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JP4507379B2 - Cmos集積回路の良品判定方法 - Google Patents

Cmos集積回路の良品判定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )集積回路の良品判定を行う良品判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平8−271584号公報、特開平9−211088号公報、USP5392293、USP5519333、および、USP5889408には、CMOS集積回路の静止電源電流(IDDQ :Quiescent power supply current)を用いた試験(IDDQ 試験)についての記載がある。
DDQ 試験は、CMOS集積回路の静止電源電流を測定し、測定値に基づいて試験対象のCMOS集積回路の良否判定を行う試験である。なお、試験対象のCMOS集積回路を、被試験素子(DUT:Device Under Test )ともいう。
【0003】
静止電源電流IDDQ は、良品でも流れる漏れ電流(真性漏れ電流または正常漏れ電流)と、欠陥によって生じる欠陥電流とを有する。すなわち、静止電源電流IDDQ は、正常漏れ電流と欠陥電流との合計で表すことができる。
正常漏れ電流は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor )の構造から発生する漏れ電流(FET漏れ電流)と、回路動作によって生じる漏れ電流(回路漏れ電流)との合計で表すことができる。回路漏れ電流は、アナログ回路、プルアップ電流、バス衝突等により発生する。
【0004】
CMOS集積回路の静止電源電流を測定し、測定値がしきい値以上の場合に不良品として判定する従来のIDDQ 試験は、T.W.Williams,R.H.Dennard, and R.Kapur."Iddq Test: Sensitivity Analysis of Scaling,".In Int.Test Conf.,pp.786-792.IEEE,1996. にも記載があるように、正確な判定が困難な場合がある。
例えば、CMOS集積回路の配線パターンが微細な場合に、微細化に伴ってMOSFETの漏れ電流(FET漏れ電流)が指数関数的に増加するからである。
このため、IDDQ 試験時のFET漏れ電流を減らす種々の方法が提案されている。
【0005】
DDQ 試験時のFET漏れ電流を減らす低減方法としては、ストローブ時にFET漏れ電流を低下させることでしきい値を下げる方法があり、低電圧電圧法と、低温測定法と、ウェル・バイアス法とが知られている。
【0006】
低電源電圧法
電源電圧VD を下げると漏れ電流が下がることを利用した低減方法である。しかし、回路が誤動作しない程度の電源電圧VD までしか下げられないため、FET漏れ電流の低減率が低い。
また、ストローブ前後での電源電圧VD の上げ下げに数mS(ミリ秒)程度必要であり、試験時間の増加に伴いコストが上昇する。
また、A.E.Gattiker and W.Maly."Toward Understanding "Iddq-Only" Fails,". In Int. Test Conf.,pp.174-183.IEEE,1998. によると、電源電圧VD を下げると故障貫通電流が無くなる事例があり、試験漏れが発生する可能性がある。
【0007】
低温測定法
動作温度を下げるとFET漏れ電流が下がることを利用した低減方法である。
下限温度は、信頼性保証と、低温維持装置や試験装置のコストとで決まるが、民生用の低温維持装置は0℃程度が限度であり、FET漏れ電流の低減率は低い。また、装置の費用およびランニングコストがかかり、コストが上昇する。
【0008】
ウェル・バイアス法
ウェル・バイアス法は、A.Keshavarzi,K.Roy,and C.F.Hawkins."Intrinsic Leakage in Low Power Deep Submicron CMOS ICs,".In Int. Test Conf.,pp.146-155.IEEE,1997. に記載されている。
この低減方法では、バイアス電圧を印加する配線を追加するため、CMOS集積回路のチップ面積が増大し、コストが上昇する。
また、漏れ電流の低減率は、有効ゲート長Leff のバラツキに強く依存するため、微細化に伴ってFET漏れ電流のバラツキが生じる。
なお、A.Keshavarzi,C.F.Hawkins,K.Roy,and V.De."Effectiveness of Reverse Body Bias for Low Power CMOS Circuits,".In 8th NASA Symposium on VLSIDesign,pp.2.3.1-2.3.9,Oct.1999によれば、有効ゲート長Leff が0.18μmである場合の低減率は1/5倍であり、有効ゲート長Leff が0.13μmである場合の低減率は1/2倍である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
CMOS集積回路の試験方法として、固定されたしきい値を用いる試験方法以外の試験方法として、デルタ(Delta )法および電流レート(Current Ratio )法がある。
【0010】
デルタ法
デルタ法は、A.C.Miller."Delta IDDQ Testing,".In USP5889408,March 1999に記載されている。この方法では、IDDQ の最小値および最大値との差に上限値を設けて試験しており、CMOS集積回路に対して個別に上限値を設定していないので、見逃し欠陥電流が大きい場合がある。また、正常漏れ電流のベクトル点(測定点)間の変動幅以下の欠陥電流を検出できない場合がある。
【0011】
電流レート法
電流レート法は、特開2000−171529号公報に開示されている。この方法では、IDDQ の最小値と最大値との比を一定として上限値を設けて試験しているので、全ベクトル点で生じる欠陥電流により見逃し欠陥電流が生じる場合がある。また、正常漏れ電流のベクトル点間の変動幅以下の欠陥電流を検出できない場合がある。
【0012】
ところで、CMOS集積回路の電源電流は、スイッチング時の過渡電流と静止時の静止電流とに分けることができ、IDDQ 試験では静止時の静止電流を測定して良否判定を行うのが一般的である。
従来のIDDQ 試験では、IDDQ がFET内部の漏れ電流(FET漏れ電流)であることを想定している。
【0013】
近年、集積度の向上、携帯機器の小型化および集積化によるコストダウン等により、異なるデザインの複数のチップを同一チップに集積して実現することが重要になっている。
このため、CMOS集積回路を、プルアップ、プルダウン、バス衝突等による電流(回路漏れ電流)を有する回路と共にIDDQ 試験を行う必要が生じている。
本発明の目的は、回路漏れ電流の有無に関わらずに良品の判定が可能なCMOS集積回路の良品判定方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るCMOS集積回路の第1の良品判定方法は、第1の前記CMOS集積回路Xにおける複数のベクトル点iでの静止電源電流の測定値IQxi を示す第1のベクトル波形と、第2の前記CMOS集積回路Yにおける前記複数の前記ベクトル点iでの静止電源電流の測定値IQyi を示す第2のベクトル波形について、上記第1のベクトル波形もしくは上記第2のベクトル波形のいずれか一方のベクトル波形を所定方向に拡大することにより得られたベクトル波形が上記いずれか一方のベクトル波形ではない上記いずれか他方のベクトル波形と重なった場合には上記第1のベクトル波形と上記第2のベクトル波形とが相似であるという定義の下で、当該相似であるか否かを検査する工程と、前記第1および第2のベクトル波形が相似である場合に、前記第1および第2の前記CMOS集積回路X,Yを良品であると判定する工程とを有する。
【0015】
本発明に係るCMOS集積回路の第1の良品判定方法は、好適には、前記第1および第2のベクトル波形が相似でない場合に、前記第1または第2の前記CMOS集積回路Y,Yを不良品であると判定する工程をさらに有する。
【0016】
本発明に係るCMOS集積回路の第1の良品判定方法では、好適には、前記検査する工程は、前記第1および第2の前記CMOS集積回路X,Yの前記測定値IQxi ,IQyi の偏差(IDQxi,IDQyi)に基づいて回帰分析を行い、決定係数rA 2 と回帰直線の傾きSA とを算出する工程と、前記決定係数rA 2 が下限値LRA 2 よりも大きく、かつ、前記第1および第2の前記CMOS集積回路Y,Xの前記測定値IQyi ,IQxi の平均値Iqy,Iqxの比Iqy/Iqxと前記傾きSAとの差異(SA −Iqy/Iqx)が許容範囲内である場合に、相似であると判定する工程とを有する。
【0017】
本発明に係るCMOS集積回路の第1の良品判定方法では、好適には、前記検査する工程は、前記第1の前記CMOS集積回路Xの前記測定値IQxi の偏差IDQxiをその標準偏差σQxで除算した第1の標準値RQxi =IDQxi/σQx、および、前記第2の前記CMOS集積回路Yの前記測定値IQyi の偏差IDQyiをその標準偏差σQyで除算した第2の標準値RQyi =IDQyi/σQyを算出する工程と、前記第1および第2の標準値(RQxi ,RQyi )に基づいて回帰分析を行い、決定係数rB 2 と回帰直線の傾きSB とを算出する工程と、前記決定係数rB 2 が下限値LRB 2 よりも大きく、かつ、前記傾きSB と1との差異(SB −1)が許容範囲内である場合に、相似であると判定する工程とを有する。
【0018】
本発明に係るCMOS集積回路の第1の良品判定方法では、好適には、前記検査する工程は、前記第1および第2の前記CMOS集積回路X,Yを含む数個以上の前記CMOS集積回路について、前記測定値IQiの平均値Iq および標準偏差σQ を示すプロットが分布する散布図を作成する工程と、前記散布図でプロットが集中する直線を求め、当該直線から許容範囲内に前記第1および第2の前記CMOS集積回路X,Yに対応するプロットが位置する場合に、相似であると判定する工程とを有する。
【0019】
本発明に係るCMOS集積回路の第1の良品判定方法では、好適には、前記検査する工程は、前記第1および第2の前記CMOS集積回路X,Yを含む数個以上の前記CMOS集積回路について、前記測定値IQiの平均値Iq および偏差IDQi を示すプロットが分布する散布図を作成する工程と、前記散布図でプロットが集中する直線を求め、当該直線から許容範囲内に前記第1および第2の前記CMOS集積回路X,Yに対応するプロットが位置する場合に、相似であると判定する工程とを有する。
【0020】
本発明に係るCMOS集積回路の第2の良品判定方法は、良品の数個以上の前記CMOS集積回路について静止電源電流の測定値ILiとその平均値Il とに基づき、前記測定値ILiの偏差IDLi =ILi−Il を前記平均値Il で除算した第1の係数KLi=IDLi /Il を算出し、前記第1の係数KLiを前記数個以上の前記CMOS集積回路で平均化した第2の係数KNiを算出する工程と、試験対象の前記CMOS集積回路について静止電源電流の測定値IQiとその平均値Iq とに基づいて偏差IDQi =IQi−Iq を算出する工程と、前記第2の係数KNiと前記偏差IDQi とに基づいて回帰分析を行い、決定係数rC 2 および回帰直線の傾きSC を算出する工程と、前記決定係数rC 2 が下限値LRC 2 よりも大きく、かつ、前記試験対象の前記CMOS集積回路の前記平均値Iq で前記傾きSC を除算した値(SC /Iq )と1との差異(SC /Iq −1)が許容範囲内である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程とを有する。
【0021】
本発明に係るCMOS集積回路の第2の良品判定方法は、好適には、前記決定係数rC 2 が下限値LRC 2 よりも大きいという条件、および、前記平均値Iq で前記傾きSC を除算した値(SC /Iq )と1との差異(SC /Iq −1)が許容範囲内であるという条件の何れかを満たさない場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する。
【0022】
本発明に係るCMOS集積回路の第3の良品判定方法は、良品の数個以上の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値ILiに基づき、当該測定値ILiの偏差IDLi をその標準偏差σL で除算した第1の標準値RLi=IDLi /σL を算出し、前記第1の標準値RLiを前記数個以上の前記CMOS集積回路で平均化した第2の標準値RNiを算出する工程と、試験対象の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値IQiに基づき、当該測定値IQiの偏差IDQi をその標準偏差σQ で除算した第3の標準値RQi=IDQi /σQ を算出する工程と、前記第2および第3の標準値(RNi,RQi)に基づいて回帰分析を行い、決定係数rD 2 および回帰直線の傾きSD を算出する工程と、前記決定係数rD 2 が下限値LRD 2 よりも大きく、かつ、前記傾きSD と1との差異(SD −1)が許容範囲内である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程とを有する。
【0023】
本発明に係るCMOS集積回路の第3の良品判定方法は、好適には、前記決定係数rD 2 が下限値LRD 2 よりも大きいという条件、および、前記傾きSD と1との差異(SD −1)が許容範囲内であるという条件の何れかを満たさない場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する。
【0024】
本発明に係るCMOS集積回路の第4の良品判定方法は、良品の数個以上の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値ILiに基づき、当該測定値ILiの偏差IDLi をその標準偏差σL で除算した第1の標準値RLi=IDLi /σL を算出し、前記第1の標準値RLiを前記数個以上の前記CMOS集積回路で平均化した第2の標準値RNiを算出する工程と、前記測定値ILiの偏差IDLi から、前記標準偏差σL と前記第2の標準値RNiとの乗算値RNi×σL を減算した値の絶対値|IDLi −RNi×σL |の上限値EMAX を求める工程と、試験対象の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値IQiの偏差IDQi から、その標準偏差σQ と前記第2の標準値RNiとの乗算値RNi×σQ を減算した値の絶対値|IDQi −RNi×σQ |が、前記上限値EMAX 未満であるか否かを検出する工程と、前記絶対値|IDQi −RNi×σQ |が前記上限値EMAX 未満である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程とを有する。
【0025】
本発明に係るCMOS集積回路の第4の良品判定方法は、好適には、前記絶対値|IDQi −RNi×σQ |が前記上限値EMAX 未満でない場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する。
【0026】
本発明に係るCMOS集積回路の第5の良品判定方法は、良品の数個以上の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値ILiに基づき、その標準偏差σL および平均値Il を示すプロットが分布する散布図を作成し、前記散布図でプロットが集中する直線の傾き(1/σR )を求める工程と、試験対象の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値IQiの平均値Iq から、当該測定値IQiの標準偏差σQ と前記傾き(1/σR )との乗算値σQ /σR を減算した値(Iq −σQ /σR )が、上限値LSE未満である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程とを有する。
【0027】
本発明に係るCMOS集積回路の第5の良品判定方法は、好適には、前記減算した値(Iq −σQ /σR )が前記上限値LSE以上である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する。
【0028】
本発明に係るCMOS集積回路の第6の良品判定方法は、良品の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の第1および第2のベクトル点での測定値IL1,IL2の差(IL1−IL2)を、当該測定値IL1,IL2の平均値Il で除算した基準値WL12 =(IL1−IL2)/Il を算出する工程と、試験対象の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の前記第1および第2のベクトル点での測定値IQ1,IQ2の差(IQ1−IQ2)を、当該測定値IQ1,IQ2の平均値Iq で除算した比較値WQ12 =(IQ1−IQ2)/Iq を算出する工程と、前記基準値WL12 と前記比較値WQ12 との差異(WQ12 −WL12 )が許容範囲内である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程とを有する。
【0029】
本発明に係るCMOS集積回路の第6の良品判定方法は、好適には、前記差異(WQ12 −WL12 )が前記許容範囲内でない場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する。
【0030】
本発明に係るCMOS集積回路の第7の良品判定方法は、良品の数個以上の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値ILiに基づき、その偏差IDLi =ILi−Il および平均値Il を示すプロットが分布する散布図を作成し、前記散布図でプロットが集中する一次直線による、良品の前記CMOS集積回路についての上記偏差I DLi を示す上記平均値I l の関数を求める工程と、試験対象の前記CMOS集積回路についての前記測定値IQiの平均値Iq を、上記関数の、良品の前記CMOS集積回路についての上記平均値I l として代入することにより得られた予測偏差JDQi を算出する工程と、前記試験対象の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値IQiの偏差IDQi =IQi−Iq と前記予測偏差JDQi との差異(IDQi −JDQi )が許容範囲内である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程とを有する。
【0031】
本発明に係るCMOS集積回路の第7の良品判定方法は、好適には、前記差異(IDQi −JDQi )が前記許容範囲内でない場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0033】
良品のCMOS集積回路
回路漏れ電流や、ディープサブミクロン(ゲート長が0.25μm以下のIC)のFET漏れ電流は、数百μA以上の電流値を示すことがある。これらの漏れ電流は、同一デザインのCMOS集積回路であっても製造条件のバラツキにより、個々のCMOS集積回路で異なる電流値となることが多い。
【0034】
また、テストパターンによる内部ノードの変化によってベクトル点(ストローブ点)毎に回路漏れ電流が変化したり、DIBL(Drain Induced Barrier Lowering)および/またはGIDL(Gate Induced Drain Leakage)によってFET漏れ電流が変化したりする。
この点については、M.C.Johnson,D.Somasekhar,and K.Roy."Models and Algorithms for Bounds on Leakage in CMOS Circuits,".IEEE Tran.CAD IC Sys.,Vol.18,No.6,pp.714-725,Jun.1999を参考にすることができる。
【0035】
本実施の形態において、静止電源電流IDDQ を測定する場合は、テストパターンの切替終了時からクロックを保持し、所定時間が経て安定になった時の電流値を測定し、この測定電流はFET漏れ電流以外の電流を含んでいてもよいこととする。
【0036】
ベクトル点(測定点)にシリアル番号を付し、当該ベクトル点と当該ベクトル点での測定電流値とを示すプロットが分布する散布図を作成した場合、シリアル番号の順にプロット間を結ぶ線からなるベクトル波形は、良品のCMOS集積回路の間で相似または略相似になることが多いと考えられる。
図1〜図3は、良品のCMOS集積回路の間でベクトル波形が相似である場合を例示する説明図である。なお、図1〜図3において、横軸をベクトル点のシリアル番号iとし、縦軸を静止電源電流の測定値ILiとし、各CMOS集積回路でのベクトル点の総数を20個としている。
【0037】
図1は、良品の2個のCMOS集積回路Die-A ,Die-B において、静止電源電流を測定する測定点を示すベクトル点と、当該ベクトル点での静止電源電流の測定値との関係を例示する概略図である。この概略図には、プロット間を結ぶ折れ線からなるベクトル波形が表示されている。
なお、○印は良品のCMOS集積回路Die-A におけるベクトル点での静止電源電流の測定値に対応しており、△印は良品のCMOS集積回路Die-B におけるベクトル点での静止電源電流の測定値に対応している。
【0038】
図2は、図1の各ベクトル波形をシフトして重ねた場合の概略図である。
図3は、図1中のDie-B のベクトル波形を縦方向に拡大し、拡大したベクトル波形とDie-A のベクトル波形とを重ねた場合の概略図であり、ベクトル波形同士が重複して一致している。このように、図1〜図3に示す良品のCMOS集積回路Die-A ,Die-B のベクトル波形は相似している。また、この相似関係を利用して良品のCMOS集積回路を選別可能である。
【0039】
良品のCMOS集積回路間のベクトル波形の相似関係を考慮し、良品のCMOS集積回路の静止電源電流IDDQ である正常漏れ電流ILiを、次式(1)で表す。なお、次式(1)中のRi は比例係数である。
【0040】
【数1】
Li=Ri ×Ip +IAL …(1)
【0041】
上式(1)において、Ip ,IALと、正常漏れ電流ILiの平均値Il との間には、次式(2)の関係が成立する。すなわち、平均値Il は、全ベクトル点で一定の大きさの一定電流値IALと、ベクトル波形の変化分に対して比例関係にあるパラメータIp との和で表される。
【0042】
【数2】
l =Ip +IAL …(2)
【0043】
測定電流と欠陥電流
欠陥電流を含むCMOS集積回路において、各ベクトル点で測定される静止電源電流の測定値IQiは、正常漏れ電流ILiと、各ベクトル点で独立またはランダムに発生する欠陥電流IRDi と、各ベクトル点で同様に発生する一定の欠陥電流ISDとの合計により、次式(3)で表される。
【0044】
【数3】
Qi=ILi+IRDi +ISD …(3)
【0045】
良品選別
ところで、CMOS集積回路の良否判定を行うには、良品のCMOS集積回路を前もって集めておくことが望ましい。このように、良品のCMOS集積回路を集めることを良品選別という。
【0046】
良品選別−1
良品のCMOS集積回路における全ベクトル点i(i=1〜n)での正常漏れ電流ILiとその平均値Il から、偏差IDLi は次式(4)で表される。なお、ベクトル点の総数nを数個以上とした場合、平均値Il =(IL1+IL2+…+ILn)/nである。
【0047】
【数4】
DLi =ILi−Il …(4)
【0048】
上式(4)に対し、上式(1)の正常漏れ電流ILiと上式(2)の平均値Ilとを代入することで、次式(5)が得られる。
【0049】
【数5】
Figure 0004507379
【0050】
2個の良品のCMOS集積回路X,Yについて、各ベクトル点での偏差の比は、次式(6)で表される。
但し、上記2個の良品のCMOS集積回路のパラメータIp および偏差IDLiは、CMOS集積回路XではパラメータIpxおよび偏差IDLxiとしており、CMOS集積回路YではパラメータIpyおよび偏差IDLyiとしている。
【0051】
【数6】
Figure 0004507379
【0052】
このように、CMOS集積回路X,Yが良品である場合は、偏差の比は、ベクトル点に依存せずに一定である。
そこで、偏差の比(IDLyi/IDLxi)=SA とおく。
【0053】
図4は、試験対象の複数のCMOS集積回路から2個のCMOS集積回路X,Yを抽出し、各ベクトル点での偏差をプロットした場合の説明図である。良品を○印で表しており、不良品を△印で表している。
抽出された2個のCMOS集積回路X,Yが良品である場合は、プロットは直線(回帰直線)上に並び、この回帰直線の傾きはSA となる。
2個のCMOS集積回路の相関を示す決定係数(相関係数、residual square)r2 は、次式(7)で表され、当該2個のCMOS集積回路が良品である場合は、r2 の値は1または実質的に1である。
【0054】
【数7】
Figure 0004507379
【0055】
なお、上式(7)において、yi はベクトル点iでのCMOS集積回路Yの静止電源電流の測定値であり、yA は測定値yi (=IQyi )の平均値であり、yHiは、ベクトル点iでのCMOS集積回路Xの静止電源電流の測定値xi (=IQxi )から回帰直線を用いて測定値yi を予測した予測値(predicted value )である。これに対し、実際の測定値yi を実測値(actual value)という。
【0056】
具体的には、CMOS集積回路Yの静止電源電流の測定値yi を、yi ≒c+SA ・xi で近似できる場合、予測値yHiは、回帰式yHi=c+SA ・xi で表される。回帰式中の符号cは、定数である。
測定値yi と予測値yHiとの差が小さいほど、予測からの外れが小さいことを示す。そこで、上式(7)によって決定係数r2 を算出し、この決定係数r2 を回帰式のあてはまりの尺度として用いることができる。
なお、回帰分析(regression analysis )に関しては、竹村著、「共立講座21世紀の数学14:統計」、36〜37頁、共立出版、1997を参考にすることができる。
【0057】
2個のCMOS集積回路の静止電源電流の測定値のうち一方または双方が欠陥電流IRDi を含む場合、当該測定値のプロットは回帰直線上からずれて、決定係数r2 の値は小さくなる。
良品のCMOS集積回路では、上式(1),(2)においてIAL=0である場合に、2個のCMOS集積回路のうち一方または双方が一定の欠陥電流ISDを含むときに、測定値IQiの平均値Iq は正常漏れ電流ILiの平均値Il よりも大きくなり、2個のCMOS集積回路Y,Xの静止電源電流の平均値Iqy,Iqxの比(Iqy/Iqx)は回帰直線の傾きSA に一致しなくなる。
【0058】
そこで、2個のCMOS集積回路X,Yについて、決定係数r2 が予め設定された下限値LRA 2 よりも大きいという条件と、静止電源電流の平均値の比と回帰直線の傾きSA との差(SA −Iqy/Iqx)が予め設定された範囲内であるとの条件を満たす場合に、当該2個のCMOS集積回路X,Yをベクトル波形が相似すると判定し、良品として選別することができる。
【0059】
良品選別−2
上式(1)の正常漏れ電流ILiの標準偏差σL は、比例係数Ri の標準偏差σR を用いて次式(8)で表される。
【0060】
【数8】
σL =σR ×Ip …(8)
【0061】
正常漏れ電流ILiの標準値RLiは、平均値Il および標準偏差σL を用いて、次式(9)で表される。
【0062】
【数9】
Li=(ILi−Il )/σL …(9)
【0063】
上式(9)は、式(4),(5)を用いて、次式(10)のように変形することができる。
【0064】
【数10】
Figure 0004507379
【0065】
上式(10)は、式(8)を用いて、次式(11)のように変形することができる。
【0066】
【数11】
Figure 0004507379
【0067】
上式(11)から、標準値RLiは、正常漏れ電流ILiによらずに同じ値をとる。このため、2個のCMOS集積回路X,Yが良品である場合、ベクトル点での標準値の比を求めると、次式(12)のように値が1になる。なお、次式(12)において、CMOS集積回路Xの正常漏れ電流の標準値をRLxi とし、CMOS集積回路Yの正常漏れ電流の標準値をRLyi としている。
【0068】
【数12】
Figure 0004507379
【0069】
一方、欠陥電流を含む静止電源電流の測定値IQiの標準値RQiは、測定値IQiの標準偏差σQ および平均値Iq を用いて、次式(13)で表される。
【0070】
【数13】
Qi=(IQi−Iq )/σQ …(13)
【0071】
上式(13)に対し、式(3)を用いることで、次式(14)が得られる。なお、欠陥電流IRDi の平均値をIrdとしている。
【0072】
【数14】
Figure 0004507379
【0073】
欠陥電流IRDi による標準偏差σQ の変化が小さいので、標準偏差σQ はσLで近似することができ、この近似により上式(14)を次式(15)に変形することができる。
【0074】
【数15】
Figure 0004507379
【0075】
標準値RQiの散布図では、欠陥電流IRDi により標準値RQiが回帰直線から外れることにより、決定係数rB 2 は小さくなるので、決定係数rB 2 の下限の設定により良品選別を行うことができる。
【0076】
具体的には、2個のCMOS集積回路X,Yの静止電源電流の測定値IQxi ,IQyi から、平均値Iqx,Iqyおよび標準偏差σQx,σQyを算出し、標準値RQxi ,RQyi を算出する。そして、標準値(RQxi ,RQyi )の回帰分析を行い、決定係数rB 2 と回帰直線の傾きSB とを算出する。
決定係数rB 2 が予め設定された下限値LRB 2 よりも大きいという条件と、回帰直線の傾きSB と1との差(SB −1)が予め設定された許容範囲内であるという条件とを満たす場合に、当該2個のCMOS集積回路X,Yをベクトル波形が相似すると判定し、良品として選別することができる。
【0077】
良品選別−3
式(2)を用いることで、式(8)を次式(16)に変形することができる。
【0078】
【数16】
σL =σR ×(Il −IAL) …(16)
【0079】
上式(16)を変形することで、次式(17)が得られる。
【0080】
【数17】
l =IAL+σL /σR …(17)
【0081】
試験対象のCMOS集積回路についての静止電源電流の測定値IQiの標準偏差σQ を横軸にとり、平均値Iq を縦軸にとって散布図を作成した場合、良品のCMOS集積回路に対応するプロットは直線(理想直線)上に位置する。
そこで、試験対象のCMOS集積回路のうち、理想直線から許容範囲(例えば理想直線の上下の平行線に挟まれた中間領域)に位置するプロットに対応するCMOS集積回路を、良品として選別することができる。
【0082】
図5は、スキャンテストをパスした約800個のCMOS集積回路について、静止電源電流の測定値の平均値Iq と標準偏差σQ との分布を例示する概略的な散布図である。良品のCMOS集積回路に対応するプロットの多くは、Iq =0.7+0.5×σQ の直線(すなわち理想直線)上またはその近傍に位置している。
なお、×印のプロットは、IDDQ 試験をパスしなかった不良品のCMOS集積回路に対応している。+印のプロットは、IDDQ 試験をパスした良品のCMOS集積回路に対応している。
【0083】
図6は、図5のCMOS集積回路の群について、比例係数Ri の標準偏差の逆数(1/σR )の分布図である。この分布図では、横軸が1/σR を示し、縦軸が頻度を示している。分布の平均値は約0.5であり、分布の標準偏差は約0.02であり、分布の平均値は図5中の理想直線の傾き0.5と一致している。
【0084】
良品選別−4
正常漏れ電流ILiの偏差IDLi を示す式(5)は、式(2)を用いて、次式(18)に変形することができる。
【0085】
【数18】
Figure 0004507379
【0086】
ここで、良品のCMOS集積回路について、偏差IDLi および平均値Il を示すプロットが分布する散布図を作成すると、上式(18)に対応する直線上またはその近傍にプロットが位置することになる。
【0087】
欠陥電流IRDi を含む静止電源電流の測定値IQiの偏差IDQi は、式(3),(18)を用いて、次式(19)で表される。
【0088】
【数19】
Figure 0004507379
【0089】
上式(19)に対し、Il =Iq −Ird−ISDを代入すると、次式(20)が得られる。
【0090】
【数20】
Figure 0004507379
【0091】
上式(20)と式(18)との違いから、試験対象のCMOS集積回路について、偏差IDQi および平均値Iq を示すプロットが分布する散布図を作成すると、測定値IQiが欠陥電流を含む場合は、上式(18)に対応する直線(理想直線)上からずれてプロットが位置することになる。
そこで、試験対象のCMOS集積回路のうち、理想直線から許容範囲(例えば理想直線の上下の平行線に挟まれた中間領域)に位置するプロットに対応するCMOS集積回路を、良品として選別することができる。この選別手法は、ベクトル数が少ない場合に、有効である。
【0092】
図7は、約800個のCMOS集積回路について、静止電源電流の測定値の平均値Iq と偏差IDQi =IQi−Iq との分布を例示する概略的な散布図である。良品のCMOS集積回路に対応するプロットの多くは、IDQi =0.75−0.96×Iq の直線(すなわち理想直線)上またはその近傍に位置している。
なお、×印のプロットは、IDDQ 試験をパスしなかった不良品のCMOS集積回路に対応している。+印のプロットは、IDDQ 試験をパスした良品のCMOS集積回路に対応している。
【0093】
予測誤差
良品選別で得られた良品の複数のCMOS集積回路の各々について、標準値RLiを算出し、標準値RLiを当該複数のCMOS集積回路で平均化して基準となる標準値RNiを算出する。この標準値RNiおよび式(9)を用いることで、正常漏れ電流ILiの予測値JLiは、次式(21)で得ることができる。
【0094】
【数21】
Li=RNi×σL +Il …(21)
【0095】
標準値RNiの算出の元になった、良品のCMOS集積回路の静止電源電流の測定値ILi、平均値Il 、および、標準偏差σL を用いて、予測誤差Ei は次式(22)で表される。
【0096】
【数22】
Figure 0004507379
【0097】
図8は、良品のCMOS集積回路について、標準偏差σL および予測誤差Eiを示すプロットの分布を例示する散布図である。この図8では、予測誤差Ei は標準偏差σL の約半分以下となっており、すなわち最大値EMAX は標準偏差σLの約半分になっている。
このようにして、予測誤差Ei の最大値EMAX を、良品のCMOS集積回路の全ベクトル点について求めることができる。
【0098】
良否判定
良品選別で得られた良品のCMOS集積回路の特性と、試験対象のCMOS集積回路の静止電源電流の測定値IQiとに基づき、試験対象のCMOS集積回路の良否判定を行うことができる。
【0099】
良否判定−1(I RD 試験)
試験対象のCMOS集積回路に対し、式(22)に基づき、次式(23)の推定誤差PDiを考える。この式(23)では、試験対象のCMOS集積回路の静止電源電流の測定値IQiと、平均値Iq と、標準偏差σQ とを用いている。
【0100】
【数23】
Di=IQi−Iq −RNi×σQ …(23)
【0101】
測定値IQiの平均値Iq は、式(3)を用いて、次式(24)で表される。
【0102】
【数24】
Iq =Il +Ird+ISD …(24)
【0103】
式(23)に対し、式(24),(3),(22)を適用することで、次式(25)を得ることができる。
【0104】
【数25】
Figure 0004507379
【0105】
上式(25)において、標準偏差σQ は、欠陥電流IRDi による変化が小さいので、標準偏差σL で近似している。
良品では、欠陥電流IRDi が0または実質的に0であるので、良品判定条件は、次式(26)で表すことができる。
【0106】
【数26】
−EMAX <PDi<EMAX …(26)
【0107】
不良品の欠陥電流IRDi は、予測誤差Ei =EMAX である場合に、上式(25)を用いて次式(27)で表され、この式(27)で表される値を目安にすることができる。
【0108】
【数27】
RDi =PDi−EMAX +Ird …(27)
【0109】
良否判定−2(I SD 試験)
CMOS集積回路の静止電源電流の測定値IQiにおいて、欠陥電流IRDi がない場合は、式(3)から測定値IQiは次式(28)で表される。
【0110】
【数28】
Qi=ILi+ISD …(28)
【0111】
この場合の測定値IQiの標準偏差σQ は、正常漏れ電流ILiの標準偏差σL に等しいので、式(8)から、パラメータIp は次式(29)で表される。
【0112】
【数29】
Ip =σQ /σR …(29)
【0113】
上式(28)の測定値IQiの平均値Iq は、式(2)を用いて、次式(30)で表される。
【0114】
【数30】
Figure 0004507379
【0115】
上式(30),(29)により、測定値IQiの直流成分の合計値(IAL+ISD)は、次式(31)で表される。
【0116】
【数31】
Figure 0004507379
【0117】
試験対象のCMOS集積回路の漏れ電流がFET漏れ電流のみである場合、次式(32)に示すように、合計値(IAL+ISD)が予測誤差Ei の最大値EMAX未満であることを良品の条件とすることができる。
【0118】
【数32】
MAX >Iq −σQ /σR …(32)
【0119】
試験対象のCMOS集積回路の漏れ電流が回路漏れ電流を含み、製造条件のバラツキにより回路漏れ電流の大きさにバラツキがある場合、当該回路漏れ電流の大きさのバラツキの許容範囲内であることを良品の条件とすることができる。次式(33)では、上限値LSEが許容範囲に対応している。
【0120】
【数33】
SE>Iq −σQ /σR …(33)
【0121】
良否判定−3
良品の複数のCMOS集積回路について、各ベクトル点における正常漏れ電流ILiの偏差に対応する係数KLi=(ILi−Il )/Il を予め算出し、係数KLiを当該複数のCMOS集積回路で平均化して基準となる係数KNiを算出する。
次に、試験対象のCMOS集積回路の測定値IQiから、平均値Iq と偏差IDQi (=IQi−Iq )とを算出する。
【0122】
そして、係数KNiおよび偏差IDQi の回帰分析を行い、決定係数rC 2 と回帰直線の傾きSC とを算出する。
決定係数rC 2 が予め設定された下限値LRC 2 以上であるという条件と、比SC /Iq と1との差(SC /Iq −1)が予め設定された許容範囲内であるという条件とを満たす場合に、当該2個のCMOS集積回路をベクトル波形が相似すると判定し、試験対象のCMOS集積回路を良品として選別することができる。
【0123】
良否判定−4
良品の複数のCMOS集積回路について、各ベクトル点における正常漏れ電流ILiとその平均値Il と標準偏差σL とに基づいて標準値RLi=(ILi−Il )/σL を予め算出し、標準値RLiを当該複数のCMOS集積回路で平均化して基準となる標準値RNiを算出する。
次に、試験対象のCMOS集積回路の測定値IQiから、平均値Iq と偏差IDQi (=IQi−Iq )と標準偏差σQ と標準値RQi=IDQi /σQ を算出する。
【0124】
そして、標準値(RNi,RQi)の回帰分析を行い、決定係数rD 2 と回帰直線の傾きSD とを算出する。
決定係数rD 2 が予め設定された下限値LRD 2 以上であるという条件と、回帰直線の傾きSD と1との差(SD −1)が予め設定された許容範囲内であるという条件とを満たす場合に、当該2個のCMOS集積回路をベクトル波形が相似すると判定し、試験対象のCMOS集積回路を良品として選別することができる。
【0125】
良否判定−5(2点試験法)
CMOS集積回路のIDDQ 試験では、最初のベクトル点の測定値で約60%〜約80%の不良を検出することができ、このため、1点(1ベクトル点)測定によるスタンバイ試験がよく行われる。
以下では、2個のベクトル点での測定値に基づき、CMOS集積回路を試験する2点試験法を説明する。
【0126】
良品のCMOS集積回路において、1点目での測定値IL1と2点目での測定値IL2との差(IL1−IL2)を平均値Il で除算した基準値WL12 は、次式(34)で表される。なお、基準値WL12 は、測定値IL1,IL2のバラツキの程度の目安に対応している。
【0127】
【数34】
L12 =(IL1−IL2)/Il …(34)
【0128】
上式(34)は、式(1),(2)を用いて、次式(35)のように変形することができる。
【0129】
【数35】
Figure 0004507379
【0130】
上式(35)において、IALが0または実質的に0である場合、次式(36)が得られる。
【0131】
【数36】
L12 =R1 −R2 …(36)
【0132】
このように、基準値WL12 は、比例係数R1 ,R2 の差となって一定値となるので、基準値WL12 は良品のCMOS集積回路の測定値IL1,IL2から前もって求めることができる。
【0133】
CMOS集積回路の静止電源電流の測定値IQiが欠陥電流を含む場合、1点目での測定値IQ1と2点目での測定値IQ2との差(IQ1−IQ2)を平均値Iq で除算した比較値WQ12 は、次式(37)で表される。
【0134】
【数37】
Q12 =(IQ1−IQ2)/Iq …(37)
【0135】
上式(37)は、式(3)を用いて、次式(38)のように変形することができる。
【0136】
【数38】
Figure 0004507379
【0137】
式(24)において、Irdが0または実質的に0である場合、すなわちIRD1=IRD2 =0である場合、平均値Iq =Il +ISDとなり、この平均値Iq の式を上式(38)に代入することで、次式(39)が得られる。
【0138】
【数39】
Q12 =(IL1−IL2)/(Il +ISD) …(39)
【0139】
上式(39)と式(34)とから、次式(40)が得られる。
【0140】
【数40】
Q12 <WL12 …(40)
【0141】
一方、式(24)において、ISDが0または実質的に0である場合、平均値Iq =Il +Irdとなる。さらに、Ird<<Il であるときは、Iq ≒Il となり、この平均値Iq の式を用いて、上式(38)を次式(41)に変形することができる。
【0142】
【数41】
Figure 0004507379
【0143】
上式(41)によれば、欠陥電流IRD1 ,IRD2 の大小関係により、値WQ12,WL12 の大小関係が変化する。
これらの関係から、基準値WL12 と比較値WQ12 との差異(WQ12 −WL12 )が予め設定された許容範囲内であることを良品の条件とすることができ、上限値T12を用いて、良品の条件を次式(42)で表すことが可能である。
【0144】
【数42】
|WQ12 −WL12 |<T12 …(42)
【0145】
テスタ
図9は、本発明に係るCMOS集積回路の良品判定方法を行うテスタの説明図である。このテスタ30は、測定器10と、コンピュータ20とを有し、CMOS集積回路501 〜50N のIDDQ 試験を行う。
測定器10は、CMOS集積回路501 〜50N の静止電源電流IDDQ を各ベクトル点iで測定し、測定値IQiをコンピュータ20に供給する。
【0146】
コンピュータ20は、制御装置、記憶装置、入力装置および出力装置を有する。コンピュータ20の制御装置は、測定器10からの測定値IQiに基づいて種々の演算を行い、演算結果に基づいてCMOS集積回路501 〜50N の良否判定および相似検査を行い、良否判定結果および相似検査結果を出力装置に出力する。
【0147】
コンピュータ20の記憶装置は、制御装置によりアクセス制御される。
この記憶装置は、良品のCMOS集積回路の測定値と、CMOS集積回路501 〜50N の各ベクトル点iでの各測定値IQiを記憶する。なお、記憶装置は、CMOS集積回路501 〜50N の静止電源電流IDDQ の測定前に、良品のCMOS集積回路の測定値ILiを予め記憶する構成としてもよい。
【0148】
良品判定方法
次に、CMOS集積回路の良品判定方法を、良品選別法と良否判別法とに分けて説明する。
良品選別法では、試験対象のCMOS集積回路(DUT)についての静止電源電流の測定値IQiに基づき、試験対象のCMOS集積回路の群から良品を選別する。
【0149】
一方、良否判定法では、良品のCMOS集積回路についての静止電源電流の測定値ILiと、試験対象のCMOS集積回路についての静止電源電流の測定値IQiとに基づき、試験対象のCMOS集積回路が良品であるか否かを判定する。良品のCMOS集積回路は、例えば良品選別法で得られた良品のCMOS集積回路とする。
【0150】
良品選別法
図10は、図9のテスタ30において、コンピュータ20の処理を示す概略的なフローチャートであり、CMOS集積回路の良品選別法の実施の形態を示すフローチャートである。なお、スタート段階において、CMOS集積回路501 〜50N の静止電源電流の測定値IQiが得られているものとする。
【0151】
ステップS1では、選別されるCMOS集積回路501 〜50N のグループ(被選別IC群)から1個のCMOS集積回路を抽出して基準ICとし、この基準ICを被選別IC群から外す。
【0152】
ステップS2では、残りの被選別IC群を順次比較ICとし、比較ICと基準ICとのベクトル波形の相似検査を行う。
【0153】
ステップS3では、相似検査を行った被選別IC群の中に、ベクトル波形が相似である比較ICがあるか否かを判定する。
ベクトル波形が相似である比較ICがない場合は、ステップS4に進み、基準ICを不良品であると判定する。
ベクトル波形が相似である比較ICがある場合は、ステップS5に進み、当該比較ICを良品であると判定し、当該比較ICを被選別IC群から外す。
【0154】
このようなステップS1〜S5を、被選別IC群の個数が1個または0個になるまで繰り返すことで、良品選別を行うことが可能である。
なお、ステップS5において、基準IC毎に比較ICを集めておくことで、波形の違いにより良品の分類を行うことができる。
【0155】
図11は、図10のステップS2において、相似検査の処理の第1の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。
先ず、ステップS11では、基準ICの静止電源電流の測定値IQxi に基づいて偏差IDQxi(=IQxi −Iqx)を算出し、比較ICの静止電源電流の測定値IQyi に基づいて偏差IDQyi(=IQyi −Iqy)を算出する。
但し、Iqxは、測定値IQxi を全ベクトル点nで平均した平均値であり、Iqyは、測定値IQyi を全ベクトル点nで平均した平均値である。
【0156】
ステップS12では、偏差(IDQxi,IDQyi)の回帰分析を行い、決定係数rA 2 と回帰直線の傾きSA とを算出する。
決定係数rA 2 は、例えば式(7)において、yi =IDQyiとし、yA =Iqyとし、yHiは、偏差IDQxiから回帰直線を用いて予測した予測値とすることで、算出することができる。回帰直線の傾きSA は、最小2乗法により算出することができる。
【0157】
ステップS13では、LRA 2 <rA 2 および|SA −Iqy/Iqx|<LSAを満たす場合に、比較ICおよび基準ICのベクトル波形が相似であると判定する。
但し、LRA 2 は、決定係数rA 2 の下限値であり、LSAは傾きSA からのずれの許容範囲に対応する上限値である。
【0158】
図12は、図10のステップS2において、相似検査の処理の第2の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。
先ず、ステップS21では、基準ICの静止電源電流の測定値IQxi に基づいて標準値RQxi =(IQxi −Iqx)/σQxを算出し、比較ICの静止電源電流の測定値IQyi に基づいて標準値RQyi =(IQyi −Iqy)/σQyを算出する。
但し、σQxは、測定値IQxi の標準偏差であり、σQyは、測定値IQyi の標準偏差である。
【0159】
ステップS22では、標準値(RQxi ,RQyi )の回帰分析を行い、決定係数rB 2 と回帰直線の傾きSB とを算出する。
決定係数rB 2 は、例えば式(7)において、yi =RQyi とし、yA は標準値RQyi を全ベクトル点nで平均した平均値(すなわち0)とし、yHiは、標準値RQxi から回帰直線を用いて予測した予測値とすることで、算出することができる。回帰直線の傾きSB は、最小2乗法により算出することができる。
【0160】
ステップS23では、LRB 2 <rB 2 および|SB −1|<LSBを満たす場合に、比較ICおよび基準ICのベクトル波形が相似であると判定する。
但し、LRB 2 は、決定係数rB 2 の下限値であり、LSBは傾きSB からのずれの許容範囲に対応する上限値である。
【0161】
図13は、図10のステップS2において、相似検査の処理の第3の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。
先ず、ステップS31では、基準ICおよび比較ICを含む被選別IC群の静止電源電流の測定値IQiの平均値Iq と標準偏差σQ とを算出し、(Iq ,σQ)の散布図を作成する。例えば、横軸が平均値Iq を示し、縦軸が標準偏差σQを示す散布図であって、CMOS集積回路の(Iq ,σQ )を示すプロットが分布する散布図を作成する。
【0162】
ステップS32では、散布図でプロットが集中する直線を求め、当該直線から許容範囲内(例えば所定の幅以内)に、基準ICおよび比較ICに対応する両プロットが位置する場合に、基準ICおよび比較ICのベクトル波形が相似であると判定する。
【0163】
なお、図13のフローチャートは、被選別IC群から良品のCMOS集積回路を抽出する場合に利用することができる。
例えば、被選別IC群の測定値IQiの平均値Iq と標準偏差σQ とを算出し、(Iq ,σQ )の散布図を作成し、この散布図でプロットが集中する直線から許容範囲内に位置するプロットに対応するCMOS集積回路を、良品であると判定する。
【0164】
図14は、図10のステップS2において、相似検査の処理の第4の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。
先ず、ステップS41では、基準ICおよび比較ICを含む被選別IC群の静止電源電流の測定値IQiの平均値Iq と偏差IDQi とを算出し、(Iq ,IDQi)の散布図を作成する。例えば、横軸が平均値Iq を示し、縦軸が偏差IDQi を示す散布図であって、CMOS集積回路の(Iq ,IDQi )を示すプロットが分布する散布図を作成する。
【0165】
ステップS42では、散布図でプロットが集中する直線を求め、当該直線から許容範囲内(例えば所定の幅以内)に、基準ICおよび比較ICに対応する両プロットが位置する場合に、基準ICおよび比較ICのベクトル波形が相似であると判定する。
【0166】
なお、図14のフローチャートは、被選別IC群から良品のCMOS集積回路を抽出する場合に利用することができる。
例えば、被選別IC群の測定値IQiの平均値Iq と偏差IDQi とを算出し、(Iq ,IDQi )の散布図を作成し、この散布図でプロットが集中する直線から許容範囲内に位置するプロットに対応するCMOS集積回路を、良品であると判定する。
【0167】
良否判定法
図15は、良否判定法の第1の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。この良否判定法では、図9のテスタ30のコンピュータ20において、良品のCMOS集積回路の測定値ILiが得られている場合に、被試験素子(DUT)が良品であるか否かを判定する。
【0168】
先ず、ステップS51では、良品のCMOS集積回路の群(IC群)から、各ベクトル点iでの係数KLi=(ILi−Il )/Il を算出し、係数KLiを良品のIC群で平均化して基準となる係数KNiを算出する。なお、係数KLiは、測定値ILiの偏差(ILi−Il )を平均値Il で正規化した値である。
【0169】
ステップS52では、被試験素子(DUT)の静止電源電流の測定値IQiから、偏差IDQi =IQi−Iq を算出する。
【0170】
ステップS53では、(KNi,IDQi )の回帰分析を行い、決定係数rC 2 と回帰直線の傾きSC とを算出する。
決定係数rC 2 は、例えば式(7)において、yi =IDQi とし、yA は偏差IDQi を全ベクトル点nで平均した平均値(すなわち0)とし、yHiは係数KNiから回帰直線を用いて予測した予測値とすることで、算出することができる。回帰直線の傾きSc は、最小2乗法により算出することができる。
【0171】
ステップS54では、LRC 2 <rC 2 および|SC /Iq −1|<LSCを満たす場合に、被試験素子を良品であると判定し、満たさない場合に不良品であると判定する。
但し、LRC 2 は、決定係数rC 2 の下限値であり、LSCは傾きSC からのずれの許容範囲に対応する上限値である。
【0172】
図16は、良否判定法の第2の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。この良否判定法では、図9のテスタ30のコンピュータ20において、良品のCMOS集積回路の測定値ILiが得られている場合に、被試験素子(DUT)が良品であるか否かを判定する。
【0173】
先ず、ステップS61では、良品のCMOS集積回路の群(IC群)から、各ベクトル点iでの標準値RLi=(ILi−Il )/σL を算出し、標準値RLiを良品のIC群で平均化して基準となる標準値RNiを算出する。
【0174】
ステップS62では、被試験素子(DUT)の静止電源電流の測定値IQiから、標準値RQi=(IQi−Iq )/σQ を算出する。
【0175】
ステップS63では、標準値(RNi,RQi)の回帰分析を行い、決定係数rD 2 と回帰直線の傾きSD とを算出する。
決定係数rD 2 は、例えば式(7)において、yi =RQiとし、yA は標準値RQiを全ベクトル点nで平均した平均値(すなわち0)とし、yHiは標準値RNiから回帰直線を用いて予測した予測値とすることで、算出することができる。回帰直線の傾きSD は、最小2乗法により算出することができる。
【0176】
ステップS64では、LRD 2 <rD 2 および|SD −1|<LSDを満たす場合に、被試験素子を良品であると判定し、満たさない場合に不良品であると判定する。
但し、LRD 2 は、決定係数rD 2 の下限値であり、LSDは傾きSD からのずれの許容範囲に対応する上限値である。
【0177】
図17は、良否判定法の第3の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。この良否判定法では、図9のテスタ30のコンピュータ20において、良品のCMOS集積回路の測定値ILiが得られている場合に、被試験素子(DUT)が良品であるか否かを判定する。
【0178】
先ず、ステップS71では、良品のCMOS集積回路の群(IC群)から、各ベクトル点iでの標準値RLi=(ILi−Il )/σL を算出し、標準値RLiを良品のIC群で平均化して基準となる標準値RNiを算出する。
【0179】
ステップS72では、|ILi−Il −RNi×σL |<EMAX となる最大値EMAX を求める。
【0180】
ステップS73では、被試験素子の測定値IQiから、平均値Iq および標準偏差σQ を算出する。
【0181】
ステップS74では、|IQi−Iq −RNi×σQ |<EMAX を満たす場合に、被試験素子を良品であると判定し、満たさない場合に不良品であると判定する。
【0182】
図18は、良否判定法の第4の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。この良否判定法では、図9のテスタ30のコンピュータ20において、良品のCMOS集積回路の測定値ILiが得られている場合に、被試験素子(DUT)が良品であるか否かを判定する。
【0183】
先ず、ステップS81では、良品のCMOS集積回路の群(IC群)について、平均値Il および標準偏差σL を算出する。
【0184】
ステップS82では、(σL ,Il )の散布図を作成し、プロットが集中する直線の傾きを求め、この傾きを(1/σR )とおく。例えば、横軸(x軸)が標準偏差σL を示し、縦軸(y軸)が平均値Il を示す散布図であって、標準偏差σL および平均値Il を示すプロットが分布した散布図を作成する。
【0185】
ステップS83では、被試験素子の測定値IQiから、平均値Iq および標準偏差σQ を算出する。
【0186】
ステップS84では、Iq −σQ /σR <LSEを満たす場合に、被試験素子を良品であると判定し、満たさない場合に不良品であると判定する。なお、LSEは、平均値Iq と値σQ /σR との誤差の許容範囲に対応する上限値である。
【0187】
図19は、良否判定法の第5の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。この良否判定法では、図9のテスタ30のコンピュータ20において、良品のCMOS集積回路についての2ベクトル点の測定値IL1,IL2が得られている場合に、被試験素子(DUT)が良品であるか否かを判定する。
【0188】
先ず、ステップS91では、良品のCMOS集積回路について、測定値IL1,IL2の差を平均値Il で除算した基準値WL12 =(IL1−IL2)/Il を算出する。
【0189】
ステップS92では、被試験素子について、2ベクトル点の測定値IQ1,IQ2の差を平均値Iq で除算した比較値WQ12 =(IQ1−IQ2)/Iq を算出する。
【0190】
ステップS93では、|WQ12 −WL12 |<T12を満たす場合に、被試験素子を良品であると判定し、満たさない場合に不良品であると判定する。なお、T12は、比較値WQ12 と基準値WL12 との誤差の許容範囲を示す上限値である。
【0191】
図20は、良否判定法の第6の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。この良否判定法では、図9のテスタ30のコンピュータ20において、良品のCMOS集積回路の測定値ILiが得られている場合に、被試験素子(DUT)が良品であるか否かを判定する。
【0192】
先ず、ステップS101では、良品のCMOS集積回路の群(IC群)について、平均値Il および偏差IDLi を算出する。
【0193】
ステップS102では、(Il ,IDLi )の散布図を作成し、プロットが集中する直線(理想直線)を求める。例えば、横軸(x軸)が平均値Il を示し、縦軸(y軸)が偏差IDLi を示す散布図であって、平均値Il および偏差IDLi を示すプロットが分布した散布図を作成する。この散布図により、式(18)中の(Ri −1)を理想直線の傾きから求めることができ、式(18)中の(1−Ri )×IALをy切片から求めることができる。
【0194】
ステップS103では、被試験素子の測定値IQiから、平均値Iq および偏差IDQi =IQi−Iq を算出する。
【0195】
ステップS104では、被試験素子の測定値IQiの平均値Iq から、理想直線に基づいて予測される予測偏差JDQi を算出する。散布図で求めた(Ri −1)および(1−Ri )×IALと式(18)とから、予測偏差JDQi =(Ri −1)×Iq +(1−Ri )×IALにより算出することができる。
【0196】
ステップS105では、|IDQi −JDQi |<TD を満たす場合に、被試験素子を良品であると判定し、満たさない場合に不良品であると判定する。なお、TD は、偏差IDQi と予測偏差JDQi との誤差の許容範囲に対応する上限値である。
【0197】
なお、上記実施の形態は本発明の例示であり、本発明は上記実施の形態に限定されない。
【0198】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、回路漏れ電流の有無に関わらずに良品の判定が可能なCMOS集積回路の良品判定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】良品のCMOS集積回路の間でベクトル波形が相似である場合を例示する第1の説明図である。
【図2】良品のCMOS集積回路の間でベクトル波形が相似である場合を例示する第2の説明図である。
【図3】良品のCMOS集積回路の間でベクトル波形が相似である場合を例示する第3の説明図である。
【図4】試験対象の複数のCMOS集積回路から2個のCMOS集積回路を抽出し、各ベクトル点での偏差を示すプロットの分布例を示す説明図である。
【図5】スキャンテストをパスした約800個のCMOS集積回路について、静止電源電流の測定値の平均値および標準偏差を示すプロットの分布例を示す散布図である。
【図6】図5のCMOS集積回路の群について、比例係数Ri の標準偏差の逆数(1/σR )の分布を例示する分布図である。
【図7】約800個のCMOS集積回路について、静止電源電流の測定値の平均値および偏差を示すプロットの分布例を示す散布図である。
【図8】良品のCMOS集積回路について、標準偏差および予測誤差を示すプロットの分布を例示する散布図である。
【図9】本発明に係るCMOS集積回路の良品判定方法を行うテスタの説明図である。
【図10】図9のテスタ内のコンピュータの処理を示す概略的なフローチャートであり、CMOS集積回路の良品選別法の実施の形態を示している。
【図11】図10において、相似検査の処理の第1の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。
【図12】図10において、相似検査の処理の第2の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。
【図13】図10において、相似検査の処理の第3の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。
【図14】図10において、相似検査の処理の第4の実施の形態を示す概略的なフローチャートである。
【図15】図9のテスタ内のコンピュータの処理を示す概略的なフローチャートであり、CMOS集積回路の良否判定法の第1の実施の形態を示している。
【図16】図9のテスタ内のコンピュータの処理を示す概略的なフローチャートであり、CMOS集積回路の良否判定法の第2の実施の形態を示している。
【図17】図9のテスタ内のコンピュータの処理を示す概略的なフローチャートであり、CMOS集積回路の良否判定法の第3の実施の形態を示している。
【図18】図9のテスタ内のコンピュータの処理を示す概略的なフローチャートであり、CMOS集積回路の良否判定法の第4の実施の形態を示している。
【図19】図9のテスタ内のコンピュータの処理を示す概略的なフローチャートであり、CMOS集積回路の良否判定法の第5の実施の形態を示している。
【図20】図9のテスタ内のコンピュータの処理を示す概略的なフローチャートであり、CMOS集積回路の良否判定法の第6の実施の形態を示している。
【符号の説明】
10…測定器、20…コンピュータ、30…テスタ、501 〜50N …CMOS集積回路。

Claims (18)

  1. CMOS集積回路の良品判定を行う良品判定方法であって、
    第1の前記CMOS集積回路における複数のベクトル点での静止電源電流の測定値を示す第1のベクトル波形と、第2の前記CMOS集積回路における前記複数の前記ベクトル点での静止電源電流の測定値を示す第2のベクトル波形について、上記第1のベクトル波形もしくは上記第2のベクトル波形のいずれか一方のベクトル波形を所定方向に拡大することにより得られたベクトル波形が上記いずれか一方のベクトル波形ではない上記いずれか他方のベクトル波形と重なった場合には上記第1のベクトル波形と上記第2のベクトル波形とが相似であるという定義の下で、当該相似であるか否かを検査する工程と、
    前記第1および第2のベクトル波形が相似である場合に、前記第1および第2の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程と
    を有する
    CMOS集積回路の良品判定方法。
  2. 前記第1および第2のベクトル波形が相似でない場合に、前記第1または第2の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する
    請求項1記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
  3. 前記検査する工程は、
    前記第1および第2の前記CMOS集積回路の前記測定値の偏差に基づいて回帰分析を行い、決定係数と回帰直線の傾きとを算出する工程と、
    前記決定係数が下限値よりも大きく、かつ、前記第1および第2の前記CMOS集積回路の前記測定値の平均値の比と前記傾きとの差異が許容範囲内である場合に、相似であると判定する工程と
    を有する
    請求項1記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
  4. 前記検査する工程は、
    前記第1の前記CMOS集積回路の前記測定値の偏差をその標準偏差で除算した第1の標準値、および、前記第2の前記CMOS集積回路の前記測定値の偏差をその標準偏差で除算した第2の標準値を算出する工程と、
    前記第1および第2の標準値に基づいて回帰分析を行い、決定係数と回帰直線の傾きとを算出する工程と、
    前記決定係数が下限値よりも大きく、かつ、前記傾きと1との差異が許容範囲内である場合に、相似であると判定する工程と
    を有する
    請求項1記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
  5. 前記検査する工程は、
    前記第1および第2の前記CMOS集積回路を含む数個以上の前記CMOS集積回路について、前記測定値の平均値および標準偏差を示すプロットが分布する散布図を作成する工程と、
    前記散布図でプロットが集中する直線を求め、当該直線から許容範囲内に前記第1および第2の前記CMOS集積回路に対応するプロットが位置する場合に、相似であると判定する工程と
    を有する
    請求項1記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
  6. 前記検査する工程は、
    前記第1および第2の前記CMOS集積回路を含む数個以上の前記CMOS集積回路について、前記測定値の平均値および偏差を示すプロットが分布する散布図を作成する工程と、
    前記散布図でプロットが集中する直線を求め、当該直線から許容範囲内に前記第1および第2の前記CMOS集積回路に対応するプロットが位置する場合に、相似であると判定する工程と
    を有する
    請求項1記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
  7. CMOS集積回路の良品判定を行う良品判定方法であって、
    良品の数個以上の前記CMOS集積回路について静止電源電流の測定値とその平均値とに基づき、前記測定値の偏差を前記平均値で除算した第1の係数を算出し、前記第1の係数を前記数個以上の前記CMOS集積回路で平均化した第2の係数を算出する工程と、
    試験対象の前記CMOS集積回路について静止電源電流の測定値とその平均値とに基づいて偏差を算出する工程と、
    前記第2の係数と前記偏差とに基づいて回帰分析を行い、決定係数および回帰直線の傾きを算出する工程と、
    前記決定係数が下限値よりも大きく、かつ、前記試験対象の前記CMOS集積回路の前記平均値で前記傾きを除算した値と1との差異が許容範囲内である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程と
    を有する
    CMOS集積回路の良品判定方法。
  8. 前記決定係数が下限値よりも大きいという条件、および、前記平均値で前記傾きを除算した値と1との差異が許容範囲内であるという条件の何れかを満たさない場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する
    請求項7記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
  9. CMOS集積回路の良品判定を行う良品判定方法であって、
    良品の数個以上の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値に基づき、当該測定値の偏差をその標準偏差で除算した第1の標準値を算出し、前記第1の標準値を前記数個以上の前記CMOS集積回路で平均化した第2の標準値を算出する工程と、
    試験対象の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値に基づき、当該測定値の偏差をその標準偏差で除算した第3の標準値を算出する工程と、
    前記第2および第3の標準値に基づいて回帰分析を行い、決定係数および回帰直線の傾きを算出する工程と、
    前記決定係数が下限値よりも大きく、かつ、前記傾きと1との差異が許容範囲内である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程と
    を有する
    CMOS集積回路の良品判定方法。
  10. 前記決定係数が下限値よりも大きいという条件、および、前記傾きと1との差異が許容範囲内であるという条件の何れかを満たさない場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する
    請求項9記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
  11. CMOS集積回路の良品判定を行う良品判定方法であって、
    良品の数個以上の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値に基づき、当該測定値の偏差をその標準偏差で除算した第1の標準値を算出し、前記第1の標準値を前記数個以上の前記CMOS集積回路で平均化した第2の標準値を算出する工程と、
    前記測定値の偏差から、前記標準偏差と前記第2の標準値との乗算値を減算した値の絶対値の上限値を求める工程と、
    試験対象の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値の偏差から、その標準偏差と前記第2の標準値との乗算値を減算した値の絶対値が、前記上限値未満であるか否かを検出する工程と、
    前記絶対値が前記上限値未満である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程と
    を有する
    CMOS集積回路の良品判定方法。
  12. 前記絶対値が前記上限値未満でない場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する
    請求項11記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
  13. CMOS集積回路の良品判定を行う良品判定であって、
    良品の数個以上の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値に基づき、その標準偏差および平均値を示すプロットが分布する散布図を作成し、前記散布図でプロットが集中する直線の傾きを求める工程と、
    試験対象の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値の平均値から、当該測定値の標準偏差と前記傾きとの乗算値を減算した値が、上限値未満である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程と
    を有する
    CMOS集積回路の良品判定方法。
  14. 前記減算した値が前記上限値以上である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する
    請求項13記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
  15. CMOS集積回路の良品判定を行う良品判定方法であって、
    良品の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の第1および第2のベクトル点での測定値の差を、当該測定値の平均値で除算した基準値を算出する工程と、
    試験対象の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の前記第1および第2のベクトル点での測定値の差を、当該測定値の平均値で除算した比較値を算出する工程と、
    前記基準値と前記比較値との差異が許容範囲内である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程と
    を有する
    CMOS集積回路の良品判定方法。
  16. 前記差異が前記許容範囲内でない場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する
    請求項15記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
  17. CMOS集積回路の良品判定を行う良品判定方法であって、
    良品の数個以上の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値に基づき、その偏差および平均値を示すプロットが分布する散布図を作成し、前記散布図でプロットが集中する一次直線による、良品の前記CMOS集積回路についての上記偏差を示す上記平均値の関数を求める工程と、
    試験対象の前記CMOS集積回路についての前記測定値の平均値を、上記関数の、良品の前記CMOS集積回路についての上記平均値として代入することにより得られた予測偏差を算出する工程と、
    前記試験対象の前記CMOS集積回路についての静止電源電流の測定値の偏差と前記予測偏差との差異が許容範囲内である場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を良品であると判定する工程と
    を有する
    CMOS集積回路の良品判定方法。
  18. 前記差異が前記許容範囲内でない場合に、前記試験対象の前記CMOS集積回路を不良品であると判定する工程をさらに有する
    請求項17記載のCMOS集積回路の良品判定方法。
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