JP4505117B2 - Method and apparatus for managing mold manufacturing CAM data - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車体と部品を生産するための金型を複数の加工機械により並列的に加工して製造する金型製造用CAMデータの管理方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、金型製造工場ではコンピュータを導入して製造工程や生産管理工程の自動化を図っている。そのうちの代表的なものにDNC(Direct Numerical Control)システムや、工程のスケジューラなどがある。
【0003】
DNCシステムとは、各種CAM(Computer Aided Manufacturing)加工機械の稼働をサポートするための工場内支援システムであり、従来、加工機械の制御装置に対してフロッピーディスク等で送られていたCAMデータを、コンピュータを使って直接オンラインで加工機械の制御装置に転送するようにしたものである。これにより、CAMデータの3次元化によるデータ自身の大容量化に対応することができるとともに、工場全体の効率化に効果を奏している。
【0004】
また、工程のスケジューラとは、工場内の設備を効率的に運営できるように、ガントチャート(生産の計画、管理に用いられる一種の棒グラフであり、横軸に時間をとり、縦軸に設備、人などをとって仕事の流れを把握し易いように表したもの。)などを用いて運用計画をするものである。
【0005】
しかしながら、DNCシステムは主に設計部門が管理し、スケジューラは主に生産管理部門が管理することが多く、それぞれの部門で独立的に運用されていたため、互いの情報を有効に活用できていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、金型製造工場で製作する金型は、ほとんどはその製品限りの単品であり、同じ加工工程がそのまま別の製品に適用できることは少ない。その結果、図面枚数が多くなり、設計部門、生産管理部門および加工機械を含む製造現場部門での各部門間において、図面送付や加工指示の管理が混乱し、効率化が阻害されている。
【0007】
さらには、付随する問題として、製品の高品位加工化によるCAMデータサイズの増大と、それに伴いコンピュータシステムの処理能力も不足してきている。
【0008】
また、前記の通り、コンピュータシステムを導入して自動化を図ってきたがそれぞれのシステムは各部門ごとに独立的に運用されていることから、設計部門のCAMデータと生産管理部門の加工指示情報を整合することができないため、加工現場が混乱するという事態が発生している。
【0009】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、設計部門のCAMデータと生産管理部門の加工機械端末に対する加工指示情報とを整合させることを可能とする金型製造用CAMデータの管理方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、この発明では、CAMデータと複数の加工機械を一元的に管理することを可能とする金型製造用CAMデータの管理方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、車体と部品を生産する金型を複数の加工機械で製造するための金型製造用CAMデータの管理方法において、CAMシステムにおいて作成した登録情報付きCAMデータを加工データ格納手段に格納する過程と、前記加工データ格納手段から前記登録情報を工程サーバに配信する過程と、前記工程サーバから加工機械端末に前記登録情報を含む作業工程指示情報を配信する過程と、前記加工機械端末が前記登録情報に対応する前記CAMデータを前記加工データ格納手段から取り込み、前記作業工程指示情報に基づき金型の加工指示を前記加工機械に与える過程とを有することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、工程サーバは、CAMシステムから登録情報を受け取ることができるので、常に加工データ格納手段に格納されているCAMデータを把握することができる。そして、工程サーバが、その登録情報に基づいた作業指示を加工機械端末に配信することで、加工機械端末は必要なCAMデータをタイムリーに加工データ格納手段から取り込むことができる。
【0013】
このようにすれば、各加工機械を制御する複数の加工機械端末と加工データ格納手段に格納されているCAMデータを工程サーバにより一元的に管理することが可能となる。
【0014】
この場合、加工データ格納手段から登録情報を工程サーバに配信する過程の後に、該工程サーバは、配信された登録情報が、工程サーバに予め格納されている工程計画内の登録情報と一致しているかどうかを判定する工程を含むようにすることで、一致していた場合には計画に矛盾しない作業指示を加工機械に配信することができ、不一致の場合にはその旨を加工データ格納手段に連絡して事前に混乱を防ぐことができる。
【0015】
さらに、この発明は、加工データ格納手段が、登録情報付きCAMデータをミラーリング処理してバックアップサーバに格納する構成にしたので、加工データ格納手段が故障した場合であっても、瞬時に、かつ自動的にバックアップサーバに切り換えて処理を移行することができ、加工計画(スケジュール)への影響を最小限に抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、この実施の形態に係る金型製造システム10の構成を示している。
【0018】
この金型製造システム10は、自動車の車体や部品を生産するための金型を複数の加工機械で製造する金型製造システムである。
【0019】
金型製造システム10は、基本的には、CAMシステム12、加工データ格納手段としてのDNCサーバシステム14、スケジュール作成管理手段としてのスケジュールシステム20、加工機械端末としての複数のマシンターミナル30を含むマシンターミナルシステム28、工数管理手段としての工数管理システム40、会計サーバ42、およびこれらを互いに信号線を介して接続するLAN(Local Area Network)から成り立っている。
【0020】
なお、金型製造システム10中、マシンターミナルシステム28を除く、CAMシステム12、DNCサーバシステム14、スケジュールシステム20、マシンターミナルシステム28、工数管理システム40、会計サーバ42は、それぞれ1または複数のパーソナルコンピュータにより構成されている。
【0021】
ここで、パーソナルコンピュータは、周知のように、本体部と、この本体部に接続されるディスプレイ部(表示部)と、マウス、キーボード等からなるデータ入力部とから構成されている。本体部には、中央処理装置としてのCPUと、BIOS等が記録されたROMと、OS等のシステムプログラムおよびアプリケーションプログラムが記録された大容量記憶手段としてのハードディスク、ワーク用のRAM(記憶手段)、計時手段としてのタイマ、その他の入出力インタフェースが含まれている。
【0022】
上記の各システム等を相互に接続するLANにはイーサネット(IEEE802.3)を採用している。図1では模式的に、データの流れに従い各システムを矢印で結ぶ線図で表しているが、実際の信号線(送受信線)はこの通りに接続する必要はなく、スター型、バス型、リング型など、どのように接続してもよい。また、イーサネット以外のLANにしてもよいし、電波等を用いた無線式のLANにしてもよい。また、LANは本システム専用に施設したものでなく、他のシステムと共通のものであってもよい。
【0023】
本実施の形態では、特にことわらない限り、データの送受信はすべてこのLAN上のオンラインで行うものとする。
【0024】
以下、各システムについて説明する。
【0025】
CAMシステム12は、より上流のCAD(Computer Aided Design)システムから得られる金型形状等を表すCADデータに基づき、設計者が金型製作用のNCデータを含むCAMデータを作成するシステムであり、作成されたCAMデータは、経路Raを通じてDNCサーバ18へ送信される。このとき、DNCサーバ18に送信され、該DNCサーバ18に格納されるCAMデータには、上記NCデータの他に、型コード、機種コード、製品コード、工程コードからなる登録情報を包含させておく。
【0026】
なお、CADシステムとCAMシステム12とは一体化したシステムとしておくことが可能である。
【0027】
DNCサーバ18では、CAMシステム12からデータが登録(格納)されると、自動的に経路Rbを通じてスケジュールシステム20の工程サーバ26に前記登録情報を転送する。
【0028】
工程サーバ26では、受け取った登録情報を工程サーバ26のもつ加工計画との整合性を確認し必要な処理をする。
【0029】
DNCサーバ18のデータは、バックアップサーバ16に逐次ミラーリング処理をしてバックアップをとっている。DNCサーバ18とバックアップサーバ16は、いわゆるデュアルシステムであり、DNCサーバ18が故障した場合であっても、瞬時に、かつ自動的にバックアップサーバ16に切り換えて処理を移行することができ、加工計画への影響を最小限に抑えることができる。
【0030】
さらに、バックアップサーバ16は、DNCサーバ18内のデータだけでなく、工程サーバ26および工数サーバ38のデータも経路Rbを通じて定期的にバックアップをとるようにしている。前記の通り、イーサネット形式のLANにしていることから、あるサーバは、全てのサーバと通信が可能であり、バックアップをとることができる。
【0031】
DNCサーバ18のCAMデータは、階層単位でフォルダを分類し管理している。フォルダの新規作成、不要なファイルの削除、および空フォルダの自動削除などの管理作業は自動で実施されるようにしている。この機能により、DNCサーバ18は、いわゆるメンテナンスフリーの状態で運用することができるようになった。
【0032】
図2は、DNCサーバ18の処理画面202を示している。前記の通り、DNCサーバ18は、基本的にメンテナンスフリーになっているので通常は該処理画面202を使用することはないが、トラブルが発生した場合の調査に使用する。
【0033】
処理画面202中、上段の登録処理領域60では、CAMシステム12から登録されたCAMデータ(ファイル:図2中、NCSTATファイル参照)を確認できるようになっており、下段の削除処理領域62では、削除されたCAMデータ(ファイル)を確認できるようになっている。
【0034】
また、従来、DNCサーバ18は、モデル加工用、プレス金型加工用、および樹脂金型加工用に分かれていたが、この発明の実施の形態では1つのサーバに集約し管理し易い構成にしている。
【0035】
また、従来のDNCサーバはEWS(Engineering Workstation)上に構築していたが、この発明の実施の形態では、上述したように一般のパーソナルコンピュータを採用し、ダウンサイジング化と汎用化を図っている。
【0036】
次に、スケジュールシステム20について説明する。
【0037】
スケジュールシステム20は、長期スケジューラ22、短期スケジューラ24、および工程サーバ26から構成されており、加工工程を7つの階層に分けて管理している。
【0038】
7つの階層とは、上位階層から順に、機種階層、製品階層、成形工程階層、型階層、金型部品階層、作業工程グループ階層、および作業工程階層であり、各階層ごとにスケジュールシュミレーションや後述する加工機械54への作業割り付けを行う機能を有する。
【0039】
ここで、機種階層とは、生産する自動車の機種名や概略の形状情報(例えば3ドアか4ドア等の情報)のことである。
【0040】
製品階層とは、サイドパネルアウター、ルーフ、ボンネット等のプレス成形部品の種別情報である。
【0041】
成形工程階層とは、ドロー(絞り加工)、トリム(トリミング加工)、ベンド(曲げ加工)等の成形工程の種別情報である。
【0042】
型階層とは、上型、下型等の型の種別情報である。
【0043】
金型部品階層とは、プレートやカム等の金型に用いる部品情報である。
【0044】
作業工程グループ階層とは、加工機械の種別情報である。
【0045】
作業工程階層とは、タップ穴加工、削り加工等の加工作業、およびその段どり作業などの種別情報である。
【0046】
長期スケジューラ22について説明する。長期スケジューラ22は、複数の外部情報53に基づいて、例えば加工開始前6ヶ月〜2週間等の長期間の加工工程を計画するものである。具体的には、車種、仕向地、金型寿命設計に係わる生産台数、製品出荷時期等の機種計画情報44(工場外部からの指示による。)、車体の図面、金型の図面等の出図情報46、素材入荷情報48、外作(外部メーカへの製作依頼分)入荷情報50、および部品入荷情報52等の外部情報53に基づいて、工場の作業量をシュミレーションする。
【0047】
外部情報53中、鋳物等の素材入荷情報48、鋳物の底面加工等の外作入荷情報50、シリンダ、カム、プレート等の部品入荷情報52は資材部門から受け取る情報である。該情報は工程管理者が長期スケジューラ22あるいは工程サーバ26を通じて入力するが、LANシステムに組み込み、自動的に入力できるようにしてもよい。
【0048】
図3は、長期スケジューラ22の操作をする長期スケジューラ画面204である。
【0049】
新たな機種の長期スケジュールを立てようとする際に、似たような機種が既に存在している場合には、機種計画時には、すでに長期スケジューラ202に格納されている標準の工数データベースを適用する。ここで標準工数データベースとは、標準的な、いくつかの機種について過去の実績から得られた見込み工数を記録したものである。新機種である場合も、標準工数データベースから類似機種を選び適用すればよい。ここで、類似機種とは、普通車、小型車、軽自動車、およびワゴン車等の車格の種別や、3ドア車、4ドア車等、車の概略形状の種別が一致するものをいう。
【0050】
長期スケジューラ画面204上の操作は、適用する標準データベース欄64と金型の加工着手予定日・完了予定日欄66にそれぞれ、機種名、各予定日を入力するだけでよい。また、標準データベースの数は1つでもよいし、複数であってもよい。
【0051】
入力の結果、各機種ごとの工程期間を表すチャート領域68と、全機種での作業量積算棒グラフ領域70が表示される。
【0052】
作業量積算棒グラフ領域70は前記7つの階層管理のうち、機種階層、製品階層、成形工程階層、型階層、金型部品階層、および作業工程グループ階層の6つの階層について個別に色別に表示させることができる。このグラフから、どの時期に、どの階層の作業量が大きいのかを知ることができる。
【0053】
そして、作業量が各階層項目の処理能力を超えている場合には、この長期スケジューラ画面204の画面上で、任意の機種を項目計画から外す、又は時期をずらすような再計画作業を瞬時に行うことができる。
【0054】
この機能により、例えば、生産工程の立案の検討の場において何度でも再計画して見せることができるので、長期スケジュールを迅速に決定できるようになる。
【0055】
また、作業量が前記各階層の処理能力を超えている場合に、作業量積算棒グラフ領域70上で、特定作業項目を色分け表示して検討することもできる。
【0056】
そして、例えば処理不可能と判断された作業項目は計画から外し、外作化を検討することができる。
【0057】
処理不可能と判断する作業項目を自動的に選別し、外作化を決定したり、時期をずらすなどにより再計画することもできるが、これらの判断は運営的判断が必要であり、現状では工程管理者等の人間が最終判断をすることにしている。
【0058】
また、前記7つの階層工程のうち、最下層の作業工程階層が長期スケジューラ22の解析項目に入っていないが、これは、長期スケジュールでは、末端の階層まで検討する必要がないからである。自動計画の処理速度上からも、作業工程グループ階層を含み、それより上位の階層だけを処理するようにしている。また、長期スケジュールの段階では作業工程階層の検討に必要な図面が作成されていないため、現実的にも困難である。
【0059】
図3中、作業量積算棒グラフ領域70において太めの実線は、作業処理能力の設定値(作業処理能力ライン)72である。該作業処理能力ライン72は定時刻ライン、残業ライン、および休日出勤ラインなど、工程管理者が自由に、かつ複数本設定することができる。
【0060】
このようにして作成した長期スケジュールは工程サーバ26に保存される。
【0061】
以上説明したように長期スケジューラ22の機能により、長期の工程計画を短時間に計画できるようになるとともに、計画の緻密さも向上する。それに伴い工程管理者(工程計画者)の人数を削減できるという効果もある。
【0062】
次に、短期スケジューラ24の機能について説明する。
【0063】
短期スケジュール機能は、長期スケジューラ22で設定した工程情報に基づいて、前記7つの階層管理のすべての階層について短期(具体的には2週間〜加工日までの期間)のスケジュールを設定する機能をもつ。短期スケジューラ24は長期スケジューラ22と異なり、細かい工程まで緻密に計画する必要があるので、最下層の作業工程階層まで含めて計画できるようにしている。
【0064】
各階層項目の計画は自動的に行われる。例えば、どの時期に、どの作業工程グループを、どの加工機械54で、どの機械オペレータが行うのか等を自動的に設定することができる。また、計画の条件については、予め工程管理者が自由に設定可能である。
【0065】
計画の条件の1つとして、各機械オペレータの技量も数値化し情報として持つようにしているので、マシンターミナル30を通じて加工機械54を担当する各機械オペレータにより処理時間を個別に設定し、精度の高いスケジュールを作成することができる。
【0066】
図4は、約2週間の短期スケジュールによる計画結果を示すガントチャート画面206を示している。このガントチャート画面206から、どの機械マシンターミナル(機械Gr)30が、どの加工機械(機械名)54により金型のどの部分に対してどのような作業(例えば、下型本体に面加工する作業)を何月何日何時から何月何日何時まで行うのかということを一目で把握することができる。すなわち加工機械54の稼働情報(空き状況も含む)を把握することができる。
【0067】
作成した短期スケジュールは工程サーバ26に保存される。
【0068】
なお、ここまで長期スケジューラ22と短期スケジューラ24を加工工程に適用した事例について説明したが、両スケジューラ22、24の適用用途はこれに限定されるものではなく、他の部門、例えば設計部門にもそのまま適用できる。この場合も7つまで階層分けすることができ、設計部門内の各部署階層に適用すればい。
【0069】
次に、工程サーバ26の第1から第4までの4つの機能について説明する。
【0070】
工程サーバ26の第1の機能は、長期スケジューラ22と短期スケジューラ24で設定した工程情報を保存する機能である。
【0071】
また、前記作業工程グループの情報は複数台の長期スケジューラ22、短期スケジューラ24、および加工機械端末としてのマシンターミナル30からアクセスが可能であることから、各端末から個別に編集すると矛盾が生じてしまう可能性がある。この事態を防ぐために1箇所からアクセスされた時点で、その作業工程グループは他の端末での編集を不可能にするロック機能を設けている。
【0072】
次に、工程サーバ26の第2の機能としては、DNCサーバ18とのCAMデータ送受信機能がある。
【0073】
工程サーバ26は、DNCサーバ18から設計部門で作成したCAMデータのうち、加工データ本体(NCデータ)以外の前記登録情報を受け取る。工程サーバ26はこの情報から該当するCAMデータが、前記短期スケジューラ24で計画した工程に整合することを確認する。もし、計画に存在しないCAMデータであるときはDNCサーバ18へ通知する。
【0074】
また、受信期日までに前記登録情報を受信できなかったときは、定期的な自動チェックを実行し、該当する工事を計画から外すようにする。工事を計画から外す手段は前記短期スケジューラ24で行う。
【0075】
次に、工程サーバ26の第3の機能としては、各マシンターミナル30への作業割り付け機能がある。
【0076】
前記短期スケジューラ24にて設定した作業工程指示を経路Rcを通じてマシンターミナルシステム28を構成する各マシンターミナル30へ送信し更新させる。こうして、各マシンターミナル30は常に最新の工程情報を入手することができる。また、作業工程の着手にあたって、注意事項等がある場合も、特記事項として作業工程指示に添付してオンラインで指示が可能である。
【0077】
従来は、各加工機械54への作業指示は紙面を機械オペレータへ送付することによって行われていたが、オンライン化されることにより、確実かつ迅速な指示が可能になった。またペーパレス化も促進された。
【0078】
次に、工程サーバ26の第4の機能としては、各マシンターミナル30から経路Rcを通じての稼働実績情報と工数情報の収集の機能がある。
【0079】
該機能が必要な理由は、実際の加工現場においては、機械の故障、図面トラブル、データトラブル、外作トラブル、および素材トラブルなど様々な突発的理由によりスケジュール通りに加工が進まないことがあるからである。
【0080】
そこで、工程管理者は、工程サーバ26が各マシンターミナル30から受信した稼働実績情報に基づいて、作業工程の追加、削除などを適時再計画することができる。また、ガントチャート上での作業の手動割り付けも可能となった(図4参照)。
【0081】
前記稼働実績情報の中には、臨時的に作業指示を与えた計画外工事や休日等に現場作業者の自主判断等で行った突発工事の実施状況も含まれている。従って、工程管理者は、工程サーバ26と短期スケジューラ24を起動するだけで、その計画者の不在時に行われた突発工事の実施状況も瞬時に把握することができる。
【0082】
また、稼働実績情報からは、機械の稼働工数だけでなく、機械オペレータの作業時間と作業内容をも確認することが可能となり、両者を同時に管理することができる。
【0083】
図5は、稼働実績情報一覧画面208の例を示している。
【0084】
稼働実績情報一覧画面208は、工事番号欄74、機種コード欄76、製品コード欄78、成形工程コード欄80、型コード欄82、金型部品コード欄84、作業工程グループコード欄86、作業工程コード欄88、機械コード欄90、オペレータコード欄92、稼働区分コード欄94、開始時間欄96、終了時間欄98、実績時間欄100からなる。
【0085】
工程サーバ26は、この稼働実績情報を、加工機械54別、機械オペレータ別に集計し、経路Rdを通じて工数管理システム40に送信する。このとき、汎用形式に変換して、一般の表計算ソフトでも利用できるようにして送信している。
【0086】
上述したように、スケジュールシステム20では、設備稼働率の向上と、工程計画者の人数削減が図られる。また突発的なトラブルが発生した場合でも、柔軟に、かつ、迅速に再スケジュールを作成して対応することができる。
【0087】
次に、マシンターミナルシステム28を構成するマシンターミナル30について説明する。
【0088】
従来は各加工機械54群を制御するために、該加工機械54の周辺には生産管理システム、稼働管理用システム、およびDNCシステムが設置されていた。ここでは、これらに代えて各加工機械54ごとにマシンターミナル30を設置している。
【0089】
図6は、マシンターミナル30の外観を示している。マシンターミナル30は設置場所が工場内であることから防塵対策を施した筐体144に収納する構造にしている。該筐体144の画面部分を透明なガラス窓にすることにより、モニタ画面146を視認可能な構造にした。また、キーボードは塵埃に対して弱いため採用せず、入力はすべてマウス148で行うようにしている。文字列の入力が必要な場合も後述するソフトキーボードを用いることで対応し、ハードウェアの故障、操作性の低下を防ぐことができる。
【0090】
さらに、筐体144に収納したことにより、コンピュータの換気条件が悪くなることから、専用に冷却システム150を設けて、コンピュータの熱暴走を防止する対策としている。
【0091】
これらの対策により、マシンターミナル30のハードウェアの信頼性を維持しつつ、操作性の低下も防いでいる。
【0092】
次に、マシンターミナル30が有する第1から第3の3つの機能について説明する。
【0093】
マシンターミナル30の第1の機能としては、作業指示機能がある。
【0094】
図7は、該作業指示機能を説明するためのマシンターミナル画面210を示している。
【0095】
各マシンターミナル30では、スケジュールシステム20を構成する工程サーバ26から経路Rcを通じて送信されてきた作業指示のうち、自ターミナル宛の割り付けである計画工事と、他ターミナル宛のうち自ターミナルの加工機械54でも加工可能な工程グループや、臨時的工事である計画外工事を選択できるようになっている。図8は、計画外工事101が選択されている状態を示している。なお、計画外工事101の表示欄をマウスポインタでクリックすることにより計画工事を選択することができる。
【0096】
マシンターミナル画面210において、作業工程グループ表示領域(作業指示画面)102の「機械」と表示された欄110が各マシンターミナル30のコード(図4の機械名54の欄参照)を示している。この図8においては、他のマシンターミナル30に向けた作業指示もすべて表示させた例を示しているが、通常は自身のマシンターミナル30宛の作業指示だけを選択表示させる。そして、作業工程グループ表示領域102から行おうとする作業工程グループを選択クリックすると、その下層作業である作業工程が作業工程表示領域104に表示される。
【0097】
作業工程表示領域104には、作業工程グループで行う実際の作業工程の名称112、見積工数114、実績工数116、データ118、進捗120の各欄があり、それぞれの情報が表示される。
【0098】
このうち、実績工数116は、実際の加工の際にマシンターミナル30が監視して積算した工数を表示するものである。
【0099】
また、データ118は加工のためにCAMデータが必要か否かを表すものである。つまり、作業工程にはCAMデータを必要としない段取り工程や手作業工程もすべて含まれているのであり、この欄に◎の記号が表示されていない場合には、CAMデータが不要である。◎が表示されている場合は、作業開始時にDNCサーバ18から該当するCAMデータを経路Reを通じて読み出す。
【0100】
また、図示しないが、作業工程に注意事項などがある場合は、その旨を記載した特記事項もスケジュールシステム20から送信されてくるので表示できる。
【0101】
また、実際の加工現場では、前述したように種々のトラブルが発生することがあり、例えば休日のトラブルの場合には、マシンターミナル30を通じて加工機械54を操作する機械オペレータの判断で計画にない工事(突発工事)を行う場合もある。
【0102】
突発工事を行う際は、工事番号欄122に工事番号だけを入力する。このときソフトキーボード画面212(図8参照)を使用する。工事番号だけの入力で、その他の機種124、製品126、成形工程(成形加工)128の各番号および名称(型130、金型部品132、作業工程グループ134)は自動で展開されるようにしているので、入力ミスが回避される。
【0103】
また、工事番号欄122は、加工する金型に書かれているので、その番号をそのまま入力すればよい。
【0104】
以上の計画工事、他ターミナル宛工事、計画外工事101、および突発工事を選択実行すると、その情報は経路Rcを通じ工程サーバ26を介して短期スケジューラ24に送信されるので、短期スケジューラ24では加工実績を常時確認できる。
【0105】
次に、マシンターミナル30の第2の機能としては、DNC制御機能がある。
【0106】
図7、図9および図10を参照して、該DNC制御機能を説明する。
【0107】
DNC制御機能とは、各マシンターミナル30が、DNCサーバ18のCAMデータを読み出し、各マシンターミナル30がもつローカルディスクに保存するとともに、加工機械54の種別に適合したデータに変換した後に、対応する加工機械54に送信する一連の機能のことである。
【0108】
まず、図7に示す作業工程表示領域104で、データ118の欄に◎の記号のある作業工程をマウス148によりクリックして選択する。この選択により、その作業工程で必要なCAMデータの情報がCAMデータ表示領域106に表示されるので、そのデータをクリック選択する。
【0109】
次に、実際に加工するにあたり、単独運転ボタン136または連続運転ボタン138をクリックする。単独運転とは加工するCAMデータが1つの場合であり、連続運転とは複数CAMデータを連続して実行する場合である。
【0110】
該ボタンをクリックすると、図7に示すマシンターミナル画面210上に図9に示すポップアップ画面140が現れるとともに、DNCサーバ18からマシンターミナル30へ経路Reを通じてCAMデータが読み込まれる。さらに、加工機械54の運転を開始させると、マシンターミナル30は読み込んだCAMデータを加工機械54に適合したデータに変換し、変換したデータを加工機械54へ転送する。該データ変換では、連続運転の場合の複数データの統合や、工具単位の区切り位置から再加工できるようにするなどの情報も組み込むようにしてある。
【0111】
なお、通常、各加工機械54は、その製造メーカなどによりデータ形式が異なっている。一方、CAMデータはある所定のデータであるから、各加工機械54に見合った形式に変換する必要が生じる。
【0112】
また、転送中は図10に示すように、ポップアップ画面140’により転送状態を確認することができる。図9、図10中、「Hide−」は、ポップアップ画面140、140’が不要な場合にクリックされる領域である。
【0113】
上記の説明は、CAMデータを作業工程表示領域104から選択して自動呼び出しする方式であるが、DNCサーバデータ表示領域(格納内容表示画面)108(図7参照)から、機械オペレータがDNCサーバ18の中身を調べて、直接的に、CAMデータを呼び出すこともできる。この機能は、前記突発工事では必須の機能である。なお、DNCサーバデータ表示領域108中、上段に記載されている「1−3DK−011−I−001002−n.n」等は、登録情報であるCAMデータのファイル名を表している。この上段に所望のCAMデータが記載されていなかった場合には、ドライブ(A)〜(F)内のCAMデータを調べる。
【0114】
すなわち、DNCサーバデータ表示領域108は汎用のファイル管理ソフト形式になっていて、フォルダ階層から選択できるようになっている。
【0115】
次に、マシンターミナル30の第3の機能としては、稼働管理機能がある。
【0116】
図11、図12を参照してこの稼働管理機能を説明する。
【0117】
マシンターミナル30は、加工機械54の主軸回転信号を取得し判断することにより、常にこの加工機械54の稼働状況を監視している。回転信号の取得は回転数までは必要なく、回転か停止かのオン/オフの情報だけ分かればよい。回転を検出するセンサは電磁検出器やレゾルバなど汎用の回転センサを用いればよい。
【0118】
稼働の処理は、稼働処理(本稼働処理)、準稼働処理、不稼働処理および休憩時間処理に分けられている。
【0119】
各稼働処理区分の識別を図11に基づいて説明する。
【0120】
一定の短い時間T1(例えば、1分程度)未満の主軸回転停止は無視し(稼働とみなし)、稼働時間として識別する(本稼働判断)。加工方法によっては主軸が短時間停止したり、逆転することはあり得るからである。
【0121】
時間T1以上、主軸が停止している場合には、準稼働として識別する(準稼働判断)。
【0122】
さらに、時間T1より長い時間T2以上、主軸が停止している場合には、停止理由を確認するため、停止理由の入力要求画面(稼働状況入力画面)142(図12参照)をマシンターミナル画面210(図7参照)上にポップアップさせて表示する。機械オペレータは、停止の理由を画面上のボタンに記載されている内容から選択クリックし、停止理由をスケジュールシステム20に通知する。
【0123】
さらに、入力要求画面142に対して、機械オペレータの入力応答がなく停止したままで、時間T2より長い時間T3以上停止している場合には不稼働として識別する(図11:不稼働判断)。
【0124】
また、上記準稼働処理中に、休憩時間に入った場合には休憩時間識別処理とするようにしている。
【0125】
なお、上記時間T1、時間T2、時間T3および休憩時間等の時間間隔はスケジュールシステム20で自由に設定できるようにし、弾力的に運用できるようにした。これにより、例えば休憩時間が変わる場合でもすぐに対応できる。
【0126】
入力要求画面142上の準稼働項目中、ワーク段取り302は、被加工物の取り付け段取りを表す準稼働判断の入力ボタンである。
【0127】
図面検討304は、加工図面の検討を表す準稼働判断の入力ボタンである。
【0128】
ツール段取り306は、工具の取り付けを表す準稼働判断の入力ボタンである。
【0129】
データ段取り308は、CAMデータ等の準備を表す準稼働判断の入力ボタンである。
【0130】
ワーク測定310は、被加工物の形状測定を表す準稼働判断の入力ボタンである。
【0131】
入力要求画面142上の不稼働項目中、計画停止312は、計画通りを表す不稼働判断の入力ボタンである。
【0132】
機械故障314は、加工機械54が故障したことを表す不稼働判断の入力ボタンである。
【0133】
暖機運転316は、加工機械54の暖機を表す不稼働判断の入力ボタンである。
【0134】
クレーン待ち318は、被加工物を搬送するときなどに必要なクレーン待ちを表す不稼働判断の入力ボタンである。
【0135】
本稼働項目中、有人本稼働320は、機械オペレータが付き添って運転している状態を表す本稼働判断の入力ボタンである。
【0136】
無人本稼働322は、無人運転中を表す本稼働判断の入力ボタンである。
【0137】
上記の稼働実績(本稼働実績、準稼働実績、不稼働実績)情報は、マシンターミナル30からリアルタイムでスケジュールシステム20へ送信されるようにしている。
【0138】
そして、スケジュールシステム20の工程サーバ26では、常に全マシンターミナル30から受信する稼働実績情報を監視しており、管理項目に変化が生じたときにはレコードの更新をする。
【0139】
次に、工数管理システム40を、図1に基づいて説明する。
【0140】
工数管理システム40は、工数を3つのデータに分けて管理している。つまり、機械工数、機械オペレータ工数および人の工数(人工数という。)である。
【0141】
機械工数は、上記の通りマシンターミナル30で常時、加工機械54の稼働状態を監視しているので、自動で集計されている。
【0142】
機械オペレータ工数も、上記の通り、マシンターミナル30にて機械工数とともに取得される。しかし、機械オペレータの業務は機械の操作だけではなく、実際には打ち合わせをしていることなどもある。そのような場合には、マシンターミナル30で自動取得することはできないので、別途、機械オペレータがオペレータ工数端末34(図1参照)から直接入力できるようにしてある。
【0143】
人工数とは、機械オペレータ以外の従事者の工数のことである。工場内では機械オペレータだけでなく、手作業仕上げ要員などがいるため、これらの要員も工場の生産管理上、統合して管理できることが望ましい。
【0144】
そこで、これらの要員の工数管理用の入力専用に人工数端末36を設置し、各要因に入力させるようにしたものである。
【0145】
工数管理システム40の第1から第4の4つの機能について説明する。
【0146】
工数管理システム40の第1の機能としては、一括新規ファイル作成機能がある。一括新規ファイル作成機能は新規の作業者を追加登録する際に、別途用意されている管理名簿ファイルに登録をして、新規作業者入力用の表計算ファイルを自動的に作成するようにしたものである。
【0147】
工数管理システム40の第2の機能としては、一括マクロリプレイス機能がある。一括マクロリプレイス機能は工数管理の管理項目の編集などを行う際に、前記管理名簿ファイルを参照し、必要な対象者を自動で判断し更新する機能である。
【0148】
工数管理システム40の第3の機能としては、日時入力チェック機能がある。日時入力チェック機能は人工数端末36とオペレータ工数端末34の入力項目に対して、未入力、又は誤入力を自動で確認しその結果を一覧表示する機能である。
【0149】
工数管理システム40の第4の機能としては、会計出力変換機能がある。会計出力変換機能は集計した各工数は表計算ファイル形式となっているが、そのままでは会計サーバ42が読みとることができないため、会計サーバ42に適合する書式に変換処理する機能である。
【0150】
なお、機械工数、機械オペレータ工数、および人工数はそれぞれデータベースとして集計し、工数サーバ38に保存される。
【0151】
次に、会計サーバ42について説明する。
【0152】
会計サーバ42は総務および経理部門のシステムであり、金型加工の生産現場には直接関係はない。しかし、上記の通り加工機械54、機械オペレータ、人(熟練作業者等)の工数がデータベース化されたことで、総務および経理部門にとっても有益なデータとして利用可能になる。
【0153】
つまり、工数サーバ38から上記工数データを会計サーバ42に読み込み処理することで、従来、人手により集計していたものに比して、正確、かつ、迅速に処理することができるようになる。
【0154】
図13は、本実施形態に係る金型製造用CAMデータの管理方法におけるCAMデータ作成から実際の加工までの流れを示したものである。
【0155】
最初にCAMシステム12で登録情報付きCAMデータを作成する(ステップS1)。
【0156】
そして、該登録情報付きCAMデータをDNCサーバ18へ送信し格納する(ステップS2)。
【0157】
DNCサーバ18では受け取った登録情報付きCAMデータ中、登録情報のみを工程サーバ26へ送信し、データの準備ができていることを知らせる(ステップS3)。
【0158】
工程サーバ26では登録情報が加工計画(短期スケジュールの中に予め格納されている工程計画内の登録情報)と整合するものかどうかを確認し(ステップS4)、もしも整合していない場合は(ステップS4中、NO)、DNCサーバ18へその旨を通知する(ステップS8)。
【0159】
登録情報が加工計画と整合するものであれば(ステップS4中、YES)、次のステップS5へ移行し、登録情報に基づく加工指示を該当するマシンターミナル30へ配信する。
【0160】
そして、マシンターミナル30では、実際の加工に際して、前記登録情報に対応するCAMデータをDNCサーバ18から受信し(ステップS6)、CMAデータを加工機械54に合った形式に書式変換した後に加工を開始する(ステップS7)。
【0161】
以上説明したように、上述した実施の形態によれば、工程サーバ26はCAMシステム12から加工データ格納手段としてのDNCサーバ18を介して登録情報を受け取ることができるので、常にDNCサーバ18に格納されているCAMデータの内容を把握することができる。工程サーバ26は、その登録情報に基づいた作業指示を加工機械端末であるマシンターミナル30に配信することができ、マシンターミナル30は、その作業指示に対応するCAMデータをタイムリーにDNCサーバ18から取り込むことができる。このようにして工程サーバ26により設計部門のCAMデータと、このCAMデータにより加工を行う複数の加工機械54とを一元的に円滑に管理することができる。
【0162】
この場合、DNCサーバ18から登録情報を工程サーバ26に配信する過程の後に、配信された登録情報が、工程サーバ26に予め格納されている工程計画内の登録情報と一致しているかどうかを判定する。そして、一致していた場合には計画に矛盾しない作業指示をマシンターミナル30に配信することができ、不一致の場合にはその旨をDNCサーバ18に連絡して事前に混乱を防ぐことができる。
【0163】
さらに、DNCサーバ18は、登録情報付きCAMデータをミラーリング処理してバックアップサーバ16に格納する構成にしたので、DNCサーバ18が故障した場合であっても、瞬時に、かつ自動的にバックアップサーバ16に切り換えて処理を移行することができ、加工計画への影響が最小限とされ、信頼性が向上した。
【0164】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、加工データ格納手段がCAMシステムからCAMデータを受け取ると、その登録情報を工程サーバへ配信する。このため、工程サーバでは常に加工データ格納手段に格納されているCAMデータを把握することができ、矛盾のない作業指示を加工機械端末へ配信することができる。
【0165】
さらに、加工データ格納手段では、バックアップサーバによりCAMデータのバックアップをとれるようにしているので、加工データ格納手段が故障したときであってもスケジュールへの影響を最小限に抑制することができ、信頼性が向上する。
【0166】
このようにして、設計部門のCAMデータと生産管理部門の加工機械端末に対する加工指示情報とを整合させることが可能となり、これにより、CAMデータと複数の加工機械を一元的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る金型製造システムの構成を示すブロック図である。
【図2】DNCサーバの登録画面の説明図である。
【図3】長期スケジューラ画面の説明図である。
【図4】短期スケジューラ画面の説明図である。
【図5】入手した稼働実績情報一覧画面の説明図である。
【図6】マシンターミナルの外観図である。
【図7】マシンターミナル画面の説明図である。
【図8】ソフトキーボード画面の説明図である。
【図9】マシンターミナル画面のデータ転送待ち状態を示す説明図である。
【図10】マシンターミナル画面のデータ転送中状態を示す説明図である。
【図11】加工機械の稼働識別判断基準の時系列図である。
【図12】マシンターミナル画面の稼働入力待ち状態を示す説明図である。
【図13】金型製造用CAMデータの管理方法のフローチャートである。
【符号の説明】
10…金型製造システム 12…CAMシステム
14…DNCサーバシステム 16…バックアップサーバ
18…DNCサーバ 20…スケジュールシステム
22…長期スケジューラ 24…短期スケジューラ
26…工程サーバ 28…マシンターミナルシステム
30…マシンターミナル 34…オペレータ工数端末
36…人工数端末 38…工数サーバ
40…工数管理システム 42…会計サーバ
68…工程期間を表すチャート領域 70…作業量積算棒グラフ領域
102…作業工程グループ表示領域 104…作業工程表示領域
106…CAMデータ表示領域 108…DNCサーバデータ表示領域
122…工事番号欄[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mold manufacturing CAM data management method and apparatus for manufacturing a car body and a mold for manufacturing parts by processing them in parallel with a plurality of processing machines.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, mold manufacturing plants have introduced computers to automate manufacturing processes and production management processes. Typical examples include a DNC (Direct Numerical Control) system and a process scheduler.
[0003]
The DNC system is a factory support system for supporting the operation of various CAM (Computer Aided Manufacturing) processing machines. Conventionally, the CAM data that has been sent to the control device of the processing machine by a floppy disk, etc. The data is transferred directly to the control device of the processing machine online using a computer. As a result, it is possible to cope with an increase in the capacity of the data itself due to the three-dimensionalization of the CAM data, and it is effective in improving the efficiency of the entire factory.
[0004]
The process scheduler is a Gantt chart (a kind of bar graph used for production planning and management, taking time on the horizontal axis, equipment on the vertical axis, This is a plan that uses people to make it easier to understand the flow of work.)
[0005]
However, the DNC system is mainly managed by the design department, and the scheduler is mainly managed by the production management department, and since each department is operated independently, the mutual information cannot be effectively used.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, most of the molds manufactured in the mold manufacturing factory are single products as long as the product, and it is rare that the same processing steps can be applied to other products as they are. As a result, the number of drawings increases, and management of drawing sending and processing instructions is confused between each department in the manufacturing department including the design department, the production management department, and the processing machine, and the efficiency is hindered.
[0007]
Furthermore, as an incidental problem, the increase in the CAM data size due to the high-quality processing of products, and accordingly, the processing capacity of the computer system has become insufficient.
[0008]
In addition, as described above, computer systems have been introduced for automation, but since each system is operated independently for each department, the CAM data for the design department and the processing instruction information for the production management department are used. There is a situation where the processing site is confused because it cannot be matched.
[0009]
The present invention has been made in consideration of such problems. The CAM data for mold manufacturing that makes it possible to match the CAM data of the design department and the processing instruction information for the processing machine terminal of the production management department. It is an object to provide a management method and an apparatus therefor.
[0010]
Another object of the present invention is to provide a method and an apparatus for managing mold manufacturing CAM data that can manage CAM data and a plurality of processing machines in a unified manner.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, in a method of managing mold manufacturing CAM data for manufacturing a mold for producing a vehicle body and a part using a plurality of processing machines, CAM data with registration information created in a CAM system is stored in a processing data storage means. A process of delivering the registration information from the machining data storage means to a process server, a process of delivering work process instruction information including the registration information from the process server to a machine tool terminal, and the machine tool terminal wherein corresponding to the registration information capturing the CAM data from the processed data storing means, you; and a step of providing on the basis of die processing instructions to the working process instruction information to the processing machine.
[0012]
According to this invention, since the process server can receive the registration information from the CAM system, the process server can always grasp the CAM data stored in the machining data storage means. The process server distributes the work instruction based on the registration information to the processing machine terminal, so that the processing machine terminal can take in necessary CAM data from the processing data storage unit in a timely manner.
[0013]
If it does in this way, it will become possible to manage the CAM data stored in a plurality of processing machine terminals which control each processing machine, and processing data storage means by a process server.
[0014]
In this case, after the process of distributing the registration information from the processing data storage means to the process server, the process server matches the registration information in the process plan stored in advance in the process server. In the case of a match, a work instruction that does not contradict the plan can be distributed to the processing machine, and in the case of a mismatch, that fact is stored in the processing data storage means. communication with Ru can prevent confusion in advance.
[0015]
Further, in the present invention, the processing data storage means is configured to mirror the CAM data with registration information and store it in the backup server. Therefore, even if the processing data storage means fails, the processing data storage means instantly and automatically to be able to migrate the switching processing to the backup server, Ru can to minimize the impact on the working plan (schedule).
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 shows a configuration of a
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
In the
[0021]
Here, as is well known, the personal computer includes a main unit, a display unit (display unit) connected to the main unit, and a data input unit including a mouse, a keyboard, and the like. The main unit includes a CPU as a central processing unit, a ROM in which BIOS and the like are recorded, a hard disk as mass storage means in which system programs and application programs such as an OS are recorded, and work RAM (storage means). A timer as a time measuring means and other input / output interfaces are included.
[0022]
An Ethernet (IEEE802.3) is adopted for a LAN that interconnects the above-described systems and the like. In FIG. 1, each system is schematically represented by a line connecting the arrows according to the data flow. However, the actual signal line (transmission / reception line) does not need to be connected in this way, and is a star type, bus type, ring type Any type of connection may be used. Further, a LAN other than Ethernet may be used, or a wireless LAN using radio waves or the like may be used. Further, the LAN is not provided exclusively for this system, but may be common to other systems.
[0023]
In this embodiment, unless otherwise specified, all data transmission / reception is performed online on this LAN.
[0024]
Hereinafter, each system will be described.
[0025]
The
[0026]
Note that the CAD system and the
[0027]
When data is registered (stored) from the
[0028]
The
[0029]
The data of the
[0030]
Further, the
[0031]
The CAM data of the
[0032]
FIG. 2 shows a
[0033]
In the
[0034]
Conventionally, the
[0035]
Further, the conventional DNC server is constructed on the EWS (Engineering Workstation). However, in the embodiment of the present invention, as described above, a general personal computer is adopted to achieve downsizing and generalization. .
[0036]
Next, the
[0037]
The
[0038]
The seven hierarchies are, in order from the upper hierarchy, model hierarchy, product hierarchy, molding process hierarchy, mold hierarchy, mold part hierarchy, work process group hierarchy, and work process hierarchy. It has a function of assigning work to the
[0039]
Here, the model hierarchy is the model name of the automobile to be produced and general shape information (for example, information on 3 doors or 4 doors).
[0040]
The product hierarchy is type information of a press-molded part such as an outer side panel, a roof, or a bonnet.
[0041]
The molding process hierarchy is type information of molding processes such as draw (drawing), trim (trimming), and bend (bending).
[0042]
The type hierarchy is type information of types such as an upper type and a lower type.
[0043]
The mold part hierarchy is part information used for a mold such as a plate or a cam.
[0044]
The work process group hierarchy is processing machine type information.
[0045]
The work process hierarchy is type information such as machining work such as tapped hole machining and machining, and stepping work.
[0046]
The long-
[0047]
Among the
[0048]
FIG. 3 shows a long-
[0049]
When a long-term schedule for a new model is established, if a similar model already exists, the standard man-hour database already stored in the long-
[0050]
For the operation on the long-
[0051]
As a result of the input, a
[0052]
The work amount integrated
[0053]
If the amount of work exceeds the processing capacity of each hierarchical item, on the screen of this long-
[0054]
With this function, for example, a long-term schedule can be determined quickly because it can be re-planned as many times as possible in the planning process of the production process.
[0055]
Further, when the work amount exceeds the processing capability of each layer, the specific work items can be displayed in different colors on the work amount integration
[0056]
Then, for example, work items determined to be unprocessable can be removed from the plan and considered for external work.
[0057]
Work items that are judged to be unprocessable can be automatically selected and re-planning can be made by deciding on external work or shifting the timing, but these judgments require operational judgment. Humans such as process managers make final decisions.
[0058]
Of the seven hierarchy processes, the lowest-level work process hierarchy is not included in the analysis item of the long-
[0059]
In FIG. 3, a thick solid line in the work amount integrated
[0060]
The long-term schedule created in this way is stored in the
[0061]
As described above, the function of the long-
[0062]
Next, the function of the short-
[0063]
The short-term schedule function has a function of setting a short-term schedule (specifically, a period from two weeks to a processing date) for all the layers of the seven layer management based on the process information set by the long-
[0064]
Planning for each hierarchical item is done automatically. For example, it is possible to automatically set which work process group, which processing
[0065]
As one of the planning conditions, the skill of each machine operator is also digitized and held as information. Therefore, the processing time is individually set by each machine operator who is in charge of the
[0066]
FIG. 4 shows a
[0067]
The created short-term schedule is stored in the
[0068]
Although the case where the long-
[0069]
Next, the first to fourth functions of the
[0070]
The first function of the
[0071]
Further, since the information on the work process group can be accessed from a plurality of long-
[0072]
Next, the second function of the
[0073]
The
[0074]
Further, when the registration information cannot be received by the reception date, a periodic automatic check is executed to remove the corresponding construction from the plan. Means for removing the construction from the plan is performed by the short-
[0075]
Next, as a third function of the
[0076]
The work process instruction set by the short-
[0077]
Conventionally, work instructions to the
[0078]
Next, as the fourth function of the
[0079]
The reason why this function is necessary is that in actual machining sites, machining may not proceed as scheduled due to various unexpected reasons such as machine failure, drawing trouble, data trouble, work trouble, and material trouble. It is.
[0080]
Therefore, the process manager can re-plan the addition and deletion of work processes in a timely manner based on the operation result information received by the
[0081]
The operation result information includes an unscheduled construction in which a work instruction is temporarily given and an implementation status of a sudden construction performed on the day of the day by an on-site worker's independent judgment. Therefore, the process manager can instantly grasp the implementation status of the sudden work performed when the planner is absent, by only activating the
[0082]
Further, from the operation result information, it is possible to check not only the number of man-hours of operation of the machine but also the operation time and operation contents of the machine operator, and both can be managed simultaneously.
[0083]
FIG. 5 shows an example of the operation result
[0084]
The operation result
[0085]
The
[0086]
As described above, the
[0087]
Next, the
[0088]
Conventionally, in order to control each processing
[0089]
FIG. 6 shows the appearance of the
[0090]
Furthermore, since the ventilation condition of the computer is deteriorated by being housed in the
[0091]
By these measures, the reliability of the hardware of the
[0092]
Next, the first to third functions of the
[0093]
The first function of the
[0094]
FIG. 7 shows a
[0095]
In each
[0096]
In the
[0097]
The work process display area 104 includes columns for an actual
[0098]
Of these, the actual man-
[0099]
[0100]
Although not shown in the figure, when there is a cautionary note or the like in the work process, a special note stating that fact is also sent from the
[0101]
Also, in the actual machining site, various troubles may occur as described above. For example, in the case of a holiday trouble, construction that is not planned according to the judgment of the machine operator who operates the machining
[0102]
When the sudden construction is performed, only the construction number is entered in the
[0103]
Further, since the
[0104]
When the above planned construction, construction for other terminals,
[0105]
Next, as a second function of the
[0106]
The DNC control function will be described with reference to FIG. 7, FIG. 9, and FIG.
[0107]
The DNC control function corresponds to each
[0108]
First, in the work process display area 104 shown in FIG. 7, a work process having a symbol “◎” in the column of
[0109]
Next, in actual processing, the independent operation button 136 or the continuous operation button 138 is clicked. The single operation is a case where one CAM data is processed, and the continuous operation is a case where a plurality of CAM data is continuously executed.
[0110]
When the button is clicked, a pop-up
[0111]
Normally, each processing
[0112]
Further, during the transfer, as shown in FIG. 10, the transfer state can be confirmed on the pop-up
[0113]
In the above description, the CAM data is selected from the work process display area 104 and automatically called, but from the DNC server data display area (stored content display screen) 108 (see FIG. 7), the machine operator selects the
[0114]
That is, the DNC server
[0115]
Next, a third function of the
[0116]
The operation management function will be described with reference to FIGS.
[0117]
The
[0118]
Operation processing is divided into operation processing (main operation processing), semi-operation processing, non-operation processing, and break time processing.
[0119]
The identification of each operation processing category will be described with reference to FIG.
[0120]
Spindle rotation stoppage less than a certain short time T1 (for example, about 1 minute) is ignored (considered as operating) and identified as operating time (actual operation determination). This is because the spindle may stop for a short time or reverse in some machining methods.
[0121]
When the spindle is stopped for time T1 or more, it is identified as a semi-operation (quasi-operation determination).
[0122]
Further, when the spindle is stopped for a time T2 longer than the time T1, the stop reason input request screen (operation status input screen) 142 (see FIG. 12) is displayed on the
[0123]
Further, when the machine does not respond to the
[0124]
In addition, when a break time is entered during the semi-operation process, a break time identification process is performed.
[0125]
The time intervals such as the time T1, the time T2, the time T3, and the break time can be freely set by the
[0126]
Of the semi-operation items on the
[0127]
A drawing review 304 is a semi-operation determination input button that represents a review of a processed drawing.
[0128]
The tool setup 306 is a semi-operation determination input button indicating tool attachment.
[0129]
The data setup 308 is a semi-operation determination input button indicating preparation of CAM data or the like.
[0130]
The
[0131]
Among the non-operating items on the
[0132]
The machine failure 314 is a non-operation determination input button indicating that the processing
[0133]
The warm-up operation 316 is an input button for determining whether the processing
[0134]
The crane wait 318 is an input button for non-operation determination indicating a crane wait necessary for conveying a workpiece.
[0135]
Among the actual operation items, the manned
[0136]
The unmanned production operation 322 is an input button for actual operation determination indicating that the unmanned operation is being performed.
[0137]
The operation results (actual operation results, semi-operation results, non-operation results) information is transmitted from the
[0138]
The
[0139]
Next, the man-
[0140]
The man-
[0141]
The machine man-hour is automatically counted because the
[0142]
The machine operator man-hour is also acquired together with the machine man-hour at the
[0143]
The artificial number is the man-hours of workers other than the machine operator. Since there are not only machine operators but also manual finishing personnel in the factory, it is desirable that these personnel can also be integrated and managed in the production management of the factory.
[0144]
Therefore, an
[0145]
The first to fourth functions of the man-
[0146]
The first function of the man-
[0147]
As a second function of the man-
[0148]
A third function of the man-
[0149]
As the fourth function of the man-
[0150]
The machine man-hour, the machine operator man-hour, and the artificial man-hour are totaled as a database and stored in the man-
[0151]
Next, the
[0152]
The
[0153]
That is, by reading the man-hour data from the man-
[0154]
FIG. 13 shows a flow from CAM data creation to actual processing in the method for managing mold manufacturing CAM data according to the present embodiment.
[0155]
First, CAM data with registration information is created by the CAM system 12 (step S1).
[0156]
Then, the CAM data with registration information is transmitted to the
[0157]
In the received CAM data with registration information, the
[0158]
The
[0159]
If the registered information is consistent with the machining plan (YES in step S4), the process proceeds to the next step S5, and a machining instruction based on the registered information is distributed to the
[0160]
In the actual processing, the
[0161]
As described above, according to the above-described embodiment, the
[0162]
In this case, after the process of distributing the registration information from the
[0163]
Further, since the
[0164]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the machining data storage means receives CAM data from the CAM system, the registration information is distributed to the process server. For this reason, the process server can always grasp the CAM data stored in the machining data storage means, and can distribute consistent work instructions to the machining machine terminal.
[0165]
Further, since the machining data storage means can back up the CAM data by the backup server, the influence on the schedule can be suppressed to a minimum even when the machining data storage means fails. Improves.
[0166]
In this way, it becomes possible to match the CAM data of the design department and the processing instruction information for the processing machine terminal of the production management department, and thereby, the CAM data and a plurality of processing machines can be managed in an integrated manner. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a mold manufacturing system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a registration screen of a DNC server.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a long-term scheduler screen.
FIG. 4 is an explanatory diagram of a short-term scheduler screen.
FIG. 5 is an explanatory diagram of an obtained operation result information list screen.
FIG. 6 is an external view of a machine terminal.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a machine terminal screen.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a soft keyboard screen.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing a data transfer waiting state on the machine terminal screen.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a data transfer state on the machine terminal screen.
FIG. 11 is a time-series diagram of criteria for judging operation of a processing machine.
FIG. 12 is an explanatory diagram showing an operation input waiting state of a machine terminal screen.
FIG. 13 is a flowchart of a method for managing mold manufacturing CAM data.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
CAMシステムで作成した、金型の型コード、車体の機種コード、部品の製品コード、及び工程コードからなる登録情報付きCAMデータを加工データ格納手段に格納する過程と、
前記加工データ格納手段から前記登録情報を工程サーバに配信する過程と、
前記工程サーバから加工機械端末に前記登録情報を含む作業工程指示情報を配信する過程と、
前記加工機械端末が前記登録情報に対応する前記CAMデータを前記加工データ格納手段から取り込み、前記作業工程指示情報に基づき金型の加工指示を前記加工機械に与える過程とを有し、
前記加工データ格納手段から前記登録情報を工程サーバに配信する過程の後に、前記工程サーバは、配信された登録情報が、工程サーバに予め格納されている工程計画内の登録情報と一致しているかどうかを判定し、一致していた場合には前記作業工程指示情報を配信する過程に進み、不一致の場合にはその旨を加工データ格納手段に連絡する過程を含むことを特徴とする金型製造用CAMデータの管理方法。In a method for managing mold manufacturing CAM data for manufacturing a mold for producing a car body and parts by a plurality of processing machines,
A process of storing CAM data with registration information, which is created by the CAM system and includes a mold type code, a body type code, a product code of a part , and a process code, in a machining data storage unit;
Delivering the registration information from the processed data storage means to a process server;
A process of delivering work process instruction information including the registration information from the process server to a processing machine terminal;
The process machine terminal fetching the CAM data corresponding to the registration information from the process data storage means, and giving a process instruction of a mold to the process machine based on the work process instruction information,
After the process of distributing the registration information from the processing data storage means to the process server, the process server confirms that the distributed registration information matches the registration information in the process plan stored in advance in the process server. In the mold manufacturing, the process includes a process of delivering the work process instruction information if it matches, and a process of notifying the processing data storage means in the case of a mismatch CAM data management method.
CAMシステムで作成した、金型の型コード、車体の機種コード、部品の製品コード、及び工程コードからなる登録情報付きCAMデータを格納する加工データ格納手段と、
前記加工データ格納手段から前記登録情報が配信される工程サーバと、
前記工程サーバから前記登録情報を含む作業工程指示情報が配信されて、前記登録情報に対応する前記CAMデータを前記加工データ格納手段から取り込み、前記作業工程指示情報に基づいて、金型の加工指示を前記加工機械に対して与える加工機械端末とを備え、
前記加工データ格納手段から前記登録情報を工程サーバに配信した後に、前記工程サーバは、配信された登録情報が、工程サーバに予め格納されている工程計画内の登録情報と一致しているかどうかを判定し、一致していた場合には前記作業工程指示情報を配信し、不一致の場合にはその旨を加工データ格納手段に連絡し、
前記加工データ格納手段は、前記登録情報付きCAMデータをミラーリング処理してバックアップサーバに格納することを特徴とする金型製造用CAMデータの管理装置。In a CAM data management device for mold production for producing a mold for producing a car body and parts with a plurality of processing machines,
Machining data storage means for storing CAM data with registration information made up of a mold type code, a body type code, a part product code, and a process code created by the CAM system;
A process server to which the registration information is distributed from the processed data storage means;
Work process instruction information including the registration information is distributed from the process server, the CAM data corresponding to the registration information is fetched from the machining data storage means, and a mold machining instruction is based on the work process instruction information A processing machine terminal for providing the processing machine with
After delivering the registration information from the processing data storage means to the process server, the process server determines whether the delivered registration information matches the registration information in the process plan stored in advance in the process server. Determine and distribute the work process instruction information if they match, and notify the processing data storage means to the effect if they do not match,
The processing data storage means mirrors the CAM data with registration information and stores it in a backup server.
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