JP4649060B2 - 産業用車両の油圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業用車両の油圧制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図2に示すように、フォークリフト101は、車体の前部にチルトシリンダ103により傾動するマスト113を備えるとともに、このマスト113に沿ってリフトシリンダ105により昇降するフォーク114を備え、フォーク114を荷物の下部にさし込み、荷物を持ち上げたり運搬する。
【0003】
フォークリフト101には、荷役作業に対応して例えばクランプ装置等の作業アタッチメント(図示せず)が取り付けられ、この作業アタッチメントも油圧アクチュエータによって駆動される。
【0004】
この種のフォークリフト101には従来例えば(1)、(2)の油圧制御装置が設けられていた。
【0005】
(1)図3において、204はチルトシリンダ103に対する作動油の給排を制御するチルト制御弁、206はリフトシリンダ105に対する作動油の給排を制御するリフト制御弁である。207、208はそれぞれ各アタッチメントシリンダに対する作動油の給排を制御するアタッチメント制御弁である。211、212はそれぞれシャトル弁であり、シャトル弁211はリフトチルト制御弁206に備えられるメータリング絞り210の下流圧力とチルトチルト制御弁204に備えられるメータリング絞り209の下流圧力のうち高い方を選択する。213は圧力補償弁であり、この圧力補償弁213はシャトル弁211、212を介して導かれる圧力とメータリング絞り210、209の上流圧力の差圧に応動して、必要流量をリフトシリンダ105とチルトシリンダ103の分流し、余剰流量をアタッチメントシリンダに供給する。
【0006】
(2)図4において、104はチルトシリンダ103に対する作動油の給排を制御するチルト制御弁、106はリフトシリンダ105に対する作動油の給排を制御するリフト制御弁である。107、108はそれぞれ各アタッチメントシリンダに対する作動油の給排を制御するアタッチメント制御弁である。
【0007】
全ての制御弁104、106、107、108は、それぞれの中立ポジションに中立通路を有し、油圧ポンプPから吐出する作動油は各中立通路を通ってタンクTへと流れ、チルトシリンダ103、リフトシリンダ105、各アタッチメントシリンダにはそれぞれパラレル通路を介して圧油が供給される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のフォークリフトにあっては、チルトシリンダ103とアタッチメントシリンダの必要流量はリフトシリンダ105の必要流量に比べて小さいため、次のような問題点があった。
【0009】
(1)の油圧制御装置にあっては、チルトセクション、アタッチメントセクションには、リフトが操作されない時、油圧ポンプPから吐出する作動油の全流量が供給されるため、チルト用アクチュエータまたはアタッチメント用アクチュエータの圧力が高くなり、速く動き過ぎる。
【0010】
(2)の油圧制御装置にあっては、全ての制御弁104、106、107、108が中立ポジションに切り換えられると、チルト制御弁104およびアタッチメント制御弁107、108にも油圧ポンプPから吐出される作動油の全量が流れるため、作動ポジションにて必要流量の小さいチルト制御弁104、アタッチメント制御弁107、108にも中立通路の流路断面積をリフト制御弁106と同等に確保しなければならず、制御弁等が必要以上に大きくなる。
【0011】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、リフトシリンダの作動による影響を受けることなくチルトシリンダやアタッチメントシリンダを作動させられる産業用車両の油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、作動油の給排によって作動するリフトシリンダと、リフトシリンダに対する作動油の給排を切換えるリフト制御弁と、作動油の給排によって作動する補助アクチュエータと、補助アクチュエータに対する作動油の給排を切換える補助制御弁とを備え、補助アクチュエータに供給される作動油の流量がリフトシリンダに供給される作動油の流量より小さい産業用車両の油圧制御装置に適用する。
【0013】
そして、補助アクチュエータに補助制御弁を介して作動油を供給する第一油圧ポンプと、リフトシリンダにリフト制御弁を介して作動油を供給する第二油圧ポンプとを備え、第一油圧ポンプから吐出する作動油を補助アクチュエータに供給する油路にメータリング絞りを介装し、このメータリング絞りの前後差圧に応動して第一油圧ポンプから吐出される作動油のうち必要流量を補助制御弁を介して補助アクチュエータに分流するとともにその余剰流量を第二油圧ポンプから吐出する作動油と合流させてリフト制御弁を介してリフトシリンダに供給する圧力補償弁を備え、補助アクチュエータとしてチルトシリンダおよびアタッチメントシリンダとを備え、チルトシリンダおよびアタッチメントシリンダに作動油を供給する各油路にメータリング絞りをそれぞれ介装し、各メータリング絞りの下流側の圧力のうち高い方を選択して圧力補償弁に導くシャトル弁を備えたことを特徴とするものとした。
【0014】
第2の発明は、第1の発明において、リフト制御弁がリフトシリンダに対する作動油の給排を停止する中立ポジションにて第一油圧ポンプおよび第二油圧ポンプから供給される作動油をタンク側へ戻す中立通路を備えたことを特徴とするものとした。
【0016】
【発明の作用および効果】
第1の発明によると、圧力補償弁は第一油圧ポンプから吐出される作動油のうち必要流量を補助制御弁を介して補助アクチュエータに分流するとともにその余剰流量を第二油圧ポンプから吐出する作動油と合流させてリフト制御弁を介してリフトシリンダに供給する。このため、リフトシリンダと独立して補助アクチュエータの作動を制御することが可能となり、リフトシリンダの作動が補助アクチュエータの作動に影響を与えることを回避できる。
そして、シャトル弁は各メータリング絞りの下流側の圧力のうち高い方を選択して圧力補償弁に導くため、チルトシリンダまたはアタッチメントシリンダの負荷が高い場合、圧力補償弁は第一油圧ポンプからの作動油をチルトシリンダおよびアタッチメントシリンダへと供給する。このため、シャトル弁を用いて補助アクチュエータの数を増やすことができる。
【0017】
なお、補助アクチュエータに供給される流量変動によってリフトシリンダに導かれる圧力が変動するが、補助アクチュエータの容量はリフトシリンダの容量に比べて小さいため、リフトシリンダの作動速度に与えられる影響を小さく抑えられる。
【0018】
第2の発明によると、補助アクチュエータおよびリフトシリンダの非作動時、第一油圧ポンプと第二油圧ポンプから供給される作動油の全量がリフト制御弁の中立通路を流れてタンク側へと戻され、圧力損失を小さく抑えられる。このとき、作動油が補助制御弁を迂回して流れるため、補助制御弁に中立通路を形成する必要がなく、補助制御弁の大型化が避けられ、製品のコストアップを避けられる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は産業用車両としてフォークリフトの作業機に設けられる油圧制御装置を示したもので、図において3は作業機のマストを傾倒する2本のチルトシリンダ、5はマストに沿ってフォーク14を昇降させる2本のリフトシリンダ、7は例えばクランプ装置等の作業アタッチメントを駆動するアタッチメントシリンダである。
【0022】
アタッチメントシリンダ7およびチルトシリンダ3は補助アクチュエータを構成し、これらに供給される作動油の流量はリフトシリンダ5に供給される作動油の流量に比べて小さい。
【0023】
図においてP1、P2はエンジンによって駆動される第一、第二油圧ポンプ、Tはタンク、6はリフトシリンダ5に対する作動油の給排を制御するリフト制御弁、4はチルトシリンダ3に対する作動油の給排を制御するチルト制御弁、8はアタッチメントシリンダ7に対する作動油の給排を制御するアタッチメント制御弁である。チルト制御弁4、アタッチメント制御弁8は補助制御弁を構成している。
【0024】
第一油圧ポンプP1はチルト制御弁4を介してチルトシリンダ3に作動油を供給するとともに、アタッチメント制御弁8を介してアタッチメントシリンダ7に作動油を供給する。第二油圧ポンプP2はリフトシリンダ5にリフト制御弁6を介して作動油を供給する。
【0025】
図において、9は圧力補償弁であり、この圧力補償弁9は第一油圧ポンプP1から吐出される作動油のうち必要流量をアタッチメントシリンダ7とチルトシリンダ3に分流するとともにその余剰流量を第二油圧ポンプP2から吐出する作動油と合流させてリフト制御弁6を介してリフトシリンダ5に供給する。
【0026】
図において、80、16はリリーフバルブであり、このリリーフバルブ80は第一油圧ポンプP1の吐出圧が所定値以上に上昇すると開弁し、リリーフバルブ16は第一油圧ポンプP2の吐出圧が所定値以上に上昇すると開弁し、それぞれの最高吐出圧を決める。
【0027】
チルト制御弁4、アタッチメント制御弁8、圧力補償弁9、リリーフバルブ80等は、それぞれコントロールバルブ1に収装される。リフト制御弁6はコントロールバルブ2に収装される。
【0028】
チルト制御弁4のスプールは、コントロールバルブ1のスプール孔に摺動可能に介装され、その摺動位置に応じて中立ポジションcと後傾ポジションaおよび前傾ポジションbに切り換えられる。
【0029】
チルト制御弁4のスプールはセンターリングスプリングの付勢力によって図示したように中立ポジションcに保持される。この中立ポジションcにおいて、供給油路22、ロッド側油路32、ボトム側油路33がそれぞれ閉塞され、パイロット油路34がタンク油路29に連通される。これにより、チルトシリンダ3の伸縮作動が停止される。
【0030】
チルト制御弁4のスプールが図において左方向に摺動すると、後傾ポジションaに切り換えられ、供給油路22とロッド側油路32がメータリング絞り10を介して連通し、ボトム側油路33とタンク油路29が連通し、チルトシリンダ3が収縮作動する。このチルトシリンダ3の収縮作動時に第一油圧ポンプP1から吐出する作動油は、吐出油路21→圧力補償弁9→供給油路22→メータリング絞り10→ロードチェック弁35→ロッド側油路32の順に流れてロッド側油室38に供給される。一方、ボトム側油室39の作動油は、ボトム側油路33→タンク油路29の順に流れてタンクTへと戻される。
【0031】
チルト制御弁4のスプールが図において右方向に摺動すると、前傾ポジションbに切り換えられ、供給油路22とボトム側油路33がメータリング絞り10′を介して連通するとともに、ロッド側油路32とタンク油路29がカウンタバランス弁37を介して連通し、チルトシリンダ3が伸張作動する。このチルトシリンダ3の伸張作動時に第一油圧ポンプP1から吐出する作動油は、吐出油路21→圧力補償弁9→供給油路22→メータリング絞り10′→ロードチェック弁35→ボトム側油路33の順に流れてボトム側油室39に供給される。一方、ロッド側油室38の作動油は、ロッド側油路32→カウンタバランス弁37→タンク油路29の順に流れてタンクTへと戻される。カウンタバランス弁37は第一油圧ポンプP1の吐出圧に応じてロッド側油室38からタンクTへと戻される作動油量を調節する。
【0032】
アタッチメント制御弁8のスプールは、コントロールバルブ1のスプール孔に摺動可能に介装され、その摺動位置に応じて中立ポジションcと作動ポジションaおよび解除ポジションbに切り換えられる。
【0033】
アタッチメント制御弁8のスプールはセンターリングスプリングの付勢力によって図示したように中立ポジションcに保持される。この中立ポジションcにおいて、供給油路22、ロッド側油路42、ボトム側油路43がそれぞれ閉塞され、パイロット油路44がタンク油路29に連通される。これにより、アタッチメントシリンダ7の伸縮作動が停止される。
【0034】
アタッチメント制御弁8のスプールが図において左方向に摺動すると、作動ポジションaに切り換えられ、供給油路22とロッド側油路42がメータリング絞り10を介して連通し、ボトム側油路43とタンク油路29が連通し、アタッチメントシリンダ7が収縮作動する。このアタッチメントシリンダ7の収縮作動時に第一油圧ポンプP1から吐出する作動油は、吐出油路21→圧力補償弁9→供給油路22→メータリング絞り11→ロードチェック弁45→ロッド側油路42の順に流れてロッド側油室48に供給される。一方、ボトム側油室49の作動油は、ボトム側油路43→タンク油路29の順に流れてタンクTへと戻される。
【0035】
アタッチメント制御弁8のスプールが図において右方向に摺動すると、解除ポジションbに切り換えられ、供給油路22とボトム側油路43がメータリング絞り10′を介して連通するとともに、ロッド側油路42とタンク油路29が連通し、アタッチメントシリンダ7が伸張作動する。このアタッチメントシリンダ7の伸張作動時に第一油圧ポンプP1から吐出する作動油は、吐出油路21→圧力補償弁9→供給油路22→メータリング絞り11′→ロードチェック弁45→ボトム側油路43の順に流れてボトム側油室49に供給される。一方、ロッド側油室48の作動油は、ロッド側油路42→タンク油路29の順に流れてタンクTへと戻される。
【0036】
リフト制御弁6のスプールは、コントロールバルブ2のスプール孔に摺動可能に介装され、その摺動位置に応じて中立ポジションcと上昇ポジションaおよび下降ポジションbに切り換えられる。
【0037】
リフト制御弁6のスプールはセンターリングスプリングの付勢力によって図示したように中立ポジションcに保持され、ボトム側油路53が閉塞され、リフトシリンダ5の伸縮作動が停止される。この中立ポジションcにおいて、供給油路23が中立通路15を介してタンク油路28に連通され、第二油圧ポンプP2から吐出される作動油と第一油圧ポンプP1から吐出し圧力補償弁9を介して供給油路23に分流した余剰作動油は中立通路15を通ってタンクTへと戻されるので、圧力損失を小さく抑えられる。
【0038】
リフト制御弁6のスプールが図において左方向に摺動すると、上昇ポジションaに切り換えられ、供給油路23とボトム側油路53が連通し、単動型のリフトシリンダ5が伸張作動する。この上昇ポジションaにおいて、第二油圧ポンプP2または第一油圧ポンプP1から送られる作動油は、ロードチェック弁55→ボトム側油路53の順に流れてリフトシリンダ5の油室に供給される。
【0039】
リフト制御弁6のスプールが図において右方向に摺動すると、下降ポジションbに切り換えられ、ボトム側油路33とタンク油路28が連通し、リフトシリンダ5が収縮作動する。この下降ポジションbにおいて、供給油路23が中立通路15を介してタンク油路28に連通され、圧力補償弁9を介して供給油路23に分流した余剰作動油は中立通路15を通ってタンクTへと戻されるので、圧力損失を小さく抑えられる。
【0040】
圧力補償弁9は吐出通路21を供給油路22に接続するポジションaと、吐出通路21を供給油路23に接続するポジションbとを有する。圧力補償弁9にはパイロット油路19を介して供給油路22からメータリング絞り10、10′、11、11′の上流側圧力が導かれるとともに、パイロット油路18を介してメータリング絞り10、10′、11、11′の下流側圧力が導かれる。
【0041】
パイロット油路18にはシャトル弁17を介してパイロット油路34とパイロット油路44が選択的に連通される。シャトル弁17はパイロット油路34とパイロット油路44のうち圧力の高い方をパイロット油路18に連通する。
【0042】
シャトル弁17は高圧を選択して圧力補償弁9に導くため、メータリング絞り10、10′の前後差圧またはメータリング絞り11、11′の前後差圧が所定値より小さい場合、圧力補償弁9はスプリングの付勢力によって図示したようにポジションaに保持され、第一油圧ポンプP1から吐出する作動油が、吐出油路21→圧力補償弁9→供給油路22の順に流れてチルトシリンダ3、アタッチメントシリンダ7へと供給される。
【0043】
メータリング絞り10、10′の前後差圧とメータリング絞り11、11′の前後差圧の両方が所定値以上に上昇した場合、圧力補償弁9はリングスプリングに抗してポジションbに切換えられ、第一油圧ポンプP1から吐出する作動油が、吐出油路21→圧力補償弁9→チェック弁51→供給油路23の順に流れてリフト制御弁6へと供給される。
【0044】
以上のように構成され、圧力補償弁9は第一油圧ポンプP1から吐出される作動油のうち必要流量をアタッチメントシリンダ7とチルトシリンダ3に分流し、余剰流量をリフトシリンダ5に供給するため、リフトシリンダ5と独立してアタッチメントシリンダ7またはチルトシリンダ3の作動を制御することが可能となる。すなわち、リフトシリンダ5に供給される流量変動によってアタッチメントシリンダ7またはチルトシリンダ3に導かれる圧力が変動せず、リフトシリンダ5の作動がアタッチメントシリンダ7またはチルトシリンダ3の作動速度に影響を与えることを回避できる。
【0045】
リフトシリンダ5には第二油圧ポンプP2から吐出される作動油の全量と第一油圧ポンプP1から吐出される余剰作動油の合流したものがリフト制御弁6を介して導かれる。アタッチメントシリンダ7またはチルトシリンダ3に供給される流量変動によってリフトシリンダ5に導かれる圧力が変動するが、アタッチメントシリンダ7、チルトシリンダ3の容量はリフトシリンダ5の容量に比べて小さいため、リフトシリンダ5の作動速度に与えられる影響を小さく抑えることができる。
【0046】
また、チルト制御弁4、アタッチメント制御弁8、リフト制御弁6が全て中立ポジションcに切換えられると、第一油圧ポンプP1から吐出される作動油の全量が、吐出油路21→圧力補償弁9→供給油路23→中立通路15→タンク油路28の順に流れてタンクTへと戻されるとともに、第二油圧ポンプP2から吐出される作動油の全量が、供給油路23→中立通路15→タンク油路28の順に流れてタンクTへと戻される。これにより、圧力損失を小さく抑えられ、第一油圧ポンプP1の消費エネルギを低減する。このとき、作動油がチルト制御弁4、アタッチメント制御弁8を迂回して流れるため、チルト制御弁4、アタッチメント制御弁8に中立通路を形成する必要がなく、チルト制御弁4、アタッチメント制御弁8の大型化が避けられる。
【0047】
なお、リフト制御弁6はリフトシリンダ5の大容量に対応してチルト制御弁4、アタッチメント制御弁8より大型のものが用いられているため、中立通路15を形成することによってリフト制御弁6が大型化することを抑えられ、製品のコストアップを避けられる。
【0048】
シャトル弁17はメータリング絞り10、10′の下流側圧力とメータリング絞り11、11′の下流側圧力のうち高い方を選択して圧力補償弁に導くため、チルトシリンダ3またはアタッチメントシリンダ7の負荷が高い場合、圧力補償弁9は第一油圧ポンプP1からの作動油をチルトシリンダ3およびアタッチメントシリンダ7へと供給する。このため、シャトル弁を用いて補助アクチュエータの数を増やすことができ、アタッチメントシリンダおよびアタッチメント制御弁は複数セット設けることが可能である。
【0049】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す油圧回路図。
【図2】従来例を示すフォークリフトの側面図。
【図3】従来例を示す油圧回路図。
【図4】従来例を示す油圧回路図。
【符号の説明】
3 チルトシリンダ
4 チルト制御弁
5 リフトシリンダ
6 リフト制御弁
7 アタッチメントシリンダ
8 アタッチメント制御弁
9 圧力補償弁
10 メータリング絞り
11 メータリング絞り
15 中立通路
17 シャトル弁
P1 第一油圧ポンプ
P2 第二油圧ポンプ
Claims (2)
- 補助アクチュエータに供給される作動油の流量がリフトシリンダに供給される作動油の流量より小さい産業用車両の油圧制御装置において、前記補助アクチュエータに補助制御弁を介して作動油を供給する第一油圧ポンプと、前記リフトシリンダにリフト制御弁を介して作動油を供給する第二油圧ポンプとを備え、前記第一油圧ポンプから吐出する作動油を前記補助アクチュエータに供給する油路にメータリング絞りを介装し、前記メータリング絞りの前後差圧に応動して前記第一油圧ポンプから吐出される作動油のうち必要流量を前記補助制御弁を介して前記補助アクチュエータに分流するとともにその余剰流量を前記第二油圧ポンプから吐出する作動油と合流させて前記リフト制御弁を介して前記リフトシリンダに供給する圧力補償弁を備え、前記補助アクチュエータとしてチルトシリンダおよびアタッチメントシリンダとを備え、このチルトシリンダおよびアタッチメントシリンダに作動油を供給する各油路に前記メータリング絞りをそれぞれ介装し、前記各メータリング絞りの下流側の圧力のうち高い方を選択して前記圧力補償弁に導くシャトル弁を備えたことを特徴とする産業用車両の油圧制御装置。
- 前記リフト制御弁が前記リフトシリンダに対する作動油の給排を停止する中立ポジションにて前記第一油圧ポンプおよび第二油圧ポンプから供給される作動油をタンク側へ戻す中立通路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の産業用車両の油圧制御装置。
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