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JP4644904B2 - パワー半導体素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パワー半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
数百V以上の高耐圧MOSFETサイリスタなどのパワー半導体素子においては、ソース、ゲートなどの側の電極端での電界集中を緩和するために、いくつかの対策が採られてきた。たとえば、図4に示すように基板1の一方の面に動作部2が形成され、他方の面に動作部2と対向する他の動作部としての電極(以下「動作部電極」という。)7が構成されている半導体素子においては、基板1と動作部2や動作部電極7との接合界面が露出する側面を、図5に示すように斜めにするベベル構造が採られる。また、図6に示すような半導体素子においては、図7に示すように動作部2aの周囲を囲むようにフィールドリミッティングリング(「ガードリング」ともいう。)3を配置するという構造も採用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
SiCなどを用いたワイドギャップ半導体では、半導体内部の耐電圧値が現状のシリコン素子の最高耐電圧である10kVを大きく上回ることが予想される。たとえば、1mm厚のSiC素子を想定した場合、半導体内部の本来の絶縁特性からすると、100kV程度の耐電圧値が達成できるはずである。
【0004】
しかし、半導体内部がそのような高い耐電圧値を達成しても、現実には、従来の素子表面構造では、約10kVを超えると、素子表面の電界が空気と半導体界面との絶縁破壊強度である約1kV/mmを超えてしまうため、素子表面において沿面放電を生じてしまい、これが進展して絶縁破壊を起こしてしまう。
【0005】
そこで、100kV程度の高電圧を印加しても素子表面で沿面放電を生じて絶縁破壊するようなことのない半導体素子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に基づくパワー半導体素子の一つの局面においては、基板と、上記基板の両主表面にそれぞれ沿って配置された動作部(半導体回路部)と、一方の主表面の上記動作部を挟むように上記基板の上記一方の主表面上に配置され、上記一方の主表面の動作部を挟む方向に平行で上記基板に垂直な断面の輪郭が上記基板の上記一方の主表面に向かって凸であるすり鉢状の内面を有する補強絶縁層と、上記すり鉢状の内面上に上記内面に沿うように配置されたガイド電極と、上記基板の他方の主表面の上記動作部を挟むように上記他方の主表面上に配置された平面電極とを備える。
【0007】
上記構成を採用することにより、動作部の両端にはさらに延長するようにガイド電極が存在し、ガイド電極端が対向面の電極から遠ざかるため、動作部の両端およびガイド電極端に電界が集中することを防止できる。ガイド電極が曲面になっていれば、なお効果的である。
【0008】
上記発明において好ましくは、上記平面電極は上記ガイド電極を上記基板に正投影した領域に対応する領域を覆うように延在している。この構成を採用することにより、平面電極の両端を対向する側の動作部の両端から十分に離すことができ、絶縁破壊を防止できる。
【0009】
また、本発明に基づくパワー半導体素子の他の局面においては、基板と、上記基板の両主表面にそれぞれ沿って配置された動作部と、各上記動作部をそれぞれ挟むように各上記主表面上に配置され、各上記動作部を挟む方向に平行で上記基板に垂直な断面の輪郭が上記基板の各主表面に向かって凸であるすり鉢状の補強絶縁層と、上記補強絶縁層のすり鉢状の内面上に上記内面に沿うように配置されたガイド電極とを備える。この構成を採用することにより、両主表面はいずれもガイド電極を有し、ガイド電極端は、主表面から遠ざかっているので、たとえガイド電極の両端に電界が集中したとしても、基板を通じた絶縁破壊も、外側からの沿面放電も防止できる。
【0010】
上記発明においてさらに好ましくは、上記補強絶縁層と上記基板とが両者の界面における微小な空隙なく密着するように、上記補強絶縁層と上記基板とが両者の対向方向に機械的に圧縮されている。この構成を採用することにより、微小な空隙中に起因する電界集中が起こる可能性を低減でき、補強絶縁膜と基板界面の絶縁破壊をより確実に防止できる。
【0011】
上記発明においてさらに好ましくは、上記補強絶縁層と上記基板との界面における微小な空隙をなくすように、上記界面に接着剤が充填されている。この構成を採用することにより、界面近傍に誘電率の低い空隙の部分がなくなるため、補強絶縁膜と基板界面の絶縁破壊をより確実に防止できる。
【0012】
上記発明においてさらに好ましくは、上記補強絶縁層と上記基板とが絶縁性の液体中に配置されている。この構成を採用することにより、従来、沿面放電の生じる可能性があった外側の空気の部分が存在しないため、沿面放電を起こりにくくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
(構成)
図1を参照して、本実施の形態におけるパワー半導体素子の構成について説明する。このパワー半導体素子は、基板1の一方の主表面に動作部2、他方の主表面に動作部電極7を備える。基板1は半導体基板であり、基板1を挟んで対向する動作部2と動作部電極7との配置により、パワー半導体素子として、たとえば、縦型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やJFET(Junction Field Effect Transistor)などの半導体素子を構成する。ここでは、動作部2が高圧側とし、動作部電極7は低圧側とする。動作部2のある側の主表面には、補強絶縁層4aが、動作部2を挟むように配置されている。
【0014】
補強絶縁層4aは、動作部2を挟む方向に平行で基板1に垂直な断面、すなわち、図1の断面で見た輪郭が基板1表面に向かって凸な曲線であるすり鉢状となっている。補強絶縁層4aのすり鉢状の内面上には、この内面に沿うようにガイド電極5が配置されている。また、動作部電極7のある側の主表面には、平面電極6が動作部電極7を挟むように基板1表面上に配置されている。ただし、平面電極6は、ここでは動作部電極7とつながって一体となっている。
【0015】
なお、この半導体素子には、動作部2に電圧を印加する際には、ガイド電極5にも同じ電圧を印加するための同電位印加手段(図示省略)が備わっている。
【0016】
(作用・効果)
本来、電界が集中する可能性がある部分は電極両端や、電極が急激に折れ曲がっている箇所である。したがって、従来の構造では、動作部2および動作部電極7の各両端に電界が集中する可能性があった。
【0017】
これに対して、本実施の形態における構成では、動作部2の両端にはさらに延長するようにガイド電極5が存在し、ガイド電極5も動作部2と同電位を保ち、ガイド電極5の外端部が対向面の平面電極6から遠ざかっているため、動作部2の両端に電界が集中することを防止できる。特に、本実施の形態における構成では、ガイド電極5が動作部2のなす直線から、急激に折れ曲がるのではなく徐々に向きを変えていく曲線であるため、動作部2の両端に電界が集中することをより効果的に防止することができる。
【0018】
一方、動作部電極7の両端に電界が集中する可能性があるが、平面電極6として左右に延在しているため、平面電極6の両端に電界が集中したとしても、動作部2の両端と十分離れた構造とすることができ、動作部2との間の絶縁破壊を避けることができる。
【0019】
さらに、ガイド電極5は、外端部が基板1との間に補強絶縁層4aを介在して基板1から遠ざかる向きに反っているため、ガイド電極5の外端部と平面電極6の外端部との間も十分離れた構造とでき、ガイド電極5や平面電極6の外端部に電界が集中したとしても、絶縁破壊を防止することができる。
【0020】
(実施の形態2)
(構成)
図2を参照して、本実施の形態におけるパワー半導体素子の構成について説明する。このパワー半導体素子は、半導体基板である基板1の一方の面に動作部2、他方の面に動作部電極7を備える。動作部電極7のある側の主表面には、補強絶縁層4bが、動作部電極7を挟むように配置されている。
【0021】
補強絶縁層4bは、動作部電極7を挟む方向に平行で基板1に垂直な断面、すなわち、図2の断面で見た輪郭が基板1表面に向かって凸な曲線であるすり鉢状となっている。補強絶縁層4bのすり鉢状の内面上には、この内面に沿うようにガイド電極5が配置されている。また、動作部2のある側の主表面には、平面電極6が動作部2を挟むように基板1表面上に配置されている。
【0022】
なお、この半導体素子には、動作部2に電圧を印加する際に平面電極6にも同じ電圧を印加するための第1の同電位印加手段(図示省略)と、動作部電極7に電圧を印加する際にガイド電極5にも同じ電圧を印加するための第2の同電位印加手段(図示省略)とが備わっている。他の部分の構成は、実施の形態1におけるものと同じである。
【0023】
(作用・効果)
本実施の形態における構成では、動作部電極7の両端にはさらに延長するようにガイド電極5が存在し、ガイド電極5も動作部電極7と同電位を保ち、ガイド電極5の外端部が対向面の動作部2から遠ざかっているため、動作部電極7の両端に電界が集中することを防止できる。特に、本実施の形態における構成では、ガイド電極5が動作部電極7のなす直線から、折れ曲がるのではなしに徐々に向きを変えていく曲線であるため、動作部電極7の両端に電界が集中することをより効果的に防止することができる。
【0024】
一方、動作部2の両端に電界が集中する可能性があるが、動作部2と同電位を保つ平面電極6が左右に延在しているため、電界が集中しうるのは動作部2の両端ではなく、平面電極6の両端となる。平面電極6の両端に電界が集中したとしても、動作部電極7の両端と十分離れた構造とすることができ、動作部電極7との間の絶縁破壊を避けることができる。
【0025】
さらに、ガイド電極5は、外端部が基板1との間に補強絶縁層4bを介在して基板1から遠ざかる向きに反っているため、ガイド電極5の外端部と平面電極6の外端部との間も十分離れた構造とでき、ガイド電極5や平面電極6の外端部に電界が集中したとしても、絶縁破壊を防止することができる。
【0026】
(実施の形態3)
(構成)
図3を参照して、本実施の形態におけるパワー半導体素子の構成について説明する。このパワー半導体素子は、半導体基板である基板1の一方の面に動作部2、他方の面に動作部電極7を備える。動作部2のある側の主表面には、補強絶縁層4aが、動作部2を挟むように配置されている。動作部電極7のある側の主表面には、補強絶縁層4bが、動作部電極7を挟むように配置されている。
【0027】
補強絶縁層4a,4bは、それぞれ動作部2、動作部電極7を挟む方向に平行で基板1に垂直な断面、すなわち、図3の断面で見た輪郭が基板1表面に向かって凸な曲線であるすり鉢状となっている。補強絶縁層4a,4bのすり鉢状の内面上には、この内面に沿うようにそれぞれガイド電極5が配置されている。
【0028】
なお、この半導体素子には、動作部2に電圧を印加する際に補強絶縁層4a上に設けられたガイド電極5にも同じ電圧を印加するための第1の同電位印加手段(図示省略)と、動作部電極7に電圧を印加する際に補強絶縁層4b上に設けられたガイド電極5にも同じ電圧を印加するための第2の同電位印加手段(図示省略)とが備わっている。他の部分の構成は、実施の形態1におけるものと同じである。
【0029】
(作用・効果)
本実施の形態における構成では、動作部2、動作部電極7のいずれにも両端にさらに延長するようにガイド電極5が存在し、ガイド電極5も、それぞれ動作部2、動作部電極7と同電位を保ち、ガイド電極5が対向面の動作部電極7または動作部2から遠ざかっているため、動作部2や動作部電極7の各両端に電界が集中することを防止できる。特に、本実施の形態における構成では、ガイド電極5が動作部2および動作部電極7のそれぞれなす直線から、急激に折れ曲がるのではなく徐々に向きを変えていく曲線であるため、動作部2および動作部電極7の両端に電界が集中することをより効果的に防止することができる。
【0030】
さらに、ガイド電極5は、外端部が基板1との間に補強絶縁層4a,4bを介在して基板1から遠ざかる向きに反っているため、一方の主表面側のガイド電極5の外端部と他方の主表面側のガイド電極5の外端部との間も十分離れた構造とでき、ガイド電極5の外端部に電界が集中したとしても、絶縁破壊を防止することができる。
【0031】
(実施の形態4)
本実施の形態におけるパワー半導体素子は、実施の形態1〜3におけるパワー半導体素子と基本的に同じ構成であるが、補強絶縁膜4a,4bと基板1とを両者の対向方向に機械的に圧縮することにより、両者をその界面に微小な空隙がないように密着させている。
【0032】
一般に、このような場合に、界面に周囲の部材より誘電率の低い異物がある場合、その異物に電界が集中し、絶縁破壊を引き起こすおそれがある。空気を内包する微小な空隙などがある場合も、同じことが成立し、空隙内部の空気は周囲の部分に比べて誘電率が低いため、そういった微小な空隙に電界が集中し、絶縁破壊に発展する可能性がある。これに対して、上述のように圧縮して空隙をなくすることとしたので、微小な空隙中に起因する電界集中が起こる可能性を低減でき、補強絶縁膜と基板界面の絶縁破壊をより確実に防止できる。
【0033】
(実施の形態5)
本実施の形態におけるパワー半導体素子は、実施の形態1〜3におけるパワー半導体素子と基本的に同じ構成であるが、補強絶縁膜4a,4bと基板1との界面に接着剤を充填することで、両者の界面の微小な空隙を埋めている。このような構成にすることで、界面近傍に誘電率の低い空隙の部分がなくなるため、補強絶縁膜と基板界面の絶縁破壊をより確実に防止できる。
【0034】
(実施の形態6)
本実施の形態におけるパワー半導体素子は、実施の形態1〜5におけるパワー半導体素子と基本的に同じ構成であるが、パワー半導体素子を構成する部分のうち少なくとも補強絶縁層4a,4bと基板1とが絶縁液中に配置されている。このような構成にすることで、動作部2と動作部電極7との間の沿面放電の経路としての外側の空気の部分が存在しないため、沿面放電を起こりにくくすることができる。
【0035】
上記各実施の形態では、動作部2が高圧側とし、動作部電極7は低圧側としたが、逆に動作部電極7が高圧側で、動作部2が低圧側であってもよい。
【0036】
上記各実施の形態では、基板1を介して動作部2と対向する部分を動作部電極7としたが、この部分は単なる電極状のものに限らず、動作部電極7の代りに他の動作部が配置されたものであってもよい。
【0037】
上記各実施の形態では、補強絶縁層4a,4bを、図1〜図3の断面で見た輪郭が基板1表面に向かって凸な曲線であるすり鉢状とし、その内面に沿うようにガイド電極5を配置した例を示した。すなわち、これらの例では、補強絶縁層4a,4bのすり鉢状の内面およびガイド電極5は曲面となっている。しかし、補強絶縁層4a,4bのすり鉢状の内面は、基板1表面に向かって凸であればよく、必ずしも曲面には限られない。たとえば、図1〜図3の断面で見た補強絶縁層4a,4bのすり鉢状部分の輪郭が直線などであってもよい。したがって、補強絶縁層4a,4bの内面に沿うガイド電極5も、曲面状とは限らず、たとえば平面状などであってもよい。
【0038】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0039】
【発明の効果】
動作部や動作部電極を挟むように、すり鉢状の補強絶縁層と、そのすり鉢状の内面に形成されたガイド電極を設けることとし、一方の主表面に補強絶縁層がない場合であっても代りに平面電極を設けることとしたので、動作部や動作部電極の両端に電界が集中することを防止できる。ガイド電極の両端は補強絶縁層を介して対向するガイド電極や平面電極から十分離れているため、絶縁破壊を防止することができる。よって、100kV程度の高電圧を印加しても素子表面で沿面放電を生じることもなく、絶縁破壊することもない半導体素子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づく実施の形態1におけるパワー半導体素子の断面図である。
【図2】 本発明に基づく実施の形態2におけるパワー半導体素子の断面図である。
【図3】 本発明に基づく実施の形態3におけるパワー半導体素子の断面図である。
【図4】 従来技術に基づく第1のパワー半導体素子の断面図である。
【図5】 従来技術であるベベル構造を採用したパワー半導体素子の断面図である。
【図6】 従来技術に基づく第2のパワー半導体素子の断面図である。
【図7】 従来技術であるフィールドリミッティングリングを採用したパワー半導体素子の断面図である。
【符号の説明】
1 基板、2 動作部、3 フィールドリミッティングリング、4a,4b 補強絶縁層、5 ガイド電極、6 平面電極、7 動作部電極。

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板の一方および他方の主表面にそれぞれ沿って配置された動作部および動作部電極と、
    前記一方の主表面の前記動作部を挟むように前記基板の前記一方の主表面上に配置され、前記一方の主表面の動作部を挟む方向に平行で前記基板に垂直な断面の輪郭が前記基板の前記一方の主表面に向かって凸であり、外周に向かうにつれて厚みが連続的に増大するすり鉢状の内面を有する補強絶縁層と、
    前記すり鉢状の内面上に前記内面に沿うように配置されたガイド電極と、
    前記基板の他方の主表面前記動作部電極を挟むように前記他方の主表面上に配置された平面電極とを備え
    前記ガイド電極は、前記動作部と同電位であり、前記平面電極は、前記動作部電極と同電位である、パワー半導体素子。
  2. 前記平面電極は前記ガイド電極を前記基板に正投影した領域に対応する領域を覆うように延在している、請求項1に記載のパワー半導体素子。
  3. 基板と、
    前記基板の一方および他方の主表面にそれぞれ沿って配置された動作部および動作部電極と、
    記動作部および前記動作部電極の各々をそれぞれ挟むように各前記主表面上に配置され、前記動作部および前記動作部電極を挟む方向に平行で前記基板に垂直な断面の輪郭が前記基板の各主表面に向かって凸であり、外周に向かうにつれて厚みが連続的に増大するすり鉢状の内面を有する補強絶縁層と、
    前記補強絶縁層のすり鉢状の内面上に前記内面に沿うように配置されたガイド電極とを備え、前記一方の主表面の側に設けられた前記ガイド電極は、前記動作部と同電位であり、前記他方の主表面の側に設けられた前記ガイド電極は、前記動作部電極と同電位である、パワー半導体素子。
  4. 基板と、
    前記基板の一方および他方の主表面にそれぞれ沿って配置された動作部および動作部電極と、
    前記一方の主表面の前記動作部を挟むように前記基板の前記一方の主表面上に配置された平面電極と、
    前記他方の主表面の動作部電極を挟む方向に平行で前記基板に垂直な断面の輪郭が前記基板の前記他方の主表面に向かって凸であり、外周に向かうにつれて厚みが連続的に増大するすり鉢状の内面を有する補強絶縁層と、
    前記すり鉢状の内面上に前記内面に沿うように配置されたガイド電極とを備え、
    前記平面電極は、前記動作部と同電位であり、前記ガイド電極は、前記動作部電極と同電位である、パワー半導体素子。
  5. 前記補強絶縁層と前記基板とが両者の界面微小な空隙がないように密着している、請求項1からのいずれかに記載のパワー半導体素子。
  6. 前記補強絶縁層と前記基板との界面における微小な空隙をなくすように、前記界面に接着剤が充填された、請求項1からのいずれかに記載のパワー半導体素子。
  7. 前記補強絶縁層および前記基板の周囲の空間を満たす絶縁性の液体を備える、請求項1からのいずれかに記載のパワー半導体素子。
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