JP4645646B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記画像形成装置本体に設けられたバイアス供給源と、前記画像形成装置本体に設けられ、前記バイアス供給源に接続された本体電極と、前記筐体に設けられ、前記本体電極に押圧されることによって、前記バイアス供給源からバイアスが供給されるカートリッジ電極と、前記筐体に設けられ、前記カートリッジ電極が前記本体電極に押圧されることによって前記画像形成装置本体に当接する第2当接部とを備え、前記本体電極が前記カートリッジ電極を押圧する方向と、前記駆動伝達部が前記駆動入力部を押圧する方向とは、互いに平行であることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の発明において、前記筐体は、第1筐体および第2筐体を含んでおり、前記第1軸受は、前記第1軸受を所定の第1方向へ回動させることによって前記第1筐体に係合する係合部と、前記係合部が前記第1筐体に係合した状態において前記第2筐体に当接される被当接部とを備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、感光ドラムおよび筐体が、互いに独立して移動し、相対移動可能であるので、感光ドラムの駆動入力部が駆動伝達部に押圧された場合には、感光ドラムは、第1当接部が画像形成装置本体に当接できるように移動できる一方で、駆動伝達部からの押圧の影響を受けて筐体が動くことを防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、画像形成装置本体は、プロセスカートリッジを挟んで互いに対向する第1壁および第2壁を備えており、駆動伝達部は、第1壁に設けられ、本体電極は、第2壁に設けられている。そして、本体電極がカートリッジ電極を押圧する方向と、駆動伝達部が駆動入力部を押圧する方向とは、互いに逆であるので、本体電極がカートリッジ電極を押圧する力と、駆動伝達部が駆動入力部を押圧する力とを釣り合わせることができる。これにより、プロセスカートリッジに作用する外力を相殺することができるので、プロセスカートリッジの姿勢を一層安定させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、第1軸受を所定の第1方向へ回動させることによって、第1軸受の係合部が筐体の第1筐体に係合するので、第1軸受を筐体に対して容易に位置決めすることができる。そして、係合部が第1筐体に係合した状態において、第1軸受の被当接部が第2筐体に当接されるので、第1軸受の移動が規制され、係合部が第1筐体に係合した状態を維持することができる。これより、第1軸受を筐体に対して安定して位置決めすることができる。
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの一実施形態を示す側断面図である。なお、方向について言及する場合には、図示した方向矢印を参照する(他の図についても同様)。ここで、左右方向と幅方向とは同じである。
プリンタ1は、カラープリンタである。図1に示すように、プリンタ1において、画像形成装置本体の一例としての本体ケーシング2内には、4つの感光ドラム3が前後方向に沿って並列配置されている。以下では、4つの感光ドラム3を、各感光ドラム3で形成されるトナー像(後述する)の色(ブラック、シアン、マゼンタまたはイエロー)に応じて、感光ドラム3K(ブラック)、感光ドラム3C(シアン)、感光ドラム3M(マゼンタ)、感光ドラム3Y(イエロー)と区別する。各感光ドラム3には、例えばスコロトロン型の帯電器4、LEDユニット5、現像ローラ6およびクリーニング部材18が対向配置されている。
なお、このような画像形成時には、搬送ベルト9(用紙P)へのトナー像の転写後に感光ドラム3上に存在する転写残トナーや紙粉などの異物がクリーニング部材18に捕獲される(詳細については後述する。)。
2.プロセスカートリッジ
プリンタ1は、感光体カートリッジの一例としてのプロセスカートリッジ13を各色に対応して4つ備えている。なお、以下では、4つのプロセスカートリッジ13を、各色に対応して、プロセスカートリッジ13K(ブラック)、プロセスカートリッジ13Y(イエロー)、プロセスカートリッジ13M(マゼンタ)、プロセスカートリッジ13C(シアン)と区別する。
プロセスカートリッジ13は、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。具体的には、プロセスカートリッジ13の離脱時において、プロセスカートリッジ13の上方に位置する排出トレイ12をずらすことによって本体ケーシング2の内部を上方ヘ開放し、プロセスカートリッジ13を本体ケーシング2内から斜め前側上方(離脱方向であり、図示した太い実線矢印参照)へ引き上げる。一方、プロセスカートリッジ13の装着時には、排出トレイ12をずらすことによって本体ケーシング2の内部を上方ヘ開放し、プロセスカートリッジ13を斜め後側下方(装着方向であり、図示した太い破線矢印参照)へ下降させて本体ケーシング2内に収容する。なお、4つのプロセスカートリッジ13が一体的に着脱されてもよいし、各プロセスカートリッジ13が個別に着脱されてもよい。
(1)プロセスケーシング
プロセスカートリッジ13は、筐体の一例としてのプロセスケーシング14を備えている。プロセスケーシング14は、幅方向に長手のボックス形状である。プロセスカートリッジ13が本体ケーシング2に装着された状態において、プロセスケーシング14は、斜め前側上方へ傾斜している。
なお、以下の説明では、特に言及がない限り、図2に示すようにプロセスカートリッジ13が本体ケーシング2から離脱されて水平面(前後方向に沿う面)に載置された状態を基準として、プロセスカートリッジ13について説明する。後述する現像カートリッジ17についても同様である。
プロセス第2壁31は、幅方向に長手の板状であり、前後方向に沿って延びている。プロセス第2壁31は、プロセス第1壁30(詳しくはプロセス第1壁30の後側部分)に対して間隔を隔てて上側から対向し、プロセス第1壁30と略平行に延びている。
プロセス第3壁32は、幅方向に長手の板状であり、プロセス第1壁30の後端から連続して斜め後側上方へ延びている。プロセス第3壁32の後端は、プロセス第2壁31の後端に連続している。
プロセス第5壁34は、図2(a)に示すように、幅方向から見て略矩形をなす板状である。プロセス第5壁34は、プロセス第1壁30、プロセス第2壁31、プロセス第3壁32およびプロセス第4壁33の各右端縁に接続されている。プロセス第5壁34の左側面には、ガイド溝37が形成されている。ガイド溝37は、プロセス第5壁34の上端縁の前後方向略中央からやや湾曲しながら斜め後側下方へ延びている。ガイド溝37の後端部(終点37Aいう。)は、プロセス第5壁34を貫通する開口となっており、プロセス第5壁34から右側に露出されている。
このようなプロセスケーシング14には、図2(b)に示すように、第1開口38と、第2開口39と、第3開口40と、開口の一例としての第4開口41と、第5開口42とが形成されている。
図2(b)に示すように、第2開口39は、略矩形状の開口であり、プロセス第1壁30の後側領域に形成されている。
ここで、プロセス第1壁30における第2開口39より後側の部分と、プロセス第3壁32における第3開口40より前側の部分とをリブ43という。リブ43は、第2開口39と第3開口40との間で幅方向に延びており、プロセス第5壁34およびプロセス第6壁35との間に架設されている。リブ43を設けることによって、第2開口39と第3開口40との間におけるプロセスケーシング14の強度が確保されている。
第2ケーシング47は、プロセス第2壁31と、プロセス第5壁34の上端部の後側部分(プロセス第2壁31に接続される部分)と、プロセス第6壁35の上端部の後側部分(プロセス第2壁31に接続される部分)とを含んでいる。このような第2ケーシング47は、図4に示すように、前側から見たときに逆U字の蓋状をなしている。
このようなプロセスケーシング14内には、図2(b)に示すように、対応する感光ドラム3と、帯電器4と、現像ローラ6と、供給ローラ15と、トナーを収容するトナーホッパ16と、クリーニング部材18とが主に配置されている。感光ドラム3、現像ローラ6、供給ローラ15の各中心軸(回転軸)は、幅方向に沿って延びている。プロセスカートリッジ13では、トナーホッパ16に収容されたトナーが、供給ローラ15によって現像ローラ6に供給され、上述したように、現像ローラ6に担持される。
(2)感光ドラム
図6は、図2(a)のA−A矢視断面図である。図7(a)は、図2(a)において右軸受、ドラム軸および留め具を抜き出して示した図であり、図7(b)は、図7(a)に対応する分解斜視図である。
図6に示すように、ドラム本体44は、最表層が感光層により形成される中空の円筒形状であり、その中心軸は、幅方向に沿って延びている。ドラム本体44の表面に、上述した静電潜像が形成される。ドラム本体44の表面(外周面)の一部が、第3開口40から転写ローラ10側に露出されている(図1および図2(b)参照)。
ドラム軸45は、幅方向に沿って延びる細長い円柱形状である。ドラム軸45の直径は、左フランジ48の左貫通穴48Aの直径より僅かに小さい。ドラム軸45は、左貫通穴48A、駆動受け部55の貫通穴55A、および、右フランジ49の右貫通穴49Aに遊嵌されている。この状態において、一体化されたドラム本体44、左フランジ48、右フランジ49および駆動受け部55は、ドラム軸45に対して相対移動可能である。
(3)左軸受
図8(a)は、図5の要部拡大図であって、第3凸部が第1ケーシングに係合していない状態を示し、図8(b)は、図8(a)において左軸受を露出させた図である。図9(a)は、図8(a)において左軸受を第1方向へ回動させた状態を示し、図9(b)は、図8(b)において左軸受を第1方向へ回動させた状態を示す。
第1凸部50Bと第2凸部50Cとは、幅方向にやや厚い板状であり、互いに隣接して設けられており、左軸受50の外周面から径方向外側へ突出している。ここで、第1凸部50Bは、第2凸部50Cよりも突出している。また、第1凸部50Bの先端部(遊端部)は、第2凸部50Cの先端部から離れる方向へ折れ曲がっている。また、第1凸部50Bの先端部と第2凸部50Cの先端部とは、連結部50Eによって連結されている(図9(b)参照)。連結部50Eは、第1凸部50Bにおいて折れ曲がった先端部に沿って傾斜している。
左軸受50に関連して、プロセスケーシング14の第1ケーシング46の左側壁(プロセス第6壁35)において、感光ドラム3と幅方向に対向する部分には、貫通穴が形成されており、左露出穴35Aとされる。左露出穴35Aは、左軸受50の左端部50Aの外径より大きい直径を有する丸穴である(図6参照)。また、プロセス第6壁35の右側面において、左露出穴35Aの下側には、第1規制部の一例としての左リブ35Bが設けられている。左リブ35Bは、プロセス第6壁35の右側面から右側へ延びる第1部35Cと、第1部35Cの右端部から前側へ折れ曲る第2部35Dとを一体的に備えている。また、プロセス第6壁35の左側面には、左露出穴35Aを取り囲んで左側へ突出する筒状のボス35Eが設けられている。
(4)右軸受
右軸受51は、中空の略円筒形状であり、その中心軸は、幅方向に沿って延びている。右軸受51の中空部分は、右軸受51の円中心部分を幅方向に沿って貫通する丸穴であり、軸受貫通穴51Aとされる。軸受貫通穴51Aの直径は、上述した右貫通穴49Aの直径とほぼ等しい。右軸受51の左端部は、それより右側の部分に比べて小径であり、小径部分51Bとされる。そして、右軸受51には、小径部分51Bの右端から径方向に延びる面が形成されており、この面には、左側へ僅かに突出する凸部51Cが形成されている。凸部51Cは、左側面視において小径部分51Bを取り囲む環状である。右軸受51の右端面には、左側へ窪む凹部51Dが形成されている。図7に示すように、凹部51Dは、軸受貫通穴51Aと同心の円柱形状である。凹部51D内には、一対の第1リブ52と一対の第2リブ53とが設けられている。第1リブ52および第2リブ53は、右軸受51に対して一体的に設けられている。
右軸受51に関連して、プロセスケーシング14の第1ケーシング46における右側壁(プロセス第5壁34)において、感光ドラム3と幅方向に対向する部分には、図6に示すように、丸い貫通穴が形成されており、右露出穴34Aとされる。右露出穴34Aは、右軸受51の外径より大きい直径を有する丸穴であり、右露出穴34Aに右軸受51が遊嵌されている。この状態において、右露出穴34Aから、右軸受51の右端部が第1ケーシング46の右側に露出されている。詳しくは、右軸受51の右端面は、プロセス第5壁34よりも右側に位置している。
(5)留め具
留め具54は、樹脂などで形成されている。留め具54は、右側面視において略C字形状であり、ドラム軸45に対して切欠45A側から嵌め込まれており、ドラム軸45を挟持している(図7(a)参照)。ここで、留め具54において、ドラム軸45の平坦面45Bに対向する部分には、平坦面54Aが形成されており(図7(b)参照)、留め具54の平坦面54Aがドラム軸45の平坦面45Bに接触することによって、ドラム軸45に対する留め具54の相対回転が防止されている。また、留め具54が幅方向において切欠45Aの内側に配置されているので、ドラム軸45に対する留め具54の幅方向における相対移動が防止されている。そして、留め具54の外周面において、平坦面54Aの裏側の部分には、平坦面54Bが形成されている(図7(b)参照)。平坦面54Aと平坦面54Bとは互いに略平行である。
(6)第2ケーシング
左軸受50および右軸受51に関連して(図6参照)、プロセスケーシング14の第2ケーシング47において、左軸受50(詳しくは左端部50Aより右側の部分)と幅方向において一致する位置には、第2規制部の一例としての左当接部47Aが設けられ、右軸受51(詳しくは小径部分51Bより右側の部分)と幅方向において一致する位置には、右当接部47Bが設けられている。左当接部47Aおよび右当接部47Bは、幅方向におけるプロセス第5壁34と第5壁35との内側に配置されており、プロセス第2壁31から下方へ延びている。左当接部47Aは、左軸受50に対して上側から当接し、右当接部47Bは、右軸受51に対して上側から当接している。つまり、第2ケーシング47は、左当接部47Aおよび右当接部47Bにおいて、左軸受50および右軸受51に当接している。
(7)帯電器
図2(b)に示すように、帯電器4は、第1空間28において、感光ドラム3の上方でプロセス第2壁31(第2ケーシング47)に支持されており、感光ドラム3と接触しないように間隔を隔てて、感光ドラム3と対向配置されている。詳しくは、帯電器4は、感光ドラム3と間隔を隔てて対向配置された放電ワイヤ60と、放電ワイヤ60と感光ドラム3との間に設けられ、放電ワイヤ60から感光ドラム3への電荷量を制御するためのグリッド61とを備えている。グリッド61にバイアスを印加すると同時に、放電ワイヤ60に高電圧を印加して、放電ワイヤ60をコロナ放電させることにより、感光ドラム3(ドラム本体44)の表面を一様に帯電させる。なお、帯電器4には、放電ワイヤ60を挟持するワイヤクリーナ(図示せず)が設けられており、ワイヤクリーナは、幅方向にスライドすることによって、放電ワイヤ60をクリーニングする。ここで、帯電器4(特に放電ワイヤ60)は、プロセス第2壁31の第5開口42を介して、上方ヘ露出されている。
(8)クリーニング部材
図10は、図5の状態でカバーが装着されたプロセスカートリッジを前上側から見た図である。図11は、図5の状態でカバーが装着されたプロセスカートリッジの右側面図である。図12は、図10のB−B矢視断面図である。図13は、図10のC−C矢視断面図である。図14は、第1ギヤ、第2ギヤおよび第3ギヤの周辺の右側断面図である。
クリーニングローラ63の外周面は、スポンジで形成されている。クリーニングローラ63の中心軸は、幅方向に沿って延びている。図5に示すように、クリーニングローラ63の左端部には、第2ギヤ67が設けられている。第2ギヤ67は、中心軸が幅方向に沿って延びる中空円筒状である。第2ギヤ67では、左側部分67Aが、右側部分67Bより大径である。第2ギヤ67では、左側部分67Aおよび右側部分67Bのそれぞれの外周面にギヤ歯が形成されている。第2ギヤ67は、クリーニングローラ63(詳しくはクリーニングローラ63の軸)の左端部に外嵌されている。この状態で、第2ギヤ67は、クリーニングローラ63と同心である。
このようなクリーニング部材18では、画像形成時に、クリーニングローラ63に、本体ケーシング2内に設けられるバイアス供給源(図示せず)から1次クリーニングバイアスが印加され、クリーニングシャフト64に、バイアス供給源(図示せず)から2次クリーニングバイアスが印加される。
そして、クリーニング部材18に関連して、プロセスカートリッジ13は、カバー75を備えている。
(9)カバー
カバー75は、平面視において幅方向に長手の略矩形板状であり、プロセスケーシング14の第4開口41をプロセスケーシング14の内側(下側)から塞ぎ得る大きさを有している(図3参照)。カバー75は、第1空間28において、クリーニング部材18(詳しくはクリーニングシャフト64)に対して上側から対向配置され、第4開口41から上側に露出されている。
第1部75Aは、略U字状に折れ曲っており、感光ドラム3とクリーニングシャフト64との間に配置されている。
第2部75Bは、第1部75Aの上端部に連続し、第4開口41の前側周縁部へ向って上側へ延びており、帯電器4とクリーニングシャフト64との間に配置されている。なお、第2部75Bにおいてクリーニングシャフト64に対向する面には、スポンジなどで形成され、クリーニングシャフト64に接触する掻取部材78が設けられており、掻取部材78によって、第2部75Bとクリーニングシャフト64との間が塞がれており、紙粉収容部66に収容された紙粉が第2部75Bとクリーニングシャフト64との間から漏れ出ることが防止されている。
また、図13に示すように、幅方向において図2(b)とは異なる位置におけるカバー75の右側断面を参照して、カバー75の幅方向両端部において第1部75Aに相当する部分には、斜め後側上方へ突出する係止部の一例としてのフック76が一体的に設けられている。また、カバー75の幅方向両端部において第2部75Bおよび第3部75Cに相当する部分の下面には、上側へ湾曲状に窪むカバー窪み77が形成されている。フック76と、対応するカバー窪み77とは、幅方向において同じ位置にある。
(10)電極
図2(a)に示すように、プロセスカートリッジ13には、本体ケーシング2からバイアスを受けるための電極として、第1電極81、第2電極82、第3電極83および第4電極84が設けられている。
グリッド電極88は、第2ケーシング47におけるプロセス第5壁34の右側面において、幅方向から見て帯電器4(図2(b)参照)の近傍に設けられ、グリッド61に電気的に接続されている。グリッド電極88は、本体ケーシング2からのバイアスをグリッド61に供給する。
第2電極82は、クリーニングローラ電極86と、電極の一例としてのクリーニングシャフト電極87とを含んでいる。第2電極82は、本体ケーシング2からのバイアスをクリーニング部材18に供給する。
図2(a)に示すように、第4電極84は、第1ケーシング46におけるプロセス第5壁34の右側面において、幅方向から見て第3電極83(図示点線部分参照)の近傍に設けられている。現像カートリッジ17がプロセスケーシング14に装着された状態において、第4電極84は、図示されていないが第3電極83に接触しており、第3電極83に電気的に接続されている。
3.現像カートリッジ
図15は、現像カートリッジを右下から見た斜視図である。
図2(b)に示すように、現像カートリッジ17は、現像ケーシング90を備えている。現像ケーシング90は、幅方向に長手のボックス形状であり(図15参照)、プロセスケーシング14の第2空間29にちょうど収容され得る大きさを有している。
現像ケーシング90内部の前後方向途中には、幅方向に延びる隔壁93が設けられている。隔壁93によって、現像ケーシング90内は、第1領域94と第2領域95とに区画されている。第1領域94は、第2領域95の前側にある。隔壁93には、連通穴96が形成されており、第1領域94と第2領域95とは、連通穴96を介して、互いに連通している。
図15に示すように、上述した第3電極83は、現像カートリッジ17の現像ケーシング90の右側壁の右側面において、供給ローラ15の前側に設けられている。第3電極83は、現像ローラ6に対して電気的に接続されている。
4.本体ケーシング
図16は、プロセスカートリッジの左側面が見える位置におけるプリンタの左側断面図である。図17は、図16において1つのプロセスカートリッジの周辺を上方から見た図である。図18は、図16のD−D線におけるプリンタの階段断面図である。
(1)第1壁
図16に示すように、第1壁99では、幅方向外側面(左側面)が、たとえば金属板で形成されている。そして、第1壁99には、4つのプロセスカートリッジ13に応じて、4つのガイド溝101が形成されている。4つのガイド溝101は、前後方向に並んで形成されている。ガイド溝101は、第1壁99を、その上端縁から斜め後側下方へ切欠くように形成されている。ガイド溝101の最深部(下端部)は、第1壁99の上下方向略中央位置にある。プロセスカートリッジ13が本体ケーシング2に対して着脱されるときに、プロセスケーシング14のボス35Eが、対応するガイド溝101に案内される。
駆動伝達部103は、略円筒形状であり、その中心軸は、幅方向に沿って延びている。詳しくは、駆動伝達部103は、右側に向って階段状に縮径されており、駆動伝達部103の右端部103Aは、プロセスケーシング14のボス35E内に嵌り得る大きさを有している。駆動伝達部103は、本体ケーシング2に設けられたモータ(図示せず)の出力軸に連結されており、このモータが駆動されると回転する。
(2)第2壁
本体ケーシング2には、図示しないバイアス供給源が設けられている。
図17に示すように、本体電極107は、第1本体電極108、第2本体電極109、第3本体電極110、第4本体電極111および第5本体電極112を含んでいる。なお、図17では、第2本体電極109は、第1本体電極108の裏に隠れている。各本体電極は、コイルバネなどの付勢部材113によって左側へ付勢されている。
5.作用効果
(1)このプロセスカートリッジ13では、図18に示すように、感光ドラム3の軸方向一端部(左端部)が左軸受50によって回転自在に支持され、感光ドラム3の軸方向他端部(右端部)が右軸受51によって回転自在に支持されている。そして、プロセスカートリッジ13が本体ケーシング2に装着された状態において、感光ドラム3の左端部に設けられた駆動受け部55は、本体ケーシング2に備えられた駆動伝達部103に連結され、感光ドラム3を駆動するための駆動力が駆動伝達部103から駆動受け部55に伝達される。このとき、駆動受け部55が駆動伝達部103に押圧され、この押圧に伴って、右軸受51の第1当接部105が本体ケーシング2(第2壁100)に当接する。これにより、右軸受51によって支持されている感光ドラム3は、プロセスカートリッジ13のプロセスケーシング14を介することなく、本体ケーシング2に対して直接位置決めされる。
(2)感光ドラム3およびプロセスケーシング14が、互いに独立して移動し、相対移動可能であるので、感光ドラム3の駆動受け部55が駆動伝達部103に押圧された場合には、感光ドラム3は、第1当接部105が本体ケーシング2に当接できるように移動できる一方で、駆動伝達部103からの押圧の影響を受けてプロセスケーシング14が動くことを防止できる。
(3)プロセスケーシング14に設けられたカートリッジ電極80(図2(a)も参照)は、本体ケーシング2の本体電極107(図17も参照)に押圧されることによって、本体ケーシング2のバイアス供給源(図示せず)からバイアスが供給される。そして、この押圧に伴って、プロセスケーシング14のプロセス第6壁35が本体ケーシング2(第1壁99)に当接する。これにより、プロセスケーシング14がプリンタ1に対して位置決めされる。
(4)本体ケーシング2は、プロセスカートリッジ13を挟んで互いに対向する第1壁99および第2壁100を備えており、駆動伝達部103は、第1壁99に設けられ、本体電極107は、第2壁100に設けられている。そして、本体電極107がカートリッジ電極80を押圧する方向Nと、駆動伝達部103が駆動受け部55を押圧する方向Mとは、互いに逆であるので、本体電極107がカートリッジ電極80を押圧する力と、駆動伝達部103が駆動受け部55を押圧する力とを釣り合わせることができる。これにより、プロセスカートリッジ13に作用する外力を相殺することができるので、プロセスカートリッジ13の姿勢を一層安定させることができる。
(5)図2(a)に示すように、カートリッジ電極80は、帯電器4にバイアスを供給するための第1電極81、クリーニング部材18にバイアスを供給するための第2電極82、および、現像カートリッジ17にバイアスを供給するための第3電極83に接触する第4電極84の少なくともいずれかである。そのため、本体電極107が第1電極81、第2電極82および第4電極84の少なくともいずれかを押圧すれば、プロセス第6壁35は、図18に示すように、本体ケーシング2(第1壁99)に確実に当接することができる。
(6)右軸受51は、感光ドラム3の右端部に取り付けられた右フランジ49を回転自在に支持することにより、右フランジ49を介して感光ドラム3の右端部を支持することができる。これにより、感光ドラム3が右軸受51に接触して損傷を受けることを防止することができる。
(7)図8および図9に示すように、左軸受50を所定の第1方向Aへ回動させることによって、左軸受50の第3凸部50Dがプロセスケーシング14の第1ケーシング46(詳しくは左リブ35B)に係合するので、左軸受50をプロセスケーシング14に対して容易に位置決めすることができる。そして、図9(b)に示すように、第3凸部50Dが第1ケーシング46に係合した状態において、左軸受50の被当接部50Fが第2ケーシング47(詳しくは左当接部47A)に当接されるので、左軸受50の移動が規制され、第3凸部50Dが第1ケーシング46に係合した状態を維持することができる。これより、左軸受50をプロセスケーシング14に対して安定して位置決めすることができる。
(8)第3凸部50Dが第1ケーシング46に係合した状態において、第1ケーシング46の左リブ35B(詳しくは第1部35C)が第1方向Aへの左軸受50の回動を規制し、第2ケーシング47の左当接部47Aが第1方向Aとは反対の方向への左軸受50の回動を規制するので、第3凸部50Dが第1プロセスケーシング14に係合した状態を確実に維持することができる。これより、左軸受50をプロセスケーシング14に対して一層安定して位置決めすることができる。
(9)図6に示すように、帯電器4を支持する第2ケーシング47(詳しくは左当接部47Aおよび右当接部47B)が、感光ドラム3の左端部を支持する左軸受50と、感光ドラム3の右端部を支持する右軸受51とに当接しているので、帯電器4と感光ドラム3との相対位置を安定させることができる。これにより、帯電器4は、感光ドラム3を精度良く帯電させることができる。
6.変形例
上記した実施形態では、各感光ドラム3の表面上のトナー像が用紙Pに直接転写される、いわゆるダイレクト転写方式のカラープリンタを例示したが、たとえば、本発明は、各感光ドラム3のトナー像を一旦中間転写体に転写してから用紙Pに一括転写する中間転写方式のカラープリンタやモノクロプリンタに適用することもできる。
2 本体ケーシング
3 感光ドラム
4 帯電器
13 プロセスカートリッジ
14 プロセスケーシング
17 現像カートリッジ
18 クリーニング部材
35 プロセス第6壁
35B 左リブ
46 第1ケーシング
47 第2ケーシング
47A 左当接部
49 右フランジ
50 左軸受
50D 第3凸部
50F 被当接部
51 右軸受
55 駆動受け部
80 カートリッジ電極
81 第1カートリッジ電極
82 第2カートリッジ電極
83 第3カートリッジ電極
84 第4カートリッジ電極
99 第1壁
100 第2壁
103 駆動伝達部
105 第1当接部
107 本体電極
A 第1方向
M 方向
N 方向
Claims (9)
- 駆動力を伝達する駆動伝達部を備える画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジとを備え、
前記プロセスカートリッジは、
筐体と、
前記筐体に配置され、静電潜像が形成される感光ドラムと、
前記感光ドラムの軸方向一端部を回転自在に支持する第1軸受と、
前記感光ドラムの軸方向一端部に設けられて、前記感光ドラムと一体化され、前記駆動伝達部に連結され、前記駆動伝達部から駆動力が伝達されて前記感光ドラムを駆動し、前記駆動伝達部により前記軸方向に押圧される駆動入力部と、
前記筺体に前記軸方向の移動が許容された状態で設けられ、前記感光ドラムの軸方向他端部を回転自在に支持し、その軸方向他端部の端面が前記軸方向一端部側から接触する接触部を有する第2軸受とを備え、
前記感光ドラムは、前記筺体に対して前記軸方向に相対移動可能なように、前記第1軸受および前記第2軸受を介して前記筺体に支持され、
前記第2軸受は、前記駆動入力部が前記駆動伝達部に押圧され、前記感光ドラムの前記軸方向他端部の端面に前記接触部が押圧されることにより、前記画像形成装置本体に当接する第1当接部を有していることを特徴とする、画像形成装置。 - 前記感光ドラムおよび前記筐体は、互いに独立して移動し、相対移動可能であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置本体に設けられたバイアス供給源と、
前記画像形成装置本体に設けられ、前記バイアス供給源に接続された本体電極と、
前記筐体に設けられ、前記本体電極に押圧されることによって、前記バイアス供給源からバイアスが供給されるカートリッジ電極と、
前記筐体に設けられ、前記カートリッジ電極が前記本体電極に押圧されることによって前記画像形成装置本体に当接する第2当接部とを備え、
前記本体電極が前記カートリッジ電極を押圧する方向と、前記駆動伝達部が前記駆動入力部を押圧する方向とは、互いに平行であることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置本体は、前記プロセスカートリッジを挟んで互いに対向する第1壁および第2壁を備え、
前記駆動伝達部は、前記第1壁に設けられ、前記本体電極は、前記第2壁に設けられ、
前記本体電極が前記カートリッジ電極を押圧する方向と、前記駆動伝達部が前記駆動入力部を押圧する方向とは、互いに逆であることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記筐体に支持され、前記感光ドラムを帯電させる帯電器と、
前記筐体に設けられ、前記帯電器にバイアスを供給するための第1電極と、
前記筐体に支持され、前記感光ドラムから異物を捕獲するクリーニング部材と、
前記筐体に設けられ、前記クリーニング部材にバイアスを供給するための第2電極と、
前記筐体に着脱自在に装着され、前記感光ドラムに形成された静電潜像を現像するための現像カートリッジと、
前記現像カートリッジに設けられ、前記現像カートリッジにバイアスを供給するための第3電極と、
前記筐体に設けられ、前記第3電極に接触する第4電極とを備え、
前記カートリッジ電極は、前記第1電極、前記第2電極および前記第4電極の少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項3または4に記載の画像形成装置。 - 前記感光ドラムの前記軸方向他端部には、フランジが取り付けられており、
前記第2軸受は、前記フランジを回転自在に支持することを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記筐体は、第1筐体および第2筐体を含んでおり、
前記第1軸受は、前記第1軸受を所定の第1方向へ回動させることによって前記第1筐体に係合する係合部と、前記係合部が前記第1筐体に係合した状態において前記第2筐体に当接される被当接部とを備えていることを特徴とする、請求項5または6に記載の画像形成装置。 - 前記第1筐体は、前記係合部が前記第1筐体に係合した状態において前記第1方向への前記第1軸受の回動を規制する第1規制部を備え、
前記第2筐体は、前記係合部が前記第1筐体に係合した状態において前記第1方向とは反対の方向への前記第1軸受の回動を規制する第2規制部を備えていることを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記第2筐体は、前記帯電器を支持しており、前記第1軸受および前記第2軸受に当接していることを特徴とする、請求項7または8に記載の画像形成装置。
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