JP4515245B2 - ローラ式塗布具のローラ体処理具 - Google Patents
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Description
このローラ式塗布具は、ローラ体が着脱自在に構成され、塗料の色を変更する際やローラ体が汚れた場合などに、ローラ体の周側面をしごくように洗浄したり、ローラ体を交換することが行われている。
まず、ローラ体に付着した汚れや塗料を洗い落とす場合には、適宜のヘラや棒等を用いて塗料が付着したローラ体の周側面をしごくようにして洗浄することが行われているが、このためには別途しごくためのヘラ等を用意しなければならない。
すなわち洗浄には、別途洗浄用の用具が必要であるし、また特許文献1の明細書中には細径部をローラ体の軸孔に突き刺して持つことが可能である旨の記載がなされているが、ローラ式塗布具の回転支持軸について特に統一した規格があるわけではないため、細径部をローラ体の軸孔に嵌入できないことや、逆に孔が大きすぎて、支持できないこと、また径が大きめの細径部への複数回の突き刺しによりローラ体の軸孔を広げてしまったり、また逆に細径部から、ローラ体を直接触れずに抜き取るための器具が別途必要になるなどの面倒が生じることが想定される。
すなわち請求項1記載のローラ式塗布具のローラ体処理具によれば、しごき片でローラ体に付着した汚れ、塗料をしごき取ることができる。またローラ体に付着した汚れ、塗料等を除去した後、別途ウエス等を用意することなく、梃子の原理を用い軽い力でローラ体の取り外しを行うことができる。またこの際、手を汚すことがない。そしてその後のローラ体の廃棄等の処理も、手挟み本体で挾持することにより、手を汚すことなく処理ができる。またもちろんその他塗装作業に用いたタオル、紙類、用具等を後処理する際などにも手挟み本体を利用でき、その際に手を汚すことがない。
前記ローラ体11は円柱形をしており、周側面12を塗布面とし、軸方向端面13の中心の軸孔13aに対し、ローラ式塗布具10の回転支持軸15aが嵌挿される。
また前記支持体14は、把手16とシャフト15とからなり、シャフト15は先端部が把手16に対してほぼ直交する方向に屈曲しており、ここを回転支持軸15aとしている。
ローラ体処理具1は、図2に示されるように、一対の挟み片2R,2Lから成る手挟み本体2と、一方の挟み片2Rの先端寄りの外面側に設けられるしごき片3と、他方の挟み片2Lの先端寄りの外面側に設けられるローラ体取外具4とを具備して成る。なおしごき片3とローラ体取外具4とは、上述した位置に設けることが、手挟み本体2を持つ手を汚さないことや、重量バランスや、しごき片3若しくはローラ体取外具4の使用時にお互いが邪魔とならない点などで好ましいが、もちろん手挟み本体2の柄部2b側など種々の位置に設けて実施することも可能である。
前記手挟み本体2は、左右の挟み片2R,2Lを有したV字状をしており、先端側を挾持部2aとし、その反対側を柄部2bとしている。また前記しごき片3は、ローラ体11の周側面12に当接させて押し当てながらローラ体11の軸方向に移動させることにより、ローラ体11に付着した汚れ及び塗料をしごき取るものであり、挟み片2Rの側部に張り出して設けられている。なおしごき片3は一例として手挟み本体2の柄部2b側に向かって開放した円弧状に形成された平板状のものを用いるもので、しごき力を増すためスクレーパ状に手前下がりに傾斜して設けられている。
そしてこのローラ体取外具4は、前記ローラ式塗布具10のシャフト15に当接させる当接支点部4aと、ローラ体11の軸方向端面13に当接させる前記押出作用部4bとを具備して成ることを特徴としている。なお本実施例では押出作用部4bをローラ体取外具4の前後に二つ有し、使い勝手や利き手の違いより両者を使い分け得るように構成したが、例えば前方のみに押出作用部4bを設けるよう構成して実施しても構わない。
(1)ローラ体の洗浄(図3(a)参照)
ローラ式塗布具10を使用してローラ体11が汚れたり、あるいは塗料を変更する際やローラ体11を交換するにあたって、その前にローラ体11を洗浄する。洗浄するにあたっては、例えば片手でローラ式塗布具10の把手16を持ち、他方の手でローラ体処理具1を持ち、ローラ体11を使用している塗料に適した溶剤に漬けるなどした状態で、ローラ体処理具1のしごき片3をローラ体11に当接させて、前後もしくは手前側に移動して付着している塗料や汚れをしごき取る。このときしごき片3が円弧状に形成され、柄部2b側に向かって下がり傾斜に形成されているため、ローラ体11に付着した塗料や汚れを掻き集めやすく、そして掻取効果に優れる。
上記ローラ体11の洗浄の終了後、再度同種または異種の塗料を付着して使用することも可能であるが、以下にはこのローラ体11を取り外す場合について説明する。
まず例えば図3(b)に示すようにシャフト15が上にくるようにローラ式塗布具10を左手で持ち、右手にローラ体処理具1を持つ。そして手挟み本体2の柄部2bを手前側とし、ローラ体取外具4の押出作用部4bをシャフト15側に向けた状態で、ローラ体11の軸方向端面13に当接させ、一方当接支点部4aをシャフト15に下面側から当接させる。この状態でローラ体処理具1の柄部2bを手前側上方へ持ち上げるように図3(b)中矢印方向に回動させると、梃子の原理によりごく軽い力でローラ体11を押出作用部4bにより押して回転支持軸15aをずれ移動させることができる。ローラ体11は、回転支持軸15aをある程度抜けると嵌着力が弱まるよう一般的に構成されているため、ローラ体11が回転支持軸15aからある程度抜けた後、図3(c)に示すように適宜押出作用部4bで突き出すようにして回転支持軸15aから取り外す。
上記洗浄、取り外しがなされたローラ本体は、手挟み本体2の挾持部2aにおいて挾持して、更に洗浄したり、廃棄したり、あるいは道具箱等に収納したりする。
また更に、実施例1のローラ体取外具4は、当接支点部4aから前後の押出作用部4bまでの長さを同一のもので実施したが、図6(b)に示すように長さを異ならせて実施することが可能である。本実施例3では前方の押出作用部4bと当接支点部4aとの間の長さL1に対し、後方の押出作用部4bと当接支点部4aとの間の長さL2を長くして形成している。もちろんその逆で前方を長く、後方を短く実施することも可能である。
以上のようにローラ体取外具4を構成した場合、ローラ式塗布具10の大きさや形状、更にはローラ体11の取り外し段階に応じて前後の押出作用部4bを使い分けることが可能である。
2 手挟み本体
2a 挾持部
2b 柄部
2R 挟み片
2L 挟み片
3 しごき片
4 ローラ体取外具
4a 当接支点部
4b 押出作用部
5 留めバンド
10 ローラ式塗布具
11 ローラ体
12 周側面
13 軸方向端面
13a 軸孔
14 支持体
15 シャフト
15a 回転支持軸
16 把手
L1 前方の押出作用部と当接支点部との間の長さ
L2 後方の押出作用部と当接支点部との間の長さ
Claims (5)
- ローラ体と、このローラ体を支持するための回転支持軸を具えた支持体とを具備して成るローラ式塗布具を処理対象とし、このものにおける前記ローラ体について、その洗浄、あるいは前記回転支持軸からの取り外し、更にあるいはその後の廃棄等の処理を行う器具において、このものは一対の挟み片から成る手挟み本体に対し、しごき片及びローラ体取外具とを具備して成り、前記しごき片は、ローラ体の周側面に当接させて押圧しながら軸方向に移動させることにより、ローラ体に付着した汚れ及び塗料をしごき取るものであり、前記ローラ体取外具は、前記ローラ式塗布具の支持体に当接させる当接支点部と、ローラ体の軸方向端面に当接させる押出作用部とを具備して成り、このうち当接支点部を前記ローラ式塗布具の支持体に当接させた状態で、この当接支点部を中心として押出作用部側へ手挟み本体を回動させることにより、ローラ体を押出作用部で押し出して前記回転支持軸から取り外すことを特徴とするローラ式塗布具のローラ体処理具。
- 前記しごき片は、一方の挟み片の先端寄りの外面側に設けられ、前記ローラ体取外具は、他方の挟み片の先端寄りの外面側に設けられることを特徴とする請求項1記載のローラ式塗布具のローラ体処理具。
- 前記しごき片は、しごき方向に対して開放した円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のローラ式塗布具のローラ体処理具。
- 前記しごき片は、前記手挟み本体の柄部側に向かって、下がり傾斜に設置されていることを特徴とする請求項1、2または3記載のローラ式塗布具のローラ体処理具。
- 前記ローラ体取外具の押出作用部は、前記当接支点部の前方及び後方の双方に具えるもので、使用者の使い勝手に応じて、前後どちらかの押出作用部をローラ体の軸方向端面に当接させてローラ体を押し出して取り外し可能としていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のローラ式塗布具のローラ体処理具。
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JPH0664774U (ja) * | 1991-07-15 | 1994-09-13 | 株式会社日東教材社 | 塗布ローラ保持具 |
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2004
- 2004-12-20 JP JP2004367201A patent/JP4515245B2/ja not_active Expired - Fee Related
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