JP4514634B2 - 連続記録用紙 - Google Patents
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Description
これは通常フォ−ム印刷により印刷、加工され、ミシン目と送り孔の入った連続した印刷用紙として製品化されたものである。
巻取からフォ−ム加工されるため、紙質の幅方向の均一性が良く、加工時に片伸びや蛇行等のトラブルのない巻取特性を有すること。
表面強度が高く、紙粉トラブルの少ない印刷適性を有すること。
マ−ジナルパンチ及びミシン目加工時の刃の摩耗が少ないこと。
ノンインパクト装置のヒ−トロ−ルを連続記録用紙が通過する際、紙の加熱収縮が生じ、この時に折りミシン目の角度が流れ方向に対して垂直でなくなると、集積部で連続的に折り込まれた用紙は斜傾状に積層し、ジャムトラブルの原因となる。
紙の軽量化(嵩高化)による技術も近年大きくクローズアップされている。ここでいう軽量化とは、紙の厚さは維持しながらの軽量化であり、いわゆる低密度で嵩高な紙のことである。同一紙厚で、単位当たり重量が少なければ、当然パルプ使用量は減少する。印刷物を保管する際や輸送する場合の重量減ともなり、輸送コスト削減や持ち運び時の利便性なども考えられる。また軽量、薄物化によって単位容積当たりの情報記録面積が増大するため、ファイル資料等の収納スペース低減などのメリットもある。
得られた軽質炭酸カルシウム−ケイ酸の複合物は、目的粒子径より大きい粗粒物を取り除くため、振動篩やスクリーンを用いて、100μm以上の粒子を除去する。
また、本発明においては、填料として軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物を使用するが、本発明の効果を損なわない範囲で、他の填料を併用することも可能である。併用できる填料としては、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、クレー、焼成カオリン、デラミカオリン、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化珪素、非晶質シリカ等の無機填料や、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、微小中空粒子等から選ばれる1種類以上を併用することができる。軽質炭酸カルシウム−シリカ複合粒子と他の填料を併用する場合の両填料の紙中填料率の合計は、1重量%以上40重量%以下が好ましく、3重量%以上25重量%以下がより好ましく、5重量%以上25重量%以下が更に好ましい。40重量%を超えると、剛度が低下し、連続記録用紙として、走行性、作業性に劣る。
(物性評価方法)
本発明における軽質炭酸カルシウムシリカ複合物の各特性値は、下記の測定方法により得られた値を用いるものとする。
(1)吸油量:JIS K5101の方法による。
(2)粒度分布測定(レーザー回折法):試料スラリーを分散剤ヘキサメタリン酸ソーダ0. 2重量%を添加した純水中で滴下混合して均一分散体とし、レーザー法粒度測定機(使用機器:マルバーン社製マスターサイザーS型)を使用して測定した。
(3)白色度、不透明度:作成したシートサンプルをJIS−P8148、8149に準じ、色差計(村上色彩研究所製)を用い測定した。
(4)クラ−ク剛度:JIS P−8143に準拠して測定し、以下の基準で評価した。
○:良好,△:やや劣る,×:劣る
(5)フォーム印刷評価
得られた連続記録用紙を8色フォーム印刷機(太陽機械製作所製、TOF820)を用い、T&K製のUVインキの藍、紅、黄、墨インキを使用して、印刷速度150m/分でフォーム印刷を行った。印刷仕上がりは、テスト版の絵柄、裏抜けを目視評価した。表中、○:良、△:やや良、×:不良を示す。
(6)ノンインパクト印字作業適性評価
得られた連続記録用紙のノンインパクト印字における紙滑りやバタつきなどの走行性、粉落ちなどの作業適性評価を目視評価した。表中、○:良、△:やや良、×:不良を示す。
〈軽質炭酸カルシウムーシリカ複合物の製造方法〉
(製造例1:軽質炭酸カルシウムーシリカ複合物Aの調製)
反応容器中に市販ロゼッタ型軽質炭酸カルシウム(商品名 アルバカー5970 SMI社製)11重量部を水に分散し、ここにSiO2濃度18.0wt/wt%、Na20濃度6・1wt/wt%のケイ酸ソーダ溶液を62重量部加えた後、水を加え、全量を220重量部とした。この混合スラリーをアジテータで十分に射しながら加熱し、85℃としたスラリーに、10%硫酸溶液を定量ポンプにより加えるが、この硫酸添加口付近が十分攪拌されるように、アジテータの攪拌羽根直下とした。このように添加された硫酸が十分に分散される条件のもと、温度一定で、硫酸添加後の最終pHは8・0、全硫酸添加時間は240分間となるように、一定速度で硫酸を添加した。このスラリーは100メッシュ節で粗粒分を分離した、ベルトフィルターでろ過し、さらに約10%に再分散し、平均粒径、手抄き分析用サンプルとした。吸油量、BET比表面積用サンプルはろ過後のサンプルをエタノール中に約10%となるよう再分散した後、ろ過、105℃の乾燥機にて乾燥を行い、粉体サンプルとした後に、測定を行ったところ、平均粒子径は3・4μm、吸油量159ml/100gであった。なお、核に用いた市販ロゼッタ型軽質炭酸カルシウムの平均粒子径は3・0μm、吸油量119ml/100gである。
(製造例2:軽質炭酸カルシウムーシリカ複合物Bの調製)
製造例1において、反応に使用した市販ロゼッタ型軽質炭酸カルシウム(商品名アルバヵー5970SMI社製)を25重量部用いた以外は、同様に製造した。得られた複合物は物性を測定評価し、物性測定を行ったところ、平均粒子径4.0μm、吸油量134ml/100gであった。
(製造例3:軽質炭酸カルシウムーシリカ複合物Cの調製)
製造例1において、反応に使用した市販ロゼッタ型軽質炭酸カルシウム(商品名アルバカー5970SMI社製)を2.8重量部用いた以外は、同様に製造した。得られた複合物は物性を測定評価し、物性測定を行ったところ、平均粒子径8.0μm、吸油量160ml/100gであった。
(製造例4:軽質炭酸カルシウムーシリカ複合物Dの調製)
製造例1において、反応に使用した市販ロゼッタ型軽質炭酸カルシウム(商品名アルバカー5970SMI社製)を45重量部用いた以外は、同様に製造した。得られた複合物は物性を測定評価し、物性測定を行ったところ、平均粒子径3.1μm、吸油量140ml/100gであった。
[実施例1]
製紙用原料パルプとしてLBKP85部(ろ水度CSF370ml)、NBKP15部(ろ水度CSF470ml)を混合したパルプを用い、これに硫酸バンドを対パルプ4.35%、カチオン澱粉(CATO304:日本エヌエスシー社製)を対パルプ0.8%、歩留向上剤としてカチオン性ポリアクリルアミドを対パルプ0.015%、アニオン性ポリアクリルアミドを対パルプ0.01%、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤(NT−87:荒川化学社製)を対パルプ1%、さらに填料として軽質炭酸カルシウム/シリカ複合物Aを紙中填料率が5.5%となるように添加したスラリーを用い、オントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、酸化デンプンを10%、サイズ剤(荒川化学:PM1341)を0.1%、導電剤として塩化ナトリウムを0.2%をそれぞれ配合したサイズプレス液を両面で塗布・乾燥後1.0g/m2設けて、坪量64g/m2の連続記録用紙を得た。
[実施例2]
填料として、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Aを紙中の填料割合で10%とした以外は、実施例1と同様に連続記録用紙を得た。
[実施例3]
填料として、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Aの代わりに軽質質炭酸カルシウム−シリカ複合物Bを使用した以外は、実施例1と同様に連続記録用紙を得た。
[実施例4]
填料として、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Bを紙中の填料割合で10%とした以外は、実施例3と同様に連続記録用紙を得た。
[比較例1]
填料として、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Aの代わりに市販ロゼッタ型軽質炭酸カルシウム(商品名 アルバカー5970 SMI社製)を用いた以外は、実施例1と同様に連続記録用紙を得た。
比較例2
填料として、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Aの代わりに市販ロゼッタ型軽質炭酸カルシウム(商品名 アルバカー5970 SMI社製)を用いた以外は、実施例2と同様に連続記録用紙を得た。
[比較例3]
填料として、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Aの代わりに軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Cを使用した以外は、実施例1と同様に連続記録用紙を得た。
[比較例4]
填料として、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Aの代わりに軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Dを使用した以外は実施例1と同様に連続記録用紙を得た。
[比較例5]
填料として、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Aの代わりにホワイトカーボンを使用した以外は実施例1と同様に連続記録用紙を得た。
[比較例6]
填料として、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物Aの代わりに軽質炭酸カルシウム/ホワイトカーボンを1/1の割合で使用した以外は、実施例1と同様に連続記録用紙を得た。
評価結果を表1に示した。
Claims (2)
- 製紙用パルプと填料を含有する連続記録用紙において、填料としてロゼッタ型軽質炭酸カルシウムの表面をシリカで被覆した軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物を含有し、該軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物が、固形分重量比で軽質炭酸カルシウム/シリカ=30/70〜70/30であり、紙中填料が5〜40重量%含有する、オフセット印刷等で下地を印刷し可変情報をノンインパクト装置で印字されることを特徴とする連続記録用紙。
- 前記軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物の平均粒子径が10μm以下であることを特徴とする請求項1記載の連続記録用紙。
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