JP4537531B2 - 浄水機能付きシャワーヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所または厨房、洗面所あるいは風呂場等で用いられ、使用時に吐出する水および/または湯を浄化する能力を具備した浄水機能付きシャワーヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、洗面所あるいは風呂場等で用いられる洗面装置やシャワー装置等に取り付けられ、水、湯、または湯水混合水(以下、単に混合水という)の水質浄化能力を具備したシャワーヘッドには、例えば特開平 9−299832号記載のシャワーヘッドがあった。
このシャワーヘッドでは、把持部内に浄水部材を設け、把持部のヘッド本体に近接した位置に流路切換部材を設けて、片手で流路を切換えることができるようにし、この流路切換部材により浄水部材を設けた方の流路と浄水部材のない流路のいずれか一方を選択して、選択された流路に供給された水を流すことにより浄水と原水のいずれか一方が吐出できるようにしている。
そして、この流路の選択には、ヘッド本体の下端部(把持部上端部)に複数の開口を開設した固定部材を挿嵌し、固定部材の開口開設間隔と同一間隔で形成された複数の切欠き部を有する切換円筒部を、固定部材に対して相対的に回動可能に設けて、切換円筒部に固定された操作摘みを指で操作することによって、切換円筒部の切欠き部を固定部材の開口位置におけるいずれの開口に合わせるかにより、流路の選択を行わせるようにしている。
【0003】
〔問題点〕
従来の片手で浄水と原水とを切換使用するシャワーヘッドでは、切換円筒部に固定された操作摘みを指で操作することによって、切換円筒部の切欠き部を固定部材の開口位置におけるいずれの開口に合わせるかにより、流路の選択を行わせるようにしているため、複雑形状の流路切換部材が必要となり、また、操作についても、指を把持部の周方向へ振らなければならないため操作性が悪く、不自然な力の入れかたをしなければならない。
このため、より操作性が良く、部材の形状も簡単で、流路切換構造も簡単な流路切換機構を有するシャワーヘッドが望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術における前記問題点に鑑みて成されたものであり、これを解決するため具体的に設定された課題は、操作性が良く、原水と浄水との流路の切換が容易であり、部材の形状も簡単で、流路切換構造も簡単な流路切換機構を有し、取扱容易かつ製造容易な浄水機能付きシャワーヘッドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を効果的に解決できるように構成した手段としての、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、シャワー吐出口を有する頭部と水質浄化用カートリッジを交換可能に収容する把持部とを一体に形成し、この把持部の水質浄化用カートリッジ収容箇所の上流側または下流側に浄水と原水とを切り換える流路切換弁を設け、この流路切換弁を前記把持部の中心軸に対して交差方向に移動する弁体を設けた平行移動式遮断弁として形成するとともに流路切換弁配置位置の外部に前記流路切換弁の押しボタン式操作部を配置して前記流路切換弁を外部より操作可能に形成し、さらに前記頭部の吐出口の上流側に前記流路切換弁とは独立に機能してシャワー吐出とストレート吐出とを切り換える吐出切換弁を設け、この吐出切換弁を弁座流路に対して交差方向に弁体が移動する遮断弁として形成するとともに吐出切換弁配置位置近傍の外部に前記吐出切換弁の操作部を配置して前記吐出切換弁を外部より操作可能に形成したことを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、前記流路切換弁が前記把持部に固定された筒状の弁座と、この弁座に内嵌されて前記筒状の弁座の軸方向に移動する弁体とを有し、原水と浄水のいずれか一方を弁座の内部を通過する流路として形成したことを特徴とする。
また、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、前記水質浄化用カートリッジには外周面にフィルタを設け、外周面側から内面側へ抜ける浄化流路を形成したことを特徴とする。
また、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、前記水質浄化用カートリッジには内面にフィルタを設け、内面側から外周面側へ抜ける浄化流路を形成したことを特徴とする。
また、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、前記吐出切換弁を弁座流路に対して平行な軸の回りに弁体を回動する回動式遮断弁として形成したことを特徴とする。
また、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、前記吐出切換弁を弁軸に対して前記弁体の板面を略垂直に向け、アーム部を介して前記弁軸から離間した位置に前記板面を配置して、前記弁体を弁軸回りに回動する回動式遮断弁として形成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明における以下の実施の形態では、把持部の外面から突出した押しボタンを有する流路切換弁を設けた場合について、具体的に説明する。
なお、この実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるため具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、発明内容を限定するものではない。
【0008】
〔第1実施形態〕
〔構成〕
ここで用いられる浄水機能付きシャワーヘッドは、通常、台所の流しで混合水栓に直接またはホースを介して間接的に接続され、押しボタン式操作部を操作することにより混合水を浄化して使用することができる流路切換弁を把持部に設けたシャワーヘッドとして形成する。
このため、浄水機能付きシャワーヘッド100は、図1,2の外観図に示すように、図示しない混合水栓または混合水栓に設けられたホースに取付けできる端部を有する把持部110と、この把持部110の混合水栓接続側とは反対側の端部でシャワー吐出できる頭部120とを備える。
【0009】
把持部110は、頭部120に直結した筒部111と混合水栓接続側の筒部112とに中間部で分け、この中間部に両筒部111,112を着脱自在かつ一体的に組み合わせることができるようにするねじ結合部を形成した中継部113を形成し、この中継部113の螺合を解除して筒部111と筒部112を分離することにより、把持部110の内部に水質浄化用カートリッジ130(図3,4参照)を収容することができるようにし、そして、混合水栓接続側の端部には厚肉円筒状のホース接続部114を設け、その先端部にホース取付ねじ115を形成して、ホースとの着脱を容易にする。
また、把持部110の頭部直近の端部には、流路切換弁140(図4,5参照)の操作端である押しボタン141を把持部外周面より突き出して、把持部110の外部から流路切換弁140を操作できるように形成する。
【0010】
頭部120は、図3〜5にも示すように、頂部が曲面に形成され主要部が略円筒状に形成されて内部に特別な突出部が設けられていない空洞となっており、把持部110から流入した混合水が滞留する空間(空洞)120aを頭部外皮120bにより形成するとともに、混合水が一様に吐出する吐出面を有するシャワープレート121を着脱自在に形成し、そのシャワープレート121の中央部にストレート吐出口122を設け、その周囲を囲むようにシャワー吐出口123を設け、ストレート吐出とシャワー吐出とを切り換える吐出切換弁150を内設し、その吐出切換弁150の操作部となる切換レバー151をシャワープレート121の外部に突出配置する。
【0011】
水質浄化用カートリッジを収容した浄水機能付きシャワーヘッド100は、図3〜5に示すように、水質浄化用カートリッジ130の外周側流路131を原水流路の一部とし、水質浄化用カートリッジ130の中央空間部132を浄水流路の一部として利用する。
この場合の水質浄化用カートリッジ130は、中心軸と同心的に軸方向に長い貫通孔(中央空間部132)を設けて筒状に形成した活性炭を主成分とする水質浄化材133と、その外周面に不織布、スポンジまたは網等からなるフィルタ134を周設したものに、把持部内で同心的に嵌め合い位置固定するための端部用キャップ130a,130bを各端部に取り付けたものである。
【0012】
把持部110の頭部側に位置する筒部111には、内部に水質浄化用カートリッジ130の下流側(頭部側)の端部用キャップ130aを差し込み固定する筒部111と同軸な円筒形状のカートリッジ受け116を突設し、そのカートリッジ受け116の下流側に流路切換弁140を内蔵し、流路切換弁140の押しボタン141を筒部111の上部外周面から出入自在に突出させる。
また、把持部110のホース接続側に位置する筒部112には、内部に水質浄化用カートリッジ130の上流側(ホース接続側)の端部用キャップ130bを外周側から抑える複数のリブ112a,…,112aを立設する。
【0013】
これにより、筒部111の内部に設けられたカートリッジ受け116に水質浄化用カートリッジ130の下流側の端部用キャップ130aの挿入端を差し込み、中継部113を螺合して、筒部111と筒部112とを一体に結合するときには、各リブ112a,…,112aによって水質浄化用カートリッジ130の上流側の端部用キャップ130bの終端部が挟持され、水質浄化用カートリッジ130の芯出しおよび位置固定ができ、把持部110の中に水質浄化用カートリッジ130を略同軸的に収容できるようになる。
【0014】
頭部120の内部に形成された空間120aの下流側であって吐出切換弁収容空間の上流側には、空間120aとシャワー吐出面上流側空間(吐出切換弁収容空間)120cとの間を仕切る仕切部材125を設け、その仕切部材125の中央部に集合通過部材126を設ける。
仕切部材125の下流側に設けられる吐出切換弁150は、その弁体150aの先端部が集合通過部材126の直下に位置できるように配置する。
集合通過部材126および吐出切換弁150の弁体150aが上下に配置された位置の、さらに下流側には、シャワープレート121に形成されたストレート吐出口122に連通するストレート吐出用流路形成部材127を立設する。
【0015】
吐出切換弁150は、弁体150aを集合通過部材126から僅かに隙間をあけた直近の下流に配置し、弁体150aの下面をストレート吐出用流路形成部材127の上端に形成された開口127aに接触できる直近の位置に配置して、ストレート吐出用流路形成部材127の蓋として上部から覆い被さることができるようにし、また、切換レバー151の操作によって、弁体150aが開口127aの真上の位置から弁体150aの全体が開口127aの位置から外れるまでの範囲で、弁体150aがストレート吐出用流路形成部材127の上端に出入り自在に回動できるように、切換レバー151の回動角度を設定して、弁体150aの全体が開口127aの位置から外れると、集合通過部材126から流出する混合水がすべて開口127aからストレート吐出流路127bに流入するように形成する。
【0016】
筒部111が一体に形成された頭部120には、図6に示すように、筒部111の上周面に開口された流路切換弁組込部111aを設け、内部に形成された筒状の弁座142に略円柱状の弁体143を内嵌し、弁体143と筒部111の下側の内面との間には弁体143を軸方向に付勢するコイルスプリング144を介装し、弁体143と操作部材としての押しボタン141との間には、第1切換こま145a、第2切換こま145b、切換リング145cおよび切換リング支持部材145dの4つの部品からなる弁体位置切換機構145を介装する。そして弁体143には軸方向の先端部にOリング146を嵌着し、軸方向の基部にはYリング(あるいはUリング)147を嵌着して、軸方向に移動する弁体143における弁座142と弁体143との間の漏止め対策を講じる。
【0017】
頭部120は、図7〜12に示すように、把持部側に筒部111を一体的に突出し、その筒部111の先端部には筒部112との嵌合用の円筒部外面113aと雄ねじ113bとを外面側に形成し、さらに円筒部外面113aの軸方向の基部には螺合時の漏れ止めに必要なOリング(図3参照)を嵌め込むOリング溝113fを刻設して、中継部113の雄側として筒部112とのねじ結合ができるようにする。
そして、中継部形成箇所の内面側には、水質浄化用カートリッジ130の下流側の端部用キャップ130aを内嵌できる円筒形状のカートリッジ受け116を、筒部111の上流側と下流側とを仕切る隔壁111cにより、隔壁111cの上流側の面で筒部111に対して同軸的に支持して配置する。
さらに、この隔壁111cの下流側には流路切換弁140を組み込む流路切換弁組込部111aと弁体嵌合用に形成された筒状の弁座142を形成し、カートリッジ受け外周側の流路116aの下部と弁座142との間を連通する流路117を、カートリッジ受け116と弁座142との各下端部を結合する角筒状の流路形成部材118を立設することにより形成する。
【0018】
弁座142は、円筒状に形成し、上端から弁体143を内嵌できるように弁体の外径よりも大きく内径を形成するとともに下端部には弁体が通り抜けないように縮径した縮径部を形成した内面を有し、上端の外周縁には周上等間隔2か所に切換リング支持部材145dの係止部と逆向きの形状を有して切換リング支持部材145dを係止する係止部142b,142bを形成し、周面の下端部には流路形成部材118の流路117に連通する開口142aを穿設する。
流路形成部材118には、上端部に弁座142の側面を貫通する開口142aが穿設され、下端部に隔壁111cを貫通してカートリッジ受け116の外周側の流路116aに通じる開口111dが穿設されて、カートリッジ受け116の外周側の流路116aから弁座142の内部に至る流路を形成する。
【0019】
隔壁111cには、流路形成部材118の両側面の外方に、カートリッジ受け116の内側の流路116bに通じる開口111e,111eを穿設して、弁座142に内嵌された弁体143が弁内流路を閉じて流路切換弁140を閉状態にした場合に、流路117が閉鎖され、開口111e,111eを通過して浄水が頭部120の空間120aに流出できるようにする。これに対して、弁体143が弁内流路を開放して流路切換弁140を開状態にした場合には、水質浄化用カートリッジ130の外周側流路から開口111d、流路117および開口142aが開放され、原水がこれらを経て弁座142の内部を通り、頭部120の空間120aに流出できるようになる。
流路切換弁140が組み込まれる流路切換弁組込部111aと弁座142は、中心軸を同一中心軸とし、この同一の中心軸を把持部110の中心軸に対して交差方向に向け、弁座内で移動する弁体143の移動方向を把持部110の中心軸に対して交差方向に移動できるようにする。
【0020】
流路切換弁組込部111aは筒部111の上部外面側に開口し、コイルスプリング144を付勢部材として下端に取り付けるとともにOリング146およびYリング147を嵌着した弁体143を弁座142に内嵌し、その弁体143の上端に弁体位置切換機構145を取り付け、その弁体位置切換機構145の上部に押しボタン141を押圧面側を上方に向けて取り付けることにより、流路切換弁140の押しボタン141を把持部110の外方より押圧操作可能にする。
【0021】
押しボタン141は、図13〜15に示すように、角部を丸め、上部に截頭角錐を形成した浅い角柱となる外形を有する薄い肉厚の部材を形成し、その内面側には、頂部の中央部に第2切換こま145bの円筒部の端面が当接する座となる凹部141cを刻設し、そして、周辺部内面の相対する辺の各中央部に切換リング支持部材145dを案内する案内溝141a,141aを刻設し、他の相対する辺の内面には弁体143の上部に形成された係止部143i(図16〜20参照)と逆向きに形成して弁体143の係止部143iが係合する係合部141b,141bを形成する。
案内溝141a,141aおよび係合部141b,141bは、それぞれ相手部品の係合端が側方にずれないように必要最小限の幅で形成するとともに係合位置を凹部に形成する。
【0022】
弁体143は、図16〜20に示すように、略円柱形状に形成された本体143aの外周部には先端側にOリング溝143bを基部(上端)側にYリング溝143cを刻設し、本体143aの下端側の端面にコイルスプリング144の一端側を挿入する凹部143dを中心部に細い円柱状突出部143eを設けて深く形成し、本体143aの上端側の端面に中心部に細い円柱状突出部143fを設けて浅い凹部143gを形成する。
本体143aの上端面から軸方向に突出して直角に折れ曲がった係止アーム143hを周上等間隔4ケ所に突設し、係止アーム143hの2つずつをペアにして先端に同一の向きに向け、互いに反対向きに向いた他のペアのフックが近接離間自在に弾力性を持つように長めに形成した係止アーム143hの先端部に係止部143i,…,143iを形成する。
【0023】
本体143aの下端側の端面に設けた深い凹部143dには、最奥部にコイルスプリング144の端部を当接する座143j,…,143jを内周面から周上等間隔に4つ突設し、各座143j,…,143jの端面が同一面になるように形成する。また、本体143aの上端側の端面に設けた浅い凹部143gには、底面から円板形に突出して第1切換こま145aの端面を当接する座143kを設け、その座143kの中心部から細い円柱状突出部143fを突出する。
各係止アーム143hには、本体143aの上端側の端面から軸方向に突出して直角に折れ曲がった形状に形成され、端面から軸方向に突出した支柱部分から直角に折れ曲がって側方に突出したブラケット部分に、補強用のリブ143m,143nを設けて曲げ強度を強化する。
【0024】
押しボタン141と弁体143との間に設けられる弁体位置切換機構145は、図6に示すように、第1切換こま145a、第2切換こま145b、切換リング145cおよび切換リング支持部材145dの4つの部品からなり、このうち、第1切換こま145a、第2切換こま145b、切換リング145cは弁体143の移動距離を変えるためのカム機構を構成し、これらの3つの部品を所定位置に嵌め合わせて組み合わせることにより所定の機能を発揮することができるようになり、また、切換リング支持部材145dは弁座142の上端部に係合して位置固定し、カム機構を構成する第1切換こま145a、第2切換こま145b、切換リング145cの各部品を位置規定し、所定の動きができるようにして、目的とする機能を発揮できるようにする。
【0025】
第1切換こま145aは、図21(A),…,(E)に示すように、こま本体161の一端側の端面から第2切換こま145bの嵌合孔に挿入する細い棒状の嵌合軸162を同軸的に突出し、嵌合軸162が突出する基部にはこま本体161の端部外周側にまで突出する平板状のリブ163,163,163を周上等間隔に3つ立設する。各リブ163の切換リング145c側に位置する端部には、切換リング145cの切換軸側の端面に設けられた傾斜面と同じ方向に向いて傾斜する傾斜面を形成する。また、こま本体161の嵌合軸突出側と反対側の端部には、弁体143に設けられた円柱状突出部143fを嵌合する嵌合孔164を穿設する。
【0026】
第2切換こま145bは、図22(A),…,(D)に示すように、本体166を筒状の部材に形成して中心部に第1切換こま145aの嵌合軸162が挿入できるようにし、一端には押しボタン141の凹部141c(図13参照)に当接する端面が形成され、他端(第1切換こま側に位置する端部)には周上等間隔に6個のリブ167を立設し、リブ立設側の端部には第1切換こま145aに設けたリブ163の傾斜面に当接する各リブ167の先端が山形に成形されるとともに各リブ167の中間が谷形に成形された端面を形成し、この凹凸が形成された端面に当接した第1切換こま145aのリブ163,163,163がその傾斜面に沿って谷側に移動することにより第1切換こま145aが一定方向へ回転する。
【0027】
切換リング145cは、図23(A),…,(E)に示すように、円筒部171の内径側にスプライン溝のような断面形状の溝172を刻設し、円筒部171の外周側に鍔部173を設け、弁体143に設けられて相反する向きの係止端143i,143iを突設した2つの係止アーム143hの間に入るガイドプレート174,174を鍔部173の周上等間隔2ケ所に突設し、このガイドプレート174,174に対して90度変位した位置に切換リング支持部材145dの開口179a(図27参照)に係合する爪部175,175を突設する。
内径側に溝172を刻設した円筒部171は、鍔部173に対して一方の側には円筒状に突出し、他方の側には端面に同一方向へ傾いた傾斜面を形成した軸方向に浅い溝172aと、鍔部173に達する軸方向に深い溝172bとを交互に設けた3分割された切欠円筒形状にして突出し、その軸方向に浅い溝172aの傾斜面に当接する第1切換こま145aのリブ163,163,163に形成された傾斜面に従って軸方向へ移動し、当接位置の傾斜面により軸方向に浅い溝172aと軸方向に深い溝172bとのいずれかに入るようになる。
軸方向に深い溝172bの形成側では、円筒部171の内側に、係合される第1切換こま145aの先端部に設けられたリブ163が当接する位置規制用の段差部172cを設け、第1切換こま145aのストロークを規定するとともに第1切換こま145aの通り抜けを防止する。
【0028】
切換リング支持部材145dは、図24〜27に示すように、本体176に切換リング145cの3分割されて切欠円筒形状に形成された部分を挿入できる大きさの孔を設けたリング状に形成し、このリング状の本体176から互いに対向する位置の外方に、弁座142の上端部外周に形成された係止部142b,142bに係止するフック状に形成した係止部177,177を先端に設けた係止アーム178,178を延設し、係止アーム178,178の延設位置から90度変位した位置には、係止部177,177の形成側と反対側に切換リング145cの支持部材179,179を突出する。
各支持部材179は本体176の外周に沿って湾曲した面を形成し、支持部材179の本体176との結合位置の中央部に切換リング145cの爪部175が係止する開口179aを設け、開口179aから先端側には尖端側に向けて肉厚が薄くなる傾斜面179bを形成する。
また、各係止アーム178の係止部形成側への曲がり部には補強用のリブ178aを設けて撓みを規制し、係合時の角部内面側に対する応力集中による亀裂発生を防止する。
【0029】
中継部113を介して頭部120に一体化された筒部111と分離結合可能に形成されるホース接続側の筒部112は、図28〜31に示すように、略円筒形状で、ホース接続側の端部に円形の孔を設けた端面112bを有し、その端面から外側に厚肉円筒状のホース接続部114を突出し、その先端部にホース取付ねじ115を形成し、ホース接続部114を設けた端部の反対側に位置する端部には、内面側に雌ねじ113cと筒部111の円筒部外面113aに嵌合するための円筒部内面113dとを形成して中継部113の雌側を形成する。
【0030】
筒部112の内面側には、上流側の端部および端面112bに水質浄化用カートリッジ130のホース接続側の端部用キャップ130bの端縁部の寸法に合わせて内側の寸法を形成した複数のリブ112a,…,112aを突出し、水質浄化用カートリッジ130の収容時に端部用キャップ130bの端縁部を挟持して、水質浄化用カートリッジ130を同心的に位置固定することができるようにするとともに、混合水がホース接続側より流入する場合のガイドおよび渦消し部材とする。
また、ホース接続部114の外周側には、水栓本体のホルダ部に嵌め込み支持する際の位置決めリブとなる突起部114aを突出する。
【0031】
頭部120の内部に組み込まれる仕切部材125は、図32〜34に示すように、円盤状仕切板125aの各面側の外周縁に短い円筒状の環状部材125b,125cを突設し、円盤状仕切板125aの中央部にシャワー吐出側またはストレート吐出側への入口部へ移行するための集合通過部材126(図36参照)を嵌合する嵌合孔125dを穿設する。そして、外周縁の下側の環状部材125cには外周面に条数2の多条雄ねじ125eを形成してシャワープレート121を螺合できるようにし、ねじ形成箇所の上側にはOリング溝125fを形成して漏れ止めできるようにする。
嵌合孔125dは、径が2段に分けられて、上部には円形の軸方向に対して同一径の孔が形成され、下部には軸方向下方に向けて縮径される孔に形成され、それらの中間には段差を設けて上方から集合通過部材126を嵌め込めるように形成する。
【0032】
集合通過部材126は、図35〜37に示すように、鍔側の端面を浅く削り込んで外縁付き平面形にした有鍔円柱の円柱部126aに、環状の溝126bを鍔側の浅く削り込んだ端面から軸方向に深くかつ貫通しない程度に刻設し、環状の溝126bの外周に外側の先端部が鍔部126dにまで達する多数の光芒126cを刻設し、この光芒126cを有する環状の溝126bを設けた円柱部126aの外径を鍔部126dの外径よりも小さくして、光芒126cの外側の下端部が側方に開口した形状に形成する。
この集合通過部材126は円柱部126aと鍔部126dの外形寸法を仕切部材125(図33参照)の嵌合孔125dに嵌め込むことができる外径にし、円柱部126aの側面に形成された開口が仕切部材125の嵌合孔125dに形成された下方に縮径される孔の位置に達するように軸方向の寸法を調節して、開口から径方向外下方へ流出する原水または浄水を縮径される孔により中心部下方に集中するように流出させる。
【0033】
仕切部材125の下流側に位置する吐出面形成部材としてのシャワープレート121は、図38〜41に示すように、平板状の円板部121aとその外周縁を立ち上げて形成した張出部121bとを形成し、円板部121aの中央部にストレート吐出口122を穿設し、このストレート吐出口122に隣接して吐出切換弁150の弁軸151a(図45参照)を貫通させて軸支する軸孔124を穿設し、ストレート吐出口122と軸孔124とを除いた面のストレート吐出口122の周囲にシャワー吐出口123となる小孔を多数個略均等な間隔で穿設する。
このシャワープレート121は、各孔を穿設した円板部121aの張出部形成側を混合水の流入側(上流側)とし、張出部121bの内周面側には条数が2の多条雌ねじ121cを形成して、仕切部材125に設けた多条雄ねじ125eに螺合できるようにする。
また、張出部121bの上端部の内側には拡径した段差部121dを設けてOリング溝を被う押圧面を形成し、仕切部材125のOリング溝125fに取り付けたOリング(図3参照)を外側から押圧して仕切部材125との螺合時に漏止めができるようにする。
【0034】
さらに、ストレート吐出口122の上部には、ストレート吐出用流路形成部材127(図44参照)を嵌合させる凹部121eを設け、シャワープレート中央部にストレート吐出用流路形成部材127を立設して、ストレート吐出側の流路(ストレート吐出流路127b)とシャワー吐出側の流路(シャワー吐出面上流側空間120c)とを仕切ることができるようにする。
さらにまた、張出部121bの外周面には、軸孔124を設けた位置の外周側に、軸孔穿設位置の外周面を挟むように2つの突出部121f,121fを突設し、吐出切換弁150の弁軸151aが軸孔124を貫通して軸支されて切換レバー151が2つの突出部121f,121fの間に設けられたとき、切換レバー151の操作範囲を2つの突出部121f,121fの間隔によって与えられた回動角に規制できるようにする。
【0035】
シャワープレート中央部に立設するストレート吐出用流路形成部材127は、図42〜44に示すように、上端縁が内面側に縮径された端部を有する円筒形状に形成され、円筒部の内部がストレート吐出流路127bとして利用される。
上端に形成された開口127aの開口径が円筒部分の内径よりも小さくなるように形成して、吐出切換弁150の弁体150aに形成された皿部150b(図46参照)を載置し易くする。また、下端部の外径はシャワープレート121の中央部に形成された凹部121eの内径側に嵌合できる大きさを有し、嵌合後にシャワープレート121の中央部に立設できるように嵌合状態が緊密になるように形成する。
【0036】
吐出切換弁150は、図3に示すように、シャワープレート121の円板部121aを貫通した軸回りに回動自在に支持される弁軸151aを一体に設けた切換レバー151と、集合通過部材126とストレート吐出用流路形成部材127との間に設けられた隙間に配置できるように上面を浅い凹面に形成した薄い皿状に形成した弁体150aとに分割される。
【0037】
切換レバー151は、図45に示すように、弁軸151aに対して垂直な方向にレバー部151bを延設し、その操作片であるレバー部151bの先端にレバー回動方向に対して略垂直な面を形成する指掛け部151cには両面側にそれぞれ凹部151dを形成して指の係止を容易にする。弁軸151aの先端には、弁体側に形成された嵌合孔150d(図46参照)に挿入して弁体150aと結合し、結合後の抜けを防止するための拡張側に付勢されている断面が矩形に形成された弾性係止部151e,151eを突出させる。
【0038】
弁体150aは、図46,47に示すように、上面を浅い凹面に形成した薄い皿状に形成し、下面を板厚分長くした曲率半径で湾曲した凸面に形成した皿部150bと、この皿部150bから一方向へ延設したアーム部150cと、このアーム部150cの先端部に弁軸側の弾性係止部151e,151eを挿入して内嵌する矩形断面の嵌合孔150dを穿設した軸結合部150eとからなる。
弁軸151a側の弾性係止部151e,151eを軸結合部150eの嵌合孔150dに挿入する際、シャワープレート121に形成された軸孔124に外方(下流側)から弾性係止部151e,151eを挿入して、軸孔124に弁軸151aを嵌合し、その後、弁体150a側の嵌合孔150dに弾性係止部151e,151eを抜け防止可能になるまで挿入して、弁体150aと切換レバー151とをシャワープレート121に組み付けるとともに吐出切換弁150を一体に結合する。
【0039】
〔作用効果〕
このように構成した第1実施形態では、流路切換弁140の押しボタン141を指で押圧することによって浄水と原水とを容易に切り換えることができ、また、浄水と原水との切換えとは独立に、吐出切換弁150の切換レバー151を回動操作することによってストレート吐出とシャワー吐出とを切り換えることができるようになる。
【0040】
流路切換弁140の押しボタン141を押圧して浄水吐出位置に押し下げた場合(図3〜5)には、流路切換弁140が弁閉状態となり、流路切換弁140のカートリッジ受け外面側に形成された流路116aに連通する流路が閉鎖状態となって、把持部110内に流入した混合水が、水質浄化用カートリッジ130の外周側流路131からフィルタ134および水質浄化材133を通過して水質を浄化しつつ水質浄化材133の中央空間部132に流出して、カートリッジ受け116の内面側の流路116bを介して頭部120に形成された空間120aに流出し、吐出切換弁150の選択に従って、空間120aから集合通過部材126を通過してストレート吐出口122またはシャワー吐出口123よりシャワープレート121の外部に吐出する。
【0041】
また、流路切換弁140の押しボタン141を押圧解除して原水吐出位置に押し戻した場合(図48〜51)には、流路切換弁140が弁開状態となり、流路切換弁140のカートリッジ受け外面側に形成された流路116aに連通する流路が開放状態となって、把持部110内に流入した混合水が、水質浄化用カートリッジ130の外周側流路131を通過し、カートリッジ受け116の外面側の流路116aから開口111d、流路形成部材118内の流路117、開口142aを経由して弁座142の内部に至る流路を通過することにより、頭部120に形成された空間120aに流出し、吐出切換弁150の選択に従って、ストレート吐出口122またはシャワー吐出口123を介してシャワープレート121の外部に吐出する。
その後、流路切換弁140の押しボタン141を把持部110の外方から押圧して、再度、浄水吐出位置に押し下げると、前述のような浄水吐出の場合に戻り、浄水を吐出するようになる。
【0042】
また、吐出切換弁150の操作は、流路切換弁140の操作とは独立に操作でき、ストレート吐出とシャワー吐出とを任意に設定することができる。
まず、切換レバー151を操作して弁軸151aの軸心を中心にしてストレート吐出側に回動すると、弁体150aがストレート吐出用流路形成部材127の開口127aの位置から外れ、集合通過部材126から流出する混合水がストレート吐出用流路形成部材127の開口127aへ流入し、ストレート吐出流路127bの内部を通過してストレート吐出口122から吐出する。
【0043】
そして、切換レバー151がストレート吐出側に設定されている場合に、切換レバー151を反対方向へ操作して、弁軸151aの軸心を中心にしてシャワー吐出側に回動すると、図3または49に示すように、弁体150aがストレート吐出用流路形成部材127の開口127aの上部に位置して開口127aを塞ぎ、集合通過部材126から流出する混合水が弁体150aの皿部150bに阻まれてストレート吐出用流路形成部材127の周囲に流出し、仕切部材125とシャワープレート121によって形成されたシャワー吐出面上流側空間120cを介してシャワー吐出口123から吐出するようになる。
その後、切換レバー151を操作して弁軸151aの軸心を中心にしてストレート吐出側に回動すると、前述のように、ストレート吐出口122から吐出するようになる。
【0044】
これにより、流路切換弁140の押しボタン141を把持部110の外方より押圧することにより、浄水吐出と原水吐出とを容易に切り換えることができ、浄水吐出時には、混合水が水質浄化用カートリッジ130の外周側流路131から中央空間部132へ水質浄化材133を通過する際に浄化されるようになり、また、原水吐出時には、フィルタ134の表面側を通過する混合水によって、浄水吐出時に溜まったフィルタ表面の蓄積物が洗い流され、目詰りを起こりにくくするとともに水質浄化材133の劣化を防止するようになり、長期間、水質浄化性能を高レベルに維持できるようになる。
これに加えて、吐出切換弁150が流路切換弁140と完全に独立しているため、原水と浄水のどちらが吐出される場合であっても、ストレート吐出またはシャワー吐出のいずれかを選択して吐出させることができ、4種類の利用可能な形態が選択できるようになる。
【0045】
〔第2実施形態〕
前記第1実施形態では水質浄化用カートリッジの外周側を原水流路(浄化直前流路)として形成されているが、この第2実施形態では、水質浄化用カートリッジの中央空間部を原水流路(浄化直前流路)として形成した場合について具体的に説明する。
以下の説明では、各部材の符号は200番台の番号にして第1実施形態と識別することにし、また、流路切換弁の構成に係る部材以外の部材については、第1実施形態と同じ構成にするとともに200番台の番号のうち2桁以下の番号を同じにして説明を省略する。
【0046】
〔構成〕
浄水機能付きシャワーヘッド200は、図52〜54の矢視断面図に示すように、図示しない混合水栓または混合水栓に設けられたホースに取付けできる端部を有する把持部210と、この把持部210の混合水栓接続側とは反対側の端部でシャワー吐出できる頭部220とを備える。
【0047】
把持部210は、頭部220に直結された筒部211と混合水栓接続側の筒部212とに分け、これらを着脱自在かつ一体的に組み合わせることができるようにするねじ結合部を形成した中継部213により分離結合自在に形成する。
この中継部213の螺合を解除して筒部211と筒部212とを分離することにより、把持部210の内部に水質浄化用カートリッジ230を交換可能に収容できるようにする。
さらに、筒部211の頭部直近の端部には、流路切換弁240を内蔵し、筒部外面から外方に流路切換弁240の操作端である押しボタンを突設させて、把持部210の外部から流路切換弁240を操作できるように形成する。
また、筒部212の混合水栓接続側の端部には厚肉円筒状のホース接続部214を設け、その先端部にホース取付ねじ215を形成して、ホースとの着脱を容易にする。
【0048】
頭部220は、把持部210から流入した混合水が滞留する空間(空洞)220aを頭部外皮220bにより形成するとともに、混合水が一様に吐出する吐出面を有するシャワープレート221を着脱自在に取り付け、そのシャワープレート221の中央部にストレート吐出口222を設け、その周囲を囲むようにシャワー吐出口223を設け、ストレート吐出とシャワー吐出とを切り換える吐出切換弁250を内設し、その吐出切換弁250の操作端となる切換レバー251をシャワープレート221の外部に突設する。
【0049】
水質浄化用カートリッジ230は、活性炭を主成分とする水質浄化材233を中心軸と同心的に軸方向に長い貫通孔(中央空間部232)を設けた筒状に成形し、その内周面に不織布、スポンジまたは網等からなるフィルタ235を周設し、水質浄化材233の混合水の流れから見て下流側に位置する端部に中央空間部内嵌用の筒部と外周面外嵌用の筒部とを有する端部用キャップ230aを嵌合し、また、上流側に位置する端部に中央空間部内嵌用の筒部と外周面外嵌用の筒部とを有する端部用キャップ230bを嵌合する。
【0050】
把持部210の頭部側に位置する筒部211には、内部に水質浄化用カートリッジ230の下流側(頭部側)の端部を差し込み固定する円筒状のカートリッジ受け216を突設し、また、ホース接続側に位置する筒部212には、内面の上流側に位置する端部に円筒状のカートリッジ受け217を突設する。
筒部211のカートリッジ受け216に水質浄化用カートリッジ230の下流側に設けられた端部用キャップ230aの挿入端を差し込み、そして、水質浄化用カートリッジ230の上流側に位置する端部に設けられた端部用キャップ230bが筒部212に設けられたカートリッジ受け217に嵌合するように、中継部213を螺合して筒部211に筒部212を組み付けることにより、水質浄化用カートリッジ230の両端部を芯出しおよび位置固定して、把持部210の中に水質浄化用カートリッジ230を略同軸的に収容する。
【0051】
水質浄化用カートリッジ230を把持部210に収容して形成される流路のうち、水質浄化用カートリッジ230の外周側流路231は浄水流路の一部となり、また、水質浄化用カートリッジ230の中央空間部232を原水流路の一部となる。そして、カートリッジ受け216の外周側の流路216aは水質浄化用カートリッジ230の外周側流路231と連通して浄水流路の一部となり、また、カートリッジ受け216の内面側の流路(空間)216bは水質浄化用カートリッジ230の中央空間部232と連通して原水流路の一部となる。
【0052】
カートリッジ受け216の下流側に流路切換弁240を内蔵し、流路切換弁240の弁座242の側面にはカートリッジ受け216の内面側の流路216bに連通する開口(流路)を穿設する。
そして、流路切換弁240の操作部材である押しボタン241を、流路切換弁240の内蔵位置における切換弁中心軸の軸心線上に押しボタン241の中心位置を合わせるとともに、筒部211の外周面から外方に突設する。
【0053】
これにより、流路切換弁240の押しボタン241を押圧して浄水吐出にした場合には、流路切換弁240が弁閉状態となり、カートリッジ受け216の内面側に形成された流路216bに連通する流路が閉鎖状態となり、把持部210内に流入した混合水が、水質浄化用カートリッジ230の中央空間部232から水質浄化用カートリッジ230のフィルタ235および水質浄化材233を通過して水質を浄化しつつ外周側流路231に流出して、カートリッジ受け216の外周側の流路216aを介して頭部220に形成された空間220aに流出し、その後は、吐出切換弁250の選択に従って、空間220aからストレート吐出口222またはシャワー吐出口223を介してシャワープレート221の外部に吐出する。
【0054】
また、流路切換弁240の押しボタン241を押し戻して原水吐出にした場合には、流路切換弁240が弁開状態となり、カートリッジ受け216の内面側に形成された流路216bに連通する流路が開放状態となり、把持部210内に流入した混合水が、水質浄化用カートリッジ230の中央空間部232を通過し、カートリッジ受け216の内面側の流路216bを介して流路切換弁240の弁座内に流入し、弁座内を通過して空間220aに流出し、その後は、吐出切換弁250の選択に従って、ストレート吐出口222またはシャワー吐出口223を介してシャワープレート221の外部に吐出する。
【0055】
頭部220の内部に形成された空間220aの下流側であって吐出切換弁250を収容する部分の上流側には、空間220aとシャワー吐出面上流側空間220cとの間を仕切る仕切部材225を設け、その仕切部材225の円盤状仕切板225aの中央部に集合通過部材226を設ける。
仕切部材225の下流側に設けられる吐出切換弁250の弁体250aは、その弁体250aが集合通過部材226の直下に位置できるように配置する。
集合通過部材226および吐出切換弁250の弁体250aが上下に配置された位置の、さらに下流側には、シャワープレート221に形成されたストレート吐出口222に連通するストレート吐出用流路形成部材227を立設してストレート吐出流路227bを形成する。
【0056】
吐出切換弁250は、弁体250aが仕切部材225の下流側で集合通過部材226から僅かに隙間をあけた直近の下流に配置され、弁体250aの下面をストレート吐出用流路形成部材227の上端に形成された開口227aに接触できる直近の位置に配置して、ストレート吐出用流路形成部材227の蓋として上部から覆いかぶさることができるようにし、また、切換レバー251の操作によって、弁体250aが開口227aの真上の位置から弁体250aの全体が開口227aの位置から外れるまでの範囲で、弁体250aがストレート吐出用流路形成部材227の上端に出入り自在に回動できるように、切換レバー251の回動角度を設定する。
【0057】
頭部220は、図55〜58に示すように、把持部側に筒部211を一体的に突出し、その筒部211の先端部には筒部212との嵌合用の円筒部外面213aと雄ねじ213bとを外面側に形成して中継部213の雄側を形成し、筒部211の中継部213と空間220aとの中間位置に流路切換弁組込部211aと弁座242とを形成し、頭部220の吐出側には頂部が曲面に形成され主要部が略円筒状に形成されて内部に特別な突出部が設けられていない空洞となっている頭部外皮220bにより略円筒状に形成し、仕切板や吐出切換弁等を収容することができるようにする。
【0058】
そして、中継部形成箇所の内面側には、水質浄化用カートリッジ230の下流側の端部用キャップ230aを内嵌できる円筒形状のカートリッジ受け216を、筒部211の上流側と下流側とを仕切る隔壁211cにより、隔壁211cの上流側の面で筒部211に対して同軸的に支持して配置する。
さらに、隔壁211cの下流側には流路切換弁240を組み込む流路切換弁組込部211aと弁体嵌合用に形成された筒状の弁座242とを同軸的に形成し、流路切換弁組込部211aの側面の一部を隔壁211cと一体に形成し、さらに、隔壁211cの側部および下部であって弁座242の側面外方および下側になる位置を開口して、カートリッジ受け外周側の流路216aの側部および下部と弁座242の側面外方および下側との間を連通する流路218を形成する。
【0059】
原水と浄水とを切り換える流路切換弁240は、弁座242の内外に取り付ける各部材が第1,2実施形態で使用されたものと同一の部材を利用する。
すなわち、流路切換弁組込部212aに固定される弁座242と、弁座242に組み込まれて押しボタン241により動かされる弁体243と、弁座242の底面と弁体243の下端との間に介装されて押しボタン241の押圧力が解除されたときに弁体243を押し戻すコイルスプリング244と、押しボタン241と弁体243との間に介装されて弁体243の軸方向の位置を変更する弁体位置切換機構245とからなる。
【0060】
弁座242は、円筒状に形成し、上端から弁体243を内嵌できるように弁体の外径よりも大きく内径を形成するとともに下端部には弁体が通り抜けないように縮径した縮径部を形成した内面を有し、上端の外周縁には周上等間隔2か所に切換リング支持部材245dの係止部と逆向きの形状を有して切換リング支持部材245dを係止する係止部242b,242b(図54参照)を形成する。
弁座242を形成する円筒の側面とカートリッジ受け216の内面側の流路216bとの間を連通する流路219を形成し、弁開時に水質浄化用カートリッジ230の中央空間部232を通過した原水を弁座内に導入できるようにする。
流路切換弁240が組み込まれる流路切換弁組込部211aと弁座242を形成する円筒とは、どちらも中心軸を同一中心軸とし、この同一の中心軸を把持部210の中心軸に対して交差方向に向け、弁座242内で移動する弁体243の移動方向が把持部210の中心軸に対して交差方向になるようにする。
【0061】
これにより、弁閉時に、弁座242に内嵌された弁体243が弁内流路を閉じて流路切換弁240が閉状態になると、水質浄化用カートリッジ230の中央空間部232から外周側流路231に流出し、外周側流路231からカートリッジ受け外面側の流路216aおよび浄水が流路218を通過して頭部220の空間220aに流出できるようになる。また、これに対して、弁開時に、弁体243が弁内流路を開放して流路切換弁240が開状態になると、水質浄化用カートリッジ230の中央空間部232からカートリッジ受け内面側の流路216bおよび流路219を経て頭部220の空間220aに流出するようになる。
【0062】
筒部211と分離結合可能に形成されるホース接続側の筒部212は、図59〜61に示すように、略円筒形状で、ホース接続側の端部の外端面から外方に向けて厚肉円筒状のホース接続部214を同軸的に突出し、その先端部外周側にホース取付ねじ215を形成し、内面側には、上流側の端面212bに水質浄化用カートリッジ230のホース接続側に設けられた端部用キャップ230bの小径側嵌合部の寸法に合わせて内側の寸法を形成した円筒形状のカートリッジ受け217を突出し、水質浄化用カートリッジ230の収容時に端部用キャップ230bの嵌合部に嵌合して、水質浄化用カートリッジ230の上流側端部を同心的に位置固定することができるようにする。
【0063】
ホース接続部214を設けた端部の反対側に位置する端部には、内面側に雌ねじ213cと筒部211の円筒部外面213aに嵌合するための円筒内面213dとを形成して中継部213の雌側を形成する。
また、ホース接続部214の外周側には水栓本体のホルダ部に嵌め込み支持する際の位置決めリブとなる突起部214aを突出する。
その他、流路切換弁240および吐出切換弁250ならびにこれらに関連した他の流路や部品については、第1実施形態と同様に構成する。
【0064】
〔作用効果〕
このように構成した第2実施形態では、流路切換弁240の押しボタン241を指で押圧することによって浄水と原水とを容易に切り換えることができ、また、浄水と原水との切換えとは独立に、吐出切換弁250の切換レバー251を回動操作することによってストレート吐出とシャワー吐出とを切り換えることができるようになる。
【0065】
流路切換弁240の押しボタン241を押圧して浄水吐出位置に押し下げた場合(図52〜54)には、流路切換弁240が弁閉状態となり、流路切換弁240のカートリッジ受け216に形成された内面側の流路216bに連通する流路が閉鎖状態となり、把持部210内に流入した混合水が、水質浄化用カートリッジ230の中央空間部232からフィルタ235および水質浄化材233を通過して水質を浄化しつつ水質浄化材233を通り抜けて外周側流路231に流出し、外周側流路231からカートリッジ受け216の外周側の流路216aおよび流路218を介して頭部220に形成された空間220aに流出し、吐出切換弁250の選択に従って、空間220aから集合通過部材226を通過してストレート吐出口222またはシャワー吐出口223よりシャワープレート221の外部に吐出する。
【0066】
また、流路切換弁240の押しボタン241を押圧解除して原水吐出位置に押し戻した場合(図62〜64)には、流路切換弁240が弁開状態となり、流路切換弁240に連通する流路219が開放状態となって、把持部210内に流入した混合水が、水質浄化用カートリッジ230の中央空間部232を通過し、カートリッジ受け216の内面側の流路216bから流路219を経由して弁座242の内部に至る流路を通過することにより、頭部220に形成された空間220aに流出し、吐出切換弁250の選択に従って、ストレート吐出口222またはシャワー吐出口223を介してシャワープレート221の外部に吐出する。
その後、流路切換弁240の押しボタン241を把持部210の外方から押圧して、再度、浄水吐出位置に押し下げると、前述のような浄水吐出の場合に戻り、浄水を吐出するようになる。
また、吐出切換弁250の操作は、第1実施形態の場合と同様に操作することによって、ストレート吐出とシャワー吐出とを任意に選択することができる。
【0067】
このようにして、流路切換弁240の押しボタン241を把持部210の外方より押圧することにより、浄水吐出と原水吐出とを容易に切り換えることができ、浄水吐出時には、混合水が水質浄化用カートリッジ230の中央空間部232から外周側流路231へ水質浄化材233を通過する際に浄化され、また、原水吐出時には、フィルタ235の表面側を通過する混合水によって、浄水吐出時に溜まったフィルタ表面の蓄積物が洗い流され、目詰りを起こりにくくするとともに水質浄化材233の劣化を防止するようになり、長期間、水質浄化性能を高レベルに維持できるようになる。
これに加えて、吐出切換弁250が流路切換弁240と完全に独立しているため、原水と浄水のどちらが吐出される場合であっても、ストレート吐出またはシャワー吐出のいずれかを選択して吐出させることができ、4種類の利用可能な形態が選択できるようになる。
【0068】
〔第3実施形態〕
前記の第1,2実施形態は水質浄化用カートリッジの下流側に原水と浄水との吐出を選択する流路切換弁を設けているが、この第3実施形態では水質浄化用カートリッジの上流側に流路切換弁を設け、原水を水質浄化用カートリッジの外周側に形成された流路まで導き入れて外周側から中心部の中央空間部まで通過する間に浄化されるようにした場合について具体的に説明する。
以下の説明では、各部材の符号は300番台の番号にして第1,2実施形態と識別することにし、また、流路切換弁の構成に係る部材以外の部材については、第1,2実施形態と同じ構成にするとともに符号を300番台の下2桁の番号を同じにして説明を省略する。
【0069】
〔構成〕
浄水機能付きシャワーヘッド300は、図65〜66の外観図に示すように、図示しない混合水栓または混合水栓に設けられたホースに取付けできる端部を有する把持部310と、この把持部310の混合水栓接続側とは反対側の端部に一体的に形成されてシャワー吐出できる頭部320とを備える。
【0070】
把持部310は、頭部320側に直結した筒部311と混合水栓接続側の筒部312とに分け、この両筒部311,312の結合部分には着脱自在かつ一体的に組み合わせることができるようにするねじ結合部を形成した中継部313を形成し、この中継部313の螺合を解除して筒部311と筒部312を分離することにより、把持部310の内部に水質浄化用カートリッジ330(図67,68参照)を収容することができるようになる。また、混合水栓接続側の端部には円筒状のホース接続部314を設け、その先端部にホース取付ねじ315を形成して、ホースとの着脱を容易にする。また、把持部310の水質浄化用カートリッジ330の上流側となるホース取付側の端部には、流路切換弁340の操作端である押しボタン341を突き出して、把持部310の外部から流路切換弁340を操作できるように形成する。
【0071】
頭部320は、頂部が曲面に形成され主要部が略円筒形状に形成されて、内部に特別な突出部が設けられておらず、把持部310から流入した混合水が滞留する空間(空洞)320a(図67,68参照)を頭部外皮320bにより形成し、混合水が一様に吐出する吐出面を有して着脱自在なシャワープレート321を形成し、そのシャワープレート321の中央部にストレート吐出口322を設け、その周囲を囲むようにシャワー吐出口323を設け、ストレート吐出とシャワー吐出とを切り換える吐出切換弁350を内設し、その吐出切換弁350の操作部となる切換レバー351をシャワープレート321の外部に突出配置する。
【0072】
この浄水機能付きシャワーヘッド300では、図67〜69に示すように、把持部310に内蔵した水質浄化用カートリッジ330の外周側流路331を原水流路の一部とし、水質浄化用カートリッジ330の中央空間部332を浄水流路または原水流路の一部として利用する。
この場合の水質浄化用カートリッジ330は、中心軸と同心的に軸方向に長い貫通孔(中央空間部332)を設けて筒状に形成した活性炭を主成分とする水質浄化材333と、その外周面に不織布、スポンジまたは網等からなるフィルタ334を周設したものに、把持部内で同心的に嵌め合い位置固定するための端部用キャップ330a,330bを各端部に取り付けたものである。
【0073】
把持部310の頭部320側に位置する筒部311には、内部の頭部側端面に筒部311と同軸な円筒形状に形成されたカートリッジ受け316を突設し、このカートリッジ受け316に水質浄化用カートリッジ330に設けられた下流側の端部用キャップ330aの挿入端を差し込むことによって、水質浄化用カートリッジ330の下流側端部を芯出しおよび位置固定できるようにする。
そして、筒部312の上流側に位置する端部に配設された流路切換弁340の下流側の壁面に筒部312と同軸な円筒形状に形成したカートリッジ受け317を突設し、筒部311と筒部312との中継部313を螺合して、筒部312を筒部311に組付けることにより、水質浄化用カートリッジ330の上流側(ホース接続側)の端部用キャップ330bの挿入端をカートリッジ受け317に嵌合し、芯出しおよび位置固定して、把持部310の中に水質浄化用カートリッジ330を略同軸的に収容する。
【0074】
これにより、カートリッジ受け316の外周側の空間316aは、水質浄化用カートリッジ330の外周側流路331と連通して原水流路の閉鎖端部となり、さらにカートリッジ受け316の内面側の流路316bは、水質浄化用カートリッジ330の中央空間部332と連通して浄水流路の一部を形成するとともに原水流路の一部を形成する。
また、カートリッジ受け317の内面側の流路317bは、水質浄化用カートリッジ330の中央空間部332と連通して浄水流路の端部を形成するとともに原水流路の入口部を形成し、カートリッジ受け317の外周側の流路317aは、水質浄化用カートリッジ330の外周側流路331と連通して原水流路の入口部を形成する。
【0075】
頭部320の内部に形成された空間320aの下流側であって吐出切換弁350を収容する部分の上流側には、空間320aとシャワー吐出面上流側空間320cとの間を仕切る仕切部材325を設け、その仕切部材325の円盤状仕切板325aの中央部に集合通過部材326を設ける。
仕切部材325の下流側に設けられる吐出切換弁350は、その弁体350aが集合通過部材326の直下に位置できるように配置する。
そして、集合通過部材326および吐出切換弁350の弁体350aが上下に配置された位置の、さらに下流側には、シャワープレート321に形成されたストレート吐出口322に連通するストレート吐出用流路形成部材327を立設する。
【0076】
頭部320は、図70〜73に示すように、把持部側に筒部311を突出し、その突出した筒部311の外周面には、結合時の芯出し用の円筒部313aを形成し、この中継部313の先端側に筒部312とねじ結合するための雄ねじ313bを形成し、さらに、円筒部313aの軸方向の基部には、中継部313の漏止めに必要なOリング(図67参照)を嵌め込むOリング溝313fを刻設して、中継部313の雄側を形成する。
頭部320と筒部311との境界となる壁面には、筒部側に突出した筒部311と同軸な円筒形状のカートリッジ受け316を突設し、カートリッジ受け316の外側の空間316aは壁面により閉鎖されたままの状態にしておき、カートリッジ受け316の内部を開口して、カートリッジ受け316の内側を頭部320と筒部311との間の流路316bとして形成する。
そして、頭部外皮320bにより、頭部320の頂部が曲面に形成され主要部が略円筒状に形成されて、内部に特別な突出部が設けられていない空間を形成して、頭部320の吐出側には仕切板や吐出切換弁等を収容することができるようにする。
【0077】
筒部311と分離結合可能に形成される筒部312は、図74〜78に示すように、略円筒形状で、ホース接続側の端部に円形の孔を設けた端面312bを有し、その端面から円筒状のホース接続部314を突出し、その先端部にホース取付ねじ315を形成し、ホース接続部314の外周側には水栓本体のホルダ部に嵌め込み支持する際の位置決めリブとなる突起部314aを突設する。
筒部312の下流側の端部には、中継部313の雌側を形成し、その内面側に雌ねじ313cと、嵌合用の円筒内面313dを雌ねじ形成箇所の先端側に形成し、筒部311の雄側の中継部313に螺着して、把持部310を形成することができるようにする。
筒部312の上流側の端部には、端面312bに一側面を接するように配置して筒部312の中心軸に対して略垂直な方向に中心軸を向けた平面形状が略正方形の有底角筒形状に形成された流路切換弁組込部312aと、この流路切換弁組込部312aと同軸的に配置して、上端部を流路切換弁組込部312aの下端部に底壁を貫通して挿入した、弁体嵌合用に形成された有底円筒形状の弁座342とを配設する。
【0078】
そして、水質浄化用カートリッジ330のホース接続側に設けられた端部用キャップ330bに形成されている端縁部(挿入端部)の外径寸法に合わせて内径寸法を形成した、有底円筒形状のカートリッジ受け317を筒部312と同軸的に配置するとともに開口側を下流側に向け、カートリッジ受け317の有底側を流路切換弁組込部312aの最下流側の外端面に一体的に形成する。
カートリッジ受け317の下端部と弁座342の下端部とにそれぞれ開口317cと開口342aを穿設し、それらの開口317cと開口342aとの間を連通する角筒形状の流路312cを設けて、弁座342の内部から流路312cを経由してカートリッジ受け317の内面側に形成された流路317bに達する混合水の流路を形成する。
【0079】
流路切換弁組込部312aの底板よりも下方に位置し、かつ、筒部312の端面312b側に位置する弁座342の側周面には、略中央部に半周にわたる比較的広幅の切込みにより形成した開口342aを設け、弁開状態では、ホース接続側から筒部312の内部に流入した混合水が、開口342aから弁座342の内部に流入し、開口342cから流出して、流路312cを介してカートリッジ受け317の内面側に形成された流路317bを通過する。また、弁閉状態では弁座342の内部に流入せずに、弁座342の外周側および下方を介してカートリッジ受け317の外周側に形成された流路317aを通過する。
【0080】
原水と浄水とを切り換える流路切換弁340は、弁座342の内外に取り付ける各部材が第1,2実施形態で使用されたものと同一の部材を利用する。
すなわち、流路切換弁組込部312aに固定される弁座342と、弁座342に組み込まれて押しボタン341により動かされる弁体343と、弁座342の底面と弁体343の下端との間に介装されて押しボタン341の押圧力が解除されたときに弁体343を押し戻すコイルスプリング344と、押しボタン341と弁体343との間に介装されて弁体343の軸方向の位置を変更する弁体位置切換機構345とからなる。
【0081】
頭部320の内部に組み込まれる仕切部材325は、円盤状仕切板325aの中央部にシャワー吐出側またはストレート吐出側への入口部へ移行するための集合通過部材326を嵌合する。そして、外周縁の下側にシャワープレート321を螺合できるようにするとともに、ねじ形成箇所の上側にはOリングにより漏止めができるようにする。
仕切部材325の下流側に位置する吐出面形成部材としてのシャワープレート321は、平板状の円板部から外周縁を立ち上げた形状に形成し、円板部の中央部にストレート吐出口322を穿設し、このストレート吐出口322に隣接して吐出切換弁350の軸を貫通させて軸支し、ストレート吐出口322と軸支箇所とを除いた面のストレート吐出口322の周囲にシャワー吐出口323となる小孔を多数個略均等な間隔で穿設する。
【0082】
さらに、ストレート吐出口322の上部には、ストレート吐出用流路形成部材327を設け、シャワープレート中央部にストレート吐出用流路形成部材327を立設して、ストレート吐出側の流路(ストレート吐出流路327b)とシャワー吐出側の流路(シャワー吐出面上流側空間320c)とを仕切ることができるようにする。
シャワープレート中央部に立設するストレート吐出用流路形成部材327は、上端縁が内面側に縮径された端部を有する円筒形状に形成され、円筒部の内部がストレート吐出流路327bとして利用され、その上端に形成された開口327aの開口径が円筒部分の内径よりも小さくなるように形成して、吐出切換弁350の弁体350aを載置し易くする。
【0083】
吐出切換弁350は、シャワープレート321を貫通して軸回りに回動自在に支持される弁軸を一体に設けた切換レバー351と、集合通過部材326とストレート吐出用流路形成部材327との間に設けられた隙間に配置できるように上面を浅い凹面に形成した薄い皿状に形成した弁体350aとに分割される。
この吐出切換弁350は、弁体350aを集合通過部材326から僅かに隙間をあけた直近の下流に配置し、弁体350aの下面をストレート吐出用流路形成部材327の上端に形成された開口327aに接触できる直近の位置に配置して、ストレート吐出用流路形成部材327の蓋として上部から覆い被さることができるようにし、また、切換レバー351の操作によって、弁体350aが開口327aの真上の位置から弁体350aの全体が開口327aの位置から外れるまでの範囲で、弁体350aがストレート吐出用流路形成部材327の上端に出入り自在に回動できるように、切換レバー351の回動角度を設定する。
【0084】
〔作用効果〕
このように構成した第3実施形態では、把持部310のホース接続側の端部に設けられた流路切換弁340の押しボタン341を押圧操作することによって浄水と原水とを切り換えることができ、また、浄水と原水との切換えとは独立に、吐出切換弁350の切換レバー351を回動操作することによってストレート吐出とシャワー吐出とを切り換えることができるようになる。
【0085】
いま、流路切換弁340の設定位置を、浄水吐出位置(押しボタン押下げ状態)に合わせた場合(図65〜69)には、流路切換弁340が弁閉状態となり、把持部310の上流側に設けられたカートリッジ受け317の内面側に形成された流路317bの上流側が閉鎖状態となって、把持部310内に流入した混合水が、水質浄化用カートリッジ330の外周側流路331からフィルタ334および水質浄化材333を通過して水質を浄化しつつ水質浄化材333の中央空間部332に流出して、カートリッジ受け316の内面側の流路316bを介して頭部320に形成された空間320aに流出し、吐出切換弁350の選択に従って、空間320aから集合通過部材326を通過してストレート吐出口322またはシャワー吐出口323よりシャワープレート321の外部に吐出する。
【0086】
また、流路切換弁340の押しボタン341を押圧解除して原水吐出位置(押しボタン突出状態)に押し戻した場合(図79〜83)には、流路切換弁340が弁開状態となり、カートリッジ受け317の内面側に形成された流路317bに連通する流路が開放状態となって、把持部310内に流入した混合水が、弁座342の側周面に形成された開口342aから弁座342内に流入し、弁座342の下端部に穿設された開口342cから、流路312cを介して、カートリッジ受け317の内面側に形成された流路317bに流出し、さらに水質浄化材333の中央空間部332と、下流側に設けられたカートリッジ受け316の内面側に形成された流路316bとを介して、頭部320に形成された空間320aに流出し、吐出切換弁350の選択に従って、空間320aから集合通過部材326を通過してストレート吐出口322またはシャワー吐出口323よりシャワープレート321の外部に吐出する。
その後、流路切換弁340の押しボタン341を把持部310の外方から押圧して、再度、浄水吐出位置に押し下げると、前述のような浄水吐出の場合に戻り、浄水を吐出するようになる。
【0087】
また、吐出切換弁350の操作は、流路切換弁340の操作とは独立に操作でき、ストレート吐出とシャワー吐出とを任意に設定することができる。
まず、切換レバー351を操作してストレート吐出側に回動すると、弁体350aがストレート吐出用流路形成部材327の開口327aの位置から外れ、集合通過部材326から流出する混合水がストレート吐出用流路形成部材327の開口327aへ流入し、ストレート吐出流路327bを通過してストレート吐出口322から吐出する。
そして、切換レバー351がストレート吐出側に設定されている場合に、切換レバー351を反対方向へ操作してシャワー吐出側に回動すると、図67または81に示すように、弁体350aがストレート吐出用流路形成部材327の開口327aの上部に位置して開口327aを塞ぎ、集合通過部材326から流出する混合水が弁体350aに阻まれてストレート吐出用流路形成部材327の周囲に流出し、仕切部材325とシャワープレート321によって形成されたシャワー吐出面上流側空間320cを介してシャワー吐出口323から吐出するようになる。
その後、切換レバー351を操作してストレート吐出側に回動すると、前述のように、ストレート吐出口322から吐出するようになる。
【0088】
これにより、流路切換弁340の押しボタン341を把持部310の外方より押圧することにより、浄水吐出と原水吐出とを容易に切り換えることができ、浄水吐出時には、混合水が水質浄化用カートリッジ330の外周側流路331から中央空間部332へ水質浄化材333を通過する際に浄化されるようになる。
これに加えて、吐出切換弁350が流路切換弁340と完全に独立しているため、原水と浄水のどちらが吐出される場合であっても、ストレート吐出またはシャワー吐出のいずれかを選択して吐出させることができ、4種類の利用可能な形態が選択できる。
【0089】
〔第4実施形態〕
前記第3実施形態は水質浄化用カートリッジの外周側を浄化前の上流側流路として形成されているが、この第4実施形態では、水質浄化用カートリッジの上流側に流路切換弁を設けるとともに水質浄化用カートリッジの中央空間部を浄化前の上流側流路として形成した場合について具体的に説明する。
以下の説明では、各部材の符号は400番台の番号にして第3実施形態と識別することにし、また、流路切換弁の構成に係る部材以外の部材については、第3実施形態と同じ構成にするとともに符号を400番台の下2桁の番号を同じにして説明を省略する。
【0090】
〔構成〕
浄水機能付きシャワーヘッド400は、図84〜86の矢視断面図に示すように、図示しない混合水栓または混合水栓に設けられたホースに取付けできる端部を有する把持部410と、この把持部410の混合水栓接続側とは反対側の端部でシャワー吐出できる頭部420とを備える。
【0091】
把持部410は、頭部420に直結した筒部411と混合水栓接続側の筒部412とに分け、この両筒部411,412の結合部分には着脱自在かつ一体的に組み合わせることができるようにするねじ結合部を形成した中継部413を形成する。この中継部413の螺合を解除して筒部411と筒部412を分離することにより、把持部410の内部に水質浄化用カートリッジ430を収容することができるようになる。
また、混合水栓接続側の端部には円筒状のホース接続部414を設け、その先端部にホース取付ねじ415を形成して、ホースとの着脱を容易にする。また、把持部410のホース取付側の端部には、水質浄化用カートリッジ430の上流側に流路切換弁440を設け、その操作端である押しボタン441を把持部外周面より突出して、把持部410の外部から流路切換弁440を操作できるように形成する。
【0092】
頭部420は、頂部が曲面に形成され主要部が略円筒形状に形成されて、内部に特別な突出部が設けられておらず、把持部410から流入した混合水が滞留する空間(空洞)420aを頭部外皮420bにより形成し、混合水が一様に吐出する吐出面を有して着脱自在なシャワープレート421を形成し、そのシャワープレート421の中央部にストレート吐出口422を設け、その周囲を囲むようにシャワー吐出口423を設け、ストレート吐出とシャワー吐出とを切り換える吐出切換弁450を内設し、その吐出切換弁450の操作部となる切換レバー451をシャワープレート421の外部に突出配置する。
【0093】
この浄水機能付きシャワーヘッド400では、把持部410に内蔵した水質浄化用カートリッジ430の中央空間部432を原水流路の一部とし、水質浄化用カートリッジ430の外周側流路431を浄水流路または原水流路の一部として利用する。
この場合の水質浄化用カートリッジ430は、中心軸と同心的に軸方向に長い貫通孔(中央空間部432)を設けて筒状に形成した活性炭を主成分とする水質浄化材433と、その中央空間部432の内面に不織布、スポンジまたは網等からなるフィルタ435を周設したものに、把持部内で同心的に嵌め合い、位置固定するための端部用キャップ430a,430bを各端部に取り付けたものである。
【0094】
把持部410の頭部側に位置する筒部411には、内部の頭部420との境界位置に周上等間隔3個の平板状に形成したリブ411b,…,411bを突設し、このリブ突設位置に水質浄化用カートリッジ430に設けられた下流側の端部用キャップ430aを差し込むことによって、水質浄化用カートリッジ430の下流側端部を芯出しおよび位置固定できるようにする。
そして、筒部412の上流側に位置する端部に配設された流路切換弁440の下流側に筒部412と同軸な円筒形状に形成したカートリッジ受け417を突設し、このカートリッジ受け417の上流側の外周端には流路切換弁組込部412aの下流側に接するとともに筒部412の内壁面に達するフランジを形作る壁面418を設けて筒部412を軸方向に仕切ることにより水質浄化用カートリッジ430の内外の流路を規制し、筒部411と筒部412との中継部413を螺合して、筒部412を筒部411に組付けることにより、水質浄化用カートリッジ430の上流側(混合水栓接続側)の端部用キャップ430bの挿入端をカートリッジ受け417に嵌合し、芯出しおよび位置固定して、把持部410の中に水質浄化用カートリッジ430を略同軸的に収容する。
【0095】
これにより、リブ411b配置箇所の周辺は、浄水流路の一部を形成するとともに原水流路の一部を形成する。
また、カートリッジ受け417の内面側の流路417bは、水質浄化用カートリッジ430の中央空間部432と連通して浄化用の原水流路の入口部を形成し、カートリッジ受け417の外周側の流路417aは、水質浄化用カートリッジ430の外周側流路431と連通して流路切換弁下流側の原水流路入口部を形成する。
【0096】
頭部420の内部に形成された空間420aの下流側であって吐出切換弁450を収容する部分の上流側には、空間420aとシャワー吐出面上流側空間420cとの間を仕切る仕切部材425を設け、その仕切部材425の円盤状仕切板425aの中央部に集合通過部材426を設ける。
仕切部材425の下流側に設けられる吐出切換弁450は、その弁体450aが集合通過部材426の直下に位置できるように配置する。
そして、集合通過部材426および吐出切換弁450の弁体450aが上下に配置された位置の、さらに下流側には、シャワープレート421に形成されたストレート吐出口422に連通するストレート吐出用流路形成部材427を立設する。
【0097】
頭部420は、図87〜91に示すように、把持部側に筒部411を突出し、その突出した筒部411の外周面には、結合時の芯出し用の円筒部413aを形成し、この中継部413の先端側に筒部412とねじ結合するための雄ねじ413bを形成し、さらに、円筒部413aの軸方向の基部には、中継部413の漏止めに必要なOリング(図84参照)を嵌め込むOリング溝413fを刻設して、中継部413の雄側を形成する。
頭部420と筒部411との境界となる周壁面には、筒部側における内面に周上等間隔に3個のリブ411b,…,411bを突出する。各リブ411bは水質浄化用カートリッジ430の下流側の端部用キャップ430aの外径寸法に合わせて内接円の径を設定し、端部用キャップ430aが各リブ411bの先端面により支持されるように、内壁面からの高さを調節し、そして、軸方向への移動を抑えるための軸方向に対して垂直な面を有する段差当接部411cを設けて、2段の高さを有する支持部材に成形する。
そして、頭部外皮420bにより、頭部420の頂部が曲面に形成され主要部が略円筒状に形成されて、内部に特別な突出部が設けられていない空間を形成して、頭部420の吐出側には仕切板や吐出切換弁等を収容することができるようにする。
【0098】
筒部411と分離結合可能に形成される筒部412は、図92〜96に示すように、略円筒形状で、ホース接続側の端部に円形の孔を設けた端面412bを有し、その端面から円筒状のホース接続部414を突出し、その先端部にホース取付ねじ415を形成し、ホース接続部414の外周側には水栓本体のホルダ部に嵌め込み支持する際の位置決めリブとなる突起部414aを突設する。
筒部412の下流側の端部には、中継部413の雌側を形成し、その内面側に雌ねじ413cと、嵌合用の円筒内面413dを雌ねじ形成箇所の先端側に形成し、筒部411の雄側の中継部413に螺着して、把持部410を形成することができるようにする。
筒部412の上流側の端部には、端面412bに一側面を接するように配置して筒部412の中心軸に対して略垂直な方向に中心軸を向けた平面形状が略正方形の有底角筒形状に形成された流路切換弁組込部412aと、この流路切換弁組込部412aと同軸的に配置して、上端部を流路切換弁組込部412aの下端部に底壁を貫通して挿入した、弁体嵌合用に形成された有底円筒形状の弁座442とを配設する。
【0099】
そして、水質浄化用カートリッジ430の上流側に設けられた端部用キャップ430bに形成されている端縁部(挿入端部)の外径寸法に合わせて内径寸法を形成した、有底円筒形状のカートリッジ受け417を筒部412と同軸的に配置するとともに開口側を下流側に向け、カートリッジ受け417の有底側を流路切換弁組込部412aの最下流側の外端面に一体的に形成する。
カートリッジ受け417の外周側に位置する壁面418の下端部と弁座442の下端部とにそれぞれ開口418aと開口442cを設け、それらの開口418aと開口442cとの間を連通する角筒形状の流路412dを設けて、弁座442の内部から流路412dを経由してカートリッジ受け417の外面側に形成された流路417aの下方に達する混合水の流路を形成する。
流路切換弁組込部412aの底板よりも下方に位置し、かつ、筒部412の端面412b側に位置する弁座442の側周面には、略中央部に半周にわたる比較的広幅の切込みにより形成した開口442aを設け、弁開状態では、ホース接続側から筒部412の内部に流入した混合水が、開口442aから弁座442の内部に流入し、開口442cから流出して、流路412dを介してカートリッジ受け417の外面側に形成された流路417aを通過する。また、弁閉状態では弁座442の内部に流入せずに、弁座442の外周側を介してカートリッジ受け417の内面側に形成された流路417bを通過する。
【0100】
原水と浄水とを切り換える流路切換弁440は、弁座442の内外に取り付ける各部材が第1,2実施形態で使用されたものと同一の部材を利用する。
すなわち、流路切換弁組込部412aに固定される弁座442と、弁座442に組み込まれて押しボタン441により動かされる弁体443と、弁座442の底面と弁体443の下端との間に介装されて押しボタン441の押圧力が解除されたときに弁体443を押し戻すコイルスプリング444と、押しボタン441と弁体443との間に介装されて弁体443の軸方向の位置を変更する弁体位置切換機構445とからなる。
【0101】
頭部420の内部に組み込まれる仕切部材425は、円盤状仕切板425aの中央部にシャワー吐出側またはストレート吐出側への入口部へ移行するための集合通過部材426を嵌合する。そして、外周縁の下側にシャワープレート421を螺合できるようにするとともに、ねじ形成箇所の上側にはOリングにより漏止めができるようにする。
仕切部材425の下流側に位置する吐出面形成部材としてのシャワープレート421は、平板状の円板部から外周縁を立ち上げた形状に形成し、円板部の中央部にストレート吐出口422を穿設し、このストレート吐出口422に隣接して吐出切換弁450の軸を貫通させて軸支し、ストレート吐出口422と軸支箇所とを除いた面のストレート吐出口422の周囲にシャワー吐出口423となる小孔を多数個略均等な間隔で穿設する。
【0102】
さらに、ストレート吐出口422の上部には、ストレート吐出用流路形成部材427を設け、シャワープレート中央部にストレート吐出用流路形成部材427を立設して、ストレート吐出側の流路(ストレート吐出流路427b)とシャワー吐出側の流路(シャワー吐出面上流側空間420c)とを仕切ることができるようにする。
シャワープレート中央部に立設するストレート吐出用流路形成部材427は、上端縁が内面側に縮径された端部を有する円筒形状に形成され、円筒部の内部がストレート吐出流路427bとして利用され、その上端に形成された開口427aの開口径が円筒部分の内径よりも小さくなるように形成して、吐出切換弁450の弁体450aを載置し易くする。
【0103】
吐出切換弁450は、シャワープレート421を貫通して軸回りに回動自在に支持される弁軸を一体に設けた切換レバー451と、集合通過部材426とストレート吐出用流路形成部材427との間に設けられた隙間に配置できるように上面を浅い凹面に形成した薄い皿状に形成した弁体450aとに分割される。
この吐出切換弁450は、弁体450aを集合通過部材426から僅かに隙間をあけた直近の下流に配置し、弁体450aの下面をストレート吐出用流路形成部材427の上端に形成された開口427aに接触できる直近の位置に配置して、ストレート吐出用流路形成部材427の蓋として上部から覆い被さることができるようにし、また、切換レバー451の操作によって、弁体450aが開口427aの真上の位置から弁体450aの全体が開口427aの位置から外れるまでの範囲で、弁体450aがストレート吐出用流路形成部材427の上端に出入り自在に回動できるように、切換レバー451の回動角度を設定する。
【0104】
〔作用効果〕
このように構成した第4実施形態では、把持部410のホース接続側の端部に設けられた流路切換弁440の押しボタン441を押圧操作することによって浄水と原水とを切り換えることができ、また、浄水と原水との切換えとは独立に、吐出切換弁450の切換レバー451を回動操作することによってストレート吐出とシャワー吐出とを切り換えることができるようになる。
【0105】
いま、流路切換弁440の設定位置を、浄水吐出位置(押しボタン押下げ状態)に合わせた場合(図84〜86)には、流路切換弁440が弁閉状態となり、把持部410の上流側に設けられたカートリッジ受け417の内面側に形成された流路417bの上流側が開放状態となって、把持部410内に流入した混合水が、流路417bを介して水質浄化用カートリッジ430の中央空間部432に流入し、この中央空間部432からフィルタ435および水質浄化材433を通過して水質を浄化しつつ外周側流路431に流出し、各リブ411b,…,411bの間を通過して頭部420に形成された空間420aに流出し、吐出切換弁450の選択に従って、空間420aから集合通過部材426を通過してストレート吐出口422またはシャワー吐出口423よりシャワープレート421の外部に吐出する。
【0106】
また、流路切換弁440の押しボタン441を押圧解除して原水吐出位置(押しボタン突出状態)に押し戻した場合(図97〜99)には、流路切換弁440が弁開状態となり、弁座442からカートリッジ受け417の外周側に形成された流路417aに連通する流路412dが開放状態となって、把持部410内に流入した混合水が、弁座442の側周面に形成された開口442aから弁座442内に流入し、弁座442の下端部に穿設された開口442cから、流路412dを介して、カートリッジ受け417の外周側に形成された流路417aに流出し、さらに水質浄化用カートリッジ430の外周側流路431から各リブ411bの間を通過して、頭部420に形成された空間420aに流出し、吐出切換弁450の選択に従って、空間420aから集合通過部材426を通過してストレート吐出口422またはシャワー吐出口423よりシャワープレート421の外部に吐出する。
その後、流路切換弁440の押しボタン441を把持部410の外方から押圧して、再度、浄水吐出位置に押し下げると、前述のような浄水吐出の場合に戻り、浄水を吐出するようになる。
【0107】
また、吐出切換弁450の操作は、流路切換弁440の操作とは独立に操作でき、ストレート吐出とシャワー吐出とを任意に設定することができる。
まず、切換レバー451を操作してストレート吐出側に回動すると、弁体450aがストレート吐出用流路形成部材427の開口427aの位置から外れ、集合通過部材426から流出する混合水がストレート吐出用流路形成部材427の開口427aへ流入し、ストレート吐出流路427bを通過してストレート吐出口422から吐出する。
【0108】
そして、切換レバー451がストレート吐出側に設定されている場合に、切換レバー451を反対方向へ操作してシャワー吐出側に回動すると、図84または97に示すように、弁体450aがストレート吐出用流路形成部材427の開口427aの上部に位置して開口427aを塞ぎ、集合通過部材426から流出する混合水が弁体450aに阻まれてストレート吐出用流路形成部材427の周囲に流出し、仕切部材425とシャワープレート421によって形成されたシャワー吐出面上流側空間420cを介してシャワー吐出口423から吐出するようになる。
その後、切換レバー451を操作してストレート吐出側に回動すると、前述のように、ストレート吐出口422から吐出するようになる。
【0109】
これにより、流路切換弁440の押しボタン441を把持部410の外方より押圧することにより、浄水吐出と原水吐出とを容易に切り換えることができ、浄水吐出時には、混合水が水質浄化用カートリッジ430の中央空間部432から外周側流路431へ水質浄化材433を通過する際に浄化されるようになり、また、原水吐出時には、水質浄化用カートリッジ430の外周側流路431を通過することによって、操作性良く浄水吐出と原水吐出との切換えができる。
これに加えて、吐出切換弁450が流路切換弁440と完全に独立しているため、原水と浄水のどちらが吐出される場合であっても、ストレート吐出またはシャワー吐出のいずれかを選択して吐出させることができ、4種類の利用可能な形態が容易に選択できる。
【0110】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、シャワー吐出口を有する頭部と水質浄化用カートリッジを交換可能に収容する把持部とを一体に形成し、この把持部の水質浄化用カートリッジ収容箇所の上流側または下流側に浄水と原水とを切り換える流路切換弁を設け、この流路切換弁を前記把持部の中心軸に対して交差方向に移動する弁体を設けた平行移動式遮断弁として形成するとともに流路切換弁配置位置の外部に前記流路切換弁の押しボタン式操作部を配置して前記流路切換弁を外部より操作可能に形成し、さらに前記頭部の吐出口の上流側に前記流路切換弁とは独立に機能してシャワー吐出とストレート吐出とを切り換える吐出切換弁を設け、この吐出切換弁を弁座流路に対して交差方向に弁体が移動する遮断弁として形成するとともに吐出切換弁配置位置近傍の外部に前記吐出切換弁の操作部を配置して前記吐出切換弁を外部より操作可能に形成したことにより、流路切換弁の押しボタンを押圧することにより容易に浄水と原水とを切り換えることができ、また、吐出切換弁の操作部を操作して容易にシャワー吐出とストレート吐出とを切り換えることができて、操作性が良く、流路切換弁と吐出切換弁との部材の形状も簡単な形状で済み、流路切換機構も簡素化されて、取扱容易かつ製造容易となり、コストを低減化できる。
【0111】
また、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、前記流路切換弁が前記把持部に固定された筒状の弁座と、この弁座に内嵌されて前記筒状の弁座の軸方向に移動する弁体とを有し、原水と浄水のいずれか一方を弁座の内部を通過する流路として形成したことにより、流路切換弁の押しボタンを押圧することにより容易に浄水と原水とを切り換えることができ、操作性が良く、部材の形状も簡単な形状で済み、流路切換機構も簡素化されて、取扱容易かつ製造容易とすることができる。
また、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、前記水質浄化用カートリッジには外周面にフィルタを設け、外周側から内面側へ抜ける浄化流路を形成したことにより、流路構成が簡素化できるとともにコンパクトにでき、把持部の構造が単純になって、水質浄化材の内容物をより多く収納できる。また、外周側の流路を原水吐出と浄水吐出との両方の場合に共用される流路として形成した場合には、浄水吐出時に蓄積された目詰りを引き起こすような固形物質を原水吐出時に洗い流すことができ、目詰りしにくくするとともに水質浄化用カートリッジの寿命を長くすることができる。
【0112】
また、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、前記水質浄化用カートリッジには内面にフィルタを設け、内面側から外周面側へ抜ける浄化流路を形成したことにより、流路構成が簡素化できるとともにコンパクトにでき、把持部の構造が単純になって、水質浄化材の内容物をより多く収納できる。また、内面側の流路を原水吐出と浄水吐出との両方の場合に共用される流路として形成した場合には、浄水吐出時に蓄積された目詰りを引き起こすような固形物質を原水吐出時に洗い流すことができ、目詰りしにくくするとともに水質浄化用カートリッジの寿命を長くすることができる。
また、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、前記吐出切換弁を弁座流路に対して平行な軸の回りに弁体を回動する回動式遮断弁として形成したことにより、弁体を薄板状に形成して収容空間を流路方向に圧縮することができ、頭部の大きさをより小さくすることができる。
また、本発明に係る浄水機能付きシャワーヘッドは、前記吐出切換弁を弁軸に対して前記弁体の板面を略垂直に向け、アーム部を介して前記弁軸から離間した位置に前記板面を配置して、前記弁体を弁軸回りに回動する回動式遮断弁として形成したことにより、弁体の回動角に対する弁体の移動距離が大きくとれて、離間移動により弁座から弁体を外すことができ、狭い収容空間に設けた弁体の動作を効果的にして、弁座から離間する場合に少ない回転角で弁座から弁体を外すことができ、混合水の出力方向であるシャワー吐出とストレート吐出と効果的に切り換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の浄水機能付きシャワーヘッドを示す側面図である。
【図2】同上浄水機能付きシャワーヘッドを示す平面図である。
【図3】同上浄水機能付きシャワーヘッドを浄水吐出時の状態で示す側面断面図(図2のB−B矢視図)である。
【図4】同上浄水機能付きシャワーヘッドを浄水吐出時の状態で示す平面断面図(図1のA−A矢視図)である。
【図5】同上浄水機能付きシャワーヘッドの浄水吐出時の状態における流路切換弁の位置で示す横断面図(図1のC−C矢視図)である。
【図6】同上浄水機能付きシャワーヘッドに組み付けられる流路切換弁を示す分解斜視図である。
【図7】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す上平面図である。
【図8】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す下平面図である。
【図9】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す側面断面図(図7のD−D矢視図)である。
【図10】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部に形成された流路切換弁の流入位置における平面断面図(図9のE−E矢視図)である。
【図11】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部と把持部の筒部との間に形成された隔壁の位置における横断面図(図9のF−F矢視図)である。
【図12】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部に形成された流路切換弁配設位置における横断面図(図9のG−G矢視図)である。
【図13】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける流路切換弁の押しボタンを拡大して示す下平面図である。
【図14】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける流路切換弁の押しボタンを拡大して示す側面断面図(図13のH−H矢視図)である。
【図15】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける流路切換弁の押しボタンを拡大して示す正面断面図(図13のI−I矢視図)である。
【図16】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける流路切換弁の弁体を拡大して示す正面図である。
【図17】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける流路切換弁の弁体を拡大して示す側面図である。
【図18】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける流路切換弁の弁体を拡大して示す上平面図である。
【図19】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける流路切換弁の弁体を拡大して示す下平面図である。
【図20】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける流路切換弁の弁体を拡大して示す側面断面図(図16のJ−J矢視図)である。
【図21】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける弁体位置切換機構の第1切換こまを拡大して示す説明図であり、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)は後正面図、(D)は上平面図、(E)は下平面図である。
【図22】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける弁体位置切換機構の第2切換こまを拡大して示す説明図であり、(A)は側面図、(B)は後正面図、(C)は上平面図、(D)は下平面図である。
【図23】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける弁体位置切換機構の切換リングを拡大して示す説明図であり、(A)は側面図、(B)は後正面図、(C)は上平面図、(D)は下平面図、(E)は正面断面図(図23(C)のK−K矢視図)である。
【図24】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける弁体位置切換機構の切換リング支持部材を拡大して示す正面図である。
【図25】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける弁体位置切換機構の切換リング支持部材を拡大して示す上平面図である。
【図26】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける弁体位置切換機構の切換リング支持部材を拡大して示す下平面図である。
【図27】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける弁体位置切換機構の切換リング支持部材を拡大して示す側面断面図(図25のL−L矢視図)である。
【図28】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す平面図である。
【図29】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す正面図である。
【図30】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す後正面図である。
【図31】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す縦断面図(図28のM−M矢視図)である。
【図32】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける仕切部材を示す上平面図である。
【図33】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける仕切部材を示す側面断面図(図32のN−N矢視図)である。
【図34】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける仕切部材を示す下平面図である。
【図35】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける集合通過部材を拡大して示す上平面図である。
【図36】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける集合通過部材を拡大して示す側面断面図(図35のO−O矢視図)である。
【図37】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける集合通過部材を拡大して示す下平面図である。
【図38】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおけるシャワープレートを示す上平面図である。
【図39】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおけるシャワープレートを示す左側面図である。
【図40】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおけるシャワープレートを示す下平面図である。
【図41】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおけるシャワープレートを示す側面断面図(図38のP−P矢視図)である。
【図42】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおけるストレート吐出用流路形成部材を示す上平面図である。
【図43】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおけるストレート吐出用流路形成部材を示す下平面図である。
【図44】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおけるストレート吐出用流路形成部材を示す縦断面図(図42のQ−Q矢視図)である。
【図45】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける吐出切換弁の切換レバーを示す説明図であり、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)は後正面図、(D)は上平面図、(E)は下平面図である。
【図46】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける吐出切換弁の弁体を示す説明図であり、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)は後正面図、(D)は上平面図、(E)は下平面図である。
【図47】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける吐出切換弁の弁体を示す側面断面図(図46(D)のR−R矢視図)である。
【図48】同上浄水機能付きシャワーヘッドを原水吐出時の状態で示す側面図である。
【図49】同上浄水機能付きシャワーヘッドを原水吐出時の状態で示す側面断面図(図2のB−B矢視相当図)である。
【図50】同上浄水機能付きシャワーヘッドを原水吐出時の状態で示す平面断面図(図48のA−A矢視図)である。
【図51】同上浄水機能付きシャワーヘッドを原水吐出時の状態で示す流路切換弁の位置における横断面図(図48のC−C矢視図)である。
【図52】本発明の第2実施形態の浄水機能付きシャワーヘッドにおける浄水吐出時の状態を示す側面断面図(図2のB−B矢視相当図)である。
【図53】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける浄水吐出時の状態を示す平面断面図(図1のA−A矢視相当図)である。
【図54】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける流路切換弁の位置で示す横断面図(図1のC−C矢視相当図)である。
【図55】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す上平面図である。
【図56】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す下平面図である。
【図57】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す側面断面図(図55のD−D矢視図)である。
【図58】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す平面断面図(図57のE−E矢視図)である。
【図59】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す上平面図である。
【図60】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す正面図である。
【図61】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す側面断面図(図59のF−F矢視図)である。
【図62】同上浄水機能付きシャワーヘッドを原水吐出時の状態で示す側面断面図(図2のB−B矢視相当図)である。
【図63】同上浄水機能付きシャワーヘッドを原水吐出時の状態で示す平面断面図(図1のA−A矢視相当図)である。
【図64】同上浄水機能付きシャワーヘッドの原水吐出時の状態における流路切換弁の位置で示す横断面図(図1のC−C矢視相当図)である。
【図65】本発明の第3実施形態の浄水機能付きシャワーヘッドを示す側面図である。
【図66】同上浄水機能付きシャワーヘッドを示す平面図である。
【図67】同上浄水機能付きシャワーヘッドを浄水吐出時の状態で示す側面断面図(図66のB−B矢視図)である。
【図68】同上浄水機能付きシャワーヘッドを浄水吐出時の状態で示す平面断面図(図65のA−A矢視図)である。
【図69】同上浄水機能付きシャワーヘッドを浄水吐出時の状態における流路切換弁の位置で示す横断面図(図65のC−C矢視図)である。
【図70】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す上平面図である。
【図71】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す下平面図である。
【図72】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す側面断面図(図70のD−D矢視図)である。
【図73】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す平面断面図(図72のE−E矢視図)である。
【図74】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す平面図である。
【図75】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す正面図である。
【図76】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す側面断面図(図74のF−F矢視図)である。
【図77】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す平面断面図(図76のG−G矢視図)である。
【図78】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す縦断面図(図74のH−H矢視図)である。
【図79】同上浄水機能付きシャワーヘッドを原水吐出時の状態で示す側面図である。
【図80】同上浄水機能付きシャワーヘッドを原水吐出時の状態で示す平面図である。
【図81】同上浄水機能付きシャワーヘッドを原水吐出時の状態で示す側面断面図(図80のB−B矢視図)である。
【図82】同上浄水機能付きシャワーヘッドを原水吐出時の状態で示す平面断面図(図79のA−A矢視図)である。
【図83】同上浄水機能付きシャワーヘッドの原水吐出時の状態における流路切換弁の位置で示す横断面図(図79のC−C矢視図)である。
【図84】本発明の第4実施形態の浄水機能付きシャワーヘッドにおける浄水吐出時の状態を示す側面断面図(図66のB−B矢視相当図)である。
【図85】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける浄水吐出時の状態を示す平面断面図(図65のA−A矢視相当図)である。
【図86】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける浄水吐出時の状態を流路切換弁の位置で示す横断面図(図65のC−C矢視相当図)である。
【図87】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す上平面図である。
【図88】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す下平面図である。
【図89】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す後正面図である。
【図90】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す側面断面図(図87のD−D矢視図)である。
【図91】同上浄水機能付きシャワーヘッドの頭部を示す平面断面図(図90のE−E矢視図)である。
【図92】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す平面図である。
【図93】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す正面図である。
【図94】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す側面断面図(図92のF−F矢視図)である。
【図95】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す平面断面図(図94のG−G矢視図)である。
【図96】同上浄水機能付きシャワーヘッドにおける混合水栓接続側の把持部を示す横断面図(図92のH−H矢視図)である。
【図97】同上浄水機能付きシャワーヘッドの原水吐出時の状態で示す側面断面図(図66のB−B矢視相当図)である。
【図98】同上浄水機能付きシャワーヘッドの原水吐出時の状態で示す平面断面図(図65のA−A矢視相当図)である。
【図99】同上浄水機能付きシャワーヘッドの原水吐出時の状態における流路切換弁の位置で示す横断面図(図65のC−C矢視相当図)である。
【符号の説明】
100,200,300,400 浄水機能付きシャワーヘッド
110,210,310,410 把持部
111,112,211,212,311,312,411,412 筒部
111a,211a,311a,411a 流路切換弁組込部
111c,211c 隔壁
111d,111e 開口
112a,411b リブ
112b,212b 端面
113,213,313,413 中継部
113a,213a,313a,413a 円筒部外面
113b,213b,313b,413b 雄ねじ
113c,213c,313c,413c 雌ねじ
113d,213d,313d,413d 円筒部内面
114,214,314,414 ホース接続部
114a,214a,314a,414a 突起部
115,215,315,315 ホース取付ねじ
116,216,217,316,317,417 カートリッジ受け
116a,216a,316a (外周側の)流路
116b,216b,316b (内面側の)流路
120,220,320,420 頭部
120a,220a,320a,420a 空間(空洞)
120b,220b,320b,420b 頭部外皮
120c,220c,320c,420c シャワー吐出面上流側空間(または吐出切換弁収容空間)
121,221,321,421 シャワープレート
122,222,322,422 ストレート吐出口
123,223,323,423 シャワー吐出口
124 軸孔
125,225,325,425 仕切部材
126,226,326,426 集合通過部材
127,227,327,427 ストレート吐出用流路形成部材
127a,227a,327a,427a 開口
127b,227b,327b,427b ストレート吐出流路
130,230,330,430 水質浄化用カートリッジ
130a,130b,230a,230b,330a,330b,430b 端部用キャップ
131,231,331,431 外周側流路
132,232,332,432 中央空間部
133,233,333,433 水質浄化材
134,334,235,435 フィルタ
140,240,340,440 流路切換弁
141,241,341,441 押しボタン
141a 案内溝
141b 係合部
141c 凹部
142,242,342,442 弁座
142a,342a,342c,442a,442c 開口
142b,242b,342b,442b 係止部
143,243,343,443 弁体
143a 本体
143b Oリング溝
143c Yリング溝
143d 凹部
143e 円柱状突出部
143f 円柱状突出部
143g 凹部
143h 係止アーム
143i 係止部
143j,143k 座
143m,143n リブ
144,244,344,444 コイルスプリング
145,245,345,445 弁体位置切換機構
145a 第1切換こま
145b 第2切換こま
145c 切換リング
145d 切換リング支持部材
146 Oリング
147 Yリング(またはUリング)
150,250,350,450 吐出切換弁
150a,250a,350a,450a 弁体
150b 皿部
150c アーム部
150d 嵌合孔
150e 軸結合部
151,251,351,451 切換レバー
151a 弁軸
151b レバー部
151c 指掛け部
151d 凹部
151e 弾性係止部
217a,317a,417a (外周側の)流路
217b,317b,417b (内面側の)流路
218,219,312c,412d 流路
Claims (6)
- シャワー吐出口を有する頭部と水質浄化用カートリッジを交換可能に収容する把持部とを一体に形成し、前記水質浄化用カートリッジには外周面側から内面側へ抜ける浄化流路を形成し、前記把持部の水質浄化用カートリッジ収容箇所の上流側または下流側に浄水と原水とを切り換える流路切換弁を設け、この流路切換弁を前記把持部の中心軸に対して交差方向に移動する弁体を設けた平行移動式遮断弁として形成するとともに流路切換弁配置位置の外部に前記流路切換弁の押しボタン式操作部を配置して前記流路切換弁を外部より操作可能に形成し、さらに前記頭部の吐出口の上流側に前記流路切換弁とは独立に機能してシャワー吐出とストレート吐出とを切り換える吐出切換弁を設け、この吐出切換弁を弁座流路に対して交差方向に弁体が移動する遮断弁として形成するとともに吐出切換弁配置位置近傍の外部に前記吐出切換弁の操作部を配置して前記吐出切換弁を外部より操作可能に形成したことを特徴とする浄水機能付きシャワーヘッド。
- 前記流路切換弁が前記把持部に固定された筒状の弁座と、この弁座に内嵌されて前記筒状の弁座の軸方向に移動する弁体とを有し、原水と浄水のいずれか一方を弁座の内部を通過する流路として形成したことを特徴とする請求項1記載の浄水機能付きシャワーヘッド。
- 前記水質浄化用カートリッジには外周面にフィルタを設けたことを特徴とする請求項1記載の浄水機能付きシャワーヘッド。
- シャワー吐出口を有する頭部と水質浄化用カートリッジを交換可能に収容する把持部とを一体に形成し、前記水質浄化用カートリッジには内面にフィルタを設け、内面側から外周面側へ抜ける浄化流路を形成し、前記把持部の水質浄化用カートリッジ収容箇所の上流側または下流側に浄水と原水とを切り換える流路切換弁を設け、この流路切換弁を前記把持部の中心軸に対して交差方向に移動する弁体を設けた平行移動式遮断弁として形成するとともに流路切換弁配置位置の外部に前記流路切換弁の押しボタン式操作部を配置して前記流路切換弁を外部より操作可能に形成し、さらに前記頭部の吐出口の上流側に前記流路切換弁とは独立に機能してシャワー吐出とストレート吐出とを切り換える吐出切換弁を設け、この吐出切換弁を弁座流路に対して交差方向に弁体が移動する遮断弁として形成するとともに吐出切換弁配置位置近傍の外部に前記吐出切換弁の操作部を配置して前記吐出切換弁を外部より操作可能に形成したことを特徴とする浄水機能付きシャワーヘッド。
- 前記吐出切換弁を弁座流路に対して平行な軸の回りに弁体を回動する回動式遮断弁として形成したことを特徴とする請求項1記載の浄水機能付きシャワーヘッド。
- 前記吐出切換弁を弁軸に対して前記弁体の板面を略垂直に向け、アーム部を介して前記弁軸から離間した位置に前記板面を配置して、前記弁体を弁軸回りに回動する回動式遮断弁として形成したことを特徴とする請求項5記載の浄水機能付きシャワーヘッド。
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