JP4524981B2 - プローブ装置及び電極還元装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プローブ装置及び電極還元装置に関し、更に詳しくは被検査体の検査用電極との電気的接触性を高めることができるプローブ装置及び電極還元装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体処理工程にはウエハ状態の被検査体を検査する工程やパッケージ状態の被検査体を検査する工程等の種々の工程がある。検査を実施する場合には、被検査体の検査用の電極パッドに接触子を接触させ、接触子を介して被検査体に信号を印加する。ところが、検査用の電極パッドには電気的に絶縁性のある酸化膜が形成されているため、接触子を接触させただけでは導通を取ることができず、検査用の信号を印加することができないことがある。そこで、従来は、検査用の電極パッドと接触子間に所定の針圧を付与した上で接触子を電極パッド表面でスクラブさせて酸化膜を破り、接触子と電極パッド間の導通を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、半導体製品の超高集積化に伴って各成膜層の薄膜化が加速度的に進み検査用電極パッドも薄膜化しているため、従来のプローブ方法のように電極パッドの酸化膜を破る針圧を付与すると、接触子からの針圧によりトランジスタ特性等の電気的特性が変化する虞があり、また、低誘電率を有するLow-k材のように柔らかい材料が電極パッドの下層に使用されている場合には電極パッドの酸化膜を破るほどの針圧を付与できないなどという課題があった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、検査用電極等の成膜層が薄膜化してもプローブピンを極力低い針圧で成膜層を損傷させることなく検査用電極に電気的に接触させ、両者間を確実に導通させて信頼性の高い検査を確実に行なうことができるプローブ装置及び電極還元装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載のプローブ装置は、検査用電極を有する被検査体を載置し且つ加熱手段を有する移動可能な載置台と、上記載置台の上方に配置されたプローブカードと、を備え、上記載置台を移動させて上記被検査体の少なくとも一つの検査用電極に上記プローブカードのプローブピンを電気的に接触させて、上記被検査体の電気的特性検査を行なうプローブ装置において、水素を含むガスを用いて上記被検査体の銅または銅合金からなる検査用電極に還元処理を施す還元処理手段と、上記検査用電極と上記プローブピンを接触させる接触手段として設けられた上記載置台と、を備え、上記還元処理手段は、上記水素ガスを含むガスを供給するガス供給手段と、上記ガス供給手段から供給される上記水素ガスを含むガスが通過する間に上記水素ガスを含むガスを活性化する金属触媒となる金属によって形成されたガス流路と、上記ガス流路の下方で上記被検査体を検査する範囲で開口する開口部を有し且つ上記載置台を囲むように上記載置台の駆動部に取り付けられた容器と、上記ガス流路を、その外周面との間に隙間を介して収納し且つ上記隙間を介して不活性ガスを上記容器内へ供給して上記容器内の空気を置換する収納管と、を有し、上記金属触媒によって活性化されたガスを上記容器内へ供給して形成された還元性雰囲気下で上記加熱手段によって加熱された上記検査用電極に上記活性化されたガスを接触させ、その後、上記載置台を非酸化性雰囲気下で移動させて、上記容器内で上記被検査体の検査用電極と上記プローブピンを接触させることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の請求項2に記載のプローブ装置は、請求項1に記載の発明において、上記載置台の加熱手段は、上記被検査体の検査用電極に還元処理を施す前に上記収納管から上記容器内へ供給される不活性ガス雰囲気下で上記被検査体を加熱し、上記還元処理手段は常圧下で上記水素ガスを含むガスを活性化して上記被検査体の検査用電極に接触させることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載のプローブ装置は、請求項1または請求項2に記載の発明において、上記水素ガスを含むガスは、常温のフォーミングガスであることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載のプローブ装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、上記載置台上の上記被検査用電極と上記プローブピンが接触する上記容器内に上記非酸化性雰囲気を形成することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載のプローブ装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、上記非酸化性雰囲気は、乾燥雰囲気であることを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明の請求項6に記載のプローブ装置は、検査用電極を有する被検査体を載置し且つ加熱手段を有する移動可能な載置台と、上記載置台の上方に配置されたプローブカードと、を備え、上記載置台を移動させて上記被検査体の少なくとも一つの検査用電極に上記プローブカードのプローブピンを電気的に接触させて、上記被検査体の電気的特性検査を行なうプローブ装置において、水素を含むガスを用いて上記被検査体の銅または銅合金からなる検査用電極に還元処理を施す還元処理手段と、上記検査用電極と上記プローブピンを接触させる接触手段として設けられた上記載置台と、を備え、上記還元処理手段は、水素ガスを含むガスを供給するガス供給手段と、上記ガス供給手段から供給される上記水素ガスを含むガスが通過する間に上記水素ガスを含むガスを活性化する金属触媒が充填されたガス流路と、上記ガス流路の下方で上記被検査体を検査する範囲で開口する開口部を有し且つ上記載置台を囲むように上記載置台の駆動部に取り付けられた容器と、上記ガス流路を、その外周面との間に隙間を介して収納し且つ上記隙間を介して不活性ガスを上記容器内へ供給して上記容器内の空気を置換する収納管と、を有し、上記金属触媒によって活性化されたガスを上記容器内へ供給して形成された還元性雰囲気下で上記加熱手段によって加熱された上記検査用電極に上記活性化されたガスを接触させ、その後、上記載置台を非酸化性雰囲気下で移動させて、上記容器内で上記被検査体の検査用電極と上記プローブピンを接触させることを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明の請求項7に記載のプローブ装置は、請求項1または請求項6に記載の発明において、上記金属触媒は、白金族金属またはその合金であることを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明の請求項8に記載の電極還元装置は、被検査体の電気的特性を検査するプローブ装置に設けられ、上記被検査体の銅または銅合金からなる検査用電極を上記プローブ装置内の加熱手段を有する載置台上で還元処理する電極還元装置であって、水素ガスを含むガスを上記プローブ装置内へ供給するガス供給手段と、上記ガス供給手段から供給される上記水素ガスを含むガスが通過し且つ上記水素ガスを含むガスを活性化する金属触媒となる金属によって形成されたガス流路と、上記ガス流路の下方で上記被検査体を検査する範囲で開口する開口部を有し且つ上記載置台を囲むように上記載置台の駆動部に取り付けられた容器と、上記ガス流路を、その外周面との間に隙間を介して収納し且つ上記隙間を介して不活性ガスを上記容器内へ供給して上記容器内の空気を置換する収納管と、を備え、上記金属触媒によって活性化されたガスを上記容器内へ供給して形成された還元性雰囲気下で上記加熱手段によって加熱された上記検査用電極に上記活性化されたガスを接触させることを特徴とするものである。
【0022】
また、本発明の請求項9に記載の電極還元装置は、被検査体の電気的特性を検査するプローブ装置に設けられ、上記被検査体の銅または銅合金からなる検査用電極を上記プローブ装置内の加熱手段を有する載置台上で還元処理する電極還元装置であって、水素ガスを含むガスを上記プローブ装置内へ供給するガス供給手段と、上記ガス供給手段から供給される上記水素ガスを含むガスが通過するガス流路と、上記ガス流路内に充填された金属触媒と、上記ガス流路から上記プローブ装置内へ供給された活性化されたガスで還元性雰囲気を形成するように設けられて上記載置台を囲む容器と、上記ガス流路を、その外周面との間に隙間を介して収納し且つ上記隙間を介して不活性ガスを上記容器内へ供給して上記容器内の空気を置換する収納管と、を備え、上記金属触媒によって活性化されたガスを上記容器内へ供給して形成された還元性雰囲気下で上記加熱手段によって加熱された上記検査用電極に上記活性化されたガスを接触させることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項10に記載の電極還元装置は、請求項8または請求項9に記載の発明において、上記金属触媒は、白金族金属またはその合金からなる触媒であることを特徴とすることを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10に示す実施形態に基づいて本発明を説明する。
本発明のプローブ方法は、水素ガスを含むガス(例えば、水素ガスと窒素ガスとの混合ガスであるフォーミングガス)を用いてウエハの検査用の電極パッドに形成された酸化膜を還元処理して除去した後、プローブピンと電極パッドとを接触させてウエハの電気的特性検査を行なう点に特徴がある。酸化膜を還元することによりプローブピンと電極パッド間の針圧を現状より格段に低減することができるため、低い針圧で電極パッドを傷つけることがなく、しかもプローブピンの寿命を延ばすことができる。
【0024】
そこで、まず本実施形態のプローブ装置について説明する。本実施形態のプローブ装置10は、例えば図1に示すように、被処理体(例えば、ウエハ)Wを搬送するローダ室(図示せず)と、ウエハWの電気的特性検査を行なうプローバ室11と、これら両者内に配置された後述の各種機器を制御する制御装置(図示せず)とを備えている。
【0025】
ローダ室は、例えば25枚のウエハWが収納されたカセットを載置する載置部と、この載置部のカセットからウエハWを一枚ずつ搬送するウエハ搬送機構と、このウエハ搬送機構を介してウエハWを搬送する間にウエハを所定の向きに揃えるサブチャックとを備えている。
【0026】
また、プローバ室11は、三軸(X軸、Y軸、Z軸)移動機構12を介して三軸方向に移動すると共にθ方向で正逆回転する温度調整可能なメインチャック13と、このメインチャック13の上方に配置され且つウエハW上に例えば銅、銅合金、アルミニウム等の導電性金属によって形成された電極パッドと電気的に導通するプローブカード14と、このプローブカード14のプローブピン14AとウエハWの位置合わせを行なうアライメント機構(図示せず)と、ウエハWの電極パッドを還元する還元処理手段15とを備え、還元処理手段15でメインチャック13上のウエハWの電極パッドを還元処理した後、プローブピン14AとウエハWの電極パッドを電気的に接触させてウエハWの電気的特性検査を行なう。
【0027】
プローブカード14はプローバ室11のヘッドプレート16に固定され、このヘッドプレート16上にはテストヘッドTがプローブカード14と電気的に接続可能に配置されている。移動機構12は、同図に示すように、プローバ室11内の底面にY方向(同図では紙面に垂直方向)移動するYテーブル12Aと、このYテーブル12A上をX方向に移動するXテーブル12Bと、このXテーブル12Bの中心と軸心を一致させて配置されたZ方向に昇降するZ軸機構12Cとを有し、メインチャック13をX、Y、Z方向へ移動させる。メインチャック13は、例えば−55℃〜400℃の範囲で温度を調節する温度調節機構を内蔵し、図示しないθ駆動機構を介して中心軸を中心に所定の範囲で正逆方向に回転する。
【0028】
而して、還元処理手段15は、例えば、プローバ室11内にフォーミングガスを加熱して流し、常圧または減圧下でメインチャック13によって加熱されたウエハの銅、銅合金等によって形成された電極パッドを還元処理する。還元処理手段15は、例えば図1に示すように、ヘッドプレート16上に配置され且つ例えば石英、セラミックス等の耐熱性材料によって形成された断熱容器15Aと、断熱容器15A内に設けられたヒータ15Bと、断熱容器15Aの入口に接続されたガス供給管15Cと、ガス供給管15Cに接続され且つフォーミングガスを供給するガス供給手段15Dと、ガス供給手段15Dからのフォーミングガスの流量を制御するマスフローコントローラ(図示せず)を有し、断熱容器15A内でヒータ15Bがフォーミングガスを加熱し、メインチャック13上の加熱ウエハWの電極パッドを所定の温度で還元する。
【0029】
断熱容器15Aには断熱処理が施され、ヒータ15Bの温度低下を防止して断熱容器15A内を所定の高温に維持する。この断熱容器15Aの入口は、同図に示すように、プローブカード14に隣接する位置でヘッドプレート16を貫通し、メインチャック13と対向するように配置されている。プローバ室11には排気口11Aが形成され、この排気口11Aには排気管15Eを介して排気装置(図示せず)に接続されている。また、移動機構12のZ軸機構12C上には上端が開口し且つメインチャック13を取り囲む扁平な容器15Fが固定されている。この容器15Fはメインチャック13よりもかなり大径に形成され、断熱容器15Aから供給されたフォーミングガスが充満し容器15F内で還元雰囲気を形成する。尚、断熱容器15Aは、メインチャック13が移動する範囲内であれば、その取り付け場所は特に制限されない。
【0030】
而して、フォーミングガスは上述のように水素ガスとキャリアガスとしての窒素ガスとからなる混合ガスで、マスフローコントローラを介して水素ガスの含有量が防爆範囲内(例えば、5容量%以下、具体的には3容量%程度)に調整されている。また、キャリアとしては、窒素ガスの他に、例えば、アルゴン、ヘリウム等の希ガスを用いることができる。
【0031】
また、プローバ室11の内面にはシールド部材15Gが施され、このシールド部材15Gによりプローバ室11内を気密状態に保持し、所定の減圧状態を形成することができる。このプローバ室11内外には酸素濃度計17がそれぞれ設けられ、これらの酸素濃度計17を介してプローバ室11内外の酸素濃度を監視している。酸素濃度計17が制御装置を介してアラーム等の警報手段に接続され、酸素濃度が危険域濃度に達したら警報を発する。
【0032】
また、プローブ装置10は乾燥空気を供給する手段を備え、プローバ室11内に乾燥空気を供給し、乾燥雰囲気下でウエハWの検査を行なうようになっている。このような乾燥雰囲気を形成するのは、還元処理手段15によってウエハWの電極パッドを還元してもプローバ室11内の空気中の水分による電極パッドの酸化を防止するためである。乾燥空気をプローバ室11内に供給する場合には、還元処理手段15のガス供給管15Cを利用することができる。
【0033】
次に、上記プローブ装置10を用いた本発明のプローブ方法の一実施形態について説明する。まず、プローバ室11内でプローブピン14AとウエハWの電極パッドとの位置合わせを行い、検査を開始するための準備を行う。次いで、還元処理手段15が駆動し、排気管15Eからプローバ室11内の空気を排気すると共にガス供給手段15Dからフォーミングガスを断熱容器15A内に供給する。断熱容器15A内ではヒータ15Bがフォーミングガスを加熱する。加熱後のフォーミングガスは断熱容器15Aの出口からメインチャック13上のウエハWに向けて流れ、容器15F内に充満して容器15F内に還元雰囲気を形成する。このフォーミングガスが既にメインチャック13の温度調整機構を介して例えば200℃以上の温度まで加熱されたウエハW上の電極パッドと接触すると、フォーミングガス中の水素ガスが電極パッドの酸化膜を還元し、電極パッドの金属が表出する。そして、還元処理後のフォーミングガスは容器15Fからプローバ室11内へ流出し、プローバ室11から排気管15Eを経由してプローバ室11外へ排気される。この動作中、プローバ室11内の空気の排気が十分でなく、酸素濃度が所定の設定値よりも高いと、警報を発しその旨報知する。
【0034】
還元処理手段15によって電極パッドを還元した後、乾燥空気(例えば、露点が−70℃)を容器15F内に供給し、容器15F内に乾燥雰囲気を形成し、外気が混入しないようにする。この状態で移動機構12及び昇降機構が駆動し、プローブカード14のプローブピン14AとウエハWの電極パッドとが接触する。この際、電極パッドの酸化膜が除去されているため、プローブピン14Aと電極パッドとが従来と比較して格段に低い針圧で接触するだけで両者間の電気的導通を取ることができ、ウエハWの検査を確実に行なうことができる。
【0035】
以上説明したように本実施形態によれば、フォーミングガスを用いて電極パッドを常圧または減圧下で還元処理する工程と、乾燥雰囲気下で電極パッドとプローブピン14Aを電気的に接触させる工程とを備えているため、プローブピン14Aと電極パッドとを極めて低い針圧(例えば、0.2mN以下)で接触させるだけでこれら両者間の電気的導通を取ることができ、電極パッドやその下地層等の成膜層が薄膜化してもプローブピン14Aからの針圧で成膜層を損傷させることなく安定した信頼性の高い検査を行なうことができる。また、本実施形態では、ヒータ15Bによってフォーミングガス中の水素ガスを活性化するため、活性化水素によって電極パッドPの酸化膜を短時間でエッチング除去することができる。しかもフォーミングガス及びウエハWを加熱するため、高温によって還元反応を促進し電極パッドを確実に還元することができる。
【0036】
上記実施形態ではヒータ15Bを有する還元処理手段15を用いているが、この還元処理手段15に代えてヒータ15Bを省略してガス供給手段のみを設け、このガス供給手段からフォーミングガスをプローバ室11内に供給し、メインチャック13上で所定温度(例えば、200℃以上)まで加熱されたウエハWをフォーミングガスで還元するようにしても良い。
【0037】
また、図2は本発明の他の実施形態のプローブ装置に用いられる還元処理手段を示す断面図である。本実施形態のプローブ装置は還元処理手段を異にする以外は上記実施形態に準じて構成されている。本実施形態に用いられる還元処理手段25は、同図に示すように、白金族金属(例えば、パラジウム)またはその合金によってパイプ状に形成されたガス流路としてのパラジウム管(例えば、直径が3〜100mm)25Aと、このパラジウム管25Aを囲むパイプ状のヒータ25Bと、このヒータ25Bを収容する断熱管25Cと、この断熱管25Cを収容する二重壁構造の収納管25Dとを有し、上記実施形態の還元処理手段15と同様にヘッドプレートに取り付けられている。
【0038】
パラジウム管25Aの上端にはガス供給管25Eを介してガス供給手段(図示せず)が接続され、ガス供給手段からパラジウム管A内に水素ガスを含むガス(例えば、フォーミングガス)をマスフローコントローラで流量制御しながら供給する。また、断熱管25C及び収納管25Dはいずれも中央に出口が形成された底面を有している。また、収納管25Dは底面も二重構造に構成され、二重壁間に窒素ガス等の不活性ガスを供給し、出口からプローバ室内へ不活性ガスを供給してプローバ室内の空気を置換する。また、パラジウム管25Aは水素ガスを活性化する機能を有しており、メッシュ状またはスポンジ状に形成されたものであっても良い。また、パラジウム管25Aに代えて耐食性材料によって形成された管内に粒状のパラジウム触媒を充填し、あるいはパラジウム製のコイルを挿入しても良い。
【0039】
次に、還元処理手段25の動作について説明する。還元処理手段25が駆動すると、まず窒素ガスを収納管25Dからプローバ室内へ供給してプローバ室内の空気を窒素ガスで置換すると共にヒータ25Bを介してパラジウム管25Aを水素ガスの活性化温度(600℃以下)まで加熱する。次いで、フォーミングガスをガス供給手段25Eからパラジウム管25Aへ供給すると、パラジウム管25Aと接触したがフォーミングガス中の水素ガスが活性化し、このフォーミングガスがプローバ室内のウエハに向けて流出し、加熱ウエハ上の電極パッドの酸化膜を還元する。この還元処理手段25は例えば銅または銅合金によって形成された金属パッドを還元処理する場合に好ましく用いることができる。本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果を期することができる。
【0040】
また、図3は本発明の更に他の実施形態のプローブ装置に用いられる還元処理手段を示す模式図である。本実施形態のプローブ装置は還元処理手段を異にする以外は上記各実施形態に準じて構成されている。本実施形態に用いられる還元処理手段35は、同図に示すようにローダ室16内に設けられ、ウエハWの検査前にローダ室16内においてウエハWの電極パッドを還元する。この還元処理手段35は、処理容器35Aと、処理容器35A内でウエハWを加熱、冷却する温度調節機構を有する保持体35Bと、保持体35B上でウエハWを授受する複数の昇降ピン35Cと、処理容器35Aの上方に設けられ且つヒータ35Dを有する加熱用容器35Eと、加熱用容器35Eに接続されたガス供給管35Fと、処理容器35Aに接続されたガス排気管35Gとを備え、ガス供給管35Fを介して導入されたフォーミングガスを加熱用容器35E内で加熱した後、処理容器35A内に導入し、ウエハWの電極パッドを還元する。また、ローダ室16内にはウエハ搬送機構16Aが設けられ、ウエハ搬送機構16Aを介してカセットCと処理容器35A間でウエハWを搬送する。このローダ室16内はプローバ室と同様に乾燥空気を供給し、乾燥雰囲気に調整するようになっていることが好ましい。尚、35Hは処理容器35Aを開閉する開閉扉である。
【0041】
次に、還元処理手段35の動作について説明する。まず、ローダ室16内でウエハ搬送機構16Aを介してカセットCからウエハWを取り出し、開閉扉35Hが開いた処理容器35A内にウエハWを搬送し、既に保持体35Bから上昇した昇降ピン35C上にウエハWを載置する。引き続き、昇降ピン35Cが下降してウエハWを保持体35Bに載置する。そして、保持体35Bの温度調節機構によってウエハWを所定の温度まで加熱する一方、ガス供給管35Fからフォーミングガスを供給する。フォーミングガスは、加熱用容器35E内でヒータ35Dによって加熱され、ウエハWと略同一温度になって処理容器35A内に流入し、ウエハWの電極パッドを高温で還元する。還元後にはウエハ搬送機構16Aを介して処理容器35A内からウエハWを取り出した後、プローバ室内にウエハWを搬送し、プローバ室において検査を行なう。本実施形態においても上記各実施形態と同様の作用効果を期することができる。
【0042】
また、図4は本発明の更に他の実施形態のプローブ装置に用いられる還元処理手段を示す断面図である。本実施形態のプローブ装置は還元処理手段を異にする以外は上記各実施形態に準じて構成されている。本実施形態に用いられる還元処理手段45は、同図に示すように、乾燥雰囲気に調整可能なローダ室(図示せず)に対して連通、遮断可能に連結された処理室45Aと、処理室45A内に配置された下部電極を兼ねる載置台45Bと、載置台45Bの上方に平行に配置され且つ多数のガス供給孔を有する上部電極45Cと、処理室45A内にフォーミングガスを供給するガス供給源45Dと、処理室45A内のガスを排気する排気装置(図示せず)とを備え、ローダ室に対してゲートバルブGを介して連通、遮断可能に連結されている。
【0043】
また、載置台45Bは、例えば図4に示すように、13.56MHzの高周波電源45Eに接続された下部電極45Fと、ヒータを有する加熱部45Gと、加熱部45Gの下側に配置され且つ冷媒流路を有する冷却部45Hと、ウエハWを載置面上で昇降させる昇降ピン(図示せず)とを備え、所定の減圧下で高周波電源45Eから下部電極45Fに高周波電力を印加し、上部電極45Cとの間でフォーミングガスのプラズマを発生させる。また、加熱部45G及び冷却部45Hは載置台45B上のウエハWを適宜温度調節する。ガス供給源45Dは、例えば同図に示すように、水素ガスを供給する水素ガス供給源45Iと、窒素ガスを供給する窒素ガス供給源45Jと、それぞれのガスの流量を調整するガス流量制御機構45Kとを備え、ガス流量制御機構45Kを介して水素ガスを所定濃度に調整して処理室45A内にフォーミングガスとして供給し、処理後のガスをガス排気管45Lから排気する。
【0044】
次に、還元処理手段45の動作について説明する。まず、ローダ室内でカセットからウエハを取り出すと、ウエハの検査を行なう前にウエハ搬送機構を介してローダ室から処理室45A内の載置台45B上に載置してゲートバルブGを閉じ、処理室45A内を外気から遮断した後、排気装置を介して処理室45A内の空気を排気すると共に処理室内の空気を窒素ガスでパージした後、ガス供給源45Dから処理室45A内へ水素ガスと窒素ガスからなるフォーミングガスを所定の流量で供給し、空気をフォーミングガスで置換した後、処理室45A内をプラズマ処理可能な圧力に維持する。次いで、下部電極45Fに高周波電力を印加し、上部電極45Cとの間でフォーミングガスのプラズマを発生させ、このプラズマでウエハWの銅電極パッドの酸化膜をエッチングする。その後、冷却部45Fが作動してウエハWを急速冷却してウエハWを常温まで下げた後、フォーミングガスの供給及び排気を停止する。そして、ゲートバルブGが開くと共にウエハ搬送機構が処理室45A内に進入してウエハWを処理室45A内からローダ室内へ搬出し、ゲートバルブGが閉じる。その後、ウエハWは乾燥雰囲気に調整されたローダ室を経由してプローバ室へ搬送される。後は上記各実施形態と同様にプローバ室内においてウエハWの検査を行なう。本実施形態においても上記各実施形態と同様の作用効果を期することができる。
【0045】
【実施例】
本実施例では、実験により銅の酸化、還元現象及び湿度の酸化への影響について具体的に観察すると共に、本発明のプローブ方法を具体的に実施して還元の効果を確認した。
【0046】
実施例1
本実施例ではフォーミングガスの還元性能を観察した。即ち、参照用の銅ウエハ(銅薄膜=1μm、TiN下地=15nm)(以下、単に「参照ウエハ」と称す。)の酸化膜をフォーミングガス雰囲気下で還元処理し、銅薄膜内の酸素濃度分布について観察した。具体的には、参照ウエハをメインチャック上に載置し、350℃に温度設定されたメインチャックで参照ウエハを加熱した状態でフォーミングガス(水素ガス濃度=3容量%)を供給し、フォーミングガス雰囲気下に参照ウエハを曝した後、その銅薄膜内の酸素濃度分布をX線光電子分光器(XPS)によって観察した。また、同様にして参照ウエハを加熱した状態で窒素ガスのみを供給し、窒素ガス雰囲気下に参照ウエハを曝した後、その銅薄膜内の酸素濃度分布をXPSによって観察した。これらの結果を示したものが図5である。図5に示す結果によれば、フォーミングガスを供給した場合には銅薄膜表面から深さが10nmに達する前に酸素濃度が0at%、つまり参照ウエハと比較して酸化膜が格段に薄くなってフォーミングガスによって酸化膜を確実に還元していることが判った。これに対し、窒素ガスを供給した非酸化性雰囲気下では酸素濃度が参照ウエハよりも高くなっていることが判った。
【0047】
実施例2
本実施例ではフォーミングガスを用いて参照ウエハの酸化膜を還元する場合のメインチャックの温度の影響について観察した。即ち、図6に示すようにメインチャックの温度を250℃、300℃、325℃、350℃と変化させ、各温度における銅薄膜内の酸素濃度分布をXPSによって観察し、この結果を図6に示した。図6に示す結果によれば、メインチャックの温度が高いほど還元を促進することが判った。
【0048】
実施例3
本実施例では酸化に対する湿度の影響について観察した。即ち、ウエハを乾燥空気(露点=-70℃)、大気(温度=25℃、湿度=50%)及び窒素ガス中に図7の(a)に示す時間だけ放置し、それぞれの環境下での銅ウエハ(銅薄膜=1μm、TiN下地=15nm)の酸化の進行具合を観察し、この結果を図7の(a)に示した。また、乾燥空気中の酸化速度と大気中の酸化速度を求め、この結果を同図の(b)に示した。尚、図7の(a)に示す◆印は銅ウエハを作製した直後の銅薄膜内の酸素濃度の分布を示している。図7の(a)、(b)に示す結果によれば、湿度の高い大気中での放置時間が長いほど銅薄膜の酸化が進み、還元すべき酸化膜厚が厚いことが判った。これに対して乾燥空気中では放置時間が長くても作製直後の銅ウエハと比較して酸化がそれほど進まないことが判った。従って、還元後であっても湿度のある大気中で検査をせず、乾燥空気中で検査する方が低い針圧で検査できることが判った。
【0049】
実施例4
本実施例では乾燥雰囲気下でのプローブピンの針圧と銅ウエハの酸化膜の接触抵抗の関係を観察した。即ち、水素ガスを用いて下記条件で銅ウエハを還元処理した後、窒素ガス雰囲気下で20分間保管した後、この還元銅ウエハをメインチャック上に載置し、乾燥空気(露点=-70℃)下でメインチャックを0μm、10μm、30μmの三段階でオーバドライブさせ、各時点での銅ウエハとプローブピン間の接触抵抗を測定し、オーバドライブ量(針圧)と接触抵抗の関係を図8の(a)〜(c)に示した。また、比較のために還元処理をしない銅ウエハを用いて乾燥空気(露点=-70℃)下でプローブピンの針圧と接触抵抗を同様に測定し、この結果を図9の(a)〜(c)に示した。ここで、オーバドライブ(OD)量がOD=0μm、OD=10μm及びOD=30μmの時の針圧は、それぞれ0、15mN、50mNであった。尚、プローブカードの35本のプローブピンの全てが銅ウエハの中央で接触し、抵抗値が5Ω以下の時をOD=0μmとした。また、Z方向のバラツキは10μm以下であった。
〔還元処理条件〕
処理室内の圧力:133.332Pa
メインチャックの温度:400℃
メインチャックの昇温時間:5分
水素ガスによる還元処理時間:15分
水素ガスの流量:500sccm
ウエハの冷却時間:15分
【0050】
図8の(a)〜(c)に示す結果によれば、オーバドライブ量が0μmの場合、即ち、銅ウエハとプローブピンが接触しただけでは同図の(a)に示すように接触抵抗値が1.0Ωを超えることがあるが、測定回数が増えると接触抵抗が低下することが判った。オーバドライブ量が10μmになると測定初期から接触抵抗値が0.2Ω以下と格段に低くなり、銅薄膜とプローブピン間の導通性が極めて良くなることが判った。更にオーバドライブ量が大きくなって30μmに達しても10μmの場合と接触抵抗値が殆ど変わらないことが判った。従って、10μmのオーバドライブ量、即ち、15mNという低い針圧でウエハの検査を確実に行なえることが判った。これに対して、還元処理をしない銅ウエハの場合には、図9の(a)〜(c)に示す結果からも明らかなように、乾燥空気雰囲気下であってもオーバドライブ量が30μm、即ち、50mNという高い針圧でないとウエハの検査を行なえることが判った。
【0051】
実施例5
本実施例では還元後の銅ウエハとプローブピン間の接触抵抗に対する湿度の影響について観察した。即ち、乾燥空気(露点=-70℃)を300L/分の流量で供給し、乾燥雰囲気下で銅ウエハを10μmだけオーバドライブさせて銅ウエハとプローブピンとを接触させて銅ウエハ全面の接触抵抗を測定し、この結果を図10の(a)に示した。また、大気(温度=25℃、湿度=50.1%)中で還元後の銅ウエハを10μmだけオーバドライブさせて銅ウエハとプローブピンとを接触させて銅ウエハ全面の接触抵抗を測定し、この結果を図10の(b)に示した。
【0052】
図10の(a)、(b)に示す結果によれば、乾燥雰囲気下では銅ウエハ全面で1Ω以下の低い抵抗値で安定していたが、大気中では測定時間の中程ほど接触抵抗値が著しく高くなることが判った。本実施例ではプローブカードとしては10μmのオーバドライブで0.2mNの荷重が発生する14ピン仕様のものを用いた。以上のことから、還元処理実施後乾燥空気中であれば4時間以上の長時間でも0.2mN程度の低針圧で確実に検査できることが判った。大気中での検査ではメインチャック上の銅ウエハは中央部が周縁部より低いため、同一のオーバドライブ量であっても中央部が周縁部より針圧が低くなって接触抵抗値が高くなっている。
【0053】
尚、本発明は上記実施形態に何等制限されるものではない。例えばウエハの還元処理手段は上記各実施形態に示す構成以外にも種々の形態を採用することができる。また、水素ガスを含むガスはフォーミングガスに限定されるものではなく、必要に応じてキャリアガスを適宜選択して使用することができる。また、ウエハの還元処理はカセット内のウエハを一括して行なうこともできる。また、上記実施形態では被検査体としてウエハWを用いたが、ウエハ以外のパッケージ品にも本発明を適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、検査用電極等の成膜層が薄膜化してもプローブピンを極力低い針圧で成膜層を損傷させることなく検査用電極に電気的に接触させ、両者間を確実に導通させて信頼性の高い検査を確実に行なうことができるプローブ装置及び電極還元装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプローブ装置の一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明のプローブ装置の他の実施形態に適用された還元処理装置を示す断面図である。
【図3】本発明のプローブ装置の更に他の実施形態に適用された還元処理装置を示す断面図である。
【図4】本発明のプローブ装置の更に他の実施形態に適用された還元処理装置を示す断面図である。
【図5】本発明のプローブ方法の一実施形態を用いて銅ウエハの還元処理を行った場合の銅薄膜内の酸素濃度の分布を比較例と一緒に示すグラフである。
【図6】本発明のプローブ方法の一実施形態を用いて銅ウエハの還元処理を行う場合の銅ウエハの温度と銅薄膜内の酸素濃度の分布を示すグラフである。
【図7】還元後の銅ウエハの酸化に対する湿度の影響を示す図で、(a)は乾燥空気、大気中に所定時間放置した場合の銅ウエハの温度と銅薄膜内の酸素濃度の分布を示すグラフ、(b)は乾燥空気、大気中での酸化速度を示すグラフである。
【図8】(a)〜(c)はそれぞれ本発明のプローブ方法の一実施形態を示す図で、オーバドライブ量と接触抵抗値との関係を示すグラフである。
【図9】(a)〜(c)はそれぞれ還元処理しない銅ウエハのオーバドライブ量と接触抵抗値との関係を示す図8の(a)〜(c)に相当するグラフである。
【図10】(a)は本発明のプローブ方法の一実施形態によって測定した銅ウエハの接触抵抗値の経時的変化を示すグラフ、(b)は還元後の銅ウエハを大気中で測定した銅ウエハの接触抵抗値の経時的変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 プローブ装置
11 プローバ室
13 メインチャック(接触手段)
14 プローブカード
15、25、35、45 還元処理手段
15A 耐熱容器
15B、25B、35D ヒータ(加熱手段)
15D ガス供給手段
15F 容器(処理容器)
16 ローダ室
25A パラジウム管(ガス流路)
35A 処理容器
35B 保持体
45C 上部電極(プラズマ発生手段)
45F 下部電極(プラズマ発生手段)
W ウエハ(被検査体)
Claims (10)
- 検査用電極を有する被検査体を載置し且つ加熱手段を有する移動可能な載置台と、上記載置台の上方に配置されたプローブカードと、を備え、上記載置台を移動させて上記被検査体の少なくとも一つの検査用電極に上記プローブカードのプローブピンを電気的に接触させて、上記被検査体の電気的特性検査を行なうプローブ装置において、水素を含むガスを用いて上記被検査体の銅または銅合金からなる検査用電極に還元処理を施す還元処理手段と、上記検査用電極と上記プローブピンを接触させる接触手段として設けられた上記載置台と、を備え、上記還元処理手段は、上記水素ガスを含むガスを供給するガス供給手段と、上記ガス供給手段から供給される上記水素ガスを含むガスが通過する間に上記水素ガスを含むガスを活性化する金属触媒となる金属によって形成されたガス流路と、上記ガス流路の下方で上記被検査体を検査する範囲で開口する開口部を有し且つ上記載置台を囲むように上記載置台の駆動部に取り付けられた容器と、上記ガス流路を、その外周面との間に隙間を介して収納し且つ上記隙間を介して不活性ガスを上記容器内へ供給して上記容器内の空気を置換する収納管と、を有し、上記金属触媒によって活性化されたガスを上記容器内へ供給して形成された還元性雰囲気下で上記加熱手段によって加熱された上記検査用電極に上記活性化されたガスを接触させ、その後、上記載置台を非酸化性雰囲気下で移動させて、上記容器内で上記被検査体の検査用電極と上記プローブピンを接触させることを特徴とするプローブ装置。
- 上記載置台の加熱手段は、上記被検査体の検査用電極に還元処理を施す前に上記収納管から上記容器内へ供給される不活性ガス雰囲気下で上記被検査体を加熱し、上記還元処理手段は常圧下で上記水素ガスを含むガスを活性化して上記被検査体の検査用電極に接触させることを特徴とする請求項1に記載のプローブ装置。
- 上記水素ガスを含むガスは、常温のフォーミングガスであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプローブ装置。
- 上記載置台上の上記被検査用電極と上記プローブピンが接触する上記容器内に上記非酸化性雰囲気を形成することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のプローブ装置。
- 上記非酸化性雰囲気は、乾燥雰囲気であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプローブ装置。
- 検査用電極を有する被検査体を載置し且つ加熱手段を有する移動可能な載置台と、上記載置台の上方に配置されたプローブカードと、を備え、上記載置台を移動させて上記被検査体の少なくとも一つの検査用電極に上記プローブカードのプローブピンを電気的に接触させて、上記被検査体の電気的特性検査を行なうプローブ装置において、水素を含むガスを用いて上記被検査体の銅または銅合金からなる検査用電極に還元処理を施す還元処理手段と、上記検査用電極と上記プローブピンを接触させる接触手段として設けられた上記載置台と、を備え、上記還元処理手段は、水素ガスを含むガスを供給するガス供給手段と、上記ガス供給手段から供給される上記水素ガスを含むガスが通過する間に上記水素ガスを含むガスを活性化する金属触媒が充填されたガス流路と、上記ガス流路の下方で上記被検査体を検査する範囲で開口する開口部を有し且つ上記載置台を囲むように上記載置台の駆動部に取り付けられた容器と、上記ガス流路を、その外周面との間に隙間を介して収納し且つ上記隙間を介して不活性ガスを上記容器内へ供給して上記容器内の空気を置換する収納管と、を有し、上記金属触媒によって活性化されたガスを上記容器内へ供給して形成された還元性雰囲気下で上記加熱手段によって加熱された上記検査用電極に上記活性化されたガスを接触させ、その後、上記載置台を非酸化性雰囲気下で移動させて、上記容器内で上記被検査体の検査用電極と上記プローブピンを接触させることを特徴とするプローブ装置。
- 上記金属触媒は、白金族金属またはその合金であることを特徴とする請求項1または請求項6に記載のプローブ装置。
- 被検査体の電気的特性を検査するプローブ装置に設けられ、上記被検査体の銅または銅合金からなる検査用電極を上記プローブ装置内の加熱手段を有する載置台上で還元処理する電極還元装置であって、水素ガスを含むガスを上記プローブ装置内へ供給するガス供給手段と、上記ガス供給手段から供給される上記水素ガスを含むガスが通過し且つ上記水素ガスを含むガスを活性化する金属触媒となる金属によって形成されたガス流路と、上記ガス流路の下方で上記被検査体を検査する範囲で開口する開口部を有し且つ上記載置台を囲むように上記載置台の駆動部に取り付けられた容器と、上記ガス流路を、その外周面との間に隙間を介して収納し且つ上記隙間を介して不活性ガスを上記容器内へ供給して上記容器内の空気を置換する収納管と、を備え、上記金属触媒によって活性化されたガスを上記容器内へ供給して形成された還元性雰囲気下で上記加熱手段によって加熱された上記検査用電極に上記活性化されたガスを接触させることを特徴とする電極還元装置。
- 被検査体の電気的特性を検査するプローブ装置に設けられ、上記被検査体の銅または銅合金からなる検査用電極を上記プローブ装置内の加熱手段を有する載置台上で還元処理する電極還元装置であって、水素ガスを含むガスを上記プローブ装置内へ供給するガス供給手段と、上記ガス供給手段から供給される上記水素ガスを含むガスが通過するガス流路と、上記ガス流路内に充填された金属触媒と、上記ガス流路から上記プローブ装置内へ供給された活性化されたガスで還元性雰囲気を形成するように設けられて上記載置台を囲む容器と、上記ガス流路を、その外周面との間に隙間を介して収納し且つ上記隙間を介して不活性ガスを上記容器内へ供給して上記容器内の空気を置換する収納管と、を備え、上記金属触媒によって活性化されたガスを上記容器内へ供給して形成された還元性雰囲気下で上記加熱手段によって加熱された上記検査用電極に上記活性化されたガスを接触させることを特徴とする電極還元装置。
- 上記金属触媒は、白金族金属またはその合金からなる触媒であることを特徴とすることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の電極還元装置。
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