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JP4652630B2 - Actuator control device - Google Patents

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JP4652630B2
JP4652630B2 JP2001257453A JP2001257453A JP4652630B2 JP 4652630 B2 JP4652630 B2 JP 4652630B2 JP 2001257453 A JP2001257453 A JP 2001257453A JP 2001257453 A JP2001257453 A JP 2001257453A JP 4652630 B2 JP4652630 B2 JP 4652630B2
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動モータの駆動により所定の許容回動角度の範囲内で学習開始点からウォームホイールをストッパに当接させるように回動させ、同ウォームホイールとストッパとが当接したときのウォームホイールの回動角度に基づきストッパ点として学習するアクチュエータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特開昭58−191635号公報に記載されているように、運転者の変速意思が確認された場合等にアクチュエータを駆動してクラッチレバーを変位させ、従来のマニュアルトランスミッション車に採用されるクラッチと同様のクラッチの断接操作を自動的に行うクラッチの制御装置が知られている。
【0003】
このようなクラッチの制御装置においては、クラッチからの力(外力)がクラッチレバーを介してアクチュエータに入力されてしまう。そして、入力されたクラッチからの力によってアクチュエータが変位してしまう構成であった場合には、例えばアクチュエータの発生する力を消失させたときにクラッチが係合し、意図しないクラッチの接続が生じることがある。従って、こうしたアクチュエータとしては、クラッチからの力により変位することのないウォームギヤ(ウォーム及びウォームホイール)を備えた電動モータ式のアクチュエータが好適である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ウォームギヤ(ウォーム及びウォームホイール)を備えた電動モータ式アクチュエータは、ウォームホイールが当接されることでその回動を規制するストッパを備えている。しかしながら、ウォームホイールには電動モータの回転トルクがウォームを介して伝達されるので、同ウォームホイールは前記ストッパに強い力で当接することがあり、同ウォームがウォームホイールに食込んでしまう場合がある。そして、この食込みが電動モータのトルクでは解除できなくなることがある。
【0005】
こうした問題は、ウォームホイールがストッパに当接する際の同ウォームホイールとウォームとの間に生じる力を低減させることにより解決される。そして、この力を低減するためには、ウォームホイールとストッパとが当接する位置における電動モータのトルク、回転速度等を制御する必要があり、この制御のためにウォームホイールがストッパに当接する位置(回動角度)を把握することが本出願人により提案されている。
【0006】
具体的には、所定の起動条件が満たされたときに電動モータを駆動してウォームホイールがストッパに当接するまで同ウォームホイールを回動させる。そして、ウォームホイールの回動が停止してウォームホイールがストッパに当接したと判定されたとき、同ウォームホイールの回動角度(相当値)を対応するセンサにて検出する。そして、検出された回動角度(相当値)に基づき周知の学習処理を施したものを当該アクチュエータの係合側ストッパ点として記憶しておく。なお、このときに検出されたウォームホイールの回動角度(相当値)に対して学習処理を行っているのは、例えば同検出に係るセンサの取り付けばらつき等を吸収するためである。
【0007】
以上によれば、ウォームホイールをストッパに当接させる必要があるときには、ウォームホイールの回動角度(相当値)が上記係合側ストッパ点近傍と検出された際に電動モータの速度やトルクを低下させるなどの制御を行ってウォームホイールをストッパに対し小さな力で当接させることが可能となり、その結果、ウォームホイールへのウォームの食込みが回避される。
【0008】
ところで、上記アクチュエータの係合側ストッパ点の学習にあたっては、ウォームホイールをストッパに当接させるまでのウォームホイールの回動を所定の許容回動範囲内に規制している。これは、ウォームホイールの回動角度(相当値)がウォームホイールのストッパへの当接が判定されるべき範囲を超えた場合において、上記アクチュエータの係合側ストッパ点の誤学習を防止するためである。そしてこの場合には、前回の係合側ストッパ点を継続して記憶しておく。
【0009】
しかしながら、工場出荷学習において上記アクチュエータの係合側ストッパ点を学習しようとした場合、この学習を完了できないことがある。これは、例えば各工程に移行するための搬送等において外的振動等が印加され、ウォームホイール及びストッパ間の角度が上記許容回動範囲を超えて過剰に広がって配置されることがあるためである。
【0010】
本発明の目的は、工場出荷時学習において、ストッパ点の学習を確実に完了することができるアクチュエータの制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングに固定された電動モータにより駆動されるウォームと、該ウォームと噛合するとともに該ハウジングに回動可能に支持されたウォームホイールと、該ウォームホイールの所定角度以上回動によって該ウォームホイールが当接するストッパとを備え、該電動モータの駆動により所定の許容回動角度の範囲内で学習開始点から該ウォームホイールを該ストッパに当接させるように回動させ、該ウォームホイールと該ストッパとが当接したときの該ウォームホイールの回動角度に基づきストッパ点として学習するアクチュエータの制御装置において、工場出荷時学習においては、前記学習開始点から前記ウォームホイールを前記ストッパに当接させるように回動させるときの回動角度が前記許容回動角度の範囲を超えたときには、該学習開始点を嵩上げした新たな学習開始点から該ウォームホイールを該ストッパに当接させるように回動させ、該ウォームホイールと該ストッパとが当接したときの該ウォームホイールの回動角度に基づきストッパ点として学習することを要旨とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアクチュエータの制御装置において、前記工場出荷時学習は、前記ストッパ点が初期値にあることで設定されることを要旨とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のアクチュエータの制御装置において、前記学習開始点を嵩上げした新たな学習開始点は、前記許容回動角度に基づき設定されることを要旨とする。
【0014】
(作用)
請求項1又は2に記載の発明によれば、工場出荷時学習においては、上記学習開始点からウォームホイールをストッパに当接させるように回動させるときの回動角度が上記許容回動角度の範囲を超えたときには、同学習開始点を嵩上げした新たな学習開始点から同ウォームホイールをストッパに当接させるように回動させ、同ウォームホイールとストッパとが当接したときのウォームホイールの回動角度に基づきストッパ点として学習する。従って、工場出荷時学習においては、上記許容回動角度の範囲の設定に関わらずウォームホイールがストッパに当接するまで上記学習開始点の嵩上げを繰り返すことで、上記ストッパ点の学習は確実に完了する。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、学習開始点を嵩上げした新たな学習開始点は、上記許容回動角度に基づき設定される。従って、最大限の嵩上げによって新たな学習開始点が設定されるため、同学習開始点の嵩上げの繰り返しは最小限に抑制される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態における車両制御システムの概略構成図である。同車両制御システムにおいて、エンジン(内燃機関)10の出力軸(クランクシャフト)と一体的に回転するフライホイール10aに自動クラッチ20が組み付けられ、その自動クラッチ20を介して自動変速機30が接続されている。
【0017】
エンジン10には、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ16が設けられている。
自動クラッチ20は、機械式(乾燥単板式)の摩擦クラッチ21と、クラッチレバー22と、クラッチレバー22を介して摩擦クラッチ21による回転伝達を操作するクラッチ用アクチュエータ23とを備えている。
【0018】
摩擦クラッチ21は、フライホイール10aに対向配置されて自動変速機30の入力軸31と一体的に回転するクラッチディスク21aを備えている。摩擦クラッチ21は、上記フライホイール10aに対するクラッチディスク21aの圧着荷重が変化されることで、フライホイール10a及びクラッチディスク21a間(エンジン10の出力軸及び自動変速機30の入力軸31間)の回転伝達を変化させる。
【0019】
クラッチ用アクチュエータ23は、ロッド25を前方又は後方に移動(進退)させてクラッチレバー22を動かす。これにより、クラッチレバー22を介してレリーズベアリング27を押動し、これに弾接するダイヤフラムスプリング28を変形させてプレッシャプレート29に圧着荷重を生ぜしめる。クラッチ用アクチュエータ23は、ロッド25を介してクラッチレバー22を動かすことで、上述の態様でプレッシャプレート29を介して上記フライホイール10aに対するクラッチディスク21aの圧着荷重を変化させ、摩擦クラッチ21による回転伝達を操作する。
【0020】
図2に示されるように、クラッチ用アクチュエータ23は、その駆動源である直流電動モータ36と、この直流電動モータ36を支持するとともに車両の適宜個所に固定されたハウジング37とを備えている。ハウジング37内には、直流電動モータ36によって回転駆動されるウォーム(回転軸)38と、側面視にて扇型をなしハウジング37に回転中心Pの回りに揺動可能に支持されるとともに、円弧部(外周部)39aにて前記ウォーム38と噛合するウォームホイール(ウォームセクタギヤ)39とが収容されている。
【0021】
上記ロッド25の基端部(クラッチレバー22と連結されている先端部と反対側の端部)は、ウォームホイール39に回動可能に支持されている。これらにより、直流電動モータ36が回転するとウォーム38が回転してウォームホイール39が回転し、これによりロッド25がハウジング37に対して進退移動するようになっている。なお、図1及び図2においては、ロッド25が右方向に移動(進行)されると、クラッチディスク21aがフライホイール10aから解放(非係合、断)された状態となり、他方、ロッド25が左方向に移動(退行)されるとクラッチディスク21aがフライホイール10aに係合(接)された状態となる。
【0022】
直流電動モータ36は、供給される電流が正方向のときに正転し、図2において、ウォーム38を介してウォームホイール39を回転中心Pの回りに時計方向に回動し、これによりロッド25を右方向に移動(進行)させてクラッチディスク21aをフライホイール10aから解放するようになっている。一方、直流電動モータ36は、供給される電流が負方向のときに逆転し、図2において、ウォーム38を介してウォームホイール39を回転中心Pの回りに反時計方向に回動し、これによりロッド25を左方向に移動(退行)させてクラッチディスク21aをフライホイール10aに係合させるようになっている。また、直流電動モータ36は、供給される電流の絶対値が大きいほど大きい回転トルクを発生するようになっている。
【0023】
前記ウォームホイール39の側端面には当接部39bが形成され、ハウジング37の内壁面にはウォームホイール39が図2において反時計方向に所定の角度以上回動したときに、同ウォームホイール39の当接部39bと当接するストッパ37aが形成されている。
【0024】
自動クラッチ20には、アクチュエータ23のロッド25の移動位置(ストローク)を検出するストロークセンサ26が設けられており、このストロークセンサ26にて検出されるストロークStに基づいて摩擦クラッチ21による回転伝達の状態が判断される。なお、既述のようにロッド25の進退はウォームホイール39の回動に連動しており、従って検出されたストロークStはウォームホイール39の回動角度と一義的に対応している。換言すると、上記ストロークStの検出は、実質的にウォームホイール39の回動角度の検出に相当している。なお、後述するように上記ウォームホイール39がストッパ37aに当接するときのストロークStは、ストッパ点としての係合側ストッパ点の学習に供されるようになっている。
【0025】
本実施形態における自動変速機30は、例えば前進5段・後進1段の平行軸歯車式変速機であって、入力軸31及び出力軸32を備えるとともに、複数の変速ギヤ列を備えている。自動変速機30の入力軸31は、摩擦クラッチ21のクラッチディスク21aに動力伝達可能に連結され、出力軸32は、車軸(図示略)に動力伝達可能に連結されている。また、自動変速機30は、その動力伝達の可能なギヤ列(変速段)の切り替えを操作するための変速用アクチュエータ41を備える。自動変速機30は、この変速用アクチュエータ41が駆動されることで、所要の変速段に切り替える。
【0026】
さらに、自動変速機30には、入力軸31の回転数(入力軸回転数Ni)を検出する回転数センサ33が設けられている。
図1の車両制御システムは、各種制御を司る電子制御装置(ECU)50を備える。ECU50は、周知のマイクロコンピュータ(CPU)を中心に構成されており、各種プログラム及びマップ等を記憶したROM、各種データ等の読み書き可能なRAM、バックアップ電源なしでデータの保持が可能なEEPROM等を備えている。同ECU50には、上述したエンジン回転数センサ16、ストロークセンサ26、回転数センサ33等の各種センサやクラッチ用アクチュエータ23、変速用アクチュエータ41が接続されている。ECU50は、各種センサの検出信号を取り込み、それにより車両運転状態(摩擦クラッチ21による回転伝達状態、入力軸回転数等)を検知する。そして、ECU50は、その車両運転状態に基づいて、クラッチ用アクチュエータ23及び変速用アクチュエータ41を駆動する。
【0027】
具体的には、ECU50は、クラッチ用アクチュエータ23を駆動してクラッチ21による回転伝達を調節する。これにより、車両運転状態に応じた摩擦クラッチ21による回転伝達が自動制御される。
【0028】
さらに、変速用アクチュエータ41を駆動して、自動変速機30における動力伝達の可能なギヤ列(変速段)を切り替える。これにより、車両運転状態に応じた自動変速機30における変速段が自動制御される。
【0029】
次に、本実施形態のアクチュエータ制御(クラッチ用アクチュエータ23の制御)に係る係合側ストッパ点の学習態様について図3のフローチャート及び図4のタイムチャートに基づき説明する。このルーチンは、所定時間ごとの定時割り込みにより実行される。
【0030】
処理がこのルーチンに移行すると、まずステップ101においてECU50は、現在、上記係合側ストッパ点の学習を実施中か否かを判断する。すなわち、後述の学習開始条件の成立時にオンされる学習フラグを確認することで判断する。
【0031】
ここで、現在、上記係合側ストッパ点の学習を実施中でないと判断されると、ECU50はステップ102に移行して学習開始条件が成立しているか否かを判断する。具体的には、摩擦クラッチ21が完全な接続状態にあるか(例えば、車両走行中においてエンジン回転数Neと入力軸回転数Niとが略一致しているか、車両が駐車状態に移行したか、工場出荷時かなど)を判定する。
【0032】
ステップ102において学習開始条件が成立していないと判断されるとECU50は、そのままその後の処理を一旦終了する。一方、ステップ102において学習開始条件が成立していると判断されると、ECU50はステップ103に移行して学習初期化処理を実施する。すなわち、上記学習フラグをオンするとともに、現在のストロークStを学習開始点として設定して対応するカウンタをリセットするなどの処理を行う。なお、図4に示されるように、上記学習開始点は、直流電動モータ36を駆動してウォームホイール39の当接部39bがストッパ37aに当接するまで同ウォームホイール39を回動させるための目標ストロークの基準点である。本実施形態では、目標ストロークの設定によってロッド25のストローク(ストロークSt)がフィードバック制御され、これを介してウォームホイール39の回動角度を制御するようになっている。従って、例えばこの学習開始点(目標ストロークの基準点)から目標ストロークを一定速度で係合側に増加させることで、これに伴うロッド25の退行によってウォームホイール39の当接部39bがストッパ37aに近づくように同ウォームホイール39は回動する。
【0033】
ステップ101において、現在、上記係合側ストッパ点の学習を実施中と判断し、若しくはステップ103において学習初期化処理を実施したECU50は、ステップ104に移行する。そして、ECU50は、目標ストロークを一定速度で係合側に増加し、更にステップ105に移行してこの目標ストロークに基づきロッド25のストローク(ストロークSt)をフィードバック制御する。すなわち、ECU50は、設定された目標ストロークにロッド25のストロークを一致させるように直流電動モータ36を駆動し、ウォーム38を介してウォームホイール39の当接部39bがストッパ37aに近づいていくように(係合側に)同ウォームホイール39を回動させる。従って、図4に示されるように、ステップ104,105の処理によって、基本的には目標ストロークの増加とともにロッド25の実際のストロークも増加していく。
【0034】
ステップ105の処理を実行したECU50は、ステップ106に移行して、現在、クラッチのストローク停止判定条件が成立しているか否かを判断する。すなわち、上記ロッド25のストローク(ストロークSt)のフィードバック制御において、例えばウォームホイール39の当接部39bがストッパ37aに当接していない状態では、目標ストロークの増加とともにロッド25の実際のストロークも増加していく。従って、これら目標ストローク及びストロークStの偏差は所定の偏差ΔSに収まることになる。一方、ウォームホイール39の当接部39bがストッパ37aに当接して同ウォームホイール39が停止すると、目標ストロークの増加に関わらずロッド25の実際のストロークの増加はなくなる。従って、これら目標ストローク及びストロークStの偏差は上記偏差ΔSを超えてしまう。ECU50は、目標ストローク及びストロークStの偏差と上記偏差ΔSとを比較判定することでウォームホイール39の当接部39bがストッパ37aに当接したと判定し、クラッチのストローク停止判定条件が成立と判断する。
【0035】
ステップ106においてクラッチのストローク停止判定条件が成立していると判断されると、ECU50はステップ107に移行する。そして、このときのストロークStに対して周知の学習処理を行って学習ストロークを演算する。例えば、ECU50は今回のストロークStと所定回数前までの各ストロークとで所定の平均処理を施して学習ストロークを演算する。
【0036】
そして、ECU50はステップ108に移行し、上記学習ストロークが係合側ストッパ点として許容された設計範囲内にあるか否かを判断する。これは、検出されるべき範囲を超えた係合側ストッパ点の誤学習を回避するためである。
【0037】
ここで、上記学習ストロークが係合側ストッパ点として許容された設計範囲内にあると判断されると、ECU50はステップ109に移行してこのときの学習ストロークを係合側ストッパ点として更新し、これをEEPROMに記憶する。一方、上記学習ストロークが係合側ストッパ点として許容された設計範囲内にないと判断されると、ECU50はステップ110に移行して係合側ストッパ点を前回のストッパ点に保持し、これをEEPROMに記憶する。そして、ステップ109若しくは110の処理を行ったECU50は、その後の処理を一旦終了する。
【0038】
また、ステップ106においてクラッチのストローク停止判定条件が成立していないと判断されると、ECU50はステップ111に移行する。そして、現在の目標ストロークが所定値SAを超えているか否かを判断する。この所定値SAは、これに目標ストロークが設定されたときにウォームホイール39の当接部39bがストッパ37aに当接すべき値(クラッチのストローク停止判定条件が成立すべき値)に設定されている。換言すると、目標ストロークの上限を所定値SAに規制することで、ウォームホイール39のストッパ37aへの当接が判定されるべき範囲を超えた回動を規制している。これは、上記係合側ストッパ点の誤学習を防止するためである。
【0039】
ここで、現在の目標ストロークが所定値SAを超えていると判断されると、ECU50はウォームホイール39の当接部39bがストッパ37aに当接すべき値を超えていると判定してステップ112に移行する。そして、ECU50は、現在、工場出荷時の係合側ストッパ点の学習中か否かを判断する。具体的には、工場出荷後においてはEEPROMに記憶された係合側ストッパ点(学習値)は初期値(例えば、零など)以外の何らかの数値を有しており、この係合側ストッパ点をEEPROMから読み込むことで工場出荷時の学習中か否かが判断される。
【0040】
ステップ112において工場出荷時の係合側ストッパ点の学習中でないと判断されると、ECU50はステップ113に移行して係合側ストッパ点を前回のストッパ点に保持し、これをEEPROMに記憶する。そして、ECU50はステップ114に移行して学習終了を設定し、すなわち前記学習フラグをオフにしてその後の処理を一旦終了する。
【0041】
一方、ステップ112において工場出荷時の係合側ストッパ点の学習中と判断されると、ECU50はステップ115に移行して学習初期化処理を実行する。
これは、工場出荷時における固有の現象としてウォームホイール39及びストッパ37a間の角度の過剰に広がった配置に対処するためのものである。すなわち、図4に示されるように現在の学習開始点を基準とした所定値SAを新しい学習開始点として設定する。従って、この新しい学習開始点(目標ストロークの基準点)から目標ストロークを一定速度で係合側に更に増加させることで、ウォームホイール39の当接部39bがストッパ37aに近づくように同ウォームホイール39は更に回動する。このように、工場出荷時においては目標ストロークが所定値SAを超える都度に上述の態様で学習開始点の嵩上げを継続することで、上記アクチュエータの係合側ストッパ点の学習は確実に完了する。ステップ115の処理を行ったECU50は、その後の処理を一旦終了する。
【0042】
また、ステップ111において現在の目標ストロークが所定値SAを超えていないと判断されると、ECU50はステップ116に移行する。そして、現在、学習禁止条件が成立しているか否かを判断する。具体的には、クラッチ断の要求(例えば変速要求など)があり、上記係合側ストッパ点の学習ができない状態にあるか否かを判断する。
【0043】
ここで、現在、学習禁止条件が成立していると判断されると、ECU50はステップ117に移行して係合側ストッパ点を前回のストッパ点に保持し、これをEEPROMに記憶する。そして、ECU50はステップ118に移行して学習終了を設定し、すなわち前記学習フラグをオフにしてその後の処理を一旦終了する。また、ステップ116において、現在、学習禁止条件が成立していないと判断されると、ECU50はそのままその後の処理を一旦終了する。
【0044】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、工場出荷時学習においては、上記学習開始点からウォームホイール39をストッパ37aに当接させるように回動させるときの目標ストロークが上記所定値SAの範囲を超えたときには、同学習開始点を嵩上げした新たな学習開始点から同ウォームホイール39をストッパ37aに当接させるように回動させた。そして、上記ウォームホイール39とストッパ37aとが当接したときのストロークSt(ウォームホイール39の回動角度相当)に基づき係合側ストッパ点として学習した。従って、工場出荷時学習においては、上記所定値SAの範囲の設定に関わらずウォームホイール39がストッパ37aに当接するまで上記学習開始点の嵩上げを繰り返すことで、上記係合側ストッパ点の学習を確実に完了することができる。例えば、各工程に移行するための搬送等において外的振動等が印加され、ウォームホイール39及びストッパ37a間の角度が過剰に広がって配置されても、工場出荷時学習において上記係合側ストッパ点の学習を確実に完了することができる。
【0045】
(2)本実施形態では、学習開始点を嵩上げした新たな学習開始点は、上記所定値SAに基づき設定される。従って、最大限の嵩上げによって新たな学習開始点が設定されるため、同学習開始点の嵩上げの繰り返しを最小限に抑制でき、ひいては検査工数の短縮を図ることができる。
【0046】
(3)本実施形態では、目標ストロークに対してロッド25のストロークSt(ウォームホイール39の回動角度に相当)をフィードバック制御することで同ウォームホイール39をストッパ37aに当接させるように円滑に回動させていくことができる。
【0047】
(4)本実施形態では、ウォームホイール39とストッパ37aとの当接を、目標ストロークとストロークStとの偏差に基づき極めて簡易に判断することができる。
【0048】
(5)本実施形態では、ストッパ37aはハウジング37に一体形成されている。このため、別途、ストッパ37aを設ける必要がないため、部品点数を削減できる。
【0049】
なお、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
・前記実施形態においては、ハウジング37の内壁面にてストッパ37aを一体形成したが、別途、ストッパを設けてハウジング37に固定する構成であってもよい。
【0050】
・前記実施形態においては、学習開始点を所定値SAに基づき嵩上げして新たな学習開始点とした。これに対して、目標ストロークが所定値SAを超えたときのストロークStに基づき嵩上げして新たな学習開始点としてもよい。或いは、所定値SAよりも若干小さい値に基づき嵩上げして新たな学習開始点としてもよい。
【0051】
・前記実施形態においては、ウォームホイール39の当接部39bがストッパ37aに当接したことを、目標ストローク及びストロークStの偏差と偏差ΔSとの比較により判断した。これに対して、直流電動モータ36の電圧変化や電流(トルク)変化(電動モータのロック電流等)を検出することで判定してもよい。
【0052】
・前記実施形態においては、ウォームホイール39の回動角度をこれに対応するロッド25のストロークに基づき検出した。これに対して、ウォームホイール39の回動角度を角度センサなどにて直接検出するようにしてもよい。また、ウォームホイール39の回動に連動する機械的な連結構造の対応を利用して、例えばクラッチ用アクチュエータ23の直流電動モータ36の回転軸の回転角度若しくは給電量などによってウォームホイール39の回動角度を間接的に検出するようにしてもよい。
【0053】
・前記実施形態においては、摩擦クラッチ21としてダイヤフラムスプリング式クラッチを採用したが、コイルスプリング式クラッチを採用してもよい。
・前記実施形態においては、クラッチ用アクチュエータ23の係合側ストッパ点の学習に本発明を適用したが、その他のアクチュエータに適用してもよい。
【0054】
次に、以上の実施形態から把握することができる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以下に記載する。
(イ)請求項1〜3のいずれかに記載のアクチュエータの制御装置において、所定の許容回動角度の範囲内に設定された目標回動角度に対して前記ウォームホイールの回動角度をフィードバック制御することで該ウォームホイールを前記ストッパに当接させるように回動させることを特徴とするアクチュエータの制御装置。同構成によれば、ウォームホイールをストッパに当接させるように円滑に回動させていくことができる。
【0055】
(ロ)上記(イ)に記載のアクチュエータの制御装置において、
前記ウォームホイールと前記ストッパとの当接は、前記目標回動角度と該ウォームホイールの回動角度との偏差に基づき判断されることを特徴とするアクチュエータの制御装置。同構成によれば、上記ウォームホイールとストッパとの当接を極めて簡易に判断することができる。
【0056】
(ハ)請求項1〜3、上記(イ)、(ロ)のいずれかに記載のアクチュエータの制御装置において、前記ストッパは前記ハウジングに一体形成されていることを特徴とするアクチュエータの制御装置。同構成によれば、別途、ストッパを設ける必要がないため、部品点数を削減できる。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1又は2に記載の発明によれば、工場出荷時学習において、係合側ストッパ点の学習を確実に完了することができる。
【0058】
請求項3に記載の発明によれば、最大限の嵩上げによって新たな学習開始点が設定されるため、同学習開始点の嵩上げの繰り返しを最小限に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における車両制御システムの概略構成図。
【図2】図1のクラッチ用アクチュエータの概略構成図。
【図3】同実施形態におけるECUの処理を説明するためのフローチャート。
【図4】同実施形態におけるECUの処理を説明するためのタイムチャート。
【符号の説明】
23…クラッチ用アクチュエータ、26…ストロークセンサ、36…直流電動モータ、37…ハウジング、37a…ストッパ、38…ウォーム、39…ウォームホイール、39b…当接部、50…ECU。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention rotates the worm wheel so as to contact the stopper from the learning start point within the range of a predetermined allowable rotation angle by driving the electric motor, and the worm when the worm wheel and the stopper contact each other. The present invention relates to an actuator control device that learns as a stopper point based on a rotation angle of a wheel.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 58-191635, when the driver's intention to shift is confirmed, the actuator is driven to displace the clutch lever, which is adopted in a conventional manual transmission vehicle. 2. Description of the Related Art A clutch control device that automatically performs a clutch connecting / disconnecting operation similar to a clutch is known.
[0003]
In such a clutch control device, a force (external force) from the clutch is input to the actuator via the clutch lever. If the actuator is displaced by the input force from the clutch, for example, when the force generated by the actuator is lost, the clutch is engaged, and an unintended clutch connection occurs. There is. Therefore, as such an actuator, an electric motor type actuator provided with a worm gear (worm and worm wheel) that is not displaced by a force from the clutch is suitable.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the electric motor type actuator provided with the worm gear (worm and worm wheel) is provided with a stopper for restricting the rotation of the worm wheel when the worm wheel is brought into contact therewith. However, since the rotational torque of the electric motor is transmitted to the worm wheel via the worm, the worm wheel may come into contact with the stopper with a strong force, and the worm may bite into the worm wheel. . In some cases, this biting cannot be canceled by the torque of the electric motor.
[0005]
These problems are solved by reducing the force generated between the worm wheel and the worm when the worm wheel comes into contact with the stopper. In order to reduce this force, it is necessary to control the torque, rotational speed, etc. of the electric motor at the position where the worm wheel and the stopper abut. For this control, the position where the worm wheel abuts the stopper ( It has been proposed by the present applicant to grasp the rotation angle.
[0006]
Specifically, when a predetermined starting condition is satisfied, the electric motor is driven to rotate the worm wheel until the worm wheel contacts the stopper. When it is determined that the rotation of the worm wheel has stopped and the worm wheel has come into contact with the stopper, the rotation angle (equivalent value) of the worm wheel is detected by a corresponding sensor. And what performed the known learning process based on the detected rotation angle (equivalent value) is memorize | stored as an engagement side stopper point of the said actuator. The reason why the learning process is performed with respect to the rotation angle (equivalent value) of the worm wheel detected at this time is to absorb, for example, variations in sensor attachment related to the detection.
[0007]
According to the above, when it is necessary to bring the worm wheel into contact with the stopper, the speed and torque of the electric motor are reduced when the rotation angle (equivalent value) of the worm wheel is detected near the engagement side stopper point. It is possible to cause the worm wheel to come into contact with the stopper with a small force by performing control such as causing the worm to bite into the worm wheel.
[0008]
By the way, in learning the engagement side stopper point of the actuator, the rotation of the worm wheel until the worm wheel is brought into contact with the stopper is restricted within a predetermined allowable rotation range. This is to prevent erroneous learning of the engagement-side stopper point of the actuator when the rotation angle (equivalent value) of the worm wheel exceeds the range where the contact of the worm wheel with the stopper should be determined. is there. In this case, the previous engagement-side stopper point is continuously stored.
[0009]
However, when trying to learn the engagement-side stopper point of the actuator in factory shipment learning, this learning may not be completed. This is because, for example, external vibrations or the like are applied during conveyance for shifting to each process, and the angle between the worm wheel and the stopper may be excessively spread beyond the allowable rotation range. is there.
[0010]
An object of the present invention is to provide an actuator control device that can reliably complete the learning of stopper points in factory learning.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the invention according to claim 1 is a worm driven by an electric motor fixed to a housing, and a worm wheel that meshes with the worm and is rotatably supported by the housing. And a stopper against which the worm wheel comes into contact when the worm wheel rotates more than a predetermined angle, and the electric motor drives the worm wheel from a learning start point within a predetermined allowable rotation angle range to the stopper. In the actuator control device that is rotated so as to contact and learns as a stopper point based on the rotation angle of the worm wheel when the worm wheel and the stopper are in contact with each other, Rotation when the worm wheel is rotated to contact the stopper from the learning start point When the degree exceeds the range of the allowable rotation angle, the worm wheel is rotated so as to contact the stopper from a new learning start point obtained by raising the learning start point, and the worm wheel, the stopper, The gist is to learn as a stopper point based on the rotation angle of the worm wheel when the abuts.
[0012]
The gist of the invention according to claim 2 is that, in the actuator control device according to claim 1, the learning at the time of factory shipment is set when the stopper point is at an initial value.
[0013]
The invention according to claim 3 is the actuator control device according to claim 1 or 2, wherein a new learning start point obtained by raising the learning start point is set based on the allowable rotation angle. And
[0014]
(Function)
According to the first or second aspect of the invention, in learning at the time of factory shipment, the rotation angle when rotating the worm wheel so as to contact the stopper from the learning start point is equal to the allowable rotation angle. When the range is exceeded, the worm wheel is rotated so that it comes into contact with the stopper from the new learning start point obtained by raising the learning start point. Learning as a stopper point based on the moving angle. Therefore, in learning at the time of shipment from the factory, the learning of the stopper point is reliably completed by repeating the raising of the learning start point until the worm wheel comes into contact with the stopper regardless of the setting of the allowable rotation angle range. .
[0015]
According to the invention described in claim 3, the new learning start point obtained by raising the learning start point is set based on the allowable rotation angle. Therefore, since a new learning start point is set by the maximum raising, the repetition of raising the learning starting point is suppressed to the minimum.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of the invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a vehicle control system in the present embodiment. In the vehicle control system, an automatic clutch 20 is assembled to a flywheel 10 a that rotates integrally with an output shaft (crankshaft) of an engine (internal combustion engine) 10, and an automatic transmission 30 is connected via the automatic clutch 20. ing.
[0017]
The engine 10 is provided with an engine speed sensor 16 that detects the engine speed Ne.
The automatic clutch 20 includes a mechanical (dry single plate type) friction clutch 21, a clutch lever 22, and a clutch actuator 23 that operates rotation transmission by the friction clutch 21 via the clutch lever 22.
[0018]
The friction clutch 21 includes a clutch disk 21 a that is disposed to face the flywheel 10 a and rotates integrally with the input shaft 31 of the automatic transmission 30. The friction clutch 21 rotates between the flywheel 10a and the clutch disk 21a (between the output shaft of the engine 10 and the input shaft 31 of the automatic transmission 30) by changing the pressure-bonding load of the clutch disk 21a to the flywheel 10a. Change transmission.
[0019]
The clutch actuator 23 moves the clutch lever 22 by moving the rod 25 forward or backward (back and forth). As a result, the release bearing 27 is pushed through the clutch lever 22, and the diaphragm spring 28 that is elastically contacted with the release bearing 27 is deformed to generate a pressure-bonding load on the pressure plate 29. The clutch actuator 23 moves the clutch lever 22 via the rod 25 to change the pressure-bonding load of the clutch disc 21a to the flywheel 10a via the pressure plate 29 in the manner described above, and transmit the rotation by the friction clutch 21. To operate.
[0020]
As shown in FIG. 2, the clutch actuator 23 includes a DC electric motor 36 that is a driving source thereof, and a housing 37 that supports the DC electric motor 36 and is fixed to an appropriate portion of the vehicle. In the housing 37, a worm (rotating shaft) 38 that is driven to rotate by a DC electric motor 36, a fan-shaped fan in a side view, and supported by the housing 37 so as to be swingable around the rotation center P, and a circular arc. A worm wheel (worm sector gear) 39 meshing with the worm 38 is accommodated in a portion (outer peripheral portion) 39a.
[0021]
The base end of the rod 25 (the end opposite to the tip connected to the clutch lever 22) is rotatably supported by the worm wheel 39. Thus, when the DC electric motor 36 rotates, the worm 38 rotates and the worm wheel 39 rotates, whereby the rod 25 moves forward and backward with respect to the housing 37. In FIGS. 1 and 2, when the rod 25 is moved (advanced) in the right direction, the clutch disk 21a is released (not engaged, disconnected) from the flywheel 10a, while the rod 25 is When moved (retracted) to the left, the clutch disc 21a is engaged (contacted) with the flywheel 10a.
[0022]
The DC electric motor 36 rotates forward when the supplied current is in the positive direction, and in FIG. 2, the worm wheel 39 is rotated clockwise around the rotation center P via the worm 38, thereby the rod 25. Is moved (advanced) in the right direction to release the clutch disc 21a from the flywheel 10a. On the other hand, the DC electric motor 36 reverses when the supplied current is in the negative direction, and in FIG. 2, the worm wheel 39 is rotated counterclockwise around the rotation center P via the worm 38. The rod 25 is moved (retracted) to the left to engage the clutch disc 21a with the flywheel 10a. Further, the DC electric motor 36 generates a larger rotational torque as the absolute value of the supplied current is larger.
[0023]
A contact portion 39b is formed on the side end surface of the worm wheel 39. When the worm wheel 39 is rotated counterclockwise by a predetermined angle or more in FIG. A stopper 37a that contacts the contact portion 39b is formed.
[0024]
The automatic clutch 20 is provided with a stroke sensor 26 for detecting the movement position (stroke) of the rod 25 of the actuator 23. Based on the stroke St detected by the stroke sensor 26, rotation transmission by the friction clutch 21 is performed. The state is determined. As described above, the advance / retreat of the rod 25 is interlocked with the rotation of the worm wheel 39, and thus the detected stroke St uniquely corresponds to the rotation angle of the worm wheel 39. In other words, the detection of the stroke St substantially corresponds to the detection of the rotation angle of the worm wheel 39. As will be described later, the stroke St when the worm wheel 39 abuts against the stopper 37a is used for learning the engagement-side stopper point as a stopper point.
[0025]
The automatic transmission 30 according to the present embodiment is, for example, a parallel shaft gear type transmission having five forward speeds and one reverse speed, and includes an input shaft 31 and an output shaft 32 and a plurality of transmission gear trains. The input shaft 31 of the automatic transmission 30 is connected to the clutch disc 21a of the friction clutch 21 so that power can be transmitted, and the output shaft 32 is connected to an axle (not shown) so as to be able to transmit power. The automatic transmission 30 also includes a shift actuator 41 for operating switching of a gear train (shift stage) capable of transmitting the power. The automatic transmission 30 is switched to a required shift stage by driving the shift actuator 41.
[0026]
Further, the automatic transmission 30 is provided with a rotation speed sensor 33 that detects the rotation speed of the input shaft 31 (input shaft rotation speed Ni).
The vehicle control system of FIG. 1 includes an electronic control unit (ECU) 50 that performs various controls. The ECU 50 is configured around a known microcomputer (CPU), and includes a ROM that stores various programs and maps, a RAM that can read and write various data, an EEPROM that can hold data without a backup power source, and the like. I have. The ECU 50 is connected to various sensors such as the engine speed sensor 16, the stroke sensor 26, and the speed sensor 33, the clutch actuator 23, and the speed change actuator 41 described above. The ECU 50 takes in detection signals from various sensors, and thereby detects the vehicle operating state (rotation transmission state by the friction clutch 21, input shaft rotational speed, etc.). Then, the ECU 50 drives the clutch actuator 23 and the shift actuator 41 based on the vehicle operating state.
[0027]
Specifically, the ECU 50 adjusts rotation transmission by the clutch 21 by driving the clutch actuator 23. Thereby, rotation transmission by the friction clutch 21 according to the vehicle operating state is automatically controlled.
[0028]
Further, the gear shift actuator 41 is driven to switch the gear train (shift stage) capable of transmitting power in the automatic transmission 30. Thereby, the gear position in the automatic transmission 30 according to the vehicle operating state is automatically controlled.
[0029]
Next, the learning mode of the engagement-side stopper point according to the actuator control of this embodiment (control of the clutch actuator 23) will be described based on the flowchart of FIG. 3 and the time chart of FIG. This routine is executed by a scheduled interruption every predetermined time.
[0030]
When the processing shifts to this routine, first, at step 101, the ECU 50 determines whether or not learning of the engagement-side stopper point is currently being performed. That is, the determination is made by checking a learning flag that is turned on when a learning start condition described later is satisfied.
[0031]
If it is determined that learning of the engagement-side stopper point is not currently being performed, the ECU 50 proceeds to step 102 and determines whether or not a learning start condition is satisfied. Specifically, whether the friction clutch 21 is in a completely connected state (for example, whether the engine rotational speed Ne and the input shaft rotational speed Ni substantially match during traveling of the vehicle, whether the vehicle has shifted to the parking state, Judgment whether it is at the time of factory shipment).
[0032]
If it is determined in step 102 that the learning start condition is not satisfied, the ECU 50 once terminates the subsequent processing. On the other hand, if it is determined in step 102 that the learning start condition is satisfied, the ECU 50 proceeds to step 103 and performs a learning initialization process. That is, the learning flag is turned on, the current stroke St is set as the learning start point, and the corresponding counter is reset. As shown in FIG. 4, the learning start point is a target for driving the DC electric motor 36 to rotate the worm wheel 39 until the contact portion 39b of the worm wheel 39 contacts the stopper 37a. This is the reference point for the stroke. In this embodiment, the stroke (stroke St) of the rod 25 is feedback-controlled by setting the target stroke, and the rotation angle of the worm wheel 39 is controlled via this. Therefore, for example, by increasing the target stroke from the learning start point (reference point of the target stroke) to the engagement side at a constant speed, the contact portion 39b of the worm wheel 39 is moved to the stopper 37a by the retraction of the rod 25 accompanying this. The worm wheel 39 rotates so as to approach.
[0033]
In step 101, the ECU 50 that determines that learning of the engagement-side stopper point is currently being performed or that has performed learning initialization processing in step 103 proceeds to step 104. Then, the ECU 50 increases the target stroke to the engagement side at a constant speed, and further shifts to step 105 to perform feedback control of the stroke (stroke St) of the rod 25 based on this target stroke. That is, the ECU 50 drives the DC electric motor 36 so as to make the stroke of the rod 25 coincide with the set target stroke so that the contact portion 39b of the worm wheel 39 approaches the stopper 37a via the worm 38. The worm wheel 39 is rotated (to the engagement side). Therefore, as shown in FIG. 4, the actual stroke of the rod 25 basically increases with the increase of the target stroke by the processing of steps 104 and 105.
[0034]
The ECU 50 that has executed the processing of step 105 proceeds to step 106 and determines whether or not the clutch stroke stop determination condition is currently satisfied. That is, in the feedback control of the stroke (stroke St) of the rod 25, for example, in a state where the contact portion 39b of the worm wheel 39 is not in contact with the stopper 37a, the actual stroke of the rod 25 increases as the target stroke increases. To go. Therefore, the deviations of the target stroke and the stroke St fall within the predetermined deviation ΔS. On the other hand, when the contact portion 39b of the worm wheel 39 contacts the stopper 37a and the worm wheel 39 stops, the actual stroke of the rod 25 does not increase regardless of the increase of the target stroke. Therefore, the deviation between the target stroke and the stroke St exceeds the deviation ΔS. The ECU 50 determines that the contact portion 39b of the worm wheel 39 is in contact with the stopper 37a by comparing and determining the deviation of the target stroke and the stroke St and the deviation ΔS, and determines that the clutch stroke stop determination condition is satisfied. To do.
[0035]
If it is determined in step 106 that the clutch stroke stop determination condition is satisfied, the ECU 50 proceeds to step 107. And a learning stroke is calculated by performing a well-known learning process with respect to the stroke St at this time. For example, the ECU 50 calculates a learning stroke by performing a predetermined averaging process on the current stroke St and each stroke up to a predetermined number of times.
[0036]
Then, the ECU 50 proceeds to step 108, and determines whether or not the learning stroke is within the design range allowed as the engagement-side stopper point. This is to avoid erroneous learning of the engagement-side stopper point that exceeds the range to be detected.
[0037]
If it is determined that the learning stroke is within the design range allowed for the engagement-side stopper point, the ECU 50 proceeds to step 109 and updates the learning stroke at this time as the engagement-side stopper point. This is stored in the EEPROM. On the other hand, if it is determined that the learning stroke is not within the design range permitted for the engagement-side stopper point, the ECU 50 proceeds to step 110 to hold the engagement-side stopper point at the previous stopper point, Store in EEPROM. And ECU50 which performed the process of step 109 or 110 once complete | finishes subsequent processes.
[0038]
If it is determined in step 106 that the clutch stroke stop determination condition is not satisfied, the ECU 50 proceeds to step 111. Then, it is determined whether or not the current target stroke exceeds a predetermined value SA. The predetermined value SA is set to a value (a value that should satisfy the clutch stroke stop determination condition) that the contact portion 39b of the worm wheel 39 should contact with the stopper 37a when the target stroke is set. Yes. In other words, by restricting the upper limit of the target stroke to the predetermined value SA, the rotation of the worm wheel 39 beyond the range where the contact with the stopper 37a should be determined is restricted. This is to prevent erroneous learning of the engagement side stopper point.
[0039]
Here, if it is determined that the current target stroke exceeds the predetermined value SA, the ECU 50 determines that the contact portion 39b of the worm wheel 39 exceeds the value to be contacted with the stopper 37a, and step 112 is performed. Migrate to Then, the ECU 50 determines whether the engagement side stopper point at the time of factory shipment is currently being learned. Specifically, after factory shipment, the engagement side stopper point (learned value) stored in the EEPROM has some value other than the initial value (for example, zero), and this engagement side stopper point By reading from the EEPROM, it is determined whether learning at the time of factory shipment is in progress.
[0040]
If it is determined in step 112 that the engagement-side stopper point at the time of shipment from the factory is not being learned, the ECU 50 proceeds to step 113, holds the engagement-side stopper point at the previous stopper point, and stores this in the EEPROM. . Then, the ECU 50 proceeds to step 114 to set the learning end, that is, turns off the learning flag and once ends the subsequent processing.
[0041]
On the other hand, if it is determined in step 112 that the engagement-side stopper point at the time of factory shipment is being learned, the ECU 50 proceeds to step 115 and executes a learning initialization process.
This is to cope with an excessively widened angle between the worm wheel 39 and the stopper 37a as a unique phenomenon at the time of shipment from the factory. That is, as shown in FIG. 4, a predetermined value SA based on the current learning start point is set as a new learning start point. Therefore, by further increasing the target stroke from the new learning start point (reference point of the target stroke) to the engagement side at a constant speed, the worm wheel 39 is moved so that the contact portion 39b of the worm wheel 39 approaches the stopper 37a. Rotate further. Thus, at the time of factory shipment, the learning of the engaging side stopper point of the actuator is reliably completed by continuing to raise the learning start point in the above-described manner every time the target stroke exceeds the predetermined value SA. ECU50 which performed the process of step 115 once complete | finishes subsequent processes.
[0042]
If it is determined in step 111 that the current target stroke does not exceed the predetermined value SA, the ECU 50 proceeds to step 116. Then, it is determined whether or not the learning prohibition condition is currently satisfied. Specifically, it is determined whether or not there is a clutch disengagement request (for example, a gear shift request) and the engagement-side stopper point cannot be learned.
[0043]
Here, if it is determined that the learning prohibition condition is currently satisfied, the ECU 50 proceeds to step 117, holds the engagement side stopper point at the previous stopper point, and stores this in the EEPROM. Then, the ECU 50 proceeds to step 118 to set the learning end, that is, turns off the learning flag and once ends the subsequent processing. If it is determined in step 116 that the learning prohibition condition is not currently established, the ECU 50 once terminates the subsequent processing.
[0044]
As described above in detail, according to the present embodiment, the following effects can be obtained.
(1) In the present embodiment, in learning at the time of factory shipment, when the target stroke for rotating the worm wheel 39 so as to contact the stopper 37a from the learning start point exceeds the range of the predetermined value SA. The worm wheel 39 was rotated so as to contact the stopper 37a from a new learning start point obtained by raising the learning start point. And it learned as an engagement side stopper point based on the stroke St (equivalent to the rotation angle of the worm wheel 39) when the said worm wheel 39 and the stopper 37a contact | abut. Therefore, in learning at the time of shipment from the factory, learning of the engagement-side stopper point is performed by repeating raising the learning start point until the worm wheel 39 contacts the stopper 37a regardless of the setting of the range of the predetermined value SA. Can be completed reliably. For example, even if an external vibration or the like is applied during conveyance for shifting to each process and the angle between the worm wheel 39 and the stopper 37a is excessively widened, the engagement-side stopper point in learning at the time of factory shipment is used. Can be completed without fail.
[0045]
(2) In the present embodiment, a new learning start point obtained by raising the learning start point is set based on the predetermined value SA. Therefore, since a new learning start point is set by the maximum raising, the repetition of raising the learning start point can be suppressed to the minimum, and the inspection man-hour can be shortened.
[0046]
(3) In the present embodiment, the stroke St of the rod 25 (corresponding to the rotation angle of the worm wheel 39) is feedback-controlled with respect to the target stroke so that the worm wheel 39 is brought into contact with the stopper 37a smoothly. It can be rotated.
[0047]
(4) In this embodiment, the contact between the worm wheel 39 and the stopper 37a can be determined very simply based on the deviation between the target stroke and the stroke St.
[0048]
(5) In the present embodiment, the stopper 37 a is integrally formed with the housing 37. For this reason, it is not necessary to provide the stopper 37a separately, and the number of parts can be reduced.
[0049]
In addition, embodiment of this invention is not limited to the said embodiment, You may change as follows.
In the embodiment, the stopper 37a is integrally formed on the inner wall surface of the housing 37. However, a configuration in which a stopper is separately provided and fixed to the housing 37 may be employed.
[0050]
In the embodiment described above, the learning start point is raised based on the predetermined value SA and set as a new learning start point. On the other hand, it may be raised based on the stroke St when the target stroke exceeds the predetermined value SA and set as a new learning start point. Alternatively, it may be raised based on a value slightly smaller than the predetermined value SA to be a new learning start point.
[0051]
In the above-described embodiment, it is determined by comparing the deviation ΔS with the deviation of the target stroke and the stroke St that the contact portion 39b of the worm wheel 39 is in contact with the stopper 37a. On the other hand, the determination may be made by detecting a voltage change or a current (torque) change (such as a lock current of the electric motor) of the DC electric motor 36.
[0052]
In the embodiment, the rotation angle of the worm wheel 39 is detected based on the stroke of the rod 25 corresponding to the rotation angle. In contrast, the rotation angle of the worm wheel 39 may be directly detected by an angle sensor or the like. Further, by utilizing the correspondence of the mechanical connection structure interlocked with the rotation of the worm wheel 39, for example, the rotation of the worm wheel 39 depending on the rotation angle of the rotating shaft of the DC electric motor 36 of the clutch actuator 23 or the power supply amount. You may make it detect an angle indirectly.
[0053]
In the above-described embodiment, the diaphragm spring type clutch is used as the friction clutch 21, but a coil spring type clutch may be used.
In the above-described embodiment, the present invention is applied to learning of the engagement-side stopper point of the clutch actuator 23, but may be applied to other actuators.
[0054]
Next, technical ideas other than the claims that can be grasped from the above embodiments will be described together with the effects thereof.
(A) In the actuator control device according to any one of claims 1 to 3, feedback control of the rotation angle of the worm wheel with respect to a target rotation angle set within a range of a predetermined allowable rotation angle. Thus, the actuator control device rotates the worm wheel so as to contact the stopper. According to this configuration, the worm wheel can be smoothly rotated so as to contact the stopper.
[0055]
(B) In the actuator control device according to (a) above,
The actuator control device, wherein the contact between the worm wheel and the stopper is determined based on a deviation between the target rotation angle and the rotation angle of the worm wheel. According to this configuration, the contact between the worm wheel and the stopper can be determined very simply.
[0056]
(C) The actuator control device according to any one of claims 1 to 3, and (a) and (b), wherein the stopper is integrally formed with the housing. According to this configuration, it is not necessary to provide a separate stopper, so the number of parts can be reduced.
[0057]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the first or second aspect of the present invention, the learning of the engagement-side stopper point can be reliably completed in the factory learning.
[0058]
According to the third aspect of the present invention, since a new learning start point is set by the maximum raising, the repetition of raising the learning starting point can be minimized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a vehicle control system according to an embodiment.
2 is a schematic configuration diagram of the clutch actuator of FIG. 1;
FIG. 3 is a flowchart for explaining processing of the ECU in the embodiment.
FIG. 4 is a time chart for explaining processing of the ECU according to the embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 23 ... Actuator for clutches, 26 ... Stroke sensor, 36 ... DC electric motor, 37 ... Housing, 37a ... Stopper, 38 ... Worm, 39 ... Worm wheel, 39b ... Contact part, 50 ... ECU.

Claims (3)

ハウジングに固定された電動モータにより駆動されるウォームと、該ウォームと噛合するとともに該ハウジングに回動可能に支持されたウォームホイールと、該ウォームホイールの所定角度以上回動によって該ウォームホイールが当接するストッパとを備え、該電動モータの駆動により所定の許容回動角度の範囲内で学習開始点から該ウォームホイールを該ストッパに当接させるように回動させ、該ウォームホイールと該ストッパとが当接したときの該ウォームホイールの回動角度に基づきストッパ点として学習するアクチュエータの制御装置において、
工場出荷時学習においては、前記学習開始点から前記ウォームホイールを前記ストッパに当接させるように回動させるときの回動角度が前記許容回動角度の範囲を超えたときには、該学習開始点を嵩上げした新たな学習開始点から該ウォームホイールを該ストッパに当接させるように回動させ、該ウォームホイールと該ストッパとが当接したときの該ウォームホイールの回動角度に基づきストッパ点として学習することを特徴とするアクチュエータの制御装置。
A worm driven by an electric motor fixed to the housing, a worm wheel that meshes with the worm and is rotatably supported by the housing, and the worm wheel abuts by rotating more than a predetermined angle of the worm wheel. A stopper, and the electric motor is driven to rotate the worm wheel from the learning start point within the range of a predetermined allowable rotation angle so that the worm wheel and the stopper are in contact with each other. In an actuator control device that learns as a stopper point based on the rotation angle of the worm wheel when in contact,
In learning at the time of factory shipment, when the rotation angle when rotating the worm wheel so as to contact the stopper from the learning start point exceeds the range of the allowable rotation angle, the learning start point is set. The worm wheel is rotated so that it comes into contact with the stopper from the newly raised learning start point, and is learned as a stopper point based on the rotation angle of the worm wheel when the worm wheel and the stopper are in contact with each other. An actuator control device.
請求項1に記載のアクチュエータの制御装置において、
前記工場出荷時学習は、前記ストッパ点が初期値にあることで設定されることを特徴とするアクチュエータの制御装置。
The actuator control device according to claim 1,
The learning at the time of factory shipment is set by the fact that the stopper point is at an initial value.
請求項1又は2に記載のアクチュエータの制御装置において、
前記学習開始点を嵩上げした新たな学習開始点は、前記許容回動角度に基づき設定されることを特徴とするアクチュエータの制御装置。
In the actuator control device according to claim 1 or 2,
A new learning start point obtained by raising the learning start point is set based on the allowable rotation angle.
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