JP4593516B2 - 用紙積載装置 - Google Patents
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Description
こうした背景のなか、ファンクション毎に仕分けを行いたいというニーズが高まり、用紙後処理装置等において複数トレイ化が進んでいる。例えば、1トレイタイプの用紙後処理装置に単純排紙専用のプルーフトレイを増設したものや、特許文献2や特許文献3に記載されているように、1つの排紙口に対して複数の排紙トレイを受取可能に設けたものがある。
1つの排紙口に対して複数の排紙トレイを受取可能に設けるタイプでは、複数の排紙トレイが1つの排紙口に移動できるため、用紙後処理装置としての付加価値を全ての排紙トレイにおいて享受できる利点がある。
しかしながら、排紙ローラが突出していると排紙口を上下方向に通過移動する排紙トレイは衝突して移動できないことになる。この不具合を解消するために、特許文献2に記載のものでは、突出している排紙ローラが用紙排出時以外は排紙口内方へ退避する構成となっている。これにより、積載されている用紙にダメージ等を与えることなく排紙口に対して排紙トレイを通過移動させることができる。
このような問題を解消するために、特許文献3に記載のものでは、排紙トレイを、上下移動とは別に、その用紙収容面と排紙口との離間距離を調整するように移動可能に取り付け、用紙積載終了後に排紙口を通過させるに先立って前記離間距離が所定値以上になるように排紙トレイを降下させるようにしている。
さらに、積載性を向上させるために、用紙を排紙口から倒れ込むように案内する規制部材を設けている。
また、特許文献2には、排紙トレイが排紙口を通過移動する際に排紙口を一時的に閉じ、排紙ローラを退避させる構成が開示されている。
しかしながら、排紙口を閉じて排紙ローラを退避させても、厳密には境界部に僅かな隙間が存在している。このため、排紙トレイの通過移動時、積載された用紙が隙間に引っ掛かって積載状態が乱れたり、用紙後端がダメージを受けたりする懸念があった。
請求項2記載の発明では、画像形成装置において、請求項1記載の用紙積載装置を有する、という構成を採っている。
図1に示すように、画像形成装置としての複写機Gとフィニッシャ200との用紙受け渡し部位Jの近傍には、入口センサーSN1、入口ローラ対5が設けられており、入口ローラ対5により取り込まれた用紙は、後処理モードに応じて、以下の排紙形態をとる。
(1)単純排紙専用の排紙口E1から上部排紙トレイとしての排紙トレイ1に排出される(単純排紙モード)。
(2)綴じ処理をせずに加工的処理モードに対応する排紙口E2から排紙トレイ1又は下側の排紙トレイとしての排紙トレイ2に排出される(ノンステイプルモード)。
(3)綴じ処理を経て排紙口E2から排紙トレイ1又は排紙トレイ2に排出される(ステイプルモード)。
分岐爪20はソレノイド20a(図16参照)によって駆動され、ソレノイド20aがオフすると、図1に示すように、用紙は排紙口E1へ向けて搬送される。単純排紙ルートCにおける符号SN2は、排紙ローラ対7の近傍に設けられた排紙センサーを示す。
分岐爪21はソレノイド21a(図16参照)によって駆動され、ソレノイド21aがオンして上方に回動すると、用紙は略垂直方向のステイプルルートAへ案内される。図1ではソレノイド21aがオフしてノンステイプルルートBへ搬送する状態を示している。
ステイプルルートAでは用紙は搬送ローラ対10で搬送され、ステイプルユニット60へ送られて綴じ処理をされる。綴じ処理された用紙(束)は排紙ローラ対9により排紙トレイ1又は排紙トレイ2に排出される。ステイプルルートAにおける符号SN4はステイプル排紙センサーを示す。
排紙ローラ対9は、駆動ローラ9aと、従動ローラ9bを有し、従動ローラ9bは用紙排出方向上流側を支持されて上下方向に回動自在に設けられた支持部材13の自由端部に回転自在に支持されている。従動ローラ9bは自重又は付勢力により駆動ローラ9aに当接し、用紙は両ローラ間に挟持されて排出される。綴じ処理された用紙束が排出されるときは、支持部材13が上方に回動され、所定のタイミングで戻されるようになっている。このタイミングは排紙センサーSN3の検知信号に基づいて決定される。
なお、各センサーはその機能に応じて用紙排出方向における前後位置に差があるが、図1及び図2では分かりやすいように全てのセンサーを直線上に配置して上下方向の位置の違いだけを表示している。
図1及び図2に示すように、ステイプルルートAへ導かれた用紙は、搬送ローラ対10、排紙ローラ対11により図示しないステイプルトレイへ積載される。
この場合、用紙毎に叩きローラ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス62にて横方向(用紙搬送方向と直交する用紙幅方向)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束の先頭紙の間で後述する制御手段100からのステイプル信号によりステイプラー61が駆動され、綴じ処理が行われる。
綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪71aを有する放出ベルト71により排紙ローラ対9へ送られ、図6に示すように、排紙口E2の受取位置にセットされている排紙トレイ2(又は排紙トレイ1)に排出される。
放出爪71aは、図7に示すように、ホームポジション検知センサーSN11によりそのホームポジションを検知されるようになっており、このホームポジション検知センサーSN11は放出ベルト71に設けられた操作片71bによりオン・オフする。
ステイプルユニット60は、図5に示すように、正逆転可能なステイプル移動モータ69によりステイプルベルト70を介して駆動され、用紙の端部の所定位置を綴じるために用紙の幅方向に移動する。
ステイプル排紙センサーSN4は、用紙後端を検知して即叩きソレノイド66にオン命令を出して叩きローラ12が作動しても、叩きローラ12により図示しないステープルトレイに排出された用紙の後端が後端フェンス68に突き当てられ、整合されるような位置に配置されている。
ステイプルモードが選択されると、図3に示すように、ジョガーフェンス62はホームポジションより移動し、ステープルトレイに排出される用紙幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。用紙が搬送ローラ対10によって搬送され、用紙後端がステイプル排紙センサーSN4を通過すると、ジョガーフェンス62が待機位置から5mm内側に移動して停止する。
また、ステイプル排紙センサーSN4は用紙後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU102に入力される(図16参照)。CPU102ではこの信号の受信時点から搬送ローラ対10を駆動する搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きソレノイド66をオンさせる。
叩きローラ12は、叩きソレノイド66のオン・オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下方向に戻し、後端フェンス68に突き当てて紙揃えを行う。このとき、ステイプルトレイに収納される用紙が入口センサーSN1あるいはステイプル排紙センサーSN4を通過するたびにその信号がCPU102に入力され、用紙の枚数がカウントされる。
例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス62により用紙束を押えながら放出爪71aにより用紙束後端を引っ掛け搬送する。
また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス62を2.6mm退避させ、放出を行う。いずれの場合も用紙束がジョガーフェンス62を抜け切ると、ジョガーフェンス62は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次の用紙に備える。なお、用紙に対するジョガーフェンス62の距離により拘束力を調節することも可能である。
図8及び図9に示すように、排紙トレイ1は後述する一対のガイドレール30a,30bから構成される支持部材56に上下方向に移動可能に支持されたベース部材57に設けられている。
排紙トレイ1には用紙の後端を揃えるためのエンドフェンス1aが一体に形成されており、エンドフェンス1aには排紙トレイ1に一定量以上の用紙が積載されたときにその状態(満杯状態)を検知するための満杯検知手段としては満杯検知センサーSN12が設けられている(図1及び図2では省略)。この満杯検知センサーSN12による検知がなされると、排紙トレイ1への用紙の排出を禁止するなどの制御がなされ、積載不良の発生を未然に防止できるようになっている。ここでの満杯は、用紙が積載された状態で排紙トレイ1が上下移動する場合に用紙の積載状態が乱れない積載量を意味する。
排紙トレイ2における用紙後端の揃えは、装置本体側面を形成するエンドフェンス3によりなされるようになっている。これらの排紙トレイ1,2が上下方向に積層状態に設けられている。
また、ガイドコロ44は、側板39a、39bとベース本体40との組付けによって位置決めされているので、ガイドレール30a,30bからの外れが防止されている。
駆動軸33aと、従動軸33bにはタイミングプーリ36を介してタイミングベルト37がテンションをもって掛けられている。このタイミングベルト37の一部に側板39a、39bの一部が固定されており、かかる構成によって排紙トレイ1を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
駆動軸41aと、従動軸41bにはタイミングプーリ34を介してタイミングベルト35がテンションをもって掛けられている。このタイミングベルト35の一部に側板42a、42bの一部が固定されており、かかる構成によって排紙トレイ2を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
排紙トレイ2を上下方向に移動させる駆動源としての正逆転可能な上下モータ31で発生した動力がウォームギヤ30を介して駆動軸41aに固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達されるようになっている。途中ウォームギヤ30を介しているため、排紙トレイ2を一定の位置に保持することができ、排紙トレイ2の不意の落下事故等を防止することができるようになっている。
図示しないが、排紙トレイ1の駆動ユニットも同様であり、その排紙トレイ1を上下方向に移動させる駆動源は、図16に示す正逆転可能な上下モータ55である。
待機位置検知センサーSN8は、エンドフェンス3の表面から検知片が付勢力で突出する構成を有し、検知片が排紙トレイ2又は排紙トレイ2上の用紙に当接して変位することによりオン・オフするようになっている(図8,9においては満杯検知センサーSN9、下側排紙トレイ位置検知センサーSN10は省略)。
紙面検知センサーSN6も待機位置検知センサーSN8と同様の構成となっている。なお、図4において、排紙ローラ対9の従動ローラ9bは省略している。
また、図4において、符号17は排紙口E2から排出された用紙と接して該用紙の後端をエンドフェンス3に突き当てて揃えるためのスポンジ製の戻しコロを示す。
図8及び図9に示すように、ガイドレール30a,30bには、排紙トレイ1の移動面から用紙排出方向に突出した排紙ローラ対9の駆動ローラ9a(排紙ローラ)と排紙トレイ1との干渉を回避するために、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせるカム81が設けられている。カム81の上下方向の長さは、排紙ローラ対9の下方近傍から排紙ローラ対7までに亘っている。
カム81の用紙排出方向の厚みは、排紙ローラ対9との干渉を回避できる厚肉部81aと、傾斜部81bと、排紙ローラ対9の下方に位置する薄肉部81cの3段階となっている。
排紙トレイ1のエンドフェンス1aの背面には、カム81のカム面(カム81の用紙排出方向前面)を転動するガイドコロ80が設けられている。
スライドベース50の用紙幅方向の両端部には、弾性部材としてのバネ54,54の一端が係止されており、各バネ54の他端はベース本体40の用紙排出方向後端部に立ち上げられたバネ係止片40aに係止されている。かかる構成により排紙トレイ1はバネ54の付勢力により常時カム81へ押圧されており、ガイドコロ80はカム面に当接している。
側板39a,39b、ベース本体40、スライドベース50、シャフト51、スライドレール53、バネ54等により排紙トレイ1を支持するベース部材57が構成されている。
この状態から、図9に示すように、排紙トレイ2を待機位置に待機させ、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットする場合、排紙トレイ1が排紙口E2を上方から下方へ通過する移動において、排紙トレイ1は、ガイドコロ80がカム81の厚肉部81aに位置する状態で排紙口E2を通過するため、排紙ローラ対9と干渉することなく通過する。
その後、ガイドコロ80は厚肉部81aから傾斜部81bを経て薄肉部81cに至る。ガイドコロ80が傾斜部81bに進入した時点から排紙トレイ1はバネ54の付勢力によりカム81側へスライドし始め、最終的に排紙口E2から用紙を受取可能な位置に位置付けられる。排紙トレイ1のスライドは、スライドベース50の水平移動により、その姿勢を保ったまま、換言すれば傾くことなくなされる。
排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットするための紙面検知センサーSN6のオン・オフは、排紙トレイ1に用紙が積載されていない場合には上記切り欠き凹部の下端でなされる。また、図示しないが、戻しコロ17と排紙トレイ1のエンドフェンス1aとの干渉を回避するためにエンドフェンス1aには同様の切り欠き凹部が形成されている。
このシフト運動はシフトセンサーSN14により監視され、停止位置を確定するようになっている。エンドフェンス3と排紙トレイ2は排紙トレイ2の上下移動を許容する櫛状に嵌合されており、エンドフェンス3の動きに排紙トレイ2が追随することとなる。
かかる構成により、排紙トレイ2における仕分けスタックが可能となっている。
搬送ローラ対10を駆動する搬送モータのパルス信号はCPU102に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きソレノイド66が制御される。
整合制御手段は、CPU102,及びCPU102を動かす種々のオペレーションプログラムによって構成される。
(排紙ローラ対7から排紙トレイ1に排紙する場合)
コピー済みの用紙が入口ローラ対5により受け入れられ、搬送ローラ対6で搬送され、排紙ローラ対7により排出され、排紙トレイ1にスタックされる。このとき、排紙ローラ対7は、排紙センサーSN2が用紙後端を検知すると減速され、これによりスタック性が向上する。
コピー済みの用紙が入口ローラ対5により受け入れられ、搬送ローラ対8で搬送され、排紙ローラ対9により排出され、排紙トレイ2にスタックされる。このとき、排紙ローラ対9は、排紙センサーSN3が用紙後端を検知すると減速され、これによりスタック性が向上する。
また、順次コピー済みの用紙が排出され、その上面が紙面検知センサーSN6に検知されると、上下モータ31が駆動されて排紙トレイ2が下降させられ、紙面高さが常に適正な高さに保たれる。また、ソート及びスタックモード時には、複写機Gのコントロールパネルなどから出される仕切信号により、シフトモータ46が駆動されて排紙トレイ2のシフト動作がなされ、ジョブ終了まで仕分けを行う。
まず、排紙トレイ1,2のイニシャル動作(ホーミング動作)について説明する。排紙トレイ1のホームポジション(電源投入時の位置)は、図1に示すように、ベース部材57の後端が退避位置検知センサーSN5に検知された位置、排紙トレイ2は紙面検知センサーSN6によりその積載面上端又は積載された用紙の上面が検知された位置である(以下の他の実施形態において同じ)。
このイニシャル動作を図17のフローチャートに基づいて説明する。なお、以降のフローチャートにおいては、単に排紙トレイ1をトレイ1と、排紙トレイ2をトレイ2と略記する。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため制御手段100は退避位置検知センサーSN5をチェックし(S1)、オフであれば排紙トレイ1を上昇させる(S2)。続いて退避位置検知センサーSN5をチェックし(S3)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S4)。S1において、退避位置検知センサーSN5がオンであればS5に進む。
S5において、紙面検知センサーSN6がオンの場合には排紙トレイ2を下降させ(S13)、S10に進む。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S14)、位置フラグが0であれば、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。まず、排紙トレイ2を待機状態にセットするため排紙トレイ2を下降させ(S15)、次に待機位置検知センサーSN8がオンからオフになったかどうか、すなわち、排紙トレイ2の下端でオンし、その上端又は排紙トレイ2上の用紙の上端が通過してオフしたかどうかをチェックし(S16)、オンからオフになったら排紙トレイ2を停止させる(S17)。
本実施形態では、上述のように、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置に位置させるための検知手段としての紙面検知センサーSN6を、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置に位置させるための検知手段として共用している。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S22)、位置フラグが1であれば、排紙トレイ1が排紙口E2の受取位置にあることを確認するため、排紙トレイ1を上昇させ(S23)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S24)。紙面検知センサーSN6がオンしたら排紙トレイ1を停止させ(S25)、次いで排紙トレイ1を下降させる(S26)。続いて紙面検知センサーSN6をチェック(S27)、オフしたら排紙トレイ1を停止させ(S28)、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットする。
すなわち、位置フラグが1の場合には、排紙トレイ1を上昇・下降させて紙面検知センサーSN6により再セットし、排紙トレイ2を上昇・下降させて待機位置検知センサーSN8により再セットする。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S36)、0であれば排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。まず、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため紙面検知センサーSN6をチェックし(S37)、オフであれば排紙トレイ2を一旦上昇させる(S38)。
続いて紙面検知センサーSN6をチェックし(S39)、オンしたら排紙トレイ2を停止させ(S40)、次いで排紙トレイ2を下降させる(S41)。さらに紙面検知センサーSN6をチェックし(S42)、オフしたら排紙トレイ2を停止させる(S43)。
S2で紙面検知センサーSN6がオンの場合には、排紙トレイ2を下降させ(S49)、S42に進む。
排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S50)、位置フラグが1であれば排紙トレイ1は排紙口E2の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため排紙トレイ1を上昇させ(S51)、退避位置検知センサーSN5をチェックし(S52)、オンしたら排紙トレイ1を停止させる(S53)。
次に、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため排紙トレイ2を上昇させ(S54)、紙面検知センサーSN6をチェックし(S55)、オンになったら排紙トレイ2を停止させる(S56)。次に排紙トレイ2を下降させ(S57)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S58)。オフになったら排紙トレイ2を停止させ(S59)、排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S60)。
図1に示す状態(排紙トレイデフォルト状態)においては、ステイプルモードで排紙トレイ1への排出時のみ排紙トレイの切り換えが行われる。すなわち、排紙トレイ1は排紙口E2の受取位置にセットされる。
図2に示すような状態でジョブが終了した場合には、排紙トレイ1,2のホーミング動作は画像形成装置Gの制御部の判断で適宜実施される。
本実施形態におけるベース部材57では、スライドベース50が側板39a,39bに対して用紙排出方向前方側が上がるように傾斜した状態に固定されたスライドレール53に支持されており、排紙トレイ1の下面にも傾斜面1bが形成され、該傾斜面1bがスライドベース50に固定されている。
傾斜の角度θは、排紙トレイ1がその自重により用紙排出方向上流側へスライドするように設定されている。
かかる構成により、排紙トレイ1は少なくともその自重によりカム81へ押圧されている。
本実施形態によれば、上記実施形態に比べてバネ54が不要であるので、構成の簡易化、低コスト化を実現できる利点がある。
また、逆にガイドコロ80を磁石で形成し、カム81を強磁性体で形成してもよい。
また、上記傾斜移動の構成において磁力構成を付加し、カム81のカム面とガイドコロ80の圧接状態を確実にする構成としてもよい。
その一例を、図23乃至図27に基づいて説明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、要部のみ説明する。また、特に必要がない限り既にした構成、機能上の説明は省略する。
本実施形態では、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせる駆動源を、排紙トレイ1を上下方向に移動させる駆動源としての上下モータ55とは独立した別個のものとしている。
スライドベース50の停止位置はスライドセンサーSN13と、このスライドセンサーSN13の位置からクランクプーリ48の回転面上で略90°用紙排出方向上流側へずれた位置に位置するスライドセンサーSN19により監視されるようになっている。この監視は、クランクプーリ48に形成された検知片48bによるスライドセンサーSN13,19のオン・オフによってなされる。
スライドベース50、シャフト51、スライドレール53、クランクプーリ48等により排紙トレイ1を用紙排出方向に移動させる移動手段が構成されている。
この状態から、図24に示すように、排紙トレイ2を待機位置に待機させ、排紙トレイ1を排紙口E2の用紙受取位置にセットする場合、排紙トレイ1が排紙口E2を上方から下方へ通過する移動において、排紙トレイ1は、スライドセンサーSN13がオンした位置に維持され、これにより排紙ローラ対9と干渉することなく通過する。
まず、排紙トレイ1,2のイニシャル動作を図28のフローチャート(図17相当)に基づいて説明する。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため制御手段100は退避位置検知センサーSN5をチェックし(S61)、オフであればスライドセンサーSN13をチェックする(S62)。スライドセンサーSN13がオフの場合にはスライドモータ49をR方向と逆方向に回転させ(S63)、引き続きスライドセンサーSN13をチェックする(S64)。スライドセンサーSN13がオンになったら、スライドモータ49を停止させ(S65)、排紙トレイ1を上昇させる(S66)。続いて退避位置検知センサーSN5をチェックし(S67)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S68)。S6において、退避位置検知センサーSN5がオンであればS69に進む。
S62において、スライドセンサーSN13がオンの場合にはS66に進み、S69において紙面検知センサーSN6がオンの場合にはS73に進む。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S77)、位置フラグが0であれば、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。まず、排紙トレイ2を待機状態にセットするため排紙トレイ2を下降させ(S78)、次に待機位置検知センサーSN8がオンからオフになったかどうか、すなわち、排紙トレイ2の下端でオンし、その上端又は排紙トレイ2上の用紙の上端が通過してオフしたかどうかをチェックし(S79)、オンからオフになったら排紙トレイ2を停止させる(S80)。
次に、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットするため排紙トレイ1を下降させ(S81)、トレイ1検知センサーSN18をチェックする(S82)。トレイ1検知センサーSN18がオンになったら排紙トレイ1を停止させる(S83)。次に、スライドモータ49をR方向に回転させ(S84)、スライドセンサーSN19をチェックする(S85)。スライドセンサーSN19がオンになったらスライドモータ49を停止させ(S86)、排紙トレイ1の位置フラグに1をセットする(S87)。
排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S88)、位置フラグが1であれば排紙トレイ1は排紙口E2の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするためスライドモータ49をR方向と逆方向に回転させ(S89)、スライドセンサーSN13をチェックする(S90)。スライドセンサーSN13がオンになったら、排紙トレイ1を上昇させ(S91)、退避位置検知センサーSN5をチェックする(S92)。退避位置検知センサーSN5がオンになったら排紙トレイ1を停止させる(S93)。
排紙トレイ1の位置フラグが1のとき排紙トレイ1の位置フラグを1にする制御、排紙トレイ1の位置フラグが0のとき排紙トレイ1の位置フラグを0にする制御は、図19,20と同様であるので省略する。
なお、上記実施形態において、バネ54を用いずに、図22で示した自重でスライドする構成としてもよい。
すなわち、1つの駆動源(スライドモータ49)を用いて排紙トレイ1のスライド動作とシフト動作が行える構成とすることもできる。
その一例を図31及び図32に基づいて説明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、要部のみ説明する。また、特に必要がない限り既にした構成、機能上の説明は省略する。
排紙トレイ1の検知に紙面検知センサーSN6を用いずにトレイ1検知センサーSN18を用いる点は図23乃至図27で示した実施形態と同様である。
この状態は、クランクプーリ48の検知片48bがスライドセンサーSN13をオンさせた状態であり、用紙排出方向における排紙トレイ1のエンドフェンス1aと排紙ローラ対9との間には若干の隙間が生じている。
この状態から、排紙トレイ2を待機位置に待機させ、排紙トレイ1を排紙口E2の用紙受取位置にセットする場合、排紙トレイ1が排紙口E2を上方から下方へ通過する移動において、排紙トレイ1は、スライドセンサーSN13がオンした位置に維持され、これにより排紙ローラ対9と干渉することなく通過する。
この用紙排出方向のスライド移動と同時に、排紙トレイ1はシャフト51に沿って用紙幅方向にもスライド移動する(A移動)。
排紙ローラ対9との干渉を回避する場合には、逆動作となる。
この、用紙排出方向と略直交した排紙トレイ1の往復運動(往復スライド)により排紙トレイ1への用紙の仕分けスタックが可能となる。この場合、スライドモータ49は、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせる駆動源であるとともに、排紙トレイ1を用紙幅方向にスライドさせる駆動源でもある。
まず、排紙トレイ1,2のイニシャル動作を図33のフローチャート(図17相当)に基づいて説明する。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため制御手段100は退避位置検知センサーSN5をチェックし(S101)、オフであればスライドセンサーSN13をチェックする(S102)。スライドセンサーSN13がオフの場合にはスライドモータ49をN方向に回転させ(S103)、引き続きスライドセンサーSN13をチェックする(S104)。スライドセンサーSN13がオンになったら、スライドモータ49を停止させ(S105)、排紙トレイ1を上昇させる(S106)。続いて退避位置検知センサーSN5をチェックし(S107)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S108)。S101において、退避位置検知センサーSN5がオンであればS109に進む。
S102において、スライドセンサーSN13がオンの場合にはS106に進み、S109において紙面検知センサーSN6がオンの場合にはS113に進む。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S117)、位置フラグが0であれば、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。まず、排紙トレイ2を待機状態にするため排紙トレイ2を下降させ(S118)、次に待機位置検知センサーSN8がオンからオフになったかどうか、すなわち、排紙トレイ2の下端でオンし、その上端又は排紙トレイ2の用紙の上端が通過してオフしたかどうかをチェックし(S119)、オンからオフになったら排紙トレイ2を停止させる(S120)。
次に、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため排紙トレイ1を下降させ(S121)、トレイ1検知センサーSN18をチェックする(S122)。トレイ1検知センサーSN18がオンになったら排紙トレイ1を停止させる(S123)。次に、スライドモータ49をN方向に回転させ(S124)、前シフトセンサーSN16をチェックする(S125)。前シフトセンサーSN16がオンになったらスライドモータ49を停止させ(S126)、排紙トレイ1の位置フラグに1をセットする(S127)。
排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S128)、位置フラグが1であれば排紙トレイ1は排紙口E2の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするためスライドモータ49をN方向と逆方向に回転させ(S129)、スライドセンサーSN13をチェックする(S130)。スライドセンサーSN13がオンになったら、スライドモータ49を停止させ(S131)、排紙トレイ1を上昇させる(S132)。
次に退避位置検知センサーSN5をチェックし(S133)、退避位置検知センサーSN5がオンになったら排紙トレイ1を停止させる(S134)。
次に、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため排紙トレイ2を上昇させ(S135)、紙面検知センサーSN6をチェックし(S136)、オンになったら排紙トレイ2を停止させる(S137)。次に排紙トレイ2を下降させ(S138)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S139)。紙面検知センサーSN6がオフになったら排紙トレイ2を停止させ(S140)、排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S141)。
まず、制御手段100は、前シフトセンサーSN16をチェックし(S142)、前シフトセンサーSN16がオンになっている場合、すなわち、排紙トレイ1が用紙受取位置にある場合、スライドモータ49をN方向に回転させ(S143)、次に後シフトセンサーSN17をチェックする(S144)。後シフトセンサーSN17がオンになったら、スライドモータ49を停止させ(S145)、そのままの状態で用紙が所定枚数排出されたかどうかをチェックスル(S146)。用紙が所定枚数排出されたら、ジョブが終了したかどうかをチェックし(S147)、終了していない場合にはS142に戻る。
S1で、前シフトセンサーSN16がオフの場合には、シフト動作が逆側(後シフトセンサーSN17側)で終わっていると判断して、スライドモータ49をN方向と逆方向に回転させ(S148)、前シフトセンサーSN16をチェックする(S149)。前シフトセンサーSN16がオンになったらS145に進む。
なお、本実施形態においても、バネ54を用いずに、図22で示した自重でスライドする構成としてもよい。
また、上記各実施形態において、排紙トレイ1はガイドコロ52とガイドレール53とで支持されているのでスライド時の摩擦抵抗が少なく、小さな力で移動可能であり、比較的安価な構成となる。スライド動作の駆動源を有する構成では、該駆動源の消費電力の抑制も図ることができる。
1a エンドフェンス
2 排紙トレイ
30a,30b レールとしてのガイドレール
49 スライドさせる駆動源としてのスライドモータ
54 弾性部材としてのバネ
55 上下移動させる駆動源としての上下モータ
56 支持部材
57 ベース部材
81 カム
E2 排紙口
SN12 満杯検知センサー
Claims (2)
- 用紙積載手段と、該用紙積載手段をその移動距離全体に亘って直線状に上下移動可能に支持する支持部材と、上記用紙積載手段を上下方向に移動させる第1のモータとを有し、上記用紙積載手段が用紙を排出する排紙手段を上下方向に通過移動する用紙積載装置において、
上記用紙積載手段は、排紙トレイと、該排紙トレイを支持するベース部材とからなり、上記ベース部材は、上記排紙トレイを上下方向からみて上記排紙手段と干渉する位置から干渉しない位置へ用紙排出方向に移動させる移動手段と、該移動手段を駆動する第2のモータとを有し、
上記移動手段は、上記第2のモータの回転を上記排紙トレイの用紙排出方向の移動と上記排紙トレイの用紙排出方向と略直交する用紙幅方向の移動とに変換する手段を含むことを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項1記載の用紙積載装置を有する画像形成装置。
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