JP4528350B1 - 筆記具指保持具及び指装着用筆記具 - Google Patents
筆記具指保持具及び指装着用筆記具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4528350B1 JP4528350B1 JP2009180240A JP2009180240A JP4528350B1 JP 4528350 B1 JP4528350 B1 JP 4528350B1 JP 2009180240 A JP2009180240 A JP 2009180240A JP 2009180240 A JP2009180240 A JP 2009180240A JP 4528350 B1 JP4528350 B1 JP 4528350B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- writing
- writing instrument
- finger
- posture
- holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43L—ARTICLES FOR WRITING OR DRAWING UPON; WRITING OR DRAWING AIDS; ACCESSORIES FOR WRITING OR DRAWING
- B43L15/00—Supports for attachment to hands or arms for facilitating writing or drawing
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43K—IMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
- B43K23/00—Holders or connectors for writing implements; Means for protecting the writing-points
- B43K23/001—Supporting means
Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Abstract
【課題】筆記具を人差指の親指側に保持させ、保持態勢でも他の作業が可能で、筆記具の定位、進退伸縮、傾斜度形成、姿勢安定、操作簡便など五つの機能を備えた筆記具指保持具及び指装着用筆記具を提供する。
【解決手段】連結部の位置を人差指の根関節あたりまで延伸させてから、両環形体の下に設け、筆記具を、連結部を支点とした扇形回動にさせ、連結部を中心に、筆記具や指装着具のタイプに合せて、上記記載の五つの機能を備えるための様々な手段を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】連結部の位置を人差指の根関節あたりまで延伸させてから、両環形体の下に設け、筆記具を、連結部を支点とした扇形回動にさせ、連結部を中心に、筆記具や指装着具のタイプに合せて、上記記載の五つの機能を備えるための様々な手段を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、筆記と別の作業を交互に行う際、筆記具をその度持ったり置いたりする必要がなく、筆記具を指に装着させたまま別の作業ができるようにした、筆記具指保持具及び指装着用筆記具に関するものである。
ここで言う筆記具とは鉛筆、万年筆、ボールペン、マジックペン、サインペン、シャープペンなどを含む棒状を呈する広意での筆記用具であり、筆記とは文字や符号、絵等を書く(描く)行為を言う。尚、絵描筆や毛筆等独特な握り方をする筆記具及びそれによる筆記の場合はこの限りではない。
ここで言う筆記具とは鉛筆、万年筆、ボールペン、マジックペン、サインペン、シャープペンなどを含む棒状を呈する広意での筆記用具であり、筆記とは文字や符号、絵等を書く(描く)行為を言う。尚、絵描筆や毛筆等独特な握り方をする筆記具及びそれによる筆記の場合はこの限りではない。
従来、筆記と別の作業を交互に行う際、その度筆記具を持ったりおいたりする動作を繰り返すため、効率が悪く、面倒だった。こうした問題を解決するために、筆記具を指や手に担持させるように工夫された、筆記具保持具が数多く開示されている。
また、目的や課題は異なるが、解決手段が類似するものとして、手の不自由な障害者や把持力の弱い人のために工夫された筆記具補助具や筆記具支持体等と、正しい筆記具の持ち方の練習具や矯正具などがいくつか開示されている。その中で典型的な先行技術としては下記のものがある。
また、目的や課題は異なるが、解決手段が類似するものとして、手の不自由な障害者や把持力の弱い人のために工夫された筆記具補助具や筆記具支持体等と、正しい筆記具の持ち方の練習具や矯正具などがいくつか開示されている。その中で典型的な先行技術としては下記のものがある。
上記記載の先行技術特開2005-271570と、特開2005-231338は、類似技術と思われるが、筆記具を人差指に装着して、人差指の側面に保持する筆記具保持具であって、固定部材に円形の筆記具保持部分をピンで回転可能に結合したものを基本構成とし、筆記具の保持部分に磁石を設けたり、筆記具を引っ掛ける部材を設けたりしたものである。(特開2005-271570第2ページ22行から23行、特開2005-231338の第上から26行から29行)
一般的に筆記をする際、親指と人差指と中指との三本の指で、それぞれ三つの方向と角度から筆記具を握って動かす。そして、筆記具を手に担持させたまま別の作業が可能で、筆記したいときには、簡単に筆記具を筆記態勢に切替えられる最も適する場所としては、筆記具を人差指の親指側に保持させることが理想的と考えられる。
しかし、実際単に二つのリング状体をピンで連結して、筆記具を人差指の親指側に保持させて使用して見ると、そのままでは非常に使いづらいことがわかる。なぜならば、筆記具を人差指の親指側に保持させて、保持態勢と筆記態勢とを交互に切替えながら使用するためには、技術的に解決しなければならないいくつかの問題があるからである。第一は、保持態勢では筆記具を人差指と平行にして保持させるのが理想的だが、筆記態勢では筆記具の後部は人差指の側面に位置するが、筆記具の先は、人差指の下に位置し、人差指を筆記具の上に乗せて、筆記具を押さえるため、人差指と筆記具の間に小さい三角形空間が形成される。このような形を形成させるためには、筆記具を回転させて、角度を変化させる必要があるだけでなく、指と筆記具が交差される傾斜度形成機能が必要となる。第二は、筆記態勢では、筆記具の先が人差指の前に約2〜3cm程度突出するので、そのまま筆記具を回転させて保持態勢に切替えると、筆記具の先が人差指の前に突出してしまい、他の作業をするのに邪魔になりかねない。そのため、保持態勢ではなるべく筆記具を後退、又は短縮させ、人差指より後ろに位置するようにし、筆記態勢に切替えると筆記具が前進、又は伸長され、人差指の前の筆記しやすい位置まで突出することができる筆記具進退機能、若しくは伸縮機能が必要となる。さらに第三は、筆記態勢と保持態勢との交互に切替えの際に、筆記具が所要の角度と位置まで至らなかったり、行き過ぎたりすることなく、所定の角度と位置で留まる、筆記具定位機能と、第四には、保持態勢では勿論、筆記態勢でも手や指の疲労を減軽させるための、指を筆記具から離しても、筆記具の姿勢が崩れない姿勢安定機能が求められる。そして第五は、筆記態勢と保持態勢を交互に切替える際に、簡単且瞬時に切替えができる、筆記具と最も近い親指の動きのみで、切替え操作が可能な操作簡便機能が望まされる。少なくともこれらの五つの機能(以下は五つの機能と略称する)を備えて始めて、無理なく、手や指が楽でかつ正しい筆記姿勢を保てる、使いやすい筆記具指保持具、及び指装着用筆記具となる。
しかし、実際単に二つのリング状体をピンで連結して、筆記具を人差指の親指側に保持させて使用して見ると、そのままでは非常に使いづらいことがわかる。なぜならば、筆記具を人差指の親指側に保持させて、保持態勢と筆記態勢とを交互に切替えながら使用するためには、技術的に解決しなければならないいくつかの問題があるからである。第一は、保持態勢では筆記具を人差指と平行にして保持させるのが理想的だが、筆記態勢では筆記具の後部は人差指の側面に位置するが、筆記具の先は、人差指の下に位置し、人差指を筆記具の上に乗せて、筆記具を押さえるため、人差指と筆記具の間に小さい三角形空間が形成される。このような形を形成させるためには、筆記具を回転させて、角度を変化させる必要があるだけでなく、指と筆記具が交差される傾斜度形成機能が必要となる。第二は、筆記態勢では、筆記具の先が人差指の前に約2〜3cm程度突出するので、そのまま筆記具を回転させて保持態勢に切替えると、筆記具の先が人差指の前に突出してしまい、他の作業をするのに邪魔になりかねない。そのため、保持態勢ではなるべく筆記具を後退、又は短縮させ、人差指より後ろに位置するようにし、筆記態勢に切替えると筆記具が前進、又は伸長され、人差指の前の筆記しやすい位置まで突出することができる筆記具進退機能、若しくは伸縮機能が必要となる。さらに第三は、筆記態勢と保持態勢との交互に切替えの際に、筆記具が所要の角度と位置まで至らなかったり、行き過ぎたりすることなく、所定の角度と位置で留まる、筆記具定位機能と、第四には、保持態勢では勿論、筆記態勢でも手や指の疲労を減軽させるための、指を筆記具から離しても、筆記具の姿勢が崩れない姿勢安定機能が求められる。そして第五は、筆記態勢と保持態勢を交互に切替える際に、簡単且瞬時に切替えができる、筆記具と最も近い親指の動きのみで、切替え操作が可能な操作簡便機能が望まされる。少なくともこれらの五つの機能(以下は五つの機能と略称する)を備えて始めて、無理なく、手や指が楽でかつ正しい筆記姿勢を保てる、使いやすい筆記具指保持具、及び指装着用筆記具となる。
しかし、上記記載の先行技術の場合は、指装着部材と筆記具保持部材との、二つのリング状物体をピンで連結しているため、ピンを中心にペンを回転させることにより、人差指と平行状態であった筆記具はそのまま回転されるだけで、筆記具と人差指との傾斜度や三角形空間が形成されにくく、筆記具の先を人差指の下に無理に引っぱって握るしかないなど、上記記載の五つの機能が完備されていない。そして、固定部に磁石を設ける方法では、保持対象となる筆記具が鉛筆やボールペン等の非金属素材の場合は、筆記具にいちいち金属などの被吸体を取り付ける必要があるので汎用性が欠けるなどの問題があった。
本発明は、筆記具を人差指の親指側に装着して、保持態勢と筆記態勢を交互に切替えながら使用する、上記記載の五つの機能を技術的に解決した、筆記具指保持具及び指装着用筆記具を提供することを課題とする。
以下、本発明の課題を解決する主要な手段について説明する。
人の指も筆記具も基本的に丸い棒状を呈するので、指装着部材も筆記具挟持部材も当然端面が環形を形成するのが自然とおもわれる。しかし、これらの二つの環形体をそのまま並列させて連接すると、例えそれがパティー状であっても、連結部の位置は両環形体の外延の中心部同士になり、両環形体の動きは連結点一点を中心に、角度を自在に回転させるだけで、そこに上記記載の五つの機能を備えさせるための手段を設けるのは極めて難しい。
人の指も筆記具も基本的に丸い棒状を呈するので、指装着部材も筆記具挟持部材も当然端面が環形を形成するのが自然とおもわれる。しかし、これらの二つの環形体をそのまま並列させて連接すると、例えそれがパティー状であっても、連結部の位置は両環形体の外延の中心部同士になり、両環形体の動きは連結点一点を中心に、角度を自在に回転させるだけで、そこに上記記載の五つの機能を備えさせるための手段を設けるのは極めて難しい。
そのため、本発明はまず二つの環形体をそのまま連結するのではなく、指装着部材は親指側の壁面を手首の方に延伸させてなる延伸部材を設け、筆記具挟持部材には筆記具受托部材を設けることで、連結部の位置を人差指の根関節あたりまで延伸させ、さらに連結部の連結部位を両環形体の外延の中心部同士ではなく、環形体の下に突出させてなる連結部を設ける。それにより、筆記具と指装着部の運動を単なる一点を中心とした回動ではなく、連結点を支点とした扇形回動となり、筆記具と人差指の間に自然と三角形空間ができ、そして、その扇形回動を元に、筆記具の進退、伸縮機能には重量と角度の変化を利用した滑動、バネなどの弾性物体の弾力、伸縮アームによる牽引伸縮、歯車による連動などの作用を利用し、筆記具の安定機能には半球形や三角形部材などの特定の係止部材による係止作用、又はバネなど弾性物による弾性作用を利用し、傾斜度形成には指装着部と、筆記具保持部の接触面に直線、曲線又は弧形の傾斜度を設けるなど、筆記具のタイプや種類に合わせてさまざまな手段を設けることで、上記記載の五つの機能を備えることを可能にする。
指装着用筆記具の場合は、指装着部および連結部の構成は、基本的に上記筆記具指保持具同様にし、上記筆記具指装着具の筆記具挟持部材をなくし、設計の段階から筆記具を受託部と一体化させ、連結部材を介して指装着部材と連結させる。その上、指装着用筆記具ならではの機能を付加させる。
本発明は上記記載の手段によって形成し、次のような効果を現す。
指装着用筆記具の場合は、指装着部および連結部の構成は、基本的に上記筆記具指保持具同様にし、上記筆記具指装着具の筆記具挟持部材をなくし、設計の段階から筆記具を受託部と一体化させ、連結部材を介して指装着部材と連結させる。その上、指装着用筆記具ならではの機能を付加させる。
本発明は上記記載の手段によって形成し、次のような効果を現す。
本発明の効果は、上記記載の五つの機能的特徴それぞれと言える。筆記具を筆記態勢と最も近い人差指の親指側に保持させ、親指の動きのみで筆記具の筆記態勢と保持態勢を、瞬時に交互切替えを可能にした利便性と、保持態勢では筆記具の先が指先より後ろに位置して安定するので、キーボートの入力や、手でものを握る、持ち上げるなど多くの作業がスムーズにできて、筆記態勢では筆記具の長さ、角度、傾斜度、三角形空間などが最も理想的な形が形成され、中指、人差指、親指三本の指を筆記具に寄せ合わせるだけで、自然と正しくて楽な筆記具の握り方になるので、一般人の使用上便利性が優れるだけでなく、子供の筆記練習具や矯正具としても効果が高く、さらには手や指が極めて楽で、指を離しても筆記具の姿勢が崩れないので、把持力の弱い人や障害を持ったかたの筆記補助具としても使いやすい。
そして、連結部の部位を筆記具の下に設けたことで、二つのリング状体を、単純にピンで連結したものより複雑な構造に思われかちだが、実際は、もともと筆記態勢の手のひらには、小さい卵を握る程の空間ができるのが常であり、また、筆記具は人差指より細いのが多く、連結部を筆記具の下に突設しても、手のひらより大きく下に突出させず、横からも筆記具の厚さを越えないようにすれば、筆記するにも他の作業にも、ほとんど邪魔になることにならない。逆に、筆記具を人差指に最大限に密着させて保持することを可能にし、筆記具と指装着部との接触する面積が広くなり、筆記具の姿勢安定性が確保でき、筆記具の態勢切替え操作の便利さの向上や、傾斜度や三角形空間の形成など、上記記載の五つの機能を実現する手段を設けやすく、筆記具に触れず、ボタンのみの操作を可能にするなど、多くの利点を生み出した。
指装着用筆記具の場合は、上記五つの機能を備えた上に、筆記具をよりコンパクトに、外形を好みに合わせて多様にするなど、設計の段階から幅広いデザインが可能となる。そして筆記具の自動進退機能や、筆先と軸体両方をキャップの中に収納させるなど、指装着用筆記具ならではの機能を実現することも可能にした。
そして、連結部の部位を筆記具の下に設けたことで、二つのリング状体を、単純にピンで連結したものより複雑な構造に思われかちだが、実際は、もともと筆記態勢の手のひらには、小さい卵を握る程の空間ができるのが常であり、また、筆記具は人差指より細いのが多く、連結部を筆記具の下に突設しても、手のひらより大きく下に突出させず、横からも筆記具の厚さを越えないようにすれば、筆記するにも他の作業にも、ほとんど邪魔になることにならない。逆に、筆記具を人差指に最大限に密着させて保持することを可能にし、筆記具と指装着部との接触する面積が広くなり、筆記具の姿勢安定性が確保でき、筆記具の態勢切替え操作の便利さの向上や、傾斜度や三角形空間の形成など、上記記載の五つの機能を実現する手段を設けやすく、筆記具に触れず、ボタンのみの操作を可能にするなど、多くの利点を生み出した。
指装着用筆記具の場合は、上記五つの機能を備えた上に、筆記具をよりコンパクトに、外形を好みに合わせて多様にするなど、設計の段階から幅広いデザインが可能となる。そして筆記具の自動進退機能や、筆先と軸体両方をキャップの中に収納させるなど、指装着用筆記具ならではの機能を実現することも可能にした。
まず、筆記具指保持具について説明する。
筆記具指保持具は大きく指装着部と、筆記具保持部と連結部の三つの部分から形成されるが、そのうち、指装着部は、指装着部材7と、延伸部材8と、連結部材9からなり、そのうち指装着部材7は、人差指の第二関節4と、根関節5との間に装着するもので、金属や合成樹脂等一定の硬度と柔軟性を有する材料を使用し、指に装着した際の一定の安定性さえ確保できれば、形状や手段は多様にできる。腕に取り付けるための腕時計ベルトと同様にベルト状、リング状、指輪状、チェーン状、グリップ式などさまざまな形状が可能である。しかし、装着部材の素材や形状とは関係なく、親指側の筆記具保持部と接する面は、硬質で平面状が望ましい。
そして、延伸部材8は、上記指装着部材7の硬質の平面状を手首の方向に延伸させてなり、その延伸部材8の下端部に連結部材9を設ける。延伸部材8は指装着部材7、或いは連結部材9に簡単に外したり、取り付けたりすることが可能な挿入式にすることもできる。延伸部材8と連結部材9の長さと形状は、筆記具指保持具及び指装着用筆記具のタイプや種類によって異なる。
筆記具指保持具は大きく指装着部と、筆記具保持部と連結部の三つの部分から形成されるが、そのうち、指装着部は、指装着部材7と、延伸部材8と、連結部材9からなり、そのうち指装着部材7は、人差指の第二関節4と、根関節5との間に装着するもので、金属や合成樹脂等一定の硬度と柔軟性を有する材料を使用し、指に装着した際の一定の安定性さえ確保できれば、形状や手段は多様にできる。腕に取り付けるための腕時計ベルトと同様にベルト状、リング状、指輪状、チェーン状、グリップ式などさまざまな形状が可能である。しかし、装着部材の素材や形状とは関係なく、親指側の筆記具保持部と接する面は、硬質で平面状が望ましい。
そして、延伸部材8は、上記指装着部材7の硬質の平面状を手首の方向に延伸させてなり、その延伸部材8の下端部に連結部材9を設ける。延伸部材8は指装着部材7、或いは連結部材9に簡単に外したり、取り付けたりすることが可能な挿入式にすることもできる。延伸部材8と連結部材9の長さと形状は、筆記具指保持具及び指装着用筆記具のタイプや種類によって異なる。
筆記具保持部は、筆記具を保持するための筆記具挟持部材11と、挟持部材11を安定された状態で前後に滑動可能にするための受托部材12と、受托部材12の下に設けた連結部材13から形成し、そのうち、挟持部材11は、一定の径口で鉛筆のように前後同じ太さの筆記具を保持して、固定可能にした筒状タイプと、様々な形状や太さの既存の筆記具を保持可能にした開口状タイプと、二つのタイプに分けられる。そして、受托部材12は上記挟持部材の形状やタイプに合わせて、筆記具を挟持した挟持部材11が、安定した状態で前後に滑動可能に設け、受托部材12の下に、上記指装着部の連結部材9と連結させるための、筆記具保持部の連結部材13を設ける。挟持部材11や受托部材12の形状や長さは、筆記具指保持具及び指装着用筆記具のタイプや種類によって異なる。
連結部は本発明の重要な構成として、上記記載の指装着部の連結部材9と、筆記具保持部の連結部材13と両方の連結部材を結合させて構成されるが、連結部の位置は、いずれも筆記具を人差指と平行に保持させた際の受託部材12の下方に設ける。そして、延伸部材8や筆記具挟持部材11、受托部材12、連結部材13などの、指装着部と筆記具保持部の両方の接触する面に傾斜度56を設けるが、傾斜度56は、両方接触する全面に直線の傾斜度を設けるか、或いは全面に弧形の傾斜度を設けるか、又は延伸部材8は直線平面にし、連結部材9と13に、延伸部材8の直線平面より折曲された斜めの傾斜度を設けるなどの形状が可能であるが、いずれも筆記具を回転させると、筆記具の先が人差指の下に位置するように設ける。
そして、連結部材9と13のネジ孔27を中心とした周辺の指装着部と筆記具保持部と両方の接触する面と、筆記具の扇形運動範囲内に、タイプや種類によってバネ、アーム、蟻溝、突出部、歯輪など様々な手段を設けることで、上記記載の五つの機能を実現する。
次に、指装着用筆記具について説明する。
指装着用筆記具は大きく指装着部と、筆記具と連結部の三つの部分から形成されるが、そのうち、指装着部と連結部は上記説明した筆記具指装着具の指装着部及び連結部と同じにし、異なるところは、指装着用筆記具の場合は、筆記具保持部の代わりに直接筆記具を連結部材につなげる。つまり、上記筆記保持部に設けた挟持部材11や筒状体18などをなくし、設計の段階から、指装着用筆記具として、筆記具本体と受托部材12、又は挟持環19などを一体化させ、筆記具本体が連結部13の上で前後移動、滑動、又は伸縮可能にする。
そして、筆記具自体の外観形状や、サイズやデザイン等を、多様な形状やサイズにし、さらに、指装着用筆記具ならではの、切替え操作をより面白くしたり、保持態勢での筆記具の先を隠蔽させたりするなどの新しい機能を付加させる。
指装着用筆記具は大きく指装着部と、筆記具と連結部の三つの部分から形成されるが、そのうち、指装着部と連結部は上記説明した筆記具指装着具の指装着部及び連結部と同じにし、異なるところは、指装着用筆記具の場合は、筆記具保持部の代わりに直接筆記具を連結部材につなげる。つまり、上記筆記保持部に設けた挟持部材11や筒状体18などをなくし、設計の段階から、指装着用筆記具として、筆記具本体と受托部材12、又は挟持環19などを一体化させ、筆記具本体が連結部13の上で前後移動、滑動、又は伸縮可能にする。
そして、筆記具自体の外観形状や、サイズやデザイン等を、多様な形状やサイズにし、さらに、指装着用筆記具ならではの、切替え操作をより面白くしたり、保持態勢での筆記具の先を隠蔽させたりするなどの新しい機能を付加させる。
本発明は以上の形態によって実施し、以下は、本発明のいくつかの実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。尚、分かりやすくするために、実施例1から6までは筆記具指装着具の例を挙げ、実施例7は実施例1から6までの筆記具指装着具の実施例を、指装着用筆記具にする場合の、筆記具指装着具と異なる部分のみを説明する。そして、実施例8と実施例9は、指装着用筆記具ならではの例を挙げる。尚、本発明の五つの機能を実現するための手段においては、筆記具指保持具及び指装着用筆記具の両方とも、下記の実施例の手段に限らない。また、正しい筆記姿勢の筆記具と紙面との角度の標準については、明確な基準や規則もなければ、権威的学説もないようなので、ここでは発明の説明の便宜のため、一応50度から60度までを最適の角度範囲と仮定する。
図4、図5、図6、図7は、それぞれ実施例1の指保持具の斜視図、分解図と、後面部分断面図及びその断面の部分拡大図である。
指装着部は人差指に装着する指装着部材7と、指装着部材7の親指側の壁面を手首の方に延伸させてなる延伸部材8と、その延伸部材8の下端部に設けた連結部材9から形成し、そのうち、指装着部材7は人差指の第二関節4と、根関節5との間に装着される指輪のような環形を形成し、その環形体に割口14を設け、指の太さに合わせて調整可能にし、装着部材7を人差指に装着した際の、親指側の壁面は略平面を呈し、その略平面の第二関節4と近い最先端部分に係止部材6を設ける。係止部材6は中間部分が僅かにへこむ弧形を形成し、弧形の表面には筆記具の滑動を防止するための突起などを設ける。そして係止部材6の後の壁面を尾部の方に延伸させて延伸部材8を設けるが、延伸部材8は指装着部材7と、その下に設ける連結部材9を簡単に外したり、取り付けたりすることができるように、差込可能な差込口10を設ける。差込口10を設ける位置によって、分離した際の状態が異なるが、当実施例のように差込口10を、係止部材6の直後に設けた場合、延伸部材8を外した時、人差指は指輪を着用したように見えるだけになる。そして延伸部材8の人差指の根関節5当たりの下端部に、連結部材9を設ける。
指装着部は人差指に装着する指装着部材7と、指装着部材7の親指側の壁面を手首の方に延伸させてなる延伸部材8と、その延伸部材8の下端部に設けた連結部材9から形成し、そのうち、指装着部材7は人差指の第二関節4と、根関節5との間に装着される指輪のような環形を形成し、その環形体に割口14を設け、指の太さに合わせて調整可能にし、装着部材7を人差指に装着した際の、親指側の壁面は略平面を呈し、その略平面の第二関節4と近い最先端部分に係止部材6を設ける。係止部材6は中間部分が僅かにへこむ弧形を形成し、弧形の表面には筆記具の滑動を防止するための突起などを設ける。そして係止部材6の後の壁面を尾部の方に延伸させて延伸部材8を設けるが、延伸部材8は指装着部材7と、その下に設ける連結部材9を簡単に外したり、取り付けたりすることができるように、差込可能な差込口10を設ける。差込口10を設ける位置によって、分離した際の状態が異なるが、当実施例のように差込口10を、係止部材6の直後に設けた場合、延伸部材8を外した時、人差指は指輪を着用したように見えるだけになる。そして延伸部材8の人差指の根関節5当たりの下端部に、連結部材9を設ける。
連結部材9は、親指側の表面の角度を、上記延伸部材8の壁面の角度より若干斜めにした傾斜度56を設け、ネジ孔27を連結部の中央に配置し、そのネジ孔27周辺の表面に、筆記具の位置を安定させるための半球形凹部15を設けるが、半球形凹部15は、ネジ孔27の左右両側に、筆記具と平行に二箇カ所と、筆記具を反時計方向に大体55度に回転させた時の、ネジ孔27の両側に二箇所の計4箇所設ける。
筆記具保持部は、細分して筆記具を挿入するための筒状体18(挟持部材に相当する)と、挿入された筆記具を固定して握るための手握部25と、筒状体18を保持して、前後滑動させるための挟持環19(開口状挟持部材の場合は受托部に相当する)と、その挟持環19の下に設けた連結部材13から形成されるが、筒状体18は後端部は開口状で、開口状の内側は筆記具を安定させるための弾性部材と、後端の外縁は挟持環19の脱落を防止するための突出部21を設ける。筒状体18の先端部は横に複数のネジ部22を設け、そのネジ部22を設けた部分に、横欠口24を複数個設けることで、ネジ部22の締め付けを可能にする。そして手握部25は、裏側に筒状体18の先端のネジ部22を収縮固定できるよう、先端方向に行けば行くほどネジ部22を締め付けるように、径口が小さくなるネジを設け、表面には上記係止部材6と噛み合う、係止されやすい突起などを設ける。
筆記具保持部の連結部材13は、一端は壁面を設け、もう一端は開口した、中空状の筒状体を挟持環19の下方に取り付、壁面を設けた側を指装着部の連結部材9と接する面にし、開口した面を親指側に向かせる。そして、連結部材9と接する面は、連結部材9と同じ斜めの傾斜度56を形成し、壁面の中央にネジ孔27を設け、ネジ孔27の周辺に、上記連結部材9に設けた半球形凹部15に嵌合させるための、半球形突出部16を設けるが、上記指装着部の連結部材9には、半球形凹部15を四箇所設けたのに対し、それに嵌合する半球形突出部16は、ネジ孔27の左右両側二箇所だけ筆記具と平行に設ければよい。そして、連結部材13の中空状の中にボルト60を穿設して、ボルト60の外週に小物コイルバネ20を設け、ナットで固定することによって、筆記具が小物コイルバネ20の弾性圧力によって、常に指装着部の連結部材9側に付勢させる。最後は連結部全体の表面をカバー26で被せる。
当実施例は上記によって形成し、これを使用する際は、指装着部材7を指の太さに合わせて調整してから、延伸部材8を人差指の側面から手首の方に向けて、人差指の第二関節4と根関節5との間に装着し、筒状体18の経口より細い、鉛筆やボールペンなどの前後が同じ太さの筆記具を、筒状体18に挿入して、筆記具を筆記しやすい長さに調整するが、筆記具の挟持環19が、筒状体18の最後端まで滑動できた時の筆記具の長さを、筆記態勢の所要の長さになるようにし、最先端まで滑動できた時に、手握部25が上記係止部材6と同じ位置になるように配置して、手握部25を回転させて筆記具を固定するとセット完了となる。そして筆記具の手握部25を、上記係止部材6に係止させて、人差指と平行に保持すると保持態勢になる。
この保持態勢では、連結部材9と13の位置安定用半球形突出部16と半球形凹部15が嵌合され、筆記具が上下に遊動することがなく、筆記具が挟持環19と係止部材6の係止作用で前後にずれることもなく、また連結部材9と延伸部材8に設けた傾斜度の角度差作用で、筆記具は、筆先が人差指の後ろに位置した状態で、人差指の側面にしっかり密着して安定された保持態勢になるので、指を曲げて行うキーボートの入力や、手でものを掴むなど他の作業を不便なく行うことができる。
上記連結部材13に設けた半球形突出部16は、上記の設け方とは逆に、指装着部材の連結部材9に半球形突出部16を設け、筆記具連結部材13に半球形凹部15を設けても同じ効果を得られる。そして、半球形を、三角形など別の形状にすることも可能であり、これらの形状や大きさは、筆記具連結部材に設けた小物コイルバネ20の弾力などに合わせて、安定性と態勢切替え操作の安易さなどのバランスを取れるようにする。
筆記態勢に切替える際は、親指2を上げて人差指の側上面から筆記具を押し降ろす。すると、筆記具本体が挟持環19のなかで自転しながら係止部材6を脱離して、連結部材9のネジ孔27を支点とした扇形回転を始める。それと同時に、連結部材13に設けた半球形突出部16が、小物コイルバネ20の弾力に抗しながら、連結部材9に設けた半球形凹部15から脱出して、その回転先の約55度の角度に設けた凹部に嵌め込まれ、所要の筆記態勢の角度で留まる。一方筆記具が回転されると同時に、筆記具は自身の重さと、筆記具が凹部に嵌込される時の弾性振動によって、筒状体18が挟持環19の先端の方に滑動され、筆記具が人差指の先まで突出される。そして、連結部に設けた傾斜度56により筆記具の先は、自然と人差指の下の方向に斜めに置かれ、最適の筆記態勢になる。
この姿勢では、親指2と人差指1と中指3を筆記具に寄せて軽く握るだけで、上述した筆記具の長さ、角度と位置、傾斜度、三角形空間等の筆記態勢の良い条件が全て備わった姿勢になるため、自然に正しく且つ楽な筆記姿勢になり、指を離しても姿勢が崩れない。更に、指装着部材7や、筆記具を固定する傾斜度56や、半球形突出部16などは弾性をもっているし、筆記具の長さも挟持環19の滑動によるものであるため、姿勢が安定しながらも堅く固定されることなく、柔軟なので、もともと筆記姿勢が良くなかった人でも、強い抵抗感を感じずに、段々と正しい姿勢になじむようになることができる。
筆記態勢を再び保持態勢に切替える際は、まず、準備姿勢として、筆記態勢で筆記具を握った人差指1と中指3を、そのまま曲げながら軽く引くと、挟持環19が筒状体18の後ろに滑動され、筆記具の前方部分が短くなる。そしたら、親指2で筆記具を押上げて筆記態勢に回転させる。すると、上記筆記態勢に切替える時と、反対の動きで連結部材の55度位置の半球形凹部15に嵌込されていた半球形突出部16は、回転先の平行凹部に移動され、人差指と平行になり、手握部25は係止部材6に係止され安定された保持態勢となる。
この実施例は、筒状体18の径口より太い筆記具には向いてないが、しかし、とってもシンプルな構造でありながら、上記記載の五つの機能を備えてあり、筆記態勢では、中指と人差指で、筆記具を挟持して指を曲げたり、伸ばしたり、回したりしながら遊ぶこともできるので、鉛筆や棒状のボールペンなどの専用品として、また小学生や子供の筆記具の持ち方の教習具や練習具、矯正具としても適する。
図8と図9は、それぞれ当実施例2の挟持部材を示した斜視図と、後面部分断面図である。
当実施例は、より多くのさまざまな形の筆記具を挟持可能にするため、筆記具挟持部材11を、上記実施例1の筒状体18代わりに、開口状にしたもので、弾性を有する素材で、挟持部材の親指側を前後二つの半円形爪35にし、指装着部材と接する面は、なるべく延伸部材8の形状に合わせた略平面を形成する。そして、挟持部材11の底面に受託部材12を設け、蟻溝32で挟持部材11が受託部材12の上で前後滑動可能に嵌込させる。そして受託部材12の下に連結部材13を設ける。
当実施例は、より多くのさまざまな形の筆記具を挟持可能にするため、筆記具挟持部材11を、上記実施例1の筒状体18代わりに、開口状にしたもので、弾性を有する素材で、挟持部材の親指側を前後二つの半円形爪35にし、指装着部材と接する面は、なるべく延伸部材8の形状に合わせた略平面を形成する。そして、挟持部材11の底面に受託部材12を設け、蟻溝32で挟持部材11が受託部材12の上で前後滑動可能に嵌込させる。そして受託部材12の下に連結部材13を設ける。
指装着部材7に設けた係止部材6を、挟持されるさまざまな形や太さの筆記具の手握部に対応しやくするために、弾性体の係止部材を設ける。それ以外の指装着部や連結部の構造を含むほかのところは実施例1と同様にする。
この実施例を使用する際は、筆記具を筆記態勢の所要の長さに合わせて筆記具を、挟持部材11の二つの半円形爪35に挿入してセットすると、上記実施例1の筒状体18が、挟持環19の中で滑動する代わりに、挟持部材11が受託部材12の上で前後滑動することになる。そして、保持態勢での筆記具が前後移動しないよう係止部材に、弾性をもたせてあるため実施例1と同じ安定効果を得られる。
この実施例は、鉛筆や前後同じ太さのボールペンなど特定の筆記具を挿入しやすくした実施例1に比べ、弾性を持つ半円形爪35を前後二本設けることで、普段愛用するペンなど、さまざまな形をした既存の筆記具を装着して使用することができるので、汎用性が高い。
図10は、当実施例の連結部を示した後面部分断面拡大図である。
当実施例は、上記実施例1と実施例2の指装着部の連結部材9と、筆記具保持部の連結部材13との接触する面に設けた半球形、または三角形の突出部や凹部をなくし、代わりに複数の同じ形状の小さい三角形突歯23を、それぞれ連結部材9と、連結部材13との接触する円盤状表面に、ネジ孔27を中心に放射状に、交互噛合する様に設ける。そして、連結部に被せるカバー26で、筆記具の回転角度を行き過ぎないように制限し、他のところは、上記実施例1、もしくは実施例2同様にする。
当実施例は、上記実施例1と実施例2の指装着部の連結部材9と、筆記具保持部の連結部材13との接触する面に設けた半球形、または三角形の突出部や凹部をなくし、代わりに複数の同じ形状の小さい三角形突歯23を、それぞれ連結部材9と、連結部材13との接触する円盤状表面に、ネジ孔27を中心に放射状に、交互噛合する様に設ける。そして、連結部に被せるカバー26で、筆記具の回転角度を行き過ぎないように制限し、他のところは、上記実施例1、もしくは実施例2同様にする。
これにより、筆記態勢と保持態勢と交互切替える際に、連結部材9は固定されているため、連結部材13に設けた三角形突歯23のみが、小物コイルバネ20の弾力に抗しながら、連結部材9に設けた三角形突歯23と摩擦され、ガタガタと音を出しながら回転するようになる。好みによって切替え操作を自分のペースでゆっくり切替えることができる
図11、図12は、当実施例4の後面部分断面図及びその連結部の拡大図である。当実施例は、保持態勢を筆記態勢に切替えの操作を、指で直接筆記具を動かす必要がなく、連結部の中央に突設したボタン45を押すだけで、筆記態勢に切替えができる、操作の簡便さを実現したものである。
具体的には、連結部材9と連結部材13からなる連結部の構造を、まずは連結部材13の形状を、上記実施例1、もしくは実施例2と同様に、内側が筒状を呈する部材を受托部12の下方に連設し、筒状の一端は開口状で、中に小物コイルバネ20を設け、もう一端には壁面を設け、その壁面の中央にネジ孔27を設ける。しかし、上記実施例1と実施例2は、ネジ孔27を設けた側を連結部材9に接触させ、開口状の方を親指側にさせたとは反対に、開口状で、中に小物コイルバネ20を設けた方を連結部材9に接触させ、壁面側を親指の方に向けて、ボルト60で回転可能に連接することで、連結部材13を常に親指側に付勢させる。そして、ネジ孔27を設けた壁面には、上記実施例1と実施例2に設けた半球形突出部16や半球形凹部15代わりに、単方向のみ回転可能な一方向歯61を設ける。
次に、指装着部材7の連結部材9は、まず、筆記具連結部材13と接触する面に、ネジ孔27を中心に、少なくとも上記受托部材12の下方に連接した筒状の筆記具連結部材13の外径と同じ大きさの柱形突出部21を設け、その突出部21の外周にねじりバネ30を設け、ねじりバネ30の一端は筆記具連結部材13に、もう一端は連結部材9にそれぞれ掛着させ、連結部材13を常に筆記態勢の角度に付勢させる。
さらに、連結部材9の辺縁の円形壁面を、親指側に延設させ、親指側に上記筆記具連結部材13の親指側と接触する壁面を設け、その壁面の中央にネジ孔27を設け、そのネジ孔27の内側壁面に、上記筆記具連結部材13の壁面に設けた、一方向歯61と噛合する係止歯29を設ける。そして、親指側の上記一方向歯61を設けた壁面と、係止歯29を設けた壁面との間の中央部に、ボタン45を設け、ボタン45の一端は連結部材13に当接し、もう一端は、連結部材9とカバー26の中央孔から親指側に露出させる。それ以外のところは実施例1同様にする。
この実施例を使用する際は、保持態勢から筆記態勢に切替える際、親指で筆記具のカバー26の孔から露出しているボタン45を軽く押すと、連結部材13の壁面がボタン45に押圧され、小物コイルバネ20の弾力に抗しながら、連結部9の方に滑動され、一方向歯61と係止歯29が離れ、ねじりバネ30の付勢力で筆記具が筆記態勢の方に回転される。そして筆記態勢の角度まで回転されたところで、ねじりバネ30の弾力も弱くなり、辺縁がカバー26の壁面に当接され止まる。保持態勢に戻したいときは、親指で下方から筆記具を押上げすると、所要の人差指と平行した角度まで来たところで、一方向歯61と係止歯29が噛合って留まる。
上記記載した構造は、筆記具保持部を実施例2の場合を説明したが、筆記具挟持部材11を上記実施例1にする場合は、連結部材13を挟持環19の下に設ければよい。
上記記載した構造は、筆記具保持部を実施例2の場合を説明したが、筆記具挟持部材11を上記実施例1にする場合は、連結部材13を挟持環19の下に設ければよい。
図13と図14は、それぞれ当実施例5の伸縮アームの構造を示した側面図と、その部分拡大図である。
当実施例は、上記実施例1と実施例2の、指装着部材7の親指側に設けた係止部材6をなくし、連結部材9と13の後方に伸縮アーム31を設け、伸縮アーム31の伸縮、牽引作用によって、筆記態勢と保持態勢と交互に切替える際に、筆記具が自動的に進退するようにしたものである。
当実施例は、上記実施例1と実施例2の、指装着部材7の親指側に設けた係止部材6をなくし、連結部材9と13の後方に伸縮アーム31を設け、伸縮アーム31の伸縮、牽引作用によって、筆記態勢と保持態勢と交互に切替える際に、筆記具が自動的に進退するようにしたものである。
伸縮アーム31は、同じ長さの複数のアームを、一定の角度で伸縮可能に交差連接させ、伸縮アーム31の両辺のうち、一辺は交差された二本の端部のうち、一本の端部57を筆記具保持部の連結部材13の外週に、もう一本の端部58は、その下の指装着部の連結部材9の外週にそれぞれ一定の角度内で回転可能にジョイントし、そしてもう一辺の端部は、交差端部を一本にして、それを筆記具保持部の挟持部材にジョイントするが、挟持部材が筒状体の場合は筒状体18の末端部に、挟持部材が開口状の場合は、挟持部材11の後端部にジョイントする。尚、挟持部材11の後端部にジョイントする場合は、受托部材12の蟻溝32に伸縮アーム31が前後移動可能な通り道としての切口を設ける必要がある。図13、図14は挟持部材が開口状の場合を示したものである。
当実施例を使用する際は、伸縮アーム31を設けることによって、保持態勢では、連結部と近い側のアーム両端57と58の隣接距離が近いため、交差連接された伸縮アーム31が伸展され、筆記具を尾部の方に牽引して後退させることになる。そして、筆記態勢に切替えると、筆記具の回転に従って、連結部材13の外週に設けたアーム端部57が回転され、連結部材9の外週に設けたアーム端部58との距離が遠くなり、それによって、伸縮アーム31が収縮され、筆記具を前に牽引して、筆記態勢の所要の長さまで前進させる。つまり、筆記具は態勢切替え操作によって、自動的に所要の位置まで進退するようになる。したがって、カバー26の形状も、伸縮アーム31がなかで自在に伸縮できるスペースを確保できる形にする。それ以外のところは、上記実施例1、又は実施例2と同様にする。
図15及び図16a、図16b、図16cは、当実施例の連結部の構造の動きを、三段階に分けて示した物である。当実施例は、まず、筆記具保持部の連結部材13は、中央にネジ孔27を設けた二枚の同形状の半円形歯車43を、受托部材12の下の左右両側に平行に連接させ、歯車43の辺縁に設けた歯は、歯の角度を一辺は軸心と直線を形成し、もう一辺は斜めの鋭角を形成させることで、ガード部材を鋭角辺と当接される方向に回転させると、ガード部材が鋭角辺と摩擦しながら回転するが、軸心と直線を形成する辺に当接して回転させようとすると、直線歯が係止部材に係止され、回転ができない、言わば逆戻り不能な一方向歯37にし、二枚の歯車43の間に隙間を設け、その隙間に回転補助片38を設ける。回転補助片38は図16の鎖線で示したような円形の両辺を切り取ったような形状を呈し、直径を歯車43より一回り大きくすることで外延が歯車43より若干突出するようにする。そして二枚の歯車43の間に横軸39を架設して、横軸39の当接押圧作用によって、回転補助片38の回転範囲とタイミングを制限させる。
一方、指装着部の連結部材9は、まず、上記連結部材13の歯車43と接する面に歯車43の径口よりやや大きい柱形の突出部21を設け、そこにねじりバネ30を設け、ねじりバネ30の両端をそれぞれ指装着部と筆記具保持部に掛止させ、ねじりバネ30の弾力で筆記具を常に筆記態勢に付勢させる。さらに、連結部9の外延壁面を親指側まで延設させ、上記二枚の歯車43と、中間に挟んだ回動補助片38の回転に、邪魔にならないように外側から包むような中空状の半円形袋状を形成させ、中央部にボルト60を串設して、連結部全体がボルト60を円心として回動可能にする。そして、指装着部材9の人差指側と親指側まで延設した両壁面のあいだに、ガード部材40を、上記二枚の歯車43の辺縁に設けた一方向歯37に当接して架設し、ねじりバネ41の弾力でガード部材40を一方向歯37に付勢させ、歯車43が逆戻りできないようにガードさせる。
当実施例は以上により形成し、これを使用する際は、筆記態勢の筆記具を保持態勢に切替える際、他の実施例同様に親指で下から筆記具を押上げる。すると一方向歯37にガード部材40が滑動され、カタカタと音を立てながら回転して、筆記具が人差指と平行になったところで、横軸39が、回転捕助片38の下方に当接されると同時に、ガード部材40は回転捕助片38の上方に当接され、一旦留まって保持態勢になる。この状態で、筆記具はねじりバネ41の弾力で、筆記態勢に戻ろうとするが、一方向歯37がガード部材40に掛止され、安定した保持態勢を保つ。
そして、保持態勢を筆記態勢に切替える際は、再び親指で筆記具を下から上方にわずかに押上げして離す。すると下方で回転捕助片38に当接されていた横軸39の押圧作用で、歯車43と回転捕助片38が同時に回転される。すると歯車43より横軸39の径口がやや大きいため、ガード部材40は、回転捕助片38の上に乗載され、回転が止まり、歯車43のみが、ガード部材40から脱離され、ねじりバネ41の弾力によって、筆記態勢の角度まで逆戻りされる。そして筆記態勢の角度になった時点で、今度は横軸39が回転捕助片38の上方に当接され、回転捕助片38を押圧して、歯車43と一緒に回転することで、ガード部材40は、回転捕助片38から、一方向歯37の上に滑り落ちて元の状態に戻る。このような操作の繰り替えしによって、筆記態勢と保持態勢の切替えをおこなう。連結部以外の他の部分は、実施例1と実施例2と実施例3の、いずれかと同様にすることができる。尚、実施例1又は実施例2と同じにする場合は、係止部材は必要ないのでなくす。
この実施例は、保持態勢の筆記具を、筆記態勢に切替える操作を、親指を挙げて筆記具を側上方から下に押し降ろす動きと違い、保持態勢を筆記態勢に切替える操作も、筆記態勢を保持態勢に切替える操作も、両方とも、親指で筆記具を下から押上げて離す動きを繰り返すだけですむように、態勢切替え操作を一層簡単にさせ、利便性を向上させたものである。
図17は当実施例の後面部分端面図である。上記記載の実施例1から実施例6までは、すべて筆記具指保持具の場合の構造について説明したが、当実施例は、上記記載の6つの実施例を、指装着用筆記具にする場合の、筆記具指保持具と異なる構造のみを説明する。
指装着用筆記具は、大きく分けて指装着部、連結部と筆記具からなるが、そのうち指装着部と連結部は筆記具指保持具と基本的に変わりがなく、共通の構造にすることができる。異なるところは、筆記具の場合は筆記具保持部が必要なく、直接筆記具を連結部を介して指装着具につなぐだけでよい。より具体的に言えば、上記実施例1から実施例6までの構造の中から、筆記具保持部に設けた筆記具挟持部材11、或いは筒状体18をなくし、代わりに筆記具本体を設計の段階から受托部材12を、又は挟持環19を筆記具本体と一体化させ、筆記具本体が伸縮、又は進退可能にし、本体の下に連結部材13を設け、連結部材13と連結部材9を結合させた、専用の指装着用筆記具にする。
そのために、筆記具のキャップを若干長くして、筆記具の軸体の後部をキャップの中に収納させ、筆記具の軸本体がキャップの中で前後進退、又は滑動可能にし、キャップの下方を直接連結部材13につなげる。そして、それを基本に、筆記具ならではの筆記具の端面形状を円形だけでなく方形や、三角形、楕円形、菱形などさまざまな形状にし、サイズも極力コンパクトにさせる。
そのために、筆記具のキャップを若干長くして、筆記具の軸体の後部をキャップの中に収納させ、筆記具の軸本体がキャップの中で前後進退、又は滑動可能にし、キャップの下方を直接連結部材13につなげる。そして、それを基本に、筆記具ならではの筆記具の端面形状を円形だけでなく方形や、三角形、楕円形、菱形などさまざまな形状にし、サイズも極力コンパクトにさせる。
それ以外の、指装着部や連結部の構造は、上記実施例1から実施例6までのいずれかの実施例と同じようにし、その実施例の具体的構造に合せて、必要な場合は相応する調整を行えばよい。たとえば、指装着部や連結部の構造を、実施例1、又は実施例2と同様にする場合は、筆記具の軸の前の手握部25の形状に合せて、係止部材を設け、実施例5と同様にする場合は、伸縮アーム31の端部を一本にした辺を、直接筆記具の軸体の後端部に回転自在に連接し、伸縮アーム31が前後移動可能な通道として、キャップ53の下方に切口を設ければよい。図17には連結部材13のバネの代わりに弾性部材44を設けた。
図18、図19、図20は、それぞれ当実施例の構造を示した側面部分断面図と、その拡大図及び後面部分断面図である。
当実施例は、指装着用筆記具の中で、ボールペンなど筆心、軸、キャップなど部材を有する筆記具であって、キャップ53の中に歯車34を設けることで、保持態勢では筆先55と軸体28が、共にキャップ53の中に収納され、インクによる汚れを防ぎ、携帯にも便利な形状を呈し、筆記態勢に切替えると、筆記具の伸縮が自動的に行うようにし、さらに連結部を上記実施例6の連結部と結合させることで、態勢切替え操作の利便性も優れた指装着用筆記具である。
当実施例は、指装着用筆記具の中で、ボールペンなど筆心、軸、キャップなど部材を有する筆記具であって、キャップ53の中に歯車34を設けることで、保持態勢では筆先55と軸体28が、共にキャップ53の中に収納され、インクによる汚れを防ぎ、携帯にも便利な形状を呈し、筆記態勢に切替えると、筆記具の伸縮が自動的に行うようにし、さらに連結部を上記実施例6の連結部と結合させることで、態勢切替え操作の利便性も優れた指装着用筆記具である。
具体的には、まず筆記具のキャップ53の下に直接連結部材13を設けるが、連結部材13の構造は基本的に上記実施例6と同様にする。つまりネジ孔27を設けた二枚の同形状の半円形歯車43を、キャップ53の下に平行に連接させ、歯車43の辺縁に一方向歯37を設ける。二枚の歯車43の間に隙間を設け、その隙間に回転補助片38を配置し、二枚の歯車43の間に横軸39を架設して、横軸39の当接押圧作用によって、回転補助片38の回転を制限させる。
一方、指装着部の連結部材9は、上記連結部材13の歯車43と接する面に歯車43の径口よりやや大きい柱形の突出部21を突設し、そこにねじりバネ30を設け、ねじりバネ30の弾力で筆記具を常に筆記態勢に付勢させる。さらに、連結部材9の外延壁面を親指側まで延設させ、上記二枚の歯車43と、中間に挟んだ回動補助片38を、外側から包んだ袋状を形成させ、ボルト60を串設して、連結部全体がボルト60を円心として回動可能にし、指装着部材9の人差指側と親指側まで延設した両壁面のあいだに、ガード部材40を、上記二枚の歯車43の辺縁に設けた一方向歯37に当接して架設し、ねじりバネ41の弾力で、ガード部材40を一方向歯37に付勢させ、歯車43が逆戻りできないようにガードさせる。
以上までの連結部の構造は基本的に上記実施例6と同じであるが、異なるところは、上記実施例6は連結部材13を、受托部材12の下に設けたに対し、当実施例は連結部材13をキャップ53に直接設ける。そして、当実施例は、指装着部の連結部材9の親指側まで延設させた壁面を、さらに筆記具の形状に合わせて湾曲しながら筆記具の側面まで高く延設させ、その壁面のネジ孔27の上方の形状を、図18で示したような略扇形を形成し、その略扇形の弧形外延に固定突歯33を設ける。
一方、キャップ53の中に収納される軸体28は、親指側の上側方に歯板36を突設するが、その歯板36の裏面に歯を設け、言わば、歯を下面に設けたラックを軸体28の上側面に連接したようにし、そして同軸に大小二つの平板歯(ピ二オンとスーパーギヤのような歯車)からなる歯車34を設け、小歯ピ二オンは上記固定突歯33と噛合させ、スーパーギヤは、歯板36に噛み合わせる。そして、軸体28と歯車34の間のキャップ53に間壁17を設け、歯車34を回動自在に軸着させる。そして、連結部を含む筆記具と指装着部との接触される面全体に直線の傾斜度56を設ける。
この実施例は、以上により形成し、これを使用する際は、上記実施例6同様の操作で、筆記具の回転によって筆記態勢に切替えると、上記歯車34の小歯ピ二オンが、上記連結部材9を親指側まで延設させた略扇形壁面の外延に設けた固定突歯33に噛合回転されることによって、スーパーギヤに歯合された歯板36のラックが一緒に前進することになり、それによって、筆記具軸体28が、キャップ53の中から突出される。
そして筆記態勢を保持態勢に切替えの際は、親指で筆記具を下から押上げすると、歯車34が上記と反対方向に回転して、筆記具を引っ張ることで筆記具の中身が牽引され、キャップ53の中に収納され、筆記具が短縮される。
そして筆記態勢を保持態勢に切替えの際は、親指で筆記具を下から押上げすると、歯車34が上記と反対方向に回転して、筆記具を引っ張ることで筆記具の中身が牽引され、キャップ53の中に収納され、筆記具が短縮される。
当実施例は、保持態勢での筆記具が、単なる長さが短縮され、人差指の後ろに位置するだけでなく、筆記具の先端までが外殻の中に収納させることで、よりほかの作業をしやすくした指装着用筆記具である。固定突歯33と歯車34と歯板36の、それぞれの規格は、所要の筆記態勢の角度や筆記具の長さなどに合せて設計すればよい。
図21a、図21b、図21cはそれぞれ当実施例9の保持態勢の筆記具を筆記態勢に切替えるまでの筆記具の動きを、三段階に分けて示したものである。
当実施例は、指装着用筆記具の中で、ボールペンなど筆心、軸体、キャップなど部材を有する筆記具の場合であって、保持態勢で筆先55は軸体28の中に、筆記具の軸体28の後部はキャップ53の中に、それぞれ収納隠蔽され、外観がシンプルで、筆体が短く、インクによる汚れを防ぐことができ、筆記態勢に切替えると、筆先55と軸体28の後部が、それぞれ軸体28と、キャップ53の中から突出され、筆記態勢の長さまで伸長されるようにしたもので、言わば、市販の尾栓やグリップの押圧操作や、キャップを回転させて筆芯を進退させる出没式ボールペンの公知技術を応用して、筆記具の親指側につまみ49を設け、つまみ49の操作で、筆芯54と軸体28を、両方一緒に作動可能にしたものである。
当実施例は、指装着用筆記具の中で、ボールペンなど筆心、軸体、キャップなど部材を有する筆記具の場合であって、保持態勢で筆先55は軸体28の中に、筆記具の軸体28の後部はキャップ53の中に、それぞれ収納隠蔽され、外観がシンプルで、筆体が短く、インクによる汚れを防ぐことができ、筆記態勢に切替えると、筆先55と軸体28の後部が、それぞれ軸体28と、キャップ53の中から突出され、筆記態勢の長さまで伸長されるようにしたもので、言わば、市販の尾栓やグリップの押圧操作や、キャップを回転させて筆芯を進退させる出没式ボールペンの公知技術を応用して、筆記具の親指側につまみ49を設け、つまみ49の操作で、筆芯54と軸体28を、両方一緒に作動可能にしたものである。
具体的には、キャップ53は一般ボールペンより比較的長くし、筆記具の軸体28の手握部25からの後ろ部分を、キャップ53の中に収納させ、キャップ53と軸本体28の間には、コイルバネ63を設け、筆先55と軸体28の間には小物コイルバネ20を設け、軸体28と筆芯54を、両方とも常に尾栓52の方に付勢させる。そしてキャップ53の筒状体の内面に、複数のカム突出部50を設けるが、カム突出部50は一般ボールペンの約2倍から3倍長くし、カム突出部50の間に回転子46を摺動、回転自在に配置し、その回転子46の後部に、回転子46を押圧回転させる摺動子47を設け、さらに摺動子47の後には、摺動補助部材59を設ける。
一方、筆芯54に設けた小物コイルバネ20の後方には連動部材48を設け、その連動部材48を軸体28の親指側に突設したつまみ49に連動させる。そして軸体28につまみ49を筆先の方向に押圧操作するための欠口51を設ける。
当実施例は以上により形成し、これを使用する際は、保持態勢では、小物コイルバネ20とコイルバネ63の弾力によって、筆先55は軸体28のなかに、軸体28の後部はキャップ53の中にそれぞれ収納され、コンパクトになる。そして筆記態勢に切替える際は、親指2で、つまみ49を指先の方に軽く押圧すると、つまみ49が欠口51の中で移動しながら、連動部材48を推圧して、小物コイルバネ20の弾力に抗しながら、筆先55が軸体28から突出される。これに続いてつまみ49を継続して押圧することによって、今度は軸体28自体が、尾部から摺動補助部材59を牽動させ、摺動子47と回転子46が押圧され、コイルバネ63の弾力に抗しながら前方に移動され、軸体28の後部がキャップ53の中から外側に突出される。筆記具の長さが筆記態勢所要の長さまで伸長された時点で親指を離すと、回転子がカム突出部50に掛止されてとどまる。そして親指でそのままつまみ49を下方に降ろすと、伸長された筆記具が回転され、筆記態勢になる。
筆記態勢を保持態勢に切替える際は、親指で一旦つまみ49を僅かに前に押し出してから放すと、摺動補助部材59と、摺動子47、回転子46の動きで、軸体28がカム突出部50から外れ、カム突出部50の隙間に入り、小物コイルバネ20と、コイルバネ63の弾力で、筆芯54と軸体28の後部が、それぞれもとの保持態勢の位置に戻る。そして筆記具が人差指と平行に成るまで、つまみ49を上に押上げると、筆記具が回転され保持態勢となる。
上記の態勢切替え操作の手順は、好みによって、先に筆記具を短縮させてから回転させることも、先に回転させてから筆記具を短縮させることも可能である。しかし、上記の操作は分かりやすく説明するため数段階に分けて行ったが、実際の操作は、段階的に分けないで、筆記具の進退と回転の操作を同時に連続して行うと、一瞬で簡単に操作が完了する。
当実施例は、上記説明した筆記具の構造に、指装着部と連結部は上記実施例1と実施例3の中から、いずれかと同じようにすればよい。
1 人差指
2 親指
3 中指
4 第二関節
5 根関節
6 係止部材
7 指装着部材
8 延伸部材
9 連結部材
10 差込口
11 挟持部材
12 受托部材
13 連結部材
14 割口
15 半球形凹部
16 半球形突出部材
17 間壁
18 筒状体
19 挟持環
20 小物コイルバネ
21 突出部
22 ネジ部
23 三角形突歯
24 横欠口
25 手握部
26 カバー
27 ネジ孔
28 軸体
29 係止歯
30 ねじりバネ
31 伸縮アーム
32 蟻溝
33 固定突歯
34 歯車
35 半円形爪
36 歯板
37 一方向歯
38 回動補助片
39 横軸
40 ガード部材
41 ねじりバネ
43 歯車
44 弾性部材
45 ボタン
46 回転子
47 習動子
48 連動部材
49 つまみ
50 カム突出部
51 欠口
52 尾栓
53 キャップ
54 筆芯
55 筆先
56 傾斜度
57 アーム端部
58 アーム端部
59 習動補助部材
60 ボルト
61 一方向歯
62 三角形空間
63 コイルバネ
2 親指
3 中指
4 第二関節
5 根関節
6 係止部材
7 指装着部材
8 延伸部材
9 連結部材
10 差込口
11 挟持部材
12 受托部材
13 連結部材
14 割口
15 半球形凹部
16 半球形突出部材
17 間壁
18 筒状体
19 挟持環
20 小物コイルバネ
21 突出部
22 ネジ部
23 三角形突歯
24 横欠口
25 手握部
26 カバー
27 ネジ孔
28 軸体
29 係止歯
30 ねじりバネ
31 伸縮アーム
32 蟻溝
33 固定突歯
34 歯車
35 半円形爪
36 歯板
37 一方向歯
38 回動補助片
39 横軸
40 ガード部材
41 ねじりバネ
43 歯車
44 弾性部材
45 ボタン
46 回転子
47 習動子
48 連動部材
49 つまみ
50 カム突出部
51 欠口
52 尾栓
53 キャップ
54 筆芯
55 筆先
56 傾斜度
57 アーム端部
58 アーム端部
59 習動補助部材
60 ボルト
61 一方向歯
62 三角形空間
63 コイルバネ
Claims (12)
- 少なくとも人差指に装着するための指装着部と、筆記具を保持させるための筆記具保持部と、上記指装着部と筆記具保持部を連結させるための連結部との三つの部分から形成し、上記指装着部と連結部を介して、筆記具を人差指の親指側に保持させて、保持態勢と筆記態勢を交互に切替えながら使用する筆記具指保持具において、指装着部の親指側の壁面を手首の方に延伸させてなる延伸部材を設け、連結部の位置を、筆記具を人差指と平行に保持させた際の、筆記具の下方に設ける手段によって、筆記態勢で筆記具と人差指の間に自然と三角形空間ができ、筆記具の保持態勢と筆記態勢との交互切替えの際に、筆記具が所要の位置まで至らなかったり、行き過ぎたりすることがなく、所要の位置で止まる事ができ、保持態勢では筆記具の先が人差指の指先より後ろに位置させることと、筆記態勢では筆記具が人差指の指先の前に突出することができ、保持態勢では筆記具が人差指と平行状態を保持し、筆記態勢では筆記具の先が人差指の指先の下に置かれる傾斜度を形成する事ができ、筆記態勢と保持態勢との切替え操作を、親指の動きだけで可能で、保持態勢と筆記態勢で、指が筆記具から離れても、筆記具の姿勢が崩れないなど、以上の五つの機能を備えたことを特徴とする筆記具指保持具。
- 少なくとも人差指に装着するための指装着部と、筆記具と、上記指装着部と筆記具を連結させるための連結部との三つの部分から形成し、上記指装着部と連結部を介して、筆記具を人差指の親指側に保持させて、保持態勢と筆記態勢を交互に切替えながら使用する指装着用筆記具であって、指装着部の親指側の壁面に手首の方に延伸させてなる延伸部材を設け、連結部の位置を、筆記具を人差指と平行に保持させた際の、筆記具の下方に設ける手段によって、筆記態勢で筆記具と人差指の間に自然と三角形空間ができ、筆記具の保持態勢と筆記態勢との交互切替えの際に、筆記具が所要の位置まで至らなかったり、行き過ぎたりすることがなく、所要の位置で止まる事ができ、保持態勢では筆記具の先が人差指の指先より後ろに位置させることと、筆記態勢では筆記具が人差指の指先の前に突出することができ、保持態勢では筆記具が人差指と平行状態を保持し、筆記態勢では筆記具の先が人差指の指先の下に置かれる傾斜度を形成する事ができ、筆記態勢と保持態勢との切替え操作を、親指の動きだけで可能で、保持態勢と筆記態勢で、指が筆記具から離れても、筆記具の姿勢が崩れないなど、以上の五つの機能を備えたことを特徴とする指装着用筆記具。
- 連結部に半球形凹部と、半球形突出部を設け、若しくは連結部に三角形突歯を設ける手段により、保持態勢の筆記具を親指で側上方から下方に押し降ろすと筆記態勢となり、筆記態勢の筆記具を親指で下方から上に押上げすると、保持状態となることを特徴とする、上記請求項1の筆記具指保持具。
- 連結部に半球形凹部と、半球形突出部を設け、若しくは連結部に三角形突歯を設ける手段により、保持態勢の筆記具を親指で側上方から下方に押し降ろすと筆記態勢となり、筆記態勢の筆記具を親指で下方から上に押上げすると、保持状態となることを特徴とする、上記請求項2の指装着用筆記具。
- 連結部に単方向のみ回転可能な一方向歯を設ける手段により、親指で筆記具を下方から上方に押上げて離す動きを繰り返すだけで、筆記具の保持態勢と筆記態勢との交互間切替え操作を可能にしたことを特徴とする、上記請求項1の筆記具指保持具。
- 連結部に単方向のみ回転可能な一方向歯を設ける手段により、親指で筆記具を下方から上方に押上げて離す動きを繰り返すだけで、筆記具の保持態勢と筆記態勢との交互間切替え操作を可能にしたことを特徴とする、上記請求項2の指装着用筆記具。
- 連結部の中央にボタンを突設し、連結部に設けた一方向歯を親指側に向けて設けることによって、親指を筆記具のボディに触れる必要がなく、ボタンの操作だけで、筆記具の保持態勢を筆記態勢に切り替えることを特徴とする、上記請求項1の筆記具指保持具。
- 連結部の中央にボタンを突設し、連結部に設けた一方向歯を親指側に向けて設けることによって、親指を筆記具のボディに触れる必要がなく、ボタンの操作だけで、筆記具の保持態勢を筆記態勢に切り替えることを特徴とする、上記請求項2の指装着用筆記具。
- 連結部に伸縮アームを設ける手段により、筆記具の筆記態勢と保持態勢との交互間態勢を切替える際に、筆記具の進退或いは伸縮が自動的に行われることを特徴とする上記請求項1の筆記具指保持具。
- 連結部に伸縮アームを設ける手段により、筆記具の筆記態勢と保持態勢との交互間態勢を切替える際に、筆記具の進退或いは伸縮が自動的に行われることを特徴とする上記請求項2の指装着用筆記具。
- キャップの下に直接連結部をつなげ、キャップの中にはピニオン歯車と、筆記具の軸体に設けた歯板と、指装着部の親指側まで延設した壁面の辺縁に設けた固定突歯を設け、これらを噛合連動させることで、筆記具の軸体をキャップの中から進出可能にさせ、保持態勢での筆記具の先と軸体全体が、キャップの中に収納されることを特徴とする上記請求項2の指装着用筆記具。
- キャップの下に連結部をつなげ、キャップの内周面には複数のカム突出部を設け、筆先と軸体にはそれぞれ小物コイルバネとコイルバネを串設し、コイルバネの後に回転子と摺動子と摺動補助部材を設け、一方、筆記具の親指側につまみを設け、つまみと上記摺動補助部材を連動部材で連動させ、つまみの操作で、上記小物コイルバネとコイルバネの弾力を利用して、軸体と上記カム突出部とを自在に離合させることで、筆記具を保持態勢では筆先と軸体をそれぞれ軸体とキャップの中に収納し、筆記態勢に切替えると、筆記具の先が自動的に軸体の中から突出されると同時に、筆記具の軸体の後部が自動的にキャップの中から突出されることを特徴とする上記請求項2の指装着用筆記具。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009180240A JP4528350B1 (ja) | 2009-08-01 | 2009-08-01 | 筆記具指保持具及び指装着用筆記具 |
PCT/JP2010/004324 WO2011016179A1 (ja) | 2009-08-01 | 2010-07-01 | 筆記具指保持具及び指装着用筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009180240A JP4528350B1 (ja) | 2009-08-01 | 2009-08-01 | 筆記具指保持具及び指装着用筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP4528350B1 true JP4528350B1 (ja) | 2010-08-18 |
JP2011031502A JP2011031502A (ja) | 2011-02-17 |
Family
ID=42767876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009180240A Expired - Fee Related JP4528350B1 (ja) | 2009-08-01 | 2009-08-01 | 筆記具指保持具及び指装着用筆記具 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4528350B1 (ja) |
WO (1) | WO2011016179A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5850352B1 (ja) * | 2014-12-22 | 2016-02-03 | 合同会社 十八子発明 | 指装着用筆記具及び筆記具指保持具 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102113474B1 (ko) * | 2018-03-09 | 2020-05-22 | 공주대학교 산학협력단 | 손가락 보조 장치 |
CN110356142A (zh) * | 2019-02-20 | 2019-10-22 | 上海新博路工业设计有限公司 | 正姿规范笔 |
KR102407025B1 (ko) * | 2020-06-18 | 2022-06-13 | 성결대학교 산학협력단 | 다기능 손 보조기구 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0358988U (ja) * | 1989-10-12 | 1991-06-10 | ||
JPH0489400U (ja) * | 1990-06-26 | 1992-08-04 | ||
JP2004262156A (ja) * | 2003-03-03 | 2004-09-24 | Kohei Yamashita | ペン差し具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3058988U (ja) * | 1998-11-09 | 1999-06-22 | 勝 鈴木 | 筆記具用指支持体 |
-
2009
- 2009-08-01 JP JP2009180240A patent/JP4528350B1/ja not_active Expired - Fee Related
-
2010
- 2010-07-01 WO PCT/JP2010/004324 patent/WO2011016179A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0358988U (ja) * | 1989-10-12 | 1991-06-10 | ||
JPH0489400U (ja) * | 1990-06-26 | 1992-08-04 | ||
JP2004262156A (ja) * | 2003-03-03 | 2004-09-24 | Kohei Yamashita | ペン差し具 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5850352B1 (ja) * | 2014-12-22 | 2016-02-03 | 合同会社 十八子発明 | 指装着用筆記具及び筆記具指保持具 |
WO2016104221A1 (ja) | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 合同会社十八子発明 | 指装着用筆記具及び筆記具指保持具 |
US9889702B2 (en) | 2014-12-22 | 2018-02-13 | Goudougaisya Toyakohatsumei | Writing tool for mounting on a finger and writing tool finger holder |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011031502A (ja) | 2011-02-17 |
WO2011016179A1 (ja) | 2011-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000313193A (ja) | 外面可変グリップ | |
JP4528350B1 (ja) | 筆記具指保持具及び指装着用筆記具 | |
JP2002160486A (ja) | 伸縮可能筆記具 | |
US9505259B2 (en) | Grip for hand-held tools and method of using the same | |
CN103660697B (zh) | 符合人体工学和通用的书写工具 | |
JPS62242595A (ja) | 筆記用補助具 | |
JP5850352B1 (ja) | 指装着用筆記具及び筆記具指保持具 | |
US9764589B2 (en) | Handle and connector for an illustration unit | |
US4561184A (en) | School utensil and toy robot | |
GB2449406A (en) | A Posture Correct Pen | |
KR200422101Y1 (ko) | 손가락 필기도구 | |
JP7106784B1 (ja) | 指装着用筆記具 | |
US20180072092A1 (en) | Handle and Connector for an Illustration Unit | |
JP6383528B2 (ja) | 組み立てが簡単な筆記具 | |
JP4746113B2 (ja) | 筆記具用保持具及びその部品 | |
JP3144419U (ja) | ペン回し用筆記具 | |
JP5074633B1 (ja) | 筆記具筒ホルダー | |
JP2001260592A (ja) | 筆記具及び箸等の軸保持補助具 | |
US20050069371A1 (en) | Normally handheld instruments allowing normal fingertip activity | |
JP3067895U (ja) | 筆跡矯正用の筆記用具 | |
JP3122406U (ja) | 取手付背かき棒 | |
US20020081563A1 (en) | Multipurpose pen-holding trainer | |
KR200276878Y1 (ko) | 오뚝이 펜 | |
JP4951011B2 (ja) | 筆記用具持ち方補助具及び筆記用具持ち方補助方法 | |
JPH11245583A (ja) | 筆記具を人差し指の先端から第二関節の間で持たせる保持具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100601 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100604 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |