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JP4512494B2 - コンデンサ組立体 - Google Patents

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JP4512494B2
JP4512494B2 JP2005003050A JP2005003050A JP4512494B2 JP 4512494 B2 JP4512494 B2 JP 4512494B2 JP 2005003050 A JP2005003050 A JP 2005003050A JP 2005003050 A JP2005003050 A JP 2005003050A JP 4512494 B2 JP4512494 B2 JP 4512494B2
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Description

本発明は、両端にメタリコン電極を有するフィルムコンデンサ素子と、前記フィルムコンデンサ素子を収容する絶縁ケースと、前記メタリコン電極に接続される電極板とを有するコンデンサ組立体に関する。
高周波且つ高出力用の、いわゆるパワーエレクトロニクス用のコンデンサ組立体において、該コンデンサ組立体内の自己発熱を低減するために、ESR(等価直列抵抗)が小さい材料を用いたり、前記コンデンサ組立体からの引出し電極の構造を最適化したり、あるいは、前記コンデンサ組立体にヒートシンクや放熱ファンを併設する等の放熱対策が行われている。
各種の誘導加熱装置や共振型インバータの共振回路装置に用いられるパワーエレクトロニクス用のコンデンサ組立体200は、図15〜図17に示すように、ケース3内に収容されたフィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極2を、はんだ10を介して端子電極板4、5と直接接続することにより、フィルムコンデンサ素子1の自己発熱をメタリコン電極2及びはんだ10を介して端子電極板4、5に伝達し、ヒートシンクを兼用するこれらの端子電極板4、5から放熱している。なお、ケース3内において、フィルムコンデンサ素子1の外周面とケース3の内周面との間の空間は樹脂9で充填され、各端子電極板4、5には、その厚み方向にねじ孔8が形成されている。
ここで、図18に示すように、複数のフィルムコンデンサ素子1(図17参照)からなるコンデンサ組立体200の各端子電極板4、5上に水冷用ブスバー13を各々配置し、これらの水冷用ブスバー13をねじ7及びねじ孔8を介して各端子電極板4、5に締結固定した状態で、各水冷用ブスバー13内に冷却水を流通させることにより、端子電極板4、5の熱を迅速に放熱することが可能である。
また、特許文献1には、コンデンサ組立体200において、樹脂9の代わりに、絶縁油を充填封止して、フィルムコンデンサ素子1からの自己発熱を効率よく放熱する構造が取られている。
特開2001−76966号公報
各種の誘導加熱装置や共振型インバータの共振回路装置にパワーエレクトロニクス用のコンデンサ組立体200を取付ける際、一般に、これらの装置では、同一平面上にコンデンサ組立体200を数十〜数百個配置し、これらのコンデンサ組立体200の端子電極板4、5に形成されたねじ孔8及びねじ7によって、水冷用ブスバー13を各端子電極板4、5に締結固定している。
この場合、数十〜数百個並べられたコンデンサ組立体200の各端子電極板4、5に対して水冷用ブスバー13を締結固定するため、水冷用ブスバー13に対するコンデンサ組立体200の高さ方向の寸法精度は、一般的に、±0.5mmの高い精度が必要とされている。
ところで、各コンデンサ組立体200において、複数個並列に配置された各フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極2と端子電極板4、5とのはんだ付け作業では、各端子電極板4、5に設けられた複数の孔23と各フィルムコンデンサ素子1のメタリコン電極2との位置合わせを行ってから、これらの孔23にはんだ10を注入して、これらのはんだ10を介してメタリコン電極2と端子電極板4、5とを接続するようにしている。
この場合、はんだ付けによって孔23からはんだ10がはみ出るので、コンデンサ組立体200毎に高さ方向における寸法精度のばらつきが発生する。これにより、各端子電極板4、5に水冷用ブスバー13を締結固定した際に、各端子電極板4、5と水冷用ブスバー13との接触面積が減少して、コンデンサ組立体200に対する冷却効率が低下し、該コンデンサ組立体200のフィルムコンデンサ素子1が熱暴走するおそれがある。
そこで、各コンデンサ組立体200において、高さ方向の寸法精度を確保するために、はみ出したはんだ10を削り取る機械加工が必要となる。これにより、加工工数が増加してコンデンサ組立体200の量産が困難となり、製造コストが高騰するおそれがある。
さらに、各フィルムコンデンサ素子1と各端子電極板4、5とをはんだ10で接続した場合、はんだ10の接続状態を外部から容易に確認することができないので、ルーズコンタクトの問題も懸念される。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、フィルムコンデンサ素子からの発熱を効率よく放熱するコンデンサ組立体を提供することを目的とする。
また、この発明は、高さ方向の寸法精度を確保して低コストで製造可能なコンデンサ組立体を提供することを目的とする。
さらに、この発明は、フィルムコンデンサ素子と電極板とを確実に接続することを可能とするコンデンサ組立体を提供することを目的とする。
本発明に係るコンデンサ組立体は、誘電体フィルムを挟んで2枚の金属箔が巻回され且つ巻回された2枚の前記金属箔の両縁部にフィルムコンデンサとして動作させるためのメタリコン電極が各々形成された少なくとも1つのフィルムコンデンサ素子と、両端が開口され且つ前記各開口の軸方向に沿って前記フィルムコンデンサ素子を収容する中空の絶縁ケースと、前記絶縁ケースの前記各開口に対する両蓋として機能する2つの電極板とを有し、前記電極板と前記フィルムコンデンサ素子とは、機械的な力によって接続されていることを特徴とする。
前記電極板と前記フィルムコンデンサ素子との接続を、従来技術のようにはんだ付けではなく、機械的な力によって接続しているので、接続後の機械加工が不要となる。これにより、前記コンデンサ組立体の高さ方向の寸法精度は、前記フィルムコンデンサ素子の寸法精度に基づいて決定され、高い寸法精度を確保することが可能となる。従って、水冷用ブスバーを前記電極板に固定した際に、前記水冷用ブスバーと前記電極板との接触面積が増加し、前記フィルムコンデンサ素子からの熱を前記メタリコン電極及び前記電極板を介して前記水冷用ブスバーに伝達し、前記熱を効率よく放熱することが可能となる。
また、はんだを削り取るための機械加工が不要となるので、前記コンデンサ組立体の製造工数が減少し、低コストで製造することが可能となる。
さらに、機械的な力によって接続しているので、従来技術のようなはんだ付けと比較して、前記メタリコン電極と前記電極板とを確実に接続することが可能となる。
また、前記フィルムコンデンサ素子は、前記誘電体フィルム及び2枚の前記金属箔が巻回された絶縁性の支柱を備え、前記支柱の両端部には、金属製のねじと締結可能な金属製のインサートナットが配設され、前記機械的な力は、前記ねじが前記電極板を介して前記インサートナットと締結することにより、前記フィルムコンデンサ素子の両端部と前記各電極板とが前記開口の軸方向に締結固定される際に発生する力であることが好ましい。
この場合、前記ねじによって前記支柱の両端部に配設された前記インサートナットと前記各電極板とを締結固定するので、前記電極板から前記フィルムコンデンサ素子に対する前記機械的な力による押圧作用で、前記メタリコン電極と前記各電極板とを確実に接続することが可能となる。
さらに、前記メタリコン電極と前記インサートナットとは、はんだを介して接合され、前記メタリコン電極は、前記ねじが前記電極板を介して前記インサートナットと締結することにより、前記電極板と前記インサートナット及び前記はんだを介して電気的に接続されることが好ましい。
さらにまた、前記電極板と前記インサートナットとの間には、導電性のスペーサが介在していることが好ましい。
これにより、前記電極板と前記メタリコン電極とをより確実に接続することができる。
さらにまた、前記絶縁ケースの内周面と前記フィルムコンデンサ素子の外周面との間は、樹脂で充填されていることが好ましい。
これにより、前記コンデンサ組立体の耐湿性及び熱伝導性が向上すると共に、前記フィルムコンデンサ素子の熱膨張や熱収縮による前記メタリコン電極と前記電極板との機械的接続に対する影響を抑制することができる。
本発明に係るコンデンサ組立体によれば、電極板とフィルムコンデンサ素子との接続を、従来技術のようにはんだ付けではなく、機械的な力によって接続しているので、接続後の機械加工が不要となる。これにより、前記コンデンサ組立体の高さ方向の寸法精度は、フィルムコンデンサ素子の寸法精度に基づいて決定され、高い寸法精度を確保することが可能となる。従って、水冷用ブスバーを前記電極板に固定した際に、前記水冷用ブスバーと前記電極板との接触面積が増加し、前記フィルムコンデンサ素子からの熱を前記メタリコン電極及び前記電極板を介して前記水冷用ブスバーに伝達し、前記熱を効率よく放熱することが可能となる。
また、はんだを削り取るための機械加工が不要となるので、前記コンデンサ組立体の製造工数が減少し、低コストで製造することが可能となる。
さらに、機械的な力によって接続しているので、従来技術のようなはんだ付けと比較して、前記メタリコン電極と前記電極板とを確実に接続することが可能となる。
本発明に係るコンデンサ組立体の好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、図15〜図18に示した従来技術に係るコンデンサ組立体200の各構成要素と対応するものには、同一の符号を付けて説明を行う。また、必要に応じて、図15〜図18をも参照する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るコンデンサ組立体100(第1の実施形態に係るコンデンサ組立体100と呼称し、以下同様とする。)を示す斜視図であり、図2は、コンデンサ組立体100の分解斜視図であり、図3は、コンデンサ組立体100を構成するフィルムコンデンサ素子1の縦断面図であり、図4は、コンデンサ組立体100を上方から見たときの平面図であり、図5は、図1のV−V線に沿った縦断面図である。
第1の実施形態に係るコンデンサ組立体100は、基本的に、フィルムコンデンサ素子1が収容されている中空のケース3の両端に、このケース3の両蓋として機能する電極板4、5を配置して構成されている。
ケース3は、エポキシ樹脂等の絶縁材料からなる略矩形状のケースであり、その両端(図5に示す上端及び下端)は開口され、電極板4、5が前記各開口を閉塞する両蓋として前記各両端に配置されている。そして、ケース3内には、例えば、6つのコンデンサ素子1が、電極板4、5の表面において、前記各開口の軸方向(図5に示す上下方向)に沿って配置されている。この場合、各コンデンサ素子1は、その両端に形成されたメタリコン電極2と、前記両端に配設されたインサートナット11と、該インサートナット11及びメタリコン電極2を接合するはんだ18とが、各電極板4、5と各々対向するように配置されている。この場合、複数のコンデンサ素子1を並列に配置することで、大きな静電容量と高耐電圧とが得られ、コンデンサ組立体100は、パワーエレクトロニクス用の電子部品として使用される。なお、図2では、ケース3の図示を省略した該ケース3内における各コンデンサ素子1の配置状態を示している。
ここで、フィルムコンデンサ素子1には、図3に示すように、誘電体フィルム15を2枚の金属箔16で挟んだ状態で、絶縁支柱6の外周面を巻回して巻回部12を形成し、この巻回部12の両端(図5に示す上端及び下端)である各金属箔16の両縁部に、この巻回部12をフィルムコンデンサとして動作させるためのメタリコン電極2が各々形成されている。
誘電体フィルム15は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)のように、誘電損失が小さく、且つ絶縁耐力にも優れた有機高分子フィルムが好適である。また、金属箔16は、アルミニウムであることが好ましい。さらに、メタリコン電極2は、亜鉛、錫、はんだであることが好ましい。
巻回部12は、誘電体フィルム15を2枚の金属箔16で挟んだ状態で、絶縁支柱6にこれらのフィルムを所望の回数巻き取り、前記各フィルムの外周面が誘電体フィルム15となった状態で、前記外周面の誘電体フィルム15を熱融着することにより形成される。そして、フィルムコンデンサ素子1は、巻回部12を構成する各金属箔16の縁部を該巻回部12の両端に露出させ、前記両端に対してメタリコン処理を施してメタリコン電極2を形成し、該メタリコン電極2と金属箔16とを電気的に接続することにより構成される。
絶縁支柱6は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の電気絶縁材料で構成され、電極板4、5の表面において、前記各開口の軸方向(図5に示す上下方向)に沿って配置されている。この場合、絶縁支柱6の両端(図2、図3及び図5に示す上端及び下端)には、前記軸方向に沿って孔が形成され、前記各孔には、金属製のねじ17と締結可能な金属製のインサートナット11が嵌合されている。
インサートナット11は、前記孔に嵌着される嵌合部11aと、該嵌合部11aの電極4、5側の先端部よりメタリコン電極2に沿って径方向に突出する環状突起部11bとから構成されている。また、インサートナット11には、前記軸方向に沿ってねじ孔11cが貫通形成され、このねじ孔11cにねじ17が螺合する。
さらに、インサートナット11の環状突起部11bとメタリコン電極2とは、はんだ18によって接合され、この結果、インサートナット11とメタリコン電極2とは、電気的及び機械的に接続される。この場合、はんだ18は、環状突起部11bよりも軸方向の外方(図3及び図5に示す上下方向)に突出しないように形成され、この結果、フィルムコンデンサ素子1の全長は、絶縁支柱6の長さと、該絶縁支柱6の両端部に配設された2つのインサートナット11の環状突起部11bの厚さとによって決定される。従って、フィルムコンデンサ素子1の全長は、誘電体フィルム15の幅やメタリコン電極2の厚さとは無関係となる。
図1、図2、図4及び図5に示す電極板4、5は、銅やアルミニウム等の導電材料からなり、ケース3の前記各開口を閉塞するための両蓋として機能するために略矩形状に形成されている。また、各電極板4、5は、後述するように、フィルムコンデンサ素子1の環状突起部11b及びはんだ18を介してメタリコン電極2と電気的に接続される端子用電極としても機能する。
ここで、各電極板4、5には、各インサートナット11のねじ孔11cと対向する箇所に、前記開口の軸方向に穿孔されたねじ孔14が各々形成され、これらのねじ孔14には、締結手段としてのねじ17が挿通する。これにより、ねじ17は、ねじ孔11c、14を挿通してインサートナット11と締結し、ケース3の各開口を電極板4、5によって閉塞すると共に、ねじ17が挿通する電極4、5は、図5に示すように、インサートナット11の環状突起部11bと接触し、該環状突起部11b及びはんだ18を介してメタリコン電極2と電気的に接続される。この結果、一方の金属箔16を電極板4側のメタリコン電極2を介して該電極板4と電気的に接続し、他方の金属箔16を電極板5側のメタリコン電極2を介して該電極板5と電気的に接続することが可能となる。
すなわち、図示しない工具を用いてねじ17を回しながら、ねじ孔14を介してねじ17をインサートナット11のねじ孔11cに挿入させると、電極板4、5がメタリコン電極2に向って進行する。そして、ねじ17がインサートナット11に対して締結固定されたならば、電極板4、5からフィルムコンデンサ素子1に対する機械的な力による押圧作用で、電極板4、5と環状突起部11bとが機械的に接触する。このような機械的な力による接続によって、金属箔16に接続されるメタリコン電極2と電極板4、5とが電気的に接続されることになる。
また、インサートナット11及びはんだ18と電極板4、5との間には、金属スペーサとしての平織銅線を配置することが好ましい。これにより、各フィルムコンデンサ素子1について、前記開口の軸方向に寸法誤差が発生する場合であっても、前記平織銅線を介在させることにより、インサートナット11及びはんだ18を介してメタリコン電極2と電極板4、5との接続をより確実に図ることができる。
さらに、電極板4、5には、3つのねじ孔8が前記開口の軸方向に穿孔して各々形成されている。これらのねじ孔8は、図18に示すねじ7と締結する。すなわち、水冷用ブスバー13を図1、図2、図4及び図5に示す電極板4、5上に配置し、ねじ孔8と水冷用ブスバー13(図18参照)の図示しないねじ孔とを位置合わせした状態で、ねじ7を前記ねじ孔に挿通してねじ孔8と締結させると、水冷用ブスバー13がねじ7、前記ねじ孔及びねじ孔8を介して電極板4、5に締結固定される。
さらにまた、ケース3内において、ケース3の内表面と、フィルムコンデンサ素子1の外表面との間の空間は、シリコン樹脂やエポキシ樹脂のような絶縁性の樹脂9によって充填封止されている。この場合、樹脂9は、ケース3の側部に予め設けられた図示しない孔から前記空間内に注入し、該空間内を充填封止することが好ましい。これにより、コンデンサ組立体100の耐湿性及び熱伝導性が向上すると共に、フィルムコンデンサ素子1の熱膨張や熱収縮によるインサートナット11と電極板4、5との機械的接続に対する影響を抑制することができる。
ここで、コンデンサ組立体100を製造する場合、先ず、図2及び図5に示すように、電極板5の上表面にケース3を配置し、次いで、このケース3内に、インサートナット11が電極板5の上表面と対向するように各フィルムコンデンサ素子1を配置する。
次いで、各インサートナット11のねじ孔11cと、電極板5の各ねじ孔14との位置合わせを行う。
次いで、電極板5の各ねじ孔14に対して締結手段であるねじ17を挿通し、さらに、ねじ17を前記開口の軸方向に進行させて、ねじ17とインサートナット11とを締結させる。これにより、フィルムコンデンサ素子1は、インサートナット11及びねじ17を介して電極板5に締結固定され、電極板5からフィルムコンデンサ素子1に対する機械的な力によって、電極板5と、該電極板5に対向するインサートナット11、はんだ18及びメタリコン電極2が機械的に接続される。
次に、電極板4を上方からケース3の開口に配置し、電極板4の各ねじ孔14と各インサートナット11のねじ孔11cとの位置合わせを行う。
次いで、電極板4の各ねじ孔14にねじ17を挿通し、さらに、ねじ17を前記開口の軸方向に進行させて、ねじ17とインサートナット11とを締結させる。これにより、フィルムコンデンサ素子1は、インサートナット11及びねじ17を介して電極板4に締結固定され、電極板4に対向するインサートナット11が機械的に接続される。その際、ねじ17とインサートナット11との締結による電極板4、5からフィルムコンデンサ素子1に対する機械的な力による押圧作用で、電極板4と、該電極板4に対向するインサートナット11、はんだ18及びメタリコン電極2とが機械的な力により接続される一方、電極板5と、該電極板5に対向するインサートナット11、はんだ18及びメタリコン電極2とがより確実に接続される。これにより、電極板4、5が、インサートナット11及びはんだ18を介してメタリコン電極2及び金属箔16と電気的に接続される。
次に、ケース3の側部に予め設けられた図示しない孔から樹脂9を注入する。これにより、ケース3内表面と、フィルムコンデンサ素子1の外表面との間に形成される空間内に、樹脂9が充填封止される。
このように、第1の実施形態に係るコンデンサ組立体100では、電極板4、5とフィルムコンデンサ素子1との接続を、従来技術のようにはんだ付けではなく、電極板4、5からフィルムコンデンサ素子1に対する機械的な力による押圧作用で機械的に接続しているので、接続後の機械加工が不要となる。これにより、コンデンサ組立体100の高さ方向の寸法精度は、フィルムコンデンサ素子1の寸法精度に基づいて決定され、高い寸法精度を確保することが可能となる。従って、水冷用ブスバー13を電極板4、5に固定した際に、水冷用ブスバー13と電極板4、5との接触面積が増加し、フィルムコンデンサ素子1からの熱をメタリコン電極2よりはんだ18、インサートナット11及び電極板4、5を介して水冷用ブスバー13に伝達し、前記熱を効率よく放熱することが可能となり、コンデンサ組立体100の耐久性の向上と長寿命化とを図ることができる。
また、はんだを削り取るための機械加工が不要となるので、コンデンサ組立体100の製造工数が減少し、低コストで製造することが可能となる。
さらに、機械的な力によって接続しているので、従来技術のようなはんだ付けと比較して、メタリコン電極2と電極板4、5とを確実に接続することが可能となる。
この場合、前記機械的な力が、締結手段であるねじ17とインサートナット11との締結固定によって発生するので、メタリコン電極2と電極板4、5とを確実に接続することが可能となる。
さらに、巻芯である絶縁支柱6を抜き取らないので、巻回部12の内方に空洞部分が形成されることはなく、従って、フィルムコンデンサ素子1の加工工数を削減することが可能となる。しかも、インサートナット11及びねじ17の締結部分の近傍にメタリコン電極2が配置されているので、電極板4、5からメタリコン電極2に対してより大きい機械的な力が作用し、メタリコン電極2と電極板4、5とをより確実に接続することが可能となる。
次に、第2の実施形態に係るコンデンサ組立体101について、図6〜図8を参照しながら説明する。なお、図1〜図5に示した第1の実施形態に係るコンデンサ組立体100の各構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付けて説明し、以下同様とする。
第2の実施形態に係るコンデンサ組立体101は、ケース3の形状が略円筒状であって、電極板4、5の形状もケース3に併せて円盤状であり、さらに、ケース3内で4つのフィルムコンデンサ素子1が、ケース3の中心部に対して90°間隔で配置され、さらにまた、電極板4、5に5つのねじ孔8が形成されている点で、第1の実施形態に係るコンデンサ組立体100(図1〜図5参照)とは異なる。
第2の実施形態に係るコンデンサ組立体101においても、第1の実施形態に係るコンデンサ組立体100の作用効果に加え、5つのねじ孔8が設けられているので、フィルムコンデンサ素子1の自己発熱を、ヒートシンクである電極板4、5から放熱すると共に、電極板4、5から水冷用ブスバー13に効率よく伝熱して水冷用ブスバー13から放熱することにより、コンデンサ組立体101の耐久性の向上と長寿命化とを図ることができる。
次に、第3の実施形態に係るコンデンサ組立体102について、図9〜図11を参照しながら説明する。
第3の実施形態に係るコンデンサ組立体102は、ケース3の形状が略矩形状であって、このケース3が上方から平面視で電極板4、5内に収まっている点で、第2の実施形態に係るコンデンサ組立体102(図6〜図8参照)とは異なる。
第3の実施形態に係るコンデンサ組立体102においても、第2の実施形態に係るコンデンサ組立体101の作用効果に加え、平面視した際の電極板4、5の表面積がケース3の横断面の面積よりも大きいので、ヒートシンクとしての電極板4、5の放熱面積が相対的に大きくなり、フィルムコンデンサ素子1の自己発熱を電極板4、5において効率よく放熱することが可能となる。
次に、第4の実施形態に係るコンデンサ組立体103について、図12〜図14を参照しながら説明する。
第4の実施形態に係るコンデンサ組立体103は、ケース3の形状が略円筒状である一方で、電極板4、5の形状が略矩形状である点で、第3の実施形態に係るコンデンサ組立体102(図12〜図14参照)とは異なる。
第4の実施形態に係るコンデンサ組立体103においても、第3の実施形態に係るコンデンサ組立体102の作用効果と同様に、平面視した際の電極板4、5の表面積がケース3の横断面の面積よりも大きいので、ヒートシンクとしての電極板4、5の放熱面積が相対的に大きくなり、フィルムコンデンサ素子1の自己発熱を電極板4、5において効率よく放熱することが可能となる。
上述した第1〜第4の実施形態に係るコンデンサ組立体100〜103では、4つ又は6つのフィルムコンデンサ素子1を配置し、水冷用ブスバー13を取り付けるために、電極4、5に3つ又は5つのねじ孔8を形成しているが、これらの個数は一例であり、コンデンサ組立体100〜103の仕様によって変更可能であることは勿論である。
なお、本発明に係るコンデンサ組立体は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
第1の実施形態に係るコンデンサ組立体の斜視図である。 図1のコンデンサ組立体の分解斜視図である。 図1のコンデンサ組立体を構成するフィルムコンデンサ素子の縦断面図である。 図1のコンデンサ組立体を上方から見た平面図である。 図1のV−V線に沿った縦断面図である。 第2の実施形態に係るコンデンサ組立体の斜視図である。 図6のコンデンサ組立体を上方から見た平面図である。 図6のVIII−VIII線に沿った縦断面図である。 第3の実施形態に係るコンデンサ組立体の斜視図である。 図9のコンデンサ組立体を上方から見た平面図である。 図9のXI−XI線に沿った縦断面図である。 第4の実施形態に係るコンデンサ組立体の斜視図である。 図12のコンデンサ組立体を上方から見た平面図である。 図12のXIV−XIV線に沿った縦断面図である。 従来技術に係るコンデンサ組立体の斜視図である。 図15のコンデンサ組立体を上方から見た平面図である。 図15のXVII−XVII線に沿った縦断面図である。 図15のコンデンサ組立体の電極板に対して冷却用ブスバーを締結固定した状態を示す側面図である。
符号の説明
1…フィルムコンデンサ素子 2…メタリコン電極
3…絶縁ケース 4、5…端子電極板
6…絶縁支柱 7、17…ねじ
8、11c、14…ねじ孔 9…樹脂
10、18…はんだ 11…インサートナット
11a…嵌合部 11b…環状突起部
12…巻回部 13…冷却用ブスバー
15…誘電体フィルム 16…金属箔

Claims (3)

  1. 誘電体フィルムを挟んで2枚の金属箔が巻回され、巻回された2枚の前記金属箔の両縁部に、フィルムコンデンサとして動作させるためのメタリコン電極が各々形成された少なくとも1つのフィルムコンデンサ素子と、
    両端が開口され、且つ前記各開口の軸方向に沿って前記フィルムコンデンサ素子を収容する中空の絶縁ケースと、
    前記絶縁ケースの前記各開口に対する両蓋として機能する2つの電極板と、
    を有し、
    前記フィルムコンデンサ素子は、前記誘電体フィルム及び2枚の前記金属箔が巻回された絶縁性の支柱を備え、
    前記支柱の両端部には、金属製のねじと締結可能な金属製のインサートナットが配設され、
    前記メタリコン電極と前記インサートナットとは、はんだを介して接合され、
    前記電極板と前記フィルムコンデンサ素子とは、機械的な力によって接続され
    前記機械的な力は、前記ねじが前記電極板を介して前記インサートナットと締結することにより、前記フィルムコンデンサ素子の両端部と前記各電極板とが前記開口の軸方向に締結固定される際に発生する力であり、
    前記メタリコン電極は、前記ねじが前記電極板を介して前記インサートナットと締結することにより、前記電極板と前記インサートナット及び前記はんだを介して電気的に接続され
    ことを特徴とするコンデンサ組立体。
  2. 請求項記載のコンデンサ組立体において、
    前記電極板と前記インサートナットとの間には、導電性のスペーサが介在している
    ことを特徴とするコンデンサ組立体。
  3. 請求項1又は2記載のコンデンサ組立体において、
    前記絶縁ケースの内周面と前記フィルムコンデンサ素子の外周面との間は、樹脂で充填されている
    ことを特徴とするコンデンサ組立体。
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