JP4599594B2 - マグネシウム合金大クロス圧延材によるプレス成形体 - Google Patents
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Description
(1)230℃以下の低温成形によるマグネシウム合金製プレス成形体であり、マグネシウム合金大クロス圧延材の温間成形体から構成されるマグネシウム合金プレス成形体であって、
添加合金元素の一部として、アルミニウムを1.0〜7.0mass%、亜鉛を0.5〜2.5mass%、マンガンを0.1〜0.8mass%含むマグネシウム合金を利用して、上下のロール軸が平面位置で1.5°以上の角度で交差した状態の圧延機による複数回の大クロス圧延に供したマグネシウム合金板材を、完全焼き鈍し処理に供した後、試料温度150℃以上230℃以下の低温で一般的な油性潤滑剤を使用して温間成形してなる、組織の一部の結晶が10μm又はそれより小さい微細結晶であり、限界深絞り比(LDR)が1.5又はそれより大きく、圧延方向に平行に配向する{0001}面の集積が、公知の圧延材よりも弱まっていることを特徴とするマグネシウム合金プレス成形体。
(2)大クロス圧延において、圧延板材のせん断歪が付与される方向を一定又は交互に変えて、複数回の大クロス圧延に供したマグネシウム合金板材を、温間成形した、前記(1)に記載のマグネシウム合金プレス成形体。
(3)成形前の大クロス圧延材もしくは成形後のプレス成形体の一部が150℃以上230℃以下の温度でエリクセン試験に供した際に、いずれかの試験温度にて12を上回るエリクセン値を取る、前記(1)に記載のマグネシウム合金プレス成形体。
(4)230℃以下の低温成形によるマグネシウム合金製プレス成形体を製造する方法であって、
添加合金元素の一部として、アルミニウムを1.0〜7.0mass%、亜鉛を0.5〜2.5mass%、マンガンを0.1〜0.8mass%含むマグネシウム合金を利用して、上下のロール軸が平面位置で1.5°以上の角度で交差した状態の圧延機による複数回の大クロス圧延に供したマグネシウム合金板材を、完全焼き鈍し処理に供した後、試料温度150℃以上230℃以下の低温で一般的な油性潤滑剤を使用して温間成形することにより、組織の一部の結晶が10μm又はそれより小さい微細結晶であり、限界深絞り比(LDR)が1.5又はそれより大きく、圧延方向に平行に配向する{0001}面の集積が、公知の圧延材よりも弱まっているマグネシウム合金プレス成形体を製造することを特徴とするマグネシウム合金プレス成形体の製造方法。
(5)前記(1)から(3)のいずれかに記載のマグネシウム合金プレス成形体からなることを特徴とするマグネシウム合金成形製品。
本発明は、230℃以下の低温成形によるマグネシウム合金製プレス成形体であって、マグネシウム合金大クロス圧延材の温間成形体からなることを特徴とするマグネシウム合金プレス成形体の点、上下のロール軸が平面位置で1.5°以上の角度で交差した状態の圧延機による複数回の大クロス圧延に供したマグネシウム合金板材を、試料温度150℃以上230℃以下で温間成形した、前記のマグネシウム合金プレス成形体の点、230℃以下の低温成形によるマグネシウム合金製プレス成形体を製造する方法であって、マグネシウム合金大クロス圧延材を試料温度150℃以上230℃以下で温間成形することを特徴とするマグネシウム合金プレス成形体の製造方法の点、及び上記マグネシウム合金プレス成形体からなるマグネシウム合金成形製品の点、に特徴を有するものである。
(1)本発明のマグネシウム合金大クロス圧延材によるプレス成形体は、大クロス圧延に供したマグネシウム合金を、特定の組成、熱処理条件、成形条件に供することにより作製されるものであり、油性潤滑剤が利用可能な温度域でも成形することを可能としたものである。
(2)複雑形状を有するプレス成形体を作製し、提供することができる。
(3)組織の一部が10μm以下の微細結晶粒により構成されるマグネシウム合金プレス成形体を作製することができる。結果的に、微細結晶を有する高強度プレス成形製品を提供することができる。
(4)高い限界深絞り比(LDR)と高いエリクセン値を示し、高い成形性を有する大クロス圧延材を用いたプレス成形製品を提供することができる。
Claims (5)
- 230℃以下の低温成形によるマグネシウム合金製プレス成形体であり、マグネシウム合金大クロス圧延材の温間成形体から構成されるマグネシウム合金プレス成形体であって、
添加合金元素の一部として、アルミニウムを1.0〜7.0mass%、亜鉛を0.5〜2.5mass%、マンガンを0.1〜0.8mass%含むマグネシウム合金を利用して、上下のロール軸が平面位置で1.5°以上の角度で交差した状態の圧延機による複数回の大クロス圧延に供したマグネシウム合金板材を、完全焼き鈍し処理に供した後、試料温度150℃以上230℃以下の低温で一般的な油性潤滑剤を使用して温間成形してなる、組織の一部の結晶が10μm又はそれより小さい微細結晶であり、限界深絞り比(LDR)が1.5又はそれより大きく、圧延方向に平行に配向する{0001}面の集積が、公知の圧延材よりも弱まっていることを特徴とするマグネシウム合金プレス成形体。 - 大クロス圧延において、圧延板材のせん断歪が付与される方向を一定又は交互に変えて、複数回の大クロス圧延に供したマグネシウム合金板材を、温間成形した、請求項1に記載のマグネシウム合金プレス成形体。
- 成形前の大クロス圧延材もしくは成形後のプレス成形体の一部が150℃以上230℃以下の温度でエリクセン試験に供した際に、いずれかの試験温度にて12を上回るエリクセン値を取る、請求項1に記載のマグネシウム合金プレス成形体。
- 230℃以下の低温成形によるマグネシウム合金製プレス成形体を製造する方法であって、
添加合金元素の一部として、アルミニウムを1.0〜7.0mass%、亜鉛を0.5〜2.5mass%、マンガンを0.1〜0.8mass%含むマグネシウム合金を利用して、上下のロール軸が平面位置で1.5°以上の角度で交差した状態の圧延機による複数回の大クロス圧延に供したマグネシウム合金板材を、完全焼き鈍し処理に供した後、試料温度150℃以上230℃以下の低温で一般的な油性潤滑剤を使用して温間成形することにより、組織の一部の結晶が10μm又はそれより小さい微細結晶であり、限界深絞り比(LDR)が1.5又はそれより大きく、圧延方向に平行に配向する{0001}面の集積が、公知の圧延材よりも弱まっているマグネシウム合金プレス成形体を製造することを特徴とするマグネシウム合金プレス成形体の製造方法。 - 請求項1から3のいずれかに記載のマグネシウム合金プレス成形体からなることを特徴とするマグネシウム合金成形製品。
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