変換装置は、飛び越し走査の映像信号を順次走査の映像信号に変換するためのものであり、図示のように、輝度信号などの入力映像信号を入力する入力端子1と、映像信号を出力する出力端子2と、動き検出回路3と、フィールド間走査線補間回路4と、フィールド内走査線補間回路5と、混合回路6と、同期分離回路8と、同期発生回路9と、異常検出回路10と、フィールドメモリ11と、選択回路12および13と、メモリ制御回路14と、時分割多重回路15とを有する。
【0022】
入力端子1には映像信号が入力される。入力された映像信号は動き検出回路3、フィールド間走査線補間回路4、フィールド内走査線補間回路5、および同期分離回路8に入力される。動き検出回路3、フィールド間走査線補間回路4、フィールド内走査線補間回路5、混合回路6、同期分離回路8、および時分割多重回路15は従来例の動き適応型走査線補間回路と同じ動作をする。上記のうち、破線7で囲まれる部分は、図5に示す従来の走査線変換装置と同様の動き適応の走査線補間を行なう部分である。
【0023】
同期発生回路9は、自走の安定したクロックに基づいて、入力された映像信号の同期信号には同期せずに、即ち入力された映像信号の同期信号とは独立したタイミングで、水平同期信号および垂直同期信号を発生する。例えば525本飛び越し走査では、水平同期信号および垂直同期信号は、それぞれ15.73425kKHzおよび59.94Hzになる。また、他の回路の動作に合うよう垂直同期信号を60Hzとしてもよい。
【0024】
フィールドメモリ11は、入力映像信号を1フィールド分記憶することができるものであり、通常は入力映像信号を1フィールド遅延するために用いられる。フィールドメモリ11は、メモリ制御回路14によって制御され、書き込みおよび読み出しを独立に(異なるクロックで)、並行して行なうことができる。1フレーム遅延させる場合は、代りにフレームメモリが使用される。また、SDRAM(synchronous dynamic random access memory)などのメモリを使用しても良い。
【0025】
異常検出回路10は、入力映像信号に含まれる同期信号の異常を検出する。異常検出回路10の出力(異常の有無の検出結果)は、選択回路12、選択回路13、およびメモリ制御回路14に入力される。
【0026】
選択回路12は、通常は(即ち、異常検出回路10が入力映像信号の同期信号の異常を検出しないときは)、入力端子1の入力映像信号を選択して実走査線信号として出力し、異常検出回路10が、入力映像信号の同期信号の異常を検出したときには、フィールドメモリ11の出力を選択して実走査線信号として出力する。
【0027】
選択回路13は、通常は(即ち、異常検出回路10が入力映像信号の同期信号の異常を検出しないときは)、混合回路6の信号を選択して補間走査線信号として出力し、異常検出回路10が同期信号の異常を検出したときには、フィールドメモリ11の出力を選択して補間走査線信号として出力する。
【0028】
メモリ制御回路14は、通常は(即ち、異常検出回路10が入力映像信号の同期信号の異常を検出しないときは)、同期分離回路8の出力する同期信号のタイミングでフィールドメモリ11の書き込みを行ない、異常検出回路10が同期信号の異常を検出したときには、同期分離回路8の出力する同期信号のタイミングでフィールドメモリ11の書き込みを行なう一方、同期発生回路9が出力する同期信号のタイミングでフィールドメモリ11の読み出しを行なう。
【0029】
図2は、異常検出回路10を示すブロック図である。同期分離回路8で分離された水平同期信号や垂直同期信号が、入力端子16を介して入力され、水平同期信号カウンタ18およびフィールド識別パルス発生回路19に供給される。水平同期信号カウンタ18は、1フィールドの間の水平同期信号をカウントし、1フィールド中の走査線数(ライン数)を求める。
【0030】
判定回路20は、水平同期信号カウンタ18から出力されるカウント値、即ち、同期信号分離回路8で1フィールド内に取り出された水平同期信号の数の、1フィールド内に存在すべき水平同期信号の正規の数からの誤差に基づいて、同期信号の異常を判定する。NTSC方式では走査線数は525本と規定されているので、1フィールドの水平同期信号の数が525/2本からの差が大きいときは異常と判定する。例えば、260以下や266以上ならば異常と判定する。判定回路20の出力は異常のときに例えば「高」レベルとなる。
【0031】
フィールド識別パルス発生回路19は、奇数フィールドと偶数フィールドを識別するパルスを作る。例えば、水平同期信号と垂直同期信号の相対的なタイミング関係がフィールド毎に1走査線期間の半分(半ライン)の期間だけずれることから識別することができる。例えば、フィールド識別パルス発生回路19の出力は、奇数フィールドのときに「高」レベル、偶数フィールドのときに「低」レベルになる。
【0032】
判定回路21は、奇数フィールドと偶数フィールドを識別するフィールド識別パルスがフィールド毎に切り替わらないことを検出することによって、フィールド識別パルスの異常を判定する。フィールド識別パルスは同期信号が正常のときは、フィールド毎に「高」レベルと「低」レベルとが切り替わる。もしフィールド毎に切り替わらない場合は、異常と判定する。例えば3フィールドの期間で調べ、「高」レベル→「低」レベル→「高」レベル、あるいは「低」レベル→「高」レベル→「低」レベルとならなければ異常と判定する。判定回路21の出力は異常のときに例えば「高」レベルとなる。
【0033】
オアゲート22は判定回路20および21の出力の論理和をとる。判定回路20および21の出力のいずれかが異常を示すならばオアゲート22の出力は「高」レベルとなり、異常を示す。オアゲート22の出力は、異常検出回路10の判定出力となる。
【0034】
図3にフィールドメモリ11の動作タイミングチャートを示す。図3においては、1V期間Vaが異常状態で規格を満たさず、その後タイミングTsで選択回路12及び13の切り替わりが起こり、それ以降、同期発生回路9の出力による映像信号の出力が行われ、切り替わり後最初の1V期間Vbが規格を満たしていることを示している。
【0035】
異常が検出されたとき、フィールドメモリ11において書き込みと読み出しが独立に、非同期で行なわれる。そのため、フィールドメモリ11が丁度1フィールド分の記憶容量しか持たない場合には、書き込みおよび読み出しの一方の他方に対する「追い越し」が起こる結果、表示される映像のうち上部と下部とでは、入力映像信号の異なるフィールドのもの(映像部分)となることもある。また、フィールドメモリ11の代わりに、2フィールド以上の記憶容量を有するメモリを用いて、1フィールドごとに切り替えながら書き込みや読み出しを行う場合には、フィールド単位での欠落や反復読み出しが発生し得る。
【0036】
このように上記の実施の形態では、飛び越し走査の映像信号を順次走査の映像信号に変換する走査線変換装置において、同期分離回路で取り出した同期信号がNTSC方式の仕様を満たさないような異常の場合に、フィールドメモリの出力に切り替えて、仕様を満たし、周波数変動の少ない安定した同期発生回路の出力(同期信号)で映像信号が出力される。即ち、動き適応処理によって得られた補間走査線を用いずに、フィールドメモリから出力される映像信号を、実走査線の信号として用いるとともに、補間走査線の信号としても出力することで、順次走査線の映像信号を得ている。この結果、入力映像信号の同期信号がNTSC方式の仕様を満足しないような異常になったときでも、画質劣化の少ない順次走査の映像信号を得ることができる。
【0037】
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2の走査線変換装置を示すブロック図である。この実施の形態の走査線変換装置は、飛び越し走査の映像信号を、それよりも走査線数の多い飛び越し走査の映像信号に変換するものである。図示のように、実施の形態2の走査線変換装置は、実施の形態1の走査線変換装置の時分割多重回路15と出力端子2の間に走査線変換回路23を挿入したものである。この走査線変換回路23は、時分割多重回路15から出力される順次走査信号を、飛び越し走査信号に変換するための走査線変換回路である。時分割多重回路15までの回路の構成および動作は実施の形態1と同じであるので説明は省略する。
【0038】
出力端子2から出力される信号は、例えば、入力端子1に入力される飛び越し走査信号の2倍の走査線数をもつ飛び越し信号である。走査線変換回路23は、入力される順次走査信号を受け、その各フィールド内の複数の走査線の映像信号に基づく演算を行なうことにより、2倍以上の走査線数をもつ飛び越し信号を生成し、出力するものである。
【0039】
実施の形態2の走査線変換装置によれば、入力映像信号の同期信号がNTSC方式の仕様を満足しないような異常なものになったときでも、画質劣化が少なく、走査線数のより多い飛び越し走査の映像信号を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0041】
請求項1の走査線変換装置によれば、入力映像信号の同期信号が正常のときには、入力端子に供給される入力映像信号が実走査線信号として用いられるとともに、混合回路の出力が補間走査線信号として用いられ、これらが時分割多重回路で組合せられて、順次走査の映像信号となる。入力映像信号の同期信号が異常のときには、メモリから読み出された映像信号が実走査線信号として用いられるばかりでなく、混合回路の出力の代りに補間走査線信号としても用いられ、これらが時分割多重回路で組合せられて、順次走査の映像信号となる。従って、入力映像信号の同期信号が、例えばNTSC方式の仕様を満足しないような、異常になったときでも、画質劣化の少ない順次走査の映像信号を得ることができる。
【0042】
請求項2の走査線変換装置によれば、入力映像信号の同期信号が、例えばNTSC方式の仕様を満足しないような、異常になったときでも、画質劣化が少なく、走査線数のより多い飛び越し走査の映像信号を得ることができる。
【0043】
請求項3の走査線変換装置によれば、入力映像信号の同期信号が異常のときには、メモリへの書き込みは入力映像信号の同期信号に従って行われる一方、メモリからの読み出しは、装置内の同期発生回路で発生されるタイミングで(入力映像信号の同期信号とは独立に)行なわれ、従って、映像信号の同期信号の異常が検出されたときも、メモリへの書き込みおよび読み出しを的確に行なうことができる。
【0044】
請求項4の変換装置によれば、映像信号の同期信号の異常を的確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の走査線変換装置を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の走査線変換装置における異常信号検出回路を示すブロック図である。
【図3】 異常検出時のタイミングチャートを示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態2の走査線変換装置を示すブロック図である。
【図5】 従来例の走査線変換装置を示すブロック図である。
【図6】 動き検出回路を示すブロック図である。
【図7】 フィールド間走査線補間回路を示すブロック図である。
【図8】 フィールド内走査線補間回路を示すブロック図である。
【図9】 時間軸変換回路の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 入力端子、 2 出力端子、 3 動き検出回路、 4 フィールド間走査線補間回路、 5 フィールド内走査線補間回路、 6 混合回路、 7 動き適応処理部、 8 同期分離回路、 9 同期発生回路、 10 異常検出回路、 11 フィールドメモリ、 12、13 選択回路、 14 メモリ制御回路、 15 時分割多重回路、 23 走査線変換回路。
Claims (4)
- 飛び越し走査の入力映像信号を1フィールド分以上記憶し得るメモリ(11)と、
上記入力映像信号に基づき、映像の動きを検出する動き検出回路(3)と、
同一フィールドの映像信号に基づく演算を行なって補間走査線の信号を生成するフィールド内走査線補間回路(5)と、
1フィールド離れた映像信号に基づく演算を行なって補間走査線の信号を生成するフィールド間走査線補間回路(4)と、
上記動き検出回路(3)の検出結果に従ってフィールド内補間により生成され信号とフィールド間補間により生成された信号とを混合して出力する混合回路(6)と、
入力映像信号から同期信号を抽出する同期分離回路(8)と、
入力映像信号の同期信号の異常を検出する異常検出回路(10)と、
上記入力映像信号の同期信号とは独立して同期信号を独立して発生する同期発生回路(9)と、
上記異常検出回路(10)が異常を検出しないときには上記入力映像信号を選択して出力し、上記異常検出回路(10)が異常を検出したときには上記メモリ(11)の信号を選択して出力する第1の選択回路(12)と、
上記異常検出回路(10)が異常を検出しないときには上記混合回路(6)の出力を選択して出力し、上記異常検出回路(10)が異常を検出したときには上記メモリ(11)の出力を選択して出力する第2の選択回路(13)と、
上記第1および第2の選択回路(12、13)の出力を多重して順次走査の映像信号を出力する時分割多重回路(15)と
を備えたことを特徴とする走査線変換装置。 - 上記時分割多重回路(15)から出力される、順次走査の映像信号を、同一フィールドの映像信号に基づく演算により、上記入力映像信号よりも走査線数の多い飛び越し走査の映像信号に変換して出力する走査線変換回路(23)をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の走査線変換装置。
- 上記異常検出回路(10)の出力に基づいて上記メモリ(11)を制御するメモリ制御回路(14)をさらに備え、
上記メモリ制御回路(14)は、上記異常検出回路(10)が異常を検出していないときも異常を検出したときも、上記同期分離回路(8)で抽出された同期信号に同期して上記メモリ(11)の書き込みを制御し、上記異常検出回路(10)が異常を検出したときには上記同期発生回路(9)の出力に同期して上記メモリ(11)の読み出しを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の走査線変換装置。 - 上記異常検出回路(9)は、上記同期信号分離回路(8)で1フィールド期間中に抽出された水平同期信号の数の、1フィールド内に存在すべき水平同期信号の正規の数からの誤差、および奇数フィールドと偶数フィールドとを識別するフィールド識別パルスがフィールド毎に切り替わらないことを検出することによって、異常検出を行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載の走査線変換装置。
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JP2534731B2 (ja) * | 1987-09-30 | 1996-09-18 | 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 | テレビジョン受像機 |
JPH0324788U (ja) * | 1989-07-20 | 1991-03-14 |
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