JP4520095B2 - Waste plastic treatment method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック廃棄物を有効利用するための廃プラスチックの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、産業廃棄物や一般廃棄物として大量のプラスチックが廃棄され、その処理が社会的に、環境上大きな問題となっている。この廃プラスチックの処理方法としては、埋立、単純焼却、サーマルリサイクルおよびマテリアルリサイクルが知られている。
【0003】
サーマルリサイクルは、廃プラスチックを油化あるいはガス化して燃料として使うもので、例えば、廃プラスチックを水素化されたアントラセンのような水素供与性溶剤中で加熱して水素化分解し油化する方法が開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−138576号公報
【0005】
マテリアルリサイクルは、廃プラスチックを再生利用するものと他の有用化学品に変える場合があり、後者の例としては、廃プラスチックを熱分解して気化させ、これにガリウム含有珪酸塩触媒を作用させてベンゼン、トルエン、キシレン(BTX)を回収する方法が開示されている(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献2】
特開2001−316517号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
埋立は、有用成分の回収がなされないばかりか、プラスチックは嵩密度が低いため広い埋立場所を必要とし、さらに環境上も好ましくない。
【0008】
単純焼却は、プラスチックは燃焼により高熱を出すため燃焼炉を壊しやすく、また、NOxの発生の問題もある。
【0009】
サーマルリサイクルは、プラスチックを300〜800℃で熱分解して油分を取得する方法が中心であるが、低温では未分解残渣が発生し、高温ではコーキングトラブルを生じる。また、生産される熱分解油の品質が悪く、熱安定性や貯蔵時のガム発生等の問題もある。
【0010】
マテリアルリサイクルには各種の方法があるが、多種多様の副産物を多量に生成し、BTXの収量が低いという問題がある(特許文献2参照)。また、塩素を多量に含有する廃プラスチックについては、熱分解・気化の際、放出される塩化水素、塩素等によりガリウム含有珪酸塩触媒(環化触媒)が被毒してしまうという問題もある。
【0011】
本発明の目的は、廃プラスチックからベンゼン、トルエン、キシレン(BTX)等の有用成分を高い取得量で取得し、もって廃プラスチックの高い有効利用方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、廃プラスチックを有効利用する方法を開発するべく鋭意検討を行った結果、BTXに変換する方法に着目するに至り、廃プラスチックからBTXを高収率で取得しうる方法を種々検討した。その結果、廃プラスチックをタール等の単環または多環系芳香族化合物のなかで加熱して液化し、これに水素を加えて水添分解反応させるとともに、該反応生成物を環化触媒の存在下で反応させることによりベンゼン、トルエン、キシレンの少なくとも1種を高い取得量で得られることを見出した。
【0013】
すなわち、本発明は、加熱されて液化された塩素含有廃プラスチックを含む液状の単環または多環系芳香族化合物に水素を加えて、鉄、酸化鉄および硫化鉄から選ばれる少なくとも1種の触媒下で、水添分解反応させるとともに、該反応生成物を環化触媒の存在下で反応させてベンゼン、トルエンおよびキシレンの少なくとも1種を生成させることを特徴とする廃プラスチックの処理方法に関するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
廃プラスチックは、200〜350℃程度の加熱で液化され、かつ水添分解反応で低分子の炭化水素を生成しうるものであればよく、多くのプラスチックが対象となる。これは熱可塑性樹脂に限らず、熱硬化性樹脂も対象となる。主対象はポリオレフィン樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等とポリスチレン等である。ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどは加熱によって塩化水素を発生するので、加熱液化を密閉構造内で行って発生した塩化水素ガスを処理するようにするのがよい。この廃プラスチックはプラスチックのみでもよく、金属、ガラス等の加熱液化温度では溶けない無機物等との複合体であってもよい。具体例としては、廃自動車、廃家電製品、廃OA機器、これらを破砕・処理して得られるシュレッダーダスト等がある。
【0015】
廃プラスチックの液化は、廃プラスチックの加熱による融解のほか、熱分解によるものであってもよい。加熱されて液化されている廃プラスチックの温度は150〜500℃程度、通常200〜350℃程度、好ましくは200〜300℃程度である。
【0016】
この液化は、単環または多環系芳香族化合物との混合に先立って行ってもよいが、混合後に廃プラスチックを単環および多環芳香族化合物に溶解処理する方が実際的であるので好都合である。
【0017】
単環または多環系芳香族化合物は、加熱されて液化された廃プラスチックを含んでいる状態で液状のものであり、かつ水添分解反応によってベンゼン、トルエン、キシレンの少なくとも1種を生成しうるものである。このような芳香族化合物の例としては、単環系芳香族化合物はトルエン、キシレン、ビフェニールなど、多環系芳香族化合物はナフタレン、アントラセン、ピレン、フルオランテンおよびこれらにアルキル側鎖に付加した化合物などがある。これらは単一物である必要はなく、通常は未精製品あるいは粗製品、すなわち、混合物の状態で使用される。具体的には、コークス炉から副生するタールやそれからピッチ分を除去したものや石油精製工程に於いて副生するFCC残渣油などである。タールは芳香族化合物を多量に含み、特にビフェニールやフルオランテン等を含み、水添分解反応においてBTXを効率よく生成し、さらにインデンやフルオレンも副生する。そこで、インデンやフルオレン等も分離取得して有効利用できるので好ましい。
【0018】
単環または多環系芳香族化合物の使用量は廃プラスチックに対し50%以上あれば良いが、特に100〜200%程度が好ましい。多量に使用しても効果は変わらないばかりか、水添分解反応工程で反応温度を維持するための熱量が増加し、好ましくない。
【0019】
廃プラスチックの水添分解反応は廃プラスチックの液化と別工程で行ってもよく、一工程で行ってもよい。この水添分解反応に用いる触媒は鉄触媒、転炉灰(Fe2O3)などがある。このほかに、硫化鉄が挙げられる。これらの触媒は、必要により、アルミナ(Al2O3)等の担体に担持させることができる。粒状物で使用する場合の粒径は通常でよく、0.1〜10mm程度でよい。この触媒は流動床、固定床、スラリー床等のいずれでもよい。
【0020】
この反応に使用される水素源は特に限定されるものではなく、水素ガスのほか反応容器内で発生するものであってもよい。いずれにしても安価であることが好ましく、例えばコークス炉ガス、石油精製用水素ガス等を使用できる。水素の供給量は廃プラスチックとタールの総量に対して0.05〜5.0重量%程度、好ましくは0.1〜1.0重量%程度が望ましい。
【0021】
水添分解反応は、液相、気相のいずれでもよく、反応温度は300〜500℃程度、好ましくは350〜450℃程度、圧力は10〜200atm程度、好ましくは20〜70atm程度が適当である。
【0022】
水添分解反応後は、軽質分を環化反応させてBTX分を増やす。重質分は燃料等に活用する。また、排ガスは水素やメタンを多量に含んでいるのでさらに有効利用する。軽質分は、タール由来留分以外にプロパン、ブタン、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、デカン等を主成分とするものであり、例えば蒸留によって重質分と分離できる。この軽質分の環化反応は水添分解反応と別工程で行ってもよく、一工程で行ってもよい。
【0023】
環化触媒はゼオライト系、例えば、NaxAlxSi96-xO192(x≦27),ZSM−5,ZSM−11,HZSM−5、あるいはHZSM−11にGa,ZnあるいはCuを担持したもの、すなわちGa−ZSM−5,Ga−HZSM−5など、ガリウム−シリケート系、例えば、xM2O・yGa2O3・zSiO2・nH2O(M:Na,Kなど)など、Ni−Mo/Al2O3等を使用できる。これらの触媒も流動床、固定床等のいずれでもよく、粒状物で使用する場合の粒径は0.1〜10mm程度でよい。
【0024】
環化反応も液相、気相のいずれでもよく、反応温度は350〜700℃程度、好ましくは400〜550℃程度、圧力は1〜10atm程度、好ましくは1〜1.5atm程度が適当である。
【0025】
反応生成物は、BTXのほか水素、メタン、エタン、プロパンのガスやナフタレン、アントラセン等の混合物であり、その使用用途に応じて適宜分離を行う。この分離には蒸留、あるいは高温分離操作が簡便である。
【0029】
[実施例1]
廃プラスチックの処理フローを図1に示す。この処理方法では、廃プラスチックとタールを溶解槽1に入れて加熱溶解し、これをスネークポンプ2で昇圧して反応塔3に送り込む。この反応塔3には水添分解触媒(酸化鉄)が供給されており、一部は塩化鉄を形成して、廃プラスチック中の塩素の固定に役立つ。底部からは精製コークス炉ガス(COG)が吹き込まれる。反応塔3内で水添分解反応が行われた廃プラスチックとタールの混合物は高温遠心分離機10に送られ、廃プラスチック中の塩素は塩化鉄として除去される。塩素が取り除かれた廃プラスチックとタールの混合物は簡易蒸留塔4へさらに送られる。一方、反応塔3を通過した排COGは塔頂から排出され、簡易蒸留塔4から排出される軽質分と合流し、触媒反応塔5へ送られる。触媒反応塔5には環化触媒が充填されており、そこでBTX類に変換される。
【0030】
上記の処理フローにおいて、廃プラスチックにはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルが主体のものが原料とされ、塩素含有率が4.1重量%である。また、タールには230〜350℃留分のコールタールが使用される。廃プラスチックおよびタールは、それぞれ9.6kg/hr,14.4kg/hrで溶解槽1に供給される。溶解槽1では廃プラスチックが200℃で溶解(液化)される。精製COGは、H2 54容量%、CH4 30容量%、CO 7容量%、CO2 2容量%、N2 3容量%、C2H2 2容量%、その他 2容量%より構成されるものであり、反応塔3には4.98Nm3/hrの流量で供給される。触媒には、硫酸鉄を800℃で焼成した酸化鉄(Fe2O3粒子)を用い、その供給量は3.0kg/hrである。反応塔3での反応温度は430℃、圧力は100atmであり、反応時間(滞留時間)は1時間である。反応塔3で水添分解反応が行われた廃プラスチックとタール、および酸化鉄と塩化鉄の混合物は27.3kg/hrの流量で高温遠心分離機10に送られる。鉄粒子が除去された廃プラスチックとタールの混合物は23.8kg/hrで簡易蒸留塔に送られる。蒸留塔4から排出される軽質分と反応塔3から排出される排COGは、触媒反応塔5に供給され、環化反応が行われて、BTX類に変換される。触媒反応塔5には、ガリウム含有ゼオライト系の環化触媒(Ga−HZSM−5)が充填されており、反応温度500℃以上、反応時間(滞留時間)0.5分である。触媒反応塔5からはBTX類が大部分を占める製品が8.8kg/hrで排出される。
【0031】
【発明の効果】
本発明により、廃プラスチックの水素を利用して熱媒に用いた単環または多環系芳香族化合物を水添軽質化してBTXを増し、廃プラスチックも環化してBTXを増す。その結果、安価な廃棄物から有用物質のBTXを効率よく取得できる。この熱媒にタールを用いれば、インデンやフルオレン等も安価に取得できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様の構成を模式的に示す説明図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a waste plastic processing method for effectively using plastic waste.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a large amount of plastics has been discarded as industrial waste or general waste, and its treatment has become a serious social and environmental problem. As disposal methods of this waste plastic, landfill, simple incineration, thermal recycling and material recycling are known.
[0003]
In thermal recycling, waste plastic is oiled or gasified and used as fuel. For example, there is a method in which waste plastic is heated in a hydrogen-donating solvent such as hydrogenated anthracene and hydrocracked to make oil. It is disclosed (see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-7-138576
In material recycling, waste plastics can be recycled into other useful chemicals. For example, the latter can be decomposed and vaporized by gallium-containing silicate catalyst. A method for recovering benzene, toluene and xylene (BTX) has been disclosed (see Patent Document 2).
[0006]
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-316517
[Problems to be solved by the invention]
In the landfill, not only useful components are not recovered, but since plastic has a low bulk density, a large landfill site is required, which is also not environmentally preferable.
[0008]
Incinerated, the plastic tends to break the combustion furnace to issue a high heat by combustion, also, there is a problem of generation of NO x.
[0009]
Thermal recycling is mainly a method of thermally decomposing plastics at 300 to 800 ° C. to obtain oil, but undecomposed residues are generated at low temperatures and coking troubles are generated at high temperatures. In addition, the quality of the pyrolysis oil produced is poor, and there are problems such as thermal stability and generation of gum during storage.
[0010]
There are various methods for material recycling, but there is a problem that a large amount of various by-products are produced and the yield of BTX is low (see Patent Document 2). In addition, waste plastics containing a large amount of chlorine also have a problem that a gallium-containing silicate catalyst (cyclization catalyst) is poisoned by released hydrogen chloride, chlorine, etc. during pyrolysis and vaporization.
[0011]
An object of the present invention is to obtain a useful component such as benzene, toluene, and xylene (BTX) from a waste plastic in a high acquisition amount, thereby providing a highly effective method of using the waste plastic.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to develop a method for effectively using waste plastics, the present inventors have come to focus on a method for converting to BTX, and various methods for obtaining BTX from waste plastic in a high yield. investigated. As a result, waste plastic is heated and liquefied in a monocyclic or polycyclic aromatic compound such as tar, and hydrogen is added thereto to cause a hydrogenolysis reaction, and the reaction product is present in the presence of a cyclization catalyst. It was found that at least one of benzene, toluene and xylene can be obtained in a high amount by reacting under the following conditions.
[0013]
That is, the present invention provides at least one catalyst selected from iron, iron oxide, and iron sulfide by adding hydrogen to a liquid monocyclic or polycyclic aromatic compound containing chlorine-containing waste plastic that has been liquefied by heating. And a hydrocracking reaction, and the reaction product is reacted in the presence of a cyclization catalyst to produce at least one of benzene, toluene and xylene. is there.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The waste plastic may be any plastic as long as it can be liquefied by heating at about 200 to 350 ° C. and can generate low molecular weight hydrocarbons by hydrocracking reaction. This is not limited to thermoplastic resins, but also includes thermosetting resins. The main objects are polyolefin resins such as polyethylene, polypropylene and polystyrene. Since polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, and the like generate hydrogen chloride by heating, it is preferable to treat the generated hydrogen chloride gas by carrying out heating liquefaction in a sealed structure. The waste plastic may be a plastic alone or a composite with an inorganic substance that does not melt at a heating liquefaction temperature such as metal or glass. Specific examples include waste automobiles, waste home appliances, waste OA equipment, and shredder dust obtained by crushing and treating them.
[0015]
The liquefaction of the waste plastic may be due to thermal decomposition as well as melting of the waste plastic by heating. The temperature of the waste plastic which is heated and liquefied is about 150 to 500 ° C, usually about 200 to 350 ° C, preferably about 200 to 300 ° C.
[0016]
This liquefaction may be performed prior to mixing with the monocyclic or polycyclic aromatic compound, but it is more convenient to dissolve the waste plastic into the monocyclic and polycyclic aromatic compounds after mixing. It is.
[0017]
The monocyclic or polycyclic aromatic compound is liquid in a state of containing waste plastic that has been heated and liquefied, and can generate at least one of benzene, toluene, and xylene by hydrogenolysis. Is. Examples of such aromatic compounds include monocyclic aromatic compounds such as toluene, xylene, and biphenyl, and polycyclic aromatic compounds such as naphthalene, anthracene, pyrene, fluoranthene, and compounds added to these alkyl side chains. There is. These do not need to be a single product, but are usually used in the state of a crude product or a crude product, that is, a mixture. Specifically, it is a tar produced as a by-product from a coke oven, a product obtained by removing a pitch from the tar, or an FCC residual oil produced as a by-product in an oil refining process. Tar contains a large amount of an aromatic compound, particularly biphenyl or fluoranthene, and produces BTX efficiently in the hydrocracking reaction, and also produces indene and fluorene as by-products. Therefore, indene, fluorene, and the like are preferable because they can be obtained separately and effectively used.
[0018]
The amount of the monocyclic or polycyclic aromatic compound used may be 50% or more with respect to the waste plastic, but is preferably about 100 to 200%. Even if it is used in a large amount, the effect is not changed, and the amount of heat for maintaining the reaction temperature in the hydrocracking reaction step increases, which is not preferable.
[0019]
The hydrocracking reaction of the waste plastic may be performed in a separate process from the liquefaction of the waste plastic, or may be performed in one process. Examples of the catalyst used for the hydrocracking reaction include iron catalyst and converter ash (Fe 2 O 3 ). In addition, iron sulfide is mentioned. These catalysts can be supported on a support such as alumina (Al 2 O 3 ) if necessary. When used as a granular material, the particle size may be normal and about 0.1 to 10 mm. The catalyst may be a fluidized bed, a fixed bed, a slurry bed or the like.
[0020]
The hydrogen source used in this reaction is not particularly limited, and may be generated in a reaction vessel in addition to hydrogen gas. In any case, it is preferable that the cost is low. For example, coke oven gas, hydrogen gas for petroleum refining, or the like can be used. The supply amount of hydrogen is about 0.05 to 5.0% by weight, preferably about 0.1 to 1.0% by weight, based on the total amount of waste plastic and tar.
[0021]
The hydrocracking reaction may be either a liquid phase or a gas phase. The reaction temperature is about 300 to 500 ° C, preferably about 350 to 450 ° C, and the pressure is about 10 to 200 atm, preferably about 20 to 70 atm. .
[0022]
After the hydrocracking reaction, the light component is cyclized to increase the BTX component. The heavy components will be used as fuel. Moreover, since exhaust gas contains a large amount of hydrogen and methane, it is used more effectively. The light component is mainly composed of propane, butane, heptane, hexane, octane, decane and the like in addition to the tar-derived fraction, and can be separated from the heavy component by, for example, distillation. This light cyclization reaction may be carried out in a separate step from the hydrogenolysis reaction, or in one step.
[0023]
The cyclization catalyst is supported by zeolite, for example, Na x Al x Si 96-x O 192 (x ≦ 27), ZSM-5, ZSM-11, HZSM-5, or HZSM-11 carrying Ga, Zn or Cu. Gallium-silicate systems such as Ga-ZSM-5, Ga-HZSM-5, such as xM 2 O.yGa 2 O 3 .zSiO 2 .nH 2 O (M: Na, K, etc.), Ni— Mo / Al 2 O 3 or the like can be used. These catalysts may be either a fluidized bed or a fixed bed, and the particle size when used in the form of particulates may be about 0.1 to 10 mm.
[0024]
The cyclization reaction may be either a liquid phase or a gas phase. The reaction temperature is about 350 to 700 ° C, preferably about 400 to 550 ° C, and the pressure is about 1 to 10 atm, preferably about 1 to 1.5 atm. .
[0025]
The reaction product is a mixture of hydrogen, methane, ethane, propane gas, naphthalene, anthracene, etc. in addition to BTX, and is appropriately separated depending on the intended use. For this separation, distillation or high-temperature separation operation is simple.
[0029]
[Example 1 ]
The processing flow of the waste plastics is shown in Figure 1. In this treatment method, waste plastic and tar are put in the
[0030]
In the above processing flow, waste plastics are mainly made of polyethylene, polypropylene, polystyrene, and polyvinyl chloride, and the chlorine content is 4.1% by weight. In addition, coal tar from 230 to 350 ° C. is used as the tar. Waste plastic and tar are supplied to the
[0031]
【The invention's effect】
According to the present invention, hydrogen of a waste plastic is used to hydrogenate a monocyclic or polycyclic aromatic compound used as a heating medium to increase BTX, and the waste plastic is also cyclized to increase BTX. As a result, the useful substance BTX can be efficiently obtained from inexpensive waste. If tar is used for this heat medium, indene, fluorene and the like can be obtained at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram schematically showing the configuration of an embodiment of the present invention.
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